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【NEXUS29】初の後楽園大会(02) 河名マスト、2Rドロー後に寿希也が続行不可能でTKO勝ち。栁川は金星

【写真】泣き崩れた寿希也に一言声を掛けた河名。こういう勝負を手にするのは、キャリアを構築するうえで非常に大切になってくる (C)MMAPLANET

7日(月)に東京都文京区の後楽園ホールでNEXUS29が開催された。

ネクサスにとって初の後楽園ホール大会レポート第2 弾は、中盤戦3試合の模様をお届けしたい。


<フェザー級/5分2R+ExR>
栁川唯人(日本)
Def.2R3分53秒by RNC
島村裕(日本)

10月の川越大会でプロデビュー=RNCで一本勝ちしたばかりの栁川が、キャリア27戦目の島村と対戦。ネクサスでは昨年12月に小森真誉に敗れ、Gladiatorでは1勝1敗──直近の試合で中川晧貴に判定負けを喫している島村としては、何があっても落とせないマッチアップだ。

試合は開始直後から、両者が左右のフックを交換し激しい打撃戦に。そのなかでサウスポーの島村のガードが下がり、栁川の右を被弾し下がる場面も。ここからのテイクダウン狙いも反応し上々の立ち上がりとなった栁川も、左を打つ際に防御が甘くなり右をヒットされる。

直後から島村の左インサイドカーフで前足を削られるようになった栁川が、前に出られないように。さらにローを受けるとパンチも被弾するという悪い流れに、陣営から「自分の距離から、前に出る」というアドバイスを受けた栁川が右ボディストレート、そこにテイクダウンを織り交ぜるなかで顔面へのパンチの距離感も戻って来る。

それでも左はガードが落ちる栁川だが、左を打たれた直後に右を打ち返し、足を止めての打ち合いはどちらが効かされてもおかしくない展開に。ここからケージ際のクリンチの攻防で初回が終了した。

2R、左と右の打ち合いのなかで、右を当てる栁川が攻勢のなか島村は組んでボディロックの状態に持ち込む。島村の大内を小外で切り返した栁川がトップを取り、ニーシールドにも右のパウンドを落とす。栁川が立ち上がると、島村もレッスルアップから左腕を差してスタンドへ。

離れた両者、勝ち切るための打撃戦は根性勝負となり、ついに栁川は右の際にもガードが疎かになる。ノーガードに近い打ち合いは、栁川が右ではなく左フックを島村の右に合わせてダウンを奪う。

即レッスルアップからシングルに出た島村だったが、栁川が切ってバックに回ると両足をフックして殴る。

RNC狙いを一度はリストコントロールで逃れた島村だったが、続くアゴの上からのRNCをずらそうとした際、口を開いたような形でセットアップされ──タップを強いられた。絞めでもフェイスロックでもない、いわばマウスクラッシャーのような形で栁川が金星を挙げた。

<ライト級/5分2R+ExR>
ジェイク・ウィルキンス(米国)
Def.1R1分59秒by TKO
キム・ハンオル(韓国)

UFCファイター=チョン・ダウンを帯同したキム・ハンオルに対し、ウィルキンスが右インローを蹴る。さらに右ミドルハイ、続いて左カーフと蹴りを続けるが、その蹴り終わりに右を合わされる。

振りの大きな右フックにも、左ストレートのカウンターを狙ったキムは右リードフックを振るい、蹴りの距離を潰していく。首相撲に取ったウィルキンスは首を抱えて背負い投げ一閃、背中からキムを落とすと袈裟からストレートアームロックへ。

腕への危機は解除したキムだが、右腕の自由を奪われた状態で頭を抱えられており身動きが取れない。動けないキムに対し、ジェンキンスは左のパンチを連打するとレフェリーが試合を止めた。「戦える」と抗議するキム。その気持ちも分からないでもないが、有益な防御を取ることができておらずストップは致し方ない。

<フェザー級/5分2R+ExR>
河名マスト(日本)
Def.2R5分00秒by TKO
寿希也(日本)

互いが「大勝」を口にしてのケージインとなった注目のフェザー級の一戦。タッチグローブ直後に仕掛けた河名だが、左を差しにいったところで首を巻き込まれ前方に姿勢を乱す。自らはスプロールしトップを取った寿希也は、奇襲を見事に逆手にとった形でエルボーを打ち下ろす。立ち上がり、河名のレッスルアップ時にも頭を抑えて右ヒジを入れた寿希也が、右ストレートをヒットさせる。

それでも河名は前に突進、この動きに寿希也は姿勢を乱し尻もちだけでなく背中をキャンバスにつかされた。河名は右足をホールドして殴っていくが、蹴り上げられて動き止まる。

寿希也は左右の蹴り上げを続ける。河名は足を捌いて抑えにいくも、寿希也はクローズドガードに取る。後方回転し亀になった寿希也は素早く立ち上がり、ダメージが残っているのか河名はバックを維持できない。

離れた寿希也に左を当てた河名が、組みを嫌がり離れた寿希也が姿勢を乱したところでパンチを続ける。ここで河名が組んで小手を決めて投げを打つ。左手をマットにつけた河名に対し、寿希也はその手首を取って引きつつ左腕を差し込む。両者が腹ばいで同体になり、スタンドへ。

