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【ONE165】武尊、継続×海外修行=進化「一度新しい技術を取り入れて、取捨選択して自分を創っていく」

【写真】MMAPLANET初登場の武尊。「空手時代はサウスポーだった」など興味深いエピソードが飛び出した(C)MMAPLANET

1月28日(日)に江東区有明の有明アリーナで開催される「ONE 165: Superlek vs. Takeru」にて、ONEキックボクシング世界フライ級(61.2キロ)王者スーパーレック・キアトモー9に挑む武尊。
Text by Takumi Nakamura

衝撃的なKOシーンや激しい打ち合いでファンを魅了する激闘派としての印象が強いが、2017年に渡米してドゥエイン・ラドウィックに師事するなど、早くから海外での練習を取り入れている。MMAPLANET初登場となるインタビューでは武尊の技術の習得に対する考えなど“濃い”格闘技の話を訊いた。


――今回はMMAPLANETでのインタビューということで、格闘技の濃い話を聞かせていただきたいと思います。まず昨年6月のベイリー・サグデン戦は5R2分59秒に左ハイキックでKO勝ちという結果でした。武尊選手にとっては初の5Rでしたが、実際にやってみた感想はいかがでしたか。

「意外といけるなと思いましたね。僕はずっと3Rでやってきたので、あの時も最初から3Rぺースで戦っていたんですよ。だからペース的にこれで5Rまでいけるかなという不安があったんですけど、4・5Rになると逆に気持ちが乗ってくるというか、実は長いラウンドの方が得意なのかなと思いました」

――フィニッシュは左ハイキックでしたが、ハイキックでのKOは初めてですよね。武尊選手は普段から新しい技や武器を増やすことは意識しているのですか。

「ハイキックはむちゃくちゃ練習していたし、あの時はグローブが今までより大きかったというのもあって、パンチじゃ倒せないと思って蹴りに切り替えたという部分もあったんですよ。僕もアメリカやタイで練習していて、海外製のグローブは大きめのものが多くて、ちゃんと握れないものもあるんです。そういう時は自然と蹴り中心に組み立てたりしていて、過去のそういう経験が活きた部分もありますね」

――なるほど。グローブの影響もあったんですね。

「あのハイキックは近距離で身体を倒して相手の死角から蹴るもので、空手式の蹴り方なんですよね。そういう小さい頃からやり続けていたものが、色んな技の引き出しを空けていくうちに出てきたというイメージですね」

――武尊選手はただ打ち合いが強いだけじゃなく、自分が有利な展開で打ち合いに持っていくことが上手いと。それだけ技の引き出しも多くて駆け引きも上手い、武尊=実はテクニシャン説を提唱しているんです。

「ありがとうございます(笑)」

――もともと器用なタイプだったのですか。

「全然器用じゃないですね。単純に格闘技をずっと続けているから出来る技が増えていって、でもそれを試合で使いこなせていないから、結果的に殴り合って倒しているという感じですかね。だから技術そのものはすごく色んなものを練習していて、サグデン戦は熱くならずに冷静に戦えて、長いラウンドだったので、そういう技を出せたんだと思います」

――デビュー当初からインロー、ミドル、三日月蹴りと左の蹴りはコンパクトで得意ですよね。

「僕、空手時代はサウスポーだったんですよ。先生から『スイッチしてサウスポーで練習しろ』と言われて。それで蹴りそのものは左の方が強くて、キックに転向にするときにオーソドックスにしたんです。それで左の蹴りが得意なんだと思います」

――武尊選手が空手時代はサウスポーだったというのは面白いですね。また武尊選手は定期的にアメリカ・タイで練習していますが、立ち技の選手でこれだけ海外での練習に時間を割いている選手は少ないと思います。日本と違って練習に集中できるということもあると思いますが、なぜ海外での練習を重要視しているのですか。

「日本にいると練習面でも色々と気を遣うことが多いんですよね。例えばスパーリングパートナー選びにしても、立場的に誰とでもスパーリング出来るわけじゃないし、怪我させちゃったらどうしようとか、どうしても気にしちゃうんですよね。海外にいくとそこまで気にしなくていい……というとあれかな(笑)。でも海外は僕が出稽古に行く側で、ジムの選手たちに胸を借りるじゃないけど、挑む立場なのでそういう気遣いをしなくていい部分はあります。あとはもちろん練習だけに集中できるし、空いた時間を身体のケアに充てられるんですよね。だから試合前に海外で合宿すると、すごく心身共に整った状態になるので、日本に戻ってからの最後の追い込みをいい状態で出来ますね」

――アメリカに行くようになった当初はドゥエイン・ラドウィックが指導するBANG Muay Thaiで練習していて、今はLAが拠点になっているそうですね。

「ラドウィックさんはすごくよくしてくれて最高のトレーナーなんですけど、デンバーの気候が自分には合わなかったんです。デンバーは結構寒い場所なので、ずっと建物のなかは暖房がついているような状況で、それでコンディションを崩しちゃうんですよね。それで一度LAで合宿したときに、LAの気候が最高で。外を走っても疲れないし、湿気が少ないから余計な汗もかかないんです。ラドウィックさんも月1でLAで指導していて、LAにはTJ・ディラショーのジムもあるから、そこで何度か練習させてもらいました。ただあくまでそこはMMAのジムなので、練習する相手がみんなMMAファイターなんです。そこで打撃だけの練習になると、どうしてもレベルに差が出てしまうので、打撃専門の相手と練習したいと思って、LAのBOXING WORKSというジムに行くようになりました。そこは基本的にムエタイのジムで、ジャネット・トッド(ONEキックボクシング女子世界アトム級王者)もいるので、今はそこがメインになっています」

