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【EXFIGHT07】鈴木崇矢、上中下の左の蹴りと右クロスで平澤の組みを凌ぎ劇勝も求められる自制心

【写真】激闘を勝ち抜いた鈴木だが、グラウンドでのヒザ蹴りは明確にいえば反則。自分をコントロールする力が求められる (C)LDH MARTIALARTS

11日(日・日本時間)はUFC282を筆頭にDEEP、修斗、EXFIGHTの各大会が開催されマンパワーの関係もあり、MMAPLANETでは全大会を速報することはできなかった。ここではそんなMMA DAYに行われてオンタイムで試合内容をお伝えできなかった試合をピックアップしてレポートしたい。

まずは東京都渋谷区のEXFIGHTで開かれたEXFIGHT07からセミで組まれた鈴木崇矢✖平澤宏樹の一戦の模様をレポートする。


<バンタム級/5分3R>
鈴木崇矢(日本)
Def.3-0
平澤宏樹(日本)

サウスポーの鈴木が左三日月&左ロー、平澤はパリングから右ストレートを狙う。鈴木が引き続きインローを蹴っていく。2発、3発と前足を削る鈴木に対し、平澤が右ボディストレートを入れる。鈴木は左カーフを続け、平澤のテイクダウン狙いをかわす。首相撲からヒザを見せた鈴木も三日月、ミドルやボディストレートを繰り出す。組んでヒザの鈴木は右オーバーハンドを被弾するが、2発目の右リードフックをクリーンヒットさせる。左ミドルと左追い突きというコンビの鈴木、さらに左ストレートでダウンを奪う。すぐに立ち上がった平澤が右オーバーハンドをヒット、左ハイは鈴木がガードした。

2R、初回より間合いが狭くなった両者。平澤の左に右クロスを当てた鈴木は、右ミドルからのシングルレッグにも冷静に足を引き抜く。そのままもう1度ダブルからシングルに出た平澤だが、取れずに左ミドルを効かされる。鈴木は左インローを続け、左ハイへ。直後のシングルを斬られた平澤は疲労感が顔に出る。

ミドルからロー、ミドルと攻勢の鈴木はテイクダウンを切ると、平澤が両ヒザをついたグラウンドポジションで顔面にヒザを入れる。これをレフェリーは流し、完全に力がなくなった平澤はシングルを抜かれ、立ち上がっても自ら片ヒザ、片手をキャンバスにつく。ここでも鈴木は反則と取られても致し方ないヒザ蹴りを狙う。平澤は力なくハーフを取るが、鈴木はパウンドで一気呵成に攻めて、足関節を防ぐとスタンドに戻る。一旦試合が止まり、直ぐに再開。鈴木は左ストレートからワンツー、さすがのLDHというべきハイ&ローを駆使する。平澤も維持の三日月を返し時間となった。

3R、左ミドルを入れた鈴木は右クロス、平澤も左ジャブを当てる。ローとミドルで攻められた平澤はテイクダウン狙いをカットされ、ミドルで腹を抉られる。右フック、首相撲&ヒザ蹴りに平澤は跳びつきガードからミッションコントロールを狙う。立ち上がって離れた鈴木に対し、平澤はシングルへ。足を抜かれると、横回りで転がった平澤は手をついたまま鈴木と向き合いブレイクが入る。ならばと近い距離で打撃戦に出た平澤をハイ、ミドル、後ろ回し蹴りで鈴木が迎える。

それでも平澤はローシングルからついにテイクダウンを決めて、残り2分に。トップからエルボーを打ちつける平澤がパンチに切り替える。足がきかずに殴られた鈴木は、なんとかクローズドガードに取る。ガードの中でボディ、さらに顔面へとパンチを続ける平澤は蹴り上げに逆転を賭けた足関へ。尻を蹴って逃げた鈴木は立ち上がることができず、平澤がもう1度ストレートフットロックへ。ここで時間となり鈴木が3-0の判定勝ちを収めた。

「将来のUFCチャンピオン、鈴木崇矢です。あぁ、きつ。本当は勝って、平澤選手に言いたいことがたくさんあったけど、こんなに良いドッグなファイトができて本当に幸せです。僕が望んでいたフィニッシュの仕方じゃなかったんですけど、あれぇ、ちょっと待って飛んだ(笑)。ホントに僕、格闘技大好きです。今回の経験をいかして、勝ちまくって必ずUFCのチャンピオンになります。覚悟を持つ資格とか、誰かに許可を取ったり、そんなことしなくて良いんです。心に決めれば、それは覚悟になります。僕もチャンピオンになるという覚悟を持っていて、何が何でもなります。今日は本当にありがとうございました」とマイクで話した。

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ARAMI DEEP DEEP108 MMA MMAPLANET o RIZIN 上迫博仁 中村大介 伊藤裕樹 佐伯繁 修斗 内山拓真 劉獅 北岡悟 原虎徹 本田良介 杉山廣平 泉武志 海飛 渡部修斗 濱口奏琉 石塚雄馬 福田龍彌 赤沢幸典 野村駿太 鈴木崇矢 雅駿介

【DEEP108】教えて、佐伯さん─02─「なぜ本田✖杉山が2回戦?」「ユータ&ロック✖漢・中村大介の背景」

【写真】両者の対戦が決まった経緯を聞くと、さらに注目度が高まる中村大介✖ユータ&ロックだ(C)MMAPLANET

10日(日)、東京都文京区のTDCホールでDEEP108を主宰する佐伯繁代表インタビューPart.02。

潰し合い上等の勝負論だらけのマッチメイクが目立つ今大会において、力もあって上に行く可能性の高い選手の潰し合いがなぜ生じるのか。また、ある程度の実績残している実力者の顔合わせが、どうして2回戦なのかを尋ね──、ユータ&ロック✖中村大介という注目カードが決まった背景を話してもらった。

