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『UFC 279』カムザット・チマエフ大幅体重オーバーによる対戦カード変更を知ったファイター・関係者の反応

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『UFC 279』カムザット・チマエフ大幅体重オーバーにより対戦カードがネイト・ディアス vs. トニー・ファーガソン、カムザット・チマエフ vs. ケビン・ホランド、リー・ジンリャン vs. ダニエル・ロドリゲスに変更(2022年09月10日)

『UFC 279』カムザット・チマエフ大幅体重オーバーによる対戦カード変更についてデイナ・ホワイトがコメント「地獄の夜から地獄の朝になってしまった」(2022年09月10日)

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 『UFC 279』カムザット・チマエフ大幅体重オーバーを知ったファイター・関係者のツイッターでの反応。続きを読む・・・
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『UFC 279』カムザット・チマエフ大幅体重オーバーによる対戦カード変更についてデイナ・ホワイトがコメント「地獄の夜から地獄の朝になってしまった」

『UFC 279』カムザット・チマエフ大幅体重オーバーにより対戦カードがネイト・ディアス vs. トニー・ファーガソン、カムザット・チマエフ vs. ケビン・ホランド、リー・ジンリャン vs. ダニエル・ロドリゲスに変更(2022年09月10日)

 こちらの続報。


 デイナ・ホワイトがカムザット・チマエフの大幅体重オーバーにより『UFC 279』の対戦カードをネイト・ディアス vs. トニー・ファーガソン、カムザット・チマエフ vs. ケビン・ホランド、リー・ジンリャン vs. ダニエル・ロドリゲスに変更した件について以下のコメント。

「地獄の夜(記者会見)から地獄の朝になってしまった。何か問題が起きた場合に備えて、同じ大会に同じ階級の試合を並べているのは偶然ではないが、今回はそれが功を奏した」

「このような事態が起きると、他の選手のために長い間トレーニングを積んできた選手がいるのは明らかだ。そういう選手たちに他の選手との対戦に同意してもらうのは少し難しい場合があるが、我々は全てをやり遂げた。ロックインできた」

「ネイト・ディアス vs. トニー・ファーガソンは、みんなも言うようにファンはずっと見たがっていた試合だ。ネイトがUFCを去る前にそれが実現することになった」

「昨日(記者会見で)起きた件について多くの質問があった。ケビン・ホランドとカムザット・チマエフは、バックステージで口論になった。皮肉なことに、彼らはこれから土曜の夜に戦うことになり、リー・ジンリャン vs. ダニエル・ロドリゲスも楽しみな試合だ。だから、文字通り、これ以上ない展開になったんだ」
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【UFC279】前代未聞、本計量結果を受けて上位カードが大シャッフル。メインはネイト×ファーガソンに

【写真】世界一のMMA組織が下した判断が、このスポーツの悪しき風習の第一歩にならないことを願いたい(C)MMAPLANET

10日(土・現地時間)にネヴァダ州ラスベガスのTモバイル・アリーナでUFC 279「Chimaev vs Diaz」の公式計量が9日(金・同)に行われ、メインでネイトディアズと戦う予定だったカムザット・チマエフが8.5ポンドの大幅オーバーになったことを受け、メインカードが大幅にシャッフルされるという前代未聞の事態に陥っている。

上位3カードの計量結果は以下の通り。

<ウェルター級/5分5R>
カムザット・チマエフ: 178.5ポンド(80.96キロ)
ネイト・ディアス: 171ポンド(77.56キロ)

<ウェルター級/5分3R>
リー・ジンリャン: 170.5ポンド(77.34キロ)
トニー・ファーガソン: 171ポンド(77.56キロ)

<180ポンド契約/5分3R>
ケヴィン・ホランド: 179.5ポンド(81.41キロ)
ダニエル・ロドリゲス: 179ポンド(81.19キロ)


つまり体重オーバーはチマエフ1人。2018年5月に女子ストロー級で8ポンドオーバーだったマッケンジー・ダーンが、キャッチウェイトで──計量時に7ポンド差だったアマンダ・クーバーと対戦し、RNCで一本勝ちしたことがあったが、チマエフとネイトの体重差は7.5ポンドで、舞台裏でどのようなやりとりがあったのか分からないが、結論としてUFCが下した判断は上位カードをシャッフルすることだった。

