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【RTU ASIA2022】勝っても笑わない男?! 風間敏臣─01─「思い描いていた人生が、見えてきた」

【写真】目力が強い──風間(C)MMAPLANET

6月9日(木・現地時間)、シンガポールはカレンのシンガポール・インドアスタジアムで開催されるRoad to UFC ASIA Episode01で風間敏臣がクルムアリ・マイマイティトゥハティと戦う。

柔術家として将来が嘱望されていた風間は、MMA転向を果たすとデビュー戦こそ敗れたものの、その後は9連勝を達成した。しかし、4月のPOUNDSTORMでが齋藤奨司に跳びヒザで敗れる。ここからRoad to UFC出場が決まった風間だが、MMAPLANETでは彼を初インタビューし柔術時代からUFCに転じるまで。そしてRoad to UFC出場に向けて話を聞くと、彼の目指す格闘家像──いやプロ格闘家像が浮き彫りになってきた。


──なかなか取材のタイミングが合わず、風間選手はMMAPLANETでインタビューをさせていただくのは初めてとなります。風間選手といえば柔術からMMAに転向し、その組み技の強さでネオブラ優勝、そして石渡伸太郎選手の引退興行~継承~ではバンタム級ワンナイト4人制T優勝と結果を残してきました。そもそも柔術を始めたきっかけは何だったのでしょうか。

「高校3年生まで柔道をやっていて、寝技が好きで。柔道で強くなるために、その寝技をもっと強くする。柔道の寝技が強くなるにはどうすれば良いかを調べて、ブラジリアン柔術を知りました。近くに柔術道場がないかを調べると土浦の近くのかすみがうら市にストライプル茨城、自分の家がある水戸にR-BLOODがありました。どちらも見学に行かせてもらったのですが、ストライプル茨城は柔術に特化していたのでお世話になった形です」

──水戸と土浦、まま離れていないですか。

「ハイ。ただ高校が土浦だったので。部活が終わったら5キロぐらい自転車で移動して、柔術をやって。終わったらまた5キロ戻って、駅に自転車を止めて電車で1時間かけて帰宅していました(笑)」

──土浦で柔道をいえば、もうどこの高校が分かりますが、柔道の戦績はどのようなモノだったのですか。

「高校は県でベスト8程度です」

──十分に立派かと思いますが……。

「中学の時は3位だったので、全然大したことないです」

──柔術を学ぶようになった成果を感じることはありましたか。

「あったとは思いますけど、結果では出ていないですね(笑)。だから大学で柔道という考えもなくなり、つくばの自動車整備の専門学校に進み柔術を続けました。柔道よりも柔術の方が得意だなって感覚があったので、得意なことを続けようと思ったんです」

──柔道は生活の糧にできるというか──就職をすることも可能です。一方で柔術はほぼそうはいかない。そういうなかでどのように柔術と向かい合っていたのですか。

「趣味ではなく競技としてやっていました。最初は整備士の資格を取ろうと考えていたのですが、柔術を続けて世界大会とか見えてきて。柔術ですぐに食べていくことはできなくても、世界まで行けば食べていけるというのはザックリとしてですがありました。そこを目指したいと思っていました」

──ではカルペか、IGLOOだと思いませんでしたか(笑)。

「アハハハハ。あのときはまだIGLOOは、それほど出てきていなかったです(笑)。専門学校を卒業するまでストライプル茨城に所属し、それからは兄が川崎に住んでいでパラエストラ川崎に通っていてので、自分も北田(拓也)先生の指導を受けるようになりました」

──そして2018年と2019年にアジア選手権紫帯ライト級優勝を果たしました。それでもMMAに転じたのは?

「2019年のガナビー杯の準決勝で岩本健汰選手と当たった時に足関節を取られて、右足のアキレス腱を切ってしまいました(※試合はパスを決めて勝利し、トーナメント自体優勝を果たした)。それで半年ぐらいかけて直して、右足に関しては足関節対策をメチャクチャしたんです。そうしたらアジアの決勝で、韓国人選手(チョ・デヨン)に左足をストレートフットロックに取られて靭帯を切られました(笑)。『左足はやってねぇよ(笑)』って。また練習できない期間があって、自分のなかでは、柔術での未来が見えなくなっていました。その時に色々と考えて……、相談させてもらった方から『MMAをやってみたら』という風に言ってもらい、この道を進もうと決めました」

──ストライプル茨城の井上和浩代表は元MMAファイター、修斗のトップ選手でした。井上代表からMMAを勧められたことはなかったですか。

「最初の頃にありました。『打撃やれよ』っていう風に。でもストライプルに入門する前から母親から『打撃だけはやらないでほしい』と言われていたので、ずっと断っていました」

──ノーギの方は?

「ノーギも触れていないです。MMAに来るまで一切触れなかったです。柔術を専門的に教えてもらいました。ずっと柔術で行こうと思っていたので。だから、MMAに転向しようと決めるまで、MMAのことを真剣に考えることもなかったです。TVとかでやっているのを本当に一般人として眺めていただけで。選手個人について、興味を持つこともなかったですし」

──なるほどぉ。それでもMMAに転向した際には、風間選手の持つ柔術の技術が生きると思ったのでしょうか。

「う~ん、なると思っていました(笑)」

──ではHERTSで練習をするようになったのは?

「相談させてもらった時に、電車に実家に戻りながらずっと考えて……『やるなら決めてしまおう』と。両親とヒザを詰めて話し『やらせてくれ』と頼みました。母は本当に反対していました。でも父親が説得してくれた感じで。

相談に乗ってくれた方にMMAで行くことを決めたと話した時に、いくつかジムをリストアップしてくれていて。その流れで『一度、HEARTSを見に行こうか』という話になり、初めて大沢さんと話をして……そのままHEARTSに決めました」

──大沢さん、柔術で強い選手がHEARTSに入ったと喜んでいました。

「そうなんですか(笑)」

──その時はどのようなスタイルのMMAファイターになろうと考えていたのですか。

「どういうっていうのはなかったのですが、取りあえずは柔術を生かしていこうと思っていました。ただ練習を始めると、まるで別モノで。全然上手くいかなくて。掴めないですし、下からの攻めって相手が突き放してくると成立しないじゃないですか。1年ぐらいかけて、寝技を修正しました。常にトップゲームを意識して練習するようになりましたね」

──高校時代からやってきた柔術は、トップを取ると生きましたか。

「いえ、生きているのは今ですね。柔術でもトップの練習をしていなかったので、ゼロスタートのような感じでした」

──トップからの攻めすらMMAを始めてから!! それでも短期間で、フィニッシャー振りを発揮するように!!

「そうですね、極めは柔術の時から『極めないと負け』というのはありました。MMAに必要な練習をしてきて、形になってきたので柔術の経験が生きるようになってきたんじゃないかと自分では思っています。柔術時代は引き込んでいたので、レスリングも大沢さんから『一からやれ』と言われて、言葉通り一からやってきましたし」

──道着の練習は今も続けているのですか。

「ハイ。北田先生とプライベートでさせてもらっています。今は柔術の時より、道着の練習でもトップを意識してやっています」

──MMAファイターに道着の練習は有効でしょうか。

「必要だと思います。必ずしも柔術でないといけないかと言われると、そうではないかもしれないです。でもMMAに寝技は含まれているので、MMAにおいて柔術は一つのツールになる……必要な部分だと思います」

──そんな風間選手に一つ、どうしても伺いたいことがありました。

「ハイ」

──Road to ONEぐらいから試合を撮影させてもらってきたのですが、勝っても喜ばない。憮然とした表情ばかりなので、アレはどうしたことかと。今日、初めて話をさせてもらって笑顔が見られてホッとしたほどで(苦笑)。

「アハハハ。笑っていないですか? 試合後はホッとしているのもあるんですけど、自分が思い描いたように戦えなかったからだと思います」

──ネオブラで優勝した時も、怒っているように見えました。

「あの試合はバックを取られて接戦になってしまって……。バックを取り、コントロールして削るという試合がしたかったのに。それがずっと相手に立たれ続けて、コントロールできなくて。結果、自分が削られて。勝っても、全然嬉しくなかったです(苦笑)。負けた時ぐらいの気分で。あの試合は本当に悔しかったです」

──その後の継承バンタム級Tでも優勝しましたが、デビューから今回のRoad to UFC出場が決まるまで、プロMMAファイターとしてどこを目標にしていたのですか。

「格闘家として食べていくというのは、変わらぬ目標です。今はアルバイトをしながら格闘技の練習をしているので、プロ格闘家とは言えないと思っています。とにかく食えるようになりたい。そのなかでRoad to UFCという話をもらって、凄いチャンスだと捉えています。自分が思い描いていた人生が、叶うところが見えてきたので」

──大沢さんから風間選手は戦う団体を問わない。条件の良い大会で戦っていくと伺ったことがありました。

「アハハハハ。そうですね、何て言うのか……ファイトマネーが高いところで戦うっていう風にあからさまに言ったことはないかと思うんですけど(笑)。自分はどこかのチャンピオンになりたいというわけでなく。本当に食うためにMMAを戦うので、少しでも自分の生活が楽になるなら、その条件を出してくれるところで戦います」

──ケージだ、リングだという思想も持たない?

