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【Shooto2023#05】計量終了 オーディン水抜き6キロ、山内渉は5.5キロ──修斗計量会場よもやま話

【写真】ストロー級頂上決戦。そしてライト級戦線にも影響をおよぼす一番──待ったなし(C)MMAPLANET

明日23日(日)に東京都文京区の後楽園ホールで開催されるShooto2023#05の公式計量が港区のTHE10KOLで行われた。

メインの修斗世界ストロー級選手権試合=チャンピオン新井丈×安芸柊斗から、竹中大地のカムバックと藤井伸樹戦。山内渉、スソンという若い力、藤野恵実の初参戦とクリーンヒットの連打という印象が強い今大会。

新人王Tに出場の安芸のチームメイトのCHAN龍が計量会場に姿を見せず、上原平の不戦勝&3P獲得に。

加えて前回が体重超過し、今回は無断で計量を欠席したCHAN龍はインフィニティリールの出場権を剥奪された。


■EXFIGHTではウェルター級、POUNDSTORMではライト級で戦ってきたオーディンが、プロ修斗初参戦はフェザー級=結城大樹戦。計量は65.7キロでパスした。格闘DREAMERSの頃とは全く輪郭も体格も違っており、周囲のファイターや関係者も一見してオーディンと気付かないほど。通常体重から18キロもの減量で、水抜きは脅威の6キロというオーディンが、明日はどこまでリカバリーでき、ファイトする上でアドバンテージになっているのか、見ものだ。

■そのオーディンとDREAMERSの同僚だった山内渉は、オーディンが6キロ水抜きしたことに対して、「ヤバいですね」と言いつつ、彼自身のドライアウトは5.5キロ。いや、体重比でいえばあなたの方が危ないでしょ──という落ちに。

■SUSTAINの坂本一宏代表に「先日のパンクラスで田中路教選手と戦った南アフリカのシンディレ・マネンゲラっていうファイターが、坂本さんと激似で」と伝えると──「知りませんわ。南アフリカの人が、僕に似るなんてあるんですか?」と。ぜひ、その眼光鋭いのに二重のまなこ、そして〇〇ぎわの激似振りをご自身に確認してほしいところだ。

■オープニングファイトに出場する脅威の高校生=根井博登の計量の様子を携帯で撮影していたのが、第7試合のフライ級戦で関口祐冬と対戦する内藤頌貴。計量前、水のなかも体の中のカラカラの状態ながら、まるで我が子の記念写真を撮るような優し気な表情だった内藤は、自身が計量台に乗ると一転して、厳しい顔つきに。いやぁ、ファイターは凄い。

■同様にOPファイトの新人王Tに出場する木下皓介に付き添っていたのは、所属するグランドコアのOBで一昨年までONE JAPANに勤務していた山本龍之介氏。かつて関西&中部のグラップリングシーンで活躍してきた山本氏は、ONE JAPANを離れた後は貿易商となりインド方面で八面六臂の活躍を続けているという。今もMMAの普及に未練がありそうだが、しっかりと地に足をつけた生活をおススメします。

■視聴方法(予定)
7月23日(日)
午後5時30分~ ABEMA格闘チャンネル


         
■Shooto2023#05計量結果

<修斗世界ストロー級選手権試合/5分5R>
[王者] 新井丈:52.0キロ
[挑戦者] 安芸柊斗:52.0キロ

<バンタム級/5分3R>
藤井伸樹:60.8キロ
竹中大地:61.0キロ

<フライ級/5分3R>
山内渉:56.7キロ
ヤックル真吾:56.5キロ

<フライ級/5分3R>
関口祐冬:56.5キロ
内藤頌貴:56.6キロ

<ライト級/5分3R>
結城大樹:65.6キロ
オーディン:65.7キロ

<インフィニティリーグ2023女子ストロー級/5分2R>
藤野恵実:52.0キロ
エンゼル☆志穂:51.8キロ

<インフィニティリーグ2023女子ストロー級/5分2R>
宝珠山桃花:51.9キロ
吉成はるか:51.9キロ

<インフィニティリーグ2023フェザー級/5分2R>
浜松ヤマト:65.6キロ
磯部鉄心:65.8キロ

<インフィニティリーグ2023フェザー級/5分2R>
上原平:65.6キロ
CHAN-龍:──キロ

<ストロー級/5分2R>
根井博登:52.0キロ
里見拓磨:51.9キロ

<新人王決定T一回戦フライ級/5分2R>
大石航輔:56.6キロ
木下皓介:56.4キロ

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【Shooto2023#05】修斗の天辺=新井丈に挑戦。安芸柊斗 ─02─「地方でもこんだけやれるんぞって」

【写真】前列一番左が安芸のタイトル挑戦の日に インフィティリーグ戦で上原平と戦うCHAN龍。右隣が根井博登とオープニングマッチで対戦する里見拓磨。里見は1学年下で、小学生の頃からジムで一緒に修斗をやってきた兄弟のような存在(C)MMAPLANET

23日(日)に東京都文京区の後楽園ホールで開催されるShooto2023#05で新井丈の持つ修斗世界ストロー級王座に挑戦する安芸柊斗インタビュー後編。

殴って、蹴って、倒して、抑えて極める。絞める。子供のころから修斗をやってきた自負、徳島という街でMMAを続けてきた矜持。王座挑戦を前にして安芸の口をついて出てくる言葉からは、常にこの二つのプライドが感じられた。

<安芸柊斗インタビューPart.01はコチラから>


──総合をやるだけ。その一言に安芸選手がこれまでやってきたことへの自負が感じられます。やはり全てが混ざった格闘技を見せたい?

