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【FIGHT&MOSH】修斗豊洲PIT大会でリオン武×内藤太尊、猿丸ジュンジ×安芸柊斗、マモル引退エキシが決定

【写真】3度目のMOBSTYLES興行には同ブランドにゆかりのあるファイターたちが集結することになる (C)サステイン

20日(水)YouTube「SHOOTO OFFICIAL」チャンネルにて、12月2日(土)に東京都江東区にある豊洲PITで開催される「MOBSTYLES presents FIGHT&MOSH」の第1弾対戦カードが発表された。

修斗初進出となる豊洲PIT大会は昼の部=女子修斗公式戦COLORS Produce by SHOOTO、夜の部=MOBSTYLES presents FIGHT&MOSHの昼夜興行で行われる。MOBSTYLES(モブスタイル)は修斗をはじめ多くのファイターをサポートするスポーツギアブランドで、約3年9カ月ぶりに修斗とタッグを組んで3度目の大会開催となった。


動画ではMOBSTYLESの田原洋代表、サステインの坂本一弘代表が揃って挨拶。「久しぶりに修斗と一緒に大会をやらせてもらえることを楽しみにしています」(田原)、「MOBSTYLESとゆかりがある選手がたくさん出てくると期待しています」(坂本代表)と語った。

そしてリオン武×内藤太尊、猿丸ジュンジ×安芸柊斗の2カードが発表された。リオンは2019年7月のデュアン・ヴァン・ヘルフォート戦以来の試合で、内藤も2021年5月に宇野薫にKO勝ちして以来の試合となる。このカードはリオンが田原代表からオファーを受けて出場を承諾。自ら内藤との対戦をリクエストし、決定したカードだという。動画ではリオンと内藤が揃って登場し、試合への意気込みを語った。

リオン武
「お久しぶりです。試合が久々なんですけど、練習はずっと続けていて、いつか使う時が来るだろうと思って刀は磨いていました。そしてMOBSTYLESの興行があるから出ないか?と言われて、それでバシッとスイッチが入りました。その時にもう一個スイッチが欲しいと思い、僕の修斗のルーツは佐藤ルミナなんで、その血を受け継ぐ選手とやりたいと思い『内藤選手とやらせてもらえないですか?』とお願いしました。

試合が決まってからいきなり練習での動きが変わり、心が身体を動かすんだと実感しています。僕はルミナさんとやらせてもらって、その時もこういう心境だったんですけど、時を経て、ルミナさんの現役最後を知る弟子と対戦させてもらえることをうれしく思います。佐藤ルミナで始まったストーリーがほぼ完結するのが佐藤ルミナの弟子で、色んな方に感謝して当日を迎えて太尊とぶっ飛ばし合いたいです」

内藤太尊
「大先輩のラブコールを受けないわけにはいかないです。修斗が作り上げてきた歴史を、宇野さんとやらせていただいた時のように、背負うものがたくさんあると思いますが、気負いせずに自分らしい試合をして、殴り合って会場が爆発するような試合をしたいです。(リオンは)バリバリストライキングが強くて、僕とはバチバチの試合ができると思います」

続いて発表されたのが猿丸×安芸の一戦。猿丸は2008年に安芸の父=安芸佳孝に勝利したという過去がある。動画に登場した猿丸が「前回の試合でプロとしての役目が終わって、現役は終わりでいいかなと思ったんですけど、MOBSTYLESにはずっとお世話になっているので出ないとなと思いました。親父と戦って、息子とやるのも面白いですし、僕もだいぶベテランになって、この俺を倒してみろという気持ちです」と語る。

徳島在住の安芸からは「これから先、もうやることないだろうと思っていた選手と、おそらく最初で最後になると思っているので、みなさんが楽しめるような面白い試合になればいいと思います」というメッセージが届いた。

なお今大会には内藤頌貴の出場が決定。また修斗で2階級制覇、パンクラス、KOTCでもベルトを巻いたマモルの引退エキシビションマッチも行われる。

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ABEMA MMA MMAPLANET o ONE Shooto Shooto2023#05 ライカ 修斗 安芸柊斗 新井丈 猿丸ジュンジ 猿田洋祐 関口祐冬

【Shooto2023#05】安芸柊斗の挑戦を受ける新井丈「組んできたらオイシイ。削られるのは相手」

【写真】拳だけでなく、言葉でも語ることができるチャンプ (C)SHOJIRO KAMEIKE

23日(日)、東京都文京区の後楽園ホールで開催されるShooto2023#05で、世界ストロー級王者の新井丈が、安芸柊斗を挑戦者に迎えてベルトの初防衛戦を行う。

昨年9月に猿丸ジュンジを下してベルトを獲得した新井は、1戦を挟んで今年3月にフライ級1位の関口祐冬に判定勝ちした。フライ級進出に成功を収めたあと、再びストロー級に戻って戦うことになった新井丈は、初防衛に向けて絶対的な自信がみなぎっていた。


――試合を1週間後に控えてのインタビューとなります。今年3月にはフライ級で関口祐冬選手に判定勝ちを収めています。修斗フライ級1位を下した、あの試合の感想から教えてください。

「自分が信じたとおりの試合になったかな、という感じですね」

――「信じていた」というのは、「想定していた」とは違う意味でしょうか。

「想定していたのは、『辛い試合になるだろうな』っていうことですね。当日の体重差が5~6キロあることも想定していました。でも、そんな状況も俺ならひっくり返せると信じていましたから。その通りの結果になったと思います」

――これは想定といいますか予想になりますが、体格差もあることで競った内容になるかと考えていました。しかし結果は新井選手が打撃を効かせてフルマークの判定勝ちでした。

「見ている人からすれば、そういう予想にはなると思いますよ。関係者からも『新井丈って打撃だけだろ?』とか、『同じ階級で打撃ができない相手に勝っただけ』っていうふうに見られていたことも実感していました。

逆にフライ級挑戦は、そんな評価を覆すための良いチャンスで。結果的にいつもの速いKO勝ちではなく、体格差のある相手とフルラウンド戦って勝てたことで、関係者の人たちに『新井丈』っていうものを見せることができたかなって思います」

――KOこそできなかったものの、フライ級の関口選手にパンチを効かせていました。それは自信になりましたか。

「パンチを効かせるっていう部分では反省点があります。効かせたっていう嬉しい気持ちは全然なかったですね。やっぱり階級が上の相手はしぶといと思いました。もっともっと自分の攻撃力を上げていかないといけなくて。タイミングとか、技術の部分でも。もう少し技術の幅が広くなれば、倒せるチャンスは増えますよ。フライ級で倒せなかったということについては、自分にとって伸びしろであり、修正しないといけない点が見つかりました」

