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Bloom FC01 MMA MMAPLANET o ツェルマー・オトゴンバヤル 上田将年

【Bloom FC01】腕十字、三角、RNCと攻め込んだ上田がオトゴンバヤルに判定勝ち。地元福岡で再起を果たす

【写真】アタックし続けた上田と、凌ぎ続けたオトゴンバヤルの好勝負(C)MMAPLANET

<フライ級/5分3R>
上田将年(日本)
Def.3-0:30-27.30-27.30-27.
ツェルマー・オトゴンバヤル(モンゴル)

上田の左ハイがオトゴンバヤルの顔面を直撃するも、その蹴り足を掴んだオトゴンバヤルがグラウンドに持ち込んだ。上田はケージ際で下から三角で組み、オトゴンバヤルの左腕も抱えている。オトゴンバヤルは上から右ヒジで上田の顔面に圧力をかけていく。

上田は三角から腕十字に切り替えたが、再び三角で組み直した。この状態が3分ほど続いたところで、上田が腕十字から三角に切り替える。上半身を起こしたオトゴンバヤルに対し、上田が三角を極めにいきつつパンチで削り、腕十字に移行しようとしたところで初回終了のホーンが鳴った。

2R、上田が左で距離を測りながら前に出る。オトゴンバヤルも左右フックを振りながら距離を詰めるが、上田がバックステップでかわした。上田から組もうとしたところに、オトゴンバヤルの左ジャブがカウンターでヒットする。一旦下がった上田がダブルレッグで飛び込み、オトゴンバヤルに尻もちを着かせた。立ち上がるオトゴンバヤルのバックに回った上田に対し、オトゴンバヤルが切り返して上田をケージに押し込んだ。

ウィザーで耐える上田がオトゴンバヤルの左腕をキムラで抱える。オトゴンバヤルはシングルレッグで組むも、そのまま上田がキムラリバーサルへ。グラウンドに持ち込んだ上田がオトゴンバヤルの左腕に腕十字を仕掛け、起き上がる相手を三角で捕え、さらに左腕を伸ばすがオトゴンバヤルはタップしない。オトゴンバヤルは仰向けになり、腕を抜いてハーフの上田を抑え込んでラウンドを終えた。

最終回、上田がオトゴンバヤルを抱えに行くも、逆にケージへ押し込まれてしまう。上田にケージを背負わせたオトゴンバヤルがパンチを打ち込んでいく。上田はダブルレッグで飛び込んでから立ち上がり、離れたあとニータップで入るもテイクダウンを奪うことはできない。

しかし追ってくるオトゴンバヤルの懐に飛び込みグラウンドに持ち込んだ上田が、ケージまで下がるオトゴンバヤルの足を払ってバックに回った。バックマウントを奪い、四の字フックで組んだ。右腕をオトゴンバヤルの首に回し、渾身の表情で絞め上げる上田だがオトゴンバヤルも耐えきった。

フルマークの判定で勝利した上田は「応援ありがとうございました。モンゴルから来てくれたツェルマー選手もありがとうございました。2連敗中で戦うことが怖くなった時期もありましたが、やっぱり戻ってきました。また東京でやり残していることがあるので、もうちょっと格闘技をやろうと思います。また福岡で試合をする時は宜しくお願いします。勝てて良かったです」と語り、最後は愛娘と「強いやろ?」「強い!」と言葉を交わした。


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Bloom FC01 MMA MMAPLANET o ブログ 上田祐起 原田惟紘

【Bloom FC01】5年ぶりの試合で原田が上田をドミネイト。TD&トップキープでフルマークの判定勝ち

【写真】原田が地元・福岡で寝技の強さを見せつけた(C)MMAPLANET

<バンタム級/5分3R>
原田惟紘(日本)
Def.3-0:30-27.30-27.30-27.
上田祐起(日本)

サウスポーの植田が右ジャブを突いて前に出る。原田はインローを連打し、右ストレートを伸ばしながら組みついた。さらに左腕を差し上げて、ボディロックからテイクダウンを奪う。フックされた左足を超えた原田は、右腕を枕にしてハーフガードの上田を抑え込む。右ヒジを落とした原田がパスを狙うと、上田はケージ際へ。しかし原田が再び背中を着かせ、ケージから離れてヒジを落とす。

上田がハーフから潜るも、原田が右ヒジを連打した。後頭部にヒジが当たったことで原田が口頭注意を受け、スタンドで試合が再開される。上田は左ストレートを伸ばす。上田はスイッチしながら組むチャンスをうかがう。残り30秒、ダブルレッグで組みついた原田が左腕を差し上げてケージに押し込んでいった。

2R、上田が右ジャブから左ローを散らす。原田の右インローを受けた上田がバランスを崩した。続いて原田が右インローを連打すると、上田の右足が流れるように。ケージを背にしながら組んだ原田が上田を押し込んでいく。左腕を差し上げ、ボディロックから後ろに引き倒した原田に対し、上田はハーフガードを取る。右ヒジを落とし、上田の潜りを潰した原田がパスに成功した。サイドポジションからノースサウスを狙う原田の左腕を、上田が両足で挟んでいる。原田は右ヒジで削りながらトップをキープした。

