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MMA MMAPLANET o UFC UFC290 キャメロン・サーイマン テレンス・ミッチェル

【UFC290】キャメロン・サーイマン、バックマウント&パウンドでミッチェルをTKO。オクタゴン3連勝

<バンタム級/5分3R>
キャメロン・サーイマン(南アフリカ)
Def.1R3分10秒by TKO
テレンス・ミッチェル(米国)

サウスポーに構えたサーイマンに対し、ダブルレッグを仕掛けたミッチェル。下になったサーイマンのマルセロチンを切り抜けたミッチェルがトップを取る。ハイガードのサーイマンが腕十字へ。そのままリバーサルを決めてトップを取りかえたサーイマンは、ウィザーからスクランブルのミッチェルをボディロックで倒す。ミッチェルはここも立ちあがるが、ケージに押し込んだサーイマンがヒザをボディに連続でいれボディロックテイクダウンからバックを取る。

サーイマンはサイドバックに殴り、背中を取りに行くとそのままグラウンドへ持ち込む。ミッチェルの背中を伸ばしたサーイマンは、左のパウンドを連打しTKO勝ちを決めた。「皆のエネルギーの本物だった」とファンに感謝したサーイマンは「南アフリカはこれからどんどんソルジャーがUFCに進出してくる」とコメントした。


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MMA MMAPLANET o UFC UFC290 クレイジソン・ホドリゲス シャノン・ロス ヘスウ・アギラー 平良達郎

【UFC290】2月に平良達郎に腕十字で敗れたアギラーが、17秒右オーバーハンドでロスを失神KO

<フライ級/5分3R>
ヘスウ・アギラー(メキシコ)
Def.1R0分17秒by KO
シャノン・ロス(豪州)

2月に平良達郎に敗れているアギラーが、同じくUFC初陣でキャッチウェイトマッチとなったクレイジソン・ホドリゲスにKO負けを喫したロスとオクタゴン初勝利を賭けた一戦へ。左ローを蹴ったアギラー、ロスが右オーバーハンドを見せる。続いてアギラーは右カーフ、ロスもミドルを返す。その直後にアギラーの右オーバーハンドがロスの顔面を捕え、この一発でロスが失神。アギラーKO勝ちを決めた。

「グラシアス」と観客に大声で感謝の言葉を続けるアギラーは「人生で最高の瞬間だ。前回は最悪で涙にくれた。キャンプでパンチのコンビを練習してきたんだ」とコメントした。


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Report UFC UFC290 エステバン・リビヴィクス カムエラ・カーク ブログ

【UFC290】初回にTDからバックマウント許したリビヴィクスが、打撃とTDの真っ向勝負でカークを下す

<ライト級/5分3R>
エステバン・リビヴィクス(アルゼンチン)
Def.3-0:29-28.29-28.29-28
カムエラ・カーク(米国)

リビヴィクス右カーフ、左リードフックをかわしたカークが、組んでダブルレッグ&小外刈りでテイクダウンを決める。ハーフで抑えたカークはワキ差しパスへ。ここでリビヴィクスのブリッジのカウンターに、カークがバックに回る。左腕を喉下に入れパームトゥパームのカークは、リビヴィクスが手首を掴んで防御すると、腕を変えて絞めの機会を伺う。

カークはパンチに切り替え、アゴの上からチョークを狙う。半身になりつつ耐えるリビヴィクスは、腹ばいにされるがすぐに上を向きなおす。残り1分、バックポジションを返すことはできないが絞めだけ許さないリビヴィクスに対し、カークはマウントに移行し肩固めも即ラウンド終了となった。

2R、スイッチして左ハイ、そして右カーフを蹴ったリビヴィクスが圧を掛ける。ワンツーで右を当てたカークは右カーフもリビヴィクスが右ハイからパンチをまとめる。カークはインローを続け、右ストレート。リビヴィクスもカウンターを当て、カークがボディストレートを返す。リビヴィクスはハイをかわされるが、そのまま組んでテイクダウン。下になったカークはハイガードへ。リビヴィクスが嫌がってスタンドに戻ると、そのまま追ったカークが右ミドルを蹴り込んだ。

ワンツーからスリーのリビヴィクスにシングルに入ったカーク、倒せないとみて離れ即ダブルレッグへ。これも切ったリビヴィクスがエルボー、ここからの打撃戦でカークが左フック、リビヴィクスは殴られても左ショートをカウンターでいれる。ならばと腹を殴ったカークだが、顔面にパンチを連打され首相撲へ。リビヴィクスはボディを入れて離れると、勢いのあるワンツーフックでダウンを奪う。

直ぐに立ち上がったカークは、足がもつれており勢いで下にされるや、強烈な勢いのパウンドを被弾する。リビヴィクスはエルボーを入れ、足をきかせるタークに対してスタンドに戻る。右に右を合わされ、尻もちをついたカークは立ち上がって果敢にパンチを振るったが、強烈なフックにケージに詰まって左右の連打を受け続け、懸命に間合いを取り直したところで時間に救われた。

