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【ONE130】ONE X会見第一部。佐藤将光「弁当でいえば漬物」&若松佑弥「集大成をチョット見せて」

【写真】会見第一部に出席した選手とアンディ秦ONE JAPAN社長(C)MMAPLANET

2日(水)、東京渋谷区の渋谷ストリホールで26日(土・現地時間)にシンガポールはカランのシンガポール・インドアセンターで開催されるONE130「ONE X」の記者会見が2部制で行われた。

1部にはダニエラ・ケリーとサブオンリー・グラップリングで対戦することが決まった山口V.V芽生、仙三、高橋遼伍、佐藤将光、平田樹、若松佑弥が出席。シンガポールから澤田龍人、秋元晧貴、マレーシアからジヒン・ラズワン、フロリダからアドリアーノ・モライシュが出席した。

また第2部は青木真也×秋山成勲一戦ようの会見で、スペシャルゲストに須藤元気参議院議員が登壇しONE Xとこの一戦への期待値の高さ、そして格闘技で「世界を明るく元気にしてもらいたい」と話した。


まず1部では秦アンディ英之日本支社社長の挨拶後、各選手が今大会出場に向け、抱負を語った。ここではグラップリングとMMAに出場する選手の意気込みをお届けしたい(※モライシュは音声が届かず、回線が回復した質疑応答の際に改めてコメント)。

山口V.V芽生
「この度はこんな大きな大会に呼んでいただき嬉しく思います。先月、試合をしたばかりなんですけど連戦でこうやってオファーを頂けることは本当に嬉しいことで。本当に感謝しています。

今回はサブミッション・オンリーのグラップリングでの参戦なんですけど、この記念すべき大きな大会で全てのカードが絶対に白熱するでろうという対戦カードになっているんですけど。そのなかでサブミッションだけで呼んでもらえるということは、グラップリングマッチでも十分に魅せられるでしょうという期待をされてのオファーだと思うので、それにしっかりと応えたいと思います」

澤田龍人
「このような記念大会に出場できるのもそうですし、日本人対決ができるのも凄く嬉しく思います。自分自身は2連敗中で後がない状況なので、この試合はしっかりと勝ちたいと思いますし、日本人同士の力を世界中のファンの皆さんに届けたいと思います。もちろん日本のファンの皆さんに熱い試合を届けたいと思います」

仙三
「今回、1月に試合をして。3月にこんな大きな大会に呼んでいただいて凄く嬉しいです。とにかくファンの皆さんに喜んでもらえる試合をしたいと自分は思っているので。最初からガンガンいって。

倒しにいって。勝ち負けもそうですけど、勝ち負け以上に全力で戦って皆さんを楽しませるファイトをして、自分も試合を楽しんでやりたいかなと思っています。全てだしていきたいと思うので応援よろしくお願いします」

高橋遼伍
「今回オファーが早くて、心も体も凄く良い状態で試合に向けてトレーニングを積んで調整できているんで。勝つことは大前提、そこからでどれだけ面白い試合ができるか。

熱い試合ができるかっていうのが重要やと思うので、勝ちもボーナスも全部取りたいと思います。さっきカーフキックといえばこの人と紹介してもらったんですけど、これまで対戦相手の筋肉をぶっ壊してきたし、骨も折ったこともあるので今回はアキレス腱切りたいですね。いつも通り、解体ショーしてくるんで楽しみにしてください」

佐藤将光
「ONE Xという錚々たるメンバーのなかで試合をさせてもらうことになったんですけど、そういうメインの人達がいて僕なんかは脇役だと思っています。

自分がメインになりたいという気持ちはなくて、弁当でいえば漬物。生態系でいえば、別にライオンじゃなくて生き残っていければ良いので思っているんで、自分らしく自分の試合をして、僕の試合を楽しみにしてくれる人に届けられる試合を精いっぱいできれば良いかなと思っています。以上です」

平田樹
「GPは欠場になっちゃったんですけど、復帰戦でこういう大きな試合に出られることは凄い楽しみでもあるし、今回は観客もたくさんいるので楽しみに待っていた人達のためにも、自分のためにも、皆のためにもいつも通り派手な試合をして、自分らしさを出す試合にしたいと思っています」

若松佑弥
「今回、初のONEのタイトルということで、自分が求めていた止めなのでチャンピオンベルトっていうのは。今まで生きて来た集大成をチョット見せていきたいと思って。

かつ本当に狩りにいくような。相手を殺しに行くような勢いでいくので皆さん、楽しみにしてください。絶対にチャンピオンになります」

ジヒン・ラズワン
「ハロー・エブリワン。回線が繋がらなかったことゴメンナサイ。ONE XというONE10周年記念大会に出られて嬉しいわ。楽しみたいと思っている」

アドリアーノ・モライシュ
「長くて、長くて、長い夜だから僕は色々と多くの動きを見せたいと考えている。僕のカポエイラを見せたいし、テイクダウンにもトライする。テコンドー、空手スタイルがトップポテンシャルであることも見せたい。どの局面でも、ウェルラウンドに戦う。試合が待ち切れないよ」

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Column MMA MMAPLANET ONE ONE127   アナトリ―・マリキン ウ・ソンフン グスタボ・バラルト ジヒン・ラズワン ジョン・リネケル ダニエル・ウィリアムス ティオル・タン デェダムロン・ソーアミュアイシルチョーク ビビアーノ・フェルナンデス ビー・ニューイェン ヨッカイカー・フェアテックス リン・ホーチン 猿田洋祐

【ONE127】試合結果 マリキン暫定王者に。VV芽生、不可解判定負け。デェダムロンは現役引退 

【写真】ウィリアムスに敗れたデェダムロンは、引退を発表した。お疲れさまでした!!(C)ONE

2月11日(金・現地時間)、シンガポールのシンガポール・インドアスタジアムでONE127「Bad Blood」が開催された。

メインの世界バンタム級選手権試合=ビビアーノ・フェルナンデス×ジョン・リネケル、日本から出場予定だった猿田洋祐×グスタボ・バラルト戦がコロナの影響で中止となった波乱の大会。