「持たないですね。早く格闘技一本で生活をしたいので」

<この項、続く>

■視聴方法(予定)
Episode01
6月9日(木・日本時間)
午後3時30分~UFC FIGHT PASS
Episode02
6月9日(木・日本時間)
午後6時30分~UFC FIGHT PASS
Episode03
6月10日(金・日本時間)
午後3時30分~UFC FIGHT PASS
Episode01
6月10日(金・日本時間)
午後6時30分~UFC FIGHT PASS

■ROAD TO UFC AISA2022 Episode01対戦カード

<Road to UFCフェザー級T準々決勝/5分3R>
SASUKE(日本)
イー・チャア(中国)

<Road to UFCライト級準々決勝/5分3R>
パラチン(中国)
キ・ウォンビン(韓国)

<Road to UFCバンタム級準々決勝/5分3R>
風間敏臣(日本)
クルムアリ・マイマイティトゥハティ(中国)

<Road to UFCフライ級準々決勝/5分3R>
チェ・スングク(韓国)
ラマ・スパンディ(インドネシア)

<ライトヘビー級/5分3R>
チャン・ミンヤン(中国)
トゥコ・タクコス(ウクライナ)

■ROAD TO UFC AISA2022 Episode02対戦カード

<Road to UFCバンタム級T準々決勝/5分3R>
シャオ・ロン(中国)
キム・ミンウ(韓国)

<Road to UFCフェザー級準々決勝/5分3R>
松嶋こよみ(日本)
ホン・ジュンヨン(韓国)

<Road to UFCフライ級準々決勝/5分3R>
チウ・ルェン(中国)
ウォーレン・デルロサリオ(フィリピン)

<Road to UFCライト級準々決勝/5分3R>
アイリヤ・ムラトベク(中国)
パワン・マーン・シン(インド)

<フライ級/5分3R>
ショーン・エチェル(豪州)
内田タケル(日本)

■ROAD TO UFC AISA2022 Episode03対戦カード

<Road to UFCフェザー級T準々決勝/5分3R>
シェ・ビン(中国)
イ・ジョンヨン(韓国)

<Road to UFCフライ級準々決勝/5分3R>
堀内佑馬(日本)
トップノイ・キウラム(タイ)

<Road to UFCライト級準々決勝/5分3R>
アンシュル・ジュビリ(インド)
宇佐美正パトリック(日本)

<Road to UFCバンタム級準々決勝/5分3R>
中村倫也(日本)
ググン・グスマン(インドネシア)

<女子ストロー級/5分3R>
ソ・イェダム(韓国)
ジョセフィン・クヌトゥソン(スウェーデン)

■ROAD TO UFC AISA2022 Episode04対戦カード

<Road to UFCバンタム級T準々決勝/5分3R>
野瀬翔平(日本)
ウリジブレン(中国)

<Road to UFCライト級準々決勝/5分3R>
キム・ギョンピョ(韓国)
アスクルバイ(中国)

<Road to UFCフェザー級準々決勝/5分3R>
ルー・カイ(中国)
アンガ・ハンス(インドネシア)

<Road to UFCフライ級準々決勝/5分3R>
パク・ヒョンソン(韓国)
ジェレミア・シレガー(インドネシア)

<ウェルター級/5分3R>
ジョン・アダハー(フィリピン)
キム・ハンソル(韓国)

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【RTU ASIA2022】SASUKEのUFCへの道─01─before Road to UFC「前例のないことをやっていこうかと」

【写真】ラスベガスから戻ってきて、マスタージャパンで以前のように練習を続けているSASUKE(C)MMAPLANET

6月10日(金・現地時間)、シンガポールはカレンのシンガポール・インドアスタジアムで開催されるRoad to UFC ASIA Episode01でイー・チャアと対戦するSASUKE。

修斗世界フェザー級王者のRoad to UFC出場が決まったのは、彼がラスベガスのシンジケートMMAで出稽古を行っている終盤だった。UFCで戦う目標を持ち続けていたSASUKEはRoad to UFC出場決定以前に何を考えていたのか──をまず、訊いた。


──まずラスベガスのシンジケートMMAで3月、4月と2カ月間、出稽古をされていましたが、あの時はRoad to UFCと出場ということは頭にあったのでしょうか。

「全くなかったです。開かれることも知らなかったですし」

──では、このタイミングでベガスで練習をしようと思ったのは?

「ルートはどうであれ、米国で戦いたいということは最初から思って来たことです。修斗でベルトを獲って、そこに行けるかもしれないという可能性が見えてきたときに──実際に海外の試合のオファーもいただきました。ただ色々な事情があって……行けなくて」

──ぶっちゃけ自分が掴んでいた話では昨年10月のPFLフィナーレ大会、そこで勝てば2022年シーズン出場ということだったかと。

「ハイ……。結果、あそこで行かなくて良かったと思います。PFLで戦う話がなくなり、暫らく試合がないという状況はケガもしてないのに初めてでした。その時間をどうしようかと考えた時に、海外に練習に行けるなと思いました。マネージャーから『昔、弘中(邦佳)がUFCと契約した時、そのまま試合をさせたけど、1度海外で練習を経験させていれば結果は違っていたかもしれない(※グラップリングや柔術、ハワイのプロ修斗など試合は経験していた)』という話を聞くことがデキました。『右も左も分からないままUFCへ行った』と。

『そういう先人達の経験からしっかりと学ばないとダメだ』とも言って貰えました。弘中さんも色々と助言をしてくれて、ルートを示してくれました。サステインの坂本さんと会って話した時に『君はコーチがいなく、1人で考えてやってきた。だから君のような選手こそ準備が必要だ』ということを言っていただき、腑に落ちるモノがありました。確かに何も知らないで、飛び込むことは……PFLのオファーは1カ月後だったので。

それでも悩みましたし、もちろん戦いたかったです。いつ試合が組まれるのか分からない状態で、気持ちは若いですけど実年齢は27歳と行ってしまっているので(笑)。残されている時間は少ないと思って、僕自身は戦うつもりでワクチンも接種しました(苦笑)。

ただし実際にUFCを経験した弘中さんの言葉は、絶対に確かなことで。凄く葛藤があったけど、自分で行かないと決めました。今となっては、それが良かったです。経験のあるなしという部分でラスベガスにいた2カ月間で、凄く色々な経験ができました。『これならやっていける』という自信もつきました。それがあったからRoad to UFCで強い選手と戦うことが決まっても変に舞い上がったり、緊張することがないです。だから、あのタイミングでPFLで戦わなかったことは、結果としてプラスになって戻ってきています。

向うで特にUFCで戦っている選手と殴り合い、蹴り合い、倒し合う経験をしました。それで外国人選手のパワー、技術、練習を経験値として貯めることができました。

悩んでどっちかを選択した時、どっちが正解かということではなくて、自分で正解にしないといけないじゃないですか。だからPFLに行かなかった決断、ラスベガスで練習したこともRoad to UFCで優勝して契約をすることで正解にします」

──う~ん、深いです。そしてベガスでの練習ですが、どのようなメンバーと主に練習してきたのでしょうか。

「ジョーダン・ラヴィット、ナタン・レヴィ、ブランドン・ジェンキンス、ヴィンス・モラレス、オーデ・オズボーンとかほとんどのUFCファイターとスパーリングをしてきました。カイル・ラウントリーのようなライトヘビー級の選手とはやっていないですけど(笑)。

あとラスベガスにあるので、色々なUFCファイターが集まるのでドナルド・セラーニとグラップリングのスパーをやりましたし、デロン・ウィンっていうミドル級で一番背の低い選手とも手を合わせました。マラブ・デヴァリシビリともスパーをしましたね」

──ラヴィットやレヴィ、LFAやコンテンダーシリーズから王道のステップアップを果たした選手と肌を合わせた感覚が非常に気になります。

「彼らは凄く考えながら練習していました。もちろん強いです。そのなかで柔軟に考えて……特にジョーダンはそのスタイルを見ても分かるかと思いますが。柔の強さというのか、ケガをしなくて丁寧にできて、抑えるところを抑える。僕がプレスを掛けるスタイルで、クリーンヒットとか貰わないですけど、5分のスパーリングをやったあとに精神的に削られています。ジョーダンとのスパーがそういう意味で、一番しんどかったですね。

ナタンは空手ベースで蹴りが重いです。中間距離の打ち合いとかでの一発とか、凄く重かったです。個性はあれど、柔軟に強かったです」

──ボクシング&レスリングの軸があるなかで、特色を持つ選手も多い。

「その通りですね。個性があります。人数が多いから色々なタイプの選手と練習できるのは当然ですけど、ジムの広さを存分に使った練習、ヘッドコーチのジョン・ウッドがいて、レスリングコーチのフランク・ヒックマンが最初の1カ月ほどいて。他のコーチも実際にスパーに参加して、体を動かしているんですよね。

自分の得意じゃないところで選手に極められたりもします。でも、あの一緒にやる姿勢があるからこそ信頼関係が生まれるというのか。また選手達も、自分で良く考えている。自分で考えてやっている姿を見て、環境は違いますが自分がやってきたことは間違っていなかったと思えました」

──その経験をすると、ずっと向うで練習したくならないですか。

「心の中ではそうです。ただ、今できることを……向うで学んだ技術は全てメモしてきているので、マスタージャパンの上のメンバーに指導しています。向うと同じではないですけど、そうやって指導できるようになることで彼らのレベルも上がり、自分のレベルも上がると思います」

──では帰国後も練習環境などは以前と同じで。

「ハイ、マスタージャパンを中心にあとはパンクラスのフライ級チャンピオンの猿飛流さんと、技術交流をして打ち込みをやったりで。帰国したら、これまでと変わりなく日本でやれるベストのことをやっています」

──ところで実際にはRoad to UFC出場が決まったのは、いつ頃だったのでしょうか。

「最初に話を貰ったのは……ハッキリ覚えていないですけど、4月の頭ですね。Road to UFCがあるから行きたいかと聞かれて、『行きたいです』と即答しました。試合映像とかも送って、暫らく音沙汰がなかったです。でも毎日、練習を繰り返すという日々だったので、そんなに気にすることはなかったです。もうダメかな、多分ないなぐらいに思っていた時に、帰国する1週間前に決まりました。

それでも『じゃあやるか』というぐらいの感じで。嬉しかったですけど、久しぶりの試合だなっていう感じになったぐらいでしたね」

──ではRoad to UFCがこのタイミングでなければ、どのようなステップアップ方法を考えていたのでしょうか。

「修斗で戦うことですね。修斗で防衛をしながら……前チャンピオンがやらなかったことで、道を切り開こうという考えはありました。難しい話ですけど、ベルトを持ったまま他団体のチャンピオンを倒して、団体統一チャンピオンではないですけど、フェザー級の強いのを倒そうと。修斗のベルトを持って、他の団体のチャンピオンに挑戦しようかとか。前例のないことをやっていこうかと薄々考えていました」

<この項、続く>

■視聴方法(予定)
Episode01
6月9日(木・日本時間)
午後3時30分~UFC FIGHT PASS
Episode02
6月9日(木・日本時間)
午後6時30分~UFC FIGHT PASS
Episode03
6月10日(金・日本時間)
午後3時30分~UFC FIGHT PASS
Episode01
6月10日(金・日本時間)
午後6時30分~UFC FIGHT PASS

■ROAD TO UFC AISA2022 Episode01対戦カード

<Road to UFCフェザー級T準々決勝/5分3R>
SASUKE(日本)
イー・チャア(中国)