最終回、原田が右ミドルからダブルレッグでテイクダウンを奪った。ケージまで下がる上田をボディロックで抱えるが、上田が立ち上がった。原田はウィザーで耐える上田をボディロックで再びグラウンドに引きずりこむ。ケージ中央で抑え込んだ原田が肩固めへ。

上田の左側へパスして絞め上げるも、上田が逆側へ反転する。原田はその動きに合わせてバックに回り、四の字フックで固める。正対しながら立ち上がった上田を逃さず、ケージに押し込んだ原田はヒザ蹴りをボディに受けつつダブルレッグでテイクダウンする。上田がネルソンからリバーサルしたところで試合終了のホーンが鳴った。

裁定は文句なくフルマークで原田の勝利。「コロナ禍で試合が流れ、本当に久しぶりでした。次は自分のチームメイトである上田将年選手が国際戦に挑みます。変わらず応援のほど宜しくお願いします!」とメッセージを送った。


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Bloom FC01 MMA MMAPLANET o キック パク・サンヒョン

【Bloom FC01】右カーフを効かせたパク・サンヒョンが、右ストレート&ボディで攻めたて持田に判定勝利

【写真】右カーフをもらって崩れ落ちる持田。パク・サンヒョンはカーフ以外のコンビネーションも光った(C)MMAPLANET

<63キロ契約/5分3R>
パク・サンヒョン(韓国)
Def.3-0:30-27.30-27.30-27.
持田哲兵(日本)

持田がスタンスを広く構え、ジワリジワリと距離を詰めていく。右ローの打ち合いからパク・サンヒョンにケージを背負わせた持田が、右フックから飛び込むも組めず。パク・サンヒョンの右カーフで持田がバランスを崩した。持田はパク・サンヒョンをケージに詰めるも、右カーフをもらって動きを止められてしまう。持田も右の打ち下ろしから右カーフを打ち込んだ。再び右ローの打ち合いからパク・サンヒョンの鋭い右が伸びる。さらに左右ヒックから左ヒザを突き上げた。持田も左テンカオを突き刺す。しかしパク・サンヒョンの右カーフをもらってヒザを着いた持田が、立ち上がるもパク・サンヒョンの打撃に押されてグラウンドへ。

ケージ際でパク・サンヒョンがパウンドを上下に散らす。ここでパク・サンヒョンが立ち上がったが、持田に疲労とカーフキックのダメージが見られる。パク・サンヒョンは左右フックから左ミドルへ。持田の左ローに右フックを合わせたパク・サンヒョンは、右カーフを当ててから左右ボディを打ち込み距離を詰めるも、ここでバッティングが発生。試合は中断されたが、すぐに再開後、パク・サンヒョンの左フックと右アッパーのコンビネーションがヒットした。

2R、持田が左インローを当てる。ガードを固めたパク・サンヒョンが下がるも、一気に前に出て右を伸ばす。パク・サンヒョンはバッティングが多いか。持田にケージを背負わせると、首相撲からヒザを突き上げて、さらに左腕を差し上げてケージに押し込む。持田が右ヒザを返した。ここでパク・サンヒョンが離れて、右カーフキックからの足払いで持田に背中を着かせる。立ち上がった持田に、パク・サンヒョンが右カーフからボディブロー、ヒザと攻撃を上下に散らす。

残り半分で持田が左フックがパク・サンヒョンのアゴを跳ね上げるも、距離を詰めるとパク・サンヒョンの左をもらってダウンを喫する。すぐさまトップに回ったパク・サンヒョンだが、持田のガードが固く残り40秒でスタンドに戻る。やはり右カーフからボディブローで攻め立てるパク・サンヒョンが、ラウンド終了直前に右クロスと右カーフを効かせた。

最終回、やはりパク・サンヒョンが右カーフを打ち込む。持田もパク・サンヒョンにケージを背負わせて右カーフを繰り出す。持田は左ジャブを突くが、パク・サンヒョンも左ジャブから右ストレートを当てる。右カーフをもらった持田がダウン。ここで一瞬レフェリーが間に入るが――決してブレイクのタイミングではない。持田のガードの中に入ったパク・サンヒョンが、そのままトップキープで試合を終えてフルマークの判定勝ちを収めた。


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Bloom FC01 MMA MMAPLANET o 深見弦汰 清水洸志

【Bloom FC01】1Rに左でダウンを奪った清水が、終了間際の逆襲振り切り深見をマスト判定で下す

【写真】清水の左が試合の決め手に(C)MMAPLANET

<ライト級/5分2R>
清水洸志(日本)
Def.2-1:19-19.19-19.19-19.
深見弦汰(日本)

※マスト判定はジャッジ2名が清水、1名が深見

互いにサウスポーから左ローを打ち込む。深見が清水の前手を触りながら距離を測る。清水が距離を詰めると、深見が左ストレートを突き刺した。清水は左カーフを当てる。さらに深見のローに清水が左ストレートを合わせた。下がる深見に対し、追う清水が左でダウンを奪う。

深見はスクランブルから右腕を差し上げて、清水をケージに押し込む。清水が内股を仕掛けたところで深見がバックに回る。そのままグラウンドに持ち込んだ深見がバックマウントを狙うも、清水が立ち上がる。スタンドに戻ると、深見の左右ストレートが当たった。

