カテゴリー
IRE05 MMA 今成正和 朴光哲

【IRE05】今成正和が掌底2発からヒール→トーホールドを朴光哲に極め、66秒一本勝ち!!

【写真】今成を相手にコンバット柔術と、相当に勝ち目が少ない試合に挑んだ朴。MMA引退から9カ月、今後もグラップリングや柔術に挑戦していくという(C)MMAPLANET

<コンバット柔術無差別級/10分1R>
今成正和(日本)
Def.1分06秒by トーホールド
朴光哲(日本)

立ちレスで今成の頭の後ろを取りにいった朴。上背で劣る今成も組んで、ロックアップに。ここで朴が指輪をしていることをレフェリーが発見し、試合が中断する。同体で再開とともに今成が引き込み、フックからデラヒーバガードへ。

そのまま右足取りつつ、右の掌底で朴の顔面を2度張っていく。朴がこの掌底で頭を後方に移動させると、今成はニーシールドでさらに遠ざけて、横回転しながら左足を捕らえようとする。

ここは蹴って離れた朴は、頭を押して立ち上がろうと試みるも右足首を取られて後方に倒される。

今成は左足を深く取り、後方に背中をつけつつ左ワキで挟んでいく。

その足を伸ばし、腹ばいになってエスケープを図った朴だったが、今成がトーホールドに移行しタップを奪った。

勝ち名乗りを受ける今成を横に、朴が「掌底で2発、殴られに来たのか」という言葉を発し、場内から笑いを誘い大団円となった。

※IRE05コンバット柔術70キロ級Tなど、他の試合の模様は後日掲載します。

The post 【IRE05】今成正和が掌底2発からヒール→トーホールドを朴光哲に極め、66秒一本勝ち!! first appeared on MMAPLANET.

カテゴリー
DEEP IRE05 MMA UNRIVALED YouTube タツノスケ 今成正和 寒河江寿泰 朴光哲 村田卓実

【IRE05】コンバット柔術で今成✖朴光哲。村田と寒河江は同門でどこまで掌底を落とせるのか?!

【写真】なんだか、今世の対決とは思えない顔合わせだ(C)MMAPLANET

14日(土)、東京都港区のリバーサルジム東京スタンドアウト田町芝浦スタジオにて、今成柔術主催のIRE(Imanari Roll Extasy)05が開催される。

サブオンリールールでEBIならぬIREオーバータイム制ではシートベルトとスパイダーウェブでなく、50/50とサドルを選択するという足関スペシャリストらしいルール設定の同大会。

今回は今成正和が自らコンバット柔術に出場し、MMAは昨年限りで引退した朴光哲と対戦する。


コンバット柔術もエディ・ブラボーが創作・主催してきた掌底ありのノーギグラップリングだが、ここでも延長になると50/50かサドルを選択するという今成流儀で実施される。

今回の目玉は今成✖朴だけでなく、コンバット柔術の70キロトーナメントだ。その出場者は村田卓実、寒河江寿泰という今成柔術のメンバーに加え、DEEPでMMAを戦う小林博幸、UNRIVALEDのトップ重視ポイントグラップリングで村田を破っているカルペディエム芦屋の所属のタツノスケ。

さらに今成柔術から第3、第4の参加となるジャッキー、高橋秀彰、インファイト柔術から勅使河原稜太が出場する。

サブオンリーだけに引き込むことは可能だが、やはり掌底があると躊躇することは十分に起こりえる。そうしたケースで、今大会はマットでなくケージ使用ということで、壁レスの対応も勝負のカギを握ることになるか。

いわば掌底を落とされる覚悟をもって下になることができれば、動きを限定できるケージすら見方にできる。

そういう意味で、壁レスをやりこみ、上にも下になれるMMAベテランの村田が本命視されるが、70キロという階級も従来のグラップリングより大きなファクターだ。

対抗は昨年、コンバット柔術ルールでMMAファイターの清水俊一をヒールで破っている寒河江か。さらにいえば、この同門が対戦した場合、どこまで非情に掌底が打てるのか……。この両者に如何にタツノスケ、そして小林が絡んでいけるか。

今成✖朴に関していえば、朴が掌底勝負に出ると、そこは今成が足を絡ませる機会を与えることになる。朴がいかなる勝算ももってケージに入るのか、斜め上から楽しみたい一戦だ。

掌底&壁レスの要素が加わるサブオンリー・グラップリング──ケージ際に注目したい。なお今大会の模様はYouTube、ImanariTVで配信される予定だ。

The post 【IRE05】コンバット柔術で今成✖朴光哲。村田と寒河江は同門でどこまで掌底を落とせるのか?! first appeared on MMAPLANET.

