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45 AB BELLATOR Bellator x RIZIN02 Bellator295 MMA MMAPLANET o PFL RIZIN Special   イリマレイ・マクファーレン ベラトール ヴェタ・アーティアガ 渡辺華奈

【Special】J-MMA2023─2024、渡辺華奈─01─「私はこれからも結果にこだわってMMAをやっていく」

【写真】7月のRIZINとの共催=日本大会以来、女子フライ級タイトルコンテンダーである渡辺の試合は組まれていない (C)BELLATOR

2023年が終わり、新たな1年が始まるなかMMAPLANETでは2023年に気になった選手をピックアップ──過ぎ去った1年を振り返り、始まったばかりの1年について話してもらった。
Text by Shojiro Kameike

J-MMA2023-2024、第六弾はBellatorと契約中の渡辺華奈に話を訊いた。MMAPLANETによっては、単独で渡辺にインタビューするのは初となる。渡辺の2023年戦績は、ベラトールで1勝1敗。そんななかでPFLがベラトールを買収し、いまだベラトールと契約している選手の今後は不透明なままだ。ここでは渡辺の現状を訊くとともに、2023年の戦いで得たものについて語ってもらった。

■2023年渡辺華奈戦績

4月22日 Bellator295
●1-2 イリマレイ・マクファーレン(米国)

7月30日 Bellator x RIZIN02
○3-0 ヴェタ・アーティアガ(米国)


――渡辺選手の2024年といえば、現在ベラトールとの契約はどのような状態にあるのでしょうか。

「正直、選手としては何も分からないんです。私の場合は、まだベラトールとの契約は残っています。その契約は破棄されることはなく続いているものだと思っているんですよね。ももともとベラトールがPFLに買収されるというお話も、私たち選手も皆さんと同じくSNSやインターネット上で知ったぐらいで。

まだベラトールというブランドが完全になくなるわけではないと思うんです。それでも次の大会がいつ開催されるか分からない状態です。何も情報が下りてこない。マネージメント側も手は尽くしてくれていると思うんですけど――」

――PFLのベラトール買収が発表されたあと、11月にPFL各階級トーナメント決勝戦が開催されました。各階級のベラトール王者が登場し、PFL×ベラトールの王者対決を煽り続けるイベントを、王者以外のベラトール契約選手としてはどう見ていたのですか。

「中継は視ていなかったのですが、あとでチェックしてみると『やっぱり対抗戦をやるために買収したのかな』という感じですよね。その場合、対抗戦が一通り終わったらベラトールのブランドはどうなってしまうのか。選手としては、不安はあります」

――渡辺選手の試合も昨年7月のヴェタ・アーティガ戦以降は組まれていません。それもPFLのベラトール買収劇の影響があったのでしょうか。

「そこまでは分からないですね。7月以降、ベラトールは4大会ぐらいしか開催していなくて、試合数の影響はあったかもしれません。試合数に限りがあるので、そこはタイトルマッチや米国在住選手のほうが優先されるでしょうし」

――買収の噂が流れ始めた時から、渡辺選手の中で不安は生まれましたか。

「自分は結構、楽観的な人間なんですよ。状況に応じて自分の最善を尽くすしかないので。もちろん不安はあります。でも、そこまで自分が不安を感じていても仕方ないのかなって(笑)。試合があるか無いかに関わらず、毎日練習はしていますし。とにかく連絡を待ちながら、自分がブレずにその日常を送っていくことが大事であって」

――はい。その通りだと思います。

「最近はSNSで話題になってどう――と言われることも多いです。でもMMAは結果が全てじゃないですか。強くなければ格闘家ではない。この試合がない期間も、自分が強くなるチャンスだと考えていました。まだまだ苦手な分野は、たくさんありますからね。練習と強くなる過程を楽しむ。そう考えて、楽観的にベラトールからの連絡を待っています(笑)」

――なるほど。改めて2023年を振り返ると、まず4月のマクファーレン戦について、率直な感想をお聞かせください。

「試合が終わった時は、2Rと3Rは取ったかなと思いました。『でも明確な差はない、どうなんだろう』って、ドキドキしながら判定結果が出るのを待っていて。まずスプリットということが発表され、私としては『ヤバいな……』と思ったんです。1人目のジャッジが私で、2人目のジャッジが相手——この流れはヤバいと(苦笑)」

――2Rと3Rは渡辺選手が組みで上回り、それを覆せるほどの打撃はもらっていないという印象でした。

「あのあたりから、MMAの判定も変わっていったように思いますよね」

――当時すでにベラトールでは打撃優位の傾向があり、特にハワイ大会は打ち合いが望まれているような印象を持っていました。そして結果論はありますが……あの頃から組んでいるよりも、コツコツと打撃を当てているほうにポイントが流れるようになっています。

「まず会場の雰囲気は凄かったですよ。

初めてあんなブーイングを受けました(笑)。もちろん試合は試合だし――と思ってはいましたけど。

判定基準については、どんどんグラップラーが不利になっているような気はしますよね。どれだけテイクダウンして、コントロールしていても一発良いパンチをもらったら、相手にポイントがついてしまうじゃないですか。そう考えると『もう一本取らないと勝てないんじゃないか』って。

やっぱりスタンドで打撃戦をやるほうが、お客さんの印象は良いと思います。だから判定も、どんどん打撃優位になっているのか……。私はMMAの中でもテイクダウンするのが一番難しいと思うんですよ」

――というと?

「柔道やレスリングがベースの選手にとっては、もうテイクダウンの技術は身についていますよね。でも何もやったことのない人がMMAを始めて、一番習得するのが難しいのはテイクダウンだと思います。そこを評価してくれないと――なんだか切ないです(苦笑)」

――マクファーレン戦の話に戻すと、あの敗北でベルトは遠のいたと思いましたか。

「ベルトから遠のいたし、またベルトに向かって戦っていくとしても、その先にベラトールという大会があるのかどうか。いろいろ複雑でしたよね」

――マクファーレン戦の判定は、渡辺選手に対して厳しいものではあったと思います。対して試合内容は、7月のアーティガ戦のほうが厳しいものではなかったですか。

「厳しい試合でしたね。試合前のインタビューでは『勝ちます!』みたいな感じで言っていましたが、イージーな相手でないことは分かっていて。特に相性は良くないだろうと思っていたんです。さらに久々の日本での試合ということもあって、いつもより緊張していました。

試合内容は、私がレスリングのテイクダウンにこだわりすぎました。もっと柔道を生かして、四つ組みとかで攻めていけば良かったですね。相手の打撃も当たっていたし、そこで距離感を考えながら、もっといろんなテイクダウンを組み合わせて行けば……。あくまで後から考えたら、ですけど(苦笑)。あの試合は焦っていたわけではないけど、攻め方がワンパターンになりすぎていましたよね」

