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ABEMA KAREN MMA MMAPLANET o PANCRASE Pancrase337 スティーブン・ギレスピ パンクラス ムハンマド・サロハイディノフ 中川皓貴 亀井晨佑 井村塁 住村竜市朗 佐藤生虎 余勇利 安藤武尊 山口怜臣 山本琢也 平田直樹 押忍マン洸太 新居すぐる 松岡嵩志 林源平 河村泰博 矢澤諒 神谷大智 秋葉太樹 笹晋久 葛西和希 藤田大 遠藤来生 高本千代

【Pancrase337】住村竜市朗戦へ、藤田大─02─「ウェルターで戦う理由? アイスと竜田揚げが大好きなので」

【写真】押忍マン洸太戦で勝利を決めた直後の藤田。表情豊かな選手だ (C)MMAPLANET

24日(日)に立川市の立川ステージガーデンで開催されるPancrase337「30周年記念大会」で、住村竜市朗と対戦する藤田大のインタビュー後編。
Text by Shojiro Kameike

インタビューを進めていくと、自信のない発言も出て来る藤田。しかしそれは、彼が自分の気持ちに素直な証拠だ。臆病な気持ちを隠さないからこそ、強くなれる――はず。周囲の声や協力を得て成長していく藤田の姿が明らかになる。

<藤田大インタビューPart.01はコチラから>


昨年9月のグラジでデビュー。前日計量の際から、特異な存在感があった

――柔道と柔術の試合に出ながら、いつ頃からMMAをやることを意識し始めたのですか。

「もともとMMAをやる気は全然なかったです。柔道を諦めてからは柔術とグラップリングを頑張っていこうと思っていました。でもある日、鶴屋さんから『大阪にグラジエイターというMMA大会があって、出てみるか』と言われたんですよ。対戦相手の写真を見たらタトゥーがいっぱいだし、自分はMMAの練習はしたことがないし……もうガタガタ震えていました。その話が来てから打撃を練習し始めて」

――デビュー戦が決まるまでMMAの練習はしていなかったのですか!

「はい。中学生の頃に何回か練習したことがありますけど、打撃が痛くてすぐに辞めました(笑)。それでもデビュー戦が決まったのでMMAの練習をどうしようかと考えていたら、ジムの先輩の山本琢也さんが『練習相手になるよ』と言ってくれて。まず山本琢也さんが打撃を出して、僕がブロックしながら組みつく練習から始めたんです。組んで壁に押し付けてから倒すという」

――自分が打撃を身につける前に、まず打撃を防御しながら得意分野に持ち込むことを選んだわけですね。

近藤魁星にRNCで一本勝ち、デビュー戦を白星で飾った

「だって、いきなり打撃を身につけるのは無理っスよ。でもデビュー戦で勝てて本当に嬉しかったです。デビュー戦の自分と対戦してくれて、対戦相手の方にも感謝しています。その次は負けてしまいましたけど……」

――デビュー2戦目となったスティーブン・ギレスピ戦はバギーチョークを極められてしまいましたが、それまでの展開は藤田選手がリードしていたと思います。

バギーチョーク云々の以前に、試合前にそのような気持ちになっていたとは……

「テイクダウンからバック、RNCまで取りかけて、9-1でほぼ勝っていましたよね。

でも最後に気持ちがガタガタになってしまったんです。僕は本戦が終わったあとの1試合目で、本戦のメインは中川皓貴選手がボディへの攻撃でKO負けしていたじゃないですか。その中川選手がお腹を抑えながら運ばれていくのを見たら、もう怖くて心もギュッと苦しくなっちゃって。

それで自分は試合が始まったら『すぐ倒そう。すぐ極めよう』としすぎて、緊張もあって疲れてしまいました。息が上がった状態で肩固めを極めようとしたところに、相手が足を掛けてきて、バギーチョークを極められたという流れですね。あの負けは結構ハートに突き刺さりました。でも親父も一緒に泣いてくれて。『ずっと落ち込んでいても仕方ないから、とにかく大阪から千葉に戻ってすぐ練習しよう』と。

対戦相手のギレスピ選手には感謝しています。あの負けがあったから『もっと寝技で強くならないといけない』っていう気持ちを持つことができたし、今も世界中の寝技の技術を調べ続けていますから。あの敗北が僕を強くしてくれて、パンクラスで押忍マン洸太選手に勝つことができました。いつかギレスピ選手と対戦したいです。次は負けない自信がありますよ」

実はプロデビュー戦の翌月にEXFIGHTでアマの試合も経験し、ここもRNCで一本勝ちしている

――寝技で強くなろうという気持ちは分かります。しかしMMAである以上、打撃を強くしようとは考えていないのですか。

「打撃はディフェンスできれば良いか、と考えているぐらいです。ウェルター級は相手もデカいし、パワーがありますからね。組みに行った時にカウンターで一発もらうと、それでKOされる可能性があるので。下手に自分からパンチを打っても、ガラ空きになったところに打ち込まれるだけですからね」

――体格面でいえば、藤田選手の身長だとライト級やフェザー級に落とそうとは考えなかったのでしょうか。

「落とそうかなと思ったことはあります。でも如何せん、筋肉が付きすぎて体重を落としづらいんですよ。あと階級を落として勝つというのは――なんだか苦手です。あとはアイスと竜田揚げが大好きなので(笑)」

――アイスと竜田揚げを食べるために、ウェルター級で戦うということですか。

「そういうことです!」

――いや、そういうことではないでしょう(笑)。

「アハハハ。自分の適性階級は自分や練習仲間しか分からないと思うんですよ。周りが『お前はこの階級のほうが動きは良い』と言ってくれたりとか。パンクラスのウェルター級王者になった林源平選手もミドル級やライト級でも戦った結果、ウェルター級が適正だということに辿り着いたわけじゃないですか。自分もやってみないと分からないです。あとギレスピ戦で負けてから階級を下げたら、ウェルター級から逃げたように思われるのが嫌で」

――次の対戦相手である住村選手は、国内ウェルター級の中でも屈指の体躯を誇ります。

「住村さんは怖いっす。あの人に勝てる気がしないんですよね」

――えっ!?

「だって住村さんは戦績も凄いじゃないですか。柔術ではオープンクラスで大きな相手と対戦してきたけど、MMAでは初めてですね。次の試合はMMAをやっていくうえで大事な試合だと思っています。でも……いやぁ、自信ないっス」

――試合前に、そこまで弱気になるのは……。

「僕は、はっきり言って試合前はチキンなんですよ。メチャクチャ緊張します。柔術の試合でもガチガチに硬い状態で試合をしたことが何度もありました。気持ちが弱いから、打撃があっても相手に立ち向かっていけるようにMMAを始めたという理由もあって。

自分は今ランキング2位ですけど、まだタイトルマッチまでも遠いと思っています。住村さんに勝っても、まだ次がタイトルマッチじゃないと考えていて。住村さんに勝ってランキングをキープして、自分の中で気持ちを固めて――さらに打撃も鍛えてからベルトに挑みたいです」

――分かりました。では最後に、次の試合への意気込みを……弱気にならずに。

「はい! 押忍マン洸太選手に勝ったあと、会場でいろんな方に声をかけていただいたんですよ。『良い試合だったね』、『強かったね』とか。自分なんて、まだまだの存在ですけど、そういう声が凄く嬉しかったです。頑張りますので、これからも応援よろしくお願いします!」


■Pancrase337対戦カード

<フェザー級KOP決定戦/5分3R>
亀井晨佑(日本)
新居すぐる(日本)

<ストロー級/5分3R>
八田 亮(日本)
黒澤 亮平(日本)

<ウェルター級/5分3R>
藤田大(日本)
住村竜市朗(日本)

<フェザー級/5分3R>
平田直樹(日本)
遠藤来生(日本)

<フライ級/5分3R>
秋葉太樹(日本)
ムハンマド・サロハイディノフ(タジキスタン)

<バンタム級/5分3R>
井村塁(日本)
河村泰博(日本)

<ライト級/5分3R>
松岡嵩志(日本)
葛西和希(日本)

