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【Grachan54】原口伸と暫定ライト級王座決定戦。植田豊「打・投・極、どこでも倒せる」

【写真】MMAファイターとして、力の差があると言い切った植田 (C)MMAPLANET

15 日(日)、東京都港区の品川インターシティホールで開催されるGrachan54&55。ダブルヘッダー第一部のGrachan54のメインで暫定ライト級王座を賭け原口伸と対戦する植田豊。

その実力の程は定評があるが、なぜか試合で取りこぼしも多い。そんな植田はレスリングから転向してきた超新星との対戦を前に、MMAファイターとしての力の差はあると断言した。


──日曜日に原口選手と暫定王座決定戦が控えています。格闘DREAMERSの期待の新人✖外敵のようなマッチメイクとなりました。

「う~ん、そうですね。まぁ彼が勝てばストーリーができやすいことなのですが、自分には関係ないことなので。そこは気にしていないです」

──舐めんじゃねぇよという想いは?

「舐めんじゃねぇよっていうのは、当然のように誰に対してあるわけじゃないですか。だから今回の試合で、そういう気持ちが特に強いということはないです」

──ではキャリア4戦目、デビュー7カ月目でタイトル戦まできた原口選手に関して、どのような印象を持っていますか。

「単純にポテンシャルの高い選手です。レスリングのベースがあって、気持ちが強い選手なので勝ち星を重ねていれば当然、資格はあるのかと思っています。まだ2勝ですけど、グラチャンのライト級で彼と絡める役者がどれだけいるかということもありますし、これだけ勢いがついちゃうと当たるのは必然かもしれないです」

──一段階ではなく、三段階ステップアップするためのタイトルと植田選手という風に見えます。

「役者が少ないんで、仕方ないと思います。そうなりますし、でも力を考えると向うに勝たせたいというマッチメイクではないと思っています」

──ポテンシャルがあるということですが、前回の試合ではかなり課題が浮き彫りになっています。現時点で原口選手のMMAファイターとしての力をどのように判断していますか。

「MMAって何でもMMAと表現できるので、少し難しいところがありますが、全てができてちゃんとつなげる選手ではないですよね。全てができてつなげることができることをバランスが取れているというのであれば、全然レベルは低いと思います」

──同時に繋げられていなくて、一点突破でいけるのもMMAという見方もできます。

「ハイ。だからレスリングと振りまわしで勝てています。それが現時点の彼の戦い方ですね。前の試合で打撃を意識して戦ったことで、パンチを被弾して倒れたので今回は戦い方を変えてくる可能性は十分にあると思っています。ただ本能で戦うタイプなので、熱くなればまたぶん回してきそうなイメージもあります」

──ぶん回してきた方が戦いやすいというのはありますか。

「ぶん回し方にもよります(笑)。まぁカウンターは取りやすいです」

──所属しているMe, Weでは、誰かが常に試合があり、皆がその練習相手を務めている印象があります。

「試合が続いたこともあって、雰囲気も良い感じです。倉本(一真)君や佐々木憂流迦君の加入もあって、憂流迦君は大きいので良い練習相手になってくれています。MMAだと鈴木一史選手がいて、あとは柔術が強いジムですから。組み技に関しては、体格の合う強い選手はいくらでもいます。だから全く問題ないです」

──それだけ仕上がっていると。

「かなり良いと思います。特別何をしてきたというわけではないですけど、一つ一つのレベルももの凄く上がったと思います。僕が負ける勿体ないパターンって、素人のぶん回しみたいなのを貰って負けたりしているので(苦笑)。そういう事故が起きないように戦わないといけないです。そういう意味でも、基本に立ち返って練習できたかと思います」

──植田選手は試合で、まだ力を出し切れていない印象です。

「ありがとうございます。半分も出せていないと思います。取りこぼしてしまうこともそうですし、入り方、考え方という部分でも試合期間が空いたので見直すことができました。ジムに若い子たちも増えていますし、しっかりと見せないといけないという気持ちもあります」

──ダイヤの原石との対戦で、一番見せたい部分はどこでしょうか。

「一番は勝つこと。結果を残さないといけないです。正直、彼と違って全局面できるので。打・投・極、どこでも倒せると思っています。なので、そういったレベルの高いところを見てもらいたいです。

