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BELLATOR Bellator286 MIKE MMA o ONE YouTube   アダム・ボリッチ アーロン・ピコ ジェレミー・ケネディ スパイク・カーライル フアン・アルチュレタ

『Bellator 286: Pitbull vs. Borics』前日計量動画/スパイク・カーライルが体重超過


MAIN CARD (Showtime 10 p.m. ET)

・Champ Patricio Freire (144.6) vs. Adam Borics (145) – for featherweight title
・Spike Carlyle (156.6)* vs. A.J. McKee (155.8)
・Jeremy Kennedy (145) vs. Aaron Pico (144.6)
・Juan Archuleta (141) vs. Enrique Barzola (137.4) – 141-pound contract weight fight

PRELIMINARY CARD (MMA Junkie 7 p.m. ET)

・Nick Browne (156) vs. Islam Mamedov (155.2)
・Vladimir Tokov (154.6) vs. Jay Jay Wilson (156)
・Khadzhimurat Bestaev (185.2) vs. Khalid Murtazaliev (186)
・Sumiko Inaba (124.8) vs. Nadine Mandiau (125.8)
・Weber Almeida (144.6) vs. Ryan Lilley (144)
・Dominic Clark (158.2)* vs. Lance Gibson (155.4)
・Mike Hamel (155.6) vs. Max Rohskopf (155.4)
・Cee Jay Hamilton (135.2) vs. Richard Palencia (136)
・Keoni Diggs (155.6) vs. Ricardo Seixas (156)
・Miguel Peimbert (131.8) vs. Bobby Seronio III (136)

 『Bellator 286: Pitbull vs. Borics』前日計量結果。メインカードではスパイク・カーライルが156.6ポンドと0.6ポンドオーバー、プレリミナリーカードではドミニク・クラークが158.2ポンドと2.2ポンドオーバー。共に出場給の一部を譲渡し試合は行われます。




 前日計量動画。


 MMAJunkieスタッフによるメインカード勝敗予想。

・パトリシオ・“ピットブル”・フレイレ vs. アダム・ボリッチは11人全員フレイレ支持。

・A.J.マッキー vs. スパイク・カーライルは11人全員マッキー支持。

・アーロン・ピコ vs. ジェレミー・ケネディはピコ支持10人、ケネディ支持1人。

・フアン・アルチュレタ vs. エンリケ・バルゾーラはアルチュレタ支持8人、バルゾーラ支持3人。続きを読む・・・
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AJ・マッキー BELLATOR Bellator286 CJ・ハミルトン MMA MMAPLANET o RIZIN   アダム・ボリッチ アーロン・ピコ イスラム・マメドフ エンリケ・バルゾラ ジェイジェイ・ウィルソン ジェレミー・ケネディ ジャスティン・ゴンザレス スパイク・カーライル スミコ・イナバ パトリシオ・フレイレ フアン・アルチュレタ ランス・ギブソンJr リチャード・パレンシア

【Bellator286】計量終了 充実のメインカード。アーロン・ピコ✖ジェレミー・ケネディは見逃し無用

【写真】タイトルマッチもそうだが、ピコ✖ケネディはマストウォッチだ(C)BELLATOR

1日(土・現地時間)、カリフォルニア州ロングビーチのロングビーチ・コンベンション&エンターテイメントセンターで開催されるBellator286「Pitbull vs Borics」の計量が9月30日(金・同)に行われた。

メインはイベント名にあるように王者パトリシオ・フレイレにアダム・ボリッチが挑むBellator世界フェザー級選手権試合。チャンピオンが144.6ポンド、挑戦者が145ポンドで計量を終え、セレモニアル計量でのフェイスオフではしっかりと握手を交わした。

改めて両者が並ぶと、身長差が浮き彫りとなっているが、それ故にパトリシオがレベルチェンジで組みやすいのか。そのタイミングでヒザ神のヒザ蹴りが炸裂するのか──非常に楽しみだ。


今大会は前フェザー級王者のAJ・マッキーJrがライト級でRIZINでも活躍したスパイク・カーライルと対戦するが、そのカーライルの計量失敗でキャッチウェイト戦で戦うこととなった。

また当初の予定ではバンタム級戦だったフアン・アルチュレタ:✖ エンリケ・バルゾラの一番もファイトウィークになり 141ポンド契約に変更されている。

141ポンド丁度だったアルチュレタと、137.4ポンドだったバルゾラ。この計量結果からみても体重を落とせない状況に陥っていたのはアルチュレタだったことは明白だ。そんな両者もしっかりと手を合わせてステージを後にしている。

粒ぞろいのメインカードにあって、マニア垂涎のマッチアップはアーロン・ピコ✖ジェレミー・ケネディのフェザー級マッチといえる。

殴って良し、倒して良し。MMAファイターとして理想的に各局面での地力が高いピコだが、なぜかMMAとしては穴があるのか手痛い黒星を喫することが多かった。そんな穴を埋めるべき、ジャクソン&ウィンクMMAで再生されたピコは、フィニッシャーの側面を残したまま、レスリング軸の手堅さを見せるようになり現在6連勝中だ。

特にジャスティン・ゴンザレス戦のゲームのまとめ方は、本来の意味でピコらしさを封印したことで、彼が上位陣に再び挑む状況にあることを知らしめた。

そんななかでのミスター・ウェルランディッドと呼んでも過言でないケネディとの一戦は見逃せない。もともとケネディも殴ってKO、テイクダウンからパウンドアウト、さらに一本勝ちができるオールラウンダーだ。とはいえ、ピコと比べると一つのエレメントでの強さは見劣りする。

とはいえ、全ての要素を混ぜ合わせた──結合ではなく、融合というべきMMAの完成度の高さではケネディはピコを上回る。特に、そのねちっこい展開における耐久性の高さがケネディの17勝3敗という戦績を支えている。

ピコとしては、タイトル戦線に名乗りを挙げるには、このタイプのファイターに勝利することが必須。もちろんハイライトリール的なKO勝ちも可能だが、そこに至るプロセスが打撃と組みの両面で、精神面も含め虚と実を交えた総合力争いであれば、ピコのMMAファイターとしての完成度はさらに上がる。

真のトップへの最後の一里塚に対し、ピコがどのようなMMAを仕掛けるのか、見極めたい。そんな両者、セレモニアル・フェイスオフの時点になってなお上背で優るケネディよりも、ピコの方が目の周囲がくぼんでおり、ハードな減量がなされたことが想像できる。ピコ✖ケネディは減量、リカバリー、戦術、技術、精神力、全てが問われるインディヴィジュアル総力戦だ。

