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【UFC271】アデサニャの同門、カーロス・アルバーグ「(セフォー&ハント+アデサニャ)÷2のファイトを」

【写真】「距離を取って戦う。僕らのチームではキックボクサーが、MMAで結果を残している。僕もテイクダウン防御だけでなく、テイクダウンをできるようになっている。レスリングにも柔術にも自信がある」とアルバーグは話している。つまりコンテンダーシリーズやUFC初陣とは別人になっているということだ (C)Zuffa/UFC

12日(土・現地時間)、テキサス州ヒューストンのトヨタ・センターで開催されるUFC 271「Adesanya vs Whittaker 2」で、カーロス・アルバーグがファビオ・チェラントとオクタゴン2戦目を戦う。

メインではロバート・ウィティカーの挑戦を受けるUFC世界ミドル級王者イスラエル・アデサニャのチームメイト、そしてニュージーランドで最大のキックイベントのチャンピオンからMMAというプロセスは、アデサニャと共通している。

ラグビーを見れば一目瞭然、秀でた肉体と精神面を含めた戦闘力を持つサモア系のキウイは、僅か5戦目でUFCと契約し、6戦目で初黒星を狙う。そんなアルバーグに初インタビューを行うと、とんでもないMMAデビューとユニークなキャリアップの方法を知ることとなった。


──UFC初勝利を目指し、オクタゴン2戦目となるファビオ・チェラントが土曜日の夜に迫ってきました。今の心境を教えてください。

「調子は良いよ。13週間という自分のキャリアでも最長のファイトキャンプで準備をしてきたからね」

──13週間、3カ月以上のキャンプになりますね。

「キックボクシング時代でも6週間のキャンプが一番長かったから、比較にならないね。凄く気持ちも乗っているよ」

──カーロスはメインで世界王座を防衛するチームメイトのイスラエル・アデサニャと同様にニュージーランドのKING in the RingのワンデーTを制しているキックボクサーでもありました。

「そうだね、彼はライトヘビー級で2度、そしてヘビー級で優勝していて。僕はヘビー級とクルーザー級で勝っているんだ」

──そんなカーロスですが、2011年に1度MMAを戦い、それから7年間は立ち技に挑み2018年にもう1度MMAにトライ。その後、今言われたKing of Ringで2度目の優勝をしてコンテンダーシリーズでMMAを戦うというユニークなキャリアアップの仕方をしていますね。

「僕にとって最初のコンバットスポーツの経験は、オークランドで2011年に戦ったMMAなんだ。2週間前に戦う機会に恵まれ、そこで勝てたからファイトを続けようと思った。MMAサイトにあるように、1度勝ってMMAから離れたわけじゃなくて、もう2試合戦って3連勝した時点で『いつかUFCで戦いたい』と思うようになっていた」

──2週間の準備期間で、初めてのMMAを戦った。既にMMAの練習をしていたのですね。

「ノー、MMAの練習をしたことなんてなかったよ。子供の頃からボクサーだった父にボクシングを習っていたけど、僕が進んだ道はラグビーだったから。ファイトに関しては……あの実戦がトレーニングだった」

──!!

「笑っちゃうよね(笑)。ラグビーをやっていてナショナルリーグに進み、オールブラックスになるのが夢だったけど、MMAを戦ったことで、違う道が見つかったんだ。個人戦で、凄く燃えるモノを感じた」

──いやぁ、それができるのもサモアン・ラグビープレイヤーらしさですね。もともとファイターとしての素質を持って生まれてきたように感じます。

「そうかもしれないね。サムライと同じだよ(笑)」

──ただMMA戦績は一度途絶えています。

「UFCで戦いたいと思うようになったのが、2013年か2014年だった。つまりプロのファイターとして生きていきたいという考えになり、ボクシングで良い結果を残せた。けれども、すぐさまキックボクシングに転向したよ。キックの方がニュージーランドでは試合数が多かったからね。

そうしたらニュージーランドでもイベントを開いたことがある中国のEm Legendという中国のビッグショーと3年契約を結ぶことができたんだ。Em Legendでもチャンピオンになり、2017年に契約を満了してニュージーランドに戻ることを決めた」

──チャンピオンになったけど、契約を更新しなかったのですね。

「オークランドでは、誰も僕のことをファイターだと知らなかった。息子に父親の戦う姿を見せたかったしね。そのタイミングでシティ・キックボクシングに移籍し、コーチからKing of the Ringで戦おうと勧められた。1日に3試合、優勝できて母国でプロとしてやっていく手応えを感じることができたよ。

そうしたら、またMMAにトライしたくなってきて……。急激に何もかも変えるんじゃなくて、少しずつMMAで戦えるようにソレ用のトレーニングを増やしつつ、2019年にもう1度、King of the Ringのトーナメントに出て優勝したんだ。2017年はヘビー級で、2019年はクルーザー級だった。1度目はラッキーかもしれないけど、2度続けてラッキーはない。自分の力に確固たる自信を持つようになれた」

──そしてMMAに舵を切ったと?

