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【Road FC68】ハン・サングォン戦へ、キャプテン☆アフリカ「査定試合とは考えていない」

【写真】しっかり勝って、やはりトーナメント戦での雄姿が見たい (C)SHOJIRO KAMEIKE

13日(土)、韓国はソウルのチャンチュン体育館で開催されるROAD FC68で、キャプテン☆アフリカがハン・サングォンと対戦する。
Text by Shojiro Kameike

修斗環太平洋ライト級王者のキャプテン☆アフリカは、昨年行われたRoad FCグローバル70キロトーナメントに出場した。準決勝で敗退したものの、キャプテンの中で得た手応えとは。そして今回対戦するハン・サングォンに関する意外なエピソードと、同じ大会に出場する林RICE陽太との練習についても語った。


――試合を10日後に控えてのインタビューとなります(※取材は3日に行われた)。現在のコンディションはいかがですか。

「コンディションはもう過去イチぐらい良いですね。ひとつは『減量も余裕をもって行っておくに越したことはない』と思っていて。今年に入って春には試合をしたいと思っていたので、もともとハードな練習や体重調整は始めていました。そんな時にちょうどROAD FCからオファーを頂いたんですよ」

――それはキャプテン☆アフリカ選手からROAD FCに対して「春に試合をしたい」と伝えていたのでしょうか。

「いえ、タイミングは偶然でした。僕が今MMAを続けるモチベーションは『強い相手と試合すること』で、ROAD FCから話があった時は嬉しかったですね。今年もまた70キロでトーナメントが開催され、この大会で勝った選手がトーナメントに出られるという噂も聞いていますし」

――ではROAD FCとは複数試合契約を結んでいるわけではないのですね。

「去年は単発というか、トーナメント出場の契約でした。準決勝で負けた直後、ROAD FCのジョン・ムンホン代表からも『また出てほしい』と声をかけていただいて」

――では今年のROAD FCでの戦いに関するお話の前に、昨年のトーナメントに出場した感想から教えてください。

「もちろん優勝するつもりで臨んだのですが、準決勝で負けてしまい――『やり残した感』が残っています。今年もトーナメントに出られるなら、ぜひリベンジさせてほしい。また強い選手が集まるでしょうし、今は一層モチベーションが高いです」

――準決勝ではキム・インス(ムングントスズ・ナンディンエルデンが韓国籍を取得し、韓国名を試合でも名乗るようになった)にKO負けを喫しました。ストライカーである相手の良いところが出てしまったという、相性の問題もあるとは思いますが……。

「確かに相性みたいなものはありますね。でもそれ以上に、実は相手のパンチで右目を負傷してしまいました。試合後の診察では2箇所の眼窩底骨折が見つかって。試合中もダメージがあって、体も思うように動かなくなったんです」

――そうだったのですね。試合でキャプテン選手が早々に引き込んだことについて疑問はありました。

「そこでパンチをもらって負傷してしまうのも、自分の実力なので言い訳にはできないです。もともと相手は打撃が巧い選手で、僕が組んでくるのも分かっていたでしょうし。そのなかで、一発で眼窩底骨折を起こせるぐらいの打撃の実力は凄いと思います。

試合の流れとしては、なかなかテイクダウンしづらくて。ROAD FCは組んで展開がないと早めにブレイクする印象があったので、『ここでブレイクされたら後々しんどい』と思って引き込みを選択しました。結果、普段の試合とは違う展開にしまいましたね」

――とはいえ、強豪が揃ったGPでベスト4入り。トーナメント全体を考えると手応えはありましたか。

「そうですね。やはり国内の試合だけでは、今の自分のレベルが分かりづらかったです。でもトーナメント初戦はROAD FCのフェザー級チャンピオン(パク・ヘジン)で。1階級下で戦っている選手とはいえ、その前の試合では体重超過でライト級に上げてきた選手ですから。試合の時には、しっかりライト級の体をつくってきていましたよね。その相手にフルラウンド使って勝てたのは、自分も海外の選手に対して通用する力があるんやなってことは分かりました。手応えもあり、凄く自信に繋がる大会でしたね」

――昨年のトーナメントは対戦したこともあるマックス・ザ・ボディ選手も出場していたのに対し、今回は同じ大会で練習仲間の林RICE陽太選手がパク・シウォンと対戦します。

「林君とはパラエストラ東大阪のプロ練や、岸本泰昭さんのシスMMAで一緒に練習しているんですよ。ちょうど同じタイミングでROADFCから『次の大会に出られるか?』という話がありました。その時点では、僕のほうはまだ対戦相手について聞いていなかったです。でも林君は対戦相手も提示されていて――自分もチャンピオンと試合したいわって思いましたね(笑)」

――そこで林選手についてもお聞きしたいのですが、林選手は現在5連勝中で、Grachan暫定ライト級のベルトも巻いています。特にKO勝ちが増えるなど、練習仲間として何か変化は感じましたか。

「いやぁ、全然(笑)。跳びヒザでフィニッシュしたりとか、『練習では一度も見せたことがないのに、なぜ試合でできるんやろう?』と思っていましたよ。林君は本当に真面目で、むしろ真面目すぎるんじゃないかと思うぐらいです。ずっとコツコツと地道にやってきて、ようやく積み上げてきたものが出たのかもしれないですね。ROAD FCは打ち合いが多いですし、そこで強いのを当てられるチャンスもあるんじゃないですか」

――林選手の試合に関してはROAD FCのYouTubeチャンネルで、「長期欠場中であったパク・シウォンは今年のトーナメント出場の前に1試合しなければいけない」というストーリーがありました。対してキャプテン選手が対戦するハン・サングォンも昨年のトーナメントに出場している選手で(マックス・ザ・ボディに反則負け)、今年のトーナメント出場を賭けた査定試合と考えることもできます。

「キッチリと勝たないといけないですね。ハン・サングォンは勢いもあるし、良い選手やけど、総合力では自分のほうが勝っていると思うので。3ラウンド、キッチリと戦うことができれば勝てる相手です。今、自分も調子が良いんですよ。そこで調子に乗らんように、ということだけ気をつけたいです。もちろん極めるチャンスがあれば極めに行きますし」

――調子に乗ってしまう可能性があるほど、調子が良いのですね。

「アハハハ。ハン・サングォンってマックス選手との試合でも、反則が起きる前までは押していたじゃないですか。バランスが良くて、フィジカルも強いし、ベースであるレスリングも強い。トーナメントのリザーブ戦でも、途中までは勝つんちゃうかなっていう試合内容で(結果はシン・ドングクに1R KO負け)」

――ただ、勝てそうな試合で勝てない。今年1月のTOP BRIGHTSではダニエル・ドンチェンコにヒジの連打を浴びて敗れています。

「バランスは良いけど、一発の強さがないと思うんですよね。途中まで勝っている試合もあるから、油断はできないです。僕としてはフルラウンド、時間を使って戦いたいですね。そういえば前回のトーナメントが開催されている間に、パラエストラ東大阪へ練習しに来ていたらしいですよ(笑)」

――えぇっ!? よりにもよって、キャプテン選手と林RICE選手がいるところに……。

「僕は事前に『ROAD FCのライト級で戦っている選手が来る』と聞いて、『いずれ対戦することもあるかな』と、プロ練には参加しませんでした。その時は誰が来るのか、名前は聞いていなかったです。でもあとで聞いて――『うわっ、ハン・サングォンやん!』と(笑)」

――アハハハ。

「彼って大会前の煽りでもイケイケなところがあるじゃないですか。でも練習のために日本に来て、メチャメチャ礼儀正しかったみたいで。そうやって真摯にMMAに取り組むことって、強くなるために必要な要素やと思うんですよ。だから前回の試合から、どれだけ成長しているか分からない。絶対に油断はできない相手です」

――林RICE選手がパク・シウォンに勝てば、70キロトーナメントにエントリーされるかもしれません。そうなった場合、林RICE選手との練習はどうなるのでしょうか。ハン・サングォンの来日時には事前に知って、回避することはできましたが、林RICE選手の場合はもともと練習仲間ですし……。

