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o UFC キック 魅津希

UFC292:セミファイナル・ジャン・ウェイリー vs. アマンダ・レモス

女子ストロー級タイトルマッチ5分5R。

ジェシカ・アンドラジを秒殺KOし、東アジア初のUFC王者となったウェイリー。初防衛戦ではヨアンナの顔面を変形させるほどの打撃を打ち込みスプリット判定勝ちしたが、2度目の防衛戦でローズ・ナマユナスに1RKO負け。UFC初黒星となった。ダイレクトリマッチは接戦となったが、今度はスプリット判定負けで王座獲得ならず。が、そのナマユナスからタイトルを奪ったカーラ・エスパルザのタイトルに挑戦すると、エスパルザのタックルを切り、最後は足でエスパルザの腕を封じつつのチョークで一本勝ち。これまでは打撃のみのイメージだったが、レスリング・寝技も向上していることを見せた。34歳。

レモスはストロー級ではジェシカ・アンドラジにスタンディング肩固めで敗れたのみで、7勝1敗。しかも5勝がフィニッシュ勝利とフィニッシュ力もある。来月復帰する魅津希とは、魅津希の長期欠場前最後に対戦しているが、魅津希は初めてパンチでダウンを奪われて完敗している。女子ストロー級は最近エスパルザ・ナマユナス・ヨアンナと、1度王者になった選手の挑戦が続いていたので、レモスの挑戦はフレッシュだが、36歳と女子ストロー級史上最高齢でのタイトル挑戦となる。

レモスの蹴り足を払って倒したウェイリー。担ぎパス。サイドについた。ハーフからパウンドを打ち込むウェイリー。レモス立つが、すぐにウェイリーが足をすくってテイクダウン。しかしレモス倒され絵際にダースチョーク!けっこうタイトに入っているが、ウェイリーハーフの足を超えてサイドに離さないレモスだがバックマウントにして外した。ウェイリーパウンド!バックから打たれるレモス。正対してハーフにしたがまたパウンドをもらう。レモスまた立つと、ウェイリーがテイクダウンを狙ったところにニンジャチョーク。しかしグラウンドにたたきつけて外した。ホーン。

1Rウェイリー

2R。レモスがパンチをヒットさせる。しかしすぐウェイリーボディロックからテイクダウン。サイドについている。マウントを狙ったがハーフに。枕を取って上体を固めているウェイリー。レモスうつ伏せになりがぶりの状態に。バックに回るウェイリー。またハーフになった。肘を落とすが、レモスフックスイープで浮かせて立った。ウェイリー離さないで大内テイクダウン。レモスを亀にするとバックに回る。腕を掴んでディフェンスするレモス。ホーン。

2Rウェイリー。グラウンドになると力の差が出る。

3R。レモスがワンツーを放つとパンチを返したウェイリー。組んで四つに。レモス押し込むが、ウェイリーは小手で巻いてコントロールし肘を打ち込むとタックルに入りテイクダウン。簡単にパスしてサイド。またバックに回る。両足フックしバックマウント完成。腕を掴んでチョークは防いでいるが、上になりうつ伏せにしようとするウェイリー。レモス正対してハーフに。また簡単に足を抜いてパス。粘りが無くなってきたレモス。ケージ際でスペースができたところで立ったレモス。前蹴りを入れて離れたウェイリー。飛び込んでワンツー。レモスにとって唯一の勝機のスタンドになったが、手が出せない。ホーン。

3Rウェイリー。レモス下になるとすぐにポジションを取られるようになり、心が折れ気味。

4R。サイドキックを入れるウェイリー。ハイ。レモス一発を狙っている様子はうかがえるが、手が出ない。距離を取りロー、サイドキックを入れるウェイリー。1分すぎにやっとワンツーを出したレモス。まだヒットすれば倒す力はある。が、まだ間合いが遠い。ウェイリーのボディストレートにパンチを合わせたレモス。ウェイリーの蹴りにパンチをあわせてスリップダウンさせたが、ウェイリーすぐ立つ。レモスも手が出てきた…と思った瞬間にウェイリータックル。テイクダウン。またニンジャチョーク。しかし足のクラッチがなく外される。すぐに足で離して立った。またスタンド。残り1分。ウェイリー飛び込んでワンツー。また飛び込んだところにレモスがパンチを合わせた。左右のパンチで出たレモスだがウェイリー組み止めた。肘を入れて離れる。またパンチを振って出るレモスだが、ウェイリー組んだ。ホーン。

4Rウェイリー

5R。ウェイリー飛び込んでサイドキック。さらにカウンターのパンチを打ち込みレモスダウン!すぐ上になりパウンド。レモス下から足にしがみついて足関狙い。しかしパウンドを打ち込み外した。またエスパルザ戦のように足でレモスの腕をホールドしてパウンドを打ち込む。仰向けにして殴る。レモスなんとか立ち上がり腕のロックを抜いたが、ウェイリーケージに押し込み肘。そしてボディロックからテイクダウン。残りまだ2分。サイド。押さえ込みながら脇腹に膝。レモス立ち上がりギロチンに抱えようとしたがウェイリー引き剥がし立つ。サイドキックで近寄らせない。パンチで突っ込んだレモスだがタイムアップ。

50-43、50-44、49-45の3-0でウェイリーが初防衛に成功。

グラウンドの差が予想以上で、レモス唯一の勝機であるスタンドの攻防でも手数が少なすぎた。

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LFA MMA MMAPLANET o Road to UFC UFC UFC ESPN52 UFN エディ・ブラボー ギャレット・アームフィールド コンバット柔術 シュウ・ヒラタ ハナ・ゴールディ ヴィルナ・ジャンジローバ 中村倫也 木下憂朔 村田夏南子 風間敏臣 魅津希

