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BELLATOR Bellator295 MMA MMAPLANET o イルマレイ・マクファーレン セルジオ・ペティス ダニー・サバテーロ パッチー・ミックス フアン・アルチュレタ マゴメド・マゴメドフ ライアン・ホール ラフェオン・スタッツ 堀口恭司 渡辺華奈 菊入正行

【Bellator295】壮大なバンタム級タイトル戦線絵巻、GP決勝戦スタッツ✖ミックス展望 Part.01!!

【写真】テイクダウンかギロチンか。スクランブルかバックテイクか。いよいよ!!(C)BELLATOR

22日(土・現地時間)、ハワイ州ホノルルのニール・S・ブレイズデル・アリーナにて、Bellator 2daysの後半戦=Bellator295「Stots vs Mix」が開催される。
Text by Isamu Horiuchi

日本から堀口恭司がレイ・ボーグ、渡辺華奈がイルマレイ・マクファーレン、そしてBellator初陣となる菊入正行がアレクセイ・シュルケヴィッチと戦う同大会。メインはバンタム級ワールドGP決勝戦にして暫定バンタム級選手権試合=暫定王者ラフェオン・スタッツ✖挑戦者パッチー・ミックスがマッチアップされている。


昨年4月のGP一回戦、スタッツは当初ルーファスポーツ同門の正規王者セルジオ・ペティスに挑戦する予定だった。が、ペティスの負傷により対戦相手はフアン・アルチュレタに。

ここでスタッツは3Rに左ハイでダウンを奪い、ヒジを連打してKO勝利し暫定王座に就いた。続く12月の準決勝の相手は、堀口恭司のチームメイトであるダニー・サバテーロ。試合前のトラッシュトーク合戦で大いに盛り上がったこの試合では、サバテーロに再三テイクダウンを奪われるもスクランブルして凌ぎ続けたスタッツが、スタンドの打撃で攻勢点を取って5R判定2-1で辛勝し、決勝に駒を進めている。

対する寝技師ミックスは、昨年4月のGP初戦で堀口恭司と対戦。強烈な打撃をかいくぐって組みついてのバックコントロールで1Rと3Rを制し、迎えた5Rにもテイクダウンからバックを取ることに成功した。

その後堀口に正対されてしまうも、すぐに下からのギロチンを仕掛けて上を取り返し、値千金の判定勝利を挙げたのだった。続く準決勝のマゴメド・マゴメドフ戦でも、テイクダウンをことごとくギロチンで切り返して試合を支配。

2Rにはそこから両掌を合わせて締めるマッケンジー・チンに移行し、圧巻の一本勝ちを収めている。

ここまでの両者の勝ち上がり方を見る限り、寝技に持ち込み極めを狙いたいミックスと、持ち前のレスリング力を活かしたスクランブルでこれを凌ぎ、スタンド勝負を挑みたいスタッツという、いわゆるクラシカルMMA=寝技✖打撃の構図が浮かび上がる。

実際にスタッツはこのような展開を想定しているようだ。現在地元テキサスでイーヴス・エドワーズのコーチングの元で調整を進めるスタッツは、黒帯柔術家たちと練習を積んでミックスの寝技への対策にも余念がないとのこと。

コーリー・サンドハーゲンと一緒にライアン・ホールの道場に出稽古に行ったとも語っている。

「奴の勝利への道は分かっている。テイクダウンからバックを奪ってチョークを狙ってくるはずだ。だがこっちはそれに対してアメイジング・ゲームプランを用意している。プレッシャーをかけ続けてフィニッシュするか、奴がボロボロに擦り切れるまで5R圧倒してやるよ」と語るスタッツは、さらにルックスを関してトラッシュトークを展開。

「パッチーよ、お前の戦い方自体にはあまり穴はないかもしれないけどな、その口の真ん中にはでっかい穴が開いているじゃないか。そこに俺の拳をブチ込んでやるからな!」と、ミックスの前歯の隙間を揶揄する軽い口撃も繰り出すスタッツは、打撃勝負に自信を覗かせている。

対するミックスは自分の武器は寝技だけではないと強調する。GP前からエクストリーム・クートゥアのネイト・ペティットを打撃コーチに迎え、パッドワークを積んできたことで打撃の制度が飛躍的に向上したとのことだ。

実際にGP初戦では堀口の打撃に圧倒されることもなく5R渡り合い、さらに準決勝でもマゴメドフと立ち技でも互角以上の戦いをみせた。

「僕はグラップリングと同じくらい打撃もできる」と語るミックスは、3月にインタビューした筆者の「あなたのギロチンの切れ味を考えると、スタッツはテイクダウンを仕掛けてこないのではないか」との質問に、はっきりと「ノー」と答え「僕がスタンドで打撃を当ててダメージを与えるから、おそらく奴はテイクダウンを狙わざるを得なくなるだろう」と予告している。

実際に試合がスタンドから開始される以上、まず打撃の攻防でどちらが主導権を握るかが注目点なのは間違いないことだ。寝技の攻防を恐れないミックスはいつものように前進し、上背の利も生かして圧力をかけてゆくことだろう。

対するスタッツはサバテーロ戦で多用した右ジャブやフットワークを用いて距離を保つことができるのか。それともミックスが距離を詰めて組みつくことに成功するのか。またミックスが予告したように、スタッツが自らテイクダウンを仕掛ける場面は来るのだろうか。お互いサウスポーであることがどう影響するかも興味深い。

<この項続く>

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Black Combat DEEP K-MMA MMA MMAPLANET o RIZIN ROAD FC Road FC62 Road to UFC UFC   イ・ジョンヨン キム・スーチョル キム・ミンウ クォン・アソル パク・シウ パク・シウォン パク・スンモ パク・ヘジン フアン・アルチュレタ ヘジン ボクシング ムン・ジェフン ヨ・ジェウ 中村晃司 青木真也