最終回、リビヴィクスの左が急所に入り試合が中断。再開後、ショートフックから蹴りを織り交ぜるリビヴィクスはスイッチを織り交ぜ、ダブルレッグを切る。左ハイを被弾しそうになりながら、直後に組んでテイクダウンを決めたカークがハーフで抑える。ブリッジを潰してマウント狙いのカークは、リビヴィクスが足をすくいにきても腰を下げてトップをキープする。

ケージ際まで移動したリビヴィクスは、背中を譲りつつ立ち上がって打撃の間合いと取り直す。ダブルレッグを切られ、ワンツーを被弾したカークがさらに右ボディで殴られる。ハイキックから右ストレートをヒットさせたリビヴィクスが、ダブルレッグでテイクダウンを取られも即スクランブルへ。カークの必死のクリンチにも離れたリビヴィクスが、ボディから顔面とパンチを決める。シングルレッグを切ったリビヴィクスが右ミドル、左を当てて続くシングルレッグを防ぐと、そのままサイドバックで鉄槌を続ける。リビヴィクスのキムラを利して、トップを取ったカークだが、スクランブルに持ち込まれる。リビヴィクスは逆にダブルレッグを仕掛け、最後は離れてパンチの交換でタイムアップに。

結果はテイクダウンを許しながらも、勢いのあるパンチを入れたリビヴィクスが3-0の判定勝ちを手にした。

「初回を眠っていたけど、2Rから目が覚めて打撃で攻めた。グラウンドも練習仲間のお陰で凄く成長している」と勝者は話した。


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【UFC290】UFC世界フライ級選手権、展望。3度目の正直=モレノ✖2度あることは3度ある=パントージャ

【写真】この小憎らしい笑みが、板についてきた王者モレノ (C)Zuffa/UFC

8日(土・現地時間)ラスベガスのT-モバイルアリーナにて、UFC 290が行われる。
Text by Isamu Horiuchi

メインでは正規王者アレックス・ヴォルカノフスキーと暫定王者ジャイー・ロドリゲスによるフェザー級タイトル統一戦が行われるこの豪華大会のコメインは、王者ブランドン・モレノにアレッシャンドリ・パントージャが挑戦するフライ級タイトルマッチだ。


この両者は、揃って扇久保博正も参加した16年のTUF 24「Tournament of Champions」というMMA歴史上唯一にして無二の世界中のフィーダーショーから同階級の王者が集まり、生き残りと世界王座挑戦権を賭けて戦いが繰り広げられたシリーズに出演していた。

当時第1シード(=優勝候補筆頭)だったパントージャと第16シード(参加者中最下位)のモレノは初戦で激突し、予想をはるかに上回る大激闘の末、パントージャが2Rチョークで一本勝ちを収めている。

が、そのパントージャは次戦でカイ・カラフランスを倒すものの、準決勝では扇久保に2R3-0の判定負け。決勝で扇久保を破ったティム・エリオットがシーズン優勝を飾った。そして当時の絶対王者DJへの挑戦権を得たエリオットに加え、パントージャもカラフランスもパントージャもその後UFCとの契約を獲得。後者3人は現在UFCフライ級のトップに君臨している。

そう考えると、当時UFCが準優勝の扇久保に一度も本戦出場のチャンスを与えなかった仕打ちが、いかに格闘技の道理に反するものだったか──今更ながら実感できるというものだ。

とまれ、UFCで頭角を現した二人は2018年5月に再戦。この時もパントージャが判定3-0で完勝している。が、モレノはこの敗戦後に引き分けを一つ挟んで4連勝を記録し、2020年12月にはフライ級王者デイヴィソン・フィゲイレドへの挑戦を実現した。この試合は大激闘の末ドローに終わったが、翌年の再戦では3Rチョークで見事勝利、最軽量級の頂点に輝いたのだった。

その後モレノはフィゲイレドに惜敗して王座を明け渡すも、昨年の暫定王者戴冠を経て今年1月、元王者の地元リオにて4度目の対戦。4RTKOで勝利し、バンタム級転向を宣言をしたフィゲイレドとの名勝負数え歌に終止符を打ったのだった。

ちなみに王座防衛を果たした舞台裏でモレノを待っていたのが、ここのところ3連勝を記録しているパントージャだ。ハグする際に「次(の挑戦者)は君だね!」とモレノが言うと、「いつ、どこでだ?」とパントージャ。モレノが「まあ(挑戦を受けると)約束するよ」と返答すると、パントージャがさらに「だからいつやるんだ?」と迫り、モレノは「いやいや、今は分からないよブラザー」と苦笑。ここでモレノのセコンドが介入し「おいおい、試合直後の今は許してやってくれよ!」と笑顔でパントージャをなだめるという一幕が見られた。

