カテゴリー
J-CAGE Pancrase327 Report ブログ 近藤有己 鈴木一史

【Pancrase327】初回にダウンを奪った近藤有己、最終回は鈴木のTDを防ぎ判定勝ち

【写真】抵抗する中村をコントロールし続けた狩野、最後はキッチリ仕留めた(C)MMAPLANET

<ウェルター級/5分3R>
近藤有己(日本)
Def.3-0:29-28.29-28.29-28.
鈴木一史(日本)

サウスポーの近藤が前に出る。鈴木にケージを背負わせて左ミドル。鈴木の動きに合わせて左足を出そうとした近藤に対し、シングルレッグで組みついた鈴木が、リフトアップから近藤に背中を着かせた。ケージ際でハーフガードの近藤に左ヒジとパンチを落としていく鈴木。エビを打つ近藤を立たせず、鈴木は抑え込んだが、近藤もフルガードから立ち上がった。すぐに鈴木は組みついて近藤をケージに押し込んでいく。近藤の右腕に対してオーバーフックの鈴木、その右腕を振り回すと近藤が離れた。

近藤は相手にケージを背負わせ、左ストレートから右フックでダウンを奪う。トップを奪った近藤は、ハーフガードの鈴木の顔面に右のパンチを叩き込む。立ち上がる鈴木に、左ストレートと左ミドルを当てる近藤。鈴木は右ボディストレートを返す。終了間際に鈴木が組みつくも、近藤がスプロールした。

1Rはジャッジ3者とも近藤に10-9をつけた。

2R、距離を詰める近藤。鈴木も右ストレートを出しながら組み付くチャンスをうかがう。近藤は左ストレートをヒット。鈴木のテイクダウンに合わせて左ミドルを繰り出した近藤だが、その蹴り足をキャッチされグラウンドに持ち込まれた。鈴木はケージ際で近藤の両足を畳み、左腕を近藤の頭に回して肩固めを狙うか。そのままマウントに移行した鈴木は、右ヒジを落とす。近藤はケージキックでケージ際を脱出し、立ち上がる。

すぐに組みついた鈴木は、右腕を差し上げて近藤をケージに押し込む。さらに右ヒジを狙うも、近藤がケージ際から離れた。鈴木はまたも近藤の左ミドルをキャッチしてグラウンドへ。ハーフガードの近藤のバックを狙う鈴木、近藤は鈴木の左腕を抱えて耐える。左腕を抜いた鈴木がパンチを連打したところでラウンドが終了した。

2Rはジャッジ3者とも鈴木の10-9、これでポイントはイーブンとなった。

勝負の最終回、近藤が距離を詰めてワンツー。鈴木が前に出てきたところに左ストレートを合わせた。鈴木は左ジャブを伸ばす。近藤の右フックをかわした鈴木がボディロックで組みつくも、近藤が鈴木をケージに押し込んでから離れた。スタンドで距離を詰める近藤、鈴木はまたも近藤の左ミドルをキャッチしてケージに押し込む。しかし近藤が押し返して離れ、ケージ中央へ。

近藤の左ストレートが連続ヒット。しかし鈴木も右ストレートを当てる。さらに組みついた鈴木は、右腕を差しこんで近藤をケージに押し込む。ここでボディロックから後ろへテイクダウンを狙った鈴木だが、近藤がそのまま押し倒してトップを奪った。鈴木はフルガードから右ヒジを狙う。近藤は鈴木の足を捌きながら右を当てた。残り1分で鈴木は下から近藤の右腕を狙う。アームロックを仕掛ける鈴木、しかし近藤のクラッチを切ることはできずに試合を終えた。


3Rはジャッジ全員が近藤に10-9をつける形となり、近藤が判定勝ちを収めた。


The post 【Pancrase327】初回にダウンを奪った近藤有己、最終回は鈴木のTDを防ぎ判定勝ち first appeared on MMAPLANET.
カテゴリー
J-CAGE Report RIZIN TRIGGER03 グラント・ボクダノフ ブログ

【RIZIN TRIGGER03】This is MMA。テイクダウンされ続けた泉。最後はエルボーでボグダノフに敗れる

<ライト級(※72キロ契約)/5分3R>
グラント・ボグダノフ(米国)
Def.3R3分16秒by TKO
泉武志(日本)

ローを避けたボグダノフは左から右にまっすぐ下がる。最初の組みを切られたボグダノフだが、続くシングルレッグでテイクダウン。左手で巻いていた腕が切れた泉をケージに押し込んでいく。スクランブルでバックを伺うボグダノフは泉が胸を合わせるとボディロックで再び倒す。

スクランブルで立ち上がった泉が、ケージ中央で仕切りなおしとなり、ボグダノフはダブルレッグを切られるが、ケージに押し込み2度目のテイクダウンに成功する。ケージを背負った泉が立ち上がるとボグダノフがギロチンへ。すぐに頭を抜いた泉が左フックを振るって離れる。打撃の間合いの両者、軸を乱しながら左右のフックを振るっていく。残り10秒、ジャブを当てたボグダノフに対し、泉がワンツーを入れて時間に。

2R、すぐにシングルからドライブしたボグダノフがリフトして泉をスラム――そのままサイドを取る。直接サイドを取り、マウントに移行したボグダノフは一旦背中を見せた泉に対し、一度は着地。再び背中をマットにつけた泉にパンチを落とす。ハーフから足を抜きパンチを入れると、背中を向かせたボグダノフがRNCを狙う。

