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【Pancrase333】「何も知らないと思われているのは分かっていました」。KAREN、ソルトと再戦&防衛戦へ

【写真】北区から柏にウィークデーは毎日通っているというKAREN(C)MMAPLANET

30日(日)、立川市の立川ステージガーデンで開催されるPancrase333で、KARENがストロー級QOPCでソルトの挑戦を受ける。

昨年のクリスマスのノンタイトル戦で、キャリア初黒星を献上したソルトとの再戦に向けKARENは生涯を通して技量を磨いていた練習環境を変え、パラエストラ柏への移籍を決めた。

「MMAのことを知らない。でも勝っている」という評価だったチャンピオンは、新たなキャリアの一歩を踏み出した。そんな防衛戦前の心境をKARENに尋ねた。


――先週2度ほどパラエストラ柏で他の選手を取材させてもらったのですが、その際にKAREAN選手がいるのに気づかなくて。レスリング・ヘッドギアをつけていて、分からなかったのもありました。つまり耳がわいてきたということですか。

「ハイ、そうです。片方だけわいてきて。がっちり寝技の練習をやり始めた感じです」

──12月の試合の時にパラエストラ千葉ネットワークの鶴屋浩代表から、KAREN選手が出稽古に来たという話を伺いました。あの時点で出稽古を行った意図は何だったのでしょうか。

「もともと鶴屋怜選手から、女子が少ないということで『練習に来ない?』って言ってもらって。出稽古自体、行ったことがなくて。出稽古をすることを考えたことがなかったです。でも出稽古に行く前の9月の試合がギリギリの勝利で、反省点も相当にありました。だから学びに行こうと思って出稽古をさせてもらいました」

──本音を言わしてもらうと、KAREN選手の試合に関してはMMAが分かってないという目で見ていました。

「ハイ。本当に知らな過ぎたので……」

──KAREN選手自身も、そういう風に自分のことを捉えていたのですか。「これが私たちのMMAの戦い方だ」という風に思っていたわけではなくて。

「MMAというよりかは、自分達がやっているインド王族武術(マハーラージャカルーリカ)をやっていればという考えがあって。実際に出稽古に行って、基礎中の基礎というか本当に技を知らないんだなっていうことが分かりました」

──これもぶっちゃけさせてもらうと、KAREN選手がセコンドについて出している指示を聞いて「何を言うとるんや」と思ったこともありました(笑)。

「フフフフフフ。私が何も知らないと思われているのは、分かっていました。でもバックボーンとして小さい頃からやっていたので、インド王族武術を信じてやっていました。兄弟がやっていたので生まれた時から、その環境にあって。実際にパンチとか打つようになったのが幼稚園の時だったので」

──以前のリングネームの頃から、華DATE選手も含めて凄く変わったリズムで戦う。そして、なぜか当たる。あのリズムはMMAではない。そこは不思議ながら、興味深い点でした。ただし、試合を重ねると相手も研究し、それだけでは勝てなくなるだろうと。でも、KAREN選手は6連勝しました。パラエストラ柏所属になった今、当時のKAREN選手はなぜ勝てていたと思いますか。

「う~ん、他の方にも『なんで、そんなに知らないのに勝てたの?』って言われたこともあるのですが……なぜでしょう(笑)。自分……う~ん、ガッチリ寝技まで試合をしたことがなかったのは関係していると思います。まだ打撃寄りの攻防ができていた試合展開だったので」

──フィジカル、力が強いという声を聞いたことがありますが。

「それは……そんなでもないと思います(笑)。柏で練習していると、自分よりフィジカルの強い人は、いくらでもいるので。フィジカルもそうだし、基礎がないので相手が何かをしかけてきても対応できない。それを柏で練習するようになって、凄く感じました。技の量、知識もないし、ほとんどスパーリングをやったことがなかったので、本当に知らな過ぎたっていう言葉で収まるかと思います」

──知らないから思い切りできた部分もあった?

「ハイ、そうですね。今、色んなことを学んでいて実際にもう、どういう風に反応しようかと頭がパンク状態です(笑)」

──鶴屋代表は「とにかく頑張ります。一生懸命にやっていますよ」と、何度も自分に話してくれました。

「そう言ってもらえることは嬉しいです。でもホント、練習して頑張るしかないので。トライしないと、何がダメかも全く分からないですし。鶴屋先生に指導してもらえることを本当に感謝しています。あの環境で練習できることが、凄く有難いです」

──正式にパラエストラ柏所属となりましたが、お兄さんやお姉さんとの練習も続けているのですか。

「プラヴァージュラとは練習時間が重なっているので、柏で練習しています」

──最初はNØRI選手も一緒だったと聞きましたが、KAREN選手だけが柏で練習を続けるという判断をしたのですね。

「去年の10月に姉も一緒に行って、そこで学んだことを生かして自分たちでやっていくと。私は柏で練習したいと思いました」

──『一緒にやらない?』とはならないモノですか。

「フフフフフ。分からないです(笑)。私も最初は週一の出稽古から、毎日行くようになって2カ月ほどなので」

──成長過程でどんどん吸収できるかと思います。一方で、試合はすぐにあります。これまでのスタイルと如何に折り合いをつけるのか。その辺りはどのように考えていますか。

「そうですね……良いトコ取りと言ってはアレですけど、元々のスタイルを完全に崩しちゃうと混乱してしまうので、もともとのスタイルにパラエストラ柏で教えてもらったことを取り入れていく。そのバランスがどうなるのか。ケージに押し込まれた時、12月の自分と今の自分は違うという姿を見せてもらえると思っています」

──それだけ強くなったと。

「強くなっているかどうかは、周りの人が判断してくれることで。どのように思われているのか分からないのですが、自分としては考え方も変わったし、日々成長できているという実感があります」

──では改めて、次の防衛戦はどのような試合をしたいと考えていますか。

「前回とは変わった姿を見せたいということもあります。前回は相手のペースに巻き込まれて負けたので、自分のペースで相手には何もさせないぐらい……叩きのめしたいと思っています」

