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Bellator281:メインカード第3試合・デニス・キーホルツ vs. 渡辺華奈

女子フライ級。キーホルツ2位、渡辺3位。

ジュニア時代は柔道でオランダトップ選手だったキーホルツ。20歳でキックに転向し、Bellatorキックフライ級王者となる。27歳からはMMAも始めて、ここまで6勝3敗。打撃だけでなく、一本勝ちも3つある。昨年7月、当時の王者ジュリアナ・ヴェラスケスと対戦しスプリット判定負け。

10ヶ月ぶりの試合となるキーホルツに対し、渡辺は11ヶ月ぶりの試合。前戦は現王者リズ・カモーシェとの対戦で、開始直後にパンチを効かされそのまま秒殺KO負け。眼窩底骨折も負ってしまった。長期のブランク明けとなるが、課題の打撃がどこまで向上しているか。

いきなり左をもらって効いた渡辺。パンチ連打を打ち込むキーホルツ。しかし渡辺大内刈りでテイクダウン。ガードを取るキーホルツ。下から腕十字!クラッチして耐える渡辺。持ち上げる渡辺。放したキーホルツ。パウンドを一発入れた渡辺だがガードに入り密着。キーホルツ下からパンチ。上の渡辺だが上にいるだけ。最初のダメージは抜けているようだが。また腕十字。しかしクリアしてバックに回った渡辺。バックマウントからチョーク。腕をつかんでチョーク。パームトゥパーム。しかし浅いか。残り20秒でパウンドを入れていく。ゴング。

1R終盤に盛り返したが、キーホルツのラウンドか。

2R。いきなりタックルに行った渡辺。バックに回る。またバックマウント。しかし反転するキーホルツ。上からパウンド。足をつかんだ渡辺。足関の体勢でキーホルツの蹴りが顔面にヒット。反則でタイムストップ。キーホルツ1点減点。スタンドで再開。渡辺タックル。テイクダウン。マウントを狙うと背中を向けたキーホルツ。バックマウント。反転するキーホルツに三角。タップアウト!

打撃の対応はまだまだだったが、テイクダウンで攻めて逆転勝ち。

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【Bellator278】ヴェラスケスの左を食らうも逆転――カモーシェがTDからヒジの連打でストップ、新王者に

<Bellator世界女子フライ級選手権試合/5分5R>
リズ・カモーシェ(米国)
Def.4R4分47秒 by TKO
ジュリアナ・ヴェラスケス(ブラジル)

サウスポーのヴェラスケスに対して、カモーシェが距離を詰めてパンチを振るう。カモーシェもサウスポーにスイッチしながら左ハイ。さらにジャブを突きながら、左カーフキックを打ち込んでいく。距離を取るヴェラスケス、カモーシェはガードを固めて距離を詰めながら左右のローを当てる。ヴェラスケスの左ストレートをスウェーでかわしたカモーシェ、左右フックでヴェラスケスを追い詰めるも、ヴェラスケスも左をカモーシェの顔面に突き刺した。

右インロー、左カーフキックを当てるカモーシェ。しかしヴェラスケスの左ストレートもカモーシェの顔面を捉える。カモーシェのローにヴェラスケスが左ストレートを合わせた。前進するカモーシェに対して右ジャブを突くヴェラスケスだが、カモーシェの左カーフをもらってしまう。お互いにフェイントかけるなか、ヴェラスケスが左ストレートを伸ばす。カモーシェは動じずにカーフキックへ。残り10秒でカモーシェがヴェラスケスの右ローをキャッチし、そのままケージに押し込んだ。

2R、一気に距離を詰めたカモーシェの顔面に、ヴェラスケスの左ストレートがクリーンヒット。カモーシェは尻もちを着きながら、すぐに立ち上がる。深追いしないヴェラスケスに対し、ダブルレッグで飛び込んだカモーシェがグラウンドに持ち込んだ。ヴェラスケスの足を畳み、ケージに背中を着けさせるカモーシェ。ヴェラスケスの右腕を制し、相手を寝かせようと抑え込んでいく。ヴェラスケスは左のオーバーフックで耐えるも、カモーシェが逆側に動いてヴェラスケスを抑え込んだ。

上半身を起こして立ち上がったヴェラスケスを、ボディロックでケージに押し込むカモーシェ。ヴェラスケスの左足を踏みながら削る。しかしヴェラスケスが体勢を入れ替え、オーバーフックで相手をケージに押し込むも、カモーシェが切り返して右腕を差し上げた。ケージ際で差し合いが続く中、ヴェラスケスが小外刈りでテイクダウンに成功。カモーシェはクローズドガードでラウンド終了まで凌いだ。

3R、開始早々カモーシェが距離を詰める。左ストレートを伸ばすヴェラスケスに対し、カモーシェは左カーフキックを狙う。ヴェラスケスがワンツーを放つと、下がるカモーシェ。左右のローを返すが、ヴェラスケスの左ストレートに対して大きくよけるため一瞬動きが止まってしまう。カモーシェの右ミドルを捌きながら左ストレートを伸ばすヴェラスケス。カモーシェがヴェラスケスの左を被弾する回数が増えてきた。しかしカモーシェもインローでヴェラスケスのバランスを崩させる。

カモーシェにケージを背負わせるヴェラスケスが、相手の蹴りに合わせて左を狙う。残り1分20秒でダブルレッグを仕掛けたカモーシェが、グラウンドに持ち込んだ。ヴェラスケスはフルガードから右のオーバーフックで捉え、左ヒジをカモーシェの頭部に突き刺す。残り10秒でパウンドを連打するカモーシェが、さらにヴェラスケスの頭を抱えてネックロックを仕掛けるもヴェラスケスが凌いだ。