――組みについてはいかがですか。フライ級1位を相手に尻もちや背中を着かされることはありましたが、ガッチリと抑え込まれたわけではありません。3Rにはリバーサルにも成功しました。

「相手の組みに関しては、まぁまぁって感じじゃないですか(笑)。HEARTSで一緒に練習している猿田洋祐さんのほうが強いので。そういう強さを感じながら、ボコボコにされるためにHEARTSに移籍しました。猿田さんと練習していることが、他の相手と対戦しても安心できる部分ですよ」

――一方で一度、上の階級で戦うと元の階級まで体重を落としづらくはなりませんか。

「そういうことは、なかったですね。むしろフライ級まで体をデカくして、ストロー級に戻ってきたらストロー級で世界基準のフィジカルになっていると思っていたんですけど。実際にやってみたら、フライ級の試合でも当日の体重と変わらなかったです」

――ストロー級まで減量して試合当日に戻る体重と、フライ級での試合当日の体重が変わらなかったわけですか。

「はい。ほぼ変わらなかったですね。常に体を大きくしたいという気持ちはあります。だから試合期間が空くようなことがあれば、体を大きくすることに時間を割いてみたいですね」

――なるほど。ちなみに次の試合に関するお話の前に、関口戦の前に勝利していた安芸選手が新井選手との対戦について何もアピールしないのは気になっていましたか。

「それは気になりますよ。『コイツ何やってんだ!?』と思いました(笑)。安芸君と澤田君、どっちが勝っても俺に喧嘩を売ってくると思っていたんですよ。だからアピールに何か答える準備もしていて。なのに安芸君が、わざわざ遠い徳島から出てきて試合に勝ったのに『また頑張ります。応援してください』と言うのは、俺も『えーっ!?』と思いました。『じゃあ自分が言うしかないかぁ』って。アハハハ」

――あの場面でアピールしないのが安芸選手らしさですし、反対に安芸選手の代わりに言ってあげるのが……「新井選手は優しい人だなぁ」と思いました。

「ありがとうございます(笑)。ただ、それも自分のためですよ。次の方向性を示してあげたほうが、お客さんも乗りやすいじゃないですか。正直、安芸君に対する感情って何もないので。次の試合に向けたプロモーションをしたっていうだけですね」

――何も感情がない……。

「もちろん自分の試合前でも、どっちが勝つのかは気になっていましたよ。それもセコンドの人たちがしっかりと見ていてくれたので、自分は『どうなっていますか?』と聞くぐらいで試合に集中できました。俺は澤田君が勝つと思っていて」

――そうだったのですか。では安芸選手が澤田選手に勝ったことについて、あるいは安芸選手が何か驚くようなものを見せた印象はありますか。

「それはないですね。安芸君が何か新しいことをやったとは思わないので。まず澤田君が試合をつくることができていなかった点がガッカリでした。澤田君といえば、日本のストロー級を代表する選手の一人で。ONEでの経験もあるし、俺とは違うタイプのファイターじゃないですか。レスリングがベースで、俺とは違うファイターを倒すことが新井丈の名前を挙げることに繋がると考えていたんです」

――というと?

「澤田君と戦ったほうがキツイ試合になる。そういうキツイ試合をクリアしたほうが、俺の名前が挙がると思うんです。安芸君は同じストライカーだし、安芸君に打撃で勝っても……俺の評価は上がらないかなって考えますよね」

――つまり、安芸選手が相手だとキツイ試合にはならないと考えているのですね。

「はい」

――ここ最近の中で、最も自信のある語気と表情ですね。その自信の理由を教えてください。

「さっき言ったファイトスタイルですよね。今回は相手に何もさせず、圧倒して新井丈のベストパフォーマンスを更新する。そこにモチベーションを置いています」

――ストライカーであっても新井選手と安芸選手ではタイプも違うと思います。どんどん距離を詰める新井選手に対し、安芸選手は一定の距離を保ちながら相手が入ってきた時にパンチや蹴りを当てるという印象が強いです。ご自身と違うタイプの打撃は苦になりませんか。

「ならないです。打撃に関しては、自分より強いヤツと戦っていても楽しいので。俺が得意としている部分なら、いくらでも付き合います」

――逆に安芸選手が打撃より組みを選択することは想定していますか。

「想定はしています。でも組んできたら、俺にとってはオイシイというか。そうなると削られるのは相手だと思いますよ。ストライカーが……今まで試合で組みに行っていない選手が、たとえ練習で組みを出せていたとしても、試合は全然違うので。今まで試合で出せていないものを出そうとしても、絶対に上手くいかないです。

逆に俺は相手の組みを切ることをやってきたタイプだから、いつもと同じ試合になるっていうことですよね。それは俺にとって楽な展開で、いつもと違う試合をしている相手のほうが気持ちの面で削られてくると思います」

――では新井選手から見て、安芸選手と対戦した時にリスクと感じる部分はあるのでしょうか。

「試合前だから明言はできないけど、新井丈のスタイルに対して相手が狙ってくることなんて自分が一番分かっていますから。練習でも、俺のスタイルを知っている相手が常に狙ってくるポイントがある。俺が得意なところで勝負させないようにしてくる。

自分の穴については常に練習仲間と意見交換して、どんどん言ってもらっています。相手が試合で狙ってくるのも、同じところだと思いますね。逆に、そういう穴以外の部分に対して自信を持っているなら『甘いよ』って言いたいです」

<この項、続く


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ABEMA MMA MMAPLANET o ONE Shooto Shooto2023#05 修斗 大沢ケンジ 安芸柊斗 新井丈 猿丸ジュンジ 関口祐冬 黒澤亮平

【Shooto2023#05】新井丈に挑戦、安芸柊斗 in 徳島─01─「自分は後楽園に総合をしにいくだけです」

【写真】お昼はうどん屋さんで働き、午後7時半からキッズの指導。そして自らの練習というルーティンの安芸(C)MMAPLANET

23日(日)に東京都文京区の後楽園ホールで開催されるShooto2023#05で新井丈の持つ修斗世界ストロー級王座に安芸柊斗が挑戦する。

四国、徳島のMMA Zジムでプロシューターだった父・佳孝氏の小学生の頃から指導を受け、修斗と共に成長した安芸は高校生でプロデビューを果たした生粋のシューターだ。その後は連敗を喫し、地元四国や大阪での大会から再びタイトル挑戦に向けウイニングトラックに戻ってきた。

