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MMA MMAPLANET o UFC UFC ESPN40 エッガー ステファニー・エッガー マイラ・ブエノ・シウバ

【UFC ESPN40】マイラ・ブエノ・シウバが涙の腕十字勝利――も、ストップ前に技を解くのはミステイク

<女子バンタム級/5分3R>
マイラ・ブエノ・シウバ(ブラジル)
Def.1R1分17秒by 腕十字
ステファニー・エッガー(スイス)

左ジャブを伸ばすエッガーが、ローを蹴る。チェックしたシウバがローを返し、右前蹴りへ。組んだエッガーは、得意の柔道流のテイクダウン=払い腰を決める。バックを取られないよう胸を合わせたエッガーに対し、シウバはクローズドガードを取る。エルボーを落とすエッガーに、シウバは腰を切って肩抜き後転で腕十字一閃。

シウバはタップしたと、レフェリーが止める前にと技を解く。エッガーに「タップしたよね」と確認するシウバだが、エッガーは表情を硬く返答はしない。「ビデオを見て」と言うシウバは、涙を浮かべている。ビデオでも確認はできなかったが、ジャッジが「100パーセント、絶対にタップした」と証言し、シウバの一本勝ちが決まった。

「彼女はタップしたのよ」とインタビューでも言葉を詰まらせたシウバは、「神様は見ている。私は凄くハードなトレーニングをしてきた。ブラジルでリトル・ウォリアーというソーシャルプログラムをやってきて、私は子供たちに模範的な姿を見せないといけない」と話した――ものの、レフェリーの指示前に技を解くのミステイクであることは確かだ。


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Cage Warriors INVICTA LFA MMA MMAPLANET o PFL UFC UFC ESPN40   アリアネ・リプスキ カマル・ウスマン グンナー・ネルソン コンバット柔術 ザック・パーガ ジェイソン・ウィット ジャマール・ヒル ジュリアナ・ミラー ジョシュ・クィンラン ステファニー・エッガー セルゲイ・スピヴァク チアゴ・マヘタ・サントス テレンス・マッキニー ビア・メスキータ ブライアン・バトル ブローガン・ウォーカー プリシーラ・カショエイラ マイラ・ブエノ・シウバ モハメド・ウスマン レオン・エドワーズ ヴィセンチ・ルケ 佐藤天 河名マスト 田中路教

【UFC ESPN40】計量終了 日本には佐藤天がいる!! TUF30決勝にウスマン実弟、10thのキラーが登場

【写真】ミドル級から転向のバトル、技術やパフォーマンスに費いだたモノはない。それでも勝ち続けている点と体力が気がかり(C)Zuffa/UFC

5日(金・現地時間)、6日(土・同)にネヴァダ州ラスベガスのUFC APEXで開催されるUFC on ESPN40「Santos vs Hill」の計量が行われている。

ライトヘビー級のチアゴ・マヘタ・サントス×ジャマール・ヒルがメインの今大会には佐藤天が出場し、ブライアン・バトルと対戦する。

3月のグンナー・ネルソンはショートノーティス出場で判定負けを喫し2連敗となった佐藤にとって、約3年ぶりにフルキャンプを敢行して挑むバトル戦はUFCファイターとして真価が問われる一戦となる。

計量後のフェイスオフで、バトルと対峙した佐藤は目の周囲や頬に減量の影響が見られたが、ミドル級から落としてきたバトルとは遜色のない体躯に感じられた。

佐藤はバトルの目を一点、見続け差し出された右手を両手で握りステージを下りた。LFAで田中路教、河名マストが敗れ登竜門でも厳しい結果となった日本勢にあって、最高峰で佐藤にはその存在感を示してほしい。


今大会ではTUF30の決勝が組まれており、ヘビー級ではザック・パーガ×モハメド・ウスマン、女子フライ級ではジュリアナ・ミラー×ブローガン・ウォーカーが相対する。

パーガはプロデビューをLFAで迎え3連勝を果たすとCage Warriorsへ。

2戦目で元UFCファイターのマルクス・ペレスを下し、チーム・ヌネスの第4ピックだった。

一方、チーム・ペニャのセカンドピックだったウスマンはUFC世界ウェルター級王者カマル・ウスマンの実弟で、昨年はPFLヘビー級に参戦も、初戦でブランドン・セイルスに一本負けを喫し2戦目を負傷欠場していた。

ヘビー級時代とは風貌がまるで違うほど引き締まっているモハメド、兄は翌週にレオン・エドワーズを挑戦者に迎えタイトル防衛戦が控えており、2週連続でウスマン・ブラザースは大勝負を迎えることになる。

女子フライ級決勝出場の両者は揃ってInvicta FCベテランだ。ただしウォーカーはPXCでキャリアをスタートさせ、インヴィクタでは3勝2敗とステッピングボードにすることはできなかった。

10thPlanetサンディエゴ=サンディエゴ・コンバット・アカデミーで腕を磨き、キラーの異名を持つミラーもインヴィクタでは1勝1敗、その後はコンバット柔術やEBIなどで活躍し、あのビア・メスキータをOTながら下している。このファイナルは、いわゆる打=ウォーカー×組み=ミラーというクラシカルMMAマッチとなる。

この他、メインカードでは佐藤のチームメイトであるヴィセンチ・ルケ、プレリミでは勝っても負けても初回決着のテレンス・マッキニーが、共に臨む再起戦も気になるところだ。

そんなUFC ESPN40ではプリシーラ・カショエイラと対戦する美獣アリアナ・リプスキが、3.5ポンド・オーバーで計量失敗。

キャッチウェイト戦を戦うこととなっている。

■視聴方法(予定)
8月7日(日・日本時間)
午前8時00分~UFC FIGHT PASS

■UFC ESPN40計量結果

<ライトヘビー級/5分5R>
チアゴ・マヘタ・サントス: 206ポンド(93.44キロ)
ジャマール・ヒル: 205ポンド(92.99キロ)

