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BJJ STARS08 MMA MMAPLANET o UFC アレックス・オリヴェイラ デミアン・マイア ペドロ・マチャド マウリシオ・オリヴェイラ ルーカス・バルボーザ レアンドロ・ロ レオナルド・ララ ロベルト・ヒメネス

【BJJ STARS08】14年に及ぶUFCでの活動を終え、デミアン・マニアが15年ぶりのグラップリングマッチ出場

【写真】こういうとアレだが、実戦でマイアを見られるのはグラップリングでも限られた機会になってくる。超貴重なファイトだ(C)MMAPLANET

30日(土・現地時間)、ブラジルのサンパウロで開催されるプロ柔術& グラップリングイベントのBJJ STARS 08。

レアンドロ・ロ、ルーカス・バルボーザ、イザッキ・バイエンセ、ミカ・ガルバォン、ロベルト・ヒメネス、マウリシオ・オリヴェイラ、レオナルド・ララ、ペドロ・マチャドが出場する道着着用ルールのミドル級GPが行われる同大会で、デミアン・マイアがノーギのスーパーファイトに出場する。


昨年6月に14年に渡るUFCでの活動を終え、グラップリングシーンに戻ったマイア。44歳にして、2007年のADCC世界大会88キロ級を制して以来のグラップリングマッチだ。

MMAが異種格闘技でなく、5分×3Rもしくは5分×5Rのスポーツになって以来、グレイシーではなくホナウド・ジャカレと共に世界の最高峰で最も柔術を駆使してMMAで戦ったきたのが、マイアであることに誰も異論はないだろう。

またMMAファイターとしての良し悪しは別にして、ジャカレは打撃を消化していたが、マイアはほぼ組んでからMMAを戦ってきた。そういう部分でも、マイアは稀有な存在であり続けた。グラウンドでの打撃のあるなかでのグラップリングと純粋グラップリングは違う。やはりMMAでのグラップリングは、動きに制限が生じる。そのMMAグラップリングで世界最強だったマイアが、顔面パンチがない試合ではどのようなグラップリングを披露するか。

対戦相手もこの4月にUFCからフリーとなった同胞アレックス・オリヴェイラだ。とはいえムエタイ・ベースのガウショとマイアでは勝負の行方は明らかという見方も成り立つ。年齢的なことも加味し、マイアが今後はどのようにグラップリングと関わっていくのか。いずれにせよ、コンペティションで見られるマイアを堪能したい。

■視聴方法(予定)
5月1日(日・日本時間)
午前7時00分~FLOGRAPPLING

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MMA o UFC   アレックス・オリヴェイラ ケビン・ホランド

6.18『UFC Fight Night』でケビン・ホランドとティム・ミーンズが対戦


 UFCが6月18日にテキサス州オースティンで開催するFight Nightシリーズの大会でケビン・ホランド vs. ティム・ミーンズのウェルター級マッチが行われるとのこと。ホランドが自身のSNSで発表しています。

 ホランドは3月の『UFC 272: Covington vs. Masvidal』でアレックス・オリヴェイラに2R TKO勝ちして以来の試合。オリヴェイラUFCリリースの決め手になりました。

 ミーンズは昨年6月の『UFC Fight Night 190: Gane vs. Volkov』でニコラス・ダルビーに判定勝ちして以来の試合で3連勝中。続きを読む・・・
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MMA o UFC   アレックス・オリヴェイラ ケビン・ホランド ドナルド・セラーニ

UFCがアレックス・オリヴェイラをリリース


Alex Oliveira(Sherdog)

 UFCがアレックス・オリヴェイラをリリースしたことをMMAFightingが確認したとのこと。

 アレックス・オリヴェイラは現在34歳のブラジル人でMMA戦績22勝12敗1引き分け2無効試合(UFC戦績11勝10敗1無効試合)。ニックネームはカウボーイで2016年2月の『UFC Fight Night 83: Cowboy vs. Cowboy』ではドナルド・セラーニと“カウボーイ対決”をし1R三角絞めで敗れています。

 UFCキャリア初期は白星が大きく先行していたものの、最近9試合の戦績は2勝7敗、直近は4連敗していました。3月の『UFC 272: Covington vs. Masvidal』でケビン・ホランドに2R TKO負けしたのが契約最後の試合で、UFCは再契約を結ばなかったとのこと。続きを読む・・・
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BELLATOR Cage Warriors MMA MMAPLANET o UFC UFC273   アレクセイ・オレイニク アレックス・オリヴェイラ アレックス・ヴォルカノフスキー イアン・ギャリー カムザット・チマエフ ケイ・ハンセン ケヴィン・ホランド コナー・マクレガー ジャイルジーニョ・ホーゼンストライク ジョン・チャンソン ジルベウト・ドゥリーニョ ティーシャ・トーレス ピエラ・ロドリゲス ピョートル・ヤン ボクシング マイク・マロット マッケンジー・ダーン マーク・マドセン