互いに左腕を差した状態で寿希也の小内刈りが決まり、河名は下に。それでも必殺のウィザーから腰に寿希也を乗せて浮かせると、スタンドに戻り胸を合わせる。続くシングルを切って離れた寿希也が、逆に組んでいきシングルから右腕を差しつつ小外刈りへ。

腹ばいになった河名は起き上った直後に左エルボーを決めた。距離を取り直した両者、寿希也の右を受けた河名が姿勢を乱す。すかさず寿希也はダブルレッグを仕掛け、テイクダウンを奪う。

背中を預けて立ち上がった河名は、後方から左ハイキックを受けそうになり前を向き、両者が間合いを取りなおす。河名の右前蹴りをキャッチして右ストレートを打った寿希也は、前に出てきたところでスピニングバックキックを決める。

河名も怯まず左フックを振るい、寿希也の小外からシングルレッグを潰し、ヘッドコントロールへ。強引に投げを打った寿希也は下になり亀の態勢も河名を落とそうとし時間を迎えた。

2R、寿希也は手を合わすだけでなく、ハグを求めて試合再開。ボディロックに首を抱えて投げを打とうとした寿希也に対し、河名が後方への投げを豪快に決める。右手をついて危ない落ち方をした寿希也はバックコントロールに立ち上がってキムラを狙う。

河名は慌てず前方に崩すとキムラを諦めた寿希也が背中を自らつけるように引き込む。その刹那、河名が強烈な左エルボーを振り下ろす。この一発で右目尻をカットした寿希也は、蹴り上げから距離を創ろうとする度に、河名が空間を潰してガードの中で抑える。

寿希也が右足を払いあげ、スイープ狙いから立ち上がったところでドクターチェックが入った。再開後、左→右をヒットした寿希也は、それでも前に出てくる河名のボディロックに首を巻き込んで投げを決める。続くスクランブルでバックに回り、両足をフックすると腹ばいになった河名の背中が伸びる。上を向こうとした河名に対し、寿希也は絞めを狙う。

河名も譲らず、もう一度うつ伏せになって寿希也を振り下ろそうと腰を上げる。左足で太腿を蹴り、背中を伸ばそうとする寿希也──ここで激闘の10分が終わる。ジャッジの裁定は20-18、18-20、19-19でドローに。

激闘は延長戦突入と思いきや、傷口のチェックを再度受けた寿希也は、ドクターの指さす方向を追うことがデキず、ドクターストップに。2R終了時、河名のTKO勝ちという裁定が下った直後に寿希也は声を挙げて涙を流した。

ドローの裁定が下った直後、自陣で腰を下ろしてしまっていた寿希也。判定勝ちでもおかしくない戦いを繰り広げ──気持ちが途切れていてしまったかもしれない。とはいえ、この両者の対戦はタイトルマッチでも2R&延長Rのネクサスにあって、最初から3R制が見たいと見る者が思ったに違いない激闘、再戦は必至か。

続いてNEXUS バンタム級挑戦者決定戦で森永ユキトが、咲間“不良先輩”ヒロトを3-0の判定で下し、チャンピオン河村泰博へ王座挑戦が決定。解説を行っていた王者はケージに入ると「こんな試合をしているようじゃ、俺には勝てないよ」と森永を切って落とした。

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【パンクラス】速報中!パンクラス NEO BLOOD!

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3連休の最終日は
パンクラス。品川インターシティでNEO BLOOD!が開催されます。大会名のとおり第28回ネオブラッドトーナメントの決勝を軸に藤野恵実× 渡辺彩華をメインに据えたラインナップ。本日はU-NEXTで観戦しつつ、電波と充電の続く限り速報します。


【第1試合 女子ストロー級】
×悠花(ALLIANCE)
(1R アームロック)
○HARUKA(宇留野道場)
1R、開始直後からの差し合い。テイクダウンしたのは悠花。上をキープしていたがHARUKAはスタンドに脱出。逆に投げでテイクダウン。しかし悠花はすぐに立ち上がってスタンドの展開。至近距離でパンチを打ち合ってラウンドを終えた。
2R、スタンドの攻防から悠花がタックルで組み付いてケージに押し込む。しかしHARUKAはスタンドでバックに回ってコントロール。だがここからの展開を作る事が出来いない。身体が離れると再び差し合い。するとHARUKAが首投げでテイクダウン。袈裟固めで固めるが決められずにラウンド終了。
3R、スタンドのお見合いからプレッシャーを掛けるのは悠花。意を決してタックルに行くがHARUKAはかわしてサイドバックに張り付く。ここは悠花がスタンドに脱出。しかしHARUKAが組み付いて首投げでまたも倒すとそのままアームロック。これで一本勝ち!


