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【Bellator286】アダム・ボリッチの挑戦を受けるパトリシオ・フレイレ「彼の攻撃は届かない」

【写真】すっかりと落ち着き、アダルトな雰囲気を醸し出すようになったパトリシオ (C)MMAPLANET

1日(土・現地時間)、カリフォルニア州ロングビーチのロングビーチ・コンベンション&エンターテイメントセンターで開催されるBellator286「Pitbull vs Borics」。大会名の通り、メインではBellator世界フェザー級王者パトリシオ・フレイレが、アダム・ボリッチの挑戦を受ける。

フェザー級では3度目の王座奪取を4月に果たしたフレイレは、通算7度の王座防衛に成功している。そして第3次王朝としては初防衛戦となるボリッチ戦を今週末に控えたパトリシオ・フレイレにインタビューを試みた。


──パトリシオ、久しぶりです。

「ブラザー、調子はどうだい?」

──絶好調ですよ。メディア対応など忙しい日に、パトリシオがインタビューを受けてくれたので。

「当然だよ。日本からのインタビューを受けることは、僕にとっても光栄なことだからね」

──ありがとうございます。土曜日の夜にアダム・ボリッチの挑戦を受けます。今の調子はいかがですか。

「アダム・ボリッチはとても才能のあるファイターで、優れたキックボクサーだ。柔術やレスリングも駆使して戦いたい。もう、準備はできているよ。チャンピオンとして、グッドシェイプを保ち、良い時間を過ごし今もここにいる。次も良い試合にしたい」

──ところで4月にAJ・マッキーに勝った試合は、ジャッジの裁定結果について色々な意見が聞かれました。

「確かに試合は裁定にもつれ込んだけど、完全に僕が勝っていた。接戦になれば人々が判定について色々なことを意見するのは、ごくごく普通のことだ。でも、僕が勝っていたことは間違いない」

──ファンはKOや一本というフィニッシュが求めますが、25分間の戦いはスマートである必要があります。前回の世界戦は、どのようなゲームプランだったのでしょうか。

「ゲームプランは勝つこと。勝ち方は問題じゃなかった。いつだって戦術を用いている。あの時はテイクダウンされないように戦うことが第一だったんだ。そしてパンチとキックを当てること。試合中、そこを徹底していた」

──では現状、ベラトールのフェザー級戦線で最強のチャレンジャーであるボリッチの印象を教えてください。

「彼のキックは、巧くて力強い。気を付けないといけない。でも、そこはしっかりと練習してきた。パンチも強いけど、僕ほどパワフルじゃない。テイクダウンできるかどうか分からないし、キックボクシングマッチになると思う。まぁ、試合が始まってどうなるか──だね」

──ボリッチはフェザー級でも特に大きいかと思います。

「その通りだ。ボリッチはデカい。背が高くて、少し瘦せているかな。でも、これまでにそういう相手とは何度も戦ってきた。僕のキャリアは、そういう選手との戦いの連続だったからね」

──リーチが長いですが、どのような距離で戦うことになると思いますか。

「長い距離からパンチを届かせることができるから、しっかりと距離を取らないといけない。そして左右への動きも必要になってくる。そうやって動き続けて、相手のパンチにカウンターを入れる距離を測って戦うよ。僕がやるべき動きをすれば、彼の攻撃は届かない。踏み込んで戦うことはできなくなる」

──ところでボリッチにインタビューをした時に「もともとAJよりもパトリシオと戦いたかった」と言っていました。パトリシアはレジェンドで、ベラトールMMAの歴史そのものだから。そして、その遺産を受け継ぐのが自分だと。

「そういってくれることは感謝している。ただし、僕の後継者になるには経験の差は明白だよ」

──ボリッチが25分間を戦ったのは確か1度だけですが、パトリシオは16度の5分✖5R制の試合で、7度フルラウンドで戦っています。

「ずっとチャンピオンだったから、5Rまで戦うことはなくても、25分間を戦う準備は何度もしてきた。そのためには5R、6Rというスパーリングを何度もこなす必要がある。経験上、3Rと5Rでは全く戦いの質が変わってくるんだ。そういうことを知り抜いていると思っているし、25分間を戦えるだけ準備はしてきたよ。土曜の夜は攻める姿勢、動きの多い戦いを皆に見てもらう。そしてヤツをぶっ殺すよ」

──では最後にU-NEXTの中継で今回のタイトル戦を視聴するファンに日本のファンに一言お願いします。

「全ての日本のファンを愛している。いつの日か、日本で戦いたいと思っている。それが僕の夢なんだ。サンキュー」

──ムイト・オブリガド。

「アリガトウゴザイマス」

■視聴方法(予定)
10月2日(土)
午前7時30分~ U-NEXT

■Bellator286対戦カード

<Bellator世界フェザー級選手権試合/5分5R>
[王者]パトリシオ・フレイレ(ブラジル)
[挑戦者]アダム・ボリッチ(ハンガリー)

<ライト級/5分3R>
AJ・マッキーJr(米国)
スパイク・カーライル(米国)

<フェザー級/5分3R>
アーロン・ピコ(米国)
ジェレミー・ケネディ(カナダ)

<バンタム級/5分3R>
フアン・アルチュレタ(米国)
エンリケ・バルゾラ(ペルー)

<ライト級/5分3R>
イスラム・マメドフ(ロシア)
ニック・ブラウン(米国)

<ライト級/5分3R>
マックス・ロスコフ(米国)
マイク・ハメル(米国)

<バンタム級/5分3R>
リチャード・パレンシア(米国)
CJ・ハミルトン(米国)

<ミドル級/5分3R>
カジムラット・バスタエフ(ロシア)
ハリド・ムルタザリエフ(ロシア)

<ライト級/5分3R>
ジェイジェイ・ウィルソン(ニュージーランド)
ウラディミール・トコフ(ロシア)

