カテゴリー
MMA MMAPLANET o ONE ONE160 キック タン・カイ タン・リー

【ONE160】前に出るタン・リーをカーフで潰し、カウンターでダウンを奪ったタン・カイがベルト巻く

<ONE世界フェザー級(※70.3キロ)選手権試合/5分5R>
タン・カイ(中国)
Def.3-0
タン・リー(米国)

オーソ同士、ジャブを伸ばし合う。タン・カイが左ロー、左ハイを見せる。右ストレートを見せたリーは右から左ハイを繰り出す。左ローのタン・カイ、リーが右を飛び込んで当てる。大きく踏みこむフェイクを見せたタン・カイ、一瞬の間が空くとリーが左をヒットさせる。タン・カイは右ボディ、サウスポーでリーが左ハイを見せてオーソに戻す。タン・カイが右カーフ2発、リーの前進に間合いを取るために走って離れる。

カーフに右を狙いにいったリーは、左ハイから左ストレートも距離は遠い。踏み込んで左フックのタン・カイに対し、リーは左を放っていく。ローをかわし、左を入れたリーが右を続けて入れる。タン・カイも右を返し、左リードをかわす。右オーバーハンドを入れたリーが、思った以上にパンチ勝負を見せ、ここから後ろ回し蹴りを見せた。

2R、サウスポーに構えたリー。左から右を振るう。左の蹴りに反応したタン・カイ、リーはオーソにも戻す。左を振るって前に出るリー、タン・カイが右カーフを蹴る。スイッチしたリーだが、ステップインに右を合わされる。続いて右ボディストレートを入れたタン・カイが右カーフ、チェックしたリーは右ローを蹴られる。これが効いたか、構えをスイッチしたリーは左ハイを繰り出す。下がってかわしたタン・カイは、蹴りにはまっすぐ下がる。

タン・カイの右、リーの左が交錯するとリーがダブルレッグに出る。近い距離での打ち合いで、バランスを崩したタン・カイはバックを譲るも即胸を合わせて離れる。前に出るリー、カウンター狙いのタン・カイのカーフで倒れる。ガードを取ったリーはローを受けて立たされる。飛び込んで右を入れたリーは、続いて右ストレートを被弾する。右ローを効かされたチャンピオンはリードを許した。

3R、ここもサウスポーのリーだが左ジャブを受ける。内回し蹴りを見せたタン・カイ、左回りを封じようとしたか。続く右にカウンターを当て、カーフに続けたタン・カイが左ミドルとローを蹴られても左で迎え撃つ。シングル狙いが遠かったリー、タン・カイがボディを決めて右ローを蹴る。右カーフを続け、さらにボディを重ねたタン・カイのペースのなかリーはワンツーで前に出る。右に回ってかわしたタン・カイが右カーフ、リーが左フックで前に出る。

左の相打ちから、前に出るリー。ここは右に回ってかわしたタン・カイが右をヒットさせる。ここで右を当て右から左と入れたリーに対し、タン・カイが待ちの姿勢を貫いて右ストレートを当てた。

4R、サウスポーで右サイドキックのリー。タン・カイが内回し蹴りをここでも見せる。ジャブから左を当てたリーは、ワンツーに下がり前に出てこさせる。リーが左ミドルを入れ、右ストレートをかわす。左ミドルから前に出たリーに、左を当てたタン・カイがダウンを奪う。テイクダウン狙いからガードを取ったチャンピオンだが、タン・カイはスタンドで待つ。ここでタン・カイが左を当て、ロール気味の動きを見せたリーが、左を打ち返す。

打ち合いで逆転を狙うリーは、右ストレートにシングルからバックを伺う。胸を合わせて離れたタン・カイは、右ボディストレート。リーは相当に消耗しているが、左を打っていく。後ろ回し蹴りでリーはバランスを崩し、試合は最後の5分を迎えた。

最終回、左右のフックで前に出るリー。回ってかわしたタン・カイは、左ローを蹴る。間を制し、左フックを当てた挑戦者は左オーバーハンドにも右を打っていく。タン・カイはカーフでスリップし、ギロチンを狙われてもすぐに離れる。左の相打ちからボディを入れたタン・カイは、左ローを蹴る。ローをキャッチされそうになっても、即離れたタン・カイはシングルのフェイクからの左を受けそうになる。

残り30秒、完全に足を使うようになったタン・カイが、左フックを合わせる。ここで左を見せたリーは、本来はマタドールのはずがエル・トロになった状態で25分を戦い終え、首を横に振った。

裁定は3-0、ONE初の中国人男子世界チャンピオンとなったタ・カイはベルトを手にし、涙を見せる。「凄く嬉しい。チームと兄弟のサポート、ファンに感謝している。タン・リーはタフだと分かっていた。彼に感謝している。良い試合ができた。30歳なのに凄いスタミナがあった。4R、大きなパンチを当ててダウンを奪ったけど、立ってきた。素晴らしい選手だ。この試合前、中国のファンの期待に凄くナーバスになった。今は誇りを持ってベルトを国に持ち帰る。いつも試合前がナーバスになるけど、ケージに入って一発当てると大丈夫になるんだ」と新王者は話した。

The post 【ONE160】前に出るタン・リーをカーフで潰し、カウンターでダウンを奪ったタン・カイがベルト巻く first appeared on MMAPLANET.
カテゴリー
ABEMA MMA MMAPLANET o ONE ONE Championship ONE160 アミール・カーン オク・レユン カンタラジ・シャンカル・アガサ クリスチャン・リー タン・カイ タン・リー チャンネル トミー・ランガカー ヘナート・カヌート

【ONE160】クリスチャンンと再戦、オク・レユン「前戦が話題にならなくなるようリマッチを受けた」

【写真】理路整然と前回の試合の裁定、そして再戦についてオク・レユンは話した (C)ONE CHAMPIONSHIP

26日、シンガポールはカランのシンガポール・インドアスタジアムで開催されるONE160「Ok vs Lee 2」。メインでONE世界ライト級王者オク・レユンがクリスチャン・リーの挑戦を受ける。

昨年9月にクリスチャンに勝利しチャンピオンになったオク・レユンだが、前回の試合は今も裁定問題が話題になるほどの接近戦だった。

そしてオク・レユンは「もう何も言わせないためにリマッチを受けた」と力強く言い切った。


──ZOOMの画面越しにも肌艶が良く、調子が良さそうですね。

「体重の落ち具合も含め、凄く良い感じで来ています。ケガもなく、全く問題ないです。キャンプも凄く良い感じで終えることができました。全て順調です」

──再戦を前にして、前回の試合についてどのように考えているのかを教えていただけますか。

「正直、試合直後は5Rを戦って消耗していたので、試合内容がどういうモノだったかハッキリと覚えていなかったです。なので、どのような裁定結果になろうが、そこを受け入れようという気持ちでした。

そして、試合を見返して思ったことは間違いなく自分が勝っていたということです。1Rと2Rはクリスチャン・リーが優勢でしたが、3Rから最終回までは何もしていない。打撃の打った数、ヒットした総数も自分の方が多く、支配できていたと思います。ONEはラウンド毎の裁定ではないですが、その見方でも自分が勝っていますし、ONEの裁定に則してもジャッジは間違っていないです」

──ONE裁定が最重要視するニアフィニッシュ、そしてダメージという部分でクリスチャンはRNCに入った場面とダウンを奪ったこともあり、彼が勝っていたという意見も十分にあるかと思いました。

「確かに2RにRNCがありました。でも自分はエスケープしました。3R、クリスチャンは自分からノックダウンを奪いました。自分も奪い返しています。ここは互角です。何より3Rから5Rまで、ダメージを与えているのは自分であってクリスチャンではないです。逆に自分は全くダメージがなかったです。2人の動きを見てもらうと、どちらにダメージがあったのか明確なはずです。

記者さんがそこまでいうなら、お尋ねしたいです。どちらにダメージがあったと思いますか?」

──分からないです。私は常々に言っているのですが、戦っているファイターが受けたダメージは第三者には分かりえない。だからダウンという明確な形が判断基準になり、ニアフィニッシュが判断材料になる。動きが落ちるのは、ダメージでなく疲れも関係してきます。そしてジャッジが疲れもダメージとしているのか、そうでなく別々に判断しているのも分からないですから。

「疲れかダメージか判断がつかないというのはその通りだと思います。そして3R以降を見てください。自分は全くダメージを受けていない。だから、アレだけ動くことができました。5R、跳びヒザをしてバランスを崩しました。ダメージではないです。自分にダメージは一切なかったです」

──こういうとアレですが、だからMMAは面白いです。これだけ判定がもめるのも、それだけ見る要素が多い。それだけ攻め手が多く、守りの数も多い。これがMMAです。オク・レユン選手は再戦に応じましたが、ここで明確な違いを見せるためにフィニッシュ決着という思考になることはありますか。

「KO、TKOは勝利への最短距離です。そうすれば判定問題でもめることはありません。でもワンサイドで5Rを戦い抜くという方法論もあります。そういう試合でも、誰も文句をいわないでしょう。

