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AB BELLATOR MMA o PFL UFC アスペン・ラッド アマンダ・ヌネス キック クリス・サイボーグ マイラ・ブエノ・シウバ ミーシャ・テイト

UFC300:第6試合・ホリー・ホルム vs. ケイラ・ハリソン

女子バンタム級。ホルム5位、ハリソンは初参戦。プレリム最注目の一戦。

元王者ホルム。柔道銅メダリストで、当時の女子格闘技のアイコンであり、女子MMAの世界を確立したパイオニアロンダ・ラウジーをハイキックでKOしたのが8年半前の2015年。そこから12戦で5勝6敗1NCと苦戦しているものの、6敗のうち4試合はタイトルマッチ。かつてのストライカーから、現在は組み主体の選手に変貌を遂げている。前戦はマイラ・ブエノ・シウバをケージに押し込んだところにニンジャチョークに捕まり、タイトル陥落したミーシャ・テイト戦以来となる一本負け。今大会最年長の42歳。

女子柔道2タイムオリンピック金メダリストハリソン。2018年にPFLでMMAデビューすると、2019年から開催された女子ライト級リーグ戦を全勝で制して100万ドルを獲得。しかし女子ライト級といいつつ、ほとんどの選手がフェザーから階級を上げての出場で、ハリソンのための階級だった。2021年もまた全勝で2度目の100万ドルを獲得したが、2022年は決勝で過去2度破っている(いずれも判定)ラリッサ・パチェコ相手に苦戦し、判定負けでキャリア初黒星。2023年シーズンは、リーグ戦は女子フェザー級に変更されたがハリソンは出場せず、元UFCのアスペン・ラッドと150ポンド契約ワンマッチで対戦し判定勝ち。Bellatorを買収したPFLでは、Bellator女子フェザー級王者・元UFCフェザー級王者のクリス・サイボーグとの対戦が期待されていたが、ハリソンはPFLとの契約を終えUFCと契約。てっきり空位となった女子フェザー級で戦うのかと思いきや、さらに体重を落としバンタムにはじめて落としての試合となる。33歳。

はたして柔道時代の78kgから61.2kgまで落としたハリソンが、今までと同じように動けるのかどうか。

いつも通り重心を低くしたMMAの構えを見せるホルム。組み付いたハリソンだが、ホルムが脇を差してケージに押し込む。ハリソン払腰で投げた!が、投げられた勢いで上を取り返したホルム。ハリソン立った。なおも脇を差しているホルム。が、ハリソンが潰して上を取る。ハーフから強いパウンド。背中越しに下の手をホールドしてパウンドを入れるハリソン。半身のホルムにPFLでは使えなかった肘を入れる。パウンドラッシュ。なんとかガードに戻して膝で距離を作ろうとするホルムだが、インサイドからパウンドを入れていく。パウンド・肘。下から肘を返すホルムだが、ハリソンはガードの中で立ち上がってパウンドを落とす。ホルム下からホールドして凌ぐ。ホーン。

1Rハリソン。攻め続けたが、2Rも同じように動けるスタミナがあるかどうか。

2R。ジャブ、サイドキックを出していくホルム。ハリソンが詰めると距離を取る。ハリソン右ハイからタックルへ。組み付いた。膝を着いたホルムにギロチン。しかし放した。大外刈りで投げるとマウント!背中を向けたホルムからバックマウントに。体を伸ばしてチョーク。タップアウト!

ハリソン完勝。柔道家らしくスタンドで脇を差されてしまうが、そこで投げて上を取ると盤石。王者ペニントン、1位ペーニャとの対戦をアピールし、年内に王者になると宣言。

オッズで大差のアンダードッグだったとはいえ、ホルムがここまで一方的にフィニッシュされたのはアマンダ・ヌネスにKOされた時以来。

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o UFC アマンダ・ヌネス キック

UFC on ESPN+98:第5試合・ノルマ・ドゥモン vs. ジャーメイン・デ・ランダミー

女子バンタム級。ドゥモン11位、デ・ランダミーはランク外。

ドゥモンはバンタム級ランカーだが、ここまでUFCでの8戦のうち、7戦がフェザー級バンタム級は1試合のみだが、そこでも体重オーバーしており、今回始めてUFCバンタム級リミットをクリアした。ほぼ選手が存在しない女子フェザー級ながら、5勝2敗の戦績を残しており、女子フェザー級が継続すれば、タイトル戦の筆頭候補だったが、今回バンタムに落とすということは、UFCは女子フェザー級を廃止する方向ということか。柔術・散打・ムエタイがバックボーン。しかしレベルが低い女子バンタム級の中でもあまり打撃が上手い方ではなく、基本的には組んでテイクダウンを狙っていくスタイル。33歳。

