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ARAMI DEEP MMA o RIZIN SARAMI パンクラス 久保健太 今成正和 修斗 昇侍 河村泰博 神田コウヤ 貴賢神 鈴木博昭 青井人 須藤拓真 魚井フルスイング

RIZIN LANDMARK4:元谷 vs. 倉本他、9試合+オープニングファイト2試合発表。

バンタム級(61.0kg)5分3R
元谷友貴(フリー)
倉本一真(リバーサルジム新宿Me,We)

瀧澤に取りこぼしたのみで、地味に3連勝している元谷だが、上位陣との対戦が一周したこともあり、今回もまた格下の挑戦を受ける試合に。インパクトがある勝利が残せていないのも原因だが。前回対戦した太田よりもMMAファイターとしての完成度は上で、倉本にとって力を発揮しやすいケージでの試合となる。

フェザー級(66.0kg)5分3R
今成正和(今成柔術
摩嶋一聖(毛利道場)

RIZIN3連敗している摩嶋だが、いずれも前半は優勢だったがひっくり返されての負けで、4度目のチャンスを与えられる。相手は今成。スタイル的に、押さえ込んで封じ込めての勝ちはあるかもしれないが、インパクトのあるフィニッシュを狙うのは難しい相手。

▼ヘビー級(120.0kg)5分3R
カルレ・ギブレイン(ブラジル/BRAZILIAN THAI)
貴賢神(フリー)

先日のRIZIN.38で1R一本負けしたばかりのギブレインが再登場。グラウンド苦手のストライカーというのが、今のRIZINヘビー級では使いやすいか。貴賢神は4月のデビュー戦ではまだ120kgまで落とすことも出来ず、いきなりのシュレック戦は明らかに時期尚早だった。今回はどこまで見せられるか。

バンタム級(61.0kg)5分3R
アラン“ヒロ”ヤマニハ(ボンサイ柔術
河村泰博(和術慧舟会AKZA)

パンクラスではランカーになれなかった河村だがNEXUSで王者になりRIZIN初参戦。前戦では4月のTRIGGERで渡辺修斗を破っている須藤拓真に一本勝ちして王座防衛。ヤマニハとのグラップラー対決に。

▼フライ級(57.0kg)5分3R
中村優作(TEAM FAUST)
征矢 貴(パラエストラ松戸)

RIZIN3連勝(ただし、相手は全員ストロー級)の征矢が、今回初めて同階級の相手と対戦。中村は現在3連敗中で、負ければ年齢的にも進退が問われる。

▼ヘビー級(120.0kg)契約 5分3R
ミノワマンZ(フリー)
マーク・ハント(Martial Arts Fighter team侍)

2020年大晦日のスダリオ戦以来、1年10ヶ月ぶりの復帰となるミノワマン46歳だが、もう4,5年はまともな相手にまともな試合で勝ってない。同じ岐阜出身の侍マーク・ハントと同じく地元枠なのかもしれないが、そろそろちゃんとした試合をしないと見るのがキツい。

フェザー級(66.0kg)5分3R
青井人(BLOWS)
鈴木博昭(BELLWOOD GYM)

MMA2勝2敗で地元での初試合となる鈴木だが、RIZINでは白川に判定負け、前戦はDEEPで神田コウヤに負けている青井相手に勝てないなら、そろそろRIZIN以外でキャリアを積むランクに来ている。

バンタム級(61.0kg)5分3R
魚井フルスイング(和術慧舟会HEARTS)
ヤン・ジヨン(韓国)

RIZINで連敗中、直近7戦で1勝6敗の魚井だがなぜかまたRIZINに呼ばれる。相手は沖縄大会で朝倉海と対戦予定で、代役の昇侍に圧勝したジヨン。カード的には咬ませ犬ポジションの魚井だが、意地を見せられるか。

▼スーパーアトム級(49.0kg)5分3R
SARAMIパンクラスイズム横浜)
ラーラ・フォントーラ(ブラジル)

女子スーパーアトム級GP一回戦でいきなり伊澤と当てられ、序盤下からの攻めでいい動きを見せていたフォントーラが再登場。SARAMIも前回のRIZINデビュー戦は浅倉カンナにいいところを見せられず敗れているが、再登場のチャンスを与えられた。

全体的に、負けている選手の再雇用のカード&地元枠が多い、TRIGGERらしいラインナップ(TRIGGERではないが)。

▼オープニングファイト バンタム級(61.0kg)5分3R
日比野“エビ中”純也(ISHITSUNA MMA
吉田 陸(SPLASH)

▼オープニングファイト 57.0kg契約 5分3R
久保健太(グラップリングシュートボクサーズ多浩見)
秀義(OVEYL)

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DEEP DEEP107 MMA MMAPLANET o 神田コウヤ 青井人

【DEEP107】壮絶フィニッシュ。初回からペースを握った神田、青井が逆転しかけるも最後はKOで仕留める

<フェザー級/5分3R>
神田コウヤ(日本)
Def.3R2分25秒 by TKO
青井人(日本)

サウスポーの神田が右ローを連打、さらに右ハイを繰り出す。左ストレートから右ローに繋げる神田。青井は右ミドルを返す。神田はスイッチしながら、オーソドックスから右ローへ。青井が左フックを返すと、神田は離れてパンチから右ローに繋げていく。青井の右ハイをブロックした神田、細かくスイッチしながら右ローを放つ神田の顔面へ、青井は右ストレートを伸ばす。青井の右ミドルハイをブロックした神田、右ミドルをキャッチされるとすぐに離れた。

