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Interview J-CAGE Shooto2020#07 ブログ 平良達郎 清水清隆

【Shooto2020#07】清水清隆に快勝、平良達郎─02─「修斗の王者になってUFCに行けると、一番良い」

【写真】可能性は無限大。修羅を道を歩んでいけるか、楽しみだ(C)KEISUKE TAKAZAWA

23日に東京都文京区の後楽園ホールで開催されたShooto2020#07で、清水清隆から判定勝ちを収めた平良達郎インタビュー。

清水越えを果たした平良は、修斗世界王座という第一の目的の先に何を見ているのか。昨年11月に行ったインタビューでは、ONEという目標を掲げていた平良からは「めちゃくちゃ考えが変わりました」という言葉が口をついて出る──という風ではないが、しっかりとした口調で発せられた。

<平良達郎インタビューPart.01はコチラから>


──それなら、次が世界戦でなくても良くないでしょうか。

「でも、そうも言っていられないので(笑)。まだまだ強くなれますし、扇久保さんと戦うことが決まると、試合をする時には100パーセント勝てるという自信をもって試合に臨みます」

──沖縄での練習、皆の協力もあり素晴らしい状況でできています。ただし、それでも首都圏、そして言ってしまえば海外とは絶対的に違いがあるかと思います。その辺りの練習環境に関しては、どのように考えていますか。

「僕は良い環境で練習させてもらっています。と同時に、変化が欲しいという気持ちはあります。1週間のスケジュールが同じで、それを繰り返しているので、そこに新しいことをはめ込みたいとは思っています。そうですね……海外で練習したいです。軽量級の選手がいるジムで」

──海外は現状、現実的でないと思います。そこで国内だと、これまで通りパラエストラ千葉ネットワークで出稽古を行うとチャンピオンの練習相手がいるジムになります。そこはもう考える時が来たのではないかと。

「今はちょっと頭に思い浮かぶジムはないです。千葉に関しては、扇久保さんがどういう風に考えているのか。やはり松根さんは松戸での練習に絶対の信頼を置いていますし、鶴屋さんも僕には良くしてくださるので……どうなるのか。

他のジムといったら、それこそどうなんでしょうね。僕があまりそういうことが分かっていないので。やはり軽量級の選手がいることが絶対ですし」

──TRIBEはないですか? 昨日の今日ですが、それもMMAです。過去に試合をした人間同士も練習しているし、試合が決まれば練習しないというのは繰り返されています。

「トライブはちょっと……行き辛いです、今は……」

──単刀直入に伺うのですが、今、若松佑弥と自身を比べてどちらが強いと思いますか。

「若松佑弥が強いと思います」

──アハハハ、そこも若松選手なのですね。

「ハイ(笑)」

──いずれにせよ、練習目的に則した決定を松根さんと話していくしかないですね。

「やっぱり東京はそれだけ、色々な練習ができるということなんですよね。凄いッスね。もちろん、松戸には試合が決まったら行かないですけど、そこが決定するまでの段階として、どうしていくのか……ですね」

──次が世界戦なのか、国際戦なのか、まるで見えてこないですが、いつ頃に試合をしたいと考えていますか。

「次は3月ぐらいですかね。もうちょっと準備期間があっても良いですけど……。最近は練習するだけ、強くなれるという感覚があるので」

──MMAPLANETでは昨年の11月に初めて平良選手のインタビューをさせていただいた時に修斗でチャンピオンになった後は、ONEで戦いたいと言っていました。UFCはフライ級の人気がなく、力を入れていないということだったので。

「はい、そう言っていました。あのう……今はめちゃくちゃ考えが変わりました。UFCが最終目標です。でもONEと契約すると、UFCに行けなくなるのではないかと思って……。だからRIZINに出たいと思っています」

──おお、まさに180度の転換ですね。

「去年だとUFCはフライ級がどうなるのか、分からなかったですし……ならONEがフライ級で世界で一番になると思っていました。でもUFCでフライ級が続くなら、絶対にUFCに行きたいです。

修斗のチャンピオンになってUFCに行けると一番良いですけど、それが難しいならRIZINで……フライ級でGPとかあるっていうのも聞きますし。DEEPのチャンピオンの神龍とか、ZSTのチャンピオンの竿本とかがいるので」