もうタイトルマッチも3度目ですし、これを落としてしまうと一生ベルトには縁がないのかと思います。ただ大切なモノはベルトとかっていう物理的なモノではなく、強さを求めるという部分に重きを置いてはいます。それでもステップアップする大きなきっかけではあると思うので、ここをしっかりと獲りたいです。それで大きな舞台に繋げることができればなと思っています」

■GRACHAN55視聴方法(予定)
5月15日(日)
午後5時00分~ GRACHAN放送局

■ GRACHAN55対戦カード

<GRANDウェルター級選手権試合/5分3R>
[王者]長岡弘樹(日本)
[挑戦者] 川中孝浩(日本)

<無差別級/5分2R>
荒東 怪獣キラー 英貴(日本)
瓜田幸造(日本)

<フェザー級/5分2R>
高橋孝徳(日本)
大搗汰晟(日本)

<バンタム級/5分2R>
高須将大(日本)
長谷川卓也(日本)

<無差別級/5分2R>
北村亮太(日本)
田馬場貴裕(日本)

<フライ級/5分2R>
宮内拓海(日本)
吉田哲之(日本)

<フェザー級/5分2R>
櫻庭泰裕(チェコ)
伊藤類(日本)

<バンタム級/5分2R>
YO-HEI(日本)
佐々木歩夢(日本)

■GRACHAN54視聴方法(予定)
5月15日(日)
午後1時30分~ GRACHAN放送局

■ GRACHAN54対戦カード

<GRAND暫定ライト級王座決定戦/5分3R>
植田豊(日本)
原口伸(日本)

<フライ級/5分2R>
長野将大(日本)
加マーク納(日本)

<バンタム級/5分2R>
松井斗輝(日本)
松本大輔(日本)

<フェザー級/5分2R>
村田俊(日本)
黒井海成(日本)

<無差別級/5分2R>
ラデック(チェコ)
佐々木克義(日本)

<無差別級/5分2R>
中島大志(日本)
石川廉(日本)

<バンタム級/5分2R>
松本尚大(チェコ)
中嶋紳乃介(日本)

<フェザー級/5分2R>
萩原一貴(日本)
羽馬誠人(日本)

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MMA o PANCRASE TSUNE   ジェイク・ムラタ パンクラス 上田将竜 修斗 岩本達彦 平田丈二 有川直毅 木下憂朔 村山暁洋 松岡嵩志 田村一聖 秋葉太樹 粕谷優介 近藤有己 透暉鷹 鈴木一史 鶴屋怜

『PANCRASE 327』試合結果


第2部

第5試合 メインイベント ウェルター級 5分3R
○木下憂朔[ゆうさく](パンクラス大阪稲垣組/1位)
×村山暁洋(GUTSMAN/2位、元王者、元修斗環太平洋同級王者)
1R 1’48” KO (左飛び膝蹴り)

第4試合 コーメインイベント フライ級 5分3R
×秋葉太樹(フリー/3位)
○鶴屋 怜(パラエストラ松戸)
1R 3’42” 裸絞め

第3試合 バンタム級 5分3R
×井村 塁(Nexusense/2位、ネオブラッドトーナメント2020優勝・MVP)
○TSUNE(リバーサルジム新宿Me,We/7位)
判定0-3 (出口27-30/太田27-30/荒牧27-30)

第2試合 パンクラス・フェザー級王座挑戦者決定トーナメント決勝 5分3R
×岩本達彦(BLOWS/2位、ネオブラッドトーナメント2020同級優勝)
○透暉鷹[ときたか](ISHITSUNA MMA/3位、修斗2019同級新人王)
1R 4’30” TKO (レフェリーストップ:グラウンドパンチ)

第1試合 73kg契約 5分3R
○近藤有己(パンクラスイズム横浜/元ミドル級・ライトヘビー級・無差別級王者)
×鈴木一史(リバーサルジム新宿Me,We/WARDOG王者)
判定3-0 (出口29-28/大藪29-28/山崎29-28)

第1部

第6試合 メインイベント フライ級 5分3R
○上田将竜[まさたつ](G-face TEAM緒方道場/1位)
×有川直毅(K-PLACE/4位)
判定2-1 (大藪28-29/太田29-28/山崎29-28)

第5試合 コーメインイベント ライト級 5分3R
○松岡嵩志(パンクラスイズム横浜/8位)
×冨樫健一郎(パラエストラ広島/元1位)
2R 1’35” TKO (レフェリーストップ:グラウンドパンチ)