【Road FC62】K-MMA界の老舗が選手権試合多発で巻き返し? パク・シウォン✖ ヨ・ジェウで明るい兆しを

【写真】 20歳のチャンピオンが、団体を引っ張るエースとなれるか(C)ROAD FC

18日(日・現地時間)、韓国はソウルのスイス・グランドホテル・コンベンションホールでRoad FC62が開催される。

対馬海峡の向こうのMMA界からはDEEPとの対抗戦が決まったBlack Combatの勢いのある話ばかりが伝わってくるが、老舗Road FCが怒涛のタイトルマッチ連発大会を行う。


旧グランドヒルトンで開催される今大会はメインカード5試合、プレリミ8試合の13試合で構成されているが、メインカードで実に4階級のタイトル戦が組まれた。

メインは前回大会でパク・スンモを下し、ライト級王者となったK-MMA界の青木真也ことパク・シウォンがヨ・ジェウの挑戦を受けて初防衛戦を行う。グラップラーの印象が強かったパク・シウォンだが、ヒザ蹴りからパンチでKOと打撃戦もできることを示した上でのタイトル奪取に長期政権の期待が高まる20歳だ。

対して31歳の挑戦者は懐かしのトルネード・ソン、Road To UFCフェザー級Tで決勝に残っている元Road FCフェザー級王者イ・ジョンヨンのチームメイトでキャリア2戦目にKO負けを喫したムングントスズ・ナンデヒネルデンをレスリング&ボックスで圧倒しリベンジに成功。その勢いを駆って王座挑戦となった。

バンタム級王座決定戦は35歳のジャン・イクフアンと38歳のムン・ジェフンの対戦となった。ともに前王者キム・ミンウに敗れており、タイトル奪取にラストチャンスに挑む。

大晦日にTeam RIZINの一員としてフアン・アルチュレタと対戦するキム・スーチョルが王座を返上したフェザー級のベルトを賭けて、そのスーチョルにタイトル戦で1勝1敗の元王者パク・ヘジンが、バク・スンモと戦うこととなった。挑戦者は散打スペシャリストで、上記にあるようにライト級王座をパク・シウォンと争うもKO負け、再起戦が階級を下げてのフェザー級王座決定戦となった。一方、パク・ヘジンも5月にスーチョルに敗れて以来の実戦が、今回のタイトル戦となる。

タイトル戦ラッシュのスタートを切るライトヘビー級王座決定戦はRoad FCジム・アックジョンの新鋭──キャリア3勝0敗で3年振りのケガからの復帰戦となるキム・テインが、アマボクシングで15戦15勝という触れ込みのブラジル人ファイター=ダニエル・ゴメスと相対する。

とはいえゴメスはプロデビュー戦で、パク・ヘジンとパク・スンモは前戦がタイトル戦といえども敗れた者同士。さらにジャン・イクフアンとムン・ジェフンも3年以上のキャリアがあり、前回の試合で負けているファイターだ。

ヨ・ジェウがパク・シウォンに挑戦するライト級選手権試合以外、タイトルマッチを並べるために組まれたような強引さがうかがえるが、それも現在のRoad FCの実状なのだろう。

そしてタイトル戦以外、メインカードで組まれたクォン・アソルと中村晃司の一番は2013年10月に右肩上がりでキャリアのピークに邁進していたアソルが、まさかの左ハイで敗れた相手へのリベンジ戦となる。そのアソルも36歳、今もフェザー級の中村を相手に73キロ契約で戦って、悔いの残らないキャリアの総仕上げを狙う。

正直、黄昏感が漂うラインナップが目立つ今大会だが、パク・シウォンとヨ・ジェウの戦いで2023年への明るい展望を見出し、スーチョルの活躍に繋げたいRoad FCだ。

■ メインカード対戦カード

<Road FCライト級選手権試合/5分3R>
[王者]パク・シウォン(韓国)
[挑戦者] ヨ・ジェウ(韓国)

<73キロ契約/5分3R>
クォン・アソル(韓国)
中村晃司(日本)

<Road FCバンタム級王座決定戦/5分3R>
ジャン・イクフアン(韓国)
ムン・ジェフン(韓国)

<Road FCフェザー級王座決定戦/5分3R>
パク・ヘジン(韓国)
バク・スンモ(韓国)

<Road FCライトヘビー級王座決定戦/5分3R>
キム・テイン(韓国)
ダニエル・コメス(ブラジル)

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BELLATOR MMA MMAPLANET o RIZIN RIZIN40 ROAD FC   キム・スーチョル フアン・アルチュレタ 堀口恭司 扇久保博正

【Road FC&RIZIN40】×アルチュレタ戦。キム・スーチョル「大山倍達の存在は心のなかにいつもありました」

【写真】これまでキム・スーチョルから大山倍達総裁の名前が出たことはなかった。それだけ日本での大舞台に期するモノがあるということか(C)MMAPLANET

26日(水)、東京都港区の六本木ヒルズアリーナで大晦日12月31日(土)に開催されるRIZIN40の会見が行われ、RIZIN×Bellatorの対抗戦にチームRIZINの一員として韓国から出場するキム・スーチョルも来日を果たした。

Bellator元世界バンタム級王者フアン・アルチュレタとのマッチアップが決まったスーチョルは会見で──「前回の試合で勝ったら、妻がNintendo Switchを買ってくれると言っていたのに買ってくれませんでした。今回の試合で勝って必ずNintendo Switchを買ってもらいたいと思います」という発言で、トレンド入りを果たした。

そんな会見後にキム・スーチョルをインタビュー。この時期に陽が落ちてからの屋外の会見は、ステージ上で堀口恭司の様子を見るまでもなく凍えるような寒さで、記者席でも身を震わせる者が続出していた。にも関わらず「自分が生まれ育ったウォンジュ、カンウォンド(江原道)は韓国でも一番寒い地域で冬にはマイナス20度くらいになるので、全く平気です」とスーチョルは文字通り涼しい顔を見せていた。

結婚し、父親になる覚悟もできたことに加え、今回は単独の来日でジョン・ムンホン館長という頭の上がらない存在がいないこともあり──ゴング格闘技#322のインタビュー記事ページを見て、「キム・スーチョル解剖をして、扇久保選手をヘルプしていたのですね(笑)」と言ったかと思うと、その中で使用されていたマルロン・サンドロ戦の写真の自身の姿に「この頃が、一番髪の毛がなかったです」と呟くほど、スーチョルはリラックスしてインタビューを受けていた。