「あぁ、そうか。どうなるんでしょうね。さすがにトーナメントも途中で当たることはないやろうし――この2人が決勝で当たったら凄いことですよね。でもホンマに、そこは気にしていなくて。まずはお互い、目の前の試合に勝たないといけないですから。

僕としては、次のハン・サングォンがトーナメントの査定試合だとは考えていません。これまでの試合と同様、いつものワンマッチとして戦います。今回は韓国の大きな会場で試合をする機会に恵まれて、まずはしっかり勝ちたいです。勝って初めてトーナメントのことを考えることができますし、もしトーナメントに出られるなら去年のリベンジを目指します」

■視聴方法(予定)
4月13日(日・日本時間)
午後2時00分~KAKAO TV、AFREECA TV


■ROAD FC68メインカード対戦カード

<Road FC ヘビー級王座決定戦/5分3R>
キム・テイン(韓国)
関野大成(日本)

<ライト級/5分3R>
オアク・シウォン(韓国)
林RICE陽太(日本)

<74キロ契約/5分3R>
ユン・テユン(韓国)
キム・サン(日本)

<ライト級/5分3R>
キャプテン☆アフリカ(日本)
ハン・サングォン(韓国)

<ライト級/5分3R>
シン・ドングク(韓国)
アリ・カブドゥラ(カザフスタン)

<バンタム級/5分3R>
アレクセイ・インデンコ(ロシア)
ハン・ユンス(韓国)

<Figth100ルール69キロ契約/3分3R>
ピョン・イェジュン(韓国)
醤油ニキ(日本)

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【ROAD FC65】グローバルT準決勝へ、キャプテン☆アフリカ─01─「決勝戦も一緒に行きたいです」

【写真】過去最強のキャプテン☆アフリカ、降臨を!!(C)SHOJIRO KAMEIKE

26日(土・現地時間)、韓国はアニャンのアニャン体育館で開催されるRoad FC65で、キャプテン☆アフリカがムングントスズ・ナンディンエルデンとグローバル70キロトーナメント準決勝で戦う。
Text by Shojiro Kameike

6月のトーナメント準々決勝ではROAD FCフェザー級王者のパク・ヘジンを下したキャプテンが大会当日、さらに翌日に感じた韓国MMAとは。そしてパク・ヘジン戦直後のインタビューで口にした言葉の意味を訊いた。


――この取材は8月15日に行われていますが、近畿圏を台風7号が襲っています。何か影響はありませんか。

「ちょっと風が強くなっていましたが、今は雨だけになったので特に影響はないです。2018年の台風(平成30年台風21号、非常に強い勢力で近畿圏に大きな被害をもたらした)に比べれば、まだウチのほうは大丈夫ですね」

――それは良かったです。前回の試合に関するお話ですが、まずキャプテン☆アフリカ選手の試合が「アフリカTV(Afreeca TV)」で放送された件について……。

「アハハハ! ビックリしましたよね。周りからも『冗談やろ!?』って言われました(笑)」

――日本からは韓国のライブストリーミングサービス『アフリカTV』で視聴することができました。まさにアフリカ繋がりの奇跡です。

「試合が決まってから、いろんな方から『韓国の試合を視る方法はないんか?』と問い合わせがあったんですよ。いくつか主催者から聞いていたサイトやアプリは、日本からアクセスできなくて。そんななかでROAD FCに参戦経験のある練習仲間から『アフリカTVというところで視られる』と聞き、周りにも伝えていました。もともと韓国ではROAD FCが地上波で無料放送されているうえ、インターネット上でも無料で視られるんですよ」

――地上波やインターネット上で無料放送されているということは、多くの人が視聴できる環境にあったわけですよね。韓国に滞在中、何か反響はありましたか。

「大会の翌日にトーナメント準決勝用のインタビュー動画を撮りに同じ会場へ行ったんです。そうしたらアマチュア格闘技フェスティバルが開催されていて。会場に来ている人から声をかけてもらったり、一緒に写真を撮ってほしいと言われたりしました。

アマチュアの格闘技フェスティバルも参加者が多く――特に子供たちの試合が多かったですね。日本では、あの規模のアマチュア大会って少ないと思うので、驚きました」

――試合の反響やアマチュア大会をご覧になって、韓国のMMAに対してどのような印象を持ちましたか。

「以前の韓国MMA事情を知らないのでハッキリ言うのは難しいですが……、まず韓国ではMMAの人気が凄く高いと感じました。特にあれだけ多くの子供がMMAの試合に出ているのを見て、技術的なレベルも高かったですし、『韓国MMAはもっと強くなるだろう』と思いましたね。プロ興行も僕が出た大会は7000席ほどが完売していて。会場も盛り上がっていました」

――それだけの盛り上がりを見せる韓国で、しかもROAD FCフェザー王者であるパク・ヘジンと対戦する完全アウェイの状況下でプレッシャーはなかったのでしょうか。

「あまりプレッシャーは感じなかったですね。自分の戦いをするだけ、という気持ちでいました。試合も自分の作戦どおりに進めることができたと思います。自分でも試合しながら『えらいウマいこといってるなぁ』と思ったぐらいで」

――ご自身でも驚くほど(笑)。

「はい(笑)。よほどのことがないかぎり、このまま3Rいけるなと思いました。相手は今までの試合とは違うスタイルを見せて来るのかな、とも考えたんですよ。だけど自分のスタイルに自信があるのか、大きな変化もなくて。それは僕が試合前から抱いていたイメージと同じだったので、自分も想定どおりに試合を進めることができました」

――それだけアウェイの環境であっても、試合に集中できていたわけですね。

「現地に着いてから試合に専念できる環境が整っていました。日本で試合する時は、試合直前は減量とチケットに関して、いろいろやることが出て来ますよね。まず僕が売っている分のチケットが試合直前になって届いたりして、その調整が大変でした。でも韓国の試合だと、チケットの部分で時間を割かれることがないです。

それと減量については、ホテルに浴槽がなくて水抜きができるかどうかという問題もあったんですよ。だけど近くにサウナがあって、スタッフの方が送迎してくれました。計量や記者会見も全てバス移動でしたし、思っていたよりもストレスなく試合当日を迎えることができましたね」

――パク・ヘジン戦後のインタビューで「母は重い病気をおして、応援に来てくれて。お母さん、ありがとう」と話されていました。お母さんも韓国へ同行されていたのですね。「重い病気」と仰っていましたが、渡航も大変だったのではないですか。

「はい、母も会場で観てくれていました。『重い病気』と言ったのは……実は春ごろに、癌が見つかったんですよ」

――!!

「ずっと体調が悪くて、病院で検査した時にはステージ4まで癌が進行していました。でも驚くのは――僕の試合が決まってから、少しだけ体調が良くなったんです」

――えっ!? どういうことでしょうか。

「もう癌が脊椎にまで転移して、歩けない状態でした。でも僕が韓国で試合することを聞いてから『試合を観に行きたい』って、飛行機で移動できるようになるまで回復したんです」

――人の気持ちが特別なパワーを生む。凄いお話です。ただ、それだけの状態で韓国へ渡航することに反対はなかったのですか。

「……もう完治するのは難しいと思うんですよ。入院はせず、自宅から病院に通っている状態で。母は次の試合も観に行きたいと言っています。もともと海外旅行をするのが好きで、しかも僕の試合で韓国に行けるって喜んでくれました。だから僕が準決勝に進んで、また韓国に行けるようになって良かったです。そして、決勝戦も一緒に行きたいです」

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【ROAD FC64】63キロTでムン・ジェフンと対戦、原口央「これは本気のトーナメントだと思っています」

【写真】ウォンジュのジャンミ公園、野外特設ステージでセレモニアル計量も経験した (C)ROAD FC

本日24日(土・現地時間)、韓国はウォンジュのウォンジュ総合体育館で開催されるRoad FC64で、原口央がムン・ジェフンとグローバル63キロトーナメント準々決勝で戦う。

