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【Special】河名マスト「強くなる……試合の準備をしておくだけ」&中村倫也「治癒を待つ」─03─

【写真】取材をした時──1カ月以上前の右拳と、今の拳の状態は相当に違っています (C)MMAPLANET

2月16日のGLADIATOR CHALLENGER SERIES01でパン・ジェヒョクを破ってGLADIATORフェザー級のベルトを巻いた河名マストと、同17日(土・現地時間)のUFC298でオクタゴン2戦目=カルロス・ヴェラを下した中村倫也の対談、最終回。
Text by Manabu Takashima

お蔵入り厳禁。カルロス・ヴェラ戦で思うように戦えない時、中村倫也は何を思っていたのか。そして右拳の骨折からの復帰と、河名マストの今後とは? ファイターの凄まじさを改めて思い知ることとなった言葉が続いた。

<中村倫也&河名マスト対談Part.02はコチラから>


──確かにギロチンのセットアップをじっくりするのもヴェラの特徴でした。

中村 自分がレスラーなので、テイクダウンを誘っておいてギロチンを仕掛けてくる。足関よりも、そっちを気にしていました。

──それにしてもディープハーフへの対応など、しっかりとできていました。倫也選手は自分が使わない技も動画などを見て研究するのでしょうか。

中村 そうですね、試合映像もチェックしますし。足を抜く時にカーフスライサーを取られないようにするとか。外掛けの対処は頭にありました。でもヴェラも要所で、足を金網に引っかけていて細かい反則をしているんですよ。アレには腹が立っていました(笑)。

──ところで今もギブスが見られますが、拳のケガをしたのはどのタイミングだったのでしょうか。

中村 3Rの初っ端ですね。なので、パウンドに関するとそれまではケガは関係ないです。当たらなかった時に、どういうリアクションがあるのかとか考えていました。そうですね、今回のパウンドのイメージは……パウンドは上体を剥がさないと打てないので、相手を放す。

──そうすると、スクランブルに持ち込まれないですか。

中村 ハイ。放す……離れるのですが、相手と自分の距離がS極とN極が反響しあっているぐらいのイメージで。引っ付いていると殴れないけど、反響しあっているぐらいの距離でないと立たれるので。殴られた相手が嫌がって動いてできるスペースは、自分のモノ。そのイメージをずっと刷り込んでいました。刷り込んでいたんですけど……。

河名 フフフフフ。

──マスト選手が笑っていますが。思ったようにいかなかった、と。

中村 原因の一つはカフェインの摂り過ぎもあると疑っています。

──えっ?

中村 とにかく頭に血が上りやすかったです。フワッと1テンションを上げようとすると、3、4、5と上がってしまうような感覚がありました。加えて、アリーナにあるエネルギーが影響してしまって自分の感情をコントロールすることが難しかったです。

──少しワイルドになっていました。試合中は上手くいかないことで、粗くなっていたのかと思っていたのですが……カフェインですか。

中村 上手くいかなかったから雑になったというのもあります。でも、テンションが上がってしまっていた方がずっと大きな原因ですね。その状態でブーイングが聞こえるようになってきて……。

河名 (笑)。

中村 「うわぁ。皆、お金を払って観に来てくれているのに。時間を無駄にしちゃっている。皆の時間を無駄にしている。俺は悪者だ」みたいな意識が、表面に出てきてしまって。

──そんなに皆のことを考えてくれるなら、MMAファイターでなく政治家になって欲しいです(笑)。驚きました。そこでファンのことを考えているなんて。

中村 そうなると「どうにかしなきゃ」みたいになって。その結果、行ったらダメなのに頭から行ってしまったり……そんな瞬間もありました。でも、やっぱり観に来てくれた人のことは想ってしまいますよ。

──マスト選手は?

河名 想わないです。

中村 いや、それはない。絶対に食らうから(笑)。

──いや、マスト選手は森戸新士選手とグラップリングの試合をした時に、「5分2R、空調の音が聞こえるような試合をする」と宣言していますから。

河名 そうです。お客さんの時間を無駄にしているとか、それは考えないです。

中村 それが考えちゃうんだって(笑)。「この時間をどうにかしないと」ってなっていると、拳が折れた。もう「もっとつまらない試合になること確定!! 皆、本当にゴメン」みたいになりました。「確定だけど、俺、勝たないといけないから。もっとつまらない選択をし続けないといけない」という自分を受け入れることが、本当にしんどくて……。

──久しぶりに使わせて頂きますが、「モノが違います」ね。中村倫也は──。

中村 そんな風になっていると、三角がきて。「おい、おい、おい。こんなこと、考えている場合じゃない」って(笑)。

──「ファンのために」という発言はいくらでも聞かれますが、プロモーターへの配慮でなくお客さんのことをそこまで考える選手が果たして存在しているのか。逆に中村倫也が理解不能です。

河名 そのギリギリのところで、皆のことを考えられる……今回はアクシデントもあったけど、それができる倫也だから皆が応援したくなる。そこはあります。求めているモノが高いから。

──自分が指導者なら、ファンなんて芋だと思ってとか言ってしまうはずです。いやぁ、理想が高いです。高過ぎる。

中村 本来は戦う理由は自分にあるべきです。今回は外に、自分の心が動かされ過ぎました。会場がAPEXだと、ああいう風になっていないのと思うので。ちょっと勉強になりました。髙谷さんは『岡見(勇信)はあのブーイングが続いても、シカトできるんだからスゲェよなぁ』と言っていました。でも、それで乱れないのは凄い。考えさせられましたね、髙谷さんは笑っていましてけど。

──アハハハ。でも、それだけ自分に集中できる岡見選手の凄さの一端ですね。ともあれ2人揃って勝利しましたが、倫也選手はしばらく休まないといけないですね。

中村 ハイ。経過は良いのですが、折れた面が揃わないとダメで。中指を引っ張って、面を合わせているんです。

完全に拳が折れていた状態で、勝ち名乗りを受ける。左腕で良かった(C)Zuffa/UFC

──折れた瞬間の感覚は?

中村 バキっと折れて、拳を握ろうとすると凹ッと拳頭と甲の間にもう一つ関節ができたのかって思うぐらい膨らんでいて。「あぁ、これか!」と。そしたら折れたところから血が流れてきたのか、生温かくてヌルとってしてきて。そうしたら、感覚が無くなりました。ただ痛いとかではなくて、「これは折れているな」と。

──ダウンしても自分の形まで持って行けばと挽回したり、拳がそんな風になってもファンのことまで気に掛けてしまうとか。凄まじいです。

河名 いえ、そんな凄いことでは(苦笑)。

中村 傷もこのまま我慢して、ひっつけばまた離れることは0パーセントになると言われていますし。それまで本当にちょっとした衝撃も与えてはダメなので、何もできない状況ですけど。

──一人遊びもできない?(笑)

