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45 DEEP DEEP Osaka Impact2024#02 MMA MMAPLANET o アシルベック ブログ 前薗渓 安谷屋智弘 濱口奏琉

【DEEP Osaka Impact2024#02】前薗渓&濱口奏流、大阪レスリングコンビが地元で上位進出を賭けた試合へ

【写真】粗削りだが、いまだDEEPフェザー級で無敗の前薗渓(C)SHOJIRO KAMEIKE

18日(木)、6月2日(日)に大阪市住吉区の錦秀会 住吉区民センター大ホールで「DEEP OSAKA IMPACT 2024 2nd ROUND」が開催されることが発表された。
Text by Shojiro Kameike

同大会では安谷屋智弘×濱口奏流の3Rマッチが行われるほか、谷岡祐樹と前薗渓といったDEEP大阪を中心に戦う期待の若手ファイターが出場する。


前薗は柔道、レスリングをベースにプロMMAデビューから6戦無敗。DEEP大阪大会で5連勝後、今年3月には初めて念願だった東京で戦い、ウズベキスタンのアシルベックをRNCで下している。アシルベックの右をもらって動きが止まる場面はあったものの、豪快なバックスローでテイクダウンし、キッチリとフィニッシュした。スタンドレスリングと投げの強さは、さすがグレコローマン出身というべきところか。

写真は昨年11月の桑本征希戦。今度のペレイラはボトムからの技術も持つ柔術家だが、果たして――(C)SHOJIRO KAMEIKE

その前薗が「大阪大会凱旋」という形で、ボンサイ柔術のペレイラ・ユウジ・ラファエルと対戦する。ペレイラは大阪ACFで2勝1敗というMMAレコードを持つ。長いリーチを生かしたジャブとミドルからテイクダウンに至る流れが速いのが特徴だ。まだキャリアが浅いだけに、前薗を相手にどこまで組みで仕掛けることができるか。迎え撃つ前薗にとっても、ここまでグラウンド勝負が中心のファイターとの対戦経験はない。DEEPフェザー級戦線でトップグループに絡むためにも、ここはグラウンド力を示しておきたいところだ。

新鋭×ベテランの一戦(C)SHOJIRO KAMEIKE/MMAPLANET

唯一の3R戦では、60キロ契約でベテランの安谷屋が濱口と対戦することに。濱口は2022年にDEEPフューチャーキングトーナメントで優勝。前薗はレスリング時代の先輩にあたり、今でも練習を共にしている。昨年7月にマルザヘンペーソクをRNCで下したあと、同年11月に風我との対戦が決定していたが、この時は濱口の練習中の怪我で試合が中止となっていた。濱口にとっては、安谷屋に勝利すればトップ戦線に食い込むことになるだろう。安谷屋としても福田龍彌の階級アップで新しい展開となっているDEEPフライ級で生き残りを賭けた一戦となる。

一発か、削るかのパンチ対決(C)SHOJIRO KAMEIKE/NOB YASUMURA

また、大阪の剛腕ファイター谷岡祐樹は、7日に愛知大会で吉田陸にKO勝ちしている切嶋龍輝と激突する。元DEEP KICK王者の谷岡は相手をなぎ倒すパンチャーだ。対する切嶋は吉田陸戦で正確なジャブとストレートで相手を削った末に、ダウンを奪ってストップを呼び込んでいる。タイプが異なるパンチャー同士の一戦は、切嶋が谷岡のガードの間を突き続けるか。あるいは谷岡がカウンターかクロスで倒すかが興味深い。

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【DEEP117】フェザー級で再出発、上迫博仁「もう一度勝負したくて戻すことを決めた。これは自分との闘い」

【写真】フェザー級での再出発、上迫は「また面白いやつが来たと思ってもらいたい」と語る(C)MMAPLANET

10日(日)、東京都港区のニューピアホールで開催されるDEEP117で、上迫博仁が韓国のソ・ドンヒョン=ピナクルを迎え撃つ。
Text by Takumi Nakamura

上迫は今年5月に大原樹里の持つDEEPライト級王座に挑むも、判定2-3で敗れて王座獲得ならず。約7カ月ぶりの再起戦はフェザー級に階級を戻しての一戦となる。上迫は階級変更&国際戦でもある再起戦を“自分との戦い”と位置づけた。


――計量前日のインタビューありがとうございます。このあとドライアウトに入ると思いますが、今の体調やコンディションはいかがですか。

「体重調整は結構前から準備をしていて、何の問題もなくスムーズにできている状態です」

――今回は2017年12月以来のフェザー級となります。再びフェザー級での戦いを選んだ理由はなんですか。

「僕も年齢を重ねて、自分が一番勝負していた階級でもう一度勝負したいという気持ちもあったし、僕の中ではライト級に階級を上げたことで何かを諦めた感じがあって心残りがあったんです。僕がこの先どこまでやるかは分かりませんが、これからの格闘技人生の中で勝負したいという気持ちがあったので、もう一度フェザー級に戻すことを決めました」

――フェザー級時代は減量がきつかったイメージですが不安はなかったですか。

「体重調整に時間をかけたのもそうですし、キャリアを積んで知識を増やすことも出来たので(減量方法は)大分変りましたね。それこそ以前は早い段階から水分を断ったりもしていたので(苦笑)。今はそんな無茶な減量はやらないですし、試合に向けた準備も含めて、しっかり出来ました」

――知識とキャリアを重ねてフェザー級が適正だと感じたようですね。

「ライト級は僕にとって少しデカいと言えばデカいんですよ。今は色んな経験を積んで、知識も増やした中では、フェザー級が適正なのかなと思います。あと僕には自分のために格闘技をやっているという気持ちもあるので、自分と勝負するという意味でもフェザー級なのかなと思います」