MMAには色々な選択肢があって、限りないだけの技術が存在します。それだけ勝ち方もあるということです。だから自分もMMAが大好きです。こんな格闘技は他にはありません。と同時に結果、言われたように判定問題が起きます。

だからリマッチに応じました。今でも前の試合で勝ったと思っています。でも、もう良いです。そのことは考えない。皆が前回の試合のことを忘れ、話題にしないようにするためにリマッチを戦うんです。今週の金曜日、勝者が決まります。皆、9月の試合のことはいいから今週末の試合に集中して欲しいです」

──ファンも一本とかフィニッシュに拘る一方で、ファイターの絶対に諦めない精神力など自分にないことを求めていると思います。

「全MMA選手はネバーギブアップの精神で戦うべきです。試合終了の合図が鳴るまで、何が起こるか分からないですから。絶対に諦めてはダメです。1秒あれば、全てがひっくり返るのがMMAです。何が起こるのか、分からないからこそ気持ちを強く持ち続けなければならない。心が折れると、動きも止まります。

気持ちを強く維持する。折れない心こそ、MMAで一番大切な部分です。諦めないということに頭が回らなくなると、勝負は終わりです。だから自分は絶対に諦めないで、前に進み続けます。最後の最後まで。今回のクリスチャン・リーとの再戦も、当然のようにそうやって戦います。試合終了の瞬間までベストを尽くします。

もちろんフィニッシュを狙います。ドミネイトもします。そして、もう誰も試合結果を話題にすることのない戦いを見せます」

──ONEというグローバルステージで3連勝を挙げた。サークルケージで戦うようになって、どれだけ自信を得ることができましたか。

「日本や韓国で戦ってきた時と、何も変わりません。常に自信を持って戦ってきました。技術的にも国際的な舞台で通用すると思っていました。ただし、ONEで戦うまでそれを証明できる機会がなかった。ONEで世界的なレベルの対戦相手と戦うことができて、ようやく実力を発揮し認めらえる機会を得ることが可能になりました。

技術力も自信のほども変わりないです。それを証明する機会をONEで得ることができたんです。世界中の誰と戦っても勝てるということをONEで証明していきます」

──オク・レユン選手、試合前に色々と嫌なことを聞いてスミマセンでした。最後に日本のファンに一言お願いします。

「全く構いません。記者さんが言ってくれたことは何一つ間違っていません。今回の試合で、自分が本当の勝者であることを証明します。見ていてください。日本のHEATで戦っている時から、記者さんには試合前にインタビューをしてもらい、それがエネルギーになっていました。今もそれが続いていて嬉しい限りです。そして、日本のファンの皆さんはONEが盛り上がるうえで大きな役割を果たしてくれています。皆さんに喜んでもらえる試合を、ベストを尽くしてお見せします」

■放送予定
8月26日(金・日本時間)
午後9時30分~ ABEMA格闘チャンネル
午後8時30分~ONE Supper App

■ONE160「Ok vs Lee 2」対戦カード

<ONE世界ライト級(※77.1キロ)選手権試合/5分5R>
[王者] オク・レユン(韓国)
[挑戦者] クリスチャン・リー(米国)

<ONE世界フェザー級(※70.3キロ)選手権試合/5分5R>
[王者]タン・リー(米国)
[挑戦者]タン・カイ(中国)

<ムエタイ・バンタム級/3分3R>
リッテワダペッティンディーアカデミー(タイ)
セーマーペッチ・フェアテックス(タイ)

<フェザー級(※70.3キロ)/5分3R>
アミール・カーン(シンガポール)
ケアヌ・スッバ(マレーシア)

<ヘビー級(※102.01キロ)/5分3R>
ポール・エリオット(英国)
マルチン・バトゥル(クロアチア)

<グラップリング・ライト級(※77.1キロ)/12分1R>
ヘナート・カヌート(ブラジル)
トミー・ランガカー(ノルウェイ)

<フライ級(※61.2キロ)/5分3R>
ターレス・ナカス(ブラジル)
カンタラジ・シャンカル・アガサ(インド)

The post 【ONE160】クリスチャンンと再戦、オク・レユン「前戦が話題にならなくなるようリマッチを受けた」 first appeared on MMAPLANET.
カテゴリー
ABEMA MMA MMAPLANET o ONE ONE160 アミール・カーン オク・レユン カンタラジ・シャンカル・アガサ キック クリスチャン・リー ゲイリー・トノン タン・カイ タン・リー チャンネル トミー・ランガカー ヘナート・カヌート

【ONE160】タン・カイの挑戦を受けるONE世界フェザー級王者タン・リー「全てが連動したチェスマッチ」

【写真】調子が良さそうなタン・リーだった。対してタン・カイは全体インタビュー以降の個別取材は拒否している (C)MMAPLANET

26日、シンガポールはカランのシンガポール・インドアスタジアムでONE160「Ok vs Lee 2」が開催され、メインでクリスチャン・リーがオク・レユンの持つONE世界ライト級のベルトに挑戦する。

昨年9月に対戦している両者、当時チャンピオンだったクリスチャンが判定でオク・レユンに敗れベルトを手放した。しかし、ニアフィニッシュ&ダメージ重視のONE判定にあってその最低は論議の対象となった。あれから11カ月──クリスチャンは、姉アンジェラと幼少期から学んできたマーシャルアーツの有り方、フィニッシュする姿勢を今回の再戦でも貫くことを宣言した。


──今日はメディアデーで忙しそうですね。

「そうなんだ。でも、またインタビューで話せて嬉しいよ」

──金曜日の夜にタン・カイの挑戦を受けます。今の調子は?

「最高だよ。満足できるキャンプを終えて、シンガポールに来ることができた。試合まで最後の瞬間を迎えようとしているけど、切れも良く、準備が整っている状態が創れている。精神的にもいつでも試合に臨める状態だ」

──3月にゲイリー・トノンを相手に素晴らしい防衛に成功しました。タン・カイはトノンとは全くタイプの違うファイターですが、印象を教えてください。

「本当に危険なストライカーだよ。左右ともにパンチにはパワーがある。キックも巧くて、蹴って安全な場所を確保しているよね。その位置取りが、彼にとって最も大切にしている部分だと思う。そういう点では僕と似ていると言えるね。でも、僕の方が上かな。

懸命になり過ぎている瞬間、そこを見逃さないで戦いたい。そこがこの試合の鍵になると思う。仮にグラップリングマッチになったとしても、僕にアドバンテージがあるだろう。でも皆も知っている通り、僕の試合は判定になることはない。打撃でKO、倒す試合を心掛けるよ」

──オーソのタン・カイは右だけでなく、左も強い。仰る通りだと思います。そして蹴りが巧いことも。ただし、タン・カイの蹴りとパンチはタン・リーの打撃とは違い、そこに連動は余り見られない。別々の動きをしているように感じるのですが。

「確かに、その指摘は正しいよ。それでも左のキックを警戒しないといけない。タイミングも良いし、切れがあるからね。タイミングをタン・カイは測っている。それが彼の優れた点であり、危険なところなんだよ。パンチと蹴りの連動がないという見方は成り立っているけど、それでも彼の蹴りはデンジャラスだよ」

──もちろん、タン・カイを軽視することは誰もできません。何よりも、仕留めに掛かる時の攻撃力。あの思い切りの良さは、倒せる時を見極める能力が高いのかと思ってしまうほどです。

「だからこそ、この試合が興味深いファイトになるんだよ(笑)。彼がデンジャラスだから、僕も危険なファイターになれる。タン・リーとタン・カイ、どちらがクリーンに相手を攻撃できるか。僕らは両手、両足を使えるからね。そして、ディフェンスが大切になってくる。攻撃の際は、向うも攻撃してくるから集中力をより一層高める必要があるだろう」

──聞いているだけでも、どれだけの神経戦かと緊張してきますね。タン・カイはオーソドックスです。そしてタン・リーはスイッチヒッター。オーソのタン・カイに対し、サウスポーに構えて、左に回ることで得意の蹴りが入りやすくなることはないですか。

「良いねぇ(笑)。そこは正しいゲームプランの一つとして、一つのピースであることは絶対だ。つまり、君の予想は僕が勝つってことだよね(笑)」

──真面目に返答させてもらうと、左ミドルからスイッチしての右のパンチ、あるいは左の追いつきになるのか。タン・リーに対して、これらのコンビネーションが決まるのかはとても楽しみです。その一方で、その攻撃は前に出てくる相手に有効だったと思います。とすれば基本は待ち、そしてカウンターが冴えるタン・カイに対して、どのようにタン・リーは距離を取り、間合いを掴むのか。そこも見どころです。

「まずどういう試合の入り方になるのか。そこによってくるだろうね。ただし、僕は一発でKOしようとは思っていない。大きな動きで、穴ができるような戦いはしたくないんだ。ここまでの数試合で、僕は前に出て勝負を決めている。それが僕の戦い方だと思われているだろう。圧を掛けて、捕まえると。でも、そうならなくても僕にはアドバンテージがある。