半身から背中にしっかりと回ったボグダノフが四の字フックを完成させる。ワキを殴り、顔面パンチに移行したボグダノフは、マウントとバックを自在に移動しRNCへ。すぐに対応した泉だが、マウントから連打を受けてまたも背中を見せ、何とかラウンドをサバイブした。

最終回、中央を取ったボグダノフがダブルレッグでここもテイクダウン。グレコの猛者は、なすすべなくし尻餅をつかされ、足を束ねられる。背中を預けて立ち上がった泉、ボグダノフは苦も無くボディロックテイクダウンを決める。ハーフから肩固め、3/4を取ったボグダノフがリリース。腹ばいになった泉はサイドバックで殴られ、自ら背中をつける。

ボグダノフはここでマウント&パンチ、背中を見せた泉にRNCをセットしていく。腹ばいになり殴られる泉は上を向いて、左ヒジを受けたところでレフェリーが試合を決めた。


The post 【RIZIN TRIGGER03】This is MMA。テイクダウンされ続けた泉。最後はエルボーでボグダノフに敗れる first appeared on MMAPLANET.
カテゴリー
DEEP CAGE IMPACT 2022 in OSAKA Interview J-CAGE ブログ 柴田MONKEY有哉 渋谷カズキ

【DEEP CAGE IMPACT in OSAKA 】渋谷カズキ戦へ、柴田MONKEY─02─「出て来るものは衝撃的ですよ」

【写真】道着をやることでグラップリングが強くなる。それが岩崎正寛の教えだ(C)YUYA MONKEY SHIBATA

10日(日)、大阪市北区の梅田ステラホールで開催されるDEEP CAGE IMPACT IN OSAKA 2022のメインイベントで、渋谷カズキと対戦する柴田MONKEY有哉のインタビュー後編。
Text by Shojiro Kameike

2年10カ月の間、自身の練習環境と生活環境を見直してきたという柴田。その中でたどりついた環境の一つが柔術であり、カルペディエム芦屋であった。岩崎正寛代表から黒帯を授与され、さらにMMAのための組み技を学んだ柴田が、どのような新しいMMAを見せるのか。さらに現在のDEEPフライ級をどう見ているのか――復帰戦を控えた柴田に訊いた。

<柴田MONKEY有哉インタビューPart.01はコチラから>


――カルペディエム芦屋といえば、関西のMMAファイターが数多く行っていますよね。

「関西の有名選手は結構行っていますね。MMAに必要な組み技の技術を知っている人たちがいて、組みに関する練習会が定期的に、継続して行われています。おかげで、日常のスケジュールとして柔術の練習が存在している。それが僕には無かった環境やと思うんです。そういう意味では、岩崎さんは関西MMAの組み技の底上げをやってくれている人なんです」

――なるほど。

「プロ選手が集まって練習するには、みんなに呼び掛けて、集まってもらって練習会を開催しなければいけないことが多かったんですよ。それと、そういう練習会やと、どうしてもスパーリングばっかりになってしまう。でも今は岩崎さんのところで、しっかりと技術的なことも教わっています。練習会のために人を集める手間もなくなって、ただ自分が強くなることを考えればいい。そうやって組みと柔術に強くなれる環境があるのは、すごく大きいです。

カルペディエム芦屋は体験レッスンのあと一般会員として入会し、週2回ほどレッスンを受けています。そのあと岩崎さんから声をかけていただいて、プロ選手練習会に参加するようになりました。

その間に、柔術で5つの大会に出ているんですよ。先月には試合結果を認められて岩崎さんから、カルペディエム芦屋第一号の黒帯を授与していただきました。今回の試合も岩﨑さんにはセコンドに就いていただきます」

■2020年以降 柴田MONKEY有哉の柔術戦績

2020年2月9日
FULLFORCE CUP JIU-JITSU OPEN 05
アダルト茶帯ライトフェザー級 オール一本優勝

2021年4月4日
ASJJF TOKYO SPRING INTERNATIONAL JIU JITSU CHAMPIONSHIP 2021
アダルト茶帯ライトフェザー級 3位

2021年11月13日
GroundImpact 2021 WEST(道着部門)
アダルト茶帯フェザー級 優勝

2021年11月13日
GroundImpact 2021 WEST(NO-GI部門)
アダルトエキスパートライトフェザー級 優勝

2021年12月13日
GroundImpact Gi-1 2021
アダルト茶帯ライトフェザー級 優勝

――次の試合では柴田選手の新しいMMAが楽しみです。一方、柴田選手がMMAの試合を休んでいる間、DEEPフライ級の層が厚くなってきました。

「面白くなってきましたよね。いろんなタイプの選手がいて、ちょっとずつ個性が出てきているので。その中で足りないのは自分みたいなタイプなのかな、と思っています。

龍ちゃん(福田龍彌)は京都で、僕は大阪なので回数は多くないけど、一緒に練習したことはあります。同じ階級やし、同い年なので昔から意識はしていました。今は少しずつ変わってきていて、良い試合しているなって思いますよ」

――暫定王者の藤田大和選手が台頭してきたのも、柴田選手不在の期間ですよね。

「そうなんですよね。最初はMMAにアジャストしきれていない印象がありました。でもやっぱりパンチに自信を持っているし、簡単に寝かされない、あるいは寝かされても強くなってきて。最近の試合を見ていて、自分に必要なことをやってきたんやな──と思いました」