デ・ランダミーは初代UFC女子フェザー級王者。サイボーグとの初防衛戦を怪我を理由に拒んだところ、あっさり王座剥奪されている。2022年に妊娠を発表し、昨年3月に出産。3年半の長期欠場明け。そのため、ランキングからも外れているが、直近4戦はバンタム級で3勝1敗で、現王者のラケル・ペニントンにも勝利している。唯一の敗戦はアマンダ・ヌネスとのタイトルマッチ。キック・ムエタイがバックボーン。欠場中は引退も考えていたが、息子を出産し、いずれ子供の手本になりたいということがモチベーションで復帰したとのこと。39歳。

ローを蹴るデ・ランダミー。また蹴るが、キャッチしてテイクダウンしたドゥモン。すぐ上になる。ハーフで押さえ込んだドゥモン。ガードに移行したデ・ランダミー。上で固めているドゥモンも押さえ込んでいるだけ。デ・ランダミーも下から逃れられないまま時間が過ぎる。残り15秒でようやくケージを使って立ったデ・ランダミーだが、ボディロックからテイクダウンしたドゥモン。ホーン。

1Rドゥモン。しかし上になっても押さえ込むだけでダメージがない。

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45 AB o UFC アマンダ・ヌネス イグナシオ・バハモンデス クリス・カーティス ジョニー・ウォーカー チャーリー・キャンベル ブレンダン・アレン ペドロ・ファルカォン マーヴィン・ヴェットーリ

UFC on ESPN+98:オッズ/予想と展望

ブレンダン・アレン 1.49
クリス・カーティス 2.70
アレクサンダー・ヘルナンデス 1.51
デイモン・ジャクソン 2.64
モルガン・シャリエール 1.87
チェペ・マリスカ1.95
イグナシオ・バハモンデス 1.29
クリストス・ジアゴ3.70
ヴァルター・ウォーカー 1.37
ルーカス・ブジェスキー 3.20
トレバー・ピーク 2.45
チャーリー・キャンベル 1.57
コート・マクギー 3.45
アレックス・モロノ 1.33
ノルマ・ドゥモン 1.65
ジャーメイン・デ・ランダミー 2.30
ペドロ・ファルカォン -
ヴィクトル・ウーゴ -
ピエラ・ホドリゲス 1.74
シンシア・カルビー2.14
ダン・アルグエタ 2.36
ジェアン・マツモト 1.62
ディラン・ブドゥカ 1.65
セザル・アウメイダ 2.30
ノーラ・コノール 3.80
メリッサ・マリンズ 1.28

メインはミドル級。マーヴィン・ヴェットーリがブレンダン・アレンと対戦予定だったが、ヴェットーリが3週間前に欠場となり、クリス・カーティスが代役出場。両者は2021年に対戦している。当時、カーティスは1ヶ月前に代役でUFCデビューし1RKO勝ちしたばかりで、アレンがランカーのブラッド・タバレスと組まれていたが、その時もタバレス欠場によりカーティスが代役出場している。試合はアレンがテイクダウンを奪って優勢に試合を進めていたが、2Rにカーティスがボディブローで攻めてからの右フックを効かせ、最後はヒザを顔面に打ち込んでKO勝ち。

グラップラーのアレンはカーティスに敗れて以来6連勝中で、しかも5試合がチョークでの勝利。ランキング入りしてもなかなか上位ランカーと組まれなかったが、今回ようやくランキング5位のヴェットーリとの対戦が組まれていた。UFC11勝2敗で、敗れた相手はアレンと元王者ストリックランド。

激闘型ストライカーのカーティスはコンテンダーシリーズで勝ってもUFCと契約できず、一時は引退を表明していたが、復帰すると34歳で代役でUFCと契約。その後も緊急出場でチャンスを掴み、劣勢の展開からパンチ一発で逆転勝利して、アレンより先にランキング入り。が、対ランカーとの試合では、ここまで勝利がない。

