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MMA MMAPLANET o UFC UFC ESPN44   アレッシャンドリ・パントージャ アーノルド・アレン イオン・クテレバ エジソン・バルボーサ クリス・グティエレス クレイ・グイダ ジリアン・ロバートソン ダスティン・ジャコビー ティム・エリオット ビリー・クゥアンティロ ビル・アレジオ ピエラ・ロドリゲス ブランドン・モレノ ブランドン・ロイヴァル ペドロ・ムニョス マックス・ホロウェイ マット・シュネル マテウス・ニコラウ マネル・ケイプ ラファ・ガルシア ランド・バンナータ

【UFC ESPN44】ロイヴァルとフライ級トップ対決、マテウス・ニコラウ「今回もシャベ・ジ・オーロだ」

【写真】この試合がプレリミって……どういうこと(C)Zuffa/UFC

15日(土・現地時間)、ミズーリ州カンザスシティのTモバイル・センターで開催されるUFC ESPN44「Holloway vs Allen」でブランドン・ロイヴァルと戦うマテウス・ニコラウ。

マネル・ケイプ、ティム・エリオット、デヴィッド・ドヴォルザーク、マット・シュネルと勝利を重ね、確実にランクを上げてきた。「過去最高にタフな試合になる覚悟はできている」という一方で、確かな自信を持っていた。

勝てば確実にタイトル挑戦が見えてくる一戦を前にして、ニコラウの心境とは。


――マテウス、前回のマット・シュネル戦の前のインタビューでは全ての局面で優っていると話していましたが、右フックでKO勝ちしました。

「言った通りになったよね。全てのエリア、全ての要素で僕が上だった。練習してきたことの全てを出せたわけじゃないけど、練習をしてきたことで勝てた。だから凄くハッピーだったよ。

でも満足はしていない。ただ思ったように練習の成果を見せて勝つことができたので、今回の試合も同じメンタルで臨むことができる。しっかりと準備してきたから、ブランドン・ロイヴァルがミスをすると、そこにつけこんでしっかりと勝利を手にするよ」

──そのロイヴァル戦、今週土曜日の試合に向けて精神的に良い状態のようですね。

「メンタルもフィジカルも最高さ。ケガなく、予定していた練習メニューを全てやり切ることができた。過去最高のシェイプだし、技術力も上がっている。より強くなり、より成熟した。その姿を土曜日に見てもらうよ。

全てをやってきた。これ以上の準備はない。今回もシャベ・ジ・オーロだよ。黄金の鍵を掛けて、キャンプを終えることができた」

──ではブランドン・ロイヴァルの印象を教えてください。

「タフなファイターだ。背が高くて、サウスポー、良いペースで戦うことができる。スタンドでも積極的に攻めるけど、グラウンドでのサブミッション・ゲームを好んでいる。きっと良い試合になるよ」

──サブミッションを狙う。そこに付け入る隙があるという見方は、正しいでしょうか。

「だいたい長所は短所になるもんだよ。良いペースで戦うと言ったけど、やり過ぎる面がある。だから、隙を与えてしまうんだ。僕としてはブランドンがアグレッシブに攻めてくる方が、距離を取ってくるより戦いやすい。

ブランドンはスタンドでもそうだけど、グラウンドでもミスをする。もちろんデンジャラスだし、一気呵成に攻める強さを持っている。でも、彼が攻撃を仕掛けてくる時こそ、僕が攻撃を仕掛ける時でもあるんだ。今回はキャリアで一番タフな試合になる覚悟ができているけど、精神的にはこれまでと何も変わりない」

──ここで勝てばブランドン・モレノ✖アレッシャンドリ・パントージャ戦の勝者への挑戦権を得ることができると思っていますか。

「そう信じている。ブランドンを一方的に破ることができればね。フライ級は世界戦で戦う選手が固定されてきた。新しいチャレンジャーの誕生をファンも待っているはずだ。この試合でブランドンに勝ち、その場に進むことができると信じている。準備はできているよ。

そのために今回の試合で圧勝する。KO勝ちか一本勝ちかは、どうでも良い。とにかく圧倒して、良い試合にしたい。一方的に勝つ、それだけだよ。ベストを尽くすから、日本の皆のサポートを期待しているよ。アリガト」

■視聴方法(予定)
4月16日(日・日本時間)
午前6時30分~UFC FIGHT PASS
午前6時~U-NEXT

■ UFC ESPN44計量結果

<フェザー級/5分5R>
マックス・ホロウェイ: 146ポンド(66.22キロ)
アーノルド・アレン: 146ポンド(66.22キロ)

<フェザー級/5分3R>
エジソン・バルボーサ: 146ポンド(66.22キロ)
ビリー・クゥアンティロ: 146ポンド(66.22キロ)

<ライトヘビー級/5分5R>
ダスティン・ジャコビー: 206ポンド(93.44キロ)
アザマット・ムルザハノフ: 205ポンド(92.99キロ)

<ライトヘビー級/5分3R>
イオン・クテレバ: 206ポンド(93.44キロ)
タナー・ボザー: 203ポンド(92.07キロ)

<バンタム級/5分3R>
ペドロ・ムニョス: 136ポンド(61.69キロ)
クリス・グティエレス: 136ポンド(61.69キロ)

<ライト級/5分3R>
クレイ・グイダ: 155.5ポンド(70.53キロ)
ラファ・ガルシア: 154.5ポンド(70.08キロ)

<フェザー級/5分3R>
TJ・ブラウン: 146ポンド(66.22キロ)
ビル・アレジオ: 146ポンド(66.22キロ)

<フライ級/5分3R>
ブランドン・ロイヴァル: 126ポンド(57.15キロ)
マテウス・ニコラウ: 126ポンド(57.15キロ)

<ライトヘビー級/5分3R>
エド・ハーマン: 206ポンド(93.44キロ)
ザク・カミングス: 206ポンド(93.44キロ)

<女子ストロー級/5分3R>
ピエラ・ロドリゲス: 116ポンド(52.62キロ)
ジリアン・ロバートソン: 116ポンド(52.62キロ)

<ライト級/5分3R>
ランド・バンナータ: 156ポンド(70.76キロ)
ダニエル・セジューベル: 156ポンド(70.76キロ)

<女子ストロー級/5分3R>
ブルナ・ブラジル: 116ポンド(52.62キロ)
デニース・ゴミス: 115ポンド(52.16キロ)

<バンタム級/5分3R>
ガストン・ボラノス: 136ポンド(61.69キロ)
アーロン・フィリップス: 136ポンド(61.69キロ)

<女子バンタム級/5分3R>
ホセリン・エドワルツ: 136.5ポンド(61.91キロ)
ルシエ・プシオワ: 136ポンド(61.69キロ)

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MMA MMAPLANET o UFC UFC ESPN44   アミール・アルバジ アレッシャンドリ・パントージャ アーノルド・アレン イオン・クテレバ エジソン・バルボーサ クリス・グティエレス クレイ・グイダ ジリアン・ロバートソン ダスティン・ジャコビー ビリー・クゥアンティロ ビル・アレジオ ピエラ・ロドリゲス ブランドン・モレノ ブランドン・ロイヴァル ペドロ・ムニョス マックス・ホロウェイ マテウス・ニコラウ ラファ・ガルシア ランド・バンナータ 平良達郎

【UFC ESPN44】上位対決、ニコラウ戦。ブランドン・ロイヴァル「最後の練習で平良が相手をしてくれた」

【写真】ロイヴァルから練習をしたいと思って実現した。平良とのセッションの成果は(C)TATSURO TAIRA

15日(土・現地時間)、ミズーリ州カンザスシティのTモバイル・センターで開催されるUFC ESPN44「Holloway vs Allen」でブランドン・ロイヴァルが、マテウス・ニコラウとフライ級5位✖6位対決を行う。

これが11カ月売りの試合、積極的な組みの仕掛けと同時に、打撃にも力を入れてきたロイヴァルは、我慢することを覚えてという。そして自制がきく、アグレッシブファイタ・ファイターはコロラドに滞在中の平良達郎とも練習をしているという。