そうして今回3度目の対決に至った両者だが、過去2戦はいずれもパントージャが完勝。5年以上前のことなので、「パントージャはまだブランドン・モレノのベストヴァージョンとは戦ったことがないのさ!」と持ち前の満面の笑みを見せるモレノだが、今回期するところは大きいだろう。

7年前の第1戦では、 1Rから大振りの右フックで強引に迫るパントージャに対して、コンパクトな打撃で主導権を握ったのはモレノの方だった。が、2Rに失速。なんとかテイクダウンを奪うものの、パントージャの強固なフレーム&ニーシールドの前に有効な攻撃ができずに終わったモレノは、逆にパントージャのテイクダウンへの反応が遅れてスプロウルに失敗。そのままバックを許しチョークで敗れた。

5年前の第2戦では、前回の勝者パントージャの方が優れたアジャストメントを発揮。前戦の1Rの荒く不用意な打撃とはうって変わって、モレノの動きをよく見て鋭いジャブやカウンターを当てて主導権を握ると、倒れながらハイをかわしたモレノの上になり、強烈なパウンドからバックを奪取。さらに強烈なパウンドを入れて圧倒的優勢に1ラウンドを終えると、以後も鋭いジャブとカウンターを駆使してモレノを寄せ付けずに完勝した。

この2試合ともパントージャのバックテイクが決定打となったことを考えると、今回の試合の焦点の一つが、バックポジションをめぐる攻防であるのは間違い無いだろう。実際、過去に在籍していたノヴァウニオン・スペシャルともいえるバック奪取とそこからの絞めはパントージャの無二の必殺技で、UFCでも2018年11月の佐々木憂流迦戦や、直近のブランドン・ロイヴァル戦アレックス・ペレス戦でもこれで仕留めている。

佐々木戦では下からインヴァーテッドガードのように回転し、股下をくぐってバックに回るという現代柔術的な動きも見せたパントージャは、UFCでは一階級上の王者アルジャメイン・ステーリングと並ぶバック取りの名手であり、さらに下になっても強固なフレーム&シールドですぐに距離を作り立ち上がる卓越した柔術流スクランブル力の持ち主だ。ピュアレスリングでは上を行くと思われるモレノが、パントージャをグラウンドでいかにコントロールし、バックを許さないかはこの試合の大きな鍵となりそうだ。

とはいえ現在のモレノの打撃技術の洗練度は当時とはまるで別人だ。顔面もボディもしっかりガードした構えから、多彩な左を中心に鋭くコンパクトな打撃を放つ現在のモレノが、第2戦で猛威を振るったパントージャの鋭いジャブをどう切り崩すか、そして時にパントージャが見せる強引なラッシュにいかに対応するかもまた、この試合の見所だろう。そこでモレノがカウンターのテイクダウンを合わせた時には、上述のように興味深い組技の攻防が展開されることになる。

■視聴方法(予定)
7月9日(日・日本時間)
午前8時~UFC FIGHT PASS
午前11時~PPV
午前7時30分~U-NEXT

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【UFC290】勝負勘と当て勘の交錯!! UFC世界フェザー級王座統一戦=ヴォルカノフスキー✖ロドリゲス戦展望

【写真】この身長差こそ、実はヴォルカノフスキーの得意とするところ。ロドリゲスのレンジは、実は正規王者の距離でもある (C)Zuffa/UFC

8日(土・現地時間)、ネヴァダ州ラスベガスのTモバイル・アリーナにて、UFC 290が行われる。
Text by Isamu Horiuchi

日本から平良達郎も出場するこの大会のメインイベントは、正規王者アレックス・ヴォルカノフスキーと暫定王者ジャイー・ロドリゲスによるUFC世界フェザー級タイトル統一戦だ。


ヴォルカノフスキーは2019年12月にマックス・ホロウェイからタイトルを奪取して以来、4度の防衛に成功しているこの階級の絶対王者だ。今年の2月には階級を上げてイスラム・マカチェフの持つライト級王座に挑戦。この試合は、当時パウンド・フォー・パウンド(PFP)ランキング1位のヴォルカノフスキーと同2位のマカチェフによる究極の頂上対決と言えた。

階級上にして世界一のMMAレスラー・マカチェフにも容易にテイクダウン&コントロールを許さなかったヴォルカノフスキーは、無尽蔵のスタミナと武器に回を重ねるごとに勢いを増してゆく。5Rにはなんとスタンドレスリングでも組み勝ち、さらにパンチを当てて上のポジションを奪取、マカチェフを防戦一方に追い込んで試合を終えた。結局僅差の判定で敗れたものの、底知れぬ強さを見せつけたヴォルカノフスキーは試合後もPFP1位の座を保持したのだった。(※その後、シリル・ガンヌに圧勝してヘビー級王座に就いたジョン・ジョーンズにその座を譲り現在は2位)