──おお、両者とも平良選手が戦うべき相手として挙げたレスリングが強いですね。

「そうなんです……だから、そこを倒してフライ級で一番になってからUFCに行くのも良いなって。UFCは日本人で誰もチャンピオンになっていないじゃないですか?」

──ハイ、そうですね。

「フライ級なら僕がいけるんじゃないかと思っています」

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Interview J-CAGE Shooto2020#07 ブログ 平良達郎 清水清隆

【Shooto2020#07】清水清隆に快勝、平良達郎─01─「現時点で、僕と扇久保さんには差があります」

【写真】初回は僅差で清水につけたジャッジが2人いたが、15分の勝負としてラウンドマストでしっかりと勝ち切った (C)KEISUKE TAKAZAWA

23日に東京都文京区の後楽園ホールで開催されたShooto2020#07で、平良達郎が清水清隆から判定勝ちを収めた。

キャリア7戦目の20歳が、パンクラス&修斗でフライ級のトップで戦い続けてきた清水をほぼ危なげなく倒すというサプライズ。沖縄に戻った平良に清水戦、そして──これからを尋ねた。


──平良選手、申し訳ありませんでした!!

「えっ、何がですか?」

──試合前のインタビューの際、あれだけ自信たっぷりに話してくれていて、その言葉を掲載させてもらったのですが、本心では『そうは言っても、右を当てられて、テイクダウンもできず負けちゃうんだろうなぁ』と思っていました。

「えぇ!! 本当ですか……そうなんですか?」

──いやぁ、昨年の11月、そして今年の1月と比較しても、別人のように成長していたと思います。

「ありがとうございます!!」

──というか、私の目が節穴で1月の試合でもここまで戦えるようになる可能性を見いだせていなかったです。

「周囲の人もそうだったと思います。試合が終わってからの反応で、それは感じました。自分としては判定勝ちだったので、見ている人の記憶に残らない試合になってしまったと思っていたのですが、意外とSNSで反響があって。判定勝ちでもこんなに評価してもらえるんだ……って。つまり、皆は清水選手が勝つって予想していたんだと分かりました(笑)」

──フィニッシュあるいは、接戦になって傷つきながら勝利した方が会場も盛り上がるかもしれないです。ただこの試合では2R以降は清水選手のパンチが何かの拍子で当たらないと、平良だと感じることができる試合になりました。結果、これからへの期待値がグンと増したんだと思います。

「ありがとうございます!! 総合的に……全て通用しました。もうちょっと、頑張ることになる試合も覚悟していたのですが、意外と思った通りに戦えました」

──どのように攻略しようと考えていたのでしょうか。

「作戦っていうのは、それほど立てていなくて……打撃をやっているときはKOを狙う。寝技だと一本を狙う。それを繰り返していたら、フィニッシュできると思って戦っていました」

──清水選手の右を警戒する。それが貰わないだけでなく、カウンターを合わせることまで含まれているとは思っていなかったです。

「当てることができたのは、最後ですよね。3Rは長南さんの『行け、行け』っていう声が聞こえてきて、清水選手も焦っているように感じたので、自分は余裕が持てるようになったんです。

飛び込んでくるのに合わせる練習はしていました。それが3Rに出た感じです。最初は警戒していましたが、2Rがほとんどグラウンドで──そうですね、飛び込みのスピードは凄く速いと思いましたが、3Rに入ると右への怖さはなくなっていました」

──もう1つ、警戒すべき点として挙げていたローキックですが、逆に平良選手の方が右ローを入れていました。

「ローはもっと蹴るべきでした。貰ったのは一発ぐらいでしたね」

──圧力、距離、どちらで自分の試合ができたと思いますか。

「距離ッスね。距離を取りながら入ってきたところで下がるか、合わせるのか。そうやって対処できたので」

──試合前のインタビューをアップしてすぐに、砂辺選手が連絡をくれました。「キュキュッとやられているので、達郎には勝ってもらわないと立場がなくなる」と。と同時に平良選手があれだけ真面目に練習するのは、寝技になると松根さんが負けないからだとも言われていました。

「松根さんは強いです……。敵わないです。『まだまだだ』って言われ続けていて、その通りなんです。道着でやったら当然ですし、グラップリングでも敵わないです……本当に強いッス」

──その松根さんは、砂辺選手が打撃の指導をしっかりしてくれることを勝因の一つに挙げていました。

「砂辺さんとは週に1、2回、ボクシングであったり、清水選手はローが強いからキックボクシングを教えてくれて、それは凄く大きかったです。ただ見合うよりも手数を出しながらカウンターを狙うということ……カウンター狙いだけだとずっと待つことになって見切られるので、手を出して誘うという指導をしてもらいました。