【UFC273】新型マクレガー=イアン・ギャリー─01─「カレッジを辞めて、MMAにJUMP INした」

【写真】キレキレの打撃とは対照的に、少年のような口調で語るイアン・ギャリー=アイリッシュMMAファイターが何もマクレガー流を踏襲するだけでないことが、よ~く理解できた(C)MMAPLANET

9日(土・現地時間)、フロリダ州ジャクソンビルのヴィスター・ベテランズ・メモリアル・アリーナでUFC273が開催される。

UFC世界フェザー級選手権試合=王者アレックス・ヴォルカノフスキー✖挑戦者ジョン・チャンソン、UFC世界バンタム級王座統一戦=正規王者アルジャメイン・ステーリング✖暫定王者ピョートル・ヤンの2つの世界戦に加え、ジルベウト・ドゥリーニョ✖カムザット・チマエフという注目カードが組まれた今大会のプレリミマッチにヒューチャーの異名を取るイアン・ギャリーが出場、UFC2戦目=ダリアン・ウィークス戦に臨む。

1997年11月生まれの24歳は、19歳でアマMMAを始め5年で最高峰に辿り着いた。コナー・マクレガー後のアイリッシュMMA、いや世界のMMAをリードする可能性すらあるMMAの未来=イアン・ギャリーに初インタビュー。コナー・マクレガー、そのやり口をコピッたBellatorのジェイム・ギャラガー、アイルランドMMA界の新鋭は──マクレガーへの憧れでいっぱいという内面のなかで、その真逆の感性を持っていた。


――パンデミック以前は欧州のMMA大会は、日本では深夜2時や3時のスタートで終了時がUFCのスタートと重なるためにストリーミングがあっても、ほとんど見過ごしていました。それがコロナ禍で世界各国のMMAが活動休止になり、決して多くないプロモーションが無観客で活動を再開。その頃からCage Warriorsも可能な限り視聴するようにしていたのですが、そこで見た──飛び切り活きの良い選手がイアンでした。すると7戦目でウェルター級王者になり、8戦目でUFCデビューと瞬く間に世界の最高峰に到達しました。

「おお、日本ではそんな真夜中にCage Warriorsは中継されているんだね。いやぁ、それなのに僕の試合を視てくれていたなて嬉しいよ。本当にありがとう」

──いえ、フィーダーショーから可能性のある若い選手が出てくるのを見るのが、楽しくてしょうがないんですよ。ところでアイルランドは今やMMAのパワーハウスの一つですが、イアンがMMAを始めたきっかけは何だったのでしょうか。

「MMAに興味を持ったのは、コナー(マクレガー)の影響だよ。彼の活躍と成功をずっと追っていて、試合も夢中になって視ていた。そして『僕もMMAをやりたい』って思うようになったんだ。その時はカレッジの学生だったけど、学校を辞めてMMAファイターになることを決めたんだ。このスポーツに身を置きたいと思ってね。

コナーを見ていたら、自分がカレッジでやっていることってなんなんだろう?って感じるようになった。そうしたら、『こんなことやっていられない。これ以上、ここに居たくない』って居ても立ってもいられなくなったんだ。そしてジムにジャンプインした(笑)。

テレビで視ていた本当に美しい戦いを習うことができるようになって。僕はコナーと同じ道を歩み始めたんだって──最高の気持ちになったよ。練習は凄く楽しかったよ」

──大学を辞めた? 

「そうだよ。自分で決めた。父にも母にも相談せずに学校を辞めたんだ」

──OMG!! 

「ジムに通うようになってから4~5年でUFCとサインできた。UFCデビュー戦はMSGだった。そして2戦目のPPV大会に出場できている。楽しい人生だよ」

──それまでに格闘技の経験はあったのですか。

「柔道だよ!!」

──えっ、いやあれだけシャープな打撃の持ち主なのにベースは柔道なのですか。

「ボクシングはやっていたよ。10歳から14、15歳までボクシングをしていて──父親に連れられて始めたんだけど、なんで人を殴って自分も殴られるようなことをやっているのか、どういう意味があるだって考えるようになっていたんだ。顔を腫らして、さ。そんなときに柔道と出会った。見た感じでも、柔道はイカしていたよ」

──柔道がクールだったのですか。

「そうだよ。学校が終わって宿題を家でやっているより、ずっとクールだったよ。すぐに週に3回か4回は柔道場に通うようになった。柔道を習っていたことでマーシャルアーツに欠かせない規律、尊敬心を学ぶことができたんだ。それはMMAを始めてからも生きているよ。アイリッシュ・クラブというアイルランドで一番の柔道クラブで練習できていて……18歳で黒帯になったんだ。練習するメンバーのなかでも、トップの連中は日本に行って練習していたよ。