カテゴリー
Interview JJ Globo Special ブログ 今成正和 岩本健汰 青木真也

【Special】月刊、青木真也のこの一番:11月─その弐─岩本健汰×今成正和「組み技の異種格闘技戦を」

【写真】岩本健汰を孤高のグラップラーにさせてはいけない (C)MMAPLANET

過去1カ月に行われたMMAの試合から青木真也が気になった試合をピックアップして語る当企画。

背景、技術、格闘技観──青木のMMA論で深く、そして広くMMAを愉しみたい。そんな青木が選んだ2020年11月の一番、第2 弾は22日に開催されたZST/Battle Hazard08から岩本健汰✖今成正和の一戦を語らおう。


──11 月の青木真也が選ぶ、この一番。2試合目は?

「岩本健汰✖今成正和のブラップリングマッチですね。僕は2人とも組んできていますし、当然のように彼の方が強いことは分かっていました。でも、思った以上に差がありましたね。15分のグラップリングで下を選択して良いルールなので、決着がつかないという予想もありました。

圧倒するからこそ取れないということがあると思っているところで、取ってしまったので。相当の実力がありますね」

──今成選手が組み技で日本人選手に一本を取られるのは、本当に記憶になくて。自分のなかでは佐藤ルミナ戦以来かと……。

「コンバットレスリングだっ!! ないですよね、そこ以外。日本で戦った試合では外国人にだって……ジェフ・グローバーにも取られなかったし。MMAで今成選手からパスを決めた選手はままいますが、グラップリングで引き込んだ今成選手に岩本選手がパスを決めた。あれこそが、この試合のハイライトでしたね。

ボディロックですぐにパスをした。アレが全てだと思いました。得意な形なんですけど、バチっといった。『これは強えぇ』と思いましたね」

──岩本選手の方が大きくはありましたが、そのあたりというのは?

「体格差はありました。でも2、3キロとかの範囲だろうし、いうてもグラップリングですからね。そこの体重差が影響したというのは打撃よりは小さいですよね」

──15分という試合タイム、ここはどうでしょうか。

「10分でないのは大きいです。10分だと守られたかもしれない。15分という時間を設定できたのはポイントだし、そこから戦いも始まっていますからね」

──と同時に、一瞬でも内ヒールに入る態勢に持っていける今成選手も素敵でした。

「岩本選手のチャンレジを受けて立つ、そこは凄いです。40代半ばになって、バリバリの日本一と戦う。勝負論からは下りているからこその味わいがあります。一発あるかもって思われると、そこである意味勝ちでもありますしね。高島さんはこういう言い方嫌いかもしれないですけど、プロレスラーですよ」

──自分、プロレスラー嫌いでないですよ。ロープに跳んで、ラ・ケプラーダやトペ・コンヒーロができるって凄いと思いますし。プロレスをやっているプロレスラーの人に何もないです。でも、MMAやグラップリングだと偽ってプロレスをするのは話が違うと思っているだけで。

「そうでした、そうですね。なんていうのか、でも勝負論がないことを好まない印象はありますよね」

──う~ん、自分のスタンスを話すのも格好悪いですが、勝負論がないことを好まないのではなくて、勝負論がない試合を勝負論がある試合よりPV数を稼ぐために上位に持ってくるのは好まないという感じです。

「違う色は認めると。それは、それで魅力がありますからね。勝負論っぽくて、勝負論じゃないとかは面白くないけど。その点でいえば、今成選手の凄いところは達観しているところなんですよね」

──今成選手の試合が面白くないケースが多いのは、足関節が怖くて入れない対戦相手が多いから。でも、それも勝負の妙で。今回、入っていける相手だとここまで重厚感があって緊張感溢れる試合になるというのを岩本選手が示したかと思います。それに今成選手の場合は足関勝負できる人が、ほとんど一緒に練習している選手になりますし。

「あぁ、気持ちが入らないということですね。そうなっちゃいますよね、面白くなりそうな相手が……練習相手だと。うん、熱くなれないですよね」

──と同時に寝転がって足関合戦ができる選手が、どれだけ少ないのかという表れでもあるかと思います。グラップリングが盛んなるには、もっと門戸を広げないと岩本選手も対戦相手がいなくなってくるという懸念が既にあります。他の上にいる選手、倒した選手が有利というような。

「それって上から下にモノは流れるものだから、米国軸にそういう流れがないと難しいですよね。こっちからメジャーにしていくのは困難です」

──ただし、そこに挑むために国内の普及策ということでは、そういう考えもあるかと思います。

「そうですね。日本のグラップラー、柔術家が海外に出て勝負すると、どれだけテクニックがあってもフィジカルで跳ね返される。テクニック勝負にならないという事実はあるかと思います。そういうなかで、MMAファイターと触れ合うことができるグラップリングというのは必要になるかもしれないですね」