――5月のDEEPライト級タイトルマッチ=大原樹理戦はスプリット判定で2-3で敗れる試合でしたが、あの試合はどう受け止めましたか。

「実はあの試合くらいからフェザー級に戻すことを考えていたんですよ。だから大原戦は結果は負けでしたけど、自分のなかでは『う~ん…』と思う部分もあったし、あの試合が終わって仕切り直しというか。フェザー級で勝負したいという気持ちもあった分(階級を変える)いい機会だったのかなと思っています」

――今回の試合に向けてどんなことを意識して練習してきましたか。

「そこまで変わったことはしてないんですけど、今回は走りやランニングを結構やりました。自分のファイトスタイル的に足を使いたいというのがあるので、足の強化というか、そのためにたくさん走りましたね」

――上迫選手はNICE BAD GYMの代表でもありますが、選手活動とのバランスは問題ないですか。

「もうジムを出して2年になりましたし、選手とジム運営を並行するうえでのルーティンも出来てきたので、どちらも両立できていると思います」

――対戦相手のピナクルはMMA戦績は5勝2敗1分、これまでTop FC、Angel’s FC、さらにDoubleG FCと韓国MMA団体を渡り歩き、今年4月にはAngel’s FCの代表としてHEATとの対抗戦に出場しています。どんな印象を持っていますか。

「試合映像を幾つか見させてもらって、印象としては気持ちが強い選手なのかなと思います。韓国の選手はそういうイメージがあるし、戦績はともかく油断はできない相手だと思います」

――DoubleG FCをはじめ過去の試合を見ても一発で倒す攻撃力があるので、そこは警戒すべきポイントですよね。

「まさにその通りですね。倒す一発はある選手なので、そういう事故が起きない戦い方をしたいと思います」

――これから再びフェザー級で戦っていく上で、どんな目標を持っていますか。

「正直、具体的な今後の目標はそこまでないんですよ。例えばフェザー級で勝って行ってRIZINに出て…とか、そういうことは考えてないです。自分の力を出せば自然とそこまでいけるじゃないですけど、強い選手と試合を組んでもらったりできるのかなと思います。今の僕は久しぶりのフェザー級ですし、言ってしまえばフェザー級の見習いみたいなものだと思うんですよ。ここから上の選手と試合していけるように頑張っていくという感覚です」

――これまでとは試合に対する向き合い方も変わりましたか。

「昔からそうなんですけど、そこまで相手のことを考えるタイプじゃないんですね。だから本当に自分との戦いだと思います。自分との戦いに勝てば、自ずといいパフォーマンスが出て結果にもつながる。それができればチャンスが来るという気持ちでいます」

――それでは2023年を締める一戦に向けて、ファンのみなさんにメッセージをお願いします。

「5月のタイトルマッチでは負けちゃって、1年を締める試合が新しいスタートになります。来年いい試合・いいカードを組んでもらえるように、今回はそのきっかけになる試合をしたいです。しっかりKOを狙って、またフェザー級に面白いやつが来たと思ってもらいたいです」

■DEEP 117 Impact視聴方法(予定)
12月10日(日)
午後5時05分~YouTube DEEP/DEEP JEWELSメンバーシップ、U-NEXT
午後5分30分~サムライTV

■ DEEP 117 Impact対戦カード

<DEEP暫定ストロー級王座決定戦/5分3R>
越智晴雄(日本)
佑勢乃花(日本)

<フェザー級/5分3R>
上迫博仁(日本)
ピナクル(韓国)

<50キロ契約/5分3R>
パク・シウ(日本)
ハーレイ・クイーン(日本)

<ライト級/5分2R>
川名 TENCHO 雄生(日本)
小金翔(日本)

<フライ級/5分2R>
安谷屋智弘(日本)
KENTA(日本)

<ライト級/5分2R>
野村駿太(日本)
岩倉優輝(日本)

<58キロ契約/5分2R>
RYOGA(日本)
Max(日本)

<アマチュア・フェザー級/3分2R>
信原空(日本)
内藤大二(日本

<アマチュア・ライト級/3分2R>
コマネチゆうた(日本)
中谷優我(日本)

<アマチュア・フェザー級/3分2R>
安井飛馬(日本)
橋本玲音夢(日本)

<アマチュア・フライ級/3分2R>
琥(日本)
秋元優志(日本)

<アマチュア・フェザー級/3分2R>
荒井銀二(日本)
佐藤フミヤ(日本)

■DEEP TOKYO IMPACTO2023#07視聴方法(予定)
12月10日(木・祝)
午後12時05分~YouTube DEEP/DEEP JEWELSメンバーシップ

■ DEEP TOKYO IMPACTO2023#07対戦カード

<フライ級/5分2R>
風我(日本)
切嶋龍輝(日本)

<フライ級/5分2R>
原虎徹(日本)
三ツ塚勇介(日本)

<バンタム級/5分2R>
諏訪部哲平(日本)
中務太陽(日本)

<ライト級/5分2R>
倉本大悟(日本)
井上竜旗(日本)

<フライ級/5分2R>
島袋チカラ(日本)
京之介(日本)

<フェザー級/5分2R>
TATSUMI(日本)
梶本保希(日本)

<フェザー級/5分2R>
相本宗耀(日本)
藤岡陸(日本)

<フェザー級/5分2R>
拓MAX(日本)
森俊樹(日本)

<フライ級/5分2R>
加藤瑠偉(日本)
吉田悠太郎(日本)

<54キロ契約/5分2R>
大和田光太郎(日本)
與那嶺大輝(日本)