3R、ずっと我慢して戦うことができる選手がいれば、我慢できなくて最初の1分で仕掛けてくる相手もいる。これって、もう試合が始まってからの感覚だからね。どちらの仕掛けになろうと、ディフェンスに綻びが見えた時、僕らの試合は終わる」

──タン・リーのハイライトリールKOは、偶発性ではなくて一つ一つの積み重ねたの結果です。ではタイトル防衛戦で、何を見せたいですか。

「僕がコンプリートなミックストマーシャルアーチストだと証明したい。この惑星で、僕は最高のストライカーとして継続して活躍できることを、ね。だから前後の出入りもそうだし、足を止めての打ち合いだって見られるだろう。この試合はそんな神経戦、一進一退のチェスマッチになる。一つの動きじゃない。全てが連動している動きを楽しみにしてほしい」

──そんな試合で、自身のどこがアドバンテージになると考えていますか。

「ファイトIQ、経験値、そして危機管理能力。それがあるから、力を使い過ぎることなく戦うことができる」

──いや、本当に楽しみです。では最後に日本のファンに一言お願いします。

「日本のファンは素晴らしい見識をもってMMAを視てくれる。勝とうか負けようが、絶対に諦めないで戦い──皆に良い試合を見せたい。この試合が終わって、より多くの日本ンファンに注目されるようになっていたい。一つ一つの動きを見て、楽しんで欲しいと思っているよ」

■放送予定
8月26日(金・日本時間)
午後8時30分~ ABEMA格闘チャンネル
午後8時30分~ONE Supper App

■ONE160「Ok vs Lee 2」対戦カード

<ONE世界ライト級(※77.1キロ)選手権試合/5分5R>
[王者] オク・レユン(韓国)
[挑戦者] クリスチャン・リー(米国)

<ONE世界フェザー級(※70.3キロ)選手権試合/5分5R>
[王者]タン・リー(米国)
[挑戦者]タン・カイ(中国)

<ムエタイ・フライ級ワールドGP補欠戦/3分3R>
パンパヤック・ジットムアンノン(タイ)
シェルゾット・カブトフ(ロシア)

<ムエタイ・バンタム級/3分3R>
リッテワダペッティンディーアカデミー(タイ)
セーマーペッチ・フェアテックス(タイ)

<フェザー級(※70.3キロ)/5分3R>
アミール・カーン(シンガポール)
ケアヌ・スッバ(マレーシア)

<ヘビー級(※102.01キロ)/5分3R>
ポール・エリオット(英国)
マルチン・バトゥル(クロアチア)

<フライ級(※61.2キロ)/5分3R>
ターレス・ナカス(ブラジル)
カンタラジ・シャンカル・アガサ(インド)

<グラップリング・ライト級(※77.1キロ)/12分1R>
ヘナート・カヌート(ブラジル)
トミー・ランガカー(ノルウェイ)

The post 【ONE160】タン・カイの挑戦を受けるONE世界フェザー級王者タン・リー「全てが連動したチェスマッチ」 first appeared on MMAPLANET.
カテゴリー
ABEMA MMA MMAPLANET o ONE ONE160 RIZIN YouTube アミール・カーン エディ・アルバレス オク・レユン カンタラジ・シャンカル・アガサ クリスチャン・リー タン・カイ タン・リー チャンネル トミー・ランガカー ヘナート・カヌート 阿部大治

【ONE160】オク・レユンと再戦、クリスチャン・リー「リアルファイトにジャッジは存在しない」

【写真】計量前に加えて、メディアデーということでやや疲れが感じたクリスチャンだが、しっかりと対応してくれた (C)MMAPLANET

26日、シンガポールはカランのシンガポール・インドアスタジアムでONE160「Ok vs Lee 2」が開催され、メインでクリスチャン・リーがオク・レユンの持つONE世界ライト級のベルトに挑戦する。

昨年9月に対戦している両者、当時チャンピオンだったクリスチャンが判定でオク・レユンに敗れベルトを手放した。しかし、ニアフィニッシュ&ダメージ重視のONE判定にあってその最低は論議の対象となった。あれから11カ月──クリスチャンは、姉アンジェラと幼少期から学んできたマーシャルアーツの有り方、フィニッシュする姿勢を今回の再戦でも貫くことを宣言した。


──クリスチャン、金曜日に去年の9月の再戦。立場を変えてのONE世界ライト級選手権試合が控えています。前回の試合はニアフィニッシュ、ダメージがケージジェネラルシップより評価されるというONEの裁定基準が崩れたと、スッキリしてい状況に陥りました。あの試合に経て、今回の試合の戦い方は定まっていますか。

「そうだね……今もあの判定は全くもって間違っていると思っている。残念ながら裁定ミスはMMAにつきものだ。でも、今回の試合でどう戦うかはもう結論が出ていることだよ。とにかくフィニッシュする。ファイトは審判の手に勝敗を委ねるモノじゃない。どのタイミングでフィニッシュできるか分からないけど、全てのラウンドでフィニッシュを目指して戦うよ」

──常にフィニッシュを狙う。その姿勢で戦うと、相手の攻撃でなく攻め疲れもあるかと思います。しかもタイトル戦は25分です。スタミナ配分を考える必要はないでしょうか。

「この試合に関して、スタミナのことは心配していない。前回の試合も全てのラウンドで、フィニッシュするためにプッシュし続けた。ただし、あの日のコンディションは通常と比較して60パーセント程度だったんだ。今回はコンディションも抜群で、前回よりもさらにハードに全てのラウンドでプッシュしても問題ないよ」

──とはいえオク・レユンも最後まで勝負を諦めず、戦い続けた。その結果の裁定というのもあったかと思います。彼をMMAファイターとしてどのように評価していますか。

「良いファイターだよ。スマートで、どうすれば判定勝ちできるかを理解している。でもONEでこれだけ短期間で世界タイトル戦線で浮上したのは、ラッキーだったことも確かだよ。ガフロフとエディ・アルバレスという2人に勝って、挑戦権を得られた。そしてラッキーな判定勝ちを手にした。本当に多くの運に恵まれた結果のチャンピオンだ。それができたのも、彼がスマートだからだよ」

──スマートとラッキーという言葉が聞かれましたが、フィジカルや技術面ではいかがでしょうか。

「技術的にはクリーンなストライカーだ。5Rの間フォームを崩さないで戦うことができる。コンディションも良いよね。タフで、動き続けることができる。タフネスとコンディションはオク・レユンの大きな武器だと思う。

そして彼は常にディフェンシブで、僕は攻撃的だ。ここの差が今回の試合には出るだろう。前回は僕の攻撃を凌ぎ切った。でも、今回は無理だろう」

──フィニッシュ、エキサイティングな試合を主眼に置くようになってきましたが、それはプロモーター視線では凄く良いことだと思います。ただし、コントロールを除外してフィニッシュを狙うと出たところ勝負になり、運任せのようなところも出てきます。が、クリスチャンやアンジェラにとってのフィニッシュというのは、そういう部分でなくあくまでもスタイル上のモノだと思うのですが……。

「そうだね。決してファンの想いを蔑ろにしているつもりはないよ。普通は25分の判定勝負よりフィニッシュをファンも見たいはずだ。でも今言ってもらったように僕と姉がフィニッシュを目指すのは、僕らの学んできたマーシャルアーツがそうだったからだ。リアルファイトにジャッジは存在しない。

勝利は支配して、自分の手で掴むもの。それが子供の頃から父に手ほどきを受けてきた僕らのマーシャルアーツの戦い方だよ。ずっとそうやってきた。だから僕は1万人のファンの前でも、ファンが全くいなくてもフィニッシュを狙う」

──今回の試合に向けてクリスチャンはユナイテッドMMAだけで練習してきたのですか。

「そうだよ。ただし、他のジムからスパーリングパートナーを招いて準備してきた。メインランドからレスラー、そして日本からはダイチ・アベ(阿部大治)とコージ・タケダ(武田光司)というRIZINで活躍している2人に来てもらった。2人とも連勝中で、絶好調だし凄く良い練習ができたよ」

──おお、実はYoutubeの撮影に来た日本人にクリスチャンが怒り心頭で、そのタイミングで武田選手がやってきて、クリスチャンがエキサイトしてヒザ蹴りでのしたという噂が流れたことがありました。

「アハハハハ、噂って本当に凄い尾びれがつくんだね。コージの前に2人、日本からジムにやってきた人がいたのは事実だよ。1人は普通の人でもう1人はYoutubeで、色んな相手をぶっ飛ばしている人だった。僕としては、手合わせすることは全く構わない。ただし、所属選手以外の人がジムでビデオ撮影をすることは断っているんだ。