僕も彼らと一緒に日本で稽古したいと思っていたけど、それは実現しなかった。僕にはそれに見合った力がなかったからね。日本まで行って練習していた友人たちは五輪を目指すようなレベルだったんだ。それに僕にとって柔道はどれだけ懸命にやっても、返って来るものは少なかった。国際大会で戦ったことはないし、せいぜいイングランドまで遠征して試合に出ていたぐらいかな。それでも柔道の試合に出ることが大好きだった。それは今、MMAをやっていて最高の気分でいるのと同じことで。

ただし、僕が柔道の試合に出ている期間はそれほど長くなかった。黒帯になってから、翌年にはアマチュアのMMAにデビューしたからね。でも、僕にとってオリンピックに出て活躍する柔道家は本当の天才なんだよ。そんな柔道をやっていたことで、学べた心境というのは何物にも代えがたいモノなんだ。

今はMMAに専念しているけど、いずれMMAで第一線から退く時が来る。その時はまた柔道の練習をして、日本で試合をしたいと思っている。それに柔術だって続けたいし、日本で柔道や柔術の試合に出ることだってあるかもしれないよ」

──ぜひ講道館を案内します。

「おお、サンキュー。ホント、そういう日が来るのも楽しみだよ。講道館で稽古がデキれば最高の経験になるね(笑)。今、MMAをやっていて柔道で学んだ技術云々よりも、柔道で身に着けることができた人間の内面性が凄く役立っていると思う」

──とはいえ規律、尊敬心といってもコナー・マクレガーがケージ内外で見せていたことは、全く真逆のことだと思うのですが……。

「ホント、その通りだ(笑)」

<この項、続く>

■視聴方法(予定)
3月10日(日・日本時間)
午前7時00分~UFC FIGHT PASS
午前11時00分~PPV
午前11時00分~WOWOWライブ

■UFC273対戦カード

<UFC世界フェザー級選手権試合/5分5R>
[王者]アレックス・ヴォルカノフスキー(豪州)
[挑戦者]ジョン・チャンソン(韓国)

<UFC世界バンタム級統一戦/5分5R>
[正規王者]アルジャメイン・ステーリング(米国)
[暫定王者]ピョートル・ヤン(ロシア)

<ウェルター級/5分3R>
ジルベウト・ドゥリーニョ・バーンズ(ブラジル)
カムザット・チマエフ(スウェーデン)

<ウェルター級/5分3R>
ケヴィン・ホランド(米国)
アレックス・オリヴェイラ(ブラジル)

<女子ストロー級/5分3R>
マッケンジー・ダーン(ブラジル)
ティーシャ・トーレス(米国)

<ライト級/5分3R>
ビンチ・ピチェル(米国)
マーク・マドセン(デンマーク)

<ウェルター級/5分3R>
イアン・ギャリー(アイルランド)
ダリアン・ウィークス(米国)

<ヘビー級/5分3R>
ジャイルジーニョ・ホーゼンストライク(スリナム)
マルチン・ティブラ(ポーランド)

<女子バンタム級/5分3R>
アスペン・ラッド(米国)
ラケル・ぺティントン(米国)

<ウェルター級/5分3R>
ミッキー・ガル(米国)
マイク・マロット(カナダ)

<ヘビー級/5分3R>
アレクセイ・オレイニク(ロシア)
ジャレッド・ヴァンデラ(米国)

<ミドル級/5分3R>
アンソニー・ヘルナンデス(米国)
ジョシュ・フレムド(米国)

<女子ストロー級/5分3R>
ピエラ・ロドリゲス(ベネズエラ)
ケイ・ハンセン(米国)

<バンタム級/5分3R>
ジュリオ・アルセ(米国)
ダニエル・サントス(ブラジル)

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MMA MMAPLANET o UFC UFC272 アレックス・オリヴェイラ ケヴィン・ホランド

【UFC272】ウェルター級転向のホランドがオリヴェイラをパウンドアウトして1年5カ月ぶりの勝利

<ウェルター級/5分3R>
ケヴィン・ホランド(米国)
Def.2R0分38秒 by TKO
アレックス・オリヴェイラ(ブラジル)

ホランドが左ローと左ジャブ、オリヴェイラも右ローを返し、相手が出て来ると右クロスを合わせる。オリヴェイラがローで探りながら、ホランドの蹴りをすくい尻もちを着かせた。すぐに立ち上がったホランドは距離を取って左ジャブを繰り出す。下がるオリヴェイラに蹴りの追撃を見せるホランドだが、蹴り足をすくわれてしまった。そして右ストレートを当てたオリヴェイラだが、ホランドはオリヴェイラの右足をキャッチするそのホランドのバックに回る。ホランドは立ち上がり、右ストレートでオリヴェイラにダメージを与える。