宮城さんともMMAのスパーリングをさせてもらって……。宮城さんって僕が修斗を始めて1年も経たない頃にVTJ沖縄大会(2015年10月3日)があって、松根さんの引退試合で(※カナ・カナットに腕十字で一本勝ち。本人は引退を公言はしていない)。あの時に宮城さんが凄いKO勝ちをしていたんです。

その宮城さんと練習して、通用していることは試合に向けて自信になりました。3月の時も凄く練習はしていたのですが、あの時より強くなって試合ができ──結果的に良かったと思います」

──ランキング1位の選手に勝ったので、もう世界戦しか見ていないかと思いますが、キャリア7戦ということを考えるとどのような相手と戦う必要があると思っていますか。

「経験値を上げるためには、レスラータイプというか組みの強い選手と戦いたいです。そういう試合をすれば、さらに強くなれると思います」

──修斗フライ級にそういうタイプの選手は……。

「僕の中では扇久保さんが近いです」

──つまり、戦いたいのは扇久保選手ですか。

「扇久保さんがベルトを返上しなくて、修斗フライ級で福田(龍彌)選手と統一戦を戦い──そこで勝つのであれば、挑戦させてくださいということです」

──仮に福田選手と戦うようになると、自信のほどは?

「福田選手は以前から修斗フライ級のランカーで一番強い、扇久保さんの次に厳しい相手になると思っていたんです。ただ今は前田吉朗選手に勝った試合の映像を視られていないので、ちょっと分からないところがあって。あの試合の映像は視たいです、凄く気になるので」

──扇久保選手と福田選手、どちらと戦いたいというのはありますか。

「う~ん、美味しいのは扇久保さんです。RIZINでタイトルマッチもやっていて。その分、実力は一番だから厳しい試合になると思っています。扇久保さんは清水選手と試合をしたときも、余裕がありました。組みを多用すれば、もっと圧倒したと思っています。現時点で、僕と扇久保さんには差があります」

<この項、続く>

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J-CAGE Report Shooto2020#07 ブログ 平良達郎 清水清隆

【Shooto2020#07】平良達郎、清水清隆を相手に驚愕の快勝。打に組みに、予想以上のポテンシャル見せる

【写真】下馬評を完全に覆した──完璧な快勝だった(C)KEISUKE TAKAZAWA

<バンタム級/5分3R>
平良達郎(日本)
Def.3-0:30-27.29-28.29-28
清水清隆(日本)

慎重な立ち上がりのなか、平良が左ローを蹴る。続いて左ボディジャブを伸ばした平良は、右を当てる。前に出て右ローを清水が入れる。勢いのある右ローを返した平良、清水が左を打っていく。緊張感のある主導権争いのなかで、清水が素早い踏み込みからワンツーを狙う。

続く清水の踏み込みに、バランスを崩した平良は立ち上がって左ジャブから左ロー、そして右ローを蹴る。清水の前進にバックステップで対応すると、平良は飛び込みに左を合わせようとして初回が終わった。

2R、左を見せてから、次の間合いでダブルレッグに出た平良がシングルからバックへ。そのままワンフックで後方に倒れると左腕を喉下に入れる。胸を合わせにいった清水だが、平良は背中を取り続け四の字フックで絞めの機会を伺う。四の字を組み替えた平良は襷掛けへ。清水が立ち上がるが、平良は背中をつけて左腕をアゴの下に入れる。

上体を起こした平良に対し、背中をつけた清水がブリッジからスクランブルへ。戦局がスタンドに戻ると、清水の左フックにバックに回り寝技に持ち込む。ワンフック&バックに取った平良が最後に殴り、完全にラウンドをモノにした。

最終回、右ローを蹴った平良は、左ジャブを伸ばす。清水は右ボディストレート、平良が左ローから左ミドルを入れる。清水のワンツーを見た平良は、左フックにダブルもこれは清水が離れる。続く清水のステップインに右を合わせた平良が、ケージ中央を取る。近い距離では組むと、平良がヒザを見せる。ダブルを切った清水は右フックをヒットさせる。跳びヒザから殴った平良が、もう一発ヒザを繰り出す。

平良は清水の左に右を合わせ、右フックをかわしてローを冷静に蹴っていく。最後の40秒、清水は右を当てるが、すぐに右を当て返す。清水は飛び込んで右もバランスを崩し、平良がトップを取りきりタイムアップに。