Gladiatorフェザー級王座を返上し、5月のDEEPでバンタム級転向初戦を行いRNCで一本勝ちした原口は、その直後にRoad FCからオファー受けた。奇しくも実弟・伸はRoad to UFCに参戦し、兄弟揃ってROADに挑む原口を渡韓前日にキャッチ、今回の試合が実現した経緯、意気込み、今後について尋ねた。


──BRAVE世田谷から三郷の本部に拠点を移したそうですね。

「ハイ。4月の終わりに宮田(和幸)先生から、三郷の方での指導を増やせないかと尋ねられて。『戻ってこれる?』という感じで。世田谷は他の者に指導を任せて、自分は週に一度行くだけになりました」

──三郷の方がプロ選手も多くて、練習環境は良くなったのではないですか。

「世田谷でも出来ていましたけど、三郷でも良い練習をさせてもらっています」

──ROAD FCのグローバルTに出場し、ムン・ジェフンと対戦します。このオファーがあったのは、いつ頃だったのでしょうか(※取材は渡韓前日の20日に行われた)。

「5月のDEEPが終わって、すぐにオファーが来ました。きっとDEEPを通してだったんだと思います。バンタム級に落とした理由が海外で戦いたいということがあったのですが、階級を落として1戦目で一本勝ちができ、当然ですがDEEPも含めオファーが来たところで戦おうと思っているところでオファーがあったのでビックリしました。

自分なんかで良いのかなっていう気持ちもあるのですが、こういう強い選手が出ているトーナメントに出場できることは凄く嬉しいです」

──バンタム級に落として、世界を目指すというところでしたが、実際に落としてみて動きに変化はありましたか。

「RIZINで中原(由貴)選手に負けた時点で、バンタム級に下げると決めていました。いつ、試合があっても良いように去年の10月ぐらいからずっと摂生してきました。前回の試合を戦って、パワーで負けることはないと思いました。バンタム級が適正ですね。フェザー級ではパワー負けすることが多かったので」

──そういうなかで63キロというフェザー級とバンタム級の間で戦うことに関しては、どのように思っていますか。

「特に意識はしていないです。ただ61キロに落とすより、メチャクチャ楽です。この2キロの違いは大きいです」

──体力負けを感じながら、あのスタイルを通してきた。組み伏せるスタイルはバンタム級ではより力を発揮しそうです。

「そうですね。前回の試合も正直、全く疲れなかったです。バンタム級であの動きができれば僕、強いんじゃないかと思います」

──では、トーナメントのメンツを見た時にどのように思いましたか。

「言い方は悪いですけど、キム・スーチョル選手のためのトーナメント戦なのかという風に思っていたのですが、凄いバケモノみたいな選手が揃いましたね(笑)。ブラジル人選手の戦績も凄くて、これは本気のトーナメントだと思っています」

──決勝進出を果たすと、4カ月で3試合を戦うことになります。

「なかなかハードですよね」

──では初戦の相手、ムン・ジェフンについてはどのような印象を持っていますか。

「正直、相性は良いと思っています。RIZINやDEEPでも戦っている選手とやれるのは嬉しいです。打撃が強くてして、入り辛くしているようですが、あれだけ打撃を見せているのだから、それだけテイクダウンを取れる隙はあるかと思います。韓国人ファイターの性なのか足を止めて、打ち合い上等のような打撃戦もしているので。その隙をどうやってつくのか、そこはあります」

──Road FCは打撃重視という印象は今も強いです。

「そうですね、ブレイクが早いというのは聞いています。テイクダウンをして上で動きが止まるとブレイクが掛かるので、すぐに動いてバックを取って首を捻ってやろうかと思っています」

──そこは積んできたことで、極めにも自信が持てるようになってきた?

「そうですね。自信しかないです」

──央選手は慎重にコントロールする印象が強かったのですが、先日のDEEPで増田拓真選手をRNCで仕留めました。

「練習ではフィニッシュまでの流れをやってきたのですが、試合になると『負けるとどうしよう』という気持ちがあり、正攻法で固めていました。でも前回のDEEPの試合では、しっかり極めにいくという課題を持って戦ったら取れました。練習の時からバックチョークをやっていて、『今日、バックチョークで勝つんだろうな』という自信があったんです。それで勝ったので、そういう部分でも自信がついてきたかと思います。試合で練習通りに動けたので、ムン・ジェフン戦も普通に動けば取れると思います」

──今回、央選手は韓国でのトーナメント出場ですが、先月は弟の伸選手のセコンドとして上海を訪れました。伸選手のRoad to UFCでの試合から得られるモノがありましたか。

「めちゃくちゃありました。UFC PIの施設を見せてもらい、そこでの試合を見てメチャクチャ刺激になりましたね」

──とはいえRoad FCグローバルTの出場メンバーは、ある意味Road to UFCよりタフという見方もできます。

「そうですね。色々な人にメンツがヤバイと言われますし、そう思います(笑)」

──さきほど言われた海外とは、どこを差しての言葉だったのでしょうか。

「特にどこっていうのはないです。ただ伸のセコンドをつかせてもらって感じたのですが、日本での知名度は全然欲しいとは思わないです。誰々が強いといっても、それは知れているので。こうやって今回、海外での試合を組んでもらって──知らなくても、強いヤツっているじゃないですか」

──ハイ。だらけです。

「そういう選手と戦っていきたいです。UFC、ONE、Bellator、プロモーションに拘りはないです。伸と一緒に上海に行って、ROAD TO UFCのワンマッチにも出たいと思いましたし、ONEもONE FFに出たいと思います。オファーがあれば、何でも挑戦したいです。

ただ、そんなことを言っていられないトーナメントに出場しているので(笑)。今後も海外で戦っていきたいから、日本に戻されないよう──まずはここを勝たないといけないです」

──では改めて、この1戦に賭ける想いをお願いします。

「ハイ。ムン・ジェフ選手は打撃の選手で、僕が一発でKOされるか。僕が一本取るか──それかドロドロに漬けこむか。楽しみに視て欲しいです」

■視聴方法(予定)
6月24日(土)
正午~ DAUM SPORT
正午~ KAKAO TV

■ Road FC64計量結果

<Road FC グローバル63キロT準々決勝/5分3R>
キム・スーチョル:62.8キロ
アレクセイ・インデンコ:62.9キロ

<Road FC グローバル63キロT準々決勝/5分3R>
ムン・ジェフン:62.3キロ
原口央:62.8キロ

<Road FC グローバル70キロT準々決勝/5分3R>
ムングントスウ・ナンディンエルデン:70.0キロ
フィリッピ・ジェズウス:69.9キロ

<Road FC グローバル63キロT準々決勝/5分3R>
ヤン・ジヨン:62.8キロ
ラザバリ・シェイドゥラエフ:63.0キロ

<Road FC グローバル70キロT準々決勝/5分3R>
パク・ヘジン:69.8キロ
キャプテン☆アフリカ:69.9キロ

<Road FC グローバル70キロT準々決勝/5分3R>
ユン・テヨン:69.7キロ
アルトゥル・ソロヴィエフ:69.9キロ

<Road FC グローバル63キロT準々決勝/5分3R>
パク・ヘギュン:62.9キロ
ブルーノ・アゼベド:62.キロ

<Road FC グローバル70キロT準々決勝/5分3R>
ハン・サングォン:69.8キロ
マックス・ザ・ボディ:69キロ

<Road FC グローバル63キロT補欠戦/5分3R>
チャ・ミンヒョク:62.7キロ
ガントグトフ・バートルチョローン:62.9キロ

<Road FC グローバル70キロT補欠戦/5分3R>
ヨ・チェウ:69.7キロ
シン・ドングク:69.8キロ

<50キロ契約/5分3R>
パク・ソヨン:49.4キロ
ペク・ヒョンジュ:50.9キロ

<70キロ契約/5分3R>
パク・ソヨン:70.4キロ
パク・ヒョンビン:69.8キロ

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【Road FC64】Road FC王者パク・ヘジン戦へ、キャプテン☆アフリカ─02─「目の前の試合で全力を出す」