<アマチュア・フェザー級/3分2R>
Mr.サタン(日本)
TAU(日本)

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ARAMI DEEP DEEP JEWELS MMA MMAPLANET o ONE RIZIN RIZIN LANDMARK06 RIZIN44 SARAMI キック 万智 伊藤裕樹 修斗 前田吉朗 宇田悠斗 安谷屋智弘 山本アーセン 平良達郎 征矢貴 扇久保博正 本田良介 杉山廣平 渡辺彩華 福田龍彌

【RIZIN44 & RIZIN LANDMARK06】9月24日に福田龍彌×山本アーセン、10月1日に渡辺彩華×万智など追加対戦カードを一挙発表

【写真】修斗・DEEPでベルトを巻いた福田(左)とフライ級2戦目のアーセン(右)が激突(C)MMAPLANET

26日(土)、RIZN FF事務局より9月24日(日)にさいたま市中央区のさいたまスーパーアリーナで開催されるRIZIN44、10月1日(日)に愛知県名古屋市中区のドルフィンズアリーナ(愛知県体育館)のRIZIN LANDMARK 6 in NAGOYAの追加対戦カードが発表された。

今回のリリースではRIZIN44の2カード、RIZIN LANDMARK 6 in NAGOYAの12カード(キック1カード含む)が一挙にアナウンスされた。RIZIN44では、5月のRIZIN42で一度組まれていた征矢貴×ラマザン・テミロフが仕切り直しで行われ、新規カードとして福田龍彌×山本アーセンが決まった。


今回が2度目のRIZIN参戦となる福田は2020年7月に前田吉朗を下して修斗世界フライ級暫定王者となり、翌2021年1月の正規王者・扇久保博正の王座返上を受けて、第7代王者に昇格した。同年7月の初防衛戦で平良達郎に敗れて王座陥落となると、戦いの場をDEEPに求める。

DEEPでは2022年9月からスタートしたDEEPフライ級グランプリに参戦し、杉山廣平、安谷屋智弘、宇田悠斗、本田良介を下して優勝。本田との決勝にはDEEPフライ級暫定王座もかけられており、修斗に続いてDEEPでの王座獲得も果たした。

対するアーセンは5月のRIZIN42で約2年9カ月ぶりに復帰。フライ級に階級を落とした再出発の一戦で、伊藤裕樹から判定勝利を収めている。福田はサウスポーで腰を落とした構えから打撃の圧力をかけるスタイルで、離れた間合いからの左ストレート・近距離での右フックはフライ級ながら一発で試合を終わらせる威力を持つ。

伊藤戦ではレスリング力を活かして組の攻防で削り勝ったアーセンだが、打撃のプレッシャー&強打を誇る福田相手にそれをできるかがポイントになりそうだ。

RIZIN LANDMARK 6 in NAGOYAでは渡辺彩華×万智の一戦に注目したい。

渡辺はプロ3戦目で黒部美奈をKO、4戦目でSARAMIを下して修斗世界女子スーパーアトム級王座を獲得。

柔道ベースながらシャープなパンチを得意にし、黒部戦ではカウンターの右アッパーで黒部をマットに沈め、SARAMI戦ではスイッチを織り交ぜながらの左ハイキックを決めるなど、打撃でも非凡なセンスを感じさせる注目の女子ファイターだ。

一方の万智はDEEP JEWELSで戦うプロ3戦3勝・20歳の新鋭。昨年末に北米で戦う話もあったが、最終的にRIZINからのオファーを選択して、今回の試合を迎えた。

本来なら渡辺=スーパーアトム級、万智=ストロー級と階級は違うが、過去にMMAPLANETのインタビューで、練習をともにする先輩=黒部&SARAMIに勝った渡辺との対戦を望んでいた。今後の女子MMAの将来を担っていく選手同士の一戦。MMAとしてのクオリティの高さにも注目したいカードだ。

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BELLATOR DEEP MMA o RIZIN YUKI   キック ヒロヤ ブラック ボクシング 伊藤裕樹 安谷屋智弘 朝倉未来

7.30『超RIZIN.2』で伊藤裕樹 vs. ヒロヤが追加発表

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Yuki Ito(Sherdog)

Hiroya Kondo(Sherdog)

 RIZINが7月30日にさいたまスーパーアリーナで開催する『超RIZIN.2』で伊藤裕樹 vs. ヒロヤのフライ級マッチを追加発表。

 伊藤は5月の『RIZIN.42』で山本アーセンに判定負けして以来の試合で2連敗中。

 ヒロヤは現在25歳で兵庫県出身。MMA戦績8勝10敗1引き分け。5月の『BreakingDown 8』でドンマイ川端に判定勝ちして以来の試合。プロMMAは5月の『DEEP 113 IMPACT』で安谷屋智弘に判定負けして以来の試合で今回がRIZINデビュー戦。続きを読む・・・
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DEEP DEEP113 MMA MMAPLANET o キック ヒロヤ 安谷屋智弘

【DEEP113】ヒロヤが驚異的なリカバリー力を見せるも、要所を抑えた安谷屋がユナニマス判定勝利

【写真】(C)MMAPLANET

<58キロ契約/5分3R>
安谷屋智弘(日本)
Def.30-27.29-28.29-28.
ヒロヤ(日本)

ワイドスタンスでサークリングする安谷屋、ガードを固めて近づくヒロヤに右ストレートを伸ばす。右スピニングバックキックを見せたヒロヤ、安谷屋はヒロヤのローの打ち終わりにダブルレッグで組みつきテイクダウンを奪った。ヒロヤの足を抑えてギロチンを狙いつつ、バックをうかがう。立ち上がったヒロヤがスクランブルからケージに押し込むも、安谷屋が体勢を入れ替える。

