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【Special】K-MMA、2023年・秋。グラジで久保健太戦、チェ・ドンフン「ニャムジャルガルにも勝てる」

【写真】1999年1月2日、ソウル生まれ。ポハンには軍人として赴いた(C)MMAPLANET

日本と韓国、MMAにおいても永遠のライバルである両国。Road FCを頂点とするK-MMAは規模的には日本のRIZINのようなビッグステージを持たない。対してUFCファイターの評価は引退したコリアンゾンビに代表されるように、韓国勢の方が高い。9月のDEEP vs BLACK COMBATで後者が日本の老舗を圧倒した。日韓関係に少し変化が見られるようにもなった10月最終週に訪韓、K-MMAの今を歩いた。
Text by Manabu Takashima

特集「K-MMA、2023年・秋」。遅まきながら第三弾は12月9日(土)に豊中市の176BOXで開催されるGladiator024で久保健太と対戦するチェ・ドンフンの声をお届けしたい。

3月大会でフライ級王座挑戦が決まっていたが負傷欠場、9カ月後に仕切り直しを前にキャリア3戦目でDouble GFCフライ級王者となった24歳のK-MMAファイターはどのような想いで日本で戦う。


――3月のGladiatorでNavE選手に挑戦予定でしたが、足の骨折で出場不能となりました。その後、回復具合はいかがだったのでしょうか(※取材は10月26日に行われた)。

「骨折は足の甲でした。自分自身、凄く試合はしたかったのですが、手術が必要で戦うことができなかったです。今もピンが入っているままですが、ドクターから試合に出ても大丈夫だという言葉を貰っています。鋼鉄が足に入っているので、蹴りでKOできるのではないでしょうか。アハハハハハ」

――……。欠場したタイトル戦でチェ・ドンフン選手の代役で出場したニャムジャルガル・トウメンデムベレルがKO勝ちをしてベルトを巻くと、そのままRoad to UFCのワンマッチ契約を勝ち取りました。ケガをしなければ自分が……という悔しい想いはないですか。

「悔しいと思わないといえば嘘になります。でもケガで試合ができないことはしょうがないです。とにかくリハビリに集中して、さらに強くなろうという気持ちでいました。同時に代わりに出る選手なので、どのような戦いをするのかは気になっていました。モンゴルのチャンピオンということで楽しみでもあったのですが、ニャムジャルガルの最近の試合を見ても自分なら勝てますね」

――凄い自信ですね。今回、久保健太選手が対戦相手候補ということですが(※その後、正式決定)、まず日本で戦うことが再び決まったことについてはどのように思っていますか。

「再びチャンスをくれたGladiatorに感謝しています。今回がタイトル戦でなくても、Gladiatorでの試合に集中しています。Gladiatorモードです」

――そんなチェ・ドンフン選手ですが、MMAを始めたきっかけは何だったのでしょうか。

「自分は軍人で、所属基地がポハンにありました。徴兵期間後も下士官として、軍に残っていました」

――ネトフリでD.Pというチョン・へインが主人公を演じる脱走兵追跡のドラマを視ましたが、体罰やいじめなど本当にあれ程えげつないのですか。

「アハハハハ。アレは陸軍の話で、自分は海軍にいましたので。海軍は陸軍よりも××××(※以下自粛)ですよ(笑)。そのまま軍人として生きていくのかと考えた時に、自分が強くになるにはMMAしかない……男としてMMAのスーパースターになりたいと思ったんです。MMAファイターとして生きていくことを決めました。実際、チームMADポハンに所属し人生が変わりました」

――軍に入る前に格闘技の経験はあったのですか。

「中学時代に柔道をやっていました。ただ初めてMMAを見た時に、これは喧嘩だと思ったので打撃を学ぼうと思い、ジムに入ったんです。で、初めてスパーリングをした時の相手がキム・ミンス館長でした。どれだけ殴られても、最後は殺してやろうという気持ちで挑みましたが、全く近づくことはできずにボコボコにされました(笑)。もう血だるま状態で。『これはしっかりと学ぶ必要がある』と思い知り、そこから気合を入れ直しました。

とにかく夕方にジムに行くとボコボコにされて(笑)、血みどろで家に戻るんです。そんな毎日が続くと、『俺は選手とやっていけるのか。本当に正しい判断をしたのか』と疑問を持つようになったこともあります。でも黙々と練習をしていると1日、1日と成長する自分を感じることができて、試合で結果も残せるようになりました」

――キャリア3戦目でDouble GFCのチャンピオンになり、今は4勝0敗です。正直、経験値としては十分でないという見方もされるかと思います。

「自分のレベルアップのため、そしてプレッシャーを与えるためにGladiatorで戦おうと思ったんです。これからは国内だけでなく、海外でも戦っていきたいので。この世界で成功を修めるには海外で連続して戦っていかなければならない。なのでギアを上げることにしました。これから世界のトップ舞台で戦うために、Gladiatorは良いステッピングボードになると思っています」

――MMAファイターとしての強みはどこだと思っていますか。

「自分はフライ級のなかでも大きい方ではないです。過去4試合とも、相手の方が背が高かったです。日本で戦うかもしれない久保選手はリーチが長いそうですが、ステップを使って久保選手の距離で戦わないようにしようと思います。そうですね、インアウト――出入りが自分の強みです。

足を負傷していたので、ボクシングの練習に集中していた期間がありました。そこで身につけた出入りですが、戦いに幅がなかったのも事実です。今後はグラップリングも交えて、圧力を掛ける試合をしたいです」

――キ・ウォンビン、チョ・ソンビン、パク・ジェヒョクとGladiatorでは韓国人王者が生まれていますす。同じ韓国人選手として続きたいという気持ちは?

「そういう歴史を紡ぐよりも、自分のために頑張りたいと思います。Gladiatorフライ級のタイトルを取ります。期待してください」

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【Gladiator024】プレ・フライ級Wars。チェ・ドンフン&イ・スンチョルが来日。じゅんが復活

【写真】自らのイケメンと言ってしまうチェ・ドンフン。3戦目でチャンピオンになった実力の程は──(C) MMAPLANET

23日(木)、GLADIATORより12月19日(土)に豊中市176BOXで開催されるGladiator024の追加カード10試合が発表されている。
Text by Manabu Takashima

3回戦2試合、2回戦8試合が新たに明らかとなったが、まず目につくのがDouble GFCフライ級チャンピオンのチェ・ドンフンの来日&久保健太との対戦だ。

チェ・ドンフンは今年の3月大会で当時のGladiatorフライ級王者NavEと対戦予定だったが、足の小指を骨折して欠場に。彼の代役としてニャムジャルガル・トゥメンデムベレエルがベルトに挑戦することとなった。


そのニャムジャルガルが僅か7秒でNavEをKOし、新チャンピオンに。直後にRoad to UFCと契約したためタイトルを返上し、グラジのフライ級王座は空位となっている。

チェ・ドンフンも狙いは来年のRoad to UFC出場であることを公言して憚らない。その過程で韓国国内でなく、日本=グラジで試合をこなし、ベルトも視野に入れている模様だ。柔道出身のチェ・ドンフンは泣く子も黙るどころか、凍り付く厳しさの韓国海軍に徴兵後も身を置き筋金入りの気持ちの強さを身に着けている。

除隊後にMMAファイターを目指しTeam MAD浦項に入門すると、瞬く間に頭角を表し3戦目でDouble GFCの王座に就き、初防衛後に上にあるようにグラジ出場を決めていた。ムエタイでもプロとして1勝を挙げ、コンバットサンボの国家選抜戦でも優勝しているチェ・ドンフンは、パワーとスピード溢れるウェルラウンダーだ。

対してベテランの久保は今年の1月以来のグラジ出場となる。下のコメントにあるようにコロナ明けで練習ができない状態で挑んだ宮城友一戦でRNCに敗れた。DEEP名古屋大会での再起戦を飾った久保もまた、グラジのフライ級王座を視野に入れて韓国の新鋭と対戦することとなった。

チェ・ドンフンと同じくK-MMAのフライ級からイ・スンチョルの来日も決まった。キャリア5勝1敗、10月にはBIFCでONEストロー級タイトルコンテンダーのルネ・カタランを僅か71秒でKOで破っているイ・スンチョル。キックベースだが、徴兵期間中にMMAファイターを目指すこと決めたイ・スンチョルの憧れのファイターは、日本の若松佑弥だという。その影響かイ・スンチョルもスタイル的にもアグレッシブなストライカーである一方で、しっかりとテイクダウンもできるタイプだ。