第4試合 ライト級 5分3R
×平 信一(綱島柔術/ZST/9位、ZST王者)
○粕谷優介(CROWN)
2R 2’40” 裸絞め

第3試合 フェザー級 5分3R
○田村一聖(IJC/6位、元王者)
×三宅輝砂[きさ](ZOOMER/9位、ネオブラッドトーナメント2021同級優勝)
判定3-0 (出口29-28/太田29-28/梅木29-28)

第2試合 バンタム級 5分3R
○平田丈二(闇愚羅)
×ジェイク・ムラタ(パラエストラTB/Fighting Nexus/元ZST王者)
1R 4’57” TKO (レフェリーストップ:左アッパー→グラウンドパンチ)

第1試合 フライ級 5分3R
―谷村泰嘉(パラエストラ八王子/7位)
―大塚智貴(CAVE/ストロー級7位、ネオブラッドトーナメント2021ストロー級優勝)
中止 (谷村の体調不良)

プレリミナリーファイト フェザー級 5分3R
○工藤修久(禅道会小金井道場)
×平田純一(デラヒーバジャパン宇都宮)※DAMM FIGHT JAPANから所属変更
判定3-0 (29-28/30-27/29-28)

 4月29日に立川ステージガーデンで開催された『PANCRASE 327』の試合結果。第2部のメインイベントは木下憂朔が村山暁洋に1R KO勝ち。鶴屋怜が秋葉太樹に1Rリアネイキッドチョークで勝利。近藤有己が鈴木一史に判定勝ちしています。続きを読む・・・
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J-CAGE Pancrase327 Report ブログ 近藤有己 鈴木一史

【Pancrase327】初回にダウンを奪った近藤有己、最終回は鈴木のTDを防ぎ判定勝ち

【写真】抵抗する中村をコントロールし続けた狩野、最後はキッチリ仕留めた(C)MMAPLANET

<ウェルター級/5分3R>
近藤有己(日本)
Def.3-0:29-28.29-28.29-28.
鈴木一史(日本)

サウスポーの近藤が前に出る。鈴木にケージを背負わせて左ミドル。鈴木の動きに合わせて左足を出そうとした近藤に対し、シングルレッグで組みついた鈴木が、リフトアップから近藤に背中を着かせた。ケージ際でハーフガードの近藤に左ヒジとパンチを落としていく鈴木。エビを打つ近藤を立たせず、鈴木は抑え込んだが、近藤もフルガードから立ち上がった。すぐに鈴木は組みついて近藤をケージに押し込んでいく。近藤の右腕に対してオーバーフックの鈴木、その右腕を振り回すと近藤が離れた。

近藤は相手にケージを背負わせ、左ストレートから右フックでダウンを奪う。トップを奪った近藤は、ハーフガードの鈴木の顔面に右のパンチを叩き込む。立ち上がる鈴木に、左ストレートと左ミドルを当てる近藤。鈴木は右ボディストレートを返す。終了間際に鈴木が組みつくも、近藤がスプロールした。

1Rはジャッジ3者とも近藤に10-9をつけた。

2R、距離を詰める近藤。鈴木も右ストレートを出しながら組み付くチャンスをうかがう。近藤は左ストレートをヒット。鈴木のテイクダウンに合わせて左ミドルを繰り出した近藤だが、その蹴り足をキャッチされグラウンドに持ち込まれた。鈴木はケージ際で近藤の両足を畳み、左腕を近藤の頭に回して肩固めを狙うか。そのままマウントに移行した鈴木は、右ヒジを落とす。近藤はケージキックでケージ際を脱出し、立ち上がる。

すぐに組みついた鈴木は、右腕を差し上げて近藤をケージに押し込む。さらに右ヒジを狙うも、近藤がケージ際から離れた。鈴木はまたも近藤の左ミドルをキャッチしてグラウンドへ。ハーフガードの近藤のバックを狙う鈴木、近藤は鈴木の左腕を抱えて耐える。左腕を抜いた鈴木がパンチを連打したところでラウンドが終了した。

2Rはジャッジ3者とも鈴木の10-9、これでポイントはイーブンとなった。

勝負の最終回、近藤が距離を詰めてワンツー。鈴木が前に出てきたところに左ストレートを合わせた。鈴木は左ジャブを伸ばす。近藤の右フックをかわした鈴木がボディロックで組みつくも、近藤が鈴木をケージに押し込んでから離れた。スタンドで距離を詰める近藤、鈴木はまたも近藤の左ミドルをキャッチしてケージに押し込む。しかし近藤が押し返して離れ、ケージ中央へ。

