カテゴリー
MMA MMAPLANET o ONE ONE FN12 バンマードォーチー ヴァウテル・ゴンサウベス

【ONE FN12】パウンドで急所を殴ってしまったバンマードォーチー。トップ&パウンドで判定勝ち

<135.75ポンド契約/5分3R>
バンマードォーチー(中国)
Def.3-0
ヴァウテル・ゴンサウベス(ブラジル)

MMA初陣のゴンサウベスに対し、バンマードォーチーはサウスポーから左インローを蹴る。スイッチしたゴンサウベスが左の蹴りを見せる。飛び込んで左オーバーハンドを入れたバンマードォーチーに対し、ゴンサウベスが右を見せて組んでいく。腰に乗せて投げたバンマードォーチーは足関狙いを殴って立ち上がる。

と、ダブルレッグで持ち上げてテイクダウンを奪ったバンマードォーチーが右のパウンドを打ちつける。ゴンサウベスはここも足関節を狙い、外ヒールへ。体を捻って足を抜こうとしたバンマードォーチーだが、ゴンサウベスはバックを取ってカーフスライサーへ。バンマードォーチーはクラッチを剥がして立ち上がると、上を取り直してパスを決める。足を戻した直後にパウンドを受けたゴンサウベスが悲鳴を挙げる。

トップロープに乗って勝利をアピールしたバンマードォーチーだが、パウンドが急所を直撃しておりゴンサウベスは試合続行不能かと思われたが、立ち上がる。再開後、ダブルレッグを決めたバンマードォーチーに対し、ゴンサウベスがギロチンへ。クローズドで絞めあげるゴンサウベスだが、バンマードォーチーが頭を抜いて立ち上がるとボディにパウンドを打ちつける。ゴンサウベスは蹴り上げを狙い、バンマードォーチーは腹を殴った。

2R、カーフを蹴ったゴンサウベスに対し、バンマードォーチーは左を伸ばす。さらにジャブ、ワンツーを見せてダブルレッグを決めたバンマードォーチーは立ち上がってパンチを落とす。蹴り上げから立ち上がったゴンサウベスは右ボディフック、ダブルを切って右ミドルを入れる。その右ミドルをキャッチしてテイクダウンしたバンマードォーチーは頭をぶつけるなと注意を受け、イエローカードを受ける。

再開後左ローのゴンサウベスはアッパーからのダブルレッグを防ぐと、コーナーに詰めて右を振るう。ローシングルのバンマードォーチーは、ロープの間からゴンサウベスを押し出す。マット中央に戻り、再びダブルレッグを決めたバンマードォーチーだが、相当にスタミナをロスしているか。クローズドのなかで右のパンチを落とし、頭をつけて呼吸を整えるバンマードォーチーに対し、ゴンサウベスはスクランブルに持ち込めない。バンマードォーチーは左の鉄槌を連打し、ラウンドをまとめ切った。

最終回、左ローを蹴ったゴンサウベス。バンマードォーチーが左フックからダブルレッグへ。切られて離れたバンマードォーチーは左に跳びヒザを合わされ、バランスを崩したような形で後方に倒れる。頭が外に出ており、中央で再開にされるとバンマードォーチーが即レッスルアップからスタンドに戻る。

続くダブルレッグにもヒザを当てていったゴンサウベスは、徹底したダブルレッグの狙いのバンマードォーチーにバックを許して引き込む。三角絞め狙いを外して担いだバンマードォーチーがパスから肩固めを狙う。リリースして殴り、再び担ぎパスを決めたバンマードォーチーは上四方へ、ニーインフェイスから鉄槌を落とし右のパンチを連打する。

残り90秒、試合はリング中央でリスタート。腰を上げたバンマードォーチーが殴ってパスへ。足を戻したゴンサウベスは蹴り上げても、立ち上がらない。Zハーフガード、ニーシールドのゴンサウベスは立ち上がったバンマードォーチーのパンチに、背中を見せるシーンも。バンマードォーチーがこのままトップから殴り、タイムアップに。結果、バンマードォーチーが3-0でONE初勝利を挙げた。


The post 【ONE FN12】パウンドで急所を殴ってしまったバンマードォーチー。トップ&パウンドで判定勝ち first appeared on MMAPLANET.
カテゴリー
ABEMA MMA MMAPLANET o ONE ONE FN12 キック チャンネル デェダムロン・ソーアミュアイシルチョーク バンマードォーチー ボクシング ライカ ルンピニー ヴァウテル・ゴンサウベス