3-0 で清水越えを果たした平良は「清水選手、僕の対戦を受けてくれてありがとうございます。こうやってランキング1位の清水さんに勝てるようになったのも、松根会長をはじめザ・パラエストラ沖縄のチームの皆のおかげです。1位に勝ったので、挑戦権を得たということで良いですか。来週、修斗沖縄大会があって僕のチームメイトも試合をします。皆さん、ツイキャスを購入してみてください」と話した。


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Interview J-CAGE Shooto2020#07 ブログ 平良達郎 清水清隆

【Shooto2020#07】清水清隆戦前の平良達郎、20歳の主張「色々と差があったなという試合になると思う」

【写真】20歳、無敗。鼻っ柱が強くて当然 (C) MMAPLANET

23日(月・祝)に東京都文京区の後楽園ホールで開催されるShooto2020#07で、沖縄の新星・平良達郎が清水清隆と対戦する。

2018年8月のプロデビューから、6連勝。2018年に新人王、今年の1月にはチームラカイのジャレッド・ライアン・アルマザンを2R0分19秒KOで下している。

そして修斗はおろか、J-MMAフライ級のトップ戦線で長年戦い続けてきた清水と戦いたいと要求。これを青木スペシャルという形で、青木真也プロデュースのABEMA賞金マッチとして3月に対戦が決まった。

しかし、新型コロナウィルス感染拡大の影響でイベントは2日前に中止が決まり、ようやくこの一戦が実現する。年齢差は16歳、7倍以上の実戦経験を持つ清水戦を前にした平良の心境を尋ねた。


──3月に対戦予定だった清水選手と、8カ月を経ての対戦が迫ってきました。1階級上で当日計量、沖縄からの移動は水抜き&計量前日より楽というのはありますか。

「楽といえば楽ですけど、計量が午後4時でリカバリーの時間がなくて。だから前日の夜から食べられるぐらいにしないといけないので、ダイエットで落とす量はいつもより多かったです。それに初めてのことなので、慎重に長い時間をかけて体重を落としました」

──3月に中止になった時はどのような気持ちでしたか。

「飛行機に乗る日の朝に大会が中止になることを知って……朝、起きたら会長から連絡が来ていたんです。あの時は1週間前に渋谷の大会があったから、あの大会も行われるという見込みでいたので、まさかこのタイミングかというのはありました」

──平良選手はご家族が医療従事者なので、5月の無観客大会など感染のリスクを考えて、出場を取りやめていたと聞きました。

「母が看護師なので……。ただ兄も格闘技をやっているので、家や道場を空けてもらって2人で練習はしていました。5月はそれでも試合ができるだけの調整はできないので断らせてもらった形です。ただ7月、8月にあるかと思っていたら清水選手もグラップリングに出たりして、それで今回になった形ですね」

──最近というか、以前から修斗では新人王で優勝した若い注目株が、王座に絡むようなベテランと対戦して勝てない状況は続いています。野瀬選手の工藤戦での敗北もあり、実際に平良、清水と戦うのは早いだろうという意見も増えました。

「野瀬さんはアマ修斗の九州選手権から、同じタイミングでプロ昇格をしたので、あの負けはビックリしました。でも気持ちとしては、野瀬さんの分もやってやろうという気になりました。ぶっ倒してやります。

この間、時間もあったし寝技は自分の得意なところを繰り返す感じになっていたのが、そうでない動くをするために練習もしてきて……いくつか武器は増えました。

でも打撃でいくとか、寝技でいくとか考えていなくて。満遍なく戦うつもりです。スパーリングみたいにリラックスしていれば、15分のなかで勝てると思っています」

──清水選手の攻撃で一番気を付けないといけないのは、どこだと思っていますか。

「やっぱりパンチと、右ローキックですかね」

──TRIBE勢は緊急事態宣言下でもプロ練習は続け、チーム全体の士気は常に高い状態で来ています。そのTRIBE勢に喧嘩を売った形の試合です。

「まぁ、凄い練習しているんだろうなって思いますけど、自分もずっと試合前の気持ちで練習してきたので、負けていないと思います。

僕の試合の1週間後に沖縄大会があって、12月13日の高松大会にもウチの道場の旭那拳選手、DROPの宮城(友一)選手が出場するので、沖縄の選手全が……皆が凄く気合が入っています。僕らもクロスラインと合同で朝練をしていて、宮城さんや砂辺(光久)さんとも一緒に練習できているので、負けていないです」