9月の扇久保博正戦で強さを見せつけたスーチョルだが、本人曰く「0点。扇久保選手のペースの試合で、勉強になるばかりで。負けていた試合です。体格の違いがあるから、勝てただけです」と反省一色。

そんなスーチョルにRIZIN代表として元Bellator世界バンタム級王者と戦うことに関して尋ねると、これまでに彼の口から聞いたことがない1人の伝説の格闘家の名前が聞かれた。

キム・スーチョル
「自分が格闘技を始めたのは、ジョン・ムンホン館長(※Road FC創始者及び、チーム・フォース代表)の影響が強いです。でも、そこから自分の人生をさらに遡ると中学の頃から、一つの想いがあり格闘技を始めました。大山倍達という韓国から日本に渡り大きな夢を達成した人の影響が大きかったです。自分もいつか、大山倍達のようになるんだという気持ちで続けてきました。だから、MMAを続けていくなかで日本の大きな舞台で戦う日がやってくると思ってきました。

大山倍達の存在は自分の心のなかにいつもありました。正直、韓国ではタブー視されている感じがするのですが、日本で戦っていくなかでいつか大山倍達という名を口にしたいと思っていました。ずっと尊敬してきましたし、言ってみると自分のなかで神のような存在です。ジョン・ムンホン代表と並んで尊敬しています。

力道山? 本当に凄い人物だと思っています。そういう先人達が持っていたDNAは、自分のなかに息づいています」

※文中にあった扇久保戦の振り返りと、父親としての自覚、そして本題であるフアン・アルチュレタ戦についてキム・スーチョルが語ったインタビューは、11月22日(火)発売のGONG格闘技#323に掲載されます。

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【Bellator&RIZIN40】キム・スーチョルと対戦、熱血風ファイター=フアン・アルチュレタの真実「賢明さ」

【写真】スペイン系とメキシコ系という紹介が多いが、自身はネイティブアメリカンの血にも重きを置いており、チチカカ(ネイティブアメリカンの刺繍)が施された衣装を会見でも身にまとっていた (C)MMAPLANET

26日(水)、東京都港区の六本木ヒルズアリーナで大晦日12月31日(土)に開催されるRIZIN40の会見が行われ、RIZIN×Bellatorの対抗戦に出場するチーム・ベラトールの一員としてBellator元世界バンタム級王者フアン・アルチュレタが来日。キム・スーチョルと戦うことが発表された。

アルチュレタといえば、全力ファイト。そして最後まで攻撃を続けるアグレッシブなスタイルという印象が強い。会見前にアルチュレタに話を聞くと、熱い言葉でその信条を以下のような言葉で語った。

「勝敗は時の運、どっちに転ぶかは分からない。だから、僕は自分のパフォーマンスを一番に考えている。全力を尽くす、そこが一番重要なんだ。ただし、セルジオ・ペティスと戦った時は足と右の拳を試合の序盤に負傷してしまった。ラフェオン・スタッツとのGP戦は御覧の通り、確実に勝利に向かって戦えていた。けど左ハイでKO負けした。

人生で100万回キックと向き合ってきて、あのタイミングでヒザが顔面に当たるなんてなかった。なぜ、あのキックが顔面を捕らえたのか──何か理由があるはずだ。今なら分かる。あの一発で、僕はGPで上位進出できなくなった。そして、日本で戦う機会を得た。100万回に1度しか起こりえない状況でのKO負けは、僕を日本に向かわせるためだったんだよ。

あの試合で、あのまま勝っていたら日本で戦う機会を得ることはできなかったからね。スタッツに敗れ、エンリケ・バルゾラ戦を戦うことになった。そして、あの試合のパフォーマンスを認められ、夢だった日本で戦うことが実現したんだ」

アルチュレタの言葉を字面で見ると、まさに熱血漢そのもの。それは一見、彼のファイトスタイルに通じるモノがあるかもしれない。ただし、その言葉は非常に冷静な口調で話されており、決して彼が感情に引っ張られる性格の持ち主でないことが理解できた。この点こそ、フアン・アルチュレタというファイターの真実であり、その点について尋ねてみた。


──とにかく死力を尽くして、全力で戦う。今の言葉を額面通りに受け取ると、フアンは常に伸るか反るか、乾坤一擲のファイトを心掛けているように皆が思いがちです。

「フフフフ。その通りだね」

──それでいてフアンの試合をしっかりと見ると、実に距離のコントロールとタイミングを測るのが絶妙です。ステップを踏み、ダブルレッグのフェイクから右を伸ばし、または右ストレートのフェイクからダブルレッグに入る。相手をおびき出してのカウンターショットも実は一発目でなく、続く2発目や3発目をヒットさせるように打っているように見受けられます。決して、当たって砕けろという戦いでなく計算されつくした動きかと。

「ファイトに欠かせないのは、アジャストする能力はなんだ。戦っている現状に対し、適切に変化させ、今ある状況に適した動きをしなければならない。それは賢明さという表現ができるかもしれないね。MMAに必要な知恵、戦いのなかで必要な分別という領域で如何に相手の知恵や分別を打ち破ることができるのか。

それがあって初めて、自分をコントロールできるんだよ。時には自分の戦いに綻びが見られることがある。そういう状況も相手に見せることになるのがMMAだ。そんな時、綻びやガタつきを追い払わなければいけない。それって、もうほとんどマジックだよ。そこを乗り越えてウォリアーは勝利を手にする。

その踏ん張りは……両親の支え、コーチの支えがあって可能になる。戦いとは決して、強さと強さのぶつかり合いではないんだよ。真っ直ぐ戦い過ぎても、自分の攻撃よりも被弾することが多くなる場合は往々にしてあるよね」

──その通りだと思います。

「Art of Warだよ。だからこそ今、君が指摘したようにダブルレッグのフェイクや、パンチと見せて組みつくこと。1発目でなく、2発目、3発目で顔面を打ち抜くんだよ。ファイトのスピード、リズムを変えること。それがあってこそ、攻撃は成り立つんだ。ぶっちゃけ、視線だってそうだよ。視線の先を攻撃しない。拳は違うところを狙う。それこそが、自由な攻撃になるんじゃないだろうか。攻撃するという観念から放たれた攻撃だよ」