──そのためにはMMAファイターに勝ち目があるルールが、必要かと。

「簡単にいえばADCCルールですよね。ポイントのあるバージョンの。打撃のないMMAというか。MMAファイターもね、グラップリングをやっていないから。そこが必要だからっていうのは、そういうモノがあることで気付く人も出てくるかもしれないですしね。

MMAの人達が……僕もMMAの人なんですけど、MMAの人はグラウンドをやらないから。やらないと、しんどいですよ。最終的には、勝てなくなります。UFCファイターはデキていますからね。

そういうなかで岩本健汰という今の日本で最高のグラップラーは足関の人として出てきたのが、今や足関の人でない。今成さんと取り合って、パスして肩固めで勝てる。固いグラップリングもできる。総合力のあるグラップラーです。

自分でいうのも恥ずかしいですが、僕は影響を与えてしまったと思っています。良くも悪くも──柔術で勝つグラップリングに、MMAのエッセンスを与えてしまった。彼が今のようになったのは、僕の流れというのはありますし」

──では責任を取ってもらって、青木スペシャルで総合グラップリングを組んでもらいましょうか(笑)。

「いわばノーギで柔道家、サンビスト、柔術家とも戦える。昔、中井(祐樹)さんが『MMAファイターだったり、大道塾のようにトータルファイトを標ぼうする人間は、どの競技の人間ともやり合えなくても良いけど、立ち会えないといけない』と凄く良いことを言っていたんです」

──15年前だと、それこそ──そうである人がMMAで突出することがありましたが、今や普通レベルにそれが求められるほどMMAは進化したわけですね。

「まぁ、そこに寝技が欠けているというのが日本の現状ですけど、ボクサーともキックボクサーとも立ち会える。勝てないかもしれないけど、立ち会えますよね。

そういう部分で岩本選手はどんなグラップラーとやっても立ち会える。その彼の世界観が広がるのはノーポイントではないでしょうね。そのグラウンドの戦いの重要性を競技者としてやりつつ、MMAファイターも含め伝えていく責任があると最近は感じています。

岩本選手が岩崎(正寛)選手とやりたいと言っていたけど、そういう世界観じゃない。岩崎選手もやらなくて良いし。反応もしなくて良いです。柔術に対応できてノーギが戦える柔道家とかね……。コロナの状況下ですけど、何か次に良いモノを用意してあげたいですね。要は組み技の異種格闘技戦ですね。

岩本選手は努力の質と量、技術力、何も上から目線で言えない。俺たちがやってやっているというんじゃなくて、協力させてもらっているという立ち位置で……何かできれば。岩本健汰的な世界観が広まれば、回りまわって僕も得する──みたいな有難い話であるので(笑)」

The post 【Special】月刊、青木真也のこの一番:11月─その弐─岩本健汰×今成正和「組み技の異種格闘技戦を」 first appeared on MMAPLANET.

カテゴリー
Battle Hazard08 Interview JJ Globo ブログ 今成正和 岩本健汰

【Battle Hazard08】岩本に破れてなお、組みの醍醐味みせた今成正和「カーフスライサー来てくれないかと」

【写真】今成正和が日本人選手にグラップリングで一本負けは2001年コンバットレスリングの佐藤ルミナ戦以外に、記憶にない (C) MMAPLANET

22日(日)に東京都新宿区のGENスポーツパレスで開催されたBATTLE HAZARD 08。そのメインで岩本健汰と対戦した今成正和。

14分21秒肩固めに敗れたが、攻める岩本と耐えきる今成という展開から、足関節での一発逆転があるかもしれないというスリリングかつグラップリングの醍醐味溢れる戦いを見せてくれた。

試合終了直後、我慢の展開と足関節の攻防を今成に振り返ってもらった。


──引き込みから許した最初の肩固めですが、相当に荒い息が聞こえてきて。これはここで終わるのかと思ったほどでした。

「そうですね、苦しかったです。青木君がね、『それ、あんまり極まっていない』って言ってくれたから、岩本君も緩めてくれて助かりました(笑)」

──15分の序盤でした。そこで岩本選手も考えたところはあったかもしれないですね。

「そうですね。10分だったら、あそこで極めに来ていたかもしれないです」

──しかし、今成選手の試合は相手が近づかない。グラップリングでもMMAでも、寝技になる相手が距離を取る。そういう展開が多かったのですが、岩本選手が足関節を怖がらず、どんどん攻めていったので攻防が見ることができ、今成選手の極めさせない力も改めて再確認できました。