――マクファーレン戦は、あの内容で判定負けを喫しました。このアーティガ戦も……とは思いませんでしたか。

「今回もマズイ展開だとは思っていました。嫌な流れだなって。まだセコンドから『取っている』と言われていたので、落ち着いてはいたんですよ。でも試合が終わったあとに『これは、いろいろ言われるよなぁ』と考えながら控室に戻りました」

――「いろいろ言う声」とは、判定結果に対するファンの意見ですよね。実際ネット上では、「いろいろ言う」声もありました。渡辺選手としては、そのような声をどう受け止めているのでしょうか。

「私も人間だから、嫌だなぁって思いますよ(苦笑)。ただ、選手としては微妙なんですよね。マクファーレン戦は負けたけど、選手として自分の力を出すことはできました。アーティガ戦は勝ったけど、自分がやってきたことを出すことができなかった。久々に日本で試合をして、しょっぱい試合をしてしまって。負けたことより悔しい気持ちがあったんです」

――……。

「そう考えて落ち込んでいる時に、上田(貴央FITHERS FLOW代表)さんから言われたんです。マクファーレン戦後、みんなが『あの試合は勝っていたよ』と言ってくれたけど、私は『結果が全てだから。私が負けたのだから、次は頑張る』と答えていて。するとアーティガ戦のあとに上田さんが『いつも結果が全てと自分で言っているのに、この結果を自分で受け入れていないのは違うんじゃないか』と言ってくれたんです。

そうなんですよ。自分が一番、結果にこだわってきた。確かに内容は良くなかったかもしれないけど、勝つことができたわけじゃないですか。私はこれからも結果にこだわってMMAをやっていく――改めてそう思えました」

<この項、続く>


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BELLATOR Bellator300 MMA MMAPLANET o イリマレイ・マクファーレン ディアナ・ベネット ベラトール ボクシング リズ・カモーシェ 渡辺華奈

【Bellator300】計量失敗マクファーレンをカーフ攻めで王座防衛=カモーシェは「日本でカナ・ワタナベと!]

<Bellator世界女子フライ級選手権試合/5分5R>
リズ・カモーシェ(米国)
Def.5R0分17秒by TKO
イリマレイ・マクファーレン(米国)

マクファーレンが計量に失敗し、126.4ポンドながら4月のディアナ・ベネットの挑戦を受けた時と同様に、負けたらタイトルを失うという状況で世界戦を選択した王者カモーシェ。

そのカモーシェがジャブを伸ばし、左右のコンビはマクファーレン。左フックでステップインしたマクファーレンに、カモーシェがアッパーを合わせる。打たせてカウンター狙い、そして当てるカモーシェが序盤から試合をリードする。組みたい打撃も距離が遠いマクファーレンがワンツーのツーをフックでヒット。マクファーレンは飛び込んでパンチを続け、ニータップのフェイクからダブルジャブもクリーンヒットとはならない。カモーシェも自ら、ワンツーを振るうシーンもあったが受動態のファイトが続いた。

2R開始前にレフェリーにファイトを促された両者、距離が近くなりマクファーレンのパンチにカモーシェがカウンターを狙う。チャンピオンは左ストレート、マクファーレンは右前蹴りを繰り出す。カモーシェのフックの空振りで一瞬のクリンチから、試合は打撃の間合いに即戻る。ローを蹴られワンツーを返したカモーシェが、右ローを蹴る。左を当て返したマクファーレンは、ステップイン&ワンツーを繰り返した。

これを見せて、如何に違う動きに繋げるのか──マクファーレンはリードフックをかわして、右ローに右オーバーハンドを合わせる。接近するとダーティボクシングを見せたカモーシェは、右オーバーハンドを2発見せたがヒットはしない。判断が難しい5分に終わった。

3R、この回もレフェリーがファイトするように注意してスタート。カーフにテイクダウンを合わせたマクファーレンだが、左足を効かされバランスを崩す。カモーシェはスタンドで待って、カーフを再度効かせると、軽い右フックにマクファーレンが尻もちをつく。カーフでダメージを受けたか、テイクダウン狙いで足を負傷したか──おかしなリズムのマクファーレンは直後のダブルレッグを切られ、右カーフを懸命にかわす。カモーシェも特に戦い方を変えるわけでもなく、立ち膠着が続く。と、マクファーレンはカーフで完全に足が流れる。カモーシェはカーフを軸に、攻撃を組み立てマクファーレンを削っていく。そのカーフに組みついたマクファーレン、カモーシェはギロチンに出てケージを背負い時間に。

4R、マクファーレンのインローに右を当てたカモーシェの右カーフで、マクファーレンが転がる。直ぐに立ち上がるが、厳しい状況のマクファーレンはまたもカーフで前方に崩れ、イマナリロールも不発に。さらにインローでも前足を攻撃するカモーシェ、ついにはケンケン状態に。カモーシェは軸足を払うという嫌らしく、有効な攻撃を見せる。悉くパンチを外されるが、前に出続けるマクファーレンはカーフを標的状態となり試合は最終回を迎えた。

5R。ワンツーのマクファーレンはヒザの外側を蹴られ、ついに声を挙げて倒れ──勝負は決した。

「イリマレイはベラトールの女子フライ級で全てをやり尽くした選手。イリマがいないと、私も含め誰もこの場所にはいない。イリマ、ありがとう。彼女は傷ついても、試合を止めなかった。私がミスをすれば、彼女は安全なグラップリングの戦いに持ち込めたはず。だから彼女の庭で戦わずに、フィニッシュしたかった」と話したカモーシェは、渡辺華奈と日本で再戦したいと話した。

計量オーバーの相手に負けるとベルトを失うというリスキーなタイトル防衛戦に勝利したカモーシェ。本来──彼女に何も責任はないが体重オーバーを相手に世界戦を行えるのであれば、MMAの階級制は形骸化してしまう。なぜ、MMAは階級制になり、厳格なルールが敷かれることとなったのか。危険だと世に受け入れられていなかった時代を、プロモーション側は胸の留めておいてほしい。


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BELLATOR Bellator300 MMA MMAPLANET o PFL UFC イララ・ジョアニ イリマレイ・マクファーレン イルマレイ・マクファーレン ウスマン・ヌルマゴメドフ キック キャット・ジンガーノ クリス・サイボーグ グラント・ニール サラ・マクマン ジェナ・ビショップ ジャスティン・モンタルヴォ スコット・コーカー セルヒオ・コッシオ ドブレジャン・ヤギュシュムラドフ ブレント・プリマス ヘンリー・コラレス ベラトール ボクシング ムハメド・ベルハモフ リア・マコート リズ・カモーシェ ロメロ・コットン