メインのONE暫定世界ヘビー級王座決定戦ではアナトリ―・マリキンが、キリル・グリシェンコを下し、ダブルボーナスで10万ドルも獲得──正規王者アージャン・ブラーとの対戦をアピールした。

山口V.V芽生はジヒン・ラズワンに右を当て、ぐらつかせる場面を創り、テイクダウン&ポジションでも優位に立っていたが、ジャッジは2人はローとジャブのワズワンを支持。ONEのジャッジは、とにかく打撃を出せば良いという判断をしているかのような結果となった。

フライ級では韓国のウ・ソンフンが、ヨッカイカー・フェアテックスを秒殺KO、ストロー級でもダニエル・ウィリアムスが初代ONE世界ストロー級王者デェダムロン・ソーアミュアイシルチョークをボディショットでKOした。

パフォーマンス・ボーナス=アナトリ―・マリキン、ジョナサン・ハガティー、ウ・ソンフン

ONE127「Bad Blood」
<ONE暫定世界ヘビー級(※102.01キロ)王座決定戦/5分5R>
○アナトリ―・マリキン(ロシア)2R3分42秒
KO
×キリル・グリシェンコ(ベラルーシ)
<ムエタイ・フライ級/3分3R>
○ジョナサン・ハガティー(英国)3R
判定
×モンコルペット・ペッティンディーアカデミー(タイ)
<バンタム級(※65.8キロ)/5分3R>
○チェン・ルイ(中国)3R
判定
×マーク・アベラルド(ニュージーランド)
<53.5キロ契約/5分3R>
○ジヒン・ラズワン(マレーシア)3R
判定
詳細はコチラ
×山口V.V芽生(日本)
<フライ級(※61.2キロ)/5分3R>
○ウ・ソンフン(韓国)1R0分18秒
KO
詳細はコチラ
×ヨッカイカー・フェアテックス(タイ)
<ストロー級(※56.7キロ)/5分3R>
○ダニエル・ウィリアムス(豪州)2R1分35秒
KO
詳細はコチラ
×デェダムロン・ソーアミュアイシルチョーク(タイ)
<ヘビー級(※102.01キロ)/5分3R>
○ダスティン・ジェインソン(カナダ)3R
判定
×ウゴ・クーニャ(ブラジル)
<女子アトム級(※52.2キロ)/5分3R>
○リン・ホーチン(中国)3R
判定
×ビー・ニューイェン(米国)
<ヘビー級(※102.01キロ)/5分3R>
○オーディー・ディレイニー(米国)1R1分06秒
ショルダーロック
×トーマス・ナルモ(ノルウェー)
<バンタム級(※65.8キロ)/5分3R>
─スノト(タイ)NC
─ティオル・タン(米国)


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F1 Fairtex MMA MMAPLANET ONE ONE Championship ONE127   ウ・ソンフン ジヒン・ラズワン ダニエル・ウィリアムス ビー・ニューイェン ヨッカイカー・フェアテックス リン・ホーチン

『ONE: Bad Blood』試合結果/ハイライト動画

【ONE】ヘビー級暫定世界王者は“とにかく明るい”マリキンがKO戴冠! ムエタイ フライ級ハガティーがモンコルペット降す、緊急参戦の山口V.V芽生、ラズワンにまさかの判定負け(ゴング格闘技)
▼メインイベント ONEヘビー級暫定世界王者決定戦 5分5R
〇アナトリー・マリキン(ロシア)
[2R 3分42秒 KO] ※右フックのダブル
×キリル・グリシェンコ(ベラルーシ)

▼ムエタイ フライ級 3分3R
〇ジョナサン・ハガティー(英国)
[判定3-0]
×モンコルペット・ペッティンディーアカデミー(タイ)

▼バンタム級 5分3R
〇チェン・ルイ(中国)
[判定3-0]
×マーク・アベラルド(ニュージーランド)

▼ONE女子アトム級 5分3R
〇ジヒン・ラズワン(マレーシア)
[判定3-0]
×山口芽生(日本)

▼フライ級 5分3R
〇ウ・ソンフン(韓国)
[1R 0分18秒 KO]
×ヨッカイカー・フェアテックス(タイ)

▼ストロー級 5分3R
〇ダニエル・ウィリアムス(豪州)
[2R 1分35秒 KO]
×デェダムロン・ソー・アミュアイシルチョーク(タイ)

▼ヘビー級 5分3R
〇ダスティン・ジョインソン(カナダ)
[判定2-1]
×ウーゴ・クンヤ(ブラジル)

▼アトム級 5分3R
〇リン・ホーチン(中国)
[判定3-0]
×ビー・ニューイェン(米国)

▼ヘビー級 5分3R
〇オーディ・デラニー(米国)
[1R 1分06秒 ショルダーロック]
×トーマス・ナーモ(ノルウェイ)

▼バンタム級 5分3R
-スノト(インドネシア)
[ノーコンテスト] ※ローブロー
-ティアル・サン(米国)


【ONE127】世界最高峰ONEストロー級に豪州からウィリアムス見参。デェダムロンを右ボディでKO(MMAPLANET)

【ONE127】フライ級には韓国からウ・ソンフン参上。ヨッカイカーを18秒KOし、$5万ボーナス獲得(MMAPLANET)

【ONE127】これはもう無理。ホラーでもない、笑えないC級のコメディ。V.V芽生が意味不明の判定負け(MMAPLANET)

