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Report UFC UFN ESPN+29 UFN171 アンソニー・スミス グローバー・テイシェイラ ブログ

【UFN171】目の下を腫らした瞬間、キラーモードに。テイシェイラがサバイブ・スミスを殴り倒す

<ライトヘビー級/5分5R>
グローバー・テイシェイラ(ブラジル)
Def.5R1分04秒by TKO
アンソニー・スミス(米国)

いきなり右を入れたスミス、続いて重い右ローを蹴る。さらにジャブを伸ばしたスミスは、テイシェイラの右をバックステップでかわす。続いてジャブを入れたスミスの右が、テイシェイラの顔面を捕らえる。スピードが違うスミスはワンツー、右ミドルハイから左につなげる。テイシェイラのテイクダウンは防がたが、距離を詰めてフック、ボディショットを狙う。

この一発が急所に入り、試合が中断。再開後、ジャブから右をヒットさせたスミスがヒザ蹴りの着地から右を放つ。テイシェイラは右ロー3連発、直後にスミスは右を返す。ジャブから右が良く当たるスミスはボディを被弾すると、前蹴りを見せる。と右、左を当てて左ハイへ。右ストレート、右ローを受けたテイシェイラが左フックを当て、スミスのバランスを崩させたが、すぐに持ち直し初回を取った。

2R、引き続き左ジャブを当てるスミスに対し、テイシェイラがボディを打ち込む。スミスは構わず右を当て、制空権を守って戦う。さらに右ロングアッパーを見せたスミスは、口が半開きになっているが手数は緩めない。テイシェイラも前に出てパンチを振るが、中間距離からやや遠めのスミスの距離でパンチ、蹴りの圧力を受けた状態が続く。

残り2分強、勢いのある右ストレートを被弾したテイシェイラの左目の周囲が一気に腫れあがる。と、テイシェイラがここで前に出て蹴りからパンチのラッシュをける。動きが落ちたスミスのボディに右を打ち込んだテイシェイラは、右ハイを蹴る。エルボー、左を返したスミスだが、息が上がり気味だ。テイシェイラも一旦息を整えるように手数を控えると、最後の20秒で手数を増やし、スピニングバックキックをボディに突き刺す。スミスが左ジャブをヒットさせたが、テイシェイラが勢いで上回ったラウンドとなった。

3R、指を前に出すスミス、バランスを崩したテイシェイラがすぐにスタンドに戻る。寝技を望んだスミスは、アッパーを鼻っ柱に受けて動きが一気に落ちる。パンチのラッシュをかけたテイシェイラが左フックでダウンを奪うと、バックを制して絞めを狙いつつパウンドを落とす。背中を伸ばされ、上を向いたスミスはエルボー、右のパンチを打ち込まれる。スミスはケージキックでマウントを逃れるが、背中を向け手首を掴んで防御に徹する。

残り2分、背中にヒザを入れ鉄槌、パンチを落とすテイシェイラ。そのパンチの勢いが強くなるが、スミスも粘る。テイシェイラは鉄槌から絞めを狙うも、スミスがラウンド終了まで耐えきった。

4R、左ジャブから右アッパーを打ち込んだテイシェイラ。スミスがケージまで下がる。テイシェイラがアッパー、ヒザを繰り出す。さらに頭を掴んでパンチを粘るスミスに連打する。組みから亀のスミスのバックに回ったテイシェイラが、パンチ&鉄槌から絞めを伺う。スミスの固い守りにスタンドに戻ったテイシェイラが右を当て、連打からアッパー、そしてダブルレッグを決める。ハーフからテイシェイラがエルボーを落とすが、スミスはここも粘る。残り10秒でマウントからパンチ受けながら、足を戻したスミスはサバイブに成功した。

最終回、テイシェイラが左ジャブから右をヒット。崩れるようにガードを取ったスミスがクローズドガードを取る。テイシェイラはガードが空くと担ぎパスからマウント、ここからの連打についにレフェリーが試合を止めた。


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Report UFC UFN ESPN+29 UFN171 オヴァンス・サンプレー ブログ ベン・ロズウェル

