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【TORAO31】毛利がケージ際のコントロールを切り返すも逆転には至らず。児山がマジョリティ判定勝ち

<フェザー級/5分2R>
児山佳宏(日本)
Def.2-0:20-18.20-18.19-19
毛利昭彦(日本)

毛利の右ストレートをかわした児山がダブルレッグで組みつく。ケージまでドライブした児山が左腕を差し上げて押し込んだ。児山はシングルレッグで尻もちを着かせ、アンクルピックからバックに回る。起き上がる毛利に対し、児山がバックから左足を差し入れた。毛利は児山の左手首を掴んでクラッチを切りにかかる。

しかし児山が再びグラウンドに持ち込むと、二重絡みで毛利の動きを制しながらバックマウントへ。毛利は背中で児山をケージに押し込み、バックマウントを解かせた。立ち上がった毛利に対し、児山は左足を差し上げてケージに押し込む。毛利は左ヒジ、左ヒザを繰り出しつつ体勢を入れ替えて初回を終えた。

2R、毛利が児山にケージを背負わせる。サークリングしながら組んだ児山はシングルレッグに切り替える。毛利はスイッチを狙うも、児山が両足を畳んで頭をおっつけた。左手首を掴んできた児山の頭部に、毛利がコツコツと右の拳を落とす。ここで毛利が右足を児山の左足に絡め、右手首を押して体勢を入れ替える。左腕を差し上げて耐えた児山は、ボディロックで毛利をケージに押し込んだ。

毛利がスイッチで児山を崩しにかかるが、児山が耐えるとキムラからリバーサルへ。腕を伸ばしに行く毛利に対し、児山はシングルレッグからボディロックでケージに押し込んだ。ケージに背中を着けながら左ヒジを落とす毛利。しかし児山が毛利の背中をマットに着けると、最後は互いにパンチを出し合った。

ジャッジは1人がドローをつけるも、2人が児山の勝利に。試合後、児山がケージを下りたあとに毛利がマイクを握った。「まだまだ僕は諦めないし、もっと強くならないといけないと思いました。みんなで一緒に強くなりましょう!」と地元、山口大会に駆けつけた応援団に挨拶した。


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MMA MMAPLANET o Torao Torao28 宮崎清孝 毛利昭彦

【TORAO28】宮崎清孝ラストマッチは、右フックを効かされた毛利が2Rに肩固めで絞め落として勝利

<67キロ契約/5分2R>
毛利昭彦(日本)
Def.2R2分04秒 by 肩固め
宮崎“師範代”清孝(日本)

距離を詰める宮崎に対し、毛利は左ジャブを突く。毛利がシングルレッグで組みつくも、宮崎が離れる。足を使い左右のストレートを突き刺す毛利。笑みを浮かべて前に出る宮崎が組みつくも、毛利がパンチを入れながら下がる。バッティングがあったか、宮崎の頭部から出血が見られる。

頭を振りながら左フックを伸ばす宮崎。さらに宮崎が右ローを繰り出すと、毛利が顔面へ右ヒザを合わせた。毛利の右前蹴りをキャッチして潰した宮崎だが、毛利が足に絡んでくると立ち上がる。スタンドでは宮崎が右ローを当てる。毛利は左ジャブで削りながら右ストレートへ繋げる。宮崎は右ローを効かせて左ボディを突き刺した。

毛利が距離を詰めると、宮崎が離れた。毛利は右前蹴りで宮崎の前進を止める。左右フックを振りながら前に出る宮崎。毛利は左ローを受けながら距離を保ち続けるが、宮崎の右フックがヒットする。グラついた毛利がシングルレッグへ。それを潰した宮崎が鉄槌を連打して初回を終えた。

最終回、宮崎が右ローを見せる。毛利も蹴りを散らしていく。相手の左ジャブをかわした宮崎の左ローで、毛利の体が流れる。しかし毛利の右がクリーンヒットし、宮崎がダウン。立ち上がる宮崎をすぐに毛利が抑え込み、肩固めに移行して絞め落とした。