<ライト級/5分3R>
ランス・ギブソンJr(カナダ)
ドミニク・クラーク(米国)

<女子フライ級/5分3R>
スミコ・イナバ(米国)
ナディーン・マンディアウ(ベルギー)

<バンタム級/5分3R>
ボビー・セロニオ3世(米国)
ミゲール・ペインバート(米国)

<ウェルター級/5分3R>
ヴェベウ・アルメイダ(ブラジル)
ライアン・ライリー(米国)

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【Special】月刊、大沢ケンジのこの一番:4月:スタッツ✖アルチュレタ─02─「日本人が勝つためには…」

【写真】日本人が勝つために正解はない。それでも、この試合でここまで大沢ケンジが語ることができるのは、それだけ本気で向き合っているから。佐藤天が反論したのも、人生を賭けて向き合っているから。なので彼らのやり取りに乗じて、本気でやっている人間を尊重していないコメントを見ると──無性に悲しくなります (C)BELLATOR

背景、技術、格闘技観を通して、MMAを愉しみたい。3人の論客から、大沢ケンジ氏が選んだ2022 年4 月の一番。4月23日に行われたBellator279で組まれたBellator暫定世界バンタム級王座決定戦&ワールドGP準決勝=ラフェオン・スタッツ×フアン・アルチュレタ戦からの日本人の強くなり方──を引き続き語らおう。

<月刊、大沢ケンジのこの一番:4月:ラフェオン・スタッツ×フアン・アルチュレタPart.01はコチラから>


──日本人選手の練習量が足らないというのは?

「それは専業になれない選手が多いという業界全体の問題に通じてきます。だから勝負できるところ、勝負できないところがハッキリしている選手が増えてきました。MMAを専業にできたい選手が世界のトップどころと張り合うのは厳しいです」

──その時間が少ないと、得意な場所を伸ばすのか苦手な部分を克服するのかという判断もしないといけないですね。

「以前は得意なところだけ伸ばす。そこが中心で勝てえいたというのもあります。でも、今は世界のトップがどの部分でも強さが増しているので、難しいです。だから苦手なところの穴埋めが足らないというのは、感じますね。アルチュレタがあれだけ武器を持っているのを目の当たりにすると」

──そこを克服する時間は専業でもないと取れないと。

「でもやり方次第では……というのも思います。皆が皆、専業にはなれないわけですし。例えばパッチー・ミックスは圧倒的にグラップリングの選手です。でも、打撃でも自分の強い距離を創っている。反応できないならガードで受ける。貰う覚悟がある。そして組める距離を創る。

自分の得意なパターンを当てて、ダメなら組もうという思考ではなくて、組むための打撃の距離と手をいくつか用意している。打撃が通じないからと組むと、その組みも弱くなります」

──ハイ。その通りだと思います。

「ミックスはダメななかで、やれるところと覚悟がある。だから深く入れます。そういう風な武器を増やすことは日本で、専業でなくても可能かなって思います。

そこはウチの連中にも言っていますが、やっぱりやりようがある。MMAスパーに極端によってしまうと、駆け引きばかり上手くなるという風に感じるんですよ。

だから限られた練習時間でも打撃なら打撃をしっかりとやって、レスリングならレスリング、寝技なら寝技をちゃんとやる。MMAだからこそ、MMAスパー中心にしない。

MMAスパー中心だと、打撃で敵わない相手には組み技を仕掛けることができる。でも、試合じゃないので。練習ならその苦手なことにトライしないといけない。自分より強いなって思う相手に挑まないといけない。

相手の方が組みが強いと、組まないで突き放す。そして打撃で勝負する。繰り返しますが、それは試合でやれば良いことで。練習では打撃が強くなれるようにしないといけない。凄く当たり前のことなんですけど、MMAは全てが必要だから個々の強化よりMMA全般のぼんやりとした駆け引き上手のスパーリングをやっておきたくなる。

時間が取れないからこそ、そこを一つひとつ部分で強化しないといけないなって思います。それって皆、薄々気付いていたことだろうけど、この国際戦で勝てないという結果が連続したことで、いよいよ目を逸らせなくなった。結果がでていないというのは、連敗でなくてももう存在し続けたことですし。堀口選手は連敗したけど、彼が勝てる相手はBellatorにはいくらでもいます。ただ無双できると思っていたら、そうではなかった」

──そのショックが大きかったということですね。UFCでないというのもありますし。

「ただスタッツやアルチュレラタはUFCバンタム級でも通用しますよ」

──アルチュレラタ、しますか?

「高島さん……アルチュレタは1Rのテイクダウンと最後のハイキック以外、スタッツに負けてないですよ。倒されてもすぐに立ち上がったし。バンバンに圧力掛けて、近い距離でも戦って」

──それって、これまでの距離のコントロールとテイクダウンという戦い方があったから、フレッシュなのではないですか。例えばロブ・フォントって、相当に強いと思います。でも、既に消耗してしまった。近い距離で戦うことで、2年、3年のハードファイトによりフレッシュでなくなっている。

「あぁ……、ロブ・フォント……強いんですけどね」

──これは完全に結果論ですが、チート・ヴェラと戦って4分30秒、あるいは4分50秒リードしているラウンドで最後に打ち合ってダウンし、ラウンドを持っていかれるわけですし。

「Bellatorもそうなりましたが、タイトル戦ではなくてもメインは5R制──これは削れますね。ただしヴェラも近い距離、ビビらずにやっているじゃないですか」

──チート・ヴェラはその走りだと思います。何でもできて圧力を掛けるファイトの。

「MMAの流れって足りないところが見えてきて、そこを突いて勝率が上がる。そうすると対策が広まる。その繰り返しだと思うんです。それでも僕らが現役の時より、練習量は減っているというのは感じています。慧舟會のプロ練習って3時間ほどで……」