【Bellator300】世界戦3試合だけでなく、プレリミや新顔も注目。失われていないベラトールらしさ……

【写真】301大会のプレスカンファレンスにスコット・コーカーの姿は見られるのか(C) Zuffa/UFC

7日(土・現地時間)、カリフォルニア州サンディエゴのペチャンガ・アリーナでBellator300が開催される。
Text by Manabu Takashima

Bellator世界ライト級選手権試合&ライト級ワールドGP準決勝、同世界女子フェザー級選手権試合、さらに同世界女子フライ級選手権試と世界戦の3本立て、加えて300回のアニバーサリー大会ながら、まるで記念大会の盛り上がり感を創る空気がない。悲しいかな、それが今のBellatorだ。


承知のようにPFLに買収されたBellatorは、今後という部分において穏やに終焉を迎える状況にあり、北米MMA関係者からも間でも今大会をもってスコット・コーカー、ダニー・ブレナー、CJ・タトルという首脳は退陣し、事情通のなかで承知の事実だった実際にBellatorというプロモーションのオペレーション実行部隊であるマイク・コーガンと彼のチームは引き続き、自身の職務を全うするために301大会に向けて業務に勤しむ──という話も聞かれている。

契約下にある220名を越えるファイター達の今後は、PFLが契約を買い取るか、フリーランスになるという二択のみ(あるいは引退を含めると、3択となる)。とはいえグループ会社内のUFCによるWECの吸収&合体、同じくZuffaがStrikeforceを買収した時のように全選手の契約の移譲は現時点では考えられないというのが大筋の見方だ。

またPFLが今後、Bellatorをどこまで継続させるのかが不透明ななか、スコット・コーカーの特徴でもあるファイターへの厚遇が契約移譲のネックになることが考えられる。

15万ドル級の世界王者が多いBellatorだが、クリス・サイボーグは別格。そして上位陣は7万5000ドルや5万ドルというクラスがザラにいると思われるだけに、UFCの初戦で2万ドル超えは別にしても、シーズンウィナーの100万ドルという賞金はあっても1試合で10万ドル超えファイターは一部のPFLと比べて、Bellatorの選手の実入りは良い(※各選手のファイトマネーは、米国MMAサイトの記事を参照、ウィンボーナスを含まない)。

また今回のトリプルクラウンに出場する6選手のうち世界ライト級王者のウスマン・ヌルマゴメドフにはPFLだけでなくUFCにも顔が利くカビブ・ヌルマゴメドフという存在が控えているが、今後に関していえばサイボーグはどこまでPFLが評価するのか。15万ドルクラスのリズ・カモーシェも同様だろう。

挑戦者でいえばUFCから転じてきたキャット・ジンガーノは10万ドル越え、元世界ライト王者ブレント・プリマスは7万5000ドル、意外にも元世界王者ながらイルマレイ・マクファーレンの前回のファイトマネーは4万ドルという数字も残っている。

加えてプレリミ出場選手にしてもムハメド・ベルハモフで3万ドル超、グラント・ニールは驚きの75K、プリマスと同額だ。

これだけの面々が未来を掴むために終活中のプロモーションのなかで戦う。3つの世界タイトル戦は当然として、プレリミでもリア・マコート✖サラ・マクマンの女子フェザー級戦、フェザー級のヘンリー・コラレス✖カイ・カマカ3世、ヘビー級ではダヴィオン・フランクリン✖スリム・トラベルシ、ライトヘビー級のドブレジャン・ヤギュシュムラドフ✖マチェイ・ロザンスキーと見所の多いラインナップが揃っている。

さらには米国ノーギ柔術界で活躍してきたジェナ・ビショップがMMAデビュー以来の連勝を6に伸ばそうと挑む、イララ・ジョアニ戦。33歳、キャリア35戦目(25勝8敗1分)のメジャーデビューを迎えるセルヒオ・コッシオ──風貌は渋い職人ボクサー的だが、柔術+キックボクシングの典型的なメキシカンMMAファイターなど、長きに渡りMMAファンにとって欠かせなない存在だったBellatorらしさは、今大会も健在だ。

■視聴方法(予定)
10月8日(日)
午前7時30分~ U-NEXT

■Bellator300対戦カード

<Bellator世界ライト級選手権試合&ライト級ワールドGP準決勝/5分5R>
[王者] ウスマン・ヌルマゴメドフ(ロシア)
[挑戦者]ブレント・プリマス(米国)

<Bellator世界女子フェザー級選手権試合/5分5R>
[王者] クリス・サイボーグ(ブラジル)
[挑戦者]キャット・ジンガーノ(米国)

<Bellator世界女子フライ級選手権試合/5分5R>
[王者] リズ・カモーシェ(米国)
[挑戦者]イリマレイ・マクファーレン(米国)

<女子フェザー級/5分3R>
ロハニー・サントス(ブラジル)
ジャッキー・キャタライン(米国)

<160ポンド契約/5分3R>
ドミトリー・フリツェンコ(ウクライナ)
ジャスティン・モンタルヴォ(米国)

<バンタム級/5分3R>
ブライス・メレディス(米国)
ミゲール・ペイムバート(米国)

<バンタム級/5分3R>
ボビー・セロニオ3世(米国)
アルバート・ガルシア(米国)

<女子フェザー級/5分3R>
リア・マコート(英国)
サラ・マクマン(米国)

<ライト級/5分3R>
セルヒオ・コッシオ(メキシコ)
ジェシー・ロバーツ(米国)

<フェザー級/5分3R>
ヘンリー・コラレス(米国)
カイ・カマカ3世(米国)

<ヘビー級/5分3R>
ダヴィオン・フランクリン(米国)
スリム・トラベルシ(チュニジア)

<ライトヘビー級/5分3R>
ドブレジャン・ヤギュシュムラドフ(トルクメニスタン)
マチェイ・ロザンスキー(ポーランド)

<175ポンド契約/5分3R>
ムハメド・ベルハモフ(ロシア)
ハーマン・トラド(グアム)

<ミドル級/5分3R>
ロメロ・コットン(米国)
グラント・ニール(米国)

<女子フライ級/5分3R>
イララ・ジョアニ(ブラジル)
ジェナ・ビショップ(米国)

<フライ級/5分3R>
ジョシュ・ホキット(米国)
スペンサー・スミス(米国)

