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【Pancrase337】住村竜市朗戦へ、異端児=藤田大─01─「古賀稔彦先生に『日本一の寝技師になれ』と」

【写真】既に自らの城を持つ藤田大。醸し出す空気感が異質であることは間違いない (C)SHOJIRO KAMEIKE

24日(日)に立川市の立川ステージガーデンで開催されるPancrase337「30周年記念大会」で藤田大が住村竜市朗と対戦する。
Text by Shojiro Kameike

藤田は昨年のJBJJF全日本オープンで茶帯ミドル級とオープンクラスを制し、10月にグラジエーターでプロデビュー。圧倒的な組みの強さで一本勝ちしたものの、続く今年1月はスティーブン・ギレスピにバギーチョークで敗れていた。しかしパンクラス初参戦となった6月の押忍マン洸太を下し、いきなりランキング入りして今回の住村戦を迎える。試合以外のところでも、そのキャラが注目され始めている藤田に初インタビューを試みたところ、単なるキャラではなく全てがリアルな格闘家だった。


――本日はリモート取材ですが、背景に映っているのは……パラエストラ柏ではないですよね。どちらにいらっしゃるのですか。

「父と一緒に建てた道場です。1年ぐらい前に創って、まだ会員さんを募集しているわけではないんですけど。自分の練習場であったり、誰か一緒に練習したいと言われたら受け入れるような感じで」

――その年齢とキャリアで自分の城を持つことは凄いです。

「いえ、自分は全然で――父が格闘技に理解を示してくれて、応援してくれるので感謝しかないです。一般的には、子供であっても『道場を創るなら自分で金を稼げ』って言うと思うんですよ。でも父が自分に対して、それだけ金と時間を掛けてくれて、凄くありがたいです」

――藤井選手が格闘技をやることに理解を示してくれている。ということは、お父さんの影響で藤井選手が格闘技を始めたのではないのですか。

「はい、5歳の時に柔道を始めました。当時は暴れん坊将軍で……」

――暴れん坊でなく、暴れん坊将軍ですか?

「いろんなところを走り回るような、ヤンチャな男の子でした(笑)。それで一度大きな怪我をした時に、診てくれたのが柔道をやっている方で。自分に『柔道をやってみたらどうか』と薦めてくれて、僕も近くにあった町道場へ通うようになりました。きっと親も僕に手を焼いていたでしょうし、『やらせてみようか』と考えたと思うんですよね」

――アハハハ。5歳から始めた柔道の実績を教えてください。

「柔道の実績は……言えるようなものは無いです。高校生の頃まで柔道をやっていましたが、ちょうど高校に入ってからコロナ禍があったりして。自分の中では、柔道は『やり切れずに終わった』という気持ちが強いです。柔道が楽しかったのは間違いないんですよ。でも柔術もやっていましたし」

――柔術を始めたのは何歳の時ですか。

「柔術は小学4年生の時からパラエストラCNWに通っていました。部活だけでなく町道場に通っている頃でも、柔術をやっていることに関して、あまり良い顔はされなかったですね。柔術に対してというより、寝技ばかりやることに対して。なぜ寝技をやるようになって柔術も始めたかというと、僕は背が小さいじゃないですか。体格で劣っていると、立ち技では勝てないんですよ。体格で負けているうえ、技術もない、スタミナもない」

――……。

「基本的な柔道の投げ技もできなかったんです。そこで見つけたのが寝技でした。始めてみると寝技が楽しくて、柔術のことも知ってパラエストラCNWにも通うようにもなりました。ただ、周りからは『お前は寝技ばかりやっていて――』というようなことも言われたりして。さらに柔道が、どんどん立ち技中心のルールになっていきましたよね。そこで自分の心も折れてしまったんです」

――そのような事情があったのですね。一方で小学4年生から柔術を習い始めるのは、同世代の中で早いほうではなかったですか。

「いえいえ、全然! パラエストラCNWだと、小4で始めるのは遅いほうでした。僕が入った頃、周りはすでに何年も柔術をやっている子たちばかりでしたよ。それを見て、『自分ももっと早く始めていれば良かった』と思いました。あっ! ちょっと自慢話みたいになっちゃうんですけど、良いですか」

―はい(笑)。ぜひお願いします。

「小学5年生の時に、柔道の大会で古賀稔彦先生に『君は日本一の寝技師になれ』と言ってもらえたんです」

――えっ! それは嬉しいですね。

「ちょうど柔術を始めた後で。大会中に僕が古賀先生に『握手してください!』と寄っていったんです。そうしたら古賀先生が僕の試合を見てくれていて、『君は寝技が強い。もっと寝技を伸ばしていったほうが良い』と言われました。それが嬉しくて、自分は柔術も柔道の寝技も頑張ろうと誓ったんですよ」

――なるほど。柔道部に所属しながら柔術の大会に出ることも認められていたのですね。

「いや、あの、うん……」

――聞かないほうが良いですか(笑)。

「大丈夫です! 一応、部に許可をもらって柔術の大会に出ていました。あまり良い顔はされませんでしたが(苦笑)」

――結果、柔道ではなく柔術を続けることを選んだ理由は何だったのですか。

「寝技でやってきたい、という気持ちが強かったです。実は大学からも誘いはあったんですよ。でも勉強が得意ではなく――中学の時なんて5教科中、4教科で0点を取っていたぐらいでした。国語なんかテストの解答欄に下ネタを書きまくり、あとで職員室に呼び出されました。『お前、勉強する気あるのか!?』って(笑)」

――アハハハ! これ以上訊くと危険そうなので、止めておきます。柔道の練習と柔術の練習を並行するのは大変ではなかったのでしょうか。1日のスケジュールは……。

「まず7時から8時まで柔道部の朝練があります。授業が終わって15時か16時ぐらいから、また柔道部の練習が始まって。部活が終わると家に帰ってから、すぐ柔術の練習に向かっていました。だいたい22時ぐらいまで練習していましたね。柔術のほうは小6ぐらいになると、キッズクラスだけでは物足りなくなっていたんですよ。だから大人のクラスにも参加していました。大人のクラスではボッコボコにされましたけど、楽しかったですね。

自分が柔術で強くなれたのも、その時に大人のクラスに参加できていたからだと思います。どうしても子供だと力は弱いじゃないですか。力が強い大人と練習することで自分も力の使い方とか、いろんなことを覚えることができました」

<この項、続く>



■Pancrase337対戦カード

<フェザー級KOP決定戦/5分3R>
亀井晨佑(日本)
新居すぐる(日本)

<ストロー級/5分3R>
八田 亮(日本)
黒澤 亮平(日本)

<ウェルター級/5分3R>
藤田大(日本)
住村竜市朗(日本)

<フェザー級/5分3R>
平田直樹(日本)
遠藤来生(日本)

<フライ級/5分3R>
秋葉太樹(日本)
ムハンマド・サロハイディノフ(タジキスタン)

<バンタム級/5分3R>
井村塁(日本)
河村泰博(日本)

<ライト級/5分3R>
松岡嵩志(日本)
葛西和希(日本)

<バンタム級/5分3R>
矢澤諒(日本)
笹晋久(日本)

<ウェルター級/5分3R>
押忍マン洸太(日本)
川中 孝浩(日本)

<女子ストロー級/5分3R>
KAREN(日本)
高本千代(日本)

<ライト級/5分3R>
余勇利(日本)
神谷大智(日本)

<ウェルター級/5分3R>
佐藤生虎(日本)
渡邉 ショーン(日本)

