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【Special】月刊、柏木信吾のこの一番:12月:ケネディ✖サンチェス「日本フェザー級勢に厳しすぎる指標」

【写真】「エア・タイト」と柏木さんが評したケネディ×サンチェス。エア・タイト――いただきました。今後、MMAPLANETでゼロ距離MMAはエア・タイトと記させていただきます (C) BELLATOR

過去1カ月に行われたMMAの試合からJ-MMA界の論客3名が気になった試合をピックアップして語る当企画。

背景、技術、格闘技観を通して、MMAを愉しみたい。3人の論客から、柏木信吾氏が選んだ2021年11月の一番。12月3日に行われたBellator272より、ジェレミー・ケネディ✖エマニュエル・サンチェス戦について語らおう。


──柏木さんが選ぶ2021年12月の一番をお願いします。

「Bellatorのジェレミー・ケネディ✖エマニュエル・サンチェス戦です」

――おお!!

「ケネディ×サンチェス戦……この試合を語ることができて凄く嬉しいです。現地で実際に試合を見て、また帰国してから試合映像をチェックしなおして、ウキウキしてしまいました(笑)。

実はメインのショッキングなKOを目の当たりにして、全てが吹っ飛んでしまったこともあったのですが、セルジオ・ペティス×堀口恭司戦があったことで、この両者の試合を日本のファンが数多く目にしたこともうれしいです。

僕がライブ観戦だったこともあるのですが、映像で見直して視るとさらに面白さが伝わる試合でしたね。本当にMMAをやっているなっていうファイトで。

正直、ケネディってアダム・ボリッチに勿体ない負けをしたという印象が一番強くて、ネチネチとした試合をする選手だなっていうぐらいの感覚でいたんです。でも今回の試合は全く膠着することのないグラウンド戦で、良い意味で見ている者が疲れる。それほど目まぐるしい動きをしていました」

――とはいえモヒガンサンのファンはブーイングを送っていましたね(苦笑)。

「この試合に限らず、組むと『もっと、やれぇっ!!』という感じでしたね。エア・タイトというのか、あれだけ空間を殺して戦う良さが残念ながらあの会場にいたファンには伝わっていなかったです。

ただし、ケネディがあのタイトな試合をグラウンドでもスタンドでもやり続けた。あれは凄いことなんですよね。『もっと打撃と織り交ぜて戦う必要があるのは分かっているけど、今回は絶対に落とせなかった。勝ちに徹した。どうしても勝たないといけなかった』と本人も試合後のインタビューで言っていましたけどね」

――打撃を使うことが勝利に結びつくのであれば、そうすべきでしょうし。そうではなく、ファン受けするために打撃が必要というのであれば、そんな必要なくてエア・タイトなファイトで正解だったかと思います。

「あれをやりきるのは凄まじいです。サンチェスも巧くて、隙間がないのに不利なポジションから抜け出すよう動いて、言ってみればミリ単位で動いていました。でも、その先をさらにケネディがいく。結果的に逆転狙いの寝技から、仕留められない防御という風にサンチェスの戦い方も変わりましたね。サンチェスとしては、本当にしんどかったでしょうね。もう表情にも出ていたと思います」

――SUGでエドウィン・ナジミにOTで敗れたのですが、本戦は5分といえども柔術のトップ選手と普通に攻防を繰り広げられることができる腕前の持ち主です。

「普通ならぶっちぎられて終わりますし、それが汚点にもならないです。そんなグラップリングマッチをショートノーティス出場で堂々とやりあえるのですからね。それと……この試合を見てケネディの戦績を改めて見直すと、何気にMMAPLANETが推している感があるのが理解できました」

――と言いますと(笑)。

「いや、単にそのキャリアの築き方と戦績が……印象以上に凄い実績を残していて。UFCで3勝1敗、唯一の敗北を喫した相手はアレックス・ヴォルカノフスキーです。そこからバーレーン拠点のBRAVE CFを経てPFLではベスト4、パンデミックの活動停止期間にBellatorに戦場を移しています」