【ONE FN12】パンダの都の王子=バンマードォーチー「初戦で敗北し、僕の実力は疑われてしまっている」

【写真】チベット族のバンマードォーチー。その名はチベット語で仏陀、美男子という意味らしい。言葉通りに成長した彼は、ONE初陣では羊の皮でできたチュバと呼ばれるチベット族の伝統的な衣装を身に纏いケージに向かった (C)ONE

15日(土・現地時間)にタイはバンコクのルンピニースタジアムで開催されるONE FN12「Superlek vs Khalilov」で1年11カ月振りの実戦復帰となるバンマードォーチーがヴァウテル・ゴンサウベスと対戦する。

2021年8月に15勝1敗という戦績を引っ提げて、中国最強のストロー級ファイターと注目されながらONE初陣を戦ったバンマードォーチーだが、デェダムロン・ソーアミュアイシルチョークのヒザ蹴りの前に2Rでキャンバスに沈んだ

捲土重来、自らの存在証明のために戦うパンダの都の王子バンマードォーチーはインタビュー中に何度も「敗因はスタミナ。技術ではない」という言葉を口にした。


──ヴァウテル・ゴンサウベスが来週に迫ってきました。今の調子はいかがですか(※インタビューは6日に行われた)。

「しっかりと練習ができ、十分に準備はできている。凄く良い感じだよ。来週の試合に向けて、とてもワクワクしている」

──2021年の8月、デェダムロンとのONE初陣直前にインタビューをさせてもらったのですが、その試合で敗れて以来2年近くも実戦から離れていました。何か理由があったのでしょうか。

「確かにONEデビュー戦では負けてしまった。でも、自分が優れたファイターだと信じている。打撃もグラップリングも問題なく、つまりちゃんとMMAを戦っていける。この2年間、全ての局面における技術を磨いてきた。それにあの試合で負けたのは技術でなくスタミナに問題があったからだ。だから、この2年間はそこもしっかりと鍛えてきた」

──キックボクシングは見事でしたが、ムエタイに敗れたように見えました。デェダムロンのクリンチに。

「さっきも言ったように、デェダムロンに負けたのはスタミナの問題だ。ムエタイの技術でも、キックボクシングの技術でもない。それがなければ、いくらデェダムロンが優れたファイターでも負けるはずはなかった。今回の相手もムエタイができる。だけど、しっかりと作戦も立ててきたし、スタミナも問題ない。だから、80パーセントの確立で勝てるだろう。

これはMMAだ、しっかりと僕の試合を見て欲しい。ムエタイが課題とは絶対に言わせない試合をするよ。そしてテイクダウンもできる。僕は打撃でもやり合えるし、組み勝てる」

──多くの中国人MMAファイターが育ったエンポ・ファイトクラブに所属していましたが、この間もエンポの下でトレーニングを行ってきたのでしょうか。

「エンポ・ファイトクラブは僕にとってホームだ。半年ほどタイで練習していたけど、この試合の準備はチェンドゥ(成都)に戻ってエンポでやってきたよ」

──スタミナ面を強化してきた。それはストロー級からフライ級に上げた理由の一つになっているのでしょうか。

「まだ成長期で、あれから背が伸びているからだよ(笑)」

──なるほど(笑)。ヴァウテル・ゴンサウベスは今回がMMAデビュー戦で、どれだけ対応力があるか未知です。その辺り、そのように準備してきましたか。

「細かい作戦をここで言うわけにはいかないけど、ムエタイやキックボクシングからMMAに転向してきた選手は、当然のように優れたストライカーだ。ただし、そのフットワークに弱点がある。MMAファイターに比べると、十分なスピードに欠けているんだ。そこに僕のアドバンテージがある。もちろん、彼はステップワークに加えて組み技と寝技が十分でないことは誰もが分かっていることだろう」

──では、そのような対戦相手との試合で何を見せたいですか。

「MMAにおける技術、パワーを見せたい。これまで中国で16試合戦い、15試合で勝って来た。中国では1度しか負けていないのに、ONEでは初戦で敗北を経験した。結果、僕の実力は疑われてしまっている。僕がONEという舞台に立つのに相応しい力の持ち主であることを証明したい」

■放送予定
7月15日(土・日本時間)
午前9時00分~ABEMA格闘チャンネル

The post 【ONE FN12】パンダの都の王子=バンマードォーチー「初戦で敗北し、僕の実力は疑われてしまっている」 first appeared on MMAPLANET.
カテゴリー
ABEMA MMA MMAPLANET o ONE ONE FN12   キック チャンネル バンマードォーチー ボクシング ルンピニー ヴァウテル・ゴンサウベス