<フライ級/5分3R>
梅原規祥(日本)
饒平名知靖(日本)

<バンタム級/5分3R>
山口怜臣(日本)
安藤武尊(日本)

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【Pancrase337】プロ初陣=安藤武尊戦、山口怜臣「お父さんがSNSで相手の発言も全てチェックしています」

【写真】春日井たけしとの寒天ミットのために、HEAT24中村も練習場所になっている山口 (C)MMAPLANET

24日(日)に立川市の立川ステージガーデンで開催されるPancrase337「30周年記念大会」にて、山口怜臣がプロデビュー=安藤武尊戦を迎える。
Text by Takumi Nakamura

山口はIMMAF(International MMA Federation)世界選手権制覇からプロを目指し、タイガームエタイとALIVEを拠点に活動。今年2月の世界大会では怪我の影響もあり、1回戦を突破するものの、2回戦を棄権するという結果に終わった。この大会を終えて、山口はパンクラス30周年記念大会でのプロデビューを果たす。J-MMA界で唯一無二のアマチュア経験を積んできた山口にプロデビューを決意した理由、そして今後のMMAファイターとしてのキャリア設計について聞いた。


――24日のPancrase337=30周年記念大会でプロデビュー戦を控える山口怜臣選手です。デビュー戦に向けた今の練習状況から聞かせてください。

「前回の試合は2月のIMMAF世界大会になるんですけど、大会前のキャンプで怪我をしていて、3月いっぱいは治療の時間に充てていました。それから7月末までプーケットのタイガ―ムエタイでトレーニングして、そこでは各分野、ボクシング、ムエタイ、レスリングなどパーツのトレーニングをしっかりして、技術を分厚くしてきたイメージです。

8月からはALIVEに帰ってきて、昔からよく知っている仲間たちとスパーリングしつつ、鈴木社長にはグラフを作ってもらいつつ体重管理や体調管理もしてもらっています。ここまでコンディションを大きく崩すこともなく順調にきていますね」

――山口選手はタイガームエタイとALIVEが練習場所になっていますが、どのぐらいのバランスで練習の比率を考えているのですか。

「基本的な考え方として、普段はタイで技術を磨いて、試合前に日本で調整するという形です。タイにいたまま試合に出たこともあるのですが、タイガームエタイは選手が多いので、どうしてもコーチの指導が分散してしまう部分があるんです。日本のように細かい部分にまで気にかけてもらって、試合まで持っていくことはどうしても難しいです」

――ALIVEの鈴木陽一代表がやっているようなコンディション管理ができない部分はありますよね。

「現にタイで調整していて怪我や感染症でコンディションを作れないときがあったので。今は慣れ親しんだ、気心がしれた仲間たちと対人練習をして、昔から僕を見てくれている(鈴木)社長やコーチ陣に仕上げてもらうのがしっくり来ていますね」

――2月のIMMAF世界大会は1回戦を突破したものの、2回戦を怪我で棄権という結果に終わりました。どういう状況だったのですか。

「大会の3週間前に怪我をしてしまい、かなり練習も制限された状況で試合をしたんです。初日(1回戦)は何とか勝てたのですが、2日目は厳しいと判断して棄権することにしました」

――そのタイミングでプロデビューを決めた理由は?

「ずっとIMMAFにはこだわってきやってきたのですが、今後のキャリアを考えた時に僕はUFCでチャンピオンになることが一つの目標で。そこから逆算したとき、僕ももう23歳なので、しっかりプロでレコードを重ねていく段階だなと思いました。また、タイガームエタイの仲間、それこそUFCやONEで活躍している選手と接していると、しっかりファイトマネーやスポンサーで資金を潤沢にしたうえでいいコーチを雇ったり、身体のケアに費やしたり…そういうことをやっているんですね。

僕もそうした本当の意味でのプロフェッショナルな生活をしたいと思い、ここからはファイトマネーで稼いでいきたいと思いました」

――では2023年にプロデビューするというのはもともとプランにあったことなのですね。

「はい。ある程度この時期にプロデビューしようと思っていました」

――アマチュアはトーナメント制で、大会前に対戦相手が分からないまま、時に1日で複数回、IMMAFでは連日のように試合を戦わなければいけないということもあります。逆にプロは事前に対戦相手が決まっていて、試合当日は1試合戦うだけです。同じMMAでもプロとアマチュアでは違うものですか。

「本当に別物だと思います。アマチュアは金メダル以外はすべて負け。5回戦って5勝して初めて勝ち、4勝1敗だったら負けなんです。しかも試合するために海外で10日間ほど拘束されるし、ある程度慣れていたとはいえナーバスでした。IMMAFにおいて日本人は発展途上で、最小限のチーム編成で試合をしなければいけない。それこそコロナ禍で試合したときは両親と僕だけで試合したこともあるし、そういう環境で戦うことには緊張感がありました。

あとプロとアマの大きな違いとしては対戦相手の部分ですね。プロは対戦相手の情報が事前に分かるし、相手に似たタイプの選手を練習相手に選ぶこともできる。相手の特徴を考えて練習できることは大きいです」

――アマチュア時代は対戦相手の対策ができないなか、どのようなことを意識して練習していたのですか。

「日頃から自分の穴をなくすための練習ですね。もし相手がストライカーなら寝かせなければいけないし、下からのアタックが強い相手だったら寝技の対処ができないと極められる。それは試合まで分からないので、そういう部分での地力の底上げはアマチュアキャリアが長いからこそできたことだと思います、今回に関していえば、タイガームエタイでぶ厚くした技術でどう相手をハメるのかを考えています」

――アマチュアで長くキャリアを積んできた強みはMMAにおける地力や対応力になるのですか。

「一番はそこですね。トーナメントで勝つためにどんな相手が来てもいいように総合力を上げる。その部分への意識は高まりました」

――間違いなくプロとは違う経験値を積むことができているようですね。

「プロでも色々なことはあると思うんですけど、10日間海外にいて、60カ国以上の国の選手が一箇所に集まるMMAの大会はIMMAF以外でなかなかないじゃないですか。そういう国際感覚はIMMAFで身についたと思います。僕もタイでは英語を使うんですけど、IMMAFが英語を学ぶきっかけになったし、格闘技以外の感覚的な部分は大きな学びになりました」

――それだけ違う国の選手が集まると文化背景も違いますし、細かいトラブルや事件は起きなかったですか。

「……おおらかさが大事だなと思いました(笑)」

――MMAでは色々なキャリアの積み方があると思います。山口選手はUFCでチャンピオンになるための近道や方法論がアマチュア=IMMAFだったのですか。

「そうですね。でも僕がMMAを始めた頃から考えていたことではなくて、マーシャルワールド杯2017JMMAFトーナメントで準優勝して、優勝者が外国籍の選手だったので、僕が繰り上げで豪州の大会(2018年のIMMAFオセアニア・オープン選手権大会)に出る切符を掴んだんです。社長も『経験だから行ってみよう!』と背中を押してくれて、結果的に金メダルを獲ることができました。それが自信になれた部分もありますし、そこで初めてUFCを意識したことは覚えています」

――ジュニア時代にIMMAFの世界大会で対戦したムハマド・モカエフがUFCで活躍しています。彼の活躍はどう捉えていますか。

「妬ましい気持ちがないと言ったら嘘になりますけど、各々選手は人生設計ややりたいことが違うと思うんです。最終的なゴールがUFCだとしても。だから一概に自分と(モカエフを)比較しても意味がないと思います。ファンのみなさんがそこを比較して面白く見てもらう分には構わないですが、僕は少なくとも10年以上はこの競技をやっていくつもりですし、誰と比較して、ではなく自分を高めていく方向に集中しています」