4R、左右フックでカモーシェを追い込んでいくヴェラスケス。カモーシェは左ボディで押し倒されるも、立ち上がってボディロックでヴェラスケスをケージに押し込む。ケージ際で互いに押し返し合うなか、カモーシェがボディにヒザを突き刺す。ヴェラスケスは首投げを仕掛け、カモーシェにヒザを着かせる。立ち上がったカモーシェだが、そのままケージに押し込まれた。

ヴェラスケスが離れてケージ中央へ。疲労が見えるカモーシェの顔面に、ヴェラスケスの左ストレートが伸びる。カモーシェは左右のローでけん制するも、ヴェラスケスのワンツーが当たる。ここでカモーシェはパンチを振りながら前に出た。左フックで迎え撃つヴェラスケス。組んだカモーシェが右腕を差し込んで、ヴェラスケスをケージに押し込んでいく。一度ヴェラスケスに体勢を入れ替えられてしまうも、切り返してボディロックからテイクダウンを奪ったカモーシェ。残り30秒でマット・ヒューズポジションから左ヒジを連打した。

ヴェラスケスが身動きの取れない状態に陥ると、ここでレフェリーが試合を止めた。ストップが早いと納得のいかない様子のヴェラスケスに対し、王座を奪取したカモーシェがケージ内を駆け回り喜びを露わにした。


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BELLATOR Bellator278 MMA MMAPLANET o UFC エンリケ・バルゾラ クリスチャン・エドワーズ ジュリアナ・ヴェラスケス ダニー・サバテーロ ニキータ・ミハイロフ パッチー・ミックス フアン・アルチュレタ ベラトール マコア・クーパー ラフェオン・スタッツ リズ・カモーシェ 堀口恭司

【Bellator278】バンタム級GPワイルドカード出場、ダニー・サバテーロ「キョージとは決勝で戦うことに」

【写真】リモ取材時も計量でもサングラスは欠かせないようだ。今時、ある意味気持ちが良いぐらいのビッグマウス (C)BELLATOR

日本時間の今日、米国では22日(金・現地時間)にハワイ州ホノルルのニールSブレイズデール・センターでBellator278「Valasquez vs Carmouche」が開催され、Bellatorバンタム級ワールドGPの戦いの幕が切って落とされる。

23日の暫定王座決定戦を兼ねた準々決勝フアン・アルチュレタ×ラフェオン・スタッツ、堀口恭司×パッチー・ミックスに先立ち、22日は準々決勝出場権を賭けたワイルドカード2試合=エンリケ・バルゾラ×ニキータ・ミハイロフ、ジョーネル・ルゴが組まれている。

ワイルドカードは補欠戦と違い、勝てば確実にトーナメント戦を戦う機会を得ることができる。ここではTitan FC王者時代、コンテンダーシリーズで勝利もUFCとサインできなかったダニー・サバテーロの色々と含みが感じられる試合前の意気込みをお届けしたい。(※取材は4月7日に行われた)


ダニー・サバテーロ
「ワイルドカードでGPに出場っていのは、良い機会だよ。俺の力を示すことができる。他の連中は3試合で優勝だけど、俺の場合は4つ勝つ必要がある。それだけ皆に俺の試合を見てもらえるってことだよ。試合をすることが好きだから、デキるだけ試合がしたいしね。結局のところ、俺はファイトが好きなんだよ。

ワイルカードってアンダードッグで、ダークホースだろう? 俺は自分の力がそんなもんじゃないと知っている。だから、どういう状況だろうがGPに出られることが大きい。あとは力の差を見せつけるだけだ。俺と比べてクソみたいな選手も出場している。俺はどのエリアでも、高いレベルで戦えるからね。

こういう戦いはNBAやMBL、NFLのプレーオフのように、強い人間が世界一になるチャンスが与えられるという当然のことなんだ。Bellatorはその中の1人に俺を選んだ。どうすれば世界一になれるのか、不透明なMMAで誰もが公平に力を試される良い機会だ。

このトーナメントの優勝者はベラトールだけでなく、世界のバンタム級のトップだ。ブレット・ジョンズというUFCトップ10に出場機会がない、そういう高レベルのトーナメントさ。そして11月か12月に俺が優勝している。

MMAプロモーションはビジネスだ。その方向性はマネーが決める。でも、ケージのなかはマノアマノ、一対一の勝負。そこがMMAのピュアなところだ。ケージに入れば、モノをいうのは強さだけ。こんなピュアな戦いはないよ。このビジネスには時々、理解不能なクソみたいなことが付随しているけど、それがビジネス。でもケージのドアが閉じられると、そんなモノに左右されない。純粋な戦いが存在している。それがMMA。MMAこそ最高に純度の高いファイトだよ。

でもキョージと同じトーナメントに出ることは、ある意味不運だ。僕らは仲の良い友達だし、彼がコーナーに就いてくれたこともある。いつも一緒に練習している。でも、俺もキョージも夢がある。キョージとはファイナルで戦うことになるだろうけど、その時は誰だろうが俺の前に立つ人間に勝たないといけない。今もジムでいつも練習し、話している。何も変わらない。でも、戦う時は戦う。