<佐伯繁インタビューPart.01はコチラから>


──そういう厳しいカード、典型的なのか雅駿介選手と海飛選手の顔合わせです。良い試合です。

「そうですねぇ(笑)。正直を言えば、海飛選手に関してはPOUNDSTORMでの試合が結構厳しいと思っていたんです。相手の鈴木崇矢選手が高校生で評判の良い選手で、当て感があった。でも終わってみれば完勝、KO勝ちできました。海飛選手もFKTで優勝したけど、プロになってからは2敗して順風満帆ではなかったです」

──ポテンシャルはあっても。

「ハイ。だから、簡単じゃないって自分でも分かっていると思います。雅選手もデビュー戦に勝ったけど、その後に負けが続いた。大阪でやっと勝てて。本当に厳しい戦いを続けていますよね」

──トントントンと行けそうな選手たちが、潰し合っている。

「ニューピアの大会だと、育てるマッチメイクもまだできます。でも後楽園ホールに出る選手は、どうしてもきついマッチメイクになりますよ。今回のTDCもそうですし、後楽園ホールの大会に選ばれて出場するというのはそういうことになります」

──厳しさついで言うと、本田選手と杉山選手のフライ級が2回戦でこの位置で行われる。この試合が3回戦でないのは勿体なさすぎます。

「アハハハハ。それねぇ、今、こうやってカードが揃うと3回戦にしたかったですよ。でもね、ぶっちゃけていうとマッチメイクが先に確定してしまって……。それから上の方で組もうと思っていた試合が2、3枚あったんですよ。だから2回戦にした。結果、その用意していた札が切れなくなったけど、もう何ともならない。新宿FACEだったらメインです。でもTDCホールで戦いたい気持ちもあるだろうし」

──その通りですね。それでも勿体ない(笑)。

「だって5分3R制の試合が15試合も並ぶと、見ている方も集中力を保てないですよ。お目当ての選手の試合が終わると、お客さんも帰ってしまいます。現実的に考えても、3回戦で組みたい試合も後楽園では時間も限られているし、何ともならない部分があるんです。でも今、思えば……3回戦でっていう風に考えちゃいますね(笑)。

と同時にですね、そこを指摘してくれるのは有難いですよ。選手にとっても、そういう評価があるんだってことですし。そういう通が好む試合をGPをきっかけにして、広く知ってもらいたい。そういう想いではいます。

だいたい僕はね、フライ級GPは去年からやりたいと思ってきたんですよ。でも、RIZINがやるみたいなことを言った時期があったので様子を見る必要が出てきた。RIZINでフライ級のトーナメントをやるのか。それともフェザー級なのか、あるいは女子なのか。正式決定まで時間が掛かる状態になっていたので……どうしてもTDCホールでフライ級GPの開幕戦を組むことができなかった。

それに本田選手と杉山選手に関しては、GPまでの流れをつくるうえでもっと前に組んでいて良かったかもしれないけど、両者の体調の問題もあって今回のTDCホールにタイミングが合ったんですよ。現状では両者の上に福田龍彌選手、伊藤裕樹選手たちがいます──序列的には。そういうなかで上がってくためには、試合をしていかないと。DEEPのフライ級は層が厚いですからね」

──待っていては上にはいけないということですね。フライ級GPに関しては、そろそろ正式発表があると踏んで……ここからは上の3試合についてお伺いしたいです。

「ユータ&ロック選手ですね、まずは(笑)。強さは誰もが認めていると思います。同時に地味でエンターテイメント性が少ない。一本勝ちもなかなかない。加えて『強いけど、あまり試合をしないね』という評判もある。そういう面も含めて、魅力的なんですよ。ただし、誰が対戦を受けてくれるかなというのはありました」

──幻の日本最強は皆に嫌がれると。

「ハイ。スタイル的にも抑え込まれて終わってしまう可能性がありますし」

──そこで中村大介選手だったのですね。

「ハイ、TDCでユータ&ロック選手が戦うとなった時に、すぐに中村選手の名前と顔が頭に浮かびました。正直言って、ユータ&ロック選手に対して何か仕掛けられる選手が、他に思い浮かばなかったです。それにユータ&ロック選手にとってオイシイ試合にもなります。だって、この試合に勝つと誰もが注目せざるを得ない状態になりますからね」

──中村選手に勝てば、これはもうタイトルンコンテンダーとして一目置かれます。

「そこはですね……ウチのチャンピオンがRIZINのチャンピオンなんで(苦笑)。まぁ、どういう風になっていくのか。そこでいえば、ユータ&ロック選手もRIZINフェザー級のなかに入り込む可能性も大きくなるでしょうしね。勝ち進めば、RIZINだってエイターテイメント性とか言えなくなってきますし」

──佐伯イズムじゃないですか。どれだけ注文をつけようが、結果を残した選手にはチャンスを与える。

「アハハハ。ただねぇ、今回に関しては中村選手もあまりユータ&ロック選手のことを知らなくて。で、オファーをした時に調べたようで。ちょっとヤバいと思ったんじゃないですかね、いつも二つ返事の中村選手が了承するまで少し時間がありました」

──いやぁ、興味深い!!