細かく蹴りを繰り出す神田に比べて、青井は手数が少ない。青井が右ストレートを見せると、神田は左右のフックからローへ。青井の右インローを一瞬嫌がった神田、さらに青井が右ストレートを当てていく。青井の右足から出血が見られるなか、青井は右ボディストレート。さらに左ジャブから右ストレートを狙うも、再度右ストレートを放ったところに神田がニータップを合わせて、テイクダウンを奪い初回を終えた。

2R、左右のストレートから右ローに繋げる神田。青井の右ストレートに左ハイを合わせる。青井も距離を詰めて右ショートを狙う。オーソドックススタンスからボディロックで組みつき、グラウンドに持ち込んだ神田はサイドへ。青井が神田の左腕に両足を絡ませる。神田は右ヒジとパンチを青井の顔面に落としていく。

エビを打った青井の顔面に左のパウンドを落とした神田。さらに立ち上がり際に神田が左ヒジを当て、青井の右目上を大きくカットした。蹴りのペースを上げる神田。青井もパンチと右ミドルを返すも、手数は神田のほうが多い。残り30秒で左ストレートから組みつき、テイクダウンを奪った神田が左ヒジを落とす。青井はスクランブルに持ち込んだが、神田が離れてラウンドが終了した。

最終回、細かくスイッチする神田は蹴りで距離を取る。青井も右ショートを連打でヒット。パンチを食らった神田はアゴが上がり、ケージ際で尻もちを着く。一気に攻め立てる青井、神田は立ち上がり青井をケージに押し込む。離れると青井の右ストレートがヒット。明らかに神田の動きが落ちた。神田の顔面からも多量の出血が見られる。青井の前進に、左テンカオを合わせる神田。青井の動きが止まると組みつき、ケージへ押し込んでいく。

ここで離れた青井が右ヒジ、体勢を崩した神田が左ヒジをを返すと青井がダウン。神田が追撃のパウンドを落としたところで、レフェリーが試合を止めた。


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DEEP DEEP107 MMA MMAPLANET o RIZIN 修斗 木下尚祐 神田コウヤ 青井人

【DEEP107】フェザー級戦線トップ=神田コウヤと対戦、青井人「何をやってきても別にエェかなって」

【写真】 楽しめるのが一番――だ(C)MMAPLANET

8日(日)、東京都文京区の後楽園ホールで開催されるDEEP107で青井人が神田コウヤと対戦する。

修斗でプロデビュー後、連勝で環太平洋王座挑戦にまでこぎつけた青井は、そこでの敗戦からリズムが崩れたかのように逆転負けを連続して経験した。

心機一転、RIZIN経由でDEEPに戦いの場を移した青井は、かつての勢いを取り戻している印象を2月の木下尚祐戦で見せていた。DEEPフェザー級戦線のトップである神田戦を前に青井に心境の変化、そして戦ううえでの違いを尋ねた。


――神田コウヤ選手との試合が近づいてきました。今の気持ちを教えてもらえますか(※取材は5月5日に行われた)。

「今の気持ちは別にいつもと変わらないです。普通の……普段通りなんと、あとは楽しみかなぁ」

――修斗での連敗、RIZINでも乗り切れていない風だった青井選手ですが、2月のDEEP初戦=木下尚祐戦では吹っ切れたというか、連勝街道中のような勢いが感じられる勝ち方でした。何か心境の変化があったのでしょうか。

「今年に入ってぐらいから、メンタルや考え方が変わりました。以前は試合前には不安があって、今は相手と関係なくてそういう気持ちがなくなりました。自分が今やっていることを試合という場で出せるのかが楽しみになりました」

――では連勝中なども、不安が多かったのですか。

「前は緊張して、いっぱいいっぱいになっていました」

――そのような精神状況だったとは思いもしなかったです。イケイケどんどんのような感じで戦っていたのだと思っていました。

「全然余裕はなかったです。ずっと不安でしたし。ただ、何か意識して変わったわけじゃないんです。色々な人と話したりして、心境が変わってきて。前の試合も緊張は多少はしていましたけど、恐怖心とか不安はなかったです」

――恐怖心と不安がないと、やはり動きも変わるという感覚はありましたか。

「う~ん、どうなんですかね。動きとかスタイルは練習で変わっていたので、以前とは比較できないのですが……精神的な部分で変わったかどうかは、なんともいえないです。あんまり変わっているとは思わないですし」

――攻め疲れて逆転負けが続き、攻めることが怖くなるのかもしれないと思っていたのですが、全くそんなことはなかったですね。

「まぁ、動きは練習通りです。戦っていて相手が弱ったり、効いたと思ったら本能的に行きます。そこに至るまでで、昔はひたすら打って、投げてという部分があったんですけど、そういう部分は練習で修正してきました。そういう風に色んなところを直して、今に至るっていう感じです」

――今回の対戦相手の神田コウヤ選手は、牛久選手に挑戦した試合も互角でした。そう考えると日本のフェザー級のトップの一角にいると考えることができます。どのような印象を持っていますか。