勝者の毛利は盟友・宮崎へメッセージを送り、会場に詰め掛けた地元ファンに感謝を述べた。
今回がラストマッチとなった宮崎は満面の笑みを浮かべながらマイクを持ち、涙を浮かべながら「32年間武道をやって、格闘技をやって、仲間に恵まれて楽しかったです。これからも武道、格闘技を通じて世界が平和になるように活動していきます。ありがとうございました!」と挨拶。師の有永浩太郎会長と、プロモーター山本陽一氏から花束を受け取った。


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【TORAO28】毛利昭彦戦へ、宮崎清孝─02─「一つだけ、やるからには一生懸命やる。それだけです」

【写真】11月27日の後楽園ホール大会で打威致のセコンドを務めていた宮崎 (C)MMAPLANET

12月4日(日)、山口県周南市の新南陽ふれあいセンターで開催されるTORAO28で、毛利昭彦を相手にラストマッチを迎える宮崎“師範代”清孝のインタビュー後編。
Text by Shojiro Kameike

空手から始まった宮崎の格闘技人生は、MMAのケージの中で終幕を迎える。しかし周南市の毛利道場とともに、宇部市で宮崎が築き上げてきた格闘技は、彼の弟子たちに受け継がれていく。そんな弟子や周囲の人たちに見せたい人生のチャレンジ、そして宮崎の夢とは。

<宮崎“師範代”清孝インタビューPart.01はコチラから>


――最初から引退試合の相手は毛利選手だと決めていたのですか。

「clubDEEPに出た時から決めていました。『最後は俺と対戦してくださいね』って毛利さんにも言っていて。当時は何気ない話で、毛利さんも『分かった、分かった』ぐらいの返事でしたけど(笑)。それで2回目のプロ修斗山口大会が開催されると決まった時に、『ここで試合しましょう。俺はこの試合を最後にします。他の試合には出ずに、毛利さんとの試合に集中するので』とお願いして、OKをもらっていたんです。でも大会が中止になってしまいました」

――2018年7月に初めての山口大会が開催され、続いて2020年5月に第2回大会が予定されていました。コロナ禍で中止になりましたが、その第2回大会で毛利選手との引退試合が行われる予定だったのですね。

「そうなんです。第1回大会の翌年に第2回大会の話が挙がってきて。翌年の山口大会が中止になったあと、今度は福岡大会でやるかどうかという話もありました。でも毛利さんが『この試合は山口でやりたいんだ』と言ってくれて。自分としては毛利さんがOKだったら福岡大会でも良かったんですが、その福岡大会も中止になって……そういうことの繰り返しで、3年越しのラストマッチになりました」

――その期間に、本当に毛利さんとのラストマッチを行えるかどうか不安ではなかったですか。

「もちろん、不安な気持ちもありました。大会が決まって、気持ちもつくって練習していたら、大会がなくなってしまう。それが3~4回も続いて、コロナ禍は本当に終わるのか――その不安がある一方で、自分も年齢を重ねていく。でも毛利さんとも『試合ができるならやりたい』と話をしていて。自分の弟子たちにも『最後はもう1回ちゃんと試合をして辞めるから』と伝えていました。目標を持ってチャレンジするところを見せたかったんです。たとえ目標を達成できなくても、チャレンジしていけば良いことが待っているから。結果がどうなろうと、チャレンジし続けていこうぜって」

――……。

「なのに自分のほうから、年くったから辞めたというのは無しですよね。私も最後にもう1試合したかったし、練習も好きですから、弟子たちと一緒に練習していると気持ちも上がってくるので。その繰り返しでした。それで今回の試合が決まり、コロナ禍は収まっていないけど大会はやれそうだと。自分も年齢的に、そろそろかぁと思っていたので、ギリギリでした。お客さんに見せられるぐらいは動くことができる、その状態で試合が決まって良かったです」

――なるほど。そのなかで、今年5月には有永道場Team Resolveの常設道場をオープンされています。

「ずっと他のトレーニングジムの一角を借りて練習していたんですよ。そのジムが閉店するかどうかという話になり、自分たちでやるしかないと思って常設道場をオープンしました。実は、常設道場を出してどうこうという気持ちは、もともと一切なくて。ただ、私のスタンスは『じゃあ良いよ』なんです」