――ファイターとしての人生設計という部分で、プロデビュー後はどのようなキャリアを積んでいきたいと思っていますか。

「僕が考えるMMAファイターは、まずしっかりファイトマネーで生活できること。あとはシンプルに僕はMMAが好きで、格闘技歴でいえば5歳から空手をやっているので、自分がやってきたものをどこまで追求していけるのか。それが毎日楽しいです。後付けになりますけど家族、社長、地元の仲間、コーチ……本当に僕は恵まれた環境で格闘技をやっているので、そういう人たちにも喜んでもらいたいと思います」

――山口選手はもともと極真会館出身なんですよね。極真を始めたきっかけは何だったのですか。

「お父さんが格闘技の大ファンで、小さい頃からテレビでUFCやDREAMを見ていたんです、具体的なキッカケは覚えてないですけど、自然な流れで空手を始めました。そんなお父さんですけど、そこまでガツガツしたタイプじゃなくて『やるならとことんやれよ!』と応援してくれるタイプですね」

――ALIVEに入会したのもお父さんの影響ですか。

「そうですね。通いやすさで言えば、もっと近いところにジムもあったんですけど、お父さんが日沖さんの活躍を知っていて『MMAをやるならALIVEだろ』ということでALIVEを勧められました」

――対戦相手の安藤武尊選手はレスリングベース、山口選手と同じく今回がプロデビュー戦の選手です。

「それこそ僕の場合はお父さんが対戦相手のことをものすごく調べてくれて。こんなこというとドキッとするかもしれないですが、相手のSNSの発言も全てチェックしています(笑)。僕は動いている動画はもちろんSNSの投稿一つとっても選手の性格がにじみ出ていて、それは試合にも影響すると思うので、僕はそういう感覚は大事にしています」

――他の選手とは違うキャリアを積んできたという部分で「山口怜臣、どんなもんだ?」という見方もされると思います。

「試合内容で言うと、全局面で技術の差があると、相手は段々とやることがなくなっていくじゃないですか。アマチュアと違って試合時間が5分3Rあるんで、その時間を使って技術の分厚さを見せたいですね。自分はアマチュアを通じて総合力を磨いてきたので、5分3Rあった方が技術の差を出せると思うんですよ。5分3Rの自分が楽しみです」

――注目のプロデビュー戦、どのような試合を見せたいですか。

「僕は『アマチュアでやってきた部分がどうなんだ?』という見方をされると思いますが、僕自身それ以上にUFCやもっと大きなゴールを見てやっています。逆にそこを見て欲しいというか。『この先コイツは伸びるぞ』とか、MMAファイターとしての将来性を見せられたらと思います」

■Pancrase337対戦カード

<フェザー級KOP決定戦/5分3R>
亀井晨佑(日本)
新居すぐる(南アフリカ)

<ストロー級/5分3R>
八田 亮(日本)
黒澤 亮平(日本)

<ウェルター級/5分3R>
藤田大(日本)
住村竜市朗(日本)

<フェザー級/5分3R>
平田直樹(日本)
遠藤来生(日本)

<フライ級/5分3R>
秋葉太樹(日本)
ムハンマド・サロハイディノフ(タジキスタン)

<バンタム級/5分3R>
井村塁(日本)
河村泰博(南アフリカ)

<ライト級/5分3R>
松岡嵩志(日本)
葛西和希(日本)

<バンタム級/5分3R>
矢澤諒(日本)
笹晋久(日本)

<ウェルター級/5分3R>
押忍マン洸太(日本)
川中 孝浩(日本)

<女子ストロー級/5分3R>
KAREN(日本)
高本千代(日本)

<ライト級/5分3R>
余勇利(日本)
神谷大智(日本)

<ウェルター級/5分3R>
佐藤生虎(日本)
渡邉 ショーン(日本)

<フライ級/5分3R>
梅原規祥(日本)
饒平名知靖(日本)

<バンタム級/5分3R>
山口怜臣(日本)
安藤武尊(日本)

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ABEMA Brave CF BRAVE CF71 IMMAF KAREN MMA MMAPLANET o PANCRASE Pancrase337 UFC パンクラス ムハマド・モカエフ ムハンマド・サロハイディノフ ラマザン・ギチノフ 住村竜市朗 佐藤生虎 余勇利 八田亮 山口怜臣 岡野裕城 平田直樹 松岡嵩志 海外 矢澤諒 神谷大智 笹晋久 葛西和希 藤田大 遠藤来生 高本千代 黒澤亮平

【Pancrase337】これからの世界標準へ。30周年大会でIMMAF王者サロハイディノフがプロデビュー戦

【写真】中央アジアのプロMMAシーンでタジキスタンは、カザフスタン、キルギス、ウズベキスタンに続き第4位というイメージが強いが、IMMAFの世界ではカザフスタンに次ぐ強豪国だ(C)PANCRASE

9月24日(日)に立川市の立川ステージガーデンで開催されるPancrase337=30周年記念大会のカードが、引き続き毎日のように発表されており、現時点の決定カードをまとめておきたい。

藤田大×住村竜市朗のウェルター級戦、ストロー級では黒澤亮平×八田亮、平田直樹×遠藤来生のフェザー級、バンタム級=矢澤諒×笹晋久、女子ストロー級のKAREN×高本千代戦、ライト級の余勇利×神谷大智と軽量級から中量級へと各階級のマッチアップが決まっているなか──本日2日(水)に海外勢としてムハンマド・サロハイディノフの参戦が決まった。

タジキスタン人ファイターのサロハイディノフは今年の2月にセルビアのベオグラードで行われた2022年IMMAF世界大会のフライ級王者で、今回がプロデビュー戦となる。


IMMAFの世界王者の注目株は、バーレーン王国のKHKスポーツという共通の親会社を持つBRAVE CFでデビューすること多く、IMMAF世界大会3連覇のラマザン・ギチノフも6月のBRAVE CF71でのプロ初戦を115秒ダースチョークで飾っている。

そんななかサロハイディノフがパンクラス30周年記念大会でデビューというのは、同世界大会を視察したパンクラス福井幸和代表のJMMAF→IMMAF路線の強化への強い想いが形となったといえる。サロハイディノフの対戦相手はまだ決定していないが、IMMAFといえば、山口怜臣のプロデビュー戦も今大会で組まれることも決まっている。同じくプロ初陣の安藤武尊と戦う山口は、2018年と2019年のIMMF世界ジュニアで準優勝。この2つの銀メダルは、決勝で2度とも現UFCファイターのムハマド・モカエフに敗れた結果だ。

タイを拠点にIMMAFでカザフスタン、エクアドル、レバノン、イタリア、バーレーン、メキシコ、豪州人ファイターと国際戦を経験している山口は、2月の世界大会に最後のIMMAF出場と決めて挑むも、初戦で勝利した後に古傷の再発で2回戦を棄権という悔しい想いをしている。7カ月の経て、プロとして新たなMMAファイター人生を歩み始める山口。J-MMA界では過去にないアマ生活を送ってきただけに、国内のアマMMAで結果を残してプロとなった安藤との対戦は、自身のキャリアを肯定するためにギチノフやマカエフばりの圧勝を期しているに違いないだろう。

またライト級では4月の立川大会で岡野裕城を破った松岡嵩志が葛西和希と戦うことも決まっている。松岡は5位にランクされ、葛西は6位だが昨年までの期待値は後者の方が前者を上回っていたといっても過言でない。そんななかで元HEAT王者にしっかりとやるべきことをやり切って勝った松岡が、葛西を相手にきっちりと勝てば、さらに上を目指せる試金石となる一戦。対して葛西は、タイトル戦線再浮上を目指すだけでなく、周囲の期待値を維持するという点においてもキャリアの左右する戦いとなる。

なお、同大会では上記カード以外にプレリミ・ウェルター級で、佐藤生虎×渡邉ショーン戦も決定している。

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J-CAGE KAREN News Pancrase337 ブログ 住村竜市朗 八田亮 平田直樹 笹晋久 藤田大 遠藤来生 高本千代 黒澤亮平

【Pancrase337】9/24立川。30周年記念大会のカード、続々決定。何と藤田大が住村竜市朗と対戦!!