最終回、深見の左カーフがヒットする。清水の左右フックをかわした深見は、清水のローを受けながら右ジャブを着く。清水の左スイングが深見の顔面を捉えた。深見は跳びヒザから清水の足を掴みにいくも、清水が離れる。ここで深見が飛び込みテイクダウンを奪った。しかし清水の蹴り上げが深見の下腹部を捕らえたため、試合が中断される。

再開後、清水が右ミドルを見せる。さらに左を繰り出しながら距離を詰めていく。深見のダブルレッグをスプロールした清水は、右アッパーも織り交ぜてパンチを狙う。残り1分で深見が跳びヒザからダブルレッグに繋げ、尻もちを着かせてからバックに回った。バックマウントから四の字フックに切り替え、さらにマウントへ移行するもフィニッシュには至れなかった。

ジャッジは3者とも19-19を着けたが、1Rにダウンを奪ったことを評価したか清水がマスト判定2-1で勝利した。


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Bloom FC01 MMA MMAPLANET o ONE Progress 米倉大貴 野瀬翔平

【Bloom FC01】野瀬が開始早々テイクダウンで先制も、米倉がヒールで斬って落とす

【写真】素晴らしいドヤ顔(C)MMAPLANET

<Progressフォークスタイルグラップリング・フェザー級/5分2R>
米倉大貴(日本)
Def.1R1分56秒 by ヒールフック
野瀬翔平(日本)

開始早々、野瀬がアンクルピックで米倉に尻もちを着かせて2pを得る。側転パスガードを繰り返しながら米倉のガードに入る野瀬。米倉は腕狙いとKガードのコンビから足関のエントリーへ。野瀬が回転して逃れるも、米倉が内ヒールを極めた。


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Bloom FC01 MMA MMAPLANET o Progress 中村勇太 小次郎

【Bloom FC01】Progress重量級の一戦は中村が小次郎の四つを崩せず、引き込みで計4pを献上し敗退

【写真】中村が押しても引いて小次郎を崩すことができず(C)MMAPLANET

<Progressフォークスタイルグラップリング無差級/5分2R>
小次郎(日本)
Def.4-2
中村勇太(日本)

がっぷり四つで組んだ両者、中村が左のオーバーフックで押し込むもケージ中央に戻される。逆に小次郎が左のオーバーフックで押し込んでいったが、中村が押し返してケージ中央で一瞬引き込んだため小次郎に2pが入る。立ち上がった中村を相撲のごとく押し込んでいった小次郎に対し、中村はスタンドからスイッチで崩しにかかるも、小次郎は倒れない。そのまま両者は四つの展開のまま初回終了のホーンを訊いた。

最終回、中村のシングルを切った小次郎が右腕を差し上げる。四つの状態から離れた中村は、テイクダウンを狙うも全て切られてしまう。なおもボディロックで組んだ中村の首を取った小次郎がギロチンで絞め上げる。そのまま中村がテイクダウンを狙うも、小次郎がスタンドに引き戻した。しかし小次郎も展開できずに一度離れる。中村が引き込んで小次郎に2pを献上したが、下から左腕を絞り上げる。パスを狙った小次郎だが、中村が足を絡めていくと離れたため、中村に1pが入る。スタンドに戻り、小次郎が頭をつけて中村をケージに押し込んでいき、そのまま4-1で勝利した。


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Bloom FC01 MMA MMAPLANET o Progress スターリング・ベアー・ミーチャム ムクロック

【Bloom FC01】Progressルール福岡初戦は、TD&バックでムクロックがミーチャムに逆転ポイント勝利

【写真】ムクロックが安定したポジショニングを見せた(C)MMAPLANET

<Progressフォークスタイルグラップリング・ウェルター級/5分2R>
ムクロック(日本)
Def.8-4
スターリング・ベアー・ミーチャム(米国)

ムクロックが頭を触りにいくと、ミーチャムは低い体勢から腕を伸ばしていく。ミーチャムが右腕を差し上げてケージに押し込んだ。さらにミーチャムがシングルレッグで入ると、ムクロックがミーチャムの右腕をキムラで抱えてグラウンドへ。腕十字からキムラを仕掛けるが、ミーチャムがトップに回って2pを得る。

ハーフガードのムクロックを抑え込むミーチャムが、ボトムからキムラを狙ったムクロックのバックを奪取して2pを追加した。バックマウントから首を狙うミーチャムのクラッチをカットするムクロックが正対してトップへ。ここでムクロックに2pが入る。ムクロックはパスガードからバックを狙う。両足を差し入れて左腕をミーチャムの首に回していくなか、ムクロックにバックの2pが加わり、ポイントで追いついた。

最終回、ムクロックが足払いでテイクダウンを奪い2pを得て逆転した。パスからサイドを奪ったムクロックが、左腕を枕にして抑え込む。ミーチャムがハーフガードに戻したが、ムクロックがパスする――という展開が続く。ラウンド中盤にミーチャムがクローズドガードへ。