「見せたいと思います。でも、試合中に楽しくなってしまうと相手の土俵に乗ってしまうので(苦笑)。そこが自分の悪いところですけど、それで自分が楽しいと思ったらお客さんも盛り上がってくれると思うので」

──安芸選手の楽しみ方って、真正面から打ち合うとかでなくて、紙一重でかわしてパンチを被せていく。そのスリルを楽しんでいるように見えます。

「アハハハハ。そうッスね。まぁゲームなんで。楽しくやれれば、良いかなって思っています」

──ところでタイトル挑戦を決めるまでに、3月大会では澤田龍人選手を圧倒しました。彼が過去に常に修斗ストロー級のタイトル戦線にいて、さらにONEに進出したことはどのように捉えていましたか。

「オイシイと思いました。それ以外は何も思わなかったです。自信があったし、勝てば絶対にタイトルやし。俺も5年振りの後楽園やったので、他の選手とやるぐらいなら名前があって海外に行っているという実績を持っている選手に勝てば一気にタイトルにいくという気持ちでした。地方でやってきた選手からしたら、このチャンスをモノにすれば誰もが認めるやろう──これはオイシイと思いました」

──タイトル戦が組まれた次回大会には、CHAN龍選手、里見拓磨選手とMMA Zジムから2選手の出場もあります。

「地元感、強いでスよね(笑)。でも別に3人で出るからといって、別にやることも変わらないし。皆、自分のやるべきことをやれば良いので。キレイなバトンを渡してもらえたら一番嬉しいですけど、それぞれが自分のために頑張るモノなんで。バトンが繋がらなくても、拾って自分が一番になれば良いので。

それでも徳島から50人ぐらい応援しに東京に行ってくれるので。このタイトル戦のために東京まで試合を見に来てくれるのは嬉しいし。友達とかにも『ありがとう』って伝えると『応援させてくれてありがとう』、『連れていってくれてありがとう』という言葉が返ってくることが多くて。めっちゃ恵まれているなって思うし、皆が後ろにおるっていうのは凄い強味になりますよね」

──当然、この試合にフォーカスしないといけないのですが、修斗の頂点は同時にさらなるステップアップをするチケットでもあります。ストロー級ファイターとして、この先をどのように考えていますか。

「色々と考えたスけど、取ってみんことには何も変わらないと思うので。まずは先を思い描くよりかは、目の前にあるタイトルを取ることが一番大事やと。その先はまた後で考えます。今は考えずに、タイトルだけを考えます」

──そう言われているのに、しつこく聞いてしますが……修斗外のストロー級ファイターでリベンジをしなくてはならない選手がいるかと思うのですが。

「あぁ、ハイハイハイハイ(笑)。絶対に避けて通れないです。そこはどの取材でも尋ねられるので。自分はホントに過去に勝った・負けたということには捉われていないです。そこに捉われると先に進めないのでと自分は思っているんで、まぁ向うが勝ち進んでいる選手で、自分は追いかける立場になったので。自分も進んで行ったら、いずれ当たるだろうと。

その時に勝てば良いだけなんで。巡り合わせで、どないでもなると思うので。あの時は俺の方が弱かっただけで、次やれば分からない。圧勝するかもしれないし、また同じ負け方をするかもしれない。分からないですけど、過去には捉われないで先を目指していればいずれ当たる選手やと思うので」

──安芸選手は何か話すと多くのケースで、最後がキャハハという感じで笑うじゃないですか。それがMMAの話題になると、そのキャハハハがなくなって真剣になりますよね。

「キャハハハハハ」

──って笑っているじゃないですか(笑)。

「アマチュアの時には真剣に考えることもなかったし、他の選手の試合を見ることもなかったです。でもプロになって……2度目のランクインをしたくらいから、凄く格闘技を見るようになりました。その影響も多いのと、後輩も出てきて自分以外の試合の分析もするようになった。その辺りも大きいかと思います。

それから大きく変わりましたね。小さい技術、こういう立ち位置でこういう出入り、こういう組み立て方っていう部分にも目が届くようになって。そうしたら、凄く変わりました」

──指導者がお父さんの佳孝さん。そして元プロシューターでもあり、家に戻ってもMMAを深く掘っる会話などされているのですか。

「あります。でも試合前は噛み合わないことの方が多いです。お互いに想うところがあって、意見が食い違う方が多いかなって」

──指導者と選手だけの関係なら、食い違うまで論議にならないかもしれないです。まぁ、一応聞いておこうというぐらいで。ただ相手がお父さんなら、そこが違ってくるのかと。

「あぁ、張り合いますね。逆にそれが良いのかもしれないですね。言い合っていると、向うの言っていることも理解はできるので。やっぱり安パイな試合を求めて、俺は逆にギリギリを攻めるので。指導者と代表という立ち位置と、選手という立ち位置の意見のぶつけあいですね」

──タイトル戦、勝てばこれだけの人が喜んでくれてなお、ヒリヒリした戦いを求めてしまうのですか。

「気持ちはそうですね。そこを抑えることも大切で……でも、どっちかに偏るとどっちを選択しても後悔することになると思います。仮に打ち合ってメチャクチャおもろい試合で負けたとしたら、打ち合って心から燃え上がったことは納得するけど負けたことには後悔します。

逆に安パイに勝ちに行くと、勝って結果には納得するけどホンマにこれで良かったんかなって納得できない自分もおると思うので。どっちになっても、後悔すると思います。それはもう……試合中に本能でどう動くかですね」

──新井丈選手に対して、安パイという展開に持ち込めますか。

「そうですね……作戦通り、全部ハマれば安パイになります。自分に自信があるので、そこは言えます。逆に相手も同じだと思いますよ」

──では改めて、最後に意気込みを願いします。小学生の頃からやったきた修斗という世界のなかで、頂点を取りに行く試合で何を見せたいですか。

里見、原慎之介のキッズの頃から一緒に汗を流してきた2人と笑顔を浮かべる

「やっぱり応援に来てくれる人も多いし。

ジムから一緒に2人出る。セコンドに就いてくれる子らもおるし、ジムの選手の子だけでなく一般の子もそう。地方でもこんだけやれるんぞっていうのは見せたいです。腐らずやれば、ここまで来れるぞって」

──それは……腐りかけたことがあると?