──おお宮城選手、そして砂辺選手と。キュキュッといわしていますか、おいおい、オッサンみたいな感じで(笑)。

「えっ、いえ……いや(苦笑)。そういうことは……」

──勿論、キュキュッとという言い方はできないですが、清水選手に勝つというのであれば、宮城選手や砂辺選手に練習でも遅れを取るわけにはいかないと思います。

「ハイ、それはそうです。2人とも僕がアマチュアの頃から活躍されている選手ですし──。砂辺選手と宮城選手とこの間、練習させていただいて、今の僕は3月の時とは違うと思っています。それだけの自信はついています。

もちろん清水選手が強いことは理解しています。でも、それ以上に自分の方が強いと思っています。清水選手の方が強いと思っている人も、試合後に考えが変わるはずです」

──この先、タイトルというモノを見ていますか。

「もちろんです。挑戦したいです。扇久保さんがRIZINに出ていているけど、暫定王者の福田龍彌選手と統一戦をしてほしいです。そこで勝った選手に挑戦したいと思っています」

──尋ねておいてなんですが、このインタビューを読むと清水選手は「舐めるなよ」となるかと。

「アハハハハ、そうでしょうね。結構、色々と差があったなという試合になると思います。良い勝ち方をしたいのは勿論ですけど、見ている人に幻想を抱かせたいです。それぐらいの勝ち方をします」

■視聴方法(予定)
10月23日(月・祝)
午後6時~ ABEMA格闘チャンネル

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J-CAGE News SARAMI Shooto2020#07 ブログ 平良達郎 杉本恵 清水清隆 石橋佳大 論田愛空隆

【Shooto2020#07】Finally──清水清隆✖平良達郎、8カ月遅れで実現!! SARAMIは修斗初出場で杉本恵と

【写真】平良が清水に対し、勝負に持ち込むことができるのか(C)MMAPLANET

2日(金)、Sustainより11月23日(月・祝)に東京都文京区の後楽園ホールで開催されるShooto2020#07のカード第一弾の発表があった。

9月大会を後楽園ホールからO-EASTに移して行われたサステイン興行だが、11月は聖地に戻ることとなった。


そして明らかとなったカード第1弾、まず注目はバンタム級=清水清隆✖平良達郎の一戦だ。この両者は本来、中止となった3月大会でABEMAのAOKI PROJECTとして決定していた顔合わせだ。その後も清水は5月の無観客大会で小堀貴広と戦い、7月にはZSTのグラップリング・トーナメント=GTFにも参戦と、アクティブに活動してきた。

一方の平良は家族に医療重視者がいるということで、コロナ禍においては練習を取りやめいた時期とがあったという話も伝わってくるが、、8カ月遅れで目標であったTRIBE勢、そして清水との対戦が決まったことになる。

9月大会の工藤諒司✖野瀬翔平戦に限らず、古くは朴光哲✖ウエタ・ユウ、ケージ時代を迎えても青井人、覇彌斗(※石井逸人)、田丸匠、箕輪ひろば等の若い注目株がキャリアピークの実力者に挑み、完敗を喫するという歴史を修斗は繰り返してきた。果たして沖縄の超新星が、フライ級のパイオニアの牙城にどこまで迫ることができるのか。

今回の発表では石橋佳大と論田愛空隆というフェザー級戦、杉本恵とSRAMIの女子51キロ契約マッチで、ONE Warrior Seriesと契約下にあるファイターのプロ修斗公式戦出場も決まった。論田はもともと修斗で戦っており、バチバチファイトで元環太平洋王者に挑むこととなる。

同じONEウォリアー組でもSARAMIは海外ではRoad FCとPXCに参戦経験があるが、国内では一貫してDEEPとJEWELSで戦ってきたため、これが修斗初出場となる。

ウォリアーの活動再開が見えないなかでのワイルドカード的な参戦となるだろうが、初代スーパーアトム級王座決定Tで大いに成長した杉本とのマッチアップを経て、その修斗クイーンの黒部三奈との3度目はあるのか。いずれにせよ、ONEウォリアー組は本戦出場というキャリアップのために自身の価値を守る必要がある修斗参戦となる。

さらにバンタム級からフェザー級だけでなく、2020も2020~2021へと名称変更が必要となってくるだろうインフィニティリーグ戦。サバイバル・ラウンドロビン戦はよしずみ✖一條貴洋が11月の後楽園で組まれることも決まっている。

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GTF04 JJ Globo Report ZST ブログ 清水清隆 米倉大貴