【UFN171】前進、前進、そして前進。ベン・ロズウェルがOSPの反撃を受けながらスプリット判定勝ち

<ヘビー級/5分3R>
ベン・ロズウェル(米国)
Def.2-1:29-28.29-28.28-29
オヴァンス・サンプレー(ハイチ)

相変わらず外し気味のキャラ作りのロズウェルと、ヘビー級転向初戦OSP。ロズウェルは蹴りをキャッチし、パンチを伸ばすなどプレッシャーをかける。OSPは左の蹴りにパンチを合わされ、間合を取り直す。右を伸ばして一気に距離を詰めるロズウェル、間合を外したOSPが左を返す。ロズウェルが詰め、OSPが間合を外すという展開が続く。OSPの蹴りをキャッチしたロズウェルが、組み合いのなかで10フィンガーチョークへ。ゴゴチョークに移行されないようヒザをマットに着いたままのOSPがクラッチを外す。ロズウェルは右手だけで絞め続け、パンチに移行。OSPが立ち上がり、走って距離を取り直す。そのまま交わることなく初回が終わった。

2R、OSPが左ハイ。遠い距離での蹴りは有効か。続いてストレートから左ミドルを蹴ったOSPがオーソに構え、サウスポーに戻す。前に出てアッパーを入れたロズウェルがケージにOSPを押し込む。押して回ったOSPが距離を取り直す。ケージの前を左に回るOSPにロズウェルが右ミドルを蹴り込む。続いて右オーバーハンド、ロングアッパーで前に出たロズウェルが首相撲にOSPを取られヒザを突き上げる。

離れたOSPは、動きが遅い。ロズウェルは左ボディフックを決め、組んでボディにアッパーを連打する。クリンチからのダブルこそ切ったOSPだが、防戦が続く。と、前に出たロズウェルにOSPの左フックが当たり、ダウンを喫する。直後に立ち上がったロズウェルだが、インパクト重視のユニファイド──ポイントは五分に戻された。

3R、左を当てて距離を取るOSPに追いついたロズウェルが首相撲からヒザを連続で突き上げる。OSPは手数が増えたが、すぐに動きが落ち首相撲&ヒザ、ダーティーボクシングで攻められる。ケージに押し込まれた状態が続くOSPは、シングルを仕掛けられた際に離れ左をヒットさせる。

残り1分40秒、ロズウェルが前に出てアッパー、首相撲へ。逃げたOSPが左を当てるが、直後にパンチを顔面に被弾しケージに押し込まれる。試合は30秒を切り、OSPが体を入れ替えて離れると右を当てる。ロズウェルも右を返し、残り10秒を切ってOSPが左を連続でヒット。タイムアップ後にロズウェルは腰からキャンバスに崩れた。

結果、OSPの終盤の反撃を受けたもののロズウェルはスプリットで勝ち切った。心身ともに削り合いに、キャラ作りを忘れた勝者は「彼はヘビー級だ。でも小さな相手に負けるわけにはいかなかった」と話し、アレクセニ・オレイニクとの対戦をアピールした。


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UFC ブログ

UFC on ESPN+29:メインイベント・アンソニー・スミス vs. グローバー・テイシェイラ

ライトヘビー級5分5R。スミス4位、テイシェイラ8位。

ミドルから上げて3連続フィニッシュ勝利でJJのタイトルに挑戦したが、特にいいところがなく、劣勢の展開なのに一か八か勝負に出ることもなく、見せ場のないまま判定負け。次戦ではアレクサンダー・グスタフソンとアウェイのスウェーデンで対戦。3Rまで押される展開だったが、4Rに雑な投げを仕掛けたグスタフソンからバックを奪いチョークで逆転勝利。

40歳になったテイシェイラは前戦で下位ランカーのクリロフ相手に接戦の末スプリット判定勝ち。星の上では3連勝となった。その前の2人もノーランカーで、テイシェイラにとっては久しぶりの上位ランカーとの対戦。メイン登場も3年ぶり。正直、勝ってもタイトル挑戦のチャンスも回ってこない気がするし、回ってきてもJJに勝てる気もしないが。