とにかくまずはジョーネル・ルゴだ。あのビッ〇は8連勝だけど、全ての面において俺より下だ。あのクソ野郎を倒して、ベルトへの一歩を踏み出すよ」

■視聴方法(予定)
4 月23日(土)
午前9時30分~ U-NEXT

■Bellator278計量結果

<Bellator世界女子フライ級選手権試合/5分5R>
[王者]ジュリアナ・ヴェラスケス: 124.8ポンド(56.6キロ)
[挑戦者]リズ・カモーシェ: 125ポンド(56.7キロ)

<Bellatorバンタム級ワールドGPワイルドカード戦140ポンド契約/5分3R>
エンリケ・バルゾラ: 139.6ポンド(63.32キロ)
ニキータ・ミハイロフ: 139.4ポンド(63.23キロ)

<バンタム級/5分3R>
ジョーネル・ルゴ: 134.8ポンド(61.14キロ)
ダニー・ザバテーロ: 134.6ポンド(61.05キロ)

<ライトヘビー級/5分3R>
クリスチャン・エドワーズ: 204.4ポンド(92.7キロ)
グラント・ニール: 204.2ポンド(92.62キロ)

<160ポンド契約/5分3R>
マニー・ムロ: 160ポンド(72.57キロ
ネイト・アンドリュース: 159.2 ポンド(72.21キロ)

<フェザー級/5分3R>
ウェベル・アルメイダ: 145.2ポンド(65.86キロ)
ファブリシオ・フランコ: 145.6ポンド(66.04キロ)

<ウェルター級/5分3R>
ダンテ・シーロ: 170.6ポンド(77.38キロ)
スコッティ・ハオ: 170ポンド(77.11キロ)

<ウェルター級/5分3R>
マコア・クーパー: 169ポンド(76.66キロ)
ブレイク・ペリー: 169.8ポンド(77.01キロ)

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BELLATOR Bellator278 MMA MMAPLANET o UFC   エンリケ・バルゾラ クリスチャン・エドワーズ ジュリアナ・ヴェラスケス ニキータ・ミハイロフ ベラトール ボクシング マコア・クーパー ミーシャ・テイト リズ・カモーシェ 平良達郎

【Bellator278】ヴェラスケスに挑戦。沖縄で──17年暮らしたリズ・カモーシェ「自分の力が分かっている」

【写真】こんなに沖縄好きだったとは。勝手に親近感を覚えてしまう(C)BELLATOR

日本時間の今日、米国では22日(金・現地時間)にハワイ州ホノルルのニールSブレイズデール・センターで開催されるBellator278「Valasquez vs Carmouche」。そのメインでリズ・カモーシェがジュリアナ・ヴェラスケスの持つBellator世界フライ級のベルトに挑戦する。

Strikeforce、UFCで2度世界の頂点に挑戦した経験のあるカモーシェは、今もベースの格闘技での力がモノをいうことが多い女子MMA界になって、生粋のMMAファイターだ。そんな彼女が4度の正直を目指す一番の前に、沖縄への強い想いを語った。


──リズ、今日はインタビューを受けていただきありがとうございました。

「アリガトウゴザイマス」

──おお、そういえば自分たち日本のメディアもあまりフューチャーできていなかったのですが、リズは沖縄で育ったのですね。

「そうよ、3歳から20歳まで17年間沖縄に住んでいたわ」

──そんなにも、ですか。人間が形成される最も大切な時を沖縄で過ごしていたのですね。では日本語で会話というのは?

「スコシ・ハナシマス」

──いや、流暢すぎるではないですか!!

「アハハハハ。違うの。沖縄を離れて、もう長いから日本語を忘れたくなくて勉強して。今の方が読んだり、書いたりは沖縄に住んでいた頃よりできるようになっていて(笑)」

──いやぁ、いずれにせ素晴らしいです。では沖縄時代は米軍のコミュニティで過ごし、あまり日本人との触れあいはなかったのですか。

「私のステップファーザーがベースにあるカレッジで働いていたけど、私はベースで生活したことはないの。私たち家族はアーミーの施設のないニシハラ(西原)に住んでいたわ。可能な限り、ベースから離れて生活して(笑)。

でも沖縄以外では沖縄の周囲にある島にしか訪れたことがなくて、東京はサッカーのトーナメントで1度だけ訪れたことがあったけど、ベースの中でトーナメントが行われて外にでなかったから。だからクインテットで初めて東京を訪れて……でも、凄く故郷の近くに戻って来たっていう懐かしい感覚に襲われて。とにかく沖縄で暮らし、沖縄のカルチャーに触れていた経験は私の人生でも凄く大きなことよ」

──今月の30日に沖縄で生まれ、沖縄でMMAを学んだ平良達郎選手がUFCに出場します。リズに続き、2人目のオキナワンUFCファイターです(笑)。

「へぇ、そうなの。沖縄に柔術やMMAのスクールがあるのね。今も何人かの友達が沖縄に住んでいて、沖縄のスクールで教えないかって誘われているの。沖縄の学校で働く、絶対に実現したいと思っているの。本当に沖縄のことが大好きだから。

あの文化、食事、ビーチ、何かも恋していく。将来は絶対に沖縄に戻って、学校で教鞭を振るわせてもらうわ」

──その時は学校だけでなく、MMAジムで指導もお願いします。

「アハハハ。そうね。楽しみにしているわ」

──いやぁ、リズがそれほどまで沖縄のことを今も思っているとは……こちらも嬉しいです。ところで──といいますが、ようやく本題にはいるのですが(笑)、2週間後にジュリアナ・ヴェラスケスの持つ世界女子フライ級王座挑戦します。今の調子はいかがですか。(※取材は4月7日に行われた)

「カナ・ワタナベとの試合が終わってから、この試合に向けて長い間調整してきたから。ファイトキャンプも9月から始めたの。もう準備は整い過ぎているわ(笑)」

──9月から、ですか!!

