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【UFC276】計量終了 ダブル世界戦は当然、組みの局面はあるのか──オマリー✖ムニョスが見逃せない

【写真】タイトル戦に負けず、興味深いムニョス✖オマリー(C)Zuffa/UFC

1日(金・現地時間)、2日(土・現地時間)にネバダ州ラスベガスのTモバイル・アリーナで開催されるUFC 276「Adesanya vs Cannonier」の計量が行われた。

2階級の世界戦が組まれた今大会、メインのUFC世界ミドル級選手権試合=王者イスラエル・アデサニャ✖挑戦者ジャレッド・キャノニア、コメインでUFC世界フェザー級選手権試合=王者アレックス・ヴォルカノフスキー✖マックス・ホロウェイに出場する4選手を始め、12試合=24人の出場選手が計量を問題なくパスしている。

5度の王座防衛戦となるアデサニャ、ミドル級で5分✖5Rを戦わせると最も安定感を持って勝利できるチャンピオン故に、キャノニアが慌てさせる場面を創ることができるか。


右が当たれば、そんな局面も到来するかもしれないが、アデサニャがそのような距離や間を挑戦者に与えることがあるのか──。

そんな世界戦に向け、セレモニアル計量とフェイスオフを終えたチャレンジャーは「チャレンジも最終局面? そんなことはない。ただの直近の挑戦だ。戦う準備、やり合う準備、ベルトを持って家に帰る準備はできている」とジョー・ローガンのインタビューで答えた。

対してとアデサニャはクールに「今年最大のショーだ。簡単に勝つ。キングコングが俺を捕まえることなんでできねぇ」と断言した。

そして3度目の対戦となるヴォルカノフスキーとホロウェイ。

2019年12月の第1戦は左右のローで3Rまでにリードを築いたヴォルカノフスキーがマネージメントは完了したとばかり、試合をコントロールしてベルトを奪取。

2020年7月の再戦では初回にハイ、2Rに右アッパーでダウンを奪ったホロウェイがリベンジを果たしたかと思える内容ながら、スプリット判定に泣いた。

今や世界最高峰でも抜けた感のあるチャンピオンが、唯一苦戦が予想されるホロウェイとの3度目の対戦。セレモニアル計量で王座返り咲きを狙うホロウェイは、大観衆を煽り大声援に迎え入れられ、

王者ヴォルカノフスキーは大きなブーイングが送られた。フェイスオフでも激しく言葉を交わした両者、ホロウェイはエキサイトした様子で「明日は燃えろとか言ってきたけど、笑っちゃうぜ。俺は絶好調だって教えてやるよ。今、ここで教えやる」とチャンピオンを挑発し続ける。

そして「3R以降はない。やろうぜ」と言うと、ホロウェイはベルトを巻くポーズを取りステージを下りた。一方、ヴォルカノフスキーは観客を指さして、「このエネルギーがヤツを助けられることはない。オーストラリア、愛する皆の元にベルトを持って戻る」と話し、最後に「楽しんでくれ」とベガスのファンに伝えた。

この他、このファイトウィークでキャラが爆発しまくったショーン・スティックランドとアレックス・ポアタン・ペレイラのミドル級戦。バンタム級のペドロ・ムニョス✖ショーン・オマリーなど身の詰まり方が半端ないPPVカード。後者はムニョスが打撃の差をグラップリングで埋めようと組み技の展開に持ち込めたとして、そこでのオマリーの能力の高さも見てみたい一戦だ。

■視聴方法(予定)
7月3日(日・日本時間)
午前7時00分~UFC FIGHT PASS
午前11時00分~PPV
午前11時00分~WOWOWライブ

■UFC276計量結果

<UFC世界ミドル級選手権試合/5分5R>
[王者]イスラエル・アデサニャ: 183.5ポンド(83.23キロ)
[挑戦者]ジャレッド・キャノニア: 184.5ポンド(83.68キロ)

<UFC世界フェザー級選手権試合/5分5R>
[王者]アレックス・ヴォルカノフスキー: 144.5ポンド(65.54キロ)
[挑戦者]マックス・ホロウェイ: 144.5ポンド(65.54キロ)

<ミドル級/5分3R>
ショーン・スティックランド: 185.5ポンド(84.14キロ)
アレックス・ポアタン・ペレイラ: 184.5ポンド(83.68キロ)

<ウェルター級/5分3R>
ロビー・ローラー: 171ポンド(77.56キロ)
ブライアン・バルベレナ: 170.5ポンド(77.34キロ)

<バンタム級/5分3R>
ペドロ・ムニョス: 135.5ポンド(61.46キロ)
ショーン・オマリー: 135ポンド(61.24キロ)

<ライト級/5分3R>
ブラッド・リデル: 155.5ポンド(70.53キロ)
ジェイリン・ターナー: 155.5ポンド(70.53キロ)

<ウェルター級/5分3R>
ドナルド・セラーニ: 170.5ポンド(77.34キロ)
ジム・ミラー: 170.5ポンド(77.34キロ)

<ウェルター級/5分3R>
イアン・ギャリー: 171ポンド(77.56キロ)
ゲイブ・グリーン: 170ポンド(77.11キロ)

<ミドル級/5分3R>
ブラッド・タヴァレス: 185.5ポンド(84.14キロ)
ドリキュス・デュプレシー: 185ポンド(83.91キロ)

<ミドル級/5分3R>
アンドレ・ムニス: 185.5ポンド(84.14キロ)
ユライア・ホール: 186ポンド(84.37キロ)