中村 ダメですね(笑)。

河名 いや……そこはサウスポーなので、大丈夫なはずです(笑)。

中村 ハハハハハハ。ハイ、そうですね。厳密にいえば利き手ではないので、大丈夫です。

──中学の時に小指を脱臼して、薬指と束ねて固定されていたのでOKマークみたいな形で中指、人差し指、親指でやっているヤツもいました。

中村 それ、高島さん自身じゃないですか(笑)。

──アハハハハ、妙にディティールがハッキリしていましたか(笑)。ただ、利き腕でないとしても本当に不便ですよね。

中村 この状態で、腕を振るだけでもポキッとずれるかもしれないです。だからコップの水をこぼさないで歩くぐらいのイメージで生活をしています。今は全然体は動かせないです。でも、焦りもない。これまでの自分なら焦っていただろうけど、今はできることをやろうと。瞑想や呼吸トレーニング、ゆっくりと四股を踏んだり──ですね。

──でもボルトを入れたりしないということですね。

中村 ハイ、自然治癒にしました。だから、『そんことできるのか』って拳をやったことがある選手たちから、注目されています(笑)。

河名 この治癒の仕方はどうなるのか。画期的なんじゃないかと思います。

中村 だから、次は……今年の9月か10月にはできる……できると思っています。「今年は厳しい」という人もいますが、しっかりと揃っているので骨ができれば──。1カ月間固定し、1カ月間リハビリをする。そこから練習を徐々に始めると、4カ月ぐらいすれば試合はできる。それまでは本当に慎重に生活をします。

──とはいえ倫也選手は9月、10月の話ができる状況にあります。一方で、マスト選手の方は……。

河名 見えない未来です(笑)。

中村 Road to UFCがあれば、5月に試合だよね。一発目が。

──いつ頃に出場の有無は分かるのでしょうか。

河名 全く分からないです。4月には決まるとはなっているようなのですが。

中村 そうなるとタイトですね。

河名 引っ掛かれば、試合期間とかもう全てを受け入れるので──それで、良しです。引っ掛からなければGLADIATORからLFAのルートができたので(※LFAフェザー級王者で、2022年8月に敗れた)アライジャ・ジョンズの首を獲りに行こうかと思います。

中村 そうなったとしたら、アライジャ・ジョンズは2年間でこんなに変わるのかっていうことを味わうと思いますよ。

──基準がハッキリしていないですし、本当にUFCは大変です。そのような状態だから、言ってみれば「Road to UFCに出られるよ」詐欺も横行していますし、『話してみるよ』レベルの話に皆がすがってしまうような感じで。

これからの──これからも専大レスリング部同期コンビに期待大

中村 それ、聞きます!!

河名 でも待つだけです。ここは本当に自分のコントロールできる部分ではないので。強くなる……試合の準備をしておくだけです。

──人事を尽くして天命を待つ、マスト選手。そして……。

中村 治癒を待つ、自分です(笑)。

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【LFA176】河名マストのライバル?! ジョンズが3度目の正直へ。RTU2024出場はあるか、アンにも注目

【写真】計量は既に終了しておりジョンズが144.6pポンド、ウォーカーがリミット丁度の145ポンドでパスしている。如何ににも2人とも戻してきそうな感じだ(C)LFA

9日(金・現地時間)、アリゾナ州フィニックスのアリゾナファイナンシャル・シアターでLFA176「Johns vs Walker」が開催される。
Text by Manabu Takashima

メインイベントはLFAフェザー級王座決定戦=アライジャ・ジョンズ✖アルフレッド・ウォーカーの一戦だ。ジョンズにとっては3度目の正直なるかというタイトル戦となる。


2022年8月に河名マストに圧勝したことで、その強さが日本にも一部伝わっているジョンズだが、それ以前の2021年3月にブルーノ・ソウザ、そして昨年7月にバスケスとベルトを賭けて戦い敗れている。

ただしバスケス戦は2Rに肩固めを仕掛けられた際、アゴを腕の下に戻し、ヒジを押すという動作に入っているにも関わらずレフェリーが落ちたとした試合をストップ。見るからに誤審ではあったが、試合結果はノーコンテストに覆ることはなかった。

当初の予定では、今大会でそのガルシアとダイレクトリマッチが組まれていたが、王者はTUF出演が決まりベルトを返上した。

大会1週間前のこの判断を支持するのが、米国フィーダーショーだ。彼らの興行はUFCに選手を送り出すという大前提があって成り立っている。ステップアップのチャンスをプロモーション側が契約や口約束を盾に阻むことはない。フィーダーショーの価値はいかにファイターをメジャーに送り込むか。そこが徹底されている。

そのために彼らのベルトは存在しており、UFCへの道が開くとTUFだろうが、コンテンダーシリーズがファイターのステップアップを後押しする。J-MMA界はその可能性がある選手の試合が組まないという対策が取られているが、米国ではメインイベントが変更されても、自らのショーからUFCファイターが生まれることが尊重される。

結果、ジョンズとしては新たな対戦相手を迎えるわけだが、そこも彼らのメンタルでは『勝ってUFCに歩を進める』ことがプライオリティで、あれこれと考えることもないのだろう。

ジョンズにとっては、これが最後のステップアップのチャンスという覚悟の方が大きいはずだ。

そんなメインが組まれた同大会で、もう1人注目したいのがコメインのフライ級でミゲール・サンソンと対戦するアン・トゥアン・ホーだ。

フェニックス郊外のグレンデール在住で、MMA Labの一員のアン・トゥアン・ホーだが、生まれはホーチンミン近くタンビエン県のタイニン──というヴェトナム系米国人だ。

つまり──前回のRoad to UFCフライ級トーナメントにフィリピン代表としてマーク・クリマコが参戦していたように、アン・トゥアン・ホーがここでキャリア6連勝を飾れば──誰が当確するか分かっていないが──日本勢のライバルになる可能性がある。全くの仮定の話だが、万が一ということもあるのでRoad to UFC参戦に動いているフライ級選手は、この試合に目を通して損はないだろう。

■視聴方法(予定)
2月10日(土・日本時間)
午後12時~UFC Fight Pass

■ LFA176メイン対戦カード

<LFAフェザー級王座決定戦/5分5R>
アライジャ・ジョンズ(米国)
アルフレッド・ウォーカー(米国)

<フライ級/5分3R>
アン・トゥアン・ホー(ベトナム)
ミゲール・サンソン(米国)

<女子ストロー級/5分3R>
レスリー・ヘルナンデス(米国)
ブリトニー・カモージ(米国)

<ライトヘビー級/5分3R>
アリク・ロレンツ(米国)
モンテ・ディオン・オグバナモリソン(ナイジェリア)

<女子ストロー級/5分3R>
マンスアー・アブドゥルマリク(米国)
アラン・センジェレイ(ブラジル)

<ライト級/5分3R>
ホビソン・ジュニオール(ブラジル)
カルロ・リッチ(ベネズエラ)

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【LFA163】河名マストに完勝したアライジャ・ジョンズが、ハビエル・ガルシアとフェザー級王座決定戦

【写真】アライジャの兄マイルズ・ジョンズはLFAバンタム級王者からコンテンダーシリーズを経てUFCにステップアップ。現在4勝2敗だ(C)LFA

21日(金・現地時間)にテキサス州ベルトンのベルカントリー・エクスポセンターでLFA163「Johns vs Garcia」が開催される。

同大会のメインで現UFCファイターのガブリエル・サントスが返上したLFAフェザー級王座を賭けてアライジャ・ジョンズとハビエル・ガルシアが戦う。

ジョンズは昨年8月のLFA138で河名マストに完勝したことが強く印象に残るファイターだ。今年2月にマリオン・サントスと戦う予定だったが試合が流れ、実に11カ月振りのファイトが王座決定戦となる。