しかしムクロックが再び足を一本越える。さらにパスするがミーチャムがハーフに戻した。残り1分でパスからマウントを狙ったムクロックに対し、ミーチャムがうつ伏せに。バックマウントを奪いダメ押しの2pをゲットしたムクロックが、左腕でミーチャムの顔面を絞め上げるも極めることはできず。ポイント8-4でムクロックが勝利した。


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Bloom FC01 DEEP GFG Gladiator MMA MMAPLANET o PFC31 Progress YouTube   クォン・アソル チャンネル ツェルマー・オトゴンバヤル パク・サンヒョン パンクラス ムクロック 上田将年 上田祐起 中村勇太 修斗 原田惟紘 堺龍平 海外 深見弦汰 清水洸志 米倉大貴 野瀬翔平

【Fight&Life & Bloom FC01】19日は地方の日!! で上田祐起と対戦、原田惟紘「福岡は持ってこいですよ」

【写真】昨日行われた計量を61.6キロでパスしている原田。下にある取材時(※9月13日)の様子と比較しても、どれだけ過酷な減量しているのかが理解できる(C)BLOOM FC

本日19日(日)は地方の日!! 札幌でPFC31、青森県五所川原でGFGが4年振りに開催され、福岡ではBLOOM FC旗揚げ戦が開かれる。

ここでは現在発売中のFight&Life#99で11月19日(日)に福岡市中央区の西鉄ホールで旗揚げ戦が開催されるBloom FCに関連し、地方都市の独立プロモーションの有りかたに関してのレポートが掲載されているが、誌面上ではその一部しか掲載できなかった原田惟紘のインタビューをお届けしたい。

同大会の第2部コメインで上田祐起と対戦する原田。北九州は黒崎に自らのジム=G-Freeを構える彼のBloom FCに対する期待と自らの戦いへの意気込みをお伝えしたい


――2019年6月、闘裸男が初めて九州でケージMMAを開催した際にG-Freeを訪れさせていただき、原田選手がジムも落ち着いたら実戦に戻るという話をされていましたが、その後コロナが起こり実に5年振りの試合となります。

「そうですね。パンクラスにずっと出させていただいていて、それからも出させてほしいとお願いはしていました。でもコロナになり、やはり関東在住の選手が中心となることは理解できていましたが、自分のなかでもう一度戦いたいという気持ちがあったので、指導をしながらでも、自分の練習にも力を入れてきました。なので今回、試合の機会をいただいたのでしっかりと戦いたいと思います。

10何年振りなんですよ、福岡で試合をするのは。修斗やマイナーだった時のGladiator福岡大会でデビューしたばかりの頃に何回が試合をさせてもらって。10何年振りの地元での試合ということで、生徒たちもライブで試合が見られると本当に期待してくれているので、自分の戦う姿を見せて刺激を与えたいと思います」

――MMA界も通常運転となった2022年、そして今年と試合の機会がなかったことはどのように思われていますか。パンクラスで試合ができないのであれば、闘裸男の福岡大会で試合がしたいというような気持ちはなかったですか。

「ありましたよ、ありました。ありました。正直、今年中にパンクラスに呼んでいただけなければ他団体でという気持ちはありました。だから今回、Bloom FCからパンクラスで戦っている選手との試合の話をいただいたので、『よろしくお願いします』と言いました」

――正直、4年前に福岡のジムを回らせてもらった時に、東京で試合をする場合はそれぞれのプロモーション間の行き来は難しいとしても、試合経験をつむために福岡では好きに試合ができないモノかと素直に思っていました。そういう状況で修斗でもパンクラス、DEEPでもないBloom FCが発足したことをどのように感じていますか。

「自分だけでなく、福岡で育った選手にとってもチャンスですし、そういう機会を創っていただいたことも道場主としても感謝しています。わざわざ東京に行かなくても、福岡で戦ってちゃんと実力を見せれば海外へ行ける環境が整えば、選手としてもそうだし道場主としても本当にありがたい話なので、盛り上がって欲しいです。だからこそ、そこで役立てれば良いかなと思っています。

やっぱりこれまで自分や今回、一緒に出る上田(将年)選手も福岡でアマチュアとして戦い、東京の団体でプロという資格をいただいて――福岡で何戦か経験し、良い試合をしてチョット東京に呼んでもらう。東京で実力を見せないと、話がもらえないという状況でした。それが福岡で力を見せれば直で海外への切符がもらえるという話になれば、選手としては嬉しいですからね」

――旗揚げ戦では国際戦も組まれました。

「今はリニューアルしたGLADIATORですが、前の態勢の時の福岡大会なんて韓国からとんでもない選手が来ていました。僕自身、キャリア2年目とかでクォン・アソル選手と戦っていますし。戦極とかに出ていた選手がポーンと呼ばれて福岡で試合をすることあったので、韓国勢の強い選手を呼ぶのであれば福岡は持ってこいですよね。

そういう風にBloom FCが盛り上がれば、逆に東京の選手に『こっちに来いよ』、『良い選手がいるから』と福岡に来て戦ってもらうようになってほしいです。東京の選手のほとんどが、計量の日に水抜きしながら飛行機に乗って、隣の席でお茶を飲むおばちゃんに殺意を抱いたことなんてないと思うんです(笑)。何の罪もないのですが、隣でアイスクリームを食べられると本当に殺意が芽生えてくるんです(笑)」