「ありますね(笑)。何回かあるッスけど。結局、これをどけたら自分には何も残らない。どけれん環境にもおったし。どけさしてくれんスよね、周りが(笑)」

■視聴方法(予定)
7月23日(日)
午後5時30分~ ABEMA格闘チャンネル

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【Shooto2023#05】安芸柊斗の挑戦を受ける新井丈「組んできたらオイシイ。削られるのは相手」

【写真】拳だけでなく、言葉でも語ることができるチャンプ (C)SHOJIRO KAMEIKE

23日(日)、東京都文京区の後楽園ホールで開催されるShooto2023#05で、世界ストロー級王者の新井丈が、安芸柊斗を挑戦者に迎えてベルトの初防衛戦を行う。

昨年9月に猿丸ジュンジを下してベルトを獲得した新井は、1戦を挟んで今年3月にフライ級1位の関口祐冬に判定勝ちした。フライ級進出に成功を収めたあと、再びストロー級に戻って戦うことになった新井丈は、初防衛に向けて絶対的な自信がみなぎっていた。


――試合を1週間後に控えてのインタビューとなります。今年3月にはフライ級で関口祐冬選手に判定勝ちを収めています。修斗フライ級1位を下した、あの試合の感想から教えてください。

「自分が信じたとおりの試合になったかな、という感じですね」

――「信じていた」というのは、「想定していた」とは違う意味でしょうか。

「想定していたのは、『辛い試合になるだろうな』っていうことですね。当日の体重差が5~6キロあることも想定していました。でも、そんな状況も俺ならひっくり返せると信じていましたから。その通りの結果になったと思います」

――これは想定といいますか予想になりますが、体格差もあることで競った内容になるかと考えていました。しかし結果は新井選手が打撃を効かせてフルマークの判定勝ちでした。

「見ている人からすれば、そういう予想にはなると思いますよ。関係者からも『新井丈って打撃だけだろ?』とか、『同じ階級で打撃ができない相手に勝っただけ』っていうふうに見られていたことも実感していました。

逆にフライ級挑戦は、そんな評価を覆すための良いチャンスで。結果的にいつもの速いKO勝ちではなく、体格差のある相手とフルラウンド戦って勝てたことで、関係者の人たちに『新井丈』っていうものを見せることができたかなって思います」

――KOこそできなかったものの、フライ級の関口選手にパンチを効かせていました。それは自信になりましたか。

「パンチを効かせるっていう部分では反省点があります。効かせたっていう嬉しい気持ちは全然なかったですね。やっぱり階級が上の相手はしぶといと思いました。もっともっと自分の攻撃力を上げていかないといけなくて。タイミングとか、技術の部分でも。もう少し技術の幅が広くなれば、倒せるチャンスは増えますよ。フライ級で倒せなかったということについては、自分にとって伸びしろであり、修正しないといけない点が見つかりました」

――組みについてはいかがですか。フライ級1位を相手に尻もちや背中を着かされることはありましたが、ガッチリと抑え込まれたわけではありません。3Rにはリバーサルにも成功しました。

「相手の組みに関しては、まぁまぁって感じじゃないですか(笑)。HEARTSで一緒に練習している猿田洋祐さんのほうが強いので。そういう強さを感じながら、ボコボコにされるためにHEARTSに移籍しました。猿田さんと練習していることが、他の相手と対戦しても安心できる部分ですよ」

――一方で一度、上の階級で戦うと元の階級まで体重を落としづらくはなりませんか。

「そういうことは、なかったですね。むしろフライ級まで体をデカくして、ストロー級に戻ってきたらストロー級で世界基準のフィジカルになっていると思っていたんですけど。実際にやってみたら、フライ級の試合でも当日の体重と変わらなかったです」

――ストロー級まで減量して試合当日に戻る体重と、フライ級での試合当日の体重が変わらなかったわけですか。

「はい。ほぼ変わらなかったですね。常に体を大きくしたいという気持ちはあります。だから試合期間が空くようなことがあれば、体を大きくすることに時間を割いてみたいですね」

――なるほど。ちなみに次の試合に関するお話の前に、関口戦の前に勝利していた安芸選手が新井選手との対戦について何もアピールしないのは気になっていましたか。

「それは気になりますよ。『コイツ何やってんだ!?』と思いました(笑)。安芸君と澤田君、どっちが勝っても俺に喧嘩を売ってくると思っていたんですよ。だからアピールに何か答える準備もしていて。なのに安芸君が、わざわざ遠い徳島から出てきて試合に勝ったのに『また頑張ります。応援してください』と言うのは、俺も『えーっ!?』と思いました。『じゃあ自分が言うしかないかぁ』って。アハハハ」

――あの場面でアピールしないのが安芸選手らしさですし、反対に安芸選手の代わりに言ってあげるのが……「新井選手は優しい人だなぁ」と思いました。

「ありがとうございます(笑)。ただ、それも自分のためですよ。次の方向性を示してあげたほうが、お客さんも乗りやすいじゃないですか。正直、安芸君に対する感情って何もないので。次の試合に向けたプロモーションをしたっていうだけですね」

――何も感情がない……。

「もちろん自分の試合前でも、どっちが勝つのかは気になっていましたよ。それもセコンドの人たちがしっかりと見ていてくれたので、自分は『どうなっていますか?』と聞くぐらいで試合に集中できました。俺は澤田君が勝つと思っていて」

――そうだったのですか。では安芸選手が澤田選手に勝ったことについて、あるいは安芸選手が何か驚くようなものを見せた印象はありますか。

「それはないですね。安芸君が何か新しいことをやったとは思わないので。まず澤田君が試合をつくることができていなかった点がガッカリでした。澤田君といえば、日本のストロー級を代表する選手の一人で。ONEでの経験もあるし、俺とは違うタイプのファイターじゃないですか。レスリングがベースで、俺とは違うファイターを倒すことが新井丈の名前を挙げることに繋がると考えていたんです」

――というと?