このイ・スンチョルの対戦相手に抜擢されたのが、キャリア2戦目の澤田政輝だ。グラジからステップアップを図る溝口司と同門の澤田は柔道ベースながら、思い切った打撃が武器で──倒して極めるスタイルでデビュー戦を飾っている。

2戦目の国際戦、臆することなく気合満々でオファーを受けた澤田がどのようなファイトをやってのけるか、興味深い。

さらにフェザー級でグラジ元バンタム級王者じゅんの4年8カ月振りの実戦復帰=高橋孝徳戦も決まった。今大会には実弟・田中有と中川皓貴が揃って国際戦に挑むこととなっているが、リライアブル神戸を引っ張るボスとして、じゅんがその背中で何を見せるのか。

対戦相手の高橋は昨年Grachanのフェザー級王座決定Tで惜しくも準優勝に終わり、心機一転グラジを戦場に選んだ。高橋といえばケージに押し込み、じっくり戦うという印象が強く──「魅せてナンボ」のじゅんとは対極にある「勝ってこそ」のMMAを戦う。じゅん✖高橋はある意味、MMAイデオロギー闘争的なマッチアップといえる。

また竹中大地&上久保周哉というJ-MMAのトップファイターが参入してきたグラジのバンタム級戦線で、空手ベースで注目を集める吉田開威と南友之輔の連続出場も決まった。

吉田はグラップラーのフェルナンドと対戦するが、ここでの組み対策と攻撃的な打を披露できれば、トップ戦線が一気に近くなる。

一発の強さが魅力的な南は、健太エスペランサとのマッチアップとなる。既に2月のGrachan大阪大会出場も決まっているという話もある南だが、デビュー前から2024年中にグラジ・バンタム級王座に就くと宣言しており、有言実行への期待感を抱かせるファイトができるのか──要注目だ。

以下、今回のプレスリリースから過去最長と言っても過言でない──じゅん&久保山、そして高橋、澤田、韓国勢の次戦への意気込みを完コピでお届けしたい。

じゅん
「いつも選手の事を1番に考えてくれている凄く良い大会です。Gladiatorがインディ団体と言うてる人がいるなら、アホかと言うてやりたいですね(笑)。弱い外国の選手では無く、強い外国の選手を使っている所にも惹かれます。ここに勝てないと世界で勝負出来ない事を明確にさせているので、世界を目指す選手にはめちゃくちゃいい刺激だと思います。余談ですが、凄い金額がかかっている団体だと思っていますが、一体いくらくらいかかっているんですか?(笑)相手選手のことは組みの展開が得意で、そこから判定で勝ちに行くって感じの印象です。でもキックパンツで試合しているのを見ると打撃を本当は試合でしたいんじゃないんですかね? 僕は約5年ぶりの試合でもともと1階級下でやっていたのでパンチもキックも弱いはずです!

日本でトップの選手でもないので、相手の方からすると打撃の試合をやるのにお手頃の相手なんじゃないですか? 僕は盛り上がる試合しかする気がありません。組みでも寝かされても、盛り上がる事したります!勝ちにこした事はありませんが、お客様や興行主様が喜ぶ試合にしたいです。なんで打ち合ってくれれば嬉しいです。こんな事言うたらダメですが、ここで僕を倒してくれれば、また僕のジム生が相手選手を倒しに行くと言うストーリーが出来るので、面白いんじゃ無いんですかね?

僕は倒れないですけどね。

僕はもう選手活動はする気が無かったんですが、色々と考える事があり、その結果また試合をする事にしました。櫻井代表への恩返しになるか分かりませんが、そうなれればいいです」

高橋孝徳
「関西のみならず、アジアの各国から強豪選手が参戦するGladiatorに初めて出場する機会をいただき光栄に思います。私個人としては、前戦でGRACHANのタイトル獲得に失敗してからの再起戦となります。もう一度頂点を目指す上で、しっかりレベルアップした姿をお見せいたします。これまでよりも攻撃的なファイトにご期待ください」

久保健太
「今大会であるGladiator024大会の出場オファーを頂きありがとうございます。前回出場させて頂きました020大会で宮城友一選手との試合では不甲斐にも敗退してしまいとても悔しい思いをしました。宮城選手との試合は偉大な選手なだけに、それなりに懸けていた思いがありました。しかし試合直前の5日前まで初のコロナにかかり寝込んでしまい一時は試合欠場となる状況まで陥っていたこともあったことから、僕自身にとっては不完全な試合となってしまいました。

それでも試合に出場し戦ったこと、宮城選手と試合をさせて頂いたことに何一つ後悔はしていません。そんな状況な中でも試合をした自分に誇りを持っています。その悔しい思いから、その後のDEEP名古屋大会でタイトルを持つ選手から勝利を納めては、Gladiatorでの挽回を待ち望みながらに日々トレーニングと練習の日々を重ねてきました。そしてようやくそのチャンスを頂き、対戦相手をお聞きしたところ海外の強豪選手、韓国のダブルGFCという団体の現王者であるチェ・ドンフン選手でした。戦歴等を確認したところ、MMA無敗の柔道ベース、コンバットサンボでは韓国国家選抜選手権優勝とかなりの実績がある強豪選手でした。

対戦相手に不足はありません。むしろ他団体の現王者相手に僕を指名して頂けたことに感謝と敬意の気持ちを持って全力で闘い勝利を手に入れます。韓国の選手とはRoad FCやCMAでこれまでに何度か戦ったことがあります。CMAカイザーでは僕もタイトルを獲りました。しかし、ここはGladiatorのリング、今ではGladiatorの顔の一人でもある僕だとそう自負しています。この対戦カード、試合で盛り上げるのも、勝利するのも僕じゃないといけないんです。僕も良い年齢になりました。格闘技人生長くはないと思います。

今大会に勝利し、Gladiatorフライ級トーナメントで選抜して頂きそこに宮城選手がいれば再戦はもちろんのこと、行けるところまで駆け上がり王者君臨を目指します。試合当日、楽しみにしていて下さい。注目していて下さい。宜しくお願い致します」

チェ・ドンフン
「自分はこんなイケメンですが、Gladiatorからチャンスを貰えたことで相手を半殺しにするぐらいの覚悟を持って戦います。応援よろしくお願いします。押忍」

澤田政輝
「オープニングファイトから出て。ここで有名になりたいって思ったのがGladiatorでした。Gladiatorで有名になりRIZINとか世界に行けるように頑張ります。今回強い相手選手を候補に挙げて交渉してくださり、自分にとって大事な試合を組んでくれたと思います。強い相手と戦える事が最高のチャンスだと思うので、一番面白い試合するので 皆様見ていてください」

イ・スンチョル
「日本のファンの皆さんは、自分のことを知らないと思いますが、Gladiatorのタイトルに通じる試合になるかもしれないので一生懸命戦い、自分のデキることをすべて駆使し日本のファンに満足してもらえる試合を見せたいと思います。頑張りますので、応援よろしくお願いします」


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Gladiator Gladiator023 MMA MMAPLANET NavE o Progress 前田吉朗

【Gladiator023】フォークスタイルグラップリング戦はNavEが前田から6pを奪取し、RNCを極める

【写真】(C)MMAPLANET

<Progressフォークスタイルグラップリング60キロ契約/5分2R>
NavE(日本)
Def.2R4分28秒 by RNC
前田吉朗(日本)

互いに組んで首を抑えたが、すぐに離れた。前田が、マットに手を着いて挑発。NavEが近づくと前田が立ち上がった。前田が首を抑えにかかる。離れたNavEがダブルレッグで前田に尻もちを着かせ、バックを狙う。しかし前田が切り返してダブルレッグからドライブした。リフトアップした前田は、周囲にマッスルポーズでアピールする。ここでNavEがマットに下りて離れようとするが、前田は離れない。

シングルレッグでNavEをケージに押し込んでからハイクロッチへ。展開できないとみるや前田が離れる。両手を広げて挑発した前田が、NavEの動きに合わせて組みつきバックを狙う。しかしNavEがリバーサルしてトップに回ると、テイクダウン2pが与えられた。前田はラバーガードでディフェンスしながら、フックガードでリバーサルを狙う。NavEがトップキープからバックコントロールで、前田が前転して足を狙うも失敗。すぐにNavEがトップに戻った。