「ニュージーランドで最大のキックのトーナメントで2度優勝し、キックボクシングに区切りをつけることができた。次の目標であるMMAで本格的にやっていこうと決心した。やっぱりUFCは規模が違うし、世界最大のファイトプロモーションだからね。

そうしたらコンテンダーシリーズに出られることになった。正直、そこまでMMAの練習を積めていなかったけど、一気にコトが動きUFCと契約できた。気が付けば今、ここにいるよ(笑)」

──いきなりコンテンダーシリーズというのもチャレンジングでしたね。地元や豪州のフィーダーショーで経験を積もうという考えはなかったですか。

「もちろん、そのつもりだった。でもコロナになったから、ニュージーランドも豪州もMMAの大会が開かれる状況ではなくなったんだ。いつ、試合ができるか分からない。でもUFCは活動を続けていた。最初はアブダビのUFCで戦うという話をもらった。経験がないからって、あの状況で断るという選択はなかったよ。

結果的にそこで試合はなくて、コンテンダーシリーズのオファーがあり、当然のようにコンテンダーシリーズで戦った。あの下した判断は正しかったよ。だって今もまだニュージーランドでは格闘技の大会は開くことはできていないからね」

──とはいえUFCは育成の場ではなく、常に生き残りを賭けた戦いが用意されています。

「その通りだ。ライトヘビー級は特にタフな階級だよ。肉体的にはヘビー級に負けず、スピードやテクニックもある。だからこそ、挑戦し甲斐がある。僕には強い心がある。それは自分が強いという自信があるからだ。僕のようなキャリアでUFCに来て、強さがなければ自信なんて持てない。この自信と力があれば、技術は追いついてくる。もちろん、スキルと知識を自分のモノにするには時間は掛かるだろうけどね。

実際、デビュー戦では逆転負けをしてしまった。でも自分の力を信じているし、トップにいける。それまでに勝ったり、負けたりとアップ&ダウンを経験することになるかもしれない。でも、その度に色々と学ぶことができるに違いない。MMAはやっぱりキックともボクシングとも違うからね。ケージで、テイクダウンがある戦いを勉強中さ。でも、いつの日かUFCライトヘビー級のベルトを巻く……時間は掛かるだろうけど、2年後、いや5年以内に必ずそうなると信じている」

──では土曜日はどのような試合がしたいですか。

「エキサイティングな試合をして、世界を驚かせたい。サモア人にとってファイトは文化だ。サモアの力を世界に誇示したい。レイ・セフォーやマーク・ハントのようにガンガン倒しにいくファイトスタイルと、アデサニャのスタイルを足して2で割ったようなアグレッシブでスマートな戦いを見せるよ」

■視聴方法(予定)
1月23日(日・日本時間)
午前7時30分~UFC FIGHT PASS
正午~PPV
正午~WOWOWライブ

■UFC271対戦カード

<UFC世界ミドル級選手権試合/5分5R>
[王者] イスラエル・アデサニャ(ニュージーランド)
[挑戦者] ロバート・ウィティカー(豪州)

<ヘビー級/5分3R>
デリック・ルイス(米国)
タイ・ツイバサ(豪州)

<ミドル級/5分3R>
ジャレッド・キャノニア(米国)
デレック・ブルンソン(米国)

<バンタム級/5分3R>
カイラー・フィリップス(米国)
マルセロ・ロホ(アルゼンチン)

<ライト級/5分3R>
ナスラ・ハクパレス(ドイツ)
ボビー・グリーン(米国)

<ヘビー級/5分3R>
アンドレ・オルロフスキー(ベラルーシ)
ジャレッド・ヴァンデラ(米国)

<女子フライ級/5分3R>
ロクサン・モダフェリ(米国)
ケイシー・オニール(英国)

<フライ級/5分3R>
アレックス・ペレス(米国)
マット・シュネル(米国)