「そりゃ、練習でやっていますかね。でも……確かにこういう風に攻防が見られた試合は少ないですね」

──その中で肩固めからバックマウント、RNCで攻められる時間もありました。

「あそこは、それこそ想定して練習していたんです。ただ力が思いのほか強くて、ハマっていなくても絞まっていって……ヤバかったです」

──あの攻防は岩本選手も腕がパンパンになったかと思いました。

「いや、どっちも疲れる攻防ですし、腕もパンパンになっているだろうって思っていたんです。でも、全然疲れている様子もなかったです(苦笑)。疲れてくれなかったですね」

──次の展開、トラックポジションの攻防も見応えがありました。

「トラックはカーフスライサー来てくれないかと思っていたんですが……」

──実は私も撮影していて、ツイスターでなくカーフスライサーに移行すれば今成選手が足関節に行くぞ、と待っていたんです(笑)。

「いやぁ、全然来なかったですねぇ(笑)。ツイスターの形だけで終わってしまったから……。あそこはね、仕掛けがあるとチャンスになるので来てほしかったですね」

──まぁ、岩本選手もそこはみすみす危険は冒さないと。

「それはそうですね(笑)。なかなか簡単にはいかないです」

──今成選手もトラックの解除から足関節で攻めていきました。

「後ろを取らせてから、取っていくのは割と得意な形ではあるのですが、簡単にはいかないですね。ちゃんと処置できなかったです。岩本君は防御も上手かったですから、まだまだアレでは極まらないです」

──最後にパス狙いから肩固めに入られました。

「あそこも我慢してみようと思ったのですが、我慢できなかったです(笑)。ドローでもって思ったけど、無理でした」

──しかし、15分というのは岩本選手の戦場でしたね。

「もうチョットで終わったんですけど……(笑)。粘って、粘って、最後にやられて。15分はきついっスね。やっぱり、体が大きかったので、凄く体力で消耗してしまいました。あれだけ体格差があると、15分……きつかったです」

──今成選手に足関節を仕掛けるなんて、ゲイリー・トノン戦ぐらいしか記憶にないです。本当にグラップリングの良さが詰まった好勝負でした。米倉選手と高橋選手もそうですし、ああいう攻めができる下の世代が育っていると、今成選手との対戦が以前より楽しみです。寒河江選手なども……あっ、でも一緒に練習をしているとそうはいかないですね。

「そうなんですよね。こないだのクインテットもそうですけど、一緒に練習をしている人と試合をするのは何か気持ち悪いなって。あんまり好きじゃないですね」

──60キロですが、米倉選手と練習をしたことは?

「米倉さんは触ったことがないです」

──無差別に挑戦すると言っていますし、今成選手と米倉選手も見てみたいカードです。

「そうッスね、いつか」

──いつか……ですか(笑)。

「アハハハハ。そういうのは縁ですから。タイミングで、来たら『ハイっ!!』っていうモノなので。無理やりというか、作るのはあんまり好きじゃないですよね。流れに任せたいです」

──今成選手らしいです。でも選択肢は決して多くないですし、早々にそういうオファーもあるかもしれないです。

「そうっスね。直ぐにあるかもしれないですね」

The post 【Battle Hazard08】岩本に破れてなお、組みの醍醐味みせた今成正和「カーフスライサー来てくれないかと」 first appeared on MMAPLANET.

カテゴリー
Battle Hazard08 JJ Globo Report ブログ 今成正和 岩本健汰

【Battler Hazard08】勝つための動きと防御力が生んだ好勝負。岩本健汰が今成から肩固めで一本勝ち

【写真】掛け逃げや大きく動くというのではなく、格闘という部分でのグラップリングであり、好勝負となった一番で岩本が今成を破った(C)MMAPLANET

22日(日)に東京都新宿区のGENスポーツパレスで開催されたBATTLE HAZARD 08。KOKルール、道着MMAルールも組まれた今大会から、ここではメインイベント──新旧グラップラー対決=今成正和✖岩本健汰戦の模様をレポートしたい。


<GT67キロ契約/15分1R>
岩本健汰(日本)
Def.14分21秒by 肩固め
今成正和(日本)

立ちレスで左腕を差した岩本が、今成をコーナーに押しこむ。今成はジャンピングガ―ドで引き込むと、持ち上げて落としガードを割った岩本が足を捌いて、頭を胸に置く。ハーフからフルガードに戻そうとする今成が足首を取りに行くも、岩本はボディロックで潰して左腕を差して頭を殺す。

岩本はそのまま今成を跨いで、頭をワキに押し付けてマットにつけ肩固めに。

マウントからスライドさせると、今成の呼吸が相当に荒くなる。一旦マウントに戻って絞める岩本は、今成のブリッジにニーインの状態で抑え&絞めを続ける。次のブリッジに、またも体をスライドさせて力を込める岩本に対し、今成は肩を押して体を捻っていく。

岩本はバックに転じ、四の字フック&シールベルトの態勢に。アゴの上からのRNCに苦し気な表情の今成は両ヒジを開き、手首を取ってエスケープに成功する。ここで岩本はネッククランクのようにアゴの付け根から首を畳みにいく。