<女子フライ級/5分3R>
ジェシカ・アイ: 126ポンド(57.15キロ)
メイシー・バーバー: 126ポンド(57.15キロ)

<女子バンタム級/5分3R>
ジェシカローズ・クラーク: 135.5ポンド(61.46キロ)
ユリア・ストレアレンコ: 136ポンド(61.69キロ)

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【UFC276】南ア発KSW経由、UFCの頂点へ。ドリキュス・デュプレシー「3試合以内に王座に挑戦する力が」

【写真】非常にソフトかつ、丁寧にインタビューの受け答えをしてくれたデュプレシー(C)MMAPLANET

2日(土・現地時間)、ネバダ州ラスベガスのTモバイル・アリーナでUFC 276「Adesanya vs Cannonier」が開催され、南アフリカ人ファイターのドリキュス・デュプレシーがブラッド・タヴァレスとプレリミで対戦する。

UFCに在籍する南アフリカ人ファイターは2人、そのうちの1人のデュプレシーは母国EFC Worldwideでウェルター級&ミドル級、ポーランドのKSWでウェルター級王座を獲得してきた。UFCでは2勝0敗、今回の試合をプレリミ卒業戦と宣言するデュプレシーに話を訊いた。


──土曜日にブラッド・タヴァレスと戦います。今の調子を教えてください。

「凄く良い感じだよ。UFCで戦うようになって、毎試合良くなっている。UFCデビュー戦では凄く緊張してしまって、2試合目はポイエー✖マクレガーなんていうビッグショーだったから、またナーバスになっていた。今回はUFCにも慣れてきたなかで、ランク12位の相手と戦えるのは絶好の機会だよ。

精神的には4月の試合がキャンセルになって、ファイトに飢えている。肉体的には凄くシェイプされていて、僕がこれから頂点に昇りつめる力を持っていることを証明したい」

──今回はPPVイベントといっても、UFCインターナショナル・ファイトウィーク中に開催され特別な感じもします。

「僕に選択権はないけど、Fight Nightのメインカードだったら、PPVのプレリミで戦いたい。ポイエー✖マクレガーというビッグショーでTKO勝ちできたから、このチャンスが巡ってきたと思っている。だから、今回もしっかりとフィニッシュしたい。そしてプレリミで戦う最後の試合にしたいね」

──私はドリキュスの試合はKSW時代に初めてチェックするようになったのですが、それが2018年だったのに対し、MMAデビューは2013年ともうキャリアは9年になるのですね。そもそもドリキュスがMMAを始めるようになったきっかけは何だったのでしょうか。

「TVでMMAを視て、やってみたいと思った。15歳の時だった。それ以来、MMAしか見えない生活を送ってきたよ。プロとしてMMAで生きていくために懸命に努力を続けたんだ」

──MMAを始める以前に格闘技の経験は?

「5歳で柔道を始めた。5年間やって、一緒に練習していた兄弟と揃って南アフリカのチャンピオンになっているよ。それから2年ほどレスリングの練習をして、14歳の時かK-1キックボクシングに転じたんだ。18歳の時にWAKO K-1ルールのジュニア世界チャンピオンになり、そこからMMAを始めた」

──ではMMAを始める前に、必要となる組みも打撃も経験していたのですね。

「そうだね。グラップリングも16歳か17歳でやり始めていたし、レスリングも含めてトライしたいことにトライし、MMAに行き着いたんだ」

──当時、南アフリカでのMMAの認知度はどのようなモノだったのですか。

「僕が始めた頃は、まだまだ歴史も浅くて本当に新しいスポーツだったよ。きっと僕は南アフリカで初めてフルタイムでMMAファイターになった1人のはずだ。それからの南アフリカにおけるMMAの普及は凄く速かった。今やUFCはアフリカ中、どこにいてもケーブルTVで視ることができる。4、5年後は南アフリカから国際的な舞台で戦う選手はもっと増えるだろう」

──南アフリカのUFCファイターではJP・ベイスのように米国を拠点に置くようになった選手もいます。

「僕も可能な限りサンフォードMMAでトレーニングをしているよ。ただし、試合が決まると調整は南アフリカのチームで行うようにしている。6週間ほどのキャンプを1人のコーチの下、一つのチームで調整する。皆、しっかりと経験を積んできているし南アフリカでも十分な練習環境が整っているよ」

──KSWではロベルト・ソルディッチを初戦で破り、ウェルター級王者に。しかし、ダイレクトリマッチで敗れ陥落。そこから1度、ミドル級で戦った後にKSWを離れました。

「19歳の時にEFC Worldwideでプロデビューし、ウェルター級のチャンピオンになった。そしてKSWからオファーをあり、ポーランドと英国で戦った。海外で新たな挑戦がしたかったからだよ。ただしウェルター級は減量が厳しくて、もうやるべきことは全てやったと感じたから、KSWの最後の1試合はミドル級で戦ったんだ。

MMAを始めて以来、最高の決断だったと思っている。全く体の動きや調子がウェルター級の時とは違っていたからね。そしてEFCでミドル級のベルトを手にした時、UFCから声が懸かった。確かにソルディッチにKOで敗れたけど、ウェルター級はもう僕の階級ではなかった。と同時にソルディッチはウェルター級で世界のベストの1人だと今も思っている」