<ライトヘビー級/5分3R>
ウィリアム・ナイト(米国)
マキシム・グリシン(ロシア)

<バンタム級/5分3R>
ロニー・ローレンス(米国)
マナ・マルチネス(米国)

<ライト級/5分3R>
アレキサンダー・ヘルナンデス(米国)
ヘナト・モイカノ(ブラジル)

<ライトヘビー級/5分3R>
カーロス・アルバーグ(ニュージーランド)
ファビオ・チェラント(米国)

<ミドル級/5分3R>
ジェイコブ・マルクーン(豪州)
AJ・ドブソン(米国)

<バンタム級/5分3R>
ドゥグラス・アンドレージ(ブラジル)
セルゲイ・モロゾフ(カザフスタン)

<ウェルター級/5分3R>
ジェレマイア・ウェルス(米国)
マイク・マザサ(ニュージーランド)

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【UFC271】摩訶不思議。灰色龍白虎功夫の黒サッシュ=ロニー・ローレンス「ブロックはOK、空振りはNO」

【写真】キャリア7勝1敗、「ここを!!」ということではなく、全体像としてローレンスのMMAは一見の価値がある (C)Zuffa/UFC

12日(土・現地時間)、テキサス州ヒューストンのトヨタ・センターで開催されるUFC 271「Adesanya vs Whittaker 2」で、ロニー・ローレンスがマナ・マルチネスと対戦する。

まだまだ日本では無名のバンタム級ファイターだが、若松佑弥がサンフォードMMAで練習を行った際、ローレンスとのスパーリングがABEMAで流れ、若松の動きを利して戦うスタイルが──一部で注目を集めていた。

あまり他では記憶にないスムーズなスクランブルから、打撃という流れをMMAでも実践しているローレンスに初インタビューすると、ストリートファイトを念頭に置いた、カンフーが彼の根底にあることが分かった。


──ロニー、土曜日の試合に向けて今の調子は如何ですか。

「良い感じだよ。体重を測りながら、食事もできている。それほどダイエットは厳しくなくて、食べたいモノは食べられるようにしているんだ」

──実はサンフォードMMAに若松佑弥選手が訪れた際、ロニーとのスパーが日本のABEMAで紹介されてから、インタビューができないか期待してきました。
ができることを非常に楽しみにしていたんです。

「ユーヤのことは大好きだよ。すぐにでもユーヤにフロリダに戻ってきてほしい。ユーヤとは本当に良い練習ができたんだ。僕が見てきた中で、彼は一番スピードがある。僕も速い、ユーヤも速い。だから最高の練習ができた。ユーヤは3月にアドリアーノ・モライシュに挑戦するよね。彼がベルトを手にすることを願っているよ」

──若松選手もその言葉を聞いて、喜ぶと思います。ところでチームメイトである佐藤天選手からは『ロニーはコントロールが上手いけど、パワーに頼っていない』という話を聞いていていました。

「タカシの言う通りだ。スタンドでも大振りは避けている。強振すると疲れるのも早いからね。そりゃ初回にKOできれば良いよ。でも、僕の頭は『そうならない時はどうするんだ』っていう方法に働くんだよ。

相手を殴るにはレンジを理解し、フェイントを駆使して頭を動かしたうえで、テイクダウンも頭に入れる必要がある。そうやってタイミングをはかりつつ、相手の体の全てを攻撃するようにしている。脚、ワキ腹、頭部とね。フットワークやフェイクを使って、攻撃をする。ブロックされることは構わないんだ。でも、空振りは避けたい」

──タイミングを計るリアクション・ファイターは見過ぎるというきらいがありますが、ロニーはアグレッシブですよね。そこが凄くユニークに感じます。

「僕の目指すところはアグレッシブなカウンターファイターなんだ。フットワークを使うけど、近距離でも戦う。だいたい、試合が長引けばより積極的になる。でも最初はスマートに距離を測って、カウンターを狙うよ」

──グラウンドやスクランブルでも、ロニーは相手の体重移動を利しているかのようなカウンターアタックが絶妙です。

「細心の注意を払って、ディティールを大切にしている。そのために忍耐強く戦っているよ。自分の能力を如何に試合で使えるか。ファイトIQだよ。多くの選手が試合中に、自分の声に耳を傾けていない。