残り時間を考えると、絞め過ぎて腕が張ってしまうことも怖い岩本は、今成が腰をずらしてきても背中を取り続け、アゴの上からRNCクラッチへ。今成はヒジを押して腰をずらすとも、ワンフックの岩本がトラックポジションを取る。

ツイスターを取られないようにワキから腕を深くいれさせない今成に対し、岩本は足首を取らせないためにロックダウン。

左足の動きを止めていたが岩本だが、下になった足でなく上になった右足に絡んでいく。今成はここで逆に岩本の右足にサドルを仕掛け、ヒールへ。

すかさずロールし上体を起こした岩本は、右足を取ってサドルを解除へ。今成は左足を岩本の右足に外掛けし、外ヒール。ならばと岩本はロールしながら寝転がり、今成の右足を取って内ヒールを仕掛ける。

左腕を差し込んで防ぐ今成は両手で岩本の右ヒザの周囲を押して腰をずらし、ロールして足を抜きながら上を向く。

立ち上がった岩本は、今成の右足を取って背中をつけて外ヒール。極まらないとみるや再び立ち上がりもう一度仕掛ける。

今成が足を差し入いれて耐えると、岩本は足首を掴み両足を捌いて、一気にパスへ。

ハーフから試合序盤のように、頭を今成のワキの下に固定させた岩本は、残った足を抜きつつマウント&肩固めの態勢に入る。

さらにスライドさせ、暴れる今成を制し渾身の力を込める岩本。ついに今成がタップし、残り時間40秒で岩本は今成から一本勝ちを決めた。

序盤の攻勢から足関節勝負にも持ち込み、削った上での肩固めでタップを奪った岩本は、個々の局面だけでなく15分を通しての戦略という部分でも岩本は見事な勝ち方を見せた。

今後について、ADCC予選もなくなったことで77キロや無差別級に挑戦したいと明言した岩本は、77キロでは岩﨑正寛の名を挙げ、無差別級では同じく同階級では意中の相手との試合が実現しない同門の米倉との対戦もありうると語った。

The post 【Battler Hazard08】勝つための動きと防御力が生んだ好勝負。岩本健汰が今成から肩固めで一本勝ち first appeared on MMAPLANET.

カテゴリー
Battle Hazard08 Interview JJ Globo ブログ 今成正和 岩本健汰

【Battle Hazard08】今成正和戦へ、岩本健汰「15分間あるから最初は付き合って、足関節で勝負したいです」

【写真】組み技への考え方が変化しつつある岩本だが、足関十段との足の取り合いにも自信あり (C) MMAPLANET

明日22日(日)に東京都新宿区のGENスポーツパレスで開催されるZST69 & BATTLE HAZARD 08。

昼の部=バトルハザード08のメインで岩本健汰が今成正和と67キロ/15分1Rのノーポイント&サブオンリー戦を戦う。

足関十段に対し、新足関時代の寵児から総合的なグラップリングに目覚めた岩本健太はどのような組み技対決を挑むのか。

過去に国内では足関節勝負をしたことが、ほぼほぼない新旧対決へ、岩本の心境を尋ねた。


──今成選手とのグラップリングマッチがいよいよ、明日に迫ってきました。今の調子はいかがですか。

「今回は今成さんに合わせて67キロ契約で戦うのですが、1カ月ぐらいかけて体重を落としてきたので、体調はまぁ良いです。最近は大きくなっていて、普段は73、74キロあって減量は少ししんどかったですけど、しっかりと時間をかけて落とせました」

──今更ながらですが、今成選手の印象を教えてください。

「今成さんとは以前にロータスで週に一度、火曜日に練習をしていたので、それほど戦いたい相手ではなかったです。たた足関節対決という意味では、凄く面白いとは思います」

──今では岩本選手は総合的なグラップリング、テイクダウンも投げも組み技という認識になっています。そこで引き込んで下、足関節に特化したスタイルというのはどのように考えているのでしょうか。

「今の僕は立ちから練習をやっているので、今成さんとの試合で出てくる場面は練習であまりやっていないです。でも元々、足関節は得意だったので足関対決でも自信はあります。

15分間あるから最初は付き合って、足関節で勝負したいですね。時間が経ってしまうと上からでも、下からでも普通に攻めていきます」

──今成選手の足関節を怖がると、攻防が生まれなくなる。そんな試合が何度もありましたが、岩本選手は足関を恐れることなく足関対決も、他の攻撃も仕掛けられるということですね。

「僕も足関節ばかり使っていた時は、対戦相手がディフェンシブになっていました。その点で、今成さんは攻防に付き合ってくれるだろうし、面白い展開になると思います。僕からガンガン攻めますし、足関節を怖がらず他の技も仕掛けることができます」