「それでも中村大介は受けるんです。ここから『前に進むためには』と」

──漢です。

「本当に戦い辛い相手だと思います。ただ試合に出ていないことでユータ&ロック幻想が大きくなりました。しかし、僕自身は前回の試合から期間があいているからどうなんだろうと疑ってはいたんです。そうしたら金原徳正選手から『摩嶋(一整)戦前に対策練習で、ユータ&ロック選手と練習していた』と聞いて……。準備もできてるじゃん。

こりゃあ、本当だと(笑)。できる選手じゃんってなったわけですよ」

<この項、続く>

■視聴方法(予定)
7月10日(日)
午後2時30分~SPWN PPV
午後2時30分~ニコニコ生放送

■ 対戦カード

<DEEPライト級選手権試合/5分3R>
[王者] 大原樹理(日本)
[挑戦者] 石塚雄馬(日本)

<ライト級/5分3R>
北岡悟(日本)
上迫博仁(日本)

<フェザー級/5分3R>
中村大介(日本)
ユータ&ロック(日本)

<バンタム級/5分2R>
渡部修斗(日本)
内山拓真(日本)

<フライ級/5分2R>
本田良介(日本)
杉山廣平(日本)

<女子ストロー級/5分2R>
ケイト・ロータス(日本)
ARAMI(日本)

<メガトン級/5分2R>
赤沢幸典(日本)
アンディコング(日本)

<バンタム級/5分2R>
雅駿介(日本)
海飛(日本)

<フライ級/5分2R>
原虎徹(日本)
風我(日本)

<バンタム級/5分2R>
山本有人(日本)
濱口奏琉(日本)

<ライト級/5分2R>
泉武志(日本)
野村駿太(日本)

<フェザー級/5分2R>
劉獅(日本)
鷹辰(日本)

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ABEMA DEEP MMA MMAPLANET o PANCRASE Pancrase327 Road to UFC UFC アリアンドロ・カエタノ パンクラス 中村倫也 修斗 岡田遼 平良達郎 秋葉太樹 箕輪ひろば 鈴木崇矢 鶴屋怜

【Pancrase327】世界に立ち向かうJ-MMAファイター(07)鶴屋怜「出稽古は覚悟を決めないとできない」

【写真】取材時点では超グリーンアッシュ。立川のケージでは何色になっているのだろうか (C)MMAPLANET

29日(金・祝)、東京都の立川ステージガーデンにて開催されるPancrase327で、鶴屋怜が秋葉太樹と対戦する。

昨年2月にDEEPでプロデビュー、3連勝で戦場をパンクラスに移すことを決めた。その直後に平良達郎のUFC行きを成立させたイリディアム・スポーツ・エージェンシーとの契約が決まった怜は、今後に対してどのようビジョンを父・浩とともに持っているのか。

2022年、春~世界に立ち向かうJ-MMAファイター特集~。第7弾はUFCしか、その視線の先にない19歳、鶴屋怜に訊いた。


──パンクラスで初ファイト、そしてイリディアムとの契約も発表された鶴屋怜選手です。イリディアムとの契約が成った時は、どのような気持ちでしたか。

「ここから世界と戦っていくんだなという気持ちになって、ワクワクと不安が半々のようになっていました」

──不安というのは?

「いずれそういう風になりたいとは考えていたのですが、現時点では早いとも感じているので。でも、契約してもらったのでそんなこと言っていなくて、どんどん強くなって戦っていこうという風にはなっています」

──イリディアムと契約したことで、キャリアップの変更点はありますか。

「特に今のところはないです。取りあえず次の試合がパンクラスであるので、そこで勝つことに集中しています。その後は巡ってきたチャンスにはトライしようと思っています」

──まだ公にできてないですが、6月にはシンガポールでRoad to UFCが開催されます(※取材は4月5日に行われ、22日にRoad to UFCが正式発表された)。その辺りを考えることは?

「最初はイリディアムの方から米国のコンテンダーズ、次にシンガポールのRoad to UFCの方でプッシュするという話はありましたが、そこも早過ぎるので断ろうという考えでした。ただオファーがあるかどうかはUFC次第ですし、さっきもいったようにチャンスがあるならトライしようという風に思うようになりました。

技術的に成熟する時と、選手の勢いは時期が同じじゃない。父と話していて、勢いがある時に話があればチャレンジすべきだと考えるようになりました。父も僕はこれから強くなり、巧くなっていくだろうけど、勢いというのは重要だろうと。ただ正式な話ではないので、今はパンクラスで勝って、パンクラスでチャンピオンになるということを考えています」

──ではイリディアムと契約したことで、秋葉戦への意気込みに変化は起きましたか。

「いえ、そこと関係なく力の差をつけて勝つつもりでいることは変わりないです」

──なるほど。では3月の最初にゴング格闘技用に話を伺った時に、まずはジムのなかで強い先輩を越えないといけないという発言がありました。しかし、その対象であった岡田遼選手が修斗世界バンタム級王座を失いました。あの試合を見て、想うところは?

「安藤選手には勢いがあって強い選手なので、一発入ればそういうことはある。それがMMAだと思います。ただ、自分の中では岡田さんが負けて悔しいという気持ちしかないです。ジムの先輩が負けた……それは自分が負けるのと同じように悔しいです。

岡田さんの試合が終わった後、父に『あのベルト、俺が取り戻した方が良いのかな』って言いました。僕にはUFCの世界チャンピオンになるという夢がありますけど、そこを成し遂げてキャリアの最後に日本に戻ってきて、修斗世界バンタム級のベルトを獲る。そういう目標が一つ加わりました」

──なるほど。いや、浪漫です。それと前回に話を伺った時に『世界、世界っていうけど俺ほどの本気度はない』とUFCと口にする選手に対し、なかなかの口調で話していました。それが締め切り前にEXFIGHTに出稽古に行き、仲良く写真に収まっているのを見てずっこけました。

「アハハハハ。中村倫也選手と練習させてもらって普通に強くて……。倫也選手は年齢なこともあり、次の対戦相手(※4月24日のPOUNDSTORMで勝利したアリアンドロ・カエタノ)が強いというのもあって、本気でUFCを狙っている。そこに賭けているというのは伝わってきました」

──年下の鈴木崇矢選手は、いかがでしたか。

「17歳ですよね。17歳ということを考えると良い動きです。ただ、強くなれるかどうかは彼次第です」

──ライバル意識を持つことはない?