──UFCでの動きは、確かにKSW時代より良くなっていると感じました。

「そうだろう? 100パーセント、その通りだよ。動きもフィーリングも変った。何よりUFCと契約し、世界のトップと戦っていくことなるという気持ちが、凄く良い方向に動いたと思う。普段の生活から練習と、よりモチベーションが高くなったんだ。世界のベスト、UFCの世界チャンピオンを目指すことで、トレーニングの質も良い意味で変わったよ」

──4月はタイトルコンテンダーのケルヴィン・ガステラム戦が流れました。キャリア最大の試合がなくなり、今回の試合を迎えたことに関してどのように感じていますか。

「あの時は3人も対戦相手が代わり、最終的に試合自体が流れた。ガステラム以前にアンソニー・ヘルナンデス、クリス・カーティス戦がなくなった。僕は誰とでも戦うけど、あの時はUFCにトップ10と戦いたいと伝えた。誰も恐れることはない。だからガステラムとの対戦が決まった時は嬉しかったけど、結局試合はなくなり世界の誰とでも戦えることを証明する機会を失ってしまったんだ。

ブラッド・タヴァレスは僕のデビュー前からUFCで戦っている素晴らしいファイターだ。打撃ができ、テイクダウンを防げ、テイクダウンをしてパウンドや極めもある。UFCで21試合も戦っているのだから、強くて当たり前だよ。ただし、今はそれほどでもない。彼の武器である打撃にしても、MMAの進化に以前のような威力はなくなった。僕の方が今のMMAで戦う術を持っている。その違いを試合で見せようと思う。

この試合に勝って、3試合以内に王座に挑戦する力があることを見せつけるつもりだよ」

──ドリキュス、今日はインタビューを受けていただきありがとうございました。最後に日本のファンにメッセージをお願いします。

「日本のMMAは凄いよ。僕はONE Championshipの大ファンだから、ほとんどの大会をチェックしている。それにK-1ではヤン・ノルキヤが南アフリカを代表して戦っていた。ミルコ・クロコップのK-1 GPでの活躍を見て、キックを始めたんだ。僕のことをアジアのファンがサポートをしてくれたら、本当に素晴らしいことだよ。いつの日か、日本で戦いたいと思っているので、応援してほしい」

■視聴方法(予定)
7月3日(日・日本時間)
午前7時00分~UFC FIGHT PASS
午前11時00分~PPV
午前11時00分~WOWOWライブ

■UFC276対戦カード

<UFC世界ミドル級選手権試合/5分5R>
[王者]イスラエル・アデサニャ(ニュージーランド)
[挑戦者]ジャレッド・キャノニア―(米国)

<UFC世界フェザー級選手権試合/5分5R>
[王者]アレックス・ヴォルカノフスキー(豪州)
[挑戦者]マックス・ホロウェイ(米国)

<ミドル級/5分3R>
ショーン・スティックランド(米国)
アレックス・ポアタン・ペレイラ(ブラジル)

<ウェルター級/5分3R>
ロビー・ローラー(米国)
ブライアン・バルベレナ(米国)

<ウェルター級/5分3R>
ジャック・デラ・マダレナ(豪州)
ラマザン・エミエフ(ロシア)

<バンタム級/5分3R>
ペドロ・ムニョス(ブラジル)
ショーン・オマリー(米国)

<ライト級/5分3R>
ブラッド・リデル(ニュージーランド)
ジェイリン・ターナー(米国)

<ウェルター級/5分3R>
ドナルド・セラーニ(米国)
ジム・ミラー(米国)

<ウェルター級/5分3R>
イアン・ギャリー(アイルランド)
ゲイブ・グリーン(米国)

<ミドル級/5分3R>
ブラッド・タヴァレス(米国)
ドリキュス・デュプレシー(南アフリカ)

<ミドル級/5分3R>
アンドレ・ムニス(米国)
ユライア・ホール(米国)

<女子フライ級/5分3R>
ジェシカ・アイ(米国)
メイシー・バーバー(米国)

<女子バンタム級/5分3R>
ジェシカローズ・クラーク(豪州)
ユリア・ストレアレンコ(リトアニア)

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UFC276:オッズ/予想と展望

イスラエル・アデサニヤ 1.22
ジャレッド・キャノニア 4.60
アレクサンダー・ヴォルカノフスキー 1.51
マックス・ホロウェイ 2.65
ショーン・ストリックランド 1.91
アレックス・ペレイラ 1.91
ロビー・ローラー 1.83
ブライアン・バーバリー2.00
ペドロ・ムニョス 3.50
ショーン・オマリー 1.33
ブラッド・リデル 2.25
ジェイリン・ターナー 1.69
イアン・ギャリー 1.57
ゲイブリエル・グリーン 2.50
ジム・ミラー 1.51
ドナルド・セラーニ 2.65
ブラッド・タヴァレス 2.25
ドリカス・デュ・プレシ 1.69
ユライア・ホール 3.65
アンドレ・ムニス 1.31
ジェシカ・アイ 3.40
メイシー・バーバー 1.35
ジャシカ・ローズ・クラーク 1.65
ユリア・ストリアレンコ 2.35

同じジムの2人の王者がメインとセミで防衛戦を行う。P4Pランキングでヴォルカノフスキーは2位、アデサニヤは3位。

アデサニヤは今年2月に不動のランキング1位・最強の挑戦者ウィテカーと対戦。ジャブとテイクダウンで攻めるウィテカーが接戦に持ち込んだものの、カーフキックなどで攻めを許さず判定勝ち。今回が5度目の防衛戦。ミドル級の防衛記録は10度のアンデウソンで、アデサニヤはそれに続く。タイトルを獲得してから試合当日には999日経過となる。防衛して1000日の大台に乗せられるか。