そのヴォルカノフスキーがライト級に挑む間に、暫定王座を獲得したのがジャイー・ロドリゲスだった。ジョシュ・エメットとの決定戦では、遠い間合いから繰り出す強烈な左右の蹴りで圧倒。2R、飛びヒザを当てた後に下のポジションになったものの、そこからエメットのパウンドをニーシールドとフレームで対処し、腕狙いから三角絞めを極めてみせた。

今回の王座統一戦の最大の鍵は、両者の最大の武器であるスタンドの攻防でどちらが主導権を握るかだろう。

ロドリゲスは、言わずと知れたMMA界屈指の変幻自在の打撃の使い手。幼少時にはじめたテコンドー仕込みの回転系の足技、そしてコリアンゾンビをKOした下を向いて突き上げるエルボー等、数々の変則にして精度の高い武器を繰り出す。が、派手な技だけが得意なわけではない。エメット戦ではハイをブロックさせてからの正確にして強烈無比なミドルやヒザを食い込ませ、常にスピード溢れるパンチのフォローアップを入れる等、ストライカーとしての総合的完成度の高さを見せつけている。

今回の大勝負に向けても「アレックスが偉大なファイターなのはよく分かっている。でも僕のスタイルは、彼にとってもきわめて対処が難しいものだと思うよ。僕は今まで攻略されたこともあったけど、その度に自分の弱点を克服して強さに変えてきた。今回も判定をジャッジに委ねるのではなく、4RにTKOで仕留めたいと思っている」とロドリゲスは自信をのぞかせている。

対するヴォルカノフスキーも「僕が前回ライト級でイスラム相手にあれだけの戦いをしたもんだから、次のフェザー級の試合は楽勝だと思っている人も多いけど、そんなことはない。ジャイーは非常に予測しにくい打撃の持ち主だし、きわめて危険な相手だよ」と、全く油断はしていない様子だ。

「僕がいつだって試合に向けて万全の準備をすることはみんな知っているだろう?」と語るヴォルカノフスキー。以前マックス・ホロウェイとの3戦目では、無数のフェイントとフットワークを駆使し、常に優位な位置とアングルを確保しホロウェイのパンチを誘い出しては避け、強烈な左右のパンチとローを浴びせ続けて完勝。MMAボクシングの達人を、相手の土俵で完全コントロールするという驚愕のパフォーマンスを見せた。168センチの身長とは不均等に長い180センチのリーチから繰り出されるスピードと破壊力とボリュームを兼ね備えた拳、天性の距離感覚と勝負勘に加えて、ゲームプランの緻密さと卓越した実行力こそ、ヴォルカノフスキーを絶対王者たらしめている大きな要因だ。

陣営は今回の試合に向けて、ニュージーランドのシティボクシングにおけるチームメイトにして、派手な蹴りを得意とするブラッド・ダイアモンドことマイク・マセサ、はたまたITFテコンドーの世界大会で数々の優勝を飾り、殿堂入りを果たした超アクロバティック・ストライカーのカール・ヴァン・ルーンも招聘。彼らにロドリゲスの戦い方を研究、模倣してもらうことで対策に余念がない。

ヴァン・ルーンからテコンドー流の後ろ回し蹴りも伝授されたヴォルカノフスキーは「僕は敵の本領でも上回るのが好きなんだ。今回の試合では、テコンドー・ヴォルクがみんなの前に姿を現すかもしれないぞ!」とジョークも飛ばす余裕も見せている。

「僕はエメットのように、彼の正面に立って前に出るような戦い方はしない」、「ジャイーがやるようなリスキーな動きは、同時に隙を生むんだ。いつでもそこにつけ込む準備ができているよ」と絶対王者が話せば、対する暫定王者も「僕のスタイルは、他の人が考えているものとは違う。みんなケージで僕と向き合って初めて分かるんだよ」と語る。

当代随一のダイナミック・ストライカー、ロドリゲスが遠間から繰り出す多彩な足技を、稀代の戦略家ヴォルカノフスキーはいかなる位置取りから攻略にかかるのか。世界の頂点に君臨するヴォルカノフスキーの想像すら上回る打撃をロドリゲスは炸裂させられるのか。試合開始直後から目の離せない王座統一戦だ。

■視聴方法(予定)
7月9日(日・日本時間)
午前8時~UFC FIGHT PASS
午前11時~PPV
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『UFC 290: Volkanovski vs. Rodriguez』前日計量動画/ジャック・デラ・マッダレナ vs. ジョサイア・ハレル中止により平良達郎 vs. エドガー・チャイレスがプレリミナリーに昇格

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MAIN CARD (Pay-per-view, 10 p.m. ET)