最終回、NavEが頭を触りに行く。前田の動きに合わせてNavEがⅡ0タップで入ったが、ここでNavEの頭が前田の顔面に当たり、試合が中断される。再開後、疲労が見える前田のダブルレッグをNavEがスプロールした。スタンドに戻ると、前田がシングルレッグで入り、NavEに手をマットに着かせる。NavEをケージに押し込む前田だが、リスト争いでクラッチを切られてしまう。

NavEが大外刈りでテイクダウンを奪うと、前田はまたも足を獲りに行く。切り返したNavEがバックを奪取し、この流れで2p+2p=計4pがNavEに入った。四の字フックで固めるNavEは、しつこくRNCを狙う。左右の腕を滑り込ませながら、左腕を首に回した。ディフェンスし続ける前田だが、NavEがパームトゥパームで組みタップを奪った。


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Gladiator MMA NavE o ONE Progress YouTube ハム・ソヒ 前田吉朗 川北晏生

【GLADIATOR】速報中!GLADIATOR 023

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ONEのスタンプ×ハム・ソヒの衝撃の興奮冷めやらぬ中、GLADIATOR 023に移動しました。ありがたい事にYouTubeで無料配信。GLADIATORさんありがとうございます!途中からではありますが電波と充電の続く限り速報します。乱筆乱文にはご容赦くださいませ。


【GLADIATORバンタム級】
×藤原克也(SMOKER GYM)
(2R チョーク)
○川北晏生(TRIBE TOKYO MMA)
1R、開始直後から組み付いた川北。ケージ際でスタンドでバックに周る。その流れから首を取ってギロチン。グラウンドに引きずり込んであわやの展開だったが藤原は身体を反転させて脱出。スタンドに戻ると藤原がプレッシャーをかけつつも川北もパンチを打ち返してラウンド終了。
2R、開始直後にタックルでテイクダウンした川北。すぐさまバックに周るとチョークを狙う。じわじわとワンハンドで絞めるが藤原は必死でディフェンス。腕を巻き付かせない。しかし残り半分でガッチリ腕が絡み付き藤原は失神。川北が一本勝ちです。


【PROGRESSフォークスタイルグラップリング 60kg契約】
○NavE(N★TRUST)
(2R チョーク)
×前田吉朗(ENCOUNTER)
1R、組み付いた前田がタックル。尻餅を付かせるがNavEはすぐに立ち上がってノーポイント。スタンドの戻ると前田が両足タックル。NavEが耐えると前田はバックに周ろうとするがNavEが正対してそのままテイクダウン。するとNavEに2ポイント。そのまま上をキープしてラウンドを終えた。
2R、開始直後にNavEがタックルでテイクダウン。しかし偶発的なバッティングのためノーカウント。再開するとNavEがタックルでテイクダウン。さらにバックに周って+4点を追加。NavEは足を4の字にロックしてガッチリポジションをキープ。じわじわと腕を首に巻き付けると前田はタップ。NavEが一本勝ちです。
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【Gladiator023】戦わずして王者になったバン・ジェヒョクが4週間前に語っていたこと――

【写真】結果、戦うことなくチャンピオンになったバン・ジェヒョク(C)MMAPLANET

本日30日(土)に、大阪府豊中市の176boxで開催されるGLADIATOR023。そのコメインでダギースレン・チャグナードルジとGladiatorフェザー級王座決定T決勝を戦う予定だったバン・ジェヒョク。
Text by Manabu Takashima

ご存じの通り、昨日の計量をダギースレンがパスせず、戦わずしてベルトを巻いたバン・ジェヒョクが4週間前に語っていたことをここでお届けしたい。


ノンタイトルで戦うことに。あと2時間でイベントスタート

――4週間後にグラジエイター・フェザー級王座決定トーナメント、決勝戦が迫ってきました(※取材は3日に行われた)。今の体調はいかがでしょうか。

「前回の試合は色々あって、減量の集中していたような形で試合に出ていたので、今回の方が調子が良いです。UFCで活躍中のチョン・ダウン選手とスタミナ・トレをたくさんやってきました。心拍数を測るなど、科学的なトレーニングを採り入れてきたので、準決勝のようにスタミナが切れることなく、もっと良い試合ができると思います」

――もともとスタミナをつけたいという想いがあったのでしょうか。

「自分はあまりそういう気持ちはなかったのですが、KTTのハ・ドンシン監督、チョン・チャンヨル代表から相手はパワーがあり、技術的には問題なくてもスタミナが切れないように戦わないと焦ることになると言われ、スタミナ・トレに取り組むことになりました」

――スタミナが切れるだけの激闘だったので、河名選手との試合はファンの評価も高かったです。

「そう思われているとは思っていなかったです。正直、パンクラスの試合から期間が短くて自分のなかでは準備期間は十分でなかったのですが、良い試合と言われているのはありがたいです」

――判定決着になっても負けない。そういう戦い方が出来ていたように感じました。

「パンクラスで戦った時と違い、対戦相手の河名マスト選手もグラジエイターの試合が初めてだったので、そこまで判定を気にすることはなかったです」

――ではダギースレンの印象を教えてください。

「モンゴル人特有の勢いがあり、パワーがあります。技術的に恐れることはないので、時間を掛ければ勝てると思います。それに彼も準決勝では、相当にスタミナが切れていたと思います。前の試合を見て、打撃もレスリングも完成度は低かったです。なので自分は勝てると踏んでいるのですが、とにかく回りの皆が『モンゴル人はパワーがある』と言ってくるので、それがストレスになっていました(笑)。でも、韓国人もモンゴル人に負けないだけパワーがあるところを見せようと思います」

――グラジエイターはプロモーション自体がアジアのフィーダーショーを目指すと明言しています。タイトル獲得後、バン選手はどのようなキャリアを積んでいきたいと思っていますか。

「いろいろあります。グラジエイターのチャンピオンはRIZINに出ています。Road to UFCもそうです。ダギースレン選手は無敗なので、そういう相手に勝ってグラジエイターのベルトを獲ると大きなプロモーションから声が掛かる。そういうつもりで戦います。ダギースレン選手はケガをしないで試合当日を迎え、最高の試合をしたいと伝えたいです。そして日本のファンの皆さんには、不甲斐ない試合をしているのに応援してくれる人がいます。凄くありがたいです。頑張ります」

■視聴方法(予定)
9月30日(土)
午後12時30分~ THE 1 TV YouTubeチャンネル

■ Gladiator023対戦カード

<フライ級/5分2R>
宮川日向(日本)
坪内一将(日本)

<フライ級/5分2R>
陸虎(日本)
古賀珠楠(日本)

<ストロー級/5分2R>
澤田政輝(日本)
三輪勇気(日本)

<フェザー級/5分2R>
水野翔(日本)
野口蒼太(日本)

<ライト級/5分2R>
秋岡翔(日本)
磯嶋祥蔵(日本)

<Gladiatorバンタム級選手権試合/5分3R>
[王者]テムーレン・アルギルマー(モンゴル)
[挑戦者]竹本啓哉(日本)

<65.77キロ契約/5分3R>
パン・ジェヒョク(韓国)
ダギースレン・チャグナードルジ(モンゴル)

<Progressフォークスタイルグラップリング・ウェルター級暫定王座決定T決勝/5分3R>
森戸新士(日本)
世羅智茂(日本)

<フェザー級/5分3R>
河名マスト(日本)
ユン・ダウォン(韓国)

<フェザー級/5分3R>
チハヤフル・ズッキーニョス(日本)
ハンセン玲雄(日本)

<ミドル級/5分3R>
藤井章太(日本)
イ・イサク(韓国)

<ライト級/5分3R>
八木敬志(日本)
エフェヴィガ雄志(日本)

<Progressフォークスタイルグラップリング60キロ契約/5分2R>
NavE(日本)
前田吉朗(日本)

<バンタム級/5分3R>
藤原克也(日本)
川北晏生(日本)

<フライ級/5分2R>
和田教良(日本)
梅川毒一郎(日本)

<フェザー級/5分2R>
桑本征希(日本)
高木亮(日本)

<ウェルター級/5分2R>
森井翼(日本)
阿部光太(日本)

<バンタム級/5分2R>
エダ塾長こうすけ(日本)
宮口龍鳳(日本)

<バンタム級/5分2R>
吉田開威(日本)
空(日本)

<バンタム級/5分2R>
南友之輔(日本)
小松祐貴(日本)

<アマ・フライ級/3分2R>
向井琉綺弥(日本)
伊藤琥大郎(日本)

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【Gladiator023】テムーレンに挑戦、竹本啓哉「ずっと組む必要はない。組んで、離れてを繰り返して―」

