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45 MMA MMAPLANET o PFL PFL2024#01 ジェナ・ビショップ ジュリアナ・ヴェラスケス タイラ・サントス ダコタ・ディチェバ リズ・カモーシェ 渡辺華奈

【PFL2024#01】べラトール王者カモーシェがヴェラスケスとの3度目の対戦に判定勝利、3P獲得で4位発進

<女子フライ級/5分3R>
リズ・カモーシェ(米国)
Def.3-0:30-27.30-27.30-27.
ジュリアナ・ヴェラスケス(ブラジル)

サウスポーのヴェラスケスに対し、カモーシェは右を振って組みつく。右腕を差してヴェラスケスをケージに押し込んだカモーシェがヒザ蹴り。ヴェラスケスは態勢を入れ替え、距離を取ろうとするがカモーシェは離れない。ヴェラスケスもテイクダウンを許さず、距離を取ってヒザ蹴りを突き刺す。

カモーシェはインローと右ストレート。ヴェラスケスも左ストレートと右フックを返すが、カモーシェが右を振って前に出る。ここも先にカモーシェが組みつくが、ケージに押し込むのはヴェラスケスだ。カモーシェは首相撲からボディにヒザ蹴りを入れてシングルレッグへ。これでヴェラスケスをケージに押し込むと、ヴェラスケスがラウンド終了のホーンのタイミングでテイクダウンを決めた。

2R、カモーシェが右フックからダブルレッグに入り、そこから四つの攻防へ。カモーシェがヴェラスケスを持ち上げるようにテイクダウンする。カモーシェはハーフガードで上体にプレッシャーをかけ、ヴェラスケスもフルガードに戻す。

立ち上がって距離を取ったカモーシェは、ヴェラスケスの左足をまたいでハーフに移行。カモーシェはヴェラスケスの奥の腕(右腕)にアームロックを狙いつつ腕十字へ。ヴェラスケスが腕をクラッチして耐えると、カモーシェは顔面にパンチを落とした。

3R、すぐに組む両者。ヴェラスケスがケージに押し込む形で四つの攻防になると、カモーシェはボディにヒザ蹴りを入れて距離を取る。カモーシェがインロー、ヴェラスケスが左ストレートを当てると、カモーシェはヴェラスケスの前足にシングルレッグに入ってテイクダウンする。

一度離れたカモーシェは担ぎパスでサイドに出ると、そこからマウントポジションへ。ヴェラスケスはカモーシェの体に両足を絡めてTKシザーズでポジションを返すと、カモーシェが強引にヒールを狙った。試合は判定3-0でカモーシェが勝利し、初戦を終えての上位5選手は以下の順位となった。

■PFL2024女子フライ級(4月4日時点)
1位:ダコタ・ディチェバ(6P/1R3分54秒)
2位:タイラ・サントス(6P/1R3分57秒)
3位:ジェナ・ビショップ(6P/1R4分15秒)
4位:リズ・カモーシェ(3P)
5位:渡辺華奈(3P)


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BELLATOR o UFC イルマレイ・マクファーレン ディアナ・ベネット 渡辺華奈

PFL2024#1:第10試合・リズ・カモーシェ vs. ジュリアナ・ベラスケス

女子フライ級リーグ戦。

カモーシェはUFCのタイトル戦で判定負け直後にリリースされ、翌年からBellator参戦。Bellatorでは渡辺華奈に秒殺KOするなど3連勝で、21年にベラスケスのタイトルに挑戦。劣勢の展開から、4Rにグラウンドでの肘連打でKO勝ち。翌年ダイレクトリマッチが組まれるとテイクダウンで優勢に攻め、2Rにマウントからの三角十字で完勝。その後、ディアナ・ベネット、イルマレイ・マクファーレンにもフィニッシュ勝利して、3度の王座防衛に成功している。40歳。

2017年からBellatorに参戦しているベラスケス。無敗のままマクファーレンに勝利し王者となるが、2度目の防衛戦でカモーシェにKO負けでキャリア初黒星。ダイレクトリマッチも敗れると、昨年は感染症で試合をできず、今回の試合は1年4ヶ月ぶりの復帰戦にしてカモーシェとの3連戦目となる。Bellator最終ランキングは1位。37歳。

初戦でいきなり王者と1位の潰し合いが組まれる。どちらかが勝ち上がれなくなる可能性が高い、厳しいカード。

いきなり詰めたカモーシェ。パンチからクmいついてケージに押し込みボディロック。差し返したベラスケス。カモーシェ押し込み膝を入れる。入れ替えるベラスケス。顎を押して離そうとしたが、カモーシェ放さずにまた押し込んでパンチを入れる。離れた。詰めるカモーシェ。大振りの左右のパンチで出るがベラスケスが組み止めて押し込む。カモーシェ首相撲から膝。さらにタックルへ。受け止めたベラスケス。ホーン。

1Rカモーシェ。

2R。右で打ち込み出たカモーシェ。ケージまで押し込みダブルレッグへ。脇を差して防いだベラスケスだが、クラッチしてサバ折りテイクダウン。ハーフで枕を取って固めるカモーシェ。押さえ込みながらパウンドを入れる。ベラスケスがガードに戻した。下から蹴る。カモーシェジャンピングパスガード。またハーフにして押さえ込んだ。ハーフの足を抜いてサイド。残り1分。膝を立ててマウントを防ぐベラスケス。残り時間わずかでキムラクラッチから腕十字へ。しかしクラッチして耐えるベラスケス。ホーン。

2Rカモーシェ。

3R。開始と同時に組み付いていったカモーシェだが、ベラスケスが脇を差してケージに押し込む。しかし差し返したカモーシェ。腹にヒザ。離れた。シングルレッグ。バックに回ろうとしたベラスケスだが下になった。ガードを取る。下から蹴って距離を作ったベラスケス。カモーシェ飛び込むと担ぎパス。サイドに出た。マウントへ。ハイマウント。ベラスケスシザースで返す。カモーシェがヒールを仕掛けるがタイムアップ。

