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【DEEP108】シューター✖パンクラシスト?! 本田良介戦へ、杉山廣平─01─「試験観察の条件が……」

【写真】爽やかな笑顔、スタイルは組み技中心──でも、試合中に見せる気の強さ。そのバックボーンが今回のインタビューで明らかになった(C)SHOJIRO KAMEIKE

10日(日)、東京都文京区のTDCホールで開催されるDEEP108で、これがDEEP2戦目となる杉山廣平が本田良介と対戦する。
Text by Shojiro Kameike

パンクラスを主戦場としてきた杉山は、RIZI参戦を経て昨年9月にDEEP初戦で駒杵嵩大に判定勝ちを収めた。前戦から約9カ月、今回の本田戦は噂されるDEEPフライ級GPへの出場権を賭けた戦いとなってくるに違いない。

その杉山は駒杵戦後、愛知県岡崎市から千葉へ活動拠点を移しパラエストラ千葉ネットワークで練習を続けている。本田戦を控えた杉山に、これまでのキャリアと、千葉に移った理由を訊いた。


――本田良介戦を控えている杉山廣平選手です。もともと愛知県岡崎市を拠点に活動していた杉田選手ですが、現在は千葉で練習しているのですか。

「はい。去年の11月から千葉に移って、パラエストラ千葉ネットワーク(以下、パラエストラCNW)で練習させてもらっています」

――どのような経緯で岡崎を離れ、千葉に移り住んだのでしょうか。

「去年の夏ぐらいに名古屋の知人と千葉へ遊びに来て、ついでにパラエストラ柏で練習させてもらったんです。そこからの繋がりですね。

もともと愛知県でも田舎のほうで、練習仲間も多くないなかで練習していました。そんななかでもタイへ3回ぐらい行かせてもらっていましたけど、前から東京に行ってみたいなとも思っていたんですよ。それで去年の夏に柏で練習させてもらい、すごく刺激をもらって、すぐに決めました。(千葉へ)来るなら、このタイミングだなって」

――昨年の夏ということは、9月の駒杵嵩大戦の前ですか。

「そうです。8月と9月、駒杵戦に向けたファイトキャンプとして来させてもらって、この試合が終わったら引っ越して来ようと思いました。それで11月に千葉へ」

――では前回の試合で、千葉で練習した成果は何か出ていましたか。

「成果は大きかったですね。取り組み方もそうですし、ここで練習したことで強くなることもできたし、気持ちの面でも変わった部分がありました」

――杉山選手といえば、組みの面では柔術ベースの印象を持っていました。しかし駒杵戦ではケージレスリングの展開のなか、バックコントロールで駒杵選手を組み伏せています。杉山選手のなかで、どのような変化があったのかと思っていました。

「そうなんです。レスリング力の強化は、大きく違いますね。パラエストラCNWにはレスリングが強い選手が多くて、それだけ強い人たちと組んでいたら、自分もレスリングが強くなれるんだなって思います。

ただ千葉に来てから負傷があって休んでいたので、なかなか試合ができなかったんですよ。だからこれだけ期間が空いてしまって。千葉に来てからガンガン試合したかったんですけど……」

――その間にDEEPフライ級が大きな盛り上がりを見せています。特に前回の駒杵戦が行われたDEEP103のメインはDEEPフライ級暫定王座決定戦で、藤田大和選手と伊藤裕樹選手の激闘を目の当たりにしていると思います。そのような現在のDEEPフライ級について印象を持っていますか。

「良いですよねぇ。盛り上がってきていて、トーナメントもあると言われていますし。自分はトップ戦線に食い込むのが遅れているので、早く上がっていきたいです」

――なるほど。では、これまでのキャリアについてお聞きしたいのですが、まずMMAを始めたキッカケから教えてください。

「18歳の時に、小さいジムから始めました。これは記事にできるかどうか分からないんですけど……10代の頃は結構悪さをしていて」

――両肩のタトゥーを見ると、何となく想像はできます……。

「アハハハ、そうですよね。ぶっちゃけていうと成人でいうと執行猶予のような試験観察下にありました。試験観察が認められる条件が、健全な趣味に取り組むというようなものだったんですね。それで格闘技のジムに行ったのがキッカケです」

――健全な趣味ということは、どのようなスポーツでも良かったかもしれません。その中で格闘技を選んだ理由は何だったのですか。

「やっぱり悪い……ヤンチャな時代だったので、アウトサイダーとか地下格闘技を見ていたんですよ。ちょうどアウトサイダーが人気の頃で、自分も出たいと思っていました」

――結果、アウトサイダーには出場したのでしょうか。

「いえ、出ていないです。アウトサイダーに出たいと思って格闘技を始めたんですけど(笑)。最初のジムにいた頃はアマチュアで2試合ぐらいして、そのあとスプラッシュに移ってプロデビューしています」

――そういったキャリアからすると、打撃中心のファイトになる選手が多いかと思います。しかし杉山選手の場合は、柔術的な動きが特徴的でした。

「今でも、組み技ができることにビックリされることがありますね(笑)」

――アハハハ、失礼ながら見た目のイメージとは違うかもしれません。

「プロデビューして最初の2試合はKOで勝ったんです。でもスプラッシュの木部(亮)代表は柔術の黒帯を持っている方なので、自分も自然とそういうスタイルになっていったのかな、と思います。