右腕を差し上げて安谷屋をケージに押し込むヒロヤ、安谷屋が差し返してくると左跳びヒザを見せてから離れた。ケージ中央でヒロヤが右スピニングバックキック。安谷屋は組みついてグラウンドに持ち込むと、パウンドの連打からバックに回る。シングルバックから左腕をヒロヤの顔面に巻き付けるが、ヒロヤがスクランブルからバックへ。安谷屋もヒロヤの左腕をキムラの形にとらえる。最後は両者がスタンドに戻り、ローを繰り出しあった。

2R、ヒロヤが左ハイから、安谷屋が右を放とうとしたところに組みついてケージまでドライブする。安谷屋は離れ際に左右フックを連打。距離を取って右フックを放つも、返しの左フックにヒロヤが左フックを合わせる。ここで組みついた安谷屋は、立ち上がるヒロヤのバックに回りグラウンドへ。ヒロヤは立ち上がって逆に押し込もうとするが、安谷屋がヒロヤの左腕をキムラで抱えてグラウンドに戻した。

ハーフガードを取るヒロヤにパウンドとヒジを連打していく安谷屋。バックを狙いつつヒロヤをケージに押し込む。ここでヒロヤが押し返し、投げから安谷屋のバックに回る。バックマウントを奪取し、RNCを狙うヒロヤ。安谷屋は反転してトップを奪い、ハーフガードのヒロヤを抑え込むが、ヒロヤも切り返してマウントを奪いに行った。最後はスタンドで打ち合う。

最終回、ヒロヤが前に出る。ケージを背にして打ち返す安谷屋。ケージ中央を取った安谷屋がダブルレッグでクリーンテイクダウンを奪った。すぐに立ち上がるヒロヤ、安谷屋も離れた。細かくローを放つヒロヤに、安谷屋がダブルレッグで組みつく。しかしヒロヤに体勢を入れ替えられてしまう。

お互い手数が少なくなるなか、ヒロヤがガードを固めて右ローを放つ。右ストレートを当てた安谷屋だが、返しの左フックに左を合わせられた。安谷屋が前に出ると、ヒロヤが右クロスで迎え撃つ。安谷屋のダブルレッグをスプロールしたヒロヤが、コンパクトな左右フックを当てていく。安谷屋が組みつくと、ヒロヤがヒザを突き上げる。残り10秒で安谷屋が左右フックをまとめ、打ち合いで試合を終えた。

ジャッジ1人がフルマークをつける裁定で安谷屋が勝利した。


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CORO DEEP DEEP113 MMA MMAPLANET o YouTube   チャンネル 上迫博仁 中村大介 力也 北岡悟 大原樹理 大山釼呑助 安谷屋智弘 本田良介 村元友太郎 福田龍彌 誠悟 青井人 高野優樹

【DEEP113】計量終了 明日、戦う――フライ級GP出場者たちの優勝者予想。「福田」、「福田」、「福田」

【写真】結果、福田龍彌が本命、本田はアンダードッグのままで決勝前日まで来た(C)MMAPLANET

7日(日)、東京都文京区の後楽園ホールで開催されるDEEP 113 Impactの計量が中野区中野サンプラザ11階で行われた。

メインでフライ級GP決勝=福田龍彌×本田良介、コメインでDEEPライト級選手権試合=チャンピオン大原樹理×チャレンジャー上迫博仁が組まれた今大会。

ここでは計量結果とGP決勝に向け、GP出場3選手の勝利者予想&その理由をお届けしたい。


<58キロ契約/5分3R>
安谷屋智弘:58.0キロ
ヒロヤ:57.85キロ


安谷屋智弘
勝者:福田
「自分といい勝負をしたからです」

<フライ級/5分2R>
村元友太郎:57.2キロ
ビョン・ジェウン:57.1キロ


村元友太郎
勝者:福田
「本田選手も頑張るんですけど、福田選手をテイクダウンしきれずに削られる。徐々にダメージを与える福田選手もフィニッシュできないけど、判定で勝かちます。でも、こんなことを尋ねられるのは侮辱なので、明日しっかりと勝ちます」

ビョン・ジェウン
勝者:福田
「本田選手に勝ってほしいけど、福田選手が上手くするかなと思います」

■視聴方法(予定)
5月7日(日)
午後5時20分~DEEP チャンネル-YouTube、U-NEXT、サムライTV

■ DEEP113計量結果

<フライ級GP決勝/5分3R>
福田龍彌:56.65キロ
本田良介:56.06キロ

<DEEPライト級選手権試合/5分3R>
[王者] 大原樹理:70.25キロ
[挑戦者] 上迫博仁:70.2キロ

<バンタム級/5分3R>
CORO:61.7キロ
力也:61.45キロ

<ライト級/5分3R>
北岡悟:70.8キロ
大山釼呑助:70.6キロ

<フェザー級/5分3R>
中村大介:65.75キロ
青井人:66.15キロ

<58キロ契約/5分3R>
安谷屋智弘:58.0キロ
ヒロヤ:57.85キロ

<フライ級/5分2R>
村元友太郎:57.2キロ
ビョン・ジェウン:57.1キロ

<フェザー級/5分3R>
高野優樹:66.3キロ→
西谷大成:66.3キロ→

<メガトン級/5分2R>
誠悟:117.55キロ
江畑秀範:―キロ

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DEEP DEEP113 DEEPフライ級GP MMA MMAPLANET o UFC 修斗 宇田悠斗 安谷屋智弘 平良達郎 本田良介 杉山廣平 海外 神龍誠 福田龍彌