そんな安芸を地元、徳島で取材。地方在住&キッズの指導者として、そしてプロシューターとして今回のタイトル挑戦に抱く想いを尋ねた。


──2週間と2日後、新井丈選手の持つ修斗世界ストロー級王座に挑戦します。今の体調、心境を教えてください。

「体調は完璧だと思います。過去一で体重管理もできていますし、動き自体も今までで一番良い動きができているので。試合でも、それが出せると思います。心境は……楽しみ。早く戦いたいです」

──13戦目で修斗の頂点に挑戦というのは、デビューをする時に想い描いていたキャリアと比較して早いですか。それとも時間が思っていたよりも掛ったのか。

「デビューをした時には、タイトル挑戦とか頭になかったです」

──キッズから修斗をやっていて、プロになろうという段階の一番上を目指していなかった?!

「目指していないというか、夢のまた夢でした。まだまだ届かない存在だったので、考えていなかったです。アマチュアを一気に抜けて、プロも3連勝をして……。でも、そこから連敗もしました。あの時は『もう落ちちゃったな』と考えていたのですが、今から考えると妥当なキャリアップか、むしろ早いぐらいやと思っています」

──ではいつ頃から、ベルトを意識をするようになったのですか。

「1度ランキングから外れて、また入った時ですね。このままいけば、チャンスが回ってくるかもしれないと」

──その時は、誰に挑戦すると思っていましたか。

「当時は猿田(洋祐)選手ですね。猿田選手の一強でしたから。でも、そこからONEに行って次は箕輪(ひろば)選手が獲って──(ONEを主戦場とし、昨年7月に王座返上)で、今なので」

──箕輪選手自身は修斗でも防衛戦をしたいという希望を当初は持っていましたが、実現できないままONEに集中することになりました。王者不在の間は、どのような気持ちだったのでしょうか。

「あの時はチャンピオンになればONEに行く流れができていたので、まぁ暫定王座を創ってほしいとは思っていました」

──その暫定王座は2021年11月に猿丸ジュンジ選手と黒澤亮平選手の間で争われることになりました。あの当時、王座に関してどのような気持ちでいたのでしょうか。

「あの試合は色々と思うところはありました。あぁ、そこ行っちゃんうかと。まぁ猿丸選手は分かったのですが……黒澤選手が行くんやなって。元チャンピオンやから優遇されたんかなって。でも、色々とあるんでしょうね」

──悔しかった?

「悔しいとは思わなかったです。モヤモヤの方が大きかったですね。ジムの規模とか関係するんかなって。でも、仕方ないことなんかなって」

──これは地方在住の選手が、抱える問題かと思います。どうしても首都圏の選手の方が首都圏で戦うチャンスは多い。しかもコロナ禍でしたし。移動のリスク軽減という大義名分もありましたし。それでも他で戦うということではなく、絶対修斗だったわけですよね。

「そうですね、修斗ですね。アマ修からやってきて、プロでも修斗でやってきたので他の団体で戦うことは考えなかったです」

──押忍。では猿丸選手が黒澤選手を破って暫定王者となった時点で、新井丈選手のことを意識していましたか。

「インフィニティの時は全く思わなかったです。ただ新宿FACEで新井選手が大竹(陽)選手と試合をした時に、一緒の大会に出ていて(※2019年10月)。意識はしていなかったですけど、あそこでKO勝ちしてからですよね、連勝街道に乗ったのは。尊敬しているし、上から目線で見るわけじゃないですけど、あの試合から上手いこと勝ちパターンにハマったんかなって思います。

ただ勝つだけでなく、KOか一本を取れると選手は一気に伸びることがあるし。あそこから一気に行きましたね。まさかの連勝を重ねて、今ではチャンピオンっスよね(笑)」

──まさに「まさか」と?

「まさかですね」

──最初は新井選手には申し訳ないですが、負けた方の選手に『何をやっているんだ』という感じでみていました。それが連勝を続けると、説得力が出てきます。と同時に、それでも修斗っぽくはない試合スタイルで。

「分かります。タイトルマッチでも(※2022年9月)、修斗の戦い方をするのは猿丸選手でスカ勝ちすると思っていました」

──さらには今年の3月にはフライ級で関口祐冬選手に圧勝ちをしました。言うと、関口選手を怖がらせた。ここはストロー級ファイターとして脅威ではないですか。

「凄いな──だけですね。新井選手と戦うなら、誰もが寝技で抑えつけたら勝てると思っているはずです。でも、戦った本人にしか分からない圧力があることは、試合を見ているだけで分かります。前に出る強さを感じて、皆が引いてしまう。で、逃げのテイクダウン狙いになり、離れてパンチを被弾。KOされてしまう。そういう試合が続いているので、戦った人間にしか理解できない強さがあるのは分かります。

圧倒的な強さではない。でも戦った者にしか分からない強さが、あの選手にはあります。それが新井選手の魅力やと思っています」

──そのように想えるのも、新井選手が結果を残し続けてきたからですよね。これが3連勝ぐらいの時点だと、抑えて勝てると過信していたかもしれないです。

「確かにそうですよね。だから、今の方が新井選手のことが分かりますよね。それに見ている人も、今の新井選手と戦う方が面白い」

──一番気を付けないといけないところは?

「前に出る圧力と当たれば倒せる破壊力のあるパンチです」

──あの戦い方は信じるモノがあるからできるんではないかと。

「ハイ。ファイトスタイルは以前と全く変わっていないので。変えないで貫けるのは凄いです」

──大沢ケンジさんの声、あれも対戦相手にプレッシャーを与えているような。

「アハハハ。そうっスねぇ。前に出て、反応しないといけなくなった相手を削っていますね。そういうチームとしての戦い方、信頼関係が成り立っているからあのセコンドワークができて、その言葉を信じているから新井選手は前に出ることができる。そこが気持ちの強さッスよね」

──では子供の頃から修斗をやってきた安芸選手の対抗手段は?