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BELLATOR Bellator300 MMA o ONE RIZIN RIZIN40   アクメド・マゴメドフ アドリ・エドワーズ イリマレイ・マクファーレン ウスマン・ヌルマゴメドフ クリス・サイボーグ サラ・マクマン ヘンリー・コラレス ベラトール ライアン・ベイダー リズ・カモーシェ リントン・ヴァッセル

10.7『Bellator 300: Bader vs. Vassell 2』でサラ・マクマン vs. リー・マーコート、ヘンリー・コラレス vs. カイ・カマカ3世 等が追加発表

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現体制での最終興行か? 10.7『Bellator 300』で4大タイトルマッチが決定(2023年08月11日)

 こちらの続報。10月7日にカリフォルニア州サンディエゴのペチャンガ・アリーナで開催する『Bellator 300』でライアン・ベイダー vs. リントン・ヴァッセルのヘビー級タイトルマッチ、クリス・サイボーグ vs. キャット・ジンガノの女子フェザー級タイトルマッチ、ウスマン・ヌルマゴメドフ vs. ブレント・プリムスのライト級タイトルマッチ、リズ・カモーシェ vs. イリマレイ・マクファーレンの女子フライ級マッチが行われますが、



 同大会でサラ・マクマン vs. リー・マーコートの女子フェザー級マッチ、ヘンリー・コラレス vs. カイ・カマカ3世のフェザー級マッチ、ダヴィオン・フランクリン vs. スリム・トラベルシのヘビー級マッチ等が発表されています。

 マクマンは4月の『Bellator 294: Carmouche vs. Bennett 2』でアーリン・ブレンカウに判定勝ちして以来の試合で2連勝中。現在Bellator女子フェザー級ランキング2位。マーコートは3月の『Bellator 293: Golm vs. James』でキャット・ジンガノに判定負けして以来の試合。現在Bellator女子フェザー級ランキング5位。

 コラレスは2月の『Bellator 290: Bader vs. Fedor 2』でアクメド・マゴメドフに判定勝ちして以来の試合で3連勝中。現在Bellatorフェザー級ランキング10位。カマカは4月の『Bellator 295: Stots vs. Mix』でアドリ・エドワーズに判定勝ちして以来の2連勝中。

Slim Trabelsi(Sherdog)

 フランクリンは4月の『Bellator 295: Stots vs. Mix』でカシム・アラスに判定勝ちして以来の試合。現在Bellatorヘビー級ランキング10位。トラベルシは現在30歳のチュニジア人でMMA戦績5勝0敗。今回がBellatorデビュー戦。続きを読む・・・
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BELLATOR Bellator300 MMA MMAPLANET o PFL UFC   イリマレイ・マクファーレン ウスマン・ヌルマゴメドフ キャット・ジンガーノ クリス・サイボーグ ブレント・プリマス ベラトール マイケル・チャンドラー ライアン・ベイダー リズ・カモーシェ リントン・ヴァッセル

【Bellator300】10/7 ベラトールが活動14年で、初の4階級のタイトル戦をサンディエゴで実施!!

【写真】このタイミングでのチャンピオンの結集がサンディエゴで実現する(C)BELLATOR

9日(水・現地時間)、Bellatorより10月7日(土・同)にカリフォルニア州サンディエゴのペチャンガ・アリーナでBellator300を開催、4階級の世界タイトル戦が組まれることが発表された。
Text by Manabu Takashima

「来月」、「いや今週中に」PFLがビッグアナウンスを行うという噂が、まことしやかに流れているMMAワールドにあって今週末11日(金・同)にサウスダコタのスーフォールズでBellator298を控えているBellatorが、9月23日のダブリン大会=Bellatorから2週間後に記念すべき300回大会を開くことを公式発表した。


一部で中東が舞台になるのではないか――そんな話も聞かれたBellator300回は、サンディエゴ・スポーツアリーナ、バレービューカジノ・センターの名前で親しまれた名物会場で実施されることとなった。

そしてプロモーション史上初の4階級の世界タイトルが組まれることとなった同大会。その世界戦はヘビー級選手権試合=王者ライアン・ベイダー×挑戦者リントン・ヴァッセル、女子フェザー級選手権試合=王者クリス・サイボーグ×挑戦者キャット・ジンガーノ、ライト級ワールドGP準決勝兼ライト級選手権試合=王者ウスマン・ヌルマゴメドフ×挑戦者ブレント・プリマス、女子フライ級選手権試合=王者リズ・カモーシェ×挑戦者イリマレイ・マクファーレンという男女4試合だ。

ベイダーにとっては4度目の防衛戦で、挑戦者のヴァッセルとはライトヘビー級王座防衛戦で戦っており、2RでTKO勝ちを収めている。

そのベイダーの3度の防衛記録を上回る4度のタイトルディフェンス、今回が5度目の防衛戦となるのがサイボーグだ。またチャレンジャーのジンガーノにとってタイトル挑戦は、2015年2月に時のUFC女子バンタム級王者ロンダ・ラウジーに挑戦して以来8年振りとなる。

現在進行形のワールドGPの準決勝を兼ねたライト級選手権試合は、王者ウスマン・ヌルマゴメドフにとって2度目の防衛戦となる。挑戦者プリマスにとって、このベルトは2018年12月にマイケル・チャンドラーに手渡したベルトであり、以来3人目の持ち主となったウスマンへのチャレンジとなる。

女子フライ級はチャンピオンのカモーシェ、元王者で挑戦者のマクファーレン、両者揃って開催地であるサンディエゴ在住ファイターでホーム×ホームのタイトルマッチとなる。加えて海軍、海軍航空、さらにトップガンでも有名なミラマー海兵隊基地と米軍にとって太平洋防衛の拠点といえる都市サンディエゴ、チャンピオンは海兵隊出身で絶大な人気を誇ることは見落とすことができないファクターだ。

ともあれPFLへの売却の噂が飛び交うなかでの史上初の4階級のタイトルマッチ。今回頂点が争われる4つの世界王座、他の5つの階級とベルトと共に同プロモーションの行方に、大きな影響を受けることになる。

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BELLATOR Bellator x RIZIN02 MMA MMAPLANET o ONE RIZIN VTJ   イリマレイ・マクファーレン ライカ ヴェタ・アーティアガ 宇野薫 渡辺華奈

【Bellator x RIZIN02】渡辺華奈と対戦、ヴェタ・アーティアガ「殴られて当然。私は殴られることは怖くない」

【写真】とにかく明るく。フレンドリーな人でした (C)MMAPLANET

30日(日)にさいたま市中央区のさいたまスーパーアリーナでRIZINとBELLATORのOne day Two event制の大会=「超RIZIN02」が開催される。そして、5試合組まれたBellatorマッチでヴェタ・ヴェタ・アーティアガが渡辺華奈と対戦する。