【写真】竹本の狙いが、ハマるか (C)MMAPLANET

明日29日(土)、大阪府豊中市の176boxで開催されるGLADIATOR023のメインでテムーレン・アルギルマーの持つGladiatorバンタム級王座に、竹本啓哉が挑む。
Text by Manabu Takashima

計量失敗で失ったタイトルを取り戻す一戦だが、グラジエイターを巡る環境が大幅に変わり、バンタム級ではモンゴル人がチャンピオンに君臨している。この状況を喜び、さらなる国際戦を望む竹本は――テムーレンを倒すために、一心不乱にとある動きを繰り返していた。


──試合まで1カ月を切りましたが、体調の方はいかがですか(※取材は5日に行われた)。

「好調です。大変、好調です」

――名古屋の練習環境が整っていた。素直にそう思いました。

「プロ練のようなモノはなかなかなかったので、ありがたいです。春日井(たけし)さんがやってくれて。僕自身は今回の試合に向けて、参加するようになったのですが。今回はタイトル戦で、もう一度ベルトを巻きたいというのがあって。タイトルマッチと決まってから、思っていた以上に勝ちたいんだなって。今までも勝ちたかったのですが、今回は特に勝ちたいです。

試合が決まったのが7月末、6月の試合が終わって1カ月しっかりと休んでいたので、このタイミングで出来て良かったです。最初の予定だと、12月になって休みが長くなってしまうので。9月になって良かった。まぁ12月じゃないんで分からないですけど(笑)」

――テムーレンと対戦するうえで、彼と神田選手の2戦目があったことが、最初の試合だけよりも勝機が広がったと思えますか。

「勝機は広がったと思います。1試合目は神田君が投げられて、抵抗できなく投げられるのかと思っていました。ただ2試合目で神田君も対応できていて。それができるなら大丈夫、かなり勝機はある。2回目を見て、そう思いました」

――それでもスクランブル戦を制していた点については、どのように思いますか。

「まぁあの展開は得意なんでしょうね。僕はあの展開はやらないです。やるべきことは、かなりいつも通りになってしまうのですが決めています。やるべきことをやる感じです」

――今日の練習をみるとシングルレッグから、シングルバック。トラックポジション、そしてツイスターという動きを徹底的にやっていました。あれが狙いなのですね。

「あれが狙いです(笑)。だから……映像では(The1TVの収録が同日に行われた)さりげなく1回だけ使ってください。撮影があったのに、ずっと仕掛けていて、『しまった』と思いました。なので、透暉鷹選手に外されたところを使ってください(笑)」

――ハハハハ。あの動きはテムーレンを研究して、狙うべきところだと決めたのですか。

「四つ組みはかなりの確率で投げが来るので。頭を内側にする組みは良くないと判断しました。まぁ、それでバックを取れれば一番なのですが、その動きはやり過ぎているのでいつでも出ます。その他にプランを用意しておきたかったので、この組み立て方を考えました」

――払い腰、内股、あの思い切りの良さが、想定以上という可能性もあります。

「階級の大きい人と結構やってきたので、触ってみて無理そうだと離します。その辺りの感覚は掴んでいるので。組み合ったところで勝負する必要はないから、ずっと組む必要はなくて。組んで、離れて――を繰り返しても構わない。距離を使って、自分だけ有利なところで組もうと思います」

――打撃が粗いので凄く有効かと思うと同時、打撃を一発食らった時にこれまでにない威力を感じて、なお自分の組みができるのか。その辺りはどう考えていますか。

「でも踏み込んできてほしいです。そこを取りたいので、リスクはありますが――来てほしいです」

――組まれないための打撃を使い、組みに付き合わない戦いをテムーレンがやってくると?

「いつも用意していて、使わないで終わっているんです。だから実行したことがないので、どれだけの精度があるのか。でも、前手の練習はしっかりと練習しています。それで下の圧力もかかるだろうし。

僕、思われている以上に打撃をやっても構わないんです。結果、組むことになっているだけで。ジャブを通して、行こうかと……。KOする練習をしているかと言われると微妙なんですけど、距離を制する練習は凄くしています。でも組んで勝ちたいかな(笑)。良い形で組めると、勝てると思っているので(笑)」

――打撃を使うというグラップラーの試合前の言葉は、ほぼほぼスルーだろうと思っていると、自分で否定してしまいましたね(笑)。ただし、打撃の練習をしているならいざという時の精度は違うかと思っています。

「そうですね。僕、土肥潤選手が好きなんです」

――えっ? 突然すぎますが……聖帝、潤選手ですね。今はグラップリングに転じた。

「ハイ。2度負けて、体感として強いことを知っています。もうMMAを辞めたのですが、今度は勝ちたいと思ってきたんです。でも、土肥選手のように打撃なしで組みに行くと……貰って、そうなってしまいますよね。でも愛しいです(笑)」

――殴られないで組む、そのような距離設定……分かる人は分かるけど、いよいよ会場が静まりかえる。そして、そうなると竹本選手の勝機が広がってくるかと。

「あぁ、そうですね。そうだと思います。正直、会場が静かになるのはしょうがないと思っています。でも僕はMMAの中のグラップリングに感動したので、僕みたいなヤツが喜んでくれて、見たことがない人が『なんだ、これは??』って思ってもらえると嬉しいです。

分かる人は分かるという試合をやっていることは申し訳ないですが、この道を選んだ時から、観客席が静かになることはしょうがないと考えてきました。それを変えようとは思いません。自分のやるべきことをやります。

なにより今回のテムーレンや、強い選手に自分の試合をやって勝つと、これが何か分かりたいと思ってくれる人が増える……そうなってほしいです。組み技は面白いので、組み技を好きになって欲しいです」

――ベルトを取り戻した後は、どのようにキャリアアップを考えていますか。

「ここ最近、フィリピン、モンゴルと日本国籍でない人と戦うことが増えました。そういうの、良いですよね。日本人じゃない人、日本でないところで試合がしたいです。そういうのに興味があります。色々なところで、色々な人と戦いたい。文化圏が違うところで、試合をやってみたいです。

グラジが海外の選手を呼んでくれるようになって、本当に嬉しかったです。そういう選手とどんどんやりたいと思っていたのですが、立場上言えなかったです。ここで勝つと、それをハッキリと言えるようになります。そうなりたいです」

■視聴方法(予定)
9月30日(土)
午後12時30分~ THE 1 TV YouTubeチャンネル

■ Gladiator023対戦カード

<フライ級/5分2R>
宮川日向(日本)
坪内一将(日本)

<フライ級/5分2R>
陸虎(日本)
古賀珠楠(日本)

<ストロー級/5分2R>
澤田政輝(日本)
三輪勇気(日本)

<フェザー級/5分2R>
水野翔(日本)
野口蒼太(日本)

<ライト級/5分2R>
秋岡翔(日本)
磯嶋祥蔵(日本)

<Gladiatorバンタム級選手権試合/5分3R>
[王者]テムーレン・アルギルマー(モンゴル)
[挑戦者]竹本啓哉(日本)

<Gladiatorフェザー級王座決定T決勝/5分3R>
パン・ジェヒョク(韓国)
ダギースレン・チャグナードルジ(モンゴル)

<Progressフォークスタイルグラップリング・ウェルター級暫定王座決定T決勝/5分3R>
森戸新士(日本)
世羅智茂(日本)

<フェザー級/5分3R>
河名マスト(日本)
ユン・ダウォン(韓国)

<フェザー級/5分3R>
チハヤフル・ズッキーニョス(日本)
ハンセン玲雄(日本)

<ミドル級/5分3R>
藤井章太(日本)
イ・イサク(韓国)

<ライト級/5分3R>
八木敬志(日本)
エフェヴィガ雄志(日本)

<Progressフォークスタイルグラップリング60キロ契約/5分2R>
NavE(日本)
前田吉朗(日本)

<バンタム級/5分3R>
藤原克也(日本)
川北晏生(日本)

<フライ級/5分2R>
和田教良(日本)
梅川毒一郎(日本)

<フェザー級/5分2R>
桑本征希(日本)
高木亮(日本)

<ウェルター級/5分2R>
森井翼(日本)
阿部光太(日本)

<バンタム級/5分2R>
エダ塾長こうすけ(日本)
宮口龍鳳(日本)

<バンタム級/5分2R>
吉田開威(日本)
空(日本)

<バンタム級/5分2R>
南友之輔(日本)
小松祐貴(日本)