<バンタム級/5分3R>
矢澤諒(日本)
笹晋久(日本)

<ウェルター級/5分3R>
押忍マン洸太(日本)
川中 孝浩(日本)

<女子ストロー級/5分3R>
KAREN(日本)
高本千代(日本)

<ライト級/5分3R>
余勇利(日本)
神谷大智(日本)

<ウェルター級/5分3R>
佐藤生虎(日本)
渡邉 ショーン(日本)

<フライ級/5分3R>
梅原規祥(日本)
饒平名知靖(日本)

<バンタム級/5分3R>
山口怜臣(日本)
安藤武尊(日本)

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【Pancrase337】住村竜市朗戦へ、異端児=藤田大─01─「古賀稔彦先生に『日本一の寝技師になれ』と」

【写真】既に自らの城を持つ藤田大。醸し出す空気感が異質であることは間違いない (C)SHOJIRO KAMEIKE

24日(日)に立川市の立川ステージガーデンで開催されるPancrase337「30周年記念大会」で藤田大が住村竜市朗と対戦する。
Text by Shojiro Kameike

藤田は昨年のJBJJF全日本オープンで茶帯ミドル級とオープンクラスを制し、10月にグラジエーターでプロデビュー。圧倒的な組みの強さで一本勝ちしたものの、続く今年1月はスティーブン・ギレスピにバギーチョークで敗れていた。しかしパンクラス初参戦となった6月の押忍マン洸太を下し、いきなりランキング入りして今回の住村戦を迎える。試合以外のところでも、そのキャラが注目され始めている藤田に初インタビューを試みたところ、単なるキャラではなく全てがリアルな格闘家だった。


――本日はリモート取材ですが、背景に映っているのは……パラエストラ柏ではないですよね。どちらにいらっしゃるのですか。

「父と一緒に建てた道場です。1年ぐらい前に創って、まだ会員さんを募集しているわけではないんですけど。自分の練習場であったり、誰か一緒に練習したいと言われたら受け入れるような感じで」

――その年齢とキャリアで自分の城を持つことは凄いです。

「いえ、自分は全然で――父が格闘技に理解を示してくれて、応援してくれるので感謝しかないです。一般的には、子供であっても『道場を創るなら自分で金を稼げ』って言うと思うんですよ。でも父が自分に対して、それだけ金と時間を掛けてくれて、凄くありがたいです」

――藤井選手が格闘技をやることに理解を示してくれている。ということは、お父さんの影響で藤井選手が格闘技を始めたのではないのですか。

「はい、5歳の時に柔道を始めました。当時は暴れん坊将軍で……」

――暴れん坊でなく、暴れん坊将軍ですか?

「いろんなところを走り回るような、ヤンチャな男の子でした(笑)。それで一度大きな怪我をした時に、診てくれたのが柔道をやっている方で。自分に『柔道をやってみたらどうか』と薦めてくれて、僕も近くにあった町道場へ通うようになりました。きっと親も僕に手を焼いていたでしょうし、『やらせてみようか』と考えたと思うんですよね」

――アハハハ。5歳から始めた柔道の実績を教えてください。

「柔道の実績は……言えるようなものは無いです。高校生の頃まで柔道をやっていましたが、ちょうど高校に入ってからコロナ禍があったりして。自分の中では、柔道は『やり切れずに終わった』という気持ちが強いです。柔道が楽しかったのは間違いないんですよ。でも柔術もやっていましたし」

――柔術を始めたのは何歳の時ですか。

「柔術は小学4年生の時からパラエストラCNWに通っていました。部活だけでなく町道場に通っている頃でも、柔術をやっていることに関して、あまり良い顔はされなかったですね。柔術に対してというより、寝技ばかりやることに対して。なぜ寝技をやるようになって柔術も始めたかというと、僕は背が小さいじゃないですか。体格で劣っていると、立ち技では勝てないんですよ。体格で負けているうえ、技術もない、スタミナもない」

――……。

「基本的な柔道の投げ技もできなかったんです。そこで見つけたのが寝技でした。始めてみると寝技が楽しくて、柔術のことも知ってパラエストラCNWにも通うようにもなりました。ただ、周りからは『お前は寝技ばかりやっていて――』というようなことも言われたりして。さらに柔道が、どんどん立ち技中心のルールになっていきましたよね。そこで自分の心も折れてしまったんです」

――そのような事情があったのですね。一方で小学4年生から柔術を習い始めるのは、同世代の中で早いほうではなかったですか。

「いえいえ、全然! パラエストラCNWだと、小4で始めるのは遅いほうでした。僕が入った頃、周りはすでに何年も柔術をやっている子たちばかりでしたよ。それを見て、『自分ももっと早く始めていれば良かった』と思いました。あっ! ちょっと自慢話みたいになっちゃうんですけど、良いですか」

―はい(笑)。ぜひお願いします。

「小学5年生の時に、柔道の大会で古賀稔彦先生に『君は日本一の寝技師になれ』と言ってもらえたんです」

――えっ! それは嬉しいですね。

「ちょうど柔術を始めた後で。大会中に僕が古賀先生に『握手してください!』と寄っていったんです。そうしたら古賀先生が僕の試合を見てくれていて、『君は寝技が強い。もっと寝技を伸ばしていったほうが良い』と言われました。それが嬉しくて、自分は柔術も柔道の寝技も頑張ろうと誓ったんですよ」

――なるほど。柔道部に所属しながら柔術の大会に出ることも認められていたのですね。

「いや、あの、うん……」

――聞かないほうが良いですか(笑)。

「大丈夫です! 一応、部に許可をもらって柔術の大会に出ていました。あまり良い顔はされませんでしたが(苦笑)」

――結果、柔道ではなく柔術を続けることを選んだ理由は何だったのですか。

「寝技でやってきたい、という気持ちが強かったです。実は大学からも誘いはあったんですよ。でも勉強が得意ではなく――中学の時なんて5教科中、4教科で0点を取っていたぐらいでした。国語なんかテストの解答欄に下ネタを書きまくり、あとで職員室に呼び出されました。『お前、勉強する気あるのか!?』って(笑)」

――アハハハ! これ以上訊くと危険そうなので、止めておきます。柔道の練習と柔術の練習を並行するのは大変ではなかったのでしょうか。1日のスケジュールは……。

「まず7時から8時まで柔道部の朝練があります。授業が終わって15時か16時ぐらいから、また柔道部の練習が始まって。部活が終わると家に帰ってから、すぐ柔術の練習に向かっていました。だいたい22時ぐらいまで練習していましたね。柔術のほうは小6ぐらいになると、キッズクラスだけでは物足りなくなっていたんですよ。だから大人のクラスにも参加していました。大人のクラスではボッコボコにされましたけど、楽しかったですね。

自分が柔術で強くなれたのも、その時に大人のクラスに参加できていたからだと思います。どうしても子供だと力は弱いじゃないですか。力が強い大人と練習することで自分も力の使い方とか、いろんなことを覚えることができました」

<この項、続く>



■Pancrase337対戦カード

<フェザー級KOP決定戦/5分3R>
亀井晨佑(日本)
新居すぐる(日本)

<ストロー級/5分3R>
八田 亮(日本)
黒澤 亮平(日本)

<ウェルター級/5分3R>
藤田大(日本)
住村竜市朗(日本)

<フェザー級/5分3R>
平田直樹(日本)
遠藤来生(日本)

<フライ級/5分3R>
秋葉太樹(日本)
ムハンマド・サロハイディノフ(タジキスタン)

<バンタム級/5分3R>
井村塁(日本)
河村泰博(日本)

<ライト級/5分3R>
松岡嵩志(日本)
葛西和希(日本)

<バンタム級/5分3R>
矢澤諒(日本)
笹晋久(日本)

<ウェルター級/5分3R>
押忍マン洸太(日本)
川中 孝浩(日本)

<女子ストロー級/5分3R>
KAREN(日本)
高本千代(日本)

<ライト級/5分3R>
余勇利(日本)
神谷大智(日本)

<ウェルター級/5分3R>
佐藤生虎(日本)
渡邉 ショーン(日本)