【写真】修斗環太平洋のベルトと、Road FCのベルト。こういうシーンは、ワクワクさせられる (C)CAPTAIN☆AFRICA

24日(土・現地時間)、韓国はウォンジュのウォンジュ総合体育館で開催されるRoad FC64で、70キロ(ライト級)の8人制トーナメント1回戦でパク・ヘジンと対戦するキャプテン☆アフリカのインタビュー後編。
Text by Shojiro Kameike

勝つも負けるも、ほぼ一本かKOという試合スタイルを貫いてきたキャプテン☆アフリカに、変化が見えたのは昨年7月の長田拓也戦だった。タフファイトで競り勝った試合の裏にあったのは「出力コントロール」だったという。ニュースタイルのキャプテン☆アフリカが、韓国で何を見せるのか――準備は万端だ。

<キャプテン☆アフリカ・インタビューPart.01はコチラから>


——出力のコントロールですか。長田戦はまさに、その言葉が適した試合内容でした。1Rと2Rを取り合って、3Rを確実に抑えに行っています。

「1Rは確実に取っていることは分かりました。でも2RでKOしたり一本を取ったりするのは難しくて、3Rに賭けようと考えたんです。2Rも自分では相手を捌いているつもりでいましたが、あとで映像を視ると『これはアカンな』と(笑)。

長田選手って若くて勢いがあるし、ONEウォリアーシリーズで外国人選手との対戦経験もあって、強いファイターやと思うんですよ。その相手に3Rめで競り勝てたことは、自分の中で自信になりました。むしろ1Rに一本を取るよりも、ああいうシンドイ試合をして勝てたことのほうが良かったです」

——キャプテン選手といえば、勝つにしろ負けるにしろKOか一本という「やるか、やられるか」スタイルでした。以前のキャプテン選手であれば、1Rにフィニッシュできなければ、同じペースで2Rも攻めた結果、スタミナも使い果たして3Rに逆転されていた可能性もあったわけですよね。

「アハハハ。ホンマにそれが自分の長所であり、弱点だったと思うんですよ。『プロ選手やったら、倒すか極めないとアカン』と、ずっとそう考えていました。だから試合中も『倒したい、極めたい』という気持ちが強すぎて。でも他のプロ選手を見ていると、試合運びとか出力のコントロールが上手いじゃないですか。自分も上を目指すなら同じようにやっていかなアカン、という考えになっています」

——長田戦はそれだけタフな試合内容でしたが、今回のトーナメントは1回戦=6月、準決勝=8月、決勝が10月とタフなスケジュールとなっています。このスケジュールで勝ち上がるためにも、出力のコントロールも重要になるでしょう。

「まだ8月と10月は日程と会場を聞かされていませんが、逆に2カ月に一度っていうペースのほうが良いですね。試合間隔が空きすぎるよりは、体重調整やコンディションづくりもやりやすくて。何より去年は1試合しかできなかったので、それだけ立て続けに試合することができたら嬉しいです。

しかも試合のスケジュールが決まっているのは、ありがたいですよね。試合が終わって次の試合が決まってから、増えた体重を落としてコンディションを整えて——というよりは。自分も2カ月に一度という間隔で試合をしたことがないので、どれだけキツイのか分かっていないんですけど(苦笑)」

——トーナメントで勝ち上がっていくために、確実に抑えに行くのか。それとも2カ月に一度というスパンのために、早く仕留めて次の試合に温存するのか……。

「そこはもう考えていないです。1試合1試合、ちゃんと勝たなアカン。毎回すべてを出し尽くして勝つ。もちろん1回戦の疲労が、2カ月後の準決勝に影響を及ぼすこともあるかもしれないです。でも、そう思っていたら1回戦も勝てない。今はただ目の前の試合で全力を出して、勝つことしか考えていませんね」

——1回戦の相手はRoad FCの現フェザー級王者パク・ヘジンです。普段は1階級下で戦っている選手ですが、印象を教えてください。

「これまでフェザー級で試合をしていますが、前回の試合で計量オーバーしているんですよね。でもペナルティを受けたうえで、フィニッシュしたらベルトを巻けるという不思議なルールで(苦笑)。聞いたところでは、前回の試合の前からライト級トーナメントの話があったみたいで、ライト級で戦うために体を創っていたんだなと思います。だから1階級下の選手というふうには考えていないです」

——なるほど。

「ファイターとしては、どんどん前に出て来る。さらに日本のMMAではあまり見ないような引き込み方をしてきますよね。ホベルト・サトシ選手やクレベル・コイケ選手とも違う引き込み方じゃないですか」

——競技柔術もしくは。グラップリングの要素が強い引き込み方ですよね。

「そこまで極めが強いわけではないけど、引き込んでからは、しつこく寝技で攻め続ける。そこは対応して戦いたいです。私も日本で柔術の練習はしていますし、今回は特に足関節を取られそうな体勢からエスケープする練習も多くやってきました」

——打撃についてはいかがですか。パク・ヘジンはダーティボクシングとフックの連打が特徴的です。

「一発が強いというよりは連打で削ってくる感じなので、そうなると自分が組むチャンスも増えてきますよね。組んだ時に引き込まれても、自分が上になって優位に戦うことができると思います。もちろんメッチャ消耗するとは思いますけど――相手がチャンスの時は、自分のチャンスでもあるんですよ。そこは噛み合うと考えています」

——トーナメント優勝賞金10万ドルの使い道は考えていますか。

「すごい金額なので意識しないわけではないですが……、それをどう使うかというよりも『それだけの金額が賭けられた大きなトーナメントなんだな』という気持ちのほうが強いです。世界からチャンピオンか王者クラスの選手が集まって、それだけの賞金が賭けられているということが、このトーナメントの大きさを表していると思うんですよ。今まで自分のやってきたことが認められて参加することができたのが嬉しいですね」

——確かに「グローバルトーナメント」と名付けられたとおり、世界各国から選手が出場しています。次の対戦相手パク・ヘジン以外に気になる選手はいますか。

「まだ他の選手のことは細かくチェックしていないんですよ。まずは1回戦を突破することに全集中しています。楽しみにしていてください!」

■視聴方法(予定)
6月24日(土)
正午~ DAUM SPORT
正午~ KAKAO TV

■ Road FC64対戦カード

<Road FC グローバル63キロT準々決勝/5分3R>
キム・スーチョル(韓国)
アレクセイ・インデンコ(ロシア)

<Road FC グローバル63キロT準々決勝/5分3R>
ムン・ジェフン(韓国)
原口央(日本)

<Road FC グローバル70キロT準々決勝/5分3R>
ムングントスウ・ナンディンエルデン(モンゴル)
フィリッピ・ジェズウス(ブラジル)

<Road FC グローバル70キロT準々決勝/5分3R>
パク・ヘジン(韓国)
キャプテン☆アフリカ(日本)

<Road FC グローバル63キロT準々決勝/5分3R>
ヤン・ジヨン(韓国)
ラザバリ・シェイドゥラエフ(キルギス)

<Road FC グローバル70キロT準々決勝/5分3R>
ユン・テヨン(韓国)
アルトゥル・ソロヴィエフ(ロシア)

<Road FC グローバル63キロT準々決勝/5分3R>
パク・ヘギュン(韓国)
ブルーノ・アゼベド(ブラジル)

<Road FC グローバル70キロT準々決勝/5分3R>
ハン・サングォン(韓国)
マックス・ザ・ボディ(カメルーン)

<Road FC グローバル63キロT補欠戦/5分3R>
チャ・ミンヒョク(韓国)
ガントグトフ・バートルチョローン(モンゴル)

<Road FC グローバル70キロT補欠戦/5分3R>
ヨ・チェウ(韓国)
シン・ドングク(韓国)

