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【Pancrase343】Ryoと挑戦者決定戦、平田直樹「何もさせない。仕留めるよりも心を折ること」

【写真】どこにでもいる若い人。そんな平田直樹なのだが──(C)MMAPLANET

25日(土)に港区のニューピアホールで行われるPancrase343で平田直樹が、Ryoとフェザー級次期挑戦者決定戦を戦う。
Text by Manabu Takashima

チャンピオン新居すぐるが、RIZIを主に考えているなかでフェザー級タイトル戦線が停滞する。昨年12月に亀井晨介を破った平田直樹が、タイトル戦が組まれない現状で他の舞台を選ぶ──そんな話も聞かれていた。

そんな平田が挑戦者決定戦を戦う理由、これからについて13日の記者会見後に話を訊いた。


──会見でのネタの続きになってしまいますが、このサングラスが余計にガラを悪く見せていますよね(笑)。

「これはつけようか、迷ったんですよ(笑)。樹が要らないと言っていたサングラスで(苦笑)」

──色々ある妹さんにとって良き理解者のお兄さんですが、会見のことなども話す間柄なのですね。

「これは格闘技の一環なので。試合や練習のことと同じで。でも、私生活とか知らないです。そういう話を妹とすることなんてないですし」

──確かに妹の恋愛とか知っているお兄ちゃんなんて、逆に怖いですよね(笑)。そんななかRyo選手とのフェザー級次期挑戦者決定戦が近づいてきました。ぶっちゃけていうと、チャンピオンはRIZINでの戦いにフォーカスしており、直樹選手もタイトル戦がないなら、他の舞台で戦おうとしているという噂話が3月頃に聞かれました。

「一昨年に米国で負けて、日本に戻って来てからパンクラスさんから定期的に試合をさせてもらうようになりました。自分も中途半端なことはしたくなかったので、パンクラスで戦うからにはパンクラスのチャンピオンになることを目指していました。パンクラスでベルトを取って再び、海外にチャレンジしよう。チャンピオンとして外だったり、違う場所で勝負をしようという気持ちだったので。実際にこの間にも海外での試合という話もありましたけど、パンクラスで戦ってきました。そこで4試合、しっかりと勝ち切れたのでチャンピオンになって、次のステップに進むという考えで」

──そのなかで亀井晨介選手を昨年末に破った。次が王座挑戦でなく、Ryo選手との挑戦者決定戦になったことについてはどのように捉えていますか。暫定王座決定戦ともならなかったです。

「チャンピオンが戦わないというのであれば、もうそういうものだし。でも自分がベルトを目指して日々の練習をすることが一番大切で。チャンピオンが何を思っているのかは、重要ではないです。挑戦を受けてくれるなら、挑戦します。戦わないというのであれば、次の相手のことを考える。その延長線上で、他で戦うこともある。そこを考えないといけないのですが、今回は次期挑戦者決定戦ということで、勝てば挑戦できる切符を手にできるだから、そこを得ることにしようと。

それでもチャンピオンがやらないなら、向うの都合です。僕は別の手段を考える。暫定王座決定戦になれば、ベルトが掛かる一番になってもっと嬉しかったかもしれないですけど、余り気にしていないです。暫定でも正規チャンピオンがいてパンクラスで一番になるには、そこに挑戦する立場は変わらないので」

──では、その挑戦権を争う相手がRyo選手になることを想定したことはありましたか。

「全然、考えていなかったです。12月に亀井晨介選手に勝って、1位は高木凌選手だから挑戦者決定戦なら高木選手だろうと。でもRIZINで戦っていて、都合が合わなかったのは理解できます。

同時に亀井選手に勝ったので、次の相手がランクが下ということも考えていなかったです。僕にとってこの試合は次期挑戦権が掛かっているということで、Ryo選手とワンマッチで戦うことにモチベーションはなかったです。失礼かもしれないですが、次期挑戦者決定戦でないとRyo選手と戦う意味はない。次に繋がる確定的な条件があるから、戦います」

──そこまで言い切るからには、ぶっちぎって自己証明する必要が出てきてしまうかと。

「Ryo選手の試合映像は特に視ていないです。ハイライトぐらいで。ただ、最後まで諦めない。そういう気持ちがある選手だと皆からも聞いていますし、打撃も寝技も自分の形を持っていると。

ただ、何もさせない。圧倒して、1Rでフィニッシュする。そのつもりで仕上げてきました」

──ではRyo選手が会見で言っていたスクランブル戦になることもない?