<Road to UFCライト級準々決勝/5分3R>
パラチン(中国)
キ・ウォンビン(韓国)

<Road to UFCバンタム級準々決勝/5分3R>
風間敏臣(日本)
クルムアリ・マイマイティトゥハティ(中国)

<Road to UFCフライ級準々決勝/5分3R>
チェ・スングク(韓国)
ラマ・スパンディ(インドネシア)

<ライトヘビー級/5分3R>
チャン・ミンヤン(中国)
トゥコ・タクコス(ウクライナ)

■ROAD TO UFC AISA2022 Episode02対戦カード

<Road to UFCバンタム級T準々決勝/5分3R>
シャオ・ロン(中国)
キム・ミンウ(韓国)

<Road to UFCフェザー級準々決勝/5分3R>
松嶋こよみ(日本)
ホン・ジュンヨン(韓国)

<Road to UFCフライ級準々決勝/5分3R>
チウ・ルェン(中国)
ウォーレン・デルロサリオ(フィリピン)

<Road to UFCライト級準々決勝/5分3R>
アイリヤ・ムラトベク(中国)
パワン・マーン・シン(インド)

<フライ級/5分3R>
ショーン・エチェル(豪州)
内田タケル(日本)

■ROAD TO UFC AISA2022 Episode03対戦カード

<Road to UFCフェザー級T準々決勝/5分3R>
シェ・ビン(中国)
イ・ジョンヨン(韓国)

<Road to UFCフライ級準々決勝/5分3R>
堀内佑馬(日本)
トップノイ・キウラム(タイ)

<Road to UFCライト級準々決勝/5分3R>
アンシュル・ジュビリ(インド)
宇佐美正パトリック(日本)

<Road to UFCバンタム級準々決勝/5分3R>
中村倫也(日本)
ググン・グスマン(インドネシア)

<女子ストロー級/5分3R>
ソ・イェダム(韓国)
ジョセフィン・クヌトゥソン(スウェーデン)

■ROAD TO UFC AISA2022 Episode04対戦カード

<Road to UFCバンタム級T準々決勝/5分3R>
野瀬翔平(日本)
ウリジブレン(中国)

<Road to UFCライト級準々決勝/5分3R>
キム・ギョンピョ(韓国)
アスクルバイ(中国)

<Road to UFCフェザー級準々決勝/5分3R>
ルー・カイ(中国)
アンガ・ハンス(インドネシア)

<Road to UFCフライ級準々決勝/5分3R>
パク・ヒョンソン(韓国)
ジェレミア・シレガー(インドネシア)

<ウェルター級/5分3R>
ジョン・アダハー(フィリピン)
キム・ハンソル(韓国)

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【RTU ASIA2022】「全身全霊で挑む覚悟はできている」Road to UFCへ、松嶋こよみ─01─

【写真】タイトルの言葉通り。練習中の松嶋の姿だった(C)MMAPLANET

6月9日(木・現地時間)、シンガポールはカレンのシンガポール・インドアスタジアムで開催されるRoad to UFC ASIA Episode02で松嶋こよみがホン・ジュンヨンと対戦する。

10月で30歳、日本人ファイターにとってはUFC出場への大きな障害となってきた年齢というハンデを払拭できる恰好の機会が、運よく訪れた。それでも言葉は静かな松嶋こよみの身の内に宿る想いを尋ねた。


──練習を少し拝見させていただいたのですが、すこぶる動きが良いように見ました。それと4年振りの北米ウェイトの影響が、ONEの時と試合前の体つきが違うように感じました。

「ONEのフェザー級より4キロほど落とさないといけないので、搾り方も今までとは違うというのはあります。ただ体調とかは余り変わりなく、良い感じで仕上がっています」

──変わりないということは、より良いということでもないと?

「そうですね……なんというか、最後の搾り切りをせずに試合をしてきたので、そこからもう一歩搾らないといけないということで、ガっと集中力も増している感じはあります」

──正直なところ、ここ数年に一番良い表情で話しているように見えます。特に3月、4月と比較すると別人かと。

「ハハハハ。ハイ、そうですね……本当に先が見えないところから、やっと……。チョット自分に嘘をついていたということではないですが、今、その場にいる時の感情で戦ってきてはいたのですが、本当に戦いたいのはUFCと気持ちがありました。今、堂々とUFCで戦いたいと言える状態になって、心の曇りが晴れたような感じはありますね」

──ONEを離れることを決めてから、思ったようにコトが運ばないことの連続だったことは4月のインタビューで読者にも伝えられました。最終的にRoad to UFC出場が決まった。トントン拍子で決まったわけでない、UFCに対する想いは他の出場選手とは違うという気持ちはありますか。

「間違いなくあると思います。ただ他の選手がどのような想いでいるのかは分からないので、比較することに意味があるとは思わないです。僕はコレに賭けているし、コレでダメなら先はないわけですから。だから全力で……全身全霊で挑む覚悟はできているし、そういう準備はしています」

──全身全霊で挑む戦いがUFCとの契約が懸かったトーナメントであるという状況は?

「道が見えている。ゴールが見えています。フィーダーショーなら、いつ引っ掛かるか分からない。ゴールが見えないなかで戦っているわけではないので。気合はいつでも入っているけど、これまでとは全然違う心持ちというのはあります」

──明確なタイムラインが見えないと、人間はしんどいモノです。マラソンでトラックに入ったのに、何週走ればゴールなんだっていう状況で記事を書くと筆は相当に乱れます(笑)。

「そういうことだと思います。何のコトか分からないですけど(笑)」

──そしてRoad to UFC、簡単な選手はいないという大前提で未知の中国勢も怖いですが、やはり韓国勢が最大のライバルになって来るかと。そして初戦の相手はコロナ禍のK-MMA界でドロドロに戦い、勝って来たAngel’s FCとDouble GFCフェザー級王者のホン・ジュンヨンになりました。

「何も思わないです。対戦相手に関しては……誰と戦っても勝たないといけない──本当は圧倒してトーナメントを締めくくりたいので。ONEで最初の相手がマラット・ガフロフと戦うことになった時のような『コイツか……』という気持ちは一切ないです。最初から映像も確認できる相手で、戦いやすいと思っています。

誰が相手でもやることは同じで。自分の創ってきたことを出すだけなので。次の相手は、コイツかという感覚です」

──とはいえ、あの精神的及び肉体的なタフさは出場選手随一でないかと思われます。自分の動きがデキていても、相手が構わず動き続ける。その辺りでリズムを失うことが一番怖い、そんな相手ではないかと。

「トノン戦はずっと相手のペースで戦って失敗をした部分があります。だからこそ今、あの時にデキていなかったことをやっています。今日のスパーリングのように5分間の間に色々な戦い方をする相手と向き合い、あらゆる部分が必要な練習をしています。泳いだり、走ったりするトライアスロンのように。なので、試合中でも切り替えはできるとは思っています。

もちろん相手のペースに飲まれることもあるはずです。でも彼がこれまで戦ってきた相手にはない距離の取り方、動き方をするので逆にわざと追わせたりできるんじゃないかと思っています」

──多くのMMAファンは松嶋選手の最後の印象が、足関節を防いでいる姿かと思います。あれから1年半、MMAファイター松嶋こよみはどの点が最も変わりましたか。

「トノンと戦った時も、キム・ジェウン戦からレベルアップはしていました。グラップリングに対する対処能力も上がっていたし。そこからさらに全体的に良くなっているかと思います。

倒せる技が増えたというか……これで倒せると思えるモノが多くなりました。技のレパートリーも増えましたし、そこを出せたら……。出せたらではなく、出すんですけど。試合間隔が1年半空いているので、勘とか鈍っているかもしれないです。でも、どうすれば倒せるのかを組み立てることができるようになったので、そこを試合で出します」

──打撃の種類というか、質が変わってきたと思います。特に蹴りが変化したかと思いますが、ボクシング&レスリングではなく、足技のある空手&レスリングの融合も進んでいるのでしょうか。

「蹴り終わりのテイクダウンもレパートリーのなかにあります。ただ僕はコンビネーションとか、何かの技のつなぎではなくテイクダウンに入る角度を意識しています。全般的に殴る時も蹴る時も、組む時も自分がどこにいるのかを意識して戦う。コンビネーションで何と何を組み合わせるのかということではなく、臨機応援に組み合わせることができるのが僕の強味で、その部分ことかなり進化していると思います」

<この項、続く>

■視聴方法(予定)
Episode01
6月9日(木・日本時間)
午後3時30分~UFC FIGHT PASS
Episode02
6月9日(木・日本時間)
午後6時30分~UFC FIGHT PASS
Episode03
6月10日(金・日本時間)
午後3時30分~UFC FIGHT PASS
Episode01
6月10日(金・日本時間)
午後6時30分~UFC FIGHT PASS

■ROAD TO UFC AISA2022 Episode01対戦カード

<Road to UFCフェザー級T準々決勝/5分3R>
SASUKE(日本)
イー・チャア(中国)

<Road to UFCライト級準々決勝/5分3R>
パラチン(中国)
キ・ウォンビン(韓国)

<Road to UFCバンタム級準々決勝/5分3R>
風間敏臣(日本)
クルムアリ・マイマイティトゥハティ(中国)

<Road to UFCフライ級準々決勝/5分3R>
チェ・スングク(韓国)
ラマ・スパンディ(インドネシア)

<ライトヘビー級/5分3R>
チャン・ミンヤン(中国)
トゥコ・タクコス(ウクライナ)

■ROAD TO UFC AISA2022 Episode02対戦カード

<Road to UFCバンタム級T準々決勝/5分3R>
シャオ・ロン(中国)
キム・ミンウ(韓国)

<Road to UFCフェザー級準々決勝/5分3R>
松嶋こよみ(日本)
ホン・ジュンヨン(韓国)

<Road to UFCフライ級準々決勝/5分3R>
チウ・ルェン(中国)
ウォーレン・デルロサリオ(フィリピン)

<Road to UFCライト級準々決勝/5分3R>
アイリヤ・ムラトベク(中国)
パワン・マーン・シン(インド)

<フライ級/5分3R>
ショーン・エチェル(豪州)
内田タケル(日本)

■ROAD TO UFC AISA2022 Episode03対戦カード

<Road to UFCフェザー級T準々決勝/5分3R>
シェ・ビン(中国)
イ・ジョンヨン(韓国)