――もうラドウィックと練習することはなくなったのですか。

「いえ、ラドウィックさんとも連絡をとりあって、ラドウィックさんがLAに来るときと滞在期間が被る時には練習をお願いしています」

――また武尊選手はアメリカと並行してタイでも練習していて、昨年9月にはスーパーボン・シンハ・マウイン(元元ONEキックボクシング世界フェザー級王者)のスーパーボン・トレーニング・キャンプでも練習していましたよね。

「立ち技においてムエタイの強さは証明されているし、僕自身もムエタイへのリスペクトがあります。あとはロッタン選手とやることを見据えて(※取材は対戦カード変更前)、ムエタイに触れておきたいというかムエタイ攻略を見つけたいと思って、タイの選手と肌を合わせたいと思いました」

――欧米人とタイ人ではやはり違いますか。

「欧米の選手とは全く違いますね。スーパーボン選手のジムでノンオー選手ともスパーしたんですけど、やっぱりすごくテクニックがあるから攻略方法を見つけるまでに時間がかかるんですよね。でも練習すればするほど、自分の戦い方だったら『ここを突けばいい』というところが見えてきたので、そこはいい勉強になりました」

――スーパーボン・トレーニング・キャンプでは主にノンオー・ハマ(元ONEムエタイ世界バンタム級王者)と練習していたのですか。

「そうですね。スーパーボンは怪我していてマスをやらせてもらうくらいで、ガチスパーはノンオーだけです」

――SNSでは武尊選手とノンオーのガチスパーが話題になっていました。動画を撮られているのは気づいていましたか。

「もちろんです。ジムにいる人がみんな見ていたし、みんなスマホで撮ってましたね(笑)」

――かなりバチバチでしたが……。

「あの時はアメリカからタイに直接入って23時間くらいかかったんです。それでほぼ休まずにジムで練習をスタートしたんで、人生で一番時差ボケがやばかったんです。夕方になると視界も狭くなってくるし、寝不足のまま身体を動かすから低血糖症みたいになっちゃって。そんな状態でノンオーとスパーリングすることになったんです。それで舐められちゃいけないと思って、気合い入れていきました(笑)」

――そういった状況でのスパーリングだったんですね。今日お話を聞いていても武尊選手は新しい技を覚えることや色んな場所で練習することが好きなんですね。

「やっぱり新しいものを取り入れていかないと進化できないし、格闘技は技術そのものがどんどん進化するじゃないですか。同じことを継続してやることも大事ですが、新しい技術は一度練習して取り入れてみる。そのうえで自分に合わない・使えないと思ったら取捨選択すればいい。僕の場合は海外で新しい技術を取り入れたら、それを最終的に(渡辺)雅和さんとの練習で創り上げていく形です。その作業が出来る雅和さんがいるからこそ、僕はどんどん新しい技術には触れていきたいですね」

――カーフキックもいち早く取り入れていましたし、最近ではスリッピングアウェーも習得して。

「スリッピングアウェーは何となく真似してやっていたら、いつのまにか出来るようになっていました(笑)」

――武尊選手も32歳になりましたが、まだまだ伸びしろはあるようですね。

「はい。技術は伸びているし、フィジカル的な数字も上がっているんですよ。実は1~2年前に作ったスーツがパツパツになっちゃって、今までそんなことはなかったんです。むしろスーパー・バンタム級(55㎏)時代に作ったスーツも頑張れば入るぐらいで」

――やっと60kgで戦う身体が出来上がってきたという感覚ですか。

「そうですね。パツパツになったスーツも通常体重が67kgくらいの時に作ったものなんですよ。今の通常体重は64㎏くらいで体重そのものは軽くなっているのに、背中・腕がかなりデカくなっています。そういう部分でも自分にはまだまだ伸びしろがあるんだなと思います」

――約1年7カ月ぶりに日本で戦う武尊選手がどんな進化を遂げているのか楽しみにしています!

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【ONE165】若松佑弥、キンガドとの再戦へ。「自分を肯定して、信じて、認めて、試合を楽しみます」

【写真】自分を否定する=追い込むではない。自分を肯定することで追い込み、3度目のONE日本大会に臨む若松だ(C)TAKUMI NAKAMURA

1月28日(日)に江東区有明の有明アリーナで開催される「ONE 165: Superlek vs. Takeru」で若松佑弥がダニー・ギンガドとのリマッチに臨む。
Text by Takumi Nakamura

7月のONE FN12では2度目の計量失敗となるも、シェ・ウェイにTKO勝利して連敗から脱出した若松。ウェイ戦以降は練習内容ではなく、練習に向かうマインドや取り組み方を見直し、己を磨いてきた。今回は約5年前のONEデビュー戦で敗れたキンガドとの再戦となり、まさにONEで積み重ねてきたものが試される一戦となる。


――ONE日本大会まで10日となりました。今の練習の状況から聞かせてもらえますか。(取材日は1月18日)

「今日でハードなスパーリングはラストで、土曜日(20日)までは動きます。ファイトウィークに入ってからは調整という感じですね。身体の状態もばっちりです」

――日本での大会ということで普段とは練習スケジュールも違ってきますか。

「今まで海外でやってきて、海外での調整が当たり前だと思っていたので、今このキャリアで日本で試合するとなると、自分としては気持ち的にすごく楽しめるし、楽という言い方は違いますけど、日本大会はやりやすいかなと思います」