<ウェルター級/5分3R>
ヴィセンチ・ルケ: 170.5ポンド(77.34キロ)
ジェフ・ニール: 171ポンド(77.56キロ)

<TUF30ヘビー級決勝/5分3R>
ザック・パーガ: 239ポンド(108.4キロ)
モハメド・ウスマン: 236.5ポンド(107.27キロ)

<TUF30女子フライ級決勝/5分3R>
ジュリアナ・ミラー: 125ポンド(56.7キロ)
ブローガン・ウォーカー: 125.5ポンド(56.92キロ)

<ヘビー級/5分3R>
アウグスト・サカイ: 260ポンド(117.93キロ)
セルゲイ・スピヴァク: 249.5ポンド(113.17キロ)

<女子フライ級/5分3R>
アリアネ・リプスキ: 128.5ポンド(58.28キロ)
プリシーラ・カショエイラ: 125.5ポンド(56.92キロ)

<ミドル級/5分3R>
ミハウ・オレキシェイジュク: 185.5ポンド(84.14キロ)
サム・アルヴィー: 186ポンド(84.37キロ)

<ライト級/5分3R>
テレンス・マッキニー: 155.5ポンド(70.53キロ)
エリック・ゴンザレス: 155ポンド(70.31キロ)

<ウェルター級/5分3R>
佐藤天: 171ポンド(77.56キロ)
ブライアン・バトル: 170.5ポンド(77.34キロ)

<ウェルター級/5分3R>
ジェイソン・ウィット: 170ポンド(77.11キロ)
ジョシュ・クィンラン: 169ポンド(76.66キロ)

<女子ストロー級/5分3R>
コリー・マッケナ: 115.5ポンド(52.38キロ)
ミランダ・グレンジャー: 115.5ポンド(52.38キロ)

<女子バンタム級/5分3R>
マイラ・ブエノ・シウバ: 135.5ポンド(61.46キロ)
ステファニー・エッガー: 134.5ポンド(61.0キロ)

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K-1 MMA MMAPLANET o UFC UFC ESPN34   アラテンヘイリ アンドレ・フィアーリョ ウィリアム・ナイト カイオ・ボハーリョ キック クリス・バーネット ジョーダン・ラヴィット スティーブン・トンプソン デミアン・マイア パット・サバティニ ベラル・モハメッド ボクシング マイラ・ブエノ・シウバ マルティン・ブダイ ラファ・ガルシア ヴィセンチ・ルケ

【UFC ESPN34】計量終了 持ち味が対照的なルケ×モハメッド。ヒール&チョークのサバティニに注目

【写真】噛み合うと打撃でルケ。テイクダウンでモハメッド。噛み合わないと……手数でルケ。押し込んでモハメッド(C)Zuffa/UFC

15日(金・現地時間)、16日(土・同)にネヴァダ州ラスベガスのUFC APEXで開催されるUFC on ESPN 34「Luque vs Muhammad」の計量が行われた。

ウェルター級5位のヴィセンチ・ルケと同5位のベラル・モハメッドの一戦がメインとなった今大会、14試合=28人の出選手の全員が計量をクリアしている。


K-1の距離で戦え、テイクダウン&スクランブルでダースやアナコンダでフィニッシュ能力のあるルケに対し、ボクシング&エスリングのモハメッドの一戦は2016年11月以来、実に5年5カ月ぶりの再戦で、前回は僅か79秒でルケが勝利している。

その敗北以降のオクタゴン戦績が10勝1敗で、6連勝中のモハメッドは過去2戦でスティーブン・トンプソン、デミアン・マイアというタイトルコンテンダーに勝利している。一方のルケは4連勝中、やや遠めのレンジで戦うモハメッドとの距離を如何に詰めるか。前に出てくるファイターを得意としているルケだが、過去のパンチの距離はモハメッドのテイクダウンでの距離にもなる。

そしてルケは上記にあるように、キックのような重心で戦い、組まれるとフロント系チョークという手段に出る。この組まれたところでの対処が非常に大切になってくるルケ。簡単に倒されるようなことがあると、グライディングで削られて5Rの長丁場を乗り切れなくなる可能性もある。あるいはテイクダウンに入らせないほどの圧力をかけることができるか。その2点に注目のメインだ。

コンバットサンボで世界2位、ダニエル・グレイシーの黒帯パット・サバティニはオクタゴン4連勝を賭けてTJ・ララミーと対戦。ポジションを取ってのバックチョーク、抑え無用のヒールという2つのフィニッシュホールドを持つ。アグレッシブ・サブミッションが炸裂するか、楽しみなサバティニだ。

また日本、韓国、中東で活躍した踊れるヘビー級ファイター=クリス・バーネットがUFC2勝目を目指しコンテンダーシリーズ上がりのスロバキア人選手マルティン・ブダイと対戦する。

ブダイはケージに押し込み、顔面へのヒザ蹴り&エルボーという無慈悲な連携でUFCとのサインを勝ち取ったポーカーフェイスのファイターだ。巨漢ながらスピードのあるバーネットだが、打撃戦は劣性が否めない。何より、バーネットは自重で起こすスタミナ切れに気をつけたい。

■視聴方法(予定)
4月17日(日・日本時間)
午前6時30分~UFC FIGHT PASS

■UFC ESPN34

<ウェルター級/5分5R>
ヴィセンチ・ルケ: 171ポンド(77.56キロ)
ベラル・モハメッド: 170.5ポンド(77.34キロ)

<ミドル級/5分3R>
カイオ・ボハーリョ186ポンド(84.37キロ)
ガジシ・オマルガジシエフ: 186ポンド(84.37キロ)