――そして頂点にいる正規王者の神龍選手について、ご自身が対戦して以降はどのように見ていますか。

「あぁ、マコっちゃんは……」

――マコっちゃん? そう呼ぶぐらい、神龍選手とは交流があるのですか。

「アハハハ。彼とは試合をしたあと、インスタでメッセージをもらったんです。そのあとGroundImpact Gi-1 2021に彼が来ていたので、一緒に写真を撮影してもらいました」

――そうだったのですね。

「今のマコっちゃんって、自分と似ていると思うんですよ。自分でジムを出して、それまであった練習環境から抜けて、自分の練習環境を作っているところじゃないですか。龍ちゃんとの試合を見ていて、苦労しているんだろうなぁと思いました。『俺も分かるよ』みたいな」

――それだけ層が厚くなったフライ級の中で、ご自身はどれくらいのポジションにいると思いますか。

「どれくらいやろう……もちろんファイターやから、全員に勝つつもりでいます。ただ、試合はやってみないと分からないので、全員に勝つかもしれないし、全員に負けるかもしれない。でも『自分のベストは尽くしている』っていう状態ですね。その自分が今どれくらいのポジションにいるのか、次の試合でハッキリすると思うんです」

――では次の対戦相手、渋谷カズキ選手の印象を教えてください。

「ちょっと僕に似ているところがある気がするんですよ。下からも攻めて来るし。でも僕が今やっていることがハマれば、一瞬で終わる可能性もあるし、3R圧倒する可能性もあるかなって。かます気はないけど、かます試合になると思います」

――……そのココロは?

「アハハハ、今はそういう気持ちなんですよ。なんかね、もう気負っても仕方ないので(笑)。ただ勘違いされたくないのは、この期間はただ休んでいただけじゃない。格闘技で強くなるために考えて、練習面と生活面を見直してきました。その結果が自然に出ると思います。そこで出て来るものは結構――衝撃的ですよ」

The post 【DEEP CAGE IMPACT in OSAKA 】渋谷カズキ戦へ、柴田MONKEY─02─「出て来るものは衝撃的ですよ」 first appeared on MMAPLANET.
カテゴリー
EXFIGHT04 J-CAGE Report ブログ 藤谷敦史 鈴木崇矢

【EXFIGHT04】距離を取る藤谷敦史にワンサイド、鈴木崇矢が三日月蹴りからのパウンド連打でTKO勝ち

【写真】試合直後は涙も見せた鈴木、しかし勝ち名乗りの時はこの笑顔だ (C)MMAPLANET

<アマ・バンタム級/5分2R>※シンガード無
鈴木崇矢(日本)
Def.2R2分04秒 by TKO
藤谷敦史(日本)

サウスポーの鈴木に対し、藤田には前後のステップで距離を保つ。前に出る鈴木はローからバックスピンキックへ。藤谷がテイクダウンを狙う素振りを見せたが、鈴木はカットしてパンチを藤谷の顔面に当てる。さらに左ローで攻め立てる鈴木。藤谷が前に出ると右フックを合わせる。足を使う藤谷を左ローで追う鈴木は、相手にケージを背負わせて左ハイを繰り出した。藤谷は右のインロー、さらに組み付こうと試みるが鈴木に捌かれてしまう。鈴木は相手を挑発しながら左ローを連発していく。

鈴木の左ローをキャッチしようとした藤谷だが、掴むことはできず。鈴木が左ストレートで藤谷にケージを背負わせて、左ローを当てる。藤谷はサークリングから鈴木の右足へのシングルレッグへ。バックに回りながら鈴木をグラウンドに引きづりこんだ。RNCを狙うも極められなかった藤谷が、トップを狙ったところで鈴木が反転し上を取る。離れてパウンドを落とす鈴木は、再びグラウンドへ。パンチを連打する鈴木だったが、ここで上半身を起こした藤谷の顔面に左のヒザ蹴りを入れてしまう。

構わずパンチを連打する鈴木をレフェリーが止めて、試合は一時中断。グラウンド状態でヒザ蹴りを受けた藤谷にドクターチェックが入り、鈴木にはイエローカード=減点1が与えられる。試合が再開されると、鈴木は左フックから左の飛びヒザを見せたところでラウンドが終了した。

藤谷が右ストレートから左ジャブ。鈴木はもぐり込んで左右のフックを当てたあと、左ハイで藤谷のバランスを崩した。立ち上がった藤谷はバックハンドブローを見せるも、鈴木のパンチが効いて下がるように。相手をケージに追い込んでパンチの連打を浴びせる。そして左の三日月蹴りでダウンを奪ったあと、トップからパウンドを落としていく。バックマウントからパンチを連打する鈴木、藤谷の動きが止まるとレフェリーが試合をストップした。


The post 【EXFIGHT04】距離を取る藤谷敦史にワンサイド、鈴木崇矢が三日月蹴りからのパウンド連打でTKO勝ち first appeared on MMAPLANET.
カテゴリー
EXFIGHT04 J-CAGE News エフェヴィガ雄志 ブログ 中井光義 岡澤弘太 岩﨑大河 平山学 河名マスト 狩野優 芳賀ピラル海 藤波勇飛 鈴木崇矢

【EXFIGHT04】初のプロマッチで狩野×マスト。岩﨑大河にビラル、エフェ出場。アマに鈴木崇矢&藤波

【写真】狩野×河名。EXFIGHTはJ-MMA版コンテンダーシリーズか、PFL Challenger Seriesか。いずれにしても、夢の潰し合いだ(C)MMAPLANET