<フライ級/5分3R>
梅原規祥(日本)
饒平名知靖(日本)

<バンタム級/5分3R>
山口怜臣(日本)
安藤武尊(日本)

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【Pancrase337】プロ初陣=安藤武尊戦、山口怜臣「お父さんがSNSで相手の発言も全てチェックしています」

【写真】春日井たけしとの寒天ミットのために、HEAT24中村も練習場所になっている山口 (C)MMAPLANET

24日(日)に立川市の立川ステージガーデンで開催されるPancrase337「30周年記念大会」にて、山口怜臣がプロデビュー=安藤武尊戦を迎える。
Text by Takumi Nakamura

山口はIMMAF(International MMA Federation)世界選手権制覇からプロを目指し、タイガームエタイとALIVEを拠点に活動。今年2月の世界大会では怪我の影響もあり、1回戦を突破するものの、2回戦を棄権するという結果に終わった。この大会を終えて、山口はパンクラス30周年記念大会でのプロデビューを果たす。J-MMA界で唯一無二のアマチュア経験を積んできた山口にプロデビューを決意した理由、そして今後のMMAファイターとしてのキャリア設計について聞いた。


――24日のPancrase337=30周年記念大会でプロデビュー戦を控える山口怜臣選手です。デビュー戦に向けた今の練習状況から聞かせてください。

「前回の試合は2月のIMMAF世界大会になるんですけど、大会前のキャンプで怪我をしていて、3月いっぱいは治療の時間に充てていました。それから7月末までプーケットのタイガ―ムエタイでトレーニングして、そこでは各分野、ボクシング、ムエタイ、レスリングなどパーツのトレーニングをしっかりして、技術を分厚くしてきたイメージです。

8月からはALIVEに帰ってきて、昔からよく知っている仲間たちとスパーリングしつつ、鈴木社長にはグラフを作ってもらいつつ体重管理や体調管理もしてもらっています。ここまでコンディションを大きく崩すこともなく順調にきていますね」

――山口選手はタイガームエタイとALIVEが練習場所になっていますが、どのぐらいのバランスで練習の比率を考えているのですか。

「基本的な考え方として、普段はタイで技術を磨いて、試合前に日本で調整するという形です。タイにいたまま試合に出たこともあるのですが、タイガームエタイは選手が多いので、どうしてもコーチの指導が分散してしまう部分があるんです。日本のように細かい部分にまで気にかけてもらって、試合まで持っていくことはどうしても難しいです」

――ALIVEの鈴木陽一代表がやっているようなコンディション管理ができない部分はありますよね。

「現にタイで調整していて怪我や感染症でコンディションを作れないときがあったので。今は慣れ親しんだ、気心がしれた仲間たちと対人練習をして、昔から僕を見てくれている(鈴木)社長やコーチ陣に仕上げてもらうのがしっくり来ていますね」

――2月のIMMAF世界大会は1回戦を突破したものの、2回戦を怪我で棄権という結果に終わりました。どういう状況だったのですか。

「大会の3週間前に怪我をしてしまい、かなり練習も制限された状況で試合をしたんです。初日(1回戦)は何とか勝てたのですが、2日目は厳しいと判断して棄権することにしました」

――そのタイミングでプロデビューを決めた理由は?

「ずっとIMMAFにはこだわってきやってきたのですが、今後のキャリアを考えた時に僕はUFCでチャンピオンになることが一つの目標で。そこから逆算したとき、僕ももう23歳なので、しっかりプロでレコードを重ねていく段階だなと思いました。また、タイガームエタイの仲間、それこそUFCやONEで活躍している選手と接していると、しっかりファイトマネーやスポンサーで資金を潤沢にしたうえでいいコーチを雇ったり、身体のケアに費やしたり…そういうことをやっているんですね。

僕もそうした本当の意味でのプロフェッショナルな生活をしたいと思い、ここからはファイトマネーで稼いでいきたいと思いました」

――では2023年にプロデビューするというのはもともとプランにあったことなのですね。

「はい。ある程度この時期にプロデビューしようと思っていました」

――アマチュアはトーナメント制で、大会前に対戦相手が分からないまま、時に1日で複数回、IMMAFでは連日のように試合を戦わなければいけないということもあります。逆にプロは事前に対戦相手が決まっていて、試合当日は1試合戦うだけです。同じMMAでもプロとアマチュアでは違うものですか。

「本当に別物だと思います。アマチュアは金メダル以外はすべて負け。5回戦って5勝して初めて勝ち、4勝1敗だったら負けなんです。しかも試合するために海外で10日間ほど拘束されるし、ある程度慣れていたとはいえナーバスでした。IMMAFにおいて日本人は発展途上で、最小限のチーム編成で試合をしなければいけない。それこそコロナ禍で試合したときは両親と僕だけで試合したこともあるし、そういう環境で戦うことには緊張感がありました。

あとプロとアマの大きな違いとしては対戦相手の部分ですね。プロは対戦相手の情報が事前に分かるし、相手に似たタイプの選手を練習相手に選ぶこともできる。相手の特徴を考えて練習できることは大きいです」

――アマチュア時代は対戦相手の対策ができないなか、どのようなことを意識して練習していたのですか。

「日頃から自分の穴をなくすための練習ですね。もし相手がストライカーなら寝かせなければいけないし、下からのアタックが強い相手だったら寝技の対処ができないと極められる。それは試合まで分からないので、そういう部分での地力の底上げはアマチュアキャリアが長いからこそできたことだと思います、今回に関していえば、タイガームエタイでぶ厚くした技術でどう相手をハメるのかを考えています」

――アマチュアで長くキャリアを積んできた強みはMMAにおける地力や対応力になるのですか。

「一番はそこですね。トーナメントで勝つためにどんな相手が来てもいいように総合力を上げる。その部分への意識は高まりました」

――間違いなくプロとは違う経験値を積むことができているようですね。

「プロでも色々なことはあると思うんですけど、10日間海外にいて、60カ国以上の国の選手が一箇所に集まるMMAの大会はIMMAF以外でなかなかないじゃないですか。そういう国際感覚はIMMAFで身についたと思います。僕もタイでは英語を使うんですけど、IMMAFが英語を学ぶきっかけになったし、格闘技以外の感覚的な部分は大きな学びになりました」

――それだけ違う国の選手が集まると文化背景も違いますし、細かいトラブルや事件は起きなかったですか。

「……おおらかさが大事だなと思いました(笑)」

――MMAでは色々なキャリアの積み方があると思います。山口選手はUFCでチャンピオンになるための近道や方法論がアマチュア=IMMAFだったのですか。

「そうですね。でも僕がMMAを始めた頃から考えていたことではなくて、マーシャルワールド杯2017JMMAFトーナメントで準優勝して、優勝者が外国籍の選手だったので、僕が繰り上げで豪州の大会(2018年のIMMAFオセアニア・オープン選手権大会)に出る切符を掴んだんです。社長も『経験だから行ってみよう!』と背中を押してくれて、結果的に金メダルを獲ることができました。それが自信になれた部分もありますし、そこで初めてUFCを意識したことは覚えています」

――ジュニア時代にIMMAFの世界大会で対戦したムハマド・モカエフがUFCで活躍しています。彼の活躍はどう捉えていますか。

「妬ましい気持ちがないと言ったら嘘になりますけど、各々選手は人生設計ややりたいことが違うと思うんです。最終的なゴールがUFCだとしても。だから一概に自分と(モカエフを)比較しても意味がないと思います。ファンのみなさんがそこを比較して面白く見てもらう分には構わないですが、僕は少なくとも10年以上はこの競技をやっていくつもりですし、誰と比較して、ではなく自分を高めていく方向に集中しています」

――ファイターとしての人生設計という部分で、プロデビュー後はどのようなキャリアを積んでいきたいと思っていますか。

「僕が考えるMMAファイターは、まずしっかりファイトマネーで生活できること。あとはシンプルに僕はMMAが好きで、格闘技歴でいえば5歳から空手をやっているので、自分がやってきたものをどこまで追求していけるのか。それが毎日楽しいです。後付けになりますけど家族、社長、地元の仲間、コーチ……本当に僕は恵まれた環境で格闘技をやっているので、そういう人たちにも喜んでもらいたいと思います」