【写真】サイズ、スタイル、風貌がまるで違う住村と藤田(C)MMAPLANET

9月24日(日)に立川市の立川ステージガーデンで開催されるPancrase337=30周年記念大会のカードが続々と発表されており、ここで一度まとめておきたい。

まず昨日23日(水)に明らかとなったのが、藤田大×住村竜市朗のウェルター級戦だ。今月20日になったばかりの藤田は、6月大会で押忍マン洸太をヒザ十字で破り、その1勝で同級2位にランクされている。

一方の住村は7月大会でパンクラス首都圏大会に本格参戦を果たし、草MAXをドミネイトしランク5位に。


キャリア30戦越え、37歳の住村。藤田はプロ戦績2勝1敗。そしてMMAファイターとしては打撃から有限実行の漬けファイトが可能になるほどグラップリング能力が上がった住村に対し、藤田のソレはオンリー裸の柔道&柔術で打撃はゼロに近い。

それでも一発の極め力とグラップリングためのグラップリング能力が高い藤田に対して、住村としては自身が殴ることが許されているグラップリング戦という感覚のファイトになりそうだ。勝者が林源平の持つウェルター級王座に挑む権利を手にできる挑戦者決定戦の意味合いも持つであろう一戦、その風貌や佇まいで既に注目度が高まっている藤田が、いかにMMAを戦うのかという点でも楽しみなファイトだ。

この他、ストロー級では7月大会でパンクラス初参戦したばかりの黒澤亮平が八田亮と戦うことも決まっている。元修斗とZSTの王者対決は確実に、山北渓人が返上したストロー級戦線を動かせるファイトになることは間違いない。

さらに平田直樹が今年に入って既に3戦目が決まり、遠藤来生と相対することも決まっている。遠藤は本来、パワフルなウェルラウンダーだが、打撃のコンビという部分で平田に組む機会を与えやすい。如何に平田の形で組ませないか、そこが遠藤にとって命題となる。

そして3試合連続初回KO勝ちの矢澤諒が、笹晋久と戦うことが決まった。コロナ禍の2020年7月のiSMOSでプロデビュー。2戦目から一貫してパンクラスで戦ってきた矢澤は、現在3試合蓮足初回KO勝ちで上昇一途にある。対する笹は修斗、DEEP、HEAT、そしてGladiatorと渡り歩き、4月の立川大会でパンクラス初参戦を果たした。同大会で笹は田中路教に完敗、矢澤はジェイク村田をKOしており、腰を据えてパンクラスで戦う矢澤の勢いが上回るように感じられるマッチアップか。

前ストロー級QOPのKARENが仕切り直しの高本千代戦、余勇利×神谷大智のライト級が決定済みの立川大会だが、タイトルマッチを始め上位カードの発表がこれからになる。

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ABEMA DEEP MIYU MMA MMAPLANET o PANCRASE Pancrase335 Pancrase336 Road to UFC RYO UFC YouTube   シンディレ・マネンゲラ パンクラス プロレス ライカ 中村優作 中田大貴 住村竜市朗 名田英平 川北晏生 平田樹 平田直樹 松井斗輝 沙弥子 海外 田中路教 草MAX 近藤有己 野田遼介 高城光弘 高木凌 鶴屋怜 鶴屋浩 黒澤亮平

【Pancrase335&336】計量終了 中村優作滑りまくり──パンクラス計量会場で見聞きした、よもやま話

【写真】名田が計量を無事パスした時には、約開始から2時間──午後1時58分になっていた (C)MMAPLANET

明日9日(日)に東京都港区のニューピアホールで開催されるPancrase335&336の計量が8日(土)、新宿区の新宿サンエービル会議室で行われた。

昼夜2本立ての明日のイベントの計量は335大会が正午から、336大会は12時50分から始まったが、共に1度目の計量で体重をオーバーする選手が現れた。

それでも336大会で川北晏生と対戦する高城光弘と、335 大会でRyoと戦う名田英平は時間内の再計量でパス。しかし、前田浩平の相手ジョセフ・カマチョは「僕もグアムに行った時は減量が大変でした。落とせること信じています」という前田のエールも届かず、時間内にパスできずに契約体重マッチとなった。


■計量パス後、それぞれマイクで意気込みを語るというなかで段取りとして「直接、対戦相手にマイクを渡すのが嫌な場合は、こちらに変えてしてもらってそれを渡します」という説明がなされていたが、336大会のメインの田中路教がシンディレ・マネンゲラにしたように、殆どの選手が直接マイクを対戦相手に手渡していた。

■その田中のセコンドとして、計量会場を訪れた盟友・中村優作は「やっぱり南アフリカの人は蛍光灯に弱くて、部屋の中ではサングラスをしてるんですかね」とボケなのか、本気なのか分からない一言を吐く。

さらに「選手はマイクを自分から要求することはできません」という審判団の説明を受けて、計量終了後に「セコンドはマイクを要求して良いんですか」と質問し、またもスベる。それでも慈悲深い梅木良則氏より「退場してもらいます」と返答を貰っていた。

そんな男どアホウ中村は大阪市阿倍野区にある洪游會本部道場で、日本拳法家をMMAファイターに育てるべくチーム・ファウストを結成し、7月30日のDEEP大阪大会に角野晃平がプロ2戦目に挑むなど、団体の枠を超えた若い選手の育成に乗り出している。

■今やメディアの前にすっかりと姿を見せなくなった平田樹も、立川大会の計量と同様に兄・直樹の共に計量会場に。再び海外での練習が予定されているなか、現状はトライフォースでトレーニングをしているという。

■ライカと戦うプロレスラーのNAGIは、計量をマスク着用で無事終えた。

明日の試合では当然のように素顔で戦うことが、審判団より確認されている。

■パンクラス2戦目=大塚智貴戦を控えた松井斗輝は「この試合で勝って、次、タイトルに」と宣言。その松井は明らかに体が大きくなり、より組み技有りのMMAファイター・ボディとなっていた。「サポートを受けフィジカル・トレーニングを取り入れた効果」と鶴屋浩パラエストラ千葉ネット代表の弁。松井が狙うタイトルは鶴屋怜が保持しているが、パラ千葉ネットのベストストーリーは鶴屋がRoad to UFCで優勝してベルトを返上、そのベルトを松井が取る獲るというものだ。

■Pancrase335視聴方法(予定)
2023年7月9日(日)
午後12時30分~ PANCRASE YouTube メンバーシップ、TIGET, ABEMA プレミアム、U-NEXT

■Pancrase336視聴方法(予定)
2023年7月9日(日)
午後5時15分~ PANCRASE YouTube メンバーシップ、TIGET, ABEMA プレミアム、U-NEXT