打ち返すオリヴェイラに対して距離を保つホランドは右カーフ。オリヴェイラもプレッシャーを与えながらワンツーを見せる。オリヴェイラが左ボディストレートから右ローでホランドのバランスを崩すオリヴェイラ。相手の蹴りに対して右ストレートを返す。お互いにローを嫌がるそぶりを見せながら、オリヴェイラが組み付き、ホランドを転がしながらバックマウントへ。そのままRNCを狙ったが、ホランドは「大丈夫だ」とばかりに右手の親指を上げ、ラウンド終了のホーンを聞いた。

2R開始早々、ホランドの右ストレートを食らったオリヴェイラがケージ際まで吹っ飛ぶダウン。すぐさまホランドが右の鉄槌、パウンド、さらに右ヒジを連打してレフェリーストップを呼び込んだ。

ウェルター級に転向し、2020年12月12日のジャカレ戦以来1年5カ月ぶりの勝利を得たホランドは、「カウボーイは殴り合いに来た。俺もそうしたかった。前の階級で戦うより、ちょっと浮ついてしまって……疲れたけど、最高だよ。体重を増やして、クッキーを食べて王座を目指そうとは思わない。アスリートとして階級を下げてトップを目指す。プロフェッショナルとしてね。次? 分からないけど、もう1人のカウボーイとやってみたいね」と語った。


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【UFC272】計量終了 コビントン×マスヴィダル──止まらない罵り合い。どうなるロシア勢……

【写真】予定調和が、激しくなっているだけで何も面白くないやりとりだ(C)Zuffa/UFC

5日(土・現地時間)、ネヴァダ州ラスベガスのTモバイル・アリーナでUFC 272「Covington vs Masvidal」が開催され、4日(金・同)に本計量、セレモニアル計量が行われた。

メインで戦うコルビー・コビトンとホルヘ・マスヴィダルは、セレモニアル計量のフェイスオフでダナ・ホワイトを間にののしり合いを続ける。

そしてジョー・ローガンに旧友でビター・ライバル(遺恨の相手)と戦うことになったと尋ねられたマスヴィダルは「ビター・ライバルじゃないビッチだ。アメリカントップチームとは別に僕に人生、このスポーツを関わってくれた父のために、そして自分のためにビッチの化けの皮を剥がす。チ〇ポでケ〇の穴の臭いをかいでいろ。神に感謝し、ここに来てくれた──こんなヤツのために拍手を送ってくれる皆に感謝している。コルビー、俺の願いを聞いてくれ、PPVを売ってほしんだ。俺の方を見ろよ、ビッチ。できないだろう、ビッチ。ただPPVを売れ、お前はそれで十分なビッチだ」等、訳せないような言葉を続けた。

続いて元ルームメートで元チームメートと戦う、この試合の意味を問われたコビントンは「ウォー、ウォー、ウォー、ジョー・ローガン。僕らは将来のことを話していたけど、今のことを話そうや。ジョー・ローガン、皆が君を愛している。君がUFCに戻って来てくれて嬉しい。恋しかったよ。今日は最後の晩餐だ。明日は電気椅子を用意する。アイツのケツを吹き飛ばす」と話し、最後は米軍への称賛の言葉を送り、「ゴッド・ブレス・アメリカ、明日の夜に会おう」と大声で締めた。


両者のやりとりなど、特にMMAに必要ないと感じるファンにとって注目はウマル・ヌルマゴメドフ、タジル・ウランベコフの2人だ。キャリア13勝0敗のウマル、13勝1敗のウランベコフ──バンタム級とフライ級の要注目株でブライアン・ケレハー、ティム・エリオットを下せばランキングもそうだが、存在感が違ってくる。とはいえ個人の力の及ばないところで、彼らのキャリアに暗雲が立ち込めている。

ロシア軍のウクライナ侵攻により、パラリンピックではロシアとベラルーシの選手団の参加が拒否され、サッカーでもFIFAとUEFAは代表をはじめロシアの全チームの国際大会への参加禁止を決定した。UEFAチャンピオンズリーグの決勝もサンクトペテルブルクのガスプロム・アレナから、パリのスタッド・ドゥ・フランスに変更されている。

一方で自動車レース界では世界モータースポーツ評議会が、ロシアとベラルーシ籍のドライバーに関して、国家の代表としての出場や、国旗の掲揚などを国威高揚に通じる一切の行為を禁じるなど誓約書にサインをしたうえで出場を認めている。ただしF1ではロシアGPを2025年まで中止とし、ハースF1のロシア人ドライバー=ニキータ・マゼピンが父親の経営する会社のスポンサーごと契約を破棄されるなど──政治とスポーツは別という大義も完全に崩れ、ロシア人アスリートは困難な状況にある。