――マテウス・ニコラウと今週末に戦います。実に11カ月振りの実戦復帰ですね。

「ようやくオクタゴンに戻ることができて嬉しいよ。とにかく、そこが一番嬉しいね」

──昨年12月に予定されていたアミール・アルバジ戦は、手首の負傷で欠場となりました。

「もう問題ないよ。2、3カ月経ったしね。試合を戦ううえで、問題はない。OKだよ」

──ところで平良達郎選手とコロラドの10thPlanetで練習しているそうですね。

「タイラはナイス・キッドだよ。彼がコロラドに来ていると聞いて、一緒に練習したち思ったんだ。この試合に向けて、最後のトレーニングセッションでもグラップリングで相手をしてくれた。控え目な性格だけど、凄く良い選手だ」

──同じフライ級の選手ですが、問題なくトレーニングがデキるものなのですね。

「そんなこと気にしていると、良い練習ができないよ。タイラはUFCで素晴らしい試合をしているから、僕の方から練習したいと思ったんだ。彼が練習しているジムと、僕のジムは別で。だから、そのどちらでもない場所で練習をするようになった。最高の練習ができたよ。

タイラは本当にまだ若いけど、練習を一緒にするとその良さを多く見つけることができた。最初は試合を見て、技術的に優れているからトレーニングをしてみたいと思っただけだった。でも、一緒に練習をするとタイラのことを人として好きになった。ホントに礼儀正しくて良いヤツだから。今じゃタイラのビッグファンだよ。凄く良い練習もできたしね」

──そして迎えるニコラウ戦です。彼の印象を教えてください。

「マテウスは我慢強い。そこが彼の良さだ。危険な相手だ、本当に粘り強いからね」

──ブランドンの持ち味は、常にアグレッシブに攻撃してフィニッシュを狙うことです。ただMMAでは極めに行ってエネルギーを使い過ぎることを嫌い、組みの攻防ではブランドンのようにサブミッションを相当な頻度で仕掛ける選手は決して多くないかと思います。

「僕は積極的に極めを狙うファイターだけど、一番の武器はスタミナだと思っている。仕掛けても疲れないから、一本を狙い続けることができるんだ。スタミナ面で大きく崩れることがない。そのおかげでハイペースをキープして戦える。きっと標高の高い街で生活していることも関係しているだろうけど、そのなかでも僕のガスタンクの容量の大きさは皆が認めるところだからね(笑)」

──なるほどぉ(笑)。

「だから、今回のように平地に近いところで戦うと、本当にいつまでも体が動く。スタミナ面で誰かに劣るとは一切思っていないよ」

──とはいえ、積極的なアタックを続けることは時に自らを窮地に追い込むこともあるかと思います。

「正直に言えば、僕にはこのサイズでマテウスのような黒帯の練習仲間はいない。茶帯ぐらいが多いんだ。だから、自分と同じ階級で黒帯柔術家がどれぐらいの力があるかを知ることができるから、凄く楽しみなんだ。きっと、僕の方が色々なことを見せることができると思う。だからこそ、どういう戦いになるのか凄く期待しているよ」

──ニコラウは前回の試合、パンチで勝利しています。

「う~ん、僕からすれば彼のパンチは非常に質が悪い。仮にマテウスが打撃勝負を挑んでくるなら、よりスマートに戦うよ。いつも、そこに応じるわけじゃない。しっかりと何をするか見極める。ただね、試合がなかった11カ月の間で僕が一番強化してきたのは打撃なんだよ。

我慢して戦うことができるようになった。これまではエキサイトして、行き過ぎることがあったけど自分をコントロールできるようになったんだ。今回のファイトキャンプでも、そこに重点を置いてきた。我慢を覚え、MMA IQの高い戦いができるようになった。でもね、やる時はやるよ。攻める時は攻める」

──それでこそ、ブランドン・ロイヴァルです。ところでブランドン・モレノとアレッシャンドリ・パントージャの世界戦が決まりました。ここでタイトルコンテンダーになる権利を得るために、どのような試合が必要だと考えていますか。

「少しでもランクを上げること。そして、今週の試合で勝てば僕も挑戦者候補のリストに名前を加えることができるに違いない。今回の試合でも今までと変わらず、フライ級で僕が一番エキサイティングなファイターだと証明する。11カ月もブランクが空いたから、皆が僕のことを思い出すような試合をするよ。僕こそがタイトル挑戦に相応しいと思われるようにね」

──ブランドン。ありがとうございました。では最後に日本のファンにメッセ―ジをお願いします。

「アリガト!! いつまでも僕にとって、シンヤ・アオキは最高のファイターだ。彼がこのスポーツに貢献しれくれたことを、ずっと感謝している」

■視聴方法(予定)
4月16日(日・日本時間)
午前6時30分~UFC FIGHT PASS
午前6時~U-NEXT

■ UFC ESPN44対戦カード

<フェザー級/5分5R>
マックス・ホロウェイ(米国)
アーノルド・アレン(英国)

<フェザー級/5分3R>
エジソン・バルボーサ(ブラジル)
ビリー・クゥアンティロ(米国)

<ライトヘビー級/5分5R>
ダスティン・ジャコビー(米国)
アザマット・ムルザハノフ(ロシア)

<ライトヘビー級/5分3R>
イオン・クテレバ(モルドバ)
タナー・ボザー(カナダ)

<バンタム級/5分3R>
ペドロ・ムニョス(ブラジル)
クリス・グティエレス(米国)

<ライト級/5分3R>
クレイ・グイダ(米国)
ラファ・ガルシア(メキシコ)

<フェザー級/5分3R>
TJ・ブラウン(米国)
ビル・アレジオ(米国)

<フライ級/5分3R>
ブランドン・ロイヴァル(米国)
マテウス・ニコラウ(ブラジル)

<ライトヘビー級/5分3R>
エド・ハーマン(米国)
ザク・カミングス(米国)

<女子ストロー級/5分3R>
ピエラ・ロドリゲス(コロンビア)
ジリアン・ロバートソン(カナダ)

<ライト級/5分3R>
ランド・バンナータ(米国)
ダニエル・セジューベル(メキシコ)

<女子ストロー級/5分3R>
ブルナ・ブラジル(ブラジル)
デニース・ゴミス(ブラジル)

<バンタム級/5分3R>
ガストン・ボラノス(ペルー)
アーロン・フィリップス(米国)

<女子バンタム級/5分3R>
ホセリン・エドワルツ(パナマ)
ルシエ・プシオワ(チェコ)

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MMA MMAPLANET o UFC UFC ESPN44   アーノルド・アレン イオン・クテレバ エジソン・バルボーサ キック クリス・グティエレス クレイ・グイダ ジリアン・ロバートソン ダスティン・ジャコビー ドナルド・セラーニ ハファエル・アスンソン ビリー・クゥアンティロ ビル・アレジオ ピエラ・ロドリゲス フランキー・エドガー ブランドン・ロイヴァル ベンソン・ヘンダーソン ペドロ・ムニョス ホルヘ・マスヴィダル マックス・ホロウェイ マテウス・ニコラウ ラファ・ガルシア ランド・バンナータ 修斗

【UFC ESPN44】オクタゴン35戦目、クレイ・グイダ「今も旅の途中で、その道のりをエンジョイしている」

【写真】わざわざWi-Fiがよく入る場所、しかも星条旗が背景ある場所を選び──椅子を移動させてインタビューを受けれくれた(C)MMAPLANET

15日(土・現地時間)、ミズーリ州カンザスシティのTモバイル・センターで開催されるUFC ESPN44「Holloway vs Allen」にクレイ・グイダが出場、オクタゴン35戦目をラファ・ガルシアと戦う。