30-27×3でカモーシェがベラスケス戦3連勝。3点獲得。

次戦でベラスケスと当てられる選手が一番厳しい。

女子フライ級はサントス・ディッチェバ・ビショップが6点で並び、それをカモーシェと渡辺が3点で追う展開に。6点獲得が多いので、ボーダーが高くなりそう。しかしディッチェバとビショップは相手との相性ありきの6点の気がする。リーグ戦2戦目はワンランク落ちるジョアニ・ヤング・ハケットが誰と対戦することになるかによって勝ち上がりやすさが変わってくることになる。

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45 MMA MMAPLANET o PFL PFL2024#01 シェナ・ヤング 渡辺華奈

【PFL2024#01】渡辺華奈、体重超過のヤングを組みで圧倒。判定勝利で3P獲得

<128.6ポンド契約/5分3R>
渡辺華奈(日本)
Def.3-0:30-27.30-27.30-27.
シェナ・ヤング(米国)

今回がPFLデビュー戦の渡辺だが、対戦相手のヤングが計量失敗のためキャッチウエイトでの試合となった。サウスポーの渡辺はジャブと右フック。ヤングも右ストレートを返すが、渡辺が打撃のプレッシャーから組みつくと、そのままケージに押し込んでバックにつく。

渡辺はスタンドのまま両足をフックしてバックキープし、ヤングの体を伸ばすようにグラウンドに持ち込み、パンチを入れながらRNCへ。一度腕を外した渡辺はパンチを入れながら再びRNCを狙う。ヤングは腰を上げて渡辺を前に落とし、渡辺は腕十字を狙ったところでラウンド終了となった。

2R、前に出る渡辺がすぐに組みつく。ヤングの打撃でバランスを崩した渡辺だが、すぐに立ち上がり、パンチで来るヤングに組みつく。渡辺は内股でテイクダウンを仕掛け、その流れでバックにつく。ディフェンスに徹するヤングに対して、渡辺はバックキープを続けてグラウンドに持ち込むが、ヤングも立ち上がって正対する。

渡辺はボディロックから足をかけてテイクダウンしてマウントへ。ヤングはブリッジを効かせてトップポジションを取り返すと、インサイドガードからパンチを落とす。渡辺はガードポジションから腕十字を狙う。ヤングがこれをディフェンスした状態で

3R、渡辺が細かいパンチで前に出る。ヤングはそこに左フックを返すが、渡辺はそのまま距離を詰めてバックについてテイクダウンする。渡辺は右足をフックしてバックコントロール。立ち上がるヤングだが、渡辺はしつこくバックコントロールを続ける。

残り40秒でグラウンドに持ち込んだ渡辺が腕十字へ。これは極まらなかったものの、渡辺は最後までフィニッシュを狙う姿勢を見せた。判定では3-0で渡辺が勝利。PFLデビュー戦を勝利で飾るとともに判定勝ち=3ポイントを獲得した。


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45 BELLATOR o ONE PFL UFC ジェナ・ビショップ タイラ・サントス リズ・カモーシェ リントン・ヴァッセル ルーカス・ブレナン 渡辺華奈

PFL2024#1:オッズ/展望

アンテ・デリヤ(P) 1.87
ワレンティン・モルダフスキー(B) 1.95
デニス・ゴルツォフ(P) 1.68
リントン・ヴァッセル(B) 2.24
リズ・カモーシェ(B) 1.42
ジュリアナ・ベラスケス(B) 2.95
ダコタ・ディッチェバ(P) 1.06
リサ・モールディン(P) 10.50
マルセロ・ゴルム(B) 1.50
ダニエル・ジェームス(B) 2.60
ブラゴイ・イヴァノフ(N) 2.25
セルゲイ・ビロステニー(B) 1.67
タイラ・サントス(N) 1.08
イララ・ジョアニ(B) 8.25
ティーブ・モウリー(B) 2.36
オレグ・ポポフ(B) 1.62
渡辺華奈(B) 1.33
シェイナ・ヤング(P) 3.45
チェルシーハケット(P) 3.00
ジェナ・ビショップ(B) 1.41
ルーカス・ブレナン(B) 1.11
ディミトリ・アイビー(N) 7.00
ブライスメレディス(B) 1.09
TY・ジョンソン(N) 7.75

(B)・・・Bellatorファイター
(P)・・・PFLファイター(ヨーロッパ、チャレンジャーシリーズ含む)
(N)・・・初参戦選手

PFLのリーグレギュレーションについての説明はこちら。

予選となるリーグ戦2試合の結果で順位を争い、10人中上位4人が決勝トーナメントに進出する。4人トーナメントを制した選手が、優勝賞金100万ドルを手にする。

予選から決勝トーナメントに出られるのが半分以下となるため、仮に半分の5人が2勝ずつしたとしても、1人は予選敗退になる可能性がある(もっとも、実際には2戦目で勝者同士の潰し合いなどがあるため、5人が2勝というのは過去にないが)。順位は勝敗を元にしたポイントで付けられ、勝者は3点、ドローの場合1点、負けた場合は0点となる。さらに、フィニッシュ勝利にはボーナスが与えられ、1R勝利(KOまたは一本勝ち)は「QUICK SIX」と呼ばれるように3点のボーナスが加算され6点となる。

1R勝利・・・6点
2R勝利・・・5点
3R勝利・・・4点
判定勝ち・・・3点
ドロー・・・1点
負け・・・0点

1Rで勝利した場合は、判定勝ちを2回したのと同じ点数となる。加えて、同点の場合の優先順位についても細かく決められており、1R勝利のみの1勝1敗の6点と判定勝ち2回の6点では、フィニッシュ数の多い方が上位となる(ただし、両者が直接対決している場合は、直接対決で勝っている方が上位となる)。