何ていうのか……当時から、打撃より組み技のほうが強いんじゃないかと思っていました。もともとキン肉マンの影響でプロレスも好きでしたし、何でもありなら掴んで倒して、上になってボコボコにするほうが良いんじゃないの、って」

<この項、続く>

■視聴方法(予定)
7月10日(日)
午後2時30分~SPWN PPV
午後2時30分~ニコニコ生放送

■ 対戦カード

<DEEPライト級選手権試合/5分3R>
[王者] 大原樹理(日本)
[挑戦者] 石塚雄馬(日本)

<ライト級/5分3R>
北岡悟(日本)
上迫博仁(日本)

<フェザー級/5分3R>
中村大介(日本)
ユータ&ロック(日本)

<バンタム級/5分2R>
渡部修斗(日本)
内山拓真(日本)

<フライ級/5分2R>
本田良介(日本)
杉山廣平(日本)

<女子ストロー級/5分2R>
ケイト・ロータス(日本)
ARAMI(日本)

<メガトン級/5分2R>
赤沢幸典(日本)
アンディコング(日本)

<バンタム級/5分2R>
雅駿介(日本)
海飛(日本)

<フライ級/5分2R>
原虎徹(日本)
風我(日本)

<バンタム級/5分2R>
山本有人(日本)
濱口奏琉(日本)

<ライト級/5分2R>
泉武志(日本)
野村駿太(日本)

<フェザー級/5分2R>
劉獅(日本)
鷹辰(日本)

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DEEP DEEP108 MMA MMAPLANET o ONE RIZIN パンクラス 上迫博仁 中島太一 中村大介 修斗 北岡悟 大原樹里 山本空良 川名雄生 本田良介 杉山廣平 松本光史 海飛 渡部修斗 牛久絢太郎 石塚雄馬 赤沢幸典 酒井リョウ 雅駿介

【DEEP108】1年5カ月振りのTDC大会で大原✖石塚、北岡✖上迫。そして影の実力者ユータ&ロック参戦!!

【写真】3年の沈黙を破り、ユータ&ロックがフェザー級戦線に戻って来る(C)MMAPLANET

20日(金)、DEEPより7月10日(日)に東京都文京区のTDCホールで開催されるDEEP108 IMPACTのカード第一弾の発表があった。

昨年2月の20周年大会=DEEP100以来のTDCホール大会らしく強度高めのカードが明らかとなった。


まず大原樹里が、川名雄生を破った石塚雄馬の挑戦を受けDEEPライト級王座の防衛戦を行う。

そのライト級で現在2連敗中の北岡悟が、2020年10月にパンクラスで松本光史に敗れてから沈黙を守っていた上迫博仁と戦う。上迫にとってDEEP出場はフェザー級王座を失った2017年12月の芦田崇宏戦以来、実に4年8カ月振りとなる。

またパンクラス時代に現RIZINとDEEPフェザー級二冠王=牛久絢太郎、現バンタム級KOP中島太一、ONEファイターの中原由貴──修斗ではデビュー間もない頃に斎藤裕を破るなど、陰のフェザー級J-MMA最強の異名をとるユータ&ロックのDEEP初参戦も決まった。

対するはRIZINで山本空良に黒星を喫し、再起を図る中村大介だ。ユータ&ロックの力強いグライディングはいわば幹を制するMMA。対する中村の腕十字は枝をへし折るMMAだ。幹か枝か、注目度ナンバーワンのマッチアップといえる。

さらにメガトンでGPSの遺伝子を持つ赤沢幸典と酒井リョウ戦がくまれるなか、渡部修斗のキャリアのリスタート戦が組まれた2回戦ではフライ級で本田良介×杉山廣平が実現する。

2回戦で潰し合いをさせるのは、もはや理解不能と表現したくなる本田と杉山戦。このカードをサバイバル戦にするのであれば、佐伯代表が口にしていたようにDEEP内でフライ級GPの実現を望みたくなる。組んで削る本田と、一発の殺傷能力を持つ杉山の勝者はベルトに挑む権利を有してよいほどの一戦といえる。

またバンタム級で、後者が雅駿介×海飛も決まった。4月の大阪大会で連敗を脱出した雅と、同じく4月にPOUNDSTORMで勝利し戦績を3勝2敗と勝ち越した海飛の一戦はムエタイベースの雅に対し、極真ベースの海飛が近距離で攻勢に出られるかにかかっている。雅が中段回し蹴りをいかに受け、捌くかも非常に興味深い一戦となる。

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MMA MMAPLANET o Poundstorm01 キック 海飛 鈴木崇矢

【POUNDSTORM01】開始早々からの打ち合いを制したのは海飛、ボディ攻めで鈴木崇矢にKO勝ち

【写真】鈴木の右フックもヒットしていたが、海飛のボディを効かせてからの仕留め方が光った(C)MMAPLANET

<フェザー級/5分3R>
海飛(日本)
Def.2R3分58秒 by TKO
鈴木崇矢(日本)