「そうよ。7カ月間、アリーナMMAで練習してきたわ」

──では王者ヴェラスケスの印象を教えてください。

「若くて、勢いのある選手ね。ただし、彼女の武器はMMA全般で通じるだけのモノじゃない。特定のエリアで強いけど、まだMMAファイターとしてウェルラウンダーではないわ。私にとっては戦いやすい相手よ」

──ヴェラスケスのフィジカルについては、どのように考えていますか。

「彼女と戦った選手は、そういう風に話していることは知っているわ。でも、まぁ私は自分の力が分かっている。ジュリアナとどういう風に戦えば良いのか分かっているつもりよ。私には彼女の柔道のようなバックグラウンドはなくて、MMAを始めた時から全てを練習してきた。

全ての局面で、平行して成長してきたから穴がない。そう……だから私の方がMMAファイターとして完成度が高いと信じているわ。ジュリアナは柔道が強くて、そこに頼るから他の局面では強くない。そういう相手に何をすべきかは、もう分かっている」

──クインテットで来日した時は、まだ10thPlanet──サンディエゴ・コンバットアカデミーに所属していました。リズはボクシング&レスリングのMMAで、トップで攻めてバック奪取という印象があるのですが、エディ・ブラボー流の柔術のことをどのように捉えていますか。

「いくつかの局面では、凄く役立つわ。ただボトムで10thPlanetのシステムを使いこなすことは簡単じゃない。何より、こっちがコントロールしていてもジャッジが理解できないで相手のポイントをつけるから。でも10thPlanetで学んだテクニックは、トップでも有効なモノがあるから、MMAに融合させて使って来たわ」

──12年のMMAキャリアで、世界タイトル挑戦は4度目……4度目の正直なるかという試合です。

「最初にStrikeforceでマルース・クーネンに挑戦した試合は、オファーが2週間前だったわ。ミーシャ・テイトが負傷欠場し、代役出場だったから。それにまだMMAの練習はトータル8カ月しかしていなかった時で」

──!! なんと。

「だから試合に負けたけど、凄く良い……ユニークな経験になったわ。良い経験……というより良いレッスンを受けた感じね。2度目のチャレンジも、私としてはまだ準備ができていない状態での挑戦だった。

3度目、バレンチーナに挑戦した時は、サウスポー対策が十分でなくて自滅した。自分の持っている力を出すことができなかった。でも、この全ての経験が今回の挑戦に生きてくる。この試合のための敗北だったと思えるぐらいね」

──2度目の挑戦もまだ早かったということですが、あの試合はMMAの歴史を変えた大一番でした。

「あの試合を戦って……そうね、あれから若い選手がMMAを始めた理由を『あの夜のファイトを見たから』と言ってくれて。そういう試合をしたことは、私が強く生きていける要因になっているわ。

何より今回、ベラトールの世界王座に挑戦できて凄く嬉しいし。私はベラトールでの選手生活をエンジョイできている。彼らのことを心から尊敬しているし、この機会を与えてくれたことを感謝している。そんなベラトールのベルトを家に持ち帰ることにワクワクしているわ」

──22日の試合、期待しています。

「ありがとう。全てを出し切って、ここまでなぜ私がベラトールで勝ち続けてきたのかを改めてこの試合で証明するわ」

──では最後に日本のファンに一言お願いします。

「最初に言いたいのは──アリガトウゴザイマス。沖縄の人、日本の人に感謝しています。今の私があるのは日本、沖縄での生活があったから。第2のホームである日本のファンの皆が、私の試合を見て応援してくれると嬉しいわ」

■視聴方法(予定)
4 月23日(土)
午前9時30分~ U-NEXT

■Bellator278計量結果

<Bellator世界女子フライ級選手権試合/5分5R>
[王者]ジュリアナ・ヴェラスケス: 124.8ポンド(56.6キロ)
[挑戦者]リズ・カモーシェ: 125ポンド(56.7キロ)

<Bellatorバンタム級ワールドGPワイルドカード戦140ポンド契約/5分3R>
エンリケ・バルゾラ: 139.6ポンド(63.32キロ)
ニキータ・ミハイロフ: 139.4ポンド(63.23キロ)

<バンタム級/5分3R>
ジョーネル・ルーゴ: 134.8ポンド(61.14キロ)
ダニー・ザバテーロ: 134.6ポンド(61.05キロ)

<ライトヘビー級/5分3R>
クリスチャン・エドワーズ: 204.4ポンド(92.7キロ)
グラント・ニール: 204.2ポンド(92.62キロ)

<160ポンド契約/5分3R>
マニー・ムロ: 160ポンド(72.57キロ
ネイト・アンドリュース: 159.2 ポンド(72.21キロ)

<フェザー級/5分3R>
ウェベル・アルメイダ: 145.2ポンド(65.86キロ)
ファブリシオ・フランコ: 145.6ポンド(66.04キロ)

<ウェルター級/5分3R>
ダンテ・シーロ: 170.6ポンド(77.38キロ)
スコッティ・ハオ: 170ポンド(77.11キロ)

<ウェルター級/5分3R>
マコア・クーパー: 169ポンド(76.66キロ)
ブレイク・ペリー: 169.8ポンド(77.01キロ)

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【Bellator278】計量終了 勝者はGPのジョーカー=バルゾラ×ミハイロフ。MMAオハナのマコアに注目