――ONEの日本大会は約4年ぶりの開催となります。また日本で試合をしたいという気持ちはありましたか。

「そうですね。いつか(日本大会)はやると思っていましたし、なかなか海外まで応援に来てもらうことは難しかったので、日本大会が決まってすごくみんな喜んでくれています」

――7月のシェ・ウェイ戦は前日計量でハイドレーションテストはパスしたものの、135ポンドのリミットを0.5ポンド(226.79グラム)オーバーとなり、キャッチウエイトでの試合実施となりました。試合そのものは若松選手のパウンドによるTKO勝利でしたが、あの試合を振り返っていただけますか。

「自分の中の色んなモヤモヤが吹っ切れて、しっかり自分の戦いができたと思います。2試合連続で計量クリアできなくて、試合前は前々回(ウ・ソンフンにTKO負け)と同じ心境になっていて。そこでこれは何かの試練だと気持ちを切り替えて、余計なことを考えずにシンプルに勝つことだけに集中したんです。そうしたらああいう戦いができて勝つことが出来ました」

――試合直前に吹っ切れたということですか。

「そうですね。計量クリアできなかった時点で一回気持ちが落ちたのですが、そこから吹っ切れましたですね」

――計量をクリアできずに試合成立となると、日本人選手の場合は心境的に思い切りいけないことが多い印象がありました。若松選手が吹っ切れた要因はなんですか。

「前々回の試合がまさにそうだったんです。日本人の悪いところが出たというか。そこを経験していたことが大きな経験値だったかなと思います」

――試合の動きの部分でも吹っ切れた感触はありましたか。

「ゾーンに入っていたじゃないですけど、いつでも倒せるというか。1R序盤のフィニッシュだったんですけど、飛ばせるところで飛ばそうと思って。これからもあの戦い方が出来るんだったら、もっと上までいけると思います」

――頭で考えずに本能で戦っていた感覚ですか。

「身体が反応して勝手に動いていた感じですね。頭で考える前に身体が『行ける!』と判断して動いていましたね」

――それを踏まえて今回はどんなことを意識して練習してきましたか。

「シンプルに楽しんで考えすぎない。色んなことを想定して準備したうえで思いっきり楽しんで、自分が出来ることの中から最良の選択をして戦いたいと思います」

――具体的に心がけていることは何ですか。

「練習を楽しいと思うことですかね。例えばキツい時に『うわ…キツい…』と思ってしまうのが前の自分だったんですよ。でも今はキツい時こそ『よし!乗り切るぞ!』と思って、自分を肯定するようになりました」

――自分を肯定する、ですか。

「今までの僕は練習で『もっとやらないとダメだろ?』や『なんでこんなところで疲れてるんだよ?』という考えで、どんどん自分を追い込んでしまっていたんです。それが『思いっきり練習して怪我しちゃったらしょうがない』や『今は調子が悪くてもいいんだよ』と思えるようになった。否定じゃなくて肯定して、自分で自分を乗せることができるようになったんです。そうなると今までキツかった練習が楽しくなってくるし、ガラッと変わりました」

――若松選手は性格的に自分を追い込んでしまうタイプだったのですか。

「成功するためには何かを犠牲にしなきゃいけない、苦しい想いをしなきゃいけない……そういう気持ちを持っていましたね。最近はそこをもう通り過ぎたというか、今よりもう一段階上の選手になるには、自分を否定じゃなくて肯定して、自分のことを信じて認めて、試合を楽しむことが最高なんじゃないかなと思います」

――では今は自分の長所に目がいくようになったのではないですか。

「はい。今まで自分は長南(亮)さんや周りが認めてくれているほど、自分の実力を認めてなかったんですよ、『まだまだ俺なんて弱いんで……』って。そこも自分を肯定するようになって、『俺の打撃が当たれば絶対倒せる。俺は普通とは違う選手なんだ』や『俺には俺にしか出来ない戦い方とストーリーがあるんだ』と思うようになってきて。そうやって自分にフォーカスして、楽しんで思いっきりやればいいんだよという気持ちで練習も続けています」

――マインドが変われば同じことを練習していても全く違う感じ方をしますよね。

「全く違いますね。でも僕は過去を否定するわけじゃなく、色んなことを経験したからこそ、今のこの考えになっているので、自分にしかできない経験だったと思って感謝しています」

――さて今回はキンガドとのリベンジマッチになります。最初にオファーを受けた時の心境を聞かせてください。

「はじめは前々回の試合で負けているウ・ソンフンとのリマッチでオファーが来たんですけど、試合合意には至らなかったんです。次にONEから提案された試合がキンガドとのリマッチでした。願ったり叶ったりと言った感じで嬉しかったです。やっとリベンジできると思いましたね」

――キンガドとは2018年9月のONEデビュー戦で対戦し、判定で敗れています。あの時はどんな印象を持ちましたか。

「MMAの競技的にあっちの方が上だったと思います。打撃は僕の方に強みがあったんですけど、組み技・寝技・スタミナ…そういったMMAの総合力や技術の配分という面で差をつけられたなと思いました。まさにMMAで上回られた感想ですね」

――そこまでキンガドがMMA的に完成されていたのは意外でしたか。

「当時の僕は試合で出たとこ勝負の現場合わせじゃないですけど、じゃんけんみたいな試合のやり方だったんです。逆に今思うとキンガド選手はMMAの完成度が高くてゲームプランも立てて試合していたと思うので、そりゃ、負けるだろうと思いますね。あの時点ではキンガド選手が僕の先を行っていたと思います」