■視聴方法(予定)
2023年4月30日(日)
午後2時00分~ PANCRASE YouTube メンバーシップ、TIGET
午後1時00分~ ABEMA PPV ONLINE LIVE、U-NEXT

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【Pancrase333】12月に流れた粕谷優介戦へ、葛西和希─01─「格闘代理戦争とネオブラで負けて良かった」

【写真】コツコツ、コツコツと励んでいる。戦い方から、その姿勢が伝わって来ていた選手のインタビューです(C)SHOJIRO KAMIKE

30日(日)、立川市の立川ステージガーデンで開催されるPancrase333で、葛西和希が粕谷優介と対戦する。
Text by Shojiro Kameike

この試合は昨年12月25日の横浜武道館大会で行われる予定だったが、葛西が練習中に肋骨を骨折して欠場に。代役として葛西のジムメイトである岡野裕城が粕谷と対戦した。仕切り直しとなったこの一戦の勝者が、メインのライト級王座統一戦の勝者に挑む可能性も十分にありうる。そんな運命を決する試合を前に、葛西にこれまでのキャリアとスタイルチェンジについて訊いた。


――昨年末の横浜武道館大会を前に、MMAPLANEでは横浜武道館大会に向けて葛西選手にインタビューさせていただくことが決まっていました。しかし葛西選手から「肋骨を……」というご連絡があり、インタビューも改めてセッティングと相成りました。

「あの時はすみませんでした……。僕なんかのインタビューをしてくださるということで、ご連絡を頂いた時は本当に嬉しかったです。なのに負傷してしまい、パンクラスや粕谷選手はもちろん、MMAPLANETさんにも申し訳なくて」

――いえいえ、本当に気にしないでください(苦笑)。その時のやり取りも今も、葛西選手が恐ろしいほど腰が低くて驚きました。ギャップがあるとは言われませんか。

「え、ギャップというと――」

――以前はロッドを巻いたような髪型でしたし、試合中も声を挙げながら左ミドルを蹴っているので、失礼ながらオラオラ系なのかと思っていました。

「あぁ、見た目はそんな感じでしたね(笑)。声を出しながら蹴るのは、ムエタイを練習しているからだと思います。ムエタイの練習では、ミットを蹴る時に声を出すよう言われるんですよ。だから試合でも声を出して蹴ったほうが、リズムや流れが良くなります」

――もともとMMAの前にキックボクシングをやっていたのですよね。

「はい。小学校3年生から高校まで柔道をやっていて、高校を卒業したあとに地元の青森から、仙台にある柔道整復師の専門学校に入ったんです。その頃からMMAをやりたいという気持ちを持っていました。でも仙台に引っ越した時、近くにMMAのジムがなくて……。その時にバイト先の先輩から『今まで柔道をやっていたのだから、まず打撃から始めてみてもいいんじゃない?』と言われて、近くにあった笹羅ジムというキックボクシングジムに入会しました。笹羅ジム時代にキックの試合を経験したあと、専門学校を卒業してMMAをやるために茨城のマッハ道場に入りました」

――なぜマッハ道場を選んだのでしょうか。

「専門学校へ通っている時、当時『マッハ整骨院』を開業したマッハさんが、SNSで『格闘技をしながら整骨院で働きたい人』を募集していたんです。自分もいずれは関東でMMAをやりたいと思っていたので、SNSを見て即マッハさんに連絡しました。その年の夏休みにジムを見学し、マッハさんからも『学校を卒業したらウチにおいで』と言ってもらえて」

――まさに絶好のタイミングでしたね。もともとMMAをやりたいと思ったキッカケは何だったのでしょうか。

「小学校の時に観たPRIDEですね。その前からプロレスが好きだったんですけど、プロレスラーがPRIDEで負けているのを見て、『プロレスよりも強い世界があるんだ……』と。特にヒョードルが『60億分の1の男』と呼ばれていて、強いヒョードルに憧れていました」

――マッハ道場で初めてMMAやグラップリングに触れた時、過去に経験していた柔道とは動きが違いませんでしたか。

「それは全く違いました。僕は運動神経もなく、センスも良くなかったんですよ。キックの試合も、ひたすらワンツーとローを続けて勝っていたぐらいで。ちゃんとした攻防は成り立っていなかったです。マッハ道場に来てグラップリングをやり始めてからも、すぐ首投げをやって、グラウンドに持ち込んでもバックを奪われて――という状態が続いていました。そんな時に『格闘代理戦争』で負けて、このままじゃ絶対にダメだと思ったんです。ずっと周りから言われてはいたものの、あの時に『ちゃんとMMAにアジャストさせていかないといけない』と考えることができるようになりましたね」

――葛西選手は2018年に、ABEMA TVの『格闘代理戦争 2nd SEASON』に出場し、2回戦で敗退しました。

「あの時はマッハ道場の中でアマチュアか若手で、65キロぐらいの体重で――ということで自分を選んでいただきました。最初は『チャンスだ!』と思いましたけど、あの時に負けていて良かったです。そう言ってしまうと、選んでくださったマッハさんにも、関係者の方々にも失礼かもしれないですが……。今もあの負けを忘れられなくて、ずっと練習を頑張ってくることができたのは間違いないです」

――『格闘代理戦争』に出場し、何か影響はありましたか。

「視てくれた方も多くて、反応も大きかったです。ただのいち選手としてアマチュアからプロになったというよりは、格闘代理戦争出身ということでプロデビュー後も知名度は違っていたかもしれません。ただ、いろいろと言う人もいましたし、言って当然だと思います。知名度に対して実力は見合っていなかったでしょう。でも僕としても『言いたい人は言えば良い。いつか見返してやる』と、そういった意見を糧にしていました」

――パンクラスでプロデビュー後に、ネオブラッド・トーナメント決勝で敗れました。当時は嫌な声も聞こえてきたのではないでしょうか。

「もちろんです。でも、そんなに気にしてはいませんでした。やることをやって、それでダメだったから頑張るしかない。一つは当時フェザー級で試合をしていて、減量がキツかったです。練習でも体重を落とすことに必死で、試合で勝つための練習ができていなかったと思います。そこから強くなるために、ちゃんとMMAをやるためにライト級に上げようと決めたんですよ。そうしたら練習からコンディションも良くなって、練習の成功体験も増え、それを試合で出すことができるようになりました。格闘代理戦争の次にネオブラ決勝で負けたことも、自分が成長するために良かったと思います」