「僕が相手を動かすスクランブル戦はあります。動かして削る、それが僕の形です。亀井選手との試合も、抑えて極めることができたと今では思っています。でも、試合中は何かあるんじゃないかと様子を見てしまって、3Rが過ぎました。

亀井選手もあそこから挽回する動きがなかったけど、僕もそのままで疲れもしなかった。だったら、僕が初回から攻めて極めに行けば良かったと反省しています。2、3Rがあるし、亀井選手もこのままで終わらないはずという風に考えて、躊躇してしまいました。次はこの反省点を生かした試合をします。

特にRyo選手は諦めない選手なので、どれだけ僕が攻勢でも、何かのタイミングで攻めてくることがあると思います。ごちゃごちゃしている中で、ガツっとくる。きっとコントロールしていても、力ずくでも動いて来る。そういう選手なので極める、仕留めるよりも心を折るつもりで戦います。相手が『もう降参』ってなるように何もさせない。Ryo選手との試合で僕の勝利とは、心を折ることです」

──と同時にこれからを考えると、組みなら絶対に勝てるというわけにはいかない相手が出てくるはずです。それまでに打撃を伸ばす必要があります。総合力を高めることに関しては、今はどのように考えていますか。

「僕のなかで打撃は雑で、劣っている部分です。トータルで戦えないと今後は戦えなくなる。打撃が強化されれば、グラウンドもより強くなります。なので打撃の練習をしながら、ストロングポイントを伸ばすという考えでいます。

試合になるとリスクを自ら犯す必要はなくて、自分の強いところで勝利を手にするのが一番です。そのなかで実戦でも打撃を使う機会を創る。打撃は穴を埋めるため、勝負は寝技というのが今、心掛けていることですね」

──では、改めて今回の試合で見せないといけない戦いとは?

「何もさせずに心を折る。自分の強いところでどんどん攻めて、初回からフィニッシュを狙います」

──押忍。ところで、自分はファッションとかに疎いのですが、改めて直樹選手と近い距離で話していると、このシャツは絶対にお洒落だと分かります。60年代っぽくて、樹選手のセンスは間違っていない、と(笑)。

「アンドファミリーズさんのクラシック・オープンシャツで。きっと、回りの選手がスーツとネクタイのフォーマルばかりだったじゃないですか。だから、浮いちゃうんですよ。僕はカジュアル過ぎて(笑)」

──なるほど皆がカジュアルだと直樹選手の良さが分かるのに、1人異種な感じでいると。このシャツは、それこそ南カリフォルニアのピアでアイスクリームを食べているような空気感です。

「そうなんで。サンディエゴとか、そのイメージです。会見で皆がカジュアルで、少しラフな感じで来てくれていれば……きっと分かってもらえたと思います」

──坂本(靖)本部長、パンクラスの記者会見のドレスコードはどのようなモノなのですか。

坂本靖 襟付きが基本です。タイトルマッチの調印式はスーツで来てねというのはありますが。

「僕、スーツを持っていないんですよ(笑)」

──アハハハ。でもフォーマルのなかで、ちょっとラフなカジュアルがいる。だからガラが悪く見える、腑に落ちました(笑)。

「前回のシャツはハロウィンだったから、コスプレ風ということでああいう風にしたんですけど、ガラが悪かったです(笑)。でも、今日のは普通にどこにでもいる感じだと思います」

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【Pancrase344. 345&346】7/21伊藤盛一郎が防衛戦。6/30内藤由良出場&リッチザウルスはサンウォンと

【写真】存在感をアピールするために変顔をリクエストすると、「変顔はできないですけど、物真似ならできます」とティラノザウルスの物真似をしてくれた中田──会見場が一気に氷河時代に……(C)MMAPLANET