──参りました(笑)。きっとファンだけでなく、過去の対戦相手もフアンのことを見誤っていたと思います。

「その通りだ。ファンも対戦相手も僕を誤解してきたんだ。それが僕の戦いだ。それが僕の愛するマーシャルアーツなんだよ。僕は口では戦わない。その必要はない。お喋りには自信がない。ファンに僕の話を聞いてもらうことがMMAじゃない。ケージの中の動きをファンに見てもらうことが、僕のMMAだ。本当にマーシャルアーツが好きなファン、マーシャルアーチストなら僕の戦いを理解してくれるだろう。皆に戦いの科学を楽しんでもらいたくて戦っている。それがマーシャルアーツだから」

※日本への憧れ、RIZINという場でキム・スーチョルと戦うこと、そして今後の日米でのキャリアップなどをフアン・アルチュレタが存分に話してくれたインタビューは、11月22日(火)発売のGONG格闘技#323に掲載されます。

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【Bellator & RIZIN40】『日本と敵対するために、対抗戦を行うわけじゃない』by スコット・コーカー

【写真】日本のファンが喜ぶことを実施する。それが日本のMMAの復興に通じる──とスコットは理解できているように感じる(C)MMAPLANET

12月31日(土)、さいたま市中央区のさいたまスーパーアリーナで開催されるRIZIN40。同大会でRIZIN×Bellatorの対抗戦が組まれることが、26日(水)の会見で明らかになり、Bellatorのスコット・コーカーがパトリシオ・フレイレ、AJ・マッキーJr、フアン・アルチュレタ、堀口恭司を率いて会見場のステージに登壇した。

翌朝には10日(土・現地時間)にイタリアのミラノで開催されるBellator287のために離日するスコットは、分刻みのスケジュールのなか僅か5分というタイムリミットが設けられたインタビューで、10分以上に渡り日本の格闘技への熱い想いと──この国のMMAファンが狂喜するに違いない2023年のプランを話してくれた。


──米国が拠点のMMAプロモーション、それもフィーダーショーでなくメジャーのBellatorがクロスプロモーションを行うというのは本当に稀なケースではないでしょうか。

「RIZINとのクロスプロモーションに関しては、サカキバラが望み、信頼関係があるから実現できたんだ。互いに腹を割って話すことができる。そうだね、尊敬し信用すること。そしてタイミングだ。確かにユニークな状況だよ。4年前かな、彼は『RIZIN×BELLATORの対抗戦っていうアイデアはどうだろうか?』と尋ねてきた。

その時、私はこう言ったんだよ。『もう少しRIZINのファイターを成長させてくれ。そうしたら一緒にやっていける』とね。今、それが現実になる。しっかりと時間を掛けて対抗戦を行う機が熟したんだよ」

──RIZINとの対抗戦により、Bellatorファイターのバリューが上がり、再び日本大会を開く礎になるという考えはありますか。

「う~ん、クロスプロモーションというものは両サイドでそれぞれの見方が存在している。そして、MMAワールドは何が起こるか分からない。我々のファイターにはワールドランキングを創ってトップ10を構成できる。RIZINの選手たちは主に日本だけで戦ってきた。ここでサトシ・ソウザがBellatorの選手──日本でAJと戦うことで、世界で名前を挙げ、インパクトを残すことが可能だ。

この対抗戦は、RIZINファイターにとって素晴らしい機会になるはずだ。そして私のファイター達は日本というMMAの歴史を創ってきた国で戦いたいと思ってきた。格闘技団体だけではない、マーシャルアーツの歴史が日本と共に紡がれてきたんだ。その日本で戦えることを、彼らは本当に幸せに感じている」

──今日、Bellatorから出場する3選手をインタビューさせていただいたのですが、3人揃って『このルールは最高だ』ということを話していました。今後、AJやフアン、そしてパトリシオ達は米国でもサッカーボールキック有り、4点ヒザ有りのルールで戦いたいと思わないでしょうか。

「ノー、ノー、ノー。Bellatorがルールを創ったわけじゃない。ユニファイド・ルールはユニファイド・ルールだ。ユニファイド・ルールはサッカーボールキックも、グラウンドでのヒザ蹴りも許さない。世界のほとんどの国と地域で、それらの攻撃は認められていない。日本ではPRIDEの時から、認められてきたけどね(笑)。マーシャルアーツとは自分を試すもの、日本で彼らがこのルールで戦いたい気持ちは理解できるよ。そして、サカキバラと一緒に素晴らしい試合を実現させていきたい。

あと会見で余りサカキバラは我々の合意のついて話していなかったように思うけど、最初は我々が日本に来て、リングを使用してRIZINルールで戦う。第2回は米国でケージを使って、Bellatorルールで対抗戦を行う」

──おぉ、それは楽しみです!! つまり日本人選手が米国で戦うということですね。

「きっとね。シカゴ、LA、サンノゼといくらでも開催候補地は存在する。それにBellatorは米国だけでイベントを開いているわけじゃない。だからRIZINとの対抗戦だってアイルランドのダブリン、フランスのパリで行うこともあるだろう。とにかく、次はBellatorルールだ」

──それだけ日本を重視してくれることに、ただ感謝です。とはいえ、世界的に見てBellatorとRIZINは対等の立場のプロモーションではなく、純粋にファイターのレベルに応じて対抗戦が実施されることになります。ならば今後はRIZINだけでなく、Bellatorでは北米のプロモーションはともかくとして、時がくればロシアのM-1やACA、あるいはポーランドのKSW、アジアのONE Championshipというプロモーションと対抗戦を行うことも可能なのでしょうか。

「いいかい? 我々のビジネスはいつも門戸を開放している。条件が正当で、状況が正しのであればどこのプロモーションとも対抗戦を行うことは可能だ。それはUFCも含めての話さ。Bellatorには、世界のベストファイターが揃っている。現状、Bellatorの歴史で最高のメンツが集まっていると断言できる。