<ウェルター級/5分3R>
アンドレ・フィアーリョ: 171ポンド(77.56キロ)
ミゲール・バエザ: 171ポンド(77.56キロ)

<女子バンタム級/5分3R>
マイラ・ブエノ・シウバ: 136ポンド(61.69キロ)
ウー・ヤナン: 136ポンド(61.69キロ)

<フェザー級/5分3R>
パット・サバティニ: 146ポンド(66.22キロ)
TJ・ララミー: 145.5ポンド(66.0キロ)

<ウェルター級/5分3R>
ムニール・ラジズ: 171ポンド(77.56キロ)
アンジェ・ルーザ: 171ポンド(77.56キロ)

<ヘビー級/5分3R>
デヴィン・クラーク: 223ポンド(101.15キロ)
ウィリアム・ナイト: 251ポンド(113.85キロ)

<女子バンタム級/5分3R>
リナ・ランズバーグ: 135.5ポンド(61.46キロ)
パニー・キアンザド: 136ポンド(61.69キロ)

<ライト級/5分3R>
ドラッカー・クローズ: 156ポンド(70.76キロ)
ブランドン・ジェンキンス: 155.5ポンド(70.53キロ)

<ライト級/5分3R>
ラファ・ガルシア: 155ポンド(70.31キロ)
ジェシー・ロンソン: 155.5ポンド(70.53キロ)

<ヘビー級/5分3R>
クリス・バーネット: 263.5ポンド(119.52キロ)
マルティン・ブダイ: 264.5ポンド(1119.97キロ)

<ライト級/5分3R>
トレイ・オグデン: 156ポンド(70.76キロ)
ジョーダン・ラヴィット: 155.5ポンド(70.53キロ)

<女子ストロー級/5分3R>
サム・ヒューズ: 115.5ポンド(52.38キロ)
イステラ・ヌネス: 114ポンド(51.7キロ)

<バンタム級/5分3R>
アラテンヘイリ: 135.5ポンド(61.46キロ)
ケヴィン・クルーム: 136ポンド(61.69キロ)

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ARAMI MMA o UFC   アンドレ・フィアーリョ カイオ・ボハーリョ ジェレミー・スティーブンス ジョシアニ・ヌネス タッカー・ルッツ マイラ・ブエノ・シウバ ミシェウ・ペレイラ

『UFC on ESPN 34: Luque vs. Muhammad 2』の対戦カードを紹介

 4月16日にネバダ州ラスベガスのUFC APEXで開催する『UFC on ESPN 34: Luque vs. Muhammad 2』で未紹介だった対戦カードを紹介します。


Lutador maranhense se prepara para enfrentar russo no UFC(Imirante.com)

Caio Borralho(Sherdog)

Gadzhi Omargadzhiev(Sherdog)

 カイオ・ボハーリョ vs. ガジ・オマラガジエフのミドル級マッチが行われるとのこと。

 ボハーリョは現在29歳のブラジル人でMMA戦績10勝1敗1引き分け。昨年10月の『Dana White's Contender Series 44』でジェシー・マーレイに1R TKO勝ちして以来の試合で今回がUFCデビュー戦。オマラガジエフは現在29歳のロシア人でMMA戦績13勝0敗。昨年10月の『Dana White's Contender Series 45』でジャンシー・シウバに1R膝十字固めで勝利して以来の試合で今回がUFCデビュー戦。


UFC Vegas 51 | Fialho valt in tegen Baeza op 16 april(Eurosport)

 ミゲル・バエザ vs. アンドレ・フィアーリョのウェルター級マッチが行われるとのこと。当初バエザはディエゴ・リマと対戦予定でしたが、リマが突然「神のお告げ」により引退したことから代わりにフィアーリョが対戦します。

 バエザは昨年11月の『UFC Fight Night 197: Holloway vs. Rodriguez』でケイオス・ウィリアムズに3R TKO負けして以来の試合で2連敗中。フィアーリョは1月の『UFC 270: Ngannou vs. Gane』で行われたUFCデビュー戦でミシェウ・ペレイラに判定負けして以来の試合。


UFC Vegas 51 | Bueno Silva treft Yanan op 16 april(Eurosport)

 マイラ・ブエノ・シウバ vs. ウー・ヤナンの女子バンタム級マッチが行われるとのこと。

 シウバは昨年10月の『UFC Fight Night 195: Ladd vs. Dumont』でマノン・フィオロに判定負けして以来の試合。ウーは昨年1月の『UFC on ABC 1: Holloway vs. Kattar』でジョセリン・エドワーズに判定負けして以来1年3ヶ月ぶりの試合で2連敗中。昨年7月の『UFC on ESPN 28: Hall vs. Strickland』でニコ・モンターニョと対戦予定でしたがモンターニョが計量で7ポンドもオーバーしたことから中止、2月の『UFC Fight Night 202: Makhachev vs. Green』でジョシアニ・ヌネスと対戦予定でしたが欠場していました。


UFC: TJ Laramie Replaces Fellow Canuck Tucker, Faces Pat Sabatini on April 16(CagesidePress)

 パット・サバティーニ vs. T.J.ララミーのフェザー級マッチが行われるとのこと。

 サバティーニは昨年11月の『UFC Fight Night 198: Vieira vs. Tate』でタッカー・ルッツに判定勝ちして以来の試合で5連勝中(UFC戦績3勝0敗)。ララミーは2020年9月の『UFC Fight Night 178: Covington vs. Woodley』で行われたUFCデビュー戦でダリック・ミナーに1Rギロチンチョークで敗れて以来実に1年7ヶ月ぶりの試合。


Ange Loosa(Sherdog)

 ムニール・ラジズと対戦予定だったエリゼウ・ザレスキー・ドス・サントスが欠場、代わりにアンジェ・ルーサがラジズと対戦するとのこと。ザレスキーは「個人的な理由」で欠場するとのことで、ケガや病気ではないようです。