──いや、大沢さん。当時の慧舟會の練習は全てプロ練でしたよ(笑)。

「そうなんですよ(笑)。練習時間は3時間、立ち技10本、寝技が10本、そこから補強。それ以外に昼間に青木君のところに行ってみたり、山田(武士JB SPORTSボクシングジム・チーフトレーナー)さんのところに行ったりとか。

今は傾向として、練習時間が短くコンパクトになりました。ウチも2時間ぐらいで、仕事をしている選手が多いから1日1回という人間も少なくないです。僕らの時代の働いている選手が当然のように大変でしたから毎日はできなくても週3、4はパーソナルを含めて二部練習をやっている選手がいました」

──練習時間と練習量は比例するのでしょうか。それと、やはり短い練習時間の工夫と使い方という部分で、苦手分野の克服と得意分野の伸長をどのように配分するのか。

「まぁ、しんどくないことをずっとやっても一緒で。ただ単にスパーリングが多いから良いということではなくて」

──きつい練習とは何も体力的なことだけではなく、自分がストレスを感じる空間での練習というのでしょうか……。そういうことに時間を使っている選手もいるように思います。取材を通してですが……。

「嫌なことですよね。嫌なことにどう取り組むのか。それに練習をしていない時間でも、ずっと考えるだけでも良いし。一人で体を動かせる時間に、技の入りをアレコレ考えるとか。エクササイズでなくて、MMAのことを考えて体を動かすとか。そういうことで時間を有効に使えると思うんです。

時間がたっぷりあって、どこの局面でもコーチがついて練習できる海外の選手と、日本に住んでやり合うというのなら、どういう風に時間を使っているのかは凄く大切になってくると思います。

あと米国人選手が強いのは環境と練習方法もありますけど、もともと強いってのがあるじゃないですか。レスリングのベースがしっかりとあって、そこに打撃と柔術を組み合わせていく」

──確かにざらにNCAA D1オールアメリカン、NCAA優勝という選手が出てきます。

「全員がそうじゃないけど、そういう選手が多いのは確かで。そうしたら、米国の練習を参考にするとしても、どこをピックして取り入れるんだってこともあります。子供の頃からレスリングをやっていた……カレッジレスリングがデキる選手が主流のトレーニング方法を真似ても、日本にそこまでレスリングができる選手がどれだけいるんだっていう話で」

──仰る通りですね。知ることも、体験することも大切ですけど、MMAを俯瞰して見て取捨選択する能力が欠かせないかと。

「ブラジル人は打撃も寝技も凄く強いです。でも、バラバラですよね。融合していなくても、UFCチャンピオンがここまでいる」

──確かにブラジル人選手で米国レスラーやダゲスタン・レスラーのようなゴリゴリのレスリングベースの選手はほぼ印象にないです。

「それでも、ここまで強い選手がいる。それはブラジル人の強くなり方があり、米国に行って穴を埋めても、自分らの強い部分を崩していないからですよ。打撃なら打撃、寝技なら寝技でバチバチに勝負します。対して米国人は混ぜて勝負しています」

──極端な言い方をすると、レスリングが強く他を加えて混ぜる系の強さと、打撃と柔術が抜けて強くてバラバラでも勝てる。融合と接合のMMAがあるということですね。

「打撃、レスリング、柔術の要素の合計点ですよね。60+90+60で210点。70+20+120でも210点です」

──ハイ。総合力……MMAで勝つといっても30+30+30なら90点で勝てるわけがない……とは私も思います。際と呼ばれる接点「+」の部分で30点を3回稼いで回転といっても、180点にしかならない。それにレスリング中心の米国人ファイターにも、ブラジル人にも「際」の加点はあるわけですし。

「そうなんですよ。野球のピッチャーでストレートも変化球も良くない奴が、駆け引きだけでやっていけるかって。ストレートならストレートで勝負できて、変化球なら変化球を決め球にできるから駆け引きが生きるんだって。

駆け引きだけだと逃げ癖がつきます。勝負できる部分が必要で。と同時に強い部分が一つだけだと、やはり勝てない。ずば抜けて強くても、穴が多いと勝てない。あと、どっちにして打撃を怖がっていない。あのアルチュレタが、スタッツに近い距離の打撃で戦った。自分から行けないと、レスリング+打撃&柔術の選手、打撃+柔術の選手でもそこがないと。近い距離があって、遠い距離が生きるとアルチュレタの試合を見て──彼は負けたけど、思いました」

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【Special】月刊、大沢ケンジのこの一番:4月:スタッツ✖アルチュレタ「日本人が勝てない理由」

【写真】大沢親分は勝ったスタッツではなく、負けたアルチュレタに注目していた (C)BELLATOR

過去1カ月に行われたMMAの試合からJ-MMA界の論客3名が気になった試合をピックアップして語る当企画。

背景、技術、格闘技観を通して、MMAを愉しみたい。3人の論客から、大沢ケンジ氏が選んだ2022 年4 月の一番。4月23日に行われたBellator279で組まれたBellator暫定世界バンタム級王座決定戦&ワールドGP準決勝=ラフェオン・スタッツ×フアン・アルチュレタ戦について語らおう。


──大沢さんが選んだ4月の一番は?

「スタッツ✖アルチュレタです。で──僕の想いを伝えたいのは、勝ったスタッツではなくてアルチュレタなんですよ。アルチュレタって足を使うイメージの選手だったんです。お前は打撃で勝負できないだろうって評価が低かった選手で」

──相手の動きを見て、巧くテイクダウンまで持ち込む。ちょこまかしている選手という印象でした。

「テイクダウンまでいっても打撃の部分はそんなに怖くない。逆にいえばテイクダウンだけで、逃げながら何かやってくるだけだと思っていたんです。

そうしたら、スタッツを相手に圧力を掛けて自分から行く。前に出て攻めたら一回外して、またすぐにプレッシャーを掛ける。あっ、こんな戦い方ができるんだと思いました。打撃も近い距離で、自分から攻める。最近の日本人の連敗、世界のトップどころの戦い方……世界の距離は無関係でない。そこが凝縮された試合でした」

──というと?