共にサウスポー。鈴木が右の前蹴りから、サークリングしつつ左ローを伸ばす。ガードを高く構える海飛が、至近距離の打ち合いの中でパンチを当てる。鈴木は前蹴りで距離を取るも、海飛の右ジャブをもらう。さらに海飛が右ミドルを当てた。鈴木は左ローを当てる。さらに鈴木が飛び込みながら右フックを打ち込むが、海飛のヒザが鈴木の下腹部に当たり、試合が一時中断される。

再開後、鈴木の左ストレートがクリーンヒット。海飛もローから右フックに繋げる。鈴木の左をもらいながら海飛が組みつきケージに押し込んだ。ケージ際から離れた鈴木が足を使う。海飛は右のインロー、右の関節蹴りを見せる。鈴木は飛び込んで右のフックを当て、すぐに距離を取る。鈴木の左をかわした海飛がパンチを打ち返す。距離を詰めて首相撲を狙う海飛。鈴木は離れて右フックを当てる。

海飛のサイドキックが鈴木の下腹部を捉え、またも試合は一時中断。再開後、海飛が前に出る。パンチをまとめてから組みついた海飛、左腕を差し上げて押し込むも離れた。距離を取る鈴木の左右のパンチが海飛の顔面を捉えた。海飛は組みついてケージ際に持ち込んだ。

2R、海飛が距離を詰める。鈴木は左右ストレートを当てて組みつき、相手をケージに押し込む。海飛は離れて、打撃で相手にケージを背負わせるも、組みつかれケージに押し込まれた。離れてから組みついた鈴木、ボディロックでバックに回すも倒すことはできず。離れると海飛が鈴木の顔面にパンチをまとめる。鈴木のダブルレッグに右ヒザを合わせた海飛、スプロールしてパンチを連打すると鈴木の動きが止まった。ここで海飛のヒザ蹴りが鈴木のボディに突き刺さると、ローブローとして試合が中断された。ここで海飛の眉間と右耳から出血が見られる。

再開後、鈴木を押し込んだ海飛がパンチの連打を浴びせてから組みつく。しかしセコンドの指示通り離れた海飛は、右ローから再度組みつく。ケージ際で右フックを返した鈴木。これだ海飛の顔面にヒットし、海飛が距離を取る。しかしすぐに立て直した海飛は、ワンツーで攻め込む。鈴木も海飛が入ってくるところに右フックを合わせた。

海飛は右ジャブの連打から左ストレート、さらに右フックから右ボディで相手の動きを止めた。パウンドを浴びせながら、起き上がった鈴木のボディに右ヒザを突き刺し、鈴木がダウンしたところでレフェリーが試合を止めた。


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o キック 海飛

POUND STORM01:第1試合・海飛 vs. 鈴木崇矢

バンタム級

パンチを打ち込む鈴木。リーチに勝る海飛が蹴り、パンチで前逃げていくが、距離を取りつつ打撃を返す鈴木。鈴木飛び込んで右を入れるが、海飛の膝がローブローになりタイムストップ。パンチで出る海飛。ケージに押し込むが鈴木引き剥がす。ジャブを入れる海飛。鈴木右で飛び込んだ。ワンツーから膝を入れる海飛。前に出た海飛のサイドキックがまたローブロー。再開。パンチ連打で出る海飛。鈴木下がりながらも飛び膝。また右で飛び込んだがパンチで迎撃する海飛。距離を詰めた海飛。押し込んで打撃を入れる。ホーン。

1R海飛。

2R。鈴木組みついてケージに押し込む。離れ際にバックブロー。距離を詰めパンチを入れる海飛だが鈴木組んで行く。引き剥がす海飛。至近距離で肘。左右のパンチ。汲みに来た鈴木に膝を入れた。タックルに入る鈴木をがぶると離れる。パンチ・膝で攻め込む海飛。ケージを背負って打たれる鈴木。もらっている。キャリアから言って止めて良いのでは。しかし膝がローブローになりタイムストップ。再開。また距離を詰めケージを背負わせてラッシュする海飛。組んだが離れる。海飛がパンチを入れるが鈴木の左がヒット。もう一発ヒット。少し動きが止まった海飛だがまた出ていく。消耗戦だが海飛が先手を取っていく。ジャブのダブルレがヒット。ケージ際でボディを入れると効いた!膝をついた鈴木にパウンドを打ち込む。鈴木が立ち上がったところに顔面に膝!レフェリー止めた。

海飛KO勝ち。

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【POUNDSTORM01】中村倫也と戦う。アリアンドロ・カエタノ「彼のUFC行きの計画は実行できない」

【写真】渋さ100パーセント、カエタノにも夢があり日本にやってきた(C)MMAPLANET

明日24日(日)に墨田区の両国国技館で開催されるPOUNDSTORM01のメインで中村倫也と対戦するアリアンドロ・カエタノ。

キャリア23勝6敗1分のカエタノは、中村のステッピングボードという役割を背負って来日を果たした。そうでないと、憧れの国で試合をする機会に恵まれなかったからだ。修斗ブラジル王者になっても、北米のビッグプロモーションに進出することができなかった34歳──彼もまたUFCで戦うという夢を捨てきっていない。