■視聴方法(予定)
10月2日(日)
午前7時30分~ U-NEXT

■ Bellartor286計量結果

<Bellator世界フェザー級選手権試合/5分5R>
[王者]パトリシオ・フレイレ: 144.6ポンド(65.58キロ)
[挑戦者]アダム・ボリッチ: 145ポンド(65.77キロ)

<ライト級/5分3R>
AJ・マッキーJr: 155.8ポンド(70.66キロ)
スパイク・カーライル: 156.6ポンド(71.03キロ)

<フェザー級/5分3R>
アーロン・ピコ: 144.6ポンド(65.58キロ)
ジェレミー・ケネディ: 145ポンド(65.77キロ)

<141ポンド契約/5分3R>
フアン・アルチュレタ: 141ポンド(63.95キロ)
エンリケ・バルゾラ: 137.4ポンド(62.22キロ)

<ライト級/5分3R>
イスラム・マメドフ: 155.2ポンド(70.39キロ)
ニック・ブラウン: 156ポンド(70.76キロ)

<ライト級/5分3R>
ジェイジェイ・ウィルソン: 156ポンド(70.76キロ)
ウラディミール・トコフ: 154.6ポンド(70.12キロ)

<ミドル級/5分3R>
カジムラット・バスタエフ: 186ポンド(84.37キロ)
ハリド・ムルタザリエフ: 185.2ポンド(84.0キロ)

<女子フライ級/5分3R>
スミコ・イナバ: 124.8ポンド(56.6キロ)
ナディーン・マンディアウ: 125.8ポンド(57.06キロ)

<フェザー級/5分3R>
ヴェベウ・アルメイダ: 144.6ポンド(65.58キロ)
ライアン・ライリー: 144ポンド(65.31キロ)

<ライト級/5分3R>
ランス・ギブソンJr: 155.4ポンド(70.48キロ)
ドミニク・クラーク: 158.2ポンド(71.75キロ)

<ライト級/5分3R>
マックス・ロスコフ: 155.4ポンド(70.48キロ)
マイク・ハメル: 155.6ポンド(70.57キロ)

<バンタム級/5分3R>
リチャード・パレンシア: 136ポンド(61.69キロ)
CJ・ハミルトン: 135.2ポンド(61.32キロ)

<バンタム級/5分3R>
ボビー・セロニオ3世: 136ポンド(61.69キロ)
ミゲール・ペインバート: 131ポンド(59.42キロ)

<ライト級/5分3R>
ケオニ・ディッグス: 155.6ポンド(70.57キロ)
ヒカルド・セイシャス: 156ポンド(70.76キロ)

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BELLATOR Bellator286 F1 o ONE UFC   アダム・ボリッチ アーロン・ピコ ジェレミー・ケネディ フアン・アルチュレタ 堀口恭司

『Bellator 286: Pitbull vs. Borics』オッズ/視聴方法/見どころ

KAMINOGE 130


 5Dimesの『Bellator 286: Pitbull vs. Borics』メインカードのオッズを紹介。

▼Bellatorフェザー級タイトルマッチ/5分5R
パトリシオ・“ピットブル”・フレイレ-145(1.69倍)
アダム・ボリッチ+125(2.25倍)


▼ライト級/5分3R
A.J.マッキー-420(1.24倍)
スパイク・カーライル+335(4.35倍)


▼フェザー級/5分3R
アーロン・ピコ-700(1.14倍)
ジェレミー・ケネディ+500(6.00倍)


▼バンタム級/5分3R
フアン・アルチュレタ+105(2.05倍)
エンリケ・バルゾーラ-125(1.80倍)



 日本ではU-NEXT独占配信。プレリミナリーカードは日本時間10月2日午前8時開始、メインカードは午前11時開始。『UFC Fight Night 211: Dern vs. Yan』と若干被ります。続きを読む・・・
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【Bellator286】アダム・ボリッチの挑戦を受けるパトリシオ・フレイレ「彼の攻撃は届かない」

【写真】すっかりと落ち着き、アダルトな雰囲気を醸し出すようになったパトリシオ (C)MMAPLANET

1日(土・現地時間)、カリフォルニア州ロングビーチのロングビーチ・コンベンション&エンターテイメントセンターで開催されるBellator286「Pitbull vs Borics」。大会名の通り、メインではBellator世界フェザー級王者パトリシオ・フレイレが、アダム・ボリッチの挑戦を受ける。

フェザー級では3度目の王座奪取を4月に果たしたフレイレは、通算7度の王座防衛に成功している。そして第3次王朝としては初防衛戦となるボリッチ戦を今週末に控えたパトリシオ・フレイレにインタビューを試みた。


──パトリシオ、久しぶりです。

「ブラザー、調子はどうだい?」

──絶好調ですよ。メディア対応など忙しい日に、パトリシオがインタビューを受けてくれたので。

「当然だよ。日本からのインタビューを受けることは、僕にとっても光栄なことだからね」

──ありがとうございます。土曜日の夜にアダム・ボリッチの挑戦を受けます。今の調子はいかがですか。

「アダム・ボリッチはとても才能のあるファイターで、優れたキックボクサーだ。柔術やレスリングも駆使して戦いたい。もう、準備はできているよ。チャンピオンとして、グッドシェイプを保ち、良い時間を過ごし今もここにいる。次も良い試合にしたい」

──ところで4月にAJ・マッキーに勝った試合は、ジャッジの裁定結果について色々な意見が聞かれました。

「確かに試合は裁定にもつれ込んだけど、完全に僕が勝っていた。接戦になれば人々が判定について色々なことを意見するのは、ごくごく普通のことだ。でも、僕が勝っていたことは間違いない」

──ファンはKOや一本というフィニッシュが求めますが、25分間の戦いはスマートである必要があります。前回の世界戦は、どのようなゲームプランだったのでしょうか。

「ゲームプランは勝つこと。勝ち方は問題じゃなかった。いつだって戦術を用いている。あの時はテイクダウンされないように戦うことが第一だったんだ。そしてパンチとキックを当てること。試合中、そこを徹底していた」

──では現状、ベラトールのフェザー級戦線で最強のチャレンジャーであるボリッチの印象を教えてください。

「彼のキックは、巧くて力強い。気を付けないといけない。でも、そこはしっかりと練習してきた。パンチも強いけど、僕ほどパワフルじゃない。テイクダウンできるかどうか分からないし、キックボクシングマッチになると思う。まぁ、試合が始まってどうなるか──だね」