――じゃあ良いよ、というのは……。

「コレやりたい――じゃあ良いよっていう感じで続けてきて、今の環境にたどり着きました。一つだけ、やるからには一生懸命やる。それだけです。この先どうなっていくかは分かりません。だから、今できることを一生懸命やる。今やらないと、いつできるか分からないから。弟子たちにも、そう伝えてきました。そうやって続けてきて、周りに応援してくれる方も増えてきたおかげで、常設道場をオープンすることができています」

――宮崎選手がMMAを始めた当時と比べて、今は山口県でもMMAを始めたいという人は増えてきていますか。

「増えていますよ。キッカケは朝倉未来とRIZINが多くて。そこに至るまでには、やっぱりプロ修斗の大会が山口で行われたことは大きかったです」

――一方、有永道場Team Resolveでは空手のクラスも続けられています。

「ウチはキッズ空手が多いんです。今日の後楽園ホール大会に出る打威致(※取材は11月27日の後楽園ホール大会開催前に行われた)も、小4の時にキッズ空手から始めた選手で。ウチでは中学校になったら空手とMMA、どっちを選んでもいいよと説明しています。そうしたら打威致はMMAをやりたいと言って……。感慨深いですよね。そうやって空手から始めた子供たちが、MMAをやって後楽園ホール大会に出ることができるなんて。『あの打威致が』っていう感じですよ。

打威致と一緒の大会で試合をする。それが我々の夢だったんです。だから打威致も山口大会で試合したいと言っていたんですけど、今回は後楽園ホール大会に出ることになりました。1週間前だからいいじゃないかとアイツに言って。1週間の差はありますけど、最後にアイツと一緒に追い込んで練習することができて良かったです」

――MMAファイターとしては、今回がラストファイトとなります。その後はジム運営者として、そして指導者としての目標はありますか。

「今の時点で練習できる環境にある子たちだけでなく、家庭環境の問題――なかには金銭面とかでジムに来ることができない子もいたりします。そういう子たちが上を目指せるようにしたいです。そして、その子たちが試合を見て『あんな選手になりたい!』と思ってくれるような選手を育てること。その環境づくりをやっていきたいです。

あとはお年寄りも多い地域なので、マスター世代が楽しく体を動かせる社交場にもしていきたいですね。そのマスター世代の人たちと酒を飲みながら、若い連中の試合を見て『アイツら強くなったなぁ!』と言うのが夢です(笑)。

マスター世代にも、自分のように体を動かしていたら健康でいられることが分かってもらえるように――最後の試合も全開でいきますよ」

■視聴方法(予定)
12月4日(日)
午前11時30分~ Twit Casting LIVE

■Torao28対戦カード

<67キロ契約/5分2R>
毛利 昭彦(日本)
宮崎“師範代”清孝(日本)

<バンタム級/5分3R>
野尻 定由(日本)
神田T800周一(日本)

<49キロ契約/5分2R>
宝珠山 桃花(日本)
古賀 愛蘭(日本)

<闘裸男寝試合73キロ契約/5分2R>
森戸 新士(日本)
白木アマゾン大輔(日本)

<フライ級/5分2R>
植木“令和”新(日本)
若宮 龍斗(日本)

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DEEP MMA MMAPLANET o Torao Torao28 UFC ボクシング 修斗 宮崎清孝 極真会館 毛利昭彦

【TORAO28】宮崎清孝、MMAの旅路。最終章─01─「最後は『地元で毛利さんとやる』と」

【写真】1972年10月12日生まれ、プロデビューは34歳11カ月。そこから本格的にプロを目指し、50歳と1カ月でラストファイトを迎える宮崎 (C)SHOJIRO KAMEIKE

12月4日(日)、山口県周南市の新南陽ふれあいセンターで開催されるTORAO28のメインイベントは、毛利昭彦×宮崎“師範代”清孝の地元勢対決となった。
Text by Shojiro Kameike

今回がラストマッチと公言している宮崎は、今年50歳。山口県の西部、宇部市でMMAジム「有永道場Team Resolve」を運営している。その宮崎がMMAを始めた経緯と、山口県西部のMMA事情――そしてラストマッチで戦う毛利との関係性を語ってくれた。