キャノニアはUFCデビュー時はヘビー級。ライトヘビーを経てミドルまで落としてきた。ヘビー級時代からの重い打撃は健在で、ミドル級での5勝のうち、KO勝ちが4つある。唯一、ウィテカー相手にはダウンを奪われ判定負けで完敗。

王者になってからは、ここまで打撃に偏重した相手との対戦は初めてとなるアデサニヤ。元キックボクサーのアデサニヤにとっては、普通に考えたらグラップリングの警戒をしなくていい分だけやりやすい相手となる。それもあってか、オッズでは大差に。しかし、中途半端なグラップラーよりも、一発入ればわからない分だけ勝つチャンスはあるとも言えるが。

アデサニヤKO勝ち。

セミはヴォルカノフスキーがホロウェイと3度目の対戦に。2019年の初戦はヴォルカノフスキーが終始手数で上回り、展開を変えられないホロウェイの判定負け。しかし、大差の試合ではなく、ダナ・ホワイトはホロウェイの勝ちだと思ったとコメントしており、翌年ダイレクトリマッチが組まれた。両者にとってコロナ禍での初試合となった試合では、前半ヴォルカノフスキーがホロウェイの打撃で膝をつく場面があり、後半はヴォルカノフスキーが手数とテイクダウンで盛り返す、初戦以上の接戦となった。結果、ヴォルカノフスキーが判定勝ちしたが、メディアのジャッジも真っ二つに割れる接戦で、ヴォルカノフスキーにとってUFCでは初となるスプリット判定での勝利だった。

その後、ヴォルカノフスキーはオルテガとチャンソンに完勝。ホロウェイもまた、タイトル戦線を狙うカルヴィン・ケイターやヤイール・ロドリゲスに勝利してランキング1位をキープし、2年ぶりの再戦のチャンスを掴んだ。

過去2戦とも、僅差ながら手数で上回ったヴォルカノフスキー。両者とも、今回もまたフルラウンド勝負になることは計算に入っているはず。どれだけ対戦相手の対策をしてくるかで、展開も大きく変わるはず。また僅差になりそうだが、ヴォルカノフスキー判定勝ちと予想。

セミ前では、ランキング4位のストリックランドに、UFC3戦目のノーランカー・ペレイラがいきなり挑戦する。UFCにとっては珍しいケレン味のあるマッチメイク。キック時代、Glotyで王者アデサニヤに2度勝利しているというキャリアが評価されてのものであることは間違いない。UFCとの契約も、実質LFAでの1戦だけが評価されての契約。UFCでの2戦も、まだMMAファイターとしての適正をテストされるものではなかった。

相手のストリックランドはストライカーで、ここ2戦は遠距離でひたすらジャブを打ち続ける展開を計10R続けている。ただ、相手がペレイラであれば、組みという展開も当然可能性がある。ストリックランドにしても、打撃が通用しない相手にどれだけの引き出しを持っているかは未知数。

ペレイラが読めなすぎてオッズはイーブン。ペレイラが勝てばラ、ンキング入り即タイトル挑戦もある位置となる。当然、ストリックランドも勝てばタイトル挑戦に大きく前進する試合。

第1試合開始は現在7時予定。ただ、アーリープレリムが3試合しかないので、7時半開始に変更になるかもしれない。速報します。

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【UFC276】コメイン前のミドル級戦。ストリックランド✖ペレイラは派手さの伴った高MMA IQの打撃戦に?!

【写真】ポアタンの一撃、ストリックランドのTD→パウンドアウトorRNCも十分にあり得るなかで、最後は戦術をかなぐり捨てた魂の殴り合いに発展する可能性もあるか(C)Zuffa/UFC

2日(土・現地時間)、ネバダ州ラスベガスのTモバイル・アリーナでUFC 276「Adesanya vs Cannonier」が開催される。

UFCインターナショナル・ファイトウィークのメインといえる夏のPPVビッグショーのヘッドラインはUFC世界ミドル級選手権試合=王者イスラエル・アデサニャ✖挑戦者ジャレッド・キャノニア―、そしてコメインでUFC世界フェザー級選手権試合=王者アレックス・ヴォルカノフスキー✖マックス・ホロウェイがマッチアップされている。

そんなPPV大会のコメイン前で組まれたのが、ショーン・ストリックランド✖アレックス・ポアタン・ペレイラのミドル級戦だ。

ドナルド・セラーニ✖ジム・ミラーのUFC勤続12年(WEC時代を含めると15年)のセラーニ、そして13年9カ月オクタゴンで戦ってきたミラーの対戦をプレリミに追いやり、この位置で戦うペレイラはUFC在籍8カ月、3戦目のファイターだ。


キックで33勝7敗(21 KO)の記録を持ち、格闘家としてのキャリアは12年になるペレイラだが、MMAはまだ5勝1敗でしかない。ただし、以前の本職ではGLORYで世界ミドル級とライトヘビー級を制し、ミドル級王座は5度の防衛に成功している。

ピュア・キックボクシングでいえばオクタゴン随一の能力の持ち主は、そのキック時代にはイスラエル・アデサニャから2勝を挙げている。

UFCでは初戦のアンドレア・メケイリディスを二段ヒザでKO、2戦目のブルーノ・シウバ戦はフルマークの判定勝ちをペレイラは収めている。

左ミドル、左フック、右ストレートに左右のアッパー、そしてヒザ蹴りと痛みが見る者に伝わってくる打撃、その速さと切れは抜群のモノがある。とはいえ、ペレイラが見せてきた打撃は、拳が届く距離での拳と足の交換だ。この距離で打撃だけで戦えば、ペレイラは今すぐにでもベルトを巻く力があるだろう。