41歳になっても一向に衰えることがない戦闘意欲。MMAラブの固まりクレイ・グイダは日々、懸命に生きる人々にとって活力になるであろう話をしてくれた。


――クレイ、上半身裸で見たところワークアウトを終えたところでしょうか。

「そうなんだ。空気の綺麗なカンザスシティを走ってきたよ。ちょっと待って、Wi-Fiが入りやすいところで……静かなところは……。どうだろう? ここで」

――星条旗がバックでバッチリです。しかし、まだ汗びっしょりですね。

「ホテルの近くにある、川のほとりを走ってきて。凄く気持ち良かった。日差しも強くて、最高の天気だったよ。ファイトウィークのランニングにはもってこいだ」

――今週末、35回目のUFCでの試合になり歴代3位の試合数となります。

「おお、それは知らなかったよ(笑)。土曜日の夜にオクタゴンに足を踏み入れることは、家に戻るようなモノだからね。家族、コーチ、練習仲間、友人たち、ファンの皆のサポートがあって戦い続けることができている。どれだけ長い間戦っても、オクタゴンで戦うことは特別さ。ほんと聖域みたいなモノなんだけど、あの中に入るたびに新しい経験ができる。それがあるから、よりハードに練習をして試合に備えようという気になるんだ」

――しかし、本当にエネルギッシュですね。このところホルヘ・マスヴィダル、ハファエル・アスンソン、ベンソン・ヘンダーソン、ドナルド・セラーニという同世代のファイター達の引退が続いていますが、何がクレイと彼らの違いなのでしょうか。

「ファイターズライフとファミリーライフは、それぞれの判断によるものだ。一人ひとりで違いがあって然り。ただ、僕としては引退するファイターたちの次にクレイ・グイダの名前を並べるのはやめてほしい(笑)。達成感を得られるには、まだまだやり残したことがあるからね。僕にはまだ証明することが残っているんだ。

年齢やネームバリューは関係ない。今もベストファイターと戦うことができる。世界のトップ・フェザー級ファイター、トップ・ライト級ファイターとやり合えることを楽しめている間は、引退しない。今も旅の途中で、その道のりをエンジョイしているんだ。でも、自分のことは分かっている。この旅の行き先はオクタゴンから、そしてファイトから離れることだ。その時に自分のキャリアを振りかえって、絶対に後悔するようなわけにはいかない。対戦相手、そしてファンの皆から最高のギフトを贈られてきた人生を後々、悔いるようなことは絶対にしたくないんだ」

――ケガや体調不良で身を引くファイターも当然います。同時に戦えるフィジカルがあっても、ハングリーさを維持してハードな練習に向きえない。成功を収めると、そういう風になるのも分かります。対してクレイは今もハングリーなのですね。

「そういう面でいえば、さっき名前が挙がった選手たちはUFCでタイトル戦を経験し、最高の瞬間をキャリアで手にしている。その点、僕はタイトル挑戦に近づいたけど……。ベン・ヘンダーソンに敗れフランキー・エドガーに挑戦することができなかった。

ディエゴ・サンチェスとの試合も、勝てばタイトル挑戦が約束されていた。ディエゴがBJ・ペンに挑戦したようにね。だから、僕は彼らのようにやり遂げたという気持ちにはなれないんだ。今も朝、目が覚めると強くなりたいという想いを感じる。だから厳しいトレーニングに向かうことができる。若くて、僕よりずっと才能のあるチームメイトと練習したいと思うんだ。

ジムの全てのコーチ、ストレングスコンディショニング・コーチ、皆が成長するためにプッシュしてくれる。僕の限界値を引き上げてくれる。そういうチームで皆と過ごすことで、僕らはMMAというスポーツから多くのことを与えてもらっているんだよ」

――そういう気持ちがあり続けるので、クレイは昨年12月の勝利後に1カ月もしないうちにグラップリングの試合で出てしまうのですね。

「40歳を過ぎて、もっと活発に活動したくなったんだよ。ずっとUFCで戦ってきて柔術の試合に出たことがなかった。2019年にQuintet Ultraでグレゴー・グレイシーと戦ったのが、初めてのグラップリングの試合だった。初めての組み技の試合の相手がグレイシーだったなんて、最高だろ(笑)。

それからFury Pro Grapplingで4度ほど戦った。40代になってから20代や30代の選手たちと組み技で戦うのも最高だよ。まさか、これだけMMAを戦い続けてきて頻繁にグラップリングを戦うことになるとは思ってもみなかったけどね。でも、凄く楽しんでいるよ」

──MMAとグラップリングでも戦う時は、クレイは同じようなテンションですね。

「思い切りレスリングしているけどね。グラップリングはパンチ、キック、ヒザが飛んでくることを考えないで済むから、バチバチのレッスルできる。確かにグラップリングの試合と比較するとUFCは煌びやかな世界で、より強度の高い戦いが繰り広げられている。拍手の数、声援も凄まじくて、何よりブルース・バッファーがいる。ジョー・ローガン、マイケル・ビスピン、ダニエル・コーミエーがケージサイドに陣取っている。この経験は、特別だよ。

と同時に1万、2万、数千人の前で戦い続けてきたのとはまた違って、グラップリングの小さな会場で、ファンの顔が確認できるような状態で戦うことも本当に楽しい。グラップリング会場のファンは、試合をしっかり見ているんだよ」

──クレイの話を聞いていると、MMAやグラップリングが好きでいることが幸せに感じられて、嬉しくなってしまいます。それにクレイの目は、まるで10代の少年のように輝いていますよ。

「アハハハ。レスリング、ランニング、フィッシング、ファイティングには今も目がない。ひたすら楽しいんだ。僕の人生を奏でてくれるのが、この4つなんだよ。そして、毎日のようにこれらを続けている」

──子供が生まれて落ち着いたということは、よく言われることです。でも、子供の頃から好きなモノの前ではあまり変わらないのかもしれないです。

「その通りだ。子供のおかげで大人になれるし、自分をしっかりと見つめることができるようになる。特別な存在で、娘は僕のプリンセスだ。でも、レスリング、ランニング、フィッシング、ファイティングに夢中なままなんだ(笑)」

──そのなかのファイティング、今週末にラファ・ガルシアと対戦します。ガルシアの印象を教えてください。

「ラファエル・ガルシアは本当にタフなファイターだ。アゴが強くて、パンチ力がある。バトルを好んで懐深くに入り込んでくる。右オーバーハンドを振るいながらね。ファンが喜ぶ試合になるだろう。ガルシアのスタイルは、ファイト・オブ・ザ・ナイト系だから。火花が散るような激闘を期待してもらって構わないよ」

──打ち合い、テイクダウン&スクランブルの削り合い。そのどちらも見られそうです。

「最高にタフな試合になるだろう。ガルシアには最高の状態でオクタゴンに上がってきてほしい。41歳の男が、何ができるか体で知ってほしい(笑)。とにかくドッグファイトになることは間違いない。

最高の試合になるだろう。チケットを買ってくれたファンが、会場にやってきて良かったと思われる試合がしたい。もちろん、世界中で視聴してくれるファンが大興奮する試合だ。MMAの歴史上、最高にエキサイティングだったと言われるファイターに僕はなりたいんだ」

──クレイ、日本のファンにとっても、日々の活力になるようなインタビューをありがとうございました。

「こちらこそ。アリガトウ。また日本に行きたいね。で、東京ドームホテルに泊まるんだ。修斗、後楽園ホールで戦ったあの日のようにね」

■視聴方法(予定)
4月16日(日・日本時間)
午前6時30分~UFC FIGHT PASS
午前6時~U-NEXT

■ ESPN44対戦カード

<フェザー級/5分5R>
マックス・ホロウェイ(米国)
アーノルド・アレン(英国)

<フェザー級/5分3R>
エジソン・バルボーサ(ブラジル)
ビリー・クゥアンティロ(米国)

<ライトヘビー級/5分5R>
ダスティン・ジャコビー(米国)
アザマット・ムルザハノフ(ロシア)

<ライトヘビー級/5分3R>
イオン・クテレバ(モルドバ)
タナー・ボザー(カナダ)

<バンタム級/5分3R>
ペドロ・ムニョス(ブラジル)
クリス・グティエレス(米国)

<ライト級/5分3R>
クレイ・グイダ(米国)
ラファ・ガルシア(メキシコ)