【GTF04】奪取&組みついた米倉大貴が、清水清隆をヒールで秒殺し60キロ級トーナメントで優勝

【写真】3試合連続の秒殺勝利で米倉が優勝を果たした(C)KEISUKE TAKAZAWA/MMAPLANET

<60キロT決勝/10分1R>
米倉大貴(日本)
Def.1R0分18秒by ヒールフック
清水清隆(日本)

開始直後に走って組みついた米倉は、強引に足に組みつきマット際でテイクダウンに成功する。そのまま右足を取って内ヒールに入ると、一瞬にして清水がタップを強いられた。

「今回優勝できたのは、イグルーのオーナーの斎藤さん、練習してくれた皆、そして内ヒールを教えてくれたモッティ(岩本健汰)のおかげです。僕がグラップリングで一番尊敬している松本義彦選手、チャンピオンを賭けて僕と対戦してください」と話した。


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GTF04 JJ Globo Report ZST ブログ 清水清隆 米倉大貴

【GTF04】60キロ級準決勝。米倉が2試合連続ヒールで一本、清水は2連続OT勝利でしてやったり

【写真】初戦に続きヒールで秒殺の米倉 (C)KEISUKE TAKAZAWA/MMAPLANET

<60キロT準決勝/7分1R>
米倉大貴(日本)
Def.0分27秒by ヒール
井手智朗(日本)

座って下から足に入った米倉が、井出が尻をついたところで一気に内ヒールを極めた。

<60キロT準決勝/7分1R>
清水清隆(日本)
Def.OT
高橋サブミッション雄己(日本)

座ってバタフライガードの高橋、立ち上がった清水に対し引き込んでワキを差していく。腕を抜き、離れた清水は寝技には付き合わない。清水はダブルレッグを決めると、ラバーを取らせず腰を引く。清水はスタンドに戻り、カニバサミを狙う。防いだ高橋、ツーオンワンの清水は引き込んだ高橋を抑えて時間を使うと、自らスタンドに戻る。

高橋はテイクダウンに逆らわずガードを取るが、とにかく清水の腰が遠く寝技を続けることができない。スタンドに戻り高橋の今成ロールをかわした清水がシングルを決める。清水は仕掛けられると立ち上がり、今度はボディロックテイクダウン。そして離れる。噛み合わない一戦=清水のペースで試合が進むが、高橋もスタミナは残しているだろう。

残り30秒で互いに仕留めに行くことはなく、最後にスタンドでダブルレッグを決めた清水。頭が当たったことで、少し表情が変わった高橋は延長戦で後攻となり清水のバックチョークを26秒でエスケープした。高橋はスパイダーウェブも、一瞬にして腕を抜いた清水がファイナル進出を決めた。


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GTF04 JJ Globo Report ZST ブログ 井手智朗 清水清隆 米倉大貴 高橋サブミッション雄己

【GTF04】予選突破の渋谷&堤は揃ってヒールで敗れる。一回戦突破は米倉、井出、清水&高橋

【写真】米倉がヒール一閃、速攻でタップを奪った(C)KEISUKE TAKAZAWA/MMAPLANET

<60キロT1回戦/7分1R>
米倉大貴(日本)
Def.1R0分40秒by ヒールフック
渋谷カズキ(日本)

ダブルガードから上を取った米倉が、内ヒールへ。逆に足を取れず上を向かされたところで渋谷がタップした。

<60キロT1回戦/7分1R>
井手智朗(日本)
Def. by RNC
潤鎮魂歌(日本)

カニバサミを仕掛けた鎮魂歌、かわした井出がトップへ。鎮魂歌は左腕を差してリバーサルし、井出はハーフバタフライからラバーを狙う。鎮魂歌は強いポスチャーでトップをキープしてギロチンから上を取る。しかし、首を抜いた井出がワキを潜ってバックに回る。上を向きハーフで潜ろうとする鎮魂歌に対し、井出は左足を引いて対応する。

さらにパスからバックを取った井出は両足をフックし、足を一本を抜きつつ亀の鎮魂歌をパームトゥパームで絞めつけタップを奪った。

<60キロT1回戦/7分1R>
清水清隆(日本)
Def.OT
後藤貴史(日本)

後藤の飛びつきガードをかわした清水は、続くジャンピングガ―ドでスラム気味に中に入る。クローズドの後藤の下からの仕掛けをはねつける清水だが、レフェリーがブレイクを命じスタンドで再開される。後藤は飛びつきガードから寝転んでも、清水は立って待つ。一気にダブルレッグを決めた清水が、ガードの中でしっかりとポスチャーを取る。攻めさせず、清水はガードが開くのを待っているか。