【DEEP113】フライGP決勝=本田良介戦へ。福田龍彌「京都在住の選手が到達したことのないところに行く」

【写真】相当に有言実行な選手、それが福田龍彌 (C)SHOJIRO KAMEIKE

7日(日)、東京都文京区の後楽園ホールで開催されるDEEP113 IMPACTで、DEEPフライ級GP決勝戦として福田龍彌が本田良介と対戦する。
TEXT by Shojiro Kameike

2021年に平良達郎に敗れて修斗世界フライ級王座を手放した福田は、その3カ月後にDEEPへ戦いの場を移し、同フライ級王者の神龍誠と対戦した。神龍には僅差で敗れたものの、以降は6連勝だ。GPでは本田を下している杉山廣平、そして安谷屋智弘と宇田悠斗を下して決勝へ。ファイトスタイルこそ違えど、相手がどのようなタイプでも自身の世界観に持ち込む戦いは、本田と同じだといっていい。一方で「勝つためのスタイル」といわれる本田と異なる、福田の世界観とは――。


――10カ月に渡って行われたDEEPフライ級GPが、遂にフィナーレを迎えます。決勝戦の話の前に、まずは準決勝の宇田悠斗戦について聞かせてください。あの試合は福田選手にとってヒリヒリした試合でしたか。

「ヒリヒリしていました。楽しめたというか。生活の変化とか、いろんなものを乗り越えて迎えた試合でしたしね。今回のGPを通して人間としても成長できたと思うし、その集大成を戦うことで表現していきたいです。GP決勝だけじゃなくて、これからも」

――これからも……、決勝戦の前にお聞きすることではないかもしれませんが、DEEPフライ級GP後のことも考えているのでしょうか。

「海外でも戦ってみたいです。どうやったら海外から声が掛かりやすくなるんですかね。今の時点で6連勝中やし、GPもあって実績のある選手に勝っている。さらに本田君に勝ったら――日本の代表として、またタイプが違う海外の選手とヒリヒリしてみたいですね」

――それは海外で戦うのか、あるいはDEEPで海外ファイターと対戦するのか。

「契約上可能なら、どっちもやりたいです。試合間隔が短くても、僕はオファーを断らへんから。『海外の大会に出ているからDEEPには出ない』なんて言うわけがない。仮に僕がUFCと契約して、OKならUFC→DEEP→UFC→DEEP→DEEP→UFCみたいな戦い方もしたいんですよ。難しいというか、無理でしょうけど」

――それは無理ですよね(笑)。

「実は僕もRTUに応募したんですよ」

――えっ!? 応募した結果、落選したということですか。

「それが……僕から日本語でメールを送っちゃったんです。『こんにちは。お世話になっております』って(笑)。返事も来ていたんですけど、英語やからスパムメールかと勘違いして放置したんです。改めて見てみると、『戦績と試合映像をどうこう』とか。でも英語で準備しようと思ったら、もう申込期間が終わっていました(苦笑)。知り合いに法律関係のお仕事をしていて英語を話せる方がいるので、次からはその方に相談します」

――意外なエピソードから宇田戦の話に戻します(笑)。試合の中で福田選手が焦るようなシーンは見られませんでした。作戦通りに進められていたということでしょうか。

「宇田君のインローが痛かったぐらいかな(苦笑)。最後に宇田君が打ってきたのも、僕が誘っていたんですよ。僕が押されているように見た人もいるかもしれないけど、有効打を当てていたのは僕やったと思うんで。それも試合の流れであって、最初からそういう作戦を立てていたわけじゃないです。もともと作戦を立てるタイプじゃないですし。1Rに相手が入ってくるタイミングとかは分かったので、これは自分が誘ったほうが良いなと思いました」

――結果的に、1R序盤に右アッパーでダウンを奪ったことが試合の趨勢を決めたのかもしれません。DEEPに参戦して以降、あの右アッパーを多用していますね。

「いや、もともと持っていたものですよ。みんなが思っているより、僕は引き出しが多いですから(笑)」

――福田選手の引き出しが少ないと思っている人こそ少ないと思います(笑)。

「アハハハ、ありがとうございます。まだ見せてへん引き出しもたくさんあるし、それって大工さんの道具みたいなものなんですよ。いっぱい工具を携えて現場に行く。現場を見て、この工具がハマりそうやなって選んでいく。自分の戦い方は、そんな感じです。だから右アッパーも好きな工具の一つで、たまたま今回のGPでハマったというか。『当てたろう、倒したろう』と思って出しているパンチじゃなくて。どちらかというと、どんなパンチであっても精度が高く、綺麗に打てるように日頃から練習していることが大切ですよね」

――確かに福田選手はどんな状態でも軸がブレずに、しっかりとパンチを当てきることができる。それは体の使い方も含めて、徹底した基礎の強さがあると思います。

「やっぱり基礎が一番大事じゃないですか。ちゃんとジャブを打つ。しっかりワンツーを出す。ジャブとストレートがあるから、フックやアッパーがある。その基礎がないと、他のことをやっても意味がないですよ。宇田君との試合でいうと、たまたまダウンを奪ったのが右アッパーやったけど、その前に左ストレートが当たっているので。もしかしたら、左ストレートがジャストミートしていたら、それで倒れていたかもしれないですしね。それは打撃以外でも同じことやと思うんです。基礎を鍛えて、その質を上げるために日々を生きて、日々練習する。それが僕の理想の選手像であり、何より『戦うことを日常にする』ということで」

――ファイターとしてのライフスタイルとファイトスタイルが繋がるのですね。

「自分の生き方がそのまま反映されるところが格闘技の魅力ですからね。僕は戦うことに特化した生き物になりたい。そのためには、戦うことが自然にならないといけなくて。無理なこと、不自然なことをしちゃダメなんですよ。歩くように戦うというか。街を歩いていると、歩き方が変な人って一目で分かるじゃないですか。