「澤田君と戦ったほうがキツイ試合になる。そういうキツイ試合をクリアしたほうが、俺の名前が挙がると思うんです。安芸君は同じストライカーだし、安芸君に打撃で勝っても……俺の評価は上がらないかなって考えますよね」

――つまり、安芸選手が相手だとキツイ試合にはならないと考えているのですね。

「はい」

――ここ最近の中で、最も自信のある語気と表情ですね。その自信の理由を教えてください。

「さっき言ったファイトスタイルですよね。今回は相手に何もさせず、圧倒して新井丈のベストパフォーマンスを更新する。そこにモチベーションを置いています」

――ストライカーであっても新井選手と安芸選手ではタイプも違うと思います。どんどん距離を詰める新井選手に対し、安芸選手は一定の距離を保ちながら相手が入ってきた時にパンチや蹴りを当てるという印象が強いです。ご自身と違うタイプの打撃は苦になりませんか。

「ならないです。打撃に関しては、自分より強いヤツと戦っていても楽しいので。俺が得意としている部分なら、いくらでも付き合います」

――逆に安芸選手が打撃より組みを選択することは想定していますか。

「想定はしています。でも組んできたら、俺にとってはオイシイというか。そうなると削られるのは相手だと思いますよ。ストライカーが……今まで試合で組みに行っていない選手が、たとえ練習で組みを出せていたとしても、試合は全然違うので。今まで試合で出せていないものを出そうとしても、絶対に上手くいかないです。

逆に俺は相手の組みを切ることをやってきたタイプだから、いつもと同じ試合になるっていうことですよね。それは俺にとって楽な展開で、いつもと違う試合をしている相手のほうが気持ちの面で削られてくると思います」

――では新井選手から見て、安芸選手と対戦した時にリスクと感じる部分はあるのでしょうか。

「試合前だから明言はできないけど、新井丈のスタイルに対して相手が狙ってくることなんて自分が一番分かっていますから。練習でも、俺のスタイルを知っている相手が常に狙ってくるポイントがある。俺が得意なところで勝負させないようにしてくる。

自分の穴については常に練習仲間と意見交換して、どんどん言ってもらっています。相手が試合で狙ってくるのも、同じところだと思いますね。逆に、そういう穴以外の部分に対して自信を持っているなら『甘いよ』って言いたいです」

<この項、続く


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【Shooto2023#05】新井丈に挑戦、安芸柊斗 in 徳島─01─「自分は後楽園に総合をしにいくだけです」

【写真】お昼はうどん屋さんで働き、午後7時半からキッズの指導。そして自らの練習というルーティンの安芸(C)MMAPLANET

23日(日)に東京都文京区の後楽園ホールで開催されるShooto2023#05で新井丈の持つ修斗世界ストロー級王座に安芸柊斗が挑戦する。

四国、徳島のMMA Zジムでプロシューターだった父・佳孝氏の小学生の頃から指導を受け、修斗と共に成長した安芸は高校生でプロデビューを果たした生粋のシューターだ。その後は連敗を喫し、地元四国や大阪での大会から再びタイトル挑戦に向けウイニングトラックに戻ってきた。

そんな安芸を地元、徳島で取材。地方在住&キッズの指導者として、そしてプロシューターとして今回のタイトル挑戦に抱く想いを尋ねた。


──2週間と2日後、新井丈選手の持つ修斗世界ストロー級王座に挑戦します。今の体調、心境を教えてください。

「体調は完璧だと思います。過去一で体重管理もできていますし、動き自体も今までで一番良い動きができているので。試合でも、それが出せると思います。心境は……楽しみ。早く戦いたいです」

──13戦目で修斗の頂点に挑戦というのは、デビューをする時に想い描いていたキャリアと比較して早いですか。それとも時間が思っていたよりも掛ったのか。

「デビューをした時には、タイトル挑戦とか頭になかったです」

──キッズから修斗をやっていて、プロになろうという段階の一番上を目指していなかった?!

「目指していないというか、夢のまた夢でした。まだまだ届かない存在だったので、考えていなかったです。アマチュアを一気に抜けて、プロも3連勝をして……。でも、そこから連敗もしました。あの時は『もう落ちちゃったな』と考えていたのですが、今から考えると妥当なキャリアップか、むしろ早いぐらいやと思っています」

──ではいつ頃から、ベルトを意識をするようになったのですか。

「1度ランキングから外れて、また入った時ですね。このままいけば、チャンスが回ってくるかもしれないと」

──その時は、誰に挑戦すると思っていましたか。

「当時は猿田(洋祐)選手ですね。猿田選手の一強でしたから。でも、そこからONEに行って次は箕輪(ひろば)選手が獲って──(ONEを主戦場とし、昨年7月に王座返上)で、今なので」

──箕輪選手自身は修斗でも防衛戦をしたいという希望を当初は持っていましたが、実現できないままONEに集中することになりました。王者不在の間は、どのような気持ちだったのでしょうか。

「あの時はチャンピオンになればONEに行く流れができていたので、まぁ暫定王座を創ってほしいとは思っていました」

──その暫定王座は2021年11月に猿丸ジュンジ選手と黒澤亮平選手の間で争われることになりました。あの当時、王座に関してどのような気持ちでいたのでしょうか。

「あの試合は色々と思うところはありました。あぁ、そこ行っちゃんうかと。まぁ猿丸選手は分かったのですが……黒澤選手が行くんやなって。元チャンピオンやから優遇されたんかなって。でも、色々とあるんでしょうね」

──悔しかった?

「悔しいとは思わなかったです。モヤモヤの方が大きかったですね。ジムの規模とか関係するんかなって。でも、仕方ないことなんかなって」

──これは地方在住の選手が、抱える問題かと思います。どうしても首都圏の選手の方が首都圏で戦うチャンスは多い。しかもコロナ禍でしたし。移動のリスク軽減という大義名分もありましたし。それでも他で戦うということではなく、絶対修斗だったわけですよね。

「そうですね、修斗ですね。アマ修からやってきて、プロでも修斗でやってきたので他の団体で戦うことは考えなかったです」

──押忍。では猿丸選手が黒澤選手を破って暫定王者となった時点で、新井丈選手のことを意識していましたか。

「インフィニティの時は全く思わなかったです。ただ新宿FACEで新井選手が大竹(陽)選手と試合をした時に、一緒の大会に出ていて(※2019年10月)。意識はしていなかったですけど、あそこでKO勝ちしてからですよね、連勝街道に乗ったのは。尊敬しているし、上から目線で見るわけじゃないですけど、あの試合から上手いこと勝ちパターンにハマったんかなって思います。

ただ勝つだけでなく、KOか一本を取れると選手は一気に伸びることがあるし。あそこから一気に行きましたね。まさかの連勝を重ねて、今ではチャンピオンっスよね(笑)」

──まさに「まさか」と?