・Champ Alexander Volkanovski (144.5) vs. interim champ Yair Rodriguez (145) – featherweight title unification fight
・Champ Brandon Moreno (125) vs. Alexandre Pantoja (125) – for flyweight title
・Dricus Du Plessis (186) vs. Robert Whittaker (185.5)
・Dan Hooker (155.5) vs. Jalin Turner (158)*
・Bo Nickal (186) vs. Val Woodburn (185.5)

PRELIMINARY CARD (ABC/ESPN/ESPN+, 8 p.m. ET)

・Robbie Lawler (170.5) vs. Niko Price (171)
・Josiah Harrell (170.5) vs. Jack Della Maddalena (171)
・Denise Gomes (115.5) vs. Yazmin Jauregui (115.5)
・Jimmy Crute (205) vs. Alonzo Menifield (205.5)

PRELIMINARY CARD (ESPN+, 6 p.m. ET)

・Edgar Chairez (129) vs. Tatsuro Taira (130) – 130-pound contract weight
・Vitor Petrino (206) vs. Marcin Prachnio (206)
・Terrence Mitchell (135) vs. Cameron Saaiman (135)
・Jesus Aguilar (126) vs. Shannon Ross (126)
・Kamuela Kirk (155.5) vs. Esteban Ribovics (156)

 『UFC 290: Volkanovski vs. Rodriguez』前日計量結果。ダン・フッカーと対戦するジェイリン・ターナーが158ポンドと2ポンドオーバー。出場給の20%を譲渡し試合は行われます。


 また、ジャック・デラ・マッダレナと対戦予定だったジョサイア・ハレルがMRI検査の結果もやもや病と診断され近いうちに脳の手術を受けるとのこと。試合は中止となります。


 その結果、平良達郎 vs. エドガー・チャイレスがプレリミナリーカードに昇格するとのこと。ロビー・ローラー vs. ニコ・プライスの前に行われるので7試合目、日本時間午前10時ごろになります。




 前日計量動画。


 MMAJunkieスタッフによるメインカード勝敗予想。

・アレックス・ヴォルカノフスキー vs. ヤイール・ロドリゲスはヴォルカノフスキー支持8人、ロドリゲス支持3人。

・ブランドン・モレノ vs. アレッシャンドリ・パントージャはモレノ支持10人、パントージャ支持1人。

・ロバート・ウィテカー vs. ドリカス・デュ・プレシスはウィテカー支持10人、プレシス支持1人。

・ジェイリン・ターナー vs. ダン・フッカーはターナー支持9人、フッカー支持2人。

・ボー・ニッカル vs. ヴァル・ウッドバーンは11人全員ニッカル支持。続きを読む・・・
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UFC Hall of Fame Highlights | Class of 2023|

Rewatch top moments from this year’s UFC Hall of Fame ceremony honoring the 2023 inductees and honorees.

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【UFC290】「アフリカでUFCを開催できるのは南アだけ」。キャメロン・サーイマンに訊く南アのMMA事情

【写真】なんだか高校生と話しているような感じだったサーイマン。南アフリカのアピールが可愛らしかったです (C)MMAPLANET

8日(土・現地時間)にネヴァダ州ラスベガスのTモバイル・アリーナで開催されるUFC290「Volkanovski vs Rodriguez」で南アフリカの新鋭キャメロン・サーイマンがテレンス・ミッチェルとオクタゴン3連勝を掛けて戦う。

ミドル級トップのドリキュス・デュプレッシー、フライ級のJP・ベイスとアフリカ大陸の最南端からUFCに挑むサーイマンが、南アのMMA事情を説明し、今大会の試合とこれから──そしてUFC南アフリカ対決実現への強い想いを話してくれた。


──テレンス・ミッチェルとオクタゴン3戦目を週末に戦います。今の気持ちを教えてください。

「またラスベガスで戦えるということが、とても嬉しい。環境的にも完璧だし、全てがスムーズに行っているよ。インターナショナルファイトウィークで、南アフリカ人ファイターの力を示す機会を得られるなんて本当に光栄なことだよ」

──南アフリカからラスベガスは相当な長旅ではないですか。しかも季節すら正反対です。

「ホント、その通りだよ。30時間飛行機に乗って真夏の砂漠にやって来る。ベガスに合わせるのは、本当に大変だよ。だから2週間前に来て、着くと同時にトレーニングをしたんだ。3、4日すればもう大丈夫。100パーセントの体調を整えることができる」

──それにしても22歳の南アフリカの新鋭が、ここまで良いパフォーマンスをUFCで見せることができるなんて、昨年のコンテンダーシリーズ前まで思いもしていなかったです。