「僕がさんざっぱら言っているように距離は近づいている。UFCのロブ・フォントとマルロン・ヴェラにしてもそうですよね。堀口✖ミックスもそう。距離を外すような相手に対して、詰めてキックボクシングのような距離で戦っています。この距離がスタンダードになったと思います。

近い距離を嫌がって外しても、すぐに詰められる。勿論それだけじゃなくて、他も戦えないとダメだけど近い距離も戦えないといけない。ここを嫌がっても詰められる。

レスリングが強いスタッツを相手に、長い距離を取らせないよう距離を詰めることを意識しながら打撃を使う。そういう選択をアルチュレタがしたことでも、今のMMAの距離がどういうモノになっているのかが表れていたと思います」

──テイクダウンを切れるから、それができる。倒されても立てるわけですよね。

「そこは大前提です。キックボクシングをそのまま持ち込んでMMAが勝てるわけがない。そこからなんです、今日の本題は」

──おお(笑)。お願いします。熱気を帯びてきましたね。

「何で日本人が勝てないのか。それは日本人選手が偏っているからです。寝技だけ、打撃だけ。戦い方の選択がほぼ一つだから、ジャンケンで自分がグーで相手がチョキなら勝てるけど、相手がパーなら勝てない。

相手がグー・チョキ・パーを出せるタイプだと、勝てない。組み技がなくてストライカーだと勝てる。打撃がない相手なら勝てる。それは打撃、レスリング、寝技と全てにおいてトップレベルにいる選手が少ないからなんです。だから安定して成績が残せない。

堀口選手や金ちゃん(金原徳正)だと、世界を相手にしても安定した結果が残せると思います。一方で、バランスが良くても一つ一つのレベルがそれほど高くない選手は、相性に関係なくある程度まで勝てる。でもトップとは差がある。

アルチュレタがあの試合をした。あの距離で、あれだけの打撃戦ができる。初回にテイクダウンを奪われ、最後はハイキックで負けましたが……言ってみると、やられたのはその2点だけ。『お前、ここまでできるの?』ってファイトをやってのけたんです。でも『いや、そりゃそうだよな。ベラトールのバンタム級でトップの1人なんだから、全部持っていて当然だよな』と今回の試合で気づかされました。

要はどれだけ練習しているのかということなんですよ」

──行き着くところがそこになると、選手個々の力にもよりますが、業界の力も問われるかと思います。スポンサーシップを得る。ファイトマネーが高額。そうでもないと練習をして生きていくことはできない。仕事をしながら練習をしている選手が、そういう選手にどう歯向かえるのか。

「フルタイムでないと、厳しい。それは確かにあります。結局、打撃だけだと日本人は勝負できる。組み技だけでも勝負できる。でも、穴があるのは練習時間が確保できていないから。

じゃぁ、普段からどういう練習をするのかということになると思うんです」

──HEARTSの激闘王は接近戦でテイクダウンを許しています。

「(中田)大貴のことですか? 大貴なんてMMAを始めて3年ですよ。組み技はこれからです。現状でタイトル戦線の手前とかまで行って目立ったのは日本だからです。もうちょっと時間をかけて育てるつもりが、ハマっちゃって良い所が出てしまって相手を喰うことがデキた。すぐに上に行ってしまった。でも、本来はまだ成長過程も成長過程、発展途上なんです」

──自分の勝てる部分で勝てた。ここから課題の克服する必要があると考えると、勝っていてもその勝てるイメージを上の相手、国際戦で持つのではなく、自身の戦い方に対して違うイメージを持つ必要があるのか……。

「その通りだと思います。相性が良いと勝てるけど、違うと負ける。武器が足らないんです。そこも練習量が足りないからです」

<この項、続く>

<この項、続く>

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BELLATOR Bellator279 MMA o RIZIN UFC   フアン・アルチュレタ 堀口恭司

パトリック・ミックス「俺の戦績に堀口恭司が加わるのは光栄なことだ」


 『Bellator 279: Cyborg vs. Blencowe 2』で行われたバンタム級ワールドグランプリ準々決勝で堀口恭司に判定勝ちしたパトリック・ミックスが以下のコメント。

「彼から一本取りたかった。取れると思っていたが、彼は良いディフェンスをした。本気で絞め上げて一本取ろうとしたんだが、良いディフェンスだった。堀口恭司はタイトルマッチでしか負けたことがないのが分かったよ」

「彼がRIZIN、Bellator、UFCのタイトルマッチ以外で負けたのは初めてのことだし、それが俺の戦績に残るのは光栄だ。名誉なことだし俺にはその価値がある。『RIZIN.20』(2019年12月31日に元谷友貴に1Rギロチンチョークで勝利)に出場した時から狙っていた相手だし、最近までRIZINバンタム級チャンピオンで元Bellatorバンタム級だった相手にタイトルマッチと同じ5ラウンドという舞台で勝てたことがとても嬉しい」

「5Rマッチの経験はフアン・アルチュレタ戦で得ていた。あのレベルの選手と5ラウンドやった。あの場でアジャストし、楽しみながらコツも掴めた。強くなるにはこういうケージの経験が必要だ。俺は世界最高のバンタム級ファイターの一人だと思うが、世界一になりたい」