それでもスパーリングをしたいというから、軽めの練習をしたんだ。スパーだから一本も取ったけど、彼らも思い切り殴って来ることもないし。逆に初めての練習で力の入れ方も分からなかったんだと思う。ブルーノ・プッチも一緒が練習して、決してぶっ飛ばしたということはないよ。テイクダウンをしてトップを取ったから、ハードに見えたかもしれないけど。だから、決してコージにそんなことはしないし(笑)。コージは僕の友人だよ。全くあり得ないことだよ」

──この辺りの話は5年後や10年後に詳しく尋ねて、書かせてもらった方が良いですね。

「アハハハハハ。そんな話が日本に伝わっていたなんて、初めて耳にしたよ(笑)。ほんと、今聞かされたことは全く事実じゃないよ」

──了解です。その噂を一掃しておきますね。では最後に日本のファンに一言お願いします。

「いつも応援してくれることを感謝しているよ。またONEが日本でイベントを開くときいているし、その時はまた日本で戦いたい。See you in XXXXXXXXX !!」

■放送予定
8月26日(金・日本時間)
午後8時30分~ ABEMA格闘チャンネル
午後8時30分~ONE Supper App

■ONE160「Ok vs Lee 2」対戦カード

<ONE世界ライト級(※77.1キロ)選手権試合/5分5R>
[王者] オク・レユン(韓国)
[挑戦者] クリスチャン・リー(米国)

<ONE世界フェザー級(※70.3キロ)選手権試合/5分5R>
[王者]タン・リー(米国)
[挑戦者]タン・カイ(中国)

<ムエタイ・フライ級ワールドGP補欠戦/3分3R>
パンパヤック・ジットムアンノン(タイ)
シェルゾット・カブトフ(ロシア)

<ムエタイ・バンタム級/3分3R>
リッテワダペッティンディーアカデミー(タイ)
セーマーペッチ・フェアテックス(タイ)

<フェザー級(※70.3キロ)/5分3R>
アミール・カーン(シンガポール)
ケアヌ・スッバ(マレーシア)

<ヘビー級(※102.01キロ)/5分3R>
ポール・エリオット(英国)
マルチン・バトゥル(クロアチア)

<フライ級(※61.2キロ)/5分3R>
ターレス・ナカス(ブラジル)
カンタラジ・シャンカル・アガサ(インド)

<グラップリング・ライト級(※77.1キロ)/12分1R>
ヘナート・カヌート(ブラジル)
トミー・ランガカー(ノルウェイ)

The post 【ONE160】オク・レユンと再戦、クリスチャン・リー「リアルファイトにジャッジは存在しない」 first appeared on MMAPLANET.
カテゴリー
ABEMA MMA MMAPLANET o ONE ONE PRIME VIDEO01 ONE160 アドリアーノ・モライシュ アミール・カーン オク・レユン カンタラジ・シャンカル・アガサ クリスチャン・リー ゼバスチャン・カデスタム タン・カイ タン・リー チャンネル デメトリウス・ジョンソン ヘナート・カヌート マーカス・ブシェシャ・アルメイダ リトゥ・フォーガット リン・フーチン 平田樹 海外

【ONE PRIME VIDEO01】リン・フーチン戦へ、平田樹のNY生活―01―「めっちゃサバイブして練習している」

【写真】アポートの最寄り駅、ウッドサイドはザッツ・ニューヨーク的な駅だ(C)MMAPLANET

27日(土・現地時間)にシンガポールのシンガポール・インドアスタジアムで開催されるONE on PRIME VIDEO01「Moraes vs Johnson 2」のリードカードでリン・フーチンと対戦する平田樹は、キャリアで初めて海外で調整を行って試合に挑む。

クィーンズ、ウッドウェストを拠点にロングアイランドはハンディントンのセラBJJ、ガーデンシティのセラ&ワイドマンMMA、そしてマンハッタンのアルティメット・ジムでトレーニングを積む平田の初めてのチャレンジについて話を訊いた。


――リン・フーチン戦が決まったのは?

「NYに来る少し前なので7月に入ったばかりの時だったと思います」

――前回、ABEMA海外武者修行でサンディエゴとNYを回り、日本にいた期間はどれぐらいだったのでしょうか。

「6月の頭に戻ったので1カ月ないぐらいでした」

――試合が決まるまでの間、日本では米国で学んだことを生かした練習はできていましたか。

「トレーニングは米国で習ったことをやって、あとは反復をやりながら、打ち込みをたくさんしていました。米国でやってきたことと、(山本)美憂さんの試合があったので、そのための練習をしての1カ月でした」

――試合が決まってからは、どのような練習をしようと思っていたのですか。

「ひたすら手足の長い選手とやるのと、自分の得意な寝技をどう生かすか。リン・フーチンとリトゥ・フォーガットの試合を視て……彼女がめっちゃ疲れて負けた試合を視て、そういうポイントの取り方かとグラウンドをしようと自分的には思っていました。

ただ作戦会議を進めていくうえで、打撃を強化してやっていくことになりNYにやってきました」

――そのタイミングでNYに来ることが決まったのですね。

「ハイ、最初は試合も近いし、どうしようかと考えたんですけど……一回行ってみないとっていうチャレンジ精神で来ました(笑)」

セラBJJへのコールドスプリングスハーバー駅からUberを利用

――5月の出稽古の時に魅津希選手とFIGHT&LIFE誌の対談で「電車に乗り間違える」という話を聞いても、ピンと来ていなかったのですが、実際に練習を取材させてもらってここまで電車移動があることにまず驚きました。この移動があることを分かっていた立場で、疲労回復という面で不安はなかったですか。

「減量もあるので、最後には遠いなというのはありました。でも歩くのも運動だと。日本ではジムの近くに住んでいるので、1時間や1時間半の移動が当然というのは……これもチャレンジです」

ロンゴ&ワイドマンMMAは単線のカントリーライフプレス駅から徒歩15分ほど

――1本逃すと、次は1時間待ち。こういうのって人生でありましたか(笑)。このリズムが自身のなかでハマってくることがあるのか。

「そうですね……でも、試合が決まってこっちに来て1週間目に練習終わりで間違ったところで下りてしまって。次は1時間後かと思ったら2時間後で。それも零時前ぐらいだったので、タクシーで戻りました。そうしたらお金も倍以上かかるし……で帰ってきて洗濯に行かないといけなくて(笑)。なんで結構大変なんですけど、最近は慣れてきました。

そこが英語が分かるのと分からない違いで、アーセンが話せるから自分1人じゃどうなっているのかなって」

――そういう部分でもアーセン選手と一緒にいる状況に助けられているということですね。

「練習中もそうです。前回、直樹と来た時は『これ、こういうことだよね』って何となく2人で納得して進めていたんです。でもアーセンがいると、凄く分かりやすくなって。そこが今回の一番良い部分ですね」

――全てにおいてチャレンジ精神。逆に何かしらの節に不安に襲われることはないですか。試合前にこのチャレンジをする必要があるのかと、自問自答したり。

「ありますね(笑)。ご飯もそうですし、試合前は絶対に湯舟に浸かるとかルーティンがあったので。ここでは、それはないことだし。いつも行っている整体師さんのケアがなくて、美容院でネイルとかしてリフレッシュしているんですけど、それもできない。ただひたすら練習して、家に帰って休んで練習する。

このストレスをどこに発散するのか――みたいなモノもあったりするんで。全く生活が違うというところでは、どうしようかというところはあります。でも、1カ月だけって考えると、すぐに時間も過ぎちゃって。もうひたすら練習してシンガポールに行こうと思っています」

――ということは、もう美容院に行くこともなく試合を迎えるわけですね。

「こっちで美容院に行く勇気は、ないです(笑)。だったら、このままで行こうと。こっちの人は日本人の髪質が分からないし、自分は何度もブリーチしているから変なクスリ入れられたら、もう終わりです(笑)。だから触らせないようにしようと」

――日本にいたらリフレッシュとか、甘っちょろいことを考えるわけじゃないですか。それがないNYで割り切れるというか、吹っ切れるということは?