<フェザー級/5分3R>
TJ・ブラウン(米国)
ビル・アレジオ(米国)

<フライ級/5分3R>
ブランドン・ロイヴァル(米国)
マテウス・ニコラウ(ブラジル)

<ライトヘビー級/5分3R>
エド・ハーマン(米国)
ザク・カミングス(米国)

<女子ストロー級/5分3R>
ピエラ・ロドリゲス(コロンビア)
ジリアン・ロバートソン(カナダ)

<ライト級/5分3R>
ランド・バンナータ(米国)
ダニエル・セジューベル(メキシコ)

<女子ストロー級/5分3R>
ブルナ・ブラジル(ブラジル)
デニース・ゴミス(ブラジル)

<バンタム級/5分3R>
ガストン・ボラノス(ペルー)
アーロン・フィリップス(米国)

<女子バンタム級/5分3R>
ホセリン・エドワルツ(パナマ)
ルシエ・プシオワ(チェコ)

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F1 MIKE MMA o UFC   アレン・アメドフスキー スティーブ・ガルシア チェイス・フーパー ピエラ・ロドリゲス ブルーノ・シウバ

4.8『UFC 287』でシャイーラン・ヌアダンビク vs. スティーブ・ガルシア、ジェラルド・マーシャート vs. ジョー・パイファー等複数の試合が判明


 UFCが4月8日にフロリダ州マイアミで開催する『UFC 287: Pereira vs. Adesanya 2』でシャイーラン・ヌアダンビク vs. スティーブ・ガルシアのフェザー級マッチが行われることをMMAFightingが確認したとのこと。

 ヌアダンビクは昨年11月の『UFC Fight Night 214: Rodriguez vs. Lemos』でダリック・ミナーに1R TKO勝ちして以来の試合で3連勝中。ガルシアは昨年10月の『UFC Fight Night 213: Kattar vs. Allen』でチェイス・フーパーに1R TKO勝ちして以来の試合。


 同じく『UFC 287: Pereira vs. Adesanya 2』でジェラルド・マーシャート vs. ジョー・パイファーのミドル級マッチが行われることをMMAJunkieが確認したとのこと。

 マーシャートは昨年8月の『UFC on ESPN 41: Vera vs. Cruz』でブルーノ・シウバに3Rギロチンチョークで勝利して以来の試合。パイファーは昨年9月の『UFC Fight Night 210: Sandhagen vs. Song』で行われたUFCデビュー戦でアレン・アメドフスキーに1R TKO勝ちして以来の試合で3連勝中。


Jaqueline Amorim(Sherdog)

 同じく『UFC 287: Pereira vs. Adesanya 2』でサム・ヒューズ vs. ジャクリーン・アモリムの女子ストロー級マッチが行われることをMMA Islandが確認したとのこと。

 ヒューズは昨年10月の『UFC Fight Night 212: Grasso vs. Araujo』でピエラ・ロドリゲスに判定負けして以来の試合。アモリムは現在27歳のブラジル人でMMA戦績6勝0敗。今回がUFCデビュー戦。続きを読む・・・
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【UFN212】ビクター・ヘンリーと対戦、UFC在籍11年&40歳ハファエル・アスンソン「僕は戦いたい」

【写真】あの圧力なるファイトが再び見られるか──ハファエル・アスンソン(C)MMAPLANET

15日(土・現地時間)、ネヴァダ州ラスベガスのUFC APEXで行われるUFN212:UFN on ESPN+70「Grasso vs Araujo」でハファエル・アスンソンがビクター・ヘンリーと対戦する。

(C)Zuffa/UFC

現在4連敗中、40歳のハファエル・アスンソンは身の振り方について家族と相談をしたことを明らかにした。

今も毎日のように若い選手達とトレーニングを流す。そこが億劫になるようなら潔く引退するというアスンソン。最後のWEC経験世代、UFC在籍期間で干支が一回りしようかというベテランファイターのモチベーションとは。


──ビクター・ヘンリー戦を控え、今の気持ちを教えてください。

「良い感じだよ。彼はこのスポーツを長く戦ってきたベテランで、キャリアの大変を質の高い相手と戦ってきた。きっと良い試合になるだろう。あとは戦うだけだよ」

──ベテラン、経験値という部分ではハファエルも負けていません。

「そうだね。僕もベテランだ。そしてよりウェルラウンディット・ファイターだ。このところ見せることができていないめど、今回は自分の技量を披露する試合にしたい」

──ハファエルの言ったようにビクターも歴戦の強者ですが、UFCでは2戦目です。最近のハファエルは下から突き上げを食らうような試合が多く、トップファイターへの試金石となる試合での門番のようなポジションにありますね。

「前回の試合はリッキー・シモンで勢いのあるファイターだった。そして、僕自身が本来の力を発揮できず、アップ&カマーがさらに上にいくこととなった。その前の相手はコディ・ガーブラントで素晴らしい経験になるべき試合だったんだ。試合結果は求めたモノでなく、精神的に煮詰まっていてラウンド終了まで1秒というタイミングでKOされた。本当に自分のやるべきことを忘れ、自分でないような戦いをしてしまったよ。

自分の戦いをして、相手のことを見ているとあんなKO負けはしなかったはずだ。気持ちで負けていたね。その前のコリー・サンドハーゲン戦は全くの準備不足だった。ランキングは3位だったけど、あの試合が一番アップ&カミングファイターを勢いづけることになったと思う。とはいえヘンリーはUFCデビュー戦で勝って、僕の相手になった。互いに自分のスキルを出し合える試合だよ」

──4連敗、そして40歳。引退を考えたことはなかったですか。

「自分が年老いたとは感じていない。スタミナは以前よりある。技術力も落ちていない。新しいことも学び、身に着けている。自分より若い選手、重い選手と練習しているんだ。40歳という年齢は問題じゃない。リッキーと戦う前には実は太腿のケガをして、その回復はできたけど練習も十分でなく、スタミナがなかった。

もちろん、敗北続きで気持ちが落ちることもあったけど、今の僕はまたハングリーになっている。

いたずらに高い自己評価なんてしてくないし、大口を叩く性格でもない。でも今回のキャンプでまだまだやれるという手応えを感じているんだ。1日に2部練習、多い日は3度トレーニングをして来た。年齢を感じることはない。きっと、年を重ねて『あぁ、ヒザが痛い。練習は休もう』とか思うようになったら、潔く身を引くよ。とにかく毎日の練習に向かう気持ちが落ちるようなら、引退する。

だから、引退の声があることは分かる。それが良い意味でプレッシャーになっているよ。とにかく、デキない理由を探すようになったら終わりだ。次の試合は自分を試す場でもあるね」

──なぜ、年齢の話をしたかというと、ハファエルは覚えていないかもしれないですが、今から10年半前にアトランタ郊外のクーラーで、ブライアン・スタンが率いるMMAトレーニングセッションを漆谷康宏選手、水垣偉弥選手、日沖発選手、伊藤健一選手、久米鷹介選手と一緒に訪ね、ハファエルやジュカォン、ドゥグラス・リマ、そしてジョージ・ヒックマンらと練習をさせてもらったことがあったんです。

「あぁ……ゴメン、気付いていなかった。覚えているよ。ハツ・ヒオキやタケヤ・ミズガキとケージレスリングをしたよ」

──ひと昔も過去にことになってしまいました。そしてあの時、日本からジョージアに行ったメンバーで、今もMMAで戦い続けているのは久米選手だけになりました。ハファエルは今もUFCで戦い続けていて、素晴らしいと思っています。これだけの期間、世界のトップである舞台で戦い続けている。ハファエルのモチベーションはどこにあるのでしょうか。

「そのことに関しては、前回の試合後に家族とも話したよ。でも連敗したからって、辞めたくない。この状態でキャリアを終ららせたくないんだ。それがモチベーションになっていることは否定できないよ。でも、エゴじゃないよ。MMAは勝つか負けるかだ。負けるかもしれないけど、僕は戦いたい。さっきも言ったけど、毎日の練習が億劫に感じるようになると試合には出ないよ。まだ、そんな風になっていないからね。