「倫也選手はバンタム級で階級が違うので、ライバル意識を持つことはないです。練習をしてくれる仲間のような感じで。ただフライ級の選手だと、そういう意識を持つこともあるかもしれないです。倫也選手は身体能力が高くて、これまでやったことがない練習ができて。本当に良い練習ができています」

──UFCに行くと口にしている選手たちとの練習は、同志ができたような気持ちになるのでしょうか。

「別にそうはならないです。普通に話はしますけど、友達を創りに行っているわけではないですし、良い練習をしたくて行かせてもらっていて。だから自分もEXFIGHTの選手にとって良い練習相手になれればと思っています」

──アハハハ。もう忖度しないのが心地良いです。

「これまで自分のジムだけで練習していたのですが、今は出稽古を増やすようにしました。そのなかでEXFIGHTで練習させてもらっていて、倫也選手やパトリック選手、鈴木崇矢選手が受け入れてくれたことは感謝しています」

──出稽古先を増やしたというのは?

「やっぱり初めて練習する時とか、緊張感が違います。あの感覚は選手の強度や巧さとか、いうと強さに関係なくても良い練習になるというか……」

──どう来られても文句は言えない。対応するのが出稽古ですね。

「やっぱり舐められるかっていうことで、本気で当たって来てくれます。出稽古は覚悟を決めないとできないと思っています」

──鶴屋怜に負けてたまるかと掛かって来る選手もいるでしょうし。

「そう思っている人もいるかもしれないです(苦笑)」

──ではEXFIGHT以外では、どこで出稽古を?

「K-PLACEですね。軽量級の選手が多いので。それとSTFでも箕輪ひろば選手とスパーリングがしたくて行かせてもらいました」

<この項、続く>

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MMA MMAPLANET o Poundstorm01 キック 海飛 鈴木崇矢

【POUNDSTORM01】開始早々からの打ち合いを制したのは海飛、ボディ攻めで鈴木崇矢にKO勝ち

【写真】鈴木の右フックもヒットしていたが、海飛のボディを効かせてからの仕留め方が光った(C)MMAPLANET

<フェザー級/5分3R>
海飛(日本)
Def.2R3分58秒 by TKO
鈴木崇矢(日本)

共にサウスポー。鈴木が右の前蹴りから、サークリングしつつ左ローを伸ばす。ガードを高く構える海飛が、至近距離の打ち合いの中でパンチを当てる。鈴木は前蹴りで距離を取るも、海飛の右ジャブをもらう。さらに海飛が右ミドルを当てた。鈴木は左ローを当てる。さらに鈴木が飛び込みながら右フックを打ち込むが、海飛のヒザが鈴木の下腹部に当たり、試合が一時中断される。

再開後、鈴木の左ストレートがクリーンヒット。海飛もローから右フックに繋げる。鈴木の左をもらいながら海飛が組みつきケージに押し込んだ。ケージ際から離れた鈴木が足を使う。海飛は右のインロー、右の関節蹴りを見せる。鈴木は飛び込んで右のフックを当て、すぐに距離を取る。鈴木の左をかわした海飛がパンチを打ち返す。距離を詰めて首相撲を狙う海飛。鈴木は離れて右フックを当てる。

海飛のサイドキックが鈴木の下腹部を捉え、またも試合は一時中断。再開後、海飛が前に出る。パンチをまとめてから組みついた海飛、左腕を差し上げて押し込むも離れた。距離を取る鈴木の左右のパンチが海飛の顔面を捉えた。海飛は組みついてケージ際に持ち込んだ。

2R、海飛が距離を詰める。鈴木は左右ストレートを当てて組みつき、相手をケージに押し込む。海飛は離れて、打撃で相手にケージを背負わせるも、組みつかれケージに押し込まれた。離れてから組みついた鈴木、ボディロックでバックに回すも倒すことはできず。離れると海飛が鈴木の顔面にパンチをまとめる。鈴木のダブルレッグに右ヒザを合わせた海飛、スプロールしてパンチを連打すると鈴木の動きが止まった。ここで海飛のヒザ蹴りが鈴木のボディに突き刺さると、ローブローとして試合が中断された。ここで海飛の眉間と右耳から出血が見られる。

再開後、鈴木を押し込んだ海飛がパンチの連打を浴びせてから組みつく。しかしセコンドの指示通り離れた海飛は、右ローから再度組みつく。ケージ際で右フックを返した鈴木。これだ海飛の顔面にヒットし、海飛が距離を取る。しかしすぐに立て直した海飛は、ワンツーで攻め込む。鈴木も海飛が入ってくるところに右フックを合わせた。

海飛は右ジャブの連打から左ストレート、さらに右フックから右ボディで相手の動きを止めた。パウンドを浴びせながら、起き上がった鈴木のボディに右ヒザを突き刺し、鈴木がダウンしたところでレフェリーが試合を止めた。


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【POUNDSTORM01】中村倫也と戦う。アリアンドロ・カエタノ「彼のUFC行きの計画は実行できない」

【写真】渋さ100パーセント、カエタノにも夢があり日本にやってきた(C)MMAPLANET

明日24日(日)に墨田区の両国国技館で開催されるPOUNDSTORM01のメインで中村倫也と対戦するアリアンドロ・カエタノ。

キャリア23勝6敗1分のカエタノは、中村のステッピングボードという役割を背負って来日を果たした。そうでないと、憧れの国で試合をする機会に恵まれなかったからだ。修斗ブラジル王者になっても、北米のビッグプロモーションに進出することができなかった34歳──彼もまたUFCで戦うという夢を捨てきっていない。

夢の潰し合い、その前にカエタノの声を可視化しておきたい。


──最初にムサというニックネームには、どのような意味があるのか教えていただけますか。ブラジル人の友人に尋ねても、分からないということでした。

「ムサはニックネームじゃなくて、セカンドネームなんだ。父親の名前で、ただムサという名前がなぜ父がつけられたかは分からない。ブラジルっぽいだろう?(笑)」

──アハハハ。2週間後に日本で中村倫也選手と戦います(※取材は4月7日に行われた)。今の気持ちを教えてください。

「日本で試合をできることが、もの凄く嬉しい。海外で戦うことが僕の夢だったからね。日本で戦うことができるなんて、こんな良い機会はない。しかも、大きなイベントだって聞いているから。