時には体が『レッスルはしたくない』と言っているかもしれない。そういう時に他に戦う手段があるのか。そこを突き詰めるために毎日のトレーニングが必要なんだよ」

──いやぁ、素晴らしいです。それでいて動きが多いからロニーは、他にないスタイルだと感じるんです。

「僕は君が言ったようにリアクション・ファイターだよ。でも、同時にハイライトリール・ファイトも行っているんだ」

──動くけど無駄がなく、結果として非常に効果的な動きをしています。

「MMAってだいたいはボクシング、レスリング、柔術で成り立っていて、少し空手やトラディショナル・マーシャルアーツが見られる。僕は空手、テコンドー、ボクシング、ムエタイ、柔術、足関節、レスリング、柔道をやってきた。17歳で始めたカンフーも含め、全ての経験を生かして戦ってきたんだ」

──ロニーが稽古してきたカンフーとはどのようなモノなのでしょうか。

「チャイニーズキックボクシング……散打、ウィンチャン・カンフー(詠春拳)もやってきたけど、主にストリートでの護身術を習得した。ケージで戦うようになってもからも、僕の蹴りはカンフー時代に修得したモノを使っている。

ストリートファイトの戦いは、如何に身を守るかということに重点が置かれていた。目潰し、喉への攻撃、掌底攻撃、急所攻撃、全てが含まれていたよ。僕はグレードラゴン・ホワイトタイガー・カンフーのブラック・サッシュ(※サッシュとは中世の軍人の勲章のような、肩から腰に掛けて掛ける儀礼な場面で使う帯)なんだ。MMAでは使えない。でも、ストリートファイトの護身を習った経験は生きるよ」

──そんな話を聞くと、さらにマルチネス戦が楽しみでしょうがなくなってきました。ではマルチネスの印象を教えてください。

「前の試合はショートノーティスで、しかもコーチが亡くった直後という状況であまり参考にはならないんだけど、あまり動きの多い選手じゃないと思う。ジャブは多いけど、レスリングもそれほど仕掛けない。でも様子見を続けるというわけじゃないよね。僕のフットワークと、アングルで攻略できると思っている」

──スイッチヒッターですが、パワーがあるのは左かと思います。

「そこだよ。左が強いことは、注意しないといけない。いずれせによ打ち合いだろうが、裏のかき合いだろうが、どんな戦いになっても対応できないとMMAじゃない。多くの選手が1つや2つのスタイルを使って戦うけど、僕は多くのスタイルの練習をしてきたうえで、戦いの中でトラディショナル・マーシャルアーツ……カンフーの美点を見せたいと思う」

■視聴方法(予定)
1月23日(日・日本時間)
午前7時30分~UFC FIGHT PASS
正午~PPV
正午~WOWOWライブ

■UFC271対戦カード

<UFC世界ミドル級選手権試合/5分5R>
[王者] イスラエル・アデサニャ(ニュージーランド)
[挑戦者] ロバート・ウィティカー(豪州)

<ヘビー級/5分3R>
デリック・ルイス(米国)
タイ・ツイバサ(豪州)

<ミドル級/5分3R>
ジャレッド・キャノニア(米国)
デレック・ブルンソン(米国)

<バンタム級/5分3R>
カイラー・フィリップス(米国)
マルセロ・ロホ(アルゼンチン)

<ライト級/5分3R>
ナスラ・ハクパレス(ドイツ)
ボビー・グリーン(米国)

<ヘビー級/5分3R>
アンドレ・オルロフスキー(ベラルーシ)
ジャレッド・ヴァンデラ(米国)

<女子フライ級/5分3R>
ロクサン・モダフェリ(米国)
ケイシー・オニール(英国)

<フライ級/5分3R>
アレックス・ペレス(米国)
マット・シュネル(米国)

<ライトヘビー級/5分3R>
ウィリアム・ナイト(米国)
マキシム・グリシン(ロシア)

<バンタム級/5分3R>
ロニー・ローレンス(米国)
マナ・マルチネス(米国)

<ライト級/5分3R>
アレキサンダー・ヘルナンデス(米国)
ヘナト・モイカノ(ブラジル)

<ライトヘビー級/5分3R>
カーロス・アルバーグ(ニュージーランド)
ファビオ・チェラント(米国)

<ミドル級/5分3R>
ジェイコブ・マルクーン(豪州)
AJ・ドブソン(米国)

<バンタム級/5分3R>
ドゥグラス・アンドレージ(ブラジル)
セルゲイ・モロゾフ(カザフスタン)

<ウェルター級/5分3R>
ジェレマイア・ウェルス(米国)
マイク・マザサ(ニュージーランド)