<アマ・フライ級/3分2R>
向井琉綺弥(日本)
伊藤琥大郎(日本)

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【Gladiator023】計量終了 ダギースレンが計量失敗、バンが新フェザー級王者になりノンタイトル戦

【写真】ダギースレンの体重をしっかりと確認するバン・ジェヒョク (C)MMAPLANET

明日29日(土)に大阪府豊中市の176boxで開催されるGLADIATOR023の計量が、28日(金)に大阪市淀川区のアットビジネスセンターPREMIUM新大阪で行われた。
Text by Manabu Takashima

プレリミ、メイン、ポストリミ、計20試合に出場するファイター40名のなかで計量失敗は1人――それがGladiatorフェザー級王座決定T決勝戦でパン・ジェヒョクと対戦するダギースレン・チャグナードルジだった。

リミット65.8キロに対し、67.55キロだったダギースレンは下着を脱いで計量に臨んだものの67.45と1.65キロと大幅オーバーに。


2時間の再計量まで時間があったが、サウナから計量会場を訪れたダギースレンは心身とも衰弱している様子で、もう一度サウナに入る前に代謝を立構えるために水分を補給したもの汗が出ず、67.55キロで健康上の理由から減量を切り上げることとなった。

900グラムまでの体重オーバーであれば、計量をパスしているパン・ジェヒョクが勝った場合のみ王座奪取という変則タイトルマッチが採用されるのだが、最終的に1.75キロではタイトル戦は組まれず――さらにトーナメント決勝という性格上、ダギースレンは失格となり不戦勝でパン・ジェヒョクがGladiatorフェザー級王座に就くことに。

そのうえで米国の数あるステート・アスレチック・コミッションに見られる、5ポンド以上の体重差の場合は試合が不成立となる条項に当てはまらないためにバン・ジェヒョク陣営を試合を臨み、これをダギースレンも了承。計量は67.55キロだったが、フェザー級ノンタイトル戦としてファイトマネーの30パーセントをパン・ジェヒョクに譲渡し、イエローカード2枚、ダギースレンが勝利したときはノーコンテストで試合は実施されることとなった。

ファイトマネーの30パーセントの譲渡があったうえで、イエロー2枚は二重の罰則に感じられるが、それでもダギースレンが戦う意思を見せたということは、罪の意識を持ってケージに足を踏み入れることになるのかもしれない。

ともあれGladiatorバンタム級選手権試合=王者テムーレン・アルギルマー×チャレンジャー竹本啓哉戦、Progressフォークスタイルグラップリング・ウェルター級暫定王座決定T決勝=森戸新士×世羅智茂という2つのタイトルマッチ。

さらにフェザー級タイトル戦線の今後のカギを握る河名マスト×ユン・ダウォン&チハヤフル・ズッキーニョス×ハンセン玲雄、ミドル級王者のノンタイトルs藤井章太×イ・イサク、ライト級の八木敬志×エフェヴィガ雄志戦というメインカード。

加えてプレリミでもグラップリングでNavE×前田吉朗、伝統派空手勢=吉田開威&南友之輔が出場する第1&第2試合。計量前だというのにセコンドの石井逸人がたこ焼きを食べるという非人道的な行動に出ていた川北晏生と阿部光太のTRIBE勢の出場等々、見どころが多いGladiator023だ。

■視聴方法(予定)
9月30日(土)
午後12時30分~ THE 1 TV YouTubeチャンネル

■ Gladiator023計量結果

<フライ級/5分2R>
宮川日向:56.85キロ
坪内一将:56.2キロ

<フライ級/5分2R>
陸虎:57.05キロ
古賀珠楠:56.55キロ

<ストロー級/5分2R>
澤田政輝:52.1キロ
三輪勇気:52.1キロ

<フェザー級/5分2R>
水野翔:65.35キロ
野口蒼太:65.65キロ

<ライト級/5分2R>
秋岡翔:70.45キロ
磯嶋祥蔵:69.75キロ

<Gladiatorバンタム級選手権試合/5分3R>
[王者]テムーレン・アルギルマー:61.2キロ
[挑戦者]竹本啓哉:61.2キロ

<Gladiatorフェザー級王座決定T決勝/5分3R>
パン・ジェヒョク:67.45キロ→67.55
ダギースレン・チャグナードルジ:65.75キロ

<Progressフォークスタイルグラップリング・ウェルター級暫定王座決定T決勝/5分3R>
森戸新士:75.8キロ
世羅智茂:76.8キロ

<フェザー級/5分3R>
河名マスト:66.0キロ
ユン・ダウォン:66.0キロ

<フェザー級/5分3R>
チハヤフル・ズッキーニョス:66.15キロ
ハンセン玲雄:66.2キロ

<ミドル級/5分3R>
藤井章太:84.1キロ
イ・イサク:84.25キロ

<ライト級/5分3R>
八木敬志:69.9キロ
エフェヴィガ雄志:70.2キロ

<Progressフォークスタイルグラップリング60キロ契約/5分2R>
NavE:59.80キロ
前田吉朗:59.4キロ

<バンタム級/5分3R>
藤原克也:61.2キロ
川北晏生:61.2キロ

<フライ級/5分2R>
和田教良:56.25キロ
梅亞愚裸毒一郎:57.05キロ

<フェザー級/5分2R>
桑本征希:66.0キロ
高木亮:65.25キロ

<ウェルター級/5分2R>
森井翼:77.2キロ
阿部光太:77.2キロ

<バンタム級/5分2R>
エダ塾長こうすけ:61.6キロ
宮口龍鳳:61.1キロ

<バンタム級/5分2R>
吉田開威:61.1キロ
空:60.95キロ

<バンタム級/5分2R>
南友之輔:61.25キロ
小松祐貴:60.8キロ

<アマ・フライ級/3分2R>
向井琉綺弥――
伊藤琥大郎――

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【Gladiator023】世羅智茂戦へ、森戸新士─02─「プログレスの日本一を決める試合」

【写真】冷静と情熱のあいだ--森戸の言葉から迷いは一切感じられない(C)MMAPLANET

29日(土)、大阪府豊中市の176boxで開催されるGLADIATOR023にて、PROGRESSフォークスタイルグラップリング暫定ウェルター級王座を賭け、世羅智茂が対戦する森戸新士のインタビュー後編。
Text by Shojiro Kameike

プログレスのフォークスタイルグラップリングを通じて、これまで森戸はスタンドレスリングを強化してきた。MMAファイターのためのグラップリング=プログレスを通じて、森戸は柔術あるいはグラップリングで強くなってきたのだ。そんな森戸と世羅の対戦成績はギ、ノーギ含めて世羅の1勝2敗――ベルトと雪辱を賭けた大一番に臨む森戸の意気込みを訊いた。

<森戸新士インタビューPart.01はコチラから>


――評価が爆上がり……今年3月に対戦して以降、ご自身とジョセフ・チェンの差はどのように感じていますか。

「実績でいうなら当然、差は開いてしまっていますよね。試合内容を冷静に分析すると、どう見ても差が開いているようにしか思えない。だからといって、そこに挑戦しないということにはならないので。僕は自分ができることをやって、ジョセフ・チェンとの再戦にしがみついていきたいです」

――そのジョセフ・チェンとの対戦に向けてスタートした今回の暫定王者決定トーナメントですが、今年6月の1回戦の感想を教えてください。

「1回戦では、いろいろスタンドレスリングで試そうと思っていました。上手くいった部分もあるし、上手くいかなかった部分もあります。一本も取れなくて、いくつも課題が見つかった試合です。ただ、体格が大きい網藤選手に組み勝てたことは自信にも繋がっています」

――上手くいかなかったこと、とは……。

「テイクダウン後のコントロールです。プログレスのフォークスタイルグラップリングはボディロックが禁止という部分が大きいですね。それとまだレスリングの攻防に対して、練習はしていても試合で使い慣れていないので、スタンドの攻防で削られてしまいます」

――反対に、上手くいった部分とは何でしょうか。

「シングルレッグなど練習で使ってきたテイクダウンのエントリーを、いくつか出すことができました。でも、出せないことも多かったですし、1回戦に対して自己評価はそれほど高くないです」

――厳しい! 対して世羅選手の1回戦を見た感想はいかがですか。

「対戦相手の加賀谷選手はグレコローマンの選手ということで、しっかりスタンドで戦えていたと思います。世羅さんが投げられる場面もあって。加賀谷選手に投げたあとのコントロールがあれば勝ち筋も見えていたと思いますが、そういう意味では加賀谷選手が勿体なかったですね。投げたあとの展開を見ていると『このまま世羅さんが極めるだろうな』と感じて、実際に世羅さんが極めて勝った。そこは思っていたとおりの展開でした」