近藤の左ストレートが連続ヒット。しかし鈴木も右ストレートを当てる。さらに組みついた鈴木は、右腕を差しこんで近藤をケージに押し込む。ここでボディロックから後ろへテイクダウンを狙った鈴木だが、近藤がそのまま押し倒してトップを奪った。鈴木はフルガードから右ヒジを狙う。近藤は鈴木の足を捌きながら右を当てた。残り1分で鈴木は下から近藤の右腕を狙う。アームロックを仕掛ける鈴木、しかし近藤のクラッチを切ることはできずに試合を終えた。


3Rはジャッジ全員が近藤に10-9をつける形となり、近藤が判定勝ちを収めた。


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Gladiator013 J-CAGE Report ブログ 石田拓穂 鈴木一史

【Gladiator013】Wardogライト級チャンプ鈴木一史、鈴木拓穂のハイにグラジ初陣で判定負け

【写真】このハイが勝敗の分かれ目となったか(C)MMAPLANET

<ウェルター級/5分2R>
石田拓穂(日本)
Def.3-0
鈴木一史(日本)

互いに様子見の状態から鈴木が右カーフを蹴る。石田は鈴木の反応を見るように左ジャブをつき、踏み込んでみせる。鈴木もダブルのフェイクを織り交ぜ両者の制空権争いが続く。

と、レフェリーが試合を止め、リングアナから声援でなく、拍手での応援を」という注意が入る。再開後、石田が右ローを入れ、鈴木はローから右を見せて組みつきケージに石田を押し込む。

右腕を差されながらハイクロッチで持ち上げた鈴木だが、石田は両足で着地し右オーバーハンドを見せる。

右カーフを連続で蹴った鈴木のスーパーマンパンチは察知されるが、カーフを続ける。右を被弾した鈴木は、ここで組んで背中へ回る。ケージにもたれ、キムラで耐える石田はラウンド終了までスタンドをキープし続けた。

2R、まず右ハイを繰り出した石田は下がって誘いローに右を合わせていく。

テイクダウンのフェイクからローを空振りし横を向いた鈴木は、距離を詰めた石田の右に続く右ハイでテンプルに蹴られケージに詰まる。すぐに離れた鈴木を追いかける石田は、組みを切りショートの連打を打ち込む。

劣勢となった鈴木は左オーバーハンドから組んでケージに押し込んでいく。石田は右腕を差した状態で左で殴り、さらに内股の要領で投げを打つ。

鈴木は下になり鉄槌を被弾し、立った石田にローを蹴られる。足を捌いてパウンドの機会を伺う石田は、その目的を果たすも直後に起き上がった鈴木がダブルレッグからリフトしてテイクダウンを決める。

鈴木は足を束ね、ケージを背負って座らせる形で石田を押し込むが、有効なパンチや背中をつけさせる動きが見られない。

残り1分、石田も頭を抱えた形で立つことなくケージ際で座った状態に。最後までこの状態が続き、判定で敗れた鈴木はキャリア2敗目を喫した。


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Gladiator013 Interview J-CAGE ブログ 石田拓穂 鈴木一史

【Gladiator013】オッサンには未来と歴史がある。グラジ初出場、42歳のチャンプ鈴木一史「一番、一番」

【写真】飲食的専門の野菜の卸業を営む鈴木、その佇まいからして渋い(C)MMAPLANET

7日(日)に大阪府豊中市の176boxで開催されるGLADIATOR 013に鈴木一史が初参戦し、石田拓穂と対戦する。

Wardogライト級王者として、グラジ初参戦の鈴木は42歳。デビューは37歳だったという超遅咲きのファイターだ。

なぜ、30代半ばを過ぎてプロデビューし、今も戦い続けているのか。さらに、これからのMMAファイターとして目標を尋ねた。


──鈴木選手のことはロータス世田谷でキッズレスリングの指導をされている姿を以前より拝見させていただくことがあったのですが、初インタビューとなります。鈴木選手は2015年に37歳にしてプロデビューを果たした異色のファイターです。

「ロータスでうちの子供がレスリングを習っていたことも、プロで戦おうと思った理由の一つなんです。もともと22歳の時に釧路から格闘技をやるために状況し、高田道場に入門して格闘技を続けてきたのですが、仕事が忙しかったり、ケガをしたりしてMMAを戦うことはなかったのですが」

──20年も前に東京に出てきて、格闘技を始めたということですか!!