<この項、続く>

■視聴方法(予定)
2023年4月30日(日)
午後2時00分~ PANCRASE YouTube メンバーシップ、TIGET
午後1時00分~ ABEMA PPV ONLINE LIVE、U-NEXT

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【Pancrase333】エジナ戦へ、藤野恵実─02─「UFCに繋がる道はないから今、目の前のことをクリアする」

【写真】藤野を支えるハードワーク(C)MMAPLANET

30日(日)、立川市の立川ステージガーデンで開催されるPancrase333で、エジナ・トラキナスと対戦する藤野恵実のインタビュー後編。
Text by Shojiro Kameike

驚異の肉体と回復力が明らかになった藤野から「UFC」の3文字が聞かれた。困難だからといって、諦めていては意味がない。男前すぎる藤野の夢は、まだまだ続く。きっと60歳を過ぎても──。

<藤野恵実インタビューPart.01はコチラから>


――今はジムでの練習に久遠(渡辺久江)選手が参加しているそうですね。

「そうなんです。あとは吉田実代ちゃん(MMA、シュートボクシング、キックボクシングを経てプロボクシングではWBO世界女子スーパーフライ級王座を獲得)を通じて、ボクシングのトップ選手と練習させてもらうこともあったり。魅津希ちゃんも日本に帰国してから練習に来てくれて。あとは村田夏南子ちゃんも練習を見に来てくれました。魅津希ちゃんと万智ちゃんが平均年齢を下げてくれているけど、それでも年齢層は高めです(笑)」

――魅津希選手とは過去、3度対戦しています。

「メイや富松(恵美)さんとも試合しているし、黒部(三奈)さんとSARAMIちゃんも3度対戦しているじゃないですか。昔は対戦する選手と一緒に練習するって、あまり考えられませんでしたね。でも自分で考えて練習するようになってから、その練習相手を探すようになって。同じ相手と2回、3回と試合していたら気にしなくなりました。もしまた試合することになったら、その時はその時っていう感じで」

――日本の女子MMAは、まず2010年に藤井惠さんがベラトールに参戦し、赤野仁美さんと端貴代選手がストライクフォースに出場した頃に海外が視野に入ってきました。そして藤野選手がWSOFやROAD FCに出場するようになり、V.V Mei選手もPXCとONE、そして浜崎朱加選手がインヴィクタFCで戦い始めた頃に大きく変化したと思います。

「そうですね。対世界となってきた時に、私たちの練習も変わりました。でも日本人選手の状況は変わっていないと思います。海外で結果を残すことができていないですから。藤井さんと浜ちゃんが海外で勝ったのは、もともと持っていた力であって。私がROAD FCで勝ったのも結局はアジアという感じで……北米で勝っている選手がいない。Road to UFCも32歳までっていう年齢制限があるらしくて、私も10歳サバ読んで出られないかなぁとは思ったりしたんですけど」

――えっ!? Road to UFC出場を考えていたのですか。以前のインタビューでは「もうUFCは難しい」と仰っていたので、すでにUFCは視野に入っていないのかと思っていました。

「難しいですよ。それは当然です。何もせずにUFCへ行けると思ってはいません。でも、難しいから行かなくていいということはないんです。UFCへ行けるなら行きたい。ただ、今はUFCの女子もフライ級が盛り上がっていて、ストロー級で契約するのは本当に難しいと思います。今はずっと――何かUFCへ行けるチャンスがないかなぁと考えているところです」

――……。

「難しいからMMAを辞めるのかって、そういうことじゃない。続けないとチャンスは得られなくて、先も見えない。UFCに繋がる道はない、だから今、目の前にあることをクリアしていく。もちろんパンクラスのベルトは獲り返したいし、その先に海外で戦いたい気持ちは持ち続けていますよ」

――UFCと契約するには、年齢や戦績の問題もあるでしょう。しかし今でも頂点を目指して戦い続けている。それがファイターの在るべき姿だと思います。一方、UFCと契約できるならフライ級でも――ということはありませんか。

「日本人選手が相手ならフライ級で試合をすることはあっても、海外のフライ級で戦うのは無理ですね。たとえばストロー級での契約が約束されたスクランブル発進なら、フライ級で試合をすることもあるかもしれないですけど。別に記念受験でUFCに出たいわけじゃなくて、目的はUFCで勝つことなので。そこはストロー級にこだわりたいです」

――なるほど。UFCを目指すうえで、今回のようにパンクラスの試合でも外国人選手と対戦していきたいですか。

「そこは特に希望はないですね。もちろん弱い相手より強いほうが良いです。それより今は試合を組んでくれることがありがたいし、私のほうが対戦相手を選ぶようなことはしたくないです」

――この短期間に2回も試合延期があるというレアなケースに対しても、何も動じていなさそうですね。

「1回目(昨年9月にソン・ヘユン戦が延期)は試合の1週間前だったので、さすがに気持ちは落ちました。3月にエジナ戦の延期はそれほどでもなかったです。家に着いたら津田から『お知らせがあります!』と言われて、そのままビールを飲んでいましたね(笑)」

――ではまずエジナとの再戦となったことについては、どのように考えていますか。

「前回は終わり方が微妙な感じでしたけど、あれからエジナ選手も成長していると思います。この3年半で、彼女も強い相手を試合し続けていますから。お互い強くなった状態で試合ができれば良いですね」

――藤野選手は驚異的な肉体の回復力を持つと同時に、顔面で相手の拳を負傷させてしまう強さを見せたのが前回の試合でした。

「違いますって(苦笑)。あれは絶対にケージ絡みで負傷したのだと思いますよ。とはいえ、私も渡辺戦で拳を壊しているから、何とも言えないです。そこから耐えて最後まで試合をするかどうかの違いはあっても」