――その2戦目にボリッチに敗れたことで、今回は絶対に負けられないと背水の陣を敷いていたのかもしれないですね。

「いやぁ、GSPやロリマクを生んだカナダ――僕のような仕事をしていても未だに軽視されがちなんですけど、見落としてしまっていましたね。それをサンチェスとの試合で痛感しました」

――同インタビューは元旦にアップする予定なのですが(※取材は2021年12月29日に行われた)、大晦日を終えてRIZINフェザー級戦線もまた新たに動き出しますでしょうし、ケネディに限らずBellatorフェザー級ロースターとの交わりが気になるところです。

「ジェレミー・ケネディがRIZINのフェザー級戦線に加われば、即脅威です。即……むしろ『いきなりクレベルどうなの?』って。斎藤裕選手はタイプは違いますが、組んで倒すという部分でマイク・グランディに修斗時代に敗れていますし、ケネディは完全に苦手な選手でしょうね」

――修斗サステイン興行の招聘係でもあった柏木さんが、英国からグランディを呼んで……。

「あの時はやっちまったなって思いました(笑)。『これ、早かった』と。う~ん、大晦日がどうなるかにもよりますが、ケネディと戦うとどうなるのか。それこそ斎藤選手がいかに成長したかを証明する戦いになるのではないかとも思います。

今の日本人のフェザー級選手にとって、良い指標になる……厳しすぎる指標になるかもしれないのがケネディですね」

――ぜひともケージもあるかもしれないLANDMARKか、ケージ使用のTRIGGERに呼んでいただき取材させてください(笑)。

「いやぁ今回の勝利でケネディはTRIGGER予算からナンバーシリーズ予算に変わったと思いますよ(笑)」

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BELLATOR Bellator272 PRIDE・格闘技 ブログ

【ベラトール】優勝賞金100万ドル バンタム級ワールドGP開催決定!

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昨日行われたBellator272の大会中に発表されたのがバンタム級ワールドGPの開催。優勝賞金100万ドルという破格の条件。それに相応しいベラトールバンタム級オールスターという面々が名前を連ねました。

セルジオ・ペティス
堀口恭司
フアン・アーチュレッタ
ラフィオン・スタッツ
パッチー・ミックス
マゴメド・マゴメドフ
レアンドロ・イーゴ
ジェームス・ギャラハー

堀口視点で見ると全員がモンスター。全員がラスボス。復帰戦がこのGPだとすると苦難の道はさらに続きそう。地獄の始まりとはよく言ったものです。べラトールの代表スコット・コーカーによると「堀口の体調の回復次第だが2022年の3月を見据えている」「1回戦の4試合を一気に見せたいと思う」との事。あと4ケ月弱で今回のダメージからどこまで回復出来るか。心配な日々がしばらく続きそうです。
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BELLATOR Bellator272 MMA   セルジオ・ペティス 堀口恭司

『Bellator 272: Pettis vs. Horiguchi』セルジオ・ペティス vs. 堀口恭司を見たファイター・関係者の反応



 『Bellator 272: Pettis vs. Horiguchi』セルジオ・ペティス vs. 堀口恭司を見たファイター・関係者のツイッターでの反応。続きを読む・・・
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【Bellator】堀口に再戦&ベルト奪回の再チャンス。日本で開幕戦もあった……2022年にバンタム級GP開催

【写真】GPの開催により、勝ち進めば多くても3試合後には堀口にタイトル挑戦の再チャンスが巡って来ることとなった (C)BELLATOR

3日(金・現地時間)にコネチカット州アンカスビルのモヒガンサン・アリーナで開催されたBellator272「Pettis vs Horiguchi」内で、バンタム級ワールドGPが2022年に行われることが発表された。

同大会のメインカード第1試合でジョニー・エブレンがコリン・ハックボディをTKOで下すと、中継内でヘビー級ワールドGP決勝のライアン・ベイダー✖モルドフスキー、世界ミドル級選手権試合=王者ゲガール・ムサシ✖挑戦者オースティン・ヴァンダーフォード、世界ライトヘビー級選手権試合=王者ワジム・ネムコフ✖コーリー・アンダーソンという世界戦が2022年に行われることが言及された。