――今回の再戦はまさにONEでやってきたことが試される試合ですね。

「まさにその通りですね。今回はすべての面でプレッシャーをかけて圧倒したいです。どんな状況になっても楽しんで戦えれば、自分の実力を出せる感覚があります」

――日本大会への出場は今回で3度目、すべての大会に出場することになります。過去の日本大会とは心境が違いますか。

「今までの日本大会はあまり日本でやることを気にしてなかったんですよ。それよりも自分の勝ち負けの方が大事で、勝てるんだったらどこでやっても一緒だろくらいに思っていました。でも今回はみんなで勝利を分かち合いたいという気持ちが出てきているんです。だから応援に来てくれる人たち、見てくれる人たちに最高の勝ちを見せて、感動を届けたいなと思っています」

――キャリア的にも若松選手はONEで戦うMMAファイターとしては古参の部類になってきました。

「5年のキャリアでここまで来れたことは自分でも褒めてあげたいです。でもそれで天狗になっているようじゃ、すぐに引きずりおろされる舞台だし、僕の中では崖っぷちぐらいの気持ちもあります。ただここからがスタートだとも思っているし、この状況を楽しみたいですね。今回は武尊選手も出て注目度も上がっているし、ここで勝てばまたONEに注目される選手になれると思っています」

――若松選手のことを初めて見るファンも多いと思いますが、どんな試合を見せたいですか。

「パフォーマンスじゃなくて15分間の戦いの中で『MMAって面白いんだな』とか『キックには武尊選手がいるけど、MMAにはこういう選手がいるんだな』とか、ちょっとでも自分を知ってもらうきっかけになったらいいなと思います。今ONEはキック・ムエタイの方が盛り上がっていると思うので、またMMAを盛り上げたいし、そのためには倒せる選手が求められていると思うんですよ。自分はそういう試合をしてONEのMMAを盛り上げるきっかけになりたいです」

――キンガド戦も含めて2024年の目標を聞かせてください。

「今回しっかりKOで勝って、夏頃にDJ(デメトリウス・ジョンソン)にリベンジしてチャンピオンになりたいです。前回のDJ戦は捨て身でガムシャラに戦ったんですけど、今の自分はそうじゃないので。DJはフライ級で世界一の選手だと思うので、その相手を倒してチャンピオンになりたいです」

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K-1 o ONE ONE165 武尊

【K-1】カルロス菊田 ONEから協力を求められるも返事がない事を吐露

先日、スーパーレック×武尊の記者会見を大々的に開催したONE。1月28日のONE 165に向けて盛り上がりを見せる中、ゴング格闘技さんで気になる記事を発見しました。

ONEの記者会見が行われた近くのカフェでK-1プロデューサーのカルロス菊田氏に遭遇。その場で行われた囲み取材の中で、K-1に対してONEから出場要請があった事を明らかにしました。以下、ゴング格闘技さんからの引用。

「実は数日前(火曜日)に、ONEさんの方から有明大会にK-1所属の2選手を出して欲しいとの依頼があったんですよ。今日発表したいという話で。いずれもトップ選手でウェイトや対戦相手の候補も込みでした。その選手に打診したところスタンバイ出来ますということだったので…かなりタイトなスケジュールだったんですけれど、元K-1王者の武尊選手がタイトルマッチを行う大会だからというのもあって、K-1としては協力する姿勢として選手をスタンバイさせていました」

「それと共に、こちらも協力するからK-1にも協力してくださいねということで、来週会見する3月20日のK-1 WORLD MAXへの協力を依頼したんですね。3月20日はK-1スーパー・ウェルター級(-70kg)の世界最強決定トーナメントを企画していたので、グレゴリアンクラスの選手を貸し出してほしいという話をしたんですが、いろいろな行き違いはあったのかもしれないけれど今日になっても返事がないなと思って。本人に聞くしかないという感じで会見場にやってきたわけです」

「僕たちはONEさんと連絡を取り合っていたので中に入ろうとしたんですけれど、仕切りが私たちの知っているところの仕切りではないということで…そういう事情なら当然だと思います」

ONEから日本大会のオファーがあって、K-1側は選手をスタンバイ。K-1にも協力を要請したところ返事がなくなり、会見場にも入れてもらえない。。。これが本当だとしたらONEの対応は相当ヤバイ。連携が取れていないだけなんだとしても、さすがにK-1を軽く見過ぎじゃないかと。このワンシーンを見るだけもONEの地盤沈下が心配になってきます。

ONE日本大会まであと2週間足らず。ロッタン欠場という大アクシデントはありましたが、さらなるトラブルなく本番を迎える事が出来るのか。そしてチケットは売れているのか。ちょっとだけズンドコを期待している自分の器の小ささを嘆いています。
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那須川天心が石川県に500万円寄付/『ONE 165』カード変更の武尊にエール

リバーサル reversal Tシャツ 半袖 那須川天心 × rvddw LIGHTNIG LEFT PHOTO TEE


 那須川天心が令和6年能登半島地震緊急支援募金として石川県に500万円寄付しています。


 2024年1月28日(日)東京・有明アリーナ『ONE 165』の記者会見が、11日(木)都内にて行われた。

 会見にはONEフライ級キックボクシング世界タイトルマッチで対戦する、王者スーパーレック・キャットムーカオ(タイ)と挑戦者・武尊(team VASILEUS)が出席。

 質疑応答では、前日に公開練習を行った那須川天心(帝拳ジム)が「絶対に負けるなよ、負けないで欲しい」「僕がいなくなった今、武尊選手がキックボクシングそのものなので負けないで欲しい」とのエールを武尊に送っていたとのことを伝え聞き、次のように答えた。