右を入れたスミス。テイシェイラが出てきた。ジャブ。スミスのワンツーがヒット。テイシェイラのパンチは空振り。スミスの強烈な右。頭を振ってかわすテイシェイラテイシェイラシングルレッグも空振り。ケージまで詰めたテイシェイラがボディ・顔面に連打を打ち込むが、ボディブローが低くローブローに。タイムストップ。再開。スミスの右がヒット。テイシェイラはロー連打。スミスのワンツー。またワンツー。入っているように見えるが紙一重でかわしているのか。テイシェイラが前に出て左がヒット。まっすぐケージまで下がるスミス。ホーン。

1Rスミス。

2R。右を打ち込んでいくスミス。ワンツー。テイシェイラも打ち返す。スミスの右、前蹴りがヒット。劣勢だったテイシェイラだがパンチ連打でケージまで詰めるとラッシュ。スミスガードを固めてしのぐ。スミス消耗したのか、ガードを下げている。テイシェイラは逆にノッてきた。ボディにバックスピンキック。ホーン。

2Rテイシェイラ

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UFC ブログ

UFC on ESPN+29:セミファイナル・ベン・ロズウェル vs. オヴァンス・サン・プルー

ヘビー級。

ロズウェルは禁止薬物使用による3年のブランクから昨年復帰したが、まったくいいところなく2連敗。リリースがかかった前戦は、最長身ファイターのシュトルーフ相手に劣勢だったが、ロズウェルの蹴りがローブローとなり、ダメージが残る中で再開してKO勝ちするというモヤモヤする勝利で生き残った。

OSPはこれがヘビー級初戦だが、もともと予定されていたロズウェルの相手のジャン・ヴィランテがいなくなったことを受けて、試合をしたいOSPが名乗りを上げたもので、本人もヘビー級は一時的なものでまたライトヘビーに戻すことを宣言している。ライトヘビーではほとんどの試合で体格的に上回っていたが、今回は当然ながらリミットギリギリまで減量してくるロズウェルとは体格差がある。ライトヘビーではランク外に落ちてしまったが、前回はUFCデビューから3連勝中のミハエル・オレクシェイチュク相手に必殺ヴォンフルーチョークで一本勝ち。

増量した分、体のカットがゆるめのOSP。ロズウェルがプレッシャーを掛けていくと後退。ケージまで下がったところでロズウェルの右がヒット。距離を取るOSP。プレスするロズウェルロズウェルがパンチで出るがかわされている。OSP左ハイ。しかしキャッチしたロズウェル。得意のゴゴチョークを狙う。腕を掴み防いでいるOSP。ガブッたままパンチを入れていくロズウェル。OSP立って離れた。蹴りを放とうとして躊躇するOSP。ホーン。

1Rロズウェル。OSP,体格で上回る相手との対戦経験が少ないだけに、いつもと勝手が違うか。

2R。左ハイを入れたOSP、ジャブを入れてヒット&アウェイ。ロズウェルはじわじわ出ていく。ケージにつまったところでロズウェルの右がヒット。そのまま押し込み。離れるOSP。前蹴り、ワンツーを入れたOSPだがまたロズウェルがプレスしていく。右がヒット。もう一発右。首相撲に捉えるロズウェル。OSPはアッパーで抵抗。左ボディを入れたロズウェル。OSP徐々にもらいだしている。鼻血。押し込むロズウェル。尻クラッチからテイクダウンを狙ったがこらえたOSP。また出るロズウェルだが、OSPの左が入りぐらついた!すかさずOSPが組んでギロチンを狙うが抜けた。押し込むOSP。ホーン。

2Rは終盤のぐらつかせたパンチのみでOSP?それがなければロズウェルなのは間違いないが。

3R。距離を取りジャブを入れるOSPだが、ロズウェルのパンチをもらい距離を取る。追いかけたロズウェル首相撲。引き剥がしたOSP。ロズウェルのパンチが入り動きが止まったOSP。ロズウェルまた首相撲から膝。両者疲れている。ロズウェルの押し込み膠着。抜けられないOSP。ようやく離れた。2分。OSPの左フックがヒット。左ハイ。さらに出てくるところにアッパー。OSPパンチを打ち込んでいくが、ロズウェル首相撲に捕まり膝をもらう。またケージ膠着。残り1分。押し込みから抜け出したOSPが残りのガソリンをすべて使ってラッシュ。タイムアップ。最後にパンチが入りぐらついたロズウェルだが、これはホーン後のパンチか。