──ボリッチはフェザー級でも特に大きいかと思います。

「その通りだ。ボリッチはデカい。背が高くて、少し瘦せているかな。でも、これまでにそういう相手とは何度も戦ってきた。僕のキャリアは、そういう選手との戦いの連続だったからね」

──リーチが長いですが、どのような距離で戦うことになると思いますか。

「長い距離からパンチを届かせることができるから、しっかりと距離を取らないといけない。そして左右への動きも必要になってくる。そうやって動き続けて、相手のパンチにカウンターを入れる距離を測って戦うよ。僕がやるべき動きをすれば、彼の攻撃は届かない。踏み込んで戦うことはできなくなる」

──ところでボリッチにインタビューをした時に「もともとAJよりもパトリシオと戦いたかった」と言っていました。パトリシアはレジェンドで、ベラトールMMAの歴史そのものだから。そして、その遺産を受け継ぐのが自分だと。

「そういってくれることは感謝している。ただし、僕の後継者になるには経験の差は明白だよ」

──ボリッチが25分間を戦ったのは確か1度だけですが、パトリシオは16度の5分✖5R制の試合で、7度フルラウンドで戦っています。

「ずっとチャンピオンだったから、5Rまで戦うことはなくても、25分間を戦う準備は何度もしてきた。そのためには5R、6Rというスパーリングを何度もこなす必要がある。経験上、3Rと5Rでは全く戦いの質が変わってくるんだ。そういうことを知り抜いていると思っているし、25分間を戦えるだけ準備はしてきたよ。土曜の夜は攻める姿勢、動きの多い戦いを皆に見てもらう。そしてヤツをぶっ殺すよ」

──では最後にU-NEXTの中継で今回のタイトル戦を視聴するファンに日本のファンに一言お願いします。

「全ての日本のファンを愛している。いつの日か、日本で戦いたいと思っている。それが僕の夢なんだ。サンキュー」

──ムイト・オブリガド。

「アリガトウゴザイマス」

■視聴方法(予定)
10月2日(土)
午前7時30分~ U-NEXT

■Bellator286対戦カード

<Bellator世界フェザー級選手権試合/5分5R>
[王者]パトリシオ・フレイレ(ブラジル)
[挑戦者]アダム・ボリッチ(ハンガリー)

<ライト級/5分3R>
AJ・マッキーJr(米国)
スパイク・カーライル(米国)

<フェザー級/5分3R>
アーロン・ピコ(米国)
ジェレミー・ケネディ(カナダ)

<バンタム級/5分3R>
フアン・アルチュレタ(米国)
エンリケ・バルゾラ(ペルー)

<ライト級/5分3R>
イスラム・マメドフ(ロシア)
ニック・ブラウン(米国)

<ライト級/5分3R>
マックス・ロスコフ(米国)
マイク・ハメル(米国)

<バンタム級/5分3R>
リチャード・パレンシア(米国)
CJ・ハミルトン(米国)

<ミドル級/5分3R>
カジムラット・バスタエフ(ロシア)
ハリド・ムルタザリエフ(ロシア)

<ライト級/5分3R>
ジェイジェイ・ウィルソン(ニュージーランド)
ウラディミール・トコフ(ロシア)

<ライト級/5分3R>
ランス・ギブソンJr(カナダ)
ドミニク・クラーク(米国)

<女子フライ級/5分3R>
スミコ・イナバ(米国)
ナディーン・マンディアウ(ベルギー)

<バンタム級/5分3R>
ボビー・セロニオ3世(米国)
ミゲール・ペインバート(米国)

<ウェルター級/5分3R>
ヴェベウ・アルメイダ(ブラジル)
ライアン・ライリー(米国)

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BELLATOR Bellator286 DEEP o PFL UFC アダム・ボリッチ アレクセイ・オレイニク イリル・ラティフィ タバタ・ヒッチ ビクター・ヘンリー マッケンジー・ダーン ランディ・コスタ ランディ・ブラウン

UFC on ESPN+69:オッズ/予想と展望

マッケンジー・ダーン 1.44
ヤン・シャオナン 2.90
ランディ・ブラウン 1.31
フランシスコ・トリナウド 3.85
ラオーニ・バルセロス 1.44
トレヴィン・ジョーンズ 2.90
ソディック・ユサフ 1.11
ドン・シェイニス 7.25
ジョン・カスタネーダ 1.53
ダニエル・サント2.60
マイク・デイヴィス 1.56
ヴィチェスラフ・ボルシェフ 2.55
イリル・ラティフィ 1.57
アレクセイ・オレイニク 2.50
ジェシカ・ペネ 2.80
タバタ・ヒッチ 1.48
ジョアキム・シウバ 1.69
ジェシー・ロンソン 2.25
クリストフ・ヨトゥコ 1.83
ブレンダン・アレン 2.00
マキシム・グリシン 1.56
フィリップ・リンス 2.55
ユリア・ストリアレンコ 1.87
チェルシー・チャンドラー 1.95
ギド・カネッティ 3.40
ランディ・コスタ 1.35

メインは女子ストロー級ランカー対決。UFC7勝2敗のダーンと6勝2敗のシャオナンの対戦。

柔術世界王者ダーンは寝技の強さを武器に王座挑戦直前まで行ったが、マリーナ・ホドリゲス戦では1度だけグラウンドに持ち込んだ際は圧倒したものの極めることはできず、あとはスタンドの打撃で削られる展開で判定負け。

シャオナンはフィジカルを武器にUFCデビュー以来6連勝、ランキングを3位まで上げたが、テイクダウンされた後のリカバリーがないという弱点があり、現王者エスパルザにはテイクダウンで固められての肘連打でTKO負けし初黒星。さらに前戦はやはりマリーナ・ホドリゲスにスタンドの打撃で押される展開で判定負け。

両者ともに強味と弱味がはっきりしているスタイルで、寝技と打撃と異なる武器を持っている。ダーンがテイクダウンして極めるかどうかという試合。極められなければシャオナンの打撃に削られ判定負けする展開が見える。

ダーン一本勝ちと予想。

セミ前は前戦でDEEP王者ビクター・ヘンリーに敗れたラオーニ・バルセロスと、DEEPで大塚に一本勝ちしたトレヴィン・ジョーンズの対戦。

プレリムメインではUFC最年長・45歳のアレクセイ・オレイニクが78戦目を行う。

プレリムではタバサ・ヒッチ(UFC2勝1敗)とユリア・ストリアレンコ(UFC1勝4敗)のSEI✮ZA出身選手が揃い踏み。今回は両者ともにフェイバリット。

第3試合はPFL2019ベスト4のグリシン(2勝2敗) vs. 2019年優勝のリンス(1勝2敗)の対戦。

第1試合開始は今週末・10月2日の朝5時から。なお、同日にフェザー級タイトルマッチ・パトリシオ・フレイレ vs. アダム・ボリッチがメインのBellator286が行われ、バッティングしているが、11時開始のメインカードはかぶらない模様。