ヴァンダレイ・シウバが日本で試合をするのをずっと見ていた。彼と同じような経験ができる。それが本当に嬉しいんだ」

──アリアンドロのことは日本では戦績ぐらいしか伝わっていません。最初に格闘技を始めたのはいつですか。

「何かコンバットスポーツをしたいとずっと思っていたけど、僕が生まれ育った街では柔術アカデミーやMMAジムがなかったんだ。だから2001年に空手を始め、次の年から試合に出るようになった」

──どのような流派の空手だったのですか。

「松濤館空手だよ。今も空手のトレーニングは続けているよ。ムエタイとボクシングもやっているけど、空手は距離の取り方、そのコントロールという部分で僕のMMAで役立っているからね。もちろんMMAを戦うために柔術も修得し、今は黒帯になっている。だからファイトが寝技になっても、全く問題ないよ」

──この試合のためにリオデジャネイロでトレーニングキャンプをしたということですが、普段はどこで練習をしているのでしょうか。

「普段はパラー州の自分のアカデミーで練習していて、試合が決まるとリオにやってきてパラナ・ヴァ―リトゥ―ドで準備をしているよ」

──アリアンドロは既に修斗ブラジルのベルトを持っています。対して中村倫也選手は2勝0敗、MMA経験は2試合しかありません。

「ナカムラのMMAのキャリアが少ないことは、特に何も思うことはないよ。だって東京の大きな大会のメインで戦う選手なんだろう? レスリングで実績も残しているし、良いファイターだ。寝技も強い。

確かに僕には30戦の経験がある。だからといって、何かが変わるわけじゃない。ケージの中に入れば、勝つために戦うだけだよ。そこに戦績の差は関係ないよ」

──では中村選手と戦ううえでアドバンテージはどこにあると考えていますか。

「経験の差かな」

──いや、さっきと言っていることが……(苦笑)。

「ハハハハ。僕のアドバンテージは経験が多いこと。でも、ケージに入れば勝負は50/50だよ。とにかく日本のファンが、また僕の試合を見たいと思うような良い試合がしたい。UFCで戦うことば僕の最大の夢だ。それは全ての選手が思っていることだろう。その前に日本で2、3試合に戦いたいんだ」

──中村選手もUFCで戦うことを目標にしています。アリアンドロに勝って、コンテンダーシリーズに進み──最短距離でUFCにステップアップする。それが彼の計画です。

「気の毒に。僕を対戦相手にしたことで、彼のUFC行きの計画は実行できないよ(笑)。僕はこの試合のために最高の準備をしてきた。だからナカムラにも最高のコンディションでケージに上がってきて欲しい。最高の状態の彼をKO、もしくは一本勝ちするためにも」

■視聴方法(予定)
4月24日(日)
午後2時30分~ ABEMA PPV

■Poundstorm01計量結果

<バンタム級/5分3R>
アリアンドロ・カエタノ:61.5キロ
中村倫也:61.6キロ

<ライト級/5分3R>
大尊伸光:70.7キロ
宇佐美正パトリック:70.8キロ

<フェザー級/5分3R>
山本健斗デリカット:66.0キロ
河名マスト:65.9キロ

<バンタム級/5分3R>
風間敏臣:61.5キロ
齋藤奨司:61.4キロ

<ウェルター級/5分3R>
グンター・カルンダ:77.2キロ
エフェヴィガ雄志:77.4キロ

<ライト級/5分3R>
マックス・ザ・ボディ:70.7キロ
オーディン:70.4キロ

<ミドル級/5分3R>
岩﨑大河:84.2キロ
三上ヘンリー大智:83.8キロ

<フェザー級/5分3R>
狩野優:65.9キロ
中村京一郎:65.9キロ

<フェザー級/5分3R>
スソン:66.2キロ
宇佐美秀メイソン:66.2キロ

<フェザー級/5分3R>
海飛:61.6キロ
鈴木崇矢:61.4キロ

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【POUNDSTORM01】計量終了 アドレナリンMAX? シュール過ぎた大尊✖パトリックのフェイスオフ

【写真】こんなシュールなフェイスオフはない(C)BELLATOR

23日(土)、東京都渋谷区のEXFGITHで明日24日(日)に墨田区の両国国技館で開催されるPOUNDSTORM01の計量が行われた。

正午に本計量、午後1時からセレモニアル計量&フェイスオフが行われ、リカバリー途中のファイター達は第1関門突破のアドレナリン放出が止まることがないのか、一触即発(※特に17日に行われた記者会見で激しい言葉を交換した選手たちは)というムードが続いた。


まず無謀度☆☆の海飛✖鈴木崇矢戦。

鈴木がすぐに近づき海飛も額をぶつける。これで鈴木が両手で海飛の胸を押しのけ非常に厳しい眼つきに。髙谷裕之が苦笑いして、両者を別けて正面からの撮影に向かわせた。

続いて無謀度☆のスソン✖宇佐美秀メイソン戦。

最初から髙谷が割って入りすぐに正面を向かせたが、再び互いに視線を合わせる。と、カナダで暮らしていたメイソンはFワードとビッ〇を連呼。対してスソンも中指を突き立てるるという──気分は既に北米基準のセレモニアル・フェイスオフになった。

第3試合、記者会見の時から険悪な空気がマックスだった無謀度☆☆☆☆☆の狩野優✖中村京一郎戦。

すぐに中村が拳を伸ばして狩野のアゴに触れさせる。狩野の手の払い方に完全に力が入っており、中村が両手で胸板を押す。狩野も右手で胸を突き返し、さらに中村が押し返すという展開に。血気盛ん──かつノリ的な中村に対し、狩野は我慢ならないというマジモードの怒り心頭具合が表情から見て取れた。