──おお、それは楽しみです。引き分け有りの15分1R、ドローも狙えるのが今成選手です。

「それは……あり得ますね。今成さん次第で、引き分けになっちゃう可能性もありますが、そこも含めて15分間で決着をつけたいです。僕としては時間無制限で決着がつくまでというのが一番ですけど、そうもいかないので15分の間に極めようと思います」

──リングでの戦い、今成選手は慣れていると思います。

「あぁ、確かにリングっていうのはちょっと不利ですね。慣れていないし、タッグマッチでやっただけなので正直戦い辛いです。

ロープが無ければ回れるとかありますし、あれだったらケージの方が詰めて戦えるので良いですね。ロープは体が外に出てしまうので、やり辛いです」

──ところでコロナ禍の影響で、ADCC世界大会が1年延期されました。

「その分、自分が成長できる期間も伸びるので気にしていないです」

──2021年もグラップリングを興行のなかで戦っていきたいですか。

「そうですね。どうしても対戦相手は日本人選手が多くなると思うので、66キロでなく減量をしないで77キロぐらいまで戦っていこうと思います。66キロは国内には戦いたい相手がもうあまりいないので、重い階級で戦ったことがない選手とやっていきたいです」

──なるほど。では最後に、明日に向けて意気込みをお願いします。

「そうですね……今成さんとは、これからも仲良くやってきたいのですが、明日だけは倒したいと思います」

The post 【Battle Hazard08】今成正和戦へ、岩本健汰「15分間あるから最初は付き合って、足関節で勝負したいです」 first appeared on MMAPLANET.

カテゴリー
Battle Hazard08 JJ Globo News ブログ 今成正和 岩本健汰 未分類 米倉大貴 関根シュレック秀樹 高橋サブミッション雄己

【Battle Hazard08】岩本✖今成に続き、米倉✖高橋サブ。シュレックはKOKルールで初参戦!!

【写真】GTFトーナメント2階級の優勝者とMMAグラップラーの対戦(C)KEISUKE TAKAZAWA & MMAPLANET

29日(木)、ZSTより11月22日(日)に東京都新宿区のGENスポーツパレスが開催されるZST69とBATTLE HAZARD 08のここまでの対戦カードが発表されている。

ZSTとバトルハザードの二部制興行で、グラップリングやさまざまなモディファイドMMAが見られるバトルハザードは午後1時30分からのスタートだ。


GTFルールで足関十段こと今成正和と国内グラップリング最強=岩本健汰の激突に加え、米倉大貴と高橋SUBMISSION雄己の対戦も決まった。GTFトーナメント60 キロと65キロの優勝者がMMAグラップラーを迎え撃つ形だ。

これは無しルールでの参戦(C)KEISUKE TAKAZAWA

また今大会ではジャケットMMAも組まれており、松本大輔と谷井翔太が対戦する。さらに関根シュレック秀樹選手のZST初出場も決まった。

柔道&柔術からMMAに挑むシュレックだけに、ここも道着MMAと思いきや──平信一とKOKルールで戦う。今やプロレスと格闘技の二足の草鞋を履くシュレックだけに、戦っておくべきルールなのだろう。

さらにGTR初の女子トーナメントは、現状として杉内由紀、村上彩、坂元和子、木越めぐみ、岸野紗弥加、鈴木悠花里の参戦が決定している。ZSTの戦うおもちゃ箱、そして実験及び体験リーグ=バトルハザード、コンバット柔術も含めどのような追加カードがあるも楽しみに待ちたい。

The post 【Battle Hazard08】岩本✖今成に続き、米倉✖高橋サブ。シュレックはKOKルールで初参戦!! first appeared on MMAPLANET.

カテゴリー
ONE Report Road to ONE03 ブログ 今成正和 根津優太

【Road to ONE03】徹底して今成ロールに反応した根津が3-0で判定勝ち

【写真】今成ロールは空砲に終わり、根津がジャブと右ローで勝利した(C)KEISUKE TAKAZAWA/MMAPLANET

<バンタム級(※65.8キロ)/5分3R>
根津優太(日本)
Def.3-0
今成正和(日本)

いきなり今成ロールを見せた今成に対し、根津が冷静に距離を取る。組みにいく今成、離れる根津はガードを取った今成の足を蹴っていく。今成がスタンドに戻ると、根津が右ローを入れる。組めない今成のシッティングに付き合わない根津は、後ろ走りまで見せて距離が合うとローを蹴っていく。今成ロール後にロー、すぐにスライディングを見せる今成は足に触れることができない。

残り90秒、ついに下になり右足を取った今成は、根津の動きについていき引き込もうとするが、根津は走るように足を引き抜く。ここから左フックを跳び込むように当てた今成だが、自らバンスを崩してしまった。