「背が高くて、リーチがある。打撃もオールラウンダーで勢いもある。気持ちも強くて、良い選手やなと思います。こっちの攻撃をかわしてパンチがあったり、ヒザもあるのでそこは危ないかなぁと思います。

当たったら倒れるかもしれないし。組みもレスリングがベースで強いですし、なんでもできるイメージです。相手に合わせた攻撃が上手いです」

――そのような神田選手に対して、青井選手は自分のどこに自信を持って戦いますか。

「う~ん、全部ですかね。全てにおいて自信はあるし。それでやられたら、しょうがないかなって(笑)。僕は練習中から自分を貫き通すことを考えているので、神田選手が何をやってきても別にエェかなって思っています」

――ある意味、DEEPに戦場を移した時点でキャリアの再構築的なところはあるかと思いますが、現状の目標はどこにおいていますか。

「もちろん神田選手に勝つことなのですが、そこから先は取り敢えずDEEPのベルトは獲りたいです。それは神田選手に勝った直後の試合でも良いし、数試合挟んでも構わないです。とにかく色々な人戦ってみたいです」

――では日曜日の試合、どのようなところをファンの皆さんに見てほしいですか。

「修斗時代の僕と違うところ。木下戦とも違うところ。毎日進化しているので、その進化したところと楽しんでいるところを見てほしいです。今は前よりMMAが楽しいので」

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DEEP DEEP JEWELS37 DEEP106 DEEP107 MMA MMAPLANET o RIZIN Te-a 中井りん 修斗 平田直樹 木下尚祐 本田良介 杉山しずか 杉山廣平 栗山葵 牛久絢太郎 神田コウヤ 神龍誠 福田龍彌 藤田大和 越智晴雄 関原翔 青井人 駒杵嵩大 高橋遼伍

【DEEP107&DEEP JEWELS37】5月8日後楽園ホールで神田コウヤ×青井人、伊藤×関原、長野×ロータス

【写真】この試合は見逃せない! (C)MMAPLANET

17日(木)、DEEPより5月8日(土)に東京都文京区後楽園ホールで開催されるDEEP107 IMPACT とDEEP JEWELS37の追加カードが発表された。

既出の通り、JEWLES37ではDEEP JEWELS フライ級GPの準決勝~決勝戦が中井りん、杉山しずか、栗山葵、Te-aの間で行われ、またDEEP107では106大会のメインからスライドしたDEEPフライ級王座統一戦=正規王者・神龍誠×暫定王者・藤田大和の一戦が決まっている。


今日の発表では昼の部のJEWELS37で女子ストロー級マッチ=長野美香×ケイト・ロータスの2回戦。夜の部のDEEP 107でフェザー級=神田コウヤ×青井人、フライ級で伊東裕樹×関原翔の3回戦が明らかとなった。

神田✖青井は超見ものだ。青井は修斗でのデビュー時から世界を狙える器と目されながら、高橋遼伍の持つ修斗環太平洋フェザー級王座に挑戦した試合で腓骨を骨折、長期離脱後は攻めを凌がれて逆転負けという悪循環に陥っていた。

その青井、RIZIN参戦を経て今年の2月にDEEPに初参戦を果たすと木下尚祐戦ではその爆発力をコントロールし、メリハリのついたファイトを──殺気を帯びたまま展開するという成長ぶりを見せていた。

対する神田コウヤや平田直樹との接戦を制し、昨年12月に牛久絢太郎の持つDEEPフライ級王座に挑戦も惜敗、MMAとしてイニチアチブを取られることもなく微差で敗れた。

ベースはレスリングだが、長身&長いリーチを生かしてアウトの打撃、インのレスリングを駆使する神田とスピード&爆発力の青人の対戦は、ともにここをクリアすることで更なる成長が望める生き残りを賭けた査定試合となる。

他方フライ級の一戦は2月大会で福田龍彌にKO負けを喫した伊藤が、同大会で元ストロー級王者の越智晴雄に勝利した関原とのマッチアップとなった。DEEP106後に「フライ級はRIZINがトーナメントをやることになるかもしれないけど、DEEPでもGPができるだけ層を厚い」と佐伯繁代表が話していたようにロースターが揃っている。

王者対決に挑む両者、伊藤と関原、RIZIN参戦の福田以外に杉山廣平、駒杵嵩大、本田良介と粒揃いのフライ級戦線は1大会ごとに勢力分布が変わるやもしれない注目の階級だ。そして2020年、2021年と5月の後楽園大会は中止&延期となってきたため、今年こそはという力の入ったカードが揃いそうだ。

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Column DEEP DEEP106 MMA MMAPLANET o   中村大介 伊藤裕樹 小見川道大 川名TENCHO雄生 木下尚祐 石塚雄馬 福田龍彌 越智晴雄 関原翔 青井人

【DEEP106】試合結果 最後まで激闘、小見川道大。フライ級で福田龍彌&関原翔が生き残る。青井が新天地V

【写真】メイン終了後、小見川道大の引退式が行われた(C)MMAPLANET

26日(土)、東京都文京区の後楽園ホールでDEEP106 IMPACTが行われた。

メインで中村大介と引退試合を戦った小見川道大。最後までらしく、慎重ななか行くと決めると前に出るファイトで中村と真っ向勝負も、最後は腕十字でタップした。ユーリ・アルカンタラ戦を彷彿させるシーンで、タップを選択した小見川は悔いなく──涙、涙の現役生活最後の時を迎えた。