【UFC ESPN52】8/27は風間敏臣、中村倫也&木下憂朔揃い踏み。この秋、魅津希、村田も待望の復帰へ

【写真】RTU決勝でKO負けからの契約。ここが力の魅せどこだ(C)Zuffa/UFC

26日(土・現地時間)にシンガポールはカランのシンガポール・インドアスタジアムで開催されるUFC on ESPN52「Holloway vs Tha Korean Zombie」で風間敏臣のUFCデビューの確認が、マネージメントするシュウ・ヒラタ氏より確認が取れた。

同大会でギャレット・アームフィールドと風間の対戦が決まったのに前後して、魅津希、村田夏南子の両女子ファイターのオクタゴン復帰も決まっている。


2020年8月以来、実に3年1カ月振りの実戦復帰となる魅津希は、9月23日のラスベガスのファイトナイトでハナ・ゴールディと対戦。一方の村田も同じくベガスで開催される10月7日のUFNでヴァネッサ・デモポウロスと戦うことが決まっている。

魅津希はヒザの負傷、村田は2021年6月のヴィルナ・ジャンジローバ戦で喫した腕のケガの影響で長期離脱を強いられたが、いよいよオクタゴンで戦う姿が見られることになる。

魅津希と戦うゴールディは、ザッツ・フィジカルファイター。巨大な肩回り、豪腕を振るうが上半身と下半身の連動は良くない。ただし、コンバット柔術で見せた掌底のラッシュは圧巻。魅津希としては、パワーはあってもアゴが空き気味の相手にしっかりと打撃を入れていきたい。

一方、村田の相手のデモポウロスは元LFA女子フライ級王者で、コンテンダーシリーズ敗北&王座陥落を経験した後にUFCに辿り着いた苦労人だ。UFCでは3勝2敗、この間もエディ・ブラボー率いる女子グラップリング大会=MedusaでEBIルールやコンバット柔術ルールのトーナメントに出場している柔術家だ。

下からの攻めを得意とするデモポウロスを相手に、村田も悪夢の腕十字の再現とならない準備は、この間積んできたはず。

打撃と柔術に秀でた魅津希は、どの局面でも戦える素養がMMAという戦いでありながらゲームでもある競技にマッチしない部分があった。対して、村田はテイクダウン&グラップリングの完成度の高さに、打撃を落としこむこととでさらに完成度が高くなることが期待されていた。

そんな両者が合体してから1年半、最高峰の頂点を目指す戦いに再び乗り出した。互いの短所を補い、長所を伸ばすことができるベストパートナー。UFCで戦い続ける日本のツートップが、リボーンとなる9月と10月の2試合──見逃すわけにはいかない。

Road to UFCと連日開催、木下憂朔&中村倫也と日本勢が集結する8月最終週のシンガポール、風間の対戦相手はアームフィールドはUFC戦績は0勝1敗で、通算戦績は8勝3敗だ。

蹴りを交えたストライキング、テイクダウンにも対応した接近戦で殴り合えるアームフィールドに、柔術で勝負してきた風間がラスベガスでのトレーニングで開眼したMMAを如何にぶつけるのか。その良さを持ち続けたうえで、新しい一面で力を発揮することが欠かせない試合となる。

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DEEP DEEP JEWELS DEEP JEWELS42 HIME MMA MMAPLANET NØRI o アム・ザ・ロケット キック キム・ジヨン パク・シウ パンクラス 万智 古林礼名 山崎桃子 村上彩 桐生祐子 竹林愛留 藤野恵実 青野ひかる 須田萌里 魅津希 齋藤百湖

【DEEP JEWELS42】10周年記念大会でアム×村上のミクロ級タイトル戦。齋藤百湖の初陣は何と、NØRI

【写真】ほぼほぼ適正体重より重い状態で戦って来た両者が、どのようなパフォーマンスを見せつけるか (C)MMAPLANET

12日(水)にDEEPより、9月10日(日)に東京都港区のニューピアホールでDEEP JEWELS42「10th Anniversary」が開催されオープニングのアマMMAを含め12試合の対戦カードが発表された。

2013年8月31日に新宿FACEで旗揚げ戦が行われ(※メインに藤野恵実、セミのキックにキム・ジヨン、グラップリングに魅津希、パウンド無し試合も組まれた)、確実に日本の女子MMA界の成長を後押ししてきたDEEP JEWELSが活動開始から10年の区切りとなる大会を開催する。


3回戦で発表されたのは、DEEP JEWELSミクロ級タイトル戦=王者アム・ザ・ロケット×村上彩。そしてパク・シウ✖HIMEの49キロ契約マッチの2試合だ。

同じく49キロ契約では2回戦ながら須田萌里×エイト・ロータスという注目カードが組まれている。

また全日本学生柔道選手権63キロ級で3位の実績を持ち、EXFIGHT所属でアマMMAで万智に勝利している齋藤百湖がプロデビューに挑む。対戦相手は何とパンクラスでタイトル戦を経験したばかりのでNØRI──実績崩壊マッチも実現する。

この他、青野ひかる×桐生祐子、山崎桃子×古林礼名、竹林愛留✖ 彩綺なども決定した10周年記念大会。特別仕様でなく、普段着の装いで記念大会が実現することが、DEEP JEWELSが10年に渡り積み上げて来た実績の証といえるだろう。

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F1 o ONE UFC UFC Fight Night   アマンダ・レモス ハンナ・ゴールディ 魅津希