当然、MMAではそういうわけにはいかない。テイクダウンもあり、打撃の距離も違う。当然返しのようにペレイラも、倒されてスクランブル、それ以前のスプロールを見せてきた。倒されずに殴り勝つ戦いを今回も見せることができれば、ペレイラはすぐにでもタイトル戦線に絡んでもおかしくない。が、果たして16歳の時からMMAを戦い、積み重ねてきたキャリアは25勝3敗というストリックランドがそれを許すか。

上に書いたように中間距離の打撃単体では絶対にペレイラだが、スティックランドの打撃は前蹴りで突き放し、ジャブで進行を阻むというモノ。彼自身が「打撃での武器?  パンチを顔面に打たれない動き」と言い切っている。

MMAの距離での打撃が抜群に上手く、倒さないで疲弊させる術にもストリックランドは長じている。またテイクダウンは頭の位置を低くするモノでなく、胸を合わせたクリンチからボディロック&小外という柔術的な倒し方が多い。

寝技の印象はそれほどないが、グラウンドに持ち込めばしっかりと拳やエルボーで削りながら、相手をコントロールできる。何より仕留めに掛かった時のダーティボクシングの威力は、顔面を殴られない動き以上に彼のストロングポイントともいえる。

そんなペレイラとストリックランドの一戦、鍵はペレイラに追い足とMMAの距離から中に入る踏み込みと外に出る前後の動きがあるのか。またテイクダウンをされた時の耐久力が、盟友グローバー・テイシェイラとの練習でどれだけついているのか。

同時に殴らせないことが信条のストリックランドが、殴らせないで戦うことをどこまで徹底し、さらに殴られた時の次のリアクションはどうなるのか。一瞬の決着、同時に序盤は様子が多いこともあり得るが、派手さを伴ったMMA IQの高いスタンドの攻防が見れれるであろうストリックランド✖ペレイラの一戦、要・注目だ。

■視聴方法(予定)
7月3日(日・日本時間)
午前7時00分~UFC FIGHT PASS
午前11時00分~PPV
午前11時00分~WOWOWライブ

■UFC276対戦カード

<UFC世界ミドル級選手権試合/5分5R>
[王者]イスラエル・アデサニャ(ニュージーランド)
[挑戦者]ジャレッド・キャノニア―(米国)

<UFC世界フェザー級選手権試合/5分5R>
[王者]アレックス・ヴォルカノフスキー(豪州)
[挑戦者]マックス・ホロウェイ(米国)

<ミドル級/5分3R>
ショーン・スティックランド(米国)
アレックス・ポアタン・ペレイラ(ブラジル)

<ウェルター級/5分3R>
ロビー・ローラー(米国)
ブライアン・バルベレナ(米国)

<ウェルター級/5分3R>
ジャック・デラ・マダレナ(豪州)
ラマザン・エミエフ(ロシア)

<バンタム級/5分3R>
ペドロ・ムニョス(ブラジル)
ショーン・オマリー(米国)

<ライト級/5分3R>
ブラッド・リデル(ニュージーランド)
ジェイリン・ターナー(米国)

<ウェルター級/5分3R>
ドナルド・セラーニ(米国)
ジム・ミラー(米国)

<ウェルター級/5分3R>
イアン・ギャリー(アイルランド)
ゲイブ・グリーン(米国)

<ミドル級/5分3R>
ブラッド・タヴァレス(米国)
ドリキュス・デュプレシー(南アフリカ)

<ミドル級/5分3R>
アンドレ・ムニス(米国)
ユライア・ホール(米国)

<女子フライ級/5分3R>
ジェシカ・アイ(米国)
メイシー・バーバー(米国)

<女子バンタム級/5分3R>
ジェシカローズ・クラーク(豪州)
ユリア・ストレアレンコ(リトアニア)

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7.2『UFC 276: Adesanya vs. Cannonier』の試合順が発表


 UFCが7月2日にネバダ州ラスベガスのT-モバイル・アリーナで開催する『UFC 276: Adesanya vs. Cannonier』の試合順が発表されています。

Main card(日本時間7月3日午前11時開始)

▼UFCミドル級タイトルマッチ/5分5R
イスラエル・アデサニャ vs. ジャレッド・キャノニア

▼UFCフェザー級タイトルマッチ/5分5R
アレックス・ヴォルカノフスキー vs. マックス・ホロウェイ

▼ミドル級/5分3R
ショーン・ストリックランド vs. アレックス・ペレイラ

▼女子フライ級/5分3R
ローレン・マーフィー vs. ミーシャ・テイト

▼バンタム級/5分3R
ペドロ・ムニョス vs. ショーン・オマリー


Preliminary card(日本時間7月3日午前9時開始)

▼ライト級/5分3R
ブラッド・リデル vs. ジェイリン・ターナー

▼ウェルター級/5分3R
ロビー・ローラー vs. ブライアン・バルベリーナ

▼ウェルター級/5分3R
イアン・ギャリー vs. ゲイブリエル・グリーン

▼女子フライ級/5分3R
ジェシカ・アイ vs. メイシー・バーバー


Early preliminary card(日本時間7月3日午前7時開始)