<Road to UFCフライ級準々決勝/5分3R>
堀内佑馬(日本)
トップノイ・キウラム(タイ)

<Road to UFCライト級準々決勝/5分3R>
アンシュル・ジュビリ(インド)
宇佐美正パトリック(日本)

<Road to UFCバンタム級準々決勝/5分3R>
中村倫也(日本)
ググン・グスマン(インドネシア)

<女子ストロー級/5分3R>
ソ・イェダム(韓国)
ジョセフィン・クヌトゥソン(スウェーデン)

■ROAD TO UFC AISA2022 Episode04対戦カード

<Road to UFCバンタム級T準々決勝/5分3R>
野瀬翔平(日本)
ウリジブレン(中国)

<Road to UFCライト級準々決勝/5分3R>
キム・ギョンピョ(韓国)
アスクルバイ(中国)

<Road to UFCフェザー級準々決勝/5分3R>
ルー・カイ(中国)
アンガ・ハンス(インドネシア)

<Road to UFCフライ級準々決勝/5分3R>
パク・ヒョンソン(韓国)
ジェレミア・シレガー(インドネシア)

<ウェルター級/5分3R>
ジョン・アダハー(フィリピン)
キム・ハンソル(韓国)

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【RTU ASIA2022】福岡から世界へ。野瀬翔平─01─「そう簡単にいかないということを想定をして」

【写真】インタビューにも徐々に慣れてきた感がある野瀬(C)MMAPLANET

6月10日(金・現地時間)、シンガポールはカレンのシンガポール・インドアスタジアムで開催されるRoad to UFC ASIA Episode04で元UFCファイター=ウリジブレンと戦う野瀬翔兵。

Road to UFC出場が正式発表された2日後に、野瀬は闘裸男27で修斗公式戦を戦った。なぜ、何かあったら取り返しがつかない試合に臨んだのか。今回の出場選手で、唯一の地方在住ファイターにRoad to UFC出場に向けて、どのような心境でいるのかを訊いた。


(C)TORAO

──Road to UFC出場の野瀬選手、UFC契約を賭けた戦いに挑みます。

出場が正式発表されてから2日後に闘裸男に出場し、藤川智史選手と試合をしましたね。

「僕が先生からRoad to UFCに出場できると聞いたのは、1カ月前ぐらいでした(※取材は5月25日に行われた)。その前から話はあったようですが、弘中(邦佳)先生からは聞いていなかったです
弘中 UFCの方のリストには入れてもらっている感じで、その間は伝えていなかったです。4週間ぐらい前に出場できることが決まったので伝えました。

──では藤川選手との試合、どのような気持ちで戦っていたのですか。

「絶対に勝たないといけないのは当たり前で。打撃でダウンでもしたら、脳のダメージでRoad to UFCに出られなくなるので……。それに判定でギリギリで勝っても、誰もが『行っても無駄だろう』って思うので、しっかりと差を見せて勝たないといけないと思っていました」

──UFC行きのチャンスを考えると、欠場させてほしいという風に主催者に伝えることはできなかったのでしょうか。

「先生とも相談をしたのですが、この試合に出ることでトーナメントがなくなるなら欠場したいという気持ちはありました」

──選手としては当然です。闘裸男の福岡大会、コロナで2年連続中止になりようやく開催されることになった。関係者の努力は相当のモノだったとしても、選手個人の将来を考えると……。弘中さん、その辺りはどのように考えておられたのですか。

弘中 野瀬の試合はこの話の前から決まっていて、出られるかどうか分からない状況の時に多くの会員さんがチケットを買ってくれていました。そして出られることが決まっても正式発表がないから、コレを理由に欠場とも言えない状況で。僕もケガなら、試合に出させることは絶対にしないですが、ここまで山本(陽一TNS代表)さんが努力してきた初の福岡大会で『デカい大会に出ることが決まったので、ハイ、サヨナラ』なんて人間的に……自分も義理があるので言えないです。

もう一つは野瀬の目の前で言うコトじゃないかもしれないですけど、野瀬がUFCに進むのであれば、これから2、3年掛けて修斗のチャンピオンになってからだという腹積もりでいました。だから今回は当然、試合は勝つつもりで挑みますが、現状の日本においてアジアの将来性のある選手と戦う経験ができる。そういう貴重な経験を詰めるという目的もあります。ここで転んでも彼は将来的にUFCに行く力をつけて、契約する機会に恵まれると信じているので。

それに藤川選手に負けているようでは、Road to UFCに出て勝てるわけがない。だから普通に勝ってからシンガポールへ行こうと。そうでないとUFCで戦える力なんてないという風に僕は思っていました。

──師匠との信頼関係にヒビが入ることはなかったですか(笑)。

「全然、そんなことないです。その通りだと思いました」

──近しい人もその判断を支持してくれましたか。

「誰も知らなかったです。正式発表がないから、伝えることもできなくて。会員さんやチームメイトが知ったのも試合の2日前だったので」

弘中 僕と荒牧(誠マスタージャパン福岡メインインストラクター)、本人の3人しか知らなかったです。

──なるほどぉ。しかし、色々と考える期間になり……結果として75秒の秒殺でミッションクリア。晴れてRoad to UFCに集中できたわけですね。

「試合に勝った時は『ヨッシャー』って喜ぶんですけど、今回は『良かったぁ』というホッとした気持ちしかなかったです。どこもケガがないかとか、そこばかり気になって」

──試合に勝っても、気を抜く暇もなかったのではないですか。

「ハイ。次の日、月曜日から普通に追い込み練習を始めました」

──とはいえ『ここで負けても、まだこれからがある』という言葉が弘中さんから聞かれましたか、野瀬選手のなかにも良い経験になるという考えがあるのでしょうか。

「もちろん、今までやってきた選手より強いので良い経験になるとは思います。でも、優勝するつもりで出ます。優勝してUFCに行きます」

──対戦相手は中国人元UFCファイターのウリジブレンです。どのような印象を持っていますか。

「う~ん……勝てない相手ではないです。でも楽に勝てる相手でもない。ピンチもあるけど、極めるチャンスもあると思います」

──正直、もっと自信のある言葉が聞かれるかと思っていました。

「フフフ。そんなに甘くないです。ここ最近はポンポンと極めることができていて、そうなったらそうなるかと思います。でも、そうはならない。そう簡単にいかないということを想定をして練習をしています」

──UFCの3試合を視る限り、この選手に負けていてはUFC云々ではないということになる。そのようなパフォーマンスだと自分は感じています。

「その通りだと思います。あの選手に負けるようでは『お前はUFCレベルじゃない』と言われたようなモノなので、しっかりと勝たないといけない相手です。ここで負けるとUFCという言葉を口に出すこともできないと思っています」

──チート・ヴェラに負けるのは致し方ない。そしてジョナサン・マルチネスも今は3連勝中でオクタゴン7勝3敗の選手です。ただロランド・ディに負けた試合にしても、核となる武器がないというか。掴みどころがない。中国人ファイター特有のパワフルさや空振りでも怖いパンチというモノが見られない選手かと。

「ハイ。コレが強いというのはないです。どうなんだろうなぁっていう感じの選手です。瞬発力もあまり感じられないです。ただUFC以後の試合を視ることができなくて、最近の3年間の試合をチェックできていないので──あの時より強いと思って戦います。

とにかく相手に合わせずに自分のやるべきことをやり続けます。組みは自分の方が絶対に強いと思いますし、打撃も怖がることなく組める時に組んで、極める時に極める。相手に合わせないで戦いたいです」

<この項、続く>

■視聴方法(予定)
Episode01
6月9日(木・日本時間)
午後3時30分~UFC FIGHT PASS
Episode02
6月9日(木・日本時間)
午後6時30分~UFC FIGHT PASS
Episode03
6月10日(金・日本時間)
午後3時30分~UFC FIGHT PASS
Episode01
6月10日(金・日本時間)
午後6時30分~UFC FIGHT PASS

■ROAD TO UFC AISA2022 Episode01対戦カード

<Road to UFCフェザー級T準々決勝/5分3R>
SASUKE(日本)
イー・チャア(中国)

<Road to UFCライト級準々決勝/5分3R>
パラチン(中国)
キ・ウォンビン(韓国)

<Road to UFCバンタム級準々決勝/5分3R>
風間敏臣(日本)
クルムアリ・マイマイティトゥハティ(中国)

<Road to UFCフライ級準々決勝/5分3R>
チェ・スングク(韓国)
ラマ・スパンディ(インドネシア)

<ライトヘビー級/5分3R>
チャン・ミンヤン(中国)
トゥコ・タクコス(ウクライナ)

■ROAD TO UFC AISA2022 Episode02対戦カード

<Road to UFCバンタム級T準々決勝/5分3R>
シャオ・ロン(中国)
キム・ミンウ(韓国)

<Road to UFCフェザー級準々決勝/5分3R>
松嶋こよみ(日本)
ホン・ジュンヨン(韓国)

<Road to UFCフライ級準々決勝/5分3R>
チウ・ルェン(中国)
ウォーレン・デルロサリオ(フィリピン)

<Road to UFCライト級準々決勝/5分3R>
アイリヤ・ムラトベク(中国)
パワン・マーン・シン(インド)

<フライ級/5分3R>
ショーン・エチェル(豪州)
内田タケル(日本)

■ROAD TO UFC AISA2022 Episode03対戦カード

<Road to UFCフェザー級T準々決勝/5分3R>
シェ・ビン(中国)
イ・ジョンヨン(韓国)

<Road to UFCフライ級準々決勝/5分3R>
堀内佑馬(日本)
トップノイ・キウラム(タイ)

<Road to UFCライト級準々決勝/5分3R>
アンシュル・ジュビリ(インド)
宇佐美正パトリック(日本)

<Road to UFCバンタム級準々決勝/5分3R>
中村倫也(日本)
ググン・グスマン(インドネシア)

<女子ストロー級/5分3R>
ソ・イェダム(韓国)
ジョセフィン・クヌトゥソン(スウェーデン)

■ROAD TO UFC AISA2022 Episode04対戦カード

<Road to UFCバンタム級T準々決勝/5分3R>
野瀬翔平(日本)
ウリジブレン(中国)

<Road to UFCライト級準々決勝/5分3R>
キム・ギョンピョ(韓国)
アスクルバイ(中国)