メインはウェルター級5回戦でネイト・ディアス✖トニー・ファーガソン、コメインは180ポンド契約でケヴィン・ホランド×カムザット・チマエフ、そしてファーガソンと対戦予定だったリー・ジンリャンはホランドと戦うはずだったダニエル・ロドリゲスと180ポンド契約3回戦で対戦。

というように上位カードが本計量の結果に伴い、計量オーバーがない形で大改造され、PPVショーは実施されることに。

チマエフはスケールの上で薄ら笑いを浮かべ、ガッツポーズも見せていたが、UFCの発表では体調管理問題を理由にUFC医療チームから減量を中止するよう指導があったとのこと。

UFCではダナ・ホワイトがこの件について現地で取材を受けた模様をUFC公式SNSにアップし、「10年前とは違う。我々はドクターの指示を仰いだ。違う相手と戦うために時間を掛けてきた。そして、そうじゃない相手と戦う。でも我々はそうすることにしたんだ。ネイト・ディアスとトニー・ファーガソンの試合は、(※契約最終試合の)ネイトがUFCを離れるとファンが永遠に見ることができなくなる。チマエフとホランドは記者会見(※対戦カードごとに行われる予定が、5分で中止に)の時にバックステージでやりやった。なら試合で白黒つけさそうと。リー・ジンリャンとロドリゲスも良い試合だ。(※セレモニアル)計量が待ち切れない」という言葉が確認できる。

まさに何でも有り。UFCなら何でも許されるのか──ということだが、結論としてそうなのだろう。結果オーライの大シャッフルをファンは受け入れ、PPVの売り上げへの影響も最小限に止めることもできるに違いない。

とはいえ、階級制の格闘技としては全くもって好ましくない事態だ。今後、目玉カードで計量をオーバーをしても、UFCは大会を続けるために計量結果に伴ったカードの再編成をする──そんな風にファイターが考えるようになると、階級制の意義は崩壊してしまう。体重無差別から階級制に移行していったのは、選手の安全を守るためだ。

それでもUFCがイベントを決行するのは巨大化したビジネスを守るため。たった1つの体重オーバーで、業界の斜陽に向かう可能勢はゼロとはいえない。そしてUFCではオリジナル・ラインナップと見劣りしない対戦カードが揃えることができる。ファイターも試合を欲し、ファイトマネーを手にデキる。大シャッフルを全面的に否定はできない。とはいえ良識の最後のラインとして、5Rの準備をしてこなかった選手が5Rを戦うことだけは避けるべきではないのか。その準備をしてこなかった選手に5Rを戦わせるのは、それこそMMAがNHBと呼ばれていて時代に世間が受けれいなかった最大の要因、安全性という部分を蔑ろにしていることに通じる。せめてメインとコメイン、揃って3R制にしてほしかったところ。選手の安全を守るため、5Rを3Rにしてもファンは不満に思わないはずだ。

■視聴方法(予定)
9月11日(日・日本時間)
午前7時00分~UFC FIGHT PASS
午前11時00分~PPV
午前11時00分~WOWOWライブ

■UFC279対戦カード

<ウェルター級/5分5R>
トニー・ファーガソン(米国)
ネイト・ディアス(米国)

<180ポンド契約/5分5R>
カムザット・チマエフ(スウェーデン)
ケヴィン・ホランド(米国)

<180ポンド契約/5分3R>
リー・ジンリャン(中国)
ダニエル・ロドリゲス(米国)

<女子バンタム級/5分3R>
アイリーン・アルダナ(メキシコ)
メイシー・シェエソン(米国)

<ライトヘビー級/5分3R>
ジョニー・ウォーカー(ブラジル)
イオン・クテレバ(モルドバ)

<フェザー級/5分3R>
ハキーム・ダラドゥ(カナダ)
ジュリアン・エロサ(米国)

<220ポンド契約/5分3R>
ジャイルトン・アルメイダ(ブラジル)
アントン・トゥルキャリ(スウェーデン)

<ミドル級/5分3R>
ジェイミー・ピケット(米国)
デニス・チュルリン(ロシア)

<ヘビー級/5分3R>
ジェイク・コリアー(米国)
クリス・バーネット(米国)

<女子フェザー級/5分3R>
ノルマ・ドゥモント(ブラジル)
ダニエル・ウォルフ(米国)