【ONE FN12】ロッタンと日本で戦った男。ゴンサウベス、MMA初陣へ「僕の資質とタイの指導は合わない」

【写真】軽ーい感じでインタビューに答えていたガンサウベス (C)RINYA NAKAMURA

15日(土・現地時間)にタイはバンコクのルンピニースタジアムで開催されるONE FN12「Superlek vs Khalilov」でヴァウテル・ゴンサウベスがバンマードォーチーとMMAデビュー戦を戦う。

2019年10月のONE日本大会でロッタン・ジットムアンノンと戦ったブラジル人ムエタイファイターが、ケージに向かう出で立ちはMMAグローブ着用ということもあり、まるでMMAファイターのソレであった。

その上、ケージの中で見せたサークリングと遠い距離からの打撃、さらに組むタイミングは、まさにMMAファイターが立ち技を戦っている。そうとしか考えられなかった。ただし、ゴンサウベスはMMAの試合経験はゼロ。それでも戦い方がMMA的だったのは、「タイの指導は僕の資質に合わない」、「常にMMAの練習をしてきたから」というのが、インタビューで聞かれたゴンサウベスの自論だった。


──今はブラジルですか。

「そうだよ。セアラー州のフォルタレーザにいる。8日にブラジルを立て、タイへ向かうよ」

──タイのプーケットではもうないのですね。

「タイには2年間いたけど、今はブラジルに戻っているんだ。MMAの練習をするなら、ブラジルが一番だから」

──今やプーケットは多くのMMAファイターがキャンプをしたり、拠点にするケースもあるではないですか。

「ムエタイじゃないから、MMAに関してはブラジルで練習をすることが一番だよ。僕はもともとブラジルで練習をし、タイに行ったのでその辺りは分かっているつもりだよ。MMAと柔術のトレーニングは、絶対にブラジルの方がレベルは高いからね」

──2019年3月にヴァウテルとロッタンの試合を日本で観た時、妙にMMAグローブがしっくりしているばかりか、その打撃も距離やタイミングがキックやムエタイではないと感じていました。この選手はMMAファイターだろうと。

「それは僕の打撃がムエタイやキックじゃないからだよ。僕の打撃がMMAに近いのは事実だ。タイでムエタイの練習をしていた時も、僕が持っている資質と彼らの指導は合わないと思っていた。

僕の打撃は、ああいう風ではなくてもっとMMA的だった。ただ、日本でもブラジルでも、当然タイでも試合はムエタイしかやってこなかった。MMAの試合に出るのは、今回が初めてだよ」

──それはブラジルでMMAの練習を以前からしていたということでしょうか。

「そうだよ。ブラジルではMMAと柔術、グラップリングの練習をずっとやってきた。でも、MMAでなくムエタイを戦ってきたんだ」

──ブラジルはMMAのイベントがあれだけ開催されているにも関わらず?

「コーチからMMAを戦うように言われたのは、今回が初めてだ。それまでムエタイの試合だけ戦ってきた」

──とはいえ、ずっとMMAの練習をしてきたので組み技の方も問題ない?

「どんな試合展開になっても、僕が試合をコントールする。全ての状況を想定して、トレーニングしてきたからね」

──では柔術では何色の帯を巻いているのですか。

「白帯だよ」

通訳の務めたチームメイト でもたくさん柔術の試合にも出てきた。問題ないよ。

──トーナメントでは優勝経験も?

「柔術は3度出て、3度勝っている」

──……。では対戦相手のバンマードォーチーの印象を教えてください。

「パンチが強いね。でも僕の方が体力もあるし、圧を掛けることができる。良い相手だけど、実力では僕の方が上だ」

──既に立ち技をONEでは経験してきましたか、これからはMMAに集中していくのでしょうか。

「MMAでONEのチャンピオンになる。でもムエタイでも、キックでもオファーがあれば戦う」

──なるほど。ではそのONEの立ち技部門に日本から武尊選手が参入します。彼についてどのような印象を持っていますか。

「ターケールゥー!!(笑)。タケルはキックボクシングで有名な日本人選手だよね。強いと思う、でも僕の方が強い」

──ではMMA初陣で、どのような試合をしたいと思っていますか。

「もしバンマーが、僕が殴り合いしかできないと思っているなら痛い目にあうよ。僕の潜在能力の高さに彼は驚くことになるだろう。寝技になるかどうかは、バンマー次第だ。必要ならグラウンドで戦う。全ては状況次第、とにかくアイツの心を折ってやるよ」

■放送予定
7月15日(土・日本時間)
午前9時00分~ABEMA格闘チャンネル

The post 【ONE FN12】ロッタンと日本で戦った男。ゴンサウベス、MMA初陣へ「僕の資質とタイの指導は合わない」 first appeared on MMAPLANET.