引き続き中継だけでなく、会場のファンにも「2022年の前半に初めてBellatorバンタム級ワールドGPが開催される」ことがケージ内よりリングアナによって発表され──その出場選手がステージに順次姿を見せた。


マゴメド・マゴメドフ、ジェイムス・ギャラガー、レアンドロ・イーゴ、パッチー・ミックス、ラフェオン・スタッツ、そして前世界王者フアン・アルチュレタが登壇し、残り2人はこの後に世界戦を戦った堀口恭司とセルジオ・ペティスの8人が100万ドルを賭けた8人制トーナメントに参加することが明らかに。

大会終了後の会見でスコット・コーカーは、今回のGPに関して「16人でも8人でも簡単に組むことができた。我々にとってベストの階級だから。4試合のベストマッチアップを実現させるため」8人制としたことを説明した。

まだ2022年のスケジュールが発表されていないベラトールにあって、コーカーは来週にも1月からの大会がアナウンスされるとし、最初の3カ月に上記の3試合、続く3カ月にヤーソラフ・アモソフ✖マイケル・ペイジ(※ウェルター級選手権試合)が組まれ、GPは3月に開始される予定とのこと。

また、今大会のメインでKO負けした堀口に関しては「少し休んでもらって。3月には戦えるようになっているだろう。こういう敗北もあるけど、彼がどういうレベルにあるファイターかは見てもらえたはずだ。試合の全てをコントロールしていた。ホリグチはアメージングでブリリアントなファイターだ」とコーカーは話した。

また開催地に関しては、「新型コロナウィルス感染問題がなかれば日本……RIZINと一緒にさいたまスーパーアリーナ、東京ドームで開きたかった。ただし、COVIDの影響で日本は再びシャットダウン状態だから、ベイエリアかLA、あるいはここモヒガンサン、米国でやることになるだろう」と──日本大会も視野に入れていたことをコーカーは明言した。

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BELLATOR Bellator272 MMA   セルジオ・ペティス ベラトール マゴメド・マゴメドフ 堀口恭司

Bellatorが2022年にバンタム級ワールドグランプリの開催を発表/セルジオ・ペティス、堀口恭司ら8名の出場選手も決定



 ベラトールMMAが『Bellator 272: Pettis vs. Horiguchi』の開催中に2022年にバンタム級ワールドグランプリを開催することを発表。出場選手8名は以下の通り。

・セルジオ・ペティス
・堀口恭司
・フアン・アルチュレタ
・ジェームズ・ギャラガー
・レアンドロ・ヒゴ
・マゴメド・マゴメドフ
・パトリック・ミックス
・ラウフェオン・ストッツ

 現チャンピオンのセルジオ・ペティスはトーナメントが王座防衛戦になります。優勝者はタイトルと賞金100万ドルを獲得します。決勝戦で堀口恭司がセルジオ・ペティスにリベンジすれば最高のシナリオになりますが…。

 日程は未定ですが、開幕戦は第1四半期(1~3月)に行う予定とのこと。続きを読む・・・
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BELLATOR Bellator272 MMA キック セルジオ・ペティス 堀口恭司

【Bellator272】右ハイをかわすと同時に、セルジオ・ペティスのバック拳が直撃。堀口恭司、失神KO負け!!