■Pancrase336計量結果

<バンタム級/5分3R>
田中路教:61.55キロ
シンディレ・マネンゲラ:61.3キロ

<ウェルター級/5分3R>
住村竜市朗:77.5キロ
草MAX:77.45キロ

<ストロー級/5分3R>
野田遼介:52.55キロ
植松洋貴:52.6キロ

<フェザー級/5分3R>
糸川義人:65.8キロ
平田直樹:66.15キロ

<フライ級/5分3R>
大塚智貴:56.7キロ
松井斗輝:57.1キロ

<バンタム級/5分3R>
高城光弘:61.7キロ→61.65キロ
川北晏生:61.1キロ

<女子フライ級/5分3R>
ライカ:57.1キロ
NAGI:55.45キロ

<ウェルター級/5分3R>
佐藤生虎:76.75キロ
伊藤丈皓:77.45キロ

■Pancrase335計量結果

<フェザー級/5分3R>
中田大貴:65.9キロ
高木凌:66.05キロ

<ストロー級/5分3R>
黒澤亮平:52.6キロ
小林了平:52.15キロ

<ウェルター級/5分3R>
近藤有己:72.5キロ
佐藤豪則:72.6キロ

<フェザー級/5分3R>
名田英平:67・25キロ→66.15キロ
Ryo:66.15キロ

<57.8キロ契約/5分3R>
前田浩平:57.05キロ
ジョセフ・カマチョ:58.05キロ→57.85キロ

<ライト級/5分3R>
余勇利:70.65キロ
貞永大輔:70.15キロ

<女子アトム級/5分3R>
沙弥子:47.7キロ
MIYU:46.6キロ

<ライト級/5分3R>
水杉泰誠:70.7キロ
鈴木悠斗:70.45キロ

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Level-G Level-G02 MMA MMAPLANET o 山田哲也 峯岸零弥 平田直樹 須藤拓真

Overlooked【Level-G02】峯岸が平田にパスを許さず判定勝利でファイナルへ。須藤は2試合連続の一本勝ち

【写真】実力拮抗のトーナメントで、判定決着が続くなか須藤が2試合連続一本勝ちの快進撃(C)Level-G

イベントスケジュールが重なり見逃した試合をお伝えする──帳尻合わせ試合レポート。ここでは11日(日)、東京都新宿区のGENスポーツセンターで開催されたLevel-G02から、ライト級初代王者決定トーナメントをレポートする。

Text by Shojiro Kameike

ケージで行われるサブオンリーの8人制ワンデー・トーナメント。ここでは準決勝の峯岸零弥×平田直樹、山田哲也×須藤拓真の試合をお届けしたい。


<ライト級初代王者決定トーナメント準決勝/7分1R>
峯岸零弥(日本)
Def.3-0
平田直樹(日本)

開始早々、峯岸が飛びつき気味に組みに行ったが平田が離れた。平田のほうから距離を詰めると、峯岸が頭をつけて平田の前進を止める。さらに峯岸が跳びついて引き込もうとしたが、これを切った平田がトップへ。峯岸はハーフガードを取る。ニーシールドから平田の頭と右手首を押さえる峯岸、平田はニースライスを狙う。峯岸はアームドラッグを仕掛けるも、それを潰した平田に対して再びニーシールドの体勢に。平田が峯岸のヒザを振り払うと、峯岸はリバース・デラヒーバで平田の右足首から崩しにかかる。

平田が峯岸の左ワキを抑えに行くと、峯岸は左ヒザを差し込んでZハーフに。さらに頭を抱えて平田の動きを封じる。ここで峯岸がスイープを狙ったが、これは平田がトップをキープした。平田が離れて立ち上がると、峯岸もスタンドに戻る。距離を取る峯岸は、平田が前に出て来たところで開始早々と同様に組んだ。平田も頭をつけて組み手争いを展開するも、峯岸が跳びついてクローズドガードに。峯岸はベースをつくるために腕を伸ばした平田の右腕を狙う。

平田が峯岸の頭をケージに向け、そのまま押し込んでいく。峯岸は下から平田のリストを抑えている。ここでレフェリーがブレイクをかけた。平田が膠着状態を誘発しているとみなし、ルールに則りケージ中央で峯岸がバックマウントを取った状態から再開された。平田にとっては苦しい展開だ。再開直後、峯岸がバックマウントから横三角へ。すぐに平田も立ち上がり、追ってくる峯岸を突き放す。距離を詰めた峯岸が跳びついたが、クローズドガードの中に入れることはできず。

再び峯岸のニーシールドに対し、平田は右ヒザからニースライスを仕掛ける展開へ。しかし峯岸の右足が平田の右足に絡みついている。平田はニーカットパスに。ここで峯岸は距離をつくろうとしたが、平田も食らいついていく。平田が立ち上がると、峯岸もスタンドへ。組み手争いから平田が峯岸をケージに押し込む。押し込まれた峯岸が跳びついて平田をクローズドガードに入れた。自らケージに頭を着けて、膠着を誘うか。

峯岸が平田の左腕にアームドラッグを仕掛けた。さらに足を上げると平田が離れる。峯岸は平田の右足にデラヒーバで絡みつき、左足を触りに行ったところで平田が逆側に回った。続けて平田がパスのアタックを見せるも、峯岸がニーシールドから体勢を崩させ、最後のパスのアタックも防ぎ切った。終始トップにいたのは平田だがパスのアタック回数よりも、峯岸が跳びついて自らクローズドガードに入れ、下からのコントロールしたことが優位とみなされたか。膠着注意もあり、峯岸が3-0での判定勝利で決勝に進出した。

<ライト級初代王者決定トーナメント準決勝/7分1R>
須藤拓真(日本)
Def.1分23秒 by 三角絞め
山田哲也(日本)

両手を下げた山田に対し、須藤が今成ロールで飛び込む。かわした山田が、シッティングガードの須藤を抑え込みにいくと、須藤はZハーフの体勢に。山田が左を枕にして体を伸ばしてくると、リバース・デラヒーバに切り替えた。須藤が山田の体を浮かせて、クローズドガードに入れる。山田の頭を抑えながら足を上げていく須藤が、右足のオモプラッタから三角で組み、反転してマウントへ。そのまま山田の頭を引いてタップを奪った。

須藤は2試合連続の一本勝ちで決勝へ。初代ライト級王者の座は峯岸と須藤が争うこととなった。

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Level-G Level-G02 MMA MMAPLANET o キック 修斗 寒河江寿泰 峯岸零弥 平田直樹 遠藤雄介

Overlooked【Level-G02】ライト級T1回戦、トップからアタックし続けた峯岸と平田が準決勝に進む

【写真】第1試合の判定結果で、ボトムからのサブミッションよりもトップからのパスのアタックが評価される判定基準が理解できる(C)Level-G

イベントスケジュールが重なり見逃した試合をお伝えする──帳尻合わせ試合レポート。ここでは11日(日)、東京都新宿区のGENスポーツセンターで開催されたLevel-G02から、ライト級初代王者決定トーナメントをレポートする。

Text by Shojiro Kameike

ケージで行われるサブオンリーの8人制ワンデー・トーナメント。ここでは1回戦第1試合の寒河江寿泰と峯岸零弥の柔術&グラップラー対決と、第2試合の平田直樹×元修斗環太平洋王者の遠藤雄介というMMAファイター対決をお届けしたい。


<ライト級初代王者決定トーナメント1回戦/7分1R>
峯岸零弥(日本)
Def.2-1
寒河江寿泰(日本)