魅津希が3年ぶりに復帰、9.23『UFC Fight Night』でハンナ・ゴールディと対戦

3年後、確実にジャズ・ギターが弾ける練習法(模範演奏CD付)(リットーミュージック・ムック)


 UFCが9月23日に開催するFight Nightシリーズで魅津希 vs. ハンナ・ゴールディの女子ストロー級マッチが行われることをEuroSportのマルセロ・ドルフ記者が確認したとのこと。

 魅津希は2020年8月の『UFC on ESPN 15: Munhoz vs. Edgar』でアマンダ・レモスに判定負けして以来3年1ヶ月ぶりの試合。左膝の負傷により復帰が遅れていました。

 ゴールディ昨年7月の『UFC Fight Night 208: Blaydes vs. Aspinall』でモリー・マッカンに1R TKO負けして以来の試合でストロー級復帰戦。最近4試合の戦績は1勝3敗でフライ級とストロー級を行ったり来たりしています。続きを読む・・・
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INVICTA o UFC アマンダ・レモス マッケンジー・ダーン 村田夏南子 魅津希

UFC288:第4試合・マリナ・ロドリゲス vs. ビルナ・ジャンジロバ

女子ストロー級。ロドリゲス5位、ジャンジロバ9位。一桁ランカー同士だが第4試合という扱い。

ロドリゲスはUFC6勝2敗2分け。4連勝で一時はランキング3位まで上がったホドリゲスだが、昨年11月、前戦のアマンダ・レモス戦でキャリア初のKO負け。王座挑戦圏から一歩後退となった。ムエタイがバックボーンのストライカーだが、グラウンドに穴がある。36歳。

ジャンジロバはInvictaで魅津希UFCでは村田夏南子に勝利している。UFC4勝3敗。負けた相手はカーラ・エスパルザ、マッケンジー・ダーン、アマンダ・ヒバス。一本勝ちの多いグラップラー(18勝中13回、一方でKO勝ちは1度のみ)。34歳。

いきなりタックルに入ったジャンジロバ。切れずにケージ際で尻餅をついたロドリゲス。寝かせようとするジャンジロバ。立とうとするが、ジャンジロバ立たせずバックに回る。ハーフバック。ロドリゲスは正対してハーフにするが、背中を完全につけられている。押さえ込みながらパウンドを入れていくジャンジロバ。ハーフでキムラのセット。放して肘を落としたジャンジロバ。下から足で距離を作るロドリゲス。ジャンジロバはガードに入っていきハーフにした。時間がない。ホーン。

1Rジャンジロバ。

2R。ジャンジロバがバックブローを見せてからタックルに入るが、これはロドリゲスが切った。ジャンジロバローシングル。ケージ際で足首を掴んだジャンジロバ。ケージ際でボディロックしてテイクダウン狙い。オーバーフックしてこらえるロドリゲスだが、ジャンジロバはテイクダウンを狙いつつパンチを入れる。ジャンジロバ引き込み。足関を狙いながら上を取った。ハーフ。また背中を付けたロドリゲス。パウンド・肘で削っていくジャンジロバ。ジャンジロバサイドに出た。残り1分。ロドリゲスは肘でカット。ケージを蹴るがポジションを返せない。残り20秒でノースサウスチョークをかけたジャンジロバだが、自ら放すと肘を入れた。ホーン。

2Rジャンジロバ。ロドリゲスはテイクダウンされた後、一度も自力で立てていない。

3R。ジャンジロバのタックルを切ったロドリゲス。飛び膝。しかしジャンジロバがまたシングルレッグに。ケージに押し込みテイクダウン狙い。両足を束ねて尻餅をつかせた。寝かされないように抵抗しつつ肘を入れるロドリゲス。ジャンジロバ徐々に上半身を押さえに行き、完全に寝かせた。肩固めをセットするがまだ浅い。立ったジャンジロバに下から蹴り上げ連打。ペダラーダのラッシュ。が、ジャンジロバは無理に行く必要はない。ガードに入ったジャンジロバに下から殴るロドリゲスだがタイムアップ。

29-28×2、30-27の3-0でジャンジロバ勝利。

3Rはちょっと逃げ切りに入って攻められたジャンジロバだが、1・2Rはテイクダウンからほぼドミネイトして完勝。トップ5を下してタイトル挑戦圏内に入ってきた。

ロドリゲスはテイクダウンされた後リカバリーできず。連敗で当面タイトル挑戦からは遠のいた。

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ABEMA ARAMI MMA MMAPLANET o ONE PANCRASE Pancrase333 ROAD FC Road to UFC SARAMI UFC V.V mei YouTube エジナ・トラキナス キック パンクラス ベラトール ボクシング 万智 久遠 村田夏南子 海外 端貴代 藤野恵実 魅津希

【Pancrase333】エジナ戦へ、藤野恵実─02─「UFCに繋がる道はないから今、目の前のことをクリアする」

【写真】藤野を支えるハードワーク(C)MMAPLANET

30日(日)、立川市の立川ステージガーデンで開催されるPancrase333で、エジナ・トラキナスと対戦する藤野恵実のインタビュー後編。
Text by Shojiro Kameike

驚異の肉体と回復力が明らかになった藤野から「UFC」の3文字が聞かれた。困難だからといって、諦めていては意味がない。男前すぎる藤野の夢は、まだまだ続く。きっと60歳を過ぎても──。