【第2試合 ストロー級】
○増田大河(セルフディフェンスアカデミー)
(3R TKO)
×清沢魁人(トイカツ道場ファイティングラボ松本)
1R、開始早々に増田のローで清沢はスリップしてバランスを崩す。増田はそのまま上になるが深追いせずブレイク。再開すると増田はまたもカーフキック。清沢はグラつく。さらに蓄積して攻勢。何度もバランスを崩す。終了間際には増田が右フックも当てて優勢のままラウンドを終えた。
2R、スタンドでプレッシャーを掛ける増田。清沢は意を決してタックルで組み付く。しかし増田の腰は重い。身体が離れると清沢は玉砕覚悟で左右のパンチを振り回して打ち合いを仕掛ける。増田はこれに応戦。増田の右フックが何度もヒットするが清沢はなんとか堪えてラウンド終了。
3R、開始直後に増田のフックがヒット。清沢は千鳥足。止められてもおかしくないが前に出る。増田は無慈悲に迎撃。右フックで前のめりに倒れたのを見てレフェリーが試合を止めた!


【第3試合 フライ級】
×赤崎清志朗(香取道場)
(1R TKO)
○今井健斗(マーシャルアーツクラブ中津川)
1R、ゴングと同時に今井が間合いを詰める。果敢にパンチを打ち込むと赤崎も応戦。しかし今井のフックがクリーンヒット。ダウンした赤崎を見てレフェリーが試合を止めた!


【第4試合 バンタム級】
○木本海人(CAVE)
(判定2-1)
×上野惇平(ハイブリッドレスリング八戸)
1R、開始直後から木本がイケイケ。長い手足を活かして左右のパンチ、ミドルを的確にヒット。上野は危ない場面だったが堪えると組み付いて試合を落ち着ける。だが木本は突き放すと顔面に前蹴り。さらにフックのコンビネーションで上野をグラつかせる。しかし上野は打たれ強い。木本の攻撃をかいくぐってタックルでテイクダウン。だが木本はスルッと立ち上がってラウンドを終えた。
2R、木本のパンチをかわして上野がタックルでテイクダウン。完全に背中をつかせる。ガッチリとポジションを固めて時間が経過。ハーフに移行するが木本はスタンドに脱出。じわじわとプレッシャーを掛ける木本だが、上野はまたもタックルでテイクダウンしてラウンド終了。
3R、逆に木本がタックルで組み付く。しかし上野は腰が重い。受け止めるとケージに押し込んで差し合い。膠着してしばらくこの状態が続く。残り1分で身体が離れると上野はタックルで組み付く。堪える木本だが、最後の最後に上野がテイクダウンして試合終了。微妙な判定はスプリットで木本に軍配!


【第5試合 バンタム級】
×名久井悠成(ANSWER FIGHT)
(2R 三角絞め)
○梅原規祥(リバーサルジム武蔵小杉 所プラス)
1R、開始直後から至近距離での激しい打ち合い。回転の速い打撃で削り合う。一旦試合を落ち着くと差し合いからスタンドでバックに回った名久井。側頭部にブンブンとフックを打ち込む。だが梅原は向き直ってテイクダウンに成功。名久井の下からの蹴り上げを捌いてパウンド。さらに梅原は足関節を狙うが名久井は脱出してラウンド終了。
2R、開始直後に梅原はタックルでテイクダウン。しかし名久井は下から腕十字を狙う。梅原は腕を抜いてパウンド。回転してパスガードしてサイドを奪取。立ち上がる名久井にくらいついて試合をコントロールするが、名久井もスタンドでバックに回る。しかし梅原は腕絡みからグラウンドに持ち込んで腕十字からの三角絞め!名久井はバスターで叩きつけるが、梅原はタイトに絞め上げるとついにタップ!梅原が師匠の所英男を彷彿とさせる一本勝ちです!


【第6試合 バンタム級】
○矢澤諒(パンクラスイズム横浜)
(1R TKO)
×漆間將生(KRAZY BEE)
1R、スタンドでの静かな立ち上がりかと思いきや、パンチの交差から矢澤の右フックがヒット。漆間は腰を落とす。すぐに立ち上がると再び打ち合い。すると間髪入れずに矢澤の右フックがクリーンヒット。ダウンした漆間を見てレフェリーが試合を止めた!


【第7試合 バンタム級】
×鬼神光司(CAVE)
(2R TKO)
○高城光弘(リバーサルジム横浜グランドスラム) 
1R、プラッシャーを掛ける鬼神。組み付くとケージに押し込むが高城は腰が重い。身体が離れると鬼神は打撃にシフトチェンジ。左右のフックを振り回して的確にヒット。そうすると逆に高城がタックルでテイクダウン。だが鬼神もすぐに立ち上がってケージ際で差し合い。このままラウンドを終えた。
2R、スタンドの展開から組み付いたのは鬼神。またもケージ際での差し合い。細かいパンチと肘の応酬で鬼神は顔面から出血。ドクターチェックが入る。ここで試合終了のブザー。ドクターストップで高城の勝利。