――これまで森戸選手と世羅選手はギ、ノーギ合わせて過去に3度対戦しています。プログレスで見る世羅選手の印象は、ギあるいはノーギの試合とも違うものですか。

「世羅さんは普段、秒で引き込む選手なので全く違いますよね。プログレスだと引き込みはマイナスポイントですから。でも次の試合は5分3Rですし、どんな展開になるかは分からないです。もしかしたら引き込んで極めに来るかもしれない。ただ、世羅さんもADCC世界大会を目指してスタンドレスリングを強化しているのでしょうし、まずは立ちの勝負になってくると思います。もともと世羅さんはスタンドのバランスが凄く良くて、特にアームドラッグが上手いです。自分としては、アームドラッグからの小内刈りなどを警戒しながら組んでいきたいです」

―なるほど。ここでギ、ノーギ、プログレスとルールが異なるとはいえ、過去3度の対戦を振り返りたいと思います。森戸選手は3試合を全て覚えていますか。

「はい。覚えていますよ」

【森戸×世羅 過去の対戦結果】
■2021年8月8日 JBJJF第22回全日本ブラジリアン柔術選手権
アダルト黒帯ライト級準決勝 森戸def.世羅 by Kimura

■2021年9月4日 JBJJF第9回全日本ノーギ選手権
アダルトエキスパートライト級決勝 世羅def.森戸 by レフェリー判定

■2022年4月9日 JBJJF第23回全日本ブラジリアン柔術選手権
アダルト黒帯ライト級準決勝 世羅def.森戸 by 4-0

――現在、世羅選手との対戦成績は森戸選手の1勝2敗……つまり負け越しています。森戸選手にとって世羅選手に対して苦手な部分、やりづらい部分はあるのですか。

「特に苦手意識はないですね。世羅さんは極める力を持っている強い選手で、それが他の選手との違いではあります。ノーギの試合は、自分としてはレフェリー判定では勝つかと思っていました。でも後半に世羅さんがアドバンを取った印象が強かったのかもしれないです」

――初戦は森戸選手が勝利し、以降は世羅選手が2連勝しています。2戦目から世羅選手に変化はありましたか。

「世羅さんはレッスルアップのタイミングが巧いんですよ。一方で僕は……当時はレッスルアップへの対応が下手でした。あと6月の試合では、世羅さんの体が大きくなっているように感じました。この1年でフィジカルなども鍛えてきているのかもしれません。ただ、僕もレッスルアップについては向上してきています。お互い強くなっていますし、スタイルも変わってきているので、あまり前回のノーギの試合については考慮していません。これまでの結果は深く考えずに、今回の試合に臨みます」

――では最後に、次の試合への意気込みをお願いします。

「プログレスには最初から出させてもらっていて、やはりそのベルトは巻きたいです。今回の試合はプログレスの日本一を決めて、世界トップレベルのジョセフ・チェンに挑みます!」

■視聴方法(予定)
9月30日(土)
午後12時30分~ THE 1 TV YouTubeチャンネル

■ Gladiator023対戦カード

<フライ級/5分2R>
宮川日向(日本)
坪内一将(日本)

<フライ級/5分2R>
陸虎(日本)
古賀珠楠(日本)

<ストロー級/5分2R>
澤田政輝(日本)
三輪勇気(日本)

<フェザー級/5分2R>
水野翔(日本)
野口蒼太(日本)

<ライト級/5分2R>
秋岡翔(日本)
磯嶋祥蔵(日本)

<Gladiatorバンタム級選手権試合/5分3R>
[王者]テムーレン・アルギルマー(モンゴル)
[挑戦者]竹本啓哉(日本)

<Gladiatorフェザー級王座決定T決勝/5分3R>
パン・ジェヒョク(韓国)
ダギースレン・チャグナードルジ(モンゴル)

<Progressフォークスタイルグラップリング・ウェルター級暫定王座決定T決勝/5分3R>
森戸新士(日本)
世羅智茂(日本)

<フェザー級/5分3R>
河名マスト(日本)
ユン・ダウォン(韓国)

<フェザー級/5分3R>
チハヤフル・ズッキーニョス(日本)
ハンセン玲雄(日本)

<ミドル級/5分3R>
藤井章太(日本)
イ・イサク(韓国)

<ライト級/5分3R>
八木敬志(日本)
エフェヴィガ雄志(日本)

<Progressフォークスタイルグラップリング60キロ契約/5分2R>
NavE(日本)
前田吉朗(日本)

<バンタム級/5分3R>
藤原克也(日本)
川北晏生(日本)

<フライ級/5分2R>
和田教良(日本)
梅川毒一郎(日本)

<フェザー級/5分2R>
桑本征希(日本)
高木亮(日本)

<ウェルター級/5分2R>
森井翼(日本)
阿部光太(日本)

<バンタム級/5分2R>
エダ塾長こうすけ(日本)
宮口龍鳳(日本)

<バンタム級/5分2R>
吉田開威(日本)
空(日本)

<バンタム級/5分2R>
南友之輔(日本)
小松祐貴(日本)

<アマ・フライ級/3分2R>
向井琉綺弥(日本)
伊藤琥大郎(日本)

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【Gladiator023】伝統派空手からMMAへ、プロ初陣。南友之輔「振り抜いて良いのは──楽しいです(笑)」

【写真】2000年9月10日生まれ、23歳になったばかり(※取材時は22歳だった) (C)MMAPLANET

29日(土)、大阪府豊中市の176boxで開催されるGLADIATOR023の第1試合で、南友之輔が小松祐貴とプロ初陣を戦う。
Text by Manabu Takashima

中学~高校~大学とそれぞれのナショナルチームメンバーだった南は、パリ五輪に空手が正式種目でなくなったのを受け、MMAに転向を決めた。そして大阪を離れ、BRAVEジムでMMAファイター人生を歩み始めた。

実質MMA歴半年、類まれな打撃のセンスを生かし──UFCを目指すルーキー、グラジエイターをデビュー戦の舞台に選んだのか理由とは。1人のプロMMAファイター誕生直前に話を訊いた。


──南選手は伝統派空手出身で、大学を卒業してMMAに転向したと伺っています。

「ハイ、幼稚園の頃に空手を始めて大学の時までやっていました。3月に卒業して、こっちに来た形ですね」

──空手を始めたきっかけというのは?

「幼稚園の友達のお兄ちゃんがやっていて。その友達が始めたので、空手のことは何もわかっていなかったですけど『僕もやってみよう』という感じで始めました」

──流派は?

「剛柔流でした」

──剛柔流は組みがあり、下段蹴りもある流派です。

「あぁ、昔の流れで稽古では下段蹴りをやったり、金的を狙うこともありました。あと道着を掴んで投げることは中学生ぐらいまで、試合でも認められていました。道着を掴んで崩して、打撃ということもあったので大きい人が有利やとは思っていました。

ただ僕は剛柔流の空手を習っていたのですが、試合はずっと全空連、WKFのルールのトーナメントに出ていて。最後まで剛柔流の試合には出たことなかったです」

──部活動があるのが伝統派空手ですが、大学までは空手で進学をしたという形でしょうか。

「ハイ。中学から浪速中学に通っていました。浪速中学、浪速高校は空手では一番の中学と高校で。そこから大学は近畿大学に進学しました」

──南選手の空手での戦績というのは?

「日本代表には中学2年生の時になって、辞めるまでは中学、高校、大学と世代毎の日本代表ではいました」

──凄いではないですか!!

「でも、個人戦はほとんど日本一になっていなくて(苦笑)。中学の時、僕らは団体戦で全中四連覇をして、そのまま確か九連覇までしています。個人戦は中学の時にカデットの世界大会で3位になり、高校になってからは全国選抜で60キロ以下級で優勝しました。ジュニアの世界も3位、大学は3年と4年の時にスネをケガして個人戦はほとんど出ることができなかったです。コロナもあったんで。でも団体戦で日本一を目指して、4年の時に2位で終わったという形ですね」

──立派過ぎるほどの戦績ですし。そのまま空手を続けて行こうという気持ちはなかったのですか。

「東京五輪が終わり、パリ五輪から空手が種目から外れてしまったので、正直に言って目指すところがなくなりました。これ以上、空手を続けても……と思って。空手自体はめっっちゃ好きです。ただ、競技としてプレーする空手を楽しめなくなっていました」

──というのは?