開始早々、寒河江がシッティングガードに。手を伸ばした峯岸の両手首を掴み、引き込みながら右足を狙ったが、峯岸がすぐに離れた。次は峯岸の右手首を取って同じ形で挑んだが、これもグラウンドに引きずりこむことはできない。シッティングガードの寒河江とスタンドの峯岸が互いのリストを取りにいく。離れた峯岸が寒河江の頭を押さえながらパスを狙うと、寒河江はデラヒーバ気味の状態から峯岸の右足を触りにいくも、峯岸が離れる。

サークリングした峯岸がケージ中央で、寒河江のガードの中に入った。峯岸は寒河江の左足に対してニーカットを狙うも防がれれたため、立ち上がる。峯岸は再度ニーカットにチャレンジ。寒河江がリバース・デラヒーバから峯岸の右腕を掴むも、峯岸は離れてパスを仕掛け続ける。寒河江はデラヒーバから、パスしようとした峯岸の右腕にチョイ・バーを仕掛けた。峯岸が体を起こすと寒河江は腕十字へ。腕を抜いた峯岸がすぐさまパスを狙うも、寒河江も正対してシッティングガードに戻る。

ここでパスを狙った際に峯岸の左ヒザが寒河江の下腹部を捉えたか、試合は1分ほど中断された。再開後、峯岸が飛び込んでパスを狙ったが、寒河江もカウンターで峯岸の右腕に足を絡めていく。ケージ際で連続でパスを仕掛ける峯岸に対し、寒河江はZハーフで守る。峯岸は寒河江の右足を潰したが、一旦ケージ中央まで離れた。寒河江はシッティングガードのまま。峯岸が両足をすくい上げるなど、様々な方法にチャレンジするも寒河江のガードを超えることができない。

とはいえ、ボトムのままの寒河江に対して、峯岸がパスのアタックをかけ続けている。残り1分で寒河江はニーシールドの体勢となるが、サブミッションの体勢には至らず。噛みつきパスを続ける峯岸の右腕を取った寒河江がチョイ・バーへ。峯岸は頭を上げて逆側に回り、寒河江が右足を入れることができずタイプアップとなった。裁定はスプリットで峯岸の勝利に。

<ライト級初代王者決定トーナメント1回戦/7分1R>
平田直樹(日本)
Def.3-0
遠藤雄介(日本)

平田直樹が妹の樹を伴っての入場。遠藤は笑顔で平田と握手した。試合が始まると、低い体勢で構える遠藤に、平田が組みに行った。頭をつけて首を押さえ、いなすと遠藤が離れる。再度組むと、遠藤が平田の右腕に跳びつく。これは平田もディフェンスし、背中を着けた遠藤の右側にパスして、左腕を枕にして抑え込む。遠藤が平田の右足に絡みつけてハーフへ。平田は右腕を差し上げてクラッチした。ケージ際で平田のニースライスを防いだ遠藤はZハーフ気味のガードで守る。

遠藤が下からワキ差しを狙うも、平田は頭をつけてパスのアタックを続ける。平田の右足にガッチリと絡むハーフで守る遠藤は、右腕でも右足を抱えて潜りにいったものの、これも平田が遠藤のアゴをコントロールして潰した。再び右腕を差した平田がニースライスパスから一度ニーオンザベリーの体勢になる。しかし、すぐにハーフに戻して潜る遠藤。平田はこの動きを誘っていたか、右腕のギロチンで絞めあげる。これは極まらずも、パスからマウントを奪取した。

遠藤がケージキックからスクランブルに持ち込む。平田はがぶりからギロチンへ。遠藤が頭を抜き、立ち上がりながら平田をケージに押し込むも、平田が右腕を差し上げて押し込み返す。ここで平田が離れて、遠藤の首を触りながら小内刈りで尻もちを着かせた。遠藤はケージに背中を着けて立ち上がる。平田はバックコントロールからグラウンドに引きずりこんでパスしたが、遠藤のハーフに入って肩固めの体勢を整えていく。右肩を抜いた遠藤がZハーフ、平田も再びニースライスから肩固めを仕掛けたがフィニッシュには至らなかった。

裁定はユナニマスで平田の勝利に。トーナメント準決勝第1試合は、峯岸×平田の対決となった。

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Interview Level-G Level-G02 MMA MMAPLANET o パンクラス 修斗 寒河江寿泰 平田直樹 竹内稔 遠藤雄介

【Level-G02】グラップリングT挑戦、平田直樹─02─「スクランブルとコントロール、そしてフィニッシュ」

【写真】あくまでメインはMMA。だからこそのグラップリング挑戦だ(C)MMAPLANET

11日(日)、東京都新宿区のGENスポーツアカデミーで開催されるLevel-G02で、初代ライト級王座決定トーナメントに出場する平田直樹のインタビュー後編。
Text by Shojro Kameike

8人制のワンデー・トーナメント1回戦で、平田は元修斗環太平洋王者の遠藤雄介と対戦する。MMAのためのグラップリングという意識を持つ平田にとって、強豪が揃った今回のトーナメントは大きなチャレンジだ。その中で平田は自身のグラップリング力について、どのように考えているのか。このトーナメントで見せたい、自身の強みについて訊いた。

<平田直樹インタビューPart.01はコチラから>


――トーナメント出場者の中で、普段から絡みのある選手はいますか。

「カルペディエムの竹内稔さんとはロータスで練習したことがあります。寒河江寿泰さんもロータスに来られていますが、練習で組んだことはなくて。ロータスでお会いした時に、『今度のトーナメントは一緒に頑張りましょう』と挨拶しました」

――寒河江選手はグラップリングの練習時間に、平田選手はMMAの練習時間に来るため、その間にお会いする程度のようですね。

「そうなんです。もし一緒に練習していたとしても、殴り合うMMAとはまた意識が違ってきますね。僕の場合は」

――なるほど。1回戦の対戦相手、遠藤選手の修斗時代の試合を視たことはありますか。

「それが、ないんです。というより、まだ誰も試合映像を視ていないんですよ」

――このインタビューは6月8日、つまり試合の3日前に行っているのですが……。

「アハハハ。須藤選手のMMAの試合を視たことがあるぐらいで。遠藤さんに限らず、みんなの得意なところなどの情報は得ています」

――ちなみに遠藤選手の場合は、何が得意だと聞いていますか。

「跳びつき腕十字ですね。修斗時代にはクレイ・グィダに腕十字で勝っていて。やっぱり一発があるというか、強い武器を持っている選手は怖いと思います」

――相手が動きを止めたり、少しでも躊躇する時間があると極めに来る印象があります。

「僕はめちゃくちゃスクランブルして、7分間攻め続けます。その中で極めるチャンスがあれば取りに行きます。最初からサブミッションは狙うので、序盤に取れるかもしれないし、7分間攻め続けた末に極めるかもしれないですね。とにかく動きがある試合をしたいです」

――7分間攻め続けることを想定して、1日3試合を戦い抜くのは難しくありませんか。

「もちろん疲れるでしょうけど、スタミナも1日3試合はもつと思います。それ以上に、まずは1回戦を勝つことだけを考えています。これだけ名前のある選手が集まっているトーナメントですから、先々のことを考えていては1回戦をクリアすることはできないと思うので」

――では準々決勝に寒河江×峯岸のどちらが上がってくるか、という予想も立ててはいないのですか。

「予想はしていませんが、『峯岸選手は強い』と言う人もいるし、『寒河江選手が勝つ』という人もいます。だから1回戦の第1試合で、めちゃくちゃ注目されているんだろうなって思います。すごいマッチメイクですよね」