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【UFC271】オニール相手に現役ラストマッチへ。ロクサン・モダフェリ「諦めないのが私の忍道」

【写真】今も流暢に日本語を操り、最後まで英語も丁寧に聞き取りやすく話してくれたロクサンだ (C)MMAPLANET

12日(土・現地時間)、テキサス州ヒューストンのトヨタ・センターで開催されるUFC 271「Adesanya vs Whittaker 2」にロクサン・モダフェリが現役最後の試合を戦う。

2003年11月にSmackgirlでデビューしたロクサンが45度目の試合でグローブを置く。彼女がこれまでMMAを続けることができたのは、偏にMMAへの愛の深さと日々の努力の賜物だ。全く食えない日本の女子格時代から、TUFでチャンスを掴み米国MMA界の人気者になったロクサン──現役最後のインタビューをお届けしたい。


──ロクサン、現役最後の試合が土曜日に迫ってきました。今の気持ちを教えてください。

「凄くワクワクしています。と同時に過去を振り返り、これまでの経験を思うとノスタルジックな気持ちになって。本当に素晴らしい時を過ごしてきました。だから最後の試合に相応しくなるよう、ベストの準備ができています。悔いを残さないよう……自分がやっておきたいこと、全てをやり切るつもりです」

──これまでの試合前と比較して、エモーショナルになることはないですか。

「ハイ、そうですね。プレッシャーもいつもより感じているし、きっと試合の日はもっとエモーショナルになっていると思います」

──引退を決意するには多くの理由が存在していたと思います。引退したいと思ったのか、引退しないといけないと感じたのか。

「いくつか理由があって、私は引退しないといけないと思いました。練習中に頭を打たれると、以前よりもダメージが残るようになってきていました。私は脳に障害を持ちたくないです。そうなる前に辞めようと。そして以前は独身だったけど、今は結婚を決めたフィアンセがいるので」

──おお、おめでとうございます。

「ありがとう(笑)。だから、今が潮時かなって。引退するのは、このタイミングだと思いました」

──引退はフィアンセと話し合って決めたのでしょうか。

「ノー。私が決めました。彼はどういう判断をしても、私を支えてくれるので」

──押忍。これは私が少なからず感じていたことなのですが、パンデミック以前のロクサンは試合をするたびに勝敗に関わらず、成長の跡を見せてくれていました。特に立ち技という点において。ただ、ここ2試合ほどそういう試合になっていなかったです。努力は間違いなく続けていたと思います。ただし、結果がついてこなかった。それは引退を決断したことに関係していますか。

「ここ数年、自分が思ったように戦えていない……そう感じていました。去年の9月にタイラ・サントスと戦った時は、ファイトキャンプの時から良い試合ができないことは分かっていました。頭に衝撃を受けることを恐れて、試合を戦うのに必要なスパーリング・パートナーを選ぶこともなくて。そうね、今でもしっかりと練習ができれば試合に勝つことはできると思っています。でも、それには怖がらないで練習をする必要があります。

今回はヘッドギアをつけて練習しました。以前は、つけることがなったけど。そうすると、良い感じで練習ができて、今回の試合はしっかりと準備ができました」

──しかし、引退試合だというのに若くて活きの良い……8勝0敗のケイシー・オニールと当ててくるとは、本当にUFCらしいです。

「私は誰とでも戦いますよ。どんな相手でもオファーがあれば、答は『イエス』しかありません。日本にいた時から、そうでした。誰と試合が組まれても、私はハッピーだから。それがマーシャルアーツ・スピリッツだし」

──ではオニールの印象を教えてください。

「とてもアグレッシブで、強いファイターね。常に前に出てきて、私とは手が合うと思う。きっと良い試合になります」

──最後の試合、ファンに何を見せたいですか。

「(日本語で)諦めない気持ち。私の心を見せたい。武道はナルトの世界では忍道……諦めないのが私の忍道ね。それをファンたちに見せたいです。(英語で)私の絶対に諦めない気持ちを見せたいです。そうだっ!! 小見川さんも引退しますよね」

──ハイ、2月26日に中村大介選手と引退試合を戦います。

「私と同じ頃に戦い始めた選手の最後の生き残りが、引退をするようになってきましたね」

──小見川選手とロクサン、グランドスラムで練習していたのが懐かしいです。そして、私はロクサンに感謝していることがあります。多くの日本で戦ってきた選手たちは、私がインタビューをした時には当然のように日本のことを話題にしてくれます。ただロクサンは米国のメディア、INVICTA FCやUFCのインタビューでも日本について話してくれます。特に東日本大震災の時期になると、ファイト・ジャパンと言ってくれて……アレが本当に嬉しかったです。