またフライ級サバイバルウォーは福田龍彌が伊藤裕樹をKOし、DEEPフライ級戦線で確固たる存在感を示している。

DEEP106 IMPACT
<フェザー級/5分3R>
○中村大介(日本)3R0分51秒
腕十字
詳細はコチラ
×小見川道大(日本)
<フライ級/5分3R>
○福田龍彌(日本)2R0分35秒
TKO
詳細はコチラ
×伊藤裕樹(日本)
<ライト級/5分3R>
○石塚雄馬(日本)2R1分18秒
KO
詳細はコチラ
×川名TENCHO雄生(日本)
<フライ級/5分3R>
○関原翔(日本)3R
判定
詳細はコチラ
×越智晴雄(日本)
<フェザー級/5分3R>
○青井人(日本)2R1分36秒
TKO
詳細はコチラ
×木下尚祐(日本)
<フライ級/5分2R>
○風我(日本)2R
判定
×ヒロヤ(日本)
<バンタム級/5分2R>
○山本有人(日本)2R
判定
×岩見凌(日本)


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ACA DEEP MMA o RIZIN   クレベル・コイケ 中村大介 伊藤裕樹 修斗 小見川道大 川名TENCHO雄生 木下尚祐 石塚雄馬 神龍誠 福田龍彌 藤田大和 越智晴雄 青井人

『DEEP 106 IMPACT』試合結果


第6試合 メインイベント 小見川道大引退試合 フェザー級 5分3R
○中村大介(夕月堂本舗/元DEEPライト級王者)
×小見川道大(NEO JUDO ACADEMY)
3R 0’51” 腕ひしぎ十字固め

第5試合 セミファイナル フライ級 5分3R
×伊藤裕樹(ネックスイチムエ)
○福田龍彌[りゅうや](MIBURO/元修斗世界フライ級王者)
2R 0’35” TKO (レフェリーストップ:グラウンドパンチ)

第4試合 ライト級 5分3R
×川名TENCHO雄生(Y&K MMA ACADEMY/北海しゃぶしゃぶ湘南藤沢店/修斗ライト級世界3位・元王者)
○石塚雄馬(AACC)
2R 2’19” TKO (レフェリーストップ:右ストレートでダウン後)

第3試合 フライ級 5分3R
×越智晴雄(パラエストラ愛媛/元DEEPストロー級王者)
○関原 翔(K-PLACE)
判定0-3 (柴田28-29/福田28-29/松宮28-29)

第2試合 フェザー級 5分3R
○青井 人(BLOWS/修斗フェザー級世界10位)
×木下尚祐[しょうすけ](和術慧舟會GODS)
2R 1’36” TKO (レフェリーストップ:右フック→グラウンドパンチ)

第1試合 フライ級 5分2R
×ヒロヤ(トライフォース赤坂)
○風我(フリー)
判定0-3 (豊永19-19○/松宮19-19○/福田18-19)

オープニングファイト バンタム級 5分2R
×岩見 凌(KIBAマーシャルクラブ)
○山本有人(リバーサルジム東京スタンドアウト)
判定0-3 (松宮16-20/豊永17-20/福田17-20)

 2月26日に後楽園ホールで開催された『DEEP 106 IMPACT』の試合結果。当初予定されていた神龍誠 vs. 藤田大和のフライ級王座統一戦が神龍の新型コロナウイルス感染により延期されましたが、それでも好カードの揃った大会でした。

 メインイベントの小見川道大引退試合は中村大介が小見川道大に3Rアームバーで勝利。

 小見川は「最初は負けが続きましたが、いろんな舞台に上がらせてもらい 最高の経験をさせていただきました。格闘技最高。こうして死なずに格闘技ができたのも長年やった柔道のおかげです。これからは色んな人を柔道で幸せにしたいです。柔道最高、格闘技最高でした。本当に今までありがとうございました」と話し、10カウントゴングを聞いた。

 勝った中村はバックステージでのインタビューで「小見川選手、最後まで気を抜けなかったです。強かったです」と話し「3Rの戦い方が20年やってようやくわかってきました」と、3Rでのフィニッシュを振り返った。今後については「フェザー級の面白い選手がたくさんいるのでその辺と絡みたい。変な色物枠じゃなく」「1回勝っている牛久選手がRIZINのトップに立っているので自信になります。(再戦も)負けてないと思うので」と話し、同じグラップラータイプのクレベル・コイケに関しても「やってみたいですね。同門のサトシ選手と(QUINTETで)やった時はそこ(=フィニッシュ)まで行けなかったですけど、MMAは違うんで」と対応に自信を示した。

 セミファイナルは福田龍彌が伊藤裕樹に2R TKO勝ち。石塚雄馬は川名TENCHO雄生に2R TKO勝ちしています。続きを読む・・・
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【DEEP106】福田龍彌と対戦。伊藤裕樹「言葉で表すのが下手くそなんで。試合で見せるのが手っ取り早い」