【写真】ワイルドカードなのが勿体ないバルゾラ×ミハイロフだ(C)BELLATOR

Bellatorハワイ2 days、その初日22日(金・現地時間)にハワイ州ホノルルのニールSブレイズデール・センターで開催されるBellator278「Valasquez vs Carmouche」の計量が21日(木・同)に行われた。

Bellator世界女子フライ級選手権試合=王者ジュリアナ・ヴェラスケス✖挑戦者リズ・カモーシェがメインで組まれた今大会──バンタム級ワールドGPのワイルドカード戦が2試合マッチアップされている

そのうちの1試合はエンリケ・バルゾラがジョシュ・ヒルと対戦予定だったが、ヒルの欠場でニキータ・ミハイロフが代役に。ショートノーティスで140ポンド契約となったが、両者揃って計量をパスしている。ヒルには申し訳ないが、ヒョードル軍団の軽量級のエースの登場はオリジナル・カードより、ずっと興味深い顔合わせとなった。


キャリア9勝1敗、サークルケイジでは2連勝中のミハイロフはKOパンチを持ち、テイクダウン能力も高く、さらにパウンドも強い。その一方でどの局面でも相手の攻撃を許す粗さが残っている。

対してUFCから転じ、ベラトール初戦でダリオン・コールドウェルにTKO勝ちしたバルゾラはスロースターターの根性ファイターだ。攻められ、凌ぎ、逆転するスタイルのバルゾラに対し、ミハイロフは序盤と圧力と質量で勝負を決めきれるか。そこを逃すと、バルゾラの粘り地獄に持ち込まれる恐れもある。いずれにせよ、この試合の勝者はGPのジョーカーになる可能性もあり、勝敗の行方が楽しみでならない。

またオープニングバウトでブレイク・ペリーを相手にMMA2戦目を戦うマコア・クーパーに注目したい。

父にレイ・ブラダ・クーパー、兄にレイ・ブラダボーイ・クーパー3世、叔父にドナルド・ジューン、ブレナン・カマカ、カイ・カマカ、従弟にカイ・カマカ3世を持つハワイのMMAオハナの最新兵器。ハイスクル―ル・レスリングで好成績を残すが、プロMMAファイターの未知を選んだ。

そのレスリングとボクシングの融合体MMAは、自宅のガレージでの練習で兄と同様に父から引き継がれたモノ。背は高くないが、オーバーフックとダブルレッグの圧力が兄ブラダボーイを比べて、どこまで出来上がっているのか──楽しみなマコア・コア・クーパーのベラトール初陣だ。

■視聴方法(予定)
4 月23日(土)
午前9時30分~ U-NEXT

■Bellator278計量結果

<Bellator世界女子フライ級選手権試合/5分5R>
[王者]ジュリアナ・ヴェラスケス: 124.8ポンド(56.6キロ)
[挑戦者]リズ・カモーシェ: 125ポンド(56.7キロ)

<Bellatorバンタム級ワールドGPワイルドカード戦140ポンド契約/5分3R>
エンリケ・バルゾラ: 139.6ポンド(63.32キロ)
ニキータ・ミハイロフ: 139.4ポンド(63.23キロ)

<バンタム級/5分3R>
ジョーネル・ルーゴ: 134.8ポンド(61.14キロ)
ダニー・ザバテーロ: 134.6ポンド(61.05キロ)

<ライトヘビー級/5分3R>
クリスチャン・エドワーズ: 204.4ポンド(92.7キロ)
グラント・ニール: 204.2ポンド(92.62キロ)

<160ポンド契約/5分3R>
マニー・ムロ: 160ポンド(72.57キロ
ネイト・アンドリュース: 159.2 ポンド(72.21キロ)

<フェザー級/5分3R>
ウェベル・アルメイダ: 145.2ポンド(65.86キロ)
ファブリシオ・フランコ: 145.6ポンド(66.04キロ)

<ウェルター級/5分3R>
ダンテ・シーロ: 170.6ポンド(77.38キロ)
スコッティ・ハオ: 170ポンド(77.11キロ)

<ウェルター級/5分3R>
マコア・クーパー: 169ポンド(76.66キロ)
ブレイク・ペリー: 169.8ポンド(77.01キロ)

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『Bellator 278: Velasquez vs. Carmouche』前日計量動画

Bellator 278 weigh-in results: Everyone hits their marks after buzzer-beating retry(MMAJunkie)
MAIN CARD (Showtime, 10 p.m. ET)

・Champ Juliana Velasquez (124.8) vs. Liz Carmouche (125) – for women’s flyweight title
・Enrique Barzola (139.6) vs. Nikita Mikhailov (139.4) – bantamweight grand prix wild card, 140-pound contract weight
・Jornel Lugo (135.8) vs. Danny Sabatello (134.6) – bantamweight grand prix wild card
・Christian Edwards (204.4) vs. Grant Neal (204.2)
・Nate Andrews (159.2) vs. Manny Muro (160) – 160-pound contract weight

PRELMINARY CARD (MMA Junkie, 9 p.m. ET)

・Weber Almeida (145.2) vs. Fabricio Franco (145.6)
・Scotty Hao (170) vs. Dante Schiro (170.6)
・Makoa Cooper (169) vs. Blake Perry (169.8)

 『Bellator 278: Velasquez vs. Carmouche』前日計量結果。全員パスしています。ニキタ・ミハイロフ vs. エンリケ・バルゾーラはバンタム級ワールドグランプリのワイルドカードですが、ショートノーティスということで今回は140ポンド契約で行われることになりました。