 ラジズは昨年1月の『UFC on ESPN 20: Chiesa vs. Magny』でワルリー・アウベスに1R TKO負けして以来1年3ヶ月ぶりの試合。ルーサは現在28歳のスイス人でMMA戦績8勝2敗。今回がUFCデビュー戦。


Pannie Kianzad vs. Lina Lansberg set for UFC Fight Night on April 16(MMAJunkie)

 リナ・ランスバーグ vs. パニー・キアンザドの女子バンタム級マッチが行われるとのこと。

 ランスバーグは2020年1月の『UFC Fight Night 166: Blaydes vs. dos Santos』でサラ・マクマンに判定負けして以来実に2年3ヶ月ぶりの試合。キアンザドは昨年9月の『UFC Fight Night 192: Smith vs. Spann』でラケル・ペニントンに判定負けして以来の試合。


Drakkar Klose terug in de Octagon na twee jaar afwezigheid(Eurosport)

 ドラッカー・クローズ vs. ブランドン・ジェンキンスのライト級マッチが行われるとのこと。

 クローズは2020年3月の『UFC 248: Adesanya vs. Romero』でベニール・ダリウシュに2R KO負けして以来2年1ヶ月ぶりの試合。昨年2月の『UFC Fight Night 185: Blaydes vs. Lewis』でルイス・ペーニャと対戦予定だったもののセコンドの一人に新型コロナウイルスの陽性反応が出たことで中止、昨年4月の『UFC on ESPN 22: Whittaker vs. Gastelum』でジェレミー・スティーブンスと対戦予定だったものの前日計量でスティーブンスに突き飛ばされた際に脊髄損傷したことから中止と不運な欠場が続きました。ジェンキンスは昨年9月の『UFC Fight Night 192: Smith vs. Spann』で行われたUFCデビュー戦でロン・ジューに3R TKO負けして以来の試合。続きを読む・・・
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o RIZIN UFC ウィリアム・ナイト カイオ・ボハーリョ キック デミアン・マイア マイラ・ブエノ・シウバ ラファ・ガルシア 佐藤天

UFC on ESPN34:オッズ/予想と展望

ヴィセンテ・ルケ 1.59
ベラル・ムハマド 2.50
カイオ・ボハーリョ 2.10
ガジ・オマルガジエフ 1.77
ミゲル・バエザ 1.56
アンドレ・フィアリョ 2.55
マイラ・ブエノ・シウバ 1.20
ウー・ヤナン 4.60
パット・サバティーニ 1.20
TJ・ララミー 4.60
ムニール・ラズィーズ 1.51
アンジュ・ルーサ 2.65
デビン・クラーク 1.59
ウィリアム・ナイト 2.50
リナ・ランズバーグ 4.00
パニー・キアンザド 1.25
ドラッカー・クローズ 7.00
ブランドン・ジェンキンス 5.35
ラファ・ガルシア 1.87
ジェシー・ロンソン 1.95
クリス・バーネット 2.95
マルティン・ブダイ 1.42
ジョーダン・レビット 2.20
トレイ・オグデン 1.71
イステラ・ヌネス 1.44
サム・ヒューズ 2.85
アラテン・ヘイリ 1.56
ケビン・クルーム 2.55

メインはウェルター級5位ルケ・6位ムハマドの対戦。ルケはUFC14勝3敗、ムハマドはUFC11勝3敗1NCとともにハイアベレージだが、なかなか上位との対戦が組まれなかった者同士。

ルケは6連勝の後にスティーブン・トンプソンに完敗したが、そこからまた4連勝。特筆すべきはその間の10勝で判定が1試合しかないこと。倒せる打撃と得意のダースチョークを武器にフィニッシュの山を築いている。その割になかなかチャンスが与えられず、トンプソン戦以外はすべてノーランカーとの試合だったが、昨年3月に元王者のタイロン・ウッドリー、8月にはランキング5位のマイケル・キエサと組まれていずれも1Rダースチョークで勝利。ランキングを4位まで上げた。これが初メイン。

ムハマドもUFC3戦目でルケにKO負けした後に4連勝、ジェフ・ニールに判定負けしてからは6勝0敗1NCと好成績。6勝の中には佐藤天に完勝した試合も含まれているが、この10勝のうちフィニッシュしたのは佐藤戦のみで、あとはすべて判定と、ルケとは対照的。なかなかチャンスが与えられないのも当然で、昨年3月に初メインで初めてランカーのレオン・エドワーズと組まれたものの、エドワーズから2Rにアイポークをもらってノーコンテストになっている。その後はレジェンドのデミアン・マイアに勝利、昨年12月にランキング5位でルケに勝っているスティーブン・トンプソンと対戦し、7回のテイクダウンを奪って完勝した。

両者の1度目の対戦は6年前の11月。ルケはUFCデビュー戦で負けてから3連勝、ムハマドは同じくUFCデビュー戦で負けて、次戦で勝ってからの3戦目での対戦で、序盤にルケのパンチが入ってダウンを奪ってからのパウンド連打により、わずか79秒でルケが勝利している。これがムハマドのキャリア唯一のKO負け。その後も変わらず倒し続けているルケと、より固く堅実になったムハマドが再度戦う。

ムハマドはルケを破ったトンプソンに勝っているが、このところのトンプソンはかつての勢いがなくなってきている。ノーコンテストで終わったエドワーズ戦も、1Rは打撃をもらってぐらつく場面があった。