――山口選手はもともと極真会館出身なんですよね。極真を始めたきっかけは何だったのですか。

「お父さんが格闘技の大ファンで、小さい頃からテレビでUFCやDREAMを見ていたんです、具体的なキッカケは覚えてないですけど、自然な流れで空手を始めました。そんなお父さんですけど、そこまでガツガツしたタイプじゃなくて『やるならとことんやれよ!』と応援してくれるタイプですね」

――ALIVEに入会したのもお父さんの影響ですか。

「そうですね。通いやすさで言えば、もっと近いところにジムもあったんですけど、お父さんが日沖さんの活躍を知っていて『MMAをやるならALIVEだろ』ということでALIVEを勧められました」

――対戦相手の安藤武尊選手はレスリングベース、山口選手と同じく今回がプロデビュー戦の選手です。

「それこそ僕の場合はお父さんが対戦相手のことをものすごく調べてくれて。こんなこというとドキッとするかもしれないですが、相手のSNSの発言も全てチェックしています(笑)。僕は動いている動画はもちろんSNSの投稿一つとっても選手の性格がにじみ出ていて、それは試合にも影響すると思うので、僕はそういう感覚は大事にしています」

――他の選手とは違うキャリアを積んできたという部分で「山口怜臣、どんなもんだ?」という見方もされると思います。

「試合内容で言うと、全局面で技術の差があると、相手は段々とやることがなくなっていくじゃないですか。アマチュアと違って試合時間が5分3Rあるんで、その時間を使って技術の分厚さを見せたいですね。自分はアマチュアを通じて総合力を磨いてきたので、5分3Rあった方が技術の差を出せると思うんですよ。5分3Rの自分が楽しみです」

――注目のプロデビュー戦、どのような試合を見せたいですか。

「僕は『アマチュアでやってきた部分がどうなんだ?』という見方をされると思いますが、僕自身それ以上にUFCやもっと大きなゴールを見てやっています。逆にそこを見て欲しいというか。『この先コイツは伸びるぞ』とか、MMAファイターとしての将来性を見せられたらと思います」

■Pancrase337対戦カード

<フェザー級KOP決定戦/5分3R>
亀井晨佑(日本)
新居すぐる(南アフリカ)

<ストロー級/5分3R>
八田 亮(日本)
黒澤 亮平(日本)

<ウェルター級/5分3R>
藤田大(日本)
住村竜市朗(日本)

<フェザー級/5分3R>
平田直樹(日本)
遠藤来生(日本)

<フライ級/5分3R>
秋葉太樹(日本)
ムハンマド・サロハイディノフ(タジキスタン)

<バンタム級/5分3R>
井村塁(日本)
河村泰博(南アフリカ)

<ライト級/5分3R>
松岡嵩志(日本)
葛西和希(日本)

<バンタム級/5分3R>
矢澤諒(日本)
笹晋久(日本)

<ウェルター級/5分3R>
押忍マン洸太(日本)
川中 孝浩(日本)

<女子ストロー級/5分3R>
KAREN(日本)
高本千代(日本)

<ライト級/5分3R>
余勇利(日本)
神谷大智(日本)

<ウェルター級/5分3R>
佐藤生虎(日本)
渡邉 ショーン(日本)

<フライ級/5分3R>
梅原規祥(日本)
饒平名知靖(日本)

<バンタム級/5分3R>
山口怜臣(日本)
安藤武尊(日本)

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MMA NEXUS o PANCRASE Pancrase337 RIZIN RYO Shooto キック パンクラス 中島太一 亀井晨佑 井村塁 修斗 八田亮 新居すぐる 河村泰博 石井逸人 須藤拓真 黒澤亮平

【パンクラス】井村塁×河村泰博 PANCRASE 337で激突!

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RIZIN修斗と重なる9.24首都圏MMA決戦。もちろんパンクラス立川ステージガーデンPANCRASE 337 ~PANCRASE 30周年記念大会 Vol.1~で開催されます。既に亀井晨佑×新居すぐるのフェザー級王者決定戦に八田亮×黒澤亮平など興味深いカードが発表されていますが、今回新たに井村塁(ALMA FIGHT GYM PUGNUS)×河村泰博(和術慧舟會AKZA)のバンタム級ワンマッチが追加されました。

Fighting Nexusバンタム級王者の河村は元々主戦場はパンクラス。その後、Fighting Nexusで王座を戴冠してRIZINを経由してのパンクラス凱旋試合を迎えます。徹底的にグラウンド、しかも下からの攻めにこだわるスタイルは特徴的。特にレッグハンター須藤拓真からダースチョークで一本を取った試合は語り草。団体を問わず日本のバンタム級を代表する寝業師と言っても過言ではありません。

対する井村はパンクラスバンタム級1位につけた実力者。中島太一のカーフキックの前に王座戴冠はなりませんでしたが、その後3連勝して復調ムード。特に秀逸だったのは直近の石井逸人戦。3Rに渡って激しいスクランブルを展開し、修斗の王者経験に競り勝った試合は井村のポテンシャルの高さを改めて見せつけてくれました。

河村は間違いなく寝技に持ち込みたいところですが、井村はどう出るのか興味津々。これまでも三角絞めやアームロックで一本勝ちを量産しており、河村を相手に寝技勝負を挑む可能性もあるでしょう。展開を考えると激しく妄想力を掻き立てられる一戦。RIZINに修斗にパンクラス。。。9月24日はどうやって観戦しよう。。。
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MMA MMAPLANET NEXUS29 o UFC キック ジェイク・ウィルキンス チョン・ダウン 寿希也 小森真誉 島村裕 栁川唯人 河名マスト 河村泰博

【NEXUS29】初の後楽園大会(02) 河名マスト、2Rドロー後に寿希也が続行不可能でTKO勝ち。栁川は金星

【写真】泣き崩れた寿希也に一言声を掛けた河名。こういう勝負を手にするのは、キャリアを構築するうえで非常に大切になってくる (C)MMAPLANET

7日(月)に東京都文京区の後楽園ホールでNEXUS29が開催された。

ネクサスにとって初の後楽園ホール大会レポート第2 弾は、中盤戦3試合の模様をお届けしたい。


<フェザー級/5分2R+ExR>
栁川唯人(日本)
Def.2R3分53秒by RNC
島村裕(日本)

10月の川越大会でプロデビュー=RNCで一本勝ちしたばかりの栁川が、キャリア27戦目の島村と対戦。ネクサスでは昨年12月に小森真誉に敗れ、Gladiatorでは1勝1敗──直近の試合で中川晧貴に判定負けを喫している島村としては、何があっても落とせないマッチアップだ。

試合は開始直後から、両者が左右のフックを交換し激しい打撃戦に。そのなかでサウスポーの島村のガードが下がり、栁川の右を被弾し下がる場面も。ここからのテイクダウン狙いも反応し上々の立ち上がりとなった栁川も、左を打つ際に防御が甘くなり右をヒットされる。

直後から島村の左インサイドカーフで前足を削られるようになった栁川が、前に出られないように。さらにローを受けるとパンチも被弾するという悪い流れに、陣営から「自分の距離から、前に出る」というアドバイスを受けた栁川が右ボディストレート、そこにテイクダウンを織り交ぜるなかで顔面へのパンチの距離感も戻って来る。

それでも左はガードが落ちる栁川だが、左を打たれた直後に右を打ち返し、足を止めての打ち合いはどちらが効かされてもおかしくない展開に。ここからケージ際のクリンチの攻防で初回が終了した。

2R、左と右の打ち合いのなかで、右を当てる栁川が攻勢のなか島村は組んでボディロックの状態に持ち込む。島村の大内を小外で切り返した栁川がトップを取り、ニーシールドにも右のパウンドを落とす。栁川が立ち上がると、島村もレッスルアップから左腕を差してスタンドへ。