――あはははは。

「東京で育った選手は、そんな経験はないと思うんです。水を抜いた状態で飛行機に乗って、気圧の変化とかメチャクチャきついんですよ。そういうことを経験するのも、東京の選手にとって良いことなんじゃないですかね」

――そんな希望が持てる福岡産MMA大会が始まるわけですが、コロナを経て福岡のMMAの普及はどのような状況でしょうか。

「4年前と比べると、MMAの競技人口は弱冠増えているかと思います。うちのジムでもクラスに参加する人数が増えています。うちのジムもオープン1年でコロナになり、3年間ずっと足踏み状態が続きました。職場からジムに行かないで欲しいということで休会や退会される方もいました。それが今年になってコロナが5類認定となったので、自分としてはオープン2年目のつもりでいます。5類にかわってから参加人数も、どんどん増えきているのでこれからですね」

――この間は現役ファイターよりも、選手育成の方に気持ちも入っていましたか。

「そうですね。試合に出られるような生徒が育ってくると、同じ階級に自分がいるのは邪魔かなとか思うこともありました。でも戦う姿を見せることが、指導という面でも一番良いかなと考えるようになったんです。自分もあと何試合できるか分からないですし、最後の姿を今頑張っている子たちに見せて燃え尽きたいとうい気持ちです。なので、しっかりとやっていきたいです。

練習もジム生のなかで一番やっていると思います(笑)。生徒たちと比較して、誰よりもやっています。そのなかで実際に試合が決まると、気持ちも上がりますし。ただ練習量をこれ以上増やすと、体が壊れると思います。もともと練習量は多いので、試合までこれまで通り練習して気持ちを創っていきます」

――では今回戦う上田選手の印象を教えてください。

「どこかに偏っている選手でなく打撃も寝技もできる。極めて勝ってもいますし、自分の得意分野と合致するので面白い試合になると思います。打撃に関してもそうだし、寝技になったら寝技になっても取りに行くような――アグレッシブな回転のある試合になるんじゃないかと期待しています」

■視聴方法(予定)
11月19日(日)
第1部:午後12時15分~THE 1 YouTubeチャンネル
第1部:午後4時15分~ THE 1 YouTubeチャンネル

■ Bloom FC01対戦カード

■第2部

<バンタム級/5分2R>
河野慶樹(日本)
荒木雄登(日本)

<バンタム級/5分2R>※
NAO(日本)
後藤優弥(日本)

<フェザー級/5分2R>
出田貴大(日本)
RAGO(日本)

<フライ級/5分3R>
上田将年(日本)
ツェルマー・オトゴンバヤル(モンゴル)

<バンタム級/5分3R>
原田惟紘(日本)
上田祐起(日本)

<フェザー級/5分2R>
盛坪チャッピー大樹(日本)
柿原”RR”昇汰(日本)

<フライ級/5分2R>
柴山鷹成(日本)
真生(日本)

<フライ級/5分2R>
平賢二郎(日本)
陸虎(日本)

■第1部

<フェザー級/5分2R>※
林大輝(日本)
森本健介(日本)

<ライト級/5分2R>
平川杏平(日本)
髙橋惺哉(日本)

<63キロ契約/5分3R>
持田哲兵(日本)
パク・サンヒョン(韓国)

<ライト級/5分2R>
深見弦汰(日本)
清水洸志(日本)

<Progressフォークスタイルグラップリング・フェザー級/5分2R>
野瀬翔平(日本)
米倉大貴(日本)

<Progressフォークスタイルグラップリング無差級/5分2R>
中村勇太(日本)
小次郎(日本)

<Progressフォークスタイルグラップリング・ウェルター級/5分2R>
スターリング・ベアー・ミーチャム(米国)
ムクロック(日本)

<フライ級/5分2R>
koki(日本)
下田洋介(日本)

<フライ級/5分2R>
堺龍平(日本)
田上健太(日本)

<フライ級/5分2R>※
林大輝(日本)
森本健介(日本)

※はヒジ無し

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【Bloom FC01】19日は地方の日!! Bloom旗揚げ戦で上田将年と対戦=オトコンバヤル「いつの日か僕らも」

【写真】オトコンバヤル・ツェルマー。1993年3月14日生まれの30歳。プロMMA戦績は7勝4敗で4KO、1つの一本勝ち。黒星には急所蹴りで失格の試合が含まれている。アマチュアのモンゴル選手権でムエタイ3位、シュートボクシング準優勝、散打でも準優勝している草原の未知強(C)BLOOM FC

19日(日)は地方の日!! 札幌でPFC31、青森県五所川原でGFGが4年振りに開催され、福岡ではBLOOM FC旗揚げ戦が開かれる。ここでは福岡市中央区の西鉄ホールで旗揚げを迎えるBloom FCのメインで上田将年と戦うツェルマー・オトゴンバヤルのインタビューをお届けしたい。
text by Manabu Takashima

現在発売中のFight&Life#99で11月19日(日)に福岡市中央区の西鉄ホールで旗揚げ戦が開催されるBloom FCのメインでツェルマー・オトゴンバヤルと対戦する上田将年のインタビューが掲載されている。