13日(月)、東京都新宿区のサンエービルで25日(土)に港区のニューピアホールで開かれるPancrase343出場5選手が出席した会見第一部に続き、6月30(日)に同所にて開催されるPancrase344&344に出場する内藤由良、キム・サンウォン戦が決まった中田大貴、そして直接対決となる西尾真輔と神谷大智に加え、7月21日(日)に立川市の立川ステージガーデン大会=Pancrase346でムハンマド・サロハイディノフの挑戦を受けるフライ級KOP伊藤盛一郎が出席した会見第2部が行われた。
Text by Manabu Takashima

ここでは出席した5選手の会見冒頭における挨拶とMMAPLANETの質問への返答に特化して、同会見の模様をお伝えしたい(要約)。

神谷大智
「自分のやるべきことをしっかりとやって、勝ちたいと思います」

西尾真輔
「今回、勝つと負けるのとじゃ凄く違ってくると思うので。今回は泥臭くても、何が何でも勝っていきたいと思います」

中田大貴
「前回の試合、キャンセルになっちゃってどうしようかと思っていたら、パンクラスの方からゴツイ相手を用意していただいたので自分の全てを出してぶつかって行こうと思います」

内藤由良
「チャンピオンになってから2年振りの試合になるんですけど、世界で戦っていく準備等々──紆余曲折、色々とあった2年でした。最後にパンクラスで試合をしてから、今年中にはUFCに参戦できるようにやっていきたいと思います。まず第一ステップとして、相手はまだ誰になるのか分からないのですが、しっかりと倒して、しっかりと今年は世界に向かっていきたいと思います」

伊藤盛一郎
「パンクラスさんがまた強い海外の選手を連れてきて、今ランキング1位にとても強い選手がいるんですけど、ぶちのめしたい。勝って今後、皆に違う舞台で試合を見たいと言ってもらえるような試合で勝って盛り上げていきたいと思います」


──伊藤選手と内藤選手、前回の試合から目指していたところがあったかと思いますが、結果としてこのタイミングでパンクラスで再び戦うことになった。そこへの意気込みの方をお願いします。

伊藤 前回の試合が終わってチャンピオンになってから、自分もRoad to UFCにエントリーして──通らなかったのですけど、チャンピオンになってから世界へという違う道が見えてきて。今回、海外の選手とやれるんで。この試合が自分の実力を試す良い場なのかと。ここで負けているようじゃ、Road to UFCに行ってもダメだっただろうし。世界に出て行っても、どうせ勝てないと思うので。ここでしっかりと勝って、グランドスラムから世界で戦っていける選手になりたいです。

内藤 パンクラスは想い入れのある団体でもあるし、前回の試合が終わってから海外のマネージメントとは契約をさせてもらいました。でもなかなか試合の機会……例えばLFAとかUAW Warriorsだったりだとか。あの辺との掛け合いとかもあったんですけど、決まっていた試合がなくなったり、色々と様々な問題があって……。これから世界に出ていくには、どうしようかなと考えた時に、とにかく試合をしないと。格闘家なので試合をしないと始まらないので、何か1つアクションを起こすとして、さまざまな色んな声があるなか、最後はパンクラスでやらせてくれるということだったので。ここでしっかりと勝って、世界に向かいたいと思います。

──中田選手、会見の第一部でフェザー級挑戦者決定戦を戦う2選手がいました。そこを見て、ご自身の現状とこの試合に向けての気持ちを教えていただけますか。

中田 ちょっと前と比べると、大分ランキングも落ちちゃって(笑)。試合も1年振りになっちゃって、悔しい想いをしているんで。平田選手とRyo選手の試合ももちろん注目していますし、とにかく今は勝ちたいという気持ちが強いです。ずっと苦しい気持ちでいたので、まずは勝ちたいです。

──神谷選手、BRAVEジムの先輩と後輩には他競技で実績を伸している選手達が一気にステップアップを果たすような形で試合をしています。対して神谷選手は、パンクラスでコツコツとキャリアを積んできました。派手な後輩たちと、ご自身のキャリアの積み方の違いをどのように捉えていますか。