29-28、28-29、29-28のスプリットでロズウェル勝利。

2Rの判断が分かれた。OSPは明らかにヘビー級の選手ではなかったし、無駄な挑戦になってしまった。

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Report UFC UFN ESPN+29 UFN171 アレキサンダー・フェルナンデス ドリュー・ドバー ブログ

【UFN171】左の威力十分のドリュー・ドバー。フェルナンデスを左3連打で仕留める

<ライト級/5分3R>
ドリュー・ドバー(米国)
Def.2R4分25秒by TKO
アレキサンダー・フェルナンデス(米国)

サウスポーのドバーが、左の蹴りから左ストレートを当てる。右ミドルを返したフェルナンデスは左ジャブからミドルを再び蹴っていく。シングルレッグでフェルナンデスがテイクダウンを奪う。胸を合わせて立ち上がったドバーは、打撃の間合いに戻ると右ジャブに左を合わされる。足を取りに行くフェイクからフックを決めたドバーだが、フェルナンデスの右を被弾する。

ドバーは右にテイクダウンを合わされるも、切って離れる。フェルナンデスは右ミドルも、ワンツーを決められる。激しくパンチが交換するなか、フェルナンデスがアイポークをアピールした直後にタイムとなった。

2R開始前に目のチェックを受けたフェルナンデス。ラウンドが始まると、今度はドバーがアイポークがあったレフェリーに伝え、試合が中断される。再開後、左を振るって前に出るドバーにフェルナンデスが右をヒットさせる。左右のパンチで前に出るドバーは、テイクダウンを切ってスタンドをキープして左を伸ばす。右ミドルで流れを譲らないフェルナンデスのサークリングをドバーが追いかけて左を打ち込む。左に回っても外を取れないフェルナンデスはローを蹴るが、ドバーはサイドステップで正面をキープする。ドバーは左を当て、左ボディ、右フック、続く左ストレートでフェルナンデスがダウン。

すぐに立ち上がったフェルナンデスが、ダブルレッグでテイクダウンを決める。背中をマットにつけたドバーだったが、腰をずらして立ち上がると左から右と連打。ここもテイクダウンを決めたフェルナンデスだが、抑える力はなくドバーに立ち上がれる。左を3発入れたドバーを見て、レフェリーが試合を止めた。


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Report UFC UFN ESPN+29 UFN171 ブログ リッキー・シモン レイ・ボーグ 未分類

【UFN171】終盤、ボーグの打撃に圧されたシモンだがテイクダウンでスプリット判定勝ち

<バンタム級/5分3R>
リッキー・シモン(米国)
Def.2-1:29-28.29-28.28-29
レイ・ボーグ(米国)

ワイドスタンスで素早い左ジャブを見せるシモン、待ち構えるボーグにローを蹴っていく。シモンが左フック2発からアッパーを繰り出すと、ボーグがカウンターを入れる。打撃戦に呼応したボーグを一気にテイクダウンしたシモンが、ボディを殴りハーフで抑える。勢いのある右、そして左を入れたシモンはボーグの立ち上がり際にバックへ。

後方への投げを崩し、アンダーフックからシモンをケージに押し込むボーグだが、体を入れ替えられダブルレッグで尻もちをつかされてしまう。シングルに切り替えレッグリフト、そのままパンチを入れて離れたシモンだが、ボーグのアッパーを受ける。左右のフックもボディを打たれたシモンは、右前蹴り。ボーグは左右のボディフックから組みつくが、バックに回ったシモンがリフトから前方にテイクダウン。バックを制したシモンは臀部にヒザをいれ、胸を合わせてきたボーグをシングルレッグで倒す。ハーフで肩固めを狙ったシモンはパスからパウンド、ボーグはボトムから鉄槌を返した。

2R、右を放って組みついたボーグ。シモンは切って、体を入れ替える。ケージを背負ったボーグにヒザ蹴りを入れ、ダブルレッグを決めたシモンは殴ってスタンドへ。ボーグはスピニンングバックフィストから左フック、シモンが左ローを返す。ワンツーで前に出るボーグが、左ジャブと圧力を高める。シモンはジャブからボディ、ニータップと攻撃を散らす。さらにボディから左フックを入れたシモンは、左ボディフック。続くテイクダウン狙いは、ボーグが体を捻って足を抜く。