「まさかですね」

──最初は新井選手には申し訳ないですが、負けた方の選手に『何をやっているんだ』という感じでみていました。それが連勝を続けると、説得力が出てきます。と同時に、それでも修斗っぽくはない試合スタイルで。

「分かります。タイトルマッチでも(※2022年9月)、修斗の戦い方をするのは猿丸選手でスカ勝ちすると思っていました」

──さらには今年の3月にはフライ級で関口祐冬選手に圧勝ちをしました。言うと、関口選手を怖がらせた。ここはストロー級ファイターとして脅威ではないですか。

「凄いな──だけですね。新井選手と戦うなら、誰もが寝技で抑えつけたら勝てると思っているはずです。でも、戦った本人にしか分からない圧力があることは、試合を見ているだけで分かります。前に出る強さを感じて、皆が引いてしまう。で、逃げのテイクダウン狙いになり、離れてパンチを被弾。KOされてしまう。そういう試合が続いているので、戦った人間にしか理解できない強さがあるのは分かります。

圧倒的な強さではない。でも戦った者にしか分からない強さが、あの選手にはあります。それが新井選手の魅力やと思っています」

──そのように想えるのも、新井選手が結果を残し続けてきたからですよね。これが3連勝ぐらいの時点だと、抑えて勝てると過信していたかもしれないです。

「確かにそうですよね。だから、今の方が新井選手のことが分かりますよね。それに見ている人も、今の新井選手と戦う方が面白い」

──一番気を付けないといけないところは?

「前に出る圧力と当たれば倒せる破壊力のあるパンチです」

──あの戦い方は信じるモノがあるからできるんではないかと。

「ハイ。ファイトスタイルは以前と全く変わっていないので。変えないで貫けるのは凄いです」

──大沢ケンジさんの声、あれも対戦相手にプレッシャーを与えているような。

「アハハハ。そうっスねぇ。前に出て、反応しないといけなくなった相手を削っていますね。そういうチームとしての戦い方、信頼関係が成り立っているからあのセコンドワークができて、その言葉を信じているから新井選手は前に出ることができる。そこが気持ちの強さッスよね」

──では子供の頃から修斗をやってきた安芸選手の対抗手段は?

「う~ん、自分が楽しめばお客さんも楽しんでくれると思います。打ち合いだけが、心を動かせるとは限らないので。今の新井選手に勝つことが、皆の心を動かすことになる。だからどういう勝ち方であれ、自分は後楽園に総合をしにいくだけです」

<この項、続く>


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【Shooto2023#05】7年4カ月振りの竹中大地が藤井伸樹と。安芸、CHAN-龍、里見=阿波シューター揃い踏み

【写真】大会が引き締まるカードが、ここにきて発表された!! (C)MMAPLANET

4日(火)、サステインより23日(日)に東京都文京区の後楽園ホールで開催されるShooto2023#05に竹中大地が出場し、藤井伸樹と対戦することが発表された。

同大会は5月大会の会場で修斗世界ストロー級選手権試合=チャンピオン新井丈✖チャレンジャー安芸柊斗、インフィニティリーグ女子ストロー級で修斗初陣となる藤野恵実✖エンゼル☆志穂──など5試合がカード第一弾として明らかとなっていた。

続いて6月23日に山内渉✖ヤックル真吾、関口祐冬✖内藤頌貴のフライ級生き残り合戦と、加藤ケンジ✖スソンのバンタム級、ライト級では格闘DREMAERS出身オーディンの修斗初陣=結城大樹戦と濃密なカード第2弾に、最終カードは元チャンプの凱旋となった。


元環太平洋バンタム級王者の竹中にとってプロ修斗出場は2016年3月以来7年4カ月ぶりとなる。また修斗系イベントでは大阪でのVTJに2017年6月以来、その後は、ONEと契約しアジアを舞台に戦ってきた。

実質1階級上のONEバンタム級ではタイトルコンテンダーのキム・デフォンとレアンドロ・イッサからフィニッシュ勝利を奪うも、マーク・アベラルド戦は優勢に試合を進めながら唇のカットによりドクターストップで敗れ、接戦のユーサップ・サーデュラエフ、フライ級に階級を落とし日本=Road to ONEで戦った和田竜光には共にスプリットで星を落としている。

結果、ONE系の大会では3勝3敗と潜在能力の高さがリザルトに反映できなかった竹中が、心機一転──古巣に戻り、どのような再スタートを切るのか。対戦相手はかつて自身が巻いていたベルトの現在の持ち主である藤井だ。

藤井は石井逸人、齋藤翼、加藤ケンジ、後藤丈治ら修斗バンタム級の現有勢力に勝利しており、この一戦は竹中にとって掴みにくい現在のポジションが明らかとなる戦いといえる。

また本日のプレスリリースではストロー級でパラエストラ千葉の高校生シューター根井博登が、里見拓磨と対戦することも発表されている。

DEEP、パンクラス、修斗と若い力を輩出し続ける鶴屋浩一門。対して里見は徳島のMMA Zジム所属だ。タイトルチャレンジャーの安芸、インフィニティリーグ2023フェザー級出場のCHAN-龍と徳島から3選手が揃い踏み──「ヤットサーヤットサー」が後楽園にこだまするか、要注目だ。

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【修斗】7.23 新井丈×安芸柊斗 ストロー級タイトルマッチ決定!

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7月23日に後楽園ホールで開催されるプロフェッショナル修斗公式戦で新井丈(キングダムエルガイツ・和術慧舟會HEARTS)×安芸柊斗(MMA Zジム)のストロー級タイトルマッチが行われる事が発表されました。

9連敗の後9連勝中。ドン底から這い上がってストロー級王座を戴冠したばかりか、1階級上のフライ級でも勝ち星を挙げ、今や修斗を代表する選手に上り詰めた新井。打たれても前に出て打ち返し、打撃で仕留めるイケイケのファイトスタイルは魅力十分。他の選手にはない生き様というか、格闘家としての強烈な「覚悟」がひしひしと伝わってきます。

対するは4連勝中と波に乗る安芸。ONE帰りの澤田龍人を打撃で圧倒した前戦はインパクト抜群。カーフキックで動きを止めてパンチでダウンを奪ってパウンドアウトする教科書のような鮮やかな勝ちっぷりを見せてくれました。