「う~ん、自分が楽しめばお客さんも楽しんでくれると思います。打ち合いだけが、心を動かせるとは限らないので。今の新井選手に勝つことが、皆の心を動かすことになる。だからどういう勝ち方であれ、自分は後楽園に総合をしにいくだけです」

<この項、続く>


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NEXUS o パンクラス 修斗 新井丈 猿丸ジュンジ

PANCRASE335:セミファイナル・黒澤亮平 vs. 小林了平

ストロー級。両者パンクラス初参戦。

修斗ストロー級王者黒澤。負傷による長期休養に伴い王座を返上。2年半のブランク明けで再度タイトル獲得を目指したものの、暫定王座決定戦では猿丸ジュンジに1RKO負け。さらに現王者新井丈にもKO負け。4月の沖縄大会で勝利したのを最後に今回からパンクラスに参戦する。30歳。

SONIC SQUAD小林はここまでNEXUSで7戦して5勝2敗。空手がバックボーンのストライカーで、5勝のうち3試合でKO勝ち。直近の試合では今年2月に現パンクラス4位の宮澤と対戦し判定負けしている。2003年生まれの19歳。

打撃戦。左ボディから左右のフックを振る黒澤。黒澤の右がヒットし小林ダウン!さらに右がヒット。小林打ち返して凌いだかに見えたが、さらに黒澤の右がビッグヒット!ゆっくりとダウンする小林。KO!

戦慄のKO勝ちでパンクラスデビューを飾った黒澤。

マイク「パンクラスのベルト取りに来ました。若林(1位)・八田(2位)・北方(3位)、誰でもいいんでお願いします」

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ABEMA MMA MMAPLANET o ONE RIZIN Shooto Shooto2023#02 チャンネル 修斗 大竹陽 新井丈 猿丸ジュンジ 関口祐冬 黒澤亮平

【Shooto2023#02】関口祐冬と対戦。外連味ゼロ、新井丈「MMAを続けて人の心を動かせる人間に」

【写真】言葉でも、拳でも語る──漢・新井丈(C)SHOJIRO KAMEIKE

19日(日)、東京都文京区の後楽園ホールで開催されるSHOOTO2023#02で、修斗世界ストロー級王者の新井丈がフライ級1位の関口祐冬と対戦する。
Text by Shojiro Kameike

新井は2022年に修斗で4戦4勝ち、しかも全ての試合でKO勝ちを収めている。そのなかで9月には猿丸ジュンジを倒してベルトを獲得した。かつて9連敗を喫した男がドン底から這いあがり、次に目指すものの一つがフライ級制覇だ。そんな新井にフライ級での戦いについて訊くと、彼にとっての戦いの浪漫を語ってくれた。


――2022年は4戦して全てKO勝ち、修斗世界ストロー級のベルトも巻いた新井選手です。次の後楽園ホール大会で2022年の年間MVPが発表されるようですが、ご自身がMVPを獲得すると思いますか。

「それは俺なんじゃないですかね。フフフ……(と、右拳を上げて4本の指を立てる)。でも大会中のどこで発表するんですかね? MVPを授賞した後の試合だと、絶対に負けられないじゃないですか(笑)。できれば試合後に発表してほしいな。大会が終わって、年間MVPとTHE1の大会MVPを両方もらいたいです」

――アハハハ。……というお話の中で、いま右拳の大きな手術跡が見えました。

「もう公表されているからいいですけど、黒澤戦(昨年5月、黒澤亮平にKO勝ち)で骨折しちゃって。ただ、次の大会でタイトルマッチができないとなると、『次の大会で別のランカーが挑戦者となり、その次に新井選手が挑戦できることは約束します』とプロモーター側から言われたんですよね」

――防衛期限もあるでしょうし、挑戦者側の要因であれば仕方ないかもしれないですね。

「でも俺は、自分が勝ってきたのに、ここで別の選手が挑戦することになるのは納得いかなくて。だったら無理してでも試合することにしました」

――実際のところ、タイトルマッチまでに拳は完治していたのですか。

「試合当日は100パーセントの状態でしたよ。でも骨折してから練習できない時間が長くて。殴り始めることができたのは、試合の1カ月前でした。それまで打撃のスパーリングはできないし、拳に力を入れられないから本格的な組みの練習もできませんでしたね。そこで無理しちゃうと骨がズレたり、折れやすい骨になっちゃいますから。

俺も最初はナメていたんですね。お医者さんは全治何カ月とか長めに言っているんだろうと(笑)。だから手術後1カ月ぐらいしたら、練習しちゃおうと考えていました。でもちょうどその頃、朝倉海選手が拳の骨折でRIZINの試合を欠場して。前に骨折した時の古傷がぶり返したとか何とか」

――朝倉海選手が昨年7月にRIZIN沖縄大会を欠場した時のお話ですね。確かに、ちょうど新井選手が王座挑戦を控えている時期です。

「そうなんですよ。いろんなインタビューやデータを見ると、治りきっていない状態でムチャをしていたら、何年か経ってから再発するらしくて。そこで自分も、ちゃんと治さなきゃと思ったんです。その分できることは少なかったです。ただ、『できないことはできない』と諦められました。練習はできなくても試合に集中することはできていたし、いろんなことを考えられる時間が増えていたので問題はなかったですね」

――結果、猿丸選手をKOして修斗のベルトを巻きました。何より9連敗から7連勝でベルトを獲得したことは注目を集めています。

「やっぱり諦めずに続けてきたからこそ、そういうストーリーを体現できたと思います。ずっと応援してくれていた人とか――それこそ昔の俺をバカにしていた人たちにも、全部丸ごと見せることができたから。諦めないで続ける、それが人に認めさせる方法だと思うんですよ」

――ベルトを巻いてから生活などの面で何か変化はありましたか。

「うーん、チャンピオンになっても人生は変わらないですよね。俺も別に何か変わることを期待していたわけじゃないですし。それよりも、ベルトを巻いたことで今後はもっともっと厳しい挑戦を続けていかなきゃいけないんだろうな、と改めて考えています」

――格闘技をやっていて、人生は変わるものだと思いますか。

「そう思いますよ。たくさんチャンスはあります。俺はもともと自分の人生を変えたくてMMAをやっているわけじゃないです。人の心を動かしたいから格闘技を始めていて。たくさんの人に試合を観てもらいたい、もっと多くの人に観てもらえるような試合をしたい。そう思いながらも、俺は他の人と比べて何か秀でたものがあったわけじゃないんですよ。

実際、9連敗っていう失敗も経験しました。でもMMAを続けていくことで、人の心を動かせる人間になれると思っています。そんなヒーローに自分がなった時は、俺の人生がスタートした時からは変わっているじゃないですか。その時に自分でも『俺の人生は変わったな』と思えるように、これからもMMAをやっていきたいです」