「エールを送ってもらったのは嬉しく思うけれど、僕も負けるつもりはないし、天心選手は今はボクシングで頑張っているので直接戦うことはないと思いますが、試合内容で勝負できるかなと思うし、『負けるなよ』って気持ちはお互いにあると思います。お互いのいい刺激になればいいのかなと思います」

 お互いにエールを送っています。続きを読む・・・
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【ONE FF47】小川翔、ONE初勝利を目指して激闘派・ヌンパンニャーと対戦。スアキム、コンペットも出場

【写真】8月のペットガーフィールド戦も大激闘となった小川だが勝利には及ばず。3戦目での初勝利を目指す。(C)ONE

12日(金・現地時間)タイはバンコクのルンピニースタジアムで開催されるONE Friday Fights 47。ONEとして2024年の開幕戦となる今大会には日本の小川翔が参戦する。

Text by Takumi Nakamura

スーパーレックVS武尊の記者会見の翌日、ルンピニースタジアムで小川がONE3戦目を迎える。昨年6月からONE Friday Fightsに参戦している小川だが、ここまでの戦績は2戦2敗と黒星が続いている。


ONEデビュー戦となったトンサヤーム戦では1・2Rにポイントをリードされ、3Rに猛反撃するも判定負け。2戦目のペットガーフィールド戦も1Rにダウンを奪われたあと、猛反撃に転じるも一歩及ばず。小川にもファイトボーナスが贈られる激闘だったが勝利には手が届かなかった。小川は後半に強いタフさ・粘り強さという持ち味を見せて試合内容でファンを魅了するも、勝ち星に手が届いていない状況だけに、今回こそ結果を残したいところだろう。

対戦相手のヌンパンニャー・イーグルムエタイもパンチ&ヒジとローキックを主体とする好戦的なファイターで、ONE初参戦ではアリ・ハーン・エルゲショフをローキックで粉砕。小川と激闘を展開したペットガーフィールドとも対戦し、ヒジでペットガーフィールドの顔面を2か所も切り裂く打ち合い・切り合いを繰り広げ、小川と同じく敗れてもなおファイトボーナスを手している。

両者ともに似たファイトスタイルとキャリアの積み方、つまり試合内容だけでなく勝利が求められる状況だけに、真っ向勝負以外で勝ちにつながるポイントをどこに作るかに注目したい一戦だ。

また今大会には那須川天心と2度対戦したスアキム・ソー・ジョー・トンプラジン、金子晃大&玖村将史と対戦したコンペット・フェアテックスも出場し、日本大会を前に日本のファンにも見所の多いラインナップとなっている。

■放送予定
1月12日(金・日本時間)
午後9時00分~ABEMA格闘チャンネル

■ONE FF47対戦カード

<ムエタイ140ポンド契約/3分3R>
スアキム・ソー・ジョー・トンプラジン(タイ)
アレクセイ・バリカ(ロシア)

<ムエタイ・ストロー級/3分3R>
コンペット・フェアテックス(タイ)
ダレン・ローラン(フランス)

<ムエタイ・フライ級/3分3R>
プンルアン・バーンレンバー(タイ)
フアム・フェリペ(ブラジル)

<ムエタイ136ポンド契約/3分3R>
デントゥントン・シンハ・マウイン(タイ)
ペットシリチャイ・デペッチシリトン(タイ)

<ムエタイ113ポンド契約/3分3R>
クンスック・ソー・デチャパン(タイ)
ヌラペット・ケラスポーツ(タイ)

<ムエタイ120ポンド契約/3分3R>
ジョムホート・VK・カオヤイ(タイ)
カンレック・ソー・チョーミーチャイ(タイ)

<ムエタイ・バンタム級/3分3R>
フェラーリ・フェアテックス(タイ)
アンター・カセム(ベラルーシ)

<キックボクシング・ライト級/3分3R>
アレクシ・ニコラ(フランス)
マゴメド・マゴメドフ

<ムエタイ140ポンド契約/3分3R>
ヌンパンニャー・イーグルムエタイ(タイ)
小川 翔(日本)

<ムエタイ130ポンド契約/3分3R>
エリアス・カセム(アルジェリア)
アピワット・ソー・ソンヌック(タイ)

<MMA・フライ級/3分3R>
イリムビェク・アキルベク・ウフール(キルギス)
ハリーム・ナズルロエフ(タジキスタン)

<MMA・フライ級/3分3R>
クーパー・ロイヤル(豪州)
カムロンベク・オルチコフ(ウズベキスタン)

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【ONE165】スーパーレックと武尊がフェイスオフ。秋山×ホルツケン、グレゴリアン×シッティチャイも決定

【写真】大会まで約2週間、スーパーレックと武尊が日本で顔を合わせた(C)MMAPLANET

11日(木)東京都港区のザ・リッツ・カールトン東京において、1月28日(日)に江東区有明の有明アリーナで開催される「ONE 165: Superlek vs. Takeru」記者会見が行われ、ONEキックボクシング世界フライ級(61.2キロ)タイトルマッチで対戦する王者スーパーレック・キアトモー9と挑戦者・武尊が出席。試合への意気込みを語ると共に追加カードも発表された。


当初予定されていたロッタン・ジットムアンノンvs武尊は、ロッタンの怪我による欠場が発表され中止に。それに伴い武尊の対戦相手はONEフライ級キックボクシング世界王者のスーパーレックに変更され、試合も同級のタイトルマッチとして行われることが、5日に発表されていた。今回の会見にはスーパーレックも急遽来日し、武尊と両者揃っての会見となった。