<藤野恵実インタビューPart.01はコチラから>


――今はジムでの練習に久遠(渡辺久江)選手が参加しているそうですね。

「そうなんです。あとは吉田実代ちゃん(MMA、シュートボクシング、キックボクシングを経てプロボクシングではWBO世界女子スーパーフライ級王座を獲得)を通じて、ボクシングのトップ選手と練習させてもらうこともあったり。魅津希ちゃんも日本に帰国してから練習に来てくれて。あとは村田夏南子ちゃんも練習を見に来てくれました。魅津希ちゃんと万智ちゃんが平均年齢を下げてくれているけど、それでも年齢層は高めです(笑)」

――魅津希選手とは過去、3度対戦しています。

「メイや富松(恵美)さんとも試合しているし、黒部(三奈)さんとSARAMIちゃんも3度対戦しているじゃないですか。昔は対戦する選手と一緒に練習するって、あまり考えられませんでしたね。でも自分で考えて練習するようになってから、その練習相手を探すようになって。同じ相手と2回、3回と試合していたら気にしなくなりました。もしまた試合することになったら、その時はその時っていう感じで」

――日本の女子MMAは、まず2010年に藤井惠さんがベラトールに参戦し、赤野仁美さんと端貴代選手がストライクフォースに出場した頃に海外が視野に入ってきました。そして藤野選手がWSOFやROAD FCに出場するようになり、V.V Mei選手もPXCとONE、そして浜崎朱加選手がインヴィクタFCで戦い始めた頃に大きく変化したと思います。

「そうですね。対世界となってきた時に、私たちの練習も変わりました。でも日本人選手の状況は変わっていないと思います。海外で結果を残すことができていないですから。藤井さんと浜ちゃんが海外で勝ったのは、もともと持っていた力であって。私がROAD FCで勝ったのも結局はアジアという感じで……北米で勝っている選手がいない。Road to UFCも32歳までっていう年齢制限があるらしくて、私も10歳サバ読んで出られないかなぁとは思ったりしたんですけど」

――えっ!? Road to UFC出場を考えていたのですか。以前のインタビューでは「もうUFCは難しい」と仰っていたので、すでにUFCは視野に入っていないのかと思っていました。

「難しいですよ。それは当然です。何もせずにUFCへ行けると思ってはいません。でも、難しいから行かなくていいということはないんです。UFCへ行けるなら行きたい。ただ、今はUFCの女子もフライ級が盛り上がっていて、ストロー級で契約するのは本当に難しいと思います。今はずっと――何かUFCへ行けるチャンスがないかなぁと考えているところです」

――……。

「難しいからMMAを辞めるのかって、そういうことじゃない。続けないとチャンスは得られなくて、先も見えない。UFCに繋がる道はない、だから今、目の前にあることをクリアしていく。もちろんパンクラスのベルトは獲り返したいし、その先に海外で戦いたい気持ちは持ち続けていますよ」

――UFCと契約するには、年齢や戦績の問題もあるでしょう。しかし今でも頂点を目指して戦い続けている。それがファイターの在るべき姿だと思います。一方、UFCと契約できるならフライ級でも――ということはありませんか。

「日本人選手が相手ならフライ級で試合をすることはあっても、海外のフライ級で戦うのは無理ですね。たとえばストロー級での契約が約束されたスクランブル発進なら、フライ級で試合をすることもあるかもしれないですけど。別に記念受験でUFCに出たいわけじゃなくて、目的はUFCで勝つことなので。そこはストロー級にこだわりたいです」

――なるほど。UFCを目指すうえで、今回のようにパンクラスの試合でも外国人選手と対戦していきたいですか。

「そこは特に希望はないですね。もちろん弱い相手より強いほうが良いです。それより今は試合を組んでくれることがありがたいし、私のほうが対戦相手を選ぶようなことはしたくないです」

――この短期間に2回も試合延期があるというレアなケースに対しても、何も動じていなさそうですね。

「1回目(昨年9月にソン・ヘユン戦が延期)は試合の1週間前だったので、さすがに気持ちは落ちました。3月にエジナ戦の延期はそれほどでもなかったです。家に着いたら津田から『お知らせがあります!』と言われて、そのままビールを飲んでいましたね(笑)」

――ではまずエジナとの再戦となったことについては、どのように考えていますか。

「前回は終わり方が微妙な感じでしたけど、あれからエジナ選手も成長していると思います。この3年半で、彼女も強い相手を試合し続けていますから。お互い強くなった状態で試合ができれば良いですね」

――藤野選手は驚異的な肉体の回復力を持つと同時に、顔面で相手の拳を負傷させてしまう強さを見せたのが前回の試合でした。

「違いますって(苦笑)。あれは絶対にケージ絡みで負傷したのだと思いますよ。とはいえ、私も渡辺戦で拳を壊しているから、何とも言えないです。そこから耐えて最後まで試合をするかどうかの違いはあっても」

――その状態で最後まで試合を続けられることが、藤野選手が藤野選手たる所以ではないですか。

「やっぱり最後は気持ちって言いますからね……。ともかく渡辺戦では打撃のレベルアップを見せることができて。拳を折ったから後半は出せなかったんですけど、1Rはずっと課題だった右を出すことができて――ここまで来るのに20年かかりました。アハハハ。今でも出来ることが少しずつ増えてきているので、次の試合ではそれをお見せしたいです」

■視聴方法(予定)
2023年4月30日(日)
午後2時00分~ PANCRASE YouTube メンバーシップ、TIGET
午後1時00分~ ABEMA PPV ONLINE LIVE、U-NEXT

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BELLATOR Bellator295 DEEP DEEP JEWELS KINGレイナ MMA MMAPLANET o PANCRASE PFL PFL2023#02 RIZIN イリマレイ・マクファーレン ベラトール 村田夏南子 東よう子 海外 渡辺華奈 魅津希