――その状態で最後まで試合を続けられることが、藤野選手が藤野選手たる所以ではないですか。

「やっぱり最後は気持ちって言いますからね……。ともかく渡辺戦では打撃のレベルアップを見せることができて。拳を折ったから後半は出せなかったんですけど、1Rはずっと課題だった右を出すことができて――ここまで来るのに20年かかりました。アハハハ。今でも出来ることが少しずつ増えてきているので、次の試合ではそれをお見せしたいです」

■視聴方法(予定)
2023年4月30日(日)
午後2時00分~ PANCRASE YouTube メンバーシップ、TIGET
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【Pancrase333】フライ級QOP王座防衛戦、端貴代─02─「気持ちが強いなって、思うことがないように」

【写真】会見では笑顔を見せていた両者。ファイトでは心の折り合いへ。NØRIはセコンドに就いている時など、気の強さと以上に気の荒さを感じさせる指示も聞かれる。根性勝負の第2幕だ(C)MMAPLANET

30日(日)、立川市の立川ステージガーデンで開催されるPancrase333で、NØRIを相手にフライ級QOPの防衛戦を行う端貴代のインタビュー後編。
Text by Shojiro Kameike

2015年8月、キム・ジヨンに敗れてDEEPジュエルスのベルトを失ったあと、3年を経て端貴代はパンクラスのケージに入った。しかし翌年4月にはシッジ・ホッシャとの初代フライ級QOP決定戦に敗れ、続くマイラ・カントゥアリア戦でも苦杯をなめている。そんなキャリアの末に獲得したパンクラスのベルトと、その先に端が見据えるものとは――。

<端貴代インタビューPart.01はコチラから>


――まだまだ、ですか。前回のタイトルマッチはテイクダウンとポジショニング、そしてパウンドで要所を抑えるという、落ち着いた戦いぶりだったと思います。

「試合で焦ることはなかったですね。最初に蹴りを受けた時に『あぁ、こういう感じか』と分かって。そこから探っていっていきましたけど、自分がやろうとしていたことは出せていなかったんですよ。次の試合があるので、それが何かは言えないですけど。まだまだ、やっていても試合中に出せないことがあるんですよね。そういう面で言えば、あそこまで攻めていながら一本を取ることができなくて、試合中に熱くなりすぎたかもしれないです。そこはもっと冷静に戦っていれば、と思います」

――その試合から1年半が経ち、ダイレクトリマッチを迎えます。この期間に試合がなかったのは、何か理由があるのでしょうか。

「暫定王者となった時点で、やるべきなのは正規王者との統一戦ですよね。あるいは暫定王座の防衛戦、その2つだと思います。まず正規王者のホッシャとの試合について話が進んでいて、昨年はその試合をするつもりで、決まらなかったということですね」

――なるほど。結果、ホッシャが負傷により王座を返上し、端選手が暫定王者から正規王者へ昇格したわけですね。

「はい。ホッシャの怪我で何度も試合が延期になっていたんです。もしホッシャの動きがハッキリしていれば、暫定王座の防衛戦をやっていたと思います。暫定王者が防衛戦っていうのも何だか変ですけど(苦笑)」

――それとRIZINと交渉していたとも聞きました。

「RIZINの話はありましたけど、結局は決まりませんでした。だからどういうオファーで、何の話がどこまで進んでいたかは、私には分からないです。私はパンクラスで王者として防衛戦をやらなければいけないのが一つ。もう一つ、自分が挑戦できるものは何かと考えた時に、RIZINでやってみたいとは思いました」

――その1年半ののなかで、『早く試合をしたい』と焦ることはなかったですか。

「そういう気持ちはなかったです。若い頃なら、1年間に3回は試合したいとか考えていたと思います。でも今の自分にとっては、一つひとつ意味のある試合をしたい。意味のあることを一つずつ、しっかりこなしていきたい。どちらかというと、もう駆け上がっていくための試合をするわけじゃないですからね。一戦一戦を大事にして試合をすることに重きを置きたいです」

――MMAをやっていくいえで、辿り着きたい目標はありますか。

「とにかく今は、目の前の試合にしか興味がなくなっていて。その先の目標といえば、このベルトを持って他の舞台に挑戦することなのかなって思います。まずはこのパンクラスのベルトを巻いていることが、私にとっては重要なんです」

――なるほど。そのベルトの防衛戦がダイレクトリマッチになったことについては、どのように考えていますか。

「別に相手は誰でも良い、というわけじゃないですけど、まずは防衛戦をやりたかったです。今は女子フライ級も選手が増えてきたし、いろんな選手と戦ってみたい。そのなかで相手はランキング1位だから、ダイレクトリマッチになったというぐらいしか考えていないですね。本音を言えば、まだ対戦したことのない選手と試合をしてみたいですけど……」

――では防衛戦ということを抜きにして、誰か他に対戦したい相手はいるのでしょうか。

2015年8月に行われたキム・ジヨンとの試合。相当なドッグファイトだった

「え、誰だろう……。それで言えば、絶対に無理だと思うんですけど…。

私がDEEPジュエルスのベルトを獲られたキム・ジヨンと対戦したいです。キム・ジヨンって今どうしているんですか」

――キム・ジヨンは今もUFCとの契約下にあり、5月13日にマンディー・ボウムと対戦します。現在4連敗中なので、ここで負けるとリリースの可能性もあります。しかし勝てばキム・ジヨンと対戦するためには、端選手がUFCと契約するしかありません。

「なるほど。もう1回対戦できるのであれば、彼女と試合をしたいです」

――それは端選手の中で、UFCを目指したい気持ちがあるということですか。

「それは……うん、考えることはありますよ。私が海外で試合をしていた時よりも、今はストロー級やフライ級も盛り上がっているじゃないですか。そういうところで自分も試合をしてみたいっていう気持ちはありますね。現実問題として、年齢的にも『UFCへ行きたい』と言える立場ではないです。正直、今までも何かを期待しては裏切られて――ということもあったので、期待しすぎることはありません。とにかく今は目の前の試合に勝つ、それだけです」

――では次の試合について、NORI選手の印象や前回の試合の感想を教えてください。

「思っていたより気が強い選手でした。試合の中で、そう思ってしまった時点で私がダメなんですけどね。気持ちが強い、結構粘るなって自分が思うことがないように、私がもっと攻めていなくちゃダメで」