「ハイ。アイスホッケーとかカヌーの経験はあったのですが、格闘技はやったことがなくて。高田道場ではレスリングを習っていて、MMAをやるには柔術の練習が必要だと思ってGRABAKAに移ったんです。柔術やグラップリングの試合に出ていましたけど、MMAに本気でなかったということだったんだと思います」

──それがなぜ35歳を過ぎてからMMA、しかもプロで試合をするようになったのでしょうか。

「山崎(剛)さんがGRABAKAから独立してMe,Weをオープンした当時、MMAのクラスに出る人がいなくて誘われました。その時が35歳で、練習をしていると『1試合がぐらいアマチュアでやってみないか』と言われたのがきっかけです。記念になるかと思ってGRANDSLAMのなかで組まれたアマMMAに出ました。ヘッドギアがなくて、パウンド有り、レガースをつけた試合でした。

そこで勝ち、『せっかくだし、プロで1試合がぐらいやってみようか』という話になったんです」

──そこもまた記念になるためだったと。気が付けば10戦以上のキャリアを積み、戦績も10勝1敗と立派な結果を残しています。ここまでMMAをやろうと思ったのは?

「一つは独立して、自分で仕事をするようになったので時間の融通がきくようになったことがあります。それとロータスに通っていた子供が強くなり、一緒に練習をすることもあって。そうしたら『まだ動けるな』って思ったので、もう少しやってみようと。それが続いてきたというような感じです」

──奥様はプロで戦う、そして続けることに関してはどのよう反応なのですか。

「まぁ『ケガしないでよ』という感じですね(笑)。断固反対という風ではなかったです」

──そして、42歳になった今も戦い続けていると。

「やっぱりプロの舞台で勝つというのは、気持ちが良いんです。非日常的なことですし、勝つことで得られることは凄く大きいというのが分かりました。だから歳はいっていますが、ここは捨てられないなというのはあります。

22歳の時にプロになっていると、今、戦うことはなかったという感じがします。今、私と同い年の現役選手ってほとんどいないように、昔からやっていれば今は辞めていたでしょうね」

──今回、Wardogライト級王者として、GLADIATORに初出場を果たします。

「WardogはGrchanの岩﨑代表から『鈴木君、年齢の割に頑張っているのでタイトルを狙わせてあげたい』という話をいただいて(笑)。で、最初に出させてもらった時に勝ったら挑戦をアピールして──ということになりました(笑)。チャンピオンが誰かも分かってない状態で『挑戦させてください』って口にしたら、チャレンジできたんです」

──そしてチャンピオンになったと。ベルトを巻いたことで、昨年自主興行を開く際に北岡選手がZST王者の小金選手と同様に、Wardog王者の鈴木選手が対戦相手候補でなりました。

「北岡選手本人から、そういう連絡がきた時は本当に驚きました。緊急事態宣言の時で『スーさん、今、練習していますか?』って連絡が来て。結局、小金選手と戦うことになったのですが、もしかしたら北岡選手と試合をしていたかもしれないですね。本来はそういうチャンスもないですし、有難い話でした。

それもベルトを巻いていたからこそ、なので。Wardogは小さな団体ですが、ベルトを取ったことは格闘技の履歴書に書き記すことができると思うんです。だからベルトを巻けて良かったです。

今、Wardogでは対戦相手がなかなかいないということで、他の大会に出ても構わないと言ってもらっていますし、可能ならGrachanのベルトも狙いたいと考えています」

──グラチャンでは、鈴木選手は4勝です。

「ハイ、結構勝つことができていて。山本琢磨選手がフェザー級との二冠王になったことで、今後はフェザー級でやっていくようですし、ベルトを狙いたいですね。以前はグラチャンにランキングがあって、ライト級で上の方にランク入りさせてもらっていたので、2本目のベルトを狙いたいというのはあります」

──今回、初出場となるグラジエイターにはどのような印象を持っていますか。

「関西でやっている割と大きな大会というイメージです。強い選手がいるということも知っていますし、パッとでの選手でなくは、ちゃんとやっている選手がいるということも分かっています」

──グラジエイター出場に関して、グラチャンと同様にベルトを視野に入れてのことでしょうか。

「同門の植田(豊)が同じライト級で暫定王座決定戦に出るので、もちろん彼にベルトを巻いてほしいです。ただし、彼が巻けないようであれば挑戦したいと思っています。佐々木選手がチャンピオンになるのであれば、僕も挑戦できるとは考えています」