【第8試合 バンタム級】
○サイバー遼(トライフォース東中野)
(判定3-0)
×中村雄一(ハイブリッドレスリング八戸) 
1R、開始早々に中村が二段蹴りから打撃でラッシュを仕掛ける。しかしサイバーは冷静にタックルでテイクダウンに成功。しばらくキープすると、立ち上がろうとする中村に対してリフトして再びテイクダウンに成功。絶妙なボディバランスでグラウンドをコントロールしてラウンドを終えた。
2R、序盤は中村が組み付いてケージに押し込む立ち上がり。しかしサイバーは脱出。立て直すと逆にサイバーが組み付いてケージに押し込む。ここから時間をかけてテイクダウンに成功。だが中村は立ち上がってパンチを出す。しかしこれも不発に終わってラウンド終了。
3R、スタンドでプレッシャーを掛ける中村。組み付いてくるサイバーをかわしてスタンドでバックに回るとそのままグラウンドに持ち込む。だがサイバーはスタンドに脱出。中村はパンチを振るって前に出るが組み付いてテイクダウンしたのはサイバー。決め手はないが主導権を握ったまま試合終了。判定はサイバーに軍配。


【第9試合 ライト級】
×芳賀ビラル海(マスタージャパン)
(判定1-2)
○神谷大智(BRAVE)
1R、打撃でプレッシャーを掛ける芳賀。神谷はタックルで組み付いてリフトするが、芳賀は空中で腕を取って十字を狙う。神谷は静かにグラウンドに降ろすが、芳賀は腕を離さずしばらく狙っていたが神谷は脱出。スタンドに戻ってお互い決め手に欠いてラウンドを終えた。
2R、やはり前に出る芳賀。対する神谷はタックルでテイクダウン。大きな攻め手はないもののバックに回るとポジションをがっちりとキープ。グラウンドで主導権を握ってラウンド終了。
3R、神谷は開始直後の片足タックルで組み付く。芳賀の体勢を崩すと何度も倒しにかかるが芳賀の腰は重い。それでも強引に芳賀を中腰にするとバックに回ってポジションをキープ。しかし残り1分で芳賀は正対。小刻みなパウンドを落とすが神谷は下からしつこくタックルで足に組み付く。ぐちゃぐちゃしたまま試合終了。微妙な判定はスプリットで神谷に軍配!


【第10試合 ミドル級】
○佐藤龍汰朗(エクストリーム柔術アカデミー)
(判定3-0)
×岩城啓祐(TRIBE TOKYO MMA)
1R、開始直後に岩城のミドルをキャッチした佐藤。そのままバックに回とうろするが佐藤は強引に立ち上がる。ここから目まぐるしく上下が入れ替わるスクランブルの展開。岩城は強引な首投げから袈裟固めを狙い、佐藤はスタンドでバックに回ってしつこくパウンドで削る消耗戦の末にラウンドを終えた。
2R、開始直後に佐藤が胴タックルでテイクダウン。すかさずバックに回るとチョーク。しかし岩城は必死で耐えてリバースに成功。だが佐藤はスルッと身体を入れ替えてまたもバックに張り付く。首を狙いながら側頭部にパウンドを乱射。さらにチョークで仕留めにかかるが岩城は堪え切ってラウンド終了。しかし激しく消耗している。大丈夫か。
3R、パンチを振るう岩城に対して佐藤は胴タックル。押し倒すようにバックに回ると岩城の身体を伸ばして側頭部をパウンドで削る。さらにはマウントに移行。三角絞め。腕十字と仕掛け続けるが岩城は耐え抜いて試合終了。判定は攻め続けた佐藤に軍配。


【第11試合 第28回ネオブラッドトーナメント・ストロー級決勝戦】
×植松洋貴(NEVER QUIT)
(3R 腕十字)
○江崎壽(ALMA FIGHT GYM BASE)
江崎が前日計量250gオーバー。試合は実施するが勝敗に関係なくトーナメントは植松の優勝となる。
1R、開始直後にタックルにいく江崎。植松はこれを潰して上になるが、江崎は下から腕十字を仕掛ける。植松はなんとか凌いだが江崎は上のポジションを奪取。時間をかけて上からセンタク挟み!さらに腕十字で追い詰めるがタイムアップ。
2R、開始直後に植松のバックスピンキック。グラウンドに流れ込むとスクランブルの展開。江崎は上をキープして終了間際にセンタク挟み、腕十字を狙うが不発に終わってラウンド終了。
3R、またも植松がバックスピンキック。かわした江崎が足首を掴んでテイクダウンに成功。すかさず腕十字を仕掛けるとガッチリ極まって江崎が一本勝ちです。


【第12試合 第28回ネオブラッドトーナメント・フライ級決勝戦】
×伊藤まこと(パラエストラ柏)
(判定0-3)
○濱田巧(パラエストラ柏) 
1R、同門対決は重厚な立ち上がり。スタンドでの攻防からグラウンドに流れても両者腰が重く、すぐに立ち上がる。しばらくスタンドの攻防が続くと、伊藤がタックルでテイクダウン。しかし濱田も下から三角絞めを狙うなど、一進一退のままラウンド終了。
2R、積極的に打撃を出すのは濱田。ジャブに前蹴りで距離を詰める。さらにタックルで組み付いてケージに押し込む。伊藤の腰は重く、長い差し合いが続く。残り1分で伊藤の体勢を崩して濱田はバックに回る。だが伊藤も正対しかけたところでラウンド終了。
3R、序盤から組み付いて濱田がケージに押し込む。スタンドでバックに回ってグラウンドに引き込む。しかし伊藤はすかさず身体を入れ替えてバックを狙うが、濱田は押しつぶして上をキープ。伊藤も下から腕を固めて展開を狙うが濱田は脱出。スタンドで再開すると濱田はタックルでテイクダウンしてグラウンドのままタイムアップ。判定は濱田に軍配。同門対決を制した。