会見はチャトリ・シットヨートンCEOの「2024年はONE Championshipにとっては、素晴らしい大きな1年になると私は確信している。すでに61の大会の開催を予定していて、その開催地も世界各国に散らばっている。日本では1月28日を含む2回、そして中東、アメリカ、アジア、サプライズでヨーロッパのどこかで開催という発表もできるかもしれない」という挨拶から始まった。続いてチャトリCEOはスーパーレックvs武尊について語った。

「今回ロッタンが怪我を負って武尊との試合が叶わなくなり、ロッタンにとっても残念な結果になったと思う。でも、このキャンセルがまた一つ日本の格闘技にとって大きなストーリーになるのではないかと確信している。なぜならチャンピオンのスーパーレックが一歩踏み出してくれたからだ。武尊とスーパーレックは、お互いにスタイルは違えど世界トップのストライカーで、その二人がどのようなぶつかり合いをするのか、日本にとっても大きな大注目の一戦になったと思う。

ロッタンと武尊の試合だったら、スーパーファイトだったけれど、今回のこの試合はキックボクシングの世界タイトルマッチになった。ここで新たに武尊、ロッタン、スーパーレックという三角関係が誕生したことになる。武尊VS那須川天心は日本における最大の注目カードだったと思うが、武尊vsスーパーレックは何よりも世界中が注目する試合だと思う」

さらにキャッチウェイトの特別ルール(スーパーファイト)=秋山成勲vsニキー・ホルツケン、キャッチウェイトのONEキックボクシングルール(スーパーファイト)=マラット・グレゴリアンvsシッティチャイ・シッソンピーノン、ONEヘビー級キックボクシングルール(スーパーファイト)=ラーデ・オパチッチvsイラジ・アズプール、3つの追加対戦カードが発表された。

ONEでは約2年ぶり、日本での試合は約12年ぶりとなる秋山は1R=ボクシング、2R=ムエタイ、3R=MMAという変則的なミックスルールでホルツケンと対戦する。GLORY世界ウェルター級王座をはじめ、キックボクシングで輝かしい実績を残すホルツケンだが、ONE参戦前の2013年~2018年はキックボクシングとプロボクシングを並行して戦っていた時期がある。

過去にロッタンとデメトリウス・ジョンソンが戦ったミックスルール(3分4R)は1R・3Rがムエタイ、2R・4RがMMAというルールで、DJは1Rを戦い抜けば2R=MMAで戦うことができた。しかし今回の特別ルールで秋山は1・2Rを戦い抜かなければ、自らの土俵=MMAまでたどり着くことが出来ない。ずばり秋山が1・2Rを戦うかが勝敗を分けることになる。

そしてグレゴリアンとシッティチャイはGLORY時代に5度対戦して4勝1敗とシッティチャイが大きく勝ち越している。まさにグレゴリアンにとってシッティチャイは天敵と言える存在だ。こちらはVSサウスポーを苦手とするグレゴリアンがどうシッティチャイが対策を立ててくるかがポイントだ。会見ではスーパーレック、武尊、秋山成勲(リモート出席)がコメントし、グレゴリアンに動画メッセージが流された。

スーパーレック・キアトモー9
「日本の皆さん、こんにちは。日本でまた試合をすることができて、とても嬉しく思っている。そして世界トップの武尊のような選手と試合をすることができて、とても興奮している。私は日本で試合を行ない、日本で一番の武尊という選手に勝って、自分の強さを証明したい」

武尊
「ロッタン選手と戦うために何カ月も準備してきて、悔しい気持ちはあったんですけど、これ以上ない相手を用意していただいて、スーパーレック選手とタイトルマッチをさせてもらえるということで、僕は断る理由はないと思いました。僕は本当に一戦一戦、この試合が最後のつもりで追い込みをやってきているので、自分の格闘技人生がここで終わったとしても、絶対に僕は試合後に(ベルトを)巻けると思っています。ONEのベルトを巻くために全力で戦いたいと思います。今、ONEは世界最高の団体だと思っているので、そこのチャンピオンを倒して、僕が世界最強というのをこの試合で証明したいと思います。必ず勝ちます」

秋山成勲
「正直日本大会出るつもりはなかったんですが、チャトリが直々に日本まで来て私と話をして、チャトリの熱意に自分の冷たい氷も溶けて、先程本当にギリギリ、この記者会見ギリギリまでいろいろ話をして合意に至りました。(12年ぶりの日本での試合について)自分も全然全くわかってなくて、今聞いて12年も経つんだなと思うと、頑張ってここまでやってきたなと思うのと同時に、自分もいい歳なので、いい試合をして『帰ってきたよ』と、日本のファンにメッセージ性のある試合ができたらなと思っています。(ホルツケンについて)いやあ、強いと思います。打撃のスペシャリストですし、ミックスルールと言っても、ボクシング→ムエタイ→MMAなので、立ち技の試合だと思っていかなくてはいけないなと。(日本のファンにメッセージは?)1月1日から世の中がいいニュースができてない中、やはり自分たちが一生懸命頑張っている姿を見て、いろんな方々が勇気を持ってまた頑張ろうっていう気持ちになれるような大会にできればなと思っております」

マラット・グレゴリアン
「日本のファンの前で、また戦うことが待ちきれない。また日本で戦いたいと思っていたからね。日本はお気に入りの場所だから。キックボクシングは日本からきたスポーツだ。また日本で戦えるのを光栄に思うし、良い試合を見せたい。ありがとう!」

会見に続いてはスーパーレックと武尊がミット打ちを公開。それぞれ練習着に着替え、お互いが見守る中、武尊はパンチのみのミット打ちを、そしてスーパーレックはパンチ、キック、ヒザ蹴りとまんべんなく繰り出すミット打ちを行ない、決戦に向けて闘志を燃やしていた。