離れた両者、勝ち切るための打撃戦は根性勝負となり、ついに栁川は右の際にもガードが疎かになる。ノーガードに近い打ち合いは、栁川が右ではなく左フックを島村の右に合わせてダウンを奪う。

即レッスルアップからシングルに出た島村だったが、栁川が切ってバックに回ると両足をフックして殴る。

RNC狙いを一度はリストコントロールで逃れた島村だったが、続くアゴの上からのRNCをずらそうとした際、口を開いたような形でセットアップされ──タップを強いられた。絞めでもフェイスロックでもない、いわばマウスクラッシャーのような形で栁川が金星を挙げた。

<ライト級/5分2R+ExR>
ジェイク・ウィルキンス(米国)
Def.1R1分59秒by TKO
キム・ハンオル(韓国)

UFCファイター=チョン・ダウンを帯同したキム・ハンオルに対し、ウィルキンスが右インローを蹴る。さらに右ミドルハイ、続いて左カーフと蹴りを続けるが、その蹴り終わりに右を合わされる。

振りの大きな右フックにも、左ストレートのカウンターを狙ったキムは右リードフックを振るい、蹴りの距離を潰していく。首相撲に取ったウィルキンスは首を抱えて背負い投げ一閃、背中からキムを落とすと袈裟からストレートアームロックへ。

腕への危機は解除したキムだが、右腕の自由を奪われた状態で頭を抱えられており身動きが取れない。動けないキムに対し、ジェンキンスは左のパンチを連打するとレフェリーが試合を止めた。「戦える」と抗議するキム。その気持ちも分からないでもないが、有益な防御を取ることができておらずストップは致し方ない。

<フェザー級/5分2R+ExR>
河名マスト(日本)
Def.2R5分00秒by TKO
寿希也(日本)

互いが「大勝」を口にしてのケージインとなった注目のフェザー級の一戦。タッチグローブ直後に仕掛けた河名だが、左を差しにいったところで首を巻き込まれ前方に姿勢を乱す。自らはスプロールしトップを取った寿希也は、奇襲を見事に逆手にとった形でエルボーを打ち下ろす。立ち上がり、河名のレッスルアップ時にも頭を抑えて右ヒジを入れた寿希也が、右ストレートをヒットさせる。

それでも河名は前に突進、この動きに寿希也は姿勢を乱し尻もちだけでなく背中をキャンバスにつかされた。河名は右足をホールドして殴っていくが、蹴り上げられて動き止まる。

寿希也は左右の蹴り上げを続ける。河名は足を捌いて抑えにいくも、寿希也はクローズドガードに取る。後方回転し亀になった寿希也は素早く立ち上がり、ダメージが残っているのか河名はバックを維持できない。

離れた寿希也に左を当てた河名が、組みを嫌がり離れた寿希也が姿勢を乱したところでパンチを続ける。ここで河名が組んで小手を決めて投げを打つ。左手をマットにつけた河名に対し、寿希也はその手首を取って引きつつ左腕を差し込む。両者が腹ばいで同体になり、スタンドへ。

互いに左腕を差した状態で寿希也の小内刈りが決まり、河名は下に。それでも必殺のウィザーから腰に寿希也を乗せて浮かせると、スタンドに戻り胸を合わせる。続くシングルを切って離れた寿希也が、逆に組んでいきシングルから右腕を差しつつ小外刈りへ。

腹ばいになった河名は起き上った直後に左エルボーを決めた。距離を取り直した両者、寿希也の右を受けた河名が姿勢を乱す。すかさず寿希也はダブルレッグを仕掛け、テイクダウンを奪う。

背中を預けて立ち上がった河名は、後方から左ハイキックを受けそうになり前を向き、両者が間合いを取りなおす。河名の右前蹴りをキャッチして右ストレートを打った寿希也は、前に出てきたところでスピニングバックキックを決める。

河名も怯まず左フックを振るい、寿希也の小外からシングルレッグを潰し、ヘッドコントロールへ。強引に投げを打った寿希也は下になり亀の態勢も河名を落とそうとし時間を迎えた。

2R、寿希也は手を合わすだけでなく、ハグを求めて試合再開。ボディロックに首を抱えて投げを打とうとした寿希也に対し、河名が後方への投げを豪快に決める。右手をついて危ない落ち方をした寿希也はバックコントロールに立ち上がってキムラを狙う。

河名は慌てず前方に崩すとキムラを諦めた寿希也が背中を自らつけるように引き込む。その刹那、河名が強烈な左エルボーを振り下ろす。この一発で右目尻をカットした寿希也は、蹴り上げから距離を創ろうとする度に、河名が空間を潰してガードの中で抑える。

寿希也が右足を払いあげ、スイープ狙いから立ち上がったところでドクターチェックが入った。再開後、左→右をヒットした寿希也は、それでも前に出てくる河名のボディロックに首を巻き込んで投げを決める。続くスクランブルでバックに回り、両足をフックすると腹ばいになった河名の背中が伸びる。上を向こうとした河名に対し、寿希也は絞めを狙う。

河名も譲らず、もう一度うつ伏せになって寿希也を振り下ろそうと腰を上げる。左足で太腿を蹴り、背中を伸ばそうとする寿希也──ここで激闘の10分が終わる。ジャッジの裁定は20-18、18-20、19-19でドローに。

激闘は延長戦突入と思いきや、傷口のチェックを再度受けた寿希也は、ドクターの指さす方向を追うことがデキず、ドクターストップに。2R終了時、河名のTKO勝ちという裁定が下った直後に寿希也は声を挙げて涙を流した。

ドローの裁定が下った直後、自陣で腰を下ろしてしまっていた寿希也。判定勝ちでもおかしくない戦いを繰り広げ──気持ちが途切れていてしまったかもしれない。とはいえ、この両者の対戦はタイトルマッチでも2R&延長Rのネクサスにあって、最初から3R制が見たいと見る者が思ったに違いない激闘、再戦は必至か。

続いてNEXUS バンタム級挑戦者決定戦で森永ユキトが、咲間“不良先輩”ヒロトを3-0の判定で下し、チャンピオン河村泰博へ王座挑戦が決定。解説を行っていた王者はケージに入ると「こんな試合をしているようじゃ、俺には勝てないよ」と森永を切って落とした。

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【RIZIN ランドマーク振り返り解説】プロ目線で平本蓮選手について深堀分析します!

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▼【RIZIN landmark4勝敗予想】弥益ドミネーター聡志 vs. 平本蓮、青井人 vs. 鈴木博昭、カルリ・ギブレイン vs. 貴賢神、奥田啓介vs.久保優太、ミノワマンZvs.侍マーク・ハント

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ストラッサー起一経歴【主戦場】
2014〜2017  UFC(アメリカ)
2017〜2019  RIZIN(日本)
2019〜2020  Bellator(アメリカ)
2021〜. RIZIN(日本)

—-目次—-
0:00 挨拶 (マッチョ選手の試合結果含む)
6:30. 奥田啓介 vs. 久保優太
8:52. 魚井フルスイング vs. ヤン・ジヨン
12:05. アラン“ヒロ”ヤマニハ vs. 河村泰博
15:05. 青井人 vs. 鈴木博昭
19:09. 中村優作 vs. 征矢貴
22:40. カルリ・ギブレイン vs. 貴賢神
26:05. ミノワマンZ vs. 侍マーク・ハント
28:52. 元谷友貴 vs. 倉本一真
32:45. 今成正和 vs. 鈴木千裕
35:15. 弥益ドミネーター聡志 vs. 平本蓮
44:04 平本蓮は朝倉未来に勝てるのか!?
47:13. 質疑応答

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【RIZIN LANDMARK04】組んで猛攻、アラン・ヤマニハ。右一発の被弾のみで、河村を完封→判定勝利

<バンタム級/5分3R>
アラン“ヒロ”ヤマニハ(ブラジル)
Def.3-0
河村泰博(日本)