<50キロ契約/5分3R>
パク・ソヨン(韓国)
ペク・ヒョンジュ(韓国)

<70キロ契約/5分3R>
パク・ソヨン(韓国)
パク・ヒョンビン(韓国)

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ABEMA DEEP MMA MMAPLANET o ROAD FC Road FC64 アレクセイ・インデンコ ガントグトフ・バートルチョローン キム・スーチョル キャプテン☆アフリカ シン・ドングク パク・ソヨン パク・ヘジン パンクラス ブルーノ・アゼベド ヘジン マックス・ザ・ボディ ムン・ジェフン ヤン・ジヨン 修斗 原口央

【Road FC64】グローバル70キロT出場、キャプテン☆アフリカ「決勝で僕とマックス選手が対戦したら……」

【写真】計量1日前で既にこのボディ(C)CAPTAIN☆AFRICA

24日(土・現地時間)、韓国はウォンジュのウォンジュ総合体育館で開催されるRoad FC64で、キャプテン☆アフリカが70キロ(ライト級)の8人制トーナメント1回戦でパク・ヘジンと対戦する。
Text by Shojiro Kameike

修斗環太平洋ライト級王者キャプテン☆アフリカと、Road FCフェザー級王者パク・ヘジンのチャンピオン対決。現地入りしたキャプテン☆アフリカにトーナメント出場の経緯と現在のコンディションを訊いた。


——韓国2日目のキャプテン☆アフリカ選手です(※取材は22日の午前中に行われた)。

「昨日、韓国に入っています。スタッフの方が仁川国際空港まで迎えに来てくださって、空港から2時間ぐらいでウォンジュのホテルに着きました。車の中では眠ってしまっていたのですが、思ったよりも早く着いて。今日は午後から記者会見があり、明日の計量に備えるという感じですね」

——MMAでは今回が初の韓国での試合となります。過去に韓国で試合をしたり、旅行されたことはありますか。

「韓国には過去2回来ています。最初は柔道時代の強化合宿で――20歳ぐらいの時ですね。次に来たのはサンボの大会です。どちらも旅行ではなく今回も試合で(笑)」

——柔道時代の強化合宿は、韓国のどちらで行われたのですか。

「細かい場所は忘れてしまったのですが、山の中にある大学ですね。結構、山の中を走らされました。その時は国をまたいでの合宿で、韓国の次にカザフスタンへ行ったんですよ。サンボの大会は2018年ですね(※2018年9月にインチョンで開催された『FIAS会長杯サンボ選手権大会』の男子74キロ級で優勝)」

——山の中の合宿に比べると、今回ウォンジュの中心街は都会に感じますか。

「そうですね(笑)。まだホテルの周辺しか歩いていないですが、コンビニやスーパー、何でもお店があって困ることはないです」

——キャプテン☆アフリカ選手は昨年7月以来の試合となります。今回Road FCの70キロトーナメントに出場することになった経緯を教えてください。

「去年の7月以降、いつでも試合ができるようにコンディションを整えていました。実際いろんなオファーを頂いていたのですが、なかなか決まらなくて。今年の6月に修斗の大阪大会が行われると聞いたので、そこに合わせて減量も開始していたんですよ。そんななかで、修斗の大阪大会よりも先にRoad FCのトーナメントのオファーが来たんですよ」

——それはグッドタイミングでしたね。

「6月17日の修斗大阪大会に照準を合わせて減量していたので、その1週間後に試合をすることは全く問題ありませんでした。それで修斗(サステイン)にも連絡をしまして。Road FCからトーナメント出場のオファーがあって——と。修斗側からも了承をもらい、修斗の王者としてトーナメントに参加することになりました。Road FC側も修斗のチャンピオンであることを重要視してくれていて、今回は環太平洋のベルトを持ってきています」

——昨日に韓国入りし、夜に水抜きを開始したとお聞きしています。水抜き後でもコンディションはとても良さそうに見えますね。

「今回は体重の落ち具合も良くて。ホテルに来たら浴槽がなくてビックリしましたけど(苦笑)、近くにスーパー銭湯みたいな施設があったので助かりました。あとは今夜、本格的に落とします。今のところ問題ないですが、やっぱり今回は70キロ契約なので……」

——ユニファイドのライト級=70.3キロ(155ポンド)ではなく、70キロとなると減量も変わってきますか。

「減量って最後の何グラムで変わってきますからね。300グラムの差が勝負です。大事なことなので、何回もRoad FC側に『70.3キロですか? ちょうど70キロですか?』と確認しました(笑)。修斗ではその制度はないですが、DEEPやパンクラスではタイトルマッチ以外だと1ポンド・オーバーまで認められるじゃないですか。

1ポンドだと450グラム——DEEPとパンクラスで経験している人たちからは、その差はすごく大きいと聞きます。僕の場合、今回はいつもより300グラム少なくなっていますけど」

——なるほど。では次の試合に関する話の前に、最近の試合について訊かせてください。2021年は7月にマックス・ザ・ボディ選手とのノンタイトル戦で敗れ、同年12月に環太平洋王座を賭けて再戦し、リベンジを果たしました。敗れている相手とのリマッチを迎える心境、そして勝利した時はいかがでしたか。

「やっぱりどちらもプレッシャーがありましたよ。初戦はノーランカーとのノンタイトル戦、再戦はベルトを賭けて——1回負けているので、次は絶対に負けられないという気持ちが強くなっていました。MMAでは試合前にいろいろと考えていても、たった一発で流れが相手に行くことがある。それがMMAの醍醐味でもありますけど、自分にも起こるんだななぁと(苦笑)。でも、ちゃんと負けたことを受け止めたうえで、自分の力を出し切れば負ける相手じゃないと思っていました。しっかりと自信を持って再戦に臨みましたね」

——そのマックス・ザ・ボディ選手も、今回のトーナメントに出場します。

「アハハハ、すごく面白いですよね。マックス選手も自分と試合して以降は3連勝で、修斗の世界ランキングでは僕より上に行ってもうてるんでね(※現在、マックス・ザ・ボディが1位でキャプテン☆アフリカが2位)。その実績からすれば、このトーナメントに選ばれても不思議ではないというか。

もしかしたらトーナメント決勝で、3度目の対戦になるかもしれませんね。これだけ海外の選手が出場するトーナメントの決勝で僕とマックス選手が対戦したら、それだけ修斗のベルトの価値も上がると思います」

——ご自身の中で、長田戦以降の1年間でレベルアップしたと感じる部分はありますか。

「フィジカルトレーニングのおかげで、試合内容も変わってきたと思います」

——現在も『パーソナルトレーニングスポットエレス』の篠原茂清トレーナーに指導してもらっているのですか。

「はい。長田戦の前までは、ずっと高出力で戦い続ける練習をしていたんですよ。でも3ラウンドはもちろん、修斗の世界タイトルマッチやと5ラウンド制なので厳しいじゃないですか。それで篠原先生と相談して、出力をコントロールできるよう練習してきました」

<この項、続く>

■視聴方法(予定)
6月24日(土)
正午~ DAUM SPORT
正午~ KAKAO TV

■ Road FC64対戦カード

<Road FC グローバル63キロT準々決勝/5分3R>
キム・スーチョル(韓国)
アレクセイ・インデンコ(ロシア)

<Road FC グローバル63キロT準々決勝/5分3R>
ムン・ジェフン(韓国)
原口央(日本)

<Road FC グローバル70キロT準々決勝/5分3R>
ムングントスウ・ナンディンエルデン(モンゴル)
フィリッピ・ジェズウス(ブラジル)

<Road FC グローバル70キロT準々決勝/5分3R>
パク・ヘジン(韓国)
キャプテン☆アフリカ(日本)

<Road FC グローバル63キロT準々決勝/5分3R>
ヤン・ジヨン(韓国)
ラザバリ・シェイドゥラエフ(キルギス)