「当然です。私は日本を愛しているんだから。日本のファンの人たちは、私が日本を離れてもずっとサポートしてくれています。8年間、皆さんの住む素晴らしい国で最高の時間を過ごすことができました。日本での日々で、いくつかの人生で最高の瞬間を経験しました。日本の皆が大好きです。そして、いつもインタビューをしてくれて感謝しています。

私のキャリアは日本でスタートをしました。その日本のメディアの方がずっと私のことを覚えてくれることが本当に幸せでした。ありがとう」

■視聴方法(予定)
1月23日(日・日本時間)
午前7時30分~UFC FIGHT PASS
正午~PPV
正午~WOWOWライブ

■UFC271対戦カード

<UFC世界ミドル級選手権試合/5分5R>
[王者] イスラエル・アデサニャ(ニュージーランド)
[挑戦者] ロバート・ウィティカー(豪州)

<ヘビー級/5分3R>
デリック・ルイス(米国)
タイ・ツイバサ(豪州)

<ミドル級/5分3R>
ジャレッド・キャノニア(米国)
デレック・ブルンソン(米国)

<バンタム級/5分3R>
カイラー・フィリップス(米国)
マルセロ・ロホ(アルゼンチン)

<ライト級/5分3R>
ナスラ・ハクパレス(ドイツ)
ボビー・グリーン(米国)

<ヘビー級/5分3R>
アンドレ・オルロフスキー(ベラルーシ)
ジャレッド・ヴァンデラ(米国)

<女子フライ級/5分3R>
ロクサン・モダフェリ(米国)
ケイシー・オニール(英国)

<フライ級/5分3R>
アレックス・ペレス(米国)
マット・シュネル(米国)

<ライトヘビー級/5分3R>
ウィリアム・ナイト(米国)
マキシム・グリシン(ロシア)

<バンタム級/5分3R>
ロニー・ローレンス(米国)
マナ・マルチネス(米国)

<ライト級/5分3R>
アレキサンダー・ヘルナンデス(米国)
ヘナト・モイカノ(ブラジル)

<ライトヘビー級/5分3R>
カーロス・アルバーグ(ニュージーランド)
ファビオ・チェラント(米国)

<ミドル級/5分3R>
ジェイコブ・マルクーン(豪州)
AJ・ドブソン(米国)

<バンタム級/5分3R>
ドゥグラス・アンドレージ(ブラジル)
セルゲイ・モロゾフ(カザフスタン)

<ウェルター級/5分3R>
ジェレマイア・ウェルス(米国)
マイク・マザサ(ニュージーランド)

The post 【UFC271】オニール相手に現役ラストマッチへ。ロクサン・モダフェリ「諦めないのが私の忍道」 first appeared on MMAPLANET.
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UFC   ジャレッド・キャノニア ブランドン・モレノ

UFCが1月22日、アナハイムのホンダ・センターで『UFC 270: Ngannou vs. Gane』の開催を正式発表


 UFCが1月22日にカリフォルニア州アナハイムのホンダ・センターで『UFC 270: Ngannou vs. Gane』を開催することと、フランシス・ガヌー vs. シリル・ガーヌのヘビー級王座統一戦、ブランドン・モレノ vs. デイヴィソン・フィゲイレドのフライ級タイトルマッチ、デレク・ブランソン vs. ジャレッド・キャノニアのミドル級マッチを正式発表。

 会場は未定でしたが、3カードは全て当サイトでは既報です。続きを読む・・・
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MMA News UFC   イスラエル・アデサニャ ケルヴィン・ガステラム ジャレッド・キャノニア ダレン・ティル

2022.1.22『UFC 270』でデレク・ブランソンとジャレッド・キャノニアが対戦


 UFCが2022年1月22日に『UFC 270』を開催することと、同大会でデレク・ブランソン vs. ジャレッド・キャノニアのミドル級マッチが行われることをMMAJunkieが確認したとのこと。

 ブランソンは『UFC Fight Night 191: Brunson vs. Till』でダレン・ティルに3Rリアネイキッドチョークで勝利して以来の試合で現在5連勝中。キャノニアは『UFC on ESPN 29: Cannonier vs. Gastelum』でケルヴィン・ガステラムに判定勝ちして以来の試合。