 前日計量動画。


Bellator 278 predictions: Who's picking Liz Carmouche to take title from Juliana Velasquez?(MMAJunkie)

 MMAJunkieスタッフによるメインカード勝敗予想。

・ジュリアナ・ヴェラスケス vs. リズ・カモーシェはヴェラスケス支持9人、カモーシェ支持2人。

・ニキタ・ミハイロフ vs. エンリケ・バルゾーラはミハイロフ支持7人、バルゾーラ支持4人。

・ジョーネル・ルゴ vs. ダニー・サバテーロはルゴ支持7人、サバテーロ支持4人。

・クリスチャン・エドワーズ vs. グラント・ニールはエドワーズ支持8人、ニール支持3人。

・ネイト・アンドリュース vs. マニー・ムロはアンドリュース支持1人、ムロ支持10人。続きを読む・・・
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Bellator278&279:メインカードオッズ

Bellator278
ジュリアナ・ヴェラスケス 1.69
リズ・カモーシェ 2.25
ニキータ・ミハイロフ 2.35
エンリケ・バルゾラ 1.65
ジョーネル・ルゴ 3.70
ダニー・サバテーロ 1.29
クリスチャン・エドワーズ 2.35
グラント・ニール 1.63
ネイト・アンドルーズ 1.24
マニー・ムーロ 4.10
Bellator279
クリス・サイボーグ 1.10
アーリーン・ブレンコウ 7.50
ファン・アルチュレタ 2.85
ラフェオン・スタッツ 1.44
堀口恭司 1.39
パトリッキー・ミックス 3.05
イルマレイ・マクファーレン 1.29
ジャスティン・キッシュ 3.70

Bellator278のメインは女子フライ級タイトルマッチ。地元ハワイ出身のイルマレイ・マクファーレンからタイトルを奪ったヴェラスケスが、渡辺華奈を破った元UFCのリズ・カモーシェ相手に防衛戦を行う。カモーシェはUFCでタイトルマッチに挑んで敗れた直後にリリースされたが、Bellator移籍後3連勝中。

セミセミ前は欠場者が相次いだバンタム級GPのワイルドカードが組まれ、勝った選手がGPに出場する。さらにこのワイルドカードでもジョシュ・ヒルが欠場し、ニキータ・ミハイロフが代役として出場している。

Bellator279のメインは女子フェザー級タイトルマッチと、2日続けて女子のタイトル戦がメインに。サイボーグとブレンコウは2年前にも対戦し、サイボーグが圧倒して、最後はキャリア初となる一本勝ちをしている。ブレンコウが39歳ということもあり、オッズは大差に。

セミバンタム級GP一回戦にして、セルジオ・ペティスのGP欠場を受けて行われる前王者アルチュレタとBellator無敗のスタッツによる暫定王座決定戦。オッズはレスリングエリートのスタッツが優勢。

同じくバンタム級GP一回戦として行われる堀口 vs. ミックスは、堀口にとってBellatorで初のノンタイトル戦となるが、GPのため5分5Rで行われる。ペティスにKO負けしてから4ヶ月での再起戦。相手のミックスは堀口が返上したベルトの王座決定戦をファン・アルチュレタと行い、判定でキャリア初の黒星を喫したが、その後は2連続一本勝ち。オッズは堀口がフェイバリット。

Bellator279のプレリムでは、元UFCウェルター級ランカーで地元ハワイ出身のヤンシー・メディロスがBellatorデビュー戦でフェザー級タイトルに挑戦したこともあるエマニュエル・サンチェスと対戦する試合も組まれている(ただし、試合はサンチェスがライト級に上げて行われる)。

Bellator278は23日9時半開始予定。Bellator279は9時開始予定。速報します。

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【Bellator278&279】ペティス脱落のハワイ2Daysに公然の謎多きMMA一家から、マコア・クーパー出場

【写真】プロ2戦目──クーパー一家らしく精悍の顔つきの21歳=マコア・クーパーがベラトール初陣に挑む (C)TITAN FC

24日(木・現地時間)、Bellatorより4月22日(金・同)と23日(土・同)にハワイ州ホノルルのニール・S・ブレイズデール・アリーナで開催されるBellator278と279の追加カード及びカードの変更が発表されている。

ハワイ2Daysで開幕するBellatorフェザー級ワールドGPは堀口恭司×パッチー・ミックス、もう1試合は世界バンタム級のベルトが賭けられた王者セルジオ・ペティス×挑戦者ラフェオン・スタッツが組まれていた。

しかし、王者ペティスは負傷で同門対決からドロップアウト。波乱の幕開けどころか、幕開け前の波乱が起きてしまった。


その結果、スタッツは前世界王者のフアン・アルチュレタと暫定王座を争うGP準々決勝をBellator279で戦うことになった。またジェイムス・ギャラガーもトーナメント戦から姿を消し、ペティスとギャラガーが抜けた穴埋めにBellator278でワイルドカード戦が2試合組まれることも今回明らかとなっている。

勝てば準々決勝進出がワイルドカード戦はジョシュ・ヒル×エンリケ・バルゾラ、そしてジョーネル・ルゴ×ダニー・サバテーロとなり、ヒル×バルゾラの勝者はマゴメド・マゴメドフと、ルゴ×サバテーロの勝者はレアンドロ・イーゴとのクオーターファイナルに進出する。

(C)BELLATOR

バルゾラはTUFラテンアメリカ優勝、6勝3敗1分と勝ち越しているUFCから転じた初戦で、ダリオン・コールドウェルを破ったばかり。

(C)BELLATOR

Titan FCバンタム級王者&コンテンダーシリーズで勝利もUFCと契約がならなかったサバテーロはサークルケイジ初陣で、UFC戦績5勝2敗だったブレット・ジョンズを下している。