 実際、堀口恭司はタイトルマッチでしか負けたことがないというのは違います。『RIZIN.18』で行われた朝倉海との初戦はノンタイトル戦でした。2012年1月に上田将勝に判定負けした試合もノンタイトル戦です。続きを読む・・・
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BELLATOR Bellator279 MMA MMAPLANET o キック フアン・アルチュレタ ラフェオン・スタッツ レアンドロ・イーゴ

【Bellator279】アルチュレタの組みを受けきったスタッツ、左ハイ一撃で暫定王座獲得&GP準決勝へ

<Bellaotr世界暫定バンタム級王座決定戦&バンタム級ワールドGP準々決勝/5分5R>
ラフェオン・スタッツ(米国)
Def.3R0分16秒 by TKO
フアン・アルチュレタ(米国)

いきなりアルチュレタが前に出る。しかしアルチュレタの組みをかわしたスタッツがワンツーで、アルチュレタのバランスを崩させる。組みつくアルチュレタだが、スタッツにかわされてしまう。パンチでコントロールするスタッツに、ダブルレッグで組みついたアルチュレタがグラウンドに持ち込んだ。ケージに背中を着けて上半身を起こしているスタッツの両足をたたんでいくアルチュレタ。立ち上がるスタッツ、アルチュレタは右腕を差し込んでスタッツをケージに押し込む。

アルチュレタがボディロックからスタッツをリフトアップするも、スタッツが凌いで倒されず。そのままアルチュレタがスタッツをケージに押し込み続け、スタッツの右足を挟んで揺さぶっていく。押し込まれるスタッツが、組まれながらヒザを繰り出すも届かず。スタッツがケージをつたったところで、アルチュレタも離れた。ケージ中央でパンチを繰り出す両者。アルチュレタの左目尻から出血が見られる。残り30秒で、スタッツがダブルレッグでテイクダウンを奪い、バックを狙っていった。

2R、前に出てきたアルチュレタの顔面に、スタッツが左ストレートを突き刺す。構わず前に出るアルチュレタ。スタッツはアルチュレタのシングルをスプロールして距離を取る。右ストレートを連打するアルチュレタ、スタッツは左ミドルを当てるも、アルチュレタの前進は止まらない。スタッツのパンチをかわしたアルチュレタが組みつき、ボディロックでスタッツをケージに押し込んでいく。右腕を差し上げるアルチュレタ、小外刈りで揺さぶるもスタッツは倒れない。

スタッツがケージから離れて中央へ。ここではスタッツがプレッシャーをかける。サークリングから前に出るアルチュレタ。スタッツの右の打ち終わりに右ショートを打ち込んだ。一瞬間を置いてテイクダウンを狙ったスタッツだが、アルチュレタがこれをスプロールして反対にスタッツをケージに押し込んだ。正対するスタッツに両ワキを差して逃さないアルチュレタ。左足へのシングルに切り替えたアルチュレタが、そのままケージに押し込み続けてラウンドを終えた。

3R、ここでも前に出るのはアルチュレタだ。しかしスタッツが左ハイキックを繰り出すと、ダッキングしたアルチュレタの頭部にスタッツの左ヒザがヒット。ゆっくりと背中からダウンしたアルチュレタの顔面に、スタッツが右ヒジを連打するとレフェリーが両者の間に飛び込んだ。

バンタム級暫定王座を獲得したスタッツは、GP準決勝ではレアンドロ・イーゴ×ダニー・ザバテーロの勝者と戦う予定だ。


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BELLATOR Bellator279 MMA MMAPLANET o UFC UFN205   アーリーン・ブレンコウ エマニュエル・サンチェス クリス・サイボーグ ゴイチ・ヤマウチ ジャスティン・ゴンザレス スミコ・イナバ セルジオ・ペティス パッチー・ミックス フアン・アルチュレタ ボビー・キング マネル・ケイプ ラフェオン・スタッツ ランス・ギブソンJr 堀口恭司

【UFN205】【Bellator279】UFC欠場のマネル・ケイプが語っていた──パッチー・ミックス✖堀口恭司

【写真】かつてのライバルは、この試合をどう見ていたか…… (C)BELLATOR

現在、ネヴァダ州ラスベガスのUFC APEX でイベント進行中のUFN205:UFN on ESPN+63「Lemos vs Andrade」に出場予定だったマネル・ケイプ。

ファイトウィークに入り、禁止薬物トリナボルの使用問題が起こり欠場──スムダーチーとの試合がキャンセルされた彼をMMAPLANETでは19日(火・現地時間)にインタビューを行っていた。

ここでは、イベント開始直前──ハワイ州ホノルルのニールSブレイズデール・センターで行われるBellator279「Cyborg vs Blencowe 2」で組まれているバンタム級GP準々決勝パッチー・ミックス✖堀口恭司戦に関して、ケイプが話した部分のみ切り取ってお伝えしたい。

かつてのライバルと練習仲間の対戦について、ケイプが何を語っていたか。


マネル・ケイプ
「僕がUFCで戦う時には、キョージもBellatorで戦っている。面白いことだ。前回の試合で僕の予想が間違っていた? 間違っていないよ。確かにあのセルジオ・ペティスのフィニッシュはラッキーパンチじゃなかった。MMAにラッキーなんてない。でもキョージは試合に勝っていた。ただ、フィニッシュにいかなかっただけだ。

時にはフィニッシュするためにプッシュする必要がある。でも彼は試合を完全にドミネイトした。僕は間違っていないよ。

パッチーとはラスベガスのエクストリーム・クートゥアーで練習してきた。彼は良いヤツで、とてもデンジャラスなファイターだよ。試合がグラウンドになれば、きっとパッチーはキョージを極めるだろう。彼は本当に寝技が強いからね。