<Road to UFCフェザー級準々決勝/5分3R>
ルー・カイ(中国)
アンガ・ハンス(インドネシア)

<Road to UFCフライ級準々決勝/5分3R>
パク・ヒョンソン(韓国)
ジェレミア・シレガー(インドネシア)

<ウェルター級/5分3R>
ジョン・アダハー(フィリピン)
キム・ハンソル(韓国)

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ABEMA LFA MMA MMAPLANET o ONE Road to UFC SASUKE TJ・ディラショー UFC イ・ジョンヨン カーラ・エスパルザ キム・ギョンピョ キム・ハンソル シャオ・ロン チャールズ・ジョンソン トップノイ・キウラム パク・ヒョンソン ローズ・ナマジュナス 中村倫也 内田タケル 堀内佑馬 宇佐美正パトリック 松嶋こよみ 野瀬翔平 風間敏臣

【RTU ASIA2022】世界に立ち向かうJ-MMAファイター(10)堀内佑馬─01─ 「僕の夢が、また一つ叶う」

【写真】さぁ、いよいよという空気もありつつ──インタビュー中は終始、淡々としている風でもあった堀内だが──後半掲載予定のある質問にぐっと表情も言葉は厳しくなかったことがあった(C)MMAPLANET

6月10日(金・現地時間)、シンガポールはカレンのシンガポール・インドアスタジアムで開催されるRoad to UFC ASIA Episode03で堀内佑馬が、トップノイ・キウラムとRoad to UFCフライ級トーナメント準々決勝を戦う。

UFC行きを賭けた8人制トーナメントに、カリフォルニア州アーバインから乗り込む堀内は、他の日本人選手と違い米国を拠点にMMAに打ち込み、UFCファイターを目指してきた。

再開──2022年、春(※既に初夏)~世界に立ち向かうJ-MMAファイター特集~。第10弾は堀内佑馬の言葉をお伝えしたい。


──6月10日、シンガポールでRoad to UFC出場の堀内選手ですが、アーバインから現地に向かうのですか。

「ハイ、4日に出発します」

──今大会はコーナーマン1人分のチケットが出ると聞いています。

「そうですね。(コリン)オーヤマ・コーチと行きます。PPVショーにチーム・オーヤマから選手が出ているわけでなく、僕のためにシンガポールまで行ってくれるんです」

──なるほど。ところで時差のない日本で調整をしようという考えはなかったですか。

「なかったです。試合をするだけなんで。時差ぼけも大丈夫だと思うんですけど、なったらなったでその時に考えます(笑)。そこまで時差を気にすることはないです」

──日本からでも7時間以上で、その前に太平洋を越えてくる出場選手に他にいないかと思います。

「全部で19時間、飛行機に乗っているみたいで……辛いですねぇ(笑)。結構、きつそうだと思います」

──ともあれ3つ勝てばUFCという状況での試合になります。

「最高ですね。皆は『ここが夢じゃない』って言いますけど、僕はいっぱい夢を持っていて。UFCに行くのも夢、チャンピオンになるのも夢、一つの勝利も夢なんで。そういう部分では、Road to UFCで戦うことで僕の夢が、また一つ叶うという気持ちです」

──昨年11月にマーク・クリコマを1分52秒でKOし、そこから試合がなかったです。この間というのは、どのような方法でステップアップを図ろうとしていたのでしょうか。

「ショートノーティスでUFCからオファーがあれば出られる。そういう話になっていて、それから3月か4月にベガスのコンテンダーシリーズで戦うという話が来ました。でも僕はアジア人なんで、UFCが最終的にシンガポールでやるRoad to UFCに回した感じだと思います」

──コンテンダーシリーズなら1試合、なぜ3試合勝たないといけない方に回されるんだよという気持ちにはならなかったですか。

「なりましたね、正直(笑)。最初はトーナメントだと思っていなかったです。それからトーナメントとワンマッチがあると聞いたので、ワンマッチで組んでくれないかと期待していました(苦笑)。でも、僕はそういうこともプラスでしか考えていなくて。UFCは甘くないから、行くまでに強いアジア人と戦うことができることをプラスだと捉えています。

大切なのはUFCに行ってからなので。それまでに良い経験をしようと思っています」

──その一方でLFAフライ級王座を争ったチャールズ・ジョンソンが、コンテンダーシリーズを飛び越えて7月にUFCデビューを飾ります。

「(ムハマド)モカエフ戦ですよね。多分、チャールズのこの話はモカエフの相手が見つからなくてオファーが行ったんだと思います。アイツがそれでやるって言ったわけだし、勝ってくれって祈るだけです(笑)」

──まさに堀内選手が狙っていたショートノーティス待ちに近い契約かと思われるのですが、堀内選手もその境遇を経験してどのような気持ちで過ごしていたのですか。

「常にファイトキャンプをしている感じで、体重をキープして……僕としては良いことだったと考えています」

──この間の練習はこれまで通りチーム・オーヤマとONE柔術で?

「そうですね、オーヤマ・コーチ。そしてジヴァ(サンタナ)さんの柔術、あとアレックス(ペレス)が連れて行ってくれたのですが、TJ・ディラショーの打撃コーチのタイラー(ウァンブルズ)がやっているクラシック・ファイトチームで、ミットを持ってもらっています。タイラーはアレックスのコーナーにも就いていて」

──オレンジ一帯のジムだけでなく、SNSでラスベガスにいる堀内選手の姿もよく見られたという印象があります。

「アレックスやルイス(スモルカ)の試合の時にラスガスに一緒に連れて行ってもらいPIで練習できました。アレも凄く良い経験になりました。

──そして俄然、日本で注目を集めているイリディアム・スポーツ・エージェンシーとの契約も果たしています。チーム・オーヤマからイリディアムという流れは、いよいよUFCへという環境が整ってきたと考えることができるでしょうか。

「もともとイリディアムのジェイソン(ハウス)はチーム・オーヤマで練習していた時期があり、コーチとも親しいですし……僕も5年ぐらい前から知っていて、契約自体も去年の2月に交わしました。オートマチックというか、自然に契約しました」

(C)YUMA HORIUCHI

──そのチーム・オーヤマといえばカーラ・エスパルザがUFC世界女子ストロー級王者に返り咲きました。

世にも不思議なタイトル戦でしたが……。

「素晴らしかったです。あの世界戦の前、僕がローズ・ナマジュナス対策のメインパートナーをやらせてもらっていて。カーラは練習に向かう姿勢も素晴らしいですし、とにかくメチャクチャ強いです。女子でこんなに強い選手がいるのかって……。僕の考えではローズは一度やっているから、テイクダウンを取られた後とかが怖くてあんな風になってしまったんだと思います。

あの空間の中でしか分からない何が絶対にあるでしょうね。スパーリングをしていたから分かるんですけど、カーラは凄くプレッシャーがあるんです。とにかくテイクダウンが凄いですから。で、ローズは出られなくなって……ああいう試合になってしまったんだと」

──それにしてもエスパルザは、前に出てこずカウンター狙いのみのナマジュナスに遠い距離からでも組みついてテイクダウンを奪っていました。

「あの距離でテイクダウンができるのは凄いです。僕もアリゾナまで見に行って、大会後は皆でパーティーでした(笑)」

──その場で戦うために、まず6月はトップノイとの試合をクリアしなければなりません。トップノイの印象を教えていただけますか。

「それこそ7年ぐらい前にタイガームエタイに行った時にトップノイが、MMAに転向したての頃で、一緒に練習したことがあるんです」

<この項、続く>

■視聴方法(予定)
Episode01
6月9日(木・日本時間)
午後3時30分~UFC FIGHT PASS
Episode02
6月9日(木・日本時間)
午後6時30分~UFC FIGHT PASS
Episode03
6月10日(金・日本時間)
午後3時30分~UFC FIGHT PASS
Episode01
6月10日(金・日本時間)
午後6時30分~UFC FIGHT PASS

■ROAD TO UFC AISA2022 Episode01対戦カード

<Road to UFCフェザー級T準々決勝/5分3R>
SASUKE(日本)
イー・チャア(中国)

<Road to UFCライト級準々決勝/5分3R>
パラチン(中国)
キ・ウォンビン(韓国)

<Road to UFCバンタム級準々決勝/5分3R>
風間敏臣(日本)
クルムアリ・マイマイティトゥハティ(中国)

<Road to UFCフライ級準々決勝/5分3R>
チェ・スングク(韓国)
ラマ・スパンディ(インドネシア)

<ライトヘビー級/5分3R>
チャン・ミンヤン(中国)
トゥコ・タクコス(ウクライナ)

■ROAD TO UFC AISA2022 Episode02対戦カード

<Road to UFCバンタム級T準々決勝/5分3R>
シャオ・ロン(中国)
キム・ミンウ(韓国)

<Road to UFCフェザー級準々決勝/5分3R>
松嶋こよみ(日本)
ホン・ジュンヨン(韓国)

<Road to UFCフライ級準々決勝/5分3R>
チウ・ルェン(中国)
ウォーレン・デルロサリオ(フィリピン)

<Road to UFCライト級準々決勝/5分3R>
アイリヤ・ムラトベク(中国)
パワン・マーン・シン(インド)

<フライ級/5分3R>
ショーン・エチェル(豪州)
内田タケル(日本)

■ROAD TO UFC AISA2022 Episode03対戦カード

<Road to UFCフェザー級T準々決勝/5分3R>
シェ・ビン(中国)
イ・ジョンヨン(韓国)

<Road to UFCフライ級準々決勝/5分3R>
堀内佑馬(日本)
トップノイ・キウラム(タイ)

<Road to UFCライト級準々決勝/5分3R>
アンシュル・ジュビリ(インド)
宇佐美正パトリック(日本)

<Road to UFCバンタム級準々決勝/5分3R>
中村倫也(日本)
ググン・グスマン(インドネシア)

<女子ストロー級/5分3R>
ソ・イェダム(韓国)
ジョセフィン・クヌトゥソン(スウェーデン)

■ROAD TO UFC AISA2022 Episode04対戦カード

<Road to UFCバンタム級T準々決勝/5分3R>
野瀬翔平(日本)
ウリジブレン(中国)

<Road to UFCライト級準々決勝/5分3R>
キム・ギョンピョ(韓国)
アスクルバイ(中国)

<Road to UFCフェザー級準々決勝/5分3R>
ルー・カイ(中国)
アンガ・ハンス(インドネシア)

<Road to UFCフライ級準々決勝/5分3R>
パク・ヒョンソン(韓国)
ジェレミア・シレガー(インドネシア)

<ウェルター級/5分3R>
ジョン・アダハー(フィリピン)
キム・ハンソル(韓国)

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ABEMA MMA MMAPLANET o ONE Road to UFC SASUKE UFC アレアンドロ・カエタノ イ・ジョンヨン キック キム・ギョンピョ キム・ハンソル キャプテン☆アフリカ シャオ・ロン パク・ヒョンソン 中村倫也 修斗 内田タケル 堀内佑馬 宇佐美正パトリック 松嶋こよみ 澤田千優 野瀬翔平 風間敏臣

【RTU ASIA2022】準決でSASUKE×松嶋も?!トーナメント枠の怪……。Zuffaの推しは、どの国?