「効くか、効いていないか。それが当てっているか、当たってないということになるのがMMAで。空手は審判次第、誤審も多いし。ポイントを取られても、『効いてないもんは、効いてないやろう』という風になってきたので、これはプレイヤーとして空手はできないと思うようになりました。同時にまだ仕事に就きたいという気持ちもなかったし、なら空手を生かせること。そして、より目立てることができんかなって思ってMMAをやろうと決めました」

──MMAには元々興味があったのですか。

「MMAだけでなくボクシング、キックもそうやし格闘技全般が好きで。それも空手に生かせるかなって思いながら見ていて、個人的には真似しながら練習もしていました。空手は空手だけっていう人が多いのですが、僕は何か生かしたいと思って格闘技を見ていました」

──生かせることはありましたか。

「助かったというわけではないですけど、大学3年の時にスネを折って。一番大きなインカレの団体戦のメンバーだったので、治ってはいないのに出ないといけない状況でした。でもステップも踏めなくて、ベタ足を踏んでいる状態で。あの時にカネロ・アルバレスの試合を視て、プレッシャーをかける戦いを取り入れました。あの時点ではそれが一番、生きましたね」

──では逆にMMAを戦ううえで、空手が生かせているのはどのような点ですか。

「やっぱりステップですね。僕のステップというか……空手って触られるとダメなルールなので。とにかく触られないための動きが、テイクダウンを狙われた際の動きに生きています。空手は駆け引きが多いので、その駆け引きが一番生きていますね」

J-MMA界の梁山泊と化しつつあるBRAVEジム

──なるほど。

では、なぜ大阪でなく関東にやってきてBRAVEジムでMMAファイター人生を送るようになったのですか。

「一番は大阪にいたら多分、実家に住んで。ちょっとアルバイトしながらMMAを習うっていう感じで、覚悟が決まらないというか。趣味っていうと言い過ぎですけど、ちょっと中途半端な形になっちゃうかなっていうのがあって。関東に出てきたら覚悟を持って、ゼロからできると思いました。どうせやるなら、レスラーの数が多くて、宮田(和幸)先生にもレスリングを教わることができるBRAVEジムがやると自分で決めて、空手繋がりで野村(駿介)先輩に連絡させてもらいました」

──レスリングが大切というのは、自分のMMAをある程度組み立ててBRAVEを選んだ形ですか。

「そうですね。レスリングができないと、何もできないと思っていました。UFC、RIZIN、DEEPとか何でも見ていて、コナー・マクレガーが最高に格好良かったです。でも、マクレガーもヌルマゴに負けました。それだけレスリングが大事なんやって思って」

──本当によくMMAを見ていたのですね。

「格闘技ですよね。K-1はバダ・ハリや魔裟斗選手の頃から視ていました」

──では、MMAファイターとしてゴールはどこを目指していますか。

「どうせやるなら、世界。空手でも世界を目指してやっていたので……でも世界一になれなかったです。だからMMAをやるなら、まずはUFCを目指します。目指すところから入って──ですね」

──その気持ちを持ってMMAを始めて、すんなり馴染めたのか。それとも戸惑いはありましたか。

「実は堀口恭司選手に対して、空手やったら絶対に自分の方が上やと思っていました。だから空手を生かしたMMAでもって。でも、今となっては空手を生かして、MMAに必要なことを融合させている凄さが分かりました。追いつくには何年も掛かりますね」

──とはいえ4月9日、アマMMA初戦でKO勝ちをしていますね。

「あの試合は練習を始めて1カ月ぐらいだったのですが、取りあえず出てみました」

──それで、あのKO勝ちですか。

「正直、あのタイミングで入って来てくれたら誰でも倒せる自信はあるんで。空手とはそこを振り抜くか、振り抜かないか。引くか、引かないかという違いだけなので。そこをアジャストできたなって」

──ノンコンタクトの技術、素晴らしくMMAに生かせると思います。ただし、試合に出てあの決めの声を挙げていると、それは競技内の技術になってしまうように感じていて。声勝負やんって思ってしまうのです。

「アハハハハハ。距離をとって、叫んでぇ。あそこから連打になるとかだったら、もっとMMAに生かすことができる技が空手の試合でも見ることができるようになるかとは思います。逆をいえば、空手の人もそれをMMAから学ぶことができると思うんですよね。MMAを戦ってみてシンプルに当てたら反則というなかで、振り抜いて良いのは──快感までいっていないけど楽しいです(笑)」

──そして、いよいよプロデビュー戦をグラジエイターで戦います。なぜ、グラジエイターでのデビュー戦なのでしょうか。

「大阪出身だったので、宮田先生が話をしてくれたようで。大阪で戦うことができるなら、応援してくれる人も多いですし、見に来てくださる人も多いと思うので『やります』って答えました。

それと今、グラジエイターには海外から選手が出場しているじゃないですか。Road to UFCに出たニャムジャルガル選手とかもグラジエイターが呼んでいて。海外に行きたいと思っている僕としては、チャンスが転がっている団体だと思っています」

──メインは同じバンタム級で、モンゴル人のテムーレン・アルギルマーがチャンピオンで防衛戦を行います。

「そうですね。実際、どこで戦うのか迷った時もありましたけど、外国人選手と戦えるチャンスがあるならグラジでタイトルマッチまで行って、海外へ行く。そういう風になりたいです」

──頼もしいです。そのためにも、どのようなMMAファイターになりたいと考えていますか。

「打撃主体で行くと思いますけど、組みもサブミッションもできる。それこそ堀口選手のようなファイターになりたいです。ただ組みの方はまだまだで。すぐに極められたりするんで。徹底して、組みはやらないといけないです。寝なかったら良い──というわけではなくて、絶対に寝かされる展開を創られてしまうので。そこはしっかりとやりたいです」

──そのための第一歩、小松祐貴選手との試合。どのような戦いをしたいと考えていますか。

「まだ組みを主体にはできないので。徹底的に打撃で。打撃で漬けるというか、ショーン・オマリーのようなきれいなカウンターを出したいと思います」

■視聴方法(予定)
9月30日(土)
午後12時30分~ THE 1 TV YouTubeチャンネル

■ Gladiator023対戦カード

<フライ級/5分2R>
宮川日向(日本)
坪内一将(日本)

<フライ級/5分2R>
陸虎(日本)
古賀珠楠(日本)

<ストロー級/5分2R>
澤田政輝(日本)
三輪勇気(日本)

<フェザー級/5分2R>
水野翔(日本)
野口蒼太(日本)

<ライト級/5分2R>
秋岡翔(日本)
磯嶋祥蔵(日本)

<Gladiatorバンタム級選手権試合/5分3R>
[王者]テムーレン・アルギルマー(モンゴル)
[挑戦者]竹本啓哉(日本)

<Gladiatorフェザー級王座決定T決勝/5分3R>
パン・ジェヒョク(韓国)
ダギースレン・チャグナードルジ(モンゴル)

<Progressフォークスタイルグラップリング・ウェルター級暫定王座決定T決勝/5分3R>
森戸新士(日本)
世羅智茂(日本)

<フェザー級/5分3R>
河名マスト(日本)
ユン・ダウォン(韓国)

<フェザー級/5分3R>
チハヤフル・ズッキーニョス(日本)
ハンセン玲雄(日本)

<ミドル級/5分3R>
藤井章太(日本)
イ・イサク(韓国)

<ライト級/5分3R>
八木敬志(日本)
エフェヴィガ雄志(日本)

<Progressフォークスタイルグラップリング60キロ契約/5分2R>
NavE(日本)
前田吉朗(日本)

<バンタム級/5分3R>
藤原克也(日本)
川北晏生(日本)

<フライ級/5分2R>
和田教良(日本)
梅川毒一郎(日本)

<フェザー級/5分2R>
桑本征希(日本)
高木亮(日本)

<ウェルター級/5分2R>
森井翼(日本)
阿部光太(日本)

<バンタム級/5分2R>
エダ塾長こうすけ(日本)
宮口龍鳳(日本)

<バンタム級/5分2R>
吉田開威(日本)
空(日本)

<バンタム級/5分2R>
南友之輔(日本)
小松祐貴(日本)

<アマ・フライ級/3分2R>
向井琉綺弥(日本)
伊藤琥大郎(日本)

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【Gladiator023】世羅智茂と王座決定T決勝、森戸新士─01─「優勝し、もう一度ジョセフ・チェンと」