 デイナ・ホワイトはイスラエル・アデサニャ vs. ロバート・ウィテカーの再戦を示唆してますが、ニュージーランドの新型コロナウイルスによるロックダウン政策によりいつ行われるか未定の状態。しかし、ブランソン vs. キャノニアの勝者がその次のタイトル挑戦者決定戦と見られています。続きを読む・・・
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MMA ONE UFC   ケルヴィン・ガステラム ジャレッド・キャノニア

『UFC on ESPN 29』ジャレッド・キャノニア vs. ケルヴィン・ガステラムを見たファイター・関係者の反応



Twitter reacts to Jared Cannonier's main event win over Kelvin Gastelum at UFC on ESPN 29(MMAJunkie)

 『UFC on ESPN 29: Cannonier vs. Gastelum』ジャレッド・キャノニア vs. ケルヴィン・ガステラムを見たファイター・関係者のツイッターでの反応。続きを読む・・・
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Report UFC UFC ESPN29 ケルヴィン・ガステラム ジャレッド・キャノニア ブログ

【UFC ESPN29】5ラウンド、耐久シュートボックスでキャノニアが、ガステラムに競り勝つ

<ミドル級/5分5R>
ジャレッド・キャノニア(米国)
Def.3-0:48-47.48-47.48-47
ケルヴィン・ガステラム(米国)

右ジャブを伸ばすガステラム。キャノニアは右ハイで牽制する。ガステラムは左ロー、ハイから右ローを伸ばすキャノニアはケージに詰めると背中を向けて距離を取る。距離を詰めて右ハイ、ワンツーを繰り出したキャノニアは左ローから左フックを受けそうになる。ガステラムの左と、キャノニアの右が交錯しローの蹴り合いに。キャノニアは左ローに続き、右ミドルとスピードのある攻撃を見せる。ガステラムの左に、右を合わせるキャノニア、下がると左ミドルを蹴られる。そして、左ストレートには右をカウンターで伸ばすキャノニアが、自らステップインしてワンツーを繰り出す。

ガステラムは左ストレートから左ロー、さらに左ローを伸ばすと、キャノニアが右をカウンターで狙う。蹴りを空振りしたキャノニアにガステムらが組みついたところで時間となった。

2R、「良いラウンドだった。もう少し、ローを蹴ろう」とハファエル・コルデイロに送り出されたガステラムは、右ジャブを入れる。シングルレッグに反応したキャノニアが、ハイを狙う。かわしたガステラムは左ボディストレート、腹やローにはカウンターを打たないキャノニアに対し、ボディから右ジャブという攻撃を続ける。ワンツーで前に出たガステラムが、左ローを蹴る。キャノニアは手数が少なく、狙い過ぎか。

ガステラムは再び左ローを蹴り、左ストレートを見せてバックに回る。胸を合わせて離れたキャノニアに左ストレートを入れたガステラム。さらに左を続け、キャノニアはカウンターが打てなくなっている。引き続き左ローから、ボディストレートを狙ったガステラムは、右ハイをかわして右ジャブで跳びこむと、左ローから左ミドルを蹴っていく。キャノニアは自らの動きがなくなっていたが、スイッチキックで前蹴りを繰り出す。ガステラムは構わず、左主体のパンチでラウンドを取った。

3R、ワンツーで前に出るキャノニア、パンチは当たらなかったが自分から動く姿勢を見せる。さらにキャノニアは右ハイを蹴り、左のパンチがあったからこれを受けなかったガステラムは、直後に右ストレートを被弾しダウン。立ち上がり際に右ハイが顔面をかすめる。たまらず組みついたガステラムだが、キャノニアは離れてガステラムの右ジャブに、右を合わせていく。近い距離で右フックのキャノニア、ガステラムも左を返しボクシングの距離から間合を取り直す。キャノニアはダブルレッグを切り、サウスポーから右前蹴り、オーソに戻し縦ヒジを顔面に入れる。

残り1分10秒、空振りになったものの鋭い左アッパーを見せたキャノニアは、左に右のカウンターを合わせるファイトに戻っている。ガステラムはテイクダウンのフェイクから左を当ててラウンドが終了となった。