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【ONE日本大会】グレゴリアンvsシッティチャイが決定 秋山成勲がニキー・ホルツケンとミックスルールで対戦 

112: 実況厳禁@名無しの格闘家 2024/01/11(木) 14:53:15.63 ID:7tcJpDRQ0
ONEの追加カード、野杁と与座来ないかな


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45 AB ABEMA K-MMA MMA MMAPLANET o ONE ONE FN18 ONE165 アドニス・セビジェーノ アルテム・ビュラク イリャ・フレイマノフ エンフオルギル・バートルフー オ・テホク オ・ホテク カン・ジウォン キック クォン・ウォンイル ゲイリー・トノン シャミル・ガサノフ ジャンロ・マーク・サンジャオ スーブラック・トー・プラン49 チェン・ルイ チャンネル ブラック ボクシング マーク・アベラルド ライカ ルンピニー ロッキー・バクトル 中原由貴 武尊 高橋遼伍

【ONE FN18】ONEに適合したウォンイルと、対照的なモンゴリアン2人。一発目のONE FNはバンタムに注目

【写真】KO決着必至、あるいはシネチャグタガが削られるか。注目のバンタム級戦(C)MMAPLANET

13日(土・現地時間)、タイはバンコクのルンピニー・スタジアムでONE Fight Night18が開催される。
Text by Manabu Takashima

前夜のONE Friday Fights47が2024年の戦い初めとなるONE。本来、スーパーレック・ギアットムーガーオがエリアス・マムーディを相手にONEキックボクシング世界フライ級王座防衛戦を行う予定だったが、既報の通り1月28日のONE165で武尊を挑戦者に迎えるタイトル戦にリブックされたため、今回のメインはシャミル・ガサノフとオ・ホテクのMMAフェザー級戦が昇格となった。


ガサノフといえばフェザー級戦線で次期挑戦者候補と目されていたが、昨年7月にゲイリー・トノンのヒザ十字で屈し仕切り直しを強いられる。対するオ・テホクはK-MMAから中東を経て、ONEに行き着いたファイターで高橋遼伍戦の微妙な判定勝ちが印象深い選手だ。ONEでは1勝1敗、テホクはウェルラウンダーでも打撃力が秀でているわけでもなく、組み技力でガサノフに分があるマッチアップといえる。

今大会ではバンタム級の2試合、クォン・ウォンイル✖シネチャグタガ・ゾルツェツェグ、アルテム・ビュラク✖エンフオルギル・バートルフーが興味深い。勝っても負けもフィニッシュ決着、蹴りでもパンチでも倒す力を持つウォンイルは、英語も駆使しONEで最もプッシュされている韓国人ファイターといっても過言でない。

昨年こそ自らのジムをオープンするなど試合数は1試合だけに留まったが、ウォンイルは2019年の3試合を筆頭にコロナ禍でも2020年から2022年まで3年連続2試合を戦っており、試合の機会が少なく厳しい時を過ごす日本人選手とは対照的に順調なキャリアを築いている。

前述したように試合内容、アピールとONEのニーズにしっかりと応えているウォンイル。今回の対戦相手であるシネチャグタガも、その良さを十分に発揮できるパンチャーだ。中原由貴とイリャ・フレイマノフに連敗を喫し、バンタム級に転向したシネチャグタガはチェン・ルイを相手にスプリット判定勝ちで、まずは結果を残した。

とはいっても最大の強味であるアグレッシブなパンチが、常に大振りとなりテイクダウン防御も甘く、フェザー級時代と比較して階級を落としたメリットよりも、デメリットが目立つファイトだった。バンタム級2戦目となるウォンイル戦で、如何にアジャストして挑むことができるか。

モンゴル人ストライカーらしい、圧と瞬発力を持った──良い時のシネチャグタガの動きを取り戻していれば、ウォンイルもプレッシャーを真正面から受け止めることはできない。しかし、修正できないでリングに上がるようだと──キックと拳の融合を含め、技術的に上回るウォンイルの打撃の的になってしまうだろう。

バンタム級注目の一番、2試合目もモンゴル人ファイター絡みだ。35歳の遅れてきたルーキー=エンフオルギルは2022年のRoad to ONE Mongoliaを制し昨年4月にONE FFでプロモーション・デビュー。アドニス・セビジェーノ、在バンコクのロッキー・バクトル、ラカイの御曹司ジャンロ・マーク・サンジャオとフィリピン勢に3連勝を果たしている。

打撃は決して上手くはない。打つために打たれる。ただし、そこから組んでテイクダウン、トップからの攻めに対しピノイ・ファイター達は太刀打ちできなかった。今回、ロシアのアルテム・ビュラクを相手にフィリピン勢と相対した時と同様のトップゲームを展開できるのであれば、ドロドロのファイトで粘ることができるエンフオルギルの価値はさらに上がるだろう。

乗れば強いシネチャグタガと、粘りのエンフオルギル。まるで性格の違うチンギス・ハンの末裔が、どのような戦いを見せるか楽しみなファイトナイトだ。断トツのキック&ムエタイの質と量、グラップリングのトップを揃えたONEにあって、最近のMMAはチャンピオンがキックやグラップリングに駆り出されるなど、興行の軸となっていない印象が強い。とはいえマーケットとしてキックよりも大きなMMAは、初進出を果たすカタールや9月と10月大会が発表された米国に定着するために欠かせない。2024年はランキング制に基づいたMMA各階級のストーリーラインが展開されるのか──注視したい。