ペティス脱落、ワイルドカードにニキータ・ミハイロフの名が見られないのは残念だが、それも準々決勝にバルゾラやサバテーロが進出するならGP見所はプラスマイナス・ゼロといっても過言でない。

それだけトーナメントの行方、予想を困難にする実力者がワイルドカード戦に選出されたといえる。

また279大会でベラトール世界女子フェザー級王者クリス・サイボーグ✖アーリーン・ブレンコウのBellator世界女子フェザー級選手権試合が組まれたのに対し、278大会では世界女子フライ級選手権試合=王者ジュリアナ・ヴェラスケス✖リズ・カモーシェ戦が組み込まれている。

その278大会ではプレリミに父にレイ・ブラダ・クーパーJr、兄にレイ・ブラダボーイ・クーパー3世を持つマコア・クーパーがプロ2戦目で、ハワイ・ローカル枠に抜擢されブレイク・ペリーとのマッチアップも決まっている。

父はハワイMMAのパイオニア、兄はPFLで2度の優勝も自宅にガレージで家族だけ練習するという公然ながら、謎多きMMA一家から、レスリングとフットボールで活躍したマコアのBellator初陣は非常に楽しみだ。

なお279大会のプレリミでジャスティン・ゴンザレス×カイ・カマカ3世、エマニュエル・サンチェス✖ヤンシー・メデイロス戦、さらにランス・ギブソンJrも出場するなど注目カードが並んでいる。

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【Bellator】エア・タイトMMAで攻略?! アマソフ×ペイジ大会で渡辺華奈がキルホルツと対戦!!

【写真】ここが踏ん張りどころ、タフだがゲインも多い大一番となる(C)BELLATOR

8日(火・現地時間)、Bellatorが5月13日(金・同)に英国ロンドンのTHE SSEアリーナ大会の追加カードを発表、渡辺華奈がデニス・キルホルツと対戦することが明らかとなった。

マイケル・ヴェノム・ペイジがヤーソラフ・アマソフに挑むBellator世界ウェルター級選手権試合がメインのロンドン・ビッグショー。ドゥグラス・リマ×ジャイソン・ジャクソン、ルーク・トレイナー×シモン・ビヨンと共にメインカードで前タイトルチャレンジャーと渡辺が戦うことが決まった。


キルホルツはBellatorキック世界女子フライ級王者からMMAに転向し、昨年7月にはジュリアナ・ヴァスケスの持つBellator女子フライ級王座に挑戦するもスプリット判定で敗れて、王座奪取はならなかった強豪だ。

そんなキルホルツはベラトールキック以外でもキック王国オランダでSlamm女子60キロ級王座に就き、WMTA世界女子スーパーバンタム級王座も獲得するなど、立ち技で47勝3敗のというレコードを持つ。

MMAでは6勝3敗、キックだけでなく柔道でもU15のオランダ王者、U17で準優勝、U20で3位とジュニア時代に柔道強豪国で結果を残している。加えてアマボクシングでアラビック王者になるなど、まさに殴って、蹴って、投げられるファイターだ。

ただしMMAという部分ではその接続がスムーズでなく、個々の局面の連携に課題が残る。とはい前回のリズ・カモーシェ戦で世界レベルのMMAの打撃の洗礼を受け、12戦目の初黒星を喫して以来の再起戦となる渡辺にとって、またも手強いストライカーと戦う試練の一番といえる。

柔道でいえば、渡辺がホルキルツに遅れを取ることは余りないだろう。つまり、どのように胸を合わせた形に持っていくのか。打撃でなく、パンチ力という側面でもやり合える。つまりは防御力だ。もしくは、組み方に如何にMMAとして成長の後が見られるか。

トレーニングパートナーである三浦彩佳が、敗れたこそしたがシィォン・ヂィンナン戦で、パンダの打撃の圧に屈せずパンチをダブルレッグやシングルを駆使して戦った。三浦と同様に一発や二発被弾する覚悟で、レスリングで組んでいけば柔道ではなくて、テイクダウンを奪える可能性は高い。投げ、もしくは転がせることができれば、渡辺が勝つ確率はグンと上がる。キルホルツは柔道こそできても、ガードワークとスクランブルは十分でなく、渡辺の抑える力とパウンド力をもってすればTKO勝ちも十分に考えられる。

王者ヴァスケスを照準とするならば、カモーシェへのリベンジも含め、ヴァネッサ・ポルト、イリマレイ・マクファーレンと渡辺にはトップ中のトップしか対戦相手は残っていない。ここでホルキルツを破れば、その世界に足を踏み入れられる。

他方、落とせばヴァレリー・ルレーダやケリー・メレンデスの世界観の仲間入りになりかねない──踏ん張りどころだ。ここから先に進むためには打撃、寝技とMMAの両端以上に、その間にあるケージ・レスリングが非常に大切になってくる。

組んでケージ際まで持っていけて、テイクダウンが取れないケースでは、レフェリーの判断でブレイクが掛けられたくない。そうなると中央で、完全に打撃の間合いでリスタートとなり渡辺は疲弊することは明白だ。

その際、仕切り直しのタイミングを自分で見極めて間合いを取り直し、離れて組む、離れて組むを繰り返す。そんなエア・タイトMMAをやり抜く────我慢と覚悟が渡辺を勝利に導くだろう。

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BELLATOR MMA ジュリアナ・ヴェラスケス デニス・キルホンツ リズ・カモーシェ