夢の潰し合い、その前にカエタノの声を可視化しておきたい。


──最初にムサというニックネームには、どのような意味があるのか教えていただけますか。ブラジル人の友人に尋ねても、分からないということでした。

「ムサはニックネームじゃなくて、セカンドネームなんだ。父親の名前で、ただムサという名前がなぜ父がつけられたかは分からない。ブラジルっぽいだろう?(笑)」

──アハハハ。2週間後に日本で中村倫也選手と戦います(※取材は4月7日に行われた)。今の気持ちを教えてください。

「日本で試合をできることが、もの凄く嬉しい。海外で戦うことが僕の夢だったからね。日本で戦うことができるなんて、こんな良い機会はない。しかも、大きなイベントだって聞いているから。

ヴァンダレイ・シウバが日本で試合をするのをずっと見ていた。彼と同じような経験ができる。それが本当に嬉しいんだ」

──アリアンドロのことは日本では戦績ぐらいしか伝わっていません。最初に格闘技を始めたのはいつですか。

「何かコンバットスポーツをしたいとずっと思っていたけど、僕が生まれ育った街では柔術アカデミーやMMAジムがなかったんだ。だから2001年に空手を始め、次の年から試合に出るようになった」

──どのような流派の空手だったのですか。

「松濤館空手だよ。今も空手のトレーニングは続けているよ。ムエタイとボクシングもやっているけど、空手は距離の取り方、そのコントロールという部分で僕のMMAで役立っているからね。もちろんMMAを戦うために柔術も修得し、今は黒帯になっている。だからファイトが寝技になっても、全く問題ないよ」

──この試合のためにリオデジャネイロでトレーニングキャンプをしたということですが、普段はどこで練習をしているのでしょうか。

「普段はパラー州の自分のアカデミーで練習していて、試合が決まるとリオにやってきてパラナ・ヴァ―リトゥ―ドで準備をしているよ」

──アリアンドロは既に修斗ブラジルのベルトを持っています。対して中村倫也選手は2勝0敗、MMA経験は2試合しかありません。

「ナカムラのMMAのキャリアが少ないことは、特に何も思うことはないよ。だって東京の大きな大会のメインで戦う選手なんだろう? レスリングで実績も残しているし、良いファイターだ。寝技も強い。

確かに僕には30戦の経験がある。だからといって、何かが変わるわけじゃない。ケージの中に入れば、勝つために戦うだけだよ。そこに戦績の差は関係ないよ」

──では中村選手と戦ううえでアドバンテージはどこにあると考えていますか。

「経験の差かな」

──いや、さっきと言っていることが……(苦笑)。

「ハハハハ。僕のアドバンテージは経験が多いこと。でも、ケージに入れば勝負は50/50だよ。とにかく日本のファンが、また僕の試合を見たいと思うような良い試合がしたい。UFCで戦うことば僕の最大の夢だ。それは全ての選手が思っていることだろう。その前に日本で2、3試合に戦いたいんだ」

──中村選手もUFCで戦うことを目標にしています。アリアンドロに勝って、コンテンダーシリーズに進み──最短距離でUFCにステップアップする。それが彼の計画です。

「気の毒に。僕を対戦相手にしたことで、彼のUFC行きの計画は実行できないよ(笑)。僕はこの試合のために最高の準備をしてきた。だからナカムラにも最高のコンディションでケージに上がってきて欲しい。最高の状態の彼をKO、もしくは一本勝ちするためにも」

■視聴方法(予定)
4月24日(日)
午後2時30分~ ABEMA PPV

■Poundstorm01計量結果

<バンタム級/5分3R>
アリアンドロ・カエタノ:61.5キロ
中村倫也:61.6キロ

<ライト級/5分3R>
大尊伸光:70.7キロ
宇佐美正パトリック:70.8キロ

<フェザー級/5分3R>
山本健斗デリカット:66.0キロ
河名マスト:65.9キロ

<バンタム級/5分3R>
風間敏臣:61.5キロ
齋藤奨司:61.4キロ

<ウェルター級/5分3R>
グンター・カルンダ:77.2キロ
エフェヴィガ雄志:77.4キロ

<ライト級/5分3R>
マックス・ザ・ボディ:70.7キロ
オーディン:70.4キロ

<ミドル級/5分3R>
岩﨑大河:84.2キロ
三上ヘンリー大智:83.8キロ

<フェザー級/5分3R>
狩野優:65.9キロ
中村京一郎:65.9キロ

<フェザー級/5分3R>
スソン:66.2キロ
宇佐美秀メイソン:66.2キロ

<フェザー級/5分3R>
海飛:61.6キロ
鈴木崇矢:61.4キロ

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ABEMA BELLATOR MMA MMAPLANET o Poundstorm01   アキラ エフェヴィガ雄志 スソン マックス・ザ・ボディ 三上ヘンリー大智 中村京一郎 中村倫也 修斗 和田良覚 大尊伸光 宇佐美正パトリック 山本健斗デリカット 岩﨑大河 河名マスト 海飛 狩野優 鈴木崇矢 風間敏臣 髙谷裕之 齋藤奨司