──では、今回の対戦相手となる石田拓穂選手ですが、どのような印象を持っていますか。

「全然情報がなくて、多分柔道か何かがベースというぐらいしか分からないです。映像もなくて。大阪の修斗に出ていた選手だそうですが、本当に分からないです」

──では、グラジエイターのライト級に爪痕を残すためにもどのような試合をしたいと考えていますか。

昨年9月にはGrachanで、Gladiatorライト級正規王者キ・ウォンビンに勝ったことがある岸本篤史を腕十字で破っている

「自分は面白く派手な試合ができるとか言えないので、しっかりと勝ってベルトに近づくことが出来ればと思います。

植田が初戦でタイトルマッチを戦えるということは、正直羨ましいという気持ちもありますし。可能であれば、グラジエイターでもベルトを狙える位置まで行きたいです」

──常に年齢のことに言及されるかと思いますが、その辺りについては?

「42歳でMMAを続けている選手は殆どいないですし、引き際というか……どこまでできるのだろうかと考えることはあります。やればできるのでしょうが……若い選手の育成も考えたりすると、自分が抜けることも良いのかということは常に頭にあります」

──若いからだとか、この年でという要素をファイターの評価をする際の材料にしたくないのですが、鈴木選手のように36歳でデビューというのは別です。ところでキッズレスリングたちの手本にならないといけないという気持ちはありますか。

「子供たちは、子供たちでしっかりとやっています。でも皆、気にはしてくれていますよね。タイトルマッチの前に手紙をもらったりとかもしましたし、良い見本を見せることができればと思います」

──そんな鈴木選手の人生にとってMMAとは?

「MMAを戦うことで生きている実感がわきます。仕事とは全く別モノです。常にチャレンジをしていたいです。負けが込んでくると辞めたいと思うかもしれないですが、まだ勝てているので(笑)。他人事じゃないですけど、綺麗な戦績だと思っています(笑)。大した選手と戦っていないから、そりゃ勝つだろうって言われるかもしれないですけどね(笑)」

──10勝1敗は正真正銘の事実です。山崎さんが『スーさんがRIZINで戦えたら、凄く素敵じゃないですか』と言っていたことがありました。コロナの時代の夢として、楽しみです。

「いやぁ、自分からすれば……そんなおこがましいことはいえないです。確かにRIZINで戦えると夢のような話ですし、夢があります。でも、自分の試合を見たいと思う人はまずいないですよ。アハハハ。派手でなく、地味な戦いなので。大きな舞台は若くて、華のある選手がでていくべきです」

──ではMMAファイターの目標を教えてください。

「ハイ、お相撲さんじゃないですけど一番、一番、大事にとっていきたいです」

──今回の試合を会場に来られない人は、ツイキャスライブで視聴できます。そんなファンに一言お願いします。

「そうですね、地元の釧路とか格闘技に触れることがない人もいると思うので、オジサンでもガンバレば何とかなるぞというのを見てもらって勇気を与えることができればなと思います」

■視聴方法(予定)
2月7日(日)
午後2時~ Twit Casting LIVE

■ 対戦カード

<フェザー級/5分2R>
上嶋佑紀(日本)
ゆうと(日本)

<フライ級/5分2R>
吉村友菊(日本)
木村旬志(日本)

<フェザー級/5分2R>
上田祐樹(日本)
延命そら(日本)

<バンタム級/5分2R>
坪内一将(日本)
植木新(日本)

<ウェルター級/5分2R>
石田拓穂(日本)
鈴木一史(日本)

<ライト級/5分2R>
國頭武(日本)
天草ストロンガー四郎(日本)

<ライトフライ級/5分2R>
いちょう”Snufkin”ともなが(日本)
ウレタ・チェステル(フィリピン)

<バンタム級/5分2R>
NavE(日本)
藤田健吾(日本)

<Gladiatorフェザー級選手権試合/5分3R>
[王者] MIKE(日本)
[挑戦者] 原口央(日本)

<Gladiatorバンタム級選手権試合/5分3R>
[王者]竹本啓哉(日本)
[挑戦者]清水俊一(日本)

<Gladiator暫定ライト級王座決定戦/5分3R>
佐々木信治(日本)
植田豊(日本)

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【Gladiator013】J-MMA史上初?  メインの佐々木信治✖植田豊が第1試合。セミの竹本✖清水は第2試合