歩くっていう行為が自然なことやから、誰でも見れば分かるんです。食堂のオバチャンや、屋台でたこ焼きをつくっているオッチャンの手つきとかも、そうですよね。一つひとつの動きが洗練されていて、ずっと見ていられるものになっている。それは感性であり、本能になっているんですよ。『戦うことを日常にする』というのは、そういうことです」

――その境地を目指しているからこそ、格闘技以外の仕事からも、そして都会の喧騒からも離れて山の中へ引っ越したわけですか。

「練習が終わったあとに、明日は仕事でコレせなアカンとか考える毎日はキツいですよね。仕事やから考えるのも当然で。でもソレを考えるごとに、戦う生き物からは外れていく。そういう生活のほうが良い人もいるでしょう。バリバリのビジネスマンで、試合でもメチャクチャ強い人――営業で仕事を取るのと同じ流れで試合を戦える人もいてはると思います。

それは単に格闘技をどう見ているかの違いで、僕はそういうタイプじゃなかった。田舎暮らしを始めたおかげで、自分のスタイルを築き上げることができています。僕は試合も日常やと捉えているんですよ。試合することで自分も成長するから、今までの対戦相手にも感謝しかないです。ケージの中が日常やからこそ、その中でも自分の日常しか出ない。試合前だけ頑張っても日常を頑張っていないと、試合では付け焼き刃な部分が見えちゃいますよね。日々の取り組みがありつつ、いっぱい戦うことで刃が研ぎ澄まされていく。少なくとも僕はそういう日常を過ごし、試合を楽しみながら全力を出すことが好きで」

――ライフスタイルでいえば、福田選手は京都在住で、本田選手は福岡に住みながら東京で戦っています。今は首都圏以外に拠点を置きながら海外で戦う選手も増えています。

「ね、そうでしょ。GPの準決勝進出者を見てくださいよ。伊藤君は愛知やし、宇田君も今は東京で練習しているかもしれないけど、ずっと愛媛でやっていたわけじゃないですか。僕も東京へ移ろうかなって悩んだことはあります。でも東京や海外へ行ったからといって、強くなることが約束されているわけじゃない。それよりは練習でも試合でも、強い相手と手を合わせて、その雰囲気を肌で感じることのほうが重要なんです。

日々何を感じて、どう生きるかが大事であって、場所の問題ではない。そう考えていくうちに、東京へ移ろうという気持ちはなくなりました。京都在住のファイターでは誰も到達したことのないところに行く。それが所属しているMIBUROへの恩返しであり、その信念を持って生きていきたからこそ、2022年からここまでの結果に繋がったんじゃないですか」

――そこで迎えるGP決勝戦ですが、前回のインタビューでは決勝で伊藤選手との再戦を希望する発言がありました。準決勝でご自身が宇田悠斗選手を下したあと、本田選手が勝ち上がってきた時は、どのような気持ちだったのでしょうか。

「そうですね……、まぁ好みの問題ですよ(笑)。どっちかが終わってしまうっていうような試合展開のほうが良いじゃないですか。そう思いません?」

――好みの問題はともかく、伊藤選手との初戦(昨年2月に福田がTKO勝ち)は、まさにヒリヒリする試合内容でした。

「それが格闘技の醍醐味やと思うんで。だから本田君と伊藤君なら、伊藤君のほうがヒリヒリ感を味わえる。それが伊藤君の良さやし、彼が人気ある理由でしょうからね。でも本田君は、そんな伊藤君の弱い部分に対して一番強い部分を持っているじゃないですか」

――つまり、テイクダウンの攻防とグラウンドコントロールですね。

「そうです。伊藤君はアダニン(安谷屋智弘)との試合も、そんな感じで苦戦しましたよね。最後は打撃を効かせてRNCで勝てたけど、本田戦と同じような内容でした。伊藤君が、そこで強い本田君を乗り越えることができたら――前の試合よりも良いセッションができるんじゃないかと思って。さらに強くなった伊藤君と、ヒリヒリする時間を後楽園ホールで味わいたかった。それで伊藤君に頑張ってほしかったけど、彼は自分の苦手なタイプを乗り越えることができなかった。だから僕が、そのタイプを乗り越える方法をお見せしますよ」

<この項、続く

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【The Shooto Okinawa#08】ヤックル真吾戦とグラジ蒙古襲来、宮地友一「MMAを続ける理由って──」

【写真】空気がカジュマルに囲まれているようになる、宮城インタビューです(C)MMAPLANET

16日(日)、沖縄市のミュージックタウン音市場で開催されるTHE SHOOTO OKINAWA#08でヤックル真吾と対戦する宮城友一。

1月のGLADIATORでの勝利から、沖縄での修斗公式戦へ。かつてタイトルを賭けて戦うこともあったかもしれないヤックルと対戦と、グラジに上がるアジア勢の脅威について宮城が話を訊いた。

シビアな話題も、試合に向けての意気込みも、全て南国の暖かい風に包まれているような空気感を醸し出す宮城は、シビアな状況を前にMMAを続ける原点と根本論を話した。


――16日、来週の日曜日にヤックル真吾選手との試合が迫ってきました(※取材は8日に行われた)。今、どのような状態ですか。

「練習は去年の終わりぐらいから、できる時間も増えてきて。それを今年に入ってからも継続できているので、以前よりも練習ができているという感覚を持って試合に臨めています。そういう意味では良い感じで、試合の1週間前まで来たかなと思います」