■放送予定
1月13日(土・日本時間)
午前10時00分~ABEMA格闘チャンネル

■ONE FN18対戦カード

<フェザー級(※70.3キロ)/5分3R>
シャミル・ガサノフ(ロシア)
オ・ホテク(韓国)

<ムエタイ・バンタム級/3分3R>
スーブラック・トー・プラン49(タイ)
ステファン・コロディ(アイルランド)

<バンタム級(※65.8キロ)/5分3R>
クォン・ウォンイル(韓国)
シネチャグタガ・ゾルツェツェグ(モンゴル)

<ムエタイ・ライト級/3分3R>
ルンラーウィー・シッソンピーノン(タイ)
シャーキル・タクレティ(イラク)

<バンタム級(※65.8キロ)/5分3R>
アルテム・ビュラク(ロシア)
エンフオルギル・バートルフー(モンゴル)

<ムエタイ・ライト級/3分3R>
リアム・ノーラン(英国)
アリ・アリエフ(ロシア)

<ヘビー級(※102.01キロ)/5分3R>
カン・ジウォン(韓国)
ミカイル・ジャマル・アブドゥルラティフ(オランダ)

<キックボクシング・ライトヘビー級/3分3R>
ベイブラット・イスアエフ(ロシア)
ユーリ・ファーシス(ルーマニア)

<バンタム級(※65.8キロ)/5分3R>
マーク・アベラルド(ニュージーランド)
イブラヒム・ダウエフ(ロシア)

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【17勝15KO】バンタム級 アルマハン🇰🇿RIZINで見たい! Almakhan 17-1 (15KO, 1Sub) 61Kg Octagon

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【ONE165】ロッタン負傷欠場でスーパーレック×武尊が決定!もう一つのドリームマッチが実現

【写真】ロッタン戦消滅は残念だが、スーパーレック×武尊の王座戦も夢の対戦だ(C)ONE

1月28日(日)に江東区有明の有明アリーナで開催される「ONE 165」で予定されていたロッタン・ジットムアンノン×武尊がロッタンの怪我により消滅。スーパーレック・キアトモー9と武尊によるONEキックボクシング世界フライ級(61.2キロ)タイトルマッチが決まった。
Text by Takumi Nakamura

年末年始に一部でロッタンの負傷が報道されていたが、5日にロッタンの負傷欠場が正式に決定。ロッタン本人が自身のInstagramにて診断書と共にトレーニング中に左手を負傷したことを明かした。ロッタンの代役に決まったのがONEキックボクシング世界フライ級王者のスーパーレックで、武尊との一戦はONEキックボクシング世界フライ級タイトルマッチとして行われる。


スーパーレックは1月13日ONE Fight Night 18でエリアス・マムーディとのONEキックボクシング世界フライ級タイトルマッチを控えていたが、ONE日本大会に出場がスライドし、武尊の挑戦を受ける形になった。なおマムーディには負傷欠場の報道もあり、ONE Fight Night 18でのスーパーレック×マムーディは中止になると思われる。

ロッタン×武尊は消滅となったものの、スーパーレック×武尊はそれに匹敵するドリームマッチだ。スーパーレックは元ルンピニースタジアム認定スーパーフライ級(52.1キロ)&バンタム級(53.5キロ)王者で、2019年5月からONEに参戦。2023年1月に武尊ともK-1で対戦したダニエル・ピュータスに判定勝利し、ONEキックボクシング世界フライ級王座に就いた。

3月にダニエル・ウィリアムスの挑戦を退けると、それ以降はMMAグローブのムエタイルールの試合に臨み、ナビル・アナンとタギール・カリロフに連勝。9月にはロッタンの持つムエタイルールのタイトルに挑戦する予定だったが、公式計量で規定体重135ポンド(61.2キロ)を5ポンド(2.27キロ)オーバーしたためノンタイトル戦で対戦し、ロッタンから勝利を収めている。

パンチ&ローの近距離で打ち合うロッタンと違い、スーパーレックは蹴り技=前蹴り・右ミドル・右ローで試合を組み立て、ロッタンよりも距離が遠い。武尊にとっては相性的にロッタンよりも攻略が難しい相手との対戦になったとも言える。

なお対戦カード変更に伴い、大会タイトルは「ONE 165: Superlek vs. Takeru」に変更となる。ONEから届いたスーパーレック、武尊、ロッタンのコメントは以下の通り。

スーパーレック・キアトモー9
「1月28日に武尊と戦うことになりました。日本で試合ができることをとても嬉しく思います。武尊の母国で彼に勝つことが楽しみです。そのためにベストを尽くします!ファンの皆さん、1月28日は僕の試合を観に来てください。最高の自分を見せます。武尊!28日に会いましょう!」

武尊
「スーパーレック選手もONEの中でロッタン選手と同じくらい戦いたかった選手だったので戦えることはすごく嬉しいです。 しかもONEデビュー戦でチャンピオンとタイトルマッチをやらせてもらえるというのは、今までの僕の実績を評価してくれたということだと思うのですごく嬉しいし光栄です。ずっとロッタン選手と戦うために 長期間準備してきたので 悔しい気持ちはありますが、今はスーパーレック選手に勝って必ずチャンピオンになることだけを考えて集中しています。相手は変わりましたがONEの世界タイトルマッチということで、この試合に勝つことで世界に日本格闘技界の強さを証明することが出来るので、変わらず応援してもらえたら嬉しいです!」

ロッタン・ジットムアンノン
「この試合に向けてのトレーニング中に負傷してしまいました。この試合を楽しみにしていたファンの皆さん、対戦相手の武尊には申し訳ない気持ちです。早く怪我を治して、また皆さんに試合を見せます。楽しみにしていてください。」

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