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【DEEP108】教えて、佐伯さん─02─「なぜ本田✖杉山が2回戦?」「ユータ&ロック✖漢・中村大介の背景」

【写真】両者の対戦が決まった経緯を聞くと、さらに注目度が高まる中村大介✖ユータ&ロックだ(C)MMAPLANET

10日(日)、東京都文京区のTDCホールでDEEP108を主宰する佐伯繁代表インタビューPart.02。

潰し合い上等の勝負論だらけのマッチメイクが目立つ今大会において、力もあって上に行く可能性の高い選手の潰し合いがなぜ生じるのか。また、ある程度の実績残している実力者の顔合わせが、どうして2回戦なのかを尋ね──、ユータ&ロック✖中村大介という注目カードが決まった背景を話してもらった。

<佐伯繁インタビューPart.01はコチラから>


──そういう厳しいカード、典型的なのか雅駿介選手と海飛選手の顔合わせです。良い試合です。

「そうですねぇ(笑)。正直を言えば、海飛選手に関してはPOUNDSTORMでの試合が結構厳しいと思っていたんです。相手の鈴木崇矢選手が高校生で評判の良い選手で、当て感があった。でも終わってみれば完勝、KO勝ちできました。海飛選手もFKTで優勝したけど、プロになってからは2敗して順風満帆ではなかったです」

──ポテンシャルはあっても。

「ハイ。だから、簡単じゃないって自分でも分かっていると思います。雅選手もデビュー戦に勝ったけど、その後に負けが続いた。大阪でやっと勝てて。本当に厳しい戦いを続けていますよね」

──トントントンと行けそうな選手たちが、潰し合っている。

「ニューピアの大会だと、育てるマッチメイクもまだできます。でも後楽園ホールに出る選手は、どうしてもきついマッチメイクになりますよ。今回のTDCもそうですし、後楽園ホールの大会に選ばれて出場するというのはそういうことになります」

──厳しさついで言うと、本田選手と杉山選手のフライ級が2回戦でこの位置で行われる。この試合が3回戦でないのは勿体なさすぎます。

「アハハハハ。それねぇ、今、こうやってカードが揃うと3回戦にしたかったですよ。でもね、ぶっちゃけていうとマッチメイクが先に確定してしまって……。それから上の方で組もうと思っていた試合が2、3枚あったんですよ。だから2回戦にした。結果、その用意していた札が切れなくなったけど、もう何ともならない。新宿FACEだったらメインです。でもTDCホールで戦いたい気持ちもあるだろうし」

──その通りですね。それでも勿体ない(笑)。

「だって5分3R制の試合が15試合も並ぶと、見ている方も集中力を保てないですよ。お目当ての選手の試合が終わると、お客さんも帰ってしまいます。現実的に考えても、3回戦で組みたい試合も後楽園では時間も限られているし、何ともならない部分があるんです。でも今、思えば……3回戦でっていう風に考えちゃいますね(笑)。

と同時にですね、そこを指摘してくれるのは有難いですよ。選手にとっても、そういう評価があるんだってことですし。そういう通が好む試合をGPをきっかけにして、広く知ってもらいたい。そういう想いではいます。

だいたい僕はね、フライ級GPは去年からやりたいと思ってきたんですよ。でも、RIZINがやるみたいなことを言った時期があったので様子を見る必要が出てきた。RIZINでフライ級のトーナメントをやるのか。それともフェザー級なのか、あるいは女子なのか。正式決定まで時間が掛かる状態になっていたので……どうしてもTDCホールでフライ級GPの開幕戦を組むことができなかった。

それに本田選手と杉山選手に関しては、GPまでの流れをつくるうえでもっと前に組んでいて良かったかもしれないけど、両者の体調の問題もあって今回のTDCホールにタイミングが合ったんですよ。現状では両者の上に福田龍彌選手、伊藤裕樹選手たちがいます──序列的には。そういうなかで上がってくためには、試合をしていかないと。DEEPのフライ級は層が厚いですからね」

──待っていては上にはいけないということですね。フライ級GPに関しては、そろそろ正式発表があると踏んで……ここからは上の3試合についてお伺いしたいです。

「ユータ&ロック選手ですね、まずは(笑)。強さは誰もが認めていると思います。同時に地味でエンターテイメント性が少ない。一本勝ちもなかなかない。加えて『強いけど、あまり試合をしないね』という評判もある。そういう面も含めて、魅力的なんですよ。ただし、誰が対戦を受けてくれるかなというのはありました」

──幻の日本最強は皆に嫌がれると。

「ハイ。スタイル的にも抑え込まれて終わってしまう可能性がありますし」

──そこで中村大介選手だったのですね。

「ハイ、TDCでユータ&ロック選手が戦うとなった時に、すぐに中村選手の名前と顔が頭に浮かびました。正直言って、ユータ&ロック選手に対して何か仕掛けられる選手が、他に思い浮かばなかったです。それにユータ&ロック選手にとってオイシイ試合にもなります。だって、この試合に勝つと誰もが注目せざるを得ない状態になりますからね」

──中村選手に勝てば、これはもうタイトルンコンテンダーとして一目置かれます。

「そこはですね……ウチのチャンピオンがRIZINのチャンピオンなんで(苦笑)。まぁ、どういう風になっていくのか。そこでいえば、ユータ&ロック選手もRIZINフェザー級のなかに入り込む可能性も大きくなるでしょうしね。勝ち進めば、RIZINだってエイターテイメント性とか言えなくなってきますし」

──佐伯イズムじゃないですか。どれだけ注文をつけようが、結果を残した選手にはチャンスを与える。

「アハハハ。ただねぇ、今回に関しては中村選手もあまりユータ&ロック選手のことを知らなくて。で、オファーをした時に調べたようで。ちょっとヤバいと思ったんじゃないですかね、いつも二つ返事の中村選手が了承するまで少し時間がありました」

──いやぁ、興味深い!!