15日(火)、LDH JAPANより27日(日)に東京都渋谷区のEXFIGHTジムで開催されるEXFIGHT04 「Road to POUNDSTROM」の対戦カードが発表された。

既報の通り、今大会ではEXFIGHT初のプロマッチが4試合組まれ、プロと遜色ない環境で行われるアマ6試合と計10試合が実施される。今回のプロマッチでも世界と伍するためのJ-MMAの未来系、髙谷裕之プレゼンツ・ガチ路線らしい試合が揃った。


5分✖3Rで行われるプロ4試合、メインは狩野優×河名マストのフェザー級戦だ。河名はLDHマーシャルアーツ契約下のEXFIGHTのエース=中村倫也と専修大レスリング部の同期で、2017年のU23世界選手権には揃って出場、中村がフリー61キロ、河名がグレコ59キロ級で優勝している。

奇しくも昨年7月に中村が修斗でプロMMAデビューを飾った日に、NEXUSで初めてMMAに挑んだ河名はジェイク・ウィルキンスのハイキックでカットし黒星を喫した。その時点でMMAの順応が十分でなかった河名だったが、10月のRoad to ONE、12月のNEXUS、そして1月の石渡伸太郎引退興行とグレコを生かした戦いで3連勝を飾っている。

11月にはUNRIVALEDでグラップリングマッチに出場しており、実に5カ月連続の実戦となる河名の相手は、2020年ネオブラ・フェザー級優勝の狩野が務めることとなった。

今を時めく?──ザ・リッチ──中田大貴戦の勝利を含め、キャリア4勝1敗の狩野、早熟ファイター達のタイトル戦線となりつつあるパンクラス・フェザー級戦線では、ベルトを視野に入れて戦っておかしくない位置にある。

河名は打撃、下になった時の対処など、これまでに戦っていた対戦相手より上回っていることが考えられる狩野に対し、グレコの組みに持ち込めるのか、また組み伏せることができるのか興味深い。

狩野がパンクラスからの出場なのに対して、直近の試合は修斗に出ていた岩﨑大河がセミで中井光義と相対する。

今年は空道の世界大会出場も視野に入れ、1月には北斗旗全日本空道体力別選手権出場を予定していた岩﨑だったが、オミクロン株によりコロナ感染が広がり大会が中止に。また修斗の国際戦復活の兆しも、一旦元通りの国内路線に切り替わったことも影響したのが、今大会参戦に舵が切られた。

対する中井は「キン肉マン」で知られるゆでたまごの作画担当である中井義則氏を父に持つプロレスラーで、MMA挑戦は2019年9月のDEEP浜松大会以来となる。現状5連敗中の中井との対戦、世界を目指すという公言してきた岩﨑のターゲットがPOUNDSTROMになったということなのか。

残りの2試合は昨年度のEXFIGHTで2勝を挙げ、既にプロ級という評価を受けた芳賀ビラル海とエフェガヤニック雄志が、それぞれ平山学、岡澤弘太とプロ初陣を戦う。

ビラルは日本拳法の名門、中央大学出身──全日本大会で準優勝の実績を持ち、昨年はアマ・パン全日本を制している。

日拳出身ということで豪腕がイメージされるが、豪腕である一方で組みが強いのがビラルの特徴だ。

EXFIGHT02でMVP、EXFIGHT03では2シーズン連続でLDH Fighter Battle Auditionにチャレンジ中のDREAMER=高木オーディン祥多に勝利している。そんなビラルと対戦する平山は、プロキャリアは12年目を迎えたが、4勝11敗と大きく負け越しており6年11月ぶりの勝利を目指す。

修斗EXトーナメント優勝でプロ昇格を決め、大道塾でも活躍してきたエフェヴィガ雄志は、EXFIGHT02で天才レスラーの異名を持ちLDHとの契約を目指す藤波勇飛のレスリングに屈せず、急所蹴りのアクシデントながらテクニカル判定勝ちを収めている。

12月大会ではIMMMAF世界大会の日本代表だった有賀大悟からも判定勝ちしたエフェの相手は、既にプロで30戦を経験している岡澤弘太が務める。

もう4年前になるが現DEEP暫定ライト級王者の大原樹里に勝利するなど、プロ15勝11敗5分という戦績の岡澤の立場でいえば「よくぞ受けた」というマッチアップだ。自らのMMA道を邁進するために、若者の夢を潰す──岡澤にとっても覚悟のEXFIGHT出場といえる。

またアママッチではDREAMERS02出演中の鈴木崇矢、藤波、須藤晃大というEXFIGHT勢が、それぞれ藤谷敦史、阿部光太、水戸邉荘大と戦うことも決まっている。

MMA王子=鈴木と戦う藤谷は2019年の全日本アマ修斗で表彰台には立てなかったが、プロ昇格を決めたプロシューターだ。プロ初陣では松根良太の愛弟子=南風原吉良斗にTKO負けを喫しており、E鈴木の噛ませ犬になるわけにいかない。

放送が始まったばかりの格闘技DREAMERSのシーズン2やEXFIGHT02のエフェ戦を見る限り、エスリングに頼る場面が目立ち、すんなりとMMAへのトランジッションが進んでいない風にも見える藤波。