でもモチベーションという部分では、若い選手たちとの練習が僕にやる気を与えてくれているのは確かだよ。それでも、いつかの日か終わりはやってくる。でも今回もATTでキャンプの一部を行い、ハイレベルのファイターと練習できている。そういうトレーニングをしているから、技術力も上がる。それはモチベーションになるよ」

──その成果を土曜日に発揮しないといけないですね。

「僕がどの局面でも戦えることを証明し、勝利を手にするよ。そのために十分なトレーニングを積んできた。現実になるよ。僕には100万人ものフォロワーはいないけど、可能な限りフォロワーからのメッセージには返答している。2万人ほどの本当に僕を応援してくれる皆と繋がっている。大好きな日本のMMAファンたちも、フォローして欲しい」

■視聴方法(予定)
10月16日(日・日本時間)
午前5時00分~UFC FIGHT PASS

■UFN212計量結果

<女子フライ級/5分5R>
アレクサ・グラッソ: 125.5ポンド(56.92キロ)
ヴィヴィアニ・アロージョ: 126ポンド(57.15キロ)

<バンタム級/5分3R>
ジョナサン・マルチネス: 135.5ポンド(61.46キロ)
カブ・スワンソン: 135ポンド(61.24キロ)

<ミドル級/5分3R>
ドゥスコ・トドロビッチ: 186ポンド(84.37キロ)
ジョーダン・ライト: 185ポンド(83.91キロ)

<バンタム級/5分3R>
ハファエル・アスンソン: 136ポンド(61.69キロ)
ビクター・ヘンリー: 136ポンド(61.69キロ)

<ライトヘビー級/5分3R>
ミシャ・サークノフ: 206ポンド(93.44キロ)
アロンゾ・メニフィールド: 205.5ポンド(93.21キロ)

<バンタム級/5分3R>
マナ・マルチネス: 136ポンド(61.69キロ)
ブランドン・デイヴィス: 136ポンド(61.69キロ)

<ミドル級/5分3R>
ニック・マキシモフ: 185.5ポンド(84.14キロ)
ジェイコブ・マルクーン: 185.5ポンド(84.14キロ)

<フェザー級/5分3R>
ジョアンデウソン・ブリト: 146ポンド(66.22キロ)
ルカス・アレッシャンドリ: 145.5ポンド(66.0キロ)

<女子ストロー級/5分3R>
ピエラ・ロドリゲス: 115.5ポンド(52.38キロ)
サム・ヒューズ: 115ポンド(52.16キロ)

<フライ級/5分3R>
CJ・ヴェルガラ: 129ポンド(58.51キロ)
平良達郎: 126ポンド(57.15キロ)

<ウェルター級/5分3R>
マイク・ジャクソン: 170ポンド(77.11キロ)
ピート・ロドリゲス: 170.5ポンド(77.34キロ)

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CJ・ヴェルガラ MMA MMAPLANET o UFC UFN212   アスカル・アスカロフ アレクサ・グラッソ カブ・スワンソン ジョナサン・マルチネス ジョーダン・ライト ドゥスコ・トドロビッチ ニック・マキシモフ ハファエル・アスンソン ピエラ・ロドリゲス ブランドン・ロイヴァル マナ・マルチネス ヴィヴィアニ・アロージョ 岡田遼 平良達郎 松根良太

【UFN212】計量終了 ヴェルガラが失敗も、平良達郎はキャッチ戦を了承。アスカロフ×ロイヴァル消滅

【写真】計量の3日前、MMAPLANETのリモートインタビューを受けた際のヴェルガラ。その時、彼が何を話していたかは後程掲載します(C)MMAPLANET

10月15日(土・現地時間)にネヴァダ州ラスベガスのUFC APEXで開催されるUFN212:UFN on ESPN+70「Grasso vs Araujo」の計量が、14日(金・同)に行われた。

オクタゴン2勝目を目指す平良達郎は126ポンドでクリアも、対戦相手のCJ・ヴェルガラは129ポンドと1ポンドオーバー規約からさらに3ポンドも重く計量をミスした。


本計量開始時間から15人目のジョナサン・マルチネスまで列をなして次々とスケールに乗る中、平良は13番目に登壇してリミットいっぱいでクリア。ガッツポーズを創った。

対してヴェルガラは2時間の猶予があるなか、56分を経過した時点で22人目──最後の1人として計量会場に合われると、加減に体重計に乗り上記の通り計量をミスした。

残り1時間以上があるなかで体重を測り、ミス。直後に平良陣営の目の前でガブガブと水の飲みだしたヴェルガラはギリギリまで体重を落とすことを諦めて、少しでも楽をしたいという心境になっていたのだろう。これには平良の師匠・松根良太も兄貴分の岡田遼も怒り心頭だったが、平良本人は落ち着いて全てを受け入れている様子でキャッチウェイト戦を了承したという。

なお計量開始前にフライ級注目の一番=アスカル・アスカロフ×ブランドン・ロイヴァル戦がキャンセルされたという発表もあった。アスカロフが体重を落とせなかったことが原因。これも平良陣営からの情報によるとPIのサウナで全く汗が出ていないアスカロフが目撃されていたそうだ。

■視聴方法(予定)
10月16日(日・日本時間)
午前5時00分~UFC FIGHT PASS

■UFN212対戦計量結果

<女子フライ級/5分5R>
アレクサ・グラッソ: 125.5ポンド(56.92キロ)
ヴィヴィアニ・アロージョ: 126ポンド(57.15キロ)

<バンタム級/5分3R>
ジョナサン・マルチネス: 135.5ポンド(61.46キロ)
カブ・スワンソン: 135ポンド(61.24キロ)

<ミドル級/5分3R>
ドゥスコ・トドロビッチ: 186ポンド(84.37キロ)
ジョーダン・ライト: 185ポンド(83.91キロ)

<バンタム級/5分3R>
ハファエル・アスンソン: 136ポンド(61.69キロ)
ヴィクター・ヘンリー: 136ポンド(61.69キロ)

<ライトヘビー級/5分3R>
ミシャ・サークノフ: 206ポンド(93.44キロ)
アロンゾ・メニフィールド: 205.5ポンド(93.21キロ)

<バンタム級/5分3R>
マナ・マルチネス: 136ポンド(61.69キロ)
ブランドン・デイヴィス: 136ポンド(61.69キロ)

<ミドル級/5分3R>
ニック・マキシモフ: 185.5ポンド(84.14キロ)
ジェイコブ・マルクーン: 185.5ポンド(84.14キロ)

<フェザー級/5分3R>
ジョアンデウソン・ブリト: 146ポンド(66.22キロ)
ルカス・アレッシャンドリ: 145.5ポンド(66.0キロ)

<女子ストロー級/5分3R>
ピエラ・ロドリゲス: 115.5ポンド(52.38キロ)
サム・ヒューズ: 115ポンド(52.16キロ)

<フライ級/5分3R>
CJ・ヴェルガラ: 129ポンド(58.51キロ)
平良達郎: 126ポンド(57.15キロ)

<ウェルター級/5分3R>
マイク・ジャクソン: 170ポンド(77.11キロ)
ピート・ロドリゲス: 170.5ポンド(77.34キロ)

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【UFN212】オクタゴン2戦目=アスンソン戦へ、ビクター・ヘンリー「そんなことは全く関係ない」

【写真】1月にハオーニ・バルセロスを相手に番狂わせといっても良い勝利を挙げたビクター。このような見方があることが、彼のアスンソンに対する捉え方の要因になっているのだろう(C)Zuffa/UFC

15日(土・現地時間)、ネヴァダ州ラスベガスのUFC APEXで行われるUFN212:UFN on ESPN+70「Grasso vs Araujo」にビクター・ヘンリーが出場し、ハファエル・アスンソンと対戦する。

1月のUFC初陣でハオーニ・バルセロスを破り、9カ月振りの第2戦でアスンソンというベテランと戦う。現状、4連敗のアスンソンに勝つことで上位進出が見込まれる試合だが、ヘンリーは対戦相手がそのような立場にあると考えることはないという。