――ということは、もしかして試合当日まで出場選手の試合映像を視ることはないでしょうか。

「……視ないと思います」

――これは悪い意味ではなく、平田選手は今回のトーナメントを楽しもうとしていますね。むしろ知らない相手に、グラップリングで自分がどれだけできるのか。

「そういう気持ちはあります。MMAだったら勝ち負けに天と地ほどの差があり、1試合1試合しっかりと研究して臨みます。だからといって、決してグラップリングをナメているわけではなくて。むしろ強くて名前のある選手ばかりが出ているトーナメントですからね。ある程度の情報は得ながら、自分がどれだけできるのか。

たとえば練習でも全く組んだことのない、知らない選手とスパーリングすることもあるじゃないですか。試合でも相手が、今までと同じことをやってくる保証はどこにもなくて。だから知らない人たちばかりの環境の中で、僕がどれだけできるのかっていうチャレンジでもあるんです。何より、まずは1回戦を突破すること。1回戦で勝って他の選手とも試合できたらラッキー、というぐらいの意識でいます」

――現代グラップリングで足関節が多用されるなか、下になるとパウンドを受けるリスクがあるMMAでも足関節を極める選手が、また増えてきました。その意味では、MMAのためにグラップリングの試合を経験していても損はないと。

「はい。僕自身も高橋Submission君とか足関節が得意な選手と練習して、以前よりも足関節の対応についてはレベルアップしたと思います。とにかく自分とは違うタイプの選手と練習したり、試合をすることが楽しいです」

――今回のトーナメントもチャレンジの意味合いが強いと思いますが、優勝賞金の使い道は考えていないですか。

「次のMMAの試合(7月9日、パンクラスで糸川義人と対戦)が終わったら、休養兼合宿で沖縄に行こうと考えています。その費用に充てたいです」

――やはり練習費用に使いたいのですね。

「今はどこかに遊びに行きたいとか、そういう気持ちはないんです(笑)。MMAの試合はパンクラスが2~3カ月に一度——7月の試合のあとは、9月と12月にも出たいです。その間にグラップリングだけでなく柔術の試合もやりたいと思っています」

――それは楽しみです。あくまでMMAのためのグラップリングという意識を持っているなかで、ご自身のグラップリング力はどんなところが成長していると思いますか。

「スクランブルとコントロールです。相手の先を読んで動き、自分は動き続けることができる。抑え込んで、ジワジワと攻めながら最後に極めることができる。そのグラップリング力はパウンドのあるMMAでも生きてくると思いますし、グラップリングが強ければスタンドの打撃も生かせるようになる。今回のグラップリング戦では、そのスクランブルとコントロール、そしてフィニッシュを狙っていきます」

■視聴方法(予定)
6月11日(日)
午後2時55分~ Twit Casting LIVE

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Interview Level-G Level-G02 MMA MMAPLANET o UFC 今成正和 修斗 寒河江寿泰 山田哲也 峯岸零弥 平田直樹 海外 竹内稔 遠藤雄介 鈴木真 須藤拓真

【Level-G02】強豪揃いのライト級T優勝へ。寒河江寿泰─02─「自分の中で変えてきたものがハマっている」

【写真】スタンドレスリングも含めて、寒河江が「自分の中で変えてきたもの」とは何なのか――試合が気になる(C)MMAPLANET

11日(日)、東京都新宿区のGENスポーツアカデミーで開催されるLevel-G02で、初代ライト級王座決定トーナメントに出場する寒河江寿泰のインタビュー後編。
Text by Shojro Kameike

寒河江にとっては柔術家の峯岸零弥との1回戦をクリアした場合、次は平田直樹×遠藤雄介という新旧MMAファイター対決の勝者と対戦することになる。さらにもう一方の山は、本当に誰が上がってくるのか予想できない――そんなトーナメント出場選手の解説もしてくれた。

<寒河江寿泰インタビューPart.01はコチラから>


――今回は8人制のワンデー・トーナメントです。優勝を目指すうえで1回戦の峯岸選手以外に気になる選手、気になる試合はありますか。

「それが――みんな気になりますよね(笑)。それだけの選手が出場するので。今まで組んだことがあるのは、須藤拓真さんと竹内稔です。竹内さんはよく練習で組んでいますし、須藤さんは以前、ノーギの試合で負けています(2021年7月、JBJJF全日本ノーギ選手権の2回戦で須藤がポイント勝利)。須藤さんとは練習でも組んだことがあるので、1回戦でこの2人とは対戦したくないかな、とは考えていました。

峯岸零弥さんと鈴木真さんは柔術が強い選手で、鈴木さんとは練習で組んだことがあります。最近は一緒に練習することはなかったので、組んだことがないという意味では気になる選手です」

――あとは遠藤雄介選手と平田直樹選手。ともに現役、あるいは元MMAファイターであり、準決勝で当たる可能性のある選手ですね。

「平田選手は今週もロータスで会いました(笑)。でも確か今まで組んだことはないです。私はロータスでグラップリングの練習に参加していて、それが終わった頃に平田選手がMMA練習の時間に来るんですよ。だから平田選手の練習を見ること自体もなくて。会った時に挨拶して、お話するぐらいです」

――対する遠藤選手については?

「ネット上に落ちていたグラップリングの試合を視ました。跳びつき腕十字で勝っていた試合です」

――遠藤選手は修斗時代、後にUFCファイターとなるクレイ・グィダを腕十字で下したこともあります。あの時は跳びつきではなかったですが、三角からリフトされたところを腕十字に切り替えて極めました。

「凄いですよねぇ。ただ、遠藤さんの試合はそのグラップリング1試合しか視ることができていないんです。組んだこともなくて分からないことが多く、申し訳ないですが平田選手が上がってくるんじゃないかと予想しています」

――ワンデー・トーナメントの場合、出場選手全員をチェックするのですか。

「全員に関して対策を組むわけではないですが、やはり全員のスタイルや得意なところ、気をつけたいところは情報を得ます。それよりもトーナメントの場合は、『今回はコレで行こう』と自分のやるべきことを決めて、それを実行していくことのほうが大きいですね」

――では決勝戦に進んだ場合、一方の山から須藤選手、鈴木真選手、山田哲也選手、そして竹内選手の中で誰が上がってくると思いますか。

「難しいですね……。須藤さんが上がってきてくれれば、ノーギの時のリベンジをしたいです。竹内さんもロータスで一緒に練習したり、ウチのプロ練にも参加してくれているので、決勝で対戦できれば良いなと思っています。あと興味でいえば、山田選手ですね。本当に一度も組んだことがないし、とにかくサイズが大きいので、そういう選手に挑んでみたいという気持ちは大きいですね。誰が上がってくるか、という質問に対する答えになっていなくて申し訳ないですけど……」

――いえいえ。他の出場選手についても紹介していただいて、ありがとうございます。

「本当に出場選手のタイプが各々違いすぎて、誰が勝ち上がってくるのか全く読めないです。それだけ面白いトーナメントだと思います。でも、自分も最近の中では特に仕上がりが良いんですよ。これまでが良くなかったというわけではないけど、自分の中で変えてきたものがあって、それがうまくハマッてきています。このトーナメントで勝つイメージも、しっかり出来上がっていますね」

――なるほど。トーナメントの優勝賞金10万円の使い道は考えていますか。

「海外の練習や遠征の資金にしたいとは思っていますけど……実は最近、自転車を盗まれてしまったんですよ(苦笑)」

――えっ!?