対するガルシアはこれが2度目のベルトを賭けた戦い。前回は2021年8月にシンゾー・マチダの弟子ブルーノ・ソウザとの王座決定戦に判定負けを喫している。実はソウザはガルシアとのタイトル戦前にジョンズをスプリットながら判定で下している。

言わば今回のタイトル戦はソウザに敗れた者同士の一戦となる。そのソウザは今、テイクダウンやパウンド有りのカラテ・コンバットを主戦場しているが、UFCは0勝2敗でリリースされている。

ソウザのUFCでのパフォーマンスが目を曇らせ、ジョンズは河名にとって安パイと見られていた。しかし、蓋を開けてみれば河名のテイクダウン狙いを防ぎ、倒されても必ずといって良いほどスクランブルで立ち上がるか、スイッチでリバーサルに成功するなど、レスリング力を見せつけた。

その間にサウスポーの構えからストレート、左ハイを幾度となくクリーンヒットさせ、米国MMAのレベルの高さを河名を通してJ-MMA界に再確認させたジョンズ。彼と同様に、ガルシアもソウザに負けているからといって過小評価はできない。

キャリア10勝(※5敗)中、一本勝ちが6度のガルシアはディープハーフを厭わず使う柔術ベースのファイターだ。レスリングも駆使するが、組んでからは自ら背中をつけてバックに回る動きや、引き込んでハーフでワキを差してリバーサルと、テイクダウンよりも一度下になる技術が軸にある。

とはいえ打撃とテイクダウンの防御力の強さを誇るジョンズのフィジカルを制する技術&体力がガルシアにあるのか。3つの一本勝ちはバックを制してのRNC、残り3つは下になってから三角絞めが2度と肩抜き後転式腕十字が1度。

スタミナが十分にあり、汗を掻く前だとガルシアの一本勝ちもあり得るが、試合が進むほどジョズが優位に立つことが予想されるフェザー級王座決定戦だ。

また今大会のプレリミでは二宮城太がMMA3戦目に挑む。二宮城光――円心会館・館長を父に持ち、MMAのなかで父の空手の代名詞といえるサバキを実践しようという二宮は、LFA138 でRNCで下って以来の再起戦となる。

まずは組みへの対応から、サバキMMAがどれだけ体現できるようになっているか。リアルな浪漫をMMAに持ち込む二宮だ。

なお20日(木・同)の計量では第6試合からコメインの3試合でジョニー・フーパー、マテウス・ペヘイラ、アンヘル・アルバレスの3選手が体重オーバーとなり、キャッチウェイト戦に変更されている。

■視聴方法(予定)
7月22日(土・日本時間)
午前10時~UFC Fight Pass

■LFA163対戦カード

<LFAフェザー級王座決定/5分5R>
アライジャ・ジョンズ(米国)
ハビエル・ガルシア(米国)

<157ポンド契約/5分3R>
ウィリアム・スタークス(米国)
ジョニー・フーパー(米国)

<147.8ポンド契約/5分3R>
ランドリー・ワード(米国)
マテウス・ペヘイラ(ブラジル)

<160ポンド契約/5分3R>
アンヘル・アルバレス(キューバ)
ミルコ・トクト(ペルー)

<フライ級/5分3R>
ケヴィン・フェルナンデス(米国)
ハビエル・セペダ(米国)

<ライトヘビー級/5分3R>
カイラー・フェアチャイルド(米国)
アリク・ロペス(米国)

<フェザー級/5分3R>
エリック・オーウェンス(米国)
二宮城太(米国)

<ミドル級/5分3R>
ズマラー・アーチャー(米国)
オセイオモン・オイイェムホンラン(米国)

<バンタム級/5分3R>
イアン・エングブロック(米国)
ジョン・ベケット(米国)

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【NEXUS29】河名マスト・シーズン02開始=寿希也戦へ。「改めてNEXUSから駆け上がりたい」

【写真】組みに対する自信が、打撃への不安を大いに凌駕している河名(C)MMAPLANET

本日 7日(月)、東京都文京区の後楽園ホールで開催されるNEXUS29で河名マストが、寿希也と対戦する。

8月5日のLFA138でアライジャ・ジョンズに敗れた河名が、4カ月ぶりにケージインする。仕切り直しの舞台はデビュー戦を行ったNEXUS――記念すべき初の後楽園ホール大会だ。

ジョンズ戦までをフェイズ01とした河名は、プロMMAファイター人生シーズン2のスタートを迎える一戦に向け、口調こそ穏やかだが寿希也に負けないほど、自信に満ち溢れていた。


――8月のLFAにおけるアライジャ・ジョンズ戦で黒星。試合前にジョンズ戦までがフェイズ01でレスリングで勝つというMMAから、その後はフェイズ2に入るという話をされていました。その後、何か変化したところはありますか。

「大きく変わったところはないと思いますけど、これまではとにかく抑えて固めることしかできなかったので、試合でもそれを徹底してやっていました。今は抑え込みだけでなく極めに行ったり叩いたりだとか。抑え込みのなかでのバリエーションを増やすというか、ただ上に乗っているだけじゃないぞということをやってきたというのはあります。

もちろん入るところも打撃を出しながら組む、相手の打撃をかわして組むとかもやってきました。それほど攻撃手段が増えたわけではないですけど、もともとあったテイクダウンだけというのよりは増えました(笑)」

――入り方も磨いてきたと。

「そうですね。レスリングにつなげるため。当てるためでなく組むためのパンチ、組むための足の動きとか意識してやるようにしています」

――ジョンズ戦で被弾しても、凄まじい根性で打ち返した。そういう打撃ではないと?

「アレはアレで、貰っても大丈夫というのが自分にあったので。試合のなかで、気持ちを変化させることができて……『もらっても大丈夫』というとアレですけど。そういうパンチでした。今はディフェンスをしながらも組むことを主体にパンチを出す。パンチも狙っていると当たらないと思うので、組むためのパンチが当たればそれはそれで良いと考えています」

――ではLFAを経て、再びNEXUSで試合をしようと思ったのはなぜでしょうか。

「僕自身、これまでと同じで国内でどこかにこだわりがあるというわけではなく、八隅(孝平)さんに話があればトライするというのがフェイズ01でした。そしてフェイズ02のスタートも、改めてNEXUSから駆け上がりたいというのがあります」

――対戦相手の寿希也選手の印象を教えてください。

「ホントに試合を見たままで。柔道が強いけど、打撃が好きな選手です」

――怖いもの知らずにも感じます。

「ワンツーとカーフを上手く組み合わせていて。でも、グラウンドでの対処の仕方は付け入る隙があると思います。山本空良選手にもバックの四の字フックを叩きつけようとして。そこでチョークを取られた。あの経験をして、怖いもの知らずからどう変わったのか。低く見積もるつもりはないです」

――気を付けるべき攻撃は?