──オトゴンバヤル選手、東京や大阪でない福岡という都市で開催されるBloom FCのメインで上田将年選手と対戦します。今の気持ちを教えていただけますか(※取材は10月29日に行われた)。

「試合のオファーを貰って、とても嬉しく思っています。前回の試合から間隔が空いてしまっているなかで、日本から思いがけないオファーを貰い本当に嬉しいです。オファーを受けた時、非常に嬉しかったです。試合がないなか、日本で戦える。相手の選手は経験のあるベテランですが、自分としてはオファーを出してくれた人のためにも激しい、楽しめる試合をしたいと思います」

──日本のMMAファンはオトゴンバヤル選手のことを何も知りません。MMAを始めようと思ったきっかけは何だったのでしょうか。

「若い頃から海外で行われている大きな格闘技イベントの映像を視て血が騒ぎ、自分でもやってみたいと思って、2016年からMMAをやり始めました。自分のなかには格闘技をやる遺伝子が組み込まれていたと思います」

──MMA以前に格闘技の経験はありましたか。

「いえ、全く格闘技の経験はなかったです。MMAが最初の格闘技です。実は自分とテムーレンは従弟なのですが、従弟といっても小さい頃から一緒に住んでいて兄弟のような関係です。私もテムーレンもワンパクで、何か催しものがあれば何でも参加しているような子供でした。私の方が年上なので、テムーレンが私について何でも同じことをするような感じでした。

テムーレンが高校を卒業するタイミングでサーカスから勧誘を受けウランバートルにやってきたのですが、その時に自分が練習しているクラブで練習をしてみるかと誘いました。そうしたらサーカスでなく、MMAに夢中になったんです。MMAを始めてからも2人で『強くなって世界に出て行こう。アジアやヨーロッパ、UFCで試合をしたい』と言ってきました。日本で試合をした練習仲間もいましたし、ナラントンガラグ先生という世界的に成功を収めた選手もいます。

そういうモンゴルの選手の活躍を見て、『いつの日か僕らも』という風に話しをしていて今回、自分も日本で試合をできることになりました。テムーレンが日本のGladiatorで活躍していることは嬉しい限りです」

──従弟が先に日本で戦うチャンスを手にして、焦りはなかったですか。

「焦りだとか、羨ましいという気持ちは一切なかったです。自分がテムーレンをMMAに導いたと思っているので、彼の日本での活躍はただただ嬉しかったです」

──オトゴンバヤル選手は散打、シュートボクシングのモンゴル大会でも結果を残していますが、スタイル的にはストライカーと考えて良いのでしょうか。

「確かにムエタイや散打、シュートボクシングの試合に出ていますが、それはあくまでも立ち技を向上させるためです。自分は立ち技だけでなく、レスリングでも寝技でも勝負できると思っています。MMAファイターですので、どの局面でも戦えないといけない。そのために日々練習をしています」

──では対戦相手の上田選手の印象は?

「試合映像はチェックしました。試合経験が豊富で、どのような場面でも対応できる選手だと思います。試合は情況次第で戦い方は決まってきますが、そことは別にプロのMMA大会なので観客の皆さんを退屈させないようにしたいと思っています。倒してコントロールし続けるような戦いはしたくないです。

立ち技でも寝技でも、とにかく激しい試合をしてファンの皆さんが喜ぶ試合をしたいといつも思っています。当然、11月もそういう試合をしたいですし、上田選手もそのつもりでケージに上がってきた欲しいです。

激しい試合を想定して、上田選手も練習をしっかりとやってきて欲しい。自分も、そうしています。既にいつでも試合ができる状態に仕上がっています。11月19日に激しく、面白い試合を2人で魅せましょう」

テムーレン・アルギルマー ちょっと良いかい? ウエダに言いたい。オトコンバヤルは俺にMMAを教えてくれたファイターなんだ。彼に勝てるなら、俺に勝ったと思ってくれて構わない。

■視聴方法(予定)
11月19日(日)
第1部:午後12時15分~THE 1 YouTubeチャンネル
第1部:午後4時15分~ THE 1 YouTubeチャンネル

■ Bloom FC01対戦カード

■第2部

<バンタム級/5分2R>
河野慶樹(日本)
荒木雄登(日本)

<バンタム級/5分2R>※
NAO(日本)
後藤優弥(日本)

<フェザー級/5分2R>
出田貴大(日本)
RAGO(日本)

<フライ級/5分3R>
上田将年(日本)
ツェルマー・オトゴンバヤル(モンゴル)

<バンタム級/5分3R>
原田惟紘(日本)
上田祐起(日本)

<フェザー級/5分2R>
盛坪チャッピー大樹(日本)
柿原”RR”昇汰(日本)

<フライ級/5分2R>
柴山鷹成(日本)
真生(日本)

<フライ級/5分2R>
平賢二郎(日本)
陸虎(日本)

■第1部

<フェザー級/5分2R>※
林大輝(日本)
森本健介(日本)

<ライト級/5分2R>
平川杏平(日本)
髙橋惺哉(日本)

<63キロ契約/5分3R>
持田哲兵(日本)
パク・サンヒョン(韓国)