【POUNDSTORM01】計量終了 アドレナリンMAX? シュール過ぎた大尊✖パトリックのフェイスオフ

【写真】こんなシュールなフェイスオフはない(C)BELLATOR

23日(土)、東京都渋谷区のEXFGITHで明日24日(日)に墨田区の両国国技館で開催されるPOUNDSTORM01の計量が行われた。

正午に本計量、午後1時からセレモニアル計量&フェイスオフが行われ、リカバリー途中のファイター達は第1関門突破のアドレナリン放出が止まることがないのか、一触即発(※特に17日に行われた記者会見で激しい言葉を交換した選手たちは)というムードが続いた。


まず無謀度☆☆の海飛✖鈴木崇矢戦。

鈴木がすぐに近づき海飛も額をぶつける。これで鈴木が両手で海飛の胸を押しのけ非常に厳しい眼つきに。髙谷裕之が苦笑いして、両者を別けて正面からの撮影に向かわせた。

続いて無謀度☆のスソン✖宇佐美秀メイソン戦。

最初から髙谷が割って入りすぐに正面を向かせたが、再び互いに視線を合わせる。と、カナダで暮らしていたメイソンはFワードとビッ〇を連呼。対してスソンも中指を突き立てるるという──気分は既に北米基準のセレモニアル・フェイスオフになった。

第3試合、記者会見の時から険悪な空気がマックスだった無謀度☆☆☆☆☆の狩野優✖中村京一郎戦。

すぐに中村が拳を伸ばして狩野のアゴに触れさせる。狩野の手の払い方に完全に力が入っており、中村が両手で胸板を押す。狩野も右手で胸を突き返し、さらに中村が押し返すという展開に。血気盛ん──かつノリ的な中村に対し、狩野は我慢ならないというマジモードの怒り心頭具合が表情から見て取れた。

第4試合──無謀度は同じく☆☆☆☆☆、男前度も☆☆☆☆☆の岩﨑大河✖三上ヘンリー大智戦。

狩野✖中村のフェイスオフを笑みをたたえて眺めていた三上、岩﨑と揃って無表情でフェイスオフ。互いに他競技で実績を残し、既に格闘技界の社会通念を肌で感じる経験を経てこの場に立っているだけあって、大人のフェイオフを見せていた。

マックス・ザ・ボディ✖オーディンの無謀度☆☆☆☆☆のFighters Battle Audition最終選考の締めの一番。

両者揃って視線をそれさずも、それ以上のアクションはなくフェイスオフから正面を向き撮影となった。

第2部はエフェヴィガ雄志、齋藤奨司、河名マストがグンター・カルンダ、風間敏臣、山本健斗デリカットというキャリアで上回る選手に対するチャレンジマッチ。

エフェとグンターというのも相当にエグいマッチアップだ。エフェはキャリア2戦目、自分のペースで戦えている時と、そうでないときの動きの差は大きい。それも当然のことだが、フィジカルで圧しきれないと予想されるだけに、厳しい戦いになることが予想される。

本来はよりキャリアのある選手との試合が臨みであっただろう風間は、この日も会見と同様に愛想がなく我が道を行く空気を身にまとっていた。

フェイスオフ後に齋藤が差し出した手を握る返さえないばかりか、その行為にすら何も注意を払っていない様子であった。

他方、河名の凄まじさはこの試合がチャレンジマッチに感じられないことだ。

健斗デリカットを相手に、打撃という部分は相当にチャレンジングな一戦ではあるが、デリカットとしても組まれて嫌な試合になる。つまりキャリアの差云々でなく、技術をベースとした勝負論がこの試合に存在している。

セレモニアル計量とフェイスオフの間にも、選手の感情や信条が伝わって来ていたが、ある意味──頭抜けていたのがコメインの大尊伸光✖宇佐美正パトリックだろう。

アキラ100%の笑いを取りいれた大尊だが、慎重にスタンバっている姿が河名✖デリカット戦から計量会場では確認されており、ウィットネスの髙谷が笑いを我慢できない状況に陥ってしまう。

フェイスオフでは蝶ネクタイと銀の皿で股間を隠した大尊に詰め寄るパトリック。何かあってはならぬと、髙谷だけでなく和田良覚レフェリーが懸命にパトリックを制する。

マイクで「俺にメンチ切っているんで、ボコボコにしてやろうと思います」と凄む大尊のシュールさにも、パトリックは「自分は仕事するだけですね。以上です」と一言。

公開計量終了後にパトリックは「マジでムカついていました。明日は絶対に倒します」と完全にスイッチが入っていた。

そして、修斗ブラジル王者アリアンドロ・カエタノを迎え撃つ中村倫也のメインイベント。この両者も含め全出場選手が本計量、1度目のチェックで体重を落としていたそうだ。

「日本にはミッションをやり切るために来た。明日、完遂する」とカエタノが話し、中村は「たくさんの支えがあってここまで来れました。世界イチ我慢強く、感謝の心を持っている民族の日本人としての誇りを持って明日は戦います」とコメントした。

その中村、セレモニアル計量時には殆どリカバリーがされていないように見えたが、既に2キロは戻っていたようで明日はどれだけ体が膨らんでいるのか。そこも世界標準に達しているかをケージの中で確認したい。