▼ミドル級/5分3R
ユライア・ホール vs. アンドレ・ムニス

▼ライト級/5分3R
ボビー・グリーン vs. ジム・ミラー

▼ミドル級/5分3R
ブラッド・タヴァレス vs. ドリカス・デュ・プレイシス

▼女子バンタム級/5分3R
ジェシカ・ローズ・クラーク vs. ジュリア・ストリアレンコ続きを読む・・・
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『UFC 271: Adesanya vs. Whittaker 2』ジャレッド・キャノニア vs. デレク・ブランソンを見たファイター・関係者の反応


 『UFC 271: Adesanya vs. Whittaker 2』ジャレッド・キャノニア vs. デレク・ブランソンを見たファイター・関係者のツイッターでの反応。続きを読む・・・
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【UFC271】試合結果 オセアニア・ナイト。アデサニャ、王座防衛。ロクサン・モダフェリ、爽やか幕引き

【写真】上下に蹴りを散らしたチャンピオン。ウィティカーは組んでテイクダウン、バック奪取と攻める姿勢を取り続けた(C)Zuffa/UFC

12日(土・現地時間)、テキサス州ヒューストンのトヨタ・センターでUFC 271「Adesanya vs Whittaker 2」が開催され、メインでイスラエル・アデサニャがロバート・ウィティカーを下しUFC世界ミドル級王座の5度目の防衛に成功した。

コ・メインではタイ・ツイバサがデレック・ルイスをエルボーで倒しTKO勝ちを収めている。メインはニュージーランド×豪州、ツイバサも豪州人ファイターで、今大会では他にカーロス・アルバーグ&ブラッド・ダイアモンドがニュージーランド、ジェイコブ・マルクーンが豪州でオセニア・ナイトの様相を呈していた。

そのなかでカイラー・フィリップス、ドゥグラス・アンドレージ、よもやKO負けの危機を最終回に迎えたロニー・ローレンスとバンタム級の勝者がそれぞれインパクトを残してる。

また現役ラストファイトを迎えたロクサン・モダフェリは、手数&精度ともにケイシー・オニールに圧倒された序盤から、宣言通りの忍術・根性ファイトで一歩も引かず最終ラウンドを取る内容でスプリット判定負け──すがすがしい表情でケージを下りた。

ファイト・オブ・ザ・ナイト=ドゥグラス・アンドレージ×セルゲイ・モロゾフ
パフォーマンス・オブ・ザ・ナイト=タイ・ツイバサジャレッド・キャノニア

UFC 271「Adesanya vs Whittaker 2」
<UFC世界ミドル級選手権試合/5分5R>
○イスラエル・アデサニャ(ニュージーランド)5R
判定
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×ロバート・ウィティカー(豪州)
<ヘビー級/5分3R>
○タイ・ツイバサ(豪州)2R1分40秒
KO
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×デリック・ルイス(米国)
<ミドル級/5分3R>
○ジャレッド・キャノニア(米国)2R4分29秒
TKO
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×デレック・ブルンソン(米国)
<ライト級/5分3R>
○ヘナト・モイカノ(ブラジル)2R1分23秒
RNC
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×アレキサンダー・ヘルナンデス(米国)
<ライト級/5分3R>
○ボビー・グリーン(米国)3R
判定
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×ナスラ・ハクパレス(ドイツ)
<ヘビー級/5分3R>
○アンドレイ・オルロフスキー(ベラルーシ)3R
判定
×ジャレッド・ヴァンデラ(米国)
<女子フライ級/5分3R>
○ケイシー・オニール(英国)3R
判定
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×ロクサン・モダフェリ(米国)
<バンタム級/5分3R>
○カイラー・フィリップス(米国)3R1分48秒
腕ひしぎ腕固め
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×マルセロ・ロホ(アルゼンチン)
<ライトヘビー級/5分3R>
○カーロス・アルバーグ(ニュージーランド)3R
判定
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×ファビオ・チェラント(米国)
<バンタム級/5分3R>
○ロニー・ローレンス(米国)3R
判定
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×マナ・マルチネス(米国)
<ミドル級/5分3R>
○ジェイコブ・マルクーン(豪州)3R
判定
×AJ・ドブソン(米国)
<バンタム級/5分3R>
○ドゥグラス・アンドレージ(ブラジル)3R
判定
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×セルゲイ・モロゾフ(カザフスタン)
<バンタム級/5分3R>
○ジェレマイア・ウェルス(米国)1R4分38秒
RNC
×ブラッド・ダイアモンド(ニュージーランド)
<218ポンド契約/5分3R>
○マキシム・グリシン(ロシア)3R
判定
×ウィリアム・ナイト(米国)
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MMA MMAPLANET UFC UFC271 ジャレッド・キャノニア デレック・ブルンソン

【UFC271】ブルンソンを右ヒジで突き放し、最後も右ヒジで仕留めたキャノニアが王座挑戦をアピール

<ミドル級/5分3R>
ジャレッド・キャノニア(米国)
Def.2R4分29秒 by TKO
デレック・ブルンソン(米国)

サウスポーのブルンソンに対し、オーソドックスのキャノニアがプレッシャーをかける。ブルンソンの蹴りをかわしながらパンチを伸ばすキャノニア、ブルンソンが組み付いても突き放す。ブルンソンはダブルレッグを仕掛け、ケージ際でキャノニアの右足を抱え上げてテイクダウンを奪った。しかりキャノニアもケージに背を付けて立ち上がる。スタンドに戻り、ブルンソンは再びテイクダウンを狙うも、キャノニアは倒れない。キャノニアの左ローがヒット。左ストレートから組み付いたブルンソンにケージへ押し込まれながら、ワキを差させずに突き放したキャノニア。