<Road FC グローバル70キロT準々決勝/5分3R>
ユン・テヨン(韓国)
アルトゥル・ソロヴィエフ(ロシア)

<Road FC グローバル63キロT準々決勝/5分3R>
パク・ヘギュン(韓国)
ブルーノ・アゼベド(ブラジル)

<Road FC グローバル70キロT準々決勝/5分3R>
ハン・サングォン(韓国)
マックス・ザ・ボディ(カメルーン)

<Road FC グローバル63キロT補欠戦/5分3R>
チャ・ミンヒョク(韓国)
ガントグトフ・バートルチョローン(モンゴル)

<Road FC グローバル70キロT補欠戦/5分3R>
ヨ・チェウ(韓国)
シン・ドングク(韓国)

<50キロ契約/5分3R>
パク・ソヨン(韓国)
ペク・ヒョンジュ(韓国)

<70キロ契約/5分3R>
パク・ソヨン(韓国)
パク・ヒョンビン(韓国)

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【ROAD FC64】グローバルT開幕。70キロTにアフリカ&マックス参戦、原口央出場63キロTは補欠戦にも注目

【写真】63キロT補欠戦出場のガントグトフ・バートルチョローンは、あのテムーレンと1勝1敗。初戦はスプリットで落とし、2戦目はニンジャチョークで一本勝ちを収めている──本戦で見たかった注目株だ (C)MMAPLANET

24日(土・現地時間)、韓国はウォンジュのウォンジュ総合体育館でRoad FC64が開催される。

Road FCのお膝元で始まる63キロと70キロの2階級の8人制トーナメントには前者に原口央、後者にキャプテン☆アフリカと日本在住のマックス・ザ・ボディが出場する。


賞金10万ドルが賭けられた2つのトーナメントは、Black Combat旋風が巻き起こるK-MMA界の老舗が打って出る大勝負だ。8月にはソウル郊外のアニャンで準決勝大会、そして10月に決勝が実施される予定の短期勝負。63キロには日本でのお馴染みのキム・スーチョル、彼と同様にRIZIN参戦経験のあるベテラン=ムン・ジェフン、新鋭のヤン・ジヨン、チェ・セルゲイの代役としてパク・ヘギュンが補欠戦から繰り上げ出場となった。

スーチョルの相手はロシアの長身キックボクシング&テイクファイターのアレクセイ・インデンコ。ムン・ジェフンは原口と戦うこととなっている。いえばネームバリューが決して高くないが、実力があるかポテンシャルが高いファイターが集まっているなかで、キム・スーチョルが練習を実際に目にして、ヤン・ジヨンと戦うキルギスのラザバリ・シェイドゥラエフに要注意が必要だと言っている。

また補欠戦でチャ・ミンヒョクと戦うガントグトフ・バートルチョローンは、西日本MMAに旋風を巻き起こすモンゴル人ファイター。ムエタイ出身でアマムエタイのアジア大会で銀メダル、プロで60戦以上のキャリアを持つ。MMAは4勝1敗だが、韓国ALL FCのチャンピオンで──Gladiatorバンタム級王者のテムーレン・アルギマーと1勝1敗という戦績を残しており、ひそかに注目したい。

70キロ級ではRoad FCの若きライト級王者で、韓国の青木真也の異名を持つパク・シウォンは負傷箇所を手術した関係で不参加となっている。母国ファイターの推しメン不在となった70キロではキム・スーチョルと1勝1敗の現フェザー級王者のパク・ヘジンがその期待を一身に背負って参戦、初戦の相手がキャプテン☆アフリカとなった。

グラップリング主体の1階級下の王者が相手なだけに、キャプテン・アフリカとしてはフィジカルの差を生かした寝技でドミネイトしたいところだ。またマックスの初戦相手ハン・サングォンはキャリア1勝3敗、ここは必勝でいきたい。

また同大会はウォンジュMMA スポーツ・フェスティバルの一環として行われ、土曜日の正午スタートという珍しい時間帯で開催され、翌25日(日・同)には格闘技フェスティバルと銘打たれたアマ競技大会が同所で開かれることとなっている。

■ Road FC64対戦カード

<Road FC グローバル63キロT準々決勝/5分3R>
キム・スーチョル(韓国)
アレクセイ・インデンコ(ロシア)

<Road FC グローバル63キロT準々決勝/5分3R>
ムン・ジェフン(韓国)
原口央(日本)

<Road FC グローバル70キロT準々決勝/5分3R>
ムングントスウ・ナンディンエルデン(モンゴル)
フィリッピ・ジェズウス(ブラジル)

<Road FC グローバル70キロT準々決勝/5分3R>
パク・ヘジン(韓国)
キャプテン☆アフリカ(日本)

<Road FC グローバル63キロT準々決勝/5分3R>
ヤン・ジヨン(韓国)
ラザバリ・シェイドゥラエフ(キルギス)

<Road FC グローバル70キロT準々決勝/5分3R>
ユン・テヨン(韓国)
アルトゥル・ソロヴィエフ(ロシア)

<Road FC グローバル63キロT準々決勝/5分3R>
パク・ヘギュン(韓国)
ブルーノ・アゼベド(ブラジル)

<Road FC グローバル70キロT準々決勝/5分3R>
ハン・サングォン(韓国)
マックス・ザ・ボディ(カメルーン)

<Road FC グローバル63キロT補欠戦/5分3R>
チャ・ミンヒョク(韓国)
ガントグトフ・バートルチョローン(モンゴル)

<Road FC グローバル70キロT補欠戦/5分3R>
ヨ・チェウ(韓国)
シン・ドングク(韓国)

<50キロ契約/5分3R>
パク・ソヨン(韓国)
ペク・ヒョンジュ(韓国)

<70キロ契約/5分3R>
パク・ソヨン(韓国)
パク・ヒョンビン(韓国)

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【Road FC62】K-MMA界の老舗が選手権試合多発で巻き返し? パク・シウォン✖ ヨ・ジェウで明るい兆しを

【写真】 20歳のチャンピオンが、団体を引っ張るエースとなれるか(C)ROAD FC

18日(日・現地時間)、韓国はソウルのスイス・グランドホテル・コンベンションホールでRoad FC62が開催される。

対馬海峡の向こうのMMA界からはDEEPとの対抗戦が決まったBlack Combatの勢いのある話ばかりが伝わってくるが、老舗Road FCが怒涛のタイトルマッチ連発大会を行う。


旧グランドヒルトンで開催される今大会はメインカード5試合、プレリミ8試合の13試合で構成されているが、メインカードで実に4階級のタイトル戦が組まれた。

メインは前回大会でパク・スンモを下し、ライト級王者となったK-MMA界の青木真也ことパク・シウォンがヨ・ジェウの挑戦を受けて初防衛戦を行う。グラップラーの印象が強かったパク・シウォンだが、ヒザ蹴りからパンチでKOと打撃戦もできることを示した上でのタイトル奪取に長期政権の期待が高まる20歳だ。

対して31歳の挑戦者は懐かしのトルネード・ソン、Road To UFCフェザー級Tで決勝に残っている元Road FCフェザー級王者イ・ジョンヨンのチームメイトでキャリア2戦目にKO負けを喫したムングントスズ・ナンデヒネルデンをレスリング&ボックスで圧倒しリベンジに成功。その勢いを駆って王座挑戦となった。

バンタム級王座決定戦は35歳のジャン・イクフアンと38歳のムン・ジェフンの対戦となった。ともに前王者キム・ミンウに敗れており、タイトル奪取にラストチャンスに挑む。

大晦日にTeam RIZINの一員としてフアン・アルチュレタと対戦するキム・スーチョルが王座を返上したフェザー級のベルトを賭けて、そのスーチョルにタイトル戦で1勝1敗の元王者パク・ヘジンが、バク・スンモと戦うこととなった。挑戦者は散打スペシャリストで、上記にあるようにライト級王座をパク・シウォンと争うもKO負け、再起戦が階級を下げてのフェザー級王座決定戦となった。一方、パク・ヘジンも5月にスーチョルに敗れて以来の実戦が、今回のタイトル戦となる。