「それでも中村大介は受けるんです。ここから『前に進むためには』と」

──漢です。

「本当に戦い辛い相手だと思います。ただ試合に出ていないことでユータ&ロック幻想が大きくなりました。しかし、僕自身は前回の試合から期間があいているからどうなんだろうと疑ってはいたんです。そうしたら金原徳正選手から『摩嶋(一整)戦前に対策練習で、ユータ&ロック選手と練習していた』と聞いて……。準備もできてるじゃん。

こりゃあ、本当だと(笑)。できる選手じゃんってなったわけですよ」

<この項、続く>

■視聴方法(予定)
7月10日(日)
午後2時30分~SPWN PPV
午後2時30分~ニコニコ生放送

■ 対戦カード

<DEEPライト級選手権試合/5分3R>
[王者] 大原樹理(日本)
[挑戦者] 石塚雄馬(日本)

<ライト級/5分3R>
北岡悟(日本)
上迫博仁(日本)

<フェザー級/5分3R>
中村大介(日本)
ユータ&ロック(日本)

<バンタム級/5分2R>
渡部修斗(日本)
内山拓真(日本)

<フライ級/5分2R>
本田良介(日本)
杉山廣平(日本)

<女子ストロー級/5分2R>
ケイト・ロータス(日本)
ARAMI(日本)

<メガトン級/5分2R>
赤沢幸典(日本)
アンディコング(日本)

<バンタム級/5分2R>
雅駿介(日本)
海飛(日本)

<フライ級/5分2R>
原虎徹(日本)
風我(日本)

<バンタム級/5分2R>
山本有人(日本)
濱口奏琉(日本)

<ライト級/5分2R>
泉武志(日本)
野村駿太(日本)

<フェザー級/5分2R>
劉獅(日本)
鷹辰(日本)

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【DEEP108】この時期にTDCホールの真意、佐伯繁代表─01─「〇百万円ほど演出に力を入れています」

【写真】昨年2月のDEEP100以来、1年5カ月振りのTDCホール大会となる(C)MMAPLANET

10日(日)、東京都文京区のTDCホールでDEEP108が開催される。7月は修斗が大阪大会と後楽園ホール大会、パンクラスが高田の馬場、RIZINが沖縄とさいたまと2つのイベントを開くなか、後楽園でもニューピアでもなくTDCホールという箱をDEEPは選択した。

なぜ、このタイミングでTDCなのか──を佐伯繁代表に尋ね、見所、注目カードが決定した背景とこれからについて尋ねた。

そこにDEEPの「今」──が見られるTDCホール大会だ。


──RIZIN沖縄大会の直前(※取材は7月1日に行われた)のお忙しいところ、お時間いただきありがとうございます。

「いえいえいえ」

──10日に昨年の2月以来のTDCホール大会があります。RIZINが1カ月で2大会あるタイミングでTDCホールという大箱で大会開催、いつ頃からその腹積もりだったのでしょうか。

「まぁ、ぶっちゃけていうとウチもパンクラスも修斗もスケジュールは早めに出ていると思います。基本は1年前から会場を抑えるわけじゃないですか。知っての通り、後楽園ホールなんて9月には翌年のスケジュールを抑えないといけない。そこにRIZINのスケジュールが入って来る。そこでいえばDEEPとしては7月の3日も大会をやるよう定で、それから1週間で10日のTDCを予定していました」

──ただし、THE MATCHの開催でRIZIN沖縄大会が7月3日にリスケされたので、3日の大会は取りやめたと。それにしても、佐伯さんとしては3日と10日に連続で大会を開くつもりではいたのですね。

「ハイ。実は10日のTDCに関しては、ちょっと趣向の変わったイベントにしたいと思っていたんですよ」

──趣向を変えるとは?

「音楽とのコラボとか難しいので、ちょっと演出面を変えて。実際、LDEスクリーンとか使って〇百万円ほど演出に力を入れています」

──えっ、〇百万円!!

「だからナンバーシリーズでやるつもりじゃなかったんですよ。それが3日のナンバーシリーズからスライドしてきたカードを組んだ……というのはあります。どういう試合を組んでいくのかとプランがあって、10日のTDCホールを抑えたわけではなかったんですよ。8月21日にも後楽園ホール大会がありますし……だからこそ、このタイミングでは趣向を凝らした形でTDC大会を開こうという考えは去年からありました。TDCホールって、今も2年先まで空いていない会場なんですよ。それが人を介して抑えることができたのだから、特別なことをするつもりでした。たまたま巡ってきた機会なので」

──たまたま、計画性を持っていたわけではなかったのですね。

「僕として今は意識してDEEPをTDCホールや大田区総合体育館でやろうというのはないです」

──それがリスケの影響で、趣向を凝らすよりも従来のナンバーシリーズとして組むべき試合を組んでいった大会になるというわけですね。

「そういうことですね。正直、準備もそこまでできなかったですし。まぁJEWELSをTDCで仕掛けるっていうアイデアはありだと思いますよ。それが予定外にフライ級でトーナメントをやって、やり切っちゃった状態ですよね(笑)」

──予定外(笑)。

「杉山(しずか)さんと中井りんさんの試合もありましたしね。ただ、RIZINが女子スーパーアトム級のトーナメントをやるって榊原社長が公言したので、ならチャンピオンの伊澤(星花)さん、大島(沙緒里)さんはそっちだろうと。パク・シウ選手だって、そうなるでしょう。なら、ここではJEWELSで仕掛けるタイミングではないですよね」