ストロー級の中で170cmの身長と長いリーチは脅威。新井に対しても距離を取ってロングレンジからの打撃戦を仕掛ける算段か。果たして前に出てパンチを振ってくる新井を止める事が出来るのか、距離を巡る攻防は今から楽しみです。
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【ONE FN08】ワクワクが止まらない。アレックス・シウバと対戦、山北渓人「ここからが本当の勝負」

【写真】来るべき日が楽しみでならない。そんな風な山北だった(※取材は3月10日に行われた)(C)MMAPLANET

25日(土・現地時間)にシンガポールのシンガポール・インドアスタジアムで開催されるONE Fight Night08でONEデビュー戦=アレックス・シウバ戦を山北渓人が戦う。

無敗のままストロー級キング・オブ・パンクラスとなり、やや時間を置いたものの目標であったONEというワールドステージに立つこととなった山北をインタビュー。シウバ戦、それからの戦い、日本人対決──ストロー級という舞台では紛れもなく世界最高峰にあるONEでの戦いの日々に、胸を躍らせる山北の今の心境とは。


──昨年7月にパンクラス王座獲得、その前からONEへステップアップを公言していましたが、正式発表までなかなか時間を要しました。その間、不安はなかったですか。

「ちょっと期間は開いてしまいましたが、交渉は進めてくれていると思っていたので自分の中では100パーセント信じていました」

──この間、これだけ試合期間が開いたことで1試合、国内で挟みたいと思うことは?

「試合をしないとマズいとかはなかったです。パンクラスのタイトルマッチが決まった時からONEで戦うことをモチベーションにしていて。しっかりとタイトルを獲ったので、ONEで戦うことだけ見ていました」

──だからこそ、時間が掛かることに不安を感じるかと思うのですが。

「いえベルトも獲って、ONEからすると無敗でチャンピオンになったので契約しない理由がないと思っていました」

──……なんとも純粋な……。

「遅いなぁと思いつつも」

山﨑剛(Me,We代表) 僕が交渉していて、絶対に大丈夫だと話していました。遅いなぁとはありましたけどね(笑)。いや、ホントに信じていれば絶対に大丈夫だと自分も思っていましたよ」

──時間が掛かったということで、ONEに行くために必要な練習もできたかと思います。

「トップとも打ち合えるよう打撃と、ルールが変わるのでサブミッションの方も強化をしていました。打撃はずっとやってきた藤田大和さんだけでなく、弟の藤田健児さん(※プロボクサー)にボクシングを習っています。打撃って人によって色々とイメージが違うのでそのイメージを混ぜて、いいとこ取りのような形で自分でMMAにマッチさせて。最近、固まってきたような気がします。

魅津希さんともスパーリングをして、本当に速くて……。同じストロー級なので、自分もあれぐらいのスピードにならないといけないなと思います。そこの気持ちがあるから、良くなりつつあるけどまだまだだと感じます」

──これまで見せてきた組むための打撃と、やりあう打撃は違うかと思いますが。ONEでは後者の打撃も必要という考えでしょうか。

「プレッシャーが無いと組めるモノも組めなくなるので、打撃でちゃんと勝負できるようにならないと世界のチャンピオンレベルには勝てないと思います。そこは少しずつですけど、打撃は手に入れたいと思います」

──そうなると、スタンスも変って来ないですか。

「微調整ですね。これまで試合で打撃を出してこなかったので、今回は相手が柔術家ということもあるし、極めへのディフェンスも大事なんですけど……。自分が組みたい側だったのが、相手が組みたいというシチュエーションも出てくるかもしれないので、打撃をやる準備をしてきた形です」

──ぶっちゃけてアレックス・シウバは打撃と組みが、ハッキリしている印象があります。

「そうですね。組む時は振りまわす系の打撃をして、勢いで入る感じですね。でも、その方が自分としても見やすいですし、テイクダウンのディフェンスも自信があるので、組みたくても組まさない。相手が綺麗な打撃をやっている時も勝負して。組みたい時も打撃の雰囲気をみせて逆にテイクダウンを取りに行ったり、惑わせて戦います。相手のやりたいことをさせにように」

──そしてグラウンドになると、ONEの判定基準があるのでコントロールでない部分が必要になってきます。

「柔術、グラップリングだけだとアッチの方が経験があるので、パウンドが重要になってくると思います。あとはグラウンドのヒザが解禁されるので、そこはRoad to ONEの試合でもTKO(※2021年2月、安芸柊斗戦)しているように、一番の武器になると思います。グラウンドのヒザは積極的に使っていきたいと思います」

──純粋な柔術的なグラップリングだと、がぶられると引き込むことも十分に考えられます。そしてアレックス・シウバはMMAでも、積極的に引き込んで潜ることがあります。

「柔術っぽい寝技をしますよね。あそこまで寝技をする相手は、これまでにいませんでした。極めも強いです。ただ練習でも大和さん、米倉大貴選手とスパーリングをしていて。

──米倉選手ですか!!

「米倉君が軽量級では日本一だと僕は思っています。足関節、スイープ、パスという面では相手も狙ってくるでしょうけど、米倉君より強いとは考えられないので。ディフェンスにも自信があるし、MMAとしてトップキープが僕の強味で。相手の得意なところと、僕の得意なところでマッチしています」

──米倉選手はセコンドでの指示でも、どれだけ知識が豊富なのかと感心させられます。

「米倉君の一番強いところは、パスガードだと自分は思っていて。足関節もそうですけど、システムが固まっているような感じします。ちゃんとトップを取って、殴る。その自信はあります」

──元チャンピオンですが、今のアレックス・シウバを相手にどのような試合をしないといけないと考えていますか。

「落ちているとは考えていないですけど、ランカーではないのでしっかり勝って、ベルトに近づきたいです」

──この間、ジャレッド・ブルックスがストロー級の頂点に立ちました。

「そこは想定内でした。ブジャレッドとパシオは全然タイプが違うので、どっちがやりやすいかといえば僕はパシオでした。ジャレッドは結構、厳しい相手になってくると思います」