<バンタム級/5分3R>
チャド・アンヘリガー(カナダ)
アラテンヘイリ(中国)

<女子ストロー級/5分3R>
エリース・リード(米国)
メリッサ・マルチネス(米国)

<ウェルター級/5分3R>
ダリアン・ウィークス(米国)
ユアン・リネス(カナダ)

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『UFC 279』カムザット・チマエフ大幅体重オーバーにより対戦カードがネイト・ディアス vs. トニー・ファーガソン、カムザット・チマエフ vs. ケビン・ホランド、リー・ジンリャン vs. ダニエル・ロドリゲスに変更


MAIN CARD (Pay-per-view, 10 p.m. ET)

・Nate Diaz (171) vs. Tony Ferguson (171)
・Khamzat Chimaev (178.5)* vs. Kevin Holland (179.5) – 180-pound catchweight
・Li Jingliang (170.5) vs. Daniel Rodriguez (179) – 180-pound catchweight
・Irene Aldana (137.5) vs. Macy Chiasson (139.5) – 140-pound catchweight
・Ion Cutelaba (205.5) vs. Johnny Walker (205)

PRELIMINARY CARD (ESPNews/ESPN+, 8 p.m. ET)

・Hakeem Dawodu (149.5)** vs. Julian Erosa (146)
・Jailton Almeida (216.5) vs. Anton Turkalj (214) – 220-pound catchweight
・Jamie Pickett (185.5) vs. Denis Tiuliulin (186)
・Chris Barnett (267.5)*** vs. Jake Collier (265)

PRELIMINARY CARD (ESPN+, 6 p.m. ET)

・Norma Dumont (146) vs. Danyelle Wolf (146)
・Heili Alateng (135) vs. Chad Anheliger (135.5)
・Melissa Martinez (113.5) vs. Elise Reed (115.5)
・Yohan Lainesse (171) vs. Darian Weeks (170.5)

 『UFC 279』前日計量結果。


 なんとカムザット・チマエフが178.5ポンドと7.5ポンドもオーバーしました。


 その後、最後の3カードの変更が発表されています。当初はカムザット・チマエフ vs. ネイト・ディアス、リー・ジンリャン vs. トニー・ファーガソン、ケビン・ホランド vs. ダニエル・ロドリゲスでしたが、ネイト・ディアス vs. トニー・ファーガソン、カムザット・チマエフ vs. ケビン・ホランド、リー・ジンリャン vs. ダニエル・ロドリゲスにシャッフルされました。なお、チマエフ vs. ホランドも5ラウンドで行われます。

 チマエフとホランドは昨日の記者会見の乱闘騒ぎのキッカケという因縁があり、早速対戦が実現した形に。ホランド vs. ロドリゲスが元々180ポンド契約だったことも功を奏しました。それにしても170.5ポンドとしっかり体重を作ってきたのにダニエル・ロドリゲスと180ポンド契約の対戦を受けたリー・ジンリャンが男気を見せたというか気の毒というか…。

 他にもアイリーン・アルダナ vs. メイシー・チアソンが共に体重オーバーにより140ポンド契約に変更、ハキーム・ダワドゥ149.5ポンドによりジュリアン・エロサ戦がキャッチウェイト、クリス・バーネット267.5ポンドによりジェイク・コリアー戦がキャッチウェイトと計量ミスが目立つ大会となりました。



 前日計量動画。続きを読む・・・
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『UFC 279: Chimaev vs. Diaz』の記者会見がバックステージの乱闘により中止/デイナ・ホワイト「多くのクレイジーなことが同時多発的に起きた」



 『UFC 279: Chimaev vs. Diaz』の記者会見が開始早々に中止されています。特に説明もないまま30分以上遅れてスタート。最後の3試合(カムザット・チマエフ vs. ネイト・ディアス、リー・ジンリャン vs. トニー・ファーガソン、ケビン・ホランド vs. ダニエル・ロドリゲス)は試合ごとにデイナ・ホワイトを挟んで2人ずつ登壇させて話をする予定でしたが、ケビン・ホランドとダニエル・ロドリゲスが出てきた後にデイナは「ビッグシットショーが起きた」と中止を発表。「こんなはずじゃなかった。みんな申し訳ない。非常におかしな状況だ。この会社の歴史上、こんなことは一度もなかった。今、この会見をしないのは正しい判断だと言っておこう。言い分は分かる。しかし、みんなの安全のために、これは正しい判断だ。謝罪する」とコメント。