神谷 ジムの後輩たちは派手にKOしたり、派手に勝ったり、色々と魅せ方もありますけど、強さも持っているので。そこは僕も羨ましいと思います。対して、自分は地道に勝っていてレコードは良いかもしれないですけど、魅せ方としてはアマチュアというか、まだダメだという面もあると思います。でも自分は自分なので。先輩として後輩たちに強いところを見せていく、回りの人たちにもこの戦い方でも違う意味で華があるよう魅せていけるような選手になっていきたいです。

また6月30日のニューピア大会は上田将年×眞藤源太のフライ級戦、谷内晴柾×原田惟紘のバンタム級戦など他4試合も明らかとなっている。上田&原田、筑豊パンクラシストの揃い踏みとなる。

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井上尚弥のネリ戦KOを見てパッキャオ サイドがまさかのコメントを発表

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【Road to UFC2024Ep03】前回準優勝者と対戦、チェ・ドンフン「ゲンを担いで鶴屋怜選手と同じ髪型に」

【写真】おちょくっているのかという表現の言葉ですが、チェ・ドンフンは本気でゲンも担ごうとしていた。ただし、鶴屋怜の髪型にはなっていないような……(C)MMAPLANET

18日(土・現地時間)&19日(日・同)に中国は上海のUFC PIで開催されるRoad to UFC2024。2日間で4エピソードが実施されるアジア発、世界最高峰への道──その2日目、エピソード03で韓国のチェ・ドンフンが前回の準優勝のチーニョーシーユエと戦う。
Text by Manabu Takashima

昨年12月にGLADIATORに初来日したDouble FGFフライ級王者は久保健太、そして2月にはフライ級王座決定Tに出場した和田教良と2試合連続KO勝ちし、同トーナメント本命と目されていた。

そんな日本でもジワリと実力者ぶりが浸透し始めていたチェ・ドンフンは、トーナメント離脱からRoad to UFCを経てUFCファイターになることを日本のファンに誓う。


──Road to UFCに向け1カ月を切りました。どのような気持ちで日々を過ごしていますか(※取材は4月27日に行われた)。

「相手も決まっていますが、そこは気にしないようにして自分のやるべきことを続けています」

――2月にGLADIATORフライ級王座決定トーナメント準々決勝で勝利し、その後Road to UFCから声がかかりました。その時はどのような気持ちでしたか。

「Road to UFCからオファーがあった時は、自分が出て良いのかと……。GLADIATORのフライ級トーナメント中だったので、申し訳ないという気持ちがありました。実際、3月3日の他の準決勝もチェックしていましたし。

あの時点では、そのままトーナメントに出続けてGLADIATORのチャンピオンになれる自信がありました。準決勝はNavE選手と戦うことになっていましたが、ベルトを取り逃したなという想いもあります」

――本命チェ・ドンフンという見方から、3月3日にはオトゴンバートル・ボルドバートルが一気に対抗馬に浮上していました。

「強い選手ですね。残った選手のなかで、一番強いと思いました。ただMMAというスポーツは相性というモノがあります。そういう部分で、自分は彼には分があるなと思っていました。本気でベルトを狙っていた分、GLADIATORの皆さんに申し訳ない気持ちでした。

ただRoad to UFCからオファーがあったことに対し、自分を日本で戦わせてくれた長谷川(賢)さんが引き留めることは一切なく『おめでとう。絶対に優勝して』と言ってくれて。もう感謝しかないです。それから、ずっと平常心を保つようにしています。

何よりGLADIATORの2試合は対戦相手のレベルがどうこうでなく、海外で試合をして勝つことができたことが大きかったです。Road to UFCの前に海外で戦えたことは大きな経験になっています。加えて2試合ともフィニッシュできたことで、自分の殻を破ることができたと思います。フィニッシュ能力がある――自分のなかにある野生を呼び起こすことができました」

――そんなドンフン選手のRoad to UFCの戦いが始まります。ドンフン選手はチームMADポハンに所属していますが、より選手層の厚いチームMAD本部――プサンに練習に行くことはないのでしょうか。

