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J-CAGE News Shooto2021#04 キャプテン☆アフリカ ブログ マックス・ザ・ボディ マッチョ“ザ”バタフライ 山本健斗デリカット 平良達郎 旭那拳 福田龍彌 高橋孝徳

【Shooto2021#04】キャプテン☆アフリカ出場。福田龍彌withエダ塾長&キシシ✖平良達郎with旭那拳

【写真】3大会連続のメルパルクホール大会の出場、世界戦、環太平洋戦、そしてノンタイトル戦となるキャプテン☆アフリカ(C) MMAPLANET

22 日(土)にSustainより、修斗6月の恒例となっている大阪大会の追加カードが発表されている。

6月20日(日)に大阪市淀川区のメルパルクホールOSAKAで開催されるShooto2021#04は、既に修斗世界フライ級選手権試合=チャンピオン福田龍彌✖チャレンジャー平良達郎戦が発表されていた。

今回の追加カードは7試合でうち3試合が3回戦だ。


まず修斗環太平洋ライト級王者キャプテン☆アフリカが、正真正銘のアフリカン=カメルーン人ファイターのマックス・ザ・ボディと対戦する。昨年12月にベルトを巻いたアフリカは、72キロ契約マッチでマックス・ザ・ボディと戦う。

この他、フェザー級では山本ケントデリカットが仕切り直しの高橋孝徳戦、さらに平良の同門・旭那拳がマッチョ・ザ・バタフライと戦うストロー級マッチが3回戦となっている。キックの8人制トーナメントも併催される今大会は、2部制に開かれ、試合の振り分けは決定次第発表されるとのことだ。

上記にあるように平良陣営から旭那の出場があるが、福田が所属するMIBUROからはエダ塾長こうすけ、キシシが参戦。それぞれ左海清之、青柳洸志という神戸勢とのマッチアップでチャンピンの露払いが果たせるか注目だ。

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Interview J-CAGE Preview Shooto Okinawa04 ブログ 宮城友一 平良達郎 西村大地

【The Shooto Okinawa04】平良達郎がメインを身贔屓(!!)予想。「宮城選手が3RにRNCを極めて一本勝ち」

【写真】昨年はZSTと修斗で連敗、GLADIATORスーパーライト級チャンピオンは先輩想いのスーパーノヴァの期待に応えることができるか(C)MMAPLANET

18日(日)、沖縄県沖縄市のミュージックタウン音市場で開催されるThe Shooto OKINAWA#04のセミファイナルで宮城友一が大阪プロシューター西村大地と対戦する。

メインに続きスーパーノヴァ平良達郎が、「沖縄贔屓」目線で、練習仲間でもある宮城友一と西村の一戦を語った。
Text by Shojiro Kameike


――メインに続き、次はセミファイナルについて見どころをお願いします。沖縄の宮城友一選手が、大阪の西村大地選手を迎え撃つ試合です。

「宮城選手とも普段、一緒に練習させてもらっています。僕にとっては、雲の上の存在というか……」

――雲の上の存在!!

「宮城選手は、自分がプロシューターになった頃、すでにチャンピオン(グラジエーター第3代ライトフライ級王者)になっていました。その前に、VTJでの試合が、すごく印象深いんです」

――2015年10月のVTJ沖縄大会で、ぐっさん選手にRNCで勝利しています。

「あの時、僕はまだパラエストラ沖縄に入ったばかりで、出場選手も松根(良太)さんぐらいしか知らなかったんですよ。そこで宮城選手が豪快な勝ち方をして、宮城選手のことを知ってから、宮城選手は雲の上の存在なんです」

――なるほど。そんな宮城選手の印象を教えてください。

「宮城選手は、オーソドックスでもサウスポーでも戦うことができます。もともとキックボクサーで、すごく打撃が強いんですけど、特に足が硬くて」

――足が硬い?

「ハイ。スネが硬くて、蹴られるとメチャクチャ痛いんですよ。MMAファイターとしては珍しいぐらい蹴り技も豊富で、かつスネが硬くて痛い、というのが一番の印象です」

――加えて、RNCでの一本勝ちすることも多いですね。

「はい。前回のプロ修斗沖縄大会でも、大里洋志選手にRNCで勝ちました。打撃だけじゃなくRNCなどグラウンドの極めも持っています。立ち技はすごくキレイで、ガードをしっかりと上げながら、相手の攻撃を捌いて自分の打撃を当てる。あるいは打撃で圧をかけつつ、相手がテイクダウンに来たら寝技もできるよ、っていう。とても引き出しが多い選手ですね」

――対戦相手の西村大地選手についてはご存じですか。

「試合の映像を見たことがあります。僕、試合映像を見るのが好きで、ジム以外の選手の映像も結構見ているんですよ」

――では西村選手の印象も教えてください。

「テイクダウンが強い選手ですよね。自分が見た試合では、しつこくテイクダウンを狙い続けていました。今回の試合って3Rですよね?」

――はい、3Rです。

「もし2Rだったら、西村選手がアタックし続けて判定勝ち、という結果もあると思うんです。でも3Rとなると――これは沖縄贔屓みたいになっちゃうんですけど、良いですか(苦笑)」

――もちろんです(笑)。

「2R後半から、西村選手が疲れてきたところに、宮城選手がプレッシャーをかけていく。そして、西村選手が宮城選手の打撃を嫌がって、テイクダウンを狙いに行ったところに、宮城選手が潰してバックを取りRNCを極める。そんな試合展開が頭に浮かびます」