元女子フライ級タイトルコンテンダーのアーティアガは、打撃で引かない喧嘩家のごときファイターだ。それでいて柔術で黒帯を巻き、ソフトなジェントルアーツかつ危険な技を駆使すると話す。

陽気で何事も動じない。そして一本を取らせない力の持ち主は、待望の日本での試合を前に既に気分が高揚しているような盛り上がりを見せていた。この勢いと前に出る力が合致すると、渡辺は母国で厳しい試合を強いられるかもしれない。


──今月末、渡辺華奈選手と日本で戦います。今の気持ちを教えてもらえますか(※取材は14日に行われた)。

「良い感じね。凄くエキサイティングしているわ。ずっと日本に行きたいと思っていたから」

──これまでマウンテンタイム・ゾーンで生活をしているヴェタはハワイを含め、時差は3時間という米国内で戦ってきました。対して日本とは15時間です。

「日本での試合に対しての準備は、自分のやるべきことやる。そこを第一にしているわ。もちろん時差のことは頭にいれているし、日本に到着して少しでも早く時差ボケをなくさないといけない。でも1日が過ぎることに楽になり、ファイトデーには関係なくなっているはずだから」

──既に体を動かす時間など、調整は始めていますか。

「私は午前、午後、夜と3度練習していて、それはいつも通りね。生活のリズムを崩して、いつも通りの練習ができないことの方が、時差ボケより良くないことだから。ところで今、ボイジーは午後1時45分だけど日本は何時なの?」

──午前4時45分です。

「えぇ!! ありがとう。こんな時間までインタビューをするのを待ってくれて!!」

──全然大丈夫です。日本のファンはヴェタのことを余り知らないのが現状で、こうやって米国にいるヴェタにインタビューできる機会をBellatorが与えてくれたわけですし。ヴェタはなぜMMAを戦うようになったのですか。

「20歳の時に本当に小さな町からボイジーに引っ越してきて、兄のフレディがMMAを戦っていたの。彼の練習を見に行って、楽しそうだったから習いたいと思って。それでクラスに出て、しばらくすると『1試合だけ経験しよう』っていう気持ちが芽生えてね。で、試合に出てみるると楽しくてしょうがなかった。あれからアマチュアの試合に出続けるようになったの。これを続けていると、私はどこに辿り着けるのかなって。で、15年が過ぎて日本で戦うことになったというわけ」

──まさにローング・ジャーニーですね。MMAを始める前に他に格闘技の経験はなかったのですか。

「ベースボールとバスケットボールをやっていただけで、マーシャルアーツの経験は全くなかったわ。逆にバックグラウンドがなかったから、打撃も寝技もできるファイターになれたと思う。パンチ力があり、プレッシャーをかけることができる。柔術は黒帯だしね」

──ところでプロで1試合をしただけで、Bellatorと契約しました。ビッグプロモーションとサインして、不安はなかったですか。

「ノー。心配なんてなかったわ。2試合目でBellatorで戦い、4試合目はTVカードだった。しかもサンノゼのSAPセンターなんていう大きな会場で!! Bellatorのような大きなプロモーションで戦い続けることができて、本当に感謝しているわ」

──柔術黒帯ということですが、柔術やノーギの試合も出ていたのでしょうか。

「MMAを始めたころ、もの凄く柔術の練習をしてグラップリングのトーナメントにも出ていたわ。柔術でもグラップリングでもメダルを取っているし。ただ、私の柔術はMMAのためにあって。柔術やグラップリングのためじゃないことは自分でも分かっている」

──対戦相手の渡辺選手は、柔道ベースで非常に力強い寝技の持ち主です。ヴェタとは違った類の寝技の使い手ですが、彼女のグラウンドでの攻撃力をどのように思っていますか。

「彼女は素晴らしい競技者よ。試合が寝技の展開になった時、良い攻防が見られるでしょうね。彼女の寝技はとてもパワフルで、私は柔術がベースだから、ソフトでジェントルアート。だけど危険なスタイルで戦うから。攻撃面だけでなく、ディフェンス面もキャンプで磨いてきたから準備はOKよ」

──過去に一本負けがない選手同士の対戦でもあります。

「カナの攻撃力は抜群よ。でも、大丈夫。私は自分の寝技に自信を持っているから。彼女が攻撃的だから、私がサブミットできる機会も巡ってくるんだし」

──渡辺選手は組でくることが予想できますが、そこでギロチンが勝負に影響を与えるかと。ヴェタのノーアームギロチンは、グリップの仕方に色々とバリエーションがあります。ギロチンが得意技と捉えて良いでしょうか。

「得意技の一つね。でもほかのサブミッションだって使えるし、RNC、ダース……も。ギロチンは頭を抱えた瞬間に、どれだけ深く入っているから感知できるの。グリップに関しては最初のグリップで極め切れそうにないなら、次を試す。練習で色々なパターンを試し続けてきたから、グリップの種類が多いことがギロチンの精度を高くするのは絶対よ。ギロチンには自信を持っているし、寝技全般に自信があるわ。

カナから打撃戦からテイクダウンを狙った来た時、どこの彼女の首があるのか。カナだって私にはギロチンがあることは分かって戦うわけだし。その状況を見て、自分のやるべきことをやるだけね。それに組む前に打撃の攻防があるわけだし、そこに関しては私の方が上。殴れば、彼女のミスを誘発できる。殴って勝つことが、私の勝利の方程式よ」

──ヴェタは渡辺選手より優れたストライカーというよりも、個人的には強いブロウラーという印象です。

「アハハハハハ。私は殴られることは怖くないから。だってファイトだから、殴られて当然。殴られても、前に出ていくわ。凄く痛いけどね(笑)」

──渡辺選手は4月にイリマレイ・マクファーレンに敗れましたが、試合内容で圧していたこともあり評価は落ちていないかと。ここで、彼女に勝つことでヴェタも2度目の王座挑戦が見えてくる。キャリアアップに向けて、この試合をどのように捉えていますか。

「私もハワイで負けた立場で、カナと戦えるチャンスを手にできた。彼女はランク3位だから、絶対に負けられないっていう気持ちでいるでしょうし。それに私はアンダードックよ。ただランキングもアンダードッグも気にしていない。日本に行って戦うだけ。カナのような強い相手と戦って勝利を続けることで、またタイトルショットを手にできると考えているから。それが私のやるべきことで、望んでいることよ」