【PFL2023#02】日本人初PFLと契約、東よう子─01─「華奈、夏南子ちゃんや魅津希ちゃんに追いつきたい」

【写真】Pancraseのシャツ。この辺りが東よう子という選手の信頼感に通じます(C)SHOJIRO KAMEIKE

7日(金・現地時間)、ネヴァダ州ラスベガスのザ・シアター@ヴァージンホテルで開催されるPFL2023#02で、DEEP JEWELSフェザー級王者の東よう子がマリーナ・モフナキナと対戦する。
Text by Shojiro Kameike

KINGレイナとの2連戦を制してベルトを巻いた東のPFL出場が、今年2月末に発表された。女子フェザー級リーグ戦に出場し、1年をかけて優勝賞金100万ドルを目指すこととなる。初戦の相手は元サンボ世界王者で、すでにPFL出場経験もあるモフナキナだ。東はこのビッグチャンスを掴み取ることができるか。渡米直前の東に意気込みを訊いた。


――明日、ラスベガスに向けて出発されるそうですね(※取材は4月1日に行われた)。

「はい! サンフランシスコ経由でラスベガスに入ります」

――PFLに関するお話の前に、少し昨年の試合についてお聞きします。昨年5月、KINGレイナ選手とのDEEP JEWELSフェザー級王座決定戦を制し、その腰にベルトを巻くことができました。

「ずっと『海外で試合をしたい』と思っていたので、ベルトに対するこだわりはなかったんですよ。でも、ありがたいことにタイトルマッチを組んでいただいて、ベルトを獲ったら周りの人たちの反応が良かったです。今まで応援してくれた人たちに一つ、形になるものが報告できました。それと、ちょっと私のことを知ってくれた人も多くて」

――「ちょっと知ってくれた」というのは、どういうことですか。

「私はRIZINに出ているわけでもないし、知名度は低いじゃないですか。それこそ私のことを知っていても、『KINGレイナと対戦した東よう子』みたいな(苦笑)。たぶん初戦(2021年6月、ノンタイトル戦で東が判定勝ち)の時は、『東が勝った』ではなく『KINGが負けた』という感じでしたよね。でも再戦で勝ったことで『東が勝ってベルトを巻いた』と、私のことを知ってくれた人も多かったと思うんですよ。……分かります?」

――もちろん分かります。勝ったことで人生が変わる。東選手の場合はベルトを獲得してPFLとの契約に至るなど、MMAを戦う醍醐味でもありますね。

「確かに知名度も大切だと思います。でも、実力のほうが認められるような世界になってほしいです。強さを求めて戦っているファイターも多いから、今は海外を目指す選手が増えているのでしょうし。知名度が優先されると、キャラづくりが上手い人のほうが有利になってしまいますからね」

――キャラと言えるかどうか分かりませんが、東選手も「ママさんファイター」として知られているのではないですか。今回の渡米は、お子さんは同行されるのでしょうか。

「いえ、今回は友達が預かってくれることになりました。連れて行こうかと思っていたんですけど、小学校の始業式に出ないといけないので」

――ちょうど学校が始まるシーズンですからね。以前のインタビューで、現在はベラトールを主戦場としている渡辺華奈選手との交流についてお聞きしました。「華奈を見て、もっと私も頑張らないといけないと思います」と仰っていた結果、東選手はPFLとの契約に至っています。このことについて渡辺選手とはお話をされたのでしょうか。

「華奈とは今、パラエストラTBで何回か練習することがあって。華奈も22日に試合があるので(Bellator295、イリマレイ・マクファーレン戦)、お互いに頑張ろうねって話をしました。華奈もそうですし、Me,Weでも村田夏南子ちゃんや魅津希ちゃんっていう海外の試合を経験している人から意見をもらえるのが、すごく大きいです。早く私も彼女たちに追いつきたい、肩を並べたいと思っています。特にPFLと契約した日本人の女子選手は私が初めてなので、頑張っていかないといけないですね」

――今年の2月末、そのPFLとの契約が発表されました。まずPFL出場が決まった時の気持ちから教えてください。

「プロデビューした頃からずっと『海外で試合をしたい』と言っていて、ようやく夢が叶いました。ただ、ベルトを獲った時もPFLとの契約が決まった時もホッとしたと同時に、また頑張らないといけないって気合いが入りましたね。今年に入ってからPFLとの話が急に進んで、2月末に正式に決まったんです。私は2月25日が誕生日で、最高の誕生日プレゼントでした」

――昨年11月、ダイヤモンドローズ戦のあとに英語で海外挑戦をアピールしていましたが、あれは試合前から考えていたのですか。

「誰かに『海外で試合をしたいなら、英語でアピールするのも一つの手だね』って言われたんですよ。それで調子に乗っちゃいました。試合前からカンペを用意していて(笑)」

――アハハハ。KING戦は左ジャブを中心とした試合運びであったのに対し、ダイヤモンドローズ戦はテイクダウンとトップコントロールを軸としていました。その試合内容も海外進出を想定したものだったのでしょうか。

「いえ、最初は打撃で行こうと考えていました。相手が柔術をやっている選手で、もっと寝技で勝負してくるかと思っていて。でも意外と打撃のほうが強かったんですよ(苦笑)。私が左ジャブを突いた時、相手もジャブを返してきて。そのあと連打を受けてしまったから即、私も組みついてグラウンドに持ち込みました(笑)」