そんななかUFCやMMA界では、ロシア人ファイターを締め出すという話は出ておらず(3月19日の英国大会は水面下でカード変更という動きもあるようだが)、今回のセレモニアル計量でもウマル・ヌルマゴメドフとタジル・ウランベコフというダゲスタン系ロシア勢へのブーイングや、ウクライナ国旗を身にまとったマリナ・モロズへの特別な声援は(BGMが爆音量で流れてはいたが)確認できなかった。

そんな両者だけでなくMMAには欠かせないロシア人ファイター達が、母国の他国侵攻の影響を──出場機会を得ることができたとしても、受けないわけはないだろう。今後のMMA帝国のファイターの活躍の場はどうなっていくのか──という意見すら憚れる空気が我々の世界を覆っているが、果たして。

■視聴方法(予定)
3月6日(日・日本時間)
午前8時00分~UFC FIGHT PASS
正午~PPV
正午~WOWOWプライム

■対戦カード

<ウェルター級/5分5R>
コルビー・コヴィントン: 170.5ポンド(77.34キロ)
ホルヘ・マスヴィダル: 170.5ポンド(77.34キロ)

<160ポンド契約/5分3R>
ハファエル・ドスアンジョス: 160ポンド(72.57キロ)
ヘナト・モイカノ: 160ポンド(72.57キロ)

<フェザー級/5分3R>
エジソン・バルボーサ: 145.5ポンド(66.0キロ)
ブライス・ミッチェル: 145.5ポンド(66.0キロ)

<ウェルター級/5分3R>
ケヴィン・ホランド: 170ポンド(77.11キロ)
アレックス・オリヴェイラ: 170ポンド(77.11キロ)

<ヘビー級/5分3R>
セルゲイ・スピヴァク: 243.5ポンド(110.44キロ)
グレッグ・ハーディー: 266ポンド(120.65キロ)

<ライト級/5分3R>
ジェイリン・ターナー: 156ポンド(70.76キロ)
ジェイミー・マラーキー: 155.5ポンド(70.53キロ)

<女子ストロー級/5分3R>
マリナ・ホドリゲス: 116ポンド(52.62キロ)
イェン・シャオナン: 116ポンド(52.62キロ)

<ライトヘビー級/5分3R>
ニック・ネグメレアフヌ: 205.5ポンド(93.21キロ)
ケネディ・ンゼチェクウ: 206ポンド(93.44キロ)

<女子フライ級/5分3R>
マリナ・モロズ: 125.5ポンド(56.92キロ)
マリヤ・アガポワ: 126ポンド(57.15キロ)

<バンタム級/5分3R>
ウマル・ヌルマゴメドフ: 146ポンド(66.22キロ)
ブライアン・ケレハー: 145ポンド(65.77キロ)

<フライ級/5分3R>
ティム・エリオット: 126ポンド(57.15キロ)
タジル・ウランベコフ: 125.5ポンド(56.92キロ)

<ライト級/5分3R>
ルドヴィット・クライン: 156ポンド(70.76キロ)
ディヴォンテ・スミス: 156ポンド(70.76キロ)

<ライトヘビー級/5分3R>
ダスティン・ジャコビー: 205.5ポンド(93.21キロ)
ミハウ・オレキシェイジュク: 206ポンド(93.44キロ)

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MMA MMAPLANET o UFC UFC264 UFC272 アレックス・オリヴェイラ アレックス・ヴォルカノフスキー エジソン・バルボーサ カマル・ウスマン グレッグ・ハーディー コナー・マクレガー コルビー・コビントン ジェイミー・マラーキー ジョン・チャンソン セルゲイ・スピヴァク ダスティン・ポイエー ティム・エリオット ピョートル・ヤン ブライアン・ケレハー ヘナト・モイカノ ホルヘ・マスヴィダル マックス・ホロウェイ マリナ・ホドリゲス ルドヴィット・クライン

【UFC272】メインは元親友、今や犬猿の仲。コルビー・コビントン×ホルヘ・マスビダル

【写真】打と一体化したテイクダウンで仕掛け続けることができれば、コビントン有利か(C)Zuffa/UFC

5日(土・現地時間)、ネヴァダ州ラスベガスのTモバイル・アリーナでUFC 272「Covington vs Masvidal」が開催される。

今大会ではアレックス・ヴォルカノフスキー✖マックス・ホロウェイ、3度目の世界フェザー級選手権試合が組まれていたが、挑戦者ホロウェイの負傷欠場でコリアンゾンビことジョン・チャンソンが代替チャレンジャーとなり、4月9日のUFC273に延期に。

またアルジャメイン・ステーリング×ピョートル・ヤンの世界バンタム級選手権試合IIの王座統一戦も、現王者のステーリングの負傷で、フェザー級世界戦と同様にUFC273にスライドされている。