「やっぱり打撃じゃないでしょうか。あっちとしては打撃をやりたいと思うので。LFAの僕の試合を視ているのなら、テイクダウンを切って打撃を出していれば勝てると思っているでしょう。それを遂行しようとするはずです」

――組み技主体の選手は、その強さで試合の優劣が決まることがままあるかと思います。寿希也選手と組み技勝負になれば、純粋な組み技力が勝負になるのかと。

「アッチとすれば触られたくないかと思います。僕は触れば勝てる。彼の柔道の組み技は意識はしていないです。怖くはないので」

――ではいかに組めるのか。そこが勝負になると。

「ハイ。成長の跡を見せるためには、殴られないで組むところを見せたいですけど5分2Rですし、一発打たれても組んでドミネイトすれば……怖さはないです」

――ところで先日のRoad to UFCで盟友の中村倫也選手は勝利しましたが、松嶋こよみ選手が判定負けを喫しました。2人の試合から、何か想うところはありましたか。

「倫也に関しては能力的にも、取り組み的にもあのトーナメントは行けると思っているので、この間の試合に関しては100パーセント勝てる……安心して見ていられました。こよみさんに関しては、あれだけの取り組みをしていても、あの判定になっちゃうのかと。あの負けは悔しいですけど、あそこまでやっている人なので、これから運が味方することもあるかもしれない。そういう風に思わないと、僕としてはつらいです。そうでも思ないと、あの負けに納得できないというのはあります」

――取り組みということを口にされましたが、では河名選手の取り組み方は彼らと比較して、どのように自己評価できますか。

「それを考えると、彼ら2人が自分自身に課しているモノにはまだ追いつけていないとお思います。考え方の違いもあるかと思いますけど……キツイ時にその状態を乗り越えて練習するのか、キツイ時にはリセットして次の練習に新しい体と気持ちでリフレッシュして取り組むのか。そういう風に考えると、僕は後者です。前者のキツイ時に厳しい練習を課すという点においては、まだまだだと思います」

――仮に試合で厳しい場面になった時、その考え方の差が影響を及ぼすと思いますか。

「もちろん1回、1回の練習の一つ一つの場面が、試合でも起こると思います。でも練習の頑張りと試合中の頑張りは別物だと思っています」

――ならば中村選手や松嶋選手と比較する必要はないかと。

「そうですね。やるべきことはやっているので」

――NEXUSで戦う。2023年に向けて、キャリアップはどのように考えていますか。

「もう1回、米国にトライするためのキャリアを積みなおします」

――ではRIZINのケージ大会へのオファーがあると?

「八隅さんと話し合います(笑)。それはどこの団体からのオファーも同じです。僕が米国で戦うには、どの道が一番の近道かということを話し合いながら試合を決めて行こうと思います」

――米国への再挑戦、時期的にはいつ頃を想定していますか。

「夏ぐらいですかね。もう1回、LFAで今年と同じような時期に挑戦したいです。だからそういう風に考えていると、日本で戦うのも契約期間などを考える必要はあるかと思います」

――LFAを経験したことで、何か得るモノはありましたか。

「もちろん完敗を喫したのは事実です。圧倒的にやられました。でもLFAでタイトル挑戦経験もあり、UFCと契約できるかも知れない選手と戦って――あそこは手が届かない場所ではないと自分のなかで思えました。そう考えると、あそこをゴールにしてはいけないと思うし。乗り越えていくためにも、自分自身に期待して実現させたいです」

――そこを考えると、今回の試合はどのような戦いをしないといけないと思っていますか。

「この試合は河名マストのMMAシーズン2の始まりなので、シーズン2をより充実したモノにするために必ず圧倒し、ボコボコにしてレスリングで勝ちます。ぶっちぎって圧倒的に勝ちます」

■ NEXUS29対戦カード

<NEXUSフェザー級選手権試合/5分2R+ExR>
[王者] 山本空良(日本)
[挑戦者] 横山武司(日本)

<NEXUSフライ級王座決定戦/5分2R+ExR>
浜本”キャット”雄大(日本)
平井総一朗(日本)

<バンタム級次期挑戦者決定戦/5分2R+ExR>
咲間”不良先輩”ヒロト(日本)
森永ユキト(日本)

<フェザー級/5分2R+ExR>
寿希也(日本)
河名マスト(日本)

<ライト級/5分2R+ExR>
ジェイク・ウィルキンス(米国)
キム・ハンオル(韓国)

<フェザー級/5分2R+ExR>
島村裕(日本)
栁川唯人(日本)

<ストロー級/5分2R+ExR>
木内“SKINNY ZOMBIE”崇雅(日本)
楠美貴嗣(日本)

<バンタム級/5分2R+ExR>
中桐涼輔(日本)
岡元飛龍(日本)

<バンタム級/5分2R+ExR>
堀友彦(日本)
大谷啓元(日本)

<バンタム級/5分2R+ExR>
大石真丈(日本)
小倉卓也(日本)

<フェザー級/5分2R+ExR>
岩松哲也(日本)
秋山佑史(日本)

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【LFA138】アライア・ジョンズ戦 in LFA。北米初陣、直後の河名マスト「殺されなきゃ死なない」

【写真】控室の裏でドクターの診察を受けて、戻ってきたばかりの河名。ここまで殴られても、戦い続けた精神力が彼を強くするに違いない(C)MMAPLANET

5日(金・現地時間)にオクラホマ州ショーニーのグランドホテル・カジノ&リゾートで開催されたLFA138で、河名マストがアライジャ・ジョンズに判定負けを喫した。

MMAデビューから1年と2週間強、7戦目で北米最大のフィーダーショーで UFCにステップアップが見えている相手と戦う。組むための距離、打撃が必要だと誰もが分かっていた現状の河名だが、その一方で彼の組みがあれば何とかなるかもという想いも存在していた。そして――出た、何ともならんという結果。この試合で河名は何を感じ、今度の指針としていくのかをイベント終了直後の控室で訊いた。


――率直に今、どのような気持ちですか。

「これが北米の壁なのかなって、今、まさに実感しています(苦笑)」

――打撃は被弾して然り。とはいえ、河名選手をしてレスリングでコントロールできなかったです。そこが北米なのかと。

「1Rに差された時に自分の小手はきいていたのですが、それが結局守りに回っていたことの表れなのか……。

これまでは創ることができれば倒せるという自信がある分、左を差して攻めたりして自分のレスリングの展開を創ることができていました。それなのに今日は、チョット守りに入ってしまったのかと」

――ジョンズは倒されそうになると、自らロールするなどして倒される前にスクランブルに入っているような動きも見られました。

「一応スクランブルになる流れは頭にあったのですが、思っていた以上に体の強さがあって抑えつけられなかったですね」

――ダメージを受けるきっかけにもなったジョンズの左ハイは見えていなかったですか。

「左に回ろうというイメージを持っていたのに、いざ試合になるとパンチ、キックを貰ったりして。そこはまだシンプルに打撃の基礎練習が足りていないと思います」

――顔が腫れあがっても、殴られても殴りに行き、組みに行った。凄まじいものを感じました。

「アハハハハ」

――いや、笑うところではないかと(苦笑)。ダメ―ジよりも心折れで諦める。MMAでは普通にあることですが、そこまで傷つきながら最後まで諦めなかったことに関しての自己評価は?