速報します。

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【Bellator286】Bellator世界フェザー級王座に王手、アダム・ボリッチ─02─「僕がケージの王様」

【写真】この環境がボリッチを強くする(C)MMAPLANET

10月1日(土・現地時間)、カリフォルニア州ロングビーチのロングビーチ・コンベンション&エンターテインメントセンターで開催されるBellator286で、パトリシオ・フレイレの持つBellator世界フェザー級のベルトに挑戦するアダム・ボリッチ・インタビュー後編。

ハンガリー人ファイターとして、初のメジャーMMAチャンピオンに王手となったボリッチの話をキルクリフFC、水曜日朝のレスリング・スパー後に訊くと、疲れも感じさせず颯爽と王座奪取への自信のほどを話してくれた。

<アダム・ボリッチ・インタビューPart.01はコチラから>


──パトリシオがもともと意中の相手だったのですね。

「AJはMMAの未来だ。対してパトリシオはレジェンド。ベラトールのフェザー級チャンピオンを名乗るには、パトシリオ・フレイレを倒さないといけない。彼のように、あのベルトを長い間保持し続けたファイターはいないわけだからね。パトシリオはベラトールの歴史だから。ベラトールで一番の存在、それがパトリシオで、そんな彼と戦えることが嬉しいんだ。ベラトールで一番のビッグネームであるパトリシオを破って、ベルトを巻きたいと思う」

──現状、パトリシオに対してどのようなアドバンテージをアダムは有していると自己判断できますか。

「まずフィジカルだね。ずっと僕の方が大きい。そして、ハングリーであることもアドバンテージになるだろう。加えて若さ、だね。だから彼より速くて、力強い。結果、全てにおいて僕の方が上回っていることになる」

──背も低く、リーチも短い。しかし、鋭い踏み込みがあります。パトリシオの瞬発力と爆発力はどのように評価していますか。

「目が良いんだよ。そしてパンチ力があるから、良いタイミングで攻撃できる。本当にタフな相手で、MMAワールドのベストの1人だからね。そりゃ強いよ。だからパトシリオのことを心から尊敬している。でもサークルケージのなかでは、僕がケージの王様であることを見せつけないといけない」

──タイトル奪取へ自信のほどを教えてください。

「自信しかないよ。ベルトを巻くためにスーパーハードな練習を繰り返している。そして、今は自分にしっかりと自信を持っている。世界のベストの1人だとね。以前、そこまで自信を信じることができなかった。でもスウェーデンとか足を伸ばせることができる範囲で、各国で練習をして、自信をつけることができた。僕は10月1日にチャンピオンになる」

──佐藤天選手から、キルクリフFCの強さの要因は選手同士がお互いにプッシュしあうからだと聞かされてきました。今回、実際にこちらにやってきて、ようやくその意味が本当に理解できました、コーチ陣と選手の関係も含めて。そのなかで、アダムにはハンガリー人のコーチも就いていましたね。

「カレンス・フェレンセとはもう2、3年一緒にやってきた。そして、彼が米国に滞在できるだけの資金を用意できるようになったから、フロリダにも来てもらうようになったんだ。コーナーにはジェレミー・ケネディ戦から就いてもらっている。僕は彼のMMA理論が好きなんだ。

何より、彼はハンガリー語が話せる。当然だけど(笑)。やはりコーナーに母国語を話せる人間がいてくれると、とても助かる。それに相手の陣営はどういう指示が出ているのか、まず理解できないという利点もあるよね。

彼はキルクリフMMAにいても、他の選手のケアはせずに僕の専従コーチなんだ。時には5分8Rのミットをやったりもする。スパーリングでも僕のことをだけを観察している。常に、注意深くね」

──ハンガリーでは有名なコーチなのですか。

「そうだね。以前から彼のことは知っていた。でも、僕は小さな村に住んでいるからブダペストに住む彼の指導を受けることはできなかった。それでも米国に拠点を置くようになってからはハンガリーに帰国した時に週に1、2度一緒に練習するようになっていたんだ」

──アダムが稽古していたケンポーカラテのマスターなのですか。

「ノー。彼は……そうだね、MMAストライキング・コーチだ。オランダ、ポーランド、タイ、米国を訪れて色々な打撃を学んできた。それにまだ30代で若くて。本当に彼のスタイルが気に入っているんだよね」

──キルクリフFCには他にも打撃コーチが存在していますが。

「問題ないよ。英語も話せるし、他のコーチともコミュニケーションは取れている。フロリダでのメインコーチはカミ・バルジニで……そうカミが僕のヘッドコーチであることは変わりない。カミは僕にとって父親のような存在だからね(笑)。

どう殴るか、何本走るか、いつ僕が休むのか。それを2人が話し合って決めている。凄く良くなっているよ」

──フェレンセ・コーチがキルクリフFCで得た知識をハンガリーに持ち帰れば、これはハンガリーの強化に通じますね。

「イエス。そうなんだ。もちろん、僕が強くなるために彼には来てもらった。でも、今言ってもらったことが僕にとって2つ目のゴールなんだよ。ハンガリーのMMAをリードしたいから……そうだね、10年、いや5年欲しい。もっともっと多くのハンガリー人ファイターが世界の舞台で戦うようになっているから。僕らはモンゴル帝国のヨーロッパ侵攻を食い止めた戦士の末裔だからね(笑)」

──アハハハ。アダム、練習後の休息時間にありがとうございました。最後に日本のMMAファンに一言お願いします。

「昨日、PRIDEとK-1が一緒にやったイベントの映像を視ていたんだ。10万人以上の人がスタジアムに集まっていた。1度で良いから、ああいう雰囲気のなかで試合がしてみたい。あれはまるでオリンピックみたいだった。スーパーボールより大きい。ファイターが試合をするのに日本はベストだ。僕は本当にサムライ・メンタリティを尊敬している。いつの日か、絶対に日本で試合がしたいと思っているよ」

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BELLATOR Bellator286 Cage Warriors MMA MMAPLANET o UFC アダム・ボリッチ ダリオン・コールドウェル パトリシオ・フレイレ ベラトール ボクシング マス・ブーネル

【Bellator286】フロリダ発。フレイレ弟に挑戦、アダム・ボリッチ─01─「AJとの試合は酷い内容だった」

【写真】 2日間、現地でキルクリフFCの練習を見たが、とにかくボリッチは手を抜かない。凄まじい集中力で全セッション、全パ―リングに向き合っていた(C)MMAPLANET