離れるとブルンソンの左ストレートがヒット、やや動きが止まったキャノニアにブルンソンがテイクダウンを狙った。一度はかわしたキャノニアに対して、再びアタックしたブルンソンが左腕を差し上げてクリーン・テイクダウンに成功。そのままマウントを奪ったが、すぐにハーフガードの体勢になったキャノニアが立ち上がり、試合はスタンドに戻る。前に出たキャノニアだったが、ケージを背にしたブルンソンの右フックがカウンターでヒット。ラウンド残り10秒で、ダウンしたキャノニアにパームトゥパームでRNCを仕掛けたブルンソン、しかしキャノニアはラウンド終了まで耐えきった。

2R、開始早々キャノニアの左足にシングルレッグを狙ったブルンソン。そのまま足を抱え上げてキャノニアに背中を着かせた。ハーフガードのキャノニアに、パンチを浴びせるブルンソンだが、キャノニアに立ち上がられてしまう。スタンドではブルンソンがテイクダウンを狙い続ける。キャノニアは頭を下げたブルンソンに右ヒザを突き上げた。ワンツーから相手をケージに追い込むブルンソン、キャノニアも足を使ってケージから離れ、右ストレートを当てる。ケージ中央でキャノニアの右インローが当たると、少し距離を取るブルンソン。遠い距離からダブルレッグを狙ったが、これは倒せない。

相手の圧を受けながら、左ハイなど蹴りを織り交ぜるようになったブルンソンだが、肝心のテイクダウンを奪うことはできない。スタンドではキャノニアがジャブでコントロールする。ブルンソンが距離を詰めると、アッパーからのコンビネーションで迎え撃つキャノニア。ブルンソンが組み付いてくると、左のオーバーフックでディフェンスし、ケージ際で首相撲から右ヒジをクリーンヒット。追撃の右ストレートと右のでブルンソンをグラつかせた。離れたブルンソンをキャノニアが追い立て、さらに左右のストレートをヒット。組み付いてくるブルンソンを反対に押し倒し、右ヒジの連打を浴びせてレフェリーストップを呼び込んだ。

試合後、キャノニアはダナ・ホワイトへタイトル挑戦をアピールした。


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【UFC271】計量終了 3度あることは、4度目もあった?! ペレス×シュネルが、またも流れる……

【写真】まさにトップ・オブ・トップ。貫禄のアデサニャとウィティカーだった (C)MMAPLANET

12日(土・現地時間)、テキサス州ヒューストンのトヨタ・センターで開催されるUFC 271「Adesanya vs Whittaker 2」の計量が行われた。

メインが2年4カ月振の再戦、UFC世界ミドル級選手権試合=王者イスラエル・アデサニャ×ロバート・ウィティカーが組まれた今大会。

過去3度流れたフライ級のアレックス・ペレス×マット・シュネルの一戦は、ペレスが128ポンドで計量ミスしキャンセルに。3度あることは、4度あってしまった……。

また第1試合のライトヘビー級でマキシム・グリシンと戦うウィリアム・ナイトが13ポンド・オーバーも、キャッチウェイト戦での試合は実施されることになっている。


メインで戦う両者は。フェイスオフでしっかりと視線を交錯させ、握手をして離れる。「ファンとサポーターなくして、ここいることはできなかった。感謝している。信じてくれる皆に、明日は良い試合をするよ」と元王者ウィティカーがインタビューで話す。

対して、王者アデサニャはインタビュアーのジョン・アニクが「4度を防衛戦に向けて、最後に一言」と言われ、「5度目だね。もう話すことはないよ。彼は立てない。俺が勝つからだ」とコメントした。

引退試合となるロクサン・モダフェリのラスト・パブリック計量は、対戦相手のケイシー・オニールが強烈な戦意を眼に宿らせてフェイスオフでロクサンに詰め寄る。感傷に浸ることが許されない空気が漂っていた。

■視聴方法(予定)
2月13日(日・日本時間)
午前8時00分~UFC FIGHT PASS
正午~PPV
正午~WOWOWライブ

■UFC271計量結果

<UFC世界ミドル級選手権試合/5分5R>
[王者] イスラエル・アデサニャ: 184ポンド(83.46キロ)
[挑戦者] ロバート・ウィティカー: 184ポンド(83.46キロ)

<ヘビー級/5分3R>
デリック・ルイス: 266ポンド(120.65キロ)
タイ・ツイバサ: 265 ポンド(120.2キロ)

<ミドル級/5分3R>
ジャレッド・キャノニア: 185ポンド(83.91キロ)
デレック・ブルンソン: 185.5ポンド(84.14キロ)

<ライト級/5分3R>
アレキサンダー・ヘルナンデス: 156ポンド(70.76キロ)
ヘナト・モイカノ: 156ポンド(70.76キロ)

<ライト級/5分3R>
ナスラ・ハクパレス: 156ポンド(70.76キロ)
ボビー・グリーン: 155.5ポンド(70.53キロ)

<ヘビー級/5分3R>
アンドレ・オルロフスキー: 246ポンド(111.58キロ)
ジャレッド・ヴァンデラ: 265 ポンド(120.2キロ)

<女子フライ級/5分3R>
ロクサン・モダフェリ: 126ポンド(57.15キロ)
ケイシー・オニール: 125.5ポンド(56.92キロ)