──何もかも流動的ななかで、DEEP内で今が見られる見所の多い対戦カードが並んだのではないでしょうか。なんかさいたまスーパーアリーナ大会を思い出します。

「アハハハハ。それはどうなのか……さっきも言った中井りんさんと杉山さん、神龍誠選手と藤田大和選手の統一戦のように温められてきたモノをやっちゃっていますからね。だから、物足りなさはあります。それでも今年はナンバーシリーズ以外の大会を7回ぐらい開くことになって若い選手が育ち、上の選手が落ちてきたというのもあります。その結果、有難いことに試合で出られる選手が多い状態です」

──なるほど温めるというのではなく、勝ち上がったり、インパクトを残した選手をぶつけるという手法で試合は組めると。

「そうなんですよ。だから良いカードは組めているとは思いますけど、時間を掛けて温められたカードではなく特別感という部分ではもう一押ししたかったです。僕的には考えられる余裕があった方が面白いんですよ、なんか」

──だからこそ、今のDEEPが分かるカード編成かと。

「そういうなかでいえばプロモーターとしてTDCは17試合ぐらい組まないと採算は合わないというのはあるんですよ。でも、次のことを考えないといけないのとRIZINに出る選手もいますし、そこはバランスを取りながらカードを組みました」

──新顔の参入として森山壱政の欠場は残念ですが、第2試合で泉武志✖野村駿太のライト級戦が、いきなり目を引きます。

「泉選手は半年以上前から話はしていて、タイミング的にTRIGGERでグラント・ボクダノフとの試合が決まりました。そういう意味では野村選手も武田君が返上したベルトを狙うという……レスラー✖空手家の異色のカードですね。フューチャーキングトーナメントで優勝し、今大会で山本有人選手と戦う濱口奏琉選手も極真の高校生の少年の部で結果を残している逸材で、まだ大学2年生ですけどレスリングもやっています(大阪体育大学。去年の西日本学生新人選手権グレコ63キロ優勝)。

先日の新宿フェイス大会でデビューした五明宏人選手も空手の全日本王者(※2019年全日本空手道選手権個人戦優勝。2016年全空連ナショナルメンバー世界大会出場)とか。今の時代に空手ベースの選手が上がってくるのが、面白いですよね。毎年、FKTをやればそれだけ強い選手が出てきます。そのなかで濱口選手と五明選手は抜けていました。

野村選手の場合はGRACHANで戦ってきて、新人の割には強い──MMAに順応しているということを聞きます。そこで泉選手に『やらない』という選択はないです。ライジンでデビューしているのでもう少し名前がある選手の方がという気持ちはあるでしょうが、そこは同じ経験が少ない者同士でやるしかない。

なんせ若くて良い選手は多いけど、抜けている選手もいないんですよ。戦績的には皆、黒星があるという状況で彼らがどうなるのか」

──それは佐伯さんが、そういう選手をぶつけているからじゃないですか(笑)。

「アハハハハ。そう簡単には、上にいけないですよ!!」

<この項、続く>

■視聴方法(予定)
7月10日(日)
午後2時30分~SPWN PPV
午後2時30分~ニコニコ生放送

■ DEEP108対戦カード

<DEEPライト級選手権試合/5分3R>
[王者] 大原樹理(日本)
[挑戦者] 石塚雄馬(日本)

<ライト級/5分3R>
北岡悟(日本)
上迫博仁(日本)

<フェザー級/5分3R>
中村大介(日本)
ユータ&ロック(日本)

<バンタム級/5分2R>
渡部修斗(日本)
内山拓真(日本)

<フライ級/5分2R>
本田良介(日本)
杉山廣平(日本)

<女子ストロー級/5分2R>
ケイト・ロータス(日本)
ARAMI(日本)

<メガトン級/5分2R>
赤沢幸典(日本)
アンディコング(日本)

<バンタム級/5分2R>
雅駿介(日本)
海飛(日本)

<フライ級/5分2R>
原虎徹(日本)
風我(日本)

<バンタム級/5分2R>
山本有人(日本)
濱口奏琉(日本)

<ライト級/5分2R>
泉武志(日本)
野村駿太(日本)

<フェザー級/5分2R>
劉獅(日本)
鷹辰(日本)

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DEEP100 Interview J-CAGE ブログ 佐伯繁

【DEEP100】佐伯繁代表、大会総括&今後「ホッとしました。5月大会にパンクラスから選手を借ります」

【写真】DEEP100、インターバル中に挨拶を行った佐伯繁代表がイベント終了後に総括と今後を話した(C)MMAPLANET

21日(日)に東京都文京区のTDCホールで開催されたDEEP100、20周年記念大会を終え、佐伯繁代表が大会総括をいつものように行った。

毎大会、総括を行う佐伯代表だが──表に出ることはないが、映像の吉田了至ディレクターとの掛け合い漫才のようなやり取りが見られる。今回は記念大会ということで、普段は活字に去れない部分を可視化してみた。


──恐縮です、と言ってどこかにいってしまいました(笑)。

「まさか20周年の煽りVが、5日前に挙がってくるとは思わなかったですからね。もう慣れてしまったので、何とも思わなかったのですけど。アレが吉田さんの作戦でしょうね(笑)」

──20周年記念大会が終わりました。

「まぁ、とりあえず8時までと計算していて5分前に終わりました。何とか予定通り終わった感じですね。ただ久しぶりのTDCホールで僕は分かっているんですけど、スタッフが会場の見取り図を把握していないので、どこにいるのか分からない人が多くでてしまいました。なんか全然、う~ん、準備ができていないというか。