■視聴方法(予定)
4月24日(日)
午後2時30分~ ABEMA PPV

■Poundstorm01計量結果

<バンタム級/5分3R>
アリアンドロ・カエタノ:61.5キロ
中村倫也:61.6キロ

<ライト級/5分3R>
大尊伸光:70.7キロ
宇佐美正パトリック:70.8キロ

<フェザー級/5分3R>
山本健斗デリカット:66.0キロ
河名マスト:65.9キロ

<バンタム級/5分3R>
風間敏臣:61.5キロ
齋藤奨司:61.4キロ

<ウェルター級/5分3R>
グンター・カルンダ:77.2キロ
エフェヴィガ雄志:77.4キロ

<ライト級/5分3R>
マックス・ザ・ボディ:70.7キロ
オーディン:70.4キロ

<ミドル級/5分3R>
岩﨑大河:84.2キロ
三上ヘンリー大智:83.8キロ

<フェザー級/5分3R>
狩野優:65.9キロ
中村京一郎:65.9キロ

<フェザー級/5分3R>
スソン:66.2キロ
宇佐美秀メイソン:66.2キロ

<フェザー級/5分3R>
海飛:61.6キロ
鈴木崇矢:61.4キロ

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【POUNDSTORM01】全対戦カード決定。一触即発、狩野優×中村京一郎。中村倫也「ただ自分の試合に集中」

【写真】カエタノ以外の出場選手19名と髙谷裕之、岡見勇信が壇上に勢揃い。これから何が始まるか── (C)MMAPLANET

17日(日)、東京港区のベルサール六本木で1週間後、24日(日)、墨田区の両国国技館で開催されるPOUNDSTORM01の記者会見が行われた。

中村倫也×アリアンドロ・カエタノ、大尊伸光選手✖宇佐美正パトリック、グンター・カルンダ×エフェヴィガ雄志、風間敏臣✖齋藤奨司、山本健斗デリカット選手✖河名マスト戦の5試合と、FIGHTER BATTLE AUDITION最終選考の外敵としてマックス・ザボディ、岩﨑大河、狩野優、スソン、海飛と出場が発表されていた今大会。

昨夜の格闘DREAMERS 2ndシーズンの放送最終回をもって、最終選考マッチ=POUNDSTORM出場選手が決まり、上記の5人の外敵と対戦するのは──上の出場選手紹介順に対戦相手を列記すると──オーディン(※高木オーディン祥多)、三上ヘンリー大智、中村京一郎、宇佐美秀メイソン、鈴木崇矢の5名に。

スポーツ、競技性を重視するLDH Martial Artsの格闘技プロジェクトだが、そこは髙谷裕之総監督のいざという時の喧嘩の強さを重視する姿勢が伝播したか、フェイスオフで一触即発の場面も見られた。

第3試合のフェザー級で対戦する狩野と中村が、頭をぶつける勢いでにらみ合い、髙谷に離されても中村がまた距離を詰めていく。

この両者、それぞれマイクで抱負を語る段階でも狩野が「イライラしていうコトないッスね。両国でできることが一つのステイタスなんで。まぁ自分の試合を視てください」と言えば、中村は「僕はプロデビュー戦なんですけど、こんな強い(パンクラス)ランカーの狩野選手と試合を組んでくれてありがとうございます。イライラして言葉ないって言っているんですけど、普通にビビっちゃって何も言うことないと思うので。そうでしょ狩野君」と挑発する。

憮然とした表情で聞き流した狩野に対し、中村は「確かに狩野君、強くて良い選手なんですけど、試合内容は全然面白くないので1試合ぐらい、僕とバチバチやりあって。狩野君の名前上げてあげようかと」とさらに言葉を重ねた。

それそれが意気込みを語った後、質疑応答へ。MMAPLANETが着眼したのは外敵側──世界を目指す同世代で、キャリアを築いてきた狩野と岩﨑だ。デビュー戦の選手を相手にリスクの高いファイトを受けた両者、負ければこれまでの積み上げてきた実績が水泡と化す。そんな2人に「勝てば、プロモーター髙谷裕之にどのような見返りを求めたいか」と問うと、以下のような返答があった。

狩野優
「POUNDSTROMが継続されるんだったら、何回も何回も呼んでもらいたいッスね」

岩﨑大河
「押忍。自分は──この階級は本当に相手がいないので、世界で戦えるように準備していただければなと思います」

この言葉を受け、司会者が髙谷総監督に一言を求めると以下のような返答が聞かれた。

髙谷裕之
「もちろん対戦を受けてくれた皆、あまりメリットのない試合かもしれないです。それを漢気で受けてくれたというのは凄く感じているので。これからもPOUNDSTROMに参戦してもらって、恩を返していきたいと思います」

またデビューから1年も経ず、メインとコ・メインを任された中村とパトリックは、「去年の自分たちと同じ立場で戦う後輩たちに対し──彼らの試合後のファイトとなるが、どのような戦いを見せたいか」という問いへの返答は以下の通りだった。

宇佐美正パトリック
「自分は見本になれるような圧倒的な試合ができたらなと思います。ハイ、以上です」

中村倫也
「特に前の5人については考えていなくて。もう自分がただ試合をすることに集中しているんで。終わった後、リラックスしながら背中を見てもらえればなと思います」

世界に向けた人材育成と世界に負けない格闘技熱の再興を目標に掲げるLDHのプロジェクト、そのなかでDREAMERSでもEXFIGHTでもない──注目株のサバイバルマッチ──という位置づけで齋藤と対戦する風間について──。

