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【Bellator243】テコンドーの華麗な蹴りでなく、ワイルドな右フックでルレーダがグラフからKO勝ち

<女子フライ級/5分3R>
ヴァレリー・ルレーダ(米国)
Def.2R5分00秒by TKO
テラ・グラフ(米国)

前に出るグラフに対し、大きくサークリングするルレーダが向き合って右を打っていく。すぐに右に回るルレーダは柔術ベースのグラフと距離を取り続け、組まれても離れる。打撃で行く手を阻むことはできず、追ってパンチから組もうとするグラフに対し、ルレーダは「来い」と挑発する。そして、前に出てきたところで左右のフックを打ったルレーダは残り90秒でグラフに組みつかれると、手を取られた状態で右の蹴りを見せた。

続くクリンチの展開でヒザを腹に受けたルレーダだが、離れて右ロー、左右のフックを繰り出し、最後に右ミドル、左フック、そして右ミドルを入れた。

2R、初回と同じにように右に回りつつロングのワンツーフックを繰り出すルレーダを追いかけるグラフ。ルレーダは左ハイを繰り出し、少し手を変えてきたか。ルレーダの左ジャブとグラフの右が交錯し、ルレーダは右だけでなく左にも移動するようになる。

パンチ、蹴りを被弾しながら意を決したようにクリンチに持ち込んだグラフだが、ここからルレーダは離れる術を身に着けている。その離れ際に逆にグラフが右ミドルを蹴っていくも、追いかけて組むことでかなり消耗してしまったか。ルレーダはステップジャブを当て、右フックを続けるなど手の攻撃で試合をリードする。グラフもルレーダのサークリングが止まる時間が長くなると右フックを当てることができるように。

蹴りで突き放す、あるいは効かせるというファイトでなく、サークリング&パンチというファイトを見せていたルレーダは、ラウンド最終盤になりローからパンチで前に出てきたグラフに右ロングフックを打ち込みダウンを奪う。大声を挙げながら鉄槌、パウンドを落としたルレーダがパンチでKO勝ちし、テコンドーの道着を身にまとった。


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【Bellator243】テコンドーマスター&モデル&女優=MMAファイター。ヴァレリー・ルレーダに注目

【写真】テコンドー流の華麗なかつ威力のある蹴りが見られるか (C)BELLATOR

7日(金・現地時間)、コネチカット州アンカスビルのモヒガンサン・アリーナで開催されるBellator243「Chandler vs Henderson 2」。今大会のプレリミに注目の女子ファイターが出場する。

計量ではスパンコールのマクスを着用していた(C)BELLATOR

それがエラ・グラフと対戦するヴァレリー・ルレーダだ。

テコンドーUSオリンピックチームで活躍し、モデルやスペイン語放送局ではタレントとしても活躍してきたルレーダがプロMMA3戦目、ベラトール3勝目を狙う。


ルレーダの父はマイアミにスクールを持つテコンドー・マスターで、母は彼女を妊娠中に黒帯の昇段審査に受かっているという逸話の持ち主だ。また父のテコンドーはポイントゲームに特化した現在のテコンドーと比較すると、オールドスクールな効かせる打撃が主流のスタイルだったという。

結果、ルレーダはポイントゲームより倒す蹴りを武器とし、テコンドーの試合でも対戦相手のワキを蹴り折ることもあったそうだ。MMA転向後はまずアマチュアからキャリアをスタートさせ、その時に彼女は好きに蹴ることができ、自由を感じたと振り返っている。

5日(水・同)に行われたバーチャル・メディアデーでルレーダはマーシャルアーツ・マスター、モデル、女優業で何を優先させたいのかという問いに対し、「マーシャルアーツよ。私には才能もパッションもある」と返答している。

もちろん、テコンドーだけでMMAでは勝てない。強烈無比な右ミドルを筆頭に、前足となる左の蹴り、サイドキックや後ろ回し蹴りと多彩なキックを見せる一方で、ルレーダはムエタイ流の崩しなども見せてきた。もちろん所属するATTではスクランブルや柔術の修得にも余念がなく、同門のヨアナ・イェンジェチックには多大なる影響を受けているという。