「1Rが一番危なかったです。『これは絶対に帰ろう』と思って、『セコンドの所に戻るぞ』と思って……戻りました。

2Rと3Rに関しては、記憶が飛ばなければ絶対に大丈夫。殺されなければ、死なないと思って……そこはいきました」

――同時にこのような戦いを続けると、すぐにキャリアは終わってしまいます。この試合を経て、日本で何をしていこうと考えていますか。

「もともと今回の試合まではとにかくレスリングにこだわって。この試合が終わってから打撃をやろうという考えでいました。そこがまさに明確になった試合でした。やらないといけないことと捉えて、一つひとつステップアップしていければと思います」

――この1年の試合数で、凄くMMAに慣れたと思います。今後は打撃を含めて、創っていく時間を置くということも考えられますか。

「う~ん、もちろん試合の話があったら戦いたいです。負けても勝っても、コレが楽しいので。とはいえ、創り直す期間は必要かと。一度レスリングの形を創ったので、そこにプラスして……木の幹に枝をどんどん増やす必要があると思います」

――試合直後ですが、オクラホマまでやってきてLFAで試合をした。そこで感じたことは?

「MMAを始めて1年、自分のレスリングでは壁に当たると思っていました。事実、LFAというUFCに行けるか、行けないかというレベルの選手と戦って――もう明らかになりました。

足りないモノがたくさんあるのは自分で元から分かっていたことだし、やらないといけないことが明確になりつつ……殺されなきゃ死なないというのが分かりました(笑)。そこは殺しに来る前に倒す練習をしようと思います」

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【LFA138】ジョンズの左ストレート&左ハイを食らい続けた河名、バックコントロールに持ち込めず判定負け

【写真】サウスポーの打撃をもらい、大流血の河名。北米初戦で課題も見つかった(C)MMAPLANET

<フェザー級/5分3R>
アライジャ・ジョンズ(米国)
Def.3-0:30-26.30-27.29-26.
河名マスト(日本)

サウスポーのジョンズが右ジャブを突くと、その腕をたぐって距離を詰める河名。ジョンズは離れたが、河名は足から組みつき、さらにワキを押し上げてジョンズをケージに押し込んだ。体勢を入れ替えるジョンズに対し、右のオーバーフックから左手で相手の首を抑える。その河名に対してケージレスリングを挑むジョンズ、河名は左腕のオーバーフックと、左ヒザを差し入れてディフェンスしたあと、ケージ中央に押し返した。そしてボディロックに切り替えたあと、下がるジョンズを押し続ける河名。ここからバックを奪った河名がノンストップ・レスリングを続けるかと思われたが、一度背中を着きながらジョンズも立ち上がる。

さらに左腕を差し上げて、再び河名をケージに押し込み、右ヒジを打ち込んでいく。河名も相手のヒジの打ち終わりに左腕を差し上げて押し返した。河名が両ワキを差し上げると、離れたジョンズ。河名はケージ中央に戻ると、ジョンズは左ハイをヒット。さらに首相撲から右ヒザを河名の顔面へ突き上げた。距離を取るようになった河名。ジョンズはさらに左ハイを見せながら、河名を追い詰めていった。

2R、足を使いながらチャンスをうかがう河名だが、ジョンズの左ストレートが河名の顔面を捉える。続くジョンズの左ハイをキャッチして押し込む河名。しかしクリーンテイクダウンを奪うことはできず、シングルで組みついたままジョンズのパンチを浴びる。立ち上がった河名をケージに押し込むジョンズ。河名が組み替えようとしたところで、ジョンズは離れ際に首相撲からヒザを突き上げた。

ケージ中央で再びジョンズの左ハイをキャッチして押し込んだ河名が、そのままバックに回る。そして得意のバックコントロールからグラウンドに持ち込むも、ジョンズがスイッチでトップへ。河名は立ち上がり、ケージレスリングの展開となる。右のオーバーフックで耐える河名に、肩パンチとヒジを打ち込むジョンズ。離れるジョンズを追いかけた河名だが、ジョンズの左前蹴りをもらって動きが止まった。

足を使う河名、右ストレートをかわされ、逆に左ストレートを食らってしまう。ジョンズは左ハイ、河名はブロックしたものの続いてパンチを食らってグラつく。さらに左ストレートを突き刺すジョンズ、河名の顔面からは流血が見られた。

最終回、前に出ていく河名。下がりながらジョンズも左ストレートを返す。相手の跳びヒザをキャッチした河名だが、ジョンズにケージへ押し込まれてしまう。切り返した河名はシングルレッグからリフトアップ、そのままジョンズをグラウンドに叩きつけたが、ジョンズも即スクランブルに持ち込み、河名をケージに押し込む。

離れた河名、パンチで打ち合いながら組み付き、ケージ際でシングルレッグを仕掛ける。一度はヒザを着きながら立ち上がるジョンズ。左腕を差し上げて、ケージ際で体勢を入れ替えた。離れた河名は、左ストレートと左ハイを食らってグラつく。さらに左前蹴りで距離を取り、左ハイを狙うジョンズ。

顔面か流血しながらパンチを打ち返す河名は、ここでもジョンズの左ハイをキャッチしてケージに押し込み、シングルレッグへ。ハイクラッチからダブルレッグに切り替え、さらに耐えるジョンズからバックを奪い、ケージ中央まで下がるジョンズをバック投げでマットに叩きつけた。しかしジョンズも立ち上がり、グラウンドに持ち込むことはできなかった。

判定は3-0でジョンズへ。インタビューではLFA王座戦やDWCSを視野に入れていると語った。


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【LFA138】田中路教と対戦、天然柔術家アリ・ファリアス「僕はMMAのために柔術の練習はしない」

【写真】満面の笑みを浮かべるファリアス。インタビュー中は、通訳がいても不慣れな英語を懸命に駆使し続けた。そこに彼の意志力、なりふり構わない強さが見られた(C)MMAPLANET

5日(金・現地時間)にオクラホマ州ショーニーのグランドホテル・カジノ&リゾートで開催されるLFA138で田中路教と、アリ・ファリアスが戦う。

競技柔術では間違いなく世界の最高峰の1人だったファリアスは、全く別競技のMMAとの両立をしてきた。そこには愛すべき天然キャラと強い自我とともに、柔術とMMAを同一線上に置かないというファリアスのアイデンティティが見受けられた。


――アリには以前から聞きたいことがありました。2012年のムンジアル、勝ち名乗りを受ける前に喜びを爆発させマットの外に出て、金メダルを失いました。

「IBJJFのレフェリーは、全く僕のことを尊重しなかったよね。ガブリエル・モラエスは敗者だ。僕が彼の立場だったら、金メダルは受け取らない。ブラジルに戻っても、両親、友人に『お前は勝っていない』って言われるよ。あんな試合で勝利を宣言されて、よくメダルを首に掛けられたなって思っている。僕は性格的にも、そんなことはできない。

あれから僕は柔術から暫く離れた。でもアンドレ・ガルバォンが、またやろうと言ってくれて2016年に戻った(決勝でパウロ・ミヤオに敗れるも、禁止薬物使用で失格となり金メダルを獲得)。僕はガブリエル・モラエスのことを尊敬できない」

――あの時、場外に出たことは後悔していない?