 ONE Championshipが2月11日にシンガポール・インドアスタジアムで開催した『ONE: Bad Blood』の試合結果。メインイベントのヘビー級暫定王座決定戦はアナトリー・マリキンがキリル・グリシェンコに2R KO勝ちし王座戴冠。V.V.Meiこと山口芽生はジヒン・ラズワンに不可解な判定負けを喫しています。


 山口芽生もこんなコメントをしています。


 アナトリー・マリキンが10万ドル、ウ・ソンフンとジョナサン・ハガティーが5万ドルのボーナスを獲得しています。


 アナトリー・マリキン vs. キリル・グリシェンコ ハイライト動画。


 ウ・ソンフン vs. ヨッカイカー・フェアテックス ハイライト動画。続きを読む・・・
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MMA MMAPLANET ONE ONE127 ジヒン・ラズワン

【ONE127】これはもう無理。ホラーでもない、笑えないC級のコメディ。V.V芽生が意味不明の判定負け

<53.5キロ契約/5分3R>
ジヒン・ラズワン(マレーシア)
Def.3-0
山口V.V芽生(日本)

V.V芽生のパンチを叩いて、ローを入れるラズワンが右ローを蹴る。右を当てたV.V芽生はローにワンツーも、ラズワンがバックステップでかわす。フットワークに成長の跡が見えるラズワンは、左ローを続ける。V.V芽生は右をヒットさせ、前に出る。ジャブを入れたラズワンが左右のロー、ジャブを伸ばす。蹴り足を捌いてワンツーを入れたラズワンだが、直後に組んだV.V芽生がテイクダウンを決める。V.V芽生はハーフで殴り、パスの圧を強める。

パスガードを決めたV.V芽生が、サイドで抑える。ラズワンがハーフに戻すが、スクランブルには持ち込めない。残り30秒でスクランブルから立ち上がったラズワン、V.V芽生はギロチンはセットできなかったが、ケージに押し込んで初回を終えた。

2R、ジャブに右を合わせたV.V芽生が、真っすぐ下がったラズワンに右を再度ヒットさせる。クリンチの攻防になり、ケージへ押し込んだラズワンがバックを伺う。胸を合わせ、逆に押し込んだV.V芽生のシングルを、ラズワンがキムラで切り返しスクランブルに。V.V芽生がケージにラズワンを押し込むが、ギロチンを狙われ後方に強引にテイクダウンする。

すぐに立ち上がったラズワンをケージに押し込んだV.V芽生がシングル、差し替えられて離れる。V.V芽生は右から左を振るい、ラズワンのローにもパンチで勝負に出る。蹴られようが、殴られようが前に出るV.V芽生は、空振りしても前進。その前進に首相撲のラズワンだが、構わずV.V芽生がケージの押し込む。ポジションを3度、4度と入れ替えて時間に。

最終回、すぐに右を振るったV.V芽生は、ジャブとローに対し右を伸ばす。組んでケージにラズワンを押し込み、ギロチンを防いだV.V芽生が胸を合わせる。ヒザを蹴り合い、左腕を差したV.V芽生は、シングルを狙う。切られて離れたV.V芽生が、即組んでテイクダウン。ラズワンのギロチンを潰し、ハイガードも担いでいく。残り90秒、蹴り上げから足首を掴まれたラズワンは、V.V芽生がバランスを崩すとスタンドへ戻る。

金網に押し込まれながら、体を入れ替えたV.V芽生は再び押し込まれるが、しっかりと時間を使っている。最後は押し込み返したV.V芽生は、シングルを仕掛けてタイムアップを迎え3-0の判定勝ちを手にした──と思いきや、ジャッジはラズワンを支持。

呆れたような笑顔を見せたV.V芽生。これはもう、無理。この試合展開でラズワンが勝てるのなら、最初から勝者を決めておけば良い。ホラーにもならない、笑えないC級のコメディ映画だ。


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MMA ONE   ジヒン・ラズワン ビビアーノ・フェルナンデス 長谷川賢

【ONE】速報中!ONE: BAD BLOOD V.V Mei×ジヒン・ラズワン

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今日はONE: BAD BLOOD。シンガポールで開催される大会に猿田祐介や長谷川賢、ビビアーノ・フェルナンデスが出場する予定でしたが残念ながら相次いで試合が中止。悪いことは重なってしまうものです。そんな中、日本からはONEの常連V.V Meiが参戦。試合はリードカードからメインカードに昇格してジヒン・ラズワンと対戦します。欠場ラッシュの中、光る試合を見せる事が出来るか。今宵はこの試合を中心に電波と充電の続く限り速報します。乱筆乱文にはご容赦くださいませ。


【第7試合 MMA 女子アトム級】
×V.V Mei
(判定0-3)
○ジヒン・ラズワン
1R、近い距離での立ち上がり。間合いを詰めるMeiに対してラズワンはインローを放って手数を稼ぐ。時間が経過するとMeiのミドルを掴んだラズワン。しかし逆にMeiもラズワンの蹴りを掴んでそのまま押し倒してテイクダウンに成功。ポジションを固めつつパスガードに成功。サイドを奪うがラズワンは立ち上がってラウンドを終えた。
2R、開始直後から間合いを詰めるMei。すると右フックがクリーンヒット。そのまま胴タックルでケージに押し込む。耐えるラズワンに対して一度はテイクダウンしたものの、ラズワンはすぐに立ち上がる。すると逆にMeiの首を抱えてスタンドでコントロールするのはラズワン。Meiは嫌がる表情を見せるが脱出。終盤はケージ際で差し合いが続いてラウンド終了。
3R、スタンドのパンチの交差からMeiが胴タックルでケージに押し込む。しかしラズワンの腰は重い。しばらく差し合いが続く重厚な展開。残り2分が迫ったところでMeiがついにテイクダウン。ラズワンは下から足を効かせて三角を狙う。さらに蹴り上げで脱出に成功。またもスタンドで差し合い。押し込むのはラズワン。膠着したまま試合終了。微妙な判定はラズワンに軍配。うーむ。。。打撃の有効打を取ったか。。MeiはこれでONE3連敗。。。
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【Special】月刊、大沢ケンジのこの一番:1月:ケイター✖チカゼからの上久保周哉×ウォーセン