結果、コルビー・コビントン×ホルヘ・マスヴィダルのノンタイトル戦がメインで組まれることとなった。UFCのPPV大会で世界戦が組まれないのは昨年7月のUFC264以来となる。


とはいえUFC264は最初からダスティン・ポイエーとコナー・マクレガーの3度目の対戦がメインに据えられており、今回のように昇格ヘッドライナーではない。ただし、そこは人勢の宝庫UFC、コヴィントンとマスヴィダルは過去の実績、キャラクターからも世界戦以上に注目を集める顔合わせといえる。

煽り映像にも見られるように、この2人は長年ATTのチームメイトであり練習パートナーであった。それだけでなく互いにセコンドに付き合うほど仲だった。「凄く近しい存在だった」とマスヴィダルが言えば、コビントンも「親友だった」と明言している。

「打撃が上手かったアイツは、俺と練習することでレスリングが強化され、ウェルラウンディットファイターになったんだ」とコビントンが煽り映像のなかで話しているように、過去に何度も仲睦まじい様子がUFCの中継内でも確認されていた。

しかしコビントンによれば「俺たちが親友だったのも、俺がヤツが望むトップになるまで」だった。コビントンは所属ジムもMMAマスターズに移し、「俺はケージに友人を創りに来ているんじゃない。金を稼ぎにきているんだ」と言い切るや、対戦が決まれば近親憎悪のようにトラッシュトークを続けている。

そんなコビントンとマスヴィダル、両者揃って現UFC世界ウェルター級王者カマル・ウスマンに2度敗れており、知名度はあってもタイトルへのストーリーラインにギリギリに踏み留まっている状態にある。

今回の試合で遅れを取ると、その時点でベルトへの挑戦は行列の最後に回されることは避けようがない。そんな大一番、打撃でいえば蹴り、ヒザを交えたトータルストライキングでマスヴィダルが上をいく。ただし、テイクダウン能力とスクランブルではコビントンが上回り、テイクダウンで完結するパンチの圧力は、マスヴィダルを上をいく。

テイクダウンの一部と可したパンチは当たればKOパワーがあるだけでなく、外れてもパンチと組みの両方をマスヴィダルに意識させる効果が十分にある。マスヴィダルとしては、テイクダウンを警戒し過ぎるとパンチを被弾するので、それほそ倒されて立つときにバックを許さないことを念頭に置き、組みの防御で疲弊しないことが大前提。5Rを戦い切る戦略がマスヴィダルには必要になってくる。

今やテイクダウンは姿勢を乱して立つ準備をしておけば、簡単に抑えられることはない。ただし、下に居続ける続けることは判定を考えると法度。そうなるとスクランブルゲームとなり、攻めていることでペースを守り、体力と気持ちが長持ちするのはコビントンという見方もできる──が、果たして。

■視聴方法(予定)
3月6日(日・日本時間)
午前8時00分~UFC FIGHT PASS
正午~PPV
正午~WOWOWプライム

■対戦カード

<ウェルター級/5分5R>
コルビー・コヴィントン(米国)
ホルヘ・マスヴィダル(米国)

<160ポンド契約/5分3R>
ハファエル・ドスアンジョス(ブラジル)
ヘナト・モイカノ(ブラジル)

<フェザー級/5分3R>
エジソン・バルボーサ(ブラジル)
ブライス・ミッチェル(米国)

<ウェルター級/5分3R>
ケヴィン・ホランド(米国)
アレックス・オリヴェイラ(ブラジル)

<ヘビー級/5分3R>
セルゲイ・スピヴァク(モルドバ)
グレッグ・ハーディー(米国)

<ライト級/5分3R>
ジェイリン・ターナー(米国)
ジェイミー・マラーキー(豪州)

<女子ストロー級/5分3R>
マリナ・ホドリゲス(ブラジル)
ヤン・シャオナン(中国)

<ライトヘビー級/5分3R>
ニック・ネグメレアフヌ(ルーマニア)
ケネディ・ンゼチェクウ(米国)

<女子フライ級/5分3R>
マリナ・モロズ(ウクライナ)
マリヤ・アガポヴァ(カザフスタン)

<バンタム級/5分3R>
ウマル・ヌルマゴメドフ(ロシア)
ブライアン・ケレハー(米国)

<フライ級/5分3R>
ティム・エリオット(米国)
タジル・ウランベコフ(ロシア)

<ライト級/5分3R>
ルドヴィット・クライン(スロバキア)
ディヴォンテ・スミス(米国)

<ライトヘビー級/5分3R>
ダスティン・ジャコビー(米国)
ミハウ・オレキシェイジュク(ポーランド)