前回は直前のカード変更でカーティスもUFCで1戦しかしておらず、アレンは十分対策ができていなかった。今回もカード変更ではあるが、準備期間はあり、カーティスの強み・弱みももう明らかになっている。

アレンが手堅く判定勝ちと予想。

メインカードでは、ヘビー級ランカージョニー・ウォーカーの弟、ヴォルター・ウォーカーがUFCデビュー。昨年6月にTitan FCのヘビー級王座を獲得。9月にデビュー予定だったが、負傷欠場で延期になっていた。ここまで11戦全勝(6KO・1一本勝ち)の26歳。初戦はUFC0勝3敗のプジェスキー戦。さすがにこの相手に負けるようなことはないと思うが…。

プレリムでは、初代女子フェザー級王者のジャーメイン・デ・ランダミーが3年半ぶりに復帰。フェザー級王座は防衛せず剥奪され、それ以降はバンタム級で戦っている。UFC7勝2敗の2敗はいずれも元バンタム&フェザー級王者のアマンダ・ヌネス。相手のノルマ・ドゥモンはUFC6勝2敗だが、1試合を除いてすべてフェザー級。唯一バンタム級で組まれた試合も体重オーバーしており、UFCでバンタムまで落とせたことがない(それどころかフェザー級でも体重オーバーしている)。女子フェザー級が継続するなら、王座決定戦出場の有力候補だったが、UFCはやはり女子フェザー級は廃止するつもりのようだ。

第1試合開始は7日朝4時。速報します。

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AB ABEMA MMA MMAPLANET o UFC WWE   アマンダ・ヌネス ブラジリアン柔術 プロレス 中邑真輔 風間敏臣

【WWE & BJJ】中邑真輔&シェイナ・ベイズラー=WWEスーパースターに訊く、日本のプロレスファン

【写真】ベイズラーのMMAPLANET登場は2015年3月のアマンダ・ヌネス戦以来となる(C)MMAPLANET

17日(金)にWWE所属のプロレスラー中邑真輔とシェイナ・ベイズラーが、東京都港区のCARPE DIEM三田で同道場所属の2022年JBJJF全日本ブラジリアン柔術選手権・黒帯女子ライトフェザー級優勝の石黒遙希とUFCファイターの風間敏臣の両者と柔術の公開練習を行った。

26日(土)午前にABEMAで中継されるWWE SURVIVOR SERIESのPRのために里帰り&来日を果たした両者。風間&石黒とは体格差もあり、ソフトな動きに終始しつつも元慧舟會でダニエル・グレイシー門下の柔術スクールでトレーニングを行うという中村と、元UFCファイターでジョシュ・バーネットにキャッチレスリングの手解きを受け、柔術でも黒帯のベイズラーは確かな動きを披露した。

ここでは公開練習後の囲み会見でMMAPLANETの質問に対する両者の受け答えをお届けしたい。


──MMAファイターは日本のファンに関して、判を押したように「MMAを理解していて、選手を尊敬してくれる」と絶賛しています。プロレスの場合は、日本のファンにはどのようなイメージを持たれているのでしょうか。

ベイズラー 日本のプロレスファンは私のリングスタイルに対して、世界中の他のファンよりも少し良く理解してくれているのが分かるわ。私はMMA出身で、シュートスタイルのバックグラウンドがあって。米国では飛び回るスタイルが広まっているから、理解してもらうのに時間が掛ることがあるの。

でも日本にはファイティングとプロレスリングの豊かな交流の歴史があるから、私がやっていることをより理解してくれて、楽しんで見てくれるわ」

──シェイナのプロレスを見る目以外に、日本のファンはプロレス自体を米国のファンより理解しているという風に思われますか。

ベイズラー 日本のファンは、レスリングとファイティングの歴史を認識しているわね。米国では完全に分かれていて、MMAファンがプロレスリング・ファンを好きでないこともあるの。『俺たちはリアルで、お前らはリアルじゃないだろう』とか言っていて。

でも日本のファンはプロレスとMMAは同じ歴史を歩んできたことを理解している。私はジョシュ・バーネットに習ったキャッチレスリングのスタイルが根付いているといってもおかしくない日本で、このスタイルを披露することをとても大切に思っているわ。