──そこに行き着くまで、誰と戦っていきたいと考えていますか。

「一番戦いたいのはボカン・マスンヤネです。次に箕輪ひろば選手との試合が決まっていますが、あの試合が挑戦者決定戦。負けた方と僕が戦うと勝手に思っています」

──グスタヴォ・バラルトという相手も気になります。

「ぶっちゃけ、バラルトはあまりやりたくない相手ですね(苦笑)。これまで150センチ台の相手、僕の方が背が高いというのはなかったです」

──ONEという舞台ですが、猿田洋祐選手、名前が挙がった箕輪選手、川原波輝選手と修斗とDEEPの王者もいます。

「できれば海外で日本人同士の試合はやりたくないという気持ちもあります。でもパンクラスのチャンピオンとして、修斗のチャンピオンとかはやってみたくて。前に猿田さんと北方(大地)さんがやっていて、猿田さんが勝っています。僕もパンクラスのベルトを巻いたからには、一番はパンクラスだということを証明したいので、当たったらちゃんと日本人を倒して、まずは日本人最強を名乗りたいです。そうなるのは必然です」

──おお、頼もしい言葉です。他にダニエル・ウィリアムスや、その彼に勝ったジェレミー・ミアドと怖いけど勝手ながら楽しみな相手も多いですね。

「綺麗な打撃を使う選とも、しっかりと打撃で戦ってテイクダウンに持ち込めるようにしたいです」

──ONEで戦うことに向けて、過去最高のワクワク感なのでは?

「パンクラスのタイトルも大切でしたが、ONEに出ることがスタートだと思ってきました。やっと始まる。ここからが本当の勝負。ベルトを獲っても満足していなくて、そうなるにはONEのベルトを獲らないといけないです」

──そのためにデビュー戦は本当に大切になります。

「インパクトを残したいのもありますけど、どうしても負けられない。しっかりとフィニッシュすることに重点を置いているのがONEなので、フィニッシュすることが大切になります」

■放送予定
3月25日(土・日本時間)
午前8時00分~ ABEMA格闘チャンネル

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o SASUKE 修斗 安芸柊斗 新井丈 関口祐冬 飯田健夫

【修斗】SASUKEがスピニングバックエルボーで飯田健夫にTKO勝利 試合後にRoad to UFC再挑戦を表明

80: 実況厳禁@名無しの格闘家 2023/03/19(日) 20:33:10.77 ID:Bn7LTMafa
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【Shooto2023#02】左でダウンを奪った安芸が澤田にTDを許さず、ケージ際でパウンドアウト

<ストロー級/5分3R>
安芸柊斗(日本)
Def.1R3分49秒 by TKO
澤田龍人(日本)

安芸の左ジャブに澤田が左フックを合わせる。安芸の右カーフを食らった澤田がバランスを崩した。立ち上がった澤田は組みついてケージに押し込むも、離れた安芸が左ジャブを当てる。澤田のワンツーをバックステップでかわした安芸が、続く澤田のニータップをスプロールした。左ジャブを軸に試合を組み立てる安芸、澤田が距離を詰めようとしたところに右ストレートを打ち下す。

澤田がジワリジワリと距離を詰めるが、安芸がサークリングして距離を取る。澤田が飛び込むも、それを切った安芸は左を軸にして組みの展開には行かない。澤田は左インロー、安芸の左ジャブに澤田も左を合わせる。安芸は澤田に右カウンターから左を返した。澤田は組みつくことができない。ここでサウスポーにスイッチした安芸が、左ストレートでダウンを奪った。

立ち上がった澤田はシングルレッグで組みつくも、安芸がガブる。ケージまで押し込まれた安芸が、足に食らいついている澤田に鉄槌を連打する。動きが止まった澤田に対し、安芸は立ち上がり、左腕で澤田の頭を左手で抑え、右パウンドを連打しレフェリーストップを呼び込んだ。

勝利した安芸は「海外から帰ってきた選手に、ランキング1位の意地を見せられたと思います。これからも上を目指して、誰と組まれてもやります」と語った。


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【Shooto2023#02】飯田健夫の挑戦を受ける、RTU後のSASUKE。「残酷でも行動で示していくしかない」

【写真】この日から繋がり、次に繋がる一戦がいよいよ明日に迫ってきた(C)MMAPLANET

明日19日(日)、東京都文京区の後楽園ホールで開催されるSHOOTO2023#02。同大会のメインで修斗世界フェザー級王者SASUKEが、ランク1位の飯田健夫の挑戦を受ける。

昨年6月にRoad to UFC1回戦で敗北を喫し、トーナメント後のUFCとの契約という路が断たれた。それでも10月の準決勝大会でワンマッチで出場し、再起戦で勝利を手にした。今もUFCへの想いは変わらない。そのためにSASUKEはどのようなキャリアの積み方を考え、そして修斗の防衛戦に臨むのか。崖っぷちが続く、SASUKEに話を訊いた。


――試合まで1週間を切りました(※取材は14日に行われた)。今、どのような調子でしょうか。

「いつもと変わらず、試合前という感じです。全然悪くなくて、むしろ良いぐらいです」

──Road to UFCに挑戦した時点で、修斗の防衛戦はない方が良かった。ここに向けて、色々と乗り越えないといけないことがあったかと思います。

「Road to UFCで負けちゃっていますからね。10月にワンマッチのチャンスを貰えたけど、それがどう次につながるか分からない。あの時に進路を考えて、試合間隔が空くことが一番嫌でした。一昨年、試合がしたくてもできない状態が続いてモヤモヤしていたので。もうあんな風になはなりたくなかったです。なので防衛戦はベルトが掛かった大切な試合ですけど、僕の心境としては試合ができるならどこででも戦うというモノでした。そこで修斗からオファーがあり、すぐに戦うと返事しました」

──Road to UFCフェザー級の決勝に日本人がいなかった。我々にとっても信じられない展開でした。あそこで勝ち上がることができなった時、SASUKE選手的には今後のキャリアについてどのように考えていましたか。

「完膚なきまでにやられたので、そりゃあ凹みました。でも、全部失って再スタートするしかない。UFCはメチャクチャ遠のいた。あの負け方では……正直、無理だと思ったこともありました。それから何の巡りあわせか、10月にアブダビで試合ができた。内容は良くなかったけど、勝利という結果は一つのクレジットになって。首の皮一枚残すことができたのかと考えています」