自らのキャリアを振り返り、アスンソンが踏み台のように考えることはできないヘンリーから彼自身だけでなく師匠ジョシュ・バーネットと共に日本で積んだキャリアがあるからこそ──という言葉が聞かれた。


──UFCで2試合目となるハファエル・アスンソン戦を控えているビクターですが、1月のハオーニ・バルセロス戦との勝利から9カ月もインターバルが空きました。

「何か問題があったわけじゃないよ。ずっとジムで練習はしてきたし。まぁケガの回復に当てていた時期もあるけどね。UFCからは7月に試合をしないかと声を掛けてもらっていたけど、ちょっと首に問題があって見合わせたんだ。ケガをしている状態でファイトキャンプに突入したくなかったんだよ。それにチームメイトのファイトのサポートをしたり、そういうことでこれだけインターバルが空いたけど、この試合に向けてグッドシェイプで準備してきたことを強調させてもらうよ」

──長らく日本をベースに戦ってきましたが、UFCのファイトウィークはビクターにとって、新鮮だったのではないですか。

「UFCと日本のファイトウィークは凄く違うよ。UFCはファイトに必要な食事、サプリメントを提供してくれる。素晴らしいよね。それが良い面だ。一方で、時間の制約が厳しい。この時間にどこそこにいないといけない──ということが、とても多いんだ。日本は体重を落とすことさえ守れば、自分の時間を自由に過ごすことができる。ちゃんと戦えば、何も言われない。僕は日本で、自由を楽しんでいた。まぁUFCは何か気になることがあると、全てにおいて答が用意されている。そこはUFCの過ごし良さかな。

UFCはさ、色々な場所で数多くのイベントを開いているけど、日本の大会は日本だけのモノだから。そこに足を踏み入れるだけで、楽しいことだらけだった。当然なことだけど、米国で試合をすると常に米国のカルチャーの中にいるわけで。僕はそういう環境で育ってきたから慣れ親しんだ場所でしかない。その点、日本はいるだけで特別な空間だったんだよ。

日本で戦う機会を得られ、ファイティングスピリットが養われた。僕は日本人じゃないけど、相当に日本人的だと思っている」

──その通りだと思います。ではアスンソンの印象を教えてください。

「アスンソンはUFCでずっと長い間戦ってきているから、それだけ経験値も高い。レスリングができて、打撃ができるブラジリアン柔術の黒帯だ。アスンソンがファイトを仕掛けてくると、とてもデンジャラスなファイターになる。顔面を狙って殴って来るか。テイクダウンをして、UFCに残るためにずっと抑えようとしてくるのか。どちらの展開になっても、大丈夫なように準備をしてきたよ。

いずれにしても、アスンソンは自分の能力の全てを使って倒しに来るか、勝ちに来るだろうね」

──サバイブを目指したファイトと、当たって砕けろ的なファイト。どちらの準備もしているビクターですが、どのアスンソンで来て欲しいですか。

「もちりん、当たって砕けろ──だよ。彼がそうくれば、僕も自分の全てをぶつけることになる。でも、レスリングをして抑えてくると退屈な試合になってしまうね」

──プロモーターはエキサイトな試合を望みますが、サバイブしてくる相手とはそういう試合ができず評価にも影響する難しさがあります。

「その通りだ。プロモーターはエキサイティングな試合を求める。UFCだけでなく、全てのプロモーションがチケットを売るというビジネスを第一に考えているからね。そのビジネスがお金を生む。退屈な試合をすると、誰も見てくれない。RIZINで戦っている時も、僕は常にフィニッシュ・ボーナスを稼ごうと思っていた(笑)。出場フィーだけじゃなくて、もっとお金が欲しいからね。戦うだけより、フィニッシュしてより多くの収入を得る。それがプロフェッショナル・ファイターだろう?

どんなに強い相手と戦っても、僕が目指すところはフィニッシュさ。それはアスンソン戦も変わりないよ。アスンソンがテイクダウンからコントロールを狙っても、それを避けてエキサイティングな試合をする。ただ、打撃戦だから面白い試合になるってことはない。距離を取って、ジャブだけっていう退屈な試合はいくらでもあったからね」

──確かにその通りですね。

「多くの選手が今、戦っている試合ではなく次、次、次っていう思考があるんだ。だからあんな試合をしてしまうんだよ。ファイターは相手を倒すために、戦わなければならないのに」

──まさにビクター・ヘンリーのファイト・アイデンティティですね。ところでアスンソンは今やステッピングボード的なポジションにあり、彼に勝てばより上の位置で戦うことができる目安のようになっています。そのようなアスンソン戦、ビクターにとってUFCでのキャリアップを考えると、どのような意味を持つ試合になるのでしょうか。

「僕はアンダードッグに慣れているからね。この試合でアスンソンがそういうポジションになるかどうかも意識していなかった。僕こそ、ステッピングストーンという役割を強いられてきたから。だから、僕は対戦相手をそういう風に思いたくないんだ。アスンソンがそういう役割になっているとも思いたくないし、UFCにどういう思惑があろうが……例えば『40歳のアスンソンを35歳のヴィクター・ヘンリーがぶっ飛ばすのか』なんて風に組まれることがあるかもしれないけど、そんなことは全く関係ない。目の前にいる対戦相手と戦うだけだから。そして、ファイトマネーを手にするんだ」

──フィニッシュを目指すと既に断言しているビクターですが、土曜日はどのような試合をファンに見せたいですか。

「UFC初戦とは全く違った姿を見せたい。日本のファンは僕の打撃、レスリングの進化を見てくれていた。KOする姿、チョークアウトする姿、レスリングを見続けてくれていたよね。日本のファンが見てきた、米国で戦っているファイターとは一味違うファイターだということを試合で示したい」

──では恒例になっている言葉もありますが、日本のファンに一言お願いします。

「恒例になっている(笑)。そうだね、日本の皆のことを愛している。日本でゴリラカレーをまた食べたい。皆、ゴーゴーカレーで一緒に食べよう!!」

──ゴーゴーカレーがLAのリトルトーキョーに出店してほしいですね。

「そうなれば、毎日通うよ。ところで、イノキ・メモリアルには行くのかい?」

──? そういうものがあるのでしょうか。私はMMAの記者なので畑違いですから、訪れることはないと思います。

「そうなのかい。世界中のコンバット・アスリートは繋がっている。サブミッション・レスリングとプロレスリングにも繋がりがある。僕自身、イノキ・サンを直接知っているわけでないし、年を重ねている人はいつか亡くなるものだと思っている。でもイノキ・サンはジョシュ(バーネット)の恩人だから。

イノキさんがジョシュのキャリアをサポートして、今のジョシュがある。そうジョシュが言っているんだ。今の僕があるのはジョシュのおかげだ。恩人の恩人は僕にとっても恩人だ。だから、ジョシュと12月ぐらいに日本を訪れようと思っているんだ。そういえば、今年の8月にジーン・ラベールも亡くなったよ」

──ハイ。

「彼もイノキ・サンのようにオールドスクールのレスラーだった。ジーンもイノキ・サンと同様にジョシュに大きな影響を与えた人物だからね。ジーンからはロンダ・ラウジーもインスパイアされていた。まあ、この世代の人々が亡くなる……しょうがないけど、悲しいことだよ。でも僕だっていずれそういう世代になる。だから、僕らもジーンやイノキ・サンのように次の世代に火を灯す存在でありたいね」

■視聴方法(予定)
10月16日(日・日本時間)
午前5時00分~UFC FIGHT PASS

■UFN212対戦カード

<女子フライ級/5分5R>
アレクサ・グラッソ(メキシコ)
ヴィヴィアニ・アロージョ(ブラジル)

<バンタム級/5分3R>
ジョナサン・マルチネス(米国)
カブ・スワンソン(米国)

<フライ級/5分3R>
アスカル・アルカロフ(ロシア)
ブランドン・ロイヴァル(米国)