──中邑選手、ファンの反応の仕方で乗りが変わってくることはあるのでしょうか。

中邑 レスラーの話でいうと、日本のプロレスファンは分かっていると思っています。米国と日本、メキシコには長いレスリングの歴史があって、米国人のレスラーはWWEで普段面白い試合をしていても、日本にやってくるとやっぱり緊張するんですよ。そしてがっぷり四つでやって来るのもいるし。

日本のプロレスの歴史も皆、理解していて。三銃士だとか、四天王のファンだとか。いまだに小橋建太のTシャツを見せびらかしてくるWWEの現役レスラーもいるんです。グンターっていうんですけど(笑)。日本で修行経験もあるし、そうやって──なんというのか……その通りなんですけど、お客さんの反応によって変わるというのもありますね。

日本のファンはちょっと礼儀正しい。それを米国人のレスラーはリスペクトがあると捉えています。でもメキシコとか中南米に行くと指先一つ動くだけで、『ギャー』となるテンションで。それによって乗せられることもあれば、こっちから乗せにいくこともある。お客さんとのエネルギーの交換のようなコミュニケーションですね。

リング上からこっちが引っ張ることがあれば、その時その時の空気を読みながら試合をします。

面白かったのは、ドイツのファンです。この間行ったんですけど、日本のファンに似ているなって。騒ぐっていうよりも、『うおぉ』っていような反応で(笑)。それでいて米国のレスリングファンのように騒ぎたいという気持ちもガンガン伝わっていきます。日本も毎年、そのような感じですね。

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AB ACA MMA o ONE UFC UFC Fight Night   アイリーン・アルダナ アマンダ・ヌネス ケトレン・ヴィエイラ ホーリー・ホルム マイラ・ブエノ・シウバ

1.20『UFC 297』でラケル・ペニントン vs. マイラ・ブエノ・シウバの女子バンタム級王座決定戦

UFCレガシーチャンピオンシップレプリカベルト


 UFCが来年1月20日にトロントで開催予定(会場未定)の『UFC 297』でラケル・ペニントン vs. マイラ・ブエノ・シウバの女子バンタム級王座決定戦が行われることをMMAFightingが確認したとのこと。アマンダ・ヌネスが6月の『UFC 289: Nunes vs. Aldana』でアイリーン・アルダナに判定勝ちした後に引退を発表して以降、王座は空位になっていました。

 ペニントンは1月の『UFC Fight Night 217: Strickland vs. Imavov』でケトレン・ヴィエイラに判定勝ちして以来の試合で5連勝中。現在UFC女子バンタム級ランキング2位。

 シウバは7月の『UFC on ESPN 49: Holm vs. Bueno Silva』でホーリー・ホルムに2Rニンジャチョークで勝利したものの、薬物検査でリタリン酸の陽性反応が出たことからノーコンテストになって以来の試合。その前までは3連勝していました。シウバは過去3年間服用していたADHDの薬に由来するものだと主張し4ヶ月半の出場停止処分を受けており、『UFC 297』には出場可能です。現在UFC女子バンタム級ランキング3位。続きを読む・・・
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MMA MMAPLANET o UFC UFC ESPN49 アマンダ・ヌネス ジュリアナ・ペニャ ホーリー・ホルム マイラ・ブエノ・シウバ

【UFC ESPN49】シウバがホルムをニンジャチョークで下し、ヌネス返上のバンタム級王座争いへ飛び出す

<女子バンタム級/5分5R>
マイラ・ブエノ・シウバ(ブラジル)
2R0分38秒 by スタンディング・ギロチン
ホーリー・ホルム(米国)

サウスポーのホルムに、シウバがジワリと近づく。ホルムが左ストレートを伸ばした。シウバは右インロー、ホルムの左ハイをかわす。ホルムはニータップからケージへドライブした。右腕を差し上げて左の拳を打ち込むホルムに対し、シウバは右のオーバーフックで体勢を入れ替えようと試みる。ホルムはシウバをケージから離さず、パンチとヒザで削っていく。しかし崩せないとみたか離れた。