「ハイ。練習しかすることがないと分かった時に、逆に何もしなくて良いんだって思えました。取材や撮影とか、日本にいると仕事をたくさんいただけるんですけど、こっちにいると練習しかすることがなくて。それが練習だけやっていれば良いんだって考えると、凄く楽になりました」

――それなのに日本から2人も3人も取材に来やがってと(笑)。

「アハハハ。それは思わないです。取材は試合の2週間前までって決めているんですけど、最後はカツカツにやると、『少し早めに出ないといけない』とか思って、どうしても練習時間を削ることになります。それがないから、髪の毛も放ったらかしで別に綺麗にしなくて良いやと思たっときに、『あぁ今、めっちゃサバイブして練習しているな』って思いました。アハハハハ。いつも外見を気にしてきたので」

――そうなんですか。

「みんな、そうですよ。撮影もあって、メイクもちゃんとしないとってなりますし。こっちに来てからは、イイやって感じです」

NY、マンハッタン。西30丁目にあるムエタイのアルティメット・ジムに向かう平田

――街に溶け込んでいますよね。

「アハハハ。日本だと逆に派手になっちゃいますよね。こっちは色んな人がいるから、楽です」

――疲れて電車で寝ているのに、後ろのヤツが大きな声で歌いだしても平気ですか(笑)。

「平気です。昨日も電車のなかで、喧嘩している人を『喧嘩してるわぁ』って眺めていました(笑)。そういうことがストレスになることもないです」

<この項、続く>

■ONE PRIME VIDEO「01Moraes vs Johnson 2」放送予定
8月27日(土・日本時間)
午前10時00分~ ABEMA格闘チャンネル
午前10時00分~ONE Supper App

■ONE PRIME VIDEO 01対戦カード

<ONE世界フライ級 (※61.2キロ)選手権試合/5分5R>
[王者]アドリアーノ・モライシュ(ブラジル)
[挑戦者] デメトリウス・ジョンソン(米国)

<ONEムエタイ世界バンタム級選手権試合/3分5R>
[王者] ノンオー・ガイヤーンハーダオ(タイ)
[挑戦者] リアム・ハリソン(英国)

<ムエタイ・フライ級ワールドGP準決勝/3分3R>
ロッタン・ジットムアンノン(タイ)
サヴァス・マイケル(キプロス)

<ヘビー級(※102.01キロ)/5分3R>
マーカス・ブシェシャ・アルメイダ(ブラジル)
キリル・グリシェンコ(ベラルーシ)

<ヘビー級(※102.01キロ)/5分3R>
アミール・アリアックバリ(イラン)
マウロ・チリリ(イタリア)

<ムエタイ・フライ級ワールドGP補欠戦/3分3R>
アミール・ナセリ(イラン)
ジョナサン・ハガティー(英国)

<女子アトム級(※52.2キロ)/5分3R>
平田樹(日本)
リン・フーチン(中国)

<ムエタイ58キロ契約/3分3R>
ディアンドラ・マーティン(豪州)
アンバー・キッチン(英国)

■ONE160放送予定
8月26日(金・日本時間)
午後7時30分~ ABEMA格闘チャンネル
午後7時30分~ONE Supper App

■ONE160対戦カード

<ONE世界ライト級(※77.1キロ)選手権試合/5分5R>
[王者] オク・レユン(韓国)
[挑戦者] クリスチャン・リー(米国)

<ONE世界フェザー級(※70.3キロ)選手権試合/5分5R>
[王者]タン・リー(米国)
[挑戦者]タン・カイ(中国)

<ムエタイ・フライ級ワールドGP準決勝/3分3R>
スーパーレック・ギアットムーガーオ(タイ)
ヴァウテウ・ゴンカウベス(ブラジル)

<ムエタイ・フライ級ワールドGP補欠戦/3分3R>
パンパヤック・ジットムアンノン(タイ)
シェルゾット・カブトフ(ロシア)

<ウェルター級(※83.9キロ)/5分3R>
ゼバスチャン・カデスタム(スウェーデン)
ユーリ・ラピクス(モルドバ)

<ムエタイ・バンタム級/3分3R>
リッテワダペッティンディーアカデミー(タイ)
セーマーペッチ・フェアテックス(タイ)

<ヘビー級(※102.01キロ)/5分3R>
ポール・エリオット(英国)
マルチン・バトゥル(クロアチア)

<フェザー級(※70.3キロ)/5分3R>
アミール・カーン(シンガポール)
ケアヌ・スッバ(マレーシア)

<フライ級(※61.2キロ)/5分3R>
ターレス・ナカス(ブラジル)
カンタラジ・シャンカル・アガサ(インド)

<グラップリング・ライト級(※77.1キロ)/12分1R>
ヴァウジール・ホドリゲス(ブラジル)
ヘナート・カヌート(ブラジル)

The post 【ONE PRIME VIDEO01】リン・フーチン戦へ、平田樹のNY生活―01―「めっちゃサバイブして練習している」 first appeared on MMAPLANET.
カテゴリー
ABEMA MMA MMAPLANET o ONE ONE X ONE159 ONE160 ONE161 アドリアーノ・モライシュ アミール・カーン オク・レユン カンタラジ・シャンカル・アガサ クリスチャン・リー ジン・テホ ゼバスチャン・カデスタム タン・カイ タン・リー ダニエル・ウィリアムス チャトリ・シットヨートン チャンネル デメトリウス・ジョンソン ヘナート・カヌート ボカン・マスンヤネ マーカス・ブシェシャ・アルメイダ ライニア・デリダー リン・フーチン ヴァウミール・ダ・シウバ 平田樹 箕輪ひろば

【ONE161】LAで会見。9月以降の米国配信時間帯大会のスケジュール発表。アジア向け大会、開催地は?!

【写真】チャトリは3月のONE X終了時に米国で新たな中継プラットフォームに言及し、さらにアジアツアー再会に言及していた…… (C)MMAPLANET

20日(水・現地時間)、ONEチャンピオンシップがカリフォルニア州ロサンゼルスのダウンタウンにあるザ・ノボでAmazon prime videoと会見を開き、8月以降のAmazonプライムでの米国・カナダにおける中継スケジュールを発表した。

米国東部時間の26日(金)、午後9時からリードカード(プレリミ)、午後10時からメインカードがライブ配信されるONE161。Amazon プライムでの初ライブ配信に向け、同会見でチャトリ・シットヨートンは「プライムビデオとの信じられないような新しい関係の構築にワクワクしている。前回、アドリアーノ・モライシュとデメトリウス・ジョンソンがザ・サークルで戦った時はCOVID19のプロトコルの関係で、ファンが会場で観戦することが許されていなかった。今回は会場のファンと世界中の数百万のファンに、米国のプライムタイムに観てもらうもらえる最高の船出だ。ONEは米国のファンにこれまで見たことがない、ユニークが体験をしてもらう。マーシャルアーツをより広義に捉え、世界のベストファイターの活躍をプライムビデオで見て欲しい」と話した。


今回、そのONE161を皮切りに9月30日、10月21日、11月18日、12月2日が米国配信時間、つまりアジア時間帯では10月1日、10月22日、11月19日、12月3日の土曜日の午前スタートとなる4イベントのスケジュールも明らかとなっている。

既報の通り、ONE161は土曜日の朝の米国向けショーで金曜日には通常のアジア時間のONE160が開かれる。今回の発表ではアジア向け大会のスケジュールは言及されていないが、9月30日、10月21日、11月18日、12月2日との連日時差イベントとなるのか、正式発表を待ちたい。

また対戦カードの発表、イベントタイトルの発表も9月以降のイベントに関しては触れられなかったが、これらの大会は全てシンガポール開催となるのか、3月のONE X時にチャトリが口にしたタイ、フィリピン、日本、あるいは新天地=韓国というアジアサーキットが再開されるのか、今後のアナウンスを待ちたい。

■ONE159放送予定
8月26日(金・日本時間)
午後7時30分~ ABEMA格闘チャンネル
午後7時30分~ONE Supper App

<ONE世界ミドル級(※93.0キロ)選手権試合/5分5R>
[王者] ライニア・デリダー(オランダ)
[挑戦者] ヴィタリー・ビクダシュ(ロシア)

<ONE Super Seriesムエタイ暫定世界女子アトム級王座決定戦/3分5R>
ジャネット・トッド(米国)
ララ・フェルナンデス(スペイン)

<ストロー級(※56.7キロ)/5分3R>
ボカン・マスンヤネ(南アフリカ)
箕輪ひろば(日本)

<ムエタイ・バンタム級/3分3R>
ムアンタイ・PK・センチャイ(タイ)
ウラジミール・クズミン(ロシア)

<ストロー級(※56.7キロ)/5分3R>
ツオロンチャアシー(中国)
ダニエル・ウィリアムス(豪州)

<ムエタイ・フェザー級/3分3R>
ジョー・ナタワット(タイ)
ジャマル・ユスポフ(ロシア)

<ムエタイ・ライト級/3分3R>
シムサット・クリンミー(タイ)
リアム・ノーラン(中国)

<ライト級(※77.1キロ)/5分3R>
アリエル・セクストン(コスタリカ)
マラット・ガフロフ(ロシア)

<ウェルター級(※83.9キロ)/5分3R>
ヴァウミール・ダ・シウバ(ブラジル)
ジン・テホ(韓国)

<女子アトム級(※52.2キロ)/5分3R>
リー・ビヴィンス(米国)
セバー・バノ(インド)

■ONE161「Moraes vs Johnson 2」放送予定
8月27日(土・日本時間)
午前10時00分~ ABEMA格闘チャンネル
午前10時00分~ONE Supper App

■ONE161対戦カード

<ONE世界フライ級 (※61.2キロ)選手権試合/5分5R>
[王者]アドリアーノ・モライシュ(ブラジル)
[挑戦者] デメトリウス・ジョンソン(米国)

<ONEムエタイ世界バンタム級選手権試合/3分5R>
[王者] ノンオー・ガイヤーンハーダオ(タイ)
[挑戦者] リアム・ハリソン(英国)

<ムエタイ・フライ級ワールドGP準決勝/3分3R>
ロッタン・ジットムアンノン(タイ)
サヴァス・マイケル(キプロス)