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MMA UFC   アレックス・オリヴェイラ ケビン・ホランド ニコ・プライス

ケビン・ホランドがウェルター級転向、3.5『UFC 272』でアレックス・オリヴェイラと対戦


 UFCが3月5日にネバダ州ラスベガスのT-モバイル・アリーナで開催する『UFC 272』でケビン・ホランド vs. アレックス・オリヴェイラのウェルター級マッチが行われることをMMAJunkieが確認したとのこと。

 ホランドは10月の『UFC Fight Night 193: Santos vs. Walker』で行われたカイル・ドーカス戦が1Rノーコンテストになって以来の試合。ドーカスがリアネイキッドチョークで勝利したと思われましたが、その前のバッティングのダメージが大きかったと判断されノーコンテストとなっています。UFCでは一貫してミドル級で現在ミドル級ランキング14位ですが、ドーカス戦の前は2連敗していたこともあり今回ウェルター級転向初戦となります。

 オリヴェイラは同じく10月の『UFC Fight Night 193: Santos vs. Walker』でニコ・プライスに判定負けしており現在3連敗中。続きを読む・・・
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MMA UFN193 アレックス・オリヴェイラ キック ニコ・プライス

【UFN193】消耗戦、最後の最後にトップ奪取のニコ・プライスが、アレックス・オリヴェイラに競り勝つ

<ウェルター級/5分3R>
ニコ・プライス(米国)
Def.3-0:29-28.29-28.29-28
アレックス・オリヴェイラ(ブラジル)

間合いの測り合いから、プライスが左右のロー。オリヴェイラが右を伸ばす。独特のヘタウマ打撃のプライスだが、オリヴェイラはリーチが長く蹴り足を掴んで組みを選択する。ケージにオリヴェイラを押し込んだプライスだが、ワキを潜られそうになりボディロックテイクダウンを許した──と思いきや、頭を抱えいたことで下にならずトップを取ることに成功する。

ハーフで細かいエルボーを入れるプライスのトップが続く。プライスはオリヴェイラの潜りを潰し、ヒジを落とす。Zハーフガードからディープハーフに移行しようとしたオリヴェイラは下のままラウンド終了を迎えた。

2R、オリヴェイラはローから左ジャブ、そして左ローを蹴る。左リードフックを当てたオリヴェイラは、右オーバーハンドも入れる。プライスは左右のローも、パンチは届かない。ゆっくりしたハイをダックでかわしたオリヴェイラも、手数は少ない。と、ローに右を当ててトップを取ったオリヴェイラは、オモプラッタを防いでサイドで抑える。変則の三角クラッチから腕十字を狙うプライスは、立ち上がったオリヴェイラに蹴り上げを見せる。

その足を捌き、ニーインベリーからサイドで抑えたオリヴェイラがアメリカーナを狙う。スクランブル狙いのプライスのバックを制し、パンチを落としたオリヴェイラ。プライスは前転で逃げるが、上四方→サイドを許す。ケージキックからハーフに戻したプライスはZハーフへ。オリヴェイラが鉄槌を落とし、ラウンドを取り返した。

最終回、序盤の打撃戦でオリヴェイラがカーフを連続で蹴っていく。ハイキックの空振りから裏拳を繰り出す。ボディから右オーバーハンドを入れたオリヴェイラが、右フックを打ち込む。プライスも右をヒットさせ、オリヴェイラが背中を見せて走り間合いを取り直す。勝負の残り2分、左を当てたプレイスが、ここでもスタンドの鉄槌を繰り出す。前に出て右を振るったプライスが組んでケージにオリヴェイラを押し込む。

ヒザを入れたプライスは、ギロチン狙いに離れる。オリヴェイラのスピニングバックフィストは空振りに。プライスが前に出て、オリヴェイラが回ってカウンターを狙う。左を受けたオリヴェイラが、右&左のフックを入れクリンチでは両ワキを差す。バックに回ったオリヴェイラは、このまま固めてタイムアップを迎える腹積もりか。リストコントロールで逃げに掛かったオリヴェイラから、プライスはテイクダウンを決めてタイムアップまでパンチを落とし続けた。

最後のトップ奪取が決め手となり、プライスが判定勝ちを収めた。」


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Interview Special アレックス・オリヴェイラ シャクハト・ラクモノフ ブログ 青木真也

【Special】月刊、青木真也のこの一番:10月─その壱─ラクモノフ×オリヴェイラ「多様化はすさまじい」

【写真】 無敗のM-1王者とはいえ、UFCデビュー戦でオリヴェイラに一本勝ちというのは……予想外だ(C) Zuffa/UFC

過去1カ月に行われたMMAの試合から青木真也が気になった試合をピックアップして語る当企画。

背景、技術、格闘技観──青木のMMA論で深く、そして広くMMAを愉しみたい。そんな青木が選んだ2020年10月の一番、第一弾は24日に行われたUFC254からシャクハト・ラクモノフ✖アレックス・オリヴェイラ戦について語らおう。


──10月の青木真也が選ぶ、この一番。まず第1試合目は?