第4試合──無謀度は同じく☆☆☆☆☆、男前度も☆☆☆☆☆の岩﨑大河✖三上ヘンリー大智戦。

狩野✖中村のフェイスオフを笑みをたたえて眺めていた三上、岩﨑と揃って無表情でフェイスオフ。互いに他競技で実績を残し、既に格闘技界の社会通念を肌で感じる経験を経てこの場に立っているだけあって、大人のフェイオフを見せていた。

マックス・ザ・ボディ✖オーディンの無謀度☆☆☆☆☆のFighters Battle Audition最終選考の締めの一番。

両者揃って視線をそれさずも、それ以上のアクションはなくフェイスオフから正面を向き撮影となった。

第2部はエフェヴィガ雄志、齋藤奨司、河名マストがグンター・カルンダ、風間敏臣、山本健斗デリカットというキャリアで上回る選手に対するチャレンジマッチ。

エフェとグンターというのも相当にエグいマッチアップだ。エフェはキャリア2戦目、自分のペースで戦えている時と、そうでないときの動きの差は大きい。それも当然のことだが、フィジカルで圧しきれないと予想されるだけに、厳しい戦いになることが予想される。

本来はよりキャリアのある選手との試合が臨みであっただろう風間は、この日も会見と同様に愛想がなく我が道を行く空気を身にまとっていた。

フェイスオフ後に齋藤が差し出した手を握る返さえないばかりか、その行為にすら何も注意を払っていない様子であった。

他方、河名の凄まじさはこの試合がチャレンジマッチに感じられないことだ。

健斗デリカットを相手に、打撃という部分は相当にチャレンジングな一戦ではあるが、デリカットとしても組まれて嫌な試合になる。つまりキャリアの差云々でなく、技術をベースとした勝負論がこの試合に存在している。

セレモニアル計量とフェイスオフの間にも、選手の感情や信条が伝わって来ていたが、ある意味──頭抜けていたのがコメインの大尊伸光✖宇佐美正パトリックだろう。

アキラ100%の笑いを取りいれた大尊だが、慎重にスタンバっている姿が河名✖デリカット戦から計量会場では確認されており、ウィットネスの髙谷が笑いを我慢できない状況に陥ってしまう。

フェイスオフでは蝶ネクタイと銀の皿で股間を隠した大尊に詰め寄るパトリック。何かあってはならぬと、髙谷だけでなく和田良覚レフェリーが懸命にパトリックを制する。

マイクで「俺にメンチ切っているんで、ボコボコにしてやろうと思います」と凄む大尊のシュールさにも、パトリックは「自分は仕事するだけですね。以上です」と一言。

公開計量終了後にパトリックは「マジでムカついていました。明日は絶対に倒します」と完全にスイッチが入っていた。

そして、修斗ブラジル王者アリアンドロ・カエタノを迎え撃つ中村倫也のメインイベント。この両者も含め全出場選手が本計量、1度目のチェックで体重を落としていたそうだ。

「日本にはミッションをやり切るために来た。明日、完遂する」とカエタノが話し、中村は「たくさんの支えがあってここまで来れました。世界イチ我慢強く、感謝の心を持っている民族の日本人としての誇りを持って明日は戦います」とコメントした。

その中村、セレモニアル計量時には殆どリカバリーがされていないように見えたが、既に2キロは戻っていたようで明日はどれだけ体が膨らんでいるのか。そこも世界標準に達しているかをケージの中で確認したい。

■視聴方法(予定)
4月24日(日)
午後2時30分~ ABEMA PPV

■Poundstorm01計量結果

<バンタム級/5分3R>
アリアンドロ・カエタノ:61.5キロ
中村倫也:61.6キロ

<ライト級/5分3R>
大尊伸光:70.7キロ
宇佐美正パトリック:70.8キロ

<フェザー級/5分3R>
山本健斗デリカット:66.0キロ
河名マスト:65.9キロ

<バンタム級/5分3R>
風間敏臣:61.5キロ
齋藤奨司:61.4キロ

<ウェルター級/5分3R>
グンター・カルンダ:77.2キロ
エフェヴィガ雄志:77.4キロ

<ライト級/5分3R>
マックス・ザ・ボディ:70.7キロ
オーディン:70.4キロ

<ミドル級/5分3R>
岩﨑大河:84.2キロ
三上ヘンリー大智:83.8キロ

<フェザー級/5分3R>
狩野優:65.9キロ
中村京一郎:65.9キロ

<フェザー級/5分3R>
スソン:66.2キロ
宇佐美秀メイソン:66.2キロ

<フェザー級/5分3R>
海飛:61.6キロ
鈴木崇矢:61.4キロ

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【POUNDSTORM01】全対戦カード決定。一触即発、狩野優×中村京一郎。中村倫也「ただ自分の試合に集中」

【写真】カエタノ以外の出場選手19名と髙谷裕之、岡見勇信が壇上に勢揃い。これから何が始まるか── (C)MMAPLANET

17日(日)、東京港区のベルサール六本木で1週間後、24日(日)、墨田区の両国国技館で開催されるPOUNDSTORM01の記者会見が行われた。

中村倫也×アリアンドロ・カエタノ、大尊伸光選手✖宇佐美正パトリック、グンター・カルンダ×エフェヴィガ雄志、風間敏臣✖齋藤奨司、山本健斗デリカット選手✖河名マスト戦の5試合と、FIGHTER BATTLE AUDITION最終選考の外敵としてマックス・ザボディ、岩﨑大河、狩野優、スソン、海飛と出場が発表されていた今大会。

昨夜の格闘DREAMERS 2ndシーズンの放送最終回をもって、最終選考マッチ=POUNDSTORM出場選手が決まり、上記の5人の外敵と対戦するのは──上の出場選手紹介順に対戦相手を列記すると──オーディン(※高木オーディン祥多)、三上ヘンリー大智、中村京一郎、宇佐美秀メイソン、鈴木崇矢の5名に。