タイトル戦ラッシュのスタートを切るライトヘビー級王座決定戦はRoad FCジム・アックジョンの新鋭──キャリア3勝0敗で3年振りのケガからの復帰戦となるキム・テインが、アマボクシングで15戦15勝という触れ込みのブラジル人ファイター=ダニエル・ゴメスと相対する。

とはいえゴメスはプロデビュー戦で、パク・ヘジンとパク・スンモは前戦がタイトル戦といえども敗れた者同士。さらにジャン・イクフアンとムン・ジェフンも3年以上のキャリアがあり、前回の試合で負けているファイターだ。

ヨ・ジェウがパク・シウォンに挑戦するライト級選手権試合以外、タイトルマッチを並べるために組まれたような強引さがうかがえるが、それも現在のRoad FCの実状なのだろう。

そしてタイトル戦以外、メインカードで組まれたクォン・アソルと中村晃司の一番は2013年10月に右肩上がりでキャリアのピークに邁進していたアソルが、まさかの左ハイで敗れた相手へのリベンジ戦となる。そのアソルも36歳、今もフェザー級の中村を相手に73キロ契約で戦って、悔いの残らないキャリアの総仕上げを狙う。

正直、黄昏感が漂うラインナップが目立つ今大会だが、パク・シウォンとヨ・ジェウの戦いで2023年への明るい展望を見出し、スーチョルの活躍に繋げたいRoad FCだ。

■ メインカード対戦カード

<Road FCライト級選手権試合/5分3R>
[王者]パク・シウォン(韓国)
[挑戦者] ヨ・ジェウ(韓国)

<73キロ契約/5分3R>
クォン・アソル(韓国)
中村晃司(日本)

<Road FCバンタム級王座決定戦/5分3R>
ジャン・イクフアン(韓国)
ムン・ジェフン(韓国)

<Road FCフェザー級王座決定戦/5分3R>
パク・ヘジン(韓国)
バク・スンモ(韓国)

<Road FCライトヘビー級王座決定戦/5分3R>
キム・テイン(韓国)
ダニエル・コメス(ブラジル)

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お蔵入り厳禁【Road FC60】キム・スーチョルが5月に語っていた、日本への想い「潮時かと思っていた」

【写真】Rising Onフェザー級、ONE世界バンタム級、Road FCバンタム級に続き4本目のベルトを手にしたキム・スーチョル (C)ROAD FC

9月25日(日)に開催されるRIZIN38でキム・スーチョルが扇久保博正と対戦する。MMAPLANETでは5月14日に開催されたRoad FC60でパク・ヘジンに勝利し、Road FCフェザー級チャンピオンとなったキム・スーチョルのインタビューを行っていた。

その時点ではRIZIN出場は決まっていなかったが、Road FCからキム・スーチョルのインタビュー依頼があり、『これは日本で戦うアピールの機会を設けたい』のだという勝手な理解の下、日本での試合が決まればアップしようと試合の5日後にスーチョルをインタビューを敢行。結果、6月半ばには一度は扇久保戦が7月に実施されることが決まったという情報も流れてきたが正式発表はなく、この度9月に両者が戦うことが決まった。

お蔵入り厳禁、Road FCフェザー級チャンピオンになったばかりのキム・スーチョルが語っていた日本への想いとは。


──スーチョル選手、フェザー級のベルトを獲りました。その前に昨年9月にパク・ヘジンにダウンを奪われ、ギロチンで敗れた試合を振り返ってもらえますか。あの時はどのような心境でしたか。

「今になって言えるのは、あの時は試合前から嫌な予感がしていました。試合前にチーム・フォースで他の選手の指導もあり、またジョン・ムンホン館長もあまり練習に顔を出すことができず、自分の練習があまりできていなかったです。なので実は『負けるかも』と思っていて、その通りになってしまいました」

──そのような精神状態で戦ったことは以前にありましたか。

「なかったです。試合の2、3日前から、不安でしょうがなくなり眠れなくなるということはなかったです」

──そこまでだったのですね。

「自分はMMAに向いている性格でないと思っています。でも、チームの皆のサポートがあって『皆の期待に応えたい』と思って戦ってきたので、去年の9月は試合前から戦う状態になかったと思います」

──対して今回の試合では、また一丸となって向かい合うことができたのでしょうか。

「今回はチームの皆とジョン代表とも、しっかりと練習できました。ただ、それでも試合の2、3日前までは不安でしょうがなかったです。それが前回とは違い、試合が近づけば近づくほど自信が蘇ってきて、一度は無くしてしまっていたファイターの気持ちを取り戻せていました」

──パク・ヘジンのサドルからの足関節の仕掛けなど、しっかりと対処していました。

「自分のチームにも、そういう技術を使う人がいます。イ・ヨンジュン選手とジェ・ヨンスン選手、もともとRoad FCで活躍していて今は柔術に重きを置いている2人に足関節対策をしてもらいました。サドルをセットされそうになると、足を踏み込んで組ませないよう対処して、その瞬間に足を抜くという対策を徹底してやりました」

──対処なしに足を抜こうとすると、足が浮いてそのまま入られていたと思います。

「ハイ。対策通りの動きがデキて良かったです」

──と同時に、Road FCは打撃の真っ向勝負がまた増えてきましたね。

「最近の若い選手たちの試合は、そういう傾向がありますね。観客が喜ぶからという理由もありますし、自分の名前を早く売るためにそういう戦いをしているのだと思います」

──あの戦いで米国人、ブラジル人、ロシア人とやり合えますか。

「そうですね。自分から見ていてもスマートに戦っていないと感じます。その点、自分はキャリアを通して試合後に病院で診察が必要だったようなダメージを受けたことがないです。そこはジョン・ムンホン館長にしっかりと、MMAの戦い方を教わったからで。館長には感謝しています。

それでも乱打戦になることはありますけど、相手によってはそういう戦い方をするのも有りだと思います。それで勝てるなら、ですね。実際、今回の自分は粗かったです。こんな戦いは強い相手にすると、危ないですね。マルロン・サンドロやビビアーノ・フェルナンデスと戦ったことで、自分自身スマートな試合をしないといけないと思うようになったので」

──Road FCフェザー級チャンピオンになりました。今後のキャリアはどのように考えていますか。

「まだ階級が分かっていないのですが、Road FCで高額の賞金が懸かったトーナメントが開催される予定です。そこをターゲットにしたいと思っています。それと再戦を受けてくれたパク・ヘジン選手が3度目を要求するなら、そこは応えないといけないと考えています」

──そのトーナメントに日本人選手が出られるなら良いという想いと、やはりスーチョル選手の試合を日本で見たいという気持ちになってしまいます。

「トーナメントがフェザー級で開かれるなら、日本人選手に出て欲しいですね。朝倉未来選手はファイトマネーが高過ぎて韓国に呼べないと思いますが……(笑)。それでも誰か出て欲しいです。日本人選手が参加すると、空気が変わりますからね。

実は自分は佐々木信治選手が凄く格好良いと思っています。佐々木選手の復帰を知り、自分もまた戦いたいという気持ちになれました。佐々木選手がトーナメントに出てくれるなら嬉しいです」

──いやぁ佐々木選手はライト級ですし、トーナメントがライト級で開かれたとしてもスーチョル選手に大きすぎませんか。

「そうですね(苦笑)。自分も日本で戦いたい気持ちは強いです。でもRIZINから声が掛からないので、潮時かなって(苦笑)。ただし、オファーがあるならファイターなる者は戦って然りです。

特に2015年のマイケ・リニャーレス戦の試合内容は、自分でも全然満足できないモノでした。機会があるなら、是非とも日本の人達の前でキム・スーチョルらしいファイトを披露したいです」