決勝進出にはこのフィニッシュ勝利のボーナスの獲得が非常に重要となる。実際、過去3年の決勝進出のポイントボーダーは5.27点。6点獲得して決勝進出できなかったのは、6階級×3年=18回のうち3回のみとなっており、1度でも1Rフィニッシュ勝利ができれば、それだけで決勝トーナメント進出に大きく近づく。

正直昨年までのPFLは選手のレベルが玉石混淆で、明らかにフィニッシュ勝利配給係となってしまっている選手が混じっていた。しかし今年は出場者の半分以上が元Bellatorファイターで、約3割がPFL参戦経験者、新規参戦選手も元UFCファイターや、PFLヨーロッパ・チャレンジャーシリーズなどで結果を残した選手となり、明らかなフィニッシュ要員が入っていないため、結果が読めない。この点は、昨年から大きく替わった部分となる。

また、当然のことながら、怪我などによる欠場をしないことも決勝進出の条件となってくる。例年通りなら、予選リーグ2試合と決勝トーナメントの初戦まで、4月・6月・8月と2ヶ月おきに試合をしていく必要がある。各リーグ10名×6階級で計60人も選手がいるのだから、欠場による選手の入れ替わりは日常茶飯事。実際、早くもPFL.1では欠場選手が数名出てカードが変更となっている。補欠でリーグ戦1試合しかできない場合でも、上記の通り1Rフィニッシュで勝利できれば、決勝進出の可能性は十分ある。

と、ポイントについて紹介したが、実のところ、リーグ初戦となる今月のPFL.1~PFL.3までは、ポイントについてはあまり意識をすることはない。結局、初戦の選手は無理にフィニッシュを狙ってガス欠を起こすよりも、判定勝ちでも手堅く3点を取りに行く、通常の試合となんら変わらない戦い方をすることがほとんど。ポイントを意識するのは、順位が確定する2試合目である。特に、初戦で敗れてノーポイントの選手は、一発逆転を狙ってフィニッシュ狙いに来ることが多い。

また、リーグ戦は2試合しかないため、誰と当たるかも重要となる。マッチメイクは主催者側で決めているので、勝ち上がらせたい選手に楽な相手をあてがうといったことは十分考えられる。女子フライ級では、初戦でいきなりBellator王者カムーシェと、ランキング1位ベラスケスの対戦(ベラスケスはカムーシェと3連戦目)が組まれており、どちらかが決勝進出できなくなる可能性も高い。

昨年ウィナーのフェレイラが不参加で本命不在のヘビー級では、メインとセミでPFL準優勝経験者 vs. Bellator王者トップランカーの試合が組まれているが、オッズはいずれも微差でPFL勢がフェイバリット。

女子フライ級は、元UFCタイトル挑戦者のタイラ・サントスがBellatorランキング10位のイララ・ジョアニに対し圧倒的フェイバリット。ただ、UFCで4勝のうちフィニッシュは1度だけと、フィニッシュ力がないために、リーグ戦を勝ち上がるためにファイトスタイルを変えてくるかどうか。

第1試合開始は5日朝7時半より。速報します。

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【PFL2024#01】シェナ・ヤング戦 へ、渡辺華奈─02─「ドーピングはいくらでも調べてください(笑)」

【写真】何が起こるか分からない。しかし、何があっても大丈夫というような空気が渡辺から感じられた (C)MMAPLANET

4日(木・現地時間)、テキサス州サンアントニオのボーイングセンターで行われるPFL2024#01でシェナ・ヤングと戦う渡辺華奈インタビュー後編。
Text by Manabu Takashima

Bellator女子フライ級王座挑戦を目標にしていた渡辺が、旧知のファイターと新天地で戦う心境とは。レギュラーシーズンの2試合はフィニッシュ勝利の意味が、これまでと違うなかで渡辺の意識に違いは生まれているのだろうか。

<渡辺華奈インタビューPart.01はコチラから>

PFL参戦、出場メンバー、そしてシーズンフォーマットを渡辺はどのように考えているのか。シェナ・ヤング戦に向け、渡米前日の渡辺をFIGHT FLOWに尋ねインタビューを試みた。

──「極めてこい」というメッセージですが、PFLのレギュラーシーズンはフィニッシュにボーナスPが与えられるので、これまでとは違う意識で戦う必要が出てくるのではないでしょうか。

「ハイ。やっぱり一本を取りに行くことを意識しています。狙うことで態勢が不利になったりするかもしれないですが、そういうことを恐れずに取りに行こうと思います。判定勝ちと1Rのフィニッシュ勝利だと、3Pと1勝分の違いが出てきて、プレーオフ進出を考えると大きいので。危険を冒してでも、一本を狙うという姿勢でいないといけないです」

──弱い相手はいないとはいえ、初戦の相手は星を落としたくないだけでなくボーナスが欲しい相手です。ヤングの過去の試合を見て、1Rから取りに行くことができると考えていますか。

「試合なので組んでみないと分からないことがあるのですが、1Rから取りに行ける相手です」

──それはテイクダウンを取って、上攻めというイメージでしょうか。

「上を取ることができればそうですし、取れなくても組んでスタンドバックという展開にも手応えを感じることができるようになってきました。そこを狙っていくことができればなと思っています」

──シェナ・ヤングのテイクダウン狙いは一度切ってクリンチになれば、渡辺選手が遅れを取ることはないようにも感じます。

「伝統派空手がベースみたいなので、その空手をどのように使ってくるのか。組みに関しては、少し雑ですね。なので、しっかりとそこで自分のやるべきことをやれば大丈夫です。体は見た感じ強そうですよね。だから、組んだ時に想定以上に強いかもしれないです。いずれにせよ、なるべく力を使わないようにコントロールで優勢に進められるように練習をしてきました。