【写真】昨日の修斗後楽園ホール大会でケージの中からRoad to UFCへ意気込みを語ったSASUKE。また松嶋こよみも澤田千優のコーナーで後楽園にいた(C)MMAPLANET

23日(月・現地時間)、UFC ASIAより6月9日(木・同)、&10日(金・同)にシンガポール・インドアスタジアムで開催される、Road to UFC AIAの対戦カードと同時にトーナメント枠が発表された。

階級別に整理すると、対戦カードは以下のようになり全階級Fight Aの勝者とBの勝者、Cの勝者とDの勝者が準決勝で対戦する。

【フライ級】
Fight A
チェ・スングク(韓国)✖ラマ・スパンディ(インドネシア)
Fight B
チウ・ルェン(中国)✖ウォーレン・デルロサリオ(フィリピン)
Fight C
堀内佑馬(日本)✖トップノイ・キウラム(タイ)
Fight D
パク・ヒョンソン(韓国)✖ジェレミア・シレガー(インドネシア)

【バンタム級】
Fight A
風間敏臣(日本)✖クルムアリ・マイマイティトゥハティ(中国)
Fight B
中村倫也(日本)✖ググン・グスマン(インドネシア)
Fight C
シャオ・ロン(中国)✖キム・ミンウ(韓国)
Fight D
野瀬翔平(日本)✖ウリジブレン(中国)

【フェザー級】
Fight A
SASUKE(日本)✖イー・チャア(中国)
Fight B
松嶋こよみ(日本)✖ホン・ジュンヨン(韓国)
Fight C
シェ・ビン(中国)✖イ・ジョンヨン(韓国)
Fight D
ルー・カイ(中国)✖アンガ・ハンス(インドネシア)

【ライト級】
Fight A
パラチン(中国)✖キ・ウォンビン(韓国)
Fight B
アイリヤ・ムラトベク(中国)✖パワン・マーン・シン(インド)
Fight C
アンシュル・ジュビリ(インド)✖宇佐美正パトリック(日本)
Fight D
キム・ギョンピョ(韓国)✖アスクルバイ(中国)


フェザー級で初戦を順調に勝利すればSUSUKEと松嶋こよみが準決勝でぶつかる。このトーナメント枠は日本人UFCファンタ―の誕生を心から願うファンは残念、非情と思うしかないないだろう。

北米MMAのトーナメント戦は決勝で同国対決になること避けるパターンと、決勝に米国人を残す手法が見られるが、米国人のいないトーナメントでZuffaはどこの国の選手を推しているのか。フェザー級は中国人選手が3人、韓国人選手と日本人選手がそれぞれ2人、そしてインドネシア人が1名で構成されている。

バンタム級のように中国人選手が3人、日本人選手が3人、韓国とインドネシアが1人ずつなら、日本勢の風間と中村が初戦をクリアすれば準決勝で当たることは致し方ない。その一方で出場国が被っているのが韓国だけのフライ級ではチェ・スングクとパク・ヒョンソンは別の山に入り、同朋対決が実現したとしてもファイナルになる。

ライト級では中国勢が3名なので、彼らが準決で潰し合うのは必然だが、2名出場の韓国とインド勢は山が分かれている。その一方で──初戦が終わる前から、捕らぬ狸の皮算用ではないが、フェザー級のSASUKEと松嶋、バンタム級の風間と中村が準々決勝をクリアすれば、少なくともこの2階級で日本人のファイナル出場は確定し、UFCファイター誕生の可能性は高くなる。

シェ・ビン(C)Zuffa/UFC

いずれにせよMMAは個人種目、国別対抗戦ではない。UFC出場を目指す選手たちに対戦相手の国籍は関係なく、誰だろうが眼前の相手を倒すしかない。

そんなUFCへの出場権を賭けた戦いだが、契約を勝ち取った後を考えると昨年のコンテンダーシリーズで敗北を喫しているチロ・ルェン、シャオ・ロン、シェ・ビンとUFCで3戦3敗だったウリジブレンら中国勢に遅れを取るようでは話にならない。

彼らが勝ち残ると、アジア勢はこの程度という烙印を押されかねないだろう。そうなると、やはり日本勢の最大のライバルとなるのは韓国勢、そして注意を怠ることができないのが国際的な舞台デビューとなる他の中国勢だ。

フライ級では堀内はトップノイに勝てば準決勝でパク・ヒョンソンと当たることになるが、この後半の山の方が勝ち上がりは厳しいという見方は間違っていないだろう。バンタム級は風間の相手のクルムアリ・マイマイティトゥハティは未知数だが、風間のスタイルがハマれば参加選手全員を極めることは可能だ。

中村と戦うグスマンは、ONE MMAでの試合を見る限りウェルラウンダーでハイや右ミドルという蹴りを使いこなし、テイクダウンを奪うこともでる。ただし秀でているモノがあるかといえば、強力な武器は持っていない。アレアンドロ・カエタノにあの動きができた中村であれば、初戦突破はデフォルトだ。

野瀬はパワフルな打撃を受けた時に、どのように彼の体が反応するのか。地元福岡ではキック大会で、実戦特訓をしたこともある野瀬は、初戦を勝ち上がったとしても最難関のキム・ミンウが待ち受けることになる。

ライト級でパトリックが戦うアンシュル・ジュビリは、試合映像を見る限り打も倒も極もある。とはいえ対戦相手がインド勢でキャリア10戦以下の選手ばかり。その実力をどう判断して良いかの非常に難しい。

キム・ギョンピョ

そんなジュビリをクリアすると、パトリックに対しても、準決勝で待ち受けているのは韓国のキム・ギョンピョになるだろう。

キャリア13戦、10勝3敗。修斗ではキャプテン☆アフリカを110秒でパウンドアウトするなど、組んで寝かせての打撃が強く、試合が長引く削り合いにも強い。

日本勢対決、そして✖韓国と日本からのトーナメント・チャレンジャーにとって準決勝が山になるRoad to UFCだ。

■ROAD TO UFC AISA2022対戦カード

6月9日
Episode01

<Road to UFCフェザー級T準々決勝/5分3R>
SASUKE(日本)
イー・チャア(中国)

<Road to UFCライト級準々決勝/5分3R>
パラチン(中国)
キ・ウォンビン(韓国)

<Road to UFCバンタム級準々決勝/5分3R>
風間敏臣(日本)
クルムアリ・マイマイティトゥハティ(中国)

<Road to UFCフライ級準々決勝/5分3R>
チェ・スングク(韓国)
ラマ・スパンディ(インドネシア)

<ライトヘビー級/5分3R>
チャン・ミンヤン(中国)
トゥコ・タクコス(ウクライナ)

Episode02

<Road to UFCバンタム級T準々決勝/5分3R>
シャオ・ロン(中国)
キム・ミンウ(韓国)

<Road to UFCフェザー級準々決勝/5分3R>
松嶋こよみ(日本)
ホン・ジュンヨン(韓国)

<Road to UFCフライ級準々決勝/5分3R>
チウ・ルェン(中国)
ウォーレン・デルロサリオ(フィリピン)

<Road to UFCライト級準々決勝/5分3R>
アイリヤ・ムラトベク(中国)
パワン・マーン・シン(インド)

<フライ級/5分3R>
ショーン・エチェル(豪州)
内田タケル(日本)

6月10日
Episode03

<Road to UFCフェザー級T準々決勝/5分3R>
シェ・ビン(中国)
イ・ジョンヨン(韓国)

<Road to UFCフライ級準々決勝/5分3R>
堀内佑馬(日本)
トップノイ・キウラム(タイ)

<Road to UFCライト級準々決勝/5分3R>
アンシュル・ジュビリ(インド)
宇佐美正パトリック(日本)

<Road to UFCバンタム級準々決勝/5分3R>
中村倫也(日本)
ググン・グスマン(インドネシア)

<女子ストロー級/5分3R>
ソ・イェダム(韓国)
ジョセフィン・クヌトゥソン(スウェーデン)

Episode04

<Road to UFCバンタム級T準々決勝/5分3R>
野瀬翔平(日本)
ウリジブレン(中国)

<Road to UFCライト級準々決勝/5分3R>
キム・ギョンピョ(韓国)
アスクルバイ(中国)

<Road to UFCフェザー級準々決勝/5分3R>
ルー・カイ(中国)
アンガ・ハンス(インドネシア)

<Road to UFCフライ級準々決勝/5分3R>
パク・ヒョンソン(韓国)
ジェレミア・シレガー(インドネシア)

<ウェルター級/5分3R>
ジョン・アダハー(フィリピン)
キム・ハンソル(韓国)

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【RTU ASIA2022】カード決定=UFCへの道。SASUKE×中国未知強。松嶋はK-MMA国内最強二冠王者と!!