──以前よりできているというのは、いつ頃までと比較しての話なのでしょうか」

「去年の10月ぐらいに、もっとやらないといけないと思うようになり……。自分もジムがあって指導があるのですが、そのボリュームを抑えながら練習の頻度を増やしてきました。実際のところ、ここ何年かは『これぐらいで良いだろう』という感覚でやっている節がありました。それが、もっとやらないと当たり前に強くならないよなっていう想いになりました。ここ3、4年で一番練習していると思います」

──四十にして、そうなったと。

「慌てているんです(苦笑)」

──今回の試合に向けて対人練習など追い込みは終わった時期でしょうか。

「今日もパラエストラ沖縄のグラップリングに行き、スパーリング形式のモノはここで終わりです」

──実はZOOMで宮城選手と対面し、『老けたな。いや、疲れているのか』と思ったので聞かせていただきました。いや、疲れているのですね(笑)。

「疲れていますが、老けもしました(笑)。でも練習後の疲れは、よく顔に出るみたいです。『ゲッソリしている』と指摘されます。全然、元気なんですけどね(笑)」

──まぁ、ここから疲れを抜く状態でしょうし。ところで1月にGLADIATORで久保健太選手に一本勝ちし、タイトル戦線へ再度浮上かというタイミングで沖縄での修斗公式戦。やはり沖縄での試合は宮城選手にとって、特別なのですか。

「実は1月の試合、あの時の感覚が良くなくて。なんか変な感じがして、これは良くない方に行く感覚だと思いました。勝利することは大切で、勝てたことは良かったのですが、あの感覚には嫌な感じがあって。それを砂辺(光久)さんとも話して。砂辺さんは、僕に対しては慎重な面がある人ですし、一度沖縄で。地元で移動とかない状況で、試合をしようかということになったんです」

──そこでヤックル選手ですが、グラジのライトフライ級戦線ですれ違った感があり、本来は5年ぐらい前に戦っていたかもしれない相手です。

「ホントにその5年とか前に僕自身、『戦いたい』と口にしていたはずです。あの時、ヤックル選手が暫らく格闘技から離れるということだったので、『ああ、もうできないんだな』と思った記憶があります。だから、単純にここで戦えることは良かったです。

戦いそうだった選手、やるという話が出ても実現しなかった人のことは、何か頭に残ってしまっているので。このタイミングでヤックル選手と試合ができるのは、何か良いなって感じがします」

─とはいえ、負けられない相手です。過去10戦、宮城選手は5勝5敗。負けた相手が伊藤裕樹選手、駒杵嵩大選手、関口祐冬選手、宇田悠斗選手、そしてNavE選手です。対して5勝のうちスタイル的に成長の証となった西浦大地選手との試合以外で、上に行くために落とせないという相手からの勝利は安谷屋智弘選手との沖縄対決のみでした。そういう意味でヤックル戦は修斗とグラジの両フライ級戦線で上にいくためにも落とせないかと。

「もちろん、負けられないです。負けたら終わりだと、本気で思っています。勝たなきゃいけない相手にしか勝てていない──それは自分でも気にしていました。そこに自分の壁を感じていて。ここでヤックル選手に負けてしまったら、本当に終わりです。だから勝ち方として一本やKOでないといけないとも思っていなくて。とにかく勝たないといけない試合です。勝たないと先に進めないし、負けると先に進む権利を失う試合だと考えています」

──そう考えると、せっかくの地元での試合なのに固くなってしまわないですか。

「アハハハハ。まあ、自分の心をコントロールすることは難しいです。自分は特にそれが苦手で、相手を凄く大きく見てしまうことがあります。でも、負けたらお終いだという気持ちを持ってしまっているモノなので……。

ただ少しでもポジティブなことを言ってもらえると、『あぁ、そうなんだ』って気分が変わっちゃうんです(笑)。沖縄での試合は、コンディション的には結構違いますし。最近、それは感じることが多いです。

僕、凄く鈍感なんで。体重が落ちにくくなっているとか、パフォーマンス面でもスピードが落ちてきているとか感じきれなくて(苦笑)。減量も別にいつも通りと思ってきたのですが、ふと振り返ると前より大分きつくなっているなぁって気付いたことがあって。だから飛行機の移動がない沖縄での試合は、体調を整えることに関しては凄く楽ですね」

──宮城選手と話していると、マングローブの森にいるような気分になりますね。あるいはカジュマルに囲まれているような。仕事部屋が南国になってきます(笑)。何が『ふと振り返ると前より大分きつくなっているなぁ』ですか(笑)。

「アハハハハ。そうッスね。試合もずっとやってきたから、そこの変化も気づきにくいというのがあるかもしれないです」

──いや、ずっとやってきているから普通は気付くのではないですか(笑)。

「あぁ……そうかもしれないですね。回りの若い子とか、凄く落ちるんですよね(苦笑)」

──なるほどです。修斗での試合を前にしてですが、グラジエイターがフィリピンや韓国、そしてモンゴル勢と国際戦路線を進むなか、フライ級のベルトがモンゴルのニャムジャルガルの手に渡りました。あの試合を見て、正直、どのように感じましたか。

「う~ん、どう受け取ったらよいのだろうっていう気持ちになりました……。強い選手が来た、強い選手とやりたいという気持ちは勿論あります。試合時間が凄く短かったので、分からないこともたくさんあるけれど、僕で大丈夫なのかな。僕でいけるのかなというのは自分で戦うことを想定すると当然、考えてしまいます。

強い人とやるために現役を続けているわけで、戦いたくないとかって思うわけでは当然ないです。だって、ソレはなんで現役を続けているのかっていう話になるじゃないですか。自分を強くしたいし、強い人と戦いたい。結局、MMAを続ける理由ってそれしかないので。ただ、正直なところを言えば、もう少し長く戦っているところを見てみたかったです」