──UFCと交渉した前田桂さんが勝利者インタビューの通訳をしながら号泣していました。

「桂さんは本当に僕と野瀬(翔平)君のために、色々とやってくれました。ご家族があるのに正直、僕らのために仕事を犠牲にしてアブダビにまで来てくれて。感謝の気持ちしかないです。桂さんには『全部賭けています。今まで以上に賭けています』っていう話を現地でさせてもらって……負けると本当に終わるという僕の気持ちが伝わっていたのだと思います。だから、ああいう感じになったんでしょうね」

──にしても、通訳があれだけ泣きだすと周囲はもうビックリでしかないですよ」

「アハハハハハハ」

──あの1勝でUFCをまだ目指せる。MMAを続けることができるという気持ちになれましたか。

「そうですね、まぁ……MMAを続けることはできるんですよ。日本でやれば、できる。ただUFCを目指すなら、あそこで負けていたら本当に終わりだったと思います。なので、まだギリギリ、崖っぷちの状態です」

──では10月以降、UFCを目指すキャリアの積み方はどのように考えていましたか。

「今年もRoad to UFCがあるので、それを狙うのか。それか、どこでも良いから試合を重ねて連勝記録を創ってUFCにアプローチするということを考えていました。その中で修斗はタイトル戦で、どっちにも当てはまる。連勝記録の1つにできるし、日本のチャンピオンという肩書を持ち続けることができる」

──では試合を多く戦い、連勝記録を創る場に関してどういう風にSASUKE陣営では考えていたのでしょうか。

「そこ、難しいですよね。修斗もどんどん新しい選手が育ったり、入ってくれば試合を継続して戦うことができるけど、一昨年がそういう状況じゃなかった。正直、修斗だけで戦っていたら、自分が納得できるペースで試合ができる保障はない。だから、やりたいという想いはあってもどうしようもないですよね」

──国内では人知れずでも、実はUFCが近いプロモーションも海外にはあります。と同時RIZINはフェザー級が盛り上がっています、そこで実力誇示をする。そういう選択があったかと思います。

「ハイ。特に海外はありました。吉野光選手のUAEWの試合も前回、視ていましたし。あと豪州のEternal MMAとか、勝てばUFCと契約があるところは──むしろ、そっちで戦いたいという気でいました。自分のなかでは海外でやりたいという想いは強いです」

──そういうなかで修斗の防衛戦になったということですね。

「さっきも言ったようにこの先が不透明なのか一番嫌で、オファーがあったらすぐ戦う気持ちでした。試合を受けるメリットを考えているわけでなく、一つの試合。勝てば白星が増える。連勝記録の1つになる。防衛戦って負けたらベルトを失うから、基本リスキーなモノです。

だから、ここで勝って次に繋がるとかをモチベーションにするわけでもないですし。試合ができない期間が辛かった。オファーがあれば有難いからやる。そういうことです」

──では5月の終わりのRoad to UFCは頭にありますか。

「あります。でも、先のことを考え過ぎていると足下をすくわれてしまうので。目の前のことをクリアして、次を考えます」

──飯田選手とはアマ、新人王Tと2試合戦っています。そこに何か特別な想いは?

「特にないですね。ストーリー創りには因縁が必要だというのも分かりますが、彼との間に因縁はない。因縁があるとすれば、昔の弱い自分に対してです。これに打ち克つための一つの試練だと思います」

──飯田選手が修斗で勝ち続けていることは、注視していましたか。

「いえ、正直余り見ていなかったです。別に飯田選手を軽視していたのではなくて、自分のことに必死になっていたので。だから直近の試合も全然見ていなかったです」

──では、試合が決まってからチェックするという感じだったのですか。

「それが最近の試合はなくて(苦笑)。論田愛空隆戦、山本健斗デリカット戦……3連勝しているんですよね(※実際は4連勝)。でも全然試合はチェックできていないです。まぁ自分は相手の映像を見過ぎると、対策に寄ってしまうので。自分から仕掛けて勝つ。映像はトレーナーとかセコンドをチェックして、そこで指示された練習を徹底してやってきました」

──Road to UFCを経験したことで、MMAファイターとして成長した部分はあると思いますか。

「気持ちですね。絶対に負けないという。アブダビの試合がそうでした。恰好悪くても、自分からいく。気持ちは絶対に折れないぞと。格闘技は最後は気持ちです。ただ今回は日本での試合なので、応援をしてくれる人たちの存在はポジティブになります。格好悪い姿を目の前で見せられないので。折れないで5分✖5R戦い続けようと思います」

──練習仲間が同じように努力し、どれだけ志を持っていても結果がついてこない場面も見てきたと思います。その姿を見てなお、UFCへの想いは揺るぎないですか。

「練習仲間の敗北を見るのは心が苦しいし、辛くて。MMAって残酷だなって改めて思います。でも、行きたいと願わない人間にはチャンスは訪れない。どれだけ残酷でも前を向いて、自分の行動で示していくしかない。一喜一憂していると、やっていけないです」

──押忍。では、最後にこの試合に向けての意気込みをお願いします。

「思っている以上にタフファイトになるかもしれないです。でも、自分はスタミナでも気落ちでも負けないので。飯田選手はここをゴールにやっているのかもしれないけど、僕はこの先を見て行こうと思っています。なので、絶対に負けないと言っておきます」 


■視聴方法(予定)
3月19日(日)
午後6時00分~ ABEMA格闘チャンネル
             
■Shooto2023#02対戦カード

<修斗世界フェザー級選手権試合/5分5R>
[王者] SASUKE(日本)
[挑戦者] 飯田健夫(日本)

<フライ級/5分3R>
関口祐冬(日本)
新井丈(日本)

<ストロー級/5分3R>
安芸柊斗(日本)
澤田龍人(日本)

<ライト級/5分3R>
マックス・ザ・ボディ(日本)
菅原和政(日本)

<インフィニティリーグ2023フェザー級/5分2R>
竹原魁晟(日本)
上原平(日本)

<インフィニティリーグ2023フェザー級/5分2R>
浜松ヤマト(日本)
CHAN-龍(日本)

<バンタム級/5分2R>
野瀬翔平(日本)
新井拓巳(日本)

<バンタム級/5分2R>
榎本明(日本)
スソン(日本)

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