<Bellator世界バンタム級選手権試合/5分5R>
セルジオ・ペティス(米国)
Def.4R3分24秒by KO
堀口恭司(日本)

左ローを蹴った堀口が、ステップを使い左ジャブを伸ばす。堀口は左右に動き、左から右、そしてローへ。そこに右を合わせたペティスは、姿勢を乱した堀口を深追いしない。踏み込んで右カーフ、さらに組んでテイクダウンを堀口が決める。ペティスはオモプラッタから蹴り上げも、堀口が捌いてスクランブルでバックに回る。

後方に崩され、すぐに立ち上がるペティスに対し、堀口は殴って離れるとスピニングバックキックを狙う。ローに右を合わせようとするペティスはワンツーをかわし、オーバーハンドに右を合わせていく。さらにローに右を狙い、跳びヒザの着地にパンチを伸ばすペティスだが、堀口は後ろ回し蹴りから右オーバーハンドへ。

堀口が動き、ペティスが見る展開が続き、初回も残り1分に。前に出始めたペティスは、堀口の右の振りが大きくなると、そこに右を打つ。ワンツーから左も空振りとなった堀口だが、続くローでペティスが姿勢を乱した直後に時間に。堀口がテイクダウンと手数で初回を取ったか。

ステップを多用して、動きが多い堀口は5Rをこのペースで戦うのか。2Rも大きく跳ねるように左右に動く堀口はサウスポーに構え、左ミドルを蹴っていく。下がってかわしたペティスは、ローで前足を払われ尻もちをつく。立ち上がり右ハイを見せたペティスに対し、オーソに戻した堀口は左に回りニータップでテイクダウンを決める。

ハーフから立ち上がった堀口は、アップキック&オモプラッタも捌いてパンチを落とす。立ち上がり際に右を効かせた堀口は、バックに回ると腿にヒザを蹴っていく。ここからワンフックに移った堀口は、蹴り上げを受けた時の跡か──右頬をカットしている。バックコントロールを続け、パンチと鉄槌を頭部に入れた堀口は、手首を取るペティスに正対させない。堀口はサイドコントロールで強いパンチを打ち込み、ペティスの我慢の時間が続く。

残り1分で堀口は立ち上がって離れると、左ロー。捌いたペティスにワンツーを放つ。さらに右に右オーバーハンドを打っていくと、ローをチェックする。ペティスはスピニングバックフィストを空振りし、バランスを崩して時間となった。

3R序盤もサウスポーに構える堀口が、肩を押してニータップを狙う。切られると堀口はオーソに戻し、蹴り足をキャッチされてもスタンドをキープ。続く後ろ回し蹴りとハイのコンビを冷静にかわし、左から右を伸ばす。左右に回りながら、スピニングバックキックを腹に入れた堀口が、肩口を押しながらシングルでドライブして、テイクダウンを決める。

背中をつけたペティスは、ハーフガードも左の細かいパンチを打たれる。堀口はしっかりと抑えて、半身で頭を守るペティスを殴る。ペティスの左腕を差してからのレッスルアップを潰した堀口は、バックに回り右パンチを打ち込む。前方に落とされた刹那、立ち上がった堀口は続いたペティスの前足にカーフを蹴っていく。ペティスの圧を受けず、堀口は左に回り3Rを戦い終えた。

4R、左フックから左ジャブにテイクダウンを合わせていった堀口だが、ここはペティスが切る。それでも堀口はすぐさまニータップを決めてテイクダウン。ペティスは四の字フックでガードを取る。ガードが割れると、躊躇なくスタンドに戻った堀口は左に右を被せていく。続いて左ジャブを入れた堀口がワンツーへ。ペティスはニータップを防いでジャブから細かいコンビネーションも、最後の右は大振りとなる。

テイクダウンのフェイクがきく堀口だが、やや距離が近くなっているか。続くテイクダウン狙いを切ったペティスがワンツーから左リードをヒットさせる。堀口は間合いを取り直すが、次の左オーバーハンドを空振りする。直後の組み合いから離れつつ、ペティスは右ハイを狙う。

これを堀口がかわすが、同時に左スピニングバックフィストをペティスが放っている。全く見えないところから、この一撃を受けた堀口は大の字に倒れて──失神。ショッキングな決着、ペティスは劣性を跳ね返すShowtimeの実弟らしいハイライトリール&歴史に残るKO勝ちを決めた。


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BELLATOR Bellator272 MMA エマニュエル・サンチェス ジェレミー・ケネディ