――宮崎選手が所属している有永道場というのは、もともとは空手の道場なのですか。

「はい。私は極真会館の山口支部で空手を始めて、現館長の有永浩太郎と一緒に独立したんです。有永道場の本部は山口市にあるのですが、宇部市でも空手の稽古をしたいという仲間が増えてきて、宇部市に支部をつくり私が担当することになりました」

――極真空手を始めようと思った理由は何だったのでしょうか。

「格闘技への興味は他の男の子と同じぐらいで……ボクシングとかを見ていた程度でした。空手を始めたのは、ずっとお世話になっている叔母がキッカケです。私は高校まで野球をやっていたものの、野球部の上下関係の理不尽さに我慢ができなくて(苦笑)。部活を辞めてフラフラしていたのですが、叔母から『このままではロクな大人にならない。私の知り合いに空手の先生がいるから、その道場に入りなさい』と言われました。

仕方ないか……と思って空手道場に入ったら、最初はやられるわけですよ。でも、そこから本気になり、やっていくと楽しくなっていきました。自分の性に合っていたんでしょうね。自分で考えながら練習し、成果が出て来ると楽しかったので」

――フラフラしていて空手道場に入れられるということは、その時期はヤンチャな生活を送っていたのですか。

「いや、それほどは……(苦笑)。警察がどうこう、という経験はないです。でも、嫌なものは嫌ですからね。結局は――パンクだったんです(笑)」

――アハハハ。パンクであることは、セックス・ピストルズ式のチームTシャツを見ても分かります。しかし上下関係の問題から野球部を退部していたとのことですが、空手道場の上下関係はいかがでしたか。

「厳しい of 厳しい、でした。でも先輩たちとは年齢も離れていて、その厳しさも礼儀作法に関するものだったりするわけですね。部活は1歳上ぐらいの先輩から、よく分からないことを言われるんです。なぜ自分がそれをしないといけないか分からないという感じで。だから空手道場の上下関係は、苦ではなかったです」

――理不尽か理不尽ではないかという違いですね。

「そうです。結局は自分が納得できるか、できないかで。空手の場合は、納得いかないことがあっても、道場の組み手で――ちゃんと成敗されるわけです(笑)。私も生意気でアホだったので、先輩に目をつけられることもありました。でも、そうやって白黒ハッキリする世界が好きだったんですね」

――当時の山口県では、そうやって強くなるためには空手しか選択肢しかなかったのですか。

「空手かボクシングですね。当時の極真空手は、世界大会が行われたら格闘技雑誌の増刊が出るぐらいだったじゃないですか。その極真空手をやっていれば強くなれる──そう思っていました。空手が最強だと思っていたし、実際にやっていて楽しかったですから」

――将来的にも、ずっと空手をやっていこうと考えていたのですか。

「いえ、現役時代は中国選手権で2位、全日本選手権でベスト8に入ってから、26歳の時に空手は引退したんです。そこからはゆっくりと音楽を聴きながら、美味いものを食って生きていこうと思っていました。特に空手を辞めてドラマーになるという夢もあったのに、35歳でMMAを始めて50歳まで続けているという(笑)。MMAを始めたのは、高校時代から一緒に空手をやっている仲間が突然『自分は寝技がやりたい』と言ってきて」

――突然、ですか(笑)。

「自分も寝技はやったことがないので分からないし、当時は周りに寝技をやっている道場もなく、今のようにインターネットで検索できる時代でもなかったので。そこで山口県内を調べてみたら、毛利道場というところがあると分かったんです。その頃は防府市に格闘技をやっている仲間がいて、その練習場所に行ったら毛利さんがいました」

――今回ラストマッチの相手となる毛利昭彦選手ですか。

「そうです。その毛利さんたちと3カ月ぐらい寝技の練習をしてから、MMAのスパーリングをし始めて、毛利さんから『一緒にやりませんか』と言っていただいて。そこから私も周南市の毛利道場へ行くようになりました。今のジムではなく、まだ毛利さんのご実家の倉庫でやっていた頃です」

――MMAのスタートは毛利選手との出会いがキッカケだったのですね。

「そうやってMMAの練習を始めて半年ぐらい経ったあと、2007年だったかな? 周南市のclubDEEP、フューチャーキングトーナメントが開催されたんです。でも当時はまだ山口県内でMMAをやっている人も少なくて、70キロ級に出場してくれないかと言われまして。自分としては無理だなと思ったのですが、どうしてもと言われて――出場したら案の定、腕十字で負けました(2007年9月23日、田口トシヒロ戦にて1R腕十字で一本負け)。