【写真】格上ファイトから試合が組まれていくのはJ-MMA史上初か(C)MMAPLANET

13日(水)、Gladiatorより2月7日(日)に大阪府豊中市の176boxで開催されるGLADIATOR 013の対戦順とコロナ感染予防安全対策が発表されている。


Gladiator暫定ライト級王座決定戦=佐々木信治✖植田豊、同バンタム級選手権試合=王者・竹本啓哉✖挑戦者・清水俊一、同フェザー級選手権試合=王者MIKE✖挑戦者・原口央という3つのタイトル戦。

フライ級王者NavEの再起戦、そしてWardogから鈴木一史、ゆうと、NOVという3階級の王者が参戦する1年振りのグラジエイター。

今日の発表によると、コロナウィルス感染予防を考慮しタイトル戦は前日非公開計量、その他の試合は当日計量となるだけでなく、メインイベントの佐々木✖植田を第1試合として、通常大会とは逆にグレードの高いマッチアップを先に行うというJ-MMA史上例の見ない流れが逆となるイベント形式が採用されることが分かった。

また出場選手、セコンド、マネージャー、スタッフ、メディアという会場に足を運ぶ関係者には主催者より、コロナウィルス抗原検査キットが2回分郵送され、大会10日前と前日に検査結果の報告が義務付けられることとなっている。

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【Gladiator013】2021年2月7日、グラジエイターがWタイトルマッチで活動再開。Wardog王者も揃い踏み

【写真】今年の2月大会で、既に前哨戦が行われていた!?──竹本✖清水(C)MMAPLANET

18日(金)、Gladiatorより2021年2月7日(日)に大阪府豊中市の176boxで、GLADIATOR 013が開催されることが発表された。

関西ケージMMA大会=グラジエイターは、今年の2月23日に12回大会を開いて以来、新型コロナウィルス感染拡大により、その後の活動を休止。経済活動再開後も情勢を注視し、慎重に開催の機会を検討してきた。

結果、今回1年振りのイベント再開が決まった。同時に明らかとなったラインナップは、バンタム級選手権試合=王者・竹本啓哉✖挑戦者・清水俊一、フェザー級選手権試合=王者MIKE✖挑戦者・原口央、さらにフライ級チャンピオンのNavEがバンタム級で出場と総力戦となった。


また同じ関西からインディ・ケージ大会WARDOGより、ライト級チャンピオン鈴木一史、バンタム級王者ゆうと、ストロー級王者NOVが同時参戦。また広島のBURSTから國頭武が対戦し、ソフトコンタクトの天草四郎と対戦する。

グラジエイターといえば関西基盤ながら、国頭の出場のように地方選手の登用も主流となっていたが、今回は大阪の総合格闘技道場コブラ会や総合格闘技スタジオSTYLE、神戸の総合格闘技道場Reliableからの出場選手も目立ち、より関西色が強くなっている。

関西と他の地域のファイターのマッチアップだけでなく、関西勢での生き残り合戦もニューノーマルのグラジエイターを熱くしていくに違いない。

とはいえ、いまだ先が見えないコロナ感染、同大会では免疫力低下防止策としてタイトルマッチのみ前日計量、ワンマッチに関しては1階級上の当日計量にて実施され、出場選手やセコンドの感染予防に関しては、後日発表されるとのことだ。

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Grachan45 J-CAGE Report ブログ 岸本篤史 鈴木一史

【Grachan45】Wardogライト級王者、42歳──鈴木一史が岸本篤志を腕十字で下す

【写真】42歳、過去3年間でGrandslam、グラチャン、Wardogと負け知らず、今回の試合で8連勝とした (C)MMAPLANET

20日(日)、東京都大田区の産業プラザPIOでGrachan45が開催された。ここではWardogライト級チャンピオン鈴木一史✖岸本篤志を振り返りたい。

<ライト級/5分2R>
鈴木一史(日本)
1R3分31秒by腕十字
岸本篤志(日本)

右手前の構えの岸本に対し、左手から足に触りに行って右のオーバーハンドを狙う鈴木。さらにローから右を当てると、距離を取り直す。岸本も左ボディを入れる。これは効いたか、体が固まり下がった鈴木を追いかける。

ここで鈴木が右オーバーハンドを見せ、組んでいく。先にケージに押し込んだのは岸本だが、鈴木の首相撲に離れる。

シングルからクリンチに出た鈴木はボディロックテイクダウンを決めると、即マウントへ。ケージ際に移動し、岸本が腹ばいになりつつ立ち上がろうとすると鈴木がステップオーバーして、腕十字へ。