<ミドル級/5分3R>
ドゥスコ・トドロビッチ(セルビア)
ジョーダン・ライト(米国)

<ライトヘビー級/5分3R>
ミシャ・サークノフ(カナダ)
アロンゾ・メニフィールド(米国)

<バンタム級/5分3R>
マナ・マルチネス(米国)
ブランドン・デイヴィス(米国)

<バンタム級/5分3R>
ハファエル・アスンソン(ブラジル)
ビクター・ヘンリー(米国)

<ミドル級/5分3R>
ニック・マキシモフ(米国)
ジェイコブ・マルクーン(豪州)

<フェザー級/5分3R>
ジョアンデウソン・ブリト(ブラジル)
ルカス・アレッシャンドリ(ブラジル)

<女子ストロー級/5分3R>
ピエラ・ロドリゲス(ベネズエラ)
サム・ヒューズ(米国)

<フライ級/5分3R>
CJ・ヴェルガラ(米国)
平良達郎(日本)

<ウェルター級/5分3R>
マイク・ジャクソン(米国)
ピート・ロドリゲス(米国)

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INVICTA MMA o UFC   ケイ・ハンセン ピエラ・ロドリゲス

UFCがケイ・ハンセンをリリース


Kay Hansen(Sherdog)

 UFCがケイ・ハンセンをリリースしたことをMMAFightingが確認したとのこと。

 ケイ・ハンセンはゲート収入22歳のアメリカ人でMMA戦績7勝6敗(UFC戦績1勝3敗)。Invicta FCが主戦場でしたが2020年6月の『UFC on ESPN 12: Poirier vs. Hooker』で行われたジン・ユ・フレイ戦でUFCデビュー。3Rアームバーで勝利しています。しかしその後は3連敗していました。先日行われた『UFC 273: Volkanovski vs. The Korean Zombie』のピエラ・ロドリゲス戦では118.5ポンドと契約体重を2.5ポンドオーバーした上に判定負けしたことが決め手になったようです。


 しかしハンセンはツイッターで「22歳と若いし、私のキャリアは始まったばかりよ」と前向きです。続きを読む・・・
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LFA MMA MMAPLANET o UFC UFC273 ケイ・ハンセン ピエラ・ロドリゲス

【UFC273】LFA王者→コンテンダー→UFCデビューのロドリゲスが、ケイ・ハンセンに逆転判定勝ち

<118.5ポンド契約/5分3R>
ピエラ・ロドリゲス(ベネズエラ)
Def.3-0:29-28.29-28.29-28
ケイ・ハンセン(米国)

ハンセンの計量オーバーでキャッチウェイトとなった一戦。LFA王者からコンテンダーシリーズを経てUFCと契約したロドリゲスのデビュー戦だ。ワンツーで前に出るロドリゲスをパンチで待ち受けるハンセン。左フックから組んできたロドリゲスに対し、ハンセンがボディにヒザを入れる。両者が踏み込み、パンチのコンビが交錯する。続くハンセンのステップインにロドリゲスが左から右とコンビでカウンターを狙う。

ダブルレッグからケージにロドリゲスを押し込み、シングルでテイクダウンに成功したハンセンが、スクランブルでバックを伺う。ウィザーで耐え、胸を合わせて立ち上がったロドリゲスは大内刈りで倒されても、バタフライスイープでスクランブルに持ち込みスタンドに戻った。残り90秒、パンチの交換からハンセンが再びダブルレッグを決め、ロドリゲスのバタフライスイープにも反応してトップをキープする。腰を上げて左のパンチを入れ、一気にパスを決めたハンセンは、ブリッジを許さず肩固めを狙う。ロドリゲスは肩固めを防ぎ、足を戻したがラウンドを落とした。

2R、左フックを2つ入れたハンセンは、蹴りを見せつつパンチに移行する。ロドリゲスは左フックから右アッパーを返すが、右ミドルをキャッチされケージに押し込まれる。シングルからボディロックに移行しようとしたハンセンは、再びシングルへ。さらに頭を挙げて右腕を差すもロドリゲスも差し返す。離れたハンセンを追いかけたロドリゲスだがパンチは届かず、続いてステップインからコンビを繰り出す。

ダブルレッグ&大内刈りでテイクダウンを狙ったハンセン。ケージに押し込まれたロドリゲスが、体を入れ替えてシングルで逆に尻もちをつかせる。ハンセンのキムラからのフリップをすかしたロドリゲスが背中を見せたハンセンからバッククラブを取る。ダブルアンダーフックから、ロドリゲスがRNCを狙う。ハンセンは体をずらずしていくと、マウントに移行しようとしたところでハーフに戻す。ハンセンは残り5秒でヒールを仕掛ける。ロドリゲスのトーホールド狙いに、ハンセンもトーホールドに入り時間となった。

最終回、イーブンとなった最後の5分──圧をかけるロドリゲスが左ハイ。ハンセンはショートのワンツーを繰り出す。ロドリゲスはハンセンの左ローにテイクダウンを合わせて、トップを取る。ニーシールドのハンセンの潜りに対し、ロドリゲスは立ち上がりローを蹴っていく。立ち上がったハンセンは大振りになりかけたが、すぐに修正する。ロドリゲスは右ハイを蹴り、蹴り足を前に着いたスイッチで左フックを入れる。

そのままクリンチ合戦となり、ロドリゲスはケージに押し込んだ状態でパンチを入れていく。ヒザを見せるハンセンに、左エルボーを入れたロドリゲスがシングルにスイッチ。すぐに頭を起こしたロドリゲスの2度のシングルを切ったハンセンがギロチンを狙う。ケージに押し込まれて窮屈な状態では形に入れず、ロドリゲスがケージに押し込んだ状態とシングルレッグの狙いが続く。

前蹴りから離れたハンセンだが、蹴りにダブルレッグを合わされボトムでタイムアップを迎えた。初回を落としたロドリゲスだが、2Rと3Rを取り返しデビュー戦で判定勝ちを手にした。


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BELLATOR LFA MMA MMAPLANET o ONE ONE Championship UFC UFC273   アレクセイ・オレイニク アレックス・ヴォルカノフスキー イアン・ギャリー カムザット・チマエフ ケイ・ハンセン ジャイルジーニョ・ホーゼンストライク ジョン・チャンソン ジルベウト・ドゥリーニョ ティーシャ・トーレス ピエラ・ロドリゲス ピョートル・ヤン マイク・マロット マッケンジー・ダーン マーク・マドセン

【UFC273】トーレス戦を控えたマッケンジー・ダーン─02─「KOで勝っても、私は柔術を代表している」

【写真】フェイスオフでは、この後に笑顔で言葉をかわし握手をしたマッケンジーとトーレス(C)Zuffa/UFC

9日(土・現地時間)、フロリダ州ジャクソンビルのヴィスター・ベテランズ・メモリアル・アリーナで開催れるUFC273で、ティーシャ・トーレスと戦うマッケンジー・ダーン・インタビュー後編。

柔術家がMMAに転向する際、グラスルーツショー→フィーダーショーという道順でなく、ONEのようなビッグショーと契約することが増えてきた。対してマッケンジーはフィーダーショーで経験を積みUFCとサインを果たした。

それこそ──柔術界で成し遂げたように、じっくりと腰を据えてMMAの世界でも頂点に立つことを目標する彼女の姿勢の表れだった。

<マッケンジー・ダーン・インタビューPart.01はコチラから>


──柔術の練習は続けていますか。

「柔術は試合の直前になってから始めることが多いわ。今回も父(メガトン・ディアス)とファイトの4週間前になってから練習を再開した形ね」

──トップ・グラップラーがMMA転向する際、柔術家としてのネームバリューを生かしマッケンジーのようにLegacy FCやLFAなどフィーダーショーでキャリアを積むことなくONEやBellatorなどビッグプロモーションと契約するケースが増えています。