――そしてベルト獲得から前回の大竹陽戦(昨年11月、大竹陽にKO勝ち)もフライ級契約のノンタイトル戦に至りましたが、ストロー級の試合と比べて減量は変わってきますか。

「自分はストロー級でも減量が楽なほうなので、フライ級となると体重のほうは気にしていないです。おかげで最後の練習まで元気に動くことができますよ。3年前にも緊急オファーで大竹選手と、フライ級で試合をしたことがありました(2019年10月にKO勝ち)。あの試合から連勝が始まって。それで今回、フライ級で戦う試合の相手が大竹選手だったので、何か縁を感じますよね」

――3年前の大竹戦と今回の大竹戦を比較して、同じフライ級契約の試合でも何か違いはありましたか。

「自分の技術面ですね。当時から技術的に成長していて、何かされても不安はなかったです。あの頃――HEARTSに来る前は、何でも自分で考えて練習することが多くて。相手が何かしてきても、対処法が分かっていない自分を隠しながら試合していました(苦笑)。それが今は最新の技術を教えてもらったりして、不安はないです」

――ストロー級は52.1キロ、フライ級は56.7キロと4.6キロの差があります。その体重差では練習の動きに違いはないのでしょうか。

「違いはないですね。試合をする時の体重と変わらないので。ストロー級だとリミットまで落として、試合までに戻すじゃないですか。その戻った体重と、フライ級のリミットが同じぐらいで。ストロー級の試合前は脂肪が少ないから、練習の時もキレがあったりはしますけど、今回は本番と同じ体重で練習できていることも大きいです」

――なるほど。ただ、相手も同じ状態にあります。試合当日はフライ級リミットから何キロか戻っているでしょう。対する新井選手は試合当日もフライ級リミットに近いということであれば、それだけ体重差は生まれますよね。

「あぁ、試合当日は相手のほうが5、6キロぐらいは重いかもしれないです。でも前回の試合でフライ級の試合も経験しましたしね。それに俺たちのようなストロー級の選手は、普段から1~2階級上の選手が練習相手になるんですよ。上の階級の選手に組まれた時の圧力は、普段から経験していて。もちろんその階級差が厳しい時もあります。でも、自分が選んだ道なので仕方ないですね」

――自分が選んだ道……修斗世界ストロー級のベルトを獲得したあと、フライ級で試合をする道を選んだ理由を教えていただけますか。

「それが……ベルトを獲った直後に、大沢(ケンジHEARTS代表)さんがポロッと言ったんですよ。『丈、2試合前に出ていた関口選手と試合したら面白いんじゃない?』って。俺も『それ面白いですね。やりたいっす』と答えたら、大澤さんからプロモーター側に、その意向を伝えてくれたみたいです」

――……もしかして、その場の勢いですか。

「アハハハ、勢いですね。もちろんストロー級の防衛戦をやることも考えています。防衛戦は絶対にやりたいんです。周りの人からは『もう防衛戦をやらずに、どんどん上に挑戦していけばいいんじゃないか』という声をもらったりもしますよ。だけど俺自身が昔、ベルトを持っていた箕輪(ひろば)君に『そのベルトどうすんだよ?』と煽っていた時期があったじゃないですか」

――修斗のベルトを保持したままONEと契約し、防衛戦を行うことができなかった箕輪選手を挑発していた時期ですね。

「そう言っていた俺が防衛戦をやらずに、ベルトを返上して違う階級や他の大会に行ったら筋が通らないですよね。あとはチャンピオンの責務として防衛戦をやって、ベルトの価値を上げることが修斗への恩返しになるのかなと思っています。だからフライ級に挑戦しつつ、ストロー級の防衛戦もやっていきます」

<この項、続く

■視聴方法(予定)
3月19日(日)
午後6時00分~ ABEMA格闘チャンネル

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【Shooto2023#02】ストロー級王者・新井丈と対戦、関口祐冬─02─「新井君の応援団のヤジにムカついた」

【写真】ひょっとすると、この瞬間か……(C)MMAPLANET

19日(日)、東京都文京区の後楽園ホールで開催されるSHOOTO2023#02で、修斗世界ストロー級王者の新井丈と対戦する関口祐冬のインタビュー後編。
Text by Shojiro Kameike

幼少期に父親から格闘技を学び、たどり着いたMMA――そんな関口の前に現れたのが、現王者でありUFCに参戦中の平良達郎だった。10代の平良に何もできずに敗れて、彼のMMA人生は変わったという。そんな関口が、今回の新井戦に至った経緯と試合について、さらに今後の目標まで語りつくしてくれた。

<関口祐冬インタビューPart.01はコチラから>


――それだけ格闘技をやりたくないという気持ちが強かったのに、MMAを始めた理由は何だったのでしょうか。

「最初は魔裟斗さんとKIDさんの試合を観て、キックボクサーになりたかったんですよ。でも近くにキックボクシングのジムがなくて、MMAのジムに入りました。ジムの代表さんには『キックボクシングをやりたい』という希望を伝えていたんですけど、MMAの試合に誘われて出てみたら――喧嘩で強いのはMMAのほうだなと思って(笑)。

それでアマチュア修斗に出るようになったら、地区選手権は勝てました。でも全日本選手権は2年連続、1回戦負けで……悔しかったです。その時、自分の中で火がつきました。2回目の全日本から帰る車の中で、当時通っていた大学に電話して『辞めます』と。そこから上京して、修斗GYM東京に入りました」

――すごい展開ですね! しかし上京して2017年にプロデビューを果たしたものの、2019年までは3勝3敗1分という戦績でした。

「当時は練習不足でした。上京して、家賃や生活費が必要になるじゃないですか。すると仕事で稼ぐほうが大変で、ジムでの練習は週3日ぐらいっていう……。いま考えると、当時よく3勝もできたなって思いますよ」

――そのような生活が2019年に終わり、2020年からの5連勝につながるのですか。

「平良君に負けた(2019年6月に判定負け)あと、僕がジムから半年ぐらい失踪したんですよ。当時って平良君は、まだ10代じゃないですか。僕は21歳ぐらいかな。その相手に2Rの間、何もさせてもらえなくて。パンチも開始早々に1発か2発出したぐらいで、あとはテイクダウンされて2Rずっと天井を見ているだけでした。それで結構メンタルをやられてしまって……『俺は何のために東京へ来たんだろうな』と考えるようになったんです」