プロ修斗で1勝を挙げている北岡悟の教え子=阿部を相手に、オーディション期間中にどれだけ成長できたか真価が問われる一戦となる。

LDHtとの契約を勝ち取るために戦うEXFIGHT勢はプロもアマも関係なく、常にサバイブが要求される厳しい戦いが待っているといえるだろう。

The post 【EXFIGHT04】初のプロマッチで狩野×マスト。岩﨑大河にビラル、エフェ出場。アマに鈴木崇矢&藤波 first appeared on MMAPLANET.
カテゴリー
Interview J-CAGE ONE Winter Warriors02 ゼバスチャン・カデスタム ブログ ムラット・ラマザノフ

【ONE Winter Warriors02】10勝0敗のダゲスタン戦士、ムラッド・ラマザノフ「手塚と戦った時とは別人」

【写真】 強そうでしかない(C)MMAPLANET

17日(金・現地時間)、3日(金・同)にシンガポールはカランのシンガポール・インドアスタジアムで収録されたONE「Winter Warriors02」で組まれたゼバスチャン・カデス✖ムラッド・ラマザノフが放送される。

元ONE世界王者カデスタムに相対するラマザノフは、今回がONEで3戦目となるダゲスタン人ファイターだ。ベ・ミョンホ、手塚裕之と東アジアのMMAチャンピオンを撃破し、ラマザノフでデビュー以来の連勝を10に伸ばした。

1年振りのファイトで米国=ラスベガスで練習、そして同郷のカブビ・フルマゴメドフやイスラム・マカチェフから吸収したレスリング力を見せつけ、タイトル挑戦に名乗りを挙げる準備が──ラマザノフはできていた。


──12月3日、元ONE世界ウェルター級王者ゼバスチャン・カデスタムと対戦します(※取材は11月19日に行われた)。今の気持ちを教えてください。

「もう準備は整っている。やる気に満ちているよ。ゼバスチャンは、ちゃんとした強いファイターだ。実は去年の10月に彼と戦う予定だったけど、ゼバスチャンの負傷でキャンセルになりテヅカと戦ったんだよ。また彼と組まれたことで、より研究できたのでスタイルも技術的なことも全て理解できたよ」

──その去年の手塚戦の勝利以来、1年以上試合がなかったです。

「パンデミック以降、海外で試合をするのは困難になった。まず僕には家族がいて、家族をケアすることが最優先だ。そしてONEで戦うにはワクチン接種が必要で、時間が掛かったこともなかなか試合が組まれなかった理由の一つになる。

ホント、ファイトから離れてケージが恋しかった。試合前のドクターチャック、控室での緊張感、そしてケージに足を踏み入れる瞬間、全てが恋しかった。その分、今は燃えている。今回の試合が決まる前から、しっかりとトレーニングをしてきたし、試合が決まった時には既に十分に戦える状態になっていた。

そして、この間にラスベガスでトレーニングする機会に恵まれた。今、調整も最後の段階に入っている。体重も順調に落ちているし、良い具合に仕上がっているよ。アップグレードしたムラッド・ラマザノフの姿に、皆が驚くことになるだろう」

──ダゲスタンのような強豪ぞろいの国でも、米国で練習する利点があるのですね。

「凄くシンプルなことだ。色々と多くの選手と触れあい、その選手たちが持っている技術を学びたい。そして僕の武器に加えたい。だから米国だけじゃなくて、シンガポールでも練習して、色々な技術を吸収したいと思っている」

──ではカデスタムを相手に、どのようにアップグレードした試合をしたいと思っていますか。

「色々なスクールで学んだ技を使いたい。パンチもそうだし、カビブ・ヌルマゴメドフやイスラム・マカチェフと練習し、強力にバージョンアップされたテイクダウンを試したい。打撃もそうだけど、レスリングも強くなったから、さっきも言ったように今の僕はテヅカと戦った時とは別人だよ。ホント、期待してほしい」

──元世界王者に勝てば、タイトル挑戦に近づきますね。

「そうだね、全てはゼバスチャンとの試合次第だろう。エキサイトな試合をして、皆が納得する勝ち方をすればタイトルショットに届くはずだ。まぁONEチャンピオンシップがどう判断するかだね。もちろん、タイトルには挑戦したいと思っているし、そのつもりで戦う。と同時に今回の試合はケガをすることなく終えて、2022年にはもっとコンスタントに試合をしたいと思っている」

■視聴方法(予定)
12月17日(金・日本時間)
午後8時30分~ ABEMA格闘チャンネル
午後8時30分~ONE Super App

<フライ級(※61.2キロ)/5分3R>
ダニー・キンガド(フィリピン)
カイラット・アクメトフ(カザフスタン)

<バンタム級 (※65.8キロ)/3分3R>
ケビン・ベリンゴン(フィリピン)
クォン・ウォンイル(韓国)

<95キロ契約/5分3R>
ヴィタリー・ビグダシュ(ロシア)
ファン・ロン(中国)

<ウェルター級(※77.1キロ)/5分3R>
ゼバスチャン・カデスタム(スウェーデン)
ムラッド・ラマザノフ(ロシア)

<バンタム級 (※65.8キロ)/5分3R>
スティーブン・ローマン(フィリピン)
ユーサップ・サーデュラエフ(ロシア)

<バンタム級 (※65.8キロ)/5分3R>
ジャンロ・サンジャオ(フィリピン)
ポール・ルミヒ(インドネシア)