――……。

「ずっと相手の気持ちを折りたいと思って試合をしていました。でも『この選手、気持ちが折れないな……』と一瞬でも相手の様子を見てしまったこと、そこまで攻めることができていなかったことが、前回の試合の反省です。次の試合も、私がやることは同じです。いろいろな武器を用意しつつ、フィニッシュする。どの武器が出るかは、試合を楽しみにしていてください!」

■視聴方法(予定)
2023年4月30日(日)
午後2時00分~ PANCRASE YouTube メンバーシップ、TIGET
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ABEMA MMA MMAPLANET o PANCRASE Pancrase333 エジナ・トラキナス ボクシング 渡辺彩華 筋トレ 藤野恵実

【Pancrase333】仕切り直しのエジナと再戦、藤野恵実─01─「浜崎戦前に、お医者さんから『最後』だと」

【写真】ある意味、想いと努力だけでここまで戦い続けてきたといえるかと(C)SHOJIRO KAMEIKE

30日(日)、立川市の立川ステージガーデンで開催されるPancrase333で、藤野恵実がエジナ・トラキナスと対戦する。
Text by Shojiro Kameike

両者は2019年9月に対戦し、1R終了後にエジナが右手首の負傷を訴え、ドクターチェックの末に藤野のTKO勝ちとなった。今回の再戦は当初、3月26日のニューピアホール大会で行われる予定であったが、エジナの負傷によって今大会にスライドされていた。仕切り直しとなったエジナとの再戦を前にZOOMインタビューを依頼したところ、画面に現れたのは、左目上に大きなテープを貼った藤野の姿だった。いま明らかになる、驚異的な肉体と回復力とは――。


――左目上に大きなテープが貼られていますが、負傷したのですか!?

「日曜日(取材は4月11日に行われた)に切ったんですよ。でも直後に100℃のサウナへ行って、今日もボクシングスパーしても出血しなかったから、たぶん大丈夫です。テープは少し溶けているみたいですけど」

――テープが溶けるサウナに入っても傷には影響しないのですね。さすがヒジをもらって顔面をカットしても、直後に出血が止まるファイターです。

「アハハハ。お医者さんに行ったら『傷になるから縫わないほうが良い』って言われました。それで私も『試合があるし練習したいんです』と伝えると、『それはやってもらって大丈夫です』と言われて」

――それは傷が浅いのか、藤野選手の回復力が凄いのか。いずれにしても60歳まで現役を続ける方の肉体は違いますね。

「続けませんよ! メイのインタビューを読みながら、『何をバカなこと言ってんの!?』と思って(笑)。とにかく体は丈夫ですね。だから今も続けていられるんだとは思いますけど」

――体の管理で普段から気をつけていることはあるのですか。

「えっ、特に……」

――デッドリフトで150キロを挙げるほどの筋トレぐらいでしょうか。

「最近は155キロを挙げて、記録を更新しました(笑)。運動神経はないのに、なぜか重いものを持ち上げる能力だけ特化していますね。まぁ、カットした次の日に155キロを挙げるぐらい力を込めても、傷口から出血することはなかったです。さすがに今日のボクシングスパーをガチでやろうとしたら、津田(勝憲トレーナー)に怒られましたけど」

――それだけの傷にも関わらず、ガチのボクシングスパーをやろうとしたのですか。

「だって今日はガチスパーの日なんですもん。でもそのスケジュールを伝えたら、津田に『ふざけんな!』って怒られました」

――津田さんの感覚が普通だと思いますが……。

「指のあたりをカットして出血しても、スパーはするじゃないですか」

――カットの程度によると思いますが、藤野選手の場合は指がなくなっていても気づかずにスパーしているかもしれません。

「いやいや、それはないです(笑)」

――気づくかどうかはともかく、昨年10月の渡辺彩華戦は拳を負傷しながら3R戦い続けたのですよね。

「1Rに拳を折っちゃいました(と右拳の手術跡を見せる)。退院した日に練習したら、また骨がズレちゃって再手術したんですよ。本来はもっと早く試合をしたくて、12月に出られるかどうかっていう話はいただいたんです。お医者さんからは大丈夫だと言われていたけど、私の練習のほうが間に合わないなと思って」

――それだけの手術をしていながら、お医者さんも2カ月後に試合をしても大丈夫だと言える回復力ですか(笑)。

「さっき言われた『傷による』っていうのは分かるんです。もうベテランだし、これぐらいの負傷なら、どれくらい練習できるかも把握できていますからね。今回のカットも、それほどの傷ではなくて良かったです。これまで過去に2回『もう格闘技を続けるのは無理だな』と思った時に比べれば」

――これまで2度も、そのような状態になっていたのですか。

「最初はデビュー2戦目のあとにバイク事故に遭った時ですね。足はもう――絶対に格闘技を続けるのは無理で、病院でも『なんとか日常生活は送ることができる』というような言い方をされました。でも、そのあとフルマラソンを3時間台で走りましたけど」

――アハハハ。もう常人には理解できません。

「それで2回目に『もう格闘技は無理だ』と言われたのは、浜崎朱加戦の時ですね。ヒザが骨壊死(※血液が供給されずに骨の組織が壊死してしまっている状態)みたいなことになって。お医者さんからも『浜崎戦までに7割ぐらい回復できれば……。ただし、これがもう最後です』と言われていました。でも試合後に、思いのほか治っちゃって」

――思いのほか(笑)。

「お医者さんからも『もう私には理由が分からない』と言われました。アハハハ」

――お話を聞いていると、そのヒザも10年後ぐらいには治っている気がしてきました。

「その頃には革命的な治療法が誕生していますかね?」

――いえ、自然治癒で。

「どんなバケモノですか! デッドリフトや筋トレについても、そんな頻繁にやっていないんですよ。煽り映像でそのシーンが使われるから、筋トレばかりやっているようなイメージを持たれていますけど」