<ライト級/5分2R>
深見弦汰(日本)
清水洸志(日本)

<Progressフォークスタイルグラップリング・フェザー級/5分2R>
野瀬翔平(日本)
米倉大貴(日本)

<Progressフォークスタイルグラップリング無差級/5分2R>
中村勇太(日本)
小次郎(日本)

<Progressフォークスタイルグラップリング・ウェルター級/5分2R>
スターリング・ベアー・ミーチャム(米国)
ムクロック(日本)

<フライ級/5分2R>
koki(日本)
下田洋介(日本)

<フライ級/5分2R>
堺龍平(日本)
田上健太(日本)

<フライ級/5分2R>※
林大輝(日本)
森本健介(日本)

※はヒジ無し

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【Bloom FC01】一足早く―福岡発、世界へ。本田良介「勝ちさえすれば生活できる環境を手にできた」

【写真】溌溂としていた本田良介(C)MMAPLANET

19日(日)に福岡市中央区の西鉄ホールで旗揚げ戦が開催されるBloom FCの旗揚げ戦が行われる。地方在住の選手に定期的に試合機会を与え、文字通りBloom FCで開花し直接世界を目指す。そんな目標を掲げるBloom FCの旗揚げ戦を前に、福岡からタイのプーケットに生活拠点を移すのが、本田良介だ。

修斗からDEEPで活躍し、フライ級GPでは準優勝に終わったものの実力者ぶりを国内MMAに浸透させた。そんな本田がMMAで食っていくために、本当の意味でプロとして生きていく基盤を築くためにタイガームエタイのトライアウトを受け、合格。ビザ取得と引っ越しのために帰郷していた――一足先に福岡から世界に飛び出る本田をインタビューした。


――Bloom FCは「首都圏を経由せず、世界へ」というスローガンを掲げていますが、タイガームエタイでの本格的な練習が控えている(※取材は9月13日に行われた)本田選手は、この活動をどのように捉えていますか。

「嬉しいです。ちゃんと認知されていってほしいです。MMAの底上げになると思うので。地元にプロモーションがあるというのは、やはり違っています。僕も東京にいた時は距離感も近くて、試合に出ることを現実的に捉えることができていました。Bloom FCが定着すれば選手が経験を積めますし、熱がある選手が多いので九州の選手には絶対にプラスだと思います」

――福岡から遠征する場合、海外の大会のように4日、5日というファイトウィークがあるわけではなくてほとんどのケースが計量当日に現地入りというのが日本の通常のプロモーションのスケジュールです。最小限の移動で計量&ファイトがこなせる首都圏在住者と比較して絶対的なハンデです。

「前日の宿泊は自費だったりしますしね。減量&計量を家族がいる場所で行えるのと、地方から出ていくのとは違います。プロ1、2戦目の選手なんかが福岡で手厚いサポートがあるなかで減量、計量、リカバリーから試合に臨めて経験を積む。そこを経て違う場所に遠征をするのが、本来は普通の流れですしね」

――若手に試合機会が与えられると同時に、盟友・上田選手が地元で国際戦を戦います。

「九州の大会に上田選手が出る。味が出て、良いなと思います」

――タイガームエタイ所属になった本田選手ですが、いつの日か福岡で、グラップリングでも良いので上田選手と揃い踏みなど期待したいです。

「そうですね。色々な可能性が出てくると思います。そういう意味でも僕自身、タイガームエタイ所属選手なれて良かったです」

――そもそも本田選手がタイガームエタイのトライアウトを狙おうと思ったのは、いつ頃なのでしょうか。

「DEEPフライ級GPで優勝できなくて、悔しくて。これからどうしようかと考えていた時に、何かに挑戦しないとやっていられないという気持ちになって。もともと練習で3、4回と行っていて良い練習環境だと思っていたタイガームエタイとコンタクトを取ると、トライアウトがあることを知り、『やるしかない』と挑戦することにしました」

――GP直後はどのようなキャリアの再構築を考えていましたか。

「次はRIZINとか言われたりもしましたが基本、思った通りにならない。だから何も考えていなかったです。RIZINからオファーをいただけるとしたら、それは周囲も関係していることですし。待っていて何もしないのではなくて自分は自分で、常に行動していないといけない。動いてこそ、チャンスが広がる。次はどこで戦うとかよりも、とにかく練習をして強くならないといけない。そのなかでトライアウトに挑戦する――チャレンジをすること自体が良いなと思いました」

――どのような境遇を手に入れるためにトライアウトを受けたのでしょうか。

「最初に聞いたのは練習ができて住む場所と食事が保障されるということです。そしてタイガームエタイのマネージメントを受けることができる」

――サラリーがあるということではない?

「給与を手にできる――それはファイトの機会を創ってくれることだと理解しています(笑)。戦わないと給料はもらえない。それが僕らの仕事なので」

――実際にトライアウト期間というのは?

「5月7日の試合後……17日にトライアウトを受けることにして、合格したのが6月24日でした。やはり日本とは気候が違うので、慣らすために早く入って18日から6日間のトライアウトを受けました」

――どのような点をチェックされたのですか。

「全部です。寝技、打撃、レスリング、フィジカル。トライアウトに参加する選手やジムの選手と練習して。後半はトライアウト中のメンバーだけになっていました」

――何人でトライアウトを?