でも……もちろん、キョージの打撃はパッチーの寝技と同様に強力だからね。まあ、そういう試合だよ」

■視聴方法(予定)
4 月24日(日)
午前9時00分~ U-NEXT

■Bellator279計量結果

<Bellator世界女子フェザー級選手権試合/5分5R>
[王者]クリス・サイボーグ: 144ポンド(65.31キロ)
[挑戦者] アーリーン・ブレンコウ: 144.6ポンド(65.58キロ)

<Bellaotr世界暫定バンタム級王座決定戦&バンタム級ワールドGP準々決勝/5分5R>
フアン・アルチュレタ: 134.5ポンド(61.0キロ)
ラフェオン・スタッツ: 135ポンド(61.24キロ)

<女子フライ級/5分3R>
イルマレイ・マクファーレン: 126ポンド(57.15キロ)
ジャスティン・キッシュ: 125.2 ポンド(56.78キロ)

<Bellatorバンタム級ワールドGP準々決勝/5分5R>
堀口恭司: 134.2ポンド(60.87キロ)
パッチー・ミックス: 135ポンド(61.24キロ)

<120ポンド契約/5分3R>
ランディ・フィールド: 120ポンド(54.43キロ)
マラヤ・ミラー: 119.6ポンド(54.24キロ)

<ライト級/5分3R>
ヤンシー・メデイロス: 155.4ポンド(70.48キロ)
エマニュエル・サンチェス: 155.4ポンド(70.48キロ)

<フェザー級/5分3R>
カイ・カマカ3世: 145ポンド(65.77キロ)
ジャスティン・ゴンザレス: 145.6ポンド(66.04キロ)

<ウェルター級/5分3R>
ゴイチ・ヤマウチ: 170.6ポンド(77.38キロ)
レヴァン・チョクヒリ: 169.6ポンド(76.92キロ)

<ライト級/5分3R>
キオニ・ディッグス: 156ポンド(70.76キロ)
ボビー・キング: 155.2ポンド(70.39キロ)

<女子フェザー級/5分3R>
ジェネイ・ハーディング: 146ポンド(66.22キロ)
ダイアナ・シウバ: 145.6ポンド(66.04キロ)

<女子フライ級/5分3R>
スミコ・イナバ: 125.2 ポンド(56.78キロ)
ウィタニー・パイルス: 127.4ポンド(57.78キロ)

<ライト級/5分3R>
ランス・ギブソンJr: 155.6ポンド(70.57キロ)
ネイノア・ダン: 155.4ポンド(70.48キロ)

<バンタム級/5分3R>
ライアン・デラクルーズ: 135.2ポンド(61.32キロ)
ジョーダン・ウィンスキー: 135.6ポンド(61.5キロ)

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BELLATOR Bellator279 MMA MMAPLANET o   アーリーン・ブレンコウ エマニュエル・サンチェス クリス・サイボーグ ゴイチ・ヤマウチ ジャスティン・ゴンザレス スミコ・イナバ パッチー・ミックス フアン・アルチュレタ ボビー・キング ラフェオン・スタッツ ランス・ギブソンJr 堀口恭司

【Bellator279】計量終了 GP&堀口は当然、カマカ3世✖ゴンザレス、イナバ、ギブソンJr、ゴイチも注目

【写真】強引な共通項ではギブソンJrとカマカ3世はともに2世ファイターで、イナバは日系ハワイアンでゴイチは日系ブラジリアンだ (C)BELLATOR

22日(金・現地時間)、23日(土・同)にハワイ州ホノルルのニールSブレイズデール・センターBellator279「Cyborg vs Blencowe 2」の計量が行われている。

Bellator世界女子フェザー級選手権試合=王者クリス・サイボーグ✖挑戦者 アーリーン・ブレンコウがメインの今大会。日本のファンの注目は今大会から開幕するバンタム級GPトーナメント準々決勝で、4カ月振りの再起戦となる堀口恭司だ。


メインカード第1試合出場となった堀口恭司とパッチー・ミックス。セレモニアル計量後、フェイスオフでミックスが腰を落としたワイドスタンスで、右手を伸ばすパフォーマンスを見せると、笑顔で応えた堀口はしっかりと握手をして正面からの撮影に応じた。

今回はビッグショーのセレモニアル計量にも関わらず、インタビューステージ上で行われなかった。

メインカードのGP戦やタイトル戦は当然、今大会はウェルター級以下のカードばかりだが、興味深いプレリミマッチも多くマッチアップされている。

フェザー級ではカイ・カマカ3世✖ジャスティン・ゴンザレス、女子フライ級では日系ハワイアンのスミコ・イナバがウィタニー・パイルス対戦。ライト級でランス・ギブソンJr✖ネイノア・ダン、ウエルター級で戦うゴイチ・ヤマウチのスピード&技の切れの確認も欠かせない。

■視聴方法(予定)
4 月23日(土)
午前9時00分~ U-NEXT

■Bellator279計量結果

<Bellator世界女子フェザー級選手権試合/5分5R>
[王者]クリス・サイボーグ: 144ポンド(65.31キロ)
[挑戦者] アーリーン・ブレンコウ: 144.6ポンド(65.58キロ)

<Bellaotr世界暫定バンタム級王座決定戦&バンタム級ワールドGP準々決勝/5分5R>
フアン・アルチュレタ: 134.5ポンド(61.0キロ)
ラフェオン・スタッツ: 135ポンド(61.24キロ)

<女子フライ級/5分3R>
イルマレイ・マクファーレン: 126ポンド(57.15キロ)
ジャスティン・キッシュ: 125.2 ポンド(56.78キロ)

<Bellatorバンタム級ワールドGP準々決勝/5分3R>
堀口恭司: 134.2ポンド(60.87キロ)
パッチー・ミックス: 135ポンド(61.24キロ)

<120ポンド契約/5分3R>
ランディ・フィールド: 120ポンド(54.43キロ)
マラヤ・ミラー: 119.6ポンド(54.24キロ)