ルケが打撃で押す展開から最後はダースチョークで勝利と予想。

セミは2人ともコンテンダーシリーズで勝ってからのUFCデビュー戦対決。特にボハーリョは昨年9月にコンテンダーシリーズで判定勝ちしたものの契約できず、3週間後のコンテンダーシリーズで再度試合が組まれ、1RKO勝ちでようやく契約を決めた。それまでの実績はブラジルローカルのみ。ロシアのオマルガジエフは13戦全勝で、8KO・3一本勝ちとフィニッシュ率が高い。ボハーリョ勝利の翌週のコンテンダーシリーズで1R膝十字で勝利してUFCとの契約を一発で決めた。

未知なる者同士の試合が第1試合ではなくセミで。それだけ期待されている者同士ということか。

プレリムでは元IGFの人気ファイター・クリス・バーネットのUFC3戦目が組まれている。急遽決まったUFCデビュー戦ではベン・ロズウェル相手にあっさり一本負けしたが、前戦はジャン・ヴィランテ相手に体型からは予想もできないバックスピンハイキックでダウンを奪ってのKO勝利。今回の相手は昨年コンテンダーシリーズで勝ってUFCデビュー戦となるスロバキアのブダイ。オッズではアンダードッグだが、下馬評を覆せるか。

第1試合開始は17日朝6時半、メインカードも中途半端な開始時間で9時半から。遅くとも午後1時には終わる見込みで、同日のRIZIN.35とはバッティングする心配はない。速報します。

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MMA News o UFC   グレッグ・ハーディー ジェイミー・マラーキー セルゲイ・スピヴァク セルゲイ・モロゾフ タイラ・サントス チョン・ダウン デヴォンテ・スミス ブライアン・ケレハー マイラ・ブエノ・シウバ

3.5『UFC 272: Covington vs. Masvidal』の対戦カードを紹介

 3月5日にネバダ州ラスベガスのT-モバイル・アリーナで開催する『UFC 272: Covington vs. Masvidal』で当サイトでは未紹介だった対戦カードを紹介していきます。


Hardy vs. Spivac verplaatst naar UFC 272 in Las Vegas(EuroSports)

 『UFC 270: Ngannou vs. Gane』で予定されていたセルゲイ・スピヴァク vs. グレッグ・ハーディーのヘビー級マッチが改めて組まれています。延期の理由はハーディーが指を負傷したため。


MULLARKEY TO TAKE ON JALIN TURNER IN MARCH(NBN News)

 ジェイリン・ターナー vs. ジェイミー・マラーキーのライト級マッチが行われるとのこと。

 ターナーは昨年9月の『UFC 266: Volkanovski vs. Ortega』でウロス・メディッチに1Rリアネイキッドチョークで勝利して以来の試合で3連勝中。マラーキーは昨年10月の『UFC Fight Night 193: Santos vs. Walker』でデヴォンテ・スミスに2R TKO勝ちして以来の試合で2連勝中。


Kennedy Nzechukwu Steps In To Face Nick Negumereanu At UFC 272(Knockdown News)

 ニコラエ・ネグメレアヌ vs. ケネディ・エンゼチュクウのライトヘビー級マッチが行われるとのこと。

 ネグメレアヌは昨年10月の『UFC Fight Night 196: Costa vs. Vettori』でアイク・ヴィラヌエヴァに1R KO勝ちして以来の試合で2連勝中。エンゼチュクウは昨年11月の『UFC Fight Night 197: Holloway vs. Rodriguez』でチョン・ダウンに1R KO負けして以来の試合。


Maryna Moroz vs. Mariya Agapova grudge match booked for UFC 272(MMAFighting)

 マリーナ・モロズ vs. マリヤ・アガポヴァの女子フライ級マッチが行われるとのこと。

 モロズは2020年3月の『UFC Fight Night 170: Lee vs. Oliveira』でマイラ・ブエノ・シウバに判定勝ちして以来2年ぶりの試合で2連勝中。それまでモンタナ・デ・ラ・ロサ戦、タイラ・サントス戦、マノン・フィオロ戦、ルアナ・カロリーナ戦が組まれましたが、いずれもビザ問題等の理由で欠場しています。アガポヴァは昨年10月の『UFC Fight Night 194: Dern vs. Rodriguez』でサビーナ・マゾに3Rリアネイキッドチョークで勝利して以来の試合。

 モロズとアガポヴァはアメリカン・トップチームの元チームメイトですが、アガポヴァは離脱しています。この時モロズがアガポヴァのATT離脱の原因は薬物乱用とチームメイトへの脅迫だと告発したことからアガポヴァが反論しており、両者の間には遺恨があります。


Brian Kelleher vs. Umar Nurmagomedov added to UFC 272 in March(MMAJunkie)

 ブライアン・ケレハー vs. ウマル・ヌルマゴメドフのフェザー級マッチが行われるとのこと。

 ケレハーは1月の『UFC on ESPN 32: Kattar vs. Chikadze』でケビン・クルームに判定勝ちして以来の試合で2連勝中。ヌルマゴメドフは昨年1月の『UFC on ESPN 20: Chiesa vs. Magny』で行われたUFCデビュー戦でセルゲイ・モロゾフに2Rリアネイキッドチョークで勝利して以来1年2ヶ月ぶりの試合で13勝0敗。続きを読む・・・
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MMA UFN195 キック マイラ・ブエノ・シウバ マノン・フィオフォ

【UFN195】マノン・フィオフォが、フィニッシュできずもシウバを相手にパーフェクトなポイントMMA

<女子フライ級/5分3R>
マノン・フィオフォ(フランス)
Def.3-0:30-26.30-27.30-27
マイラ・ブエノ・シウバ(ブラジル)

右ジャブから右ローを蹴るフィオフォが、ローをチェックする。シウバは右ミドル、フィオフォはサイドキックからワンツーを入れる。左に回りボディにサイドキックのフィオフォは左から右のワンツーをサウスポー・スタンツで放つ。右サイドキックからワンツーで、空間を支配するフィオフォに対し、シウバはスイッチもサイドキックで腹を蹴られ、ワンツーに前に出ることができない。