このフォーマットだとケガをすると次に問題が生じてしまうので、そこは本当に気を付けないといけない部分で。そういう風にPFLらしい事情というのは考えないといけないのですが、でも試合になるとそれはもう普通のワンマッチのつもりで戦わないと、そんなことで勝てる場所ではないので」

──Bellatorとはまた違う環境で、ファイトウィーク等にも不安はないでしょうか。

「そうですね。でもBellatorのヨーロッパ大会とかでも色々と経験を積んでいますし。それにWADAとかが入ってドーピング検査もちゃんとやってくれるのも嬉しいです。ドーピング検査は完璧に、いくらでも調べてくださいって(笑)」

──Bellatorは実はネイティブアメリカン・テリトリーの開催が多く、コミッションの管轄外。よってドーピング検査もUFCなどと比較すると甘いイベントもありますよね。

「何人かが選ばれて検査がある形でした。あとPFLは試合のコスチュームを向うが用意してくれますよね。そういうのも初めてで。スポンサーさんを集められないのでメリット、デメリットがあるのですが、そういうのも初めてで新鮮ですね。そこも含めて、色々と向うが用意してくれることもあるかとは思うのですが、分からない。本当に分からないですよね、行ってみないと。

今回はメディカルも向うでやるので、色々なハプニングはあるだろうなっていう覚悟で行けます(笑)」

──逆に楽しめそうですか。

「楽しみたいのですが、どうしてもBellatorのベルトを目指していたので、またベルトが遠くなったという気持ちは残っています。Bellatorのベルトは事実上、消滅してしまって……。本当に欲しかったので、携帯の待ち受けとかもBellatorのベルトにしていたんです(笑)。まぁ、でも与えられた環境でベルトを目指そうと切り替えました」

──100万ドル、1億5000万円の賞金というのは?

「凄いなぁっていう感覚で、現実味はないです。あまりお金のことを考えて、やってきていなかったので。回りから言われて、凄いなぁっていう感覚です(笑)。でも、勝ち進んで残り1勝とかになると、きっと違ってくると思います(笑)」

──では改めて、PFLで頂点を目指す意気込みを聞かせてください。

「ハイ、やっぱりPFLってまだ日本での知名度はあまり高くないですし、自分自身もそんなに日本で試合をしているわけじゃない。RIZINの選手と比較されると、『誰?』って感じで思われているはずです。でも海外で戦っていることを知って欲しいですし、決して日本より低いレベルじゃないところでやっているということを日本の人にも知ってもらえるよう戦います」

■視聴方法(予定)
4月5日(金・日本時間)
午前7時45分~U-NEXT

■ PFL2024#01対戦カード

<ヘビー級/5分3R>
アンテ・デリア(クロアチア)
ヴァレンティン・モルドフスキー(ロシア)

<ヘビー級決勝/5分5R>
デニス・ゴルソフ(ロシア)
リントン・ヴァッセル(英国)

<女子フライ級/5分3R>
リズ・カモーシェ(米国)
ジュリアナ・ヴェラスケス(ブラジル)

<ヘビー級/5分3R>
タイレル・フォーチュン(米国)
ダニエル・ジェイムス(英国)

<女子フライ級/5分3R>
ダコタ・ディチェバ(英国)
リサ・マールディン(米国)

<ヘビー級/5分3R>
ブラコイ・イワノフ(ブルガリア)
セルゲイ・ビロシチェニ(ロシア)

<女子フライ級/5分3R>
タイラ・サントス(ブラジル)
デニス・キルホルツ(オランダ)

<ヘビー級/5分3R>
スティーブ・モウリー(米国)
オレッグ・ポポフ(ロシア)

<女子フライ級/5分3R>
渡辺華奈(日本)
シェナ・ヤング(米国)

<女子フライ級/5分3R>
チェルシー・ハケット(豪州)
ジェナ・ビショップ(米国)

<フェザー級/5分3R>
ルーカス・ブレナン(米国)
ディミトレ・アイヴィー(米国)

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【PFL2024#01】女子フライ級シーズン参戦、渡辺華奈─01─「バケモノばっかですよね(笑)」

【写真】練習仲間たちは、まさに渡辺を送り出す。そんな空気に包まれていた(C)MMAPLANET

4日(木・現地時間)、テキサス州サンアントニオのボーイングセンターでPFL2024#01が開催される。Bellatorを買収し、世界第2位のMMAリーグを形成したPFLの本丸シリーズでは初めて女子フライ級が採用され、日本から渡辺華奈が出場する。
Text by Manabu Takashima

2019年12月、コロナ前のBellator日本大会から4年。サークルケージで6勝2敗の戦績を残しタイトルコンテンダーの地位にあった渡辺は、買収後もBellatorでの戦いとフライ級王座を目指していたがPFLは彼女のシーズン希望を望んだ。その結果、Bellatorで世界戦を経験しているファイターが3人、さらにUFCのタイトル挑戦経験のある選手が出場する激戦に渡辺は身を投じることとなった。

PFL参戦、出場メンバー、そしてシーズンフォーマットを渡辺はどのように考えているのか。シェナ・ヤング戦に向け、渡米前日の渡辺をFIGHT FLOWに尋ねインタビューを試みた。


――前回のMMAPLANETのインタビューでBELLATORへの拘り、そしてUFCへの興味を話されていた渡辺選手ですが、PFL2024年シーズン女子フライ級に参戦することとなりました。PFK参戦が正式に決まったのはいつ頃なのでしょうか。

「PFLで戦うことになりそうだという話を聞いたのは、2月の中旬でした。それまではBellator Champions Seriesという方向だったのですが、ケイラ・ハリソン選手がUFCと契約することで、女子フェザー級ではなくて女子フライ級のシーズンをするようになった感じで」