<キック・ライト級/3分3R>
ムスタファ・ハイダ(イタリア)
アリアン・サディコビッチ(ボスニアヘルツェゴビナ)

<バンタム級 (※65.8キロ)/5分3R>
ファブリシオ・アンドラジ(ブラジル)
リー・カイウェン(中国)

<ムエタイ・ストロー級/3分3R>
ジョセフ・ラシリ(イタリア)
朝陽PKセンチャイムエタイジム(日本)

The post 【ONE Winter Warriors02】10勝0敗のダゲスタン戦士、ムラッド・ラマザノフ「手塚と戦った時とは別人」 first appeared on MMAPLANET.
カテゴリー
Grachan52 Interview J-CAGE ブログ 大搗汰晟 高須将大

【GRACHAN52】Grachan初陣、高須将大─01─「毛色の違うGrachanで戦ってみたいと」

【写真】1993年7月生まれの28歳。MMAファイターはケージの中が全て──そのケージの中は、ケージの外のできごとが全て反映される場所だ(C)SHOTA TAKASU

19日(日)、千葉市美浜区の幕張ベイパークアリーナで開催されるGrachan52で、高須将大が大搗汰晟と対戦する。

高須は2016年11月のプロデビュー以来、ZSTで8戦を経験してきた(戦績は5勝2敗1分)。しかし、そのキャリアはデビュー後に発覚した肝臓がんとの闘いでもあった。
肝臓がんが発覚した時は、すでにステージ4まで進行していたという。そんな高須が語る、肝臓がんの闘病生活と、格闘技を続けることへの想いとは。


――高須選手は2016年11月のプロデビュー以来、ZSTで戦ってきました。今回のGrachan初参戦にあたり、まずはGrachanに対してどのようなイメージを持っているか教えてください。

「Grachanは粗削りな選手がいるイメージがあって、ZSTとは全く違う雰囲気を持っている団体だと思います。ずっとZSTで戦ってきたのですが、自分の中でも何か変えたいなという気持ちがあったので、それだけ毛色の違うGrachanで戦ってみたいと思いました」

――自分の中で何か変えたかった……と思ったキッカケがあるのでしょうか。

「プロデビュー以来ずっと連勝できていたんですけど、ここ最近は2連敗しています。これを機に、自分の中で何か変えないといけないなと思ったんです」

――高須選手はプロデビュー戦こそドローでしたが、その後は5連勝。しかし現在は2連敗を喫していますが、その要因は何だったと思いますか。

「守りに入っていたんじゃないかな、と自分では思います。そんな状態を変えていきたいです」

――なるほど。高須選手は、もともと野球をやっていたのですよね。

「高校まで硬式野球部に所属していて、卒業して就職しました。でも、野球以外で熱くなれるものが欲しいという気持ちになったんです。そこで、以前から山本KID徳郁さんに憧れていたこともあったので、当時住んでいるところの近くにあったストライプル茨城で格闘技を始めました」

――高校を卒業しても野球を続けていこうとは考えていなかったのですか。

「茨城の霞ヶ浦高校というところで野球をやっていて、自分たちの代は県予選の決勝まで行きました。そこで野球は一区切りにしたいと思ったんです。でも、自分は高校でレギュラーになれず……野球で頑張り切ることができなかった、っていう気持ちが残っていました。そこで、野球とは違うことをやり切りたいと思って」

――憧れていたというKIDさんの試合を初めて見たのは、いつ頃でしょうか。

「自分が小学校、中学校の時ですかね。MMAではないんですけど魔裟斗さんとの試合を見て、凄いなって思いました」

――ただ、KIDさんと魔裟斗さんの試合を見た時は、格闘技を始めようとは思わなかったのですね。

「そうですね。当時は野球少年で、夢はプロ野球選手でした(苦笑)。そこまで真剣に格闘技を見ていたわけではないです。選手とか詳しいわけでもなくて。ただ、野球を辞めたあと、何か熱中できるものが欲しくて、そのなかで格闘技をやっていたら楽しくなって――。そして格闘技をやっていくうちに、選手として試合もしたくなったんです」

――そんななかで、プロデビュー後に肝臓がんが見つかったそうですね。

「プロデビュー2戦目で勝った直後、肝臓にがんが見つかりました」

――それまでは、体調など何か兆候はなかったのですか。突然、肝臓にがん細胞があることが分かったのですか。

「突然といえば突然ですね。いま思えば、何か疲れやすいなっていうような症状はありました。でも、そこまでの病気とは思っていなくて」

――肝臓がんが見つかった時の経緯を教えていただけますか。

「試合に向けて激しいスパーリングをしていた時でした。スパーで蹴りがお腹に入り、2日ぐらい痛みが引かなかったんです。アバラが折れているのかな? そう思って病院に行ったら『肝臓に大きな腫瘍があります』と言われて……。

最初に触診をされた時、アバラを触られても全然痛くなくて、骨ではなく肉の部分を触られた時に痛みがありました。お医者さんも『これはおかしい』と思って、エコーを撮ってもらったら『お腹に大きな影があります』と」

――そう言われた時、ご自身が置かれている状況は理解できましたか。

「いや、もう頭が真っ白になりました。影が大きくて、10センチ以上あったんですよ。お医者さんからは『すごく危ない状態だから、このまま仕事に行かず帰宅してください』と言われました。そこで紹介状を書いてもらって、次の日に大きな病院で再検査をしたところ、腫瘍が大きくて悪性の可能性が高いと言われ、検査の2週間後には手術をしました」