 その後デイナ・ホワイトは舞台裏で複数の出来事が同時多発的に起こったとコメント。その中の一つにケビン・ホランドとカムザット・チマエフの乱闘騒ぎがあったことを認めています。


 ケビン・ホランドはツイッターで「知っての通り、俺はあの道化師(チマエフ)にヒゲをただでトリミングしてやろうとオファーした。そんなサービスを無料でやってるところはアメリカのどこにもない! 彼を傷つけないと約束する。ホテルと同じようなサービスをしてやる」とコメント。



 アリエル・ヘルワニ記者によるとチマエフがホランドとの最近のSNSでのやりとりに激怒し胸に蹴りを入れてきたとのこと。両者が引き離されると、今度はネイト・ディアス戦の話になりボトルが飛び交うようになったそうです。また、チマエフに近しい人物から聞いた話によると、チマエフは単独行動をとっており、比率は分からないものの多勢に無勢だったとのこと。


 記者会見中止後の囲み取材でデイナ・ホワイトは「多くのクレイジーなことが起きた。それを何と呼べばいいのかは分からない。22年間もやってきたが、こんな事件はなかった。大混乱に陥った。どう言っていいのか分からない。我々はそれを止めたが、そうさせないようにするための良い仕事をしなかった」とコメント。最後の3試合に出場する6選手を一度に登壇させる予定から2人ずつに変更したものの、舞台裏で騒動が再燃したために中止を決めたそうです。

 また、「ディアス陣営は57人いた。カムザット陣営は30人ほどの人がいた。他にもバックステージには複数の男がいた。クレイジーだった。完全に頭がおかしかった。この記者会見全体がどこに向かっていたのかを理解するには、ロケット科学者でなくても分かることだった」とのこと。公開計量については「我々は記者会見で最低限のスタッフしか用意していなかった。公開計量ほど多くの人はいなかった。そっちのセキュリティは万全だし、記者会見の時とは全然違う。こんなことは2度と起こさない」とコメントしています。


 他にもデイナ・ホワイトは乱闘騒ぎについて「きっかけはカムザット・チマエフとケビン・ホランドだったが、複数のことが同時多発的に起こった」「そこにセキュリティがあってもあそこにセキュリティがないような状況だった。別々のことが勃発していたので、その全てが爆発したらシットショーになってしまった」と説明。

Tiki Ghosn(Sherdog)

 また、元UFCファイターで現在選手のマネージャーをしているティキ・ゴースンが対立するチームの間に割って入り、事態を沈静化させるのに役立ったとのことで、デイナ・ホワイトは「もしティキがいなかったら、我々は困っていた。ティキはどちらのチームのメンバーでもないのにボトルが頭に当たったり殴られたり蹴られても、それを受け止めてくれた。ありがとう、ティキ」と感謝の意を述べています。続きを読む・・・
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【UFC279】ファーガソンと対戦、リー・ジンリャンから学ぶべきこと「居心地の良い場所から離れる」

【写真】アジアを代表するファイターであり続けるリー・ジンリャン(C)MMAPLANET

10日(土・現地時間)、ネヴァダ州ラスベガスのTモバイル・アリーナで開催されたUFC 279「Chimaev vs Diaz」で、アジアの大砲=リー・ジンリャンがトニー・ファーガソンと対戦する。

UFC在籍も8年以上、手にした勝ち星は11となった彼は現在、中国を離れてフロリダに拠点を置き、キルクリフFCでトレーニングを積んでいる。彼個人でなく、若いチームメイトを帯同しての米国滞在──我々は世界の最高峰のPPV大会でコメインを戦うリー・ジンリャンから学べることがあるはずだ。


リモート取材後にスクショをお願いすると、必ず通訳をしてくれるマネージャー氏とツーショットを彼は欲する

──キャリア最大の一番といっても過言でないトニー・ファーガソン戦が迫ってきました。今の調子はいかがですか。

「最高だよ。前回の試合では全くケガもなかったから、すぐにトレーニングに戻った。そしてUFCに少しでも早くオクタゴンに戻りたいって伝えていたんだ。個人的には来週のソン・ヤードンがコリー・サンドハーゲンとメインで戦う大会で戦いたいってね。でもUFCのオファーは、それより早かった(笑)。4月に米国にやってきた目的は、今年はもっと試合をするためだったから、その通りになっているよ。しかもファーガソンのようなレジェンドとオクタゴンをシェアできるって、完璧だよ。光栄だし、彼と全てのMMAが喜ぶ試合をするよ」