──では日本での試合、楽しみにしています。確かに日本は渡辺選手のホームですが、ヴェタにブーイングが起こることは決してないはずなので。

「皆、私のことを愛してくれるってことよね(笑)。実は私をMMAに導いてくれた兄のフレディが日本で試合をしたことがあって」

──えっ、そうなのですか。

「そうよ、VTJで日本に行ってるの(※2014年2月のVTJ4th。フレディ・アルティーガの名前で来日し、カナ・ハイアットに判定負け)、コーチの一人もそうで(※ジェシー・ブロック。同大会で宇野薫と対戦)。この2人から、日本のMMAカルチャーのことは聞かされてきたから。2人とも『最高の経験ができた』って。凄くファイターをリスペクトしてくれて、歓迎してくれると聞いてきたから、私にもそうしてもらえると嬉しい。でもね、ブーイングがあっても平気よ(笑)。

とにかく日本で戦うことは凄く意味があって。この機会が訪れたことを、本当に素晴らしいと感じていて。私の精神も、日本での戦いを経験することで違う面が芽生えると信じている。そして日本のファンの皆に、私の持っている力の全てを見てもらいたいと思っているわ」

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BELLATOR MMA MMAPLANET o ROAD FC アダム・ピコロッティ イリマレイ・マクファーレン クリス・ゴンザレス クレイグ・ジョーンズ ゲガール・ムサシ サルバツホン・ハミドフ シドニー・アウトロー ジェイク・シールズ ソウル・ロジャース ティム・ワイルド デニス・キルホルツ デヴィ・ギャロン ドゥグラス・リマ ファビアン・エドワーズ ブレント・プリマス マテウス・ガムロ マンスール・ベルナウイ

【Bellator296】人生2度目の$100万獲得へ。ギグラースイープ=ベルナウイが、ラバーガードのプリマス戦

【写真】どのようなMMAになるのか。ガードワークの妙が見られることに期待 (C)BELLATOR

12日(金・現地時間)、フランスは花の都パリのアコー・アリーナで開催されるBellator296「Mousasi vs Edwards」の計量が11日(木・同)に行われた。

昨年と同じく5月開催となったパリ大会、メインはミドル級のタイトル挑戦権争い元王者ゲガール・ムサシとファビアン・エドワーズが組まれた。メインをオランダ✖英国人対決に譲った10名のフランス勢、とりを務めるのはライト級ワールドGP準決勝でブレント・プリマスと対戦するマンスール・ベルナウイだ。


日本ではRoad FCライト級100万ドル争奪Tウィナー、そしてRoad FCライト級チャンピオンとして知られるベルナウイが、昨年10月のアダム・ピコロッティ戦以来2戦目のサークルケージインとなる。当初ベルナウイはGP準々決勝でシドニー・アウトローと対戦予定だったが、そのアウトローが禁止薬物使用より出場停止の処分を受け、元ライト級世界王者プリマスと戦うこととなった。

キャリア20勝4敗、最後の敗北は7年前のマテウス・ガムロ戦。以来、100万ドル獲得後に2年半のバカンス──いやブランクを挟み、8試合連続フィニッシュ勝利を手にして来た。そのうち6試合がRNCで一本勝ち、ある意味チョークマスターのベルナウイだが、フィニッシュに至るまでのプロセスに忘れてはならないスイープがある。

ハーフガードを取り、相手の足を挟んだ側とは反対側にひっくり返すスクープスイープ、そして足をクロスした側に返すブリッジスイープのコンビネーション、いわゆるギグラースイープに関してMMA界随一の使い手といえる。

この状態に入られることで対戦相手は頭のある方へ、あるいは尻の方にひっくり返される仕掛けを意識しすぎ、腰を蹴り上げられエレベーション、または潜りと変幻自在のスイープの餌食となるケースもしばしば。

ベルナウイは相手の動きに反応するだけでなく、動かない相手への創りにも長けていることで、ギグラースイープを何度も試合中に使い、テイクダウン&スクランブルの攻防での疲弊が極端に少ないファイトをやってのける。

ある意味、現代MMAにおいてファイターはテイクダウンを奪ってもスクランブルゲームになるのは承知の上だろう。しかし、しっかりと相手の背中をマットにつかせているにも関わらず、上下を入れ替えられると精神面でも相当に削られてしまう。

そんなギグラースイープ・マスターのベルナウイにとって、プリウスはキャリア最悪の相手になる可能性がある。直近の試合は10カ月前でアレクサンドル・シャビリーの右クロスにKO負けを喫しているが、プリマスは寝技力に定評があるMMAグラップラーだ。

ケージ&サブオンリーのSUBでクレイグ・ジョーンズにはRNCで敗れているが、OTとはいえあのジェイク・シールズを腕十字で下しているプリマスは、かつてのイリマレイ・マクファーレンを想わせる10thPlanet柔術家といっても過言でないだろう。

ただしマクファーレンが極め系であるのに対し、コントロール系のプリマスは判定では不利になるケースが少なくない。ただし、今回の試合に関しては下になることを厭わないプリマスだからこそ、ベルナウイのスイープに対しても平常心をキープして戦うことができる。

よってベルナウイのBellatorデビュー戦となったピコロッティのようにスイープの仕掛けに対し、トップを維持することに頭が行き過ぎて、バックを許すような失態はまずない。ばかりかサブオンリーで見られるような、抵抗せずに下になることを選択するような摩訶不思議なMMAが見られるかもしれない。

ではバックを取ってからの極めの強さをベルナウイが発揮にするには、どうすれば良いのか。ここで問われるのがパスガードの強さだ。パスの圧力に負け、プリマスが背中を譲りつつ防ぐという心理になるとベルナウイはバックを奪取し、鉄板のフィニッシュコースに持ち込める。

対して、プリマスがパスは平気。また足を戻せるという思考で戦うようなら……パウンド有りMMAにおいて15勝目にして初の判定勝ちをベルナウイが手にすることもあり得る。

結果、ベルナウイが人生2度目の100万ドル獲得に近づくわけだが、いずれにせよプリマスが勝つにはアグレッシブなラバー系のガードワークが欠かせない試合となる。

■視聴方法(予定)
5月13日(土)
午前0時30分~ U-NEXT

■Bellator296計量結果

<ミドル級/5分3R>
ゲガール・ムサシ: 185.6ポンド(84.18キロ)
ファビアン・エドワーズ: 184.8ポンド(83.82キロ)

<ライト級ワールドGP準々決勝/5分5R>
マンスール・ベルナウイ: 154.6ポンド(70.12キロ)
ブレント・プリマス: 154.6ポンド(70.12キロ)