テコンドーをMMAで効果的に使うファイターと言えばONEで活躍中のタン・リーが真っ先に思い浮かぶが、彼のテコンドーは質実剛健。華麗さを兼ね備えたテコンドー・メソッドをサークルケージで魅せることができるか、「テコンドーの美しい蹴りをMMAにフィットさせて、KO勝ちする」と宣言していただけに、非常に楽しみなルレーダの試合だ。

■Bellator243 試合結果

<ライト級/5分3R>
マイケル・チャンドラー: 155.9ポンド(70.71キロ)
ベンソン・ヘンダーソン: 155.6ポンド(70.57キロ)

<ヘビー級/5分3R>
マット・ミトリオン: 262.6ポンド(119.11キロ)
ティモシー・ジョンソン: 263.2ポンド(119.38キロ)

<ライト級/5分3R>
マイルズ・ジュリー: 155.6ポンド(70.57キロ)
ジョージ・カラキャニャン: 155.5ポンド(70.53キロ)

<175ポンド契約/5分3R>
サバウ・ホマシ: 175ポンド(79.37キロ)
カーティス・ミランダー: 174ポンド(78.92キロ)

<150ポンド契約/5分3R>
アダム・ボリッチ: 150.2ポンド(68.12キロ)
マイク・ハメル: 154.6ポンド(70.12キロ)

<フェザー級/5分3R>
クリス・レンチオーニ: 145.8ポンド(66.13キロ)
AJ・アガザーム: 145.3ポンド(65.9キロ)

<女子フライ級/5分3R>
ヴァレリー・ルレーダ: 125.3ポンド(56.83キロ)
テラ・グラフ: 125ポンド(56.7キロ)

<ライトヘビー級/5分3R>
グラント・ニール: 204.7ポンド(92.85キロ)
ハムザ・サリーム: 205.1ポンド(93.03キロ)

<ライト級/5分3R>
ネイノア・ダン: 155.1ポンド(70.35キロ)
チャーリー・キャンベル: 155.8ポンド(70.66キロ)

<ミドル級/5分3R>
ダルトン・ロスタ: 185.7ポンド(84.23キロ)
マーク・ガードナー: 184.8ポンド(83.82キロ)

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AJ・アガザーム BELLATOR Bellator243 News アダム・ボリッチ ジョージ・カラキャニャン ブログ ベンソン・ヘンダーソン マイケル・チャンドラー マイルズ・ジュリー ヴァレリー・ルレーダ

【Bellator243】計量終了 チャンドラー✖ベンヘンII待ったなし。アガザームの相手は股間にスネーク!!

【写真】セレモニアル計量、すでにかなり戻っているチャンドラーに対し、ベンヘンはここから本格的にリカバリーか (C)BELLATOR

6日(木・現地時間)、7日(金・同)にコネチカット州アンカスビルのモヒガンサン・アリーナで開催されるBellator243「Chandler vs Henderson 2」の計量が行われた。

3年9カ月振りの再戦となるチャンドラーとベンヘンは問題なく計量をクリアしている。


メインカード4試合、プレリミ6試合の計10試合。無観客大会とあって、通常時のベラトールのようにプレリミにローカル勢が大挙出場するということはない。

ヘビー級でマット・ミトリオンが出場するメインカードでは、ジョージ・カラキャニャンのライト級2戦目──ベラトールで2戦目となるマイルズ・ジュリー戦は通好みのマッチアップだ。

スイッチヒッターでKOパンチを持つウェルラウンダーのジュリーと、空手ベースながら卓越したグラップリング技術の持ち主カラキャニャンの対戦は、両者が中堅ではないことを示すファイトとなる。

一方プレリミでは本戦に出場してもおかしくない実力者&注目株の名前が確認できる。フェザー級ワールドGPの台風の目と目されていたが、ダリオン・コールドウェル戦でワンテイクダウン&RNCで敗れたアダム・ボリッチが再起戦に挑む。