10月1日(土・現地時間)、カリフォルニア州ロングビーチのロングビーチ・コンベンション&エンターテインメントセンターでBellator286を開催、メインでアダム・ボリッチがパトリシオ・フレイレの持つBellator世界フェザー級のベルトに挑戦する。

キャリア15連勝、ベラトールでも5連勝中でフェザー級ワールドGP準々決勝に挑んだボリッチは、圧倒的優位と見られながらダリオン・コールドウェルに2年9カ月、4つの勝利を重ねてタイトル戦に挑むボリッチをフロリダはディアフィールドのキルクリフFCでキャッチ。

誰よりもハードワーカーであることが、そのトレーニングを眺めるだけで理解できたボリッチの世界戦に向けての意気込みとは。


──10月1日にBellator世界フェザー級王座への挑戦が決まりました。アダムとしてはフェザー級ワールドGPの間にチャンピオンになるという青写真があったかと思います。

「そうだねぇ(笑)。その通り、これは2度目のチャンスだよ。そして、色々とケガを経てこの機会を手にデキたことが本当に嬉しい。ハンガリーでも凄く話題になっていて、10月1日にはロングビーチの会場に多くのハンガリー人応援団が集まりそうなんだよ。今、聞いているだけでも500人はやってくるって話なんだ」

──えっ、ハンガリーから500人にもサポーターが米国にやって来るのですか。

「現時点で、ね(笑)。でもハンガリーからだけじゃないよ。米国在住のハンガリー人もそうだし、豪州、ヨーロッパの国々からも僕のタイトル奪取を後押しするために集まってくれるんだ。どの国でも、ハンガリー人社会はめちゃくちゃ盛り上がっているそうだよ」

──マジャール民族の大移動、そして大集結ですね。

「ホントに(笑)。嬉しいことだよ。ハンガリーのためにも絶対にベルトを獲るよ」

──今、GPで敗北を喫したダリオン・コールドウェルとのキルクリフFCのチームメイトになっていますが、改めてあの敗北で何を学んだのかを振り返ってもらえますか。一つのテイクダウン、一つのバックテイク、そしてサブミッションという試合でした。

「その通りだね。あの負けは、精神面で色々と勉強になった。僕はあの時、ダリオン・コールドウェルを少し軽く見てしまっていた。色々な人からワンミリオンダラー・キッドと囃し立てられ、『絶対に優勝できる』と言う言葉に浮ついてしまっていたんだ。そして、試合前なのにダリオンに集中していなかった。ダリオンにサクッと勝って、準決勝はAJ、決勝はパトリシオ・フレイレだって思っていたんだ。

ただダリオンがケージに足を踏み入れた瞬間、『フ〇ック。コイツ、やる気満々じゃん』って……驚かされた。あの時点で、もうメンタルが崩れてしまっていた。それこそが僕にとって最大の問題だった。どの試合だって、ワールドチャンピオンシップのつもりで戦わないといけなかったんだ。

それもあって、今は世界挑戦が決まっても落ち着いていられるんだ。あの敗北以降、4試合を戦ってきたけど、それらの試合と同じ気持ちで世界戦に臨むことができている。また試合が決まったな──って感じでね」

──実はGPで敗れて、アダムはライト級に階級を上げるのではないかと思っていたんです。確かマイク・ハメル戦とエリック・サンチェス戦は150ポンドのキャッチウェイト戦でしたよね。今、目の前にアダムが座っていても……『本当にフェザー級かよ!!』と思ってしまうほど大きいです。

「アハハハハハ。きっとMMAを引退する時はライト級で戦っているはずだよ。でも、今もフェザー級に落とせるからね。まだ1年、いや2年はフェザー級で戦っていくと思う。それからだね、ライト級に階級を上げるのは」

──その前にフェザー級王座という目標がありますしね。アダムが挑戦するチャンピオンはパトリシオ・フレイレです。4月15日のAJとの世界戦、正直なところどのような印象を持ちましたか。裁定、試合内容の両面に関して。

「動きの少ない退屈な試合だったよ。あの内容じゃジャッジも判断するのが、難しくなる。でも、ああいう試合って起こりえるんだ。凄い接戦で、結果はパトリシオが勝った。そういうことだよ。どっちが勝とうが、酷い内容だった(笑)」

──3回戦から5回戦になると、やはり試合のペースなど変わってくるかと思います。その一方でGPは5回戦で組まれてきたにも関わらず、両者が様子見に終始しました。やはり決勝だと慎重になるのでしょうか。

「そんなの言い訳にもならないよ。僕の前回の試合を見て欲しい。5Rの間、動き続けたよ。それがファンの見たい試合だからね」

──ベラトールもUFCに続き、メインは5分5Rに変更されましたね。競技としては、ベルトが掛かっていない試合がメインだから5回戦というのは、どうにも違うと思うのですが……。

「まぁ違和感は残るよね。それは僕も同じだ。メインイベントとタイトル戦は同じじゃない。重みが違う。メインだろうが3Rで、タイトル戦だけが5Rだろうっていう気持ちはあるよ。でも、決まってしまったことだからね」

──5分5Rはタイトル戦を戦う選手の特権で、その数が多いチャンピオンが経験値で優位になる。そこを挑戦者は乗り越えて行かなければいけないというは、ストーリーとしても良かったです。だからこそ、アダムも5Rの経験ができたことはチャレンジャーの立場で良い経験になっているのではないでしょうか。

「そうなんだよ(笑)。僕は5Rを戦ったことで、不安材料が減り自信を手にすることができた。マス・ブーネル戦を経験したことで、本当に多くの自信を手にすることができたんだ。5R戦を3R戦と同じように戦えたからね」

──あの試合はCage Warriorsでの4連勝があったとはいえ、それ以前にUFCで1勝2敗だったブーネルが、Bellatorでは2連勝。アダムとしては、本当に負けられないファイトだったと思います。ベラトール生え抜きより、UFCから移籍組の方が強いという印象をファンに持たれてしまうので。

「僕はもうジャレミー・ケネディにも勝っていたし、ベラトールとUFCはボクシングと同じように他の組織でもレベルは違わないと思っている。UFCがベラトールよりポピュラーなのは認めるけどね。そして量でいえば、UFCの方が上だ。それも分かっている。でもトップ5やトップ10の力は同じだよ。質は同じ。量では敵わないけどね」