「僕がプロMMAファイターになったのは18歳の時だった。皆が『若すぎる』って言っていたよ。特に南アフリカでは10代のMMAファイターなんて、本当にいなくて。でも、じっくりとキャリアを積んでEFC Worldwideのバンタム級タイトルを獲った時は21歳で、最年少記録を創った。その結果、コンテンダーシリーズで戦う機会を得ることができたんだ。チームCITの皆にただ感謝している。CITの全コーチの存在なくして、今、僕はここにいることはできていないから。

手にすることができた機会で、常にベストの戦いをしようと心掛けていたら、UFCでも運よく勝ち続けることができた。土曜日の試合も今の状態を持続させたい。テレンス・ミッチェルをフィニッシュしたいと思う」

──キャメロンはアグレッシブかつスマートな打撃、それ以上に見事な組み技を披露しています。もともと、格闘技を始めたのはいつ頃だったのですか。

「12歳の時に家の近所にあった地元の小さなジムで、キックボクシングを始めた。学校が終わるとジムに直行して練習し、夜になると親が迎えに来るんだ。凄く楽しんで練習していたから、すぐに色々なことを学ぶことできた。

それが全ての始まりで、数カ月後にはキックだけでなくグラップリングの練習もするようになった。14歳の時にチームCITに移り、それからレスリングも習えるようになった。ただキックボクシングでは食っていくことはできないから16、17歳の時にMMAでやっていこうと決めたんだ」

──キックでは生活できなくてMMAへ。MMAでは生活できるということですか。

「そうだね。UFCとサインする前に戦っていたEFC Worldwideも凄く良いプロモーションだから。それは南アフリカだけでなく、他の国のMMAファイターにもいえることだろう。EFCで戦っていると、他の国で戦うチャンスを手に出来る。ボカン・マスンヤネやルサンド・ビコに続き、僕とEFCバンタム級王座を賭けた戦ったシンディレ・マネンゲラも、確か今週末に日本で戦うよね。

そういう国外で戦う選手が南アフリカのファイター達の存在を世に知らしめてくれた。彼らは間違いなくワールドクラスのアスリートだから。遠征はいつだって大変だけど、外国で戦うことで違うカルチャーに触れることができる。だから日本に限らず、アジアの大会で僕の試合を組んで欲しいと願っているよ」

──試合経験よりも選手を成長させるものはないと言われるなかで、日本などは毎週のようにMMAの大会が行われていますが、南アフリカでは実戦経験の場が少ない。そのなかで、これだけEFCから世界レベルのイベントへとステップアップをする選手がいるのは、キャメロン的には何が要因だと考えられますか。

「まず南アフリカでは凄くスポーツ全般の人気が高いということがあると思う。MMAを始める前に何らかのスポーツを経験している。今ではバーサス・プロモーションが、ファイトナイトというアマチュアの大会を開くようになり、そこで力を見せた選手がプロ契約をしているんだ。プロとして戦う舞台もEFC以外にもFightStar FCも活動している。

人材発掘と人材育成の両方が強化され、イベントの数も増えた。南アフリカのMMAの未来は明るいよ」

──それこそ南アMMAの未来といえるキャメロンですが、対戦相手テレンス・ミッチェルの印象を教えてください。

「15勝2敗、強いファイターだよ。フィニッシュの多くがグラウンドだよね。前に戦ったスティーブン・コースローのように、まだ表に表れていない良いレコードの持ち主だ。絶対的な質の高いグラウンドの攻防を繰り広げることができるだろうけど、僕は打撃で戦ってボーナスを狙いたい。とにかく、どのような展開になろうが良い試合になって僕が2Rで勝つよ」

──2Rと断言する故は?

「初回はあまり飛ばさない。じっくり相手の動き出しのタイミングを見ている。前の試合では判定勝ちになってしまったけど、好きな勝ち方じゃい。2Rになると仕留めるために戦うからね」

──今大会、日本から平良達郎選手が出場します。彼は4戦目で初のPPVショー出場です。対してキャメロンは過去2試合どちらもPPV大会、Tモバイル・アリーナで戦っています。

「本当に凄く機会を与えてもらっている。UFCに僕がどれだけの力を持っているのか、分かってもらえる舞台だ。PPVのビッグイベントの一員として、これからもキャリアを重ねていきたい。そういえば、その日本人選手とコーチにPIで会ったよ。凄く良いヤツで、めちゃくちゃリラックスしていたね。体調も良さそうで、凄い試合をやってくれそうで楽しみなんだ」

──キャメロンのその言葉が、日本のファンは相当嬉しいはずです。ところでバンタム級は常に層が厚いです。ここからトップ10、トップ5を目指すために土曜日の試合ではどのような点をアピールしたいと思っていますか。

「まずは絶対的に豪快なフィニッシュをすること。スタンドだろうが、グラウンドだろうが試合を終らせる。どの局面でもフィニッシュできるけど、今回の試合ではKOしたいと思っている。テレンス・ミッチェルはとても考えて打撃を使っているファイターなんだけど、僕からすると穴だらけだ。