対戦のマイク・ハメルは今大会で唯一の体重オーバーに。150ポンド契約を4ポンド以上も上回る154.6ポンドもあったハメル、ボリッチは事実上ライト級マッチに臨むこととなる。

ベラトールの活動休止期間もF2Wでグラップリングマッチに出場していたAJ・アガザームは勝ち星も負け星も揃って彼の倍、6勝2敗のクリス・レンチオーニと戦う。とにかく組んで、倒して、寝技勝負が必要なアガサームはフェイスオフでレスリングの低いスタンスで立つ。と、目前には蛇の膨らみが股間あるレンチオーニのアンダーウェアがあった。

■Bellator243 試合結果

<ライト級/5分3R>
マイケル・チャンドラー: 155.9ポンド(70.71キロ)
ベンソン・ヘンダーソン: 155.6ポンド(70.57キロ)

<ヘビー級/5分3R>
マット・ミトリオン: 262.6ポンド(119.11キロ)
ティモシー・ジョンソン: 263.2ポンド(119.38キロ)

<ライト級/5分3R>
マイルズ・ジュリー: 155.6ポンド(70.57キロ)
ジョージ・カラキャニャン: 155.5ポンド(70.53キロ)

<175ポンド契約/5分3R>
サバウ・ホマシ: 175ポンド(79.37キロ)
カーティス・ミランダー: 174ポンド(78.92キロ)

<150ポンド契約/5分3R>
アダム・ボリッチ: 150.2ポンド(68.12キロ)
マイク・ハメル: 154.6ポンド(70.12キロ)

<フェザー級/5分3R>
クリス・レンチオーニ: 145.8ポンド(66.13キロ)
AJ・アガザーム: 145.3ポンド(65.9キロ)

<女子フライ級/5分3R>
ヴァレリー・ルレーダ: 125.3ポンド(56.83キロ)
テラ・グラフ: 125ポンド(56.7キロ)

<ライトヘビー級/5分3R>
グラント・ニール: 204.7ポンド(92.85キロ)
ハムザ・サリーム: 205.1ポンド(93.03キロ)

<ライト級/5分3R>
ネイノア・ダン: 155.1ポンド(70.35キロ)
チャーリー・キャンベル: 155.8ポンド(70.66キロ)

<ミドル級/5分3R>
ダルトン・ロスタ: 185.7ポンド(84.23キロ)
マーク・ガードナー: 184.8ポンド(83.82キロ)

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BELLATOR Bellator243 Preview ブログ ベンソン・ヘンダーソン マイケル・チャンドラー

【Bellator243】ベンヘン「尊敬しているが、好きじゃない」✖チャンドラー「無視されても戦うだけ」

【写真】3R戦と5R戦の違いが、どのような戦略の違いを生むのか。非常に興味深い (C)BELLATOR

7日(金・現地時間)、コネチカット州アンカスビルのモヒガンサン・アリーナでBellator243「Chandler vs Henderson 2」が開催される。メインはイベント名にあるようにマイケル・チャンドラー✖ベンソン・ヘンダーソンの再戦だ。

2016年11月にベラトール世界ライト級王者だったチャンドラーに対し、UFCから移籍2戦目でベンヘンが挑戦し、激闘の末スプリットで前者に軍配が挙がった試合から3年9カ月、いよいよ両者が再び拳を交える。


昨年末12月29日にRIZINとの合同興行で開かれた日本大会=Bellator237で、キャッチウェイトで組まれていた再戦はベンヘンが負傷欠場となり、チャンドラーはさたいまスーパーアリーナでシドニー・アウトローを2分59秒でKOしている。

ここから1度は6月のシカゴ大会で戦うことが決まっいていたが、新型コロナウィルス感染拡大の影響を受けて大会が延期され、今回組まれることとなった。チャンドラーにとっては日本大会以来の実戦で、ベンヘンは昨年9月にマイルズ・ジュリーを下したのが最後のMMAだ。とはいえベンヘンは今年の1月(!)と5月にグラップリングマッチには出場しており、結果こそ残せていないが人と試合で組み合った感覚は残っているか。