「アハハハ。海外へ行くどころか、自転車がないと近所の移動も困るので、まずは自転車を買います!」

――海外というお話ですが、寒河江選手にとって海外でサブオンリーのプロイベントがあることは、選手生活に対して大きな影響を与えているのでしょうか。

「私にとっては大きなモチベーションですね。メタモリスやポラリスのような、サブオンリーの大会に憧れて、グラップリングをやっています。今成柔術に所属しているのも、やっぱり今成正和さんの一本を取りにいくスタイルが好きだからなんですよ。

グラップリングにはADCCやIBJJFノーギもあるし、本当に強い選手はポイント制でもサブオンリーでも強いです。でも、それも選択肢であって。プロのサブオンリーのようにトップ選手が戦っていて、演出とかもカッコイイというのは、グラップリングをやっている者にとっては大きなモチベーションになります。グラップリングが普及していくためには大切だし、ありがたいと思っています。

日本でもグラップリングが普及して、日本のイベントにも海外の強豪選手が来てくれたら嬉しいですね。まずは私も今回のトーナメントで優勝して、自転車を買ってから海外の大会にも出られるように頑張ります」

■視聴方法(予定)
6月11日(日)
午後2時55分~ Twit Casting LIVE

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Level-G Level-G02 MMA MMAPLANET o パンクラス 修斗 平田直樹 渡辺謙明 遠藤雄介

【Level-G02】パンクラス~Level G~パンクラス、平田直樹─01─「練習メニューはほとんど変わらない」

【写真】MMAとケージは、繋がっていても別モノ。そこでどこまで強さを見せるのかが、平田直樹にとってMMAでの強さを見せることになる(C)SHOJIRO KAMEIKE

11日(日)、東京都新宿区のGENスポーツアカデミーで開催されるLevel-G02では、8人制のライト級初代王者決定ワンデー・トーナメントが行われる。そこに平田直樹が出場し、1回戦で元修斗環太平洋王者の遠藤雄介と対戦することとなった。
Text by Shojro Kameike

平田は4月30日にパンクラスで渡辺謙明を下し、続いて今回のLevel-G出場と7月9日のパンクラス出場も決定している。わずか2カ月で3大会——トーナメントで決勝に進めば、計5試合も戦うことに。なかなかハードなスケジュールで、平田がグラップリング戦に臨む理由とは。


――4月30日にパンクラスで勝利し、7月にもMMAの試合を控えるなか、6月11日に8人制のグラップリングトーメントに臨みます。これだけタイトなスケジュールの中で、グラップリングの試合に出ようと思った理由から教えていただけますか。

「普段からグラップリングの練習はしっかりやっていて、70キロということで減量の心配もないので、出てみたいと思いました」

――正直なところ、打撃のあるMMAよりも怪我のリスクは低いかもしれませんが、出場メンバーを見ても足関節で負傷してしまう恐れもあります。MMAをメインに戦っている平田選手にとって、このスケジュールはリスクが高いのではないかと……。

「もちろん怪我のリスクはあります。でも最後にグラップリングの試合に出たのが2年前のクインテッドで、ずっとグラップリングの試合もやりたいと思っていました。それとコンスタントに試合をすることで、コンディションも整えすいですし、モチベーションも高く練習に臨むこともできます。特にグラップリングに対して、自分で考えながら練習することができました。そういう意味では、まだ始まっていないけど――大会に参加できて良かったと思います」

――クインテッド以降に米国での試合を経て、自身のグラップリング力がどれだけのものなのか確認したいという気持ちがあったのでしょうか。

「はい、それも理由の一つですね。少しずつではあるけどグラップリングが強くなっているという実感が、自分の中にはあります。一緒に練習している人たちからも『強くなっている』と言われていて。それが練習の中だけではなく、本当に試合でも通用するのか。実際に試合をしてみないと分からないこともありますから。僕としては、すごく試合が楽しみです」

――ではグラップリング大会の中でもLevel-Gを選択したのは、ケージグラップリングであることが理由の一つですか。

「いえ、それが……試合が決まった時はケージでやることを知らなかったんです(苦笑)」

――えっ……。

「数日前、高橋Submission君に『リングとケージ、どっちですか?』と聞いて『ケージです』と教えてもらいました。ケージでの試合だから面白そうです」

――周囲の方々も、その時点まで知らなかったのですか。

「そうですね。僕から『ケージでやるみたいです』と伝えても、『そうなんだね』ぐらいでした。ケージとリングで使う技術も変わってはきますが、やることは変わらないというか――今回はサブミッションを極めることがテーマなので。もちろんケージと知ってからは、ケージを使った技術から極めることを意識しています」

――なるほど。まず4月30日の渡辺戦では負傷もなく、今回のグラップリングに挑めるということですね。

「試合後は問題なかったですね。実は試合前に指を痛めていて」

――そうだったのですか!?

「練習でも強くミットを打たないようにしていました。試合ではそれほど打撃を出すこともなく、すぐに組んでフィニッシュできて。試合後は指の様子を見て、問題なかったので2日後には練習に復帰しました」

――……渡辺戦では相手の左ジャブを右手でパーリングしたり、さらに右クロスも出していました。その時点では問題なかったのですか。

「アドレナリンのおかげか、試合中に痛みはなかったです。ただ、心配なのでマウントを取ってもパウンドを出さずに、スムーズに肩固めを極めることができて良かったです。あの時点でLevel-Gに出ることも決まっていましたし、とにかくノーダメージで勝とうと考えていました」

――久しぶりの日本での試合、初めてとなるパンクラスという舞台で勝利したことについては、いかがでしたか。

「連敗中でしたし、勝ったことについては素直に嬉しかったです。日本での試合は2年ぶりで、応援してくれている人たちもいました。その人たちに向けて、フィニッシュして勝てたというのが一番大きいですね」

――連敗しており、久々の日本での試合でありながら怪我もしている。試合前に、いつもより緊張することはなかったのでしょうか。

「緊張感はありました。でもしっかり練習できていましたし、怪我をしていても試合になれば打つしかない。逆に指を負傷していたからこそ、丁寧に組んでフィニッシュしに行こうと考えることができたと思います。そこで自分の気持ちも中途半端だと、ポジション的にパウンドで行こうと考えたかもしれないし、指の負傷が悪化した可能性もありましたよね」

――平田選手としては今後、MMAとグラップリングを並行してやっていきたいのですか。

「両方やりたいです。割合としてはMMAのほうが多くはなりますけど、グラップリングも好きなので。両方やるとしても、練習メニューはほとんど変わらないですし。今も普段のMMAの練習スケジュールでやってきました。そのなかでグラップリング練習の際に、今回のトーナメントのことを考える割合は増えていました」

――つまり、MMAの一つの要素としてのグラップリングを向上させることが目的ということですね。だとすれば、1回戦で遠藤雄介選手のような元MMAファイターではなく、純グラップラーや柔術家と対戦したくはなかったですか。

「僕としては、誰と対戦したいとか希望はなかったです。出場が決まった時は他に誰が出るか知らず、出場者が発表されたら強い選手ばかりで。この中に僕がいて良いのかな、って思うぐらいです(笑)。だから気楽——というわけじゃないけど、強い選手ばかりの中で自分がどれだけやれるのか。今は試合が楽しみで、ワクワクしています」

<この項、続く>

■視聴方法(予定)
6月11日(日)
午後2時55分~ Twit Casting LIVE

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