──ファーガソンは4連敗中です。ただし、その相手は世界のトップ中のトップでした。その彼がウェルター級に階級を上げてくることをどのように思っていますか。

「彼の直近の試合、4つの敗戦は全てチェックした。敗因はゲームプランを実行できていないからだ。そして対戦相手はファーガソンを研究しているのに対し、彼はそこまで相手のことを学習していなかった。そうなると凄くハイレベルな相手には勝てない。ただし、今回はウェルター級で階級を上げてきたこともあり、きっと自分のことも十分に研究しているに違いない。それでもファーガソン云々ではなく、自分が如何に戦うかだよ。僕は自分の戦いを貫く。今、思っていることはそれだけだよ。

確かにファーガソンは4連敗中だ。でも、そこはこの試合に関係ない。その4試合でファーガソンは色々なことを学んできたはずだから。僕らプロアスリートの活動期間は長くない。だからファイターはしっかりとコンディションを整えて戦わないといけない。UFCはそういう選手たちの集まりだ。それでも、選手っていうのはいつか負ける日がやってくるんだ。

だから僕らは他人が何を言おうが、気にする必要はない。自分を信じることさ。自分がベストだということに疑いを持つと、試合で勝てなくなる。そこがMMAを戦い続ける上で最も重要なことだよ。自分を嫌う人間のことなんて無視すれば良い。自分のことを大切に思ってくれる家族、コーチ、チームメイトとの関係を信じて、SNSでゴチャゴチャうるさいことを言ってくる連中のことなんて気にしなければ良いんだ。

それでも許せないことを書きこむなら、こう言ってやれば良い──「おい、オクタゴンで言ってみろ」ってね(笑)」

──アハハハ。実は先月キルクリフFCで練習を見せてもらったのですが、本当に懸命に取り組んでいましたね。

「南フロリダは最高の場所だよ。暑くて、汗をいくらでもかけるから体重を落としやすい。ジムのチームメイトもコーチも、素晴らしいよ。特にウェルター級は世界中からトップファイターが集まっている。最高の練習ができるんだ。フーフト夫妻はいつもジムに来て、全選手のケアをしてくれる。これ以上の練習環境はないよ」

──他の中国人選手をキルクリフFCに帯同していますね。

「今回、シャイラン・ヌルダンベクとバハトプールゥ・バトボラティという僕より若い選手をチャイナ・トップチームから連れてきたんだ。彼らを米国に連れてきたのは、しっかりと米国の現実を見て欲しかったから。MMAファイターは海外での練習が必要だと思っている。色々な国の選手とスパーリングをするためにもね。経験を積むために欠かせないことだよ。

シャイランは既にUFCで戦っている。バハトプールゥはLFAと契約しているんだ。彼にとって初めての米国の練習であり、試合でもあった。最初の試合は減量に問題があって負けてしまった。全く米国で戦うこと全てに慣れていなかったよ。でも2試合目は勝てた。1試合目の経験が生きたんだ。彼は凄く成長している。米国での滞在の全てが、バハトプールゥの成長を促しているんだよ」

──今、UFCでは中国勢はアジアの最大の勢力です。日本人の契約は5人。日本人ファイターもリー・ジンリャンの学ばないといけないですね。日本が中国から学ぶべきことは何でしょうか。

「中国となると、僕も分からないけど──自分の経験を日本の若い選手とシェアできるなら、居心地の良い所から離れろってことかな。犠牲を伴うことで、視野が広がる。海外に行って、レベルの高い選手と練習することで当然成長できるけど、それには日本で生活するよりもコストが掛かる。家族と一緒にいることもできない。自分達の食べ物も気軽に食べるは不可能だ。色々なことを犠牲にしないといけないけど、成功を掴むには必要なこと。

僕は2000年代の初めにPRIDEによって、MMAを知った。このスポーツを愛してしまった。それからはMMAをやり抜くために、ありとあらゆる困難と向き合ってきたよ。心地良い場所に居続けていたら、成功はできないということだよ」