スポーツ、競技性を重視するLDH Martial Artsの格闘技プロジェクトだが、そこは髙谷裕之総監督のいざという時の喧嘩の強さを重視する姿勢が伝播したか、フェイスオフで一触即発の場面も見られた。

第3試合のフェザー級で対戦する狩野と中村が、頭をぶつける勢いでにらみ合い、髙谷に離されても中村がまた距離を詰めていく。

この両者、それぞれマイクで抱負を語る段階でも狩野が「イライラしていうコトないッスね。両国でできることが一つのステイタスなんで。まぁ自分の試合を視てください」と言えば、中村は「僕はプロデビュー戦なんですけど、こんな強い(パンクラス)ランカーの狩野選手と試合を組んでくれてありがとうございます。イライラして言葉ないって言っているんですけど、普通にビビっちゃって何も言うことないと思うので。そうでしょ狩野君」と挑発する。

憮然とした表情で聞き流した狩野に対し、中村は「確かに狩野君、強くて良い選手なんですけど、試合内容は全然面白くないので1試合ぐらい、僕とバチバチやりあって。狩野君の名前上げてあげようかと」とさらに言葉を重ねた。

それそれが意気込みを語った後、質疑応答へ。MMAPLANETが着眼したのは外敵側──世界を目指す同世代で、キャリアを築いてきた狩野と岩﨑だ。デビュー戦の選手を相手にリスクの高いファイトを受けた両者、負ければこれまでの積み上げてきた実績が水泡と化す。そんな2人に「勝てば、プロモーター髙谷裕之にどのような見返りを求めたいか」と問うと、以下のような返答があった。

狩野優
「POUNDSTROMが継続されるんだったら、何回も何回も呼んでもらいたいッスね」

岩﨑大河
「押忍。自分は──この階級は本当に相手がいないので、世界で戦えるように準備していただければなと思います」

この言葉を受け、司会者が髙谷総監督に一言を求めると以下のような返答が聞かれた。

髙谷裕之
「もちろん対戦を受けてくれた皆、あまりメリットのない試合かもしれないです。それを漢気で受けてくれたというのは凄く感じているので。これからもPOUNDSTROMに参戦してもらって、恩を返していきたいと思います」

またデビューから1年も経ず、メインとコ・メインを任された中村とパトリックは、「去年の自分たちと同じ立場で戦う後輩たちに対し──彼らの試合後のファイトとなるが、どのような戦いを見せたいか」という問いへの返答は以下の通りだった。

宇佐美正パトリック
「自分は見本になれるような圧倒的な試合ができたらなと思います。ハイ、以上です」

中村倫也
「特に前の5人については考えていなくて。もう自分がただ試合をすることに集中しているんで。終わった後、リラックスしながら背中を見てもらえればなと思います」

世界に向けた人材育成と世界に負けない格闘技熱の再興を目標に掲げるLDHのプロジェクト、そのなかでDREAMERSでもEXFIGHTでもない──注目株のサバイバルマッチ──という位置づけで齋藤と対戦する風間について──。

「圧倒してフィニッシュします。終わりで~す」という言葉を発した時の彼の雰囲気が、この場に染まらないという殺気に満ちていたことを最後に付け加えたい。

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【POUNDSTORM01】風間敏臣✖齋藤奨司&外敵はマックス・ザ・ボディ、岩﨑大河、狩野優、スソン&海飛

【写真】風間としては、負けていられないファイトに。一方、齋藤は自己証明の戦いだ(C)MMAPLANET & MATSUNAO KOKUBO

2日(土)、4月24日(日)に東京都墨田区の両国国技館で開催されるPOUNDSTORM01の第1部でFIGHTER BATTLE AUDITIONの最終選考を兼ねた5試合で夢を潰しに掛かる外敵5選手と、第2部のJ-MMAの新鋭マッチ1試合が発表された。

決定カードは風間敏臣✖齋藤奨司のバンタム級マッチだ。風間は2020年に柔術からMMAに転じ、その柔術力に加えてレスリング&スクランブルでも着実という表現以上に、成長の跡を見せる9勝1敗の注目株だ。

現在、パンクラス・バンタム級戦線でランク1位と文字通りのホープが、修斗2勝1敗の格闘DREAMERS出身の齋藤を迎え撃つ形のファイトといっても良いだろう。


昨年のネオブラ優勝、今年の1月にはDEEP興行=石渡伸太郎引退興行「漢塾~継承~」で実施されたバンタム級Tを2試合連続初回一本勝ちで制した風間にとって、齋藤戦はキャリアップの契機とはならない、勝つしかないファイトといえる。LDHが手掛ける舞台で、今後に向けて名前を売るしか旨味の無い試合といっても過言でない。

対して学生ボクシングからキックを経てMMAに転じた齋藤には大きなチャンスであると同時に、同期DREAMERSといえる中村倫也や宇佐美正パトリックと同じ日に両国の舞台に立つことになる。

EXFIGHTでなくFight Farmを選んだ──POUNDSTORM発起人の髙谷裕之の選手育成裏LDH martial arts版といえる──齋藤。自身が苦手とする部分で、若い選手のなかで最も力のある風間との戦いは、DREAMERS同期と違う選択をした自身の自己証明の一戦でもある。

加えて外敵として、両国国技館のケージに立つことが発表されたのは以下の5選手だ。

ライト級:マックス・ザ・ボディ
ミドル級:岩﨑大河
フェザー級:狩野優
フェザー級:スソン
バンタム級:海飛

現在ABEMAで放送中の格闘DREAMERS 2ndシーズンは先週の中継時点で生き残っているのは鈴木崇矢、須藤晃大、藤波勇飛、宇佐美秀メイソン、中村京一郎、高木オーディン祥多、三上ヘンリー大智、松井涼の8選手だ。

今夜の放送分の冒頭先行公開で、須藤がYU-YA、中村が石田拓穂と戦う2試合を含め、生き残っている選手達がPOUNDSTORM =最終選考試合出場を兼ねた三次審査試合に挑むことが明らかとなっている(※1月31日に収録済み)。