<ライト級/5分3R>
ヤンシー・メデイロス: 155.4ポンド(70.48キロ)
エマニュエル・サンチェス: 155.4ポンド(70.48キロ)

<フェザー級/5分3R>
カイ・カマカ3世: 145ポンド(65.77キロ)
ジャスティン・ゴンザレス: 145.6ポンド(66.04キロ)

<ウェルター級/5分3R>
ゴイチ・ヤマウチ: 170.6ポンド(77.38キロ)
レヴァン・チョクヒリ: 169.6ポンド(76.92キロ)

<ライト級/5分3R>
キオニ・ディッグス: 156ポンド(70.76キロ)
ボビー・キング: 155.2ポンド(70.39キロ)

<女子フェザー級/5分3R>
ジェネイ・ハーディング: 146ポンド(66.22キロ)
ダイアナ・シウバ: 145.6ポンド(66.04キロ)

<女子フライ級/5分3R>
スミコ・イナバ: 125.2 ポンド(56.78キロ)
ウィタニー・パイルス: 127.4ポンド(57.78キロ)

<ライト級/5分3R>
ランス・ギブソンJr: 155.6ポンド(70.57キロ)
ネイノア・ダン: 155.4ポンド(70.48キロ)

<バンタム級/5分3R>
ライアン・デラクルーズ: 135.2ポンド(61.32キロ)
ジョーダン・ウィンスキー: 135.6ポンド(61.5キロ)

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BELLATOR Bellator278 MMA MMAPLANET o UFC エンリケ・バルゾラ クリスチャン・エドワーズ ジュリアナ・ヴェラスケス ダニー・サバテーロ ニキータ・ミハイロフ パッチー・ミックス フアン・アルチュレタ ベラトール マコア・クーパー ラフェオン・スタッツ リズ・カモーシェ 堀口恭司

【Bellator278】バンタム級GPワイルドカード出場、ダニー・サバテーロ「キョージとは決勝で戦うことに」

【写真】リモ取材時も計量でもサングラスは欠かせないようだ。今時、ある意味気持ちが良いぐらいのビッグマウス (C)BELLATOR

日本時間の今日、米国では22日(金・現地時間)にハワイ州ホノルルのニールSブレイズデール・センターでBellator278「Valasquez vs Carmouche」が開催され、Bellatorバンタム級ワールドGPの戦いの幕が切って落とされる。

23日の暫定王座決定戦を兼ねた準々決勝フアン・アルチュレタ×ラフェオン・スタッツ、堀口恭司×パッチー・ミックスに先立ち、22日は準々決勝出場権を賭けたワイルドカード2試合=エンリケ・バルゾラ×ニキータ・ミハイロフ、ジョーネル・ルゴが組まれている。

ワイルドカードは補欠戦と違い、勝てば確実にトーナメント戦を戦う機会を得ることができる。ここではTitan FC王者時代、コンテンダーシリーズで勝利もUFCとサインできなかったダニー・サバテーロの色々と含みが感じられる試合前の意気込みをお届けしたい。(※取材は4月7日に行われた)


ダニー・サバテーロ
「ワイルドカードでGPに出場っていのは、良い機会だよ。俺の力を示すことができる。他の連中は3試合で優勝だけど、俺の場合は4つ勝つ必要がある。それだけ皆に俺の試合を見てもらえるってことだよ。試合をすることが好きだから、デキるだけ試合がしたいしね。結局のところ、俺はファイトが好きなんだよ。

ワイルカードってアンダードッグで、ダークホースだろう? 俺は自分の力がそんなもんじゃないと知っている。だから、どういう状況だろうがGPに出られることが大きい。あとは力の差を見せつけるだけだ。俺と比べてクソみたいな選手も出場している。俺はどのエリアでも、高いレベルで戦えるからね。

こういう戦いはNBAやMBL、NFLのプレーオフのように、強い人間が世界一になるチャンスが与えられるという当然のことなんだ。Bellatorはその中の1人に俺を選んだ。どうすれば世界一になれるのか、不透明なMMAで誰もが公平に力を試される良い機会だ。

このトーナメントの優勝者はベラトールだけでなく、世界のバンタム級のトップだ。ブレット・ジョンズというUFCトップ10に出場機会がない、そういう高レベルのトーナメントさ。そして11月か12月に俺が優勝している。

MMAプロモーションはビジネスだ。その方向性はマネーが決める。でも、ケージのなかはマノアマノ、一対一の勝負。そこがMMAのピュアなところだ。ケージに入れば、モノをいうのは強さだけ。こんなピュアな戦いはないよ。このビジネスには時々、理解不能なクソみたいなことが付随しているけど、それがビジネス。でもケージのドアが閉じられると、そんなモノに左右されない。純粋な戦いが存在している。それがMMA。MMAこそ最高に純度の高いファイトだよ。

でもキョージと同じトーナメントに出ることは、ある意味不運だ。僕らは仲の良い友達だし、彼がコーナーに就いてくれたこともある。いつも一緒に練習している。でも、俺もキョージも夢がある。キョージとはファイナルで戦うことになるだろうけど、その時は誰だろうが俺の前に立つ人間に勝たないといけない。今もジムでいつも練習し、話している。何も変わらない。でも、戦う時は戦う。

とにかくまずはジョーネル・ルゴだ。あのビッ〇は8連勝だけど、全ての面において俺より下だ。あのクソ野郎を倒して、ベルトへの一歩を踏み出すよ」

■視聴方法(予定)
4 月23日(土)
午前9時30分~ U-NEXT

■Bellator278計量結果

<Bellator世界女子フライ級選手権試合/5分5R>
[王者]ジュリアナ・ヴェラスケス: 124.8ポンド(56.6キロ)
[挑戦者]リズ・カモーシェ: 125ポンド(56.7キロ)