【写真】結果で期待値を上げてきた。立派なプロフェッショナルだ (C) ONE

過去1カ月に行われたMMAの試合からJ-MMA界の論客3名が気になった試合をピックアップして語る当企画。

背景、技術、格闘技観を通して、MMAを愉しみたい。3人の論客から、大沢ケンジ氏が選んだ2022 年1月の一番は15日に行われたカルヴィン・ケイター×ギガ・チカゼ戦からの──14日のONE125「で行われた上久保周哉×トロイ・ウォーセンについて語らおう。

<月刊、大沢ケンジのこの一番:1月:ケイターラ✖チカゼはコチラから>


──おお!! カルヴィン・ケイター×ギガ・チカゼ戦から急にシフトチェンジして、上久保周哉選手とトロイ・ウォーセンの試合ですか。

「ハイ。だって上久保選手、めっちゃ良くなかったですか」

──素晴らしかったです。

「上久保選手の試合を見て四の字フックの外し方とか、あとバックから足を一本フックしての片方の足を伸ばして相手の足を制する形……僕らはシングルロックと呼ぶようにしているんですけど、バックに回られて厳しい態勢になった時の解除の仕方が、もう目から鱗でした。

トロイ・ウォーセンが強かったからこそ、上久保選手の凄さが伝わってきました。解説をしていて、バックを取られてもエスケープしたところを見て、『あっ、もう行けるな。大丈夫だな』と分かりました。

それこそ上久保選手の組み技って、自分のペースでマラソンを走っているから最後まで疲れない。もう少し無理して、力を使えばポジションを明確に取れるという時も動かないです。ずっと自分のペースを守る。多少動けばいけるけど、いかずに相手を動かせる」

──まさに永久寝技地獄だと。

「そうするためにペースを守っている。途轍もないことをしていますよ。ウォーセンを相手にアレをやる。ペースを変えずにあれができるのは、本当に自信があるから。自信があるということは、度胸と同じですからね」

──大沢さんのなかで上久保選手評がグンと上がりましたね。

「リネケルだっていけるんじゃないかと。いや、分からないですよ……打撃でボコられる可能性は全然あります。だけど片足にしがみつけばなんとかなるんじゃないかと。足を止めて前に出てくる相手だと、しがみつくことはできるだろうし。

そこから上久保のやりたいところに持ち込めば……しがみつくことができればイケるんじゃないかと思って。ウォーセン相手にアレができるなら、リネケルもイケる。そう思いましたね」

──今回が契約の最終試合。契約を更新するのか、新天地を求めるのか気になる上久保選手です。

「どうなるんでしょうね。UFCのバンタム級はもう強烈な階級ですけど、上久保選手がチャレンジするのも見たいですよね」

──そこだと思うんです、プロに必要なのは。第3者に『見たい』と期待されること。上久保選手は大沢さんがUFCで戦うところを見たいと期待されるようになった、それがプロの価値ではないかと。

「片足を掴めば、あの異常な世界でも何かできるのかもしれない。そう思っちゃいますよね。僕は正直、上久保選手を軽視していたところがありました。でも、もう違います。UFC……その前にリネケルをやっつけるところが見たいですね。

上久保選手ってボスを倒さずに、次の面にいくっていうパターンだったじゃないですか(笑)。アマ、パンクラス、ONEときて。ここで更新せずにステップアップすれば、ボスを倒さずに上に行っちゃっているぞ、って」

──パンクラスからONEに戦場を移したのも色々な背景がありましたし、海外でより良い条件で戦えるなら良いじゃないですか。

「でも、ONEではしっかりとボスを倒していけよって」

──そうすると契約で縛られてしまうじゃないですか。UFCを目指しているなら、チャンスさえあればここでダイブして然りで。そうでなくてもUFCを目指すなら、契約で縛られない場所を選択するのもありかと思います。

「これは僕の感覚ですけど、人知れず戦っていると何人かにしか評価されない。そんな人生って可哀そうな気がして。上久保選手が北米のLFAとかにいったとして……やったことは凄くても、何人に評価されるんだって。それだったらONEのように評価されるところ、勝った時に皆が神輿を担いでくれるところで戦った方が今後の人生にプラスになるんじゃないかと思います」

──でも、あの試合でパフォーマンスのボーナスがもらえなかったですよ。そういう場所だと考えられないですか。

「それでも勝てばタイトル戦に手が届くし。僕はONEでタイトルを取って、次に進んで行って欲しいですけどね」

──つまり、それだけの期待される存在になったということですね。

「今回の試合は本当に皆に見てほしいし、知ってもらいたいです。グラップリングで支配する試合で、上久保選手は殴られることへの耐久性もありそうです。長所がはっきりしていて、そこをしつこく全うできる。返されても、取り返す。自分のペースでない時も粘ることができるので楽しみです。

組むなら上等だって感じで、自分の強いところをぶつけて。切られても、どんどん出て泥臭いことができます。だからこそ、リネケルは上久保選手の攻撃を切れないのではないかと。最初は力で切れそうなところまでいっても、上久保選手がチューイングガムみたいひっついて。切っても、切りきれない。それを繰り返しているうちに、下になる。そんな感じになれるんじゃないかなって……期待しています」