2R、今成はサイドキックを繰り出し、左に回る根津が左フックからローを蹴る。前に出てジャブを伸ばす今成、ロールに来ると根津はすかさず離れる。レフェリーのアクションの声の後に今成が右ロー、根津は右ハイを繰り出す。ロールも組みに行くときも頭の高さが変わるため、その時だけ離れる根津は勢いのある右ローを蹴る。横を向く今成は、思い切り距離を取るなど手詰まりの状態に。

やるべきことを徹底する根津は左からの前進に左フックを当てる、右ローと左ジャブでストライカー流のグライイディングを続けた根津が試合をリードした。

最終回、前に出る今成、ケージ前から左右に回って離れる根津がロー、リードフックを当てる。ジャブを2発当てた根津は今成ロールには、しっかりと間合いを取る。どうしてもワンテンポで足を取ることができない滑り込みや回転しながらの動きに対し、徹底して間合いを潰した根津は、今成のジャンプに左を当てる。

その後も左ジャブと右ローの距離で戦った根津は、ケージに詰まることなく足を使う。ジャブを貰うタイミング、カウンターの今成ロールもすかされガードを取ってローという展開に、今成はスタンドへ戻る。飛び込んで引き込む今成は、最後まで根津の足を取ることはできずタイムアップに。

結果、根津は3-0で判定勝ちを収めた。

カテゴリー
Interview J-CAGE ONE Road to ONE03 ブログ 今成正和 根津優太

【Road to ONE03】足殺し、格闘異文化交流戦=今成正和戦へ。根津優太「どっちに転んでも納得します」

【写真】写真は火曜日の記者開戦で。既にメラメラが伝わってくる(C)MMAPLANET

あと5時間で開演となるROAD TO ONE:3rd TOKYO FIGHT NIGHTで、今成正和と根津優太が対戦する。

J-MMA界を代表するローキッカーの根津と、ご存知足関十段の異名を取る今成の足殺し対決。今成が徹底的なマイペースな一方で、根津も自分を崩さない。

頑な決戦を前に、ABEMA格闘班とMMAPLANETの共同取材──で根津は何を語ったか。


──今成選手との試合が迫ってきました。調子の方はいかがですか。

「いつも通りですっ!!」

──根津選手にとっては昨年11月、プロ修斗で倉本一真選手に敗れて以来の試合ですが、この間に自粛期間などもありました。一家庭人であり、プロファイターとして考えるところもあったのではないでしょうか。

「そうですね、自粛期間は仕事をしていました。練習は週に1回できるかどうかでしたね」

──通常の練習ができるようになったのは、いつ頃からでしたか。

「暖かくなってきてからですかね」

──暖かくなってきてから……どんな時間の区切り方ですか(笑)。冬眠している野生動物じゃないですか。

「アハハハハ。スミマセン。7月になってからですね。試合のオファーがあると、受けられるかなっていうコンディションにはその時期からは持ってくるようにしいていました」

──MMAの練習を続けることに関して、勤め先の方では?

「理解してもらっています。自分の場合はプロ練だけで、一般の会員さんと交わることはないので、皆が普通以上に気に掛けていますからね。僕自身も家族が格闘技を好きだからやっていることを理解してくれているので、迷惑をかけることはできないです。

家族の理解があって試合に出ることもできるし、本当に仕事と練習と家を行き来するだけの生活です。だから今回の試合も、試合まで3週間強でも受けることが出来ました。

試合に出られるだけの練習ができていたので。8月1日の修斗だったら、試合ができるコンディションはなかったかと思います」

──Road to ONE、今成正和。このような大会、試合があることは?

「まるで考えていなかったです。次も修斗で試合をすると思っていました。だから連絡があった時は正直、『今成選手で、俺かよ』って(笑)。時間的にちょっと迷いましけど、試合がしたかったので時間を掛けずに決めました。65キロで戦える。61.2キロじゃないっていうのは大きいです。だから受けることが出来ました。

水抜きしてリカバリーして、66キロとか67キロだと一番調子が良いので。そこに近い体重でやることは大丈夫です。向うも同じ条件なので」

──では今成選手という存在は?

「有名な選手ですね。俺が格闘技をやる前から、足関十段として名前が出ていましたから」

──タイプ的には?

「これまで戦ったこともないです。練習は色々な人が協力してくれますが、やってみないと分からない。未知です。でも相手に合わせてもしょうがないし、普段の自分の動きをすることだと思っています。今成選手対策っていうのは、向こうに合わせることになりますからね」

──猪木・アリ状態でローを蹴る姿が浮かびます。

「それって普通の人だと楽しくないかもしれないけど、俺の場合は楽しいです(笑)。きっちりと倒さないといけない試合だし、よく見て戦います。あとは試合を楽しみにしていてください。勝負だからどっちに転んでも納得します」

──Road to ONEということで、ONEを意識することは?