──なるほど。そういうことだったのですね。PFLはシーズンでいえばトップ4と契約更新、そしてBellatorの配下選手は契約を全うする必要がある。となれば必然的にBellatorの選手の方が配下選手としても多くなり、Champions SeriesだけでなくPFLレギュラーシーズンにも進出する。その結果、女子フライ級に関してリズ・カモーシェがいて、ジュリアナ・ヴェラスケスがいます。

「皆、言い方は悪いけどバケモノばっかですよね(笑)。ただ対戦相手が決まったのも1カ月ぐらい前で(※取材は3月27日に行われた)。4月4日に開幕戦がある。そこに出ることになる。そんな感じで、シーズンに参加する選手がどのようなメンバーになるのかも分かっていなかったです。出場選手が誰なのかはSNSで知りました(笑)。スコット・コーカーさんのやり方とは、色々と変わってくるのだろうなと思っています」

──ただ現地でのホスピタリティとか、PFLは相当にプロフェッショナルだと聞きます。減量食やホームサウナが用意されたいたりなど。

「そうなんですね。とにかく、あのなかに自分が入るということは遣り甲斐もあるし、自分が劣っているとも思っていないです」

──おおっ!! 力強い言葉です。

「このメンバーがいることが分かって、逆にモチベーションが上がりました。UFCタイトルコンテンダーのタイラ・サントスまでいて。Bellator Champions Seriesに残るよりも全然メンバーも上ですし。それこそUFCに引けを取らないぐらいレベルの高いシーズンだと思います。ここで優勝すれば、世界一にかなり近いのは絶対で。凄いチャレンジになります」

──そのなかで対戦相手のシェナ・ヤングですが、これだけのメンバーが揃ったなかでどのような印象を持っていますか。

「基本、強い選手しかいないと思っています。それは間違いないのですが、初戦の相手として悪くない」

──正真正銘のリーグ戦だと全員と当たることが前提なのに対し、10人の参加選手がいてレギュラーシーズンは2試合。これはPFL首脳の匙加減が凄く関係してくるだろう、と。今年でいえばダコタ・ディチェバを残したいんだろうな、と(笑)。

「アハハハハハハ。可愛いですしね、米国の選手が多いなか、唯一の英国人選手で。その裏でカモーシャとヴェラスケスが最初に当たって(笑)。ヴェラスケスなんて、3試合連続でカモーシェ戦ですし」

──負けた方を2戦目でサントスと当てるかもしれないです(笑)。準決でディチェバと当たる選手を少しも易しい相手にするといような。そういうなかで渡辺選手は、ヤングを悪くないという相手と表現をしました。もちろんプレーオフ進出に向けて──という意味かと思いますが。

「2戦目の相手で状況は変わってくるのでしょうが、そこでもどういう風にしたいのかが見えますよね(笑)」

──F1で予選がなくて、スタート順位を主催者が決めるような(笑)。

「そういう要素はあると思います(笑)」

──ただ潰し合わされるグループでもなく、プロテクトされてもいない。いわば勝てば、残ることができるポジションに渡辺選手はいるかと。

「カモーシェとヴェラスケスより、良いです。ダコタ・ディチェバほどじゃないですけど(笑)。彼女を残したいというのは感じますが、ただダコタ・ディチェバも強いです。試合を見る限り強い。どういうレベルの対戦相手だったか、2戦目とかの選手もいて。それでも、弱くないと思っています」

──ではPFLのシーズンフォーマット、レギュラーシーズンで2試合を戦い上位4人がプレーオフへ。そして秋のファイナルまで半年から7カ月で最大4試合を戦うことに対しては、どのように感じていますか。

「シーズン制は試合間隔が短いですよね。その一点だけで、イメージとしてやり辛いというのはあります」

──つまり試合間隔を空けたいと?

「結構ファイトスタイル的にも消耗していくタイプなので、試合間隔はもう少し欲しいです」

──フライ級で戦うのに、渡辺施主は何キロほど体重を落としているのでしょうか。

「減量は大体6キロぐらいです」

──それが、どれだけのしんどさかは分からないというのが正直なところです。男子の場合だと、水抜きだけで落としてしまう選手もいるだろうし、4キロほどの水抜きだとそれまでに減らすのは2キロ。ただ、女性の場合はまた違うかと思いますし。

「私にとっては、かなりしんどいです。2カ月ぐらい前から徐々に体重を落とし始めるので、試合のスパンが短くて連続するのは嫌だなってなります。それと直ぐに次の試合が組まれると、地力をつける時間がなくなってしまうので。まだまだMMAファイターとして至らないところが残っているので、そこができなくて対策練習の繰り返しになりそうで」

──なるほど。とはいっても、今日のスパーリングではストロー級のトップだった人よりも、フィジカルも充実して圧倒していたように見えました(笑)。

「(鈴木)隼人さんですか? もう、それは明日からテキサスに向かうので良いイメージを創れるように攻めさせてくれていました(笑)。接待スパーですね。ハハハハ。いつもはボコボコにされています。泣きそうになるぐらいやられているのですが、今日はRNCを極める感覚を養わさせてもらっていました(笑)」

──つまりは鈴木隼人選手の『極めて来い』というエールだったのですね。

「ハイ。『そろそろ。もう、そろそろ極めて来いよ』という(笑)」

<この項、続く>

■視聴方法(予定)
4月5日(金・日本時間)
午前7時45分~U-NEXT

■PFL2024#01対戦カード

<ヘビー級/5分3R>
アンテ・デリア(クロアチア)
ヴァレンティン・モルドフスキー(ロシア)

<ヘビー級決勝/5分5R>
デニス・ゴルソフ(ロシア)
リントン・ヴァッセル(英国)

<女子フライ級/5分3R>
リズ・カモーシェ(米国)
ジュリアナ・ヴェラスケス(ブラジル)

<ヘビー級/5分3R>
タイレル・フォーチュン(米国)
ダニエル・ジェイムス(英国)

<女子フライ級/5分3R>
ダコタ・ディチェバ(英国)
リサ・マールディン(米国)

<ヘビー級/5分3R>
ブラゴイ・イワノフ(ブルガリア)
セルゲイ・ビロシチェニ(ロシア)

<女子フライ級/5分3R>
タイラ・サントス(ブラジル)
デニス・キルホルツ(オランダ)

<ヘビー級/5分3R>
スティーブ・モウリー(米国)
オレッグ・ポポフ(ロシア)

<女子フライ級/5分3R>
渡辺華奈(日本)
シェナ・ヤング(米国)

<女子フライ級/5分3R>
チェルシー・ハケット(豪州)
ジェナ・ビショップ(米国)

<フェザー級/5分3R>
ルーカス・ブレナン(米国)
ディミトレ・アイヴィー(米国)

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【PFL】渡辺華奈 フライ級レギュラーシーズンに参戦!