「普段はポハンだけで練習していますが、今週末にプサンに練習に行きます。自分が重要視しているのは対策練習で、それ以外のフィジカル等は自分でプログラミングをしてやっています。なのでポハンでの練習で十分なのですが、1カ月も切っているのでハードなスパーリングではなくて、色々なタイプの選手と手合わせをしたくて本部に顔を出すことにしました」

――なるほどです。今回は韓国、日本、インド、インド系英国人、そして中国人とフィリピン人が2人の参加です。バランス的にみて、なぜ日本や韓国人選手は2人でないのか。中国人を勝たせたいという空気を感じるのですが……。そのなかでドンフン選手はチーニョーシーユエという前回の準優勝者と戦います。

「自分もなんとなくUFCは韓国人に勝たせたくないのかなという想いはしています(笑)。そのなかで前回の準優勝者と戦うことに不安もありました。ただ試合映像を視て、研究をすると『勝てるな』と思えるようになっています。

あの選手はサウスポーの戦い方に頼りすぎています。自分の方が引き出しも多いですし、必ず勝てます。まぁ、カモですよ(笑)」

――押忍。力強い言葉です。チーニョーシーユエは鶴屋怜選手が完勝した相手でもあるので、比較をされるかと思います。

「実は鶴屋怜選手が完勝したので、ゲンを担いで今は彼と同じ髪型にしたんです(笑)。そういうところまで含めて、精一杯戦います。自分は絶対にUFCファイターになります。中国人になるのか、インド人になるのか――どんな強い選手がいるかも分からないですが、日ごろの練習の成果を発揮して一掃します。期待してください」

――では改めてRoad to UFCへの意気込みを日本のファンに向けてお願いします。

「いつも暖かく応援してくれる日本のファンの皆さんには、感謝しかないです。自分はRoad to UFCで優勝します。絶対に皆さんを失望させない試合をします」

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お蔵入り厳禁【RIZIN LANDMARK09】井上直樹自身が振り返る、佐藤将光戦「3Rは視界がおかしくて…」

【写真】勝負を決めた3Rの井上のダブルレッグ、視界にトラブルを抱えた中で決めたものだった(C)RIZIN FF

3月23日(土)に神戸市中央区の神戸ワールド記念ホールで開催されたRIZIN LANDMARK09。井上直樹が佐藤将光に判定勝利を収めた。
Text by Takumi Nakamura

高度なスキル・戦術が交錯し、MMAならではの技術戦が繰り広げられた一戦。佐藤の振り返りインタビューに続き、今回は井上の振り返りインタビューを公開しよう。同じ攻防でもそれぞれの目線からどう見えていたのか。両者のインタビューをぜひ読み比べていただきたい。


──試合が終わって、ご自身でも映像を見たと思うのですが、試合自体を振り返っていかがですか。

「ラウンドごとで見たら思った以上にいい展開、あとで見返したら意外といい展開を作っていたのかなと思います」

──試合中の感覚とは違う感想でしたか。

「そうですね。試合中は焦っていた感があったんですけど、試合を見ると意外と練習していたこともできていたのかなと思います」

──対戦相手の佐藤選手は試合巧者でここが強いというタイプではなく、掴みどころのないタイプだったと思います。相手のペースに乗らないことは意識していましたか。

「そうですね。正直1Rはあまりアクションは起こさずにいこうと思っていて、そこは予定通りでしたね」

──井上選手は1Rから速いテンポ・リズムで攻めていましたが、あれも戦略のうちだったのですか。

「その方が感覚を掴みやすいかなとは思っていました。だから1Rは動きは少なかったですが、自分的には感覚を掴めたラウンドでしたね」

──そこから2Rに入って色々と動きが出てきますが、2Rはどんな展開を作っていこうと考えていたのですか。

「あんまりコンビネーションを繋げすぎず、ジャブで誘って誘って、カウンターを狙っていました。でもそこも佐藤選手が攻めてきすぎないというか。そういうのも上手さを感じましたね」