――宮城選手は3Rの試合経験が豊富なのに対して、西村選手が3Rフルに戦ったのは、前の試合(2020年12月、TTFチャレンジ。上田直毅に判定負け)のみです。その経験の差が、勝敗に影響してくるのでしょうか。

「そうですね。宮城選手が経験値で有利だと思います。沖縄贔屓ですみません(苦笑)」

――いえいえ、その沖縄贔屓目線で、他にも注目の選手はいますか。

「第6試合に出る、旭那拳選手ですね。僕にとって一番身近な、ジムの先輩なんです。旭那選手は、前の試合で安芸柊斗選手にKO負けしていて、今回は復帰戦になります。プレッシャーもあると思うんですけど、それを跳ねのけて、勝ってほしいです」

■視聴方法(予定)
4月18日(日)
午後3時~ Twit Casting LIVE


             
■The Shooto OKINAWA#04対戦カード

<61.2キロ契約/5分3R>
Lyo,o(日本)
TARKER(日本)

<61.2キロ契約/5分3R>
宮城友一(日本)
西村大地(日本)

<56.7キロ契約/5分2R>
旭那拳(日本)
九州力(日本)

<59.0キロ契約/5分2R>
当真佳直(日本)
内田タケル(日本)

<65.8キロ契約/5分2R>
南風原吉良斗(日本)
綿谷誠(日本)

<65.8キロ契約/5分2R>
キシシ(日本)
波平コング(日本)

<61.2キロ契約/5分2R>
若山達也(日本)
新垣健司(日本)

<56.7キロ契約/5分2R>
わっしょい内田(日本)
大城匡史(日本)

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Interview J-CAGE Lyo o Preview Shooto Okinawa04 TARKER ブログ 平良達郎

【The Shooto Okinawa04】スーパーノヴァ平良達郎が語る──島人シューター対決=Lyo,o✖TARKER

【写真】Lyo,o✖TARKER、沖縄勢同士でメインに相応しいカードが組めるようになった(C)MMAPLANET

18日(日)、沖縄県沖縄市のミュージックタウン音市場で開催されるThe Shooto OKINAWA#04。

沖縄の──いや、この国のMMAの未来のために、Theパラエストラ沖縄の松根良太氏が定期的に解さするプロ修斗沖縄大会。今回のメインはLyo,o×TARKERという沖縄勢同士の一戦だ。

ここでは今や沖縄プロシューターの代表格であり、両者のことを知る修斗世界フライ級1位──スーパーノヴァこと平良達郎に、メインの見どころを語ってもらった。
Text by Shojiro Kameike


――今回は、4回目の開催となるプロ修斗沖縄大会について、平良選手に見どころを解説していただきたいと思います。まずメインイベントは、沖縄勢選手の対戦となりました。

「沖縄のMMAが進化しているなって感じます。自分がパラエストラ沖縄に入った時は、プロシューターは仲宗根武蔵さんしかいなくて。でも、そこからプロ選手が増えて、プロ興行も始まってまだ2~3年なのに、メインイベントが沖縄の選手同士の試合になるのは、『こんなに早くできるんだ』ってビックリしています」

――そのメインイベントに出場するLyo,o選手とTARKER選手とは、所属するジムは違いますが交流などはあるのでしょうか。

「まずLyo,o選手とはアマチュアで2回、プロで1回対戦していて、今は週に1回一緒に練習しています」

――プロでは2018年11月、新人王決定トーナメント決勝で対戦していますね(平良がギロチンで一本勝ち)。

「新人王トーナメントが終わってから、一緒に練習するようになりました。Lyo,o選手は誰よりも格闘技に対して真面目で、分からないことがあれば自分から積極的に聞き、それを身につけて」

――現在は修斗で2連勝中です。

「すごく勢いを感じます。2連勝も結果は判定なんですけど、内容的には自分がやりたいことを、やりたいようにやっている。試合を楽しんでいる、って感じますね。僕と対戦した時よりも、さらに強くなっていると思います」

――Lyo,o選手の最大の武器は何でしょうか。

「スピードです。とにかくスピードが速い。背はそれほど高くないんですけど、とにかく動いて相手の懐に入り、打撃を当てるのが得意ですよね」

――スタンドでの出入り、そしてテイクダウンの強さも目立ちます。

「はい。打撃も組みも、何でも器用にこなすウェルラウンダーな選手です」

――対するTARKER選手の印象は?

「TARKER選手は、一緒に練習したことはないのですが、会場で試合を見たり、お話することはあります。すごく試合が面白い選手なんですよ。打撃の一発がある。修斗では3勝していて、全試合KO勝ちですから」

――サウスポースタンスからの左ストレートでダウンを奪い、パウンドで仕留めるという流れを持っている印象です。

「修斗以外でも、沖縄で行われたGFCという大会で一本勝ちしているんですけど(2020年2月、黒石大資戦)、その時も左でダウンを奪って、打撃を効かせてからギロチンを極めています。それぐらい、すごい打撃を持っている選手ですね。また、勝った試合も負けた試合も判定まで行ったことがないという」

――そんな両者の対戦は、どんな内容になると予想しますか。

「どちらが勝つにしても、判定にはならない気がするんですよね。特に、TARKER選手が判定で勝つというのは、イメージしにくいです。早い段階からパンチを狙って、勝つならKOでしょう」