IMG_7626
Bellatorを飲み込んで勢いに乗るPFL。いきなりBellatorとのチャンピオン同士の対抗戦を経て両団体は通常運転モード。PFLは現地時間4月4日にテキサス・サンアントニオのボーイングセンターで開催されるPFL 1: 2024 Regular Season渡辺華奈(FIGHTER'S FLOW)の出場が決定しました。元UFCのシャナ・ヤングと対戦します。

Bellator世界女子フライ級ランキング2位の渡辺。PFLのBellator買収劇の後、どんな進路を取るのか注目が集まっていましたが、PFLを選択しましたか。しかもリーグ戦であるレギュラーシーズンに出場するとはちょっと驚きです。

レギュラーシーズンは1年間をかけて総あたりのリーグ戦を戦ってプレーオフ進出者を決定。トーナメントを経て優勝賞金100万ドルのチャンピオンシップを目指すもの。野球のメジャーリーグのようなアメリカンナイズされた手法。日本だと修斗のインフィニティリーグに近いか。

長期間拘束されて、コンスタントに試合をこなす必要があるリーグ戦。体力的にもフィジカルもタフでないとらないため、知名度の高い選手は敬遠する傾向がありそうですが、今回はべラトール勢が多数参戦。買収効果がこんなところにも。。。

渡辺が初戦で対戦するヤング。MMA9勝5敗でUFCでは1勝4敗の戦績。過去にはKOTCで王座経験もあり、アウェイの舞台でそう簡単にはいかないでしょう。それでもBellatorで王座挑戦目前まで行っているだけに、しぶとく勝ち残ってほしい。日本人の苦戦が続くPFLで一矢報いる事が出来るか。注目です。
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45 AB BELLATOR MMA MMAPLANET o PFL PFL2024#01 UFC アンテ・デリア シェナ・ヤング ジェナ・ビショップ ジュリアナ・ヴェラスケス スティーブ・モウリー タイラ・サントス タイレル・フォーチュン ダコタ・ディチェバ ダニエル・ジェイムス デニス・キルホルツ デニス・ゴルソフ ブルーノ・カッペローザ リズ・カモーシェ リントン・ヴァッセル ルーカス・ブレナン ヴァレンティン・モルドフスキー 渡辺華奈

【PFL2024#01】渡辺華奈がヤングと対戦。PFLレギュラーシーズンはBellator勢が多数派!!

【写真】昨年7月以来となる試合が、ようやく決まった(C)MMAPLANET

11日(月・現地時間)、PFLが2024年シーズン序盤3大会=4月4日(木・同)=テキサス州サンアントニオのボーイング・センター大会、12日(金・同)=ネヴァダ州ラスベガスのザ・シアター@ヴァージンホテル大会、19日(金・同)=イリノイ州シカゴのウィントラスト・アリーナ大会の対戦カードを一挙に発表した。
Text by Manabu Takashima

ヘビー級と女子フライ級が初戦が組まれたシーズン開幕戦は、渡辺華奈のPFLデビューが決まり、昨年のPFL Challenger Seriesで本戦契約した元UFCファイターのシェナ・ヤングとの対戦が決まった。


大会メインはヘビー級のアンテ・デリア×ヴァレンティン・モルドフスキー、コメインも同じくヘビー級のデニス・ゴルソフ×リントン・ヴァッセルのPFL × 元Bellatorファイターのマッチアップとなった。

この他、ブルーノ・カッペローザ✖セルゲイ・ビロシチェニもPFL ✖ Bellator対決となったが、タイレル・フォーチュン✖ダニエル・ジェイムス、スティーブ・モウリー×オレッグ・ポポフという残りの2試合はBellator勢同士が激突する。

Bellator勢同士の対戦でいえば女子フライ級のリズ・カモーシェ✖ジュリアナ・ヴェラスケスの両者は過去2度、Bellator世界女子フライ級のベルトを立場を代えて争っており、2度ともカモーシェが勝利している。

今回が3度目、そして初めて3回戦で拳を交えることとなった。この他、女子フライ級は前述した渡辺の初陣=ヤング戦とジェナ・ビショップ✖チェルシー・ハケット戦がBellator × PFLとなっている。

加えてBellatorタイトルコンテンダーのデニス・ホルキンツは、UFCタイトルンコンテンダーからPFLと契約したタイラ・サントスと戦い、今大会唯一のPFL X PFLの顔合わせとなったのは、ダコタ・ディチェバ×リサ・マールディンというカードだ。

PFL2023欧州リーグ王者のディチェバは、PFLが猛プッシュしているファイター。PFL CS経由&本戦で1勝したマールディンとの対戦は、カモーシェとヴェラスケスが潰し合うことと比較すると、余りも厚遇されている。そういう意味では渡辺も初戦では相手に恵まれているといえるだろう。それだけに3PだけでなくボーナスPを稼いでおきたい。