<ヘビー級(※102.01キロ)/5分3R>
マーカス・ブシェシャ・アルメイダ(ブラジル)
キリル・グリシェンコ(ベラルーシ)

<ヘビー級(※102.01キロ)/5分3R>
アミール・アリアックバリ(イラン)
マウロ・チリリ(イタリア)

<ムエタイ・フライ級ワールドGP補欠戦/3分3R>
アミール・ナセリ(イラン)
ジョナサン・ハガティー(英国)

<女子アトム級(※52.2キロ)/5分3R>
平田樹(日本)
リン・フーチン(中国)

<ムエタイ58キロ契約/3分3R>
ディアンドラ・マーティン(豪州)
アンバー・キッチン(英国)

■ONE160放送予定
8月26日(金・日本時間)
午後7時30分~ ABEMA格闘チャンネル
午後7時30分~ONE Supper App

■ONE160対戦カード

<ONE世界ライト級(※77.1キロ)選手権試合/5分5R>
[王者] オク・レユン(韓国)
[挑戦者] クリスチャン・リー(米国)

<ONE世界フェザー級(※70.3キロ)選手権試合/5分5R>
[王者]タン・リー(米国)
[挑戦者]タン・カイ(中国)

<ムエタイ・フライ級ワールドGP準決勝/3分3R>
スーパーレック・ギアットムーガーオ(タイ)
ヴァウテウ・ゴンカウベス(ブラジル)

<ムエタイ・フライ級ワールドGP補欠戦/3分3R>
パンパヤック・ジットムアンノン(タイ)
シェルゾット・カブトフ(ロシア)

<ウェルター級(※83.9キロ)/5分3R>
ゼバスチャン・カデスタム(スウェーデン)
ユーリ・ラピクス(モルドバ)

<ムエタイ・バンタム級/3分3R>
リッテワダペッティンディーアカデミー(タイ)
セーマーペッチ・フェアテックス(タイ)

<ヘビー級(※102.01キロ)/5分3R>
ポール・エリオット(英国)
マルチン・バトゥル(クロアチア)

<フェザー級(※70.3キロ)/5分3R>
アミール・カーン(シンガポール)
ケアヌ・スッバ(マレーシア)

<フライ級(※61.2キロ)/5分3R>
ターレス・ナカス(ブラジル)
カンタラジ・シャンカル・アガサ(インド)

<グラップリング・ライト級(※77.1キロ)/12分1R>
ヴァウジール・ホドリゲス(ブラジル)
ヘナート・カヌート(ブラジル)

The post 【ONE161】LAで会見。9月以降の米国配信時間帯大会のスケジュール発表。アジア向け大会、開催地は?! first appeared on MMAPLANET.
カテゴリー
ABEMA MMA MMAPLANET o ONE ONE Championship ONE160 ONE161 アドリアーノ・モライシュ アミール・カーン オク・レユン カンタラジ・シャンカル・アガサ クリスチャン・リー ゼバスチャン・カデスタム タン・カイ タン・リー チャンネル デメトリウス・ジョンソン ヘナート・カヌート

【ONE160】8月26日大会はタン✖タン対決に加え、オク✖クリスチャン・リーの再戦&カヌート参戦

【写真】試合終了直後は健闘を称え合っていた両者だが、裁定が下るとクリスチャンは不満は露わにした(C)ONE

5日(火・現地時間)、ONE Championshipが8月26日にシンガポールのシンガポール・インドアスタジアムで開催するONE160「Ok vs Lee 2」の全対戦カードを発表している。

8月からスタートするONEのFor ASIAとFOR USAの変則ダブルヘッダーフォーマット。その第1弾のアジア版大会=ONE160はONE世界フェザー級選手権試合=王者タン・リー✖挑戦者タン・カイがメインとされてきたが、今日のアナウンスで世界ライト級選手権試合=王者オク・レユン✖挑戦者クリスチャン・リーが明らかとなり、よりグレードアップされたイベントに。

オク・レユンとクリスチャンは昨年9月に今回とは反対の立場で対戦し、前者が後者から判定勝ちでベルトを奪っている。しかし、ダメージ優先のONE裁定にあってダウンとRNCでニアフィニッシュのあったクリスチャンは、この判定に納得ができず姉アンジェラとともに猛烈な勢いで批判していた。

確かに終盤3Rを押し気味に進めていたのはオク・レユンだったが、クリスチャンの言い分も十分に理解できる裁定だった。それだけにクリスチャンが戦い方を変えてくるのか、そういう点でも楽しみなタイトル戦となる。


メインカードはこの他、フライ級ワールドGP準決勝と補欠戦など3試合、さらにMMAでは元世界ウェルター級王者ゼバスチャン・カデスタムが、ライト級から階級を上げてくる元タイトルコンテンダーのユーリ・ラピクスと戦う一戦がマッチアップされている。

(C)SATOSHI NARITA

プレリミは4試合中3試合がMMAで、サブミッション・グラップリング戦が1試合。その組み技マッチには昨年のムンジアル黒帯ライト級優勝のヘナート・カヌートがサークルケージ初参戦を果たす。

カヌートはクリスチャンの練習パートナーでもあり、ノーギワールドでも準優勝経験がある。とはいえ北米に固定ファンを持つグラップリング戦がアジア用大会に組まれたのは、いささか意外だ。カヌートのONE160出場は、MMAに続きアジアでグラップリングの普及にONEが力を入れていくという決意の表れか。

結果として全10試合中、MMAが6試合、ムエタイが3試合、グラップリングが1試合という構成になった同大会。翌朝=27日(土・同)に開かれるONE161は、ONE世界フライ級選手権試合=アドリアーノ・モライシュ✖デメトリウス・ジョンソンがヘッドラインだが、どのような割合でMMAと立ち技、そしてグラップリングが組まれるのか正式発表を待ちたい。

■放送予定
8月26日(金・日本時間)
午後7時30分~ ABEMA格闘チャンネル
午後7時30分~ONE Supper App

■ ONE160対戦カード

<ONE世界ライト級(※77.1キロ)選手権試合/5分5R>
[王者] オク・レユン(韓国)
[挑戦者] クリスチャン・リー(米国)

<ONE世界フェザー級(※70.3キロ)選手権試合/5分5R>
[王者]タン・リー(米国)
[挑戦者]タン・カイ(中国)

<ムエタイ・フライ級ワールドGP準決勝/3分3R>
スーパーレック・ギアットムーガーオ(タイ)
ヴァウテウ・ゴンカウベス(ブラジル)

<ムエタイ・フライ級ワールドGP補欠戦/3分3R>
パンパヤック・ジットムアンノン(タイ)
シェルゾット・カブトフ(ロシア)

<ウェルター級(※83.9キロ)/5分3R>
ゼバスチャン・カデスタム(スウェーデン)
ユーリ・ラピクス(モルドバ)

<ムエタイ・バンタム級/3分3R>
リッテワダペッティンディーアカデミー(タイ)
セーマーペッチ・フェアテックス(タイ)

<ヘビー級(※102.01キロ)/5分3R>
ポール・エリオット(英国)
マルチン・バトゥル(クロアチア)

<フェザー級(※70.3キロ)/5分3R>
アミール・カーン(シンガポール)
ケアヌ・スッバ(マレーシア)

<フライ級(※61.2キロ)/5分3R>
ターレス・ナカス(ブラジル)
カンタラジ・シャンカル・アガサ(インド)

<グラップリング・ライト級(※77.1キロ)/12分1R>
ヴァウジール・ホドリゲス(ブラジル)
ヘナート・カヌート(ブラジル)

The post 【ONE160】8月26日大会はタン✖タン対決に加え、オク✖クリスチャン・リーの再戦&カヌート参戦 first appeared on MMAPLANET.
カテゴリー
ABEMA MMA MMAPLANET o ONE ONE Championship ONE158 ONE160 ONE161 アドリアーノ・モライシュ キック タン・カイ タン・リー デメトリウス・ジョンソン

【ONE160&161】金曜夜はアジア、土曜の朝は北米がターゲット。ONEの新フォーマットが見えてきた

【写真】タン・リー✖タン・カイへの期待度は、モライシュ✖DJ IIに全く遅れを取らない(C)ONE & MMAPLANET

ONE Championshipの新フォーマットの形が見えてきた。7月22日のONE159を経て8月26日(金・現地時間)にONE160「Le vs Tang」、そしてONE158大会内にアナウンスしていた同月27日(土・同)のONE161「Moraes vs Jonhson II」をシンガポール・インドアスタジアムで開催することが明らかとなっている。

連日開催やダブルヘッダーはコロナ以降のMMA業界では、決して珍しくはない。ここで新フォーマットといえるのは、ONE160はシンガポール時間で金曜日の午後6時にスタートするのに対し、ONE161は土曜日の午前8時半開始される点にある。


つまりONE160はアジア時間帯、ONE161は米国東海岸で金曜日の午後8時半スタート、太平洋時間帯では午後5時半のスタートとなる北米中継用のイベントとなるわけだ。