アハハハ、当然ですよね。でも自分自身に対してムカついて、そこから本腰を入れてMMAに取り組むようになり、アマチュア修斗に出始めました。でも、やっぱり勝てない。周りにMMAを教えてくれる人もいない。だから出稽古に行って、いろんなセミナーに参加しながら創っていて、どんどん形になってきたという流れです」

――ではMMAを始めた頃は、何を目標として練習していたのでしょうか。

「強くなりたい、始めたからには本気でやりたい。それが目標でした。始めた時点で自分も若くはないし、そこから自分がUFCに行けるかといえば、行けるわけがなくて。修斗のチャンピオンになれることもないでしょう。ただ、MMAをやっていると楽しくて、一緒に練習したいという子たちも増えてきました。そうした子たちが宇部でMMAができる環境を創り、その道標になりたかったです。そのためにはまず自分がプロ選手にならないといけない。修斗は定期的にアマ修斗を開催していて、そこで勝てばプロになれると思い、まずは修斗でプロになることが目標でした。

ただ年齢も年齢ですし、仕事をしながらジムもあって――その状況では、自分はそれほどプロで試合はできないことは分かっていて。それでもプロになってから、最後の試合は決めていました。『地元で毛利さんとやる』と」

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MMA MMAPLANET o Progress Torao Torao28 修斗 森戸新士 毛利昭彦 白木アマゾン大輔 秋山翼 須藤拓真

【TORAO28】時代を越えないトップ対決──闘裸男・寝試合で森戸新士が、白木アマゾン大輔と対戦

【写真】両者の直近の組み技inケージは森戸が9月のGLADIAOTR=須藤戦で、杉江は5月のHEAT=レフェリーだ (C)MMAPLANET

8日(土)に12月4日(日)、山口県周南市の新南陽ふれあいセンターで開催されるTORAO NATION STATE主催プロフェッショナル修斗公式戦山口大会=TORAO28の追加カードが発表され、闘裸男・寝試合73キロ契約で森戸新士が白木アマゾン大輔と対戦することが発表されている。

周南市から車で1時間の岩国市にLeos柔術アカデミーという自らの城を持つ森戸にとって、今回の試合は昨年12月の闘裸男・広島大会に続き凱旋マッチといえる。


しかも対戦相手はアマゾンという異名が入ると、どうしても杉江と表記したくなる──白木だ。本人もSNSで「22年ぶりの闘裸男、12年ぶりに修斗に帰ってきました」と発信しているが、アマゾンの最後の修斗出場は2011年1月の遠藤雄介戦で、干支がもうすぐ一回りする里帰りとなる。

その一方で闘裸男の第1回大会は2002年6月で、アマゾンの闘裸男出場は2004年5月。当時所属していたALIVEの鈴木陽一代表とスペシャルエキシビションマッチで組み技戦を行っており、22年ではなく18年振りとなるが──本人も勘違いするほど時が経っているということだ。

いずれにせよ、2つのディケイドが経過しようというなかでアマゾンは未だに日本のトップ柔術家、トップ組み技師として君臨しており、改めて凄まじさが理解できるというもの。

そのアマゾンは8月のKIT5 における塚田市太郎戦こそ練習中のケガで欠場となったが、7月にはマスター3とはいえ全日本ノーギ柔術ライト級で優勝している。同じくKIT5で森戸は大柳敬人に延長ゴールデンスコアで敗退も、今やその顔として活躍しているケージ&ポイントグラップリング=Progressでは9月のGLADIATORで須藤拓真を下している。

森戸×アマゾンのグラップリング戦は決して新旧トップ対決でなく、日本トップ・グラップラー対決といえる。なお修斗公式戦では植木“令和”新✖若宮龍斗、墨吉涼太✖久保昌弘、毛利昭彦×宮崎“師範代”清孝に続き、フェザー級の紀州✖HAMMER KATU、フライ級の秋山翼×有本亮我と2回戦で中国✖関西対決も決まっている。

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DEEP MMA MMAPLANET o Torao Torao28 修斗 小見川道大 摩嶋一整 森戸新士 毛利昭彦

【TORAO28】3年5カ月振りの闘裸男、周南市大会で宮崎清孝が毛利昭彦を相手にラストバトル!!