腹から顔面にパンチを纏めるフィオフォは右ボディフック、シウバが左ローを返す。ついには右サイドキックを顔面に入れ、シウバを押し倒したフィオフォは立ち上がってきても腹にサイドキック、そして右フックを打ち込む。シウバはオーソに戻し、右前蹴り。フィオフォはワンツーから右サイドキック、シウバも右ミドルから前に出るようになり、スイッチして左ローを蹴る。前足を削っていくシウバに対し、フィオフォは左フックから組んでダブルレッグでテイクダウンを決める。左のパウンドを連打し、ヒザ十字を潰したフィオフォが初回を完全に支配した。

2R、直ぐにワンツーで前に出たフィオフォが、左をヒットさせる。右ミドルが効いたか、直ぐに組んでいったフィオフォは切られ、ヒザをボディに受ける。そのままクリンチでケージにシウバを押し込んだフィオフォが時間をかける。1分以上が同体で、レフェリーがブレイクを命じる。再開後パンチを纏めるフィオフォ、シウバも右ミドルを蹴っていく。サイドキックのフェイクからワンツーを入れたフィオフォは、クリンチからのヒザにいやそうな顔を見せる。そのシウバはワンツーを被弾しても、効いていないとばかりに顎を突き出す。

フィオフォは変わらずサイドキックとワンツーのコンビも繰り出すが、シウバはダメージがないのか余裕が出てくる。それでも打たれているのはシウバで、右ミドルにも左ミドルを蹴られる。最後の左右のフックで前に出たシウバは、左ハイをかわしたところで時間に。精神的にはシウバかもしれないが、ポイントはフィオフォとなる5分だった。

最終回、変わらずワンツーを繰り出し、サイドキックからダブルのフェイクのフィオフォ。シウバは踏み込んで右の蹴りを繰り出す。左のサイドキックからワンツーのコンビでシウバを下がらせたフィオフォが、ダブルレッグでテイクダウンを決める。ハーフからパンチを落とし、右の連打でシウバが鼻血を見せる。パスを決めたフィオフォは、サイドバックで左を連続で打ちつけ、シウバはたまらず引き込む。

試合がスタンドに戻ると、シウバは動きが落ち、フィオフォが飛びヒザを狙う。残り2分を切り、手数は完全にフィオフォで巧妙にクリンチで時間を使う。ブレイクが掛った時には、試合タイムは50秒に。シウバは跳びヒザを狙うが、フィオフォはダブルレッグ。切れてワンツー、サイドキックを繰り返す。必死に前に出るシウバにクリーンヒットはなく、フィオフォが見事にポイントアウトし、フルマークの判定勝ちを手にした。

「フィニッシュできなかったことは少し残念、シウバの打撃はレベルが高かったので勝てて嬉しい」と勝者は話した。


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『UFC Fight Night 195: Ladd vs. Dumont』前日計量動画/ジュリアン・マルケス vs. ジョーダン・ライトが中止に

UFC Fight Night 195 weigh-in results: Julian Marquez doesn't make it to scale, ruled out(MMAJunkie)
MAIN CARD (ESPN+, 7 p.m. ET)

・Aspen Ladd (145) vs. Norma Dumont (145.5)
・Andrei Arlovski (245) vs. Carlos Felipe (259)
・Erick Gonzalez (155) vs. Jim Miller (155)
・Manon Fiorot (125.5) vs. Mayra Bueno Silva (126)
・*Julian Marquez () vs. Jordan Wright (184.5)

PRELIMINARY CARD (ESPN+, 4 p.m. ET)

・Andrew Sanchez (185) vs. Bruno Silva (185)
・Ramazan Emeev (171) vs. Danny Roberts (170.5)
・Luana Carolina (125.5) vs. Loopy Godinez (121.5)
・Ludovit Klein (145.5) vs. Nate Landwehr (145.5)
・Danaa Batgerel (135) vs. Brandon Davis (136)
・Ariane Carnelossi (115.5) vs. Istela Nunes (114.5)


 『UFC Fight Night 195: Ladd vs. Dumont』前日計量結果。ジュリアン・マルケス vs. ジョーダン・ライトがマルケスの体調不良により中止になっています。新型コロナウイルスではないそうです。これによりネイト・ランドウェル vs. ルドヴィット・クラインがメインカードに昇格するとのこと。開始時刻も日本時間10月17日午前5時から5時30分になると思われます。






 前日計量&フェイスオフ動画。


UFC Fight Night 195 predictions: Is anyone picking against Aspen Ladd at featherweight?(MMAJunkie)

 MMAJunkieスタッフによるメインカード勝敗予想。

・アスペン・ラッド vs. ノルマ・ドゥモンはラッド支持12人、ドゥモン支持1人。

・アンドレイ・アルロフスキー vs. カルロス・フェリペはアルロフスキー支持7人、フェリペ支持6人。

・ジム・ミラー vs. エリック・ゴンザレスはミラー支持12人、ゴンザレス支持1人。

・マノン・フィオロ vs. マイラ・ブエノ・シウバは13人全員フィオロ支持。続きを読む・・・
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ジム・ミラー vs. エリック・ゴンザレス他『UFC Fight Night 195: Ladd vs. Dumont』の対戦カードを紹介

 10月16日にラスベガスのUFC APEXで開催する『UFC Fight Night 195: Ladd vs. Dumont』ではアスペン・ラッド vs. ノルマ・ドゥモン、アンドレイ・アルロフスキー vs. カルロス・フェリペ、ジュリアン・マルケス vs. ジョーダン・ライト等が行われますが、ここでは紹介していなかったカードをいくつか紹介します。

Jim Miller vs. Erick Gonzalez in the works for UFC Fight Night 195 on Oct. 16(MMAJunkie)