【Bellator272】スクランブルゲームでサンチェスを削ったジャレミー・ケネディが3-0の判定勝ち

<フェザー級/5分3R>
ジェレミー・ケネディ(カナダ)
Def.3-0:30-27.30-27.30-27
エマニュエル・サンチェス(米国)

ジャブで探り合う両者。サンチェスがコンビネーションを見せる。その圧力をジャブで返そうとするケネディ―は、真っすぐ下がらされたがダブルレッグで尻もちをつかせる。スクランブルでバックに回ったケネディは、キムラを防いでハイクロッチからボディロックへ。頭を抱えて耐えるサンチェスを大きく抱えてスラムしたケネディがトップを取る。

オモプラッタ狙いのサンチェスは、右足を抜かれてハーフで抑えられる。ボディロックでコントロールを続けるケネディを前転でリバーサルしようとしたサンチェスがスクランブルに持ち込む。それでもケージにサンチェスを押し込んだケネディがシングルでテイクダウンし、バックへ。続くサンチェスの前転を泳がせたケネディがトップを取ると、パスを仕掛ける。足を戻し、三角狙いのサンチェス。胸を張り、正座で耐えるケネディが腕十字への移行を許さず初回を取った。

2R、勢いをつけてワンツーで前に出たサンチェスが右ローを蹴り、シングルレッグへ。ダブルに移行しバックに回ると、後方からヒザを入れる。初回と逆のシチュエーションでケネディは払い腰を決めてトップを奪取する。下から殴るサンチェスは右手を遠くについてスクランブルを狙う。これを肩で圧して潰し、バックに回ったケネディが、ケージに押しこみボディロックテイクダウンを決める。

北米MMAの根幹、そのテキストブックのようなスクランブル戦を制するケネディがハーフで抑える。スイープ狙いから後方回転、柔術を駆使するサンチェスに対し、ケネディがスタックパスからバックへ。ワンフック&シートベルトのケネディがワンフックから両足をフックする。胸を合わせてスクランブル狙いのサンチェスだが、腰をコントロールされた状態が続き、ここもケネディが組み勝った。

最終回、前に出るサンチェスに左を当てたケネディ。怯まず前に出てパンチを振るうサンチェスをダブルレッグで倒してバックへ。サンチェスは前方に落としきれず、ボディトライアングルに捕えられ厳しい時間が続く。リストを取り手繰りたいサンチェスだが、ケネディが許さず捕獲し続ける。体を反らし、上方に移動しようとするサンチェスに対し、恐らくはスクリーンを見てポジションを確認したケネディが、左右の細かいパンチを落とす。

さらにエルボーを受けたサンチェスが、強引に立ち上がろうとするがそのタイミングでヒジを落としたケネディがマウントに移行する。サンチェスは背中を預け、上を狙って来たケネディにギロチンを仕掛ける。

渾身の力を込めるが、ケージを背負っておりタイトに絞めることはできないサンチェス。ケネディはワキ腹を殴り、頭をケージに押し込むことで時間を稼ぐ。サンチェスはしがみつく状態から、頭を抜かれ万事休す。最後の20秒でエルボーからパンチ、鉄槌を落としたケネディがフルマークの判定勝ちを収め「前回からスタイルを変えた。ルーツに戻したんだ」と話した。


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BELLATOR Bellator272 MMA ジャレッド・スコッギンス ジョシュア・ヒル ブログ

【Bellator272】ダブルレッグが決まる距離はパンチの当たる距離。ヒルがスコッギンスを右でKO

<140ポンド契約/5分3R>
ジョシュ・ヒル(カナダ)
Def.2R0分56秒by KO
ジャレッド・スコッギンス(米国)

サウスポーのスコッギンスが左ハイを見せる。ブロックしたヒルは、空手の構えのスコッギンスに右ローを蹴る。構えを変えるスコッギンスがオーソから右ハーフを蹴る。続く左の蹴りから組むとケージでドライブ、押し返したヒルのボディにヒザを突き上げる。細かいヒザの蹴り合いからケージ中央に戻った両者、スコッギンスは掛け蹴りを繰り出す。