「良いことだと思うわ。ONE Championshipがグラップラーに支払うファイトマネーは高いって聞くし。彼らがどれだけシリアスにMMAファイターとして成功を収めようとしているのかは私は分からないし、経験してみたいってことだと思うの。実際、ほとんどが柔術から離れているわけじゃないし。私は柔術を愛しているわ。そして柔術界で頂点を極めた。最高のキャリアを築き、最高の時間を過ごしたわ。

セミナーをたくさんして。試合もたくさん出た。ビッグトーナメント、スーパーファイトで戦い続けたわ。だから十分にお金を得ることもできた。私は柔術を離れ、MMAでトップを目指しているの。ベルトを巻くまで、時間をじっくりとかけてね。MMAでも柔術と同じように大きなことをやり遂げたいと思っている。

ONEのような大きな舞台でグラップラーが、良いファイトマネーを得ることは素晴らしいことよ。だって彼らはそんなに長い間、MMAを戦うつもりはないだろうし。なら条件の良いところ、グラップラーの価値を認めてくれるところで戦うべきよ。

UFCは最もタフなファイターが集まっている場所で、レベルも最高に高い。ここで戦いたいなら、戦場を変えるでしょうし。何より、皆がONEで良い活躍ができていることはグラップリング界や柔術界のためにも素晴らしいことだと思うわ」

──ただしマッケンジーはそうはしなかったということですね。

「ファンの皆は私のキャリアを追っている方が楽しいんじゃない? だって皆にMMAファイターとしての成長過程も見てもらっているのだから。ONEで戦っているグラップラーは、私のようにスタンドファイトをしていないでしょ? 彼らは即グラウンドで戦おうとしているわ。それはそれで凄いって思うけど、皆はグラップラーのスタンドでの成長だって見たいだろうし。私が鼻を骨折して戦う姿とか──それでも私が負けずに戦い続ける姿を、ね」

──ノー。マッケンジー、激しい戦いは見たくても鼻の骨を折るところなんて見たくないですよ(笑)。ケガをせずに戦って欲しいとファンも思っています。

「アハハハハ。きっと、そんなところが好きファンもいるわよ(笑)。私は母であり、妻でもある。そんな1人の女性が色々と学ぶ過程で、鼻を折ったわけだし。それも私の成長を見てもらっていると思っているわ。そして、その試合よりも次の試合で成長した姿を見てもらう。私の試合を見てくれる人のなかには、柔術を練習している人だっているはず。そんな人たちの中には少数でも『自分だって練習すれば、ああやって戦えるようになる』と思ってくれる人もいるでしょうし。私にインスパイアされる人がいる……だから私はいつだって柔術、グラップリングを代表してMMAを戦っているつもりよ。

KOで勝っても、私は柔術ガールを代表しているの。柔術を練習している誰もが、ベストの中をベストを目指して練習すれば、私のように打撃も成長できるから」

──そんなマッケンジーにこういうことをいうのは失礼かもしれないですが、パンデミック以降WNOのようなグラップリングのプロ大会が盛んになってきました。マッケンジーはああいうトップグラップリング・イベントで戦うことは考えていないですか。

「100パーセント、戦ってみたいわよ。私も柔術よりもグラップリングの試合を視ることの方が多くなっているし。グラップリングは柔術と違うプラットフォームのイベントを確立させたわよね。もちろんMMAにプライオリティをおいているけど、グラップリング大会からのオファーをいつだって待っているわ。MMAの試合がない時なら、グラップリングのスーパーファイトをぜひとも戦ってみたいって。

特にめきめきと力をつけている新しい世代のグラップラーたちと、競い合いたいと思っているの。そういう機会があれば、グラップリングに戻ってみたいわ」

──WNOにナンバーワンが戻って来る。最高ですね、そんな機会が巡ってくると。

「ありがとう。そう言ってもらえて、凄く嬉しいわ。私もその日が来るのが願っているわ」

──そんな日を夢見ながら、土曜日の試合です。マッケンジーが言ったようにタフな試合になることが予想されます。とはいえティーシャはトップどころに負け、それ以外には勝つというハッキリした結果が出ています。つまり彼女に勝たないとトップの1人して認識されません。

「この試合で勝てば、私は次のレベルへ進むことができる。女子MMAのなかでも、今いる場所とは、一段違う場所へ進める。それぐらいの感覚でいるわ。トップの戦い──私が目指してきた場所へね。凄く大切な試合だし、PPVカードになっていることも重要で。私のことを知らない人にも、試合を視てもらえる。そして、一風変わった戦い方をする女子ファイターは、チャンピオンになる可能性を持っているって思ってもらえるようになる」

──ティーシャは常にアグレッシブなので、危険な相手ではありますが、逆に組みやすい相手かもしれないです。ジャブで突き放して、テイクダウン防御に徹する相手よりも。

「その通りよ。だから、この試合が楽しみだったの。彼女は動きが多いファイターよ。攻めるために動いている。グラップラーは、そういう相手の方が戦いやすいから。それに彼女は私より背が低い、だからパンチを当てるために近づいてくることは確実で。

そこを捕獲するわ。テイクダウンの絶好の機会になるし。そうね……この試合で、私は一本勝ちするわ。未来の世界チャンピオンがここにいる──そういう試合を世界に披露しようと思っている」

──マッケンジー、今日もありがとうございました。最後に日本のMMAファン、柔術好きの人たちに一言お願いします。

「アリガト。皆の応援に感謝しているわ。最高の試合を皆のためにするわ。ファンの皆の存在が、強くなろうというモチベーションになっているの。I LOVE JAPAN、皆のために戦うわ!!」

■視聴方法(予定)
4月10日(日・日本時間)
午前7時00分~UFC FIGHT PASS
午前11時00分~PPV
午前11時00分~WOWOWライブ

■UFC273計量結果

<UFC世界フェザー級選手権試合/5分5R>
[王者]アレックス・ヴォルカノフスキー: 144.5ポンド(65.54キロ)
[挑戦者]ジョン・チャンソン: 144.5ポンド(65.54キロ)

<UFC世界バンタム級統一戦/5分5R>
[正規王者]アルジャメイン・ステーリング: 134.5ポンド(61.0キロ)
[暫定王者]ピョートル・ヤン: 134ポンド(60.78キロ)

<ウェルター級/5分3R>
ジルベウト・ドゥリーニョ・バーンズ: 170ポンド(77.11キロ)
カムザット・チマエフ: 170ポンド(77.11キロ)

<女子ストロー級/5分3R>
マッケンジー・ダーン: 115.5ポンド(52.38キロ)
ティーシャ・トーレス: 115.5ポンド(52.38キロ)

<ライト級/5分3R>
ビンチ・ピチェル: 155.5ポンド(70.53キロ)
マーク・マドセン: 155ポンド(70.31キロ)

<ウェルター級/5分3R>
イアン・ギャリー: 170.5ポンド(77.34キロ)
ダリアン・ウィークス: 170.5ポンド(77.34キロ)

<ヘビー級/5分3R>
ジャイルジーニョ・ホーゼンストライク: 252.5ポンド(114.53キロ)
マルチン・ティブラ: 253ポンド(114.75キロ)

<女子バンタム級/5分3R>
アスペン・ラッド: 136ポンド(61.69キロ)
ラケル・ぺニントン: 134.5ポンド(61.0キロ)

<ウェルター級/5分3R>
ミッキー・ガル: 170.5ポンド(77.34キロ)
マイク・マロット: 170.5ポンド(77.34キロ)

<ヘビー級/5分3R>
アレクセイ・オレイニク: 244ポンド(110.67キロ)
ジャレッド・ヴァンデラ: 266ポンド(120.65キロ)

<ミドル級/5分3R>
アンソニー・ヘルナンデス: 186ポンド(84.37キロ)
ジョシュ・フレムド: 185.5ポンド(84.14キロ)

<女子ストロー級/5分3R>
ピエラ・ロドリゲス: 115ポンド(52.16キロ)
ケイ・ハンセン: 118.5ポンド(53.75キロ)

<バンタム級/5分3R>
ジュリオ・アルセ: 136.5ポンド(61.91キロ)
ダニエル・サントス: 135ポンド(61.24キロ)

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