──ちなみに佐藤選手も1Rはそこまで手を出さず、自分が崩れない・相手を見るという考えだったそうです。

「そうなんですね。僕はもっと2Rは出て来るのかなと予想していたんですよ。僕も攻撃を出すには出しているけど、パンチを当てる・蹴る感覚を探っていて、相手もなかなか出てこなかったので、その感覚が掴めないまま試合が終わってしまった感じはありますね」

──これも佐藤選手が言ってたんですけど、井上選手が何かやって、自分が行ったらそれを狙われているって気がしていたらしいんですよ。だから出すには出すけど、ちょっと行けなかった、と。コンタクトする攻防はなくても、お互いに狙い合っている感じですか。

「やっぱりそうだったんですね。佐藤選手がおっしゃる通り、そこがあったからお互い明確な1発がなかったっていう感じでした」

──そういう展開が多少長く続いて、試合中に焦りはなかったですか。

「焦りはなかったですね。スタンドでそういう探り合いや駆け引きがずっと続いた場合の展開として、組みやテイクダウンを考えていたので」

──事前に打撃で展開が少ない場合はテイクダウンにいくことを想定していたんですね。

「はい。1Rは(テイクダウンに)行かず、2Rか3Rのどちらかで展開がなければ行こうと思っていました」

──2Rは先に組まれて、スタンドでバックを取られる攻防でしたが、あの時は佐藤選手を前方に落として脱出しました。バックを取られても逃げるのは得意なのですか。

「あれは得意ですね。佐藤選手がバックを取りに来るのは分かっていたんで、そこはしっかりケージも使いながら対処するというのは、いつもやってる通りです」

──佐藤選手はもっと自分がバックキープできて、殴ったりできると思っていたらしいんですよ。井上選手としてはバックを取られたこと自体はよくなかったと思うのですが、あそこはすぐに動けばいいという考えだったのですか。

「佐藤選手はトップキープが得意だと思うので、すぐ対処しようというのが頭にあって、そこは意識して動きましたね。佐藤選手の得意なキープの展開にさせないように、バックキープさせないようにどうするか。先に動いた感じです」

──あれはケージに自分の背中をつけておけば、足はフックされない・バックキープされないという形だったのですか。

「はい。金網に背中をつける、足をフックさせない、そのための体の位置…そこも含めて佐藤選手がバックキープするなら、ここを取りに来るだろうなというところを先に押さえて動きました」

──なるほど。佐藤選手は形的にたすきがけではなく、シングルバックで肩を持つ形でした。

「僕的にはどちらでも逃げられたかなという感じです。もっと佐藤選手に力を使わせても良かったのかなと思ったんですけど、残り時間もあったし、ここから展開を作り上げていこうと思って。(バックキープから脱出して)そこまで押さえ込みに行かず、ちょっとダメージを取ろうと思った感じですね」

──結果的に佐藤選手に立たれてスタンドに戻りましたが、それもOKという判断だったんですね。

「はい。ただスタンドに戻ったあと、佐藤選手が打撃を出して来て、カウンターを取りたかったんですけど、逆に佐藤選手に打撃を当てられちゃって、若干佐藤選手有利でラウンドが終わったのかなっていうのがありました」

──ビッグヒットや大きなダメージがある攻撃はなかったですが、佐藤選手は独特のリズムやテンポで打撃を出してきて、やりづらさはなかったですか。

「やりづらいというか、ちょっと見切られているかなというのがありました。それで3R前にはセコンドとローを蹴って足を止めたり、テイクダウンも狙っていこうと話していました」

──3R序盤も佐藤選手の打撃をもらってしまう場面がありました。

「実は3Rに目に攻撃をもらっちゃって、視界がおかしくなったんですよ。自分で後から映像を見返しても、どの攻撃でそうなったのか分からないんですけど……。相手が二重に見えるとかいうレベルじゃないくらい佐藤選手が完全に2人いて、どっちの佐藤選手を攻撃すればいいんだろう?みたいな(苦笑)。3Rにそれだったので、ちょっとやばいなと思いました」