──では今回の世界戦ですが、実際のところAJとパトリシオ──どちらに挑戦したいと3月にブーネルに勝った時点では思っていましたか。

「パトリシオだよ」

<この項、続く>

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AJ・マッキー BELLATOR Bellator276 MMA MMAPLANET o RIZIN RIZIN TRIGGER03 Special UFC アダム・ボリッチ パトリシオ・フレイレ ベラトール マス・ブーネル ルイス・グスタボ 柏木信吾 矢地祐介

【Special】月刊、柏木信吾のこの一番:3月:ボリッチ✖ブーネルからのグスタボ✖矢地祐介

【写真】「その実力の出し方が分からなかった。導き方が分からなかった」という印象を矢地に持っていた柏木さんだからこそ、今の矢地に期待したいこととは…… (C)MMAPLANET

過去1カ月に行われたMMAの試合からJ-MMA界の論客3名が気になった試合をピックアップして語る当企画。

背景、技術、格闘技観を通して、MMAを愉しみたい。3人の論客から、柏木信吾氏が選んだ2022年3月の一番。12日に行われたBELLATOR276より、アダム・ボリッチ✖マス・ブーネル──からのRIZIN TRIGGER03のメイン=ルイス・グスタボ✖矢地祐介戦について語らおう。

<月刊、柏木信吾のこの一番:3月:アダム・ボリッチ✖マス・ブーネルPart.01はコチラから>


──柏木さんのお気に入りアダム・ボリッチがマス・ブーネルを破りました。とはいえ15日にBellatorはAJ・マッキーJrとパトリシオ・フレイレのダイレクトリマッチの世界戦を組んでいます。マッチメイカーとしての柏木さんにお伺いしますが、一本決着だったタイトル戦だったにも関わらず、ダイレクトリマッチが組まれるというのは?

「人情的に分からないでもないです。人情ですね、理屈ではなくて。やはりパトリシオ・フレイレがベラトールに果たしてきた貢献度は高いです。タイトルを失う試合までずっと勝っていて、固定ファンもついている。そういう部分も考慮すると、スコットなりのリスペクトだと僕は思います。

あとは一本負けですけど、地力で負けた試合でもなかった。言ってしまえば事故系の負け方でした。完膚なきまで負けたわけでもない。一発入ってからギロチンですしね。まぁ左ハイを一発当てたマッキーが素晴らしいのですが、あれが当たっていなかったら──どうなっていたんだろうという風に、プロモーターやマッチメイカー目線でも言える試合でした」

──マッキーのモチベーションはどうでしょうか? 一度、タップを奪っている相手です。

「マッキーもビッグネームのパトリシオともう1試合やって、ファイトマネーも高くなる。だからモチベーションは上がると思いますよ」

──それは明快で良いですね……という再戦をキーワードに、ここは16日のRIZIN TRIGGER03に関してですが、ついに国際戦が組まれます。

「あぁ、そういう流れですか(笑)。ありがとうございます。ついに来ましたね。MMAPLANETで高島さんとお話をするきっかけになったTRIGGERですが、ついに外国人選手の試合……国際戦を組めます。あの時は2人ぐらい呼びたいと言っていましたけど、色々と事情もあって今回はまずルイス・グスタボと矢地選手の再戦ですね」

──正直2試合、見たかったです。

「2人ぐらい──ですから、僕が口にして活字になったのは。グレーですけど、僕は嘘を言っていないですよ(笑)」

──アハハハ。柏木さんの口から説明していただくと、ルイス・グスタボとはどのようなファイターでしょうか。

「良い意味で昔のシュートボクセを引き継いでいる選手です。悪くいえば、まだ粗い。当時のシュートボクセの選手が、今通用するかと言えばクエスチョンじゃないですか?」

──トーマス・アルメイダをより荒くしたような。ただ、そのアルメイダも柏木さんの言われているように、UFCで序盤は4連勝したのですが、最終的に4連敗で5勝5敗となりリリースとなりました。

「でも、魅力的な部分を持っている。見ている人が楽しめる戦いをします。遠いところからパンチを振りまわし、遠近両方でヒザを使います。巧い選手は苦手ですが、その尖がっている部分が魅力的ですね。そんな魅力を最大限に生かすためにもレスリングをすれば良いなと思っていたのですが、この2年間は試合がなくずっとトレーニングを積んできたので、どこをどう強化してきたのか。そこが見ものです」

──そこで矢地選手と再戦を組んだ故というのは?

「今回、RIZIN35のカードを見てもらうと分かるようにリベンジがテーマで……ソウザ選手とジョニー・ケースもそうですし、本来は大晦日で考えていたモノが、新規ビザ申請は受け付けないという外国人選手が入国できない状況になりました。岸田首相が発表した時に、まさに米国に発つ直前で……。

『嘘でしょ!!』っていう心境でした。外国人選手も当然、大晦日に向けてコミットしていて、時間もお金も掛けてトレーニングをしてきた。その選手たちが入国できるようになったのであれば、まず同じテーマで試合を組む。『だから少し待っていて』という連絡をして、ようやく状況が整いリブッキングしたという形ですね」

──つまりはリベンジマッチを組みたかったけど、できなかった。そのリベンジでもあるのですね。

「そうなんです。そういうなかでTRIGGERとの連日興行を打つ。グスタボも矢地選手も前回の試合で──それぞれGPとタイトル戦という大勝負ですが、負けてしまっているので。TRIGGERで再起を図るという形でメインになりました」

──いやぁ、ありがとうございます。矢地選手の試合、ケージで見たかったので。

「これまで本能に任せて戦っていたのが、八隅さんの指導を受けるようになり、組み立ててスマートに戦えるようになった。そういう評判ですよね。もともとポテンシャルの高い選手だったけど、その実力の出し方が分からなかった。導き方が分からなかったというか……導く人がいなかったのだと思います。導くシステムになかったのでしょうね」

──矢地選手自身も、人の良さというか……ファイターとして、甘い部分もありました。

「天真爛漫ですよね。良い感じで。人として凄く良くて、このままおじいちゃんになって欲しいというか(笑)」

──ただし、彼の良さがMMAでは巧く機能していなかった。それが八隅さんのコーチングで変わってきたと。最近では、荒々しさもあると聞きます。

「ほぉ。そういう面が出てきたのですか。それは楽しみです。緩急がつけられるようになったのですね!!」

──そのような戦いを、グスタボを相手にしてデキるのか。日本人相手にデキる戦いが、外国人選手を相手にしてもデキるのか。これは永遠のテーマです。

「そうですね。変に考え込まず、思い切りの良さと爆発力がある選手なので。そこは大切にしてほしいです。贅沢な話ですけど、自分の良いところを全て出して融合して欲しいですね」