【第13試合 第28回ネオブラッドトーナメント・バンタム級決勝戦】
○田嶋椋(OOTA DOJO)
(2R TKO)
×上田祐起(reliable)
1R、前に詰める上田に対して田嶋はタックルを仕掛ける。数回目のトライでテイクダウン。しかし上田もすぐに立ち上がってケージ際で差し合い。田嶋は上田の体勢を崩して小刻みなフックで手数を稼ぐ。さらにテイクダウンしてバックに回るとチョークであわやの場面を作ってラウンド終了。田嶋が主導権を握った。
2R、スタンドでの見合いから田嶋がタックルでテイクダウンに成功。すかさずサイドを奪取する。上から荒々しいパウンド。さらにマット・ヒューズポジションから鉄槌を連打。動けない上田を見てレフェリーが試合を止めた!田嶋が快勝です!


【第14試合 第28回ネオブラッドトーナメント・フェザー級決勝戦】
○糸川義人(TURNING POINT MMA)
(判定3-0)
×石田陸也(DOBUITA)
1R、序盤にグラウンドで上になったのは糸川。しかし時間をかけて石田は立ち上がる。差し合いになると石田はグラウンドに引き込む。だが糸川はグラウンドをコントロールするとサイドに回ってラウンドを終えた。
2R、開始直後から差し合い。石田は長い手足を活かして首相撲からの膝蹴り。しかし糸川はお構いなしに足を掛けてテイクダウンに成功。石田は下からラバーガード。三角絞めを狙いつつグラウンドをコントロール。上になっている糸川だがなかなか攻められない。終了間際にはやっとパウンドを落とし始めてラウンド終了。
3R、距離を取りつつ、一発入ればダウンというような激しい打ち合い。互いに単発ながらもフックを振り回す。互いに被弾しフラフラになりながらもダウンせずに削り合う。有効打の多さは糸川が上手か。結局このまま決着つかずに試合終了。どっちに転んでも不思議ではない判定は糸川に軍配です。


第28回ネオブラッドトーナメントのMVPはバンタム級決勝をパウンドアウトで制した田嶋椋(OOTA DOJO)が選ばれました。


【第15試合 フェザー級】
○三宅輝砂(ZOOMER)
(2R TKO)
×小森真誉(ロータス世田谷)
1R、立ち上がりから緊張感のある打撃戦。その流れから三宅のパンチが冴える。左ジャブを中心に単発ながらも鋭いパンチを的確にヒット。序盤は打撃で応戦していた小森だが中盤からは組み付きにいく。しかし三宅は簡単に突き放してスタンドの展開のままラウンドを終えた。
2R、小森はミドルを駆使して打撃戦を挑む。しかし三宅のパンチはキレキレ。左ジャブ、ストレート、さらに右フックが面白いようにヒット。グラつく小森にパンチを打ち込み、ダウンしたところでレフェリーが試合を止めた!


【第16試合 ライト級】
×DARANI(PRAVAJRA)
(1R TKO)
○余勇利(マッハ道場)
1R、余はケンカのような間合いで距離を詰めると左右のパンチを強振。DARANIは面食らったか。しかしすぐに立て直すとタックルでテイクダウンに成功。小刻みにパウンド。しかし余は一瞬の隙を突いてスタンドに脱出。逆にDARANIを押し倒すと狂ったようにパウンド。動けないDARANIを見てレフェリーが試合を止めた!マッハ道場の新鋭がランカーを仕留めた!


【第17試合 コーメイン ライト】
○平信一(綱島柔術)
(2R チョーク)
×西尾真輔(宇留野道場)
1R、平は闘牛のように間合いを詰めて組み付くと簡単にテクダウン。すぐにパスしてサイドを奪う。ボディに膝を入れて手数を稼ぐ。さらには上四方の体勢に移行。チョークを狙いつつ西尾が立ち上がったところに待ってましたと言わんばかりに得意のジャーマン。またも倒してサイドをキープ。コツコツとパウンドを当ててバックに回ったところでラウンドを終えた。
2R、開始と同時にタックルでテイクダウンする平。またしてもサイドに移行。しかし西尾はするすると立ち上がるとスイープに成功。パウンドを数発入れると平良はこれが効いたか足下がフラつく。それでも組み付いてテイクダウンに成功。だがここでも西尾は立ち上がると左右のパンチを振るう。嫌がった平はタックルで組み付く。なんとかテイクダウンするとマウントを奪取。パウンドを振るってバックに回るとチョーク!これで西尾はタップ!平が一本勝ちです。
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【NEXUS28】仕切り直し。須藤✖渡部修斗があったからこそ──2月とは違う河村泰博×須藤拓真が見られる!?