――その手術で腫瘍を取り除くことができたのですか。

「一応、全て取り除くことはできました。でも、見えないがん細胞が肝臓の中に残っていて……。手術の2カ月後に最初の定期検診を受けた時、肝臓の中に5箇所から7箇所ぐらい、がんが再発していました」

――えっ……。高須選手のデビュー2戦目は2017年3月です。次の試合は2018年8月ですから、その間は闘病生活に入っていたのでしょうか。

「はい。再発してから、セカンドオピニオンを受けに東京の病院へ行ったんです。そこで検査した時には肝臓の腫瘍も大きくなっていて、肺にも2箇所転移していました。治療が始まった時にステージ4と宣告されました」

――ステージ4ということは、余命宣告などは……。

「これは後で分かったことなんですけど、余命3カ月の状態だったそうです」

――そんななかで、がんの治療を受けながら試合も行っていたのですか。

「再発したばかりの頃は、闘病生活の中で一番ツラい時でした。でも自分の中では格闘技をやり遂げることができていない、中途半端な状態でした。病気を治して格闘技をやりたいという気持ちが強かったんです」

<この項、続く>

■Grachan52視聴方法(予定)
12月19日(日)
午後4時30分~GRACHAN放送局

■Grachan51視聴方法(予定)
12月19日(日)
午後1時00分~GRACHAN放送局

The post 【GRACHAN52】Grachan初陣、高須将大─01─「毛色の違うGrachanで戦ってみたいと」 first appeared on MMAPLANET.
カテゴリー
DEEP105 J-CAGE Report ブログ 小金翔 悠太

【DEEP105】左ジャブで前に出た悠太。小金の前蹴り、最終回の反撃にスプリット判定負けに

<ライト級/5分3R>
小金翔(日本)
Def.2-1:29-28.29-28.29-28
悠太(日本)

左ミドルを蹴った小金、続いてローを蹴っていく。悠太は左ジャブ、小金が前蹴りで突き放す。ローを続ける小金は左ジャブ、そして左ミドルから左リードフックを打っていく。続いて左ハイを蹴った小金が、左ジャブ、悠太の前進&左ジャブにも蹴りを散らし、跳び蹴りを繰り出す。悠太は左ジャブを2発入れ、その後もジャブが的確に小金の顔面を捕らえる。ジャブを受け続ける小金は、右ローも左フックを打たれペースを握ることはできない。

左ボディ、左フックの小金はやはりジャブを打たれる。小金も左ジャブを3つ返し、前蹴りへ。悠太も左ジャブから左リードフックを打ち、前に出る。組んだ小金がケージへ悠太を押し込むが、ワキを差せず離れる。それでも前蹴りから左フックを入れた小金が最後も前蹴りを腹に決めた。

2R、左ジャブ、フックを打ち合う両者。手が合っているのか、両者が攻撃的な試合を続けるが、距離が悠太だ。と、小金のローが急所に入り試合が中断される。再開後、左ミドルから左前蹴りを繰り出した小金が、やや遠目の距離を取り始める。ジャブだけでなく右を見せ始めた悠太が、さらにジャブを重ねる。

相打ちで打ち勝つ悠太が、前蹴りにも前に出るが、悠太の左フックが当たる。ジャブから前に出る悠太、下がる小金は厳しい展開に組みに行くが切られる。圧される小金がようやく、組んでワキを差すが悠太が離れる。それでも執拗に組み、ボディロックを取った小金は、テイクダウンを切り返されて下に。小金は時間を置かずスクランブルで立ち上がるが、悠太がこの回を取った。

最終回、前に出る小金が前蹴りも、悠太が左ジャブを当てる。左右の前蹴り、関節蹴りを繰り出す小金だが、左フックを受けて下がり始める。前蹴りやヒザから、ジャブ、さらに右で前に出ると、悠太は下がってパンチを被弾し続ける。パンチで攻勢の小金がテイクダウンを切られる。ここで逆転にはKOが必要な小金は、悠太のジャブにジャブ&前蹴りを返す。悠太も負けじと前に出ると、小金はここで組みへ。逆にダブルでケージに押し込んだ悠太だが、テイクダウンには至らず自ら離れる。

ジャブから右フック、さらに右クロスから右フックを、打ち込んだ小金が攻勢に。悠太も左ジャブを返すも、小金は前に出て左ボディ、続いて左フックを入れる。最後の15秒、左を出し合い、右フックを繰り出した小金の反撃が実を結び2-1で判定勝ちとなった。


The post 【DEEP105】左ジャブで前に出た悠太。小金の前蹴り、最終回の反撃にスプリット判定負けに first appeared on MMAPLANET.
カテゴリー
J-CAGE Report ブログ

【Pancrase325】ダウンから大逆転! 久米鷹介が雑賀ヤン坊達也を腕十字で下してライト級KOPを統一

【写真】久米が誰の目にも明らかなダメージを負いながら、最後は大逆転勝利を果たした(C)MMAPLANET

<ライト級王座統一戦/5分5R>
久米鷹介(日本)
Def.2R2分28秒 by 腕十字
雑賀ヤン坊達也(日本)