この試合で勝って年内に最低でももう1試合、できればトップ15のファイターと戦いたい。コンテンダーシリーズも含めると4連勝になり、通算戦績は9勝0敗になる。なら上の選手と戦っても良いはず。そういう機会をモノにして、来年にはタイトルに挑戦したいと考えている」

──キャメロンやチームメイトのドリキュス・デュプレッシー、JP・ベイズら南アフリカ人選手、そしてジンバブエやアフリカ大陸がルーツの選手が増えており、UFCにアフリカでのイベントを開いてほしいという気持ちはないですか。

「今、アフリカからは才能あるファイターが誕生している。アフリカン・ファイターがアフリカで戦える機会が訪れるなら、最高だよ。もしUFCがアフリカに来るなら、海外からの観光客を受け入れる状態にあり、治安も問題ないのは南アフリカだけだよ。まぁ他の国も問題ないけど、なかでも南アフリカは一番安全な国だからね」

──……。

「ドリキュスは世界タイトル挑戦が見えている。そうなればチャンピオンはアフリカ──ナイジェリア出身のイスラエル・アデサニャだ。アフリカ勢同士のタイトルマッチが、アフリカで実現すればこんなに素晴らしいことはない。そしてホスト・カントリーになれるのは南アフリカだけだよ」

──素晴らしい想いですが、日本人からすれば南アフリカが安全だとは口にできないです(苦笑)。サッカーやラグビーのワールドカップで、キャメロンの母国に行ったメディアから、安全だという話を聞かされたことは正直ありません(笑)。

「それは……ツーリストが訪れない場所は、最高の環境だとは言えないね(苦笑)。でも僕のホームタウン、プレトリアはヨハネスブルクよりずっと良い場所だよ。それに素晴らしいアリーナもあるし、郊外にいけばアニマル・クルーズだってできるからね。UFCを開催する資格はあるはずだ。もし、そういう機会が訪れれば街は十分に安全になってメディアを迎えて入れるよ」

──なるほど(笑)。ではUFC南アフリカ大会実現へ向けキャメロンがプレトリアの観光大使にならないといけないですね。

「そうだね、そして安心して世界中の人を受け入れる体制を創っておくよ(笑)。ほんと、まだまだ南アフリカのことは間違って伝わっていることが多いと思うから、しっかりと本当の南アフリカを世界の皆に知って欲しい」

■視聴方法(予定)
7月9日(日・日本時間)
午前8時~UFC FIGHT PASS
午前11時~PPV
午前7時30分~U-NEXT

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【UFC290】エドガー・チャイレス戦に向けて、平良達郎「勝って次にいかないといけない相手」

【写真】今やベガスがホームのように感じられる平良だった (C)MMAPLANET

8日(土・現地時間)にネヴァダ州ラスベガスのTモバイル・アリーナで開催されるUFC290「Volkanovski vs Rodriguez」でエドガー・チャイレスと130ポンド契約マッチを戦う平良達郎。

6月24日のフロリダ州ジャクソンビル大会=UFC ABC05におけるクレイジソン・ホドリゲス戦が、そのホドリゲスの体重オーバーで流れた。そして手にしたPPV大会の出場──ファイトウィークに入る直前、ラスベガスの平良にチャイレス戦にむけてじっくりと話を訊いた。


──もうUFCの指定のホテルで宿泊されているのでしょうか。

「いえ、まだAirbnbで取ったところに泊まっています。明日の昼にニューヨークニューヨークにチェックインします」

──おお、さすがにPPV大会だけあってストリップに面したホテルに移動ですね。ジェットコースターを堪能してください(笑)。

「どこもUFCが用意してくれるホテルは快適ですけど──あのジェットコースターのあるところなのですね(笑)」

──前回の試合がなくなり、試合まで2週間ほどラスベガスで過ごすことになりました。

「ラスベガスはジャクソンビルと比較すると、やりやすいですね。練習もしやすいですし、エクストリーム・クートゥアーのコーチもとても親切なので。エクストリームでクラスに出て、UFC PIに移動して松根さんと体を動かす。そんな感じでやってきました。ただ……ちょっと乾燥していて、暑いのだけが問題です(笑)」

──2週間前に試合がなくなり、もう一度追い込みもやるのですか。

「ハイ、心拍数を上げるトレーニングはしています。エクストリームの練習は練習で、きついですし。試合がなかった分、1週間ほど体が鈍っていたので追い込み練習は必要でしたね」

──130ポンド契約ということで、いつもより2キロ以上重いとファイトウィークに入っても少し輪郭が違いますね。

「違いますか? いつものファイトウィークと比較すると、プラス2キロぐらいの感じですかね。普段はすぐに試合があるわけでないので66、67キロぐらいまで戻すのが、今回は64キロまでしか戻さなかったです。それでも一度、ある程度は体重を戻した方がコンディション的には良くなると思って。減量もいつもより楽ですし、体調も凄く良いです」