「書類選考で選ばれて現地でトライアウトを受けたのが、32人で。ムエタイとMMAで5人が合格しました」

――国籍的には?

「ダゲスタンを始めロシア系、イラン、UAEやサウジアラビア、中東の国の選手も多かったです。それとカザフスタン、キルギス――モンゴルや中国、韓国はいなかったです。日本人は山口(怜臣)選手も受けていました。でも、何をチェックされて合否があったかは僕も不明です(苦笑)」

――そしてマネージメントもタイガームエタイとなったと。

「だからといって、日本で試合をしないということはないです。DEEPの佐伯さんも『試合が決まったら教えて』と言ってくれていて。佐伯代表と直接やりとりができるのも、タイガームエタイ所属になった利点かなって思います」

――意中のプロモーションはありますか。

「シンプルに言えばお金を稼げるところ……です。そうなると国外が最初にくるかと思っています。ファイトマネーがないと生活ができない状況になったので(笑)。日本にいると海外で戦う機会は、今よりずっと少なかったので視野も狭くなっていたと、今は思えます。日本では海外からのオファーは普通ではないので、それだけのビジョンを描くことができないですよね。だから、今はそういう海外の試合から引っかかればなって思っています」

――思い通りにならないと明言していましたが、希望は持ってほしいです。

「ハイ。タイガームエタイはONEともしっかりと話ができますし、フライデーファイトでも出られるところに出たい。そこで知名度を上げて、しっかりと稼げるような選手になる。やんわりやっていこうかなっていうのではなくて、タイガームエタイでちゃんと練習してMMAで食っていく。そう明確に考えるようになりました」

――契約期間はどれぐらいですか。

「最初は1年契約、そこからは希望更新です」

――タイガームエタイで強くなれる手ごたえの方は?

「なれます。それはどこにいても、そう思ってやってきました。福岡では自分で練習時間を創ってもパートナーがなかなか揃わないので、思い通りの練習ができていたとは言い難いです。皆、生活があるので。そのなかで僕はもっと練習したいと思っていたので、常にトレーニングパートナーが存在するだけで違ってきます。

一つのジムにレスリングの先生、寝技の先生、打撃の先生、MMAの先生が揃っていて、色々な体格、色々な国の選手がいる。強くなるかどうかでいえば、向うは強くなりやすい環境じゃないのかなって思います。トライアウトで合格したメンバーはロシア人、カザフスタン人、キルギス人、ウクライナ人、そして日本――僕らはチームとしてやっていきます」

――ロシア人選手とウクライナ人選手が……。

「ウクライナの選手は英語が分かって、ロシア人選手に通訳してあげて。凄く仲良くやっています。バンタム級以下が4人で。あっ、僕は小さいから選ばれたのかも。ライト級やウェルター級がたくさんいたけど、合格者は小さい選手が多かったので」

――いやぁ、強くなれそうですね(笑)。

「ハイ(笑)。最高の練習場所、格闘技をやりたい場所をチャレンジし、試されて手にすることができました。これでやっとプロらしくなれた。勝ちさえすれば生活できる。そのためだけの環境を手にできたと思います。皆が見て、楽しいなと思ってもらえる試合を世界でやりたいです」

■ Bloom FC01対戦カード

■第2部

<フライ級/5分2R>
市川剛希(日本)
荒木凌(日本)

<バンタム級/5分2R>
河野慶樹(日本)
荒木雄登(日本)

<バンタム級/5分2R>※
NAO(日本)
後藤優弥(日本)

<フェザー級/5分2R>
出田貴大(日本)
RAGO(日本)

<フライ級/5分3R>
上田将年(日本)
ツェルマー・オトゴンバヤル(モンゴル)

<バンタム級/5分3R>
原田惟紘(日本)
上田祐起(日本)

<フェザー級/5分2R>
盛坪チャッピー大樹(日本)
柿原”RR”昇汰(日本)

<フライ級/5分2R>
柴山鷹成(日本)
真生(日本)

<フライ級/5分2R>
平賢二郎(日本)
陸虎(日本)

■第1部

<フェザー級/5分2R>※
林大輝(日本)
森本健介(日本)

<ライト級/5分2R>
平川杏平(日本)
髙橋惺哉(日本)

<63キロ契約/5分3R>
持田哲兵(日本)
パク・サンヒョン(韓国)

<ライト級/5分2R>
深見弦汰(日本)
清水洸志(日本)

<Progressフォークスタイルグラップリング・フェザー級/5分2R>
野瀬翔平(日本)
米倉大貴(日本)

<Progressフォークスタイルグラップリング無差級/5分2R>
中村勇太(日本)
小次郎(日本)

<Progressフォークスタイルグラップリング・ウェルター級/5分2R>
スターリング・ベアー・ミーチャム(米国)
ムクロック(日本)

<フライ級/5分2R>
koki(日本)
下田洋介(日本)

<フライ級/5分2R>
堺龍平(日本)
田上健太(日本)

<フライ級/5分2R>※
林大輝(日本)
森本健介(日本)

※はヒジ無し

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