前回のタフファイトにベンヘンは勝利を強調して譲らないなか、今回は試合内容への期待の高さ以外の外的要素でも、両者の再戦は注目を高めている。1つはベンヘンがトラッシュトークなのか、あまりないことだがチャンドラーへの嫌悪感を露にしていることだ。

「彼のことは尊敬しているし、ベラトールでやってきたことは認めている。子供も養子にとり育てていること素晴らしい。でも、彼のことは好きでない」と公言してきたチャンドラー。

5日(水・同)に行われたバーチャルメディアデーでも「試合は試合。どの試合も、目の前の試合が一番大切だ。前回のチャンドラー戦では彼は初回を取ったけど、そこからは彼を疲れさせた僕の試合だった。これまでと同じように準備してきよ。革命的な進歩なんてない。同じように戦うだけさ。普通はさ、どれだけタフな戦いをしても終れば、健闘を称え合って握手だ。それなのに試合後に頭を小突いて、胸を押してくるなんてヤツは裁定が出るまでは負けたと思っていたんだ」と不快感を露にしていた。

対してチャンドラーは「ファイターとして、ファミリーマンとして尊敬している。レスリングからMMAの世界王者になったという歩みも僕と似ている。彼が僕を愛していようが、嫌っていようが……あるいは無視していようが、ケージのなかで戦うだけだ」と言い切った。

そのチャンドラー、この試合がベラトールとの契約下で最後のファイトとなり、試合後にも関心がもたれている。同じくバーチャルメディアデーで「僕とベラトールは、ファイターとプロモーションの関係として最高の間柄だった。ベラトールのために戦ってきた。ベラトールが与えてくれた舞台で、僕は輝くことができた。僕が何モノなかか、ここを離れても証明していく」と現状を口にしている。一方で進路は明確に口にしておらず、ベラトールとの再契約にも含みを持たせているが、一旦はフリーエージェントとなることは確定しているようだ。

このような心境がファイトに影響を与えることはあるのか。「タイトルやパトリシオ・ピッチブルのことは気にしてない。僕は3度チャンピオンになっているから」という発言もチャンドラーからは聞かれた……。

■視聴方法(予定)
8月8日(土・日本時間)
午前8時15分~Bellator MMA YouTube Channel
午前11時00分~DAZN

■対戦カード

<ライト級/5分3R>
マイケル・チャンドラー(米国)
ベンソン・ヘンダーソン(米国)

<ヘビー級/5分3R>
マット・ミトリオン(米国)
ティモシー・ジョンソン(米国)

<ライト級/5分3R>
マイルズ・ジュリー(米国)
ジョージ・カラキャニャン(米国)

<175ポンド契約/5分3R>
サバウ・ホマシ(米国)
カーティス・ミランダー(米国)

<150ポンド契約/5分3R>
アダム・ボリッチ(ハンガリー)
マイク・ハメル(米国)

<フェザー級/5分3R>
クリス・レンチオーニ(米国)
AJ・アガザーム(米国)

<女子フライ級/5分3R>
ヴァレリー・ロレーダ(米国)
テラ・グラフ(米国)

<ライトヘビー級/5分3R>
グラント・ニール(米国)
ハムザ・サリーム(米国)

<ライト級/5分3R>
ネイノア・ダン(米国)
チャーリー・キャンベル(米国)

<ミドル級/5分3R>
ダルトン・ロスタ(米国)
マーク・ガードナー(米国)

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BELLATOR Bellator242 Report セルジオ・ペティス ブログ リッキー・バンデハス 未分類

【Bellator242】慌てず、騒がず。アンソニー・ペティスがローとジャブでバンテハスに試合をさせず

<バンタム級/5分3R>
セルジオ・ペティス(米国)
Def.3-0:30-27.30-27.30-27
リッキー・バンデハス(米国)