――ただ、デビュー2戦目が2004年で浜崎戦が2021年ですから、その間に何もなかったことも驚きです。

「格闘技をやっていれば怪我をしないことはないけど、続けられるかどうかっていう怪我はその2回ぐらいですね。ただ、事故で負傷した足をかばいながら練習したり試合をしているのも良くないんですよ。もうヒザが変形していて正座もできないし、ヒザを壊しているために出来ない技もあって。まぁ、もともと出来ない技が多いから関係ないですかね(苦笑)」

<この項、続く>

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ABEMA Interview J-CAGE NØRI Pancrase333 ブログ 端貴代

【Pancrase333】NØRIを相手にフライ級QOP王座防衛戦、端貴代─01─「一人前になれないまま続けている」

【写真】一人前の定義は分からないが、だから諦めるのではなく、続けている。そこが良い(C)SHOJIRO KAMEIKE

30日(日)、立川市の立川ステージガーデンで開催されるPancrase333で、フライ級QOPの端貴代がNØRIを挑戦者に迎えて初防衛戦を行う。
Text by Shojiro Kameike

2021年10月に端はNØRIを判定で下し、暫定フライ級QOPの座に就いた。つまり端にとっては、今回がダイレクトリマッチによる防衛戦となる。その後、正規王者であったシッジ・ホッシャが王座を返上したことで、端が正規王者に昇格したという流れだ。プロデビューは2004年――ここまでスマックガール、DEEPジュエルス、そしてパンクラスのベルトを獲得している。まさに日本女子MMAのリビング・レジェンドである端が語る、自身の過去・現在・未来とは。


――1年半前の話になってしまいますが、まず端選手がもう一度ベルトを獲得するということに驚きました。今もなお戦い続け、ベルトを目指し続けてきたということに。特に端選手の場合はスマックガール、DEEP JEWELS、そしてパンクラスという3団体のベルトを巻いたことは、まさに日本女子MMAの歴史そのものであるように思います。

「自分も年齢を重ねてきているので、『あとどれくらいできるのか』という気持ちは常にあります。そのなかでベルトを獲ることができたのは、メッチャ嬉しかったです。ベルトを巻いたことで、もう少しMMAを続けられるんだなぁって。同時に、チャンピオンになった限りは防衛戦を考えなきゃいけないし、それはそれで大変ですけど――良い意味で、MMAを続けさせてもらえるんだなと思いました」

――もし前回のNØRI戦でベルトを獲得できなければ、引退あるいは第一線を退く可能性はありましたか。

「うーん……、……たぶん、どうするかは悩んでいたでしょうね。もし負けていたら、このまま選手として続けて良いのかどうか。あの試合に限らず、それこそどの選手でも、どの試合でも負けたら考えることだと思います。私もいろいろと抱えているものがあるので、ベルトを巻くことができなければ、他の道を選択することもあったかもしれないですね」

――2019年4月、シッジ・ホッシャとのフライ級QOP決定戦に敗れた時は、そのように考えることはなかったのでしょうか。

「あの時は、初代フライ級QOPのベルトが懸かっていたので、メチャクチャ獲りたかったです。結果は負けて悔しかったんですけど、自分の中で『まだできる』という気持ちがあったんですね。だから、あの時に辞めるという選択肢はありませんでした」

――国際戦と、日本人選手との試合でモチベーションは変わりますか。

「相手によってモチベーションが違うということはないですね。昔は『海外で試合をしたい』という夢や目標があって、実際に海外で試合をさせてもらいました。でも勝ったり負けたりで――負けたほうが多いのかな。そんななかで、今は誰々と対戦したいとか、海外の選手と試合したいとかっていう気持ちはないんですよ。うーん、何なんでしょうね(苦笑)」

――和術慧舟會の後輩である藤野恵実選手は、60歳まで現役を続けるという説が浮上してきました。今の話を聞いていると、端選手もMMAを辞めることはないのだろうなと思えてきます。

「アハハハ。そうかもしれないですね。自分のなかでは、まだまだ続けたい気持ちが強いので。生活の中から格闘技がなくなっている自分を想像することができないんです。たぶん何かしら仕事はしていると思いますけど、仕事以外で何をしているのか(笑)」

――今は格闘技をやっていない時間は何をしているのですか。

「まぁ、適当に遊んでいます(笑)。ただ、本当に時間が足りないんですよ。練習する時間が足りない。だから遊びに行きたいという気持ちも無くなってきました。アハハハ」

――和術慧舟會東京本部の時代から、端選手が練習の手を緩めることが想像できません。実際、今も端選手は当時と変わらない練習を行っていると聞きます。特に端選手の場合は、女子選手の練習会ではなく、あくまで男子選手と共に練習してきたと記憶しています。

「それは今も同じですよ。私の中ではそれが普通で、あんまり考えたことがないですけど……。今も同じような練習をしていることが、良いことなのかどうか分かりませんけどね(笑)」

――一ファイターとしては在るべき姿ではないのでしょうか。

「そうであれば良かったです。もし格闘技をやっていなかったら、結婚して子供を産んで普通の生活を送るという理想はありましたよ。いや、でも……そうか。それでも格闘技はバリバリやっているかもしれないです(笑)」

――それだけ端選手を駆り立てる格闘技、MMAとは一体何なのでしょうか。

「自分で始めて、自分で続けると決めてやっていることだから、もう人生の一部なんですよね。20年前に格闘技を始めて、もうすぐ人生の半分を格闘技に費やしていることになります。それだけ人生を懸けて――なんてカッコイイことは言えないけど、ずっと続けてきたことを『じゃあ辞めまーす』と言って辞めるわけにはいかないじゃないですか。

もちろん若い頃と比べたら、スタミナ面などの不安はあります。以前なら何も考えずに体が動いていたところで、疲れるなぁとか思ってしまうことも(苦笑)。いろいろ技術を覚えてきたから、ですかね。昔はできることも少なかったし、試合では自分ができることを出すだけ。出せていなかったら、出せるまで続ける。でも今は技術を覚えてきたことで、これが出せなかったら次は――と試合中に考えることも増えてきて」