「ムンジアルで戦うには、本当にハードな練習が必要だ。そして、その環境を整えることは簡単じゃない。ムンジアルの前にガルバォンが金銭面のサポートをしてくれて、アカデミーで寝起きしていたんだ。何よりも、僕はガルバォンに感謝の言葉を送りたかった。それで失格だって? UFCでもケージを乗り越えたらダメだ。でも、勝った選手がそれで勝利を奪われることはないよ」

――毎年、十数人のムンジアル王者が誕生しますが、数人を除いて記憶に残ることはありません。でも、2012年のアリ・ファリアスのことは誰も忘れないです。

「その通りだね。ありがとう」

――そんなアリが柔術のトップでありながら、MMAを戦うようになったのはなぜでしょうか。柔術とMMAはあまりにも違う競技になったというのに。

「確かに2つの競技で、どちらもトップを取るなんて不可能だ。MMAを戦い始めた時、そう思った。どれだけ柔術で優秀でも、同時にMMAでトップになるなんてありえない。でも、そんな考えはやめたんだ。柔術で勝ってもMMAで負ける。MMAで勝っても、柔術で負ける。そんなもんだって。

そして、柔術の技術とMMAの技術も別物。ケージの中と畳の上は違う。MMAには柔術で使えるような多くのポジションはない。だからって、僕は柔術を止めることはない。MMAで戦っていても、僕は常に道着の練習をしているんだ。

でも、それはMMAのためじゃない。MMAのために柔術の練習はしない。柔術は柔術の試合で勝つために練習するんだ。それを多くの柔術家が、MMAを戦うようになるとノーギばかりで練習するようになる。違うんだよ。柔術は柔術のために、強い柔術家と練習しないと。僕の柔術は今はそんなハイレベルにある」

――なるほど、そこまで明確に分けて考えているのですね。では柔術では世界を制したアリは、MMAでの目標は何でしょうか。

「UFCチャンピオンだ。大金を稼いで、家族や色々な人をサポートしたい。ブラジルだけじゃない、世界中で貧困にあえぐ人々を助けたい。それが僕のゴールだ。ただチャンピオンになりたいわけじゃない。チャンピオンになって世界を変えたい。僕は神に救われた。そんな僕が、なぜ困っている人を助けないでいられるか。その理由が見つからない。マナウスで過ごした子供時代、僕には何もなかった。でも色んな人が僕を助けてくれて、今、ここにいることができる。次は僕の番だ。誰かが貧しさ故に諦めないといけない夢を実現させる手伝いをしたい」

――そのゴールに辿りつくために、UFCファイターになることが絶対です。

「違う。UFCファイターじゃない。UFCチャンピオンだ。UFCで戦うことと、チャンピオンになることは同じじゃない。きっと何年後かに『あのカジノでアリはそう話していたな』って思い出す日が来るよ」

――そのために田中選手との試合は凄く大切になります。田中選手の印象を教えてください。

「まず、僕は日本の人たちのことを凄く尊敬しているんだ。そもそも、僕らは日本のマーシャルアーツ、侍の精神を持つ皆のことを尊敬しているから。

タナカはどの局面でも、とても危険な相手だ。柔道と柔術が上手い。彼のことも凄く尊敬している。元UFCファイターだしね。でも、マイ・タイムだ。レッツゴー、ここには自分の戦いをするために来たんだ」

――明日、何をケージの中から見せたいですか。

「いつも通り。僕は僕だから。ジョークを言って人生を楽しみたい。だから、これまで通り戦うだけだよ」

■視聴方法(予定)
8月6日(土・日本時間)
午前10時~UFC Fight Pass
午前10時~ABEMA格闘CH

■LFA138計量結果

<バンタム級/5分3R>
アリ・ファリアス: 135.8ポンド(61.59キロ)
田中路教: 135.4ポンド(61.41キロ)

<バンタム級/5分3R>
アスカル・アスカル: 136ポンド(61.69キロ)
ディエゴ・シウバ: 137.2ポンド(62.23キロ)

<フェザー級/5分3R>
アライジャ・ジョンズ: 145.6ポンド(66.04キロ)
河名マスト: 145ポンド(65.77キロ)

<148ポンド契約/5分3R>
AJ・カニンガム: 147.4ポンド(66.85キロ)
シェイ・コンリー: 147.6ポンド(66.95キロ)

<フェザー級/5分3R>
二宮城太: 145.6ポンド(66.04キロ)
ニック・タラヴェラ: 143ポンド(64.86キロ)

<150ポンド契約/5分3R>
ムタズ・アスカル: 150ポンド(68.03 キロ)
クリス・マカーテ: 149.8ポンド(67.94キロ)

<フェザー級/5分3R>
アシュトン・カービー: 146.2ポンド(66.31キロ)→: 146ポンド(66.22キロ)
カラム・パーカー: 145.6ポンド(66.04キロ)

<フェザー級/5分3R>
ジャレッド・ブラウン: 147.8ポンド(67.04キロ)
ライアン・フーバー: 145.6ポンド(66.04キロ)

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【LFA138】「空手は日本の誇り」。地上最強のカラテのDNAを持つ、サバキ・チャレンジの雄=二宮城太

【写真】現在29歳の二宮城太、アマで5勝2敗。うち1敗は反則の蹴り――つまりRIZINルールでは反則ではない。プロ2戦目で、どのような空手――そしてMMAを見せるのか(C)MMAPLANET

5日(金・現地時間)にオクラホマ州ショーニーのグランドホテル・カジノ&リゾートで開催されるLFA138で二宮城太が、ニック・タラヴェラとプロMMA二戦目を戦う。

捌きで著名な二宮城光――円心会館・館長を父に持つ、二宮はMMAを始め北米MMA界の登竜門といえるLFAでアマからキャリアをスタートさせた。なぜMMAなのか。そこにサバキという父の空手の代名詞を何でもありの場で実践する、浪漫溢れる想いが存在した。

日本ではなく、米国で動き始めた現代の地上最強のカラテ。二宮城太に初インタビューを試み、空手と日本への想いを訊いた。


――日系米国人選手が出場しているんだと思っていたら、LFA関係者から二宮城光さんの息子だと聞いて本当に驚いてしまいました。生まれもデンバーなのですか。

「違います。日本で生まれて、何カ月か経って米国に渡って……道場で育った形です」

――つまり円心会館で空手をして成長したということですね。

「MMAを始める前まで、ずっと空手だけでした。試合も出ていました」

――それはサバキ・チャレンジですか。

「ハイ、3回出て3回優勝しました」

――なぜ空手界の一つの流派の創始者、その血族である二宮選手がMMAを戦うようになったのでしょうか。

「MMAが一番ポピュラーで、一番格好良いからです。そして、メッセージを伝えることができる一番の場所だと思ったからです」

――サバキをMMAを通して、知らしめるということですか。

「MMA選手として成功することと、サバキを伝えることを分けて考えていないです。サバキは空手でも使えるし、MMAでも使えるから。空手もMMAも同一線上に見ることで、未来が開けてくると思っています」

――もともとお父さんがされていた極真空手は、地上最強のカラテと謳っていました。MMAで戦うことは、その遺伝子を持っているということでしょうか。

「う~ん、持っているんでしょうね(笑)。極真とか色々なスタイルがあるのですが、空手は日本の誇り。そういう部分で、その想いがあります」

――サバキは空手だと道着を掴んで、投げが含まれた空手。相手の動きを利した、攻撃のような印象を得るのですが、実はサバキのことが分かりません。そのサバキがMMAで生きることがあるのでしょうか。

「あると思います。自分もまだ若いし、サバキの意味を全て理解しているわけではないです。そして米国の人にサバキを伝えるのは凄く難しいです。MMAというニュートラルな戦いで僕がやってきたサバキを使えて、初めて深い意味でサバキが分かってきたかと思います」

――MMAを戦う上で、どのような練習を?