久米が足を使ってサークリング、それを雑賀が追う。雑賀が右ロー、久米が距離を取ってからダウブルレッグでテイクダウンを奪った。ケージを背にして立ち上がった雑賀を、ボディロックで再び倒していく久米。なおも立ち上がる雑賀をケージに押しみながら外掛けでグラウンドに持ち込もうとする。しかし雑賀は左腕を差し上げ、体勢を入れ替えて久米をケージに押し込んだ。ケージ際のポジション争いが繰り広げられるなか、久米がボディロックから優位な位置に。雑賀はここで離れて、ケージ中央に戻る。

ここで距離をとった久米の左フックに対して、インサイドから右を合わせてダウンを奪った雑賀。すかさずパウンドを連打するも、久米が下から三角、さらに腕十字へ。腕を抜いた雑賀に対し、久米は目もうつろに。しかし久米は雑賀の右腕を抱え、ケージ際に運んでキムラで絞り上げる。体勢を入れ替えようとする雑賀をツイスターの形で固めながら、左腕はハンマーロックに。そのまま1Rが終了した。裁定はジャッジ3者とも10-9で雑賀に付けた。

2R、足を使ってからダブルレッグを仕掛けた久米。これをスプロールされると引き込む。そして両腕を差し上げながら起き上がり、ダブルレッグに切り替えてケージ際で雑賀に尻もちを着かせる。ボディロックからバックに回った久米は、すかさず左腕を雑賀の首に回してRNCへ。雑賀もクラッチを切って凌ぐ。すると久米は雑賀の左腕を取って腕十字へ。左ワキで挟み、絞り上げる久米。雑賀はブリッジするも、その方向に合わせてさらに絞り上げ、雑賀からタップを奪った。

これでライト級KOPの3度目の防衛、ならびに王座統一を果たした久米。
スタジオコースト最後の試合を激勝で飾った久米は、「雑賀選手は強かったです。応援してくださっている方々が……」と言葉を詰まらせる。
「フィニッシュを逃せないと思い、必死に極めに行った。一戦一戦、感謝の気持ちを込めながら戦っていくしかないです。ありがとうございました」と締めくくった。


The post 【Pancrase325】ダウンから大逆転! 久米鷹介が雑賀ヤン坊達也を腕十字で下してライト級KOPを統一 first appeared on MMAPLANET.
カテゴリー
J-CAGE Pancrase325 Report フェルナンド・マツキ ブログ 内藤由良

【Pancrase325】ロッキー川村戦を目指す内藤由良がマツキをTDからドミネイトして判定勝ち

【写真】シングルレッグ、ダブル、アンクルピック--内藤のTD力が光った(C)MMAPLANET

<ミドル級/5分3R>
内藤由良(日本)
Def.3-0:30-26.30-27.30-27.
フェルナンド・マツキ(パンクラス)

ガードを高く上げて様子をうかがう内藤がスイッチして左ロー、これをかわしたマツキが距離を詰めると、ダブルレッグを仕掛けてテイクダウンを奪う。マツキは下からハーフガードで内藤の左腕を抱えている。腕を抜いて相手の右側に回った内藤はパンチを打ち下ろす。マツキは腰を上げて立ち上がったが、内藤はガブりながらヒザを打ち込み、さらにシングルで再びグラウンドに持ち込む。ハーフガードのマツキに、右のパンチとヒザを落とす内藤。マツキは足を利かせるが、強打をもらって亀に。

立ち上がるマツキをバックコントロールしつつ、パンチとヒザを打ち込む内藤。ケージ際のアンクルピックでテイクダウンを狙うも、マツキも耐える。内藤は体を起こして左腕を差し上げつづ、アンクルピックに切り替えてマツキに背中を着かせた。足を利かせるマツキの顔面に、内藤はパンチを落とし続けて1Rを終えた。

ジャッジは3者とも内藤の10-9とつけている。

内藤にとって初めての2R。パンチを振るって前に出てくるマツキに対して、サークリングしながら左ローを放つ内藤が、一気に距離を詰めてダブルレッグでテイクダウンを奪った。ケージ際でハーフガードを取るマツキ、内藤は右腕を差し上げながら左のパウンドで削っていく。下からパンチを打ち返してくるマツキの顔面へ、右ヒジを連打する内藤。相手の右手を抱えられると、左の連打。右手が空くと右ヒジを落とす。マツキの頭部からは流血が見られる。マツキも起き上がろうとするも、すぐ内藤に抑えられてしまう。

残り1分、マツキは左ヒザを中に入れるが、内藤のパウンドを防ぐことはできない。内藤はパスを狙いながら右パウンド、そしてパスしてサイドから右ヒジを連打していった。

2Rはジャッジ1者が10-9、2者が10-8で内藤につけた。

最終回、サウスポーにスイッチして、出てきたマツキにシングルレッグのカウンターを合わせた内藤。バックに回りながらマツキをケージに押し込む。マツキは内藤の左腕を抱えて、アームロックを狙う。内藤は左腕を抜いて、亀になったマツキにパンチの連打を浴びせる。動きが止まったマツキの左足に両足を絡めてロックした内藤、シングルバックの状態で左の拳をマツキの顔面に当てていく。マツキに左腕を抱えられたまま、内藤はサイドに回って右ヒジを落とす。

上半身を起こしたマツキ、内藤も相手の足を取ってケージに押し込んでいく。残り10秒でマツキが内藤の左腕にアームロックを狙っていったとこRで、試合終了のホーンが鳴った。

判定は3-0で内藤。これでデビュー以来4連勝となった。


The post 【Pancrase325】ロッキー川村戦を目指す内藤由良がマツキをTDからドミネイトして判定勝ち first appeared on MMAPLANET.