――なるほど、そうだったのですね。あの試合では、これまで苦手だったというダブルレッグやニータップによるテイクダウンを見せていました。

「柔道って立ちで組みつく競技だから、足を触りに行って倒す経験がなかったんですよ。でもここ最近は、まずKING戦でダブルレッグでもテイクダウンを奪いました。ダイヤモンドローズ戦でも、ダブルレッグで入ってからケージレスリングの展開を見せることもできました。今はもうテイクダウンの攻防が楽しいです。さらに足を触りに行けば顔面へのパンチも当たるし、パンチが当たればテイクダウンも取りやすくなりますからね。今回のPFLに向けて、テイクダウンの面はさらに練習してきました」

<この項、続く>

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ABEMA DEEP MMA MMAPLANET o ONE ONE FN08   アレックス・シウバ ジェレミー・ミアド ジャレッド・ブルックス ダニエル・ウィリアムス チャンネル パンクラス ボカン・マスンヤネ ボクシング 修斗 安芸柊斗 山北渓人 川原波輝 海外 猿田洋祐 箕輪ひろば 米倉大貴 藤田大 藤田大和 魅津希

【ONE FN08】ワクワクが止まらない。アレックス・シウバと対戦、山北渓人「ここからが本当の勝負」

【写真】来るべき日が楽しみでならない。そんな風な山北だった(※取材は3月10日に行われた)(C)MMAPLANET

25日(土・現地時間)にシンガポールのシンガポール・インドアスタジアムで開催されるONE Fight Night08でONEデビュー戦=アレックス・シウバ戦を山北渓人が戦う。

無敗のままストロー級キング・オブ・パンクラスとなり、やや時間を置いたものの目標であったONEというワールドステージに立つこととなった山北をインタビュー。シウバ戦、それからの戦い、日本人対決──ストロー級という舞台では紛れもなく世界最高峰にあるONEでの戦いの日々に、胸を躍らせる山北の今の心境とは。


──昨年7月にパンクラス王座獲得、その前からONEへステップアップを公言していましたが、正式発表までなかなか時間を要しました。その間、不安はなかったですか。

「ちょっと期間は開いてしまいましたが、交渉は進めてくれていると思っていたので自分の中では100パーセント信じていました」

──この間、これだけ試合期間が開いたことで1試合、国内で挟みたいと思うことは?

「試合をしないとマズいとかはなかったです。パンクラスのタイトルマッチが決まった時からONEで戦うことをモチベーションにしていて。しっかりとタイトルを獲ったので、ONEで戦うことだけ見ていました」

──だからこそ、時間が掛かることに不安を感じるかと思うのですが。

「いえベルトも獲って、ONEからすると無敗でチャンピオンになったので契約しない理由がないと思っていました」

──……なんとも純粋な……。

「遅いなぁと思いつつも」

山﨑剛(Me,We代表) 僕が交渉していて、絶対に大丈夫だと話していました。遅いなぁとはありましたけどね(笑)。いや、ホントに信じていれば絶対に大丈夫だと自分も思っていましたよ」

──時間が掛かったということで、ONEに行くために必要な練習もできたかと思います。

「トップとも打ち合えるよう打撃と、ルールが変わるのでサブミッションの方も強化をしていました。打撃はずっとやってきた藤田大和さんだけでなく、弟の藤田健児さん(※プロボクサー)にボクシングを習っています。打撃って人によって色々とイメージが違うのでそのイメージを混ぜて、いいとこ取りのような形で自分でMMAにマッチさせて。最近、固まってきたような気がします。

魅津希さんともスパーリングをして、本当に速くて……。同じストロー級なので、自分もあれぐらいのスピードにならないといけないなと思います。そこの気持ちがあるから、良くなりつつあるけどまだまだだと感じます」

──これまで見せてきた組むための打撃と、やりあう打撃は違うかと思いますが。ONEでは後者の打撃も必要という考えでしょうか。

「プレッシャーが無いと組めるモノも組めなくなるので、打撃でちゃんと勝負できるようにならないと世界のチャンピオンレベルには勝てないと思います。そこは少しずつですけど、打撃は手に入れたいと思います」

──そうなると、スタンスも変って来ないですか。

「微調整ですね。これまで試合で打撃を出してこなかったので、今回は相手が柔術家ということもあるし、極めへのディフェンスも大事なんですけど……。自分が組みたい側だったのが、相手が組みたいというシチュエーションも出てくるかもしれないので、打撃をやる準備をしてきた形です」

──ぶっちゃけてアレックス・シウバは打撃と組みが、ハッキリしている印象があります。

「そうですね。組む時は振りまわす系の打撃をして、勢いで入る感じですね。でも、その方が自分としても見やすいですし、テイクダウンのディフェンスも自信があるので、組みたくても組まさない。相手が綺麗な打撃をやっている時も勝負して。組みたい時も打撃の雰囲気をみせて逆にテイクダウンを取りに行ったり、惑わせて戦います。相手のやりたいことをさせにように」

──そしてグラウンドになると、ONEの判定基準があるのでコントロールでない部分が必要になってきます。

「柔術、グラップリングだけだとアッチの方が経験があるので、パウンドが重要になってくると思います。あとはグラウンドのヒザが解禁されるので、そこはRoad to ONEの試合でもTKO(※2021年2月、安芸柊斗戦)しているように、一番の武器になると思います。グラウンドのヒザは積極的に使っていきたいと思います」

──純粋な柔術的なグラップリングだと、がぶられると引き込むことも十分に考えられます。そしてアレックス・シウバはMMAでも、積極的に引き込んで潜ることがあります。

「柔術っぽい寝技をしますよね。あそこまで寝技をする相手は、これまでにいませんでした。極めも強いです。ただ練習でも大和さん、米倉大貴選手とスパーリングをしていて。

──米倉選手ですか!!