互いに遠い位置からジャブを見せ、ヤマニハが右を伸ばして前に出る。ロールから引き込んだ河村に対し、ヒザを頭部にヤマニハが入れる。河村のスクランブルに、バックを取ったヤマニハが両足をフックする。半身で上を向きにかかる河村だが、右腕を背中越しにホールドされ、パンチを連打される。そのまま肩固めに捕らえられるが、河村は後方回転で解除へ。しかしガードを取るところで腰をコントロールされ、腰を切れない状態でサイドを許す。

肩口から顔面にヒザを入れるヤマニハは、クルスフィックスに。半身になってかわそうとして、前転した河村が立ち上がって三角絞めから逃れる。スタンドに戻ると、右ストレートをヒットさせた河村は、組んできたヤマニハをがぶろうとするが、頭を突っ込まれケージを背負った状態で尻餅をつかされて時間となった。

2R、すぐに組んだヤマニハは右足を掴んでテイクダウンと同時に再度に回ってパンチを落とす。足を一本戻した河村に対し、マウントから三角マウントのヤマニハがパンチを打ち込む。そのまま三角を極めにいくが、河村が腹ばいになり足のフックを解いて、頭を抜く。立ち上がった河村はレッスルアップからシングルレッグのヤマニハを待ち受ける。しかし、ここもがぶり切れず組まれて引き込む。クローズドでリストを取りに行く河村に対し、切ったヤマニハがガードの中にステイする。頭を抱えて首を垂直にしてからパンチを入れたヤマニハは、ケージを蹴っての十字狙いをかわしてサイドバックから右のパンチ、さらに右ヒザが顔面に蹴り込む。

河村が嫌がり立ち上がろうとしたところで、ヤマニハはバックを取って両足をフックする。腰をずらしにいった河村から、ヤマニハがマウントに移行しようとしたところで時間となった。

最終回、ローに右を当てボディからコンビを入れた河村だが、近距離に組まれて下になる。ハーフから足を抜き、マウントを取ったヤマニハはシザースをすかして、一旦サイドになり再びマウントを取る。ヤマニハはバックマウントに移行しつつ腕十字へ。さらに三角に組んで腕ひしぎ腕固めを狙う。必至にクラッチを組む河村も、足をヤマニハに絡ませて選択はさみに。必至に頭を抜いたヤマニハは、並行から垂直の位置を取り――河村の左腕を伸ばしにかかる。

エルボーを落とすヤマニハは。河村が振り上げてきた足をかわして盤石の状態に。それでも再び洗濯挟み気味に足を絡ませ、並行のポジションの河村はこのまま守り切ったが――当然、判定はヤマニハに3票入った。


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【RIZIN LANDMARK04】下攻めラーラ戦へ、SARAMI「私的には名古屋で戦えることは凄く嬉しい」

【写真】「なんで対戦相手のインタビューの方が先にアップされるんですか(笑)」という一言がSARAMIから聞かれた。色々と事情があるのですが――良い精神状態が続いているようだった(C)MMAPLANET

本日6日(日)、名古屋市中区のドルフィンズアリーナで開催される「RIZIN LANDMARK 4 in NAGOYA」で、SARAMIがラーラ・フォントーラと対戦する。

4月に浅倉カンナに敗れ、6月に人生初の米国修行=チーム・オーヤマでの練習を経験。UFC世界ストロー級世界王者カーラ・エスパルザにも触れた。ホーム感を大切にしつつするSARAMIは「外国人選手との対戦は吹っ切れる」と良い感じの精神状態で、下攻めフォント―ラと相対する。


――ラーラ・フォントーラ戦まであと5日(※取材は1日に行われた)、追い込みも終わったと思いますが、どのように過ごされていますか。

「何もしないで、普通に過ごしています(笑)。ジムも昨日は用事があったので行っただけで体は動かしていないです。本格的な練習は土曜日に終わっているので整体に行ったり、メンテナンスが多いですね。あとは美容室に行ったり。ここにきて体を動かすよりも、疲労を抜くことの方が重要かなって」

――では追い込み期間中に北岡悟選手がアブダビに行っていましたが、その影響はなかったですか。

「ないです。今回は北岡さんと話をして創っていますが、週に1度か2度しか一緒に練習していないので。北岡さんも自分の試合があるし、私も出稽古が多いので」

――その出稽古先とは?

「パラエストラ池袋で柔術、寝技対策ですね。北岡さんの関係で通わせてもって、林(孝宗)さんに色々とお世話になって。当日もセコンドにはいってもらいます。

あとトイカツ東中野でMMAをやってもらっています。トイカツ東中野は木曜日の夜に端(貴代)さんと藤野(恵実)さんと練習して、弥益さんや弥益さんのセコンド陣もいて。割と皆が声をかけてくれたり、温かく見守ってくれました」

――そこ、重要ですね(笑)。

「重要です、かなり。ホーム感があるので」

――そのホームとはまるで違う、米国での練習。チーム・オーヤマに行ってきました。なぜ、このタイミングで米国での練習だったのでしょうか。

「4月のRIZINのあと、トーナメントに出るつもりだったので『このままじゃヤバいな』と。もともとスポンサーさんの関係で海外で練習させてもらえることになっていて。『今行かないと、もう行くこともない』と思い……6月から7月にかけて1カ月ほど行ってきました。行く前にはトーナメントに出られないことは分かったのですが、それほどトーナメントにこだわっていなくて。

それよりも1試合、1試合を大切に戦っていこうという気持ちだったので、『出られなくても仕方ないかな』って思ってました」

――では気持ちを切り替えて、米国に向かうことが出来たのですね。アーバインではファイターズハウスに寝泊まりしていたのですか。

「いえ、女の子1人は泊まれないということだったので(笑)」

――確かに(笑)。ではチーム・オーヤマの練習はいかがでしたか。

「言葉が通じなくて大変でしたけど、練習は凄く良かったです。女子選手が絶対に2人はいて。UFC世界女子ストロー級王者のカーラ・エスパルザはオフなのか、あまりジムに来なくて。来た時もコンバテ・グローバルに出る選手やLFAに出ている選手の手伝いをしていました。

それでも打撃のクラスで同じ場にいたのと、一度グラップリングのスパーをさせてもらいました。子供みたいに扱われていましたね(笑)。何もできなかったです。抑えても、普通に起こされて。力が強いとか、凄い勢いがあるとかでなく、普通にやってコロンみたいな感じでした。『強いんだな』って思いました」

――LFAやコンバテに出ている選手との練習では、どのような手ごたえがありましたか。

「う~ん……やっぱり強かったですけど、階級差もあるので自分がメチャクチャ弱いとは思わなかったですね。ただ技術がちゃんとしていました。私はコーチの言っていることができなくて大変でしたけど、皆はしっかりとできるので」

――言葉が通じず、技術的に分からない。病みそうにならなかったですか。SARAMI選手は気分の人という風に感じているので。そういう時は厳しかったのではないかと。

「でも皆が頑張って説明しようとしてくれて、日本より全然褒めてくれるし(笑)。日本だとシュンとなっちゃうけど、言葉が通じていない分大丈夫でした(笑)。なんと言っても、教えてくれようとしてくれるので……皆、温かったです」

――土日などは、どのように過ごしていたのでしょうか。

「日曜日は休みですけど、土曜日が一番きつかったです。あの太陽の下でラントレをして、ジムに戻って打撃スパー、MMAスパー、ドリルをやって終わり。もう走り終わった時に私はチーンとなっていました。で、日曜日はスーパーでウロウロするような感じで。

でもホームシックもなかったです。あの1カ月で、打ち込みの大切さを再確認しました。打ち込みって大事だと痛感しました」

――そこは日本に持ち帰ることができましたか。

「自分がやるパターンは、ですね。普通にジムの打ち込みの時間にやって。ただ他の人と共有したりとかできないのが、私なんです(笑)。皆で一緒にやろうよ――とかできないんですよ。それもあって米国のように充実した練習はできなくて、北岡さんとも結構ケンカしたりしましたよ(笑)」