再来週にはJEWELSがあって、その翌日には男子の大会もある。コロナの件があって、後楽園ホールとTDCホールの客席数がそれほど違いがなくなったので、後楽園ホールをしっかりとやらないといけないですね。今日はチケットも5、600枚は足らなかったです。

20周年記念でしたが、思った以上に自分が想い描いていたカードが組めなかったです。なので結構、知恵を出して無理やり組んだカードという状況だけど、良いカードとか言われて──ピンと来ていなかったのですが、終わってみれば内容的に良かったと思いました。ガチガチで凄いカードを組んだ時は、空回りすることもあるけど、新旧対決もあるし色々なドラマを見せることができたと思います。ただアッという前にオープニングが始まってしまって、全く余裕がなかったです。

まぁ、このご時世で記念パーティーもできないし、エンディングに皆で集合して写真撮影もできなかったので、落ち着いたらまた仕掛けようと思います。あぁ、疲れた」

──若い選手の登用も、これからを見据えてのことでしょうか。

「そこは新旧対決をテーマにしたかったというのもありますし、古い選手の試合をもう少し組みたかったですけど、ちょっと上手くいかないこともありました。三島君とか帯谷君だとか──でも今年1年間を20周年イヤーとして、引っ張るので(笑)。彼らやボンズの伊勢野君とかも、これから参加してほしいですね」

──若い選手で気になったという試合はありましたか。

「オープニングの第1試合に鶴屋さんのところの怜君がデビューし、3試合目に山本選手が高塩選手に勝ちました。これは凄いことです。鶴屋さんのところで練習して半年でしか経っていないのだから、若い選手が育ってきていると感じます。

現実的に北岡選手が敗れ、結果が出せないという──流れですよね。

神龍がジムを出すということで試合ができなかったので、フライ級は暫定王座戦を組みましたが、ビザまで取れていたのにビョン・ジェウンが来日できなくなりました。今後は神龍ができないなら藤田君のスケジュールを見ながら、先にビョン・ジェウンと戦うことになるかもしれないです。

阿部選手もライト級に落とす、大原君もいるのでライト級も面白いです。

そういう下の世代の台頭もあるなから、中村大介。こないだの長倉戦を見ても分かるように良い時に戻っているように感じました。凄く良かったですね」

──タイトル戦線ですが、バンタム級がRIZINで1年かけてGPをするとなるとどのプロモーションもバンタム級のトップが留守になることになります。

「そうですね。そもそもウチのバンタム級チャンピオンはビクター・ヘンリーですから。本当は井上直樹と元谷の試合で、勝った選手を挑戦させたいという気持ちでいましたけど、現実的にジョシュ・バーネットも2週間の隔離なんて無理ですしね。RIZINも外国人の入国が可能になったら、ビクターの試合を組みたいでしょうし。

うちのバンタム級は連勝している選手がいないので、ここからの半年、1年で誰が出てくるのかっていうのを見極めようと思います」

──フェザー級はチャンピオンの牛久選手がノンタイルで、先ほど名前が出た中村選手に敗れました。

「フェザー級もRIZINが動いているのもあるし、大介が出ても面白い。皆さん、RIZINに出たいので(笑)。それは仕方がないことで、でも全員が出場できるわけではないので──その流れを見る必要はありますね。

ライト級では大原選手が武田光司選手に挑戦したいだろうけど、久米選手との試合を見極めないといけないし。それこそ大原選手や阿部選手もRIZINということがあるので、マッチメイクは様子を皆といけないです」

──上の方が組めない。そして下からの突き上げという部分で、潰し合いになっている。そういう形でしょうか。

「抜きん出てくる奴が出てこないんですよね。でも、こうなるとフェザー級で出てきたり、新宿FACEで平田直樹選手が横山恭典選手と戦うけど、これに勝っちゃうと今年のフェザー級で台風の目になる可能性もある。そういう意味で平田選手は楽しみです。

杉山選手も──外国人選手と戦わせたいけど、来日が難しくて。韓国人選手もRoad FCも全く大会を開いていないし。分からないですね。まぁ、でもこの大会を開いてホッとした部分はあります」

──とはいえ、大会は続きます。

「男子の大会の前にフューチャーキングと女子のアマをやるのですが、フューチャーキングは過去最高の参加申し込みがありました。16名以上集まり、断らないといけないケースもあります。地方からの出場希望選手が多いですね。凄い数です」

──吉田さんが『パンクラスのネオブラの予定が出ていないから、フューチャーキングへの申し込みが多い』と言っていました(笑)。

「アマ修斗も大会数が減っていますからね。あっ、そうなの? そういうこと言っていたんだ」

吉田 いえ、そんなこと言っていないですよ……(苦笑)。

「吉田さん、そんなこと言っているんだ(笑)。俺もたまには酒井さんと話をしないとね。ウチも男子でいえば3月の次が5月5日に後楽園ホールがあるんだけど、まるで頭が回っていなくて。昼はJEWELSで決勝トーナメントと、負傷で延期したタイトル戦があるけど、男子の方は……これからですね。

水野選手もそうだし、これからを考えると雅選手も勝ったし。キックからの転向で、半年ぐらいの練習であそこまでできる。楽しみですね。

ただ、最近は皆若いから──お父さんが年下って言うのがあって、辛いです(笑)。PRIDEを見ていた世代の人が、子供にやらせるので──ちょっと辛いですね。18歳、19歳の選手に深々と頭を下げて(笑)。