シウバが一気に距離を詰める。ホルムは足を使いながらパンチを伸ばして組み付いた。シウバは首相撲からヒザを突き上げるも、そのままケージまで押し込まれてしまう。右腕を差し上げたホルムが、離れながら左ヒジを見せた。距離が出来ると左ストレートを放つホルム。シウバはホルムが組んできたところにヒジを合わせた。ホルムはパンチから左ミドルに繋げる。シウバの右スピニングバックフィストに左ミドルを合わせたホルムは、続く蹴り足をキャッチされるも離れ、反対にダブルレッグでシウバを押し込んだ。

2R、シウバがホルムにケージを背負わせる。パンチを伸ばしてきたシウバに組みついたホルムが、右腕を差し上げて押し込む。ここでシウバがニンジャチョークでホルムの首を捕らえ、絞めあげてタップを奪った。

勝利したシウバは「誰も私のようなフィニッシュはできない。ベルトが欲しい。ジュリアナ・ペニャ、戦おう。皆はニューカマーが必要だというけど、私は新顔よ。アマンダ・ヌネスが持っていたベルトは、私のベルトよ」と、世界王座へのチャレンジをアピールした。


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MMA o ONE UFC   アマンダ・ヌネス

デイナ・ホワイトがUFC女子フェザー級タイトル廃止を示唆

UFCレガシーチャンピオンシップレプリカベルト


 アマンダ・ヌネス引退によりUFC女子フェザー級タイトルは廃止されるのかと尋ねられたデイナ・ホワイトが「その答えはおそらくイエスだ」「どうなるかは分からないが、それが理に適っている」とコメント。

 UFC女子フェザー級はタイトルこそあるものの、選手層が薄いことからランキングは設けられていません。最近では7月1日の『UFC on ESPN 48: Strickland vs. Magomedov』で行われたカロル・ロサ vs. ヤナ・サントスなど、たまに同階級での試合は行われています。続きを読む・・・
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MMA o UFC uFC289   アイリーン・アルダナ アマンダ・ヌネス

『UFC 289』アマンダ・ヌネス vs. アイリーン・アルダナ&ヌネス引退を見たファイター・関係者の反応

Amanda Nunes Victory Tee Kelly Green


 『UFC 289: Nunes vs. Aldana』アマンダ・ヌネス vs. アイリーン・アルダナ&ヌネス引退を見たファイター・関係者のツイッターでの反応。続きを読む・・・
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MMA MMAPLANET o UFC uFC289 アイリーン・アルダナ アマンダ・ヌネス キック ダナ・ホワイト

【UFC289】ヌネスがアルダナをドミネイト。最大7ポイント差の判定勝ちからMMA引退を発表——

<UFC世界女子バンタム級選手権試合/5分5R>
アマンダ・ヌネス(ブラジル)
Def.3-0:50-43.50-44.50-44.
アイリーン・アルダナ(メキシコ)

ガードを固めるアルダナのボディに、ヌネスが左ジャブを伸ばす右インローからアウトローと散らすヌネスが、さらに蹴りを上下に繰り出した。アルダナは手数が少ないものの、ヌネスとの距離を潰す。ここでヌネスがシングルレッグでコカせたが、背中を着いたアルダナもすぐに立ち上がった。スタンドに戻ると左ジャブを突き続けるヌネスに対し、アルダナは手が出ない。

ヌネスの左ジャブがアルダナの顔面を捉え始める。左ボディストレートは払うアルダナに対し、ヌネスがパンチと蹴りを上下に散らして、右スピニングバックキックも見せる。シングルレッグをフェイントにパンチを当てるヌネスが、残り1分で左右ストレートを伸ばす。アルダナはバックステップでかわすも、やはり手を出すことができない。ヌネスはラウンド終了間際、組みつく体勢を見せた。

2R、アルダナが左ジャブを伸ばす。肩を振って左ジャブを返すヌネスが、サウスポーからオーソドックスにスイッチし、右の関節蹴りでアルダナを下がらせた。サークリングしてケージ際を脱したアルダナは、ヌネスのシングルレッグをカットする。ヌネスが左ジャブを当て、右関節蹴りに繋げる。アルダナも左インローを返す。