ガードが開いても動かない清水に対し、後藤はクローズドに戻る。2度目のブレイクが掛り、いなされた後藤がガードを取り、立ち上がってジャンピンガードも清水は付き合わない。残り30秒でガードのなかに入った清水は完全にOT狙いでタイムアップを迎えた。先攻の清水がシートベルト、右腕を入れてパームトゥパーム。19秒でタップを奪われた後藤はスパイダーウェブを選択。しっかりとクラッチを組み、上を向いてエスケープした清水が準決勝進出を決めた。

<60キロT1回戦/7分1R>
高橋サブミッション雄己(日本)
Def.by ヒールフック
堤宏太(日本)

両者座り、高橋が足を絡ませていくと堤が腰を引きトップに。そのままサドルまで入った高橋が内ヒールでタップを奪った。


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GTF04 Interview JJ Globo ZST ブログ 勝村周一朗 清水清隆 米倉大貴

【GTF04】GTF04の見所を勝村周一朗に訊く─02─「60キロ級の本命は清水選手、OTで勝つ」

【写真】60キロ予選を勝ち抜いた渋谷、堤と(C)ZST

明日26日(日)に東京都大田区のゴールドジムサウス東京アネックスで開催されるZSTグラップリング=GTF04。

無観客&有料配信される今大会、各階級の見所を勝村周一朗氏に尋ねた。

<勝村周一朗インタビューPart.01はコチラから>

まずは以下の顔合わせが決まっている60キロトーナメントから、自画自賛色の強い勝村氏の予想とは。

<60キロT1回戦/7分1R>
米倉大貴
渋谷カズキ

<60キロT1回戦/7分1R>
井手智朗
潤鎮魂歌

<60キロT1回戦/7分1R>
清水清隆
後藤貴史

<60キロT1回戦/7分1R>
高橋サブミッション雄己
堤宏太


──日本のグラップリングを成熟させたい。そんな勝村さんですが、60キロ級トーナメントではどのような選手に期待をしていますか。

「期待しえいるのは、8選手全員です(笑)。現状のGTFで面白いという戦いをしてくれるのは渋谷君じゃないですかね。ちょっと嫌らしいけど、60キロ級の1回戦は全てMMA✖柔術にしたんです。MMAファイター同士でも、柔術家同士でも面白くなると思うのですが、敢えてMMA✖柔術にすることが成熟への道かと」

──GTFルールだと、今回はMMAファイターと柔術家、どちらに分があると考えていますか。

「……希望的観測を含めて、MMAファイターが行ってしまうかと。だからこそ柔術家が勝つところが見てみたい。その結果、MMAファイターがテクニックでやられるなら奮起するだろうし、逆に柔術家がフィジカル&テクニックに屈するなら、そこを課題とする。そうやって裸の組み技で一本を取る技術を身につけようとしてくれるはずです」

──勝村さん、ロマンチストですね(笑)。

「いや、そうやってMMAだ、柔術だってところからグラップリングの裾野を広げていきたいんです。コレを毎月やっていくことができれば、見る側も成熟していきます。今、日本のファンが米国のグラップリングを見ても『なんだ、これ?』となってしまうじゃないですか。

でもゴチャゴチャやっているなぁと思っている人が、日本人の柔術家とMMAファイターのグラップリングを見ることで、なぜゴチャゴチャしているのか理解でき、それがゴチャゴチャにならなくなる。

それでも現状ではZSTにおけるノーポイント&サブオンリーというルールを利用できるのは、MMAファイターじゃないかと」

──つまりはMMA勢のフィジカル&テクニックが今回は優位ではないかと? 以前は日本の柔術家のフィジカルが強くないイメージがありましたが、現状は競技柔術のトップ選手は全くそんなことなくなったかと思います。

「米倉選手はそういうフィジカルの持ち主だと思います。米倉選手は優勝できる力が十分にある。でも僕のなかで本命は清水選手です。極めさせない、パワーで取れたら良いなという試合をする。で、オーバータイムで勝つ。MMAファイターは、OTでは決して強くないと思います。でも、清水選手は強そう(笑)。

ただ本人から『俺は勝村さんが望むような試合はしません』っていう発言があるんです。そうなると後藤選手がまた輝くんじゃないかって。いやぁ、本当に最高の顔合わせですよ」