まぁ、頑張りますよ。佐藤さんに映像も創ってもらって。佐藤さんの映像の方が挙がるのが早かったもんね」

吉田 いや、あの……僕が素材を全てお送りしたので。

「それで、遅くなったんだ」

吉田 そういうことはいえないです。

「パンクラスの時とは、違いますよね(笑)」

吉田 いえ、そんな、いえ……。

「パンクラス、次はいつだっけ?」

吉田 あの……ここで、個人情報を話すわけには……。

「そこで4月4日の大阪大会だとか、言わないでくださいよ(笑)」

吉田 オフィシャルで発表があるまで、僕の口からは……(苦笑)。

──真面目な話ですが、実際にパンクラスは現実的に東京での大会開催のアナウンスが未だにない。修斗もDEEPも試合数は限られるということで、選手の移動も見られるようになりました。

「大塚選手があれだけ盛り上がるというのは、良かったと思います。刺激がありますよね。そういう存在に大塚選手がなったということが嬉しいです。正直言えば、5月にパンクラスから選手を1人お借りするので、それは良いカードですよ。ねぇ、吉田さん」

吉田 いえ、僕は何とも。そこは聞いていないですし。

「逆にね、靖さんも選手のことを想ってか、どうぞっていう感じで言ってくれるので。吉田さんはパンクラスの人だから、別にDEEPの会場にパンクラスのTシャツを着てもらっても全然OKなんで。パンクラシストでしょ?」

吉田 いえ、もうそういう話は……。ハイ。そろそろ、次回大会の打ち合わせをお願いします(汗)。

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DEEP DEEP JEWELS J-CAGE News ブログ 佐伯繁

【DEEP JEWELS】2021年3月&5月に後楽園ホールで8人制DEEP JEWELSアトム級GPトーナメント開催

【写真】前澤の肩に置かれていたベルト。次の持ち主が来年5月に決まる (C)DEEP

15日(火)にDEEP佐伯繁代表が自らのSNSで来年度にDEEP JEWELSアトム級GP2021を開催予定であることを発表した。

同投稿によると来年の3月と5月の後楽園ホール大会でGPトーナメントは開催され、優勝者が引退した前チャンピオン前澤智が巻いていたベルトと、優勝賞金100万円を手にできるとのこと。


DEEPとDEEP JEWELSは19日に2020年最終興行が新宿FACEで行われ、JEWELSのメインではDEEP女子ミクロ級王者の大島沙緒里が韓国のパク・シウと対戦し、この試合の行方も8人の参加選手に関係してくる。

来年2月には20周年記念イベントを都内某所で開催予定のDEEPだが、以前にこの件の取材をした際に佐伯代表はパク・シウだけでなく、DEEP JEWELS縁の韓国人選手の出場も候補であることを話していた。

また両大会が後楽園ホールが使用されることで、3月と5月はDEEPとDEEP JEWELSの2部制大会となることが予想される。

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DEEP Interview J-CAGE Special ブログ 佐伯繁

【Special】WithコロナのJ-MMA─01─佐伯繁DEEP代表に訊く<後編>「ここに感染者がいるという気持ち」

【写真】DEEP97の計量後も予防対策について、選手に注意点を挙げて説明し、注意喚起を促していた(C)MMAPLANET

COVID19のパンデミック、地球はニューノーマルの時代を迎えた。日本でも4月と5月の緊急事態宣言を経て、6月から経済活動が再開も、事態が終息することはない。

それでもJ-MMA界はどのスポーツと比較しても、活動を持続し──正解がないなかで予防対策を各々が施してイベントを開催してきた。

今回はDEEP佐伯繁代表のコロナと共生するインタビュー、後編をお届けする。

<佐伯繁代表インタビューPart.01はコチラから>


──そして、どこまでの関わりのある人の検査を実施するのかという部分でも関係してきます。

「レフェリーとジャッジの検査は前日の人間もいれば、当日と人もいます。で、そこで陽性者が出ると外れてもらう。もちろん、濃厚接触者が出る以前にチェックをします。でも、そこでレフェリーやジャッジに複数の陽性者がいると、陰性の人だけで回せるのかという問題もあります。

そういうことまで考える必要になってきて。それは何も競技運営陣だけでなく、スタッフも同じですよね。興行という回さないといけないモノに関わっていると、当日検査のリスクもあります」

──ハイ。野球、サッカー、プロレス、全員が全員、当日に検査をしているわけでもないしですし。おのずと限界もあります。

「その通りなんです。実際に人数を減らしてお客さんにきてもらっている。ならお客さんの検査をするるのか、と。そこを検査しないと、絶対はないですから」

──それはもう、不可能といって良いかと。

「ハイ。これはね、選手、関係者、メディア、お客さん、皆が『ここに感染者がいる』という気持ちでソーシャルディスタンスを取り、手指消毒を徹底し、マクスを外さない。手を口、鼻、目に持っていかない。そういうことを徹底するしかないんです。トイレや控室も、そうです。

実際、会場からも厳しく指導が入りますからね。設営の子が暑くてマスクを外す。これだけで注意されます。だからセコンドでマウスを外したり、客席にいる選手が大声で指示を出すなどは、もうご法度なんですよ」

──その通りですね。そこが個人の自覚という部分で。

「もう選手の会場入りから、全て密にならないよう気を使う必要があるんです。抗体検査、抗原検査、PCR、実施日、色々とできることは違いますが、やって意味がないことはないです。その時点でも、無症状の感染者を見つけることに通じますし。

だから格闘技大会を開くうえで、僕らも抗体検査をして陽性になった人がPCR検査を受けるということはやらないといけないと思っています。専門家は10日に1度PCR検査をすべきだと言いますけど、そんなことは今の日本では無理です。