――それは決して悪いことではなく、今もなお学び続け、そして習得し続けてものがあるということではないでしょうか。

「そういうことですかね? 確かに今でも自分の中でも、少しずつ変わってきている手応えはありますけど、それだけ私なんてまだまだなんですよ。一人前になれないまま、ずっと格闘技を続けているんです」

<この項、続く>

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ABEMA MMA MMAPLANET o PANCRASE Pancrase333 RIZIN RIZIN LANDMARK05 アリ・アブドゥルカリコフ カルリ・ギブレイン ジョニー・ケース パンクラス 上田幹雄 雑賀ヤン坊達也

【RIZIN LANDMARK05】「パンクラスの前日、2度と情けない姿は見せられない」ケース欠場、代役=ヤン坊

【写真】雑賀ヤン坊達也。RIZINの舞台で雄々しい姿を今回こそは見せられるか (C)MMAPLANET

13日(木)に行われたRIZIN42の対戦カード発表記者会見において、29日(土)に東京都渋谷区の代々木第一体育館で開催されるRIZIN LANDMARK05に出場予定だったジョニー・ケースとカルリ・ギブレインの欠場が明らかとなった。

ギブレインは出国手続き不備で来日が不可能となり、対戦するはずだった上田幹雄は6月24日の札幌大会で戦うことになるとのこと。

またケースは右ヒザの半月板損傷、前十字靱帯断裂、外側側副靱帯断裂、内側側副靱帯断裂、脛骨亀裂骨折という今後が心配になる負傷で欠場し、雑賀ヤン坊達也が代役出場しアリ・アブドゥルカリコフと戦うことが決まった。

MMAPLANETではスクランブル出場が決まった雑賀に、今大会出場の意気込みを尋ねた。


雑賀ヤン坊達也
「対世界。今まで以上に燃えています。しかも相手はロシア人ファイター。ロシア人ファイターを相手に、自分がどこまでできるのか。いつも通り凄くビビっていますが、やるしかないので魂燃やして勝ちにいきます。

ちょうど1年前、RIZINに初出場した時は自分の日にできなかったので、今回こそは自分の日にして『俺がヤン坊だ!!』と叫んでやります。

Pancrase333の前日、しかもライト級王座決定戦とランカーが勢ぞろいする大会の前の日に、パンクラス代表としてRIZINに出場する限り、もう2度と情けない姿は見せられないです。もちろんチームの皆、応援してくれる皆様、サポートしていただいている皆様に対しても──です。

ここで勝つことで、人生が大きく変わると思っています。自分を信じて勝利を掴み取ります! 応援よろしくお願いします!!」

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ABEMA KAREN MMA MMAPLANET NØRI o PANCRASE Pancrase333   アキラ ソルト 中島太一 久米鷹介 田嶋椋 端貴代

【Pancrase333】女子フライ級王座戦調印式 端貴代「今回は早く仕留める」✖NØRI「本当に勝つために」

【写真】3時半スタート、7時に終了。調印式の最後は廣瀬隆司KOP評議員長とともにスマイル締め (C)MMAPLANET

13日(木)、東京都渋谷区のTHビル2階Aルームにて30日(日)に立川市の立川ステージガーデンで開催されるPancrase333で組まれている4階級の調印式が行われた。

ライト級KOP統一戦=正規チャンピオン久米鷹介✖暫定王者アキラ、フェザー級KOP統一戦=正規チャンピオン中島太一✖田嶋椋、ストロー級QOPC=王者KAREN✖挑戦者ソルト、フライ級QOPC=チャンピオン端貴代✖挑戦者NØRI という順序で実施された質疑応答及び調印式。

ここではフライ級QOPCに出場する選手が調印式冒頭で話した意気込みとMMAPLANETの質問に対する返答を質疑応答から抜粋してお届けしたい(※抜粋)。


NØRI
「皆さま、4回目の調印式ということで(笑)。長い時間お付き合いくださり、ありがとうございます。今回、女子フライ級タイトルマッチ、端選手が正規のチャンピオンになってのタイトルマッチです。今回は挑戦を受けてくださり、ありがとうございます。本当に勝つために来ました。前回と同じ内容にはさせないので、ぜひ試合内容にも期待してください」

端貴代
「今日は長い時間ありがとうございます。まず、日本にこのベルトが戻ってきたことをとても嬉しく思っております。今回、メインカードでチャンピオンシップ防衛戦として、挑戦を受けさせていただくこと大変嬉しく思っています。ありがとうございます。今回の試合に関しては、前回戦った相手で。前回は5R戦ったので、早く今回の試合は仕留めて、このベルトをしっかりと自分の下に戻したいと思います」

──KAREN選手がパラエストラ柏に移籍されましたが、その前に一度皆で出稽古に行ったと伺いました。そこで練習したことをNØRI選手たちはそこで気付いたことを持ち帰って、自分たちでやっていると。柏での経験を経て、どのような変化がPRAVAJRAでの練習でありましたか。

NØRI そうですね、元々自分のスタイルは他とは違っていて、そこを生かして試合に取り組んでいたので。出稽古をしてスクランブルとかして、色々な体格の選手と組めたことで収穫がありました。そこを如何に自分のスタイルに落とし込んでいくのか。前回の負けから、絶対にもう一度挑戦するという気持ちがあったので、常にそこに合わせて吸収できるかということを念頭に置いていました。出稽古に行って得たものがあったり、自分のやり方のプラスでミックスしたらもっと良いかなって。そういったところで収穫はありました。

──端選手、真面目に以前から伺いたいことをありました。

 ハイ。

──ご実家の家業を手伝われていますが(墨田区八広駅近くでとんかつが名物の飲食店「三好弥」を営む)、試合のどれぐらい前までされているのですか。

 家を手伝っているのは土日なので、今回の試合は日曜日なのでその週はお店に出ないかなという感じです。

──揚げ物を調理すると空気に油が凄く含まれているので、過去に減量中に辛いとか感じることはなかったでしょうか。もしくは揚げ物で精神的にめげるとか。冗談でなくお伺いしたかったことなんです。