【写真】計量直後感の頬のこけよう──だが、結局が良かった伊藤。肌の具合から、調子は良さそうに感じられるが果たして……(C)MMAPLANET

26日(土)、東京都文京区の後楽園ホールで開催されるDEEP106で、元修斗世界フライ級王者の福田龍彌と対戦する伊藤裕樹。

その天才肌とも思える当て勘、勝負度胸を持つ。そんな伊藤と漢気感満載の福田の一戦は、どのような展開になろうとも──ライト層からコアファンまで見る者を納得させる戦いになること間違いない。気持ちが拳に乗り移るファイトが信条の両者、そんな対戦を前にして計量直後の伊藤に心境を尋ねた。


――計量を終えたばかりの伊藤選手です。今の心境を教えてください。

「今日、体重オーバーが続いたのですが……、僕は無事パスできたのでホッとしています」

──福田選手はマイクでも声が枯れていました。

「減量は苦労したんだろうなって思って見ていました。でも明日……、しっかりと動いてくれれば僕は満足なんで。これからしっかりとリカバリーは頑張ってほしいですね」

──メインでターゲットとなるべきタイトル統一戦が延期されました。今回の福田選手との試合、どのような位置づけにあると考えていますか。

「福田選手も元修斗フライ級王者で……、そういう看板を持っている選手なので、ここで倒せば自分のランクも1つ上がると思っているので落とせない試合です」

──伊藤選手の藤田戦、福田選手の神龍戦。見る人によっては、勝者は逆という見方もある接戦でした。

「接戦でも負けは負けで。負けた者同士なので……、白黒ハッキリさせる試合をしたいです」

──福田選手はインタビューで、ギリギリの駆け引きができる。誰よりも僕が一番、この試合を楽しみにしていると言っていました。

「まぁギリギリの戦いというか……、僕が圧倒的に叩き切るつもりでやるんで。結構、左に対する対策が上手くて。そこにカウンターなり、合わせることはこっちもやってきたんで……そこを試せる試合になるかと思います」

──試合の男前振りと違い、言葉には余り切れがないのが伊藤選手ですね(笑)。

「試合とインタビューは比例しないってやつですかね(笑)」

──自信が真っすぐ言葉に表れないです(笑)。

「言葉で表すのが下手くそなんで。試合で見せるのが手っ取り早いです」

──ライト層にも、コアファンも楽しめる伊藤選手の戦い、楽しみにしています。

「ハイ、期待してください。頑張ります」

■視聴方法(予定)
2月26日(土)
午後5時40分~SPWN PPV
午後5時40分~ニコニコ生放送

■ DEEP106計量結果

<フェザー級/5分3R>
中村大介:66.0キロ
小見川道大:66.85キロ

<フライ級/5分3R>
伊藤裕樹:57.0キロ
福田龍彌:57.2キロ

<ライト級/5分3R>
川名TENCHO雄生:70.85キロ→70.8キロ
石塚雄馬:70.65キロ

<フライ級/5分3R>
越智晴雄:57.1キロ
関原翔:57.1キロ

<フェザー級/5分3R>
青井人:66.15キロ
木下尚祐:66.45キロ

<フライ級/5分2R>
ヒロヤ:57.1キロ
風我:57.0キロ

<バンタム級/5分2R>
岩見凌:61.5キロ
山本有人:61.65キロ

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DEEP DEEP106 MMA MMAPLANET o   中村大介 伊藤裕樹 小見川道大 川名TENCHO雄生 石塚雄馬 福田龍彌 越智晴雄 関原翔 青井人

【DEEP106】計量終了 小見川「フェザー級最強決定戦楽しみましょう」✖中村「最強の敵だと思って」

【写真】セレモニアル計量ならいざ知らず、カラカラの状態で計量を待つ選手もいることが十分にありえるなか、マイクでの挨拶の数倍の時間をかけて、笑いを取る必要があるのか──再考を願いたい川名陣営だ (C)MMAPLANET

25日(金)、明日26日(土)に東京都文京区の後楽園ホールで開催されるDEEP106 IMPACTの計量が中野区の中野サンプラザで行われた。

DEEPの計量はメインから行われるのが常だが、小見川道大と戦う中村大介が開始時間になっても体重を落としており、会場に姿がなく──まずは小見川が66.0キロでパスした。


その後も今回は下着を脱いで計量に挑む選手が続出し、3選手が再計量が必要となった。

計量直後のコメントは以下の通りだ。

福田龍彌
「大変な時代のなかで試合をさせてもらえて、凄い感謝しています。エェ選手なんで、明日は精いっぱいしばきまくろうと思っています」
伊藤裕樹
「今回、2022年一発目の試合もド派手でいくので皆さん、応援宜しくお願いします」

石塚雄馬
「川名選手とは横須賀で結構練習していて。自分が東京に来て暫らく練習していないんですけど、その間に彼は強くなったと。自分、格闘技をやったりやらなかったりしていましたけど、研究はしてきたので昔とは違うぞというのを見せたいと思います」
川名TENCHO雄生
「先に50グラム、ちょっとオーバーしてしまったことを前提として」(と言ったところで、マイクを山城裕之代表に渡し、代表が代わりに)「ここから最計量に向けて、そこに集中するために言葉を控えさせてもらい、ゼスチャーでいきます」と話す。そして川名が文字を書いたスケッチブックにめくり、代表がマイクでそれに合わせて「おい石塚、コノヤロー」、「練習じゃ、ボコボコにされたけどな」、「俺が絶対に勝ってやるからな。コノヤロー」、「覚悟しとけ。コノヤロー」、「井上直樹選手の許可いただいております。ヨロシク」