──ではグスタボ✖矢地、生か映像がどちらでファンに楽しんで欲しい試合ですか。

「この試合は生です。この試合は生でやらないと……じゃない、生で見ないと勿体ない試合です!!」

──とりあえず自発的な発言ですし、そのまま書かせていただきます(笑)。

「やるじゃないですよ。見ないと、ですよ(笑)」

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【Special】月刊、柏木信吾のこの一番:3月:ボリッチ✖ブーネルからのグスタボ✖矢地祐介

【写真】「その実力の出し方が分からなかった。導き方が分からなかった」という印象を矢地に持っていた柏木さんだからこそ、今の矢地に期待したいこととは…… (C)MMAPLANET

過去1カ月に行われたMMAの試合からJ-MMA界の論客3名が気になった試合をピックアップして語る当企画。

背景、技術、格闘技観を通して、MMAを愉しみたい。3人の論客から、柏木信吾氏が選んだ2022年3月の一番。12日に行われたBELLATOR276より、アダム・ボリッチ✖マス・ブーネル──からのRIZIN TRIGGER03のメイン=ルイス・グスタボ✖矢地祐介戦について語らおう。

<月刊、柏木信吾のこの一番:3月:アダム・ボリッチ✖マス・ブーネルPart.01はコチラから>


──柏木さんのお気に入りアダム・ボリッチがマス・ブーネルを破りました。とはいえ15日にBellatorはAJ・マッキーJrとパトリシオ・フレイレのダイレクトリマッチの世界戦を組んでいます。マッチメイカーとしての柏木さんにお伺いしますが、一本決着だったタイトル戦だったにも関わらず、ダイレクトリマッチが組まれるというのは?

「人情的に分からないでもないです。人情ですね、理屈ではなくて。やはりパトリシオ・フレイレがベラトールに果たしてきた貢献度は高いです。タイトルを失う試合までずっと勝っていて、固定ファンもついている。そういう部分も考慮すると、スコットなりのリスペクトだと僕は思います。

あとは一本負けですけど、地力で負けた試合でもなかった。言ってしまえば事故系の負け方でした。完膚なきまで負けたわけでもない。一発入ってからギロチンですしね。まぁ左ハイを一発当てたマッキーが素晴らしいのですが、あれが当たっていなかったら──どうなっていたんだろうという風に、プロモーターやマッチメイカー目線でも言える試合でした」

──マッキーのモチベーションはどうでしょうか? 一度、タップを奪っている相手です。

「マッキーもビッグネームのパトリシオともう1試合やって、ファイトマネーも高くなる。だからモチベーションは上がると思いますよ」

──それは明快で良いですね……という再戦をキーワードに、ここは16日のRIZIN TRIGGER03に関してですが、ついに国際戦が組まれます。

「あぁ、そういう流れですか(笑)。ありがとうございます。ついに来ましたね。MMAPLANETで高島さんとお話をするきっかけになったTRIGGERですが、ついに外国人選手の試合……国際戦を組めます。あの時は2人ぐらい呼びたいと言っていましたけど、色々と事情もあって今回はまずルイス・グスタボと矢地選手の再戦ですね」

──正直2試合、見たかったです。

「2人ぐらい──ですから、僕が口にして活字になったのは。グレーですけど、僕は嘘を言っていないですよ(笑)」

──アハハハ。柏木さんの口から説明していただくと、ルイス・グスタボとはどのようなファイターでしょうか。

「良い意味で昔のシュートボクセを引き継いでいる選手です。悪くいえば、まだ粗い。当時のシュートボクセの選手が、今通用するかと言えばクエスチョンじゃないですか?」

──トーマス・アルメイダをより荒くしたような。ただ、そのアルメイダも柏木さんの言われているように、UFCで序盤は4連勝したのですが、最終的に4連敗で5勝5敗となりリリースとなりました。

「でも、魅力的な部分を持っている。見ている人が楽しめる戦いをします。遠いところからパンチを振りまわし、遠近両方でヒザを使います。巧い選手は苦手ですが、その尖がっている部分が魅力的ですね。そんな魅力を最大限に生かすためにもレスリングをすれば良いなと思っていたのですが、この2年間は試合がなくずっとトレーニングを積んできたので、どこをどう強化してきたのか。そこが見ものです」

──そこで矢地選手と再戦を組んだ故というのは?

「今回、RIZIN35のカードを見てもらうと分かるようにリベンジがテーマで……ソウザ選手とジョニー・ケースもそうですし、本来は大晦日で考えていたモノが、新規ビザ申請は受け付けないという外国人選手が入国できない状況になりました。岸田首相が発表した時に、まさに米国に発つ直前で……。

『嘘でしょ!!』っていう心境でした。外国人選手も当然、大晦日に向けてコミットしていて、時間もお金も掛けてトレーニングをしてきた。その選手たちが入国できるようになったのであれば、まず同じテーマで試合を組む。『だから少し待っていて』という連絡をして、ようやく状況が整いリブッキングしたという形ですね」

──つまりはリベンジマッチを組みたかったけど、できなかった。そのリベンジでもあるのですね。

「そうなんです。そういうなかでTRIGGERとの連日興行を打つ。グスタボも矢地選手も前回の試合で──それぞれGPとタイトル戦という大勝負ですが、負けてしまっているので。TRIGGERで再起を図るという形でメインになりました」

──いやぁ、ありがとうございます。矢地選手の試合、ケージで見たかったので。

「これまで本能に任せて戦っていたのが、八隅さんの指導を受けるようになり、組み立ててスマートに戦えるようになった。そういう評判ですよね。もともとポテンシャルの高い選手だったけど、その実力の出し方が分からなかった。導き方が分からなかったというか……導く人がいなかったのだと思います。導くシステムになかったのでしょうね」

──矢地選手自身も、人の良さというか……ファイターとして、甘い部分もありました。

「天真爛漫ですよね。良い感じで。人として凄く良くて、このままおじいちゃんになって欲しいというか(笑)」

──ただし、彼の良さがMMAでは巧く機能していなかった。それが八隅さんのコーチングで変わってきたと。最近では、荒々しさもあると聞きます。

「ほぉ。そういう面が出てきたのですか。それは楽しみです。緩急がつけられるようになったのですね!!」

──そのような戦いを、グスタボを相手にしてデキるのか。日本人相手にデキる戦いが、外国人選手を相手にしてもデキるのか。これは永遠のテーマです。

「そうですね。変に考え込まず、思い切りの良さと爆発力がある選手なので。そこは大切にしてほしいです。贅沢な話ですけど、自分の良いところを全て出して融合して欲しいですね」