――対してLyo,o選手は……。

「僕の印象としては、総合力はLyo,o選手のほうが上です。だから、TARKER選手が早く当てようと急ぎすぎてしまったら、後半からLyo,o選手に飲み込まれることもあると思います」

――そのままズルズルとLyo,o選手のペースになる可能性も……。

「そうすると判定でLyo,o選手、という結果もあります。また、TARKER選手が打ち気になったところで、Lyo,o選手が一発を当てる可能性も感じています。

どちらも今、勢いがある選手同士。お互いに一瞬で決める力があります。本当に楽しみな一戦です」

■視聴方法(予定)
4月18日(日)
午後3時~ Twit Casting LIVE


  
■The Shooto OKINAWA#04対戦カード

<61.2キロ契約/5分3R>
Lyo,o(日本)
TARKER(日本)

<61.2キロ契約/5分3R>
宮城友一(日本)
西村大地(日本)

<56.7キロ契約/5分2R>
旭那拳(日本)
九州力(日本)

<59.0キロ契約/5分2R>
当真佳直(日本)
内田タケル(日本)

<65.8キロ契約/5分2R>
南風原吉良斗(日本)
綿谷誠(日本)

<65.8キロ契約/5分2R>
キシシ(日本)
波平コング(日本)

<61.2キロ契約/5分2R>
若山達也(日本)
新垣健司(日本)

<56.7キロ契約/5分2R>
わっしょい内田(日本)
大城匡史(日本)

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Interview J-CAGE Shooto ブログ 平良達郎 福田龍彌

お蔵入り厳禁【Shooto】修斗世界フライ級王者、福田龍彌─02─「格闘技の本質は住む場所で左右されない」

【写真】(C)SUSUMU NAGAO/SUSTAIN

格闘技を始めたきっかけは、中学1年生のときに父親に本場タイのムエタイのジムに置き去りにされたという衝撃の告白があった──修斗世界フライ級チャンピオン福田龍彌インタビュー後編。

MMAの道を選び、修斗のオフィシャルジム=ピュアブレッド京都(※現在は中心選手がMIBUROで活動中)に入門、修斗の頂点に立つまでになった福田だが、その想いは複雑だ。

実力、結果で証明することで、様々な外的要素を吹き飛ばそうとするチャンピンの声をお届けしたい。

<福田龍彌インタビューPart.01はコチラから>


──驚愕のムエタイ留学から自主練習だけで、打撃が修斗のジムで通用したのですね!! そもそも改めて修斗のジムに入会しようと思ったのはなぜですか。

「打ち込めるモノを探していたというのはありました。MMAがしたかったです。RIRDEは見ていて面白かったですし」

──そしてプロ修斗デビューは2012年。もうすぐ10年選手です。

「ピュアブレッド京都は修斗が正義──みたいなジムでしたからね。あの時代は、そうですよね。修斗でプロライセンスが取れたら、ホンマの意味でプロやって。

僕も19歳の時にプロ昇格は貰えたのですが、ジムの方針でもう1年アマチュアをやることになって。ジムでOKが出なかったです。もう1年、地方選手権からやりなおして全日本で結果を出してからプロやって。

ジムの選手もPower Gateとか、Demolition、Rising Onでも出ていたのですが、ジム内でプロ選手といえば修斗のプロライセンスを持っている人間という認識でした」

──私などは個人的にはPower Gateの6角形リング&パウンド無し、そしてケージを用いたRising Onなど興味深かったです。

「きっと他で戦うのは、修斗でやっていけているからこそっていう部分はあったと思います。修斗以外はプロとして認めていないという空気はありました。

ただ僕は試合が出来たら、どこでもという感覚は当時からあったかもしれないです。さすがに地下格は出んでおこうというのは思っていましたけど。

京都って地下格の方が盛んで、ナンボでも試合ができて。アイツら、ずっと試合しとんなぁ。俺ももっと試合したいなぁというのは……ありましたね」

──それでも2014年ぐらいまでは、順調に試合をこなしていました。

「新人王の決勝戦で征矢(貴)君に負けて、次に呑谷(尚平※故人)さんと戦って、それからオニボウズ、そしてVTJで鈴木隼人と試合をして負けて」

──呑谷選手の最期の試合ですね……。2014年までは着実に戦績を積み重ねていました。鈴木隼人選手とも試合をしていたのですね……。すみません、記憶に残っていなかったです。

「猿田も僕のあとにやって、負けているんですよね。僕も負けたけど、上も取れたし2Rは取ったんちゃうんかな。自分のなかでは……なにかと色々とできてまうから、ムエタイっぽいことはしぃへんまま、一からやり直した感覚でやっていました。

そこからヒザのケガをして、ホンマに純粋にケガで2年間ブランクがあったんです。だから今となっては、プロデビューから8年経ったけど、試合数は少ないですよね。だから、もっと試合に出たいんです」

──東京に出た方がチャンスが広がるという風に考えることはなかったでしょうか。

「う~ん、格闘技の本質は住む場所で左右されない──試合機会が選択されるもんじゃないと思っています。強くて結果を出していれば、どこに住んでいようが使ってくれる、と。そういうモノが正義、それが僕がジムに入ってから教わってきた修斗でした。試合に出て、結果を出すと上にいける実力社会やと。

礼儀という部分も言われてきましたし、だからSNSで試合を煽るとか、そういうことは僕も好きじゃない。そういう風に戦ってきたつもりです。でも、それやとプロじゃないのか、試合数は増えなかったですね。だから与えられた試合で、結果を残すしかない」