【写真】宮崎、そして毛利。両者の魂が頭の天辺から爪先まで詰まりまくった一戦になること間違いない(C)MMAPLANET

12月4日(日)、山口県周南市の新南陽ふれあいセンターで開催されるTORAO NATION STATE主催プロフェッショナル修斗公式戦山口大会=TORAO28の対戦カード第一弾が発表された。

周南市での闘裸男はコロナ禍が始まった2020年5月に予定されていたが延期~中止に、実に2018年7月1日以来3年5カ月振りに実施されることなった。


今回発表されたのは2回戦の3試合。フライ級の植木“令和”新✖若宮龍斗、ウェルター級の墨吉涼太✖久保昌弘、そして67キロ契約の毛利昭彦×宮崎“師範代”清孝の対戦だ。

毛利は開催地となる周南市に毛利道場を構える道場主、一方の宮崎も西に70キロほど離れた宇部市の有永道場 Team Resolveの代表であり有永宇部道場の師範代だ。

毛利は2019年10月のDEEPにおける小見川道大との激闘以来の実戦復帰で、最後の白星は前回の闘裸男・周南市大会で挙げたものだ。宮崎はその前回大会で岡田剛史との痛み分け以来の試合出場となる。

宮崎は既にこの1戦を最後の試合とSNSで発表しており、同世代・同じ立場にある毛利は完全燃焼をする相応しい相手、そして闘裸男はその舞台として最適といえるだろう。

今大会は周南観光コンベンション協会が特別協賛しており、開催地周辺の観光案内の他、地元グルメ情報の紹介やお土産の販売なども企画中とのこと。

またご当地選手として、摩嶋一整や森戸新士が組み技戦で出場という話も伝わってくるが──正式発表を待ちたい。

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DEEP Special The Fight Must Go On ブログ 佐伯繁 小見川道大 毛利昭彦

【The Fight Must Go On】Must Watch !! 佐伯繁のおススメ、DEEPケージファイト思い出の5番勝負─04─

【写真】テイクダウンコントロールから一転、激しい殴り合いに (C)KEISUKE TAKAZAWA/MMAPLANET

全国的に緊急事態宣言が解除され、格闘技ジムの活動再開も伝わってくるなか──それでもMMA大会は中止及び延期が続いています。それでもUFCの活動再開や、国内でも無観客大会が開かれつつあるなか、引き続きThe Fight Must Go Onということで、第40弾はMust Watch!! このスポーツの著名人が、改めて視聴することを薦める試合を紹介したい。

佐伯繁代表がDEEPオフィシャルYouTubeチャンネルにアップされているケージマッチから、「今、まだアップしきれていないけど」思い出の5試合を振り返る──企画の第四弾。

※ここで紹介する試合は、オフィシャルホームページやオフィシャルYouTubeチャンネルで誰もが無料で視聴できるファイトに限っており、違法でアップされた試合は含まれていません。


佐伯代表が選んだ「今、まだアップしきれていないけど、アップしているなかから思い出の5番」、4試合目は2019年10月22日に行われた小見川道大✖毛利昭彦 のベテラン対決だ。

この3カ月前にオーロラ☆ユーキを破り、3年5カ月振りのMMAマッチを勝利で飾った小見川に対し、山口県周南市でMMAの普及に努める毛利。43歳と44歳の対決に後楽園ホールが揺れた。

佐伯繁のMust Watch 04、小見川✖毛利の選択理由は以下の通りだ。

佐伯繁
「正直言って、オジサン対決なんですよ。今の時代とも逆境している戦いでした。でも40歳になったオジサンが……毛利君も血まみれになって戦った。決してフェザー級のナンバーワンを決めている戦いじゃないです。でもベテランの2人が、終った時の清涼感も良くて。あの瞬間、皆に伝わるモノがあったんじゃないかと思います。

若い子にアレをやってくれと言っているわけじゃなくて、でも若い子に何か伝わったはず。この2人、オジサンだからこそ味があった。凄く噛み合ったし、心に残る戦いをしてくれました」