──マッチメイカー冥利に尽きると。

「潤鎮魂歌に柔術家が苦戦する試合とか、見たくないですか? 本戦とOTの性格が違い過ぎるので、誰が強いのかは本当に分からないトーナメントだと思います」

<この項、続く>

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GTF04 JJ Globo News ZST イゴール・タナベ ハイサム・リダ ブログ レダ・メブトゥシュ 三谷敏生 世羅智茂 伊藤盛一郎 山中健也 後藤貴史 清水清隆 潤鎮魂歌 濱岸正幸 高本裕和

【ZST GTF04】ZSTグラップリングに世羅智茂、イゴール・タナベ、伊藤盛一郎&ハイサム・リダが出場

【写真】75キロ級に世羅、90キロ級にイゴール。注目のノーギおできるグラップラーが出場する(C)SATOSHI NARITA & MMAPLANET

19日(金)、ZSTより7月26日(日)に東京都大田区のゴールドジムサウス東京アネックスで開催されるZSTグラップリング=GTF04のトーナメント各階級出場選手及びスーパーファイト、さらに2階級の予選会が同5日(日)に行われることが発表されている。

同大会は無観客で開かれ、動画配信が予選会とともにされること、クラウドファンディングが実施されることも明らかにされている(※詳細は後日発表)。

60キロ、75キロ、90キロの3階級、8人のワンデートーナメントは、60キロ&75キロの出場確定選手は6名で、残り2つの枠を掛けた予選会があり──その出場選手もリリースでアナウンスされた。スーパーファイトでは無差別級でハイサム・リダ✖アンディ・コング、78キロ級で大浦マイケ✖松本大輔、70キロで小野隆史✖藤代晃精、65キロ以下で伊藤盛一郎✖橋本圭右の4試合が組まれている。

GTFらしいのがスーパーファイトに伊藤盛一郎が出場するように柔術家だけでなく、MMAファイターも参加も少なくない点だ。


60キロ以下級には5月31日のプロ修斗に出場したばかりの清水清隆がエントリー。潤鎮魂歌や高橋サブミッション雄己という名前も見られる出場確定選手に対し、予選会にも渋谷カズキ、三谷敏生というMMAファイターが参加する。

75キロ級には世羅智茂が参戦。4月のRoad to ONE02で青木真也と、5月は修斗の大会で岩本健汰と戦いドロー。今や日本のグラップリングを引っ張る存在として、同門の竹内稔、岩本のチームメイトの山中健也らが優勝争いのライバルとなるか。

90キロ級には昨年のムンジアルは3位ながら、2018年の紫帯時代にムンジアルとノーギワールドのどちらも制しているイゴール・タナベに断トツの注目が集まる。QUINTET FNではハイサムと対戦して3度の警告で両者失格となったイゴール、IBJJF競技柔術家のサブオンリー・ノーギがどのように変化しているのか楽しみでならない。

各階級の出場選手は以下の通りだ。

【60キロ級】
高橋サブミッション雄己(和術彗舟會新宿HEARTS)
米倉大貴(IGLOO)
後藤貴史(ALMA FIGHT GYM HOMIES)
潤鎮魂歌 (総合格闘技ハーヴェスト)
井手智朗(エクストリーム柔術)
清水清隆(TRIBE.TOKYO.MMA)

【75キロ級】
渡部拳士郎(スーパータイガージム)
世羅智茂(Carpe Diem)
寒河江寿泰(トイカツ道場/今成柔術)
竹内稔(Carpe Diem)
山中健也(IGLOO)
高本裕和(高本道場)

【90キロ級】
イゴール・タナベ(IGLOO)
濱岸正幸(U-FILE CAMP登戸)
高橋快人(エクストリーム柔術)
柳井夢翔(リバーサルジム新宿me,we)
グラント・ボグダノフ(KUSSANO TEAM)
内藤由良(リバーサルジム横浜グランドスラム)
レダ・メブトゥシュ(Carpe Diem)
谷口実(RBアカデミー)

【60キロ級予選】
渋谷カズキ(高本道場)
長野将大(所プラス)
N.O.V(Team GBF/EnjoyGym)
二之宮徳昭(クロスワンジム湘南)
堤宏太(福住柔術)
三谷敏生(総合格闘技コブラ会)

【75キロ予選】
ベン・ブッカン(総合格闘技津田沼道場)
坂野開(SORA BJJ)
鹿志村仁之介(IGLOO)
小川智也(リバーサルジム新宿me,we)