【写真】須藤の足関前、足関後の展開がより楽しみになったバンタム級タイトルマッチだ(C)MMAPLANET

27日(金)、NEXUSが8月7日(日)に東京都新宿区GNEスポーツパレスで開催するNexus28と対戦カードを発表し、仕切り直しのバンタム級タイトルマッチが決定した。

2月大会で予定されていた同階級の頂上決戦はチャンピオン河村泰博のコロナ陽性の影響で延期されていた。


その後、河村は4月29日のパンクラス立川大会で高城光弘戦が決まっていたが、対戦相手の負傷で中止に。河村にとって今回の王座防衛戦は昨年11月のVJT以来、9カ月振りの実戦となる。

一方チャレンジャーの須藤拓真は4月のRIZIN TRIGGERで過去に同王座を返上した渡部修斗と対戦しスプリット判定勝ちを収めている。この渡部戦、柔術家としてMMAを戦う信条を持つ須藤にとって、初めてMMAで足関節を極めることができなかった試合となった。それゆえにこれまでのMMAで詰めなかった経験となったはずだ。

足関節を極め切れない場合の処置、下にステイするのかトップをとりに動くのか──チャンピオン河村もまた、須藤✖渡部戦によって挑戦者への理解度が進んだであろう。結果的に、今回のタイトル戦は2月に実現していたケースと比較しても、より進化し、より緻密さが求められる戦いになる。

また今大会ではキャリア15年目を迎える小倉拓也のNexus初陣も決まっている。青森在住、修斗からTTFC、地元興行のGFGを経て札幌のPFCでベルトを巻いた小倉が4年10カ月振りに東京での試合に挑む。対するジェイク・ムラタはパンクラス、Nexus、そしてIREのコンバット柔術とケージの中で結果が残せていない状況が続いている。11月7日の後楽園ホール大会出場へジェイク・ムラタもそうだが、ジェイク・ウィルキンスや小森真誉らの再起が掛かった試合も注目だ。

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DEEP MMA MMAPLANET NEXUS27 o RIZIN UFC ジェイク・ウィルキンス パンクラス ファビオ・ハラダ 中村大介 修斗 唐沢タツヤ 寿希也 小森真誉 山本空良

【NEXUS27】RIZINで勝ったチャンピオン山本空良が、キャリア4戦目の寿希也の挑戦を受ける

【写真】寿希也が吹っ飛ばす戦い、山本は丸め込む戦い。どちらが自分のMMAをできるか(C)MMAPLANET

30日(水)、Fighting NEXUSより5月8日(日)に東京都新宿区のGENスポーツパレスで開催されるNEXUS27の対戦カードが発表された。

メインは先日のRIZINで中村大介を破る金星を挙げたNEXUSフェザー級チャンピオン山本空良が、寿希也の挑戦を受けフェザー級王座防衛戦が組まれた。


GRACHAN、GLADIATOR、HEAT、NEXUSのチャンピオンがRIZINに挑み、パンクラス、修斗、DEEPのファイターと相対して跳ね返される試合が続くなか、山本のみ下馬評を覆し、インパクトのある勝利を挙げたといっても過言でない。そんな抜群のタイミングで、凱旋マッチ=王座防衛戦を戦う。

しかもチャレンジャーは王者不在の間に、ネクサスでインパクトを残してきた寿希也だ。高校野球で有名な東洋大姫路から金沢学院大学へ進学し、自衛隊体育学校まで柔道で活躍。全日本体重別に出場経験もあり、大学選手権では5位を獲得している。

肩の負傷もあり東京五輪が絶望的となり柔道を離れ、ブランクを経てMMAへ。昨年4月に山本がフェザー級王座を獲得した大会で、プロデビューを果たすと、ここまで3戦連続フィニッシュ勝利を収めている。3勝目となった昨年12月の唐沢タツヤ戦では一本勝ち後に山本への挑戦、RIZINとUFCを狙うとマイクで所信表明を行っていた。

粗さは残るが、勢いのある打撃と力強い寝技が持ち味の寿希也にとって山本は4歳年下だが、MMAの経験値は4倍有している。フィジカルの強さや、特定の場面で秀でているのではなく、MMAとしてすべての局面を滑らかに戦うチャンピオンはフレッシュな──いぶし銀という雰囲気が既にある。

柔道の実績が持つ選手は生物的に強く、その勢いで攻めて勝ってきた寿希也に対し、山本はどのようなMMAを見せることができるのか。特にケージを使った攻防はチャンピオンに理があることも予想され、組みの展開にしても中央とケージ際では攻守が入れ替わるだろう、興味深いフェザー級選手権試合だ。

またライト級ではジェイク・ウィルキンスと、コクエイ・マックスという国際戦的なカードも組まれた。

ライト級王座獲得を宣言し、王座決定トーナメント開催をアピールしたウィルキンスは、その要求が通るファイトが英国人マックスに求められる。

選手権試合が組まれたフェザー級では、小森真誉とファビオ・ハラダの一戦も注目だ。化けるまでとはいかないが、確実な成長を見せた小森と、柔術MMAの新鋭ハラダ。この試合の勝者は寿希也のスピード挑戦を見ると、次期チャレンジャーの権利を得ることもありうるマッチアップといえる。

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【NEXUS26】試合結果 ダブルメインは小森&浜本が勝利。ネクサス再生工場で川北&高岡も生き残る