【写真】こんな風な激戦必至か、松嶋✖ホン・ジュンヨンのフェザー級準々決勝(C)MMAPLANET & DOUBLE GCF

23日(月・現地時間)、UFC ASIAより6月9日(木・同)、&10日(金・同)にシンガポール・インドアスタジアムで開催される、Road to UFC AIAの対戦カードが発表された。

同トーナメント準決勝は9日と10日にそれぞれ2部制、4イベントに振り分けられ1イベントに各階級の試合が1試合ずつとワンマッチという5試合でパッケージされた。

1イベントをエピソードで区切る方式だが、まず01の修斗世界フェザー級王者SASUKEが、キャリア18勝3敗の中国人選手イー・チャアと戦う。打撃とサブミッションの両方でフィニッシュが中国国内で15を数えるフィニッシュ―だが、現ONEのマーク・アベラルドに判定負け喫しており、負け越している対戦相手も少なくない。

エピソード02では同じフェザー級に出場する松嶋こよみの相手はDouble G FCとAngel’sFCフェザー級王者──つまりK-MMAドメスティック最強といえるホン・ジュンヨンに決まった。打ち合い上等、スプロールはお手の物の根性ファイターとの対戦──この試合が準々決勝唯一の日韓戦だ。


エピソード01ではバンタム級で風間敏臣が中国のクルムアリ・マイマイティトゥハティと戦う。クルムアリも26勝10敗という戦績を誇り、前述したフェザー級T出場のイー・チャアと、エピソード04で野瀬翔平と対戦するウリジブレンにも勝っている。が、そのイー・チャアとウリジブレン以外の選手が未知数も未知数で、実力計測が難しい相手だ。

なおエピソード02のワンマッチにはフライ級で内田タケルが出場し、豪州のショーン・エチェルとのマッチアップも決定している。

2日目のエピソード03には宇佐美正パトリックと中村倫也が揃い踏み、それぞれインドのアンシュル・ジュビリ、インドネシアのググン・グスマンと相対する。パトリックと戦うシュビリは、インド国内のMatrix Fight Nightなる大会でデビュー以来5連勝だがこれまた全くの未知数だ。

中村倫也と対戦するグスマンのデビュー戦。全く記憶に残っていないが、マレーシアノサム・チャンンにRNCで敗れている

また中村の相手となったグスマンはインドネシアのONE PRIDEを中心にキャリアを積み、8勝3敗というレコードを持つ。

MMAデビューは2013年4月27日と古く──マレーシアで行われたLegend FCがその舞台で、当日はカイ・カラフランス、ダナー・バタゲレル、リー・ジンンジャンという現UFCファイター、ルーク・ジュモーや粕谷優介と一度はオクタゴンで戦ったファイターが出場していた。つまり……グスマンもずっと夢見てきた舞台へ、足を掛けたことになる。

また03ではフライ級戦ではLFAで活躍してきた堀内佑馬も出場し、トップノイ・キウラムと拳を交える。RIZINで朝倉海、中村優作に敗れているトップノイとの対戦は、国内フライ級ファイターと直接比較されるため、シン・ニホンジン=堀内としては望むところといって良い相手だろう。

最終エピソード=04では上記にあるようにバンタム級で野瀬が、元UFCファイターのウリジブレンと初の国際戦で相まみえることに。出場が発表となってから地元福岡開催となった闘裸男でしっかりと一本勝ちを収めた野瀬が、師・弘中邦佳に続き世界最高峰への一歩を踏み出す。

戦績、MMAの歴史のみ──数字と主観で最もタフな試合は松嶋こよみ✖ホ・ジュンヨン、次点は野瀬ウリジブレンと堀内✖ノップノイか。とはいえ中国勢も世界標準の力の持ち主が契約で母国に留まっていたこともあり得るだけに油断大敵、だ。

■ROAD TO UFC AISA2022対戦カード

6月9日
Episode01

<Road to UFCフェザー級T準々決勝/5分3R>
SASUKE(日本)
イー・チャア(中国)

<Road to UFCライト級準々決勝/5分3R>
パラチン(中国)
キ・ウォンビン(韓国)

<Road to UFCバンタム級準々決勝/5分3R>
風間敏臣(日本)
クルムアリ・マイマイティトゥハティ(中国)

<Road to UFCフライ級準々決勝/5分3R>
チェ・スングク(韓国)
ラマ・スパンディ(インドネシア)

<ライトヘビー級/5分3R>
チャン・ミンヤン(中国)
トゥコ・タクコス(ウクライナ)

Episode02

<Road to UFCバンタム級T準々決勝/5分3R>
シャオ・ロン(中国)
キム・ミンウ(韓国)

<Road to UFCフェザー級準々決勝/5分3R>
松嶋こよみ(日本)
ホン・ジュンヨン(韓国)

<Road to UFCフライ級準々決勝/5分3R>
チウ・ルェン(中国)
ウォーレン・デルロサリオ(フィリピン)

<Road to UFCライト級準々決勝/5分3R>
アイリヤ・ムラトベク(中国)
パワン・マーン・シン(インド)

<フライ級/5分3R>
ショーン・エチェル(豪州)
内田タケル(日本)

6月10日
Episode03

<Road to UFCフェザー級T準々決勝/5分3R>
シェ・ビン(中国)
イ・ジョンヨン(韓国)

<Road to UFCフライ級準々決勝/5分3R>
堀内佑馬(日本)
トップノイ・キウラム(タイ)

<Road to UFCライト級準々決勝/5分3R>
アンシュル・ジュビリ(インド)
宇佐美正パトリック(日本)

<Road to UFCバンタム級準々決勝/5分3R>
中村倫也(日本)
ググン・グスマン(インドネシア)

<女子ストロー級/5分3R>
ソ・イェダム(韓国)
ジョセフィン・クヌトゥソン(スウェーデン)

Episode04

<Road to UFCバンタム級T準々決勝/5分3R>
野瀬翔平(日本)
ウリジブレン(中国)

<Road to UFCライト級準々決勝/5分3R>
キム・ギョンピョ(韓国)
アスクルバイ(中国)

<Road to UFCフェザー級準々決勝/5分3R>
ルー・カイ(中国)
アンガ・ハンス(インドネシア)

<Road to UFCフライ級準々決勝/5分3R>
パク・ヒョンソン(韓国)
ジェレミア・シレガー(インドネシア)

<ウェルター級/5分3R>
ジョン・アダハー(フィリピン)
キム・ハンソル(韓国)

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【Road to UFC】UFC行きを賭けたサバイバルT出場選手発表。オクタゴンへの道は、史上最大の日韓対決!!

【写真】UFCとの契約に向け、7人の侍が出陣(C)LFA & MMAPLANET

13日(金・現地時間)、UFC ASIAより6月9日(木・同)、&10日(金・同)というUFC275ファイトウィークにシンガポール・インドアスタジアムで、Road to UFCが開催されフライ級からライト級まで5階級の出場選手が正式発表された。

日本から出場するのは以下の7選手だ。

【フライ級】
堀内佑馬
【バンタム級】
風間敏臣
中村倫也
野瀬翔平
【フェザー級】
SASUKE
松嶋こよみ
【ライト級】
宇佐美正パトリック


各階級8人、コンテンダーシリーズと違い3試合を勝ち抜く必要があり、当然のように勝ち上がれば日本人対決が組まれることもあるだろう。

まだトーナメント枠は発表されていないが、インドネシア、タイ、中国、韓国、フィリピンから出場する選手達で注意すべきファイターの名前を挙げたい。

(C)DOUBLE GCF

フライ級ではまず韓国Double GFCフライ級王者パク・ヒョンソンだ。

パワフルな打撃、テイクダウンにヒザを合わせるセンスに加え、倒されず──寝技もこなすウェルラウンダーの26歳。名門MMA STORY所属だけにフィニッシュにもいけ、戦術も駆使もできる注目株だ。

さらにこの階級ではトップノイ・キウラムがタイから参戦する。タイガームエタイの元ヘッドコーチ、ジョージ・ヒックマン率いるバンタオ・ムエタイ&MMAに転じたトップノイ、テイクダウン防御という課題が克服できていればチームメイトのローマ・ロックンブンミーに続く可能性も広がるか。

(C)ROAD FC

バンタム級は元ROAD FCバンタム級王者キム・ミンウがついに、世界への一歩に踏み出す。

根津優太を15秒でKO、打ち合いに熱くなりすぎてスプリット判定負けを喫したムン・ジェフンを再戦で135秒、三角絞めで仕留めた。長身、リーチが長く、その利点を打撃だけでなくレスリングとグラップリングにも生かす──本来、このトーナメントに出るのは不本意な実力者といえる。それでもUFCを目指しRoad FCとの契約更新をせず、雌伏の時を経験した。そんなキム・ミンウは日本勢3人にとっても、非常に厳しい相手になることは間違いない。

(C)DOUBLE GCF

フェザー級ではDouble GFCとAngel’s FCフェザー級統一王者のホン・ジュンヨン、さらに前Road FCフェザー級王者イ・ジョンヨンが揃い踏みを果たす。

ホン・ジュンヨンはコリアンゾンビ門下、カーフで削り相手が前に出てくるとK-MMA界の象徴といえるストレートに合わせたアッパーというKOパンチを持つ。ゴリゴリの組みとパンチの両面で削り合い上等の根性ファイターだ。

(C)ROAD FC

イ・ジョンヨンは韓国MMA界のミスターパーフェクト=チェ・ムギョムを倒してRoadの頂点に立つと、パク・ヘジンを10秒KOで初防衛に成功。

それから2年7カ月間実戦から離れ──契約解除とともにステップアップを目指したが、この生き残り合戦を戦うことを強いられる。

(C)UAEW

またライト級ではHEATライト級王者だったキム・ギョンピョとGladiatorライト級王者のキ・ウォンビンという日本のケージで活躍した選手の出場も決まっている。

現ONE世界ライト級王者オク・レユンとともにコロナ前は日本を活動拠点にステップアップを計っていたキム・ギョンピョとキ・ウォンビンだが、来日が困難になると両者の選択は対照的だった。

キム・ギョンピョは中東を目指しUAE Warriorで勝利後、ロシアのRCCでTKO負けもUFC行きを掛けたトーナメントへの出場権を得た。

(C)DOUBLE GFC

キ・ウォンビは母国に戻り、Double GFCでオク・レユンとのライト級王座決定戦に競り負け。その後キム・サンウォンをKOし、オクが返上したベルトを巻いている。

中国からはコンテンダーシリーズ2021の──表現方法は悪いが、負け組、チロ・ルェン(フライ級)、シャオ・ロン(バンタム級)、元ONEファイターのシェ・ビン(フェザー級)、元UFCファイターのウリジブレンがバンタム級にエントリーしている。

他の中国勢は未知数、インドやインドネシア勢もチェックが必要だが、上に挙げたコンテンダーシリーズ敗退組に遅れをとるようでは、UFCとの契約は夢物語。アジアの人材発掘トーナメントは、どうやら熾烈な日韓対決になりそうだ。

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Road to UFC:全出場者発表。日本人選手は7名。LFA参戦中の堀内佑馬の出場が決定。

jp.ufc.com

フライ級(56.7kg以下)