──そして結果を残し、ベルトを巻いた。サステイン的にはストーリーラインとして、平良選手にもう一度スポットを当てて福田選手への挑戦を煽りたいということなのか……。それでも、福田選手からすると暫定王者になって、正規王者との試合ができないまま時間がすぎ、平良選手は11月に続き、3月も試合があるとなると、心中穏やかではないですね。

「……。平良選手、試合があるんですねぇ……。僕的には次は6月の大阪やと思っています。もう28歳やし、年に4試合は戦いたくて……コロナもあって、いろいろと状況は変わってきていますけど……修斗だと年に1回か2回しか、試合ができないので。で、DEEPに出たんですけど……」

──サステインとすればDEEPに出て安谷屋智弘選手に敗れたのは、使い辛い要因になったことは想像に難くないです。

「そうなりますよね……。でも、やっぱり試合はしたいですからね。偉そうなことをいうつもりはないけど、1回こけたことで見放す……そういうこともあるでしょうけど、自分のなかでは負けたつもりもないし。

お題を持って戦うことで、『これで戦える』ということが分かり、吉朗さんとの試合に生かすことができました」

──正規王者になったばかりですが、他に機会があればということは考えてしまうのではないでしょうか。

「どっかわけの分からん海外の大会から声が掛かればやりたいです。とにかく試合がしたい。時間は有限なので……」

──現状、日本全体のフライ級で自分のランクはどれぐらいだと認識していますか。

「う~ん、やったことがないので、やれると面白いなとしか言えないですよね。皆に勝てるつもりでいますし。TV放送がある選手の試合を視ると、こうやって戦おうっていうのも考えます。フライ級やったら結構エェとこにおるんやないかと思いますけどね。

色々と忖度することはあるでしょうけど、結果を残すことで『ざまぁみろ』って──ネガティブな感情かもしれないですけど、その部分で修斗に拘っています」

──修斗世界フライ級チャンピオン福田龍彌ってこんな人──ということを知ってもらいたくて、インタビューをさせてもらったのですが、少しテイストが変わってしまいました。

「川原波輝や秋葉太樹とか集まって練習会をしたり、コブラ会、MIBURO、SWAG GYMと京都と大阪で練習はしっかりとしているので。試合が決まれば、直心会にも行くし。

次の試合が平良君になるんやったら、これだけチヤホヤされているし、そこで皆を分からせることができれば良いんじゃないですかね……今は、そう思うてます」

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ACA Brave CF Interview LFA ONE Special UFC ブログ 平良達郎 青木真也

【Special】月刊、青木真也のこの一番:3月─その弐─平良達郎✖前田吉朗─02─「完全に通行手形じゃん?」

【写真】平良を例に、日本人選手がUFCで戦うためのキャリアップ方法を模索 (C)MMAPLANET

過去1カ月に行われたMMAの試合から青木真也が気になった試合をピックアップして語る当企画。

引き続き2021年3月の一番、第ニ弾は20日に行われたShooto2021#02から平良達郎✖前田吉朗──日本人選手の育成環境──について語らおう。

<青木真也が語る平良達郎✖前田吉朗Part.01はコチラから>


──修斗、パンクラス、DEEPの段階である程度以上の国際戦ができていた。コロナ後に、そのようなJ-MMAとなれるのか。そうならないのであるなら、端的な表現をするとUFCで勝てる選手をどのように育てるのか。

「もう招聘できなくなっていますからね。だから元UFCとかではなくて韓国、グアム、フィリピンから強くなるための対戦相手を呼ぶことができるのか」

──若い選手が世界と戦える力をつけるために韓国、グアム、フィリピンから将来のUFCファイター、ONEアスリートになるような素材を招聘して、切磋琢磨できる環境を創る。その通りですね。日本で世代越えをしても、それが力の立証にはならないようになっていますし。

「今、後楽園ホールの大会で出てきてくれる上の世代は、言い方は悪いですけどピークを過ぎている。なのでキャリアアップが難しい。

矢地(祐介)選手とか田中(路教)選手って、割と早い段階にPXCに行きましたよね。当時は裏口入学的なメジャーの狙い方でしたが、そういうキャリアアップの仕方というのがあったと思うんです」

──あぁ、私は先見の明があると思いました。海外のフィーダーショー、そして日本で戦えない相手と戦ういう点のおいて。

「ハイ。日本で見られた旧来の手順とは違う。海外の大会でベルトを巻いてUFCを狙っていました。そして田中選手はラッセル・ドーンに勝って、矢地選手はアレックス・ヴォルカノフスキーと戦っている」

──両選手とも後のUFCファイター、ヴォルカノフスキーに至っては元フェザー級世界王者です。

「そういう選手たちとPXCで戦っていた。海外の大会からUFCへというのをやったのが田中選手と矢地選手で。彼らが走りだったと思います。今、海外のフィーダーショーで試合をするというのはコロナで難しいですけど、往来ができるようになれば、そこはしっかりと見ておく必要があるかと思います」

──それが現状の平良選手にも当てはまると、青木選手は考えていますか。

「ハイ。修斗のチャンピオンになった時点で、UFCから声が掛かれば──現状の力云々でなく行くべきです。ただし、そうでないなら、海外で結果を残すことが必要かと思います。海外を経験する、外国人選手と戦っておくという以上に、現状ではUFCは日本国内を評価していないわけじゃないですか」

