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【Black Combat12】大原樹理の挑戦を受けるイ・ソンハ「うんざり。大原選手はDEEPに戻って欲しい」

【写真】涼しい顔で、まま攻撃的な発言がきかれたイ・ソンハ(C)MMAPLANET

29日(土・現地時間)に韓国はソウルのソンブク区にある高麗大学校(コリョ・テハッキョ)ファジョン体育館(チェユックァン)で開催される Black Combat12「The Return of the King」でBlack Combatライト級王者イ・ソンハが大原樹理の挑戦を受ける。
Text by Manabu Takashima

昨年9月に日本で戦っている両者。その時はイ・ソンハが2Rにスロエフ・ストレッチを極めて一本勝ちし、DEEPライト級王座を手にした。同王座は3月に江藤公洋に譲ったイ・ソンハが、今回はもう一つのベルトを賭けて大原と戦うことになった。

イ・ソンハは大原を返り討ちにする自信に満ち溢れ、インタビュー中も余裕の勝利宣言が訊かれた。


──土曜日に防衛戦が控えているイ・ソンハ選手です。調子はいかがですか。

「昨日までしっかりとハードトレーニングをし、今日は軽くミット打ちをした程度で、体重もしっかりと落とせています。過去最高のパフォーマンスを見せることができると思います」

──今回の試合に向けて、特別な練習をするようなことはありましたか。

「キャンプ期間を長くし、その分だけパワーをつけるためのコンディショニング・トレーニングに力を入れてきました。それとエポ柔術の黒帯柔術家ヤン・ジュヨン選手を始め、強い選手が集まっている場所で、バックを取ると逃げられないようにするための練習を強化してきました。厳しいメニューを課され、そこを乗り越えてきたので自信がついています」

──ライト級で185センチの長身を誇るイ・ソンハ選手がパワーをつけるということは、減量が厳しくなることはないでしょうか。

「筋肉をつけるわけでなく2カ所ほど負傷している箇所があったので、その周囲を強化してきた感じです。だから減量は問題ないです」

──そのケガは、前回の試合で江藤公洋選手に敗れDEEPライト級王座を奪われたことに関係していますか。

「そこは関係ないです。あの試合は実力で負けました。ただ1Rの1分過ぎに右手の拳、中指の拳頭部の筋が切れてしまって、そこは手術をしました。それがあってケージに押し込まれると防御できなかったことはありましたが、そこも含めて力不足でした。完敗です。

それでお江藤選手はONEでも戦っていた世界レベルの選手ですし、そんな選手と初回は互角に戦えたので自信がつきました。DEEPのベルトは失いましたが、あれから自信を手にすることができて練習も楽しくなりました」

──今回はBlack Combat王座の防衛戦ですが、大原選手はこの1年DEEPで戦わず、ずっと韓国で戦ってきました。それだけリベンジに執念を持っていることは明らかです。

「うんざりです(笑)。でも、今回の試合では前回の試合よりも圧倒的な勝ち方をするので、大原選手はもうDEEPに戻って欲しいです。アハハハハ。

正直、大原選手は自分と戦うまで彼より背の低い選手と戦うことが多かったと思います。その状況で自分が彼の倒し方を見せたので、他の選手も同じように戦いをするようになりました。韓国のライト級ファイターの身長は180センチある選手が多いですし、その結果としてBlack Combatでは苦戦を強いられていると思います」

──それでも気持ちは折れていない。大原選手の精神力をどのように感じていますか。

「正直、大原選手の勝利に対する執念は凄いと思います。ただMMAは気持ちだけでは勝てないです。大原選手は前回の自分の試合で色々と学べたはずですが、今回はもっと多くのことを教えてやろうと思います。そうですね、今回の試合では左足でなく右足を壊してあげます」

──絶対的な自信を持っていることが伝わってきます。では江藤選手から野村駿太選手に持ち主が変わったDEEPライト級王座に関しては、どのような想いでいますか。

「DEEPのベルトは気に入っていました。手放して淋しかったです。ただ江藤選手と比べると、スタイル的に野村選手は自分にとっては戦いやすい相手です。自分は打撃を無効化させる方法を心得ています。なので、野村選手には機会を見て挑戦したいです。それにはDEEPに認められる必要がありますが……」

──ところでRoad to UFCで日本は準決勝で全員が敗退。韓国人選手はユ・スヨン選手とチェ・ドンフン選手が決勝に残りましたが、中国勢は5人ものファイナリストを輩出しています。この中国の成長をどのように捉えていますか。

「7月にBlack Combatは中国のWLFと対抗戦を行いましたが、2人の中国人選手がドーピングテストで陽性になりました。自分も色々と噂を聞きますが、中国のUFC選手の強さはそこと関係していると思います。自分は上手くやっているだろうという疑い目で見ています。アンフェアです」

──なんとも力強い言葉でした。では最後に日本のファンに一言お願いします。

「DEEPとの対抗戦後、今も日本のファンからメッセージが届きます。自分はその日本の大舞台、RIZINで戦うことを目標としているので──今回の試合も皆さん、応援してください」

■Black Combat12視聴方法(予定)
9月28 日(日)
メインカード=午後6時30分~ Black CombatオフィシャルYoutubeチャンネル

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