腹ばいから腕を剥かせようとする鈴木に対し、岸本が体を越そうとした動きを利用して上を迎える。そのままの勢いで上体を起こしてきた岸本の頭を刈って、鈴木はクラッチを外しに掛かる。

もう一度、体を越えて逆側に岸本が回ろうとしたところで左腕が伸びて試合は決した。


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【Grachan45】試合スタートまで、あと1時間。プロは計量全員がクリア、抗原検査は全てが陰性に

【写真】計量と同時に行われた抗原検査を受ける、小谷直之。忘れがちだが、検査をしてくださる医療従事者の方は常にリスクがある。改めて感謝だ (C)GRACHAN

試合開始まで、あと1時間──20日(日)、東京都大田区の産業プラザPIOで開催されるGrachan45の計量が19日(土)に渋谷区のGグローバル本社で新型コロナウィルス感染予防のために時差を設けて行われた。

プロ選手に体重オーバーはなかった計量結果は以下の通りだ。


また、同時に行われた抗原検査はセコンド、選手ともに全員が陰性だった。

■視聴方法(予定)
9月20日(日・日本時間)
午後1時30分~FITE

■ Grachan45計量結果

<Grachanバンタム級王座決定戦/5分3R>
獅庵:61.1キロ
伊藤空也:61.2キロ

<ライト級/5分2R>
植田豊:70.4キロ
小谷直之:70.7キロ

<ライト級/5分2R>
岸本篤志:70.5キロ
鈴木一史:70.8キロ

<フェザー級/5分2R>
拓MAX:65.5キロ
小島勝志:66.1キロ

<ウェルター級/5分2R>
竹川光一郎:77.0キロ
川中孝浩:77.1キロ

<バンタム級/5分2R>
今村豊:61.6キロ
高橋謙斗:60.8キロ

<フライ級/5分2R>
石綱テツオ:57.0キロ
宮内拓海:56.3キロ

<ライト級/5分2R>
阿仁鬼:70.2キロ
藤村健悟:70.5キロ

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【Grachan45】2つのタイトル戦で、活動再開。魂の桜井隆多✖根性の長岡弘樹、伊藤空也✖獅庵

【写真】気持ちと気持ちの戦いになることは間違いない、Grandウェルター級選手権試合(C)MMAPLANET

23日(木)にGrachanが3月1日以来、半年ぶりとなるイベント再開──9月20日(日)に東京都大田区産業プラザPIOでのCrachan45の開催と対戦カード第一弾、27日(月)に追加カードの発表を行っている。


COVID19の影響でイベント休止期間にFITE.TVでのベストバウトマッチの配信など、独自の活動をしてきたグラチャンにとって、リスタートは2階級の選手権試合からとなった。

2つのタイトル戦、そのうちの1試合はGRANDウェルター級選手権試合だ。昨年12月大会でルクク・ダリを魂の腕十字で破り、チャンピオンとなった桜井隆多が長岡弘樹の挑戦を初防衛戦に臨む。チャレンジャー長岡は、桜井がベルトを巻いた同じ日に根性のウィル・チョープ完封で挑戦権を手にしていた。

もう1つタイトルマッチでは堀友彦が返上したバンタム級王座を賭けて伊藤空也と獅庵が対戦。

Wardogからグラチャンで戦うようになった伊藤、パンクラス→DEEP→グラチャンという道を辿ってきた獅庵。当初、バンタム級王座はトーナメントで次期王者を決定するプランもあったが、コロナ感染拡大の影響で両者のマッチアップで新しいベルトの持ち主が決まることとなった。

また5分2Rマッチではチャンピオン山本琢也が、ニューノーマル時代も変わらず開店休業中のライト級戦線のサバイバルマッチ=小谷直之✖植田豊、Wardogライト級チャンピオン鈴木一史✖岸本篤史というマッチアップも決まっている。

この他4試合が決定していていた、昨日に阿仁鬼✖藤村健悟という前者が52歳で後者が19歳、年の差33歳対決が追加カードとして明らかされた。そんな半年ぶりのグラチャンでは、場内のソーシャルディスタンス確保のための入場制限や、検温、過去2週間以内に発熱や風邪で受診や服薬等&海外への訪問歴のある人だけでなく、それらの人と濃厚接触した人の来場の控えてもらうこと、そしてチケットの半券の裏に名前、住所、連絡先の事前記入の義務化と新型コロナウィルス感染予防策が採られている。