──ハイ。コロナ禍でも韓国人選手や中国人選手の新しい契約は進んでいますが、日本人選手は村田夏南子選手だけで。村田選手はInvicta FCで結果を残し、コロナ以前からリストに入っていました。

「日本で戦っていても、評価はされない。ここですね、僕が強く思うところは。日本人選手が評価されていないから、日本人選手に勝っても次に繋がらない。僕らの頃のように繋がっていれば、海外に行ったり、外国人選手に勝つことに拘る必要はないわけで」

──車のレースだと、F1を頂点にF2、F3というステップアップカテゴリーが存在し、F3は日本にも選手権があります。

「……」

──ただ日本のF3で結果を残しても、ステップアップ先は欧州のF2ではなく、もう一度欧州でF3のシリーズに参戦することになります。日本のF3王座は欧州のF3へ行くため。つまり、同じ土俵で戦うために日本でF3を戦います。

「あぁ、つまり日本のレースは本場では評価の遡上にならないのですね。う~ん、MMAでいっても評価されない──評価基準になる選手がいないということですしね。そんななかで海外に出て勝負しているのが韓国人だと思います。

UAEウォリアーズやBRAVE CFという今も国際戦が組まれている中東の大会に彼らは出て行っていますからね」

──PFLも韓国人選手が出場します。それは韓国にはRIZINのような規模の大会がないことも関係していると思います。

「そうですね。国内にメジャーがない。ROAD FCの調子が良かった時は、多くの選手がROAD FCを目指していたと思うんです。中東に行かなくて」

──UFCでないゴールがありました。

「今は韓国にはそこがない。だから、彼らは海外に出て行っている」

──平良選手もまずは修斗のベルトと考えているでしょうが、その先の青写真はしっかりと描く必要があるということですね。

「修斗って、特別なベルト、歴史がある。これは特別だという見せ方がありました。でも今ではどこかに行くためのベルトじゃないですか。

『お前が言うなよ』と指摘されることは承知のうえで、だったら最初から通行手形だって言えば良いのにって思います」

──その通りですね。同時に修斗も戦うという姿勢を持っているのは、ストロー級王者の箕輪ひろば選手だけだと思います。他のチャンピオンはONEやRIZINで戦い、ベルトは返上という選択をしていますし。

「なら、完全に通行手形じゃん? もう通行手形だって言えば良いのに。いつまでがプレミアムなベルトだったのかって。だから今の選手は自分の見ている先を考えると、そこまでベルトに拘る必要があるのかと」

現在開催されているBRAVE CFフライ級王座決定トーナメントに参戦中のアリ・バガウディノフ(C)BRAVE CF

──一応ONEは王者になれば、契約という話がありました。そしてUFCは通行手形になっていない。

「だから僕なんかは、ベルトに拘る必要なく田中選手がPXCに行ったような選択を修斗で戦っている選手も選択して良いと思います。今の感じだと」

ACAフライ級王者はHEATに来日経験のあるアザマット・カレフォフ(C)ACA

──例えばBRAVE CFだとフライ級にはアリ・バガウティノフ、ホゼ・トーレス、ダスティン・オーティズというUFCベテラン、そしてムハマド・モカエフのようなダイヤの原石がいます。

王者→UFCもしくはBellatorというレールが最も明白なLFAのフライ級王者はヴィクター・アルタミラノだ(C)LFA

「ハイ、BRAVE CFのフライ級はレベルが高いです。バガフティノフに勝ったのは誰だといえば、堀口選手になるわけで。そういう話なんですよね。

それか評価の遡上に確実になっているロシア、ACAへ行くとか。田中選手みたいにLFAを選ぶとか。勝って、そこからUFCへ行く──そういうことを考える時代だと思います」

──それが日本の現状だと。

「良い、悪いではなくて、結果としてどこもが内向きになっています。内向きになるのは商売のことを考えると、悪くはないです。でも同時にリスクもある。尻つぼみにはなっていくんです。そこはバランスで、内向きになりつつ外もある程度見ておかないと、選手も頑張れなくなるかも──と僕は思います」

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J-CAGE Special ブログ 前田吉朗 平良達郎 青木真也

【Special】月刊、青木真也のこの一番:3月─その弐─平良達郎✖前田吉朗「恐ろしいモノを見た気が──」

【写真】平良がケージで見せた恐ろしいまでの強さ。その強さを北米と比較するための物差しが今のJ-MMAはない(C)MMAPLANET

過去1カ月に行われたMMAの試合から青木真也が気になった試合をピックアップして語る当企画。

2021年3月の一番、第ニ弾は20日に行われたShooto2021#02から平良達郎✖前田吉朗について語らおう。


──青木真也が選ぶ2021年3月の一番、2試合目をお願いします。

「平良達郎選手と前田吉朗選手の試合ですね。平良選手はまず体がデカいです」

──大きかったです。本来はフライ級ですが、当日計量でバンタム級というコロナ禍ウェイトでの試合でした。

「ということは前日計量で、リカバリーをしたらもっと大きくなる可能性もあるっていうことですよね。前日計量で56.7キロだったら、下手すると当日は64とか65キロぐらいになるかもしれない。

1階級上でもリカバリーがないことを考えると、当日計量の方がちょっと小さいんじゃないかって思います」

──いわゆるONE階級なのですが、ONEは前日に計量とハイドレーションが終わります。現実的にリカバリーがあるので、現状の日本の当日計量は海外のどこにも当てはまらない計量方式です。ハイドレーション・チェックもないですし。