──それであまり自分から行けなかったのですか。

「そうですね。右目を閉じると異変がバレるから、しっかり目を開けておいて、構えたまま右手で目を隠して焦点を合わせれば大丈夫かなと思ったんですけど、あまりにもグローブが小さくて視界を遮れなかったです(苦笑)」

──そこからどう立て直すことができたのですか。

「セコンドから残り3分だという声が聞こえて、ここからはもうテイクダウンに行こうと思いました」

──視界のトラブルがありながら、ベストタイミングのダブルレッグだったと思います。あのタイミングは狙っていたのですか。

「狙ってはいましたね。1Rからなかなか展開がない中で、そのまま打撃で行っても同じようになると思ったんで、テイクダウンで差をつけようと思っていて。相手は2人に見えていたんですけど、上手く来た時に合わせることが出来ました」

──テイクダウンをとったあと、佐藤選手がアームロックを狙ってきましたが、しっかり対処できていましたか。

「あれは大丈夫でしたね。むしろ思ったよりちゃんと仕掛けてなかったのかなと思います。ポジションを返すための餌じゃないですけど、そんな感覚に見えたんで、だったら返されないように意識しようと。あそこで返されていたら、向こうのペースになっちゃうんで」

――ではあの場面はトップキープをメインで、持たれている手を自分の股に入れて(アームロックを)極められないようにしていましたよね。あそこからは一旦しっかりトップキープして、時間を使いながら攻めていこうという考えでしたか。

「はい。しっかりキープして狙えるところで狙いに行くみたいな。ダメージを与えるにしても明らかに勝っているところを見せないといけないので、しっかりパウンドを打ちたかったんですけど、まあなかなかそうさせなかったところもあったんで、いいのが2~3発が入ったかなっていう感じです」

──これも佐藤選手が言っていたんですけど、井上選手のトップキープが強くて、スペースを潰されてしまった、と。あの場面は佐藤選手を動かさないことを意識していましたか。

「やっぱり上になっている方が有利に見えるし、肩固めだったりを狙って、ニアフィニッシュみたいな感じで印象つけたくて。トップキープしている時にレフェリーが近くに来たら、ブレイクがかからないように動いて。残り時間も考えながら戦っていました」

──肩固めの形にもなっていましたが、極まり具合はいかがでしたか。

「あっちは呼吸が荒れていて、すごく呼吸を意識していた感じがあったので、苦しそうにしている感はありましたね。ただ極まりそうな感じはなかったので、しっかりトップキープしようと思いました」

──結果的に3Rにテイクダウンを取る・トップキープしたことが勝負を決めましたね。

「そうですね。あのトップキープで明確なポイントを作ることができて、勝負を決められたかなと思います」

──試合前のインタビューでもお互いに色んなことを考えて戦う展開になると言われていましたが、実際に佐藤選手と戦って技術や技の攻防はできましたか。

「もちろん圧倒はしたかったですけど、そうさせない佐藤選手の上手さだったり戦術だったり攻めだったり、全てが上手かったですね。そのうえで海外でも活躍している佐藤選手に勝てたことは凄く大きかったと思いますし、あそこで負けていたらドンドン落ちていくというか。また自分のポジションを作り上げていかないといけないので、ここで勝てたことは本当に大きいです」

──試合後には控え目ですが、タイトル挑戦もアピールしていました。改めてベルトへの想いを聞かせてもらえますか。

「ベルトは目に見えて分かるもので、ベルトを獲ることで色んなチャンスにつながるじゃないですか。朝倉海選手の動向がどうなるか分からないですが、海選手がベルトを持っていればそこに挑戦するし、もし海選手が返上するなら他の選手とやってベルトを巻きたいと思います。UFCに行く前にずっとDEEPで試合をしていたのですが、DEEPでもベルトを獲ってないんですよ」

──そうだったんですね。てっきりDEEPではベルトを巻いているイメージでした。

「実はそうなんです。ベルトそのものを一度も巻いたことがないんです。ベルトを巻く・チャンピオンにならないと、自分が格闘技をやってきたことを形に残せないので、RIZINでチャンピオンになって格闘技の歴史に自分の名前を残したいです」

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