Erick Gonzalez(Sherdog)

 『UFC Fight Night 195: Ladd vs. Dumont』でジム・ミラー vs. エリック・ゴンザレスのライト級マッチが行われるとのこと。

 ミラーは『UFC on ABC 2: Vettori vs. Holland』でジョー・ソレッキに判定負けして以来の試合で現在2連敗中。これでUFC 38戦目。『UFC Fight Night 192: Smith vs. Spann』でニコラス・モッタと対戦予定でしたが新型コロナウイルスの陽性反応が出たことから欠場していました。ゴンザレスは現在29歳のアメリカ人で戦績14勝5敗。今回がUFCデビュー戦。


UFC 266 loses Manon Fiorot vs. Mayra Bueno Silva due to positive COVID-19 tests(MMAJunkie)

 『UFC Fight Night 195: Ladd vs. Dumont』でマノン・フィオロ vs. マイラ・ブエノ・シウバの女子フライ級マッチが行われるとのこと。フィオロは『UFC Fight Night 189: Rozenstruik vs. Sakai』でタバサ・リッチに2R TKO勝ちして以来の試合で現在7連勝中(UFC 2勝0敗)。シウバは『UFC Fight Night: Rozenstruik vs. Gane』で行われたモンタナ・デ・ラ・ロサ戦がドローになって以来の試合の試合。両者は『UFC 266: Volkanovski vs. Ortega』で対戦予定でしたがフィオロのセコンドから新型コロナウイルスの陽性反応が出たことから今大会に延期されています。


The Ultimate Fighter winnaar Andrew Sanchez treft Bruno Silva op 16 oktober(MMA DNA)

 『UFC Fight Night 195: Ladd vs. Dumont』でアンドリュー・サンチェス vs. ブルーノ・シウバのミドル級マッチが行われるとのこと。サンチェスは『UFC 257: Poirier vs. McGregor 2』でマフムド・ムラドフに3R TKO負けして以来の試合。シウバは『UFC on ESPN 25: The Korean Zombie vs. Ige』で行われたUFCデビュー戦でウェリントン・ターマンに1R KO勝ちして以来の試合で現在5連勝中。


Danny Roberts vs. Ramazan Emeev toegevoegd aan UFC evenement op 16 oktober(MMA DNA)

 『UFC Fight Night 195: Ladd vs. Dumont』でダニー・ロバーツ vs. ラマザン・エミーフのウェルター級マッチが行われるとのこと。

 ロバーツは2019年11月の『UFC Fight Night 163: Zabit vs. Kattar』でゼリム・イマダエフに2R KO負けして以来実に1年11ヶ月ぶりの試合。昨年3月の『UFC Fight Night: Woodley vs. Edwards』でニコラス・ダルビーと対戦予定でしたがコロナ禍で大会中止、『UFC on ESPN 14: Whittaker vs. Till』で改めてダルビー戦が組まれましたが負傷欠場、『UFC on ESPN 25: The Korean Zombie vs. Ige』でティム・ミーンズ戦が組まれましたが、こちらも中止となっていました。

 エミーフは『UFC on ABC 1: Holloway vs. Kattar』でダビッド・ザワダに判定勝ちして以来の試合で現在2連勝中。『UFC Fight Night 190: Gane vs. Volkov』でワルリー・アウベスと対戦予定でしたが欠場していました。


 『UFC Fight Night 195: Ladd vs. Dumont』でルアナ・カロリーナと対戦予定だったシジャラー・ユーバンクスが新型コロナウイルスの陽性反応が出たことから欠場、代わりにルピタ・ゴディネスがカロリーナと対戦するとのこと。

 カロリーナは『UFC on ESPN 23: Reyes vs. Prochazka』でポリアナ・ボテーリョに判定勝ちして以来の試合。ゴディネスは『UFC Fight Night 194: Dern vs. Rodriguez』でシルヴァーナ・ゴメス・フアレスに1Rアームバーで勝利したばかりで2週連続出場となります。続きを読む・・・
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【UFN195】フランスの松濤館空手王者からMMAへ。マノン・フィオフォ「全て空手時代に培われてきた」

【写真】試合中の厳しい表情とは全く違う、穏やかな笑みをたたえるフィオフォだった (C)MMAPLANET

16日(土・現地時間)、ネヴァダ州ラスベガスのUFC APEXでUFN195:UFN on ESPN+53「Ladd vs Dumont」が開催される。

ホーリー・ホルム、ミーシャ・テイトという女子MMA界のレジェンドが相次いで欠場となった今大会のメインカードで、MMAが禁じられていた国──フランスから、南アフリカのEFC Worldwide、さらに中東のUAE Warriorsでフライ級王者となり、オクタゴン3戦目を向けるマノン・フィオフォが、マイラ・ブエノ・シウバと対戦する。

フランスの松濤館空手王者になること3度、五輪も目指せた逸材が歩んできた道なき道、その軌跡を振り替えてもらった。


──マノンのインタビューは6月、そして9月と予定されていたのですが、対戦相手の変更と欠場で2度とも流れてしまい、ようやく実現できて嬉しいです。

「私も話を聞いてもらえるファイトウィークを送ることができて嬉しいわ。今週末は問題なく試合が行われそうだから(笑)。過去2度のファイトウィークに本当に色んな事が起こって大変だったわ。今はファイトに集中できて、最高のシェイプで土曜日を迎えられそうよ。ホント、早く試合が始まって欲しいって感じね」

──昨年の秋までフランス政府はMMAの開催を認めてこなかったです。そのような状況でなぜMMAを志すようになったのですか。

「私は5歳の時から空手をやっていて、3度フランス王者になっているの。それからキックボクシング、ムエタイを練習するようになり、実戦を15回ほどこなした時に友人からMMAの練習をしてみないかって誘われて。練習してみると、このスポーツのことが心の底から好きになったの。