関原翔
「自分が格闘技を始めた時から越智選手はDEEPのチャンピオンでした。そんな選手と明日戦えることを楽しみにしています。ここで勝ってDEEPフライ級のタイトルマッチをやりたいと思っています」
越智晴雄
「明日はぶっ飛ばして、次に繋げたいと思います」

木下尚祐
「前回大会、どれぐらい早くKOするかタイムアタックみたいな雑な試合をしてしまったんですけど、今回は綺麗な試合をする準備をしっかり2カ月間してきました」
青井人
「今回DEEP初出場で4連勝中の選手とできるので、今までやってきたことをしっかり楽しみながら試していこうかなぁと。まぁ楽しみたいと思います」

風我
「大きなチャンスを頂いた形になっていますけど、ここに全てをぶつけるために今までやってきたことがないような練習をやってきたので。明日は全てをぶつけようと思います」
ヒロヤ
「明日は叩き潰します」

山本有人
「オープニングをやらしていただくということで、しっかりと会場を盛り上げようと思って明日はバチバチ勝ちます」
岩見凌
「明日は気合を入れて戦います」

小見川道大
「今まで色んな人に支えられて、ここまで来ました。最後の試合、中村選手出てくれてありがとうございます。今まで以上に最高に仕上げてきたんで、明日のフェザー級最強決定戦楽しみましょう」
中村大介
「まず小見川選手の大事な引退試合で、計量に戸惑ってしまって。必ず落としますので。申し訳ございません、必ず落とします。で明日は必ずリカバリーして、今の自分の全てを出してフェザー級トップの……小見川選手は未だに絶対にトップだと思っていますんで。最強の敵だと思って思い切りぶつかります」

■視聴方法(予定)
2月26日(土)
午後5時40分~SPWN PPV
午後5時40分~ニコニコ生放送

■ DEEP106計量結果

<フェザー級/5分3R>
中村大介:66.0キロ
小見川道大:66.85キロ→66.2キロ

<フライ級/5分3R>
伊藤裕樹:57.0キロ
福田龍彌:57.2キロ

<ライト級/5分3R>
川名TENCHO雄生:70.85キロ→70.8キロ
石塚雄馬:70.65キロ

<フライ級/5分3R>
越智晴雄:57.1キロ
関原翔:57.1キロ

<フェザー級/5分3R>
青井人:66.15キロ
木下尚祐:66.45キロ→66.3キロ

<フライ級/5分2R>
ヒロヤ:57.1キロ
風我:57.0キロ

<バンタム級/5分2R>
岩見凌:61.5キロ
山本有人:61.65キロ

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【DEEP106】最後の試合へ、小見川道大「1日、1日当たり前だったことが、当たり前でなくなる」

【写真】どうしても感傷的になりがちなインタビュー、それでもパイセンはビンビン、ギンギンだった(C)MMAPLANET

26日(土)、26日(土)、東京都文京区の後楽園ホールで開催されるDEEP106で小見川道大が中村大介と現役最後の試合を戦う。

2005年5月、柔道の実績を買われ、吉田道場からPRIDE武士道でプロデビューというMMAファイター人生をスタートさせた小見川が最後のケージインを迎える。他競技の実績はMMAの強さとイコールでないという常識すらなかった時代に、キャリアの序盤からアーロン・ライリー、JZ・カバウカンチ、横田一則という猛者との対戦で黒星を重ね、キャリア4勝4敗でUFCへ。マット・ワイマン、チアゴ・タヴァレスに敗れリリースになるも、過酷な実戦とそのために練習でMMAファイターとして力を確実につけた。

戦極フェザー級GP準優勝、戦極×DREAMの対抗戦となったDynamite!!で高谷裕之にTKO勝ち、DREAMから再度UFCに挑みチャド・メンデスら世界のトップと戦いを重ねた。

英国Cage Rage、ハワイのIcon Sport、韓国のRoad FCと世界中で──、そして国内でもDEEP、GLADIATOR、GRANDSLAMWSOF-GCと無骨なまでに精神と肉体の強さを武器に戦った彼のMMAファイターキャリアは、実際は柔道家しての歩みだった。最後の試合に向けて、小見川道大の心境を尋ねた。


──小見川選手、いよいよ引退試合が土曜日に迫ってきました(※取材は21日に行われた)。今の心境を教えてください。

「そうですねぇ……えぇと、ビンビンです!!」

──無理くりじゃないですか(笑)。

「そんなことないですよ(笑)。体重も自然に落ちて、さっきもグランドスラムでの練習を終えて周ちゃん(勝村周一朗)とココイチのカレーをいつも通り400グラム食べましたからね」

──ギンギンですね!!