「平良選手は『半身浴して1キロぐらい落として計量に行った』ってnoteに書いてあったんです」

──えっ? 免疫力の低下を避けるために水抜き減量はせずに1階級上というのが前提だったかと。

「そうなんですよ、当日でも水抜きしてんじゃんって(笑)。だから当日計量でも2キロとかなら水抜きしていく選手は、今後も出てくるでしょうね」

──なるほど、修斗は次回の5月大会から前日計量に戻すそうですが、パンクラスの5月大会はどうなるのか。

「こうなると計量に関しては、前提が変わっていますよね。それに、前日計量に戻すとまた失敗する人間が出てくるだろうし」

──それこそ通常ということですね。ところで平良選手のパフォーマンスは、どのように感じられましたか。

「恐ろしいモノを見た気がしました。当たり前のことを当たり前にやる凄さ。結局、格闘技って当たり前のことを当たり前にやって勝つことが一番強いし、大切だと思うんです」

──それを攻撃だけで、攻防がなくやり切っていました。

「つまり凄く基本的なことを全部やっていることになります。パンチを当てて、蹴って、クリンチしてバックを取る──みたいな。それが基本通り出来ている強さを凄く感じましたね」

──UFCを熱望する平良選手ですが、前田選手に見せたあの強さを海外勢にも同じように見せることができるのか。なかなか今の日本で戦っていると、計れない部分があります。青木選手がUFCへ行こうと考えていた時期は、国際戦というのは……。

「僕、キース・ウィスニエフスキーぐらいでした。菊池(昭)選手に勝って修斗の世界チャンピオンにはなっていたのですが」

──その菊池選手がジェイク・シールズに勝っていたのですね。

「ハイ。まぁUFCも時代が違っていましたけど、当時の修斗のベルトは通行手形にはなっていましたよね。実際に、僕自身もできるんじゃないかって思っていましたし。それに世界的に見ても、UFCがまだ断トツの一番とかじゃなくて、カウンターカルチャーとしていくのが面白いと思っていました。

2回ぐらいトントンって勝てば世界に挑戦できるんじゃないかって。結局、僕はUFCに行かなかったけど、DREAMの時とかに北米との物差しになる相手とは、結構やっているんですよね」

──エディ・アルバレス、ギルバート・メレンデスを筆頭に修斗ではUFCに行く前のジョージ・ソティロポロス、DREAMでWEC王者だったロブ・マックロー、今やAJ・マッキーの父という肩書のアントニオ・マッキー戦は、体温が上がりました(笑)。

「マーカス・アウレリオ、リッチ・クレメンティ、ライル・ビアボーム、ONEでもカマル・シャロルスと戦わせてもらいました。

今はこれだけ世界中でレベルが上がってしまったMMAなので、平良選手がどれだけできるのかって分からないですよね……正直」

──物差しになる海外勢との戦いが、それでなくても少なくなったのがコロナ禍では、いよいよ望めない状況です。

「そういう意味では、僕らの頃は日本で戦っていてもUFCでやれるという手応えを感じることができる試合ができました」

──ハイ、だから『UFCに行かないのか』という声が聞かれたわけで。『UFCに行ってほしい』とか『行かせてあげたい』ではなかったですよね。

「今の子たちは、それができない。そして、当時と今が違うのは、あの頃は軽量級は日本がリードするぐらいの状況だった。UFCである程度活躍した選手を招聘しても、前は勝てました。でも、今それが可能になったとしても、ライト級とか誰も歯が立たない。

ジェニー・ケースとか、本来は階級が下のディエゴ・ブランダォンに勝てないのが現実です」

──ばかりか、今は世界中のどこでも強い選手が生まれています。

「だから世界との実力差とか踏まえると、選手を育てていく環境なんか……危うくなっています」

<この項、続く>

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Interview J-CAGE Shooto2021#02 ブログ 前田吉朗 平良達郎

【Shooto2021#02】前田吉朗に完勝、平良達郎「UFCに行けるのが一番。 まず修斗のベルトが凄く欲しい」

【写真】動画サイト=ザ・ワンのインタビュアー=江川さりなさんとのやり取りはで、ケージのなかの切れの良さが一切影を潜めていた…… (C)MMAPLANET

20日(土)、東京・文京区の後楽園ホールで開催されたShooto2021#02で平良達郎が前田吉朗を61秒、RNCで落とし快勝した。

歴戦の強者に対し、躊躇なく自身の練習通りの動きをケージの中で再現し、その勝利も非常にクールに受け止めていた平良。次元の違う強さを見せ始めた平良の話を訊いた。


──正直、想定以上の勝ち方でした。平良達郎は違うんだというような。

「短時間で終わったのはたまたまです。あのバックチョークは自然に体が動いたので。練習通りといえば練習通りで、たまたまといえばたまたまです」

──躊躇なく、スタンドでも足をフックしていきました。

「迷いはなかったです。なんか分からないですけど、取れる感じがしました。だから、ちょっとしつこくいってみようかと」

──バックに回る前も、自然と動いたのでしょうか。

「感覚ですね。最初、向き合って打撃で来そうだと思ってヒザを合わせようとしたと思います。その流れで、気が付けばスクランブルでバックに回っていました。ようやく自分の体に染みついてきたと思います」

──しかし、見るたびに成長していますね。

「ありがとうございますっ! 今は自分でも成長できていると感じています。ドンドン駆け上がっていきたいですね」

──もう宣言通り、世界王座挑戦しかないと。

「そうですで、福田さんしか見えていないです。そうなると思います」

──その後に関しては?