6年間かけて、この状況を創り上げた。選手を育てるのは簡単じゃない。AJやパトリシオは上手くいった例だ。アーロン・ピコを見て欲しい、選手の育成には時間が掛かる。今、我々は最高のファイターが育った。他のどのプロモーションとも対抗戦は可能だよ。UFCが受けるなら、我々はやるよ」

──ところで堀口恭司選手はBellatorとも話し合い、米国でもバンタム級だけでなくフライ級で戦いたいとスコットに伝えたと言っていました。Bellatorでフライ級の試合が組まれ、王座が制定されることはあるのでしょうか。

「とにかく私はホリグチの戦い方が大好きだ。私の意見としては、彼こそが日本で一番のMMAファイターだ。2試合を終えて、ダン・ランバートとも話をしたんだけど、バンタム級の相手はホリグチには大きすぎる。パッチー・ミックスの大きさを見ただろう? アンフェアだよね、あの体格の違いは。身長も違い過ぎる。

ホリグチのリクエストに関しては、Bellatorとしてもしっかりと考慮している。フライ級の試合を組むなら10人、20人と契約する必要があるしね。でも、それは問題ない。真剣にフライ級の創設を考えているよ」

──それは楽しみです。引き続き、Bellator本体の話ですが、2023年にライト級ワールドGPを行うという根強い噂があります。そして、ニューカマーの補充をも進んでいます。そこに日本人ライト級選手の出場もあるでしょうか。

「う~ん、ライト級ワールドGPかい……。確かに、その通りだ。我々には素晴らしいライト級ファイターがいる。次のワールドGPはライト級で、2023年に行う。だからサトシ・ソウザには『次の試合で勝とうが、負けようが君がRIZINのチャンピオンになら我々のトーナメントに出場してほしい。招聘する』と伝えさせてもらuよ。

スケジュール的に可能なら、我々はサトシにBellatorライト級GPで出て、私たちのベストファイターと戦って欲しいと思っている」

──いやぁ、鳥肌モノの話です。ところで、スコットはRIZINライト級ではチャンピオンにしか興味はないですか。

「そこはこれから話していくよ。ただし、枠は8つしかないんだ。パトリッキー・フレイレ、ウスマン・ヌルマゴメドフ、AJ・マッキー、トイック・ムサエフ、ベンソン・ヘンダーソンもいる」

──そこにサトシ選手が加わるとすれば、既に6席が埋まってしまいます。さらにピーター・クイリー、ブレント・プリマス、ジェイジェイ・ウィルソン、アヴィブ・ゴザリ、ランス・ギブソンJrというロースターに加え、これからサークルケージ初陣を戦うマンソール・ベルナウイやピーター・バウシュトと世界中のトップ・プロスペクトが控えています。

「その通りなんだ。だからチャンピオンを招聘し、もう1人は補欠戦に出場するのが妥当かな。これだけのファイターが揃っているから、RIZINや日本から何名もエントリーをさせることは難しい。だからトーナメント枠はチャンピオン、そして補欠戦に1人出てもらうことになるだろう」

──補欠戦に日本人選手が出られるのも、もの凄く楽しみです。スコット、お忙しいところインタビューの時間を割いていただきありがとうございます。最後に日本のファンに一言お願いします。

「私が日本のファンに言いたいことは『日本と敵対するために、対抗戦を行うわけじゃない』ということだよ。この本当に素晴らしいマッチアップで、日本の格闘技界を盛り上げたい。過去、日本の格闘技界と一緒にやってきて、本当に色々な勉強をさせてもらった。

K-1時代には、如何に国際的なプロモーション活動をするのかという経験を大いにさせてもらったんだ。当時からの友人が住む、日本にはいつだって戻って来たいと思っている。

特に3年間、ファイトビジネスから離れている間も日本に戻ってきてファイトを観戦したいと思っていた。日本で試合を観ると、いつも最高の気分になれた。私はBellatorのプロモーターなだけでなく、マーシャルアーツのプロモーターとして日本のファンを愛している。日本のマーシャルアーツは本当に最高だからね」

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BELLATOR Bellator286 MMA MMAPLANET o エンリケ・バルゾラ キック フアン・アルチュレタ ボクシング

【Bellator286】ボクシング&レスリングの融合=高い完成度のアルチュレタが、バルゾラから3-0の判定勝ち

<141ポンド契約/5分3R>
フアン・アルチュレタ(米国)
Def.3-0:30-27.30-27.30-27
エンリケ・バルゾラ(ペルー)

いきなりワンツーを伸ばしたアルチュレタ、ダブルレッグを切ったバルゾラはワンツーの右を被弾する。さらに右を振り、ワンツーで前に出るアルチュレタが左をヒットさせ、パンチを纏める。右オーバーハンドを入れてツー、スリーとパンチを続けるアルチュレタはシングルレッグで組みつきバックを制する。背中を譲って立ち上がったバルゾラはツーオンワンから殴りに移行。

正面を向き、離れたバルゾラは頭を大きく下げて右を放つ。跳びヒザのタイミングで左ローを蹴られ、その場跳びになったバルゾラはクリーンなボクシングで左フックを被弾するなど厳しい展開が続く。ここでダブルレッグでテイクダウンを決めたバルゾラは上四方で抑え、スクランブルで素早くバックに回る。立ち上がったアルチュレタをケージ押し込み、スイッチを許さずバックの飛び乗ったバルゾラだが、前方に落とされる。蹴り上げにサッカーボールキックで顔を蹴ったアルチュレタ。結果的にガードの上から顔面をかすめたぐらいだが、あの位置で顔を蹴りに行くのは悪質な反則、流すレフェリーは理解できない。

2R、パンチとレスリングを織り交せる両者。テイクダウン狙いを切ったアルチュレタがシングルも、スクランブルからバルゾラが離れる。頭を大きく振ってパンチを出し、シングルからダブルレッグでアルチュレタがテイクダウンを決める。ケージににじり寄って立ち上がりたいバルゾラの腰、ヒザ裏をコントロールするアルチュレタだが、バルゾラもスタンドに戻り離れる。ダブルレッグを防いだバルゾラは、レスリングゲームでシングルレッグからケージに押し込まれる。