「ドゥエイン・ラドウィック先生のムエタイジム、矢飼伸夫先生のWay of Jiu Jitsuで練習しています」

――矢飼伸夫さんはヒーガン・マシャドの黒帯柔術家の方ですね(※IBJJF黒帯3段、円心空手黒帯2段、講道館柔道黒帯)。

「この2つのジムでの練習では、色々なMMA選手たちもやってくるので皆とスパーリングもできています。MMAの練習は午前中で、夜は道場で空手の指導と稽古をしています」

――お父様はMMAを戦うことに関して、どのような意見を持たれているのでしょうか。

「『やって良い』と言ってくれました。小さい頃からマーシャルアーツが大好きだったので、K-1とかPRIDEを内弟子さんとかと視ていました。だからMMAを戦うようになると、思っていたんじゃないでしょうか」

――なるほど。LFAは米国最大のフィーダーショーですが、MMAファイターとしての目標を教えてください。

「自分はUFCよりも……。お父さんは試合をして有名になった日本を離れて、米国に来ました。二宮の名前を日本で知らしめたいという気持ちが強いです。だからRIZINとかで試合をしたいです」

――その言葉が伝われば、すぐにでも声が掛かるかと思います。その前に明日の試合が、日本でもABEMAで中継されます。どのような試合を日本のファンに見せたいですか。

「日本には自分のお父さんのファンがたくさんいました。父の何が良かったのか、自分でもはっきり分かっていないです。ただ強くて、格好良かったです。父はトータル的にサバキを生かした試合をしていました。自分もサバキを進化させる試合をしたいです」

■視聴方法(予定)
8月6日(土・日本時間)
午前10時~UFC Fight Pass
午前10時~ABEMA格闘CH

■LFA138計量結果

<バンタム級/5分3R>
アリ・ファリアス: 135.8ポンド(61.59キロ)
田中路教: 135.4ポンド(61.41キロ)

<バンタム級/5分3R>
アスカル・アスカル: 136ポンド(61.69キロ)
ディエゴ・シウバ: 137.2ポンド(62.23キロ)

<フェザー級/5分3R>
アライジャ・ジョンズ: 145.6ポンド(66.04キロ)
河名マスト: 145ポンド(65.77キロ)

<148ポンド契約/5分3R>
AJ・カニンガム: 147.4ポンド(66.85キロ)
シェイ・コンリー: 147.6ポンド(66.95キロ)

<フェザー級/5分3R>
二宮城太: 145.6ポンド(66.04キロ)
ニック・タラヴェラ: 143ポンド(64.86キロ)

<150ポンド契約/5分3R>
ムタズ・アスカル: 150ポンド(68.03 キロ)
クリス・マカーテ: 149.8ポンド(67.94キロ)

<フェザー級/5分3R>
アシュトン・カービー: 146.2ポンド(66.31キロ)→: 146ポンド(66.22キロ)
カラム・パーカー: 145.6ポンド(66.04キロ)

<フェザー級/5分3R>
ジャレッド・ブラウン: 147.8ポンド(67.04キロ)
ライアン・フーバー: 145.6ポンド(66.04キロ)

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【LFA138】河名マストと対戦、アライジャ・ジョンズ「レスリング部分以外の部分を見せていないけど」

【写真】UFCを目指すことが、特別でないこと。改めて感じ入ることが多い――日本では全く無名のジョンズの言葉だった(C)MMAPLANET

5日(金・現地時間)にオクラホマ州ショーニーのグランドホテル・カジノ&リゾートで開催されるLFA138で、河名マストと戦うアライジャ・ジョンズ。

26歳、8勝2敗のジョンズに河名戦への意気込みを尋ねた。そこで聞かれたジョンズの言葉からは、LFAで戦うことが特別でないアメリカンMMAファイターの志が、日本では特別視されるようになったことに気づかされた。


――試合が明日に迫ってきましたが、体調の方はいかがですか。

「体調は最高だよ。最高の減量ができたと思う。体重を落とすことはいつだって大変だけど、リカバリーが凄く上手くいった。もう戦う状態になっているよ」

――河名選手の印象を教えてもらえますか。

「若くて才能のあるレスラーだね。軽く見るつもりは一切ないよ。彼も僕をホールドする準備ができているだろうから、どれだけスタミナが持つのかテストになるだろうね」

――MMAは始めて1年で、この場に来たことをどのように思っていますか。

「最高だ。MMAをやりたいといっても、彼のように飛びこめるもんじゃない。そして、たくさん試合をして凄くアクティブな1年を過ごしてきた、夢に向かってね。凄く尊敬しているよ。ただし、僕は彼がこれまで戦ってきた相手とは違う。僕は16歳からずっとレスリングをやってきた。でも彼がこうやって海を越えて、最高のプロモーションの一つであるLFAに挑戦してきたこと。そのためにハードな練習もしてきているだろうから、彼のことをリスペクトしているんだ。カワナにとって、僕はタフな……本当にタフなテストになるよ」

――河名選手のレスリングに対抗する術は?

「僕もずっとレスリングをやってきた。グレコローマンレスリングには、多大な敬意を表している。グレコという最高にハードなレスリングをしてきたカワナを甘く見ることはない。だけど僕も子供の頃からフォークスタイルレスリングをやってきた。レスリングを愛しているけど、これはMMAだからね。彼はレスリング部分以外の部分を見せていないけど、だからといって他のことを練習していないわけがない。この試合は一段階高い部分でのファイトになるだろう。

異国にやってきて、僕と戦うのだからベストの状態で来てほしい。彼も過去最大のチャレンジだと分かっているはずだ。でも僕が過去にどれだけタフな相手と戦ってきたか分かる試合になるはずだ。もう、誰もがっかりさせない。きっと良い試合になるに違いない」

――アライジャは既にLFAでブルーノ・ソウザとタイトル戦の経験があります。そしてスプリット判定負けでした。メジャーにステップアップを果たすうえで、LFAというフィーダーショーで2度躓くことはできません。そういう意味で、このタイミングで日本からやってきた新人選手と戦うことにプレッシャーはないでしょうか。

「そうだね……そこについては言いたいことはある。1つ、僕に勝った相手はUFCで今戦っている。2つ、凄く疑問の残る判定で彼は勝った。それが彼のベストだったんだ。でも、あの日の僕はベストから程遠かった。彼は僕より良い選手じゃない。全くデキが悪い試合だったけど、僕の方が動きが良かった。まぁ言い訳になってしまうけど、将来的に勝利を掴むための一つの試合だと捉えている。