【写真】山本空良、寿希也の戦いにメインで勝利した小森は割って入ることができるか(C)NEXUS

13日(日)に東京都新宿区のGENスポーツパレスでNEXUS26が開催された。

NEXUSフェザー級選手権試合=チャンピオン河村泰博×チャレンジャー須藤拓真が、王者のコロナ感染で中止となった今大会。ダブルメイン制となり小森真誉が、階級上の
岸野”JUSTICE”紘樹に判定勝ち、浜本“キャット”雄大が荒井真人から初回TKO勝ちを収めている。

また昨年のパンクラス・ネオブラTバンタム級準優勝から、修斗四国大会=Force GIGを経てネクサスに初出場なった川北晏生が、フライ級KOPタイトルコンテンダーの安永有希を判定で下している。藤原俊樹は平井総一朗に94秒RNCに下り連勝ならず、最終試合では讃岐っ子シューター=高岡宏気が井上皓平に判定勝ちし、昨年12月に続きネクサスで2勝目を挙げている。ネクサス育ちのファイターと、ネクサスを再生の場としてファイターがタイトル挑戦権を巡って戦う戦況も一つの軸となり今後の展開が楽しみだ。

NEXUS26
<バンタム級/5分2R+ExR>
○高岡宏気(日本)2R
判定
×井上皓平
<ウェルター級/5分2R+ExR>
○前田啓伍(日本)1R0分34秒
TKO
×石原匠
<バンタム級/5分2R+ExR>
○谷育磨2R
判定
×青井心二
<ライト級/5分2R+ExR>
○マーシー・グローブTV(日本)2R
判定
×竹上航平(日本)
<フェザー級/5分2R+ExR>
○ゴリる(日本)1R4分13秒
ヒザ十字
×青井太一(日本)
<ライト級/5分2R+ExR>
○小森真誉(日本)2R
判定
×岸野”JUSTICE”紘樹(日本)
<バンタム級/5分2R+ExR>
○浜本“キャット”雄大(日本)1R4分06秒
TKO
×荒井真人(日本)
<フェザー級/5分2R+ExR>
○横山武司(日本)1R2分10秒
三角絞め
×木村豊(日本)
<バンタム級/5分2R+ExR>
○川北晏生(日本)2R
判定
×安永有希(日本)
<フライ級/5分2R+ExR>
○平井総一朗(日本)1R1分34秒
RNC
×藤原俊樹(日本)
<バンタム級/5分2R+ExR>
○辻村秀綱(日本)2R
判定
×岩松哲也(日本)
<フェザー級/5分2R+ExR>
○弐怪童幽侍(日本)2R
判定
×ふくやーまん(日本)
<フライ級/5分2R+ExR>
○空(日本)2R0分43秒
KO
×島崎俊(日本)
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【NEXUS26】残念、バンタム級タイトル戦=河村×須藤が中止。新生・小森真誉に注目

【写真】バンタム級選手権試合中止は残念な限りだが、注目度が上がった小森にとっては絶好の機会だ (C)MMAPLANET

6日(日)、来週13日(日)に東京都新宿区のGENスポーツパレスで開催されるNEXUS26の試合順をネクサスが発表。同時にNEXUSバンタム級選手権試合=チャンピオン河村泰博×チャレンジャー須藤拓真が中止されることが明らかとなった。

中止理由は河村が、新型コロナウィルスに感染したため。非常に残念なニュースだが、オミクロン株の感染力を考えるとこのような事態はどのイベントの、どの試合にも起こり得ること。

重症化が少ないという状況も踏まえ、河村の早期復帰とタイトル戦の早期リセットを願いたい。


昨年12月大会で森山壱政を破り、ケージの中から王座挑戦をアピールした須藤に対し、河村がケージインして決まった注目のタイトル戦が流れ、荒井真人×浜本キャット雄大のバンタム級戦、岸野JUSTICE紘樹×小森真誉のライト級マッチの2試合がダブルメインとなった。

なかでも注目は小森か。前回大会で小森はパンクラスで4連敗から2年3カ月振りのネクサス出場となり、クラッシャー=島村裕を相手に序盤のダウンを挽回、中間距離のミドル、近い距離のパンチの交換、首相撲&ヒザで逆転勝ちを収めた。

島村の圧を跳ね返し、グラウンドでもバックマウントを奪った勝利は新生・小森を思わせるに十分な内容だった。対戦相手の岸野は昨年4月にZSTで小金翔に敗れて以来の再起戦となる。今回は当日計量のライト級マッチ、新設されるライト級王座を巡るトーナメント戦、寿希也が台頭しチャンプ山本空良がVJTとRIZIN TRIGGERという外の舞台で戦うフェザー級戦線、いずれの階級でもタイトルに絡むために小森としては島村戦の圧を維持したいダブルメインでの出場だ。

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MMA NEXUS25 小森真誉 島村裕

【NEXUS25】開始直後のダウンを持ちこたえ、右の蹴りから打撃で上回った小森が島村に競り勝つ

【写真】右の蹴りの距離感が良かった小森、大きな一勝を挙げた(C)MMAPLANET

19日(日)に東京都新宿区のGENスポーツパレスでNEXUS25が開催された。

レポート第3回はパンクラスで連敗し古巣ネクサスで再起戦に挑んだ小森とZSTから2年5カ月ぶりのネクサス出場となったローリングサンダー島村の一戦の模様をお届けしたい。