「米倉君が軽量級では日本一だと僕は思っています。足関節、スイープ、パスという面では相手も狙ってくるでしょうけど、米倉君より強いとは考えられないので。ディフェンスにも自信があるし、MMAとしてトップキープが僕の強味で。相手の得意なところと、僕の得意なところでマッチしています」

──米倉選手はセコンドでの指示でも、どれだけ知識が豊富なのかと感心させられます。

「米倉君の一番強いところは、パスガードだと自分は思っていて。足関節もそうですけど、システムが固まっているような感じします。ちゃんとトップを取って、殴る。その自信はあります」

──元チャンピオンですが、今のアレックス・シウバを相手にどのような試合をしないといけないと考えていますか。

「落ちているとは考えていないですけど、ランカーではないのでしっかり勝って、ベルトに近づきたいです」

──この間、ジャレッド・ブルックスがストロー級の頂点に立ちました。

「そこは想定内でした。ブジャレッドとパシオは全然タイプが違うので、どっちがやりやすいかといえば僕はパシオでした。ジャレッドは結構、厳しい相手になってくると思います」

──そこに行き着くまで、誰と戦っていきたいと考えていますか。

「一番戦いたいのはボカン・マスンヤネです。次に箕輪ひろば選手との試合が決まっていますが、あの試合が挑戦者決定戦。負けた方と僕が戦うと勝手に思っています」

──グスタヴォ・バラルトという相手も気になります。

「ぶっちゃけ、バラルトはあまりやりたくない相手ですね(苦笑)。これまで150センチ台の相手、僕の方が背が高いというのはなかったです」

──ONEという舞台ですが、猿田洋祐選手、名前が挙がった箕輪選手、川原波輝選手と修斗とDEEPの王者もいます。

「できれば海外で日本人同士の試合はやりたくないという気持ちもあります。でもパンクラスのチャンピオンとして、修斗のチャンピオンとかはやってみたくて。前に猿田さんと北方(大地)さんがやっていて、猿田さんが勝っています。僕もパンクラスのベルトを巻いたからには、一番はパンクラスだということを証明したいので、当たったらちゃんと日本人を倒して、まずは日本人最強を名乗りたいです。そうなるのは必然です」

──おお、頼もしい言葉です。他にダニエル・ウィリアムスや、その彼に勝ったジェレミー・ミアドと怖いけど勝手ながら楽しみな相手も多いですね。

「綺麗な打撃を使う選とも、しっかりと打撃で戦ってテイクダウンに持ち込めるようにしたいです」

──ONEで戦うことに向けて、過去最高のワクワク感なのでは?

「パンクラスのタイトルも大切でしたが、ONEに出ることがスタートだと思ってきました。やっと始まる。ここからが本当の勝負。ベルトを獲っても満足していなくて、そうなるにはONEのベルトを獲らないといけないです」

──そのためにデビュー戦は本当に大切になります。

「インパクトを残したいのもありますけど、どうしても負けられない。しっかりとフィニッシュすることに重点を置いているのがONEなので、フィニッシュすることが大切になります」

■放送予定
3月25日(土・日本時間)
午前8時00分~ ABEMA格闘チャンネル

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UFC on ESPN+72:メインイベント・マリーナ・ホドリゲス vs. アマンダ・レモス

.女子ストロー級。ホドリゲス3位。レモス7位。

現在4連勝中のホドリゲス。ウォーターソン戦とマッケンジー・ダーン戦ではメインを張ったのに続いて3度目のメイン。ストライカーだが、UFCでの9戦ではKO勝ちは1試合のみ。ウォーターソン戦・ダーン戦はグラップラーの2人からテイクダウンを防いで打撃を入れる展開での判定勝ち。前回のヤン・シャオナン戦では序盤は打撃で押されていたが、後半手数で上回っての判定勝ち。

レモスはストロー級では6勝1敗で、うち4試合がフィニッシュ勝利と、女子軽量級では珍しくフィニッシュ力がある。反面、フルタイムの経験が少なく、後半に失速することもある。UFCでの5R戦は初めて。魅津希戦は判定だったが、パンチで魅津希から初のダウンを奪っての勝利。前回はミッシェレ・ウォーターソンからギロチンで一本勝ち。

プレスしてくるレモス。右ハイ。ジャブ。お互い右がヒット。レモス圧を強める。距離を取り、牽制の蹴りを放つホドリゲスだが、間合いが遠くヒットしない。レモスカーフキック。飛び込んできたホドリゲス。レモスパンチを合わせる。レモスの左ミドルがヒット。ホドリゲスもローをヒットさせる。残り1分。両者行けそうで行けない。残り30秒でホドリゲスが飛び膝。受け止めてテイクダウンを狙うレモスだが、押し倒され下に。ホドリゲス首を抱える。ホーン。

1Rホドリゲス。

2R。いきなり前蹴りを出したホドリゲス。レモス詰めていく。ジャブ。ホドリゲスが出たところにレモスの右が顔面を捕らえる。ホドリゲス出て右がヒット。レモスまたプレスする。飛び込んだホドリゲスを受け止めてケージに押し込むレモス。支釣込足で崩して投げるとバックに。両足フックしてパームトゥパームチョーク。腕で防いだロドリゲス。レモス仰向けのバックマウントから上になり、ハーフで押さえ込む。残りわずかで強烈なパウンドを落とすレモス。ホーン。

2Rレモス。

3R。レモス詰めるとホドリゲスがパンチをヒット。レモスの右。さらにジャブ。ワンツーが入り効いた!ホドリゲスがケージまで下がったところにフルスイングのフック連打!顔を背けたホドリゲスを見てレフェリーストップ!