動きはあるが、やや切れが落ちたようにも見えるシモンに対し、ボーグがボディから顔面にフックを見舞う。組みにいったシモンはダックアンダーからバックに回る。ボーグの前転についていき、スクランブルでもバックを取ったシモン。ボーグが胸を合わせると、両ワキを差し、ワキを潜ってバックに回る。ボーグは前転で離れ、スクランブル直後に右を当てる。続いてボディアッパーを入れたボーグが、シモンの組みを打撃で上回ったか。

最終回、鋭い左ジャブ、左ボディアッパーを見せるボーグに対し、シモンが左ハイを見せる。左フリッカーを当てたボーグが、左ボディショット。さらに左ボディを入れたボーグは、ジャブの差し合いから左を被弾。すぐに右を返したボーグの圧が高い。右ロングに組みついたボーグはここで組んでテイクダウンを決める。サイドで抑えたシモン、ここで抑えるということはスタミナを気にしているのか。

背中を譲りつつ、胸を合わせたボーグがトップに。シモンはシングルレッグでテイクダウンからバックに回る。いよいよ気持ちの削り合いに入ると、シモンがシングルへ。エルボーを放った離れたシモンは、ボディを殴られも左フックを振るう。ボーグは左ハイ、スピニングバックフィストからのバックブローも空振りに。シモンはシングルを切られると、飛びヒザを見せあう。直後に右フックをボーグが入れ、左ボディを決める。ボーグが左右のフックを放ってタイムアップ。初回を攻めたシモンは、2R移行は劣性にも見えたがテイクダウンが評価されスプリット判定勝ちを手にした。

「僕はレスラー。フェイクストライカーだ」と勝者は笑顔を見せた。


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UFC on ESPN+29:第8試合・アレクサンダー・ヘルナンデス vs. ドリュー・ドーバー

ライト級。ヘルナンデス15位。

代役でUFCデビューすると、いきなり中堅クラスのベネイル・ダリウシュ、オリヴィエ・オウビン・メルシェに連勝しランキング入りしたヘルナンデス。勢いをかって大物のドナルド・セラーニと対戦したが、さすがに力の差を見せつけられ2RKO負け。前回は元ランカーのフランシスコ・トリナウドと対戦すると、両者見合いが続き、極端に手数が少ない展開で判定勝ちした。レスリング・柔術がバックボーン。

本来はイスラム・マカチェフとの試合が組まれていたが、ロシアから出国できず欠場。代役のオマー・モラエスと先月18日に予定されていたUFC249で対戦予定だったがイベント中止。なぜか対戦相手がシャッフルされ、ドリュー・ドーバーに変更に。

先週暫定王座を獲得したゲイジーの同門・ドーバーは本来2日に試合が組まれていたが消滅。UFCデビュー当時は前座で勝ったり負けたりしていたが、ここのところ勝ち星がついてきて、最近9戦で7勝2敗。今回は急遽組まれた試合だが、元々ランカーとの対戦が期待されていた。現在、2試合連続1RKO勝利中。

ステップしてヒット&アウェイでパンチを打ち込むヘルナンデス。飛び込むがパンチではなくシングルレッグ。テイクダウン。ケージ際で立ったドーバー。なおもクラッチしているヘルナンデスだが離れた。ドーバーがパンチで出る。ドーバーが出るところにヘルナンデスのジャブがヒット。またドーバーが出るとヘルナンデスタックルへ。切られた。残り1分。ドーバーが連打で出る。距離を取るヘルナンデス。ドーバーの左がヘルナンデスのアゴをかすめる。ホーン。

1Rは僅差だがテイクダウンもあったのでヘルナンデス。

2R。ドーバー出てきた。ワンツー。ヘルナンデスサークリング。タックルに入るが切られる。ドーバーどんどん出ていってパンチを入れる。ヘルナンデス、距離を取るがやや逃げ気味になってきた。ドーバーが詰めつつローからワンツー。左のダブル。左が顔面に入りヘルナンデス大きくぐらつく。ドーバー追い打ち。しかしヘルナンデスのタックルで倒され下に。ヘルナンデスパウンド。ドーバーガードで密着するヘルナンデスを引き剥がすと立った。パンチを打ち込む。ヘルナンデス効いてる。顔面にまとめられふらつく。またタックル。倒したがすぐ立たれた。またドーバーがパンチを入れていくと、レフェリーのハーブ・ディーンは先日のゲイジー vs. ファーガソンのようにスタンディングでストップ。このストップも妥当。