8人残っているDREAMERSに対し、本日発表された外敵は5選手。つまり三次審査で3人が脱落となるわけだ。果たして、彼らの夢を摘み取りに来る面々、夢破れる者は誰になるのか。加えて今夜放送分の先行公開第2弾で鈴木が涙し「皆と同じ舞台に立ちたかった」と語るシーンが公開されている。

LDHのMMAプロジェクトは、POUNDSTORMに向け──いよいよ拍車が掛かってきた。

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Column EXFIGHT04 MMA MMAPLANET o   エフェヴィガ雄志 中井光義 岡澤弘太 岩﨑大河 平山学 水戸邉荘大 河名マスト 狩野優 藤波勇飛 藤谷敦史 鈴木崇矢 阿部光太

【EXFIGHT04】試合結果 世界を目指すタイマン=EXFIGHT Worldで河名、岩﨑、平山が光る

【写真】この力のこもったケージレスリング、いやケージグレコローマンは初回に和田レフェリーが、ブレイクを安易にかけなかったことで生まれた(C)MMAPLANET

27日(日)、東京都渋谷区のEXFIGHTでEXFIGHT04が開催され、LDH martial artsが手掛けるMMA大会で初めてプロマッチが4試合組まれた。

EXFIGHTのアママッチからプロにステップアップした選手、他団体でデビューした若い力、世界を目指せすファイターに軸を置き、夢の潰し合いとハードルとなるベテラン勢の対立軸──「どっちが強いんだ」が根底にあるマッチメイクは見応えのある試合が続いた。

特にメインの河名マストと狩野優の一戦は、気持ちの入った組み合いが続き──グレコ+打撃を15分続ける河名のタフネスぶりには驚かされた。

アマMMAにも鈴木崇矢、藤波勇飛というEXFIGHT勢が出場しており、現在放送中の格闘DREAMERSで──この試合の持つ意味が明らかにされるのか、注目だ。

EXFIGHT04
<フェザー級/5分3R>
○河名マスト(日本)3R
判定
詳細はコチラ
×狩野優(日本)
<ミドル級/5分3R>
○岩﨑大河(日本)1R1分11秒
KO
詳細はコチラ
×中井光義(日本)
<ライト級/5分3R>
○平山学(日本)3R
判定
詳細はコチラ
×芳賀ビラル海(日本)
<ウェルター級/5分3R>
○エフェヴィガ雄志(日本)1R1分10秒
KO
詳細はコチラ
×岡澤弘太(日本)
<アマ・バンタム級/5分2R>
○鈴木崇矢(日本)2R2分04秒
TKO
詳細はコチラ
×藤谷敦史(日本)
<アマ・ウェルター級/5分2R>
○藤波勇飛(日本)1R3分36秒
KO
詳細はコチラ
×阿部光太(日本)
<アマ・バンタム級/5分2R>
○水戸邉荘大(日本)2R
判定
×須藤晃大(日本)
<アマ・フェザー級/5分2R>
○前田荘吉(日本)2R
判定
×高木徳三(日本)
<アマ・フェザー級/5分2R>
○田村峻大(日本)1R4分05秒
TKO
×菊西拓馬(日本)
<アマ・バンタム級/3分2R>
○梶田左京(日本)2R
判定
×梅原規祥(日本)
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EXFIGHT04 J-CAGE Report ブログ 藤谷敦史 鈴木崇矢

【EXFIGHT04】距離を取る藤谷敦史にワンサイド、鈴木崇矢が三日月蹴りからのパウンド連打でTKO勝ち

【写真】試合直後は涙も見せた鈴木、しかし勝ち名乗りの時はこの笑顔だ (C)MMAPLANET

<アマ・バンタム級/5分2R>※シンガード無
鈴木崇矢(日本)
Def.2R2分04秒 by TKO
藤谷敦史(日本)

サウスポーの鈴木に対し、藤田には前後のステップで距離を保つ。前に出る鈴木はローからバックスピンキックへ。藤谷がテイクダウンを狙う素振りを見せたが、鈴木はカットしてパンチを藤谷の顔面に当てる。さらに左ローで攻め立てる鈴木。藤谷が前に出ると右フックを合わせる。足を使う藤谷を左ローで追う鈴木は、相手にケージを背負わせて左ハイを繰り出した。藤谷は右のインロー、さらに組み付こうと試みるが鈴木に捌かれてしまう。鈴木は相手を挑発しながら左ローを連発していく。

鈴木の左ローをキャッチしようとした藤谷だが、掴むことはできず。鈴木が左ストレートで藤谷にケージを背負わせて、左ローを当てる。藤谷はサークリングから鈴木の右足へのシングルレッグへ。バックに回りながら鈴木をグラウンドに引きづりこんだ。RNCを狙うも極められなかった藤谷が、トップを狙ったところで鈴木が反転し上を取る。離れてパウンドを落とす鈴木は、再びグラウンドへ。パンチを連打する鈴木だったが、ここで上半身を起こした藤谷の顔面に左のヒザ蹴りを入れてしまう。

構わずパンチを連打する鈴木をレフェリーが止めて、試合は一時中断。グラウンド状態でヒザ蹴りを受けた藤谷にドクターチェックが入り、鈴木にはイエローカード=減点1が与えられる。試合が再開されると、鈴木は左フックから左の飛びヒザを見せたところでラウンドが終了した。

藤谷が右ストレートから左ジャブ。鈴木はもぐり込んで左右のフックを当てたあと、左ハイで藤谷のバランスを崩した。立ち上がった藤谷はバックハンドブローを見せるも、鈴木のパンチが効いて下がるように。相手をケージに追い込んでパンチの連打を浴びせる。そして左の三日月蹴りでダウンを奪ったあと、トップからパウンドを落としていく。バックマウントからパンチを連打する鈴木、藤谷の動きが止まるとレフェリーが試合をストップした。


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