 そうですね、そこまで意識したことはないです。一応、店の売りなので(笑)。

──スミマセン(笑)。ではゲンを担いで、試合前夜はカツを食べたりされるのですか。

 あぁ、それもしたことはないです(笑)。

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ABEMA KAREN MMA MMAPLANET NØRI o PANCRASE Pancrase333   アキラ エジナ・トラキナス ソルト ブログ

【Pancrase333】女子ストロー級王座調印式 KAREN「またイチから」✖絶妙の塩加減ソルト「また勝つ」

【写真】ここもしっかりと笑顔で。ソルトが良い味を出しまくりだった (C)MMAPLANET

13日(木)、東京都渋谷区のTHビル2階Aルームにて30日(日)に立川市の立川ステージガーデンで開催されるPancrase333で組まれている4階級の調印式が行われた。

ライト級KOP統一戦=正規チャンピオン久米鷹介✖暫定王者アキラ、フェザー級KOP統一戦=正規チャンピオン中島太一✖田嶋椋、ストロー級QOPC=王者KAREN✖挑戦者ソルト、フライ級QOPC=チャンピオン端貴代✖挑戦者NØRI という順序で実施された質疑応答及び調印式。

ここではストロー級QOPCに出場する選手が調印式冒頭で話した意気込みとMMAPLANETの質問に対する返答を質疑応答から抜粋してお届けしたい(※抜粋)。


ソルト
「4月30日には、一度勝っている相手なので。

また私が勝ってベルトを巻きたいと思っています。宜しくお願いします」

KAREN
「この度PRAVAJRAからパラエストラ柏に移籍したKARENです。去年タイトルマッチに挑戦させていただいてから、ベルトを獲って1年が過ぎました。このままベルトを持ったまま世界に行きます。この初防防衛戦に勝って、またイチから勝ちを積み上げていきたいと思います」

──同じ30日にエジナ・トラキナスと戦う藤野恵実選手が、自身の試合を「自分たちの方がタイトルマッチより強くて、良い試合をする」と言っていました。この発言を聞いて、どのような試合をしたいと思いますか。

ソルト …………。…………。…………(15秒ほど沈黙の後)もう一度、言ってもらえますか。

──(笑)。

ソルト(もう一度質問を聞き)……(5秒後)藤野選手の試合は……(6秒後)やっぱり、凄く楽しみだなっていうのがあって。自分の試合は……う~ん、まだ試合数が少ないので。ただ、これまで1試合ごとに大きく成長できていると思うので。前回の試合で学んだことを出して、過去の試合のなかで一番強い自分を出すだけだなって思っています。

KAREN 藤野選手の試合と自分たちの試合は違う戦いだと思うので、その2人よりも遥かに盛り上がる試合をします。

──ソルト選手、北海道からベルトを獲りに行くことに対してどのような想いがありますか。

ソルト 北海道で頑張っている選手はいるんですが、年齢的に若いと東京とかに行ったりするなかで、自分のジムでも中村(未来)選手が総合格闘技のライセンスを取って、次は私がチャンピオンに挑戦できる機会を貰って。これで自分が勝てばさらに盛り上がると思いますし、北海道でもっとやる人も増えると思うし。私は凄く遅くから始めたんですけど、また遅くから始めて、女性でもここまで来られるよっていう証明ができて……。うん、なんだろう……できるのかなって思います。

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ABEMA BELLATOR KAREN MMA MMAPLANET NØRI o PANCRASE Pancrase333 Road to UFC UFC   アキラ ソルト パンクラス 中島太一 久米鷹介 田嶋椋 端貴代

【Pancrase333】バンタム級王座調印式 中島太一「一つの試合だと」✖田嶋椋「中島選手に挑む」

【写真】調印式ぐらいは笑顔で!!──ということで、戦う当人に笑ってもらいました (C)MMAPLANET

13日(木)、東京都渋谷区のTHビル2階Aルームにて30日(日)に立川市の立川ステージガーデンで開催されるPancrase333で組まれている4階級の調印式が行われた。

ライト級KOP統一戦=正規チャンピオン久米鷹介✖暫定王者アキラ、フェザー級KOP統一戦=正規チャンピオン中島太一✖田嶋椋、ストロー級QOPC=王者KAREN✖挑戦者ソルト、フライ級QOPC=チャンピオン端貴代✖挑戦者NØRI という順序で実施された質疑応答及び調印式。

ここではバンタム級統一戦に出場する選手が調印式冒頭で話した意気込みとMMAPLANETの質問に対する返答を質疑応答から抜粋してお届けしたい(※抜粋)。


田嶋椋
「自分は暫定王者なので、正規王者の中島選手に挑むという形に今なっていると思います。凄く楽しみですね。自分のやるべきことをやって勝ちに行きます」

中島太一
「タイトルマッチ、統一戦ということなんですけど、僕はいつもタイトルマッチだ、ベルトだ、チャンピオンだということは関係なく一つの試合だと考えています。これも一つの試合。どれも大切な試合、大切じゃない試合なんてないんで。とにかく最強になることを考えて練習しています。今回も自分の実力をしっかりと出せるよう準備してきたので当日は思いきり戦いたいと思います」

──パンクラスのチャンピオンはBellatorへの参戦も続いていますが、統一なった後はどのように考えていますか。

中島 もちろんステップアップはしたい──と常に思っているので、あとはどういうオファーが来るのかですね。良いオファーが来たところに行きたいです。

田嶋 自分は統一したらパンクラスを盛り上げたいですし、あとは世界でも戦っていたいと思っています。

──田嶋選手はRoad to UFCに申し込みはしていましたか。

田嶋 していました。

──……。この場に相応しい質問ではないですが、Road to UFCからオファーがあればどうしていましたか。

田嶋 そうですね……正直、Road to UFCには参加したかったですね。

──そこがならなかったことで、次へ向けてこの試合に対しても想うところはありますか。

田嶋 ここでしっかりと勝って。中島選手に勝てば、周りの評価も上がると思うので、そういう世界に行けるような評価を頂けると思うので、ここはしっかりと勝っていきたいです。

──4月30日でなく、3月26日に戦いたかったという気持ちは?

田嶋 いやいや(苦笑)。ここで……4月30日にあるので。

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