それでも社会活動を再開したのだから、格闘技イベントを開くには抗体検査を複数回し、誤陰性や誤陽性があったとしても、回を重ねること。そうやって誤差を減らしていく。今では抗体キットもありますし、最低限のこととして大会を続けることで抗体はやっていく。でも、それで防げるのかといえば、確率を下げるだけです。

マスクを会場で絶対にする。飛沫を飛ばさないことがどれだけ大切かということです」

──飲食店でお客さんに抗体検査を──とまでは言わずとも、従業員に抗体検査をしているところがどれだけあるのか。じゃぁメディアは取材をするのに、何かしらの検査を受けているのか。そういうことになります、今の社会活動は。

「もう格闘技のジムも、フィットネスジムも開いているわけですしね。お金があれば隔離をして、大会が終わってから検査をすれば、そこから感染者が出たとしても拡大は防ぐことができます。でも……」

──誰がそこまでできるのか、ということですね。

「そうなんです。お客さんを入れる時点で、もう感染リスクは高まるわけです。中止という事態を起こさない。感染者を出さない。出た時は拡大を防ぐ。それだけの準備をしていないといけなくて。でも絶対はない。ここに感染者はいる。そこをね、頭の片隅をおく。ましてや自分が陽性かもしれないわけです。答えはないですけど、お客さんが入っているという事実を考えて予防対策をするしかない。

そうやっている間にPCR検査の身近になるのか、ワクチンが開発されるのか。そこまで、ベストを尽くすしかないんです。状況は1カ月ごと変わりますしね、計量、試合数、スタッフの数から気を引き締めてやる必要があります。

と同時に選手も、もう少し新型コロナウィルスに関しては勉強してほしいですね、ここは」

──選手に限らず、イィ年をして抗原をPCRと勘違いしている現場の人間もいました。

「いや、抗体検査をPCRと書くマスコミもいましたからね。もっと勉強してほしいです。そして予防対策をすることは当然で、それでも今、会場内に感染者はいるという気持ちで、緩めてはいけないということなんです。

これは一つ一つの団体の問題じゃない。だから、何かあったことは真実を伝えてもらって、共通認識にしていきたい。そいう気持ちもあります……本音を言えば、ですね」

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DEEP99 Interview J-CAGE ブログ 佐伯繁 元谷友貴 米山千隼

【DEEP99】佐伯繁代表が元谷✖米山について、熱い激。「出るだけじゃない。勝てる選手が出てこないと」

【写真】DEEP97終了後のDEEP99のメイン=元谷✖米山について佐伯代表も熱く語った (C)MMAPLANET

11月1日(日)に東京都港区のニューピアホールで開催されるダブルヘッダー=DEEP98&DEEP99。夜の部=DEEP99で元谷貴友✖米山千隼というカードが組まれた。

バンタム級でRIZINレギュラー及びトップを目指す元谷に、UFCしか眼にない米山が挑む一戦。大注目のカードの顔合わせの実現に関して、20日のDEEP97終了後の会見で佐伯繁代表が期待の高さを言葉にした。


──11月1日のDEEP99の元谷貴友✖米山千隼戦、このタイミングでこの試合がDEEPで組まれるのかという顔合わせです。

「そうですね!! (※米山のマネージャーのヒラタ)シュウさんが暴露していましたけど、もともと年末に(井上)直樹✖元谷のカードが良いんじゃないですかという話をしていて。僕からすると直樹もUFCに出るまで、それからRIZINとの間もずっとDEEPでやってきたので、ウチ同士で大晦日に試合ができれば凄く良い話だと思うんですね、実際。

でも米山と元谷ということで、シュウさんに話をしたんですよ。そうしたら微妙な感じで……直樹にも悪いしという感じだったんですよね。でも、『ぜひ、やらせてください』と返答が来て。最初はそういう感じだったから、元谷の相手がいないなぁと悩んでいたんです。

昇侍かなぁって思っていたら、(朝倉)海戦が決まって。でも本当に強い2人の対戦ですし、簡単な試合ではないです。盛り上げて欲しいです」

──米山選手はUFCで戦いたいと断言しているので、複数回の契約のないところで最高の相手と戦おうという選手だと思います。そういう選手に元谷選手をぶつけるのは、佐伯さんのビジネスとして良策なのでしょうか。

「僕は米山君がUFCに行きたいと言っているなら、それで良いと思っています。勿論、ウチはRIZINに近い存在というのはあります。でも選手が決めることなので。それに対して、どういう条件を出していけるかということで。

ストロー級王者の川原(波輝)君もONEに行きたいと言っています。僕はそれが悪いこととは思わない。RIZINでなくて、そういう選択があるということは。あの階級は世界がないので。そしてRIZINがファイトマネーを積んでも口説きたい選手になる。そういう選手が集まって来るから、面白くなるんです」

──受ける元谷選手については、どのように思われますか。DEEP、修斗、パンクラスという場で下からの突き上げを食うカードを好む選手は少ないです。それならRIZINで、という空気はあります。

「そうですね。一度、難しいかもという時に元谷君も『じゃあ、どうすれば良いですか?』と逆に尋ねてきた感じだったので。でも、ここをクリアできなければRIZINで勝てないです。厳しい言い方すると。

皆、勘違いしているのはUFCもRIZINも出るのが目的でなく、そこで勝つことを目的にしないと。1回だけ出る。それが目標じゃなくて、あそこで勝とうとしないと。そんなもん、PRIDE武士道の時代から、何人を送り込んですぐに帰って来たか。おいおいおい、ですよ。