──実はインタビュー掲載よりも早く正式発表があるかもしれないのですが、ニャムジャルガルはRoad to UFCのワンマッチへの出場が決まり、グラジのベルトを返上するそうです。

「そうなんですか……」

──ただし、モンゴルには他のフライ級選手も控えているようです。

「アハハハハハ。そうですか……いや、複雑です。今、自分がどういう気持ちでいるかの分かっていないです。ただ韓国人選手にしてもモンゴル人選手にしても、日本に呼んでくれることは有難いです。だから、強くなりたい。強い人と戦いたいという気持ちがあるなかで、強い人を連れてきてくれたことはシンプルに有難いなって思います」

──韓国、モンゴルに勝てば修斗王座も狙える力ついた証明になるとがあると思えますか。

「ハイ。その通りです。僕は修斗とグラジエイター、RIZINと試合をさせてもらっていて……恵まれていると思っています。でも、もっとデキるという気持ちがあって……。年齢のことを指摘されることも多くなっていますが、僕はさっきも言ったように凄く鈍感で。きっとスピードは遅くなっていて、パワーも落ちているんだろうと思うけど、好都合で自分では気づいていないし(笑)。

僕は強くなっていると思うし、もっと強くなれると思っているんですよ。だからもっと練習をしたい。もっと頑張れば、もっとできる。だから、もっと練習したい。もっと砂辺さんや松根(良太)さんに習いたい。そうすればもっと強くなれると、希望を持ってやっています。

凄く恵まれていますが、満足は全然していないです。もっと行ける、もっと上を目指せるという気持ちで今もやっています。ハイ」

──では、その気持ちをさらに強固にするためにも、最後にヤックル戦への意気込みを改めてお願いします。

「絶対に勝たないといけない試合だし、負けたら終わりという気持ちを持っているので。背水の陣で戦いますが、固くならず自分が持っているモノをしっかりと出したい。自分はもっとMMAができるはずなのでそこを発揮したいです」

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【DEEP113】ライト級選手権試合&有情と無情の狭間=北岡✖大山、青井✖五明、村元✖ビョン&etc

【写真】今回の頭抜けた充実のラインナップだ(C)MMAPLANET

20日(月)、DEEPより5月7日(日)に東京都文京区の後楽園ホールで開催されるDEEP113 IMPACTの追加カードが発表されている。

既にDEEPフライ級GP決勝戦=福田龍彌✖本田良介戦が組まれている同大会だが、ライト級選手権試合=チャンピオン大原樹里✖チャレンジャー上迫博仁を筆頭に7つの3回戦と2回戦1試合=計8試合が加わった。


昨年9月のRIZINでの敗北から、今年2月にBLACKCOMBATで復活の大原は、10カ月ぶりのDEEPで2度目の王座防衛戦を戦う。挑戦者の上迫は北岡悟、石塚雄馬という元ライト級チャンピンとタイトルコンテンダーに連勝中で、フェザー級に続き2階級制覇を目指す。

2月に4年振りの勝利を挙げながら、「だから何だ」とマイクも拒否し、ケージを下りた北岡悟が大山釼呑助と対戦する。自ら目指す位置にあるファイターとの対戦に向け、北岡は7年振りとなる連勝なるか──。

前バンタム級暫定王者のCOROは、キャリア3勝6敗から4連勝で白星先行となった力也と再起戦。レスリングベースながらKOパワーを持つようになった力也が、上位勢との戦いに割って入るステップボードとするか。あるいはCOROがその上位に踏み止まるために意地を見せるか。

タイトルに絡んだ選手としては、2月大会でキャリア4戦目にして暫定フェザー級王座決定戦に挑むも、神田コウヤに判定負けを喫した五明宏人が青井人と相対する。これは、使い古された表現でいえば──裏メインといっても良い注目の顔合わせだ。

ベルトを賭けた一戦で敗れたとはいえ、組みへの対応力が予想以上だった五明が、ワンステップ上の活躍をするために──組みで守勢になった場合でも、倒せる打撃を打ち込むことが必要となってくる。青井は組み&打撃でアグレッシブに攻めてくることが予想されるだけに、MMAとしての戦いでより制圧力の高さ、強度の高い攻撃が勝敗を分ける。そんな青井✖五明戦になりそうだ。

さらにフライ級ではGP敗者組のもう落とせない崖っぷち決戦、村元友太郎✖ビョン・ジェウン戦。同じくGP組から安谷屋智弘はあの激闘の終え、決してご褒美とは決していえないHIROYAとの非情のマッチアップとなったとなった。

選手のキャリアアップとともに、圧倒的に3回戦の数が増えてきたDEEPの後楽園ホール大会では、有情と無情の狭間。絶妙の佐伯繁プレゼンツ──生き残り合戦が繰り広げられる。

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5.7『DEEP 113 IMPACT』で福田龍彌 vs. 本田良介のフライ級グランプリ決勝戦



 DEEPが5月7日に後楽園ホールで開催する『DEEP 113 IMPACT』で福田龍彌 vs. 本田良介のフライ級グランプリ決勝戦を行うことを発表。

 福田は1回戦杉山廣平、準々決勝安谷屋智弘、準決勝宇田悠斗に勝利し決勝進出、本田は1回戦越智晴雄、準々決勝松場貴志、準決勝伊藤裕樹に勝利し決勝進出しています。優勝賞金は300万円です。


 また、3月25日にニューピアホールで開催する『DEEP TOKYO IMPACT 2023 1ST ROUND/2ND ROUND』の試合順が発表されています。続きを読む・・・