● Rama Supandhi (Indonesia) |ラマ・スパンディ(インドネシア
● Jeremia Siregar (Indonesia) |ジェレミア・シレガル(インドネシア
● Wallen Del Rosario (Philippines) |ウォーレン・デル・ロサリオ(フィリピン)
Horiuchi Yuma (Japan) |堀内佑馬(日本)
● Choi SeungGuk (Korea) |チェ・ソングク(韓国)
● Park HyunSung (Korea) |パク・ヒョンソン(韓国)
● Top Kiwram (Thailand) |トップノイ・キウラム(タイ)
● Qiu Lun (China) |チウ・ラン(中国)

バンタム級(61.2kg以下)

● Kim MinWoo (Korea) |キム・ミヌ(韓国)
● Maimaitituoheti Keremuaili (China) |ケレムアイリ・マイマイチツォヘチ(中国)
Kazama Toshiomi (Japan) |風間敏臣(日本)
Nakamura Rinya (Japan) |中村倫也(日本)
● Xiao Long (China) |シャオ・ロン(中国)
● Gugun Gusman (Indonesia) |ググン・グスマン(インドネシア
Nose Shohei (Japan) |野瀬翔平(日本)
● Wulijiburen (China) |ウリジ・ブレン(中国)

フェザー級(65.8kg以下)

● Yi Zha (China) |イー・ジャー(中国)
Sasu Keisuke (Japan) |佐須啓祐(日本) 修斗フェザー級王者・SASUKE
● Hong JunYoung (Korea) |ホン・ジュニョン(韓国)
● Lee JeongYeong (Korea) |リー・ジョンヨン(韓国)
Matsushima Koyomi (Japan) |松嶋こよみ(日本)
● Xie Bin (China) |シエ・ビン(中国)
● Lu Kai (China) |ルー・カイ(中国)
● Angga Hans (Indonesia) |アンガ・ハンス(インドネシア

ライト級(70.3kg以下)

● Balajin (China) |パラジン(中国)
● Ki WonBin (Korea) |キ・ウォンビン(韓国)
● Ailiya Muratbek (China) |アイリヤ・ムラトベク(中国)
● Pawan Maan Singh (India) |パワン・マーン・シン(インド)
● Anshul Jubli (India) |アンシュル・ジュブリ(インド)
Usami Sho Patrick (Japan) |宇佐美正パトリック(日本)
● Asikeerbai Jinensibieke (China) |アシカルバイ・ジンエンスビエク(中国)
● Kim KyungPyo (Korea) |キム・ギョンピョ(韓国)

事前の噂にあったリストからは修斗バンタム級王者安藤とフライ級の内田が外れ、アメリカ在住でフィーダーショーのLFA参戦中の堀内佑馬が追加となった。

日本からは中国の10人に次いで韓国と同率2位の7人が参加。

日本から最多3人が出場するバンタム級は、ROAD FCバンタム級王者キム・ミンウ(キム・ミヌ)、元UFCファイター・ウリジブレン(2019年に0勝3敗でリリース)が出場する。

インドネシアの出場選手は、すべてインドネシアのローカルイベント・ONE PRIDE MMAというパクリのような名称の出場選手で、フライ・バンタム・フェザーの王者が出場。

ROAD FCが長らく開店休業中だった韓国からは、ROAD FC出場経験のある選手や、現在活動中のDouble G FCから選手が出場。

中国は最大手プロモーションの武林風(W.L.F)を中心に出場。コンテンダーシリーズ出場経験のあるフライ級のチウ・ランも出場する。

インドからはライト級の2人のみが選出。インド・アブダビを中心に2019年から8回開催されているMATRIX FIGHT NIGHTの出場選手で、レベルは不明。

タイから唯一選出されたフライ級のトップノイはRIZIN1勝2敗。朝倉海には敗れたが判定まで持ち込み、中村優作にも判定負けしたが歯を折っている。

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6.9&10にシンガポールで開催のアジア版『Road to UFC』1回戦出場選手が決定/日本人は4階級で合計7名出場

6.9&10にシンガポールでアジア版『Road to UFC』の1回戦を開催/4階級で8人トーナメントを行い日本人も出場予定(2022年04月22日)

 こちらの続報。


 世界最高峰の総合格闘技(MMA)団体であるUFC〓(Ultimate Fighting Championship)は本日、アジアのMMAトップアスリートたちが世界の舞台で活躍するための最も重要な機会となる『ROAD TO UFC』の参加選手を発表いたします。ROAD TO UFCの1回戦は東南アジア初のペイ・パー・ビューイベントとなる『UFC〓 275:テイシェイラ vs. プロハースカ』に先立ち、6月9日(木)および10日(金)の2日間にわたり、シンガポール・インドア・スタジアムにて開催することになっております。

 ROAD TO UFCはアジア全域からMMAのトップアスリートが一堂に会し、UFCとの契約を懸けて勝ち上がっていくトーナメント形式で実施いたします。今回のROAD TO UFC ではフライ級、バンタム級、フェザー級、ライト級の4階級に、それぞれ8名の総合格闘技選手が出場する予定です。

Flyweight(フライ級)
堀内佑馬(ほりうち・ゆうま)

小学生時代から始めたキックボクシングをベースに、2013年にDEEPでプロMMAデビュー。2016年の試合を最後に、UFCを目指して拠点をアメリカに移す。2021年にはLFAでタイトルマッチを経験する。今回のチャンスをものにする準備は整っている。

Bantamweight(バンタム級)
風間敏臣(かざま・としおみ)

2020年にプロデビューすると、翌年のパンクラスネオブラッドトーナメントを制し、2022年にはDEEPで行われたワンデートーナメントを制する。9勝中8勝がフィニッシュと決定力の高さを見せている。

中村倫也(なかむら・りんや)
5歳からレスリングを始めて実績を積むと、2017年にはU-23の世界選手権を制する。東京五輪を目指すも、あと一歩で出場権を逃し、レスリングからMMAに転向する。2021年にプロデビュー、デビュー2戦目で修斗のランカーを下し、3戦目ではPOUNDSTORMで国際戦も経験して全勝、器の大きさを見せた。これからの日本のMMAを背負って行く可能性のある選手。

野瀬翔平(のせ・しょうへい)
柔道時代の首の大ケガを乗り超えて2021年に修斗でプロデビューを果たす。その後、ONE Japan SeriesやHEATでも実績を積む。7勝中5勝が一本勝ちと極めの強さを見せている。

Featherweight(フェザー級)
佐須啓祐(さす・けいすけ)

2016年に修斗でプロデビューを果たす。ケガのため2017年から約2年半試合から遠ざかるも復帰後は7戦全勝。2020年に修斗環太平洋王座を、2021年には修斗世界王座を獲得。本場アメリ カでの修行も終えて準備万端。

松島こよみ(まつしま・こよみ)
少年時代から空手、レスリングなどの格闘技を学び、MMA選手としての土台を作る。2015年に修斗でプロデビューすると、その年の新人王を獲得。その後はPXC、パンクラス、ONE Championshipと戦いの場を移し、目標とするUFCの舞台に挑戦するチャンスをつかんだ。

Lightweight(ライト級)
宇佐美正パトリック(うさみ・しょう・ぱとりっく)

幼少時に父から空手を習い始める。その後、ボクシングに転向し、高校では6冠を達成、2018年の世界ユース選手権では銅メダルを獲得。東京五輪を目指すも選考会で敗れ、その後、MMAに転向した。


Yuma Horiuchi(Tapology)

Toshiomi Kazama(Tapology)

Rinya Nakamura(Tapology)

Shohei Nose(Tapology)

Keisuke Sasu(Tapology)

Koyomi Matsushima(Tapology)

Patrick Sho Usami(Tapology)

 日本人選手の戦績はこちらを参照。

【ROAD TO UFC参加選手一覧】
フライ級(56.7kg以下)

● Rama Supandhi (Indonesia) |ラマ・スパンディ(インドネシア)
● Jeremia Siregar (Indonesia) |ジェレミア・シレガル(インドネシア)
● Wallen Del Rosario (Philippines) |ウォーレン・デル・ロサリオ(フィリピン)
● Horiuchi Yuma (Japan) |堀内佑馬(日本)
● Choi SeungGuk (Korea) |チェ・ソングク(韓国)
● Park HyunSung (Korea) |パク・ヒョンソン(韓国)
● Top Kiwram (Thailand) |トップノイ・キウラム(タイ)
● Qiu Lun (China) |チウ・ラン(中国)

バンタム級(61.2kg以下)
● Kim MinWoo (Korea) |キム・ミヌ(韓国)
● Maimaitituoheti Keremuaili (China) |ケレムアイリ・マイマイチツォヘチ(中国)
● Kazama Toshiomi (Japan) |風間敏臣(日本)
● Nakamura Rinya (Japan) |中村倫也(日本)
● Xiao Long (China) |シャオ・ロン(中国)
● Gugun Gusman (Indonesia) |ググン・グスマン(インドネシア)
● Nose Shohei (Japan) |野瀬翔平(日本)
● Wulijiburen (China) |ウリジ・ブレン(中国)

フェザー級(65.8kg以下)
● Yi Zha (China) |イー・ジャー(中国)
● Sasu Keisuke (Japan) |佐須啓祐(日本)
● Hong JunYoung (Korea) |ホン・ジュニョン(韓国)
● Lee JeongYeong (Korea) |リー・ジョンヨン(韓国)
● Matsushima Koyomi (Japan) |松嶋こよみ(日本)
● Xie Bin (China) |シエ・ビン(中国)
● Lu Kai (China) |ルー・カイ(中国)
● Angga Hans (Indonesia) |アンガ・ハンス(インドネシア)

ライト級(70.3kg以下)
● Balajin (China) |パラジン(中国)
● Ki WonBin (Korea) |キ・ウォンビン(韓国)
● Ailiya Muratbek (China) |アイリヤ・ムラトベク(中国)
● Pawan Maan Singh (India) |パワン・マーン・シン(インド)
● Anshul Jubli (India) |アンシュル・ジュブリ(インド)
● Usami Sho Patrick (Japan) |宇佐美正パトリック(日本)
● Asikeerbai Jinensibieke (China) |アシカルバイ・ジンエンスビエク(中国)
● Kim KyungPyo (Korea) |キム・ギョンピョ(韓国)

 全出場選手も発表されています。続きを読む・・・