「ラクモノフ✖オリヴェイラですね。正直、ラクモノフはノーマークでした。しかもオリヴェイラが3ポンドの体重オーバーで。ラクモノフってM-1からなんですね。M-1のウェルター級チャンピオンで。この試合を見ると、M-1も普段からフォローしないといけないなって思ってしまいますよね」

──どこかACA、Fight Nightに続くロシアのプロモーションというイメージに落ち着いてしまっていましたが。

「そうなんですよ。ACAはもうUFCのチャンピオンですし、でもM-1も全然違うんだなって。だってアレックス・オリヴェイラってUFCで18試合もして、トップ中のトップじゃないけどウィル・ブルックスとかカーロス・コンディットに勝っている選手ですよ。今も連勝中で──代役とはいえ、ラクモノフが勝つなんてまるで思っていなかったです。

この選手はロシア系でなくモンゴロイド、アジア系の顔で親近感がわくなぁって。でも体力のある感じで。カザフスタンって余り勉強できていないんですけど、柔道も強いですしね」

──カザフは資源が豊富で中央アジアでは断トツでGNPの高い国だという記憶があります。そして中央アジアの国においてはイスラム教徒とロシア正教の人口比が近いという。

「国土もデカくて。でもロシアと中国に挟まれて、ちょっと危ういですよね。中国が100年計画で進行しようとするルートにありますよね」

──と同時にロシアも北部をウクライナ化しようとしたり。

「危ういけど、そりゃ強いですよ。中国のMMAってもともとウィグル人、モンゴル人が多くて漢人はさほど多くなかったじゃないですか」

──ウィグル人だとジュマビエク・トルスン、リー・ジンリャンを代表する内モンゴルの人はいくらでもいる印象です。

「顔が上海の人たちと違いますもんね。僕たちが思う中国と、本当の中国は違うってことなんですよね。圧倒的に漢人が強い、民族の集合体で。裏を返すと、ソ連と同じで……、これって怖いですね。ゾッとしますね。なら中国もやっぱり出てくるのかって。

ただし中国って、スポーツは国威発揚のためじゃないですか」

──ハイ。その通りですね。だから五輪スポーツのトップが流れてくることってないと思います。

「でも中央アジアはMMAとしてはロシアの文脈で。それに旧ソ連の国ってレスターとかお金のある国に買われて、国籍を移してスイス代表とかカナダ代表とか、国籍が変わることもあります。でも、MMAは国威発揚に関係ないし」

──ハイ。選手も自由に米国、北欧、東南アジアを行き来して練習もできるから国籍を移す必要もない。

「そうなんです。つまりは金になるから、国内に留まったトップ・アスリートがMMAに回ってくる。コンバットサンボという前段階もロシア繋がりでありますし。それを考えると怖いですよ、本当に。

2、3年前にロシアは掘っちゃダメだっていっていたのが、もう普通に世界中にロシア人選手が見られるようになった。なら、ここからは中央アジア選手が普通に拡散していくのでしょうね」

──UFCのヴァレンチーナ・シェフチェンコ、ラファエル・フィジエフと同様にONEにもキルギス国籍のウェルター級王者キャムラン・アバソフがいて、カザフスタンでは元フライ級王者のカイラット・アクメトフがいます。

「そうなんですよ。今、やたらとインドって聞きますけど、それは市場であって競技レベルの話じゃないじゃないですか」

──ほぼほぼ他の格闘技で国際的な活躍が聞かれないですしね。男女レスリングに少しはあっても。

「インドと中央アジアとは違いますよね。ただし、中央アジアも市場がないと、いくら強くても人数制限が掛かってくる。そこにムスリムという文脈を切り取るとどうなるのか(笑)。この辺りの多様化はすさまじいものがありますね、コロナで。機会を得るだけでなく、こうやって勝ってしまうんですから。ちょっと……ラクモノフを見ていても、ゾッとします」

──青木選手はMMAに歴史を重ねて見るのが好きなようですね(笑)。

「僕は歴史、そして物語が好きで。ただ試合をして勝ち負けを見るより、その選手の名前から人種や民族を考えてしまうタイプです(笑)」

──ラクモノフは試合から見て、どこに強さが感じましたか。

「第一に体が強い。突出した部分があるわけではないですが、しっかりとテイクダウンが切れていますし。打撃も下手で威力がある。誰がきても平気という雰囲気で戦っていますよ。佐藤天と戦うとどうなるのか。どっちがアジア一番かって……でも今やオリヴェイラに勝ったからラクモノフの格上になってしまいます」

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