──今日はありがとうございました。次回、フロリダに行った時はぜひとも手料理を食べさせてください。佐藤天選手が、リー・ジンリャンは素晴らしいシェフだと言っていました(笑)。

「もちろんだよ。ノープロブレム。ウェルカムだ。サトーは最高のヤツだな(笑)」

■視聴方法(予定)
9月11日(日・日本時間)
午前7時00分~UFC FIGHT PASS
午前11時00分~PPV
午前11時00分~WOWOWライブ

■UFC279対戦カード

<ウェルター級/5分5R>
カムザット・チマエフ(スウェーデン)
ネイト・ディアス(米国)

<ウェルター級/5分3R>
リー・ジンリャン(中国)
トニー・ファーガソン(米国)

<180ポンド契約/5分3R>
ケヴィン・ホランド(米国)
ダニエル・ロドリゲス(米国)

<女子バンタム級/5分3R>
アイリーン・アルダナ(メキシコ)
メイシー・シェエソン(米国)

<ライトヘビー級/5分3R>
ジョニー・ウォーカー(ブラジル)
イオン・クテレバ(モルドバ)

<フェザー級/5分3R>
ハキーム・ダラドゥ(カナダ)
ジュリアン・エロサ(米国)

<220ポンド契約/5分3R>
ジャイルトン・アルメイダ(ブラジル)
アントン・トゥルキャリ(スウェーデン)

<ミドル級/5分3R>
ジェイミー・ピケット(米国)
デニス・チュルリン(ロシア)

<ヘビー級/5分3R>
ジェイク・コリアー(米国)
クリス・バーネット(米国)

<女子フェザー級/5分3R>
ノルマ・ドゥモント(ブラジル)
ダニエル・ウォルフ(米国)

<バンタム級/5分3R>
チャド・アンヘリガー(カナダ)
アラテンヘイリ(中国)

<女子ストロー級/5分3R>
エリース・リード(米国)
メリッサ・マルチネス(米国)

<ウェルター級/5分3R>
ダリアン・ウィークス(米国)
ユアン・リネス(カナダ)

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11.12『UFC 281: Adesanya vs. Pereira』ダスティン・ポイエー vs. マイケル・チャンドラーが正式決定

11.12『UFC 281』か12.10『UFC 282』でダスティン・ポイエーとマイケル・チャンドラーが対戦か(2022年08月04日)

 こちらの続報。


 UFCが11月12日にニューヨークのマジソン・スクエア・ガーデンで開催する『UFC 281: Adesanya vs. Pereira』でダスティン・ポイエー vs. マイケル・チャンドラーのライト級マッチを行うことを正式発表。12月10日の『UFC 282』で行う説もありましたが、結局『UFC 281』になりました。

 ポイエーは昨年12月の『UFC 269: Oliveira vs. Poirier』でチャールズ・オリヴェイラのライト級王座に挑戦し3Rリアネイキッドチョークで敗れて以来の試合。現在UFCライト級ランキング2位。

 チャンドラーは5月の『UFC 274: Oliveira vs. Gaethje』でトニー・ファーガソンに2R KO勝ちして以来の試合。現在UFCライト級ランキング5位。続きを読む・・・
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MMA o UFC   トニー・ファーガソン マイケル・チャンドラー ムスリム・サリコフ リー・ジンリャン

トニー・ファーガソンが11年ぶりにウェルター級に復帰、9.10『UFC 279: Chimaev vs. Diaz』でリー・ジンリャンと対戦


 UFCが9月10日にネバダ州ラスベガスのT-モバイル・アリーナで開催する『UFC 279: Chimaev vs. Diaz』でトニー・ファーガソン vs. リー・ジンリャンのウェルター級マッチを行なうことを発表。

 ファーガソンは5月の『UFC 274: Oliveira vs. Gaethje』でマイケル・チャンドラーに2R KO負けして以来の試合で4連敗中。現在UFCライト級ランキング11位。ファーガソンがウェルター級で試合をするのは2011年6月の『TUF 13 Finale』で行われたウェルター級トーナメント決勝戦でラムジー・ニジェムに1R KO勝ちして以来11年3ヶ月ぶり。UFCとの契約を勝ち取って以降は一貫してライト級でした。