頭を押して切るバルゾラ、ウィザーにとるがシングルに移行されリフトアップから前方に落とされる。スクランブルでがぶったアルチュレタだが、頭を抜いたバルゾラが左腕を差してケージに押し込む。バルゾラのシングルを切り、逆にシングルからダブルで攻めるアルチュレタは、再びシングルに戻してケージにバルゾラを押し込むが、エルボーを打たれながらラウンド終了を迎えた。

最終回、左右に回るアルチュレタのテイクダウン狙いを切ったバルゾラは左ミドルから右を振るう。回って離れたアルチュレタがダブルレッグでテイクダウン、スクランブルでバックを取る。足を払いつつ尻もちをつかせ、頑強に背中を取ったアルチュレタが、胸を合わされて離れる。バルゾラは右アッパーを空振りし、ジャブを被弾する。ラウンドが進むと尻上がりに調子が上がるバルゾラの強味を封じ込むアルチュレタは、それだけ動きが多い。ここに来てダブルで時間を使い、削るアルチュレタだったがダブルレッグでテイクダウンを許す。

バルゾラはスイッチでバックを許し、スタンドに戻るとパンチの回転数を上げるが左ミドルを蹴られ、シングルレッグでケージに押し込まれる。バルゾラは頭部にヒジを落として、スクランブルから離れるとダブルレッグでテイクダウンを奪う。ついにハーフでトップを取ったバルゾラは、背中を見せたアルチュレタに対し両足をフックしてRNCを狙う。残り30秒、首を守って腕を通させないアルチュレタは、胸を合わせて立ち上がると跳びヒザを見せて試合を締めた。

結果、ジャッジは3者とも30-27でアルチュレタを支持した。


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AJ・マッキー BELLATOR Bellator286 CJ・ハミルトン LFA MMA MMAPLANET o アダム・ボリッチ アーロン・ピコ イスラム・マメドフ ウラディミール・トコフ エンリケ・バルゾラ ガジヒ・ラバダノフ ジェイジェイ・ウィルソン ジェレミー・ケネディ スパイク・カーライル スミコ・イナバ ニック・ブラウン パトリシオ・フレイレ ファリド・バシャラット フアン・アルチュレタ ベラトール ベンソン・ヘンダーソン ペドロ・カルバーリョ ランス・ギブソンJr リチャード・パレンシア

【Bellator286】Bellatorの未来予想図?! プレリミのウィルソン、ギブソンJr、パレンシア、イナバに注目!!

【写真】正念場といえるジェイジェイ・ウィルソンのウラディミール・トコフ戦 (C)BELLATOR

大会スタートが間近に迫ってきたBellator286「Pitbull vs Borics」。1日(土・現地時間)、カリフォルニア州ロングビーチのロングビーチ・コンベンション&エンターテイメントセンターで開催される同大会は、粒ぞろいのメインカード4試合だけでなく、これからのBellatorを占う上で非常に楽しみな選手がプレリミカードで多く見られる。

そんなプレリミ・メインは1月にベンソン・ヘンダーソンに不可解と表現しても良いスプリット判定負けを喫したイスラム・マメドフが、ニック・ブラウンと対戦するライト級マッチだ。

LFAライト級王者からベラトール入りしたブラウンは、地味目な風貌とは対照的に足関節でも一本を取れるグラップラー。レスリングではマメドフが上だからこそ、ブラウンの下になり際が気になる一戦といえる。


同じライト級ではジェイジェイ・ウィルソンが、仕切り直しの一戦でウラディミール・トコフという同じく新鋭と戦うマッチアップが見られる。

ワールドGP出場のペドロ・カルバーリョを破り、フェザー級の超新星として注目されるようになったキウイファイターだが、体が大きくなりライト級転向を決める。が、その初陣でガジヒ・ラバダノフのTD&コントロールに敗れた。

モダン柔術から、VTを想定したオールドスクール柔術の手ほどきを受け、ノーギ柔道をも取り入れたウィルソン。経験値は自身よりやや少なく、対戦相手のクオリティもやや低いトコフを相手に、簡単に下になるようでは厳しい試合となる。

さらにライト級ではデビュー以来6連勝中のランス・ギブソンJrも出場し、ドミニク・クラークと戦う。

NHB世代のランス・ギブソンを父に持ち、競技として洗練される以前──喧嘩や決闘の香りがする時代のMMAのスキルを父から受け継いだ。そんなギブソンJrだけに、そろそろもう1段階上の相手との試合が見てみたい。それゆえにしっかりとフィニッシュが求められるクラーク戦だ。

バンタム級ではLFAバンタム級王者からサークルケージに進んだリチャード・パレンシアが気になる。

キャリア10勝0敗のパレンシアが、ベラトールで勝ち切れていないCJ・ハミルトンを相手にどのようなパフォーマス&可能性を見せることが可能か。パレンシアとLFA王座を争ったアラン・バゴッソはコンテンダーシリーズでファリド・バシャラットに完敗を喫しており、ハミルトン戦は査定マッチと受け取ることもできる。トップをやりあえるという期待を見る者に抱かせる勝利が、パレンシアには必要となる。

女子ストロー級のスミコ・イナバも見逃せない。この情報化社会にあって、今も未知の日系ハワイアン戦士は、2年前のプロデビュー以来、全ての試合をベラトールで戦い4試合連続フィニッシュ勝利中だ。

今回の相手は黒星先行のナディーン・マンディアウだけに、現時点のイナバの持ち味である超アグレッシブファイトのデモンストレーションとなるのか。

■視聴方法(予定)
10月2日(土)
午前7時30分~ U-NEXT

■ Bellartor286計量結果

<Bellator世界フェザー級選手権試合/5分5R>
[王者]パトリシオ・フレイレ: 144.6ポンド(65.58キロ)
[挑戦者]アダム・ボリッチ: 145ポンド(65.77キロ)

<ライト級/5分3R>
AJ・マッキーJr: 155.8ポンド(70.66キロ)
スパイク・カーライル: 156.6ポンド(71.03キロ)

<フェザー級/5分3R>
アーロン・ピコ: 144.6ポンド(65.58キロ)
ジェレミー・ケネディ: 145ポンド(65.77キロ)