──130ポンドというのはチャイレス側の要求でしょうか。

「そうですね。130ポンドなら戦うということだったので」

──あの選手、フライ級では大きいですよね。

「確かにフレームは大きいです」

──実際に試合映像を視て、どのような印象を持っていますか。

「コンテンダーシリーズの試合が一番参考になるかとは思っています。その次の試合は相手が弱すぎて(※2022年11月にロベルト・ゲレーロと戦い63秒で一本勝ち)、次の試合では4Rに三角絞めで勝っているのですが、寝技になればこっちが上かと。あの三角ぐらいですね、寝技で気を付けるのは。寝かせれば、どんどん攻めることができて一本までつなげることができるんじゃないかなと思います。

ただしストライカーで、打撃は多彩ですね。リーチが長い。自分よりリーチのある選手と戦ったことがないので、そこは向き合うと戦い辛いことがあるのか。いずれにしても弱点は寝技だろうとは思っています。一度、背中をつかすとこっちのペースになります」

──打撃の方は5Rの試合は体力温存という風でもあるので、平良選手が言われたようにコンテンダーシリーズのクレイトン・カーペンターに敗れた試合がどういう選手なのか、一番分かりやすいかと思います。

(C)Zuffa/UFC

「あの試合を見ると、打撃は強いです。

パンチも蹴りもできて、左のリードフックで倒していますし、カーフもそうだし、ヒザもそう。打撃に関しては色々なところに気を付けないといけないです。

ただ自分からテイクダウンから上を取りに来るという動きはそれほどないですし、打撃と組み技の融合もさほどないかと思います。逆に僕が打撃と組みをミックスして攻撃し、削っていかないといけないです」

──そんななか、下がりながらの跳びヒザ、あれは嫌な攻撃に見えました。特に下がりながらというところが。

(C)Zuffa/UFC

「あれは危険なタイミングでしたね。

確かに、アレは気を付けないといけないです。それと左フックですね。さっきも言いましたが、何回がダウンを取っている試合がありました。あれがハマるから、ああやって何度も倒せているので。カーフキックもしっかりとチェックします」

──カーペンター戦では終盤にテイクダウンをイージーに許していました。

「あのテイクダウンでの倒され方を見ていると、ダブルレッグやシングルよりもボディロックには自信があるので、そこは上組みでできればなと思います。レスリングに関しては、そこまで拘りのなく、頑張ってくる相手ではない……でも、この間にそこを磨いているかもしれないですしね。

いずれにしても、絶対に落とせない試合だと思っています。勝って次にいかないといけない相手です」

──長い間。ブランドン・モレノのトレーニングパートナーをしていたということですが、世界チャンピオンの練習仲間を倒すことはアピールポイントになるとか考えますか。

「それ、言われるまで何も気にしていなかったです(笑)。コンテンダーシリーズの時にブランドンがコーナーに就いていたのは確認していたのですが……そうッスね、『トレーニングパートナー勝っちゃったぜ』って……まぁ威張れることじゃないですよね(笑)」

──アハハハハ。

「威張れないけど、名前をブランドンに覚えてもらうことはできるかもしれないです(笑)」

──待望のPPVショー出場となります。プレリミでも5試合目なら、ベガスのショーでもそこそこお客さんは集まっていそうですね。

「PPV大会のオープニングファイトとか、全く下の方はお客さんがいないですよね(笑)。ただAPEXしか経験していないので、Tモバイル・アリーナで戦うことはシンプルに楽しみでしかないです。ああいう会場で、フェイスオフもお客さんを入れてやりますし。ファイトウィークからスケジュールも変ってくるかもしれないので楽しみです。

ジャクソンビルで試合が無くなった時にはPPV大会云々でなく、戦って帰りたいという想いでした。それがいざ決ると、こんな大きな大会で戦うことができる。それはモチベーションになっています。ここで見に来たお客さんに、名前を覚えてもらえる試合をしないといけない。過去最高にアグレッシブな試合をします」

──では仕切り直しのオクタゴン4戦目に向けて、ファンの皆さんにメッセージをお願いします。

「契約体重でもあり、いつもと違う感覚もあります。こんなデッカイ大会で戦う機会を貰えたのも、UFCのミック(メイナード)が僕に期待してくれているからだと感じました。その期待にしっかりと応えて、若い選手達の中でベルトを狙う一角にいるとアピールできるよう戦います。自分らしいパフォーマンスで、会場をわかして日本に帰りたいと思います。応援、宜しくお願いします」

■視聴方法(予定)
7月9日(日・日本時間)
午前8時~UFC FIGHT PASS
午前11時~PPV
午前7時30分~U-NEXT

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