――……。

「そうしたら、ジムの先輩である猿丸ジュンジさんが気にかけてくれて。『今度、俺の試合があるから練習相手としてジムに来いよ』と連絡をくれたんです。練習を再開したら、やっぱりMMAが楽しくて。そこから取り組み方が変わりましたね」

――猿丸選手らしいエピソードです。次は、その猿丸選手からKO勝ちでベルトを奪取した新井選手との対戦となります。何か思うところはありますか。

「いや、全然ないですね」

――……はい。そう答えるような気がしました。おそらく平良選手が関口選手に勝ったあと、修斗のベルトを巻いてUFCと契約したことについても、特に思うところはなさそうですよね。「先に行かれてしまったなぁ」とか。

「アハハハ、平良君についても何も思わないです。猿丸さんのことは大好きですよ。一番尊敬している人です。でも猿丸さんと僕もそうだし、平良君と僕も違うファイターじゃないですか。大切なのは、自分がどうするかであって」

――そのとおりだと思います。たとえば前回の対戦相手、内田タケル選手はRoad to UFC帰りとして注目を浴びていました。そういった対戦相手については、いかがでしたか。

「RTUに出ていたからどうとは思わないです。ただ、名前が売れている選手と対戦したい欲はありますね。僕はSNSが苦手で、自分から何かを発信しないんですよ。だったら名前のある選手に勝ったほうが、自分の知名度も上がるのでオイシイと思っています。

今回の新井君もそうです。彼は2022年の修斗MVPだと思っているし、ずっと修斗をかき回している存在じゃないですか。そんな新井君と対戦できるのは嬉しいですね」

――では昨年11月、新井選手が大竹陽選手をKOしたあとに関口選手の名前を出した時は嬉しかったのではないですか。

「もともと新井君のほうから僕と対戦したいという話があって、僕も会場にいたんですよ。それで名前を出されてケージに入ったものの……実は、当時はフライ級の暫定王座戦をやりたい気持ちがあって。新井君はフライ級のノーランカーに勝っただけで、まだ早いと思っていましたし。

新井君とにらみ合ったのは正直、そっちのほうが盛り上がると考えたからです。やっぱり会場に来てくれたお客さんが、盛り上がってくれたら嬉しいので。でも、これが自分の悪いところなんですよね。新井君の応援団からのヤジにムカついちゃって(笑)。やけに汚いヤジが飛んでくるから、観客席に向かって『だったら、やってやるよ。どっちが強いか見せてやるから試合を観に来い!』みたいなことを言ってしまいました(笑)」

――個人的には、そのほうが興味深いです。興行のためにトラッシュトークで盛り上げることは、程度はともかく必要かもしれません。一方、そこで素の感情が出てしまうのが人間ですし、ファイターなのではないでしょうか。実際、ファイターとして素の感情が試合につながることが、試合のためにも良いと考えています。

「アハハハ、ありがとうございます。新井君のことは、心から尊敬しています。新井君って格闘家から見たら、本当に尊敬できる存在だと思うんですよ。自分なんかは2連敗しただけで、半年も失踪しているわけで。新井君は9連敗のあと連勝してベルトを巻いている。そんな選手、海外にもいないんじゃないですか? それだけMMAが好きなんだと思うし、結果も出していて、本当に尊敬できる選手です」

――では、対戦相手としてはいかがですか。

「良くも悪くも自分の出方次第かなと思っています。新井君には新井君の距離があって、対して自分がどういう距離で戦うかで展開は変わりますよね。あとは僕がテイクダウンを狙うかどうか。距離感とテイクダウン、この2点がポイントです」

――新井選手は自分の距離に入って、一発当たれば勢いが止まらないタイプです。

「そこだけは気をつけたいです。ただ、色々試したいことはあるんですよ。フフフ。今まで新井君がどれだけKOを築いてきていても、僕はパンチをもらっても自分が倒れるとは思っていません。どっちが倒れるんだろうなって純粋に楽しみです」

――1階級下のチャンピオンを下したあとは、フライ級のベルトに挑みたいですか。

「そうですね。やっぱり僕は世界で戦いたいです。そのためにはベルトを巻いていたほうが良いと思っていますけど、自分は肩書に興味がなくて……」

――どういうことでしょうか。

「僕は修斗フライ級の世界1位です。でもそれはランキング上の話であって、修斗の中には僕よりも強い選手はいるかもしれないわけですよ。そういう選手を全員ブッ倒してこそ本当の1位だし、本当のチャンピオンになれると思っています。誰が見ても自分は強い――その証としてベルトを巻きたいです」

■視聴方法(予定)
3月19日(日)
午後6時00分~ ABEMA格闘チャンネル

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Column F1 MMA o ONE RIZIN Road to UFC Shooto UFC   ストラッサー起一 ブラッド・リデル マテウス・ガムロ 修斗 内田タケル 新井丈 猿丸ジュンジ 草・MAX 西川大和 関口祐冬

修斗世界ライト級王者の西川大和がUFCと契約、10.22『UFC 280』でマゴメド・ムスタファエフと対戦の噂


 10月22日にアラブ首長国連邦アブダビで開催する『UFC 280: Oliveira vs. Makhachev』でマゴメド・ムスタファエフ vs. 西川大和のライト級マッチが行われるとのこと。


 ソースはこれのようですが、馴染みのないサイトですし、ライト級ではなくフライ級になってますし、報じているのは今のところここだけなので、あくまでも噂という段階にしておきます。


 ただし、元々ムスタファエフと対戦予定だったジェイミー・ムラーキーが負傷欠場することは本当のようです。ムスタファエフは2020年2月の『UFC Fight Night 168: Felder vs. Hooker』でブラッド・リデルに判定負けして以来2年8ヶ月ぶりの試合。2020年10月の『UFC Fight Night 180: Ortega vs. The Korean Zombie』でマテウス・ガムロと対戦予定でしたが中止(理由は不明)、2021年10月の『UFC 267: Blachowicz vs. Teixeira』でダミア・イスマグロフと対戦予定でしたが、前日計量でイスマグロフが163.5ポンドと7.5ポンドもオーバーしたことから中止と不運が続いています。

Yamato Nishikawa(Sherdog)

西川大和(日本修斗協会公認サイト)