 リーは7月の『UFC on ABC 3: Ortega vs. Rodriguez』でムスリム・サリコフに2R TKO勝ちして以来の試合。現在UFCウェルター級ランキング14位。続きを読む・・・
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MMA o ONE UFC   ダスティン・ポイエー トニー・ファーガソン ニュース マイケル・チャンドラー

11.12『UFC 281』か12.10『UFC 282』でダスティン・ポイエーとマイケル・チャンドラーが対戦か

マイケル・チャンドラー「もうすぐ試合のニュースが出ると思うし、それはダスティン・ポイエー戦かもしれない」(2022年07月30日)

 こちらの続報。



 ダスティン・ポイエー vs. マイケル・チャンドラーが11月12日にニューヨーク州ニューヨークのマジソン・スクエア・ガーデンで開催する『UFC 281』か12月10日にネバダ州ラスベガスのT-モバイル・アリーナで開催する『UFC 282』で検討されているとのこと。

 チャンドラーは12月を希望しているもののポイエーはなるべく早く試合がしたいと希望しているそうです。アリエル・ヘルワニ記者は『UFC 281』になる可能性が高いとコメントしています。

 ポイエーは昨年12月の『UFC 269: Oliveira vs. Poirier』でチャールズ・オリヴェイラのライト級王座に挑戦し3Rリアネイキッドチョークで敗れて以来の試合。チャンドラーは5月の『UFC 274: Oliveira vs. Gaethje』でトニー・ファーガソンに2R KO勝ちして以来の試合。続きを読む・・・
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お蔵入り厳禁【Special】月刊、水垣偉弥のこの一番:5月:オリヴェイラ✖ゲイジー「ノープラン」

【写真】世界のトップと殴り合い、組まれてきた水垣氏ならではゲイジー評とは (C)Zuffa/UFC

過去1カ月に行われたMMAの試合からJ-MMA界の論客3名が気になった試合をピックアップして語る当企画。

背景、技術、格闘技観を通して、MMAを愉しみたい。3人の論客から、水垣偉弥氏が選んだ2022 年5月の一番。お蔵入り厳禁──5月7日に行われたUFC274で組まれた変則UFC世界ライト級選手権試合=シャーウス・オリヴェイラ×ジャスティン・ゲイジー戦について語らおう。


────水垣さんが選ぶ5月の1番は?

「シャーウス・オリヴェイラ×ジャスティン・ゲイジー戦ですね。あの計量オーバーなんですけど、セレモニアル計量と本計量に分けられるようになって、ガラッとルールが変わったんですよね。

それまでは夕方4時ぐらいの計量だったのが、朝の9時ぐらいになって。本計量の時のスケールって一度乗ると乗り直すことがでないんですよ。だからステージの裏にもう一つ、計量台があって。それは同じだからということで、そこでダメだと落としに行く。でも、ステージの上のヤツに1度乗ると、もう測り直しはできないんです」

──もう乗れないって凄い話ですね。

「こないだも確認したのですが、乗れないという規則は続いているようでした。ただ全ての大会に共通でもないようですね。そこはちょっと分からないのですが、オリヴェイラの場合は推測ですが、裏のスケールで大丈夫だったから、表の体重計に乗ったんだと思うんですよ。1/2オーバーなら落とせるはずですし。だから裏と表に、オリヴェイラに限っては誤差があったんじゃないかと。

基本、計量失敗はもう何の言い訳もできないモノですけど、このオリヴェイラの失敗だけは、微妙なルールが仇になってしまったんじゃないかと。いずれにしても、そんな計量失敗でタイトルまで没収されたのに、しっかりと勝てるメンタルを創ってこられる。凄まじいですね」

──確かに、不信感も手伝って緊張の糸はプツンと切れてもおかしくないですよね。

「あのメンタルはなかなか創れないです。その一方で、ゲイジーはどういうプランで戦っていたのか、分からない。ダウンを取ってから、パウンドに行かなかったのは分かります。それだけオリヴェイラは下が強いですから。ただし、あの後からゲイジーのパンチがどんどん大振りになっていきました。

最終的には空振りして、自分で転んでしまうほどに強振して。パウンドの追撃をしないのに、KOを狙っている。どういう風に試合の組み立てを考えていたのか分からないです。ホントにどうするつもりだったのかなって。