──ではそのリネケルがビビアーノ・フェルナンデスに挑戦する試合がどうなるのか。

「そこですよ。40歳で2年以上も試合をしていないビビアーノに対し、リネケルはコンスタントに試合をしてきてUFCで組みの強い選手とも戦ってきました。

そうやって考えると、ビビアーノの寝技は……いやぁ、やっぱり上手いですね。ただ上久保選手と違って、自分からどんどん動くから疲れる可能性もありますよね。上久保選手は穴を掘って、落ちるのを待っていますが、ビビアーノは自分から落としにいくので、自分で穴に落ちることもある。

リネケルに対しては、ビビアーノよりも上久保選手の方が組みの相性が良いかと思います。ビビアーノはスパッと切れ味の鋭い日本刀で、上久保選手は折れない棍棒で、ずっと叩きつけるような。海辺でも錆びない耐久性があるから、ずっと勝負できますからね。いや上久保選手、良いですよ」

■放送予定
2月11日(金・日本時間)
午後7時00分~ ABEMA格闘チャンネル
午後7時00分~ONE Super App

■対戦カード

<ONE暫定キックボクシング・ヘビー級王座決定戦/3分5R>
アナトリ―・マリキン(ロシア)
キリル・グリシェンコ(ベラルーシ)

<ムエタイ・フライ級/5分3R>
ジョナサン・ハガティー(英国)
モンコルペット・ペッティンディーアカデミー(タイ)

<バンタム級(※65.8キロ)/5分3R>
チェン・ルイ(中国)
マーク・アベラルド(ニュージーランド)

<53.5キロ契約/3分3R>
山口V.V芽生(日本)
ジヒン・ラズワン(マレーシア)

<フライ級(※61.2キロ)/5分3R>
ヨッカイカー・フェアテックス(タイ)
ウ・ソンフン(韓国)

<ストロー級(※56.7キロ)/5分3R>
デェダムロン・ソーアミュアイシルチョーク(タイ)
ダニエル・ウィリアムス(豪州)

<ヘビー級(※65.8キロ)/5分3R>
ダスティン・ジェインソン(カナダ)
ウゴ・クーニャ(ブラジル)

<女子アトム級(※52.2キロ)/5分3R>
リン・ホーチン(中国)
ビー・ニューイェン(米国)

<ヘビー級(※102.01キロ)/5分3R>
トーマス・ナルモ(ノルウェー)
オーディー・ディレイニー(米国)

<バンタム級(※65.8キロ)/5分3R>
スノト(タイ)
ティオル・タン(米国)

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ABEMA MMA MMAPLANET ONE ONE127 キック グスタボ・バラルト ジヒン・ラズワン ジョン・リネケル チャンネル ティオル・タン デェダムロン・ソーアミュアイシルチョーク ビビアーノ・フェルナンデス ビー・ニューイェン ボクシング ヨッカイカー・フェアテックス リン・ホーチン 猿田洋祐

【ONE127】あぁ猿田洋祐×グスタボ・バラルトもコロナで中止に。V.V芽生✖ラズワンがメインカードに

【写真】しょうがない。何度も書き記すが、社会事象。あるいは雪が降るのと同じ自然の摂理 (C)TSP

明日11日(金・現地時間)にシンガポールはカランのシンガポール・インドアスタジアムで開催されるONE127「Bad Blood」で組まれていたストロー級戦=猿田洋祐×グスタボ・バラルト戦が中止となったことがONEから発表された。

メインのONE世界バンタム級選手権試合=ビビアーノ・フェルナンデス×ジョン・リネケルに続き、MMAファンが楽しみにしていた試合がなくなった。ONEの発表によると、COVID19の健康安全プロトコルにより対戦がなくなったとのこと。このカードに関しては、非公式及び未確認情報ではあるが猿田が検査で陽性結果が出たという報は現場レベルで伝わって来ていた。

リネケルと同様に出国&搭乗時点では陰性、そして現地で陽性になったわけだが、猿田に症状はなく擬陽性の可能性もあるということで、予定されたように繰り返し検査は行われ、最終結果が今夜出され陽性→中止に至ったと思われる。

猿田自身がSNSで、最後まで調整していたと綴っているように体調的には全く問題なく、本人も落胆していることだろう。加えて発表が猿田個人の陽性ということではなかったため、セコンドを含めバラルト陣営も何かが起こっていたかもしれない。

なおメインの世界戦、猿田の試合がなくなったことで山口V.V芽生とジヒン・ラズワンの一戦がメインカードに昇格している。




■放送予定
2月11日(金・日本時間)
午後7時00分~ ABEMA格闘チャンネル
午後7時00分~ONE Super App

■対戦カード

<ONE暫定キックボクシング・ヘビー級王座決定戦/3分5R>
アナトリ―・マリキン(ロシア)
キリル・グリシェンコ(ベラルーシ)

<ムエタイ・フライ級/5分3R>
ジョナサン・ハガティー(英国)
モンコルペット・ペッティンディーアカデミー(タイ)

<バンタム級(※65.8キロ)/5分3R>
チェン・ルイ(中国)
マーク・アベラルド(ニュージーランド)

<53.5キロ契約/5分3R>
山口V.V芽生(日本)
ジヒン・ラズワン(マレーシア)

<フライ級(※61.2キロ)/5分3R>
ヨッカイカー・フェアテックス(タイ)
ウ・ソンフン(韓国)

<ストロー級(※56.7キロ)/5分3R>
デェダムロン・ソーアミュアイシルチョーク(タイ)
ダニエル・ウィリアムス(豪州)

<ヘビー級(※65.8キロ)/5分3R>
ダスティン・ジェインソン(カナダ)
ウゴ・クーニャ(ブラジル)

<女子アトム級(※52.2キロ)/5分3R>
リン・ホーチン(中国)
ビー・ニューイェン(米国)

<ヘビー級(※102.01キロ)/5分3R>
トーマス・ナルモ(ノルウェー)
オーディー・ディレイニー(米国)

<バンタム級(※65.8キロ)/5分3R>
スノト(タイ)
ティオル・タン(米国)