「圧倒してフィニッシュします。終わりで~す」という言葉を発した時の彼の雰囲気が、この場に染まらないという殺気に満ちていたことを最後に付け加えたい。

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【POUNDSTORM01】風間敏臣✖齋藤奨司&外敵はマックス・ザ・ボディ、岩﨑大河、狩野優、スソン&海飛

【写真】風間としては、負けていられないファイトに。一方、齋藤は自己証明の戦いだ(C)MMAPLANET & MATSUNAO KOKUBO

2日(土)、4月24日(日)に東京都墨田区の両国国技館で開催されるPOUNDSTORM01の第1部でFIGHTER BATTLE AUDITIONの最終選考を兼ねた5試合で夢を潰しに掛かる外敵5選手と、第2部のJ-MMAの新鋭マッチ1試合が発表された。

決定カードは風間敏臣✖齋藤奨司のバンタム級マッチだ。風間は2020年に柔術からMMAに転じ、その柔術力に加えてレスリング&スクランブルでも着実という表現以上に、成長の跡を見せる9勝1敗の注目株だ。

現在、パンクラス・バンタム級戦線でランク1位と文字通りのホープが、修斗2勝1敗の格闘DREAMERS出身の齋藤を迎え撃つ形のファイトといっても良いだろう。


昨年のネオブラ優勝、今年の1月にはDEEP興行=石渡伸太郎引退興行「漢塾~継承~」で実施されたバンタム級Tを2試合連続初回一本勝ちで制した風間にとって、齋藤戦はキャリアップの契機とはならない、勝つしかないファイトといえる。LDHが手掛ける舞台で、今後に向けて名前を売るしか旨味の無い試合といっても過言でない。

対して学生ボクシングからキックを経てMMAに転じた齋藤には大きなチャンスであると同時に、同期DREAMERSといえる中村倫也や宇佐美正パトリックと同じ日に両国の舞台に立つことになる。

EXFIGHTでなくFight Farmを選んだ──POUNDSTORM発起人の髙谷裕之の選手育成裏LDH martial arts版といえる──齋藤。自身が苦手とする部分で、若い選手のなかで最も力のある風間との戦いは、DREAMERS同期と違う選択をした自身の自己証明の一戦でもある。

加えて外敵として、両国国技館のケージに立つことが発表されたのは以下の5選手だ。

ライト級:マックス・ザ・ボディ
ミドル級:岩﨑大河
フェザー級:狩野優
フェザー級:スソン
バンタム級:海飛

現在ABEMAで放送中の格闘DREAMERS 2ndシーズンは先週の中継時点で生き残っているのは鈴木崇矢、須藤晃大、藤波勇飛、宇佐美秀メイソン、中村京一郎、高木オーディン祥多、三上ヘンリー大智、松井涼の8選手だ。

今夜の放送分の冒頭先行公開で、須藤がYU-YA、中村が石田拓穂と戦う2試合を含め、生き残っている選手達がPOUNDSTORM =最終選考試合出場を兼ねた三次審査試合に挑むことが明らかとなっている(※1月31日に収録済み)。

8人残っているDREAMERSに対し、本日発表された外敵は5選手。つまり三次審査で3人が脱落となるわけだ。果たして、彼らの夢を摘み取りに来る面々、夢破れる者は誰になるのか。加えて今夜放送分の先行公開第2弾で鈴木が涙し「皆と同じ舞台に立ちたかった」と語るシーンが公開されている。

LDHのMMAプロジェクトは、POUNDSTORMに向け──いよいよ拍車が掛かってきた。

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DEEP DEEP Tokyo Impact DEEP Tokyo Impact2022 01 MMA MMAPLANET o RYO 三村亘 海飛 石司晃一

【DEEP Tokyo Impact2022 01】三村亘戦へ、石司晃一「試行錯誤していたことは無駄ではなかった」

【写真】体の内側に問題があったことを明かしてくれた石司。連勝中だった時の輝きを取り戻すことができるか (C)MATSUNAO KOKUBO

12日(土)、東京都港区のニューピアホールで開催されるDEEP Tokyo Impact2022 01のメインイベントで、石司晃一が三村亘と対戦する。
Text by Shojiro Kameike

石司は2019年10月の米沢千隼戦でKO負けを喫してから1年8カ月もの間、ケージから遠ざかっていたが、昨年6月に復帰。現在2連勝で、今回の試合を迎える。石司によれば、試合のブランクにコロナ禍の影響はなかったという。計量直後の石司が語る、これまでの敗因と、現在の連勝の要因とは?