<バンタム級/5分3R>
カイラー・フィリップス: 136ポンド(61.69キロ)
マルセロ・ロホ: 136ポンド(61.69キロ)

<ライトヘビー級/5分3R>
カーロス・アルバーグ: 204ポンド(92.53キロ)
ファビオ・チェラント: 206ポンド(93.44キロ)

<バンタム級/5分3R>
ロニー・ローレンス: 136ポンド(61.69キロ)
マナ・マルチネス: 136ポンド(61.69キロ)

<ミドル級/5分3R>
ジェイコブ・マルクーン: 186ポンド(84.37キロ)
AJ・ドブソン: 185ポンド(83.91キロ)

<バンタム級/5分3R>
ドゥグラス・アンドレージ: 136ポンド(61.69キロ)
セルゲイ・モロゾフ: 135ポンド(61.24キロ)

<ウェルター級/5分3R>
ジェレマイア・ウェルス: 170.5ポンド(77.34キロ)
マイク・マザサ: 170ポンド(77.11キロ)

<ライトヘビー級/5分3R>
ウィリアム・ナイト: 218ポンド(98.88キロ)
マキシム・グリシン: 206ポンド(93.44キロ)

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AJ・ドブソン MMA UFC アレックス・ペレス ウィリアム・ナイト カーロス・アルバーグ ケイシー・オニール ジャレッド・キャノニア タイ・ツイバサ デリック・ルイス ボビー・グリーン マーヴィン・ヴェットーリ ヤン・ブラホヴィッチ ロクサン・モダフェリ ロニー・ローレンス

UFC271:オッズ/予想と展望

イスラエル・アデサニヤ 1.36
ロバート・ウィテカー 3.25
デリック・ルイス 1.56
タイ・ツイバサ 2.55
ジャレッド・キャノニア 1.61
デレク・ブランソン 2.45
カイラー・フェリップス 1.24
マルセロ・ロホ 4.10
ボビー・グリーン 1.71
ナスラット・ハクパラスト 2.20
アンドレイ・アルロフスキー 1.69
ジャレッド・バンデラ 2.25
ロクサン・モダフェリ 3.90
ケイシー・オニール 1.26
アレックス・ペレス 1.26
マット・シュネル 3.90
ウィリアム・ナイト 2.50
マキシム・グリシン 1.59
マナ・マルチネス 3.40
ロニー・ローレンス 1.33
アレクサンダー・ヘルナンデス 2.45
ヘナト・モイカ1.61
カーロス・アルバーグ 1.40
ファビオ・シェラント 3.00
AJ・ドブソン 1.87
ジェイコブ・マルクーン 1.95
ダグラス・シウバ・デ・アンドラ2.75
セルゲイ・モロゾフ 1.48
ジェレマイア・ウェルズ 1.43
マイク・ダイアモンド 2.90

メインはミドル級タイトルマッチ。挑戦者は2年4ヶ月前にアデサニヤに2RKO負けしてタイトルを受け渡したウィテカー。

アデサニヤはウィテカーに勝利した後、ロメロとコスタに連続防衛。2階級同時制覇を狙ってヤン・ブラホヴィッチのライトヘビー級王座に挑戦したが、テイクダウンを奪われる展開でMMA初黒星を喫した。わずか3ヶ月でミドル級王座の防衛戦を行うと、前回対戦時にはスプリット判定勝ちだったマーヴィン・ヴェットーリにローを入れ続け、テイクダウンされても攻めさせずにフルマークの判定勝ちで3度めの防衛に成功している。

アデサニヤより1歳若いウィテカーは、タイトル陥落後も3連勝で1位をキープ。ダイレクトリマッチ大好きUFCだが、陥落当初は燃え尽き症候群で現役続行も白紙の状態だったため組まれず。その後再起したが、なぜかダナ・ホワイトからタイトル挑戦の意思がないとみなされ(本人は否定)、順番を飛ばされていた。空手がベースのストライカーだが、意外とビッグパンチを被弾することがある。そこから逆転して勝利もしているが、アデサニヤ戦ではそのままKO負けした。

3連勝とはいえ前回から上積みが感じられないウィテカーにオッズは厳し目。ブラホヴィッチ戦を見ても、穴があるとしたらテイクダウン。打撃勝負では厳しいが、そちらで攻めれば勝機はあるか。

アデサニヤ判定勝ち。

セミはヘビー級。前々回、暫定王座決定戦でシリル・ガーン相手にいいところなく負けたルイスは、前回クリス・ドーカスを1RKOして復活。相手は試合後に靴にビールを注いで飲み干すシューイのパフォーマンスでブレイク中のタイ・ツイバサ。ツイバサは3連勝の後に3連敗したが、そこから4連続KO勝利中。前回、アウグスト・サカイをKOしてランクインしている。勢いに乗って2度タイトル挑戦しているルイスも下したいところだが、撃ち合いになるとルイスに分があるか。

ルイスKO勝ち。

プレリムでは日本でMMAを始めて世界最高峰のタイトルマッチにまで上り詰めたロクサン・モダフェリが登場するが、ロクサンはこれが最後の試合になることを公言している。昨年末には同じジムに所属するクリス・ローマンのセコンドに付き、試合後にローマンからプロポーズされ婚約している(なお、その時のローマンの試合結果は急所を蹴られてのノーコンテスト)。引退の理由は、脳のダメージに対する恐怖心が芽生えたからとのこと。相手は24歳でMMA無敗・3連勝中のケイシー・オニール。

第1試合開始は13日朝8時から。速報します。