バンデハスが前蹴り、ペティスが左ジャブを伸ばす。サイドキックの蹴り終わりにローを入れたペティスは、右ローを蹴られてもプレッシャーを掛けて右ストレートを打ち込む。バンデハスの左ハイをブロックして、右ロー。さらに後ろ回し蹴りを見せたペティスが右ローを入れる。バンデハスは右のタイミングを伺うようでもあるが、圧がかかり前に出られなくも映る。後ろ回し蹴りの伸びが小さいバンデハスは右カーフを続けて蹴られ、ペティスが後ろ回し蹴りを狙う。残り1分で組みついたバンデハスがダブルレッグで倒し、サイドを取る。バンデハス、続いてペティスがスタンドに戻り初回が終わった。

2R、ペティスが右ハイを放ち、直後に右ロー。バンデハスも右ローを返すが、右ストレートを被弾する。飛び込んで右を伸ばすバンデハスに対し、ペティスは右で迎え撃つ態勢に。初回と同じように圧で上回るペティスが右フック、左ジャブを届かせる。バンデハスはジャブの差し合いに遅れを取り、シングルを切った直後にジャブを被弾する。右フックを見せてダブルレッグに出たバンデハスだが、切られると引き込んでガードを取る。

ハーフバタフライから立ち上がったバンデハスだが、ペティスが右カーフを蹴り、続いて左ジャブを当てる。さらにペティスは右前蹴りを顔面に届かせ、バンデハスの跳びヒザの着地に右フックも空振りとなった。

最終回、変わらずジャブ &ローで圧を掛け、バンデハスが離れると後ろ回し蹴りを狙うペティス。淡々と試合をリードし、右ストレートをヒットさせる。後手に回り、ペースを変えることができないバンデハスはとにかく手が出ない。ようやくハイキックの蹴り終わりに左右のフックを放ったバンデハスだが、すぐにカーフとジャブを被弾する。右ローと後ろ回し蹴りのコンビネーションを見せたペティスは、跳び蹴りの着地からスピニングバックフィストを見せ、余裕があるまま試合は最後の1分に。

ジャブ&ストレートのワンツーも、間合を外されているバンデハスはスピニングヒールキックも勢いは強くない。このままペティスが、ペースを乱すことなく15分を戦い切り判定勝ち。パトリック・ミックスとBellator世界バンタム級王座決定戦を戦うことが決まった。


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BELLATOR Bellator242 Report ジェイソン・ジャクソン ジョーダン・メイン ブログ

【Bellator242】ジャクソン、2年振りのファイトとなったメインに確実にパンチを入れてフルマーク勝利

<ウェルター級/5分3R>
ジェイソン・ジャクソン(ジャマイカ)
Def.3-0:30-27.30-27.30-27
ジョーダン・メイン(カナダ)

ロングでパンチを振るうメインに対し、ジャクソンが右カーフを蹴っていく。メインもローを返し、ジャブから右ローをもう一度蹴り込む。ジャクソンは左ジャブをヒットし、右ミドル。メインはスイッチして左ハイも、ジャクソンがブロックする。左フックを当てたメインは、直後に右フックを被弾する。ペース争いが続き、ジャクソンの前進にジョーダンが右を入れてシングルへ。これを切ったジャクソンが右ボディフックから左フックを狙う。かわしたメインは左から右フックを届かせると、右前蹴りを繰り出す。左の振りの大きなパンチに、右を合わせたジャクソンはケージに詰まったメインにエルボーを狙う。最初の5分間、両者揃って明確な攻勢点はなかった。

2R、ジャブから左ハイ、右ローを蹴ったジェイソンが右ストレートを入れ、ローでメインの体が一回転する。跳びヒザからアッパーを当てたジェイソンが、右フック、右ローと手数が増える。パンチに意識がいくなか、見事なタイミングでメインがダブルレッグを仕掛けるも、ジェイソンは倒れず切る。ここから動きが一気に落ちたメインは、引き込みを見せるなど厳しい状況に。