<ライト級/5分2R+ExR>
小森真誉(日本)
Def.ExR3-0:30-27.29-28.29-28
島村裕(日本)

サウスポーの島村に対し、右ハイを見せた小森。その蹴り終わりにワンツーを打ち込んだ島村が早々にダウンを奪う。シングルから立ち上がった小森は、足を抜かれてクリンチでケージに島村を押し込み、いきなりのピンチを脱する。押し込み返した島村は離れて左ローを蹴り込む。小森も鋭い右ミドルを蹴り返したが、直後に左フックを被弾する。

島村は左ローを続け、小森も前に出て右ハイを良い距離感で繰り出す。ハイからパンチのコンビにサークリングの島村を追いかけた小森が右ミドルを入れる。さらにガードの上から右ハイを見せて、圧を高める小森が左フックにも組んでケージに押し込み、ヒザをボディに突き上げ試合の流れを変える。

ヒザから左エルボーを打ち込んだ小森が肩パンチを突き上げて金網に押し込んだ状態が続く。島村は最後の10秒で体を入れ替えて離れると、蹴りに軸足払いを決めて時間に。ポイント的には島村のラウンドだが、小森が盛り返した終盤となった。

2R、ハイを見せて前に出る小森に対し、島村が左に回る。蹴りをキャッチして軸端払いで倒した島村がケージに押し込むが、自ら離れる。延びる右ハイ、ミドルをキャッチされてもヒザ入れるなど小森が勢いが島村を上回って来る。

小森の蹴りのレンジで、島村はパンチの圧が落ち距離が詰まるとクリンチでヒザを被弾する。

それでも飛び込んでフックを当てた島村だが、小森は右ミドルを入れパンチの打ち合いでも下がらない。

島村はハイをガードしたタイミングで組んでテイクダウンを決めたが、すぐに小森が立ち上がる。ケージを背負った小森はボディや顔面にパンチを入れ、離れようとした島村に右を当て、右の蹴りで前に出る。

島村のパンチはテレフォン気味になっており、蹴りだけでなくパンチでも小森が優勢になり右フックをヒットさせる。尻もちをつくような姿勢からダブルレッグを決めた島村は、動きが止まり逆にパンチを打たれる。テイクダウンを潰した小森が、バックマウントに奪いかけた直後に時間に。

小森がラウンドを取り返し、1-0とリードした形で試合は延長ラウンドへ。自らのでローで足を痛めたか、動きが落ち消耗している島村にとっては厳しくなる5分だ。

逆に盛り返して勢いのついた小森は、ラウンド開始直後から圧をかける。島村も右フックを当てたが、直後の組み合いで小森がヒザをボディに2発蹴り込む。離れてからも圧を掛ける小森が右ミドル、島村は飛び込んで右フックを打ち込む。このパンチを効かされてなお、小森は引かずにパンチを打ち返し、手数が上回る。

島村も軸足払いから左を打ち込み、両者が譲らない打撃戦を繰り広げる。ここで首相撲から右腕を差した小森がバックコントロール&ワンフックの左足を差し入れて、足が開いた島村はスタンドを維持できなくなる。

半身の島村は骨盤にヒザを受けると、ついには下を向いてしまう。懸命に右腕巻き込んで耐える島村だが、背中も伸ばされそうになり両足をフックされる。

「厳しくいけ」というセコンドの声に声を挙げて反応した小森は、ようやく右腕を抜いて鉄槌を落とす。島村も最後に意地を見せて亀から横回転、上を取り返して左のパンチを落としたが、時すでに遅し。小森は3-0の判定勝ちし、タフマッチで競り勝った。

「ロータス世田谷所属になって初戦で勝てて嬉しいです。次、パンクラスでもネクサスでも頑張ってやっていきたいと思っているのでよろしくお願いします」と小森は話した。

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J-CAGE News Pancrase316 ブログ 上迫博仁 小森真誉 田村一聖 粕谷優介

【Pancrase316】上迫✖粕谷が9月大会に延期。一聖✖小森は中止に & 2試合のプレリミマッチが追加

Pancrase316【写真】上迫✖粕谷は9月に延期が決まった(C)MMAPLANET

11日(月)、パンクラスより7月5日(日)に東京都江東区の新木場スタジオコーストで開催されるPancrase316で予定されていた上迫博仁✖粕谷優介が9月27日大会に延期、田村一聖✖小森真誉が中止になるという発表があった。

長引く自粛にそれぞれの選手の事情も、試合のオファーを受けた時点から変化が起こるのは致し方ないといえるだろう。

なお今回の発表ではプレリミでフェザー級=櫻井裕康✖風間敏臣、そして5月31日大会からバンタム級の力也✖聖王DATEがスライドされ、フェザー級=ISAO✖アキラ、女子フライ級のライカ✖端貴代、バンタム級の土肥潤✖関原翔などとともに7月大会のラインアップに加わることが明らかとなっている。