シングルレッグのフェイントから、アルダナの顔面にパンチを集めたヌネス。アルダナが距離を詰めると左縦ヒジを見せる。シングルレッグでコカしたヌネスだが、あくまでスタンド勝負か。体勢を低くしたアルダナの顔面に右を打ち下し、さらにローを効かせる。距離が詰まると首相撲からヒザ蹴りを突き上げた。

ガードを固めて左ジャブを突くアルダナは、ヌネスの右ストレートをスウェーでかわす。残り30秒でヌネスがパンチのペースを上げてくると、アルダナもプレッシャーをかけて下がらせる。しかし右ハイをかわされ、組んできたヌネスに背中を着かされてしまった。

3R、左手を合わせた両者。ヌネスはそのままオーソドックスで左ジャブを突き、アルダナが下がると右ストレートを伸ばす。肩を振るフェイントから左右ストレートを繰り出すヌネスに対し、アルダナも左フックを振るうが届かない。スイッチ、さらにテイクダウンのフェイントを織り交ぜるヌネスの打撃に対し、アルダナもガードを固めてプレスをかけるも手が出ない。

ケージ中央でヌネスがダブルレッグでアルダナに手を着かせ、さらにケージへドライブして、しっかりと背中を着かせた。ハーフガードのアルダナを抑え込みながパスを狙うも、アルダナが両手を伸ばしてディフェンスする。アルダナの右手首をコントロールし、ヒジを打ち込むヌネス。アルダナはスクランブルに持ち込むも、再びヌネスが倒した。

ヌネスが距離を取ると立ち上がったアルダナだが、ヌネスがケージ際でバックに回りグラウンドへ。すぐさまバックマウントを奪い、RNCからアルダナの右腕に腕十字を狙う。腕を抜いたアルダナが立ち上がるとヌネスが左右のジャブを伸ばし、サウスポーから右ヒジも見せた。さらに残り10秒で首相撲からボディへヒザを突き刺していった。

4R、アルダナが観客を煽って前に出た。ガードを固めながら左右のローを当てていく。ヌネスの左ジャブに右アッパーを合わせるアルダナに対し、ヌネスが一気に距離を詰めてヒジとカーフキックを当てた。ギアを挙げたヌネスが左ジャブを突き刺す。アルダナもヌネスの左に右を被せようと試みるが、ヌネスのニータップに潰されてしまう。

右関節蹴り、パンチを当ててから組みついたヌネスが、離れるアルダナにパンチを当てる。さらに左ジャブでアルダナの顔を跳ね上げ、アルダナのパンチはブロックでかわす。ケージ中央でニータップで組んだヌネスがアルダナに背中を着かせる。立ち上がってヌネスをケージに押し込むアルダナ。しかしヌネスがシングルレッグで押し返した。

ヌネスの左ジャブを受け続けるアルダナの顔面が真っ赤に染まっている。アルダナの左ジャブに右クロスを2連続で被せたヌネスは、首相撲からヒザを突き上げた。ヌネスが右ボディから左フック、右ストレートを当てるとアルダナの体が揺れる。終了間際にヌネスが右ボディストレートを決めた。

最終回、アルダナが前に出てワンツーを繰り出す。下がりながら自身もワンツーを伸ばすヌネスが、ダブルレッグで組みつきケージ際でテイクダウンを奪った。足を利かせるアルダナ、トップを固めるヌネスに下から右ヒジを打ち込む。アルダナの頭を引き付けてトップをキープするヌネスが、インサイドからパウンドを打ち込んだ。

ケージキックを狙うアルダナに対し、ヌネスは右ヒジを落とす。パスしてマウントに移行したヌネスは、頭を抑えられながらボディパンチで削る。頭を起こしたヌネスが左手を枕に抑え込みながら、パウンドとエルボーを落とす。勝利を確信したか笑みを浮かべながら、ガードに戻すアルダナから再びマウントを奪う。そのままフィニッシュは狙わず、しっかりと抑えてパウンドを連打し、試合終了のホーンを聞いた。

試合結果を聞く前に、ケージを出てダナ・ホワイトの下に駆け寄ったヌネス。裁定はジャッジ1人が7ポイント差をつけるユナニマスで、王者ヌネスが世界女子バンタム級王座の防衛に成功した。

試合後、ヌネスがインタビュー中にバンタム級とフェザー級のベルトをマットに置き、ここでMMA引退宣言。2つのベルトの間にグローブを置いたヌネスはマットにキスをして、UFCに関わる全ての関係者に感謝の意を伝え、笑顔でケージを後にした。