またショーケースバウトではBellatorからフェザー級無敗のルーカス・ブレナンが登場するなど、実に11試合中Bellatorファイターの出場は13人を数え、PFLの7選手を大きく上回り、過半数を超える勢力となる。とはいえPFLはBellatorファイターとの契約を全うする必要があり、PFLはシーズ・ベスト4が再契約されることを考えると、後者が少数派となることは自明の理ともいえる。

先の対抗戦でもPFLを圧倒したBellator勢、PFLによるBellatorの買収はBellator ファイターのPFL侵攻の鏑矢となったかもしれない。

■視聴方法(予定)
4月5日(日・日本時間)
午前6時30分~U-NEXT


■ PFL2024#01対戦カード

<ヘビー級/5分3R>
アンテ・デリア(クロアチア)
ヴァレンティン・モルドフスキー(ロシア)

<ヘビー級決勝/5分5R>
デニス・ゴルソフ(ロシア)
リントン・ヴァッセル(英国)

<女子フライ級/5分3R>
リズ・カモーシェ(米国)
ジュリアナ・ヴェラスケス(ブラジル)

<ヘビー級/5分3R>
タイレル・フォーチュン(米国)
ダニエル・ジェイムス(英国)

<女子フライ級/5分3R>
ダコタ・ディチェバ(英国)
リサ・マールディン(米国)

<ヘビー級/5分3R>
ブルーノ・カッペローザ(ブラジル)
セルゲイ・ビロシチェニ(ロシア)

<女子フライ級/5分3R>
タイラ・サントス(ブラジル)
デニス・キルホルツ(オランダ)

<ヘビー級/5分3R>
スティーブ・モウリー(米国)
オレッグ・ポポフ(ロシア)

<女子フライ級/5分3R>
渡辺華奈(日本)
シェナ・ヤング(米国)

<女子フライ級/5分3R>
チェルシー・ハケット(豪州)
ジェナ・ビショップ(米国)

<フェザー級/5分3R>
ルーカス・ブレナン(米国)
ディミトレ・アイヴィー(米国)

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【PFL2024】PFL2024シーズンに現Bellator世界王者カモーシェやパトリッキー参戦。渡辺華奈の動向は??

【写真】24日大会の結果を経て、Bellator勢の株が上がったのは事実。されどBelloator International Champions Seriesもあり、どのように振り分けられるのか楽しみだ(C)BELLATOR

PFL Champions vs Bellator Championsにわき、その世界観を拡大させたPFLが、2024年の活動に関してPFL EURO及びMENA、PPV Super SeriesとBellator International Champions Seriesに続き20日(火・現地時間)に本丸PFL レギュラーシーズンの開幕について公式発表を行っているので、ここでまとめておきたい。
Text by Manabu Takashima

4月4日(木・同)にテキサス州サンアントニオのボーイング・センターで開幕し、12日(金・同)はネヴァダ州ラスベガスのザ・シアター@ヴァージンホテル大会、19日(金・同)にイリノイ州シカゴのウィントラスト・アリーナとレギュラーシーズン序盤戦の日程が確定した。


サンアントニオ大会はヘビー級と女子フライ級、ベガス大会はライトヘビー級とライト級、シカゴ大会はウェルター級とフェザー級が実施される2024年のPFL。そのスローガンはザ・タフエスト・テスト・イン・MMAとなっている。

つまりは買収したBellatorのファイターがPFLレギュラーシーズンに参加するということだ。現状、各階級の出場確定が発表されたファイターは以下の通りとなっている。

女子フライ級

ダコタ・ディチェバ(C)PFL


ダコタ・ディチェバ(英国※2023年欧州リーグ王者)
リズ・カモーショ(米国※現Bellator世界王者)

フェザー級

ヘスス・ピネド(C)PFL


ヘスス・ピネド(ペルー※2023年シーズン世界王者)
チムール・カイズリエフ(ロシア)

ライト級

クレイ・コラード(C)PFL


クレイ・コラード(米国)
パトリッキー・フレイレ(ブラジル※元Bellator世界王者)

ウェルター級

マゴメド・ウマラトフ(C)PFL


マゴメド・ウマラトフ(ロシア)
アンドレイ・コレシュコフ(ロシア※元Bellator世界王者)

ライトヘビー級

ヤコブ・ネドー(C)PFL


インパ・カサンガネイ(2023年シーズン世界王者)

ヤコブ・ネドー(2023年欧州リーグ王者)

フィル・デイヴィス(米国※元Bellator世界王者)

ヘビー級
アンテ・デリア(クロアチア)
ヴァレンティン・モルドフスキー(ロシア※元Bellator暫定世界王者)

まだロースターの半分も明らかになっていないが、ウェルター級、ライトヘビー級、ヘビー級にBellator世界王者経験ファイターが出場しており、特筆すべきは女子フライ級は現役王者のカモーシャがラインナップに加わっている点だ。

新階級だからこそPFLには世界王者が存在しておらず、Bellatorの現役チャンピオンの参戦となったのであれば、気になるのは渡辺華奈の動向だ。Bellator王座奪取を目標に掲げていた渡辺だが、王座不在のBellator International Champions SeriesよりもPFL参戦の可能性がグンと高まったのではないだろうか。

さらに彼女以外に日本人選手のPFLレギュラーシーズン投入は見られるのか、引き続きオフィシャル発表を待ちたい。

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【Special】J-MMA2023─2024、渡辺華奈─02─「ベラトールのタイトルマッチをやらせてほしいです」