 西川大和は現在19歳でMMA戦績21勝3敗6引き分け。現修斗世界ライト級王者。以前からONEやRIZINへの出場をアピールしていました。


 9月19日に後楽園ホールで開催された『プロフェッショナル修斗公式戦 PROFESSIONAL SHOOTO 2022 Vol.6』でウェルター級で草・MAXと対戦し判定勝ちしたばかり。この時は「次、11月(27日の後楽園大会に)出たいんで(主催のサステインの)坂本(一弘)代表、いいですか?まだチャンピオンの器じゃないんで、強くなっていきたいので、協力何卒よろしくお願いします」とコメントしています。


──「若い選手を使いたい」というONE、一時は対ストラッサー起一選手の名前も出したRIZINなどとの交渉も、試合で勝ち続けて待つという状況でしょうか。

「そうですね。無いものねだりをしても仕方ないと自分は思っていて、実績に何もプラスにならないまま、ただ人生が過ぎていくんだったら、天心選手のように試合をして、自分が場慣れしていくことの方が大事だと思っています」

 その後はこんなコメントをしています。続きを読む・・・
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MMA MMAPLANET o Shooto Shooto2022#06 修斗 新井丈 猿丸ジュンジ

【Shooto2022#06】ハイスピードバトルは1R決着、新井丈が右で猿丸の顔面を打ち抜き新ストロー級王者に

【写真】右2連発で猿丸を沈めた新井、この当て勘はホンモノだ。(C)MMAPLANET

<修斗世界ストロー級選手権試合/5分5R>
新井丈(日本)
Def.1R1分50秒 by TKO
猿丸ジュンジ(日本)

距離を詰めてきた新井に、猿丸は左右のローと左ジャブを当てる。さらに前蹴りで距離を取る猿丸は、右ローを当てて足を使いながら左ジャブをヒット、新井の顔が赤くなる。ジャブとローを散らす猿丸は、新井のパンチをかわしながらテイクダウンを見せる。新井のパンチを受けながらも組みついた猿丸がテイクダウンからバックへ。立ち上がる新井の顔面に右ヒザを突き上げた。

離れた新井にパンチとローを見せる猿丸。新井は左フックを当て、さらに猿丸のテイクダウンをかわす。ここで猿丸は首相撲へ。しかし新井が左右のパンチ連打で突き放した。一気に距離を詰めてパンチの連打を浴びせる猿丸。新井はケージを背にしながら右を打ち返して、猿丸をグラつかせる。さらに右ストレートで猿丸の顔面を打ち抜く。猿丸はダウン、すぐさまレフェリーが割って入った。

世界ストロー級のベルトを巻いた新井はマイクを持つと、まず「ネバーギブアップ!」と叫ぶ。そして「コテコテのグラップラーを相手に、真面目じゃなかった自分は9連敗した。でも投げ出していたら、このベルトを巻いていない。こんな自分の姿を見てもらうために、まだまだ努力します」と語った。


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【Shooto2022#06】パラ千葉のフライ級ファイター達=内田タケル─02─「圧倒すること。圧倒的に勝てば」

【写真】あどけな過ぎるやろう──。MMAグローブをつけてケージで戦うことが、ピンとこない優しい表情の内田だ(C)MMAPLANET

明日19日(月・祝)、東京都文京区の後楽園ホールで開催されるShooto2022#06で、関口祐冬と対戦する内田タケル・インタビュー後編。

Road to UFCを経験してなお、明確に修斗フライ級王座を目標とする内田は、チャンピオンになってからも防衛戦を戦うことで経験を積みたいという。

パラエストラ千葉ネットにフライ級ファイター特集──10代最後の試合をタイトル挑戦の足掛かりとできるか。内田タケルに尋ねた。

<内田タケル・インタビューPart.01はコチラから>


鶴屋 それがルールですからね。

──では、一気にタイトルが近くなるかもしれない一戦の相手。関口選手の印象を教えてください。

「打投極ができて、奇抜な打撃……独特な打撃を使います。その打撃を気を付けないといけないです」

──内田選手はやはり組んでいくと?

「試合でも打撃を試したいのですが、どうしても組みが多くなってしまいます」

──修斗公式戦、Road to UFCと勝った試合は全て一本勝ですね。その一方で、目標とするUFCや北米では、組みができる選手がガツンガツンの打撃戦を繰り広げています。

「全部がデキることが大切だと思います。自分は極めは、これまで勝った試合は全部極めることができているので多少はあるかと……。でも打撃とテイクダウンはまだ欠けているので、穴埋めをしていきいたいです。

ただ関口選手はランキングで1位ですけど、自分の練習仲間たちの方が強い……と思っています。試合と練習は違いますが、怜とか杉山さんとか……もう単純に強くて。これだけのメンバーと厳しい練習をしているので、試合をするときも自信を持って挑むことができます」

──しかも平良選手も沖縄から合流しています。

「いやぁ、やっぱりフライ級のUFCファイターなので、凄く貴重な体験をさせてもらっています。だからこそ、次の試合は負けられないです。僕はここで、これだけの練習をしているので」

──どういう試合をすれば、タイトルを賭けた戦いに進めると考えていますか。

「圧倒することです。圧倒的に勝てば……ハイ」

──この試合後に急遽、Road to UFCに出られることになるとどうしますか。

「話があれば、行きたいです」

──と同時にコンテンダーシリーズは、意識していますか。平良選手も最初はコンテンダーシリーズを目標としていました。

「コンテンダーシリーズは……、……。そんな視野には入れていなかったです。まずは、しっかりと修斗のチャンピオンになりたいです。まだ5分✖3Rをフルで戦ったこともないので」

──ばかりか、3Rも経験していないですよね。

「ハイ。判定まで行く戦いも経験したいので、修斗で戦っていくつもりです」

──修斗のチャンピオンになった時、世界で戦ううえでどれぐらいの力を身に着けることができているという風に考えていますか。

「UFCで戦うなら、まだ経験不足です。もっと経験を積みたいと思っています。なのでベルトを獲ったら、防衛戦を戦います。他の団体から修斗に来る人とも戦ってみたいです。それと……できれば外国人選手と試合を組んで欲しいというのもあります。Road to UFCで初めて外国人選手と戦って、フィジカルはやっぱり日本人選手とは違うモノを感じました。芯が太いというか……。同じ階級で、こんなに違うのかと。試合当日は、明らかにデカかったです」