「自分の考えではUFCに絶対に行きたいです。でも、どうアピールすればUFCと契約できるのか分かっていない状況です。とりあえずは死に物狂いで修斗のベルトを獲ります」

──防衛していくことも視野にいれていますか。

「ベルトを獲ってからの状況次第ですね。修斗のベルトを第一の目標として来たので、防衛ということはそこまで考えていなかったです。UFCに行けることが一番なので。

まずは修斗世界フライ級のベルトが凄く欲しいです」

──今日は実質、当日計量のバンタム級での試合ですが、フライ級としては本当に大きくなっていないですか。

「試合の体重は水抜きのフライ級のときとは変わってはいないのですが……それほどリカバリーをする方でもないので。だいたい62キロから63キロで試合をしている感じです」

──だと北米計量ではフライ級でないと、バンタム級では小さいですね。

「ただ減量は……今回も少し落ちづらいなとは感じている部分はあります。でも、4月18日の沖縄大会で戦う練習仲間に繋げることができて良かったです。12月の四国で躓いたところがあったのですが、良い風を沖縄に吹かせることができたのかなって思っています」

──では、平良選手のなかで世界挑戦はいつ頃だと考えていますか。

「あんまり修斗の年間スケジュールを把握していないのですが、夏頃にはやりたいですね」

──チャンピオンは京都在住、そして6月20日は大阪大会があります。

「あぁ、アウェイですけど──大阪で挑戦するのも良いですね。アウェイも味わってみたいです」

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J-CAGE Report Shooto2021#02 ブログ 前田吉朗 平良達郎

【Shooto2021#02】圧巻のRNC! 平良達郎が61秒で前田吉朗を締め落とし、世界王座挑戦をアピール

<61.2キロ契約/5分3R>
平良達郎(日本)
Def.1R1分01秒 by RNC
前田吉朗(日本)

サウスポーの前田に対し、平良はオーソドックスに構える。低い姿勢からパンチを繰り出す前田。平良は左ヒザで迎え撃つ。組み付いた前田が引き込むようにグラウンドへ。前田はリバーサルを狙うが、平良はトップをキープ。立ち上がる前田のバックを奪った平良はRNCへ。そのままグラウンドになり、前田を締め落とした。

試合後、「ここで勝ったらタイトルマッチだと思って戦った。次はよろしくお願いします」と、福田龍彌の持つ世界フライ級王座への挑戦をアピールした。

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Interview J-CAGE Shooto2021#02 ブログ 前田吉朗 平良達郎

【Shooto2021#02】平良達郎と戦う前田吉朗─02─「僕、暇なんです。格闘技以外に頑張れるものがない」

【写真】タイトルの前田の言葉。標準語でなく関西弁をイメージして読んでみてください。これぞ前田吉朗です (C)KAORI SUGAWARA

20日(土)、東京・文京区の後楽園ホールで開催されるShooto2021#02で、令和のスーパーノヴァこと平良達郎と対戦する前田吉朗インタビュー後編。

いつの間にやら不惑を目前とした前田は、現代MMAを内包した喧嘩の強さを見せてきた。だからこそ、同階級とは思えない平良のフィジカルに対して平然としていることができる。

「どう戦いますか?」という問いに、「どうってことない」と答える──これぞ吉朗節だ。
Text by Shojiro Kameike

<前田吉朗インタビューPart.01はコチラから>


――「ナメんなよ」という気持ちがあると同時に、自分の現状やマッチメイクを客観的に捉えることができる。それが前田選手の強みですよね。

「まぁ、みんな考えることでしょうから。試合や興行について、僕の想いとは別のことがあるっていうのは理解しています」

――では、対戦相手となる平良選手の印象は? 前田選手の練習仲間であり、対戦したこともある清水清隆選手に平良選手が勝利したことは、キャリア的に考えてアップセットでもありました。

「まずサイズが違いますよね。少年(清水)が相手やから、余計にそう感じたのかもしれないですけど。少年がフライ級でも小さいほうなので」

――ただ、それを差し引いても平良選手のサイズは、フライ級としては規格外でしょう。

「確かに。まぁ少年との試合は、『こういう展開になるやろうな』と考えていたとおりの試合になっていました。(平良は)思ったよりも技術がありますよね。グラウンドコントロールとか。あと勢いもあるし」

――その平良選手に対して、どう戦いますか。

「どうってことないですよ。今までも僕はデカい相手と試合してきました。相手がどれだけデカくても、体重制限のある階級制の競技で戦うかぎり、同じやと思います。ただ試合相手をぶっ倒す。それだけ」

――年齢差はどう考えていますか? 平良選手は現在21歳。前田選手とは19歳差です。

「ビックリしますよね。僕、もう40歳ですよ(笑)」

――今年で40歳になり、次の平良戦が62戦目です。前田選手以上のキャリアを持つ選手も少なくなってきました。

「近藤(有己)さんと北岡(悟)さんがいるじゃないですか」

――その2人の試合は気になりますか。

「気になりますよ。勝てば嬉しいし、オォっとなる。負けたら寂しい気持ちにはなりますね」

――そんななかで、キャリアを重ねて試合への取り組み方に変化はありますか。

「少しずつ変わってきていると思いますよ。練習方法や取り組み方は。さすがに、若い時のように何でもガツガツやるわけにはいかないし」

――反対に、平良選手は今その過程でしょうね。

「ホンマもう何でもやって、成長している時期でしょう。少年との試合も、それまでの試合と違いましたもんね」

――清水戦について、そう評する人は多いです。明らかに強くなっていました。対して、自身のキャリアについては?