【Bellator241】体格差を理解したファイトで、ヴェラスケスがキルホンツを相手にスプリット防衛

<Bellator世界女子フライ級選手権試合/5分5R>
ジュリアナ・ヴェラスケス(ブラジル)
Def.2-1:48-47.48-47.47-48
デニス・キルホンツ(オランダ)

同じ階級とは思えないほど大きなヴェラスケスに対し、キルホンツが右ローを蹴る。サウスポーのヴェラスケスはワイドスタンス、右足を大きく前に出している。ロングフックで前に出てきたキルホンツから距離を取ったヴェラスケスが右ジャブを伸ばす。ボディ、続いて左を伸ばすキルホンツが右ローを入れる。

ローをチェックしたヴェラスケス、キルホンツの狙いは刷り込み済みか。キルホンツは大きな振りを見せて、前に出ると素早いコンビネーションを繰り出すも距離が合っていない。組まれても不利な状況が、キルホンツの踏み込みを一歩後ろに踏みとどまらせているようだ。ジャブと関節蹴りをヴェラスケスが見せ、キルホンツは右ハイを蹴る。チャンピオンは左のパンチを顔に届かせ、ワンツーにはバックステップで間合いを取り直す。それでも右を見せて前に出てワンツーフックを入れた挑戦者が、さらに右フックを打ち込み初回をリードした。

2R、ジャブを当てて回るヴェラスケスに対し、キルホンツが追いかけてパンチを振るう。大振り気味のパンチが続くキルホンツの左ハイをブロックしたヴェラスケスがワンツー。そこにワンツーを狙うキルホンツは、左を2発ヒットさせる。ヴェラスケスも右ジャブを返すが、キルホンツはリーチを厭わずローを蹴る。カットしたチャンピオンが、初めてダブルレッグを見せ、すぐに離れた。

組みを見せたことが、どう影響するか。キルホンツは変わらずロングのオーバーハンドやフックを繰り出し、ローをチェックしてボディを伸ばす。ジャブに右フックを当てたキルホンツは、まずは当たる場所はどこでも構わないようなパンチでヴェラスケスに反応させて距離をつめ、追撃で顔面を当てたラウンドとなった。

3R、組みを有効に使った方が良いように感じるチャンピオンだが、左オーバーハンドにワンツー、直後にボディストレートを打たれる。ローを蹴り合い、ヴェラスケスが左を入れる。それでも前に出るのはチャレンジャーで、ヴェラスケスが近距離で左フックを被弾。近い距離で戦いたくないチャンピオン、これでは組みは使えない。

キルホンツは右を伸ばし、ジャブや左を被弾してもステップインから粗いフックを振るう。間合いを外すヴェラスケスは、ジャブを打って左ロー、スピニングバックフィストをかわす。ジャブで左目の下が腫れてきたキルホンツに対し、ヴェラスケスは近い距離でパンチを受けると組むことなく離れる。右ボディフックにヒザを狙ったヴェラスケスが、続く前進にも首相撲がヒザを突き上げると、直後にダブルレッグでテイクダウンを決める。残り10秒でテイクダウン、そのままクローズドに収まったヴェラスケスはポイントアウトできたか。

4R、ワンツーから左ローを蹴ったキルホンツ、ボディは届くが顔面へのヒットは少なくなっている。それでも右を当てたチャレンジャーに対し、ヴェラスケスはロングのコンビをサークリングでかわす。ヴェラスケは右ジャブだけでなく、左ストレートが当たるようになってくる。さらに前進に左ローを合わせるなど、見えているチャンピオンはジャブを引き続き伸ばす。

思うように攻めることができなくなったキルホンツは、ジャブを被弾しワンツーは届かない。それでも思い切ってフックから前に出るが、空振りも多く削られてきたか。逆に近い距離でワンツーフックを当てたヴェラスケスは、距離のマネージメントができている。それでもキルホンツもワキを差されてからのテイクダウン狙いを切り、相打ちで右フックを入れた。

最終回、ローの蹴り終わりに右をヒットさせたキルホンツ。ヴェラスケスの動きが一瞬止まり、勢いをつけてコンビネーションを振るう。すぐに回復し、足を使うチャンピオンも距離がややズレてきたか。ジャブをかわしたキルホンツがワンツーを入れ、ジャブを被弾しても前に出る。

自らローでスリップしたキルホンツは、直後に右を当てるもヴェラスケスがワンツーで反撃。パンチの打ち合いで距離が詰まり、王者がクリンチでヒザを狙う。クリーンヒットはせず、距離を取り直した両者──ヴェラスケスの左ロングリードが届く。ヴェラスケスは左を当てるが、その左をかわしたキルホンツも左フックを打ち込む。

残り40秒でテイクダウンを切ったキルホンツは、勢いをつけたいところで右ジャブを打立てる。構わず前に出てパンチを続けたキルホンツだったが、クリーンヒットはなく逆にヴェラスケスが飛びヒザを狙いタイムアップに。リスクコントロールし、体格差をいかしたジャブのヒット数を上回ったチャンピオンだが、パンチで動きが止まるシーンがも見られた。

結果、ジャッジは48-47で互いが取り合い、最後のコールは48-47でヴェラスケスが王座防衛に成功した。自身のサイズをしっかりと理解したファイトを見せたチャンピオンは「ジャブがたくさん当たり、右ストレートが有効だったと思う。外を取れて戦うことができた。まずイルマレイ、そしてリズ・カモーシェと挑戦者は2人いる」と話した。


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