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MMA MMAPLANET o UFC uFC289 アイリーン・アルダナ アオリーチーラン アダム・ヒューギット アマンダ・ヌネス イリャ・トプリア エイマン・ザハビ エリク・アンダース カイル・ネルソン クリス・カーティス ジャスミン・ジュスダヴィチェス スティーブ・アーセグ ダン・イゲ ダヴィッド・ドヴォルザーク ナソーディン・イマボフ ネイト・ランドヴェール マイク・マロット マット・シュネル マテウス・ニコラウ マネル・ケイプ マフクアンドレ・バリユー マリア・オリヴェイラ ミランダ・マーヴェリック

【UFC289】豪州からの新顔アーセグと対戦、ダヴィッド・ドヴォルザーク「欧州でも準備はできる」

【写真】2連敗の経験を糧とできるか(C)MMAPLANET

10日(土・現地時間)、カナダはバンクーバーのロジャース・アリーナで開催されるUFC 289「Nunes vs Aldana」で、ダヴィッド・ドヴォルザークがスティーブ・アーセグと対戦する。

チェコ人ファイターのドヴォルザークはオクラゴン・デビュー以来3連勝を達成するも、その後はマテウス・ニコラウとマネル・ケイプに連敗を喫した。トップ5を伺う位置で足踏みを経験したドヴォルザークだが、「この敗北は成長するために必要だった」と断言した。


――ここ2戦、タフな試合でタフな試合結果となりました。

「確かにハードな時を過ごした。でも、でも試合内容は悪くなかったし多くを学ぶことができた。この2つの敗北は、僕の成長を促した。マテウス・ニコラフとマネル・ケイプ戦の敗北は、長い目で見て僕のキャリアに必要だったんだと思う。そう、僕が成長するために必要だったんだ」

――特に何を学ぶことができ、成長できたのでしょうか。

「一つは忍耐力だ。ニコラウとの試合は、僕にとっては未経験のおかしな試合だった。彼は足を使って動くばかりで、攻めてこなかった。ずっと僕がミスをするのを待っていたんだ。それが我慢できなくて、僕は追いかけ続けた。そして2Rの中盤に、パンチを被弾した。

マネル・ケイプは、僕にフライ級ファイターも力強くあるべきだと教えてくれた。ニコラウとの試合で、予期しない状態になった時に自分が如何に動くのかを考えないといけないことが分かった。マネル・ケイプ戦では、力強く打撃戦を戦う必要があることを知った。マネルは本当に色々なことを教えてくれたよ。

その学んだことをジムに持ち帰って、僕はあらゆる面で成長えきた。ストレングス&コンディショニング・トレーニング、リフティングに力を入れ、以前より速くなった。以来、スパーリングをしていても自分のやるべきことを貫くことができるようになったんだ。もう様子見もラッシュも必要なくなった。自分のペースで戦える」

――今回も試合の準備はベガスでやってきたのですか。

「ノー。ベガスには行ってないんだ。まずチェコで、色々なジムを訪れて練習し、そこからスペインのアリカンテにあるクリメント・ファイトクラブで2週間トレーニングしてきた。イリャ・トプリアが所属しているジムなんだけど、しっかりとサポートしてもらって彼には凄く感謝しているよ」

――ベガスに行かずともスペインで準備ができるということですか。

「そうだね、ヨーロッパにいても準備はできる。今回はもともと、僕より背の高い相手と戦う予定だったから、多くのバンタム級ファイターと練習をしてきた。凄く良い時間を過ごせたよ。彼らと練習していて、とても楽しかった」

――では、ラスベガスでなくてバンクーバーで戦うことでファイトウィークに何か変化はありますか。

「とにかく自然が豊かだ。ダウンタウンはドラッグディーラーやホームレスがたくさんいて米国と変わりない。でも郊外に30キロほど行くと、凄く自然が豊かになる。だから、午前中の練習を終えると僕は山に行って、自然の中を歩くようにしてきたんだ。とても大切な時間になっている。自然に囲まれていると、心の底からリラックスできるからね」