「いっぱい戦ってきましたね(笑)。それだけですよ。現役のファイターにとって大切なのは、今じゃないですか。まず次の試合をどう戦うか、それが大事」

――では今のMMAに対する考え方とは?

「うーん……ある種、戦い続けていたいんですよ。戦っている時は楽しいですから。でも、だからといって、ダラダラ続けるつもりはない。やっぱり目標は、ベルトを獲ることなので」

――プロデビューから19年、その間に「格闘技を辞めよう」と思ったことはなかったのですか。

「辞めようと考えたことはないけど、『面倒くさいなぁ』と思うことは、何回もありました。でも僕、暇なんです」

――……暇、というのは?

「格闘技以外に頑張れるものがないんです。他のことでも、やることはやりますよ。でも『これでいいかぁ』と思ってしまう。格闘技では妥協しない。やっぱり、格闘技しかないんですよ」

――修斗のベルトを獲得するためには、次は重要な一戦です。

「まずは勝つこと。勢いのある若い選手が、キャリアを持ったオッサンをどう料理するのか。僕は、それに対して何か変化をつけようとは思っていません。前田吉朗は前田吉朗のままで、相手をぶっ倒します」

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Interview J-CAGE Shooto2021#02 ブログ 前田吉朗 平良達郎

【Shooto2021#02】39歳、62戦目=平良達郎と戦う前田吉朗─01─「『ナメんなよ』っていう気持ちです」

【写真】年齢差18歳、平良が世界王座に挑戦するための実績創りにさせられるわけにはいかない (C)MMAPLANET

20日(土)、東京・文京区の後楽園ホールでShooto2021#02が開催される。

今年の10月に40歳となる前田吉朗は、2003年のプロデビュー以来、これがMMA 62戦目。そんな前田が対戦する平良達郎は現在21歳、前田戦がプロ7戦目だ。

昨年、福田龍爾を相手に暫定世界フライ級チャンピオンシップに臨んだ前田は、福田に3R TKO負け。パンクラス、DEEPに続き3本目のベルトを腰に巻くことはできなかった。

あれから8カ月、再び修斗のベルトへつながる試合が組まれた前田吉朗が、戦い続ける意味、そして平良戦について語る。
Text by Shojiro Kameike


――平良達郎戦まで残り1週間となりました(※インタビューは12日に行われた)。練習は順調にできていますか。

「はい。今日で追い込みの練習は終わりました」

――前田選手にとっては、これが修斗公式戦としては8試合目になります。これまでの修斗公式戦を振り返ってみて、何か思うところはありますか。

「あまり深くは考えていないですね。試合に対する考え方は変わってきているかもしれないですけど」

――というと?

「初めてVTJに出たのが、2014年。そのあと2016年から修斗公式戦にも出始めたじゃないですか。その時は、修斗の選手を全員倒してベルトを獲ってやろうと思っていたし、その気持ちが前面にあったと思うんですよ」

――はい。前田選手のファイトは常に、技術だけではなく気持ちも見えるものでしたね。

「で、最初の公式戦でランボー(宏輔)に勝ってから、しばらく試合がなかったじゃないですか」

――ランボー戦が2016年4月23日。次の石井逸人戦は、翌年の1月29日でした。

「その間に、世界王者の扇久保(博正)もおらんようになって。UFCの番組に出ていたから」

――扇久保選手は修斗の世界フライ級王座を保持したまま、TUFに参加。その間、世界チャンピオンシップは行われていませんでしたね。

「一方で僕は公式戦2試合目で石井逸人に負けて、そこから試合数もそれほど多くはなかった。だから、当時はベルトに対するモチベーションも下がっていたかもしれないです」

――そうだったのですか。試合ぶりからは、そうは見えませんでした。

「もちろん、試合に対するモチベーションは、ずっと高いですよ。でも、ベルトに関していえば正直、自分は今そのベルトに絡む選手なのか? と思ったりするんです」

――だとすると、前回の試合(2020年7月12日、福田龍爾戦。3R TKO負け)が暫定とはいえ世界チャンピオンシップだったのは……。

「タナボタ、じゃないですかね(苦笑)。オファーを聞いた時は、このカードが世界チャンピオンシップにふさわしいのかな? とも感じていました。チャンピオンシップを組んでくれることは嬉しいし、そこでベルトを獲れたらラッキーやとも思いますよ。でも、結果は負けてしまって」

――次の平良戦は、世界チャンピオンシップにつながる試合だと思います。特に平良選手は昨年11月に清水清隆選手に勝利し、世界ランキングも1位で次は……という位置にいます。

「僕も、『次の試合で勝てば世界チャンピオンシップ』そう考えています。そういった試合にまた絡ませてもらえるのは、すごく嬉しい。修斗的には、『平良、世界チャンピオンシップをやるなら、前田ぐらいには勝っておけよ』という意味なのかもしれないですけど」

――実際のところ、そういった意味合いの強いマッチメイクでもあると思います。

「僕としては『ナメんなよ』っていう気持ちですけどね。それが試合へのモチベーションにもなっている。ただ、他の人がそう考えるのは仕方ないでしょう。僕、直近の試合で負けていますから」

<この項、続く>

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