スタンドで待ち受けるジャクソンは右を当てる。メインは左右のフックも、スピードが相当落ちてきた。ジャクソンは右ヒザをボディに入れ、ワンツーフック。メインの左フックに、ワンツーでフックを当てる。メインもローや右を返すが、動きの緩慢になっている。ジャクソンも慎重に戦い、手数が少ないなかでクリンチへ。メインはボディロックを取ったが、逆にジャクソンがテイクダウンを奪いトップをキープし、肩固めを狙ったところで2Rが終わった。

最終回、ジャクソンが右ミドルハイから前に出る。左右に動くメインは、スイッチしてもローでバランスを崩し、ケージを背負ってワンツーを被弾する。エルボーは届かなかったメインが左ミドルを蹴り、左右のフックへ。体を振ってかわしたジャクソンが、クリンチを許さず左ジャブを打ち込む。

テイクダウンをしっかりと切るジャクソンは、右ボディストレート。さらに右フックを当てると、メインが引き込むようにダウン。すぐにシングルに出たメインだが、切ったジャクソンがスタンドで待ち受ける。メインは左フック、右アッパーを見せて前に出る。残り90秒、組んでバックに回ったメインに対し、ジャクソンは前転から寝技に持ち込み、そのままの勢いでスクランブルを制し、上を取って胸を合わせる。

完全に受けのファイトになっているメインは、ハーフバタフライ&スイープを潰されクローズドに。最後はサバイブを選択したメインを相手に、ジャクソンがフルマークの判定勝ちを手にした。


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Bellator242:メインイベント・リッキー・バンデハス vs. セルジオ・ペティス

バンタム級5分3R。

ジェームズ・ギャラガーに秒殺KO勝ちしたことで一気に名前が売れたバンデハス。ファン・アルチュレタとパトリック・ミックスには敗れたが、その後は2連勝中。

UFCフライ級1位のペティス。タイトル戦には到達できず、昨年9月の試合を最後にBellatorに移籍。今年1月の移籍初戦は同じBellatorデビュー戦の相手との顔見せファイトで一本勝ち。

ワンツーを入れたペティス。間合いを詰める。ケージ際をサークリングするバンデハスに右をヒットさせる。ミドルを入れるバンデハスにすぐさまローを返す。カーフキック。二段蹴りを見せるペティス。間合いを詰めてサイドキック。バンデハスもバックスピンキックをボディに入れる。バンデハス飛び込んだ。そのまま組み付いてシングルレッグへ。両足を束ねてテイクダウン成功。サイドで押さえ込む。残り40秒。立ち上がりスクートになる。飛び込んでパウンドを入れるとペティスは後転して立つ。ゴング。

1R微妙だがバンデハスか?

2R。間合いを詰めたペティスがワンツー。カーフキック。飛び込んで右。ペティスタックルに入るが倒せず離れる。バンデハスがシングルレッグに入ったが潰して上になったペティス。パスを狙っていく。バタフライガードで浮かせて立ったバンデハス。ペティスがパンチとカーフキックで攻勢。バンデハスの飛び膝にカウンターのパンチをヒットさせる。ゴング。

2Rペティス。

3R。カーフキックを嫌がっているバンデハス。ペティス踏み込んで右。またカーフキック。また右。さらに返しの左がかすめる。圧力にケージまで下がるバンデハス。ペティスバックブロー。さらに右、カーフキック。カーフキックからホイールキックをヒットさせたペティス。残り1分。バンデハス前に出ていくが手が出ない。両者飛び蹴りの打ち合い。タイムアップ。

三者フルマークでペティス勝利。

1Rにテイクダウンを奪われた以外、劣勢な場面はなく完勝。

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BELLATOR Bellator242 Report ジェイ・ジェイ・ウィルソン タイワン・クラックストン ブログ

【Bellator242】2R移行はケージに押し込まれたウィルソンが、ジャンピンガードで見出した?!