<ミドル級/5分3R>
ドゥグラス・リマ: 185.8ポンド(84.27キロ)
コステリョ・ファン・スティーニス: 185.8ポンド(84.27キロ)

<ライト級/5分3R>
チボー・グッチー: 155.6ポンド(70.57キロ)
キーン・ムサ: 155.2ポンド(70.39キロ)

<女子フライ級/5分3R>
デニス・キルホルツ: 125.2 ポンド(56.78キロ)
パウラ・クリスチーナ: 126ポンド(57.15キロ)

<ウェルター級/5分3R>
オリバー・エンカンプ: 170ポンド(77.11キロ)
ルカ・ポクリ: 169.6ポンド(76.92キロ)

<ライト級/5分3R>
ソウル・ロジャース: 155.8ポンド(70.66キロ)
デヴィ・ギャロン: 155.4ポンド(70.48キロ)

<フェザー級/5分3R>
イーブ・ランジュ: 145.8ポンド(66.13キロ)
ピオトル・ニジェルスキー: 146.2ポンド(66.31キロ)

<141ポンド契約/5分3R>
サルバツホン・ハミドフ: 140.6ポンド(63.77キロ)
ケヴィン・ペッシー: 140.4ポンド(63.68キロ)

<ライト級/5分3R>
ティム・ワイルド: 156ポンド(70.76キロ)
クリス・ゴンザレス: 155.4ポンド(70.48キロ)

<フェザー級/5分3R>
ファバカリ・ジェッタ: 145.4ポンド(65.95キロ)
キアー・ハーヴィー: 145.8ポンド(66.13キロ)

<150ポンド契約/5分3R>
アザエル・アジュジ: 150ポンド(68.03 キロ)
ジョルジュ・サジュ: 149.6ポンド(67.85キロ)

<ウェルター級/5分3R>
ブーマハ・キャマハ: 170.1ポンド(77.15キロ)
フーマン・ドゥビエンヌ: 172.4ポンド(78.19キロ)

<ライトヘビー級/5分3R>
ジョゼ・アウグスト: 205.2ポンド(93.07キロ)
サイモン・ビヨン: 205.6ポンド(93.25キロ)

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BELLATOR Bellator295 MMA o ONE UFC   イリマレイ・マクファーレン キック 渡辺華奈

『Bellator 295: Stots vs. Mix』イリマレイ・マクファーレン vs. 渡辺華奈のジャッジの採点/主要サイトの採点

理不尽に勝つ


Ilima-Lei Macfarlane defeats Kana Watanabe(MMA Decisions)

 イリマレイ・マクファーレン vs. 渡辺華奈のジャッジの採点。Derek Clearyが1Rマクファーレン、2,3R渡辺で28-29渡辺勝利。Sal D'AmatoとBryan Minerが1,3Rマクファーレン、2R渡辺で29-28マクファーレン勝利でした。

 主要サイトの採点は29-28マクファーレン支持3人、28-29渡辺支持3人でした。UFCと違いサンプルが少ない上に意外にも半々という…。


 なお、ファイト・スタッツはご覧の通り。打撃ヒット数、パンチヒット数、肘打ち、キック、膝蹴り、テイクダウン、サブミッションと全ての数字で渡辺華奈が上回っています。続きを読む・・・
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BELLATOR Bellator295 MMA MMAPLANET o イリマレイ・マクファーレン キック 渡辺華奈

【Bellator295】後半は渡辺がTDで上回ったはずだが――マクファーレンが複雑な表情でスプリット判定勝ち

<女子フライ級/5分3R>
イリマレイ・マクファーレン(米国)
Def.2-1:29-28.29-28.28-29.
渡辺華奈(日本)

サウスポーの渡辺が右ジャブを突いて距離を詰める。対するマクファーレンも右ストレートから前に出たが、渡辺が離れた。ガードを固める渡辺の顔面を、マクファーレンの右ショートが捉える。渡辺は右ジャブから様子をうかがい、マクファーレンが右ショートを繰り出すと組んだ。右手をマクファーレンの頭に置き、そのままケージへドライブする。さらにバックコントロールから右足を差し込んでいった。

右腕をマクファーレンの首に回しながら、渡辺がバックマウントを狙う。ここはマクファーレンが動いて逃れたが、正対したところで渡辺が足技でテイクダウンに成功し、グラウンドに持ち込むとマクファーレンの右腕に腕十字を仕掛けた。これを凌いだマクファーレンがトップへ。会場から大声援が送られるも、渡辺が返してシングルレッグからケージに押し込む。マクファーレンも渡辺の右腕をキムラで抱えるが、両者は離れた。

ケージ中央でマクファーレンのパンチが渡辺の顔面に入る。渡辺は右目付近から出血しいる。渡辺は右ロー、マクファーレンは右ストレートを主体に戦う。右目の出血を気にしている渡辺、残り30秒でダブルレッグで組みつき、マクファーレンに尻もちを着かせた。バックマウントを狙ったところで、マクファーレンが腰を上げたが、渡辺が後ろ三角の体勢でグラウンドに引きずりこみ、初回を終えた。

2R、渡辺がプレッシャーを強める。距離が近くなると渡辺が右手でマクファーレンの頭を抑えながら右ヒザを突き上げる。そしてシングルレッグでマクファーレンの左足に組みついた渡辺が、右腕を差し入れてケージ際でドライブした。渡辺はマクファーレンを左右に揺さぶりながら、小外刈りでマクファーレンに背中を着かせる。サイドを奪われたマクファーレンが立ち上がるも、渡辺が再びグラウンドに戻す。

下になったマクファーレンは、渡辺の右腕をキムラで抱えている。渡辺がノースサウスに移行しながらマクファーレンのクラッチを切った。マクファーレンもシザーズ・チョークで渡辺の頭を抱えるも、頭を抜いた渡辺が左手を枕にサイドポジションで抑え込む。右のパンチで削る渡辺に対し、マクファーレンがスクランブルに持ち込むも、渡辺がバックをキープしてまたも背中を着かせた。渡辺はクローズドガードを取るマクファーレンに右のパウンドを連続で当てる。

右ストレートのような渡辺のパウンドが、幾度もマクファーレンの顔面に突き刺さる。マクファーレンが足を上げていくと、渡辺は体をマクファーレンにピッタリと着けてラウンド終了までトップポジションを守った。

最終回、ゴングと当時にマクファーレンが前に出るも、渡辺がプレッシャーをかける。マクファーレンの右ストレートに合わせて組みついた渡辺は、そのままケージに押し込んだがマクファーレンに体勢を入れ替えられてしまう。しかし渡辺はケージに押し込まれながら払い腰で投げてグラウンドに持ち込む。マクファーレンは起きてシングルレッグからボディロックへ。立ち上がった渡辺をケージに押し込んでいく。