ONE160のメインイベントはONE世界フェザー級選手権試合=ベトナム系米国人王者タン・リーに、中国のタン・カイが挑む一戦が用意され、ONE161はONE世界フライ級選手権試合=アドリアーノ・モライシュ✖デメトリウス・ジョンソンIIがヘッドラインとなっている。

北米とカナダでAmazon Prime Videoでのライブ中継の開始に合わせたアジア版と北米版の日付を跨いだダブルヘッダー。金曜夜と土曜日の朝の両イベントだけでなく選手の活動時間帯が変わってくると、メディアデーや計量からファイトウィークが何から何まで二重体制になる。大会内のロジスティクスが複雑になることは想像に難くない。ファイターが万全の環境で試合ができるために裏方の苦労はどうなるのか……これは半端なくなることが予想されるが……。それはさておき、この両大会のラインナップでムエタイやキック&グラップリングとMMA、さらにはストロー級&ヘビー級問う階級、そして女子マッチがどのように配分されるか。

そこからアジアと北米の市場が見てくることで、非常に興味深い。メイン以外の対戦カードのアナウンスを待ちたい。

The post 【ONE160&161】金曜夜はアジア、土曜の朝は北米がターゲット。ONEの新フォーマットが見えてきた first appeared on MMAPLANET.
カテゴリー
ABEMA MMA MMAPLANET o ONE ONE129 ONE130 Special アドリアーノ・モライシュ アンジェラ・リー キック ゲイリー・トノン スタンプ・フェアテックス スティーブン・ローマン タン・カイ タン・リー ボクシング 佐藤将光 大沢ケンジ 若松佑弥 高橋遼伍

【Special】月刊、大沢ケンジのこの一番:3月:アンジェラ✖スタンプからのタン・リー✖ゲイリー・トノン

【写真】新足関時代も、足関節はリスクが高いことを──しっかりと研究し、対処を長期間に渡って行ってきたタン・リーが再確認させてくれた (C) ONE

過去1カ月に行われたMMAの試合からJ-MMA界の論客3名が気になった試合をピックアップして語る当企画。

背景、技術、格闘技観を通して、MMAを愉しみたい。3人の論客から、大沢ケンジ氏が選んだ2022 年3 月の一番。3月26日のONE130で組まれたアンジェラ・リー×スタンプ・フェアテックス戦からの──3月11日=ONE129で組まれたONE世界フェザー級選手権試合、タン・リー✖ゲイリー・トノンについて語らおう。

<月刊、大沢ケンジのこの一番:3月:アンジェラ・リー✖スタンプ・フェアテックスPart.01はコチラから>


──アンジェラ✖スタンプがメイン、誰でもMMAはデキることを示した舞台はONEの10周年記念大会でした。正直、MMAと立ち技があることで方向性が定まっていないと感じられることもありましたが、今回はミックスファイト、グラップリングまであったのに上手くパッケージされていたように感じられました。

「本当に面白かったです。首を傾げたくなる判定はありましたけど、それ以外は本当に面白い──ONEらしさが詰まった大会でしたね」

──そんななかMMAの打撃戦に関して、もう少し注意を控えて様子を見てほしい。あれでイエローではスタンドでキックボクシングをやれということになり、MMAの打撃にならないかと思えるレフェリングがありました。

「早かったですね。スティーブン・ローマン✖佐藤将光、アドリアーノ・モライシュ✖若松佑弥の2試合は。なんかレフェリーが試合を創らないといけないって、焦ってしまったのか。アレは普通のONEではないですよね。

お客さんが久しぶりに入って、ブーイングに耐えられなかったのかもしれないですね」

──今後、あの傾向になっていくようであれば怖いです。

「あれがONEのスタンダードになるなら、怒りますよ」

──怒りますか(笑)。表現がなんか良いです。

「あんな風になると嫌ですからね。おいおいおい、皆もっと間を見ようぜって。ローマンと佐藤選手、若松選手とアドリアーノの試合、緊張感があったじゃないですか。そこは……ちょっと今後を見ないといけないですね。どうなっていくのか」

──そこは注文をつけたくなるとはいえ、ONEらしさが強調できたイベント。同時に、あの大会に出なかった注目選手も少なくないです。

「いや2週間前に行われたタン・リーとゲイリー・トノンとフェザー級のタイトルマッチなんて、10周年大会に負けない素晴らし試合でした。

やっぱり足関って、しっかりと理解しないといけないですよね」

──ハイ、その通りだと思います。

「自分のジムも今、足関節が強くなっていて。ちょっと掴めています。僕自身、イケるっていうのがあるんです。それはタン・リーも同じだと思います。タン・リーはそれほど怖がっていなかった。だから足を取られても、逃げるというより、突っ込んでフックが緩む方で動いていましたね。

でも、それって足を突っ込んでいくから攻防が続くので、理屈が分かっていてもなかなか怖くてできないです。だから皆、抜いて行こうとすると引っかけられる。でもタン・リーは理解しているから、怖がっていなかった。結果、足のロックを捌いてパウンドという攻撃を見せることができたと思います。

MMAの選手は足関節を怖がっていた時期もありました。日本でもMMAファイターがグラップリングで、グラップラーに足関節で負けることが続きましたけど、ちょっと対応できるようになってきましたよね」

──トノンの方が、一度ワキの下に入れると懸命にそこだけキープしようとしていましたね。

「そこまでいくと、取れると思ったんでしょうね。ウチの高橋サブミッション雄生もそうですけど……僕としては、全部をやらないといけないのがMMAで。自分のやりたくないところと向き合わないといけない。打撃の選手も組み技の練習を懸命にして。

そんななかピュア・グラップラー、フットロッカーは足関節だけやり続けている。そういう人たちが活躍する。これは嫌なことに向き合っている選手からすると、好きなことだけやっている選手が勝つようで悔しいんですよ。

でも見ている人達には面白いですよね。一つ尖がっているところがある選手が勝つ試合というのは。それでもMMAというのは、やりたくないことと向き合って穴を埋めるモノだと思います」

──足関節で勝てるのも、結局は全てがデキて足関節ができる選手になっていくのではないでしょうか。

「そうですよね。長所を伸ばして、短所を無くす作業を怠ると『やっぱり勝てないよね』ということを──トノンやフットロッカーによって崩されることを僕は危惧していました。

同時にMMA選手が怖がっていても、足関節は仕掛ける方だったリスクが高い。それをタン・リーが改めて見せてくれました。

ジョン・ダナハー論理だと、サドルとかは他に移動できるポジショニングで、足関節が極まらなくても次がある。トランジッションなので殴られないということでしたけど、そこはやはり選手が研究し、対処方法を知り、怖がらないで戦うことができればパウンドを打ち込むこむことができた。

それをタン・リーが示しました。そして『やっぱり下からの足関節は危ないぞ』ということを思い出させてくれましたよね」

──そこまで組み立てることが、ゲイリー・トノンができていなかったです。

「タン・リーが防御していましたからね。抜きにいかないで、突っ込む。そして殴った」

──トノンも外ヒール狙いで、捌かれて殴られました。

「タン・リーに少し余裕が感じられました。取り合いをしているわけでなく、防御に徹していたので。対処を間違えないと逃げられるという風に思っていたように見えました。だから変に逃げることもなく解除に向かってパウンドアウトしました。

で、次はタン・カイになると……これも楽しみです。タン・カイは距離の取り方が抜群に良い。あれは強いですよ。バランスがメチャクチャ良くて。タン・カイの距離感は……ずっと誘っていました。高橋遼伍選手との試合もそうで。自分から行かずに、待っている。相手も来るのが分かっているから、余計に前に出ることが難しくなる」

──タン・リーは蹴りがあって、距離が遠くなる。じゃあ、どこでタン・カイは待つのか。

「いやぁ、楽しみですね。本当に面白い試合になるでしょうね。ONE自体もコロナで三分割された大会よりも、確実に今年に入って層の厚い良い大会になっています。だから、これからも楽しみですね」

※試合前のタン・リー・インタビュー
※※試合前のゲイリー・トノン・インタビュー

The post 【Special】月刊、大沢ケンジのこの一番:3月:アンジェラ✖スタンプからのタン・リー✖ゲイリー・トノン first appeared on MMAPLANET.
カテゴリー
ABEMA Bu et Sports de combat MMA MMAPLANET o ONE UFC キック キム・ジェウン ジヒン・ラズワン タン・カイ ボクシング 中国武術 剛毅會 岩﨑達也 平田樹 松嶋こよみ 武術空手

【Bu et Sports de combat】武術的な観点で見るMMA。タン・カイ✖キム・ジェウン&ジヒン✖平田樹

【写真】一発で終わる──そんな空気が流れる立ち合いのなかで、キム・ジェウンとタン・ガイにどのような差があったのだろうか (C)Zuffa/UFC

MMAと武術は同列ではない。ただし、武術の4大要素である『観えている』状態、『先を取れている』状態、『間を制している』状態、『入れた状態』はMMAで往々にして見られる。

武術の原理原則、再現性がそれを可能にするが、武術の修練を積む選手が試合に出て武術を意識して勝てるものではないというのが、武術空手・剛毅會の岩﨑達也宗師の考えだ。距離とタイミングを一対とする武術。対してMMAは距離とタイミングを別モノとして捉えるスポーツだ。ここでは質量といった武術の観点でMMAマッチを岩﨑師範とともに見てみたい。

武術的観点に立って見たタン・カイ✖キム・ジェウン、そしてジヒン・ラズワン✖平田樹とは?!