4R、まずガステラムが左ミドルを決める。構えを変えて右を見せたガステラムだが、空振りしてサウスポーに戻したところで、パンチの連打でケージに押し込まれそうになる。体を入れ替えて逆にキャノニアを押し込むガステラム、首相撲に入られそうになり離れる。ガステラムは左ボディ、回りながら左を伸ばして、左ローを決める。リズムが変わったか、再び受動態のカウンター狙いになりつつあるキャノニアが、右ハイから右フックへ。かわしたガステラムが、左オーバーハンドを狙う。かわして右を狙ったキャノニアが、続くステップインに右アッパーを決める。

動きが止まったガステラムだが、踏み止まり右ジャブを伸ばす。頭を振ってパンチを出すガステラムは左オーバーハンドに、右アッパーを受けそうになった。

最終回、ガステラムの左ボディに対し、左フックを放つキャノニア。スイッチしながらサークリングを繰り返すキャノニアが、右エルボーをヒットする。ガステラムが右ジャブを当てるが、次がなく左に左を合わされる。と、ガステラムはダブルレッグからバックに回るも、正対したキャノニアは倒れない。ダックアンダーで再びバックに回ったガステラムだったが、キャノニアはすぐに正対して離れた。

ガステラムはワンツー、もう一度ワンツーを見せて、左ボディステートを入れる。キャノニアは素早いジャブから右を放ち、このまま逃げ切ると勝ち切れるというファイトに。最後の1分、ガステラムは前に出てフック、ローからキャノニアの前進にダブルレッグも切られる。直後に目を気にして、何やら言葉を発したキャノニアは、再度ダブルレッグを防ぎ、最後の最後に左ストレートにヒザを突き上げタイムアップを迎えた。結果、48-47を3票集めたキャノニアがガステラムを破った。


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【UFC254】ロバート・ウィティカーが、変幻自在の打撃でジャレッド・キャノニアに快勝

<ミドル級/5分3R>
ロバート・ウィティカー(豪州)
Def.3-0:29-28.29-28.29-28
ジャレッド・キャノニア(米国)

胸を開いたような構えでスイッチするキャノニアは、ローでウィティカーを崩した直後に、自らのハイで尻もちをつく。ウィティカーは立ち上がったキャノニアに左、右と蹴りを上下に放ち、キャノニアも右カーフを蹴る。その蹴りの踏み込みに右を合わせたウィティカーは、右ハイの辛くも避けたキャノニアに右ストレートを打ち込む。

ローに左ジャブを合わせたウィティカーは、右から左ロングフックを見え、キャノニアは右ローを蹴る。飛び込んでパンチを当てるウィティカーは鋭い左ローで前足を削る。さらに腹に蹴りを入れたウィティカーがステップを踏んでから右ハイ、着地と同時にワンツーと攻めたウィティカーが初回を取った。

2R、初回は蹴り以外の攻撃がほとんど届かなかったキャノニアのローに、ウィティカーが左ジャブを合わせる。ジャブの差し合いから右ローを蹴ったキャノニアは、ウィティカーの左足を攻撃のターゲットと定めたか。キャノニアの左ハイをブロックしたウィティカーは、近い距離でアッパーを狙う。キャノニアを動かせて、パンチを当てるなど、ウィティカーの試合巧者ぶりが目立つ。

ようやく左ジャブに右フックを合わせたキャノニアが、ローを続ける。残り70秒でダブルレッグからテイクダウン、バックに回ったウィティカーは後ろからハイを狙う。終盤にダブルジャブを決めたウィティカーがこの回もリードした。

最終回、よりサイドの構えになり、戻したウィティカーが左ジャブから前蹴りを見せる。さらに鋭い左ジャブと緩急をつけた攻撃のウィティカーは、左を見せた直後に右ハイキックをヒットさせる。後方に下がり、追い打ちに倒れたキャノニアはクローズドガードへ。直ぐに足を一本抜いたウィティカーは肩固めを仕掛ける。察知したキャノニアにエルボーを落とし、マウントを取ったウィティカーはスクランブル狙いにバックを制する。

キャノニアは胸を合わせにかかり、スタンドへ。残り90秒強となり、両者が離れる。右ローにウィティカーが左フックを合わせ、踏み込みに左ジャブを打っていく。キャノニアは左ハイ、ガードしたウィティカーだが右ジャブを打たれ腰が落ちる。回りつつ、パンチを振るったウィティカーがダブルレッグに。切ったキャノニアがヒザ蹴りを狙うが、バランスを崩す。すぐに立ち上がったキャノニアだが、時間はなくタイムアップに。

ウィティカーがジャッジ3者から29-28という評価を得て判定勝ちした。


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