――そこも安定路線です(笑)。

「本当ですか(笑)。良かったです。『俺じゃ、それは無理だから。他に行けば。他でやって。ここは俺のジムだから』って(笑)」

――アハハハハハ。帰国後、7月と9月、そして10月と試合はありませんでした。

「10月の福岡でラーラという話は頂いたのですが、セコンド陣がいなくて無理で。それに11月に名古屋であるって聞いて、『なら名古屋で試合がしたいです』と伝えました」

――名古屋とSARAMI選手、何かつながりがあったのですか。

「富山が近い……近いというか、富山のアマチュアは名古屋で試合をすることが多いんです。だからホーム感があって。私的には名古屋で戦えることは凄く嬉しいんです。柔術も愛知県で試合をしているし。知り合いが住んでいるとか、名古屋で暮らしたことがあるってことじゃないのに、私のルーツがあるような。それとやっぱり(SARAMIが所属していた)クラブ・バーバリアンの福本(吉記)代表と公武堂とDEEPってつながりが強かったので。だから名古屋はホーム感があります」

――なんだか、良い話です。そんな名古屋で戦うラーラ・フォントーラの印象を教えてください。

「下から三角マンですよね。そこから腕十字でしか、勝っていない。今時、ないですよね。チーム・オーヤマで結構ケージレスリングとかやったんですけど、まぁ関係ないです(笑)」

――同時にMMAです。付き合わなくても構わない。

「ハイ。それです。そのための柔術の練習です。付き合わずに、強さを出せるか」

――付き合わないのも根性がいります。我を通す自信はありますか。

「1Rを凌げば、こっちの勝ちだと思います。向こうは少しでも早く、一本で終わらせたいはずです」

――対してSARAMI選手は1Rにたくさん汗をかいて凌ぐと。

「ハイ(笑)。その通りです」

――長い手足、身長差も相当ありますし、嫌な相手ではあるかと。

「う~ん、でもそんなに緊張もしていないし。なんか私、対外国人選手だと開きなおってできるんです」

――もともと自分が初めてSARAMI選手の試合を見たのが、ROAD FCのソン・ガヨン戦でした。

「そうそう、ああいう感じで戦いたいんです。普通にMMAで戦って、殴ってっていう感じですね」

――先日、イズムの練習を見させてもらった時に11月27日に修斗で戦う澤田千優選手、そして11月23日にDEEP JEWELSでデビューを控えた万智選手が出稽古にやってきていました。練習仲間として若い世代の台頭、どのように捉えていますか。

「ちょっと焦ります。あの子たちと練習をすると。強いし、このままじゃマズいって思います。あの2人はすぐに私のところまできて、越えていっちゃうと思います。だから刺激になります」

――若い選手を脅威に感じるなか、ラーラ戦への意気込みをお願いします。

「もう殴って勝ちますよって感じですかね。絶対に私のパンチが当たったら、向うはピヨると思うので。そこで勝負をしていかないと――とは思っています」

――良い感じで吹っ切れているようですね。

「そうですね。修斗に出た時点で、結構振り切れていました。でも4月に躓いたので、もう1回自分の思い通りにやれば良いかなって思っています」

■視聴方法(予定)
11月6日(日)
午後2時~RIZIN STREAM PASS. ABEMA, U-NEXT, RIZINIVE. Exciting RIZIN, dTV, Streaming+,Paravi, SPOOX,スカパー!

■RIZN LANDMARK04計量結果

<70キロ契約/5分3R>
弥益ドミネーター聡志:69.3キロ
平本蓮:69.85キロ

<フェザー級/5分3R>
今成正和:65.45キロ
鈴木千裕:65.95キロ

<バンタム級/5分3R>
元谷友貴:61.0キロ
倉本一真:60.8キロ

<ヘビー級/5分3R>
ミノワマンZ:89.95キロ
侍マーク・ハント:117.65キロ

<無差別級/5分3R>
カルリ・ギブレイン:110.45キロ
貴賢神:119.75キロ

<49キロ契約/5分3R>
SARAMI:48.8キロ
ラーラ・フォントーラ:48.65キロ

<フライ級/5分3R>
中村優作:56.95キロ
征矢貴:56.8キロ

<フェザー級/5分3R>
青井人:65.55キロ
鈴木博昭:65.9キロ

<バンタム級/5分3R>
アラン“ヒロ”ヤマニハ:60.85キロ
河村泰博:60.6キロ

<バンタム級/5分3R>
魚井フルスイング:61.0キロ
ヤン・ジヨン:60.95キロ

<フェザー級/5分3R>
奥田啓介:65.75キロ
久保優太:66.0キロ

<バンタム級/5分3R>
日比野“エビ中”純也:60.65キロ
吉田陸:60.65キロ

<フライ級/5分3R>
久保健太:56.85キロ
秀義:57.0キロ

<キック53キロ契約/3分3R>
佐藤執斗:52.9キロ
KAZUNORI:52.95キロ

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ABEMA ARAMI MMA MMAPLANET o RIZIN RIZIN LANDMARK04 SARAMI カルリ・ギブレイン キック ラーラ・フォントーラ 久保健太 今成正和 倉本一真 元谷友貴 剛毅會 岩﨑達也 平本蓮 弥益ドミネーター聡志 征矢貴 河村泰博 貴賢神 赤沢幸典 鈴木千裕 鈴木博昭 青井人 魚井フルスイング

【RIZIN LANDMARK04】計量終了。平本蓮は計量後に通常稽古、「後ろを使う」と「下がる」の違い

【写真】計量終了から1時間後、平本の姿がstArt Japan MMA&BJJで見られた (C)MMAPLANET

6日(日)、名古屋市中区のドルフィンズ・アリーナで開催されるRIZIN LANDMARK04の計量が、同地の名古屋東急ホテルで行われた。

オープニングファイト3試合を含む全14試合、28選手の全選手が計量をクリアしている。

午後2時15分から行われたセレモニアル計量。その締めで70キロ契約で戦う弥益ドミネーター聡志と平本蓮が登壇し、前者が69.3キロ、後者が69.85キロという体重だったが、体が大きく見え――かつ、絞った感があったのは弥益の方だった。

フェイスオフ後、平本は両手を添えて弥益と握手した

その弥益、平本が「明日は俺が絶対勝ちます。皆さん、ドミネーター選手の応援をよろしくお願いします」と淡々と話したのに対し、「もう色々ありましたけど、飾りつけはもうこれ以上いらないでしょ。明日のケージの中で見届けてください」と疲れた空気感を醸し出す。

今大会のメインに関して、正式発表がなされた以上のやり取りが存在したであろうことが、弥益の表情や言葉の端々から感じられた。一方、「減量は全くない」と言う平本は、計量終了の1時間後には実弟の丈を伴い、stArt JAPAN MMA&BJJで打撃の師である剛毅會空手の岩﨑達也氏、組み技の指導者・赤沢幸典と合流していた。


減量がない分、休息とリカバリーもない平本は計量後もミット打ちやケージ際での組みなどの確認を普段通りのメニューで1時間に渡り行い、日沖が場所を提供したというのが今回のstArt訪問だ。

平本のシャドーの向こうで日沖がGSP譲りのコーディネーション・トレを黙々と行う。バック宙の高さに驚かされた、この後、赤沢がGSPに電話をかけ両者が約10年ぶりに会話をした

「先生との練習は、練習でも試合のような空気がある」という平本。パンチを打つ際のヒジの伸び方から、拳の置き方、そして足さばきの際の頭の位置など、試合前日であってもダメ出しのオンパレードで、まさに日々の稽古が繰り返されていた。

とはいえ、武術に頼らないで、その断りを使いMMAで勝つための打撃を2カ月の稽古期間で習得させるのは簡単ではない。というよりも不可能だ。その動きに適応させようとすることで、平本が本来持つ良さをスポイルする面を感じていた赤沢がその点を岩﨑に尋ね、答えを導き出すというコーチ陣の横のつながりも見られた。

実際、平本は後ろを使う――という武術的思考と、下がるという可視化できる現象の差を埋めつつある。組まさない志向での戦いのなかで組まれたときの対処など、「足」という限定的な表現で彼が言い表した負傷の影響と、超短期間での追い込み=思考の変化が如何に明日のケージが見られるのか。

1時間の稽古を終えた平本は、日沖に感謝の言葉を伝えstArt Japanを後にした。チーム平本蓮、最後の稽古は会場入りしてから行われるそうだ。

■視聴方法(予定)
11月6日(日)
午後2時~RIZIN STREAM PASS. ABEMA, U-NEXT, RIZINIVE. Exciting RIZIN, dTV, Streaming+,Paravi, SPOOX,スカパー!