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【ONE127】堀口恭司曰くプレイボーイ=身長150センチの猛者、グスタボ・バラルト「楽しみ」

【写真】ラテンなムードいっぱいのバラルト。強くて、明るいファイターだ (C)MMAPLANET

11日(金・現地時間)、シンガポールはカランのシンガポール・インドアスタジアムで行われるONE127「 Bad Blood」で、グスタボ・バラルトが猿田洋祐と対戦する。

ロンドン五輪のグレコローマンレスリングにキューバ代表として出場、MMAに転向しフロリダに移住したバラルトはTitan FCからアジアに目を向け、2019年4月からONEで戦うようになった。

しかし思いもしない3連敗を喫し、崖っぷちの状態で昨年7月に澤田龍人と対戦しサークルケージ初勝利を挙げている。ポテンシャルの高さは間違いない。その実力が、ATT移籍によってようやく発揮し始めた。堀口恭司が『プレイボーイ』と呼ぶ──身長150センチの実力者バラルトにインタビューを試みた。


──インタビューの機会を設けていただき、ありがとうございます。ムーチョス・グラシアス。

「アリガト、アリガト」

──猿田選手と金曜日に戦いますが、今の気持ちを教えてください。

「今回の試合は、楽しみでならないよ」

──Titan FC時代からグスタボの試合のフォローさせてもらっていましたが、まさかONEに来て3連敗をするとは思ってもいなかったです。

「最初の試合と2試合目は、僕に裁定がつかなったけど負けたとは思っていない。3試合目にKO負けた時は、個人的に色々な問題を抱えていた時期で、それが影響して自分に負けてしまったんだ」

──澤田龍人選手との試合で、ようやく結果が出たのですが、動きも思い切りの良さだけでなく抑えるべきところで抑えるファイトができていたように感じます。

「心機一転、新たな環境で試合に臨むことができたのが一番大きかった。個人的な問題も解説し、僕の体格にあった強い選手が多くいるATTに移籍したんだ。ONE世界フライ級王者のアドリアーノ・モライシュ、RIZINチャンピオンのキョージ・ホリグチ、UFCのアレッシャンドリ・パントージャという素晴らしいチームメイトと、しっかりとトレーニングをして、あの試合に臨んだ。成長していたし、力強いファイトができたと思う」

──堀口選手ともチームメイトなのですね。

これがバラルトの普段着?!

「キョージとは、とても仲が良いよ。

僕は結構、おしゃれに着飾るのが好きでヘアスタイルや服装も色々と拘りを持っているんだ。そうしたらキョージはいつも『プレイボーイみたいだ。それでマイアミに遊びに行くのか』ってからかってくるんだよ(笑)。ホントにキョージとは良い練習をさせてもらっているよ。

ATTではマイク・ブラウンが練習の段階から、しっかりと試合に向けて調整してくれる。それとレスリングコーチのスティーブ・モッコにも凄く助けてもらっているよ。さっきも言ったように軽量級の強い選手が多くて、凄く良いスパーリングができる。皆、やる気に満ちていて良い影響を受けまくっているんだ。

MMAのチャンピオンがいて、ボクシングではボクシングのチャンピオンレベルのスキルを持つ選手、レスリングのチャンピオン、素晴らしい空手ファイターが互いに背中を押し合っているから吸収することが多い。ATTに移籍して、本当に良かったよ」

──そのようななかで戦う猿田選手の印象を教えてください。

「強い選手だし。気持ちの入った試合をするよね。ヨースケ・サルタと戦えることが、凄く楽しみなんだ。エキサイティングな試合になることは間違いないよ。サルタのグラップリングの技術力は相当高い。でも僕も五輪レスラーだからね、負けないよ。凄く興味深い攻防になるだろうね」

──多くのファイターが長身でリーチがあればアドバンテージだという選手が多いです。逆にグスタボは、どの体格が武器になるのではないでしょうか。

「その通りだよ。僕のようなサイズの練習相手はいないことが多いからね。背が低いからこそ、コンパクトに力強い動きができると思っている。僕のコンパクトさが、パワーのあるパンチを生んでいるんだよ」

──戦車のようですね。

「アハハハ。アリガト。アリガト」

──ONEのストロー級はこの階級では他に比肩することがない、グローバルな戦いの場になっています。そのような場所で戦うことをどのように思っていますか。

「そうなんだ、だからONEで戦う理由だといっても過言でないよ。この体重で試合が組まれるプロモーションは多くない。結果、強い選手が世界から集まっている。ただ、僕としてはONEでストロー級王座を取ると、次はフライ級王座を狙うつもりだ。ストロー級と同様にフライ級でも活躍できると信じているよ」

■放送予定
2月11日(金・日本時間)
午後7時00分~ ABEMA格闘チャンネル
午後7時00分~ONE Super App

■ ONE127対戦カード

<ONE世界バンタム級(※65.8キロ)選手権試合/5分5R>
[王者]ビビアーノ・フェルナンデス(ブラジル)
[挑戦者]ジョン・リネケル(ブラジル)

<ONE暫定キックボクシング・ヘビー級王座決定戦/3分5R>
アナトリ―・マリキン(ロシア)
キリル・グリシェンコ(ベラルーシ)

<ムエタイ・フライ級/5分3R>
ジョナサン・ハガティー(英国)
モンコルペット・ペッティンディーアカデミー(タイ)

<ストロー級(※56.7キロ)/5分3R>
猿田洋祐(日本)
グスタボ・バラルト(キューバ)

<バンタム級(※65.8キロ)/5分3R>
チェン・ルイ(中国)
マーク・アベラルド(ニュージーランド)

<ストロー級(※56.7キロ)/5分3R>
デェダムロン・ソーアミュアイシルチョーク(タイ)
ダニエル・ウィリアムス(豪州)