【写真】アーティガ戦、会見を終えた時の渡辺。青タンを作って、拳を握って笑顔。これぞ格闘家 (C)MMAPLANET

J-MMA 2023-2024、第六弾・渡辺華奈インタビュー後編。
Text by Shojiro Kameike

PFLがベラトールを買収したことで、渡辺の次戦は不透明なままだ。しかし彼女の中で、やるべきことは決まっている。渡辺が2024年に目指すもの、そして戦う舞台とは。

<渡辺華奈インタビューPart.01はコチラから>


――結果にこだわる。MMAがスポーツであるかぎり必要なことだと思います。

「良い試合だったけど負けたとか、戦績には記載されないじゃないですか。勝ちと負けしか載らないので、結果にこだわるしかないですよね」

――なるほど。アーティガ戦は勝ったけれども「やってきたことを出せなかった」というのは、レスリング以外に何をやってきたのでしょうか。

「極めたかったです。しっかりバックコントロールしながらRNCを極めたりとか。あとは倒してからパウンドで削ることですね。テイクダウンするだけでは判定で勝てないことが分かったので、パウンドでダメージを与えていきたいと考えていました。でもアーティガ戦は、その前にうまくテイクダウンできず、いろいろとプランが狂った面があって」

――一方で、打撃の面では渡辺選手のパンチが当たるものの、相手の打撃ももらってしまう試合が多かったです。そのなかで、頭を振りながら距離を詰めていく場面も増えました。

「ここ数年は、特に打撃とレスリングの強化に力を入れていました。試合前のインタビューで『どこを強化してきましたか?』と訊かれると、毎回『打撃とレスリングです』と答えていたぐらいで(笑)。

リズ・カモーシェに負けた時(2021年6月)、まずテイクダウンの種類を増やし、打撃を強化しないといけないって思いました。そこから打撃のジムに通い始めたり、鈴木隼人コーチにレスリングを教わるようになったんですよ。

それまでは打撃に対して苦手意識というものがなくて。でも自分がKO負けして、周りから言われて『自分は打撃ができないんだ……』と思ったんです(苦笑)」

――渡辺選手の組みのレベルがあれば、そこまで打撃を出さずとも勝てる試合が続いていたかもしれません。しかし相手がカモーシェとなると……あの試合は「渡辺選手が初めて本物の打撃と向かい合った」という印象でした。そこで渡辺選手が米国での戦いを諦めるか。あるいは、しっかりと向かい合うかの岐路に立たされたように思います。

「自分は諦めが悪い人間なので、そこで『もうダメだ』とは1ミリも思わなかったです。どうしたら自分が強くなるか――それしか考えていなくて。だから帰りの飛行機の中でも、ずっと上田さんと『どうすれば良いのか』という話をしていました。

もちろん打撃の練習にも一生懸命取り組みます。でも自分は若くないし、これから打撃を強化しても、何十年も打撃を練習している人に追いつけない可能性もある。すると、まずは自分が打撃をもらわずに組むという練習をすることも必要だなと思ったんです」

――そのためにディフェンスからオフェンスに繋げる方法を考えたということですね。渡辺選手のストイックな姿勢は、バックステージでの映像にも表れていました。2018年の大晦日に杉山しずか選手を下したあと、控室に向かうなかで落ち込んでいる杉山選手と遭遇した時、渡辺選手は何も声をかけずに通り過ぎて。

「あぁ、ありましたね。あのシーンは結構ネット上で炎上していましたけど(苦笑)」

――いずれまた戦う可能性のある選手と、そこで慣れ合う必要はない。それが格闘技の厳しさだとも思います。

「試合が終わった瞬間に、その試合は過去のものになるんですよ。だから……そういうのは、どうでも良いかなって思います。去年の大晦日でいうと、堀口恭司さんが神龍誠君に『一緒にATTで練習しようよ!』と言ったじゃないですか。それで誠君が『やり返したいので絶対に行きません』と答えていたのは『良いなぁ』って思いました」

――もちろん試合が終わればノーサイドです。しかし近年の傾向として、試合前に貶し合って戦い終えると互いを褒め合うという展開の連続に違和感を覚えることもあります。

「それ、格闘技に詳しくない母も言っていました(笑)」

――渡辺選手のストイックな姿勢は、お母さん譲りということですね(笑)。2024年は打撃とレスリング以外で、新たに取り組みたいことはありますか。

「そこまで何かやりたいっていうことはないです。強くなるためには積み上げが大切じゃないですか。『これをやりたい。取り入れよう』って試合前に少し取り組んでも、そういう技術は試合で出ない。それよりは自分が積み上げてきた柔道にプラス、首相撲やヒジ打ちには取り組んでいきたいですね。柔道と首相撲は相性が良いと思うので。

あとは、もっと柔道を生かしたいと考えています。今まで積み上げてきたものを、もっともっと積み上げていく。まだまだ完成していないですから」

――今後もしベラトールの大会が開催されず、PFLからもオファーがない状況が続いた場合、日本で戦う可能性はあるのでしょうか。

「私は米国で戦いたいです。日本はまだ女子フライ級の層は薄いですし、強い選手は米国の大会にいる。私は上を見ながら、どんどんチャレンジしていきたいですね」

――では2024年初戦は、いつ頃に行いたいという希望はありますか。

「春ぐらいですかね。私は減量に時間をかけるタイプで、できれば2カ月ぐらいは調整期間が欲しいです。3月か4月ぐらいには試合をしたいなぁと思っています」

――この取材は1月4日に行っています。2カ月の調整期間を経て3月か4月に試合したいということは、今すぐオファーが欲しいということですね。

「そういうことです(笑)。私はベラトールのタイトルマッチをやらせてほしいですね。チャンピオンのリズも、ずっと私の名前を出してくれていて。私自身もリベンジしたいし、前回の試合からやってきたことの答え合わせもしたいです。ベラトールとPFLの王者対決のほうが優先されるでしょうけど……」

――PFLからオファーが来る可能性もあります。PFLの優勝賞金100万ドルに興味はありませんか。

「アハハハ、もちろん興味はありますよ。でも私は、お金よりも名誉が欲しいです。リズにリベンジしたいし、ベラトールのベルトが欲しい。もしベラトールの大会がなくなり、PFLからオファーが来たら――たとえPFLよりファイトマネーが安くなっても、私はUFCで戦いたいです」


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