■RIZN LANDMARK04計量結果

<70キロ契約/5分3R>
弥益ドミネーター聡志:69.3キロ
平本蓮:69.85キロ

<フェザー級/5分3R>
今成正和:65.45キロ
鈴木千裕:65.95キロ

<バンタム級/5分3R>
元谷友貴:61.0キロ
倉本一真:60.8キロ

<ヘビー級/5分3R>
ミノワマンZ:89.95キロ
侍マーク・ハント:117.65キロ

<無差別級/5分3R>
カルリ・ギブレイン:110.45キロ
貴賢神:119.75キロ

<49キロ契約/5分3R>
SARAMI:48.8キロ
ラーラ・フォントーラ:48.65キロ

<フライ級/5分3R>
中村優作:56.95キロ
征矢貴:56.8キロ

<フェザー級/5分3R>
青井人:65.55キロ
鈴木博昭:65.9キロ

<バンタム級/5分3R>
アラン“ヒロ”ヤマニハ:60.85キロ
河村泰博:60.6キロ

<バンタム級/5分3R>
魚井フルスイング:61.0キロ
ヤン・ジヨン:60.95キロ

<フェザー級/5分3R>
奥田啓介:65.75キロ
久保優太:66.0キロ

<バンタム級/5分3R>
日比野“エビ中”純也:60.65キロ
吉田陸:60.65キロ

<フライ級/5分3R>
久保健太:56.85キロ
秀義:57.0キロ

<キック53キロ契約/3分3R>
佐藤執斗:52.9キロ
KAZUNORI:52.95キロ

The post 【RIZIN LANDMARK04】計量終了。平本蓮は計量後に通常稽古、「後ろを使う」と「下がる」の違い first appeared on MMAPLANET.
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ARAMI MMA o RIZIN SARAMI UFC カルリ・ギブレイン キック パンクラス ラーラ・フォントーラ 今成正和 修斗 元谷友貴 平本蓮 弥益ドミネーター聡志 征矢貴 昇侍 河村泰博 獅庵 貴賢神 鈴木千裕 鈴木博昭 青井人 魚井フルスイング

RIZIN LANDMARK4:オッズ/予想と展望

オープニングマッチは割愛。

奥田啓介 3.40
久保優太 1.33

MMA未勝利対決。申し合わせで物議を醸したシバター戦以来、10ヶ月ぶり久保。久保がどれだけ練習しているのか不明だが、奥田は練習していなさそうなので久保KO勝ち。

魚井フルスイング 3.00
ヤン・ジヨン 1.38

7月の沖縄大会で朝倉海戦が組まれていて、朝倉海欠場で代役昇侍を圧倒したジヨン。ここ3年で獅庵にしか勝ってない魚井では厳しいだろう。オッズはもっと大差でいいと思う。

ジヨン判定勝ち。

アラン“ヒロ”ヤマニハ 1.47
河村泰博 2.75

パンクラスでランカーだったヤマニハとランキング未満の河村。その後NEXUSで王者になったが、特に変わったようには見受けられない。

ヤマニハKO勝ち。

青井人 1.71
鈴木博昭 2.10

弱冠二十歳の5年前、修斗で連勝を続けていたホープだった青井だが、今は中堅クラスに勝ったり負けたりするレベルで落ち着いている。鈴木は実質ノーカンの奥田戦と、打ち合ってくれた昇侍戦で勝利したが、MMAキャリア1年で劇的に成長する年齢でもないので青井相手は厳しいだろう。オッズはもっと大差でいい。

青井一本勝ち。

中村優作 2.75
征矢貴 1.47

中村はチーム・アルファメール・ジャパンとしてUFCを目指していた当初は連勝していたが、ライリー・ドゥトロにKO負けしてからは2勝5敗で、現在3連敗中。36歳でこれは厳しい。最近は打撃の技術で上回っても、打たれ弱さでKO負けする試合が増えてきている。

征矢はRIZIN3連続フィニッシュ勝利中だが、相手はすべて階級下の体重ハンデ戦。とはいえ、今の中村相手なら勝ちは動かないか。

征矢一本勝ち。

SARAMI 5.00
ラーラ・フォントーラ 1.18

急に大差のオッズ。単純に戦績だけで見ているのかもしれないが、SARAMIはレコードでは黒星が多いものの実力者。むしろフォントーラの実力が不明。伊澤戦では下攻めの強さは見せたが、それ以外の能力がわかるまえに終わってしまった。初見だったらフォントーラが極めて勝ったと思うが、下攻めが警戒されていたらそうそう極まるものではない。スタンドで互角に撃ち合える力があるかどうか。

フォントーラ判定勝ち予想だが、賭けるならSARAMIにベットする価値がある。

カルリ・ギブレイン 1.45
貴賢神 2.80

オッズはもっと大差でいい。双子の兄・スダリオは、デビュー当初は3分3Rで相手もMMA素人だったり体格差があったりする選手と組まれていたのに、貴賢神は初戦で当時RIZIN日本人最強のシュレック、今回はGLADIATOR王者のギブレイン。外見が似ているスダリオがMMAに対応できているから、貴賢神もできると思われていないか。見る側も、スダリオと比較して足りない部分が目についてしまう。今回は120kg契約だったのが無差別級に。ギブレインは110kgないので、貴賢神が落とせなかったのだろう。練習量にも疑問が残る。

ギブレイン1RKO勝ち。

ミノワマンZ 3.10
マーク・ハント 1.37

両者とも地元岐阜のジモティマッチだが、前座でいいのでは。ミノワマンはもう7、8年くらい、勝っても負けても動けていないし、積極性も感じられない。いつものように、足関の一発以外勝ち目がない。

ハントKO勝ち。

元谷友貴 1.41
倉本一真 2.95

この試合がセミでいいのでは。元谷はRIZINバンタム級GPでは瀧澤に不覚を取ったが、そこから3連勝。しかしすべて判定で、勝ってもインパクトを残せていないため、また下の選手との対戦に。

倉本は2月のTRIGGER2ndでは加藤に圧勝して、ケージでの強さが評価されたが、ケージorリング以前にそもそもが格下相手の試合。その前にはヤマニハに完敗している。

序盤は倉本優勢でも、次第に元谷ペースになり、元谷判定勝ち。

今成正和 2.80
鈴木千裕 1.45

RIZINでの過去2戦はバンタムの今成だが、今回はフェザー。まああまりコンタクトしないスタイルなので、そこまで体重差は影響しないか。今成はグラウンドに持ち込む方法が引き込みしかないので、相手にとっては距離を取って対処すればローリスクで勝ちが狙える。逆にパウンドなどでグラウンドに付き合うと極められる危険が非常に高い。結果として、グラウンドをやりたい今成と、スタンドで戦いたい相手とで噛み合わない試合になりがち。

しかし、急遽出場鈴木は「一本取られるか、KOするか」と言っていて、その言葉を信じるなら、リスクを恐れず勝負に行く模様。サッカーボールキック等、一発入ればKOできるかもしれないが、それをキャッチされると足を極められる。直前の試合決定のため、足関から逃げる練習をする時間も十分なかったはず。試合はスリリングになるかもしれないが、リスキーと言わざるをえない。

この試合だけオッズとは逆で今成一本勝ち予想。

弥益ドミネーター聡志 1.33
平本蓮 3.40

結果として、並んだカードを見たら、この試合以外にメインを任せられるカードがなく、怪我を押して出場させるのもやむなしかもしれない。もともとのマッチメイクに勝負論を感じていなかったが、怪我で3週間練習できていなかったのなら、平本が勝つとしたら出会い頭の打撃でのKOしかない。オッズはもっと大差でいい。

ドミネーター一本勝ち。