左ハイの空振り後に、続く蹴りを出す仕草を見せたスコッギンスだが、ここで追い打ちはない。右オーバーハンドを入れたヒルもスイッチを織り交ぜる。ヒルの前進をミドルで止めるスコッギンスだが、その蹴りにダブルレッグを合わされガードを強いられる。残り1分を切ったベストタイミングでのテイクダウン奪取後、ヒルはガードのなかで肩パンチを見せスコッギンスはクローズドを時間まで続けた。

2R、右サイドキックを放つスコッギンス。近寄り難さはあるが、威力はさほどない。ヒルも恐怖心をなく自らのペースで戦えるはず。と、スコッギンスのステップインに右を合わせたヒルが右を打ちこみ、この一発でKO勝ちを決めた。


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BELLATOR Bellator272 MMA ジョン・ソルター

【Bellator272】ダイヤモンドハンズ=エブレンが1R1分11秒で、ハックボディを戦意喪失させる

<ミドル級/5分3R>
ジョニー・エブレン(米国)
Def.1R1分11秒by TKO
コリン・ハックボディ(米国)

まず右ローを蹴ったエブレンが、サウスポーにスイッチしたハックボディに右ミドルを蹴り込む。左の蹴りに思い切り右を振るうエブレンは、上下の蹴りを散らして前に出ると左をヒットさせる。ここからパンチを纏め、シングルレッグでテイクダウンを決めたエブリンはパンチを重ねる。背中を見せて立ち上がったハックボディは、戦闘態勢になくレフェリーが試合を止めた。

ダイヤモンドハンズの異名通りの試合を見せたエブレンは「もっと良い試合をしたかった。でもしょうがないよね。次? ジョン・ソルター、フロリダで戦おうとサインしたのに逃げやがって」とタイトルコンテンダーとの試合をアピールした。


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BELLATOR Bellator272 MMA アレクサンデル・シャブリー ボビー・キング

【Bellator272】アレクサンデル・シャブリーが、ボビー・キングにフルマークの判定勝ち。以上!!

<ライト級/5分3R>
アレクサンデル・シャブリー(ロシア)
Def.3-0:30-27.30-27.30-27
ボビー・キング(米国)

ローで前足を削るシャブリーが、左右のローを続ける。キングは左を伸ばすが距離が遠く、シャブリーが左フックを当て、右に続ける。キングのローはチェックしたシャブリーが、入る間合いをはかりつつ、キングの攻撃を見る展開になっている。左の蹴りに対し、軸端を払ったシャブリーがハーフでキングを抑える。キングはフルガードに戻すも、すぐにシャブリーが左足を抜いていく。肩固めを狙うシャブリーだが、キングが察知して上方に移動して逃れる。シャブリーが一気にマウントを奪うと、ブリッジを潰してローマウンで抑える。キングはハーフに戻したが、初回を落とした。

2R、キングが距離を詰めてショートフックのコンビを繰り返す。回るシャブリーが右ローを蹴る。キャリア20勝3敗のシャブリーだが、プレリミメインとしては物足りない動きか。それでもシングルでテイクダウンを決めたシャブリーが、ここもトップで試合を支配する。

ケージを背負って立ち上がろうとするキングに対し、シャブリーは頭を胸につけてディロック──叩かれても、即後方にテイクダウンを取り返す。そのままマウントを取ったシャブリーは、初回に続きローマウントでキングが前転から足を狙う。ヒザを抜いてニーインベリー&肩固めのシャブリーが、絞めを解くとキングがクローズドを取り時間となった。

最終回、左フックやヒザの乱打戦に持ち込んだキングに対し、組んだシャブリーが小手を決めて投げる。ここから堅実にハーフで抑えるシャブリーは足を戻されても、ガードの中で腰を上げて足を割っていく。

このままトップコントロールを続け、ヤングを立たせなかったシャブリーが21勝目を手にした。


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