「アハハハハ。もう体重も全然大丈夫です。まぁ正直、1カ月ぐらい前からちょっとカウントダウンをするようになってきて、1日、1日当たり前だったことが、当たり前でなくなる。だから1日、1日を大切にしている感じです。今まで練習してきた仲間だったり、友人が会場で最後の試合を見たいって400人ぐらい集まってくれます。本当に感謝しかないです」

──パイセンらしいですけど。そんなに感傷的になって大丈夫ですか。

「それはそれで切り替えます。引退する人間と戦う中村選手の方が、プレッシャーがありますしね。それに僕自身、この試合をやり切らないと次に進めないです。中途半端で、終わりたくない。やり切って終わるために、この試合で勝って終わりにしたいんです。そのなかでフェザー級で一番強い、本物だという選手と戦いたいということで、中村選手を指名させてもらったので」

──直近の試合が2019年10月の毛利昭彦選手との試合でした。その後、いつ頃から引退を明確に考えるようになったのでしょうか。

「2020年の5月にDJ.taiki戦が流れて、そこから色々と考えるようになりました。柔道場の指導もあり、子供たちも試合があります。結果、選手として十分な練習ができていないのに試合はデキていた。そんな中途半端な状態で試合を続けて良いのかという気持ちになったんです。僕は道場が好きです。子供たちが好きです。子供たちに柔道を教えて、自分が学ぶことも多いです。

そうやって子供たちと接しているのに、どっちつかずの状態で競技に出て良いのかと考えるようになって……実際にMMAを続けていて目指すモノがないんです。

昔だったらUFCに出たい、ここでチャンピオンになりたいというのがありました。でも気が付いたら、そういう目標が全くない状態になっていたんです。そんな中途半端な状態で、僕はMMAをやりたくない。そう思うようになりました──このへんでケジメをつけようと、だらだらやりたくないので」

──奥様の反応は?

「結構前から、『まだ、やるの?』みたいな感じではありました(笑)。でもPRIDEでデビューして、UFCで戦い、SBやグラップリングの試合もした。そういうなかでDEEPはRIZIN、UFCに選手を送り出してきた。ジョン・チャンソンだってDEEP育ちだと思っています。そういう日本一の興行のDEEPで最後に戦いたいと……」

──引退を決めた選手は、勝負に淡泊になるというシーンも過去に見ていました。

「それは絶対にないです。最後だからこそ、僕は絶対に勝ちたい。試合が決まってから、今日までしっかりと調整してきました。それにこの間もタバタ(ヒッチ)や(ユリア)ストレアレンコが米国で頑張っていて……」

──SEI☆ZAで小見川選手が指導していたヒッチはLFAからUFCへ進み、ストレアレンコはInvictaでチャンピオンになってオクタゴンにステップアップしました。

「SEI☆ZA組は本当に凄いですよ。彼女たちの頑張りを見ていると、本当に勇気を貰いました。勝ち負けはありますけど、諦めない。タバタは階級が違うところでチャンスを得て、その試合は負けたけど、次は勝ちましたしね。本当に元気を貰いました。それとロクサン(モダフェリ)ですね。

最後まで気持ちで戦って。スプリットっていうのはチョット驚いたけど(苦笑)、あれは凄くロクサンらしい試合で、めちゃくちゃ感動しました。前に出続ける、ロクサンの試合からも元気をもらって。僕も負けないようにしっかりと締めたいと思います」

──小見川道大が最後にケージで見せるものとは?

「僕はテクニックとかは何もないので、気持ちです。柔道で培ってきた強さをMMAで見せたいと思ってやってきました。最初は負けていたけど、馴染んできて戦い続けることができました。柔道とMMAを組みあわせて……色々なルールの試合にでてきましたけど、自分のなかでは柔道で戦ってきたという気持ちです。打撃といわず当身と呼んで、柔道で戦ってきました。僕の柔道に対する姿勢と気持ちの強さを見てもらいたいと思っています。そんな僕の姿を道場の子供たちに見てもらい、人生を生きる上での活力してもらいたいです」

■視聴方法(予定)
2月26日(土)
午後5時40分~SPWN PPV
午後5時40分~ニコニコ生放送

■ DEEP106対戦カード

<フェザー級/5分3R>
中村大介(日本)
小見川道大(日本)

<フライ級/5分3R>
伊藤裕樹(日本)
福田龍彌(日本)

<ライト級/5分3R>
川名TENCHO雄生(日本)
石塚雄馬(日本)

<フライ級/5分3R>
越智晴雄(日本)
関原翔(日本)

<フェザー級/5分3R>
青井人(日本)
木下尚祐(日本)

<フライ級/5分2R>
ヒロヤ(日本)
風我(日本)

<バンタム級/5分2R>
岩見凌(日本)
山本有人(日本)

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【DEEP106】伊藤裕樹戦へ、福田龍彌─02─「誰よりも僕が一番、この試合を楽しみにしているから」

【写真】響く発言が多すぎて、タイトルにどの言葉を持って来るのか悩む──そんなインタビューです(C)SHOJIRO KAMEIKE

26日(土)、東京都文京区の後楽園ホールで開催されるDEEP106で、伊藤裕樹と対戦する福田龍彌のインタビュー後編。
Text by Shojiro Kameike

神龍誠×藤田大和のフライ級王座統一戦は延期となってしまったが、今大会ではDEEPフライ級トップ選手の試合が多くマッチアップされていた。なかでも、福田は伊藤との対戦を心から喜んでいる。その理由に、福田の格闘技観が表れていた。

<福田龍彌インタビューPart.01はコチラから>


――今大会は福田選手が伊藤選手と対戦するほかに、神龍誠×藤田大和、越智晴雄×関原翔というDEEPフライ級トップ選手の試合が組まれました。神龍×藤田の王座統一戦は延期となってしまいましたが、前回のインタビューで福田選手が希望していたトーナメント1回戦の様相を呈しています。

「良いっすね。トーナメントは無かったけど、このまま総当たり戦でやってほしいです。全員と対戦できる、総当たり戦が最高じゃないですか」

――トーナメントよりも総当たり戦ですか。

「タイトルマッチで次に勝ったほうと戦いたい、とかは思っていないので。できれば藤田君と試合したいですね。対戦したことないから、そのほうが楽しいです」

――では神龍選手に勝利して正規王者となった藤田選手と対戦したい、ということではないのでしょうか。

「……だから、複雑なんですよ」

――……複雑、とは?