僕のベストはメジャーにいてもらって年に1回、安いお金で帰ってくることですよ。それが『もう、帰って来たの?』って(笑)。だから元谷君も11月1日に出て、大晦日というのは凄くタイミングが良いです。そういう時に上手くウチを嵌めてくれれば、相乗効果になります。そりゃあ大きな賭けですけどね。

でもファイターとして強いヤツとやって……正直、RIZINで生き残ってレギュラーでやっていくって相当大変ですもん。UFCもそうです。出るだけじゃないです。あそこで勝てる。そういう選手が出てこないといけない。

そうじゃないですか!! そこを今、日本人しか出場できないからタイミング的に出られたりするけど……大人の事情で色々とありますよ。あるけど、やっぱり──あそこで勝てるファイターに出て欲しいですね。そうです、以上です」

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DEEP Interview J-CAGE Special The Fight Must Go On チェ・ドゥホ ブログ 佐伯繁 昇侍

【The Fight Must Go On】Must Watch !! 佐伯繁のおススメ、DEEPケージファイト思い出の5番勝負─07─

【写真】現時点で最後の日本での試合。チェ・ドゥホはこの後、UFCでカブ・スワンソン、ジェレミー・スティーブンスとえげつない殴り合いをオクタゴンで魅せている(C)DEEP

全国的に緊急事態宣言が解除され、格闘技ジムの活動再開も伝わってくるなか──それでもMMA大会は中止及び延期が続いています。それでもUFCの活動再開や、国内でも無観客大会が開かれつつあるなか、引き続きThe Fight Must Go Onということで、第43弾はMust Watch!! このスポーツの著名人が、改めて視聴することを薦める試合を紹介したい。

佐伯繁代表がDEEPオフィシャルYouTubeチャンネルにアップされているケージマッチから、「今、まだアップしきれていないけど」思い出の5試合を振り返る──企画だが、「5試合にしぼり切れないんだよぉ」ということで、今回は第七弾(最終回)へ。

※ここで紹介する試合は、オフィシャルホームページやオフィシャルYouTubeチャンネルで誰もが無料で視聴できるファイトに限っており、違法でアップされた試合は含まれていません。


佐伯代表が選んだ「今、まだアップしきれていないけど、アップしているなかから思い出の5番」ながら、「どうしても絞り切れない」と選んだ最後の試合は2013年6月15日に行われたチェ・ドゥホ✖昇侍の日韓対決だ。

DEEPで5連勝中、キャリア11戦で日本での試合が10試合。日本のMMA界で育ったといっても過言でないチェ・ドゥホが、UFCに巣立つ前に戦った国内最後の一戦はDEEPにとって特別な大会のメインだった。

佐伯繁のMust Watch 07、チェ・ドゥホ✖昇侍の選択理由は以下の通りだ。

佐伯繁
「後楽園で初めてケージでやって、その時のメインでした。チェ・ドゥホが快進撃を続けていて、1枚目のポスターはチェ・ドゥホのピンだったんです。外国人選手がピンのポスターは、あれ以外はないですね。赤コーナーのチェ・ドゥホは外国人でもエース的な期待感がありましたね。

試合内容的にも20数年やってきて、トップクラスの戦いでした。昇侍が本当に頑張って、蹴り上げのダウンから立ち上がって殴り合ってね。初の後楽園のケージで熱があって、昇侍も言い方は悪いけど予想を上回る力を出していました。チェ・ドゥホが危ないシーンもあった。そして外国人の彼が勝っても、お客さんは凄く歓声を送ってくれた。色々な想いが記憶に残っている試合ですね」

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DEEP Special The Fight Must Go On ビョン・ジェウン ブログ 佐伯繁 元谷友貴

【The Fight Must Go On】Must Watch !! 佐伯繁のおススメ、DEEPケージファイト思い出の5番勝負─06─

【写真】この話を聞くと、ビョン・ジェウンの試合が見たくてしょうがなくなる (C)DEEP

全国的に緊急事態宣言が解除され、格闘技ジムの活動再開も伝わってくるなか──それでもMMA大会は中止及び延期が続いています。それでもUFCの活動再開や、国内でも無観客大会が開かれつつあるなか、引き続きThe Fight Must Go Onということで、第42弾はMust Watch!! このスポーツの著名人が、改めて視聴することを薦める試合を紹介したい。

佐伯繁代表がDEEPオフィシャルYouTubeチャンネルにアップされているケージマッチから、「今、まだアップしきれていないけど」思い出の5試合を振り返る──企画だが、「5試合にしぼり切れないんだよう」ということで、今回は第六弾へ。

※ここで紹介する試合は、オフィシャルホームページやオフィシャルYouTubeチャンネルで誰もが無料で視聴できるファイトに限っており、違法でアップされた試合は含まれていません。


佐伯代表が選んだ「今、まだアップしきれていないけど、アップしているなかから思い出の5番」ながら、6試合目は2018年2月24日に行われた元谷友貴✖ビョン・ジェウンの日韓対決だ。

このセレクトは意外にも、佐伯代表のビョン・ジェウンへの想いが詰まった選択理由があった、

佐伯繁のMust Watch 06、元谷✖ビョン・ジェウンの選択理由は以下の通りだ。

佐伯繁
「俺ね、試合だけ見ちゃうと技術的なことはあんまり分からないんだけど(笑)、ビョン・ジェウンってこの前に2016年にフェザー級で戦って今成選手に勝っちゃっているんです。でもそれからケガをしていて、1年半ぶりの試合でバンタム級のウチのトップの元谷君と戦う。

ビョン・ジェウンはもともと寝技の選手なのにガンガン殴り始めて。結構なパンチを振りまわして、元谷も危ない時があった。でも、時間が経つと元谷のパンチが当たり始めて──結果、元谷が勝った。でも戦い続け、パンチを打ち続けた結果、それから4度も拳の手術をするようなダメージを負ってしまったんです。