<フライ級(※61.2キロ)/5分3R>
ヨッカイカー・フェアテックス(タイ)
ウ・ソンフン(韓国)

<53.5キロ契約/3分3R>
山口V.V芽生(日本)
ジヒン・ラズワン(マレーシア)

<ヘビー級(※65.8キロ)/5分3R>
ダスティン・ジェインソン(カナダ)
ウゴ・クーニャ(ブラジル)

<女子アトム級(※52.2キロ)/5分3R>
リン・ホーチン(中国)
ビー・ニューイェン(米国)

<ヘビー級(※102.01キロ)/5分3R>
トーマス・ナルモ(ノルウェー)
オーディー・ディレイニー(米国)

<ヘビー級(※102.01キロ)/5分3R>
ダスティン・ジェインソン(カナダ)
ウゴ・クーニャ(ブラジル)

<バンタム級(※65.8キロ)/5分3R>
スノト(タイ)
ティオル・タン(米国)

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【ONE127】12日前のオファー、ジヒン・ラズワン戦へ。山口V.V芽生「喧嘩。今回はスポーツじゃない」

【写真】ラズワンの話になると、既に喧嘩モードっぽくもあったV.V芽生 (C)TSP

11日(金・現地時間)、シンガポールはカランのシンガポール・インドアスタジアムでONE127「 Bad Blood」が開催され、山口V.V芽生が12日前のオファーを受けてジヒン・ラズワンと対戦する。

デニス・ザンボアンガ、ジュリー・メザバルバを相手に2連敗中のV.V芽生はショートノーティスで試合に対して、「喧嘩だ」と言い放った。


──4日前の月曜日、都内某所でリングサイド・アナウンサーをしている芽生選手を目にしたような気がしたのですが(※取材は2月2日に行われた)。あの時は、ジヒンと戦うことは決まっていたのですか。

「あの時……ちょうど、行きの車のなかで決まりました。日曜日にオファーがあって、もともとは3月に試合ができないかリクエストを掛けていたので、その契約書が届いたと思いました。そうしたら2月11日だから、『これ、日付間違えていますね』ってことで、確認を取ってもらったんです(笑)」

──そうしたら間違いでなかったと。打診でなく、いきなり契約書が届いたのですね(笑)。

「ハイ、突然届いたので日付が違うと思ったんですよ(笑)。でも、日付が間違っていないことが分かったので、直ぐに『やります』と返事をしました」

──3月に戦うつもりだったとすれば、対戦相手がジヒンだとは思っていなかったのではないですか。

「そうですね。3月だと他の選手での話できていて、私はすぐにやると言っていましたけど、そこから返答はなくて……。結果、この試合の連絡が来ました」

──なんとも……それでも、12日後の試合を即答で受けたと。

「最初は 3月や2月25日の大会で試合がしたくて、そこを視野に入れて練習をしていたので、キャッチウェイトだったら出ますということは伝えていました」

──53.5キロという数字は?

「切りが良いので(笑)。あんまり考えていなかったです。水抜きが必要ない体重で戦いたいと思いました」

──なるほど、キャッチウェイトの体重が56キロに近いぐらいだと、体重を落とすよりも練習をしたいということで心配するところなのですが、1.3キロ上乗せだと練習をしてきていたはずだと安心できました。

「そうですね、普段から体重を増やし過ぎないように気をつけています。正月で少し増えましたけど(笑)、55キロはいかないようにしています。あまりオン・オフで体重が変わるようにしたくなくて、動きやすい体重にしています。もっと絞って筋量や動けるパワーをつけたいという希望もあるので」

──このタイミングで受けた試合。ジヒン・ラズワンの印象を教えてください。下の選手で、猫のヘッドホンをして可愛い子ちゃんキャラなのかと。

「あんまり油断せず、フィジカルでバンバン来るぐらいの気持ちでいます」

──フィジカルが強いという風に捉えているのですか。

「そういう風にしています。インスタとか見ても、体は割りと大きいので」

──相手との比較ではなくて、自身の感覚として体力が落ちてきたと感じることはありますか。

「年齢を重ねることでフィジカルが落ちることもあるでしょうし、超越することもあると思っています。実際に一緒に練習している重鎮たちは、そういうことはどうでも良いというスタンスで戦っていますし。『年を取って、どうなのか?』って疑問を持たれていて、勢いで勝てるのが格闘技の面白いところだと思うんですよね。だから、そういう風に思われるパフォーマンスを見せることができたら、面白いかなって思います」

──私の一番付き合いの長い異性は家内になるのですが、当然一般人ですし体を鍛えているわけでもない。体の不具合は多くなっています。ただし、人間としての強さはどんどん増しているなと感じます。芽生選手もそういうところはないですか。

「ありますね(笑)。どんどん図太くなっていますね。でも、自分よりも年上の方々と付き合っているともっと凄いので。あのう……本当に良い意味で見習っています」

──その年上の方々から『山口芽生はすぐにこっちを年長者として、自分は世代が違うと強調する』というクレームを頂いたことがあります(笑)。

「アハハハハハ。だって私は下ですから(笑)」

──女子MMAが見向きもされなかった時代からやってきたという自負は、素晴らしいと思います。ただし、実際に若い力は台頭しています。自負だけでは勝てないなか、芽生選手自身の成長をどのように感じていますか。

「自分の良さを出すために、色々と新しいことにトライしてきました。そうするとバランスが崩れたりしたことがあって、そこを見直してきました。その部分に関しては、かなり調整できつつあると思います。

それにフィジカルはそんなに心配したことはないです。だからそこよりも、テクニックを身につけたり、外国人特有のダイナミックな動きに負けない戦い方をすることが、フィジカルだけでなくメンタルも含めて必要だと思って。そこをいつも意識してやってきました」