パンチを重ねて、それでオリヴェイラが力尽きればKOでも良いです。KOできなくても判定勝ちすれば良いですし。なら、あの大振りは何なのかと。パウンドを少しも落とさずに、スタンドに戻ってワンパンKOを狙うなら、倒してから少しは殴った方が良いだろうと思うんです」

──本当にワンパンKOを狙っていたのかしれないですね。自分は立ったままでレフェリーが試合を止めるというような。

「それだけの技術があると思っていたのか……それはさすがに無理だろうって。せっかくダウンを奪って試合を有利に進めることができたのに、なんだかノープランで落としてしまったなと。過信というのでもなく、勝利のために細かいところまで詰められていないのかもしれないですね。

力の差が圧倒的にあれば何とかなりますけど、ここまでレベルが高くなっているところで、あんな風に戦うのは勿体ないですよね」

──ゲイジーのスタイルで、UFCで世界挑戦まで行けるのも稀有な存在ではあるのですが……。あそこまで粗くて今のポジションまで行けるとは、WSOFからUFCと契約した時には思えなかったです。

「UFCが打撃をガンガンと押すようになった時代背景と重なったことはあったと思いますが、それでもエディ・アルバレスとダスティン・ポイエーに負けた時は、『そうだろうな』とは思いました」

──ハイ。

「オリヴェイラはガンガン行くとはいっても、やはり抑えるべきところは抑えています。技術があって、自分の戦い方があるので……打ち合い上等とは違います。自分の勝ち方をちゃんと持っている選手相手には、ボロが出てしまうかと。でも、マイケル・チャンドラーやトニー・ファーガソンに勝っていますしね」

──乱打戦になるのは寝技は付き合わず、テイクダウンも許さない力があるからなのか……。

「ゲイジーに関してはレスリング能力が高いから、ああなるのだと思います。攻撃には使わないですけど、ゲイジーからテイクダウンを奪うのは大変でしょうし。ただし、受けの強いレスラーに多い、ジャブ&テイクダウン防御型にならずにガンガンと戦う。テイクダウンを取らせない選手は、やはりそこが第一にあって、あんな風に攻めることはないですよね。ゲイジーは違って打ちに行く。あれもテイクダウンを取られない自信があるからこその戦い方だと思います。

ただし、ゲイジーがレスリング力を攻めで生かしてきた方が相手は嫌だと思います。ゲイジーの打ち合いって、ファンとかは喜ぶからもしれないですけど、本当にしんどいのは組んで勝つこと。それができるのにしないのは、しんどいことを避けているからという風にも見えます。

あのしんどさを選手は知っていますからね。打ち合っている方がハードな試合をしているように見えますけど、やる方のメンタルとしては、打撃をビビるタイプでなければ殴り合いよりもテイクダウンに行くほうがしんどいですから。

だからこそ、組まずに勝てるから、ゲイジーも粗くても打撃で戦っているんだと思います」

──さすが殴り合いが怖くないタイプだった水垣さんらしい、MMAの見方ですね。

「打ち合うのって……こういうとアレなんですけど、楽なんです。それよりガス欠、疲れる怖さのほうがありました。僕は一番怖いのはバテることだったんです。そうなるとテイクダウン勝負って、練習から自分を徹底的に苦しめるわけで。それをやきるだけの体力をつけることが、まず相当な覚悟がいります。ヌルマゴはそれをやり続けたんです。だから、彼もスパッと引退したんだと思います。

試合はあんな風に強さばかり見せて勝っていても、その状態に持っていく練習は本当にハードの極みだったはずです。しんどいことを承知で、それだけハードな練習をして。

ゲイジーがスマートに戦うには、それこそそれ以前の準備段階で自分をいかに苛めることができるか。だから、あんな風に戦うのは勿体ないなぁと思います」

──対してオリヴェイラの強さというのは、水垣さんから見てどこでしょうか。

「下があれだけできる。だから、相手がトップですら寝技をしたくない。そうなると相手は組んでこないので、そこで削られることがないですよね。

打撃も下になっても良いという想いがあって、使っています。だから今後、オリヴェイラとの対戦が楽しみなのは、フェザー級王者のアレックス・ヴォルカノフスキーですね。ブライアン・オルテガにパウンドを落とせる彼なら、上を取って殴って行けるんじゃないかと。

あとダメもとなんですが、今だからこそヌルマゴとオリヴェイラが見たかったです」

<この項、続く>

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