右のオーバーフックから再び投げた渡辺がサイドポジションへ。マクファーレンの顔面に右ヒジを突き刺す。マクファーレンはケージキックを狙うも、渡辺が左腕を枕に抑え込んだ。反転したマクファーレンのバックに回った渡辺は、立ち上がるマクファーレンに対してバックコントロールから左足を差し入れる。ファンの大声援を受けるマクファーレン、渡辺は正対して左腕を差し上げた。ここでマクファーレンが離れた。

遠い距離から右を放つマクファーレンに対し、渡辺がシングルレッグへ。マクファーレンの左足に組みついた渡辺に、観客からブーイングは浴びせられる。しかし渡辺は変わらず、マクファーレンのケージに押し込みながらダブルレッグに切り替えた。耐えるマクファーレン、渡辺はシングルレッグに切り替えるも倒せず。しかし最後までマクファーレンをケージに追い込み続けて、試合終了のゴングを聞いた。

1Rはマクファーレン、2~3Rは渡辺が取ったと思われるが――裁定はスプリットでマクファーレンの判定勝利に。3Rの採点が勝負の分かれ目になったと思われるが、3Rに関してはマクファーレンがポイントとして挙げた右の拳が渡辺の顔面を捉えたのは、序盤だけだ。以降は、渡辺も打撃によるダメージは与えていなかったかもしれない。しかしながら、これだけ投げたにも関わらず採点に影響されないのであれば――特にハワイ大会では、ただただ打ち合うしか勝つ道はなくなってしまう。
試合そのものは白熱したタフファイトで、名勝負だったといえる。その結果、裁定が下った瞬間のマクファーレンの表情が、正直な感想だと思いたい。


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BELLATOR Bellator295 MMA MMAPLANET o   アレクセイ・シュルケヴィッチ アーロン・ピコ イララ・ジョアニ イリマレイ・マクファーレン ジャスティン・ゴンザレス スコット・コーカー スミコ・イナバ パッチー・ミックス ブルーナ・エレン ボビー・キング マス・ブーネル ラフェオン・スタッツ 堀口恭司 渡辺華奈 菊入正行

【Bellator295】計量終了 ボーグが体重落とせず、堀口恭司のフライ級戦は消滅。そしてボーグは引退へ

【写真】非常に友好的、しかし激しい試合になること間違いない(C)BELLATOR

22日(土・現地時間)、ハワイ州ホノルルのニールSブレイズデール・センターで開催されるBellator295「Stots vs Mix」の計量が21日(金・同)に行われている。

堀口恭司と対戦予定だったレイ・ボーグが体重を落とせず、直ちにBellatorとの複数回契約を解除された。そして「皆を落胆させて申し訳ない。そして、ここ数年のとんでもない状況を共にしてくれてありがとうと伝えない。これから違う旅が始まる。チーム・ボーグと共にいてくれて感謝している」とボーグはSNSで引退を発表している。


メインでGPファイナル&100万ドルを掛けたワールドGPファイナルとBellator暫定世界バンタム級王座を賭けて戦う2人は、セレモニアル計量でのフェイスオフでも、何やら罵り合いをし、スコット・コーカーやインスペクターが間に入って、両者を分けた。

コメインの女子フライ級戦は、MMAPLANETのインタビュー通り、イリマレイ・マクファーレンがフェイスオフ後に渡辺華奈の首に例を掛け、ハグをし撮影後も両手で握手をして離れた。

また第1試合でサークルケージ初陣となる菊入正行は、計量台の上でガッツポーズし、アレクセイ・シュルケヴィッチと握手してフェイスオフを行った。

堀口の試合はなくなったが、メインの世界戦や日本人絡みのファイトだけでなく、プレリミからメインと3試合連続で組まれたフェザー級=アーロン・ピコ✖ジェイムス・ゴンザレス、マス・ブーネル✖ジャスティン・ゴンザレス: 145.6ポンド、カイ・カマカ3世✖アドリ・エドワーズも要注目だ。

大器ピコが未完のままで終わるのか、ここから上で進むのか。勝ち方が問われる一戦となり、ブーネル✖ゴンザレスは熱戦必死のサバイバル戦となる。

また日系4世のスミコ・イナバがタイトルコンテンダーのヴェタ・オルティガも女子フライ級戦線の今後に関係してくるマッチアップといえる。

■視聴方法(予定)
4月23日(日)
午前8時30分~ U-NEXT

■ Bellator295計量結果

<Bellator暫定世界バンタム級選手権試合&バンタム級ワールドGP決勝/5分5R>
[王者]ラフェオン・スタッツ: 134.2ポンド(60.87キロ)
[挑戦者] パッチー・ミックス: 135ポンド(61.24キロ)

<女子フライ級/5分3R>
イリマレイ・マクファーレン: 126ポンド(57.15キロ)
渡辺華奈: 125.6ポンド(56.97キロ)

<165ポンド契約/5分3R>
ヤンシー・メデイロス: 162.4ポンド(73.66キロ)
チャーリー・レアリー: 164.2ポンド(74.47キロ)

<フェザー級/5分3R>
アーロン・ピコ: 145.6ポンド(66.04キロ)
ジェイムス・ゴンザレス: 145.8ポンド(66.13キロ)

<フェザー級/5分3R>
マス・ブーネル: 144.4ポンド(65.49キロ)
ジャスティン・ゴンザレス: 145.6ポンド(66.04キロ)

<フェザー級/5分3R>
カイ・カマカ3世: 145.4ポンド(65.95キロ)
アドリ・エドワーズ: 145.6ポンド(66.04キロ)

<女子フライ級/5分3R>
スミコ・イナバ: 124.4ポンド(56.42キロ)
ヴェタ・オルティガ: 125.8ポンド(57.06キロ)

<ライト級/5分3R>
ボビー・キング: 155.4ポンド(70.48キロ)
アーロン・クルーズ: 156ポンド(70.76キロ)

<ヘビー級/5分3R>
ダヴィオン・フランクリン: 259.2ポンド(117.57キロ)
カシム・アラス: 251.8ポンド(114.21キロ)

<女子フライ級/5分3R>
イララ・ジョアニ: 125.4ポンド(56.88キロ)
ブルーナ・エレン: 125.6ポンド(56.97キロ)

<ウェルター級/5分3R>
アレクセイ・シュルケヴィッチ: 170.8ポンド(77.47キロ)
菊入正行: 169ポンド(76.66キロ)

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