──その日が来ることが熱望している日本のファンに一言お願いします。

「これまで日本で良い試合ができていなくて、申し訳ないと思っています。今後、日本で活躍できる機会を得ることができるなら、自分の名前を憶えてもらえる颯爽とした試合をしたいと思っています。応援、宜しくお願いします。カムサハムニダ」

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MMA MMAPLANET o ROAD FC Road FC60 キック キム・スーチョル パク・ヘジン ヘジン

【Road FC60】左ハイ→右ストレート→パウンドでパク・ヘジンが失神。スーチョルがフェザー級王者に

【写真】ハイキック、右からパウンドの連打で昨年9月のリベンジを果たしたキム・スーチョルがRoad FCフェザー級王者に(C)ROAD FC

<Road FCフェザー級選手権試合/5分3R>
キム・スーチョル(韓国)
Def.2R0分09秒by KO
パク・ヘジン(韓国)

昨年9月の王座決定戦ではダウンを奪われギロチンで敗れたキム・スーチョルにとって、リベンジ戦となったダイレクトリマッチ=タイトル戦。

ワンツーから前足の左ミドルを2発、さらにローを蹴るキム・スーチョル。パク・ヘジンも右ローを返すが、ミドルを続けられガードが下がる。自らのカーフをチェックされ、下がって姿勢を崩したパク・ヘジンを首相撲で捕らえたキム・スーチョルがヒザをボディに突き刺す。

左腕を差してケージに押し込んだパク・ヘジンが、ビクトル投げから足関節を狙いつつトップを伺う。先に立ち上がったキム・スーチョルはシングルを切ってハイキック、組んでケージに押し込んでいく。ケージ際で体を入れ替えた両者、離れたキム・スーチョルは左ミドルを連続で蹴るが、パク・ヘジンが右から左を打ち込む。前回の戦いをデジャブのように接近戦での打ち合いから、クリンチの攻防になるとパク・ヘジンがゆっくりとしたカニバサミでサドルへ。キム・スーチョルは組んだ足を左足で蹴って右足を抜く。

シングルを潰されたパク・ヘジンが引き込むと、キム・スーチョルが左のパウンドを連打する。潜った王者がディープハーフからスイープを狙うが、これもキム・スーチョルが殴って対処する。とパク・ヘジンは後方回転で左足を取るが、ここもキム・スーチョルが取られていない方の右足で左足を蹴ってパク・ヘジンに足を組ませない。

立ち上がってきたパク・ヘジンに対し、キム・スーチョルは中途半端なクリンチから離れ際に左ショートフックを被弾する。それでも下がりながらの左フックをヒットさせたキム・スーチョルが直後にダブルレッグでテイクダウンを奪い、パク・ヘジンの立ち上がる際にパンチを入れて間合いを取り直す。ワンツーで前に出た王者がケージにキム・スーチョルを押し込むも、体を入れ替えられて打撃の間合いに。右カーフで体がよれたパク・ヘジンは、時間と当時に笑顔を浮かべた。

2R、グローブタッチ後、右を見せて左ハイをキム・スーチョルが蹴る。これを食らったパク・ヘジンの足がもつれ、追撃の右を打ち抜かれてダウン。

右のパウンド連打でパク・ヘジンの意識が飛び──レフェリーが割って入り勝負は決した。王者はレフェリーをロックアップしたところで、意識を取り戻して敗北を認識。キム・スーチョルは涙を浮かべて勝ち名乗りを受けた。


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【Road to UFC】UFC行きを賭けたサバイバルT出場選手発表。オクタゴンへの道は、史上最大の日韓対決!!

【写真】UFCとの契約に向け、7人の侍が出陣(C)LFA & MMAPLANET

13日(金・現地時間)、UFC ASIAより6月9日(木・同)、&10日(金・同)というUFC275ファイトウィークにシンガポール・インドアスタジアムで、Road to UFCが開催されフライ級からライト級まで5階級の出場選手が正式発表された。

日本から出場するのは以下の7選手だ。

【フライ級】
堀内佑馬
【バンタム級】
風間敏臣
中村倫也
野瀬翔平
【フェザー級】
SASUKE
松嶋こよみ
【ライト級】
宇佐美正パトリック


各階級8人、コンテンダーシリーズと違い3試合を勝ち抜く必要があり、当然のように勝ち上がれば日本人対決が組まれることもあるだろう。

まだトーナメント枠は発表されていないが、インドネシア、タイ、中国、韓国、フィリピンから出場する選手達で注意すべきファイターの名前を挙げたい。

(C)DOUBLE GCF

フライ級ではまず韓国Double GFCフライ級王者パク・ヒョンソンだ。

パワフルな打撃、テイクダウンにヒザを合わせるセンスに加え、倒されず──寝技もこなすウェルラウンダーの26歳。名門MMA STORY所属だけにフィニッシュにもいけ、戦術も駆使もできる注目株だ。

さらにこの階級ではトップノイ・キウラムがタイから参戦する。タイガームエタイの元ヘッドコーチ、ジョージ・ヒックマン率いるバンタオ・ムエタイ&MMAに転じたトップノイ、テイクダウン防御という課題が克服できていればチームメイトのローマ・ロックンブンミーに続く可能性も広がるか。

(C)ROAD FC

バンタム級は元ROAD FCバンタム級王者キム・ミンウがついに、世界への一歩に踏み出す。

根津優太を15秒でKO、打ち合いに熱くなりすぎてスプリット判定負けを喫したムン・ジェフンを再戦で135秒、三角絞めで仕留めた。長身、リーチが長く、その利点を打撃だけでなくレスリングとグラップリングにも生かす──本来、このトーナメントに出るのは不本意な実力者といえる。それでもUFCを目指しRoad FCとの契約更新をせず、雌伏の時を経験した。そんなキム・ミンウは日本勢3人にとっても、非常に厳しい相手になることは間違いない。

(C)DOUBLE GCF

フェザー級ではDouble GFCとAngel’s FCフェザー級統一王者のホン・ジュンヨン、さらに前Road FCフェザー級王者イ・ジョンヨンが揃い踏みを果たす。

ホン・ジュンヨンはコリアンゾンビ門下、カーフで削り相手が前に出てくるとK-MMA界の象徴といえるストレートに合わせたアッパーというKOパンチを持つ。ゴリゴリの組みとパンチの両面で削り合い上等の根性ファイターだ。

(C)ROAD FC

イ・ジョンヨンは韓国MMA界のミスターパーフェクト=チェ・ムギョムを倒してRoadの頂点に立つと、パク・ヘジンを10秒KOで初防衛に成功。

それから2年7カ月間実戦から離れ──契約解除とともにステップアップを目指したが、この生き残り合戦を戦うことを強いられる。

(C)UAEW

またライト級ではHEATライト級王者だったキム・ギョンピョとGladiatorライト級王者のキ・ウォンビンという日本のケージで活躍した選手の出場も決まっている。

現ONE世界ライト級王者オク・レユンとともにコロナ前は日本を活動拠点にステップアップを計っていたキム・ギョンピョとキ・ウォンビンだが、来日が困難になると両者の選択は対照的だった。

キム・ギョンピョは中東を目指しUAE Warriorで勝利後、ロシアのRCCでTKO負けもUFC行きを掛けたトーナメントへの出場権を得た。

(C)DOUBLE GFC

キ・ウォンビは母国に戻り、Double GFCでオク・レユンとのライト級王座決定戦に競り負け。その後キム・サンウォンをKOし、オクが返上したベルトを巻いている。

中国からはコンテンダーシリーズ2021の──表現方法は悪いが、負け組、チロ・ルェン(フライ級)、シャオ・ロン(バンタム級)、元ONEファイターのシェ・ビン(フェザー級)、元UFCファイターのウリジブレンがバンタム級にエントリーしている。

他の中国勢は未知数、インドやインドネシア勢もチェックが必要だが、上に挙げたコンテンダーシリーズ敗退組に遅れをとるようでは、UFCとの契約は夢物語。アジアの人材発掘トーナメントは、どうやら熾烈な日韓対決になりそうだ。

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