「タイトルマッチとか大々的に、かしこまった形で試合をするのは、あんまり求めていないんです。藤田君が負けてくれたほうが、ノンタイトルマッチで気楽に戦えます。でも選手に対して負けることを望むなんて、ありえないから複雑なんですよ」

――それは複雑すぎます(笑)。

「アハハハ。あと、神龍君は僕との試合のあと『練習環境が変わって、練習不足だった』とコメントしていたらしいんですよね。それなら練習環境が整ってから、万全の状態になった神龍君と戦いたいです。……神龍君が藤田君に勝っても、ノンタイトルマッチで(笑)」

――次の対戦相手である伊藤選手は、前回の暫定王座決定戦で藤田選手と戦っています。いわばトップコンテンダーで、福田選手との試合は次期挑戦者決定戦かもしれませんが……。

「まぁ次がタイトルマッチかどうかは置いておいて、DEEP初戦で負けちゃったから、次はもっと下の選手を当てられるんちゃうかな、と思っていたんですよ。それが伊藤戦って、前回負けちゃったのに良いんですか? という感じで。今は幸せに溢れています。一番やりたかった相手ですね」

――DEEPフライ級の中では、伊藤選手が最も噛み合う対戦相手ではないかと思います。

「やっぱりそう思いますか? 僕も、もうたまらなくて(笑)。すごく良い選手、彼の戦い方が好きなんですよ。試合が決まってから、ずっとワクワクしています。誰よりも僕が一番、この試合を楽しみにしているから」

――伊藤選手の戦い方で、どのようなところが好きなのですか。

「自分というものを持っているじゃないですか。試合でギリギリの駆け引きができる。危ない位置から狙ってくることができる選手で。そういう選手と試合は、ピリピリした感じがあって好きですね。もしかしたら自分が怪我するかも……そんな雰囲気があると、僕のほうも気持ちが引き締まるので」

――なるほど。伊藤選手はピンチになっても、ハッキリと気持ちを整えて切り替えることができる、そんな気持ちの強さが試合にも現れています。福田選手と同じく、これまで多くの修羅場を潜ってきたのだろうなと。

「格闘技って、戦い方に選手の生き方が出ますよね。ファイトスタイルって自己表現の一つやから」

――福田選手は、どのようなファイトスタイルを目指しているのでしょうか。

「僕、UFCのラファエル・フィジエフが好きなんですよ。もともとムエタイの選手で、強い。ちゃんと格闘技が強い。ムエタイだけでなくボクシングをやっても、レスリングをやっても強いから」

――福田選手のベースは、やはりムエタイにあるのでしょうか。

「技術的なベースがあるかどうかは分からないですけど、何ていうか……僕がタイで見ていたのは、戦うことを生業にしている人だったんですよ。すごい田舎から出てきたような子が、試合でKO勝ちして、直後にプロモーターから『来週試合できるか?』と聞かれて。日本だと来週って言われたら悩む人が多いと思います。でもタイの選手は『いいんですか? できます』と答える。それがファイターという生業なんやな、って思いました」

――もし神龍戦の直後、佐伯代表から『1、2週間後に藤田か伊藤と……』というオファーがあったら受けていましたか。

「ダウンしてへんかったら、受けていたと思います。普段のオフモードで言われるのと、試合直後のまだオンモードにある状態で言われるのでは、違ってくるんですよね。オンモードの時に言われて、もし神龍戦でノーダメージやったら、オファーに飛びついていますよ」

――そう聞いて、福田選手の格闘技観が理解できてきました。

「それが戦うことを生業にしている、ということやと思うんですよ。僕は別に、タレントになりたいわけじゃない。名声が欲しいわけでもない。ただ純粋に競技が好きというか。飲食店なら、僕の店に行列はできなくていいです。食べログやミシュランで有名な店ではなく、その地域の人たちから愛されている店でいたい」

――伊藤戦は、まさにそういう試合だと思います。

「伊藤君との試合は、ギリギリの駆け引きを楽しみたいです。お互い危ないことをしながら、やりたいことをやって……最後は伊藤君に焦ってほしいな(笑)」

■視聴方法(予定)
2月26日(日)
午後5時40分~SPWN PPV
午後5時40分~ニコニコ生放送

■ 対戦カード

<フェザー級/5分3R>
中村大介(日本)
小見川道大(日本)

<フライ級/5分3R>
伊藤裕樹(日本)
福田龍彌(日本)

<ライト級/5分3R>
川名TENCHO雄生(日本)
石塚雄馬(日本)

<フライ級/5分3R>
越智晴雄(日本)
関原翔(日本)

<フェザー級/5分3R>
青井人(日本)
木下尚祐(日本)

<フライ級/5分2R>
ヒロヤ(日本)
風我(日本)

<バンタム級/5分2R>
岩見凌(日本)
山本有人(日本)

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