それだけの怪我をしながら、最後まで戦い切った。凄く記憶に残っている試合です。試合に出られない間も彼は『DEEPのチャンピオンに絶対になります』って連絡をくれていてね。そのビョン・ジェウンが3月のDEEPで復帰戦を戦う予定だったけど、テグでクラスターが起きて入国できなくなってしまいました。時が許せば、またビョン・ジェウンはDEEPで頑張って欲しいです」

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DEEP Special The Fight Must Go On ブログ 佐伯繁 前澤智 浅倉カンナ

【The Fight Must Go On】Must Watch !! 佐伯繁のおススメ、DEEPケージファイト思い出の5番勝負─05─

【写真】浅倉カンナの実力が査定される試合でもあった (C)MMAPLANET

全国的に緊急事態宣言が解除され、格闘技ジムの活動再開も伝わってくるなか──MMA大会は中止及び延期が続いています。それでもUFCの活動再開や、国内でも無観客大会が開かれつつあるなか、引き続きThe Fight Must Go Onということで、第41弾はMust Watch!! このスポーツの著名人が、改めて視聴することを薦める試合を紹介したい。

佐伯繁代表がDEEPオフィシャルYouTubeチャンネルにアップされているケージマッチから、「今、まだアップしきれていないけど」思い出の5試合を振り返る──企画の第五弾。

※ここで紹介する試合は、オフィシャルホームページやオフィシャルYouTubeチャンネルで誰もが無料で視聴できるファイトに限っており、違法でアップされた試合は含まれていません。


佐伯代表が選んだ「今、まだアップしきれていないけど、アップしているなかから思い出の5番」、5試合目は2019年3月9日に行われた浅倉カンナ✖前澤智の女子アトム級のマッチアップだ。

DEEP JEWELSが23度目のイベント開催で、後楽園ホールに進出。そのメインでRIZINで育った浅倉カンナが、アトム級チャンピオンの前澤智と戦った一戦。

佐伯繁のMust Watch 05、浅倉✖前澤の選択理由は以下の通りだ。

佐伯繁
「カンナがこの前の大晦日で浜崎さんに負けて、彼女がどれぐらいの強さがあるのか。JEWELSでは、どの位置にあるのかっていうので現役王者の前澤さんと戦う。その試合が初の後楽園ホール大会のメインだった。JEWELSが後楽園ホールでやって、そのメインをそういう2人が務めるというのはやはり感慨深かったですね。

浜崎さんとハム・ソヒにしても、浜崎さんとカンナにしても、カンナと前澤さんにしても、言ってしまえばROAD FCでハム・ソヒが黒部さんとやった時も、僕からすると皆、自分のところでやってきた選手だから。どっちが勝つにしても、負けるにしても……知らない選手に負けるくらいなら、知っている選手同士で勝ち負けがあるほうが普通に見られるんです。彼女たちが知らない選手に負けるより、ずっと良い。うちの選手が修斗の選手とやるのとは違います。

結果、カンナはケージで強かったです。測定不能だった彼女が、現役のチャンピオンとやる。前澤さんも勝てば得るモノが大きい。DEEP JEWELSにとって初めての後楽園ホール大会のメインに相応しい試合だったと思います。結果としてカンナが強かったです」

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DEEP Special The Fight Must Go On ブログ 佐伯繁 小見川道大 毛利昭彦

【The Fight Must Go On】Must Watch !! 佐伯繁のおススメ、DEEPケージファイト思い出の5番勝負─04─

【写真】テイクダウンコントロールから一転、激しい殴り合いに (C)KEISUKE TAKAZAWA/MMAPLANET

全国的に緊急事態宣言が解除され、格闘技ジムの活動再開も伝わってくるなか──それでもMMA大会は中止及び延期が続いています。それでもUFCの活動再開や、国内でも無観客大会が開かれつつあるなか、引き続きThe Fight Must Go Onということで、第40弾はMust Watch!! このスポーツの著名人が、改めて視聴することを薦める試合を紹介したい。

佐伯繁代表がDEEPオフィシャルYouTubeチャンネルにアップされているケージマッチから、「今、まだアップしきれていないけど」思い出の5試合を振り返る──企画の第四弾。

※ここで紹介する試合は、オフィシャルホームページやオフィシャルYouTubeチャンネルで誰もが無料で視聴できるファイトに限っており、違法でアップされた試合は含まれていません。


佐伯代表が選んだ「今、まだアップしきれていないけど、アップしているなかから思い出の5番」、4試合目は2019年10月22日に行われた小見川道大✖毛利昭彦 のベテラン対決だ。

この3カ月前にオーロラ☆ユーキを破り、3年5カ月振りのMMAマッチを勝利で飾った小見川に対し、山口県周南市でMMAの普及に努める毛利。43歳と44歳の対決に後楽園ホールが揺れた。

佐伯繁のMust Watch 04、小見川✖毛利の選択理由は以下の通りだ。

佐伯繁
「正直言って、オジサン対決なんですよ。今の時代とも逆境している戦いでした。でも40歳になったオジサンが……毛利君も血まみれになって戦った。決してフェザー級のナンバーワンを決めている戦いじゃないです。でもベテランの2人が、終った時の清涼感も良くて。あの瞬間、皆に伝わるモノがあったんじゃないかと思います。

若い子にアレをやってくれと言っているわけじゃなくて、でも若い子に何か伝わったはず。この2人、オジサンだからこそ味があった。凄く噛み合ったし、心に残る戦いをしてくれました」