LFAのプラットフォームは素晴らしいけど、僕は自分にとってグレートショーになるよう戦っている。僕がベストを尽くせば、それを正しく理解できる人が次なる舞台に導いてくれる。ゴールは常にUFCで、そのために戦っている。UFCでも戦えるファイターにあること。その力が自分には備わっている。

だから絶対に勝利が必要だというプレッシャーを感じることはないんだ。タイトル戦もそうだった。僕はまだ若い、26歳だ。常にやる気に満ちている。今回、またUFCを目指す選手との試合が待っている。でも、自分の力を出せれば誰と戦ってもUFCとサインできるだけの力が僕にはある。戦いの質、パフォーマンスを見ればUFCで戦えると分かるはずだ」

――そこまでUFCにこだわるのは、なぜでしょうか。UFCは世界最高峰としても、米国にはBellatorやPFLなど生活していけるプロモーションが存在しています。

「ONE Championshipも今、凄く成長しているよね。BellatorもPFLの素晴らしい組織だよ。ただし、UFCを目指して叶わなかった選手が戦う場所なんだ。UFCこそ、ベストのなかのベスト。BellatorやPFL、ONEがタフな戦いでないとは言わないよ。でも世界的に最高の中の最高になるのはただ一つ、UFCだけなんだ。

カブビ・ヌルマゴメドフ、ジョン・ジョーンズ、GPS、ベスト・オブ・ザ・ベストは常にUFCにいる。僕が常に思っていることは、ベスト中のベストと戦っていくこと。だからUFCなんだ」

――まさに今回、ここにやってきた日本人選手と同じ考えなんだと思います。では、日本のABEMAでこの試合を視聴する人たちにメッセージをお願いします。

「皆が僕の試合を視てくれて感謝している。凄くワクワクしているよ。大好きな国に神の御加護を。素晴らしいTV番組、美味しい食事……皆に僕の愛を捧げるよささげるよ」

■視聴方法(予定)
8月6日(土・日本時間)
午前10時~UFC Fight Pass
午前10時~ABEMA格闘CH

■LFA138計量結果

<バンタム級/5分3R>
アリ・ファリアス: 135.8ポンド(61.59キロ)
田中路教: 135.4ポンド(61.41キロ)

<バンタム級/5分3R>
アスカル・アスカル: 136ポンド(61.69キロ)
ディエゴ・シウバ: 137.2ポンド(62.23キロ)

<フェザー級/5分3R>
アライジャ・ジョンズ: 145.6ポンド(66.04キロ)
河名マスト: 145ポンド(65.77キロ)

<148ポンド契約/5分3R>
AJ・カニンガム: 147.4ポンド(66.85キロ)
シェイ・コンリー: 147.6ポンド(66.95キロ)

<フェザー級/5分3R>
二宮城太: 145.6ポンド(66.04キロ)
ニック・タラヴェラ: 143ポンド(64.86キロ)

<150ポンド契約/5分3R>
ムタズ・アスカル: 150ポンド(68.03 キロ)
クリス・マカーテ: 149.8ポンド(67.94キロ)

<フェザー級/5分3R>
アシュトン・カービー: 146.2ポンド(66.31キロ)→: 146ポンド(66.22キロ)
カラム・パーカー: 145.6ポンド(66.04キロ)

<フェザー級/5分3R>
ジャレッド・ブラウン: 147.8ポンド(67.04キロ)
ライアン・フーバー: 145.6ポンド(66.04キロ)

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【LFA138】計量終了 田中路教、河名マスト問題なし。サバキ・チャレンジ、二宮城光Jr=城太見参

【写真】川名、二宮、田中。日本人選手がオクラホマ・ショーニーの地で集結。(C)PFL

5日(金・現地時間)にオクラホマ州ショーニーのグランドホテル・カジノ&リゾートで開催されるLFA138「Farias vs Tanaka」の計量が、4日(木・同)に同地で行われた。

メインに田中路教、コメイン前に河名マスト、そしてメインカード2試合目にデンバー在住、米国籍を持つ二宮城太と3人の日本人ファイターが出場する同大会の計量は、オフィシャル2時間、その後にフェイスオフという流れで進んだ。


アリ・ファリアスと対戦する田中は、計量前夜の午後9時を過ぎて現地入り、そこでバスタブがあると伝えられていたホテルにシャワーしかないことを聞かされる。

それでも旧師匠がかつて話していたシャワーで、スチームサウナ状態を創るという方法で、このピンチを回避し水抜きを無事完了させ、0.6ポンド・アンダーで計量を終えた。

対戦相手のファリアスも、革ジャン着用という謎の姿で現れ――バキバキの筋肉ボディを披露し、パスしている。

前日で既に1.8キロ・オーバーまで整えていた河名は、米国初陣の相手アライジャ・ジョンズと同様に問題なくクリア。そして今大会にもう1人、日本人選手が戦う。それがニック・タラヴェラと戦う二宮だ。

二宮は第10回全日本選手権優勝――その後、渡米しNYを経てデンバーに極真支部を開き、師・芦原英幸ともに極真を離れると、芦原空手の米国代表を経て円心会館空手を創設した二宮城光の実の息子だ。

二宮空手といえばサバキ、現地でサバキ・チャレンジという大会を長年に渡り主催し、ロッキー山脈の麓で確固たる地位を築いている。城太もサバキ・チャレンジ優勝経験があり、サバキ理論をMMAで生かすという壮大な浪漫に挑んでおり、今回がMMA二戦目となる。

二宮も問題なく計量を終え、ABEMAでライブ中継のある今大会で日本のファンにベールを脱ぐ――注目のタラヴェラ戦に臨む。

■視聴方法(予定)
8月6日(土・日本時間)
午前10時~UFC Fight Pass
午前10時~ABEMA格闘CH

■LFA138計量結果

<バンタム級/5分3R>
アリ・ファリアス: 135.8ポンド(61.59キロ)
田中路教: 135.4ポンド(61.41キロ)

<バンタム級/5分3R>
アスカル・アスカル: 136ポンド(61.69キロ)
ディエゴ・シウバ: 137.2ポンド(62.23キロ)

<フェザー級/5分3R>
アライジャ・ジョンズ: 145.6ポンド(66.04キロ)
河名マスト: 145ポンド(65.77キロ)

<148ポンド契約/5分3R>
AJ・カニンガム: 147.4ポンド(66.85キロ)
シェイ・コンリー: 147.6ポンド(66.95キロ)

<フェザー級/5分3R>
二宮城太: 145.6ポンド(66.04キロ)
ニック・タラヴェラ: 143ポンド(64.86キロ)

<150ポンド契約/5分3R>
ムタズ・アスカル: 150ポンド(68.03 キロ)
クリス・マカーテ: 149.8ポンド(67.94キロ)

<フェザー級/5分3R>
アシュトン・カービー: 146.2ポンド(66.31キロ)→: 146ポンド(66.22キロ)
カラム・パーカー: 145.6ポンド(66.04キロ)

<フェザー級/5分3R>
ジャレッド・ブラウン: 147.8ポンド(67.04キロ)
ライアン・フーバー: 145.6ポンド(66.04キロ)

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