──外国人選手特有のダイナミックな動きとは、実際に戦ってどういう点なのですか。

「雑なんですけど、動きが大きくて持っていかれてしまう。そういうところですね」

──それはデニス・ザンボアンガ戦、ジュリー・メザバルバ戦でも見られましたね。

「ハイ。だからテイクダウンを狙った時も、一度組むと放したくなくなってしまうんです。でも今回はそうじゃなくて一度離れて打ち合ってから、また組みつくとか展開を積極的に創ろうと思います。フィジカルやテクニックだけに頼るのではない、バランスを取ったMMAを戦いたいと思います」

──いきなり試合モードにすることは、心身共に可能でしたか。

「喧嘩です。今回はスポーツじゃないです。私、喧嘩したことないんです。でも、常に喧嘩をしたいとか、乱闘したいっていう気持ちがあって」

──そうなのですか! 意外です。

「ありますよ。ソフトボールをやっていた時とか、相手チームと乱闘したいなって常に思っていました。そういう抑えてきた気持ちを出すチャンスです」

──つまり受けた時点で、臨戦態勢なわけですね。

「逆をいえば、何があっても怖くない。めっちゃ準備してきて、途中でスタミナが切れましたとかって嫌ですけど。10日だから、別に良いでしょって。良い感じに吹っ切れています」

──気持ちは喧嘩でも、MMAとしてジヒンのどういうところに気をつけないといけないと思っていますか。

「さっきも言いましたけど、フィジカルと下からの寝技に気を付ける。でも、積極的に攻めたいと思っています」

──ジヒンにインタビューをした時に、立ち技でも自分にアドバンテージがあると言っていました。

「ホントですか。なるほど、そこは見せてもらいしょう。なんか頭が良さそうで、良くないですね。まぁ、必ず勝ちをもぎ取ります」

■放送予定
2月11日(金・日本時間)
午後7時00分~ ABEMA格闘チャンネル
午後7時00分~ONE Super App

■ ONE127対戦カード

<ONE世界バンタム級(※65.8キロ)選手権試合/5分5R>
[王者]ビビアーノ・フェルナンデス(ブラジル)
[挑戦者]ジョン・リネケル(ブラジル)

<ONE暫定キックボクシング・ヘビー級王座決定戦/3分5R>
アナトリ―・マリキン(ロシア)
キリル・グリシェンコ(ベラルーシ)

<ムエタイ・フライ級/5分3R>
ジョナサン・ハガティー(英国)
モンコルペット・ペッティンディーアカデミー(タイ)

<ストロー級(※56.7キロ)/5分3R>
猿田洋祐(日本)
グスタボ・バラルト(キューバ)

<バンタム級(※65.8キロ)/5分3R>
チェン・ルイ(中国)
マーク・アベラルド(ニュージーランド)

<ストロー級(※56.7キロ)/5分3R>
デェダムロン・ソーアミュアイシルチョーク(タイ)
ダニエル・ウィリアムス(豪州)

<フライ級(※61.2キロ)/5分3R>
ヨッカイカー・フェアテックス(タイ)
ウ・ソンフン(韓国)

<53.5キロ契約/3分3R>
山口V.V芽生(日本)
ジヒン・ラズワン(マレーシア)

<ヘビー級(※65.8キロ)/5分3R>
ダスティン・ジェインソン(カナダ)
ウゴ・クーニャ(ブラジル)

<女子アトム級(※52.2キロ)/5分3R>
リン・ホーチン(中国)
ビー・ニューイェン(米国)

<ヘビー級(※102.01キロ)/5分3R>
トーマス・ナルモ(ノルウェー)
オーディー・ディレイニー(米国)

<ヘビー級(※102.01キロ)/5分3R>
ダスティン・ジェインソン(カナダ)
ウゴ・クーニャ(ブラジル)

<バンタム級(※65.8キロ)/5分3R>
スノト(タイ)
ティオル・タン(米国)

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【ONE127】V.V芽生 IN→ジヒン・ラズワン戦へ。長谷川賢OUT→ムラット・ラマザノフ戦、消滅……

【写真】急ピッチで調整をしていた長谷川だが、腰が再びいうことをきかなくなった。無念 (C)

3日(木・現地時間)、ONE Championshipの公式Twitterが28日(金・同)にシンガポールのシンガポール・インドアスタジアムで開催されるONE127「Bad Blood」に山口V.V芽生が出場し、ジヒン・ラズワンと対戦することが発表された。その後、ホームページで同大会の対戦カードがアップデートされ山口の参戦だけでなく、長谷川賢×ムラット・ラマザノフ戦がラインナップがなくなっていることが確認されている。

山口の参戦は、ラズワンと対戦予定だったジェネリン・オルシムの負傷欠場で、スクランブル出場となることがオフィシャル・アナウンスより前にマネージメンサイドが明らかとし、本人もその投稿をSNS上でシェアして意気込みを語っている。


他方、長谷川の試合が消滅したことは本人やマネージメント、ONEサイドからの発言及び発表はないが、これは長谷川が古傷、いや持病といえる腰痛を再発させ試合が戦える状態でなくなったことが原因だ。

2019年3月のオンラ・ヌサン戦でミドルキックを受け──肋骨を骨折しただけでなく、横隔膜裂傷。発見が1日遅れると命を落としていたという経験から、1度はMMAファイター人生を諦めかけた長谷川は起を決めたにも関わらず、その後は長い間歩くこと、移動ができない腰痛に苦しめられた。

2年11カ月振りの実戦復帰直線にして、再び腰の不具合により戦うことを阻まれた。本人は周囲に迷惑を掛けたことで意気消沈しているが、出口の見えない痛みとの共生、あるいは解決に挑み続けるか、重い決断をするのか。現役ファイターとして岐路に立たされた今、自身のこれからを考えることに集中してほしい。

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