<147.9ポンド契約/5分3R>
ジェイ・ジェイ・ウィルソン(ニュージーランド)
Def.2-1:30-27.30-27.28-29
タイワン・クラックストン(米国)

ローから前に出てワンツーを振るうウィルソン。組んでクラックストンを押していくが、金網の目前で体を入れ替えられ逆にケージに押し込まれる。体を入れ替えることができないウィルソンは、クラックストンの離れ際に右フックを当てる。すぐにシングルレッグで組み直したクラックストンは右腕を差し、ウィルソンが離れようとすると右アッパーを突き上げる。

ウィルソンはケージを背にした状態からダブルレッグに出て、ボディロック&小外掛けテイクダウに成功する。ワキ差しパスを狙うウィルソンが、足を抜いてマウントへ。背中を向け立ちあがろうとしたクラックストンだが、ウィルソンはバックをキープする。クラックストンの右腕を足でフックしにかかったウィルソンは、手首を掴まれて胸を合わされそうになるとギロチンをセットアップ。対角線で上を取ったクラックストンが頭を抜いたところで初回が終わった。

2R、勢いのあるウィルソンだが、殴る時に顔が下を向くことがある。クラックストンは左を伸ばし、シングルレッグを切る。エルボーを入れたウィルソンはシングルをまたも切られ逆にケージに押し込まれる。離れてアッパー&左フック、再び押し込むクラックストンに対しウィルソンはジャンピングガ―ドも、何も仕掛けることができないまま着地する。

ウィルソンをケージに押し込んだ状態で左の連打、肩パンチを見せる。離れてパンチ、組むという展開のクラックストンは、ついにジャンピングガ―ドから引き込んだウィルソンにパウンドを落としてラウンド終了を迎えた。

勝負の最終回、ウィルソンの右ローにクラックストンが右ストレートを当てる。続いて左ストレートを入れたクラックストンに対し、ウィルソンは思い切り音を立ててステップインもパンチは届かない。クラックストンは右アッパーから組みつき、ここもケージに押し込む展開に。スペースを作ってヒザ蹴り、直後に胸をつけるクラックストンもテイクダウンは奪えない。

ウィルソンは押し込まれた状態から逃れることができず、試合は残り2分を切る。クラックストンはヒザ蹴りを受けた直後に右フックを当てて、ここからも組み続ける。と、ウィルソンは飛びつき三角を仕掛け、背中をつけて足を組み直す。下からエルボー、パンチを放つウィルソン──絞めるまではいかないが、下からコントロールを続ける。最後は手をマットにつけて、マウント三角という形で試合を終えたウィルソンが、スプリット判定勝ちとなった。


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Bellator242:セミファイナル・ジョーダン・メイン vs. ジェイソン・ジャクソン

ウェルター級。

2013年からUFCに参戦しているベテランのメインは、2015年に一度引退したが、翌年復帰。復帰後も連敗していたが、そこから2連勝。しかし、2018年7月以降は試合をしておらず、今年1月にBellatorとの契約を発表した。

ジェイソン・ジャクソンはBellator2勝1敗。レスリングエリートのエド・ルース相手にパンチでダウンを奪うなど追い込んだがスプリット判定負け。前戦は12月のハワイ大会で、試合5日前にネイマン・グレイシーの代役として急遽ストラッサー起一と対戦したが、タックルを切って打撃を入れる展開で三者フルマーク判定勝ち。

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BELLATOR Bellator242 Report アーロン・ピコ ブログ 未分類

【Bellator242】アーロン・ピコ、テイクダウン→パウンド→RNCで完勝。「スマートに戦おうと」

<フェザー級/5分3R>
アーロン・ピコ(米国)
Deff.1R2分10秒by RNC
ソロ・ハトリーJr(米国)

活動再開ベラトール、メインカードは秘蔵っ子ピコから。ハトリーJrにダブルレッグで組みつき、シングルからリフトしてテイクダウンを奪ったピコは左のパンチを連打する。強いポスチャーから殴り、足を一本抜いたピコは足を戻されてもエルボー&パンチで攻め立てる。たまらず背中を見せたハトリーJr、RNCでアッという間にタップした。

ケージのなかソーシャルディスタンス・インタビューで「グレッグ・ジャクソンはシンプルに導いてくれた。コーチたちには何と言ったよいか……とにかくやるべきことをやって勝ちたかった。初回はスマートに戦おうと思った」と話した。