――ところでUFCフライ級は層も厚くなってきてトップ15に入っても、トップ5との間には一枚壁が存在しているように感じられます。そんななかで10位のダヴィッドはデビュー戦のニューカマーと今回戦います。この状況をどのように感じていますか。

「僕には他に選択肢がなかった。もともとマット・シュネルと対戦予定だったけど、ケガで欠場になった。彼に何が起こったのか正確には分かっていないけど、UFCからは日程を変更して戦うかという話があったんだ。でも、そんな考えは僕らにはなかった。ずっと、今週末に試合をするために準備をしてきたからね。

カナダにも早目に着て、そこは自分で費用を捻出している。僕は予定通りの相手でなくても、予定通りの日時に戦わなければいけなかった。結果、UFCからもらった代案は一つだけ。それがスティーブ・アーセグ戦だった。この試合を受けることもリスクではあったよ。でも、僕はファイターだ。試合をするためなら、どんな条件だって従う。今週末に勝つために、過ごしてきた。対戦相手が代わることよりも、試合がなくなる方が怖かったんだ」

――では、急遽戦うことになったアーセグの印象を教えてください。

「5日前に対戦が決まった相手だからね、それまで全く視界に入ってきたことがなかった。(※取材は7日に行われた)。ほんと、どういう選手か話せるほど分かっていないというのが正直なところだよ。レスリングが出来て、危険な打撃の持ち主でもあるようだね。彼にとっても最高のチャンスだろうから、しっかりと集中して戦うよ。どんな動きをするのかも、分かっていないからね」

――まさに試合前から、予期できない状況になっていたわけですね。

「イエス。その通りだよ。試合の1週間前に対戦相手が代わるなんて、誰も予期していなかった。でもUFC3戦目でファンカミロ・ロンデロスと戦った時と、同じ状況だから」

――先ほど忍耐をニコラウ戦で学んだといっていましたが……チェスではないですが、私は将棋など忍耐力の勝負のように感じることがあります。なので忍耐力はプロのチェスプレイヤーだったダヴィッドには、既に備わっていると思っていました。

「確かにチェスでは忍耐力、怠けるということではなくて相手のミスを待つことは経験済みったね。時には引いて、守る必要がある。そう指摘されて、それを思い出したよ」

――ではトップ5の壁の超えるためにの機会を得るために、今回の試合で何を見せないといけないと考えていますか。

「とにかく今回の試合に勝つこと。それはもう疑いようがないことだよね。しっかりと力を見せて勝ち、次はマット・シュネルと戦う。彼は8位で、僕は10位。マット・シュネルは僕が戦ってきた相手のなかで最上位のランカーになる。彼に勝てば、トップ5に近づくことができるだろう。そこからトップ5の誰と戦えるのか、そこは全く分からないけどね(笑)」

■視聴方法(予定)
6月10日(日・日本時間)
午前8時~UFC FIGHT PASS
午前11時~PPV
午前7時半~U-NEXT

■対戦カード

<UFC世界女子バンタム級選手権試合/5分5R>
[王者] アマンダ・ヌネス(ブラジル)
[挑戦者] アイリーン・アルダナ(メキシコ)

<ライト級/5分3R>
シャーウス・オリヴィエラ(ブラジル)
べニール・ダリューシュ(米国)

<ウェルター級/5分3R>
マイク・マロット(カナダ)
アダム・ヒューギット(米国)

<フェザー級/5分5R>
ダン・イゲ(米国)
ネイト・ランドヴェール(米国)

<ミドル級/5分3R>
エリク・アンダース(米国)
マフクアンドレ・バリユー(カナダ)

<ミドル級/5分3R>
ナソーディン・イマボフ(フランス)
クリス・カーティス(米国)

<女子フライ級/5分3R>
ジャスミン・ジュスダヴィチェス(カナダ)
ミランダ・マーヴェリック(米国)

<バンタム級/5分3R>
エイマン・ザハビ(カナダ)
アオリーチーラン(中国)

<フェザー級/5分3R>
ブレーク・ビルダー(米国)
カイル・ネルソン(カナダ)

<フライ級/5分3R>
ダヴィッド・ドヴォルザーク(チェコ)
スティーブ・アーセグ(豪州)

<女子ストロー級/5分3R>
ディアナ・ベルビシャ(ルーマニア)
マリア・オリヴェイラ(ブラジル)

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