──それでも初回で1本勝ちしました。

「日本人にはないフィジカルなので、そこで一本を取れたのは良い経験になりました」

──その経験を経て関口選手との試合では、どのような戦いを見せたいですか。

「いつも通り、極めを狙うような試合がしたいです」

■視聴方法(予定)
9月19日(月・祝)
午後6時00分~ ABEMA格闘チャンネル
             
■Shooto2022#06 計量結果

<修斗世界ストロー級選手権試合/5分5R>
[王者] 猿丸ジュンジ:52.1キロ
[挑戦者] 新井丈:52.1キロ

<ウェルター級/5分3R>
西川大和:76.8キロ
草MAX:76.7キロ

<フライ級/5分3R>
関口祐冬:56.5キロ
内田タケル:57.5キロ

<バンタム級/5分3R>
後藤丈治:60.9キロ
加藤ケンジ:61.0キロ

<フェザー級/5分3R>
飯田健夫:65.7キロ
論田愛空隆:65.7キロ

<女子フライ級/5分3R>
ライカ:56.5キロ
杉本恵:56.3キロ

<バンタム級/5分2R>
齋藤翼:61.3キロ→61.2キロ
スソン:61.1キロ

<インフィニティリーグ2022女子アトム級/5分2R>
久遠:47.7キロ→47.5キロ
小生由紀:47.4キロ

<2022年度新人王決定T準決勝フェザー級/5分2R>
椿飛鳥:65.8キロ
工藤圭一郎:65.8キロ

<2022年度新人王決定T1回戦フライ級/5分2R>
須藤晃大:56.6キロ
大谷あっくんボンバー:56.6キロ

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【Shooto2022#06】新井丈の挑戦を受ける、猿丸ジュンジ─02─「オレは――シューターだから」

【写真】潔い。貫け、修斗道!!(C)MMAPLANET

19日(月・祝)、東京都文京区の後楽園ホールで開催されるShooto2022#06で、新井丈を相手にベルトの初防衛戦を行う、修斗世界ストロー級王者の猿丸ジュンジのインタビュー後編。
Text by Shojiro Kameike

修斗に限らず国内プロモーションのベルトを獲得して海外へ、あるいはRIZIN出場を選ぶファイターが増えている。それが日本MMAの状況だ。そのような中で、猿丸は修斗の王者でありける理由を語る。では、猿丸にとって修斗のチャンピオンとは――。UFCの隆盛とともにMMAは変わった。猿丸のファイトスタイルも変化し、進化してきた。しかし修斗への変わらぬ想いが、ここにある。

<猿丸ジュンジ・インタビューPart.01はコチラから>


――「強いチャンピオンである自分を倒して行け」とは、現役のファイターでありながら、若い選手の壁になるということですか。

「壁、うーん……そうなるのかなぁ。それだけ自分が強くないといけないと思っています。修斗のためにというのは言い過ぎかもしれないけど、気持ちは半々ぐらいで。もちろん全部ひっくるめたら、最終的には自分のためですよ。だけど──やっぱり修斗のために、修斗ストロー級のために自分は強いチャンピオンでいる。そのオレを倒せ、っていうことです」

――昨年11月に暫定王座を獲得し、正規王者に昇格したのが今年7月です。暫定王者と正規王者では、意識は変わりますか。

「それはあんまり無いかなぁ(笑)。防衛戦が決まったことで、意識は変わりますけど」

――猿丸選手が暫定王者になった時点で、もし防衛戦が行われていたとしたら、誰が挑戦者になっていたと思いますか。あの時点ではランキング上位に新井丈選手と安芸柊斗選手がおり、安芸選手は王座挑戦をアピールしていました。

「最初は箕輪選手と統一戦をやるかもという話はあって、その統一戦に向けて準備していました。そこで勝ってから、ランキング上位の新井選手か安芸選手と戦うか。あるいは新井選手と安芸選手が挑戦者決定戦をやって、勝ったほうと戦うのかなと思っていましたね」

――そこで箕輪選手がベルトを返上し、正規王者として防衛戦を行うことになった時、気持ちの切り替えはできたのでしょうか。

「そうですね。箕輪選手とやるのか、防衛戦をやるのか――どちらかがハッキリしたので。今は正規王者として、ランキング1位の挑戦者と防衛戦をやる。気持ちもハッキリしています」

――安芸選手がベルト挑戦をアピールした時、リアルがんばれ元気だと話題になりました。安芸選手のお父さん、安芸佳孝さんが2008年9月に猿丸選手と対戦し、KO負けを喫しています。その息子さんが猿丸選手に挑戦するというストーリーに注目が集まっていて。

「ありましたね! でもその話題が出る前から、新井選手がランキング1位だし、新井選手と戦うことになるだろうなって感じだったので。だから次、安芸選手と対戦できたら面白いと思っています。すごいドラマですよ」

――では初防衛戦の相手となる、新井丈選手の印象を教えてください。

「自分と似たところはありますね。ファイトスタイルはもちろん、勝てなくて苦労したところもそうだし。まずパンチが速くて強い。一発もらったら怖いです。アハハハ、オレもパンチをもらいやすいから(笑)。でも、まだベルトを巻くには早いと思いますよ」

――王者が若い選手の壁として存在する。それは「若い選手に倒されたい」というメッセージとも受け取れるのではないでしょうか。

「それは倒されたくない! 負けたくない! 倒されるまでやります。でも倒されないために、ずっと本気で、ずっと強くいたいです。練習も今まで以上にやっていますし」

――そうやって壁であり続けると、誰も乗り越えられない結果になるかもしれません。

「それは『超えて行けよ~』って思うかもしれないですね(笑)。『さっさと超えて行けよ』って。もちろん10年かかってベルトを巻いて、自分の壁は低くないです。新井選手も未完成なファイターだと思いますし」

――その新井選手と、どのような試合をしたいですか。

「自分の強さであり、修斗のチャンピオンとしての強さを見せて勝ちたいですね」

――では猿丸選手が考える修斗のチャンピオンの強さとは、何なのでしょうか。

「5Rやることなく、フィニッシュすること。次の試合でもフィニッシュします。フィニッシュする形がパンチや蹴り、サブミッションかどうかは分からないです。とにかくフルラウンド削って判定勝ち――そうじゃない、っていうことですね」

――なるほど。ちなみに他のプロモーションで戦うことはないと言われましたが、世界的に見ればストロー級ナンバーワンはONEだと思われます。箕輪選手をはじめONEストロー級の選手については、客観的にどう見ているのでしょうか。

「みんな強いなぁと思いますよ。そこまで深く見ていないというか、あんまり詳しくはないんですけど。もしかしたら、それってファイターとしては良くないんですかね。でも自分は、それで良いと思っています。オレは――シューターだから」

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