ストップに不満そうなホドリゲスだが、パンチをもろにもらって横を向いてしまっているので、止められても仕方がない。

モスランキング3位をKOで撃破。新たなタイトルコンテンダーが誕生。

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お蔵入り厳禁【Fight&Life】プーケットで練習中の魅津希&村田夏南子──NY~東京・前日譚

【写真】ジョージ・ヒックマン率いるバンタオ・ムエタイ&MMAで練習中の村田と魅津希(C)NObU YASUMURA

28日(金)から発売のFight&Life#93に、タイはプーケットのバンタオ・ムエタイ& MMAで練習中の魅津希&村田夏南子対談が掲載されている。

7月末、その両者はリバーサルジム新宿Me,Weで共に汗をかいていた。突然の帰国から東京での再合流、プーケットでの出稽古の両者の前日譚ともいえる対談をお届けしたい。

お蔵入り厳禁、魅津希と村田夏南子が話して7月27日に話していたこと……。


──明日から米国に行き、2人がNYでどういう練習をしているのか。その取材が楽しみでならなかったのに、なぜ代々木にいるのですか!!(笑)。

魅津希 実はこれからのこともあるので、ビザの状態がどうなっているのかをUFCに尋ねていたんです。私はP1ビザを何年か前にアップグレードしていたので、その時は米国から出国しなければステイできるということでした。それが法律が変わって、今回は更新するのに一度帰国しないといけないことが分かりました。その米国を出る期限が(※7月)24日だったんです。

──そして村田選手も、そういうことがあるからと確認を取ったような流れだったのですか。

村田 私もまだ米国で更新できると思っていたら、何かUFCの担当者がバケーション中か何かですぐに返事がなかったんですよね。そうしたら、魅津希ちゃんが急遽帰国することになって……。『気をつけて帰ってね』なんて言っていたんです。私はそこからラスベガスに戻る予定だったので。で16日にUFCがNYであったじゃないですか。

──ジャイー・ロドリゲスとブライアン・オルテガメインのロングアイランド大会ですね。

村田 その大会を観戦するために、UFCからチケットを貰うのにはIDの代わりにパスポートを提示するのですが、大会後にバスのなかでパスポートを眺めていたら、UFCの前の日にビザが切れていて。結果、私もビザが切れた10日後までに出国しないといけなくて。その期限が24日で、魅津希ちゃんと同じだったんです(笑)。

──ギリギリじゃないですか(笑)。

村田 ホントに気付かずにベガスに戻っていたら、違法滞在になって強制退去で何年間か米国に入れないことになっていたかもしれないです……。タイミング的にギリギリで本当に助かりました(笑)。

──魅津希選手は帰国したかったという発言がありました。

魅津希 ハイ。4年間、帰国していなかったので。中国の試合の時に母親とは会ったのですが、父親とはずっと会っていなかったですし。これまでも1度、里帰りはしようと思っていたのですが、試合が流れたり、ケガをしたり、コロナになったりと延び延びになっていました。

──4年振りの日本の印象は?

魅津希 怖いです(笑)。皆、人のことを気にし過ぎというか……何か視線が違うんですよね。話しかけないけど、見られているというような。こないだも夏南子ちゃんと練習するために地下鉄に乗っていると、そういう視線を感じました。

──それは日本人あるあるですね。目が合うと避けるという……。ということは、まだ豊橋には戻っていないのですか?

魅津希 ハイ。RIZINに出場するジェシカ・アギラーのセコンドに就かないといけなくなって(笑)。本当は直樹の試合もあったので、7月末までは東京にいるつもりではいたんです。まあ直樹の試合がないから、帰ろうかと思ってはいたのですけどね(笑)。

──ところで今はビザの書き換えにも時間が掛かると聞いています。

魅津希 そうですね。だから、暫らくは日本にいることになるかと思います。まだ面接の日程も出ていないので。

──そして村田選手とNYでなく、Me,Weで再合流と。これまでNYで練習して互いにどのような印象を持っていたのでしょうか。

魅津希 強いです。私がグラップリングの練習ができていなかったことを差し引いても、防御するのに必死で。持っているものが違うなって。

村田 魅津希ちゃんは打撃になると、ウェービングを見るだけでもビックリするぐらい凄いです。こっちに頭があると思ったら、もうあっちにあるみたいな。もう別次元で。

魅津希 それを私はグラップリングで夏南子ちゃんに感じていて。足りないところを補えるという点でも、良い練習ができていました。

──今後はどのようなことを考えていますか。

魅津希 もうビザ次第ですけど、タイってビザなしで45日間ぐらい行けるって聞いているのでプーケットで練習しようかと思っています。Me,Weでは夏南子ちゃんもいて、女子も杉山しずか選手をいますし良い練習ができています。

ただタイでタイガームエタイから離れたバンタオ・ムエタイ& MMAというチームがあるので、そこで練習しないかとアドバイスをもらって。だから、ビザ次第ですけど行ってみようかなと思っています。

コーチのジョージ(ヒックマン)が、日本人選手にも凄く親切だと聞いていますし。そういうプランもありますが、8月からどうするかは未定といえば未定です。一度、豊橋に里帰りしてから決めようと思います。

村田 タイに行くなら、私も一緒に行くと思います。年内に試合ができる準備をしたいと思います。

魅津希 私もそうですね。それぐらいには……と。

※魅津希&村田夏南子のタイでの練習と今後について語る対談が掲載されたFight&Life#93は9月28日(金)から発売開始です。

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