中堅だったドーバー、ついにランカーを下す。

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UFC on ESPN+29:第7試合・リッキー・シモン vs. レイ・ボーグ

バンタム級

レスリングがバックボーンのシモンはUFCデビューから3連勝しランキングにも入ったが、40歳にして復帰したユライア・フェイバーとの対戦が組まれると、序盤にパンチでダウンし鉄槌連打をまとめられKO負け。前戦はランカーのロブ・フォントにテイクダウンをしても立たれる展開で判定負けで連敗中。

フライ級でタイトル挑戦したこともあるボーグだが、バンタム級に上げた初戦で体重オーバー。フライ級でも2度体重オーバーする失態があり、試合後にInstagramで「次に体重オーバーしたら引退する」と宣言していた。が、今年2月の試合でまたも体重オーバー。しかし引退はせず。さすがに今回は強制的にバンタム級に上げさせられている。タックルからのテイクダウン→コントロールが武器。

パンチを打ち込むシモン。連打を入れたがボーグの右がヒット。シモンタックル。切れずに下になったボーグ。スペースを作ってパウンドを入れるシモン。もらったがそのスキに立つボーグ。すぐにバックを取りテイクダウンを狙うシモンだがボーグこらえて正対。またタックルに入るとボーグギロチンで引き込む。しかし決まらず。放して立った。ボーグの左がヒットするが単発。シモンがボディ、顔面に連打を入れる。出てきたボーグに組み付いたシモンが投げて膝をつかせるとバックに。ボーグ立つがケツに膝を入れていくシモン。正対したところでシングルレッグに切り替えてテイクダウン。肩固めをセットするがケージ際で位置が悪い。残り時間わずか。シモンパウンド。ホーン。

1Rシモン。

2R。ボーグ前に出てジャブを突く。ワンツー。プレッシャーを強めてきた。パンチからタックルに入ったが切られた。入れ替えたシモンがパンチを打ち込んでボーグがガードしたところでタックルに切り替えテイクダウン。ハーフで寝かせたがケージで立つボーグ。シモンワンツー。ボーグバック肘。ワンツー。ボディ・顔面に打ち込む。飛び込もうとするボーグにジャブがヒット。シモンタックルへ。切られた。ボーグも連打を入れたがシモンがシングルレッグから脇をくぐりバックに回る。スクランブルで逃げようとしたボーグだがついていく。立って正対するボーグ。またバックを取られるとスクランブルで逃れたボーグ。ボーグの右がヒット。シモンは効いてないとアピール。さらにパンチを入れるボーグ。ホーン。

2Rもシモン。

3R。ボーグがパンチを入れるがシモン連打を返す。シモンタックル。テイクダウン。サイドで完全に押さえ込んだ。亀になるボーグ。しかし反転して上を取り返した。が、タックルで倒してさらに上になるシモン。ボーグはバックを取らせて立ち、ケージ際で正対。シモンすぐシングルレッグ。倒せずパンチを入れて離れた。ボーグが左のトリプルを打ち込む。左ハイ。時間がない。両者飛び膝。ボーグワンツーを入れる。シモンは笑って挑発。ボーグここに来てパンチをまとめていくが、タイムアップ。

29-28、28-29、29-28のスプリットでシモン勝利。ボーグは素直にシモンの勝利を称える。3Rはボーグだが割れる要素はなかったように思えた。

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Report UFC UFN ESPN+29 UFN171 アンドレイ・オルロフスキー フィリッピ・リンス ブログ

【UFN171】待ち過ぎリンス、被弾しながら前に出るオルロフスキーに精度で上回りながら判定負け

<ヘビー級/5分3R>
アンドレイ・オルロフスキー(ベラルーシ)
Def.3-0:30-27.30-27.29-28
フィリッピ・リンス(ブラジル)