――先ほど計量が終わったところですが……。

「遅刻してしまいました(苦笑)。別に減量で苦しんでいたわけではなくて、ちょっと道が混んでいて……」

――確かに、計量に遅刻したと聞けば、減量苦をイメージしています。ただ、計量を見るかぎり笑顔で、肌ツヤも良いように見えました。

「そうですね。もう今は水を飲んでリカバリーしていて、コンディションも問題はないです」

――石司選手は国内のバンタム級でも体格が大きいほうだと思いますが、これまで減量で苦しんだことはないのでしょうか。

「それが、ないんです。僕は代謝が良くて、2週間ぐらいで体重がしっかり落ちるんですよ」

――水抜きも行わないのでしょうか。

「いえ、水抜きもやります。でも汗で5キロぐらい落ちるし、他の選手のようにギリギリの状態でやっているわけではないので。多少余裕を残した状態で水抜きに入るので、そこまでゲッソリするようなことはないです」

――なるほど。石司選手はもともと東京でMMAをはじめ、一時期ALIVEに所属したあと、東京に戻ってきていますよね。現在はどのような環境で練習しているのでしょうか。

「トイカツ道場の各店舗のプロ練習に参加したり、柔術はカルペディウム青山で練習して、あとはアライアンスへ出稽古で行かせてもらっているのがメインです」

――以前のようにどこかのジムへ所属せず、様々な場所で練習することについて、ご自身の中で不都合は生まれてこないですか。

「いえ、米国みたいに一つのジムで全ての練習ができれば楽なんですけど、日本だと難しいじゃないですか。そうなると、いろんなところで強い人と練習したほうが良いなと思っています。僕はプロになってからの成績でいうと、タイトルマッチまでは連勝していて、そのタイトルマッチではスプリットで負けてしまったじゃないですか」

――2012年3月にプロデビュー後は、一つの引き分けを挟み10戦無敗。しかし2017年5月、大塚隆史選手の持つDEEPバンタム級王座に挑み、判定で敗れています。

「そこで負けはしましたけど、また頑張ろうと思っていたところ……調子が悪くなっていったんです。どんどん体が動かなくなっていく感覚があって」

――どういうことでしょうか。

「最初は何が原因か分からなかったんです。でも試合では動きが悪くなっていき、2019年は1勝3敗という結果で……。当時はもう、練習も思うようにできない状態でした。実は内臓の調子が悪くなっていたんですよ」

――えっ!?

「去年6月に復帰するまで、1年8カ月も試合をしていなかったのは、コロナなどの影響ではなかったんです。病院に行って、薬を飲みながら治療をして……。体の調子が良くなってから復帰して、そこからまた勝てるようになりました」

――そう聞いて、疑問の一つが晴れました。プロデビュー以降、連勝している石司選手に対する業界内の評価はとても高いものでした。

「えっ、そうだったんですか」

――しかしタイトルマッチ以降は敗戦も増え、何か壁にブチ当たっているのか、伸び悩んでいるのか……そんな印象が強かったです。

「はい。実際、『石司は弱くなった』という声も聞いていました。自分では技術的な問題かと考えて、自分の戦い方について試行錯誤していたんですけど、それが自分のファイトスタイルにも影響を及ぼしていたんだと思います。でも、それ以上に影響があったのは体の内側もそうですし、同じ頃にケガもあって」

――なるほど。

「でも当時、試行錯誤していたことは無駄ではなかったと思います。体調が良くなってきて、今ようやく、試していたことが繋がってきていると感じているんです。これから試合では、当時とは違うものが見せられると思っています」

――では、今回の対戦相手である三村亘選手の印象を教えてください。

「これは……すみません、今回の試合が決まるまで試合を見たことがなくて、あまりよく分かっていないんです(苦笑)」

――試合映像は見ていないのでしょうか。

「いえ、見たんですけどグラウンドの展開が多くて、打撃や他の展開はどうなのか分からなかったんです。そこは試合をやりながら見ていくしかないですね。僕はもともと、試合も誰とやりたいという話はしなくて、とにかく試合がしたいので相手を見つけてください、とお願いする感じで」

――今は復帰してから調子も良いとのことですし、とにかく試合をしたいということですか。

「はい。前の試合から間が空きそうだったので、DEEPに試合を組んでほしいとお願いしたんです。プロモーター側も東京にいる選手へ声をかけてくれたと思うんですけど、なかなか見つからなかったようで……。でも大阪から来てもらって嬉しいです」

――その三村選手を相手に、どのような試合を見せたいですか。

「判定まで行かないように、しっかりKOや一本で勝って、ビシッと力の差を見せつけて勝ちたいです」

――分かりました。最後に、復帰して以降の目標を教えてください。

「やっぱりDEEPのチャンピオンにならないと始まらないかな、と思います。まず自分が戦っているところで一番になり、そこで相手がいなくなったら、もっと上の舞台で強い選手と戦っていきたいです」

■ DEEP Tokyo Impact2022 01計量結果

<バンタム級/5分3R>
石司晃一:61.45キロ
三村亘:61.55キロ

<バンタム級/5分2R>
海飛:61.6キロ
牧野滉風:61.65キロ

<フェザー級/5分2R>
鬼山斑猫:66.25キロ
星野豊:66.05キロ

<フェザー級/5分2R>
西谷大成:66.25キロ
鷹辰:65.95キロ

<ストロー級/5分2R>
中村真人:52.7キロ
キンタ・ジ・エンド:52.6キロ

<ウェルター級/5分2R>
小林裕:77.3キロ
チョウ・テギ:75.5キロ

<フライ級/5分2R>
日比野“エビ中”純也:57.15キロ
RYOGA:57.1キロ

<フェザー級/5分2R>
キヨタロウ:65.5キロ
夏目涼佑:64.75キロ

<フライ級/5分2R>
松丸息吹:56.95キロ
武利侑都:56.55キロ

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