──ではグスタボ✖矢地、生か映像がどちらでファンに楽しんで欲しい試合ですか。

「この試合は生です。この試合は生でやらないと……じゃない、生で見ないと勿体ない試合です!!」

──とりあえず自発的な発言ですし、そのまま書かせていただきます(笑)。

「やるじゃないですよ。見ないと、ですよ(笑)」

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【Special】月刊、柏木信吾のこの一番:3月:アダム・ボリッチ✖マス・ブーネル「5R制」

【写真】この距離で打撃戦を続けたボリッチとブーネル (C)BELLATOR

過去1カ月に行われたMMAの試合からJ-MMA界の論客3名が気になった試合をピックアップして語る当企画。

背景、技術、格闘技観を通して、MMAを愉しみたい。3人の論客から、柏木信吾氏が選んだ2022年3月の一番。12日に行われたBELLATOR276より、アダム・ボリッチ✖マス・ブーネル戦について語らおう。


──柏木さんが選んだ3月の一番は?

「Bellatorフェザー級のアダム・ボリッチ✖マス・ブーネル戦です。これは良い試合でしたねぇ。面白かったです。ただ、この試合は生より映像で視た方が面白いのかなって思いました」

──まさに洋モノですね(笑)。実際だと躊躇してしまいそうで、でも映像なら大丈夫というか……。

「何を言っているんですか!! 水垣さんにはF1が出てきて、なんで僕にはエロ方向へ、振るんですか(笑)」

──いやいやいや……我々の過去の10年の付き合いでMMAに次ぐ話題がそうだったので(笑)。

「僕、今ではそういうキャラじゃないので(笑)。でも、すぐにボロがでるでしょうし。まぁ、生では……」

──野獣みたいで怖いじゃないですか……。

「それよりボリッチ✖ブーネルの話をしましょうよ」

──そういう意味では個人的に両者揃って野獣的ではなかったかと。

「えぇ? そうですか。凄くハイレベルで面白かったと僕は思いました。この試合は日本では見ることはできない。あの内容は……。それが正直な感想です。ここまでの試合、日本で見ることができますか?

あれを5Rやり抜く、凄まじいです。5Rを意識した戦い方、あれを25分やり切るのは本当に凄いと思いました。MMAグローブで、あの距離で殴り合うなんて」

──私は正直、これなら怖くないと思ったんです。2人とも強くて、上手くて、タフです。ただぶっ殺してやるという怖さのある殴りではなかった。このボリッチなら朝倉未来選手、松嶋こよみ選手らは臆することなく戦えると。

「あぁ5Rを考えて、僕が上手く戦ったというところが、そういう風に見られたわけですね。クリーンヒットの数は凄く多かったですけど、試合が終わる空気はなかったです。それも確かです」

──当てるけど、終わらせる意識が少ない。それは疲れないため。5Rを想定してそうなったのかと自分は感じました。勝てる、負けるは別にして──なら朝倉未来、松嶋こよみなら対抗できると。あれぐらいの気迫指数なら。

「なるほどぉ。それとグラップリングをしていないですよね。組みに行かないし、組んでも長続きしない。5Rを戦い抜くためにセーブしている部分があったのは確かです。疲れることをせずに、離れてリセットしていたようで」

──柏木さんはそこも踏まえて両者が巧くて、素晴らしかったと。

「そうなんです。いやぁ、面白いですね。一つの試合で、両者の強さを認めたうえで意見が相反してくる。これが3Rだと彼らも違う戦い方をしていたでしょうね。それが5Rだと殺気が薄れた、野獣のようではなかったということですね。そこは分かります。綺麗に戦って、イカレた部分がなかったですから」

──ハイ。なら日本人選手も立ち会える。ボクシングなら12R戦って、勝てますし。それとブーネルに関しては、もっと組むと思っていました。あれだけ近距離でボクシングができるとは露知らず、ジョン・フィッチのコントロールにパウンドが加わるようなファイトをするのだと。

「まぁジョン・フィッチになるとプロモーター側は、それが良い戦い方だとは言い辛いですけど(苦笑)」

──アハハハ。結果、テイクダウンを奪ったり、クリーンヒットの数が多いという判断でしょうか。ボリッチが3-0で判定勝ちを収めました。ただ……。

「50-45はないですよね(笑)」

──あり得ないと思います。

「2Rもブーネルが失って48-47もあるかと思いましたけど、49-46が2人いましたね。とはいえ3Rがボリッチというのはないです」

──あの3Rがボリッチなら、どういう風に戦えば攻勢と判断されるのか分からないですね。

「本当にそうだと思います。ボリッチの勝ちで良いかと思いますけど、あの試合で50-45は……。にしてもボリッチの良さが出ましたね。打撃の選手は数多くいても、ボリッチのように遠距離、中距離、近距離の全てで武器を持っているファイターはそんなにいないと思います。どの距離でも攻撃できて、25分間やりきった。アレをやられると、ブーネルは全ての距離がボリッチになるので難しいだろうなと思いました」

──下がって誘うことができるのもボリッチの強味ですね。その一方で、接近戦ではブーネルの左ボディが相当に効いていたようにも見えました。

「あれ、なぜブーネルが打つのを止めたのか。腹を意識させて、テイクダウンを狙うとか行って欲しかったです。そうすればボリッチが受け身になる展開もあったかと思います。優勢の間に組まない。逆にテイクダウンを取られましたからね。やっぱり5R制という部分が影響したのでしょうかね。

あのハイペースで組みから寝技をなるとヘトヘトになるから、あえてしなかったのか。ボリッチの苦手な部分で勝負しなかったのはそういうことなのかもしれないですね」

──5R、テイクダウンとスクランブル、寝技もあって殴り合いもある。それって今やACAだけではないかと。もう、どういうことなのか明白ですよね。

「……そうですよね(笑)。凄く分かりやすいです」

──サムシング・スペシャルのない人間の戦い。凄くリアルなボリッチ✖ブーネルだったかと思います。加えて15日のAJ・マッキー✖パトリシオ・フレイレの再戦、その勝者への挑戦はほぼ決定でしょうし、ボリッチは5Rを試したのか。

「そうなりますよね。挑戦者決定戦とはいわずタイトル・イリミネーションマッチと名乗っていたので、ズルいですけど(笑)。ブーネルの脱落は決定ですよね。勝ったボリッチは、こういうこともデキたのか、と。こうやって25分戦えるボリッチの世界王座挑戦、個人的にも凄く楽しみです」

<この項、続く>

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