まず左ローを蹴ったオルロフスキー。リンスがボディから顔面へのフェイクを見せ、左ジャブを伸ばす。互いにスイッチを駆使しつつ、オーソ基調で戦う。オルロフスキーはサウスポーから左ハイを見せるが、近距離のパンチの交換では足が揃ってしまう場面も。左の打ち終わりに右ロングを入れたリンスは、右手前が増えたオルロフスキーに右から蹴りを入れる。

オルロフスキーの前進に右を合わせたリンスが、手の圧力で上回ると左フックもヒット。前に出るとパンチを被弾するオルロフスキーが間合を取り直す。直後に試合はクリンチ戦へ。すぐに離れたリンスは、スピニングバックフィストを当てられそうになるが、待ち構えてのフックで流れを譲らないリンスが初回をリードした。

2R、左ジャブから右ボディストレートを伸ばしたオルロフスキーだが、またも踏み込みに右を合わされてしまう。リンスは待ちのファイトに左ローを蹴られると、前に出て右フックを打ち込む。さらにローに右を合わせたリンスは、クリンチからエルボーをかわしつつ離れる。オルロフスキーは左のジャブをダブルで放つ。そこに右を入れたリンスは、右を被弾する。オルロフスキーは左ハイ、そして右から左ローを蹴っていく。待ち過ぎの嫌いがあるリンスの右ローが、オルロフスキーの急所に入り試合が中断される。

再開後、左ローを蹴ったオルロフスキー。リンスも右の蹴りを見せる。距離を詰めたリンスのラッシュに応じたオルロフスキーは、間合を取り直して左ローを入れる。手数でオルロフスキーにつけられることも十分にあるラウンドとなった。

最終回、リンスが右カウンターをまず当てる。オルロフスキーが鋭い左ミドルを蹴り、左に回りつつ右を伸ばす。ロー、前蹴りを入れるオルロフスキーはリンスのカウンターのタイミングを掴んできたか。となると、前に出てワンツーを入れたリンスはポイントを稼いでカウンター狙いに戻る。さらに組みから離れ際に右を当てたオルロフスキーは、素早くワイルドなリンスの右をかわして下がる。残り90秒、オルロフスキーが距離を詰まったところで逆にパンチをヒットさせ離れる。リンスはカウンターで強振するが、そこで足が止まり追い打ちがない。オルロフスキーは左前蹴り、そして左ローを繰り出し残り10秒でオーソに。リンスは完全に距離を取り、タイムアップを迎えた。

結果、手数が精度を上回りオルロフスキーが判定勝ちした。


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Report UFC UFN ESPN+29 UFN171 アンソニー・ジョンソン チアゴ・モイゼス ブログ

【UFN171】左のパンチ&蹴りで初回を圧倒したジョンソンが、モイゼスのストレートフックロックで一本負け

<ライト級/5分3R>
チアゴ・モイゼス(ブラジル)
Def.2R0分25秒by ストレートフットロック
マイケル・ジョンソン(米国)

左ボディを伸ばしたジョンソンは、モイゼスのダブルレッグをスプロールし左ミドルを蹴る。モイゼスは右ハイを蹴るもジョンソンがガードし、左ストレートを受ける。右ハイを多用するモイゼスだが、ジョンソンの前進は止められず左ミドル、左ストレートを被弾してケージを背負う展開が続く。ジョンソンはボディから左右のフック、さらに左ローと圧力を高めると、モイゼスはここも右ハイを蹴っていく。

左ミドルからヒザ蹴りと、ケージに詰まったモイゼスに対し、ジョンソンはラッシュをかけることなく自分の距離をキープする。さらに左ローから左ストレートを伸ばしたジョンソンが、左に回るモイゼスに右フックまで入れ、最後にはクリンチ。初回はジョンソンが圧倒した。

2R、ダブルレッグをスプロールされたモイゼスは、シングルレッグから組みついてジョンソンの右足を抱える。外掛けストレートフットロックを仕掛け、腹ばいになったモイゼス──ジョンソンがタップし、驚きの逆転一本決着となった。

苦笑いを浮かべるジョンソン、チアゴは「僕はUFCでトップであることを示した。今日が始まりだ。彼がテイクダウンディフェンスが強いのは分かっていた。だから、こういう練習をしてきたんだ。柔術だ」と話し、アンソニー・ペティス戦をアピールした。