<141ポンド契約/5分3R>
フアン・アルチュレタ: 141ポンド(63.95キロ)
エンリケ・バルゾラ: 137.4ポンド(62.22キロ)

<ライト級/5分3R>
イスラム・マメドフ: 155.2ポンド(70.39キロ)
ニック・ブラウン: 156ポンド(70.76キロ)

<ライト級/5分3R>
ジェイジェイ・ウィルソン: 156ポンド(70.76キロ)
ウラディミール・トコフ: 154.6ポンド(70.12キロ)

<ミドル級/5分3R>
カジムラット・バスタエフ: 186ポンド(84.37キロ)
ハリド・ムルタザリエフ: 185.2ポンド(84.0キロ)

<女子フライ級/5分3R>
スミコ・イナバ: 124.8ポンド(56.6キロ)
ナディーン・マンディアウ: 125.8ポンド(57.06キロ)

<フェザー級/5分3R>
ヴェベウ・アルメイダ: 144.6ポンド(65.58キロ)
ライアン・ライリー: 144ポンド(65.31キロ)

<ライト級/5分3R>
ランス・ギブソンJr: 155.4ポンド(70.48キロ)
ドミニク・クラーク: 158.2ポンド(71.75キロ)

<ライト級/5分3R>
マックス・ロスコフ: 155.4ポンド(70.48キロ)
マイク・ハメル: 155.6ポンド(70.57キロ)

<バンタム級/5分3R>
リチャード・パレンシア: 136ポンド(61.69キロ)
CJ・ハミルトン: 135.2ポンド(61.32キロ)

<バンタム級/5分3R>
ボビー・セロニオ3世: 136ポンド(61.69キロ)
ミゲール・ペインバート: 131ポンド(59.42キロ)

<ライト級/5分3R>
ケオニ・ディッグス: 155.6ポンド(70.57キロ)
ヒカルド・セイシャス: 156ポンド(70.76キロ)

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BELLATOR Bellator286 MIKE MMA o ONE YouTube   アダム・ボリッチ アーロン・ピコ ジェレミー・ケネディ スパイク・カーライル フアン・アルチュレタ

『Bellator 286: Pitbull vs. Borics』前日計量動画/スパイク・カーライルが体重超過


MAIN CARD (Showtime 10 p.m. ET)

・Champ Patricio Freire (144.6) vs. Adam Borics (145) – for featherweight title
・Spike Carlyle (156.6)* vs. A.J. McKee (155.8)
・Jeremy Kennedy (145) vs. Aaron Pico (144.6)
・Juan Archuleta (141) vs. Enrique Barzola (137.4) – 141-pound contract weight fight

PRELIMINARY CARD (MMA Junkie 7 p.m. ET)

・Nick Browne (156) vs. Islam Mamedov (155.2)
・Vladimir Tokov (154.6) vs. Jay Jay Wilson (156)
・Khadzhimurat Bestaev (185.2) vs. Khalid Murtazaliev (186)
・Sumiko Inaba (124.8) vs. Nadine Mandiau (125.8)
・Weber Almeida (144.6) vs. Ryan Lilley (144)
・Dominic Clark (158.2)* vs. Lance Gibson (155.4)
・Mike Hamel (155.6) vs. Max Rohskopf (155.4)
・Cee Jay Hamilton (135.2) vs. Richard Palencia (136)
・Keoni Diggs (155.6) vs. Ricardo Seixas (156)
・Miguel Peimbert (131.8) vs. Bobby Seronio III (136)

 『Bellator 286: Pitbull vs. Borics』前日計量結果。メインカードではスパイク・カーライルが156.6ポンドと0.6ポンドオーバー、プレリミナリーカードではドミニク・クラークが158.2ポンドと2.2ポンドオーバー。共に出場給の一部を譲渡し試合は行われます。




 前日計量動画。


 MMAJunkieスタッフによるメインカード勝敗予想。

・パトリシオ・“ピットブル”・フレイレ vs. アダム・ボリッチは11人全員フレイレ支持。

・A.J.マッキー vs. スパイク・カーライルは11人全員マッキー支持。

・アーロン・ピコ vs. ジェレミー・ケネディはピコ支持10人、ケネディ支持1人。

・フアン・アルチュレタ vs. エンリケ・バルゾーラはアルチュレタ支持8人、バルゾーラ支持3人。続きを読む・・・
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AJ・マッキー BELLATOR Bellator286 CJ・ハミルトン MMA MMAPLANET o RIZIN   アダム・ボリッチ アーロン・ピコ イスラム・マメドフ エンリケ・バルゾラ ジェイジェイ・ウィルソン ジェレミー・ケネディ ジャスティン・ゴンザレス スパイク・カーライル スミコ・イナバ パトリシオ・フレイレ フアン・アルチュレタ ランス・ギブソンJr リチャード・パレンシア

【Bellator286】計量終了 充実のメインカード。アーロン・ピコ✖ジェレミー・ケネディは見逃し無用

【写真】タイトルマッチもそうだが、ピコ✖ケネディはマストウォッチだ(C)BELLATOR

1日(土・現地時間)、カリフォルニア州ロングビーチのロングビーチ・コンベンション&エンターテイメントセンターで開催されるBellator286「Pitbull vs Borics」の計量が9月30日(金・同)に行われた。

メインはイベント名にあるように王者パトリシオ・フレイレにアダム・ボリッチが挑むBellator世界フェザー級選手権試合。チャンピオンが144.6ポンド、挑戦者が145ポンドで計量を終え、セレモニアル計量でのフェイスオフではしっかりと握手を交わした。

改めて両者が並ぶと、身長差が浮き彫りとなっているが、それ故にパトリシオがレベルチェンジで組みやすいのか。そのタイミングでヒザ神のヒザ蹴りが炸裂するのか──非常に楽しみだ。


今大会は前フェザー級王者のAJ・マッキーJrがライト級でRIZINでも活躍したスパイク・カーライルと対戦するが、そのカーライルの計量失敗でキャッチウェイト戦で戦うこととなった。