寝技の経験はなかったから、立ち技とは全く体の使い方が違って本当に大変だった。でも、それが面白くて。それとレスリングに関しては問題なかったわ。父が20年ほどレスリングの経験があって、大会で何度も勝っている人だったから。

もちろん、直ぐに修得できるモノではなかったけど、時間を掛けて一つ一つステップアップしてきたから、今ではどの局面でも問題なく戦うことができるわ。レスリングもグラップリングも、ストラキングと同じだけの力があると思っている」

──お父さんがレスラーだったのに、空手を始めたのですね。

「空手道場が家の近くにあったから。理由はホント、それだけだと思う(笑)」

──空手はフランスでは凄く人気がありますね。ところでどの流派の空手を習い、3度の国内王者に輝いているのでしょうか。

「松濤館空手よ。組手部門でチャンピオンになったの」

──ポイント空手の経験はMMAに生きていますか。

「ウイ!! 絶対的にね。フランスの松濤館空手で最も重要視されるのは、タイミング。今、MMAを戦っているけど、私のステップ、ステップからのコンビネーション……距離、角度、タイミングは全て空手時代に培われてきたモノよ」

──マノンはMMAという選択をしましたが、空手は東京五輪でついに正式種目入りしました。

「空手のことは大好きだし、あのまま続けていると私は東京五輪に出ること、チャンピオンになることも可能だったと思う。でも、空手とMMAを同時に続けることは無理よ。MMAの練習だけで1日に2度やっているから、その状態で五輪を目指していたら病気になっていたでしょうね(笑)。今はMMAで世界のトップになることを目標に戦っていて、他のことをする余裕はないけど……将来はどうなるかしらね(笑)」

──ところで松濤館空手の女子王者がMMAに転向することに関して、周囲の反応はどのようなモノだったのでしょうか。

「フランスは空手、合気道、柔道の歴史が長くて、MMAはまだ正式に認められて1年も経っていない。だから私がケージで戦うことに理解を示してくれない人達がいることは確かね。特にグラウンドで相手を殴って、チョークで首を絞めることに対して、良い印象を持たれてないわ。でも3、4年後には皆が理解しているはずよ。この素晴らしいスポーツの良さを分かってもらうのも、一朝一夕にはいかないってことね」

──そんなマノンはUFCと契約する前は南アフリカ、そしてミドルイーストでキャリアを積んできました。フランスではMMAが認められていないとしても英国をはじめ、欧州ではMMAが開催されている国も多いのになぜ、南アやUAEで戦ってきたのでしょうか。

「南アフリカで戦うようになるまで、私はIMMAFで世界チャンピオンになったの。でも、フランス国内ではパウンドのない大会、パンクラスで試合は組まれなかったし、英国のプロモーションもアマMMAで優勝しただけの私にチャンスは与えてくれなかったわ。そんな時、マネージャーが南アフリカのEFC WorldwideのリアリティTVショー(The Fighters Season 02)の話を見つけてきてくれて。IMMAF世界王者という肩書を認めてくれて、ショーに参加できて優勝できたの。

EFCでは2戦目でフライ級王者になり、キャリアを重ねようと思った時にCOVID19で国境が封鎖され、大会も行われなくなってしまって。そしてUAE Warriorsと契約して、3戦目でフライ級のベルトを巻き、UFCから声が掛ったの」

──何もレールの敷かれていないところを、歩んできたのですね。

「私はMMAを愛しているし、私が頑張ることでフランスの若い子たちに良い影響を与えることができるだろうし。そうなれば、本当に嬉しいわ」

──そのためにも土曜日の夜は、どのような試合をしたいですか。

「試合中、全ての時間をドミネイトして勝ちたい。それがKOなら最高ね。ブエノ・シウバのスタイルを考えると、手の合う相手だと思う。彼女はUFCで5試合も戦っているし、尊敬すべき対戦相手ね。彼女をKOできれば、私もトップ10と戦いとアピールできる。そういう相手と戦えてハッピーよ。

試合の序盤は空手のスタンスで、空手を使って戦うわ。そして彼女の動きが理解できれば、距離をつめて首相撲、ヒザ、エルボーと接近戦でも追い込んでいく。遠い距離でも、近い距離でも全く問題なく戦えるから」

──マノン、今日はありがとうございました。

「日本のファンにも必ずKO勝ちを届けるわ。メルシー・ボーク―」

■視聴方法(予定)
10月17日(日・日本時間)
午前5時00分~UFC FIGHT PASS

■UFN195対戦カード

<女子フェザー級/5分5R>
ノルマ・ドゥモント(ブラジル)
アスペン・ラッド(米国)

<ヘビー級/5分3R>
アンドレイ・オルロフスキー(ベラルーシ)
カルロス・フィリッピ(ブラジル)

<女子フライ級/5分3R>
マノン・フィオフォ(フランス)
マイラ・ブエノ・シウバ(ブラジル)

<女子フライ級/5分3R>
マリヤ・アガポワ(カザフスタン)
サビーナ・マゾ(コロンビア)

<ミドル級/5分3R>
ジュリアン・マルケス(米国)
ジョーダン・ライト(米国)

<ウェルター級/5分3R>
ダニー・ロバーツ(米国)
ラマザン・エミエフ(ロシア)

<女子フライ級/5分3R>
ルピタ・ゴディネス(メキシコ)
ルアナ・カロリーナ(ブラジル)

<フェザー級/5分3R>
ルドヴィット・クライン(スロバキア)
ネイト・ランドヴェール(米国)

<バンタム級/5分3R>
ブランドン・デイヴィス(米国)
バットゲレル・ダナー(モンゴル)

<女子ストロー級/5分3R>
アリアニ・カルネロッシ(ブラジル)
イステラ・ヌネス(ブラジル)

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