──教え子である松嶋こよみ選手が離脱したONEフェザー級戦線で非常に高度な試合が見られたと感じました。

「互いにボクシングで戦っているなかで、動いて質量を養成するキム・ジェウンと定位置で質量を養成するタン・カイという対戦でした」

──その場で力を養成する選手、久方ぶりの登場です。

「タン・カイは倒れたキム・ジェウンに、即パウンドを落としていました。以前にも効かせた後の追撃で試合を決めるという場面がありました。1から2、2から3と動きが移行するなかで、タン・カイはラグなく動くことができます。それは──その場に質量があるからです。構えた時にエネルギーがあるので、それを目標に置くだけだからラグが生じないスムーズな攻撃が可能になります。

対してキム・ジェウンは動いて、エネルギーを創って打っています。凄く良いタイミングで右も左も打てているんです。ただし、タン・カイはきっと見えていたと思います」

──フィニッシュの左フック。完全にキム・ジェウンの右のタイミングを掴んでいたように感じました。それ以前の攻防で計っていたように。

「それは怖くないからできるんですよね。貰っても痛くない。見えている攻撃は、さほど痛くない。振りが大きくて強い感じがするパンチを打っているのはキム・ジェウンなんですが、タン・カイは見えていたと思います。

それとキム・ジェウンの構えでは、お腹が死んでしまいます。中心を無くしている。頭を振ったり、上半身を揺らして相手の攻撃を避ける。キム・ジェウンはそういう風に動くことが、動きやすくなっているんだと思います。ただし中心を無くしているので、体が一つにまとまらないようになっています。

中国武術の口訣(※カオチェ=「くけつ」。文書に認めず口で伝える奥義)のなかに外三合(ワイサンフウォ=「そとさんごう」、あるいは「がいさんごう」)という言葉がありますが──腕と脚、ヒジとヒザ、肩と股関節が揃って動いた時に力が出るとされています。この試合ではキム・ジェウンでなく、タン・カイの方が外三合でした」

──タン・カイが中国人だからということは関係ありますか。

「う~ん、彼のベースが何か分からないですが、打撃を続けてきたことで自然と……結果的にそうなったのだと思います。体が一つにまとまっていて、ブレがない。勢いでなく、強いパンチが打てるのは、打つ前からそういう状態にあるからです。

質量も当然タン・カイが高く、結果として間もタン・カイになります。あの空間に入り込むと、キム・ジェウンはぶっ飛ばされます。実はこの試合を見ている最中にネット環境が良くなかったのか、ABEMAの中継がフリーズしてしまったんです。ただし、その空間が見えていたので、この試合はよほどのことが起こらない限りタン・カイが倒せるなと思っていました。そして画面が動くようになると、タン・カイが勝っていたんです(笑)」

──強いパンチが打てる状態。つまり定位置でエネルギーを養成できていると。

「ハイ。動きながらエネルギーを創るのと、存在しているエネルギーを運ぶことは全く違います。とはいえ、これは武術でなくボクシング、キックボクシング、MMAファイターにもそういう選手はいます。そして、一目瞭然です」

──なるほどぉ。それにしてもタン・カイは強かったですね。

「定位置で要請しているエネルギーがあっても精神的な状態で試合に生かせる、生かせないがあります。それを試合で生かすことができるのは、タン・カイが日々厳しい稽古を課しているからです。キム・ジェウンを相手にビビらず、臆することなく戦っていたからですね。

強そうなのは平田。体力やセンスも平田だろう。では平田はどこでジヒンに遅れを取ったのだろうか

いや、今回のONEを見ているとアジア勢の成長に日本はついていけていない現状が見え隠れしましたね。

平田樹選手に勝ったジヒン・ラズワン、あの素人みたいな構え。

『これは相手にならないわ』と実は思ったんです。そうするとあの詠春拳のような素人構えのジヒンが左右にステップを踏んだ。アレをやられると、ボクシングが本当に身についていなくて、形だけ半身の平田選手の打撃ではジヒンを捕らえることができなくなります。

あの構えで蹴りを使っても、効果の得られないのに繰り返してキャッチされていましたし。組み勝てるなら、そうすれば良い。ただし、投げ勝てても組み勝ててはいなかった。

それもジヒンがあの構えで正面に立っているだけなら、そうはならないです。ただ彼女は左右にステップを踏んだ。アレは何かの武術なのかと思ったほどです。ジヒンはテイクダウンして寝技に行こうというなかで、打撃で勝とうとしていないです。グラップラーが下手にボクシングをすると、組みの圧力が落ちます。組みが強い選手が、組み力を犠牲にしない打撃が必要で」

──それがジヒン・ラズワンにあったということですか。

「ハイ。打撃で平田選手を攻めさせなかったのは、理論的でなく偶然だったかもしれないです。ただし、彼女があの構えをして動いていたのは組むため。平田選手は組まれるのが嫌になり、かといって打撃でもジヒンを捕らえることができなかった。ジヒン、ジヒンの指導者には感心させられましたよ。

結果論ですが、マレーシアの女子選手の方がしっかりとMMAを考えて戦っていた。きっと環境は日本より良くないでしょう。でも、平田選手より自分の組みを犠牲にしない打撃を使っていたんです。陣営としてジヒンの方が、平田選手より優っていた。平田選手はジヒンが嫌がる攻撃をしていなかった。対して、ジヒンは平田選手が嫌がることをやっていました。戦いの基本姿勢がそこには存在していたということです」

──う~ん、非常に興味深い話です。そして色々と考えさせられる。そんななか話をタン・カイに戻しますと──下世話な話ですが、松嶋こよみ選手はタン・カイと戦って勝っていたでしょうか。

「いつだったか、一度オファーがあり鼻の骨が折れていて断ったことがあったと記憶しています。まぁ指導している人間のことなので、色んな事は言いたくないですが──私のMMAを見る姿勢として、ボクシングだけの人と蹴りがある人ということです。2本と4本では、どっちの武器が多いのかと。注意するのも2つと4つでは違います。

だからといってボクシングがデキる選手が、蹴りを入れることで2+2が4になるかというと、これが相当に違います。キックボクシングで2+2ができていてもテイクダウンのあるMMAでは話が違ってくる。キックの打撃がMMAで生きるかといえば、それも別問題で。それがMMAの難しさであり、面白さなんです。

MMAグローブで戦うけど、練習で思い切りぶん殴ることなんてできない。だからMMAは難しいです。ONEでMMAグローブのムエタイを始めた当初、一流のムエタイの選手も戦い方が崩れていましたよね。ただし、今は作り直してMMAグローブ用のムエタイを彼らは見せるようになった。

そうですね、タン・カイやキム・ジェウンがMMAグローブでぶん殴って来る。それを想定して、ジャブ、ジャブ、ジャブっていう戦いができるのか。そこを見て稽古する必要があるということです。MMAとは、そういうことだと思います。とはいってもタン・カイにも弱点はありました」

──あの試合で弱点が見られたのでしょうか。

「ハイ。タン・カイは居着いています」

──居着く……。あっ、キム・ジェウンの攻撃を計っていた。

「そうです。相手の攻撃を見ていた。つまり、居着いていたんです。計るということは、相手の攻撃に自分を合わせてしまっているんです。だから後の先を取れたのですが、キム・ジェウンがナイフを持っているような武器があれば、あの戦いをタン・カイはできないです。

キム・ジェウンが先の先が取れていると、キム・ジェウンが勝てた試合です。タン・カイは後の先を取るのではなく、取ろうとして戦っていたので。つまり試合中のほとんどの時間で取れていなかったことになります。取るために戦っていた。なら、先の先を取っていれば勝てた。キム・ジェウンが数センチ、足の位置をずらしていれば……例えば蹴りを見せていれば、タン・カイは反応するのであの戦い方はできなかった。そうなればキム・ジェウンは先の先が取れていた。そうなっていればタン・カイは受けに回ることになります。受けに回る、それが居着くということです。

この試合ではカウンターが取れたので、後の先が取れたことになります。取れなければ、居着いていた。相手を居着かせるのが、武術の究極の目的であり、そういう戦い方が存在します。数センチの違いであれだけ強いタン・カイをキム・ジェウンは倒す可能性もあった。非常に興味深い試合でした」

The post 【Bu et Sports de combat】武術的な観点で見るMMA。タン・カイ✖キム・ジェウン&ジヒン✖平田樹 first appeared on MMAPLANET.