【写真】大会MVPは友利幸汰、ベストファイトは知名昴海×友利琉偉に(C)THE BLACKBELT JAPAN
スケジュールの都合により速報できなかった試合をお伝えする──帳尻合わせ試合レポート。ここでは10日(日)、沖縄市のミュージックタウン音市場で開催されたThe Shooto Okinawa11から、メインイベント含む3試合のレポートをお届けしたい。
Text by Shojiro Kameike
<ストロー級/5分3R>
畠山隆称(日本)
Def.1R2分16秒 by KO
マッチョ・ザ・バタフライ(日本)
ケージ中央で畠山が左右のローを散らす。バタフライは右カーフを狙って下がった。畠山も右カーフを狙う。畠山はワンツーでバタフライにケージを背負わせた。するとバタフライが右カーフからダブルレッグで飛び込む。スプロールした畠山はバタフライのリストを押さえるも、ここはバタフライが切って立ち上がった。
スタンドに戻ると、サウスポーにスイッチした畠山がプレスをかける。ケージを背負うも右インローを放つバタフライ。畠山がオーソドックスに戻す。するとバタフライも右カーフを狙う。畠山が左ジャブをボディに伸ばした。スイッチしながらバタフライにケージに詰めていく畠山は、オーソドックスで左ジャブをボディに。さらに左ハイを見せたあと、右スーパーマンパンチがクリーンヒット。さらに左フックを返すとバタフライがダウン。畠山が追撃のパウンドを浴びせると、すぐにレフェリーが試合をストップした。
KO勝利を収めた畠山はマイクを持ち、「ストロー級がメッチャ混沌としているんですけど、ここから僕が上を目指して、最高到達点に行きたいと思います。世界の選手とも試合できたら嬉しいです」と語った。さらに「大会MVPが欲しい」と一発ギャグを披露したが、MVPは大田ノヒロをKOした友利幸汰に贈られている。
<ストロー級/5分2R>
黒部和沙(日本)
Def.1R4分47秒 by RNC
大城匡史(日本)
黒部が左に回って左ミドルを繰り出す。続けて右カーフを放った黒部は、ワンツーで大城を下がらせる。しかし大城も右カーフとワンツーで前に出る。大城の左ミドル、右ストレートを受けた黒部は、ダブルレッグで飛び込んだ。ボディロックに切り替えてドライブした黒部が、小外刈りでグラウンドに持ち込む。ケージに背中を着ける大城の両足を畳んだ黒部は、相手のリストを押さえて動きを止め、ボディロックに切り替えて背中を着かせた。
右腕を枕にして右側へパスした黒部は、さらに右ヒジで削る。肩固めからマウントに移行した黒部に対し、大城はケージキックを狙う。左腕を差し上げた黒部はマウントをキープし、右ヒジを落とした。一度ハーフに戻されるも、再びパスしてマウントを奪取した黒部は、バックに移行して四の字フックに。右腕を首に回すもRNCは極まらず。黒部はパンチで削りながら再度RNCをセットし、ラウンド残り13秒でタップを奪った。
試合後、黒部は「前回、山上選手に情けない負け方をして。本当に悔しくて、一回考えようかと思ったぐらい落ち込みました。皆さんのおかげで、もう一回戦おうと思いました。沖縄の皆さんは暖かくて、また呼んでいただけたら光栄です」と挨拶した。
<フライ級/5分2R>
梅筋毒一郎(日本)
Def.2R0分42秒 by KO
宮城友一(日本)
梅筋が右カーフで先制。さらに右サイドキックで宮城を吹っ飛ばす。距離を詰める宮城に対し、梅筋は右ストレートから首相撲へ。ヒザを突き上げて離れる。右スピニングバックフィスト、左テンカオから組んだ梅筋がケージに押し込んでいく。宮城が両腕を差し上げ、切り返した。互いにヒザで削り合うなか、梅筋がダブルオーバーフックから押し返す。再び梅筋をケージに押し込んだ宮城は、やはりヒザで削る。体勢を入れ替えた梅筋が離れた。
梅筋が左ハイを見せたあと、中に入ってくる宮城に右クロスと右ハイ。さらにワンツーで下がらせる。連打で宮城をケージに詰める梅筋。宮城が前に出るとバッティングが起こるも、そのまま両者は組んだ。梅筋のリストを押さえた宮城がケージに押し込む。しかし梅筋が左腕を差し上げて切り返し、離れる。互いの右ローが交錯したあと、梅筋の右ストレートが宮城の顔面を捉える。宮城の前進を左関節蹴り、右ストレート、右カーフで止める梅筋。ケージ中央で右スピニングバックフィストをブロックされた梅筋。残り30秒で右カーフを連打していった。
最終回、宮城がサウスポースタンスから左ストレートで飛び込む。さらに左インロー、左ハイを繰り出した。梅筋も右ハイ、右ミドルハイを放っていく。一旦距離をつくった梅筋は、宮城の左ストレートに対してカウンターの右スピニングバックフィスト。この一撃で宮城をマットに沈めた。
直後、「お前ら見たか!」と雄たけびを挙げ、ケージを何度も蹴る梅筋はセコンドに諫められた。感情爆発の梅筋は「今、世界で自分が一番好きです。死んでもまた僕に生まれ変わりたい」と喜びを露わにした。