【写真】常に冷静、常に丁寧。そりゃあ、強いでしょう(C)SHOJIRO KAMEIKE

29日(土)、大阪府豊中市の176boxで開催されるGLADIATOR023にて、PROGRESSフォークスタイルグラップリング暫定ウェルター級王座を賭け、森戸新士と世羅智茂が対戦する。
Text by Shojiro Kameike

今年1月に森戸を下してベルトを巻いたジョセフ・チェンがADCC世界選手権を目指すため、ADCCトライアル終了までケージの中で戦うことを一旦休止したことで、暫定王座決定トーナメントが6月大会よりスタートした。

結果、森戸がトーナメント1回戦で網藤雄太を、世羅は加賀谷庸一朗をそれぞれ下して決勝に進出。その森戸は7月にIBJJFアジア選手権でアダルト黒帯ライト級を制し、来年のムンジアル出場権をゲットした。続く8月にはJBJJF全日本ノーギ選手権のアダルト黒帯ミドル級&オープンクラスでも優勝し、11月にはADCCアジア&オセアニア予選出場も予定している森戸に、現在の好調ぶりの理由を訊いた。


――6月のトーナメント準決勝戦から今回の世羅戦まで、ハイペースで試合をこなしていますね。それもギとノーギ、異なるルールの試合で極めまくっているとネット上でも評判になっています。

「ありがとうございます。試合のペースに関しては、コロナ禍で試合ができない時期を除けば、毎年これぐらいは試合に出場しています」

――これだけのペースで試合をこなし、かつ勝利しているということはご自身にとっても好調といえるのでしょうか。

「うーん、勝ってはいても自分に足りないものが多いので、どんどん試合に出て上達していこうと考えています。もちろん良い結果を出すことができて嬉しいです。でもアジアを制したら次は来年のムンジアルに向けて準備していかないといけないので……まだまだ、これからですね」

――ムンジアルは来年が初出場となるのですか。

「そうなんです。色帯時代にもムンジアルには出たことがなくて。国際大会でいえばパンアメリカンは紫帯時代に2回出ていて、あとはアジア選手権に出られる時は出るというぐらいでした」

――今年に入り、森戸選手の中で変わってきたことや変えてきたものはありますか。

「取り組み自体は、それほど変わっていないですね。今までどおりやってきたことが、さらに強くなっている感覚は得ています。それが今の結果に繋がっているのかな、とは思います」

――練習仲間である摩嶋一整選手に森戸選手のことをお聞きしたところ、摩嶋選手は「引き込んで足を取りに行くというイメージだったが、今はスタンドレスリングとケージレスリングが強くなっている」と仰っていました。

「それはそうですね。プログレスの試合に出ることによって鍛えられた部分もあります。それはADCCを見据えて練習しているものでもありますし。ノーギでいえば実際にADCCで勝っている岩本健汰選手のスタイルも参考にしたりとか。今のトップ選手のスタイルを参考していたら、自然とスタンドレスリングとトップからの攻めを練習するようになります。そういうスタイルの変化はありますけど、トップクラスを目指すためには当たり前のことをやっているだけなので。それを試合で試していきたいし、どんどん上を目指していきたいです」

――どこまでも謙虚な森戸選手です。今までは極めの強さがなかった……というわけではなく、下からどんどん極めていた。現在はテイクダウンとトップからの攻めとサブミッションというスタイルが加わっているインパクトが強いのでしょう。

「僕自身も強くなっていると思いますし、あとは相手もどんどん強くなっていますから、そこで極めて勝っているという印象が強くなっているのかもしれませんね」

――サブミッションの精度が高まっている面もあるのでしょうか。

「極める技術が高まっていることはもちろんですが、もうひとつはポジションに対する理解が深まってきています。サブミッションもポジショニングによるコントロールが強ければ強いほど、しっかりホールドして極めることができるようになりますから。ノーギでも足関節の選択肢が増えたり、パスガードを狙いながらサブミッションを散らすことができる技術も研究しています。そのパターンがハマれば極めることができる。結果、一本勝ちが増えているのかなと思います」

――スタイルが変わったというよりも、幅が広がったということですね。

「スタンドレスリングを鍛えれば、まず自分が上を取るか下を取るかの選択ができますよね。相手によって戦術を変えることもできます。あとは今のノーギだと、下になったらレッスルアップで上を取りに行くことも必要です。スイープする時も強い相手だと、返し切れずに相手が片足ケンケンで立ってくる。

やはりレスリング力を鍛えることで、スイープ力も強くなる――つまり全局面で強くなるということですよね。さらに、スタンドレスリングを嫌がる相手からバックを奪えたりと、サブミッションに繋がる展開が増えます」

――なるほど。今年のアジアで優勝してムンジアル出場が確定しているわけですが、もうムンジアルまでポイントを稼ぐために国際大会に出ることはないのでしょうか。

「いえ、獲得したポイントによってトーナメントで入る枠も違ってくるのと、やはり国際大会の経験を積みたいです。道場の運営も考慮しながら、出られる大会には出たいですね。それはギでもノーギでも、同じことが言えます。ノーギだと11月25日にシンガポールでADCCアジア&オセアニア予選があって。すでにジョセフ・チェンはヨーロピアンで勝っているじゃないですか(※9月16日にポーランドで行われたADCCヨーロピアン予選で、77キロ級を制し世界大会出場を決めている)。

だから前回のようにアジア&オセアニア予選には出てこないと思いますが、それでも岩本選手ほか強豪が揃いますよね。できればワールドノーギにも出たいです。ただ、日程が12月7~9日と、ADCCアジア&オセアニア予選と2週間しか離れていないし、ワールドノーギには出るのは難しいと思います」

――ジョセフ・チェンとは今年1月にプログレスで対戦し、敗れています。ADCCでリベンジを狙いたいですか。

「ジョセフ・チェンがまたプログレスに出るなら、プログレスでも再戦したいですよ。今はジョセフ・チェンの評価がさらに爆上がりしていますし、そんな相手と勝負できるチャンスも多くはないので。ADCCとの兼ね合いもあるので予定は分かりませんが――今回のトーナメントで優勝し、もう一度ジョセフ・チェンと試合がしたいです」

<この項、続く>

■視聴方法(予定)
9月30日(土)
午後12時30分~ THE 1 TV YouTubeチャンネル

■ Gladiator023対戦カード

<フライ級/5分2R>
宮川日向(日本)
坪内一将(日本)

<フライ級/5分2R>
陸虎(日本)
古賀珠楠(日本)

<ストロー級/5分2R>
澤田政輝(日本)
三輪勇気(日本)

<フェザー級/5分2R>
水野翔(日本)
野口蒼太(日本)

<ライト級/5分2R>
秋岡翔(日本)
磯嶋祥蔵(日本)

<Gladiatorバンタム級選手権試合/5分3R>
[王者]テムーレン・アルギルマー(モンゴル)
[挑戦者]竹本啓哉(日本)

<Gladiatorフェザー級王座決定T決勝/5分3R>
パン・ジェヒョク(韓国)
ダギースレン・チャグナードルジ(モンゴル)

<Progressフォークスタイルグラップリング・ウェルター級暫定王座決定T決勝/5分3R>
森戸新士(日本)
世羅智茂(日本)

<フェザー級/5分3R>
河名マスト(日本)
ユン・ダウォン(韓国)

<フェザー級/5分3R>
チハヤフル・ズッキーニョス(日本)
ハンセン玲雄(日本)

<ミドル級/5分3R>
藤井章太(日本)
イ・イサク(韓国)

<ライト級/5分3R>
八木敬志(日本)
エフェヴィガ雄志(日本)

<Progressフォークスタイルグラップリング60キロ契約/5分2R>
NavE(日本)
前田吉朗(日本)

<バンタム級/5分3R>
藤原克也(日本)
川北晏生(日本)

<フライ級/5分2R>
和田教良(日本)
梅川毒一郎(日本)

<フェザー級/5分2R>
桑本征希(日本)
高木亮(日本)

<ウェルター級/5分2R>
森井翼(日本)
阿部光太(日本)

<バンタム級/5分2R>
エダ塾長こうすけ(日本)
宮口龍鳳(日本)

<バンタム級/5分2R>
吉田開威(日本)
空(日本)

<バンタム級/5分2R>
南友之輔(日本)
小松祐貴(日本)

<アマ・フライ級/3分2R>
向井琉綺弥(日本)
伊藤琥大郎(日本)

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