<Bellatorバンタム級ワールドGPワイルドカード戦140ポンド契約/5分3R>
エンリケ・バルゾラ: 139.6ポンド(63.32キロ)
ニキータ・ミハイロフ: 139.4ポンド(63.23キロ)

<バンタム級/5分3R>
ジョーネル・ルゴ: 134.8ポンド(61.14キロ)
ダニー・ザバテーロ: 134.6ポンド(61.05キロ)

<ライトヘビー級/5分3R>
クリスチャン・エドワーズ: 204.4ポンド(92.7キロ)
グラント・ニール: 204.2ポンド(92.62キロ)

<160ポンド契約/5分3R>
マニー・ムロ: 160ポンド(72.57キロ
ネイト・アンドリュース: 159.2 ポンド(72.21キロ)

<フェザー級/5分3R>
ウェベル・アルメイダ: 145.2ポンド(65.86キロ)
ファブリシオ・フランコ: 145.6ポンド(66.04キロ)

<ウェルター級/5分3R>
ダンテ・シーロ: 170.6ポンド(77.38キロ)
スコッティ・ハオ: 170ポンド(77.11キロ)

<ウェルター級/5分3R>
マコア・クーパー: 169ポンド(76.66キロ)
ブレイク・ペリー: 169.8ポンド(77.01キロ)

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BELLATOR MMA o RIZIN Shooto   フアン・アルチュレタ 修斗

扇久保博正がエドゥアルド・ダンタスとの再戦をアピール→ダンタスが呼応


 扇久保博正がツイッターでエドゥアルド・ダンタスとの再戦をアピール。

Eduardo Dantas(Sherdog)

 エドゥアルド・ダンタスは現在33歳のブラジル人でMMA戦績23勝7敗(Bellator戦績11勝4敗)。元Bellatorバンタム級チャンピオン。2010年5月30日の『修斗 The Way of SHOOTO 03』で扇久保博正に3Rリアネイキッドチョークで勝利しています。2019年6月の『Bellator 222: MacDonald vs. Gracie』でフアン・アルチュレタに2R KO負けして後にフリーエージェントになっており、その後ローカル団体で2勝0敗の戦績を残しています。




 ダンタスはツイッターに動画やコラ画像をアップしており、やる気十分です。続きを読む・・・
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【Bellator278&279】ペティス脱落のハワイ2Daysに公然の謎多きMMA一家から、マコア・クーパー出場

【写真】プロ2戦目──クーパー一家らしく精悍の顔つきの21歳=マコア・クーパーがベラトール初陣に挑む (C)TITAN FC

24日(木・現地時間)、Bellatorより4月22日(金・同)と23日(土・同)にハワイ州ホノルルのニール・S・ブレイズデール・アリーナで開催されるBellator278と279の追加カード及びカードの変更が発表されている。

ハワイ2Daysで開幕するBellatorフェザー級ワールドGPは堀口恭司×パッチー・ミックス、もう1試合は世界バンタム級のベルトが賭けられた王者セルジオ・ペティス×挑戦者ラフェオン・スタッツが組まれていた。

しかし、王者ペティスは負傷で同門対決からドロップアウト。波乱の幕開けどころか、幕開け前の波乱が起きてしまった。


その結果、スタッツは前世界王者のフアン・アルチュレタと暫定王座を争うGP準々決勝をBellator279で戦うことになった。またジェイムス・ギャラガーもトーナメント戦から姿を消し、ペティスとギャラガーが抜けた穴埋めにBellator278でワイルドカード戦が2試合組まれることも今回明らかとなっている。

勝てば準々決勝進出がワイルドカード戦はジョシュ・ヒル×エンリケ・バルゾラ、そしてジョーネル・ルゴ×ダニー・サバテーロとなり、ヒル×バルゾラの勝者はマゴメド・マゴメドフと、ルゴ×サバテーロの勝者はレアンドロ・イーゴとのクオーターファイナルに進出する。

(C)BELLATOR

バルゾラはTUFラテンアメリカ優勝、6勝3敗1分と勝ち越しているUFCから転じた初戦で、ダリオン・コールドウェルを破ったばかり。

(C)BELLATOR

Titan FCバンタム級王者&コンテンダーシリーズで勝利もUFCと契約がならなかったサバテーロはサークルケイジ初陣で、UFC戦績5勝2敗だったブレット・ジョンズを下している。

ペティス脱落、ワイルドカードにニキータ・ミハイロフの名が見られないのは残念だが、それも準々決勝にバルゾラやサバテーロが進出するならGP見所はプラスマイナス・ゼロといっても過言でない。

それだけトーナメントの行方、予想を困難にする実力者がワイルドカード戦に選出されたといえる。

また279大会でベラトール世界女子フェザー級王者クリス・サイボーグ✖アーリーン・ブレンコウのBellator世界女子フェザー級選手権試合が組まれたのに対し、278大会では世界女子フライ級選手権試合=王者ジュリアナ・ヴェラスケス✖リズ・カモーシェ戦が組み込まれている。

その278大会ではプレリミに父にレイ・ブラダ・クーパーJr、兄にレイ・ブラダボーイ・クーパー3世を持つマコア・クーパーがプロ2戦目で、ハワイ・ローカル枠に抜擢されブレイク・ペリーとのマッチアップも決まっている。

父はハワイMMAのパイオニア、兄はPFLで2度の優勝も自宅にガレージで家族だけ練習するという公然ながら、謎多きMMA一家から、レスリングとフットボールで活躍したマコアのBellator初陣は非常に楽しみだ。

なお279大会のプレリミでジャスティン・ゴンザレス×カイ・カマカ3世、エマニュエル・サンチェス✖ヤンシー・メデイロス戦、さらにランス・ギブソンJrも出場するなど注目カードが並んでいる。

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