また当初の予定ではバンタム級戦だったフアン・アルチュレタ:✖ エンリケ・バルゾラの一番もファイトウィークになり 141ポンド契約に変更されている。

141ポンド丁度だったアルチュレタと、137.4ポンドだったバルゾラ。この計量結果からみても体重を落とせない状況に陥っていたのはアルチュレタだったことは明白だ。そんな両者もしっかりと手を合わせてステージを後にしている。

粒ぞろいのメインカードにあって、マニア垂涎のマッチアップはアーロン・ピコ✖ジェレミー・ケネディのフェザー級マッチといえる。

殴って良し、倒して良し。MMAファイターとして理想的に各局面での地力が高いピコだが、なぜかMMAとしては穴があるのか手痛い黒星を喫することが多かった。そんな穴を埋めるべき、ジャクソン&ウィンクMMAで再生されたピコは、フィニッシャーの側面を残したまま、レスリング軸の手堅さを見せるようになり現在6連勝中だ。

特にジャスティン・ゴンザレス戦のゲームのまとめ方は、本来の意味でピコらしさを封印したことで、彼が上位陣に再び挑む状況にあることを知らしめた。

そんななかでのミスター・ウェルランディッドと呼んでも過言でないケネディとの一戦は見逃せない。もともとケネディも殴ってKO、テイクダウンからパウンドアウト、さらに一本勝ちができるオールラウンダーだ。とはいえ、ピコと比べると一つのエレメントでの強さは見劣りする。

とはいえ、全ての要素を混ぜ合わせた──結合ではなく、融合というべきMMAの完成度の高さではケネディはピコを上回る。特に、そのねちっこい展開における耐久性の高さがケネディの17勝3敗という戦績を支えている。

ピコとしては、タイトル戦線に名乗りを挙げるには、このタイプのファイターに勝利することが必須。もちろんハイライトリール的なKO勝ちも可能だが、そこに至るプロセスが打撃と組みの両面で、精神面も含め虚と実を交えた総合力争いであれば、ピコのMMAファイターとしての完成度はさらに上がる。

真のトップへの最後の一里塚に対し、ピコがどのようなMMAを仕掛けるのか、見極めたい。そんな両者、セレモニアル・フェイスオフの時点になってなお上背で優るケネディよりも、ピコの方が目の周囲がくぼんでおり、ハードな減量がなされたことが想像できる。ピコ✖ケネディは減量、リカバリー、戦術、技術、精神力、全てが問われるインディヴィジュアル総力戦だ。

■視聴方法(予定)
10月2日(日)
午前7時30分~ U-NEXT

■ Bellartor286計量結果

<Bellator世界フェザー級選手権試合/5分5R>
[王者]パトリシオ・フレイレ: 144.6ポンド(65.58キロ)
[挑戦者]アダム・ボリッチ: 145ポンド(65.77キロ)

<ライト級/5分3R>
AJ・マッキーJr: 155.8ポンド(70.66キロ)
スパイク・カーライル: 156.6ポンド(71.03キロ)

<フェザー級/5分3R>
アーロン・ピコ: 144.6ポンド(65.58キロ)
ジェレミー・ケネディ: 145ポンド(65.77キロ)

<141ポンド契約/5分3R>
フアン・アルチュレタ: 141ポンド(63.95キロ)
エンリケ・バルゾラ: 137.4ポンド(62.22キロ)

<ライト級/5分3R>
イスラム・マメドフ: 155.2ポンド(70.39キロ)
ニック・ブラウン: 156ポンド(70.76キロ)

<ライト級/5分3R>
ジェイジェイ・ウィルソン: 156ポンド(70.76キロ)
ウラディミール・トコフ: 154.6ポンド(70.12キロ)

<ミドル級/5分3R>
カジムラット・バスタエフ: 186ポンド(84.37キロ)
ハリド・ムルタザリエフ: 185.2ポンド(84.0キロ)

<女子フライ級/5分3R>
スミコ・イナバ: 124.8ポンド(56.6キロ)
ナディーン・マンディアウ: 125.8ポンド(57.06キロ)

<フェザー級/5分3R>
ヴェベウ・アルメイダ: 144.6ポンド(65.58キロ)
ライアン・ライリー: 144ポンド(65.31キロ)

<ライト級/5分3R>
ランス・ギブソンJr: 155.4ポンド(70.48キロ)
ドミニク・クラーク: 158.2ポンド(71.75キロ)

<ライト級/5分3R>
マックス・ロスコフ: 155.4ポンド(70.48キロ)
マイク・ハメル: 155.6ポンド(70.57キロ)

<バンタム級/5分3R>
リチャード・パレンシア: 136ポンド(61.69キロ)
CJ・ハミルトン: 135.2ポンド(61.32キロ)

<バンタム級/5分3R>
ボビー・セロニオ3世: 136ポンド(61.69キロ)
ミゲール・ペインバート: 131ポンド(59.42キロ)

<ライト級/5分3R>
ケオニ・ディッグス: 155.6ポンド(70.57キロ)
ヒカルド・セイシャス: 156ポンド(70.76キロ)

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BELLATOR Bellator286 F1 o ONE UFC   アダム・ボリッチ アーロン・ピコ ジェレミー・ケネディ フアン・アルチュレタ 堀口恭司

『Bellator 286: Pitbull vs. Borics』オッズ/視聴方法/見どころ

KAMINOGE 130


 5Dimesの『Bellator 286: Pitbull vs. Borics』メインカードのオッズを紹介。

▼Bellatorフェザー級タイトルマッチ/5分5R
パトリシオ・“ピットブル”・フレイレ-145(1.69倍)
アダム・ボリッチ+125(2.25倍)


▼ライト級/5分3R
A.J.マッキー-420(1.24倍)
スパイク・カーライル+335(4.35倍)


▼フェザー級/5分3R
アーロン・ピコ-700(1.14倍)
ジェレミー・ケネディ+500(6.00倍)


▼バンタム級/5分3R
フアン・アルチュレタ+105(2.05倍)
エンリケ・バルゾーラ-125(1.80倍)



 日本ではU-NEXT独占配信。プレリミナリーカードは日本時間10月2日午前8時開始、メインカードは午前11時開始。『UFC Fight Night 211: Dern vs. Yan』と若干被ります。続きを読む・・・