「それはありません。仕事の関係で、あんまり空けることはできないですしね。機会があったら出たいですけど、普通に仕事をしていますから。試合のために海外へ行くというのは、会社に申し訳ないです。

それに海外でなくても、戦う場所はあるので。そうですね、修斗では上に行きたいですね」

──格闘技の大会は以前よりも、開催する方も色々とクリアすることが増えました。

「この状況で大会があり、試合に出たくても出られない人がいるなかで、機会が巡ってきたことは感謝しています」

──ひょっとして、コロナで先が見えないから俺の試合で元気になって欲しいというパターンですか……。

「そんなこと、俺が言うわけないじゃないですか。コロナとか関係なく……いつも通り、明日の活力にしてくれればと思っています」

──明日の活力にするには厄介な相手かと思いますが、ファンに一言お願いします。

「同じことを言うだけで、スミマセン。見てくれている人が明日の活力してほしいです。それだけです」

──向うは足関節、こっちはロー。足の殺し合いで負けませんとか……そういうキャッチーな言葉は……。

「言いませんっ!! まぁ、取られることもありますよ。でも、どういう形になって良いように練習はしてきました」

■Road to ONE03対戦カード

<ライト級(※77.1キロ)/5分3R>
青木真也(日本)
江藤公洋(日本)

<ストロー級(※61.2キロ)/5分3R>
猿田洋祐(日本)
内藤のび太(日本)

<ウェルター級(※83.9キロ)/5分3R>
手塚裕之(日本)
グンター・カルンダ(コンゴ民主共和国)

<バンタム級(※65.8キロ)/5分3R>
今成正和(日本)
根津優太(日本)

<ムエタイ・ストロー級/3分3R>
朝陽PKセンチャイムエタイジム(日本)
KING強介(日本)

<キックボクシング・ストロー級/3分3R>
有井渚海(日本)
黒田直也(日本)

カテゴリー
Interview ONE Road to ONE03 ブログ 今成正和 根津優太

【Road to ONE03】根津優太と対戦──今成正和。「お呼びが掛かれば」&「コロナ予防? 鼻毛を抜かない」

【写真】このままやるべきことを究め、仙人のようになってほしい(C)MMAPLANET

明日10日(木)に東京都渋谷区のTSUTAYA O-Eastで開催されるROAD TO ONE:3rd TOKYO FIGHT NIGHTで、根津優太と対戦する足関十段こと今成正和。

1年7カ月振りのMMA、この間もグラップリングやコンバット柔術と海外で組み技の試合に出場してきた。

8日に行われた記者会見では、時間よ早く過ぎろとばかり周囲を遮断するような空気を醸し出していた。生き方も試合も自分があり過ぎる今成に会見終了後、根津戦に向けて話を訊いた。


──記者会見中もひたすらマイペースというか、授業中に先生の話を聞けない学生のようでしたね(笑)。このような会見での役割をどのように捉えているのでしょうか。

「いやぁ、役目はないですよ。ああいうのはもう、若い人がやっていれば良いって感じですね」

──このタイミングで、この試合がある。どのように捉えていますか。

「タイミングというか、お呼びが掛ればいつでもやるので。特にそれ以上のことはないですよね。特別なことはないですね。いつでも誰でも良いので」

──根津選手というのは意外でした。

「その前に違う人でオファーが来ていて。その人がやらないっていうから、ならもう試合はないかと思っていました。

──MMAは去年の2月以来になりますが、この間はグラップリングで戦ってきました。

「まぁ、誰と戦いたいというのもないですし、お呼びが掛からなかったのでMMAの試合はやってこなかったです。どうしたいとかなくて、タイミングが合えば誰とでも戦いたいですし。自分から試合をしたいと訴えることもないですし。

このままお呼びが掛からなければ、それで良いわけではないですけど、フェードアウトしていくということです。まぁ良くはないですよね。やりたいといえばやりたいですから」

──この間のグラップリングマッチで、ヒンドゥ・コントロールのベン・エディに勝っているというのが、やはり特筆すべき試合だったかと。

「まぁ、そうですけど……グラップリングの方はお呼びが掛かったので、試合をしたということです。ベン・エディに勝ったといっても、それが分かっている人もあまりいないですし(笑)。でもグラップリングは面白いですよ」

──コンバット柔術ワールドも同じスタンスで、出場したというわけですか。

「所さんが出るって聞いて、『良いですねぇ。俺も出てみたいな』って話していたら、所さんが連絡をとってくれて出場が決まったんです。で『出ても良いみたいですよ』って(笑)。

試合があるからとかで、練習内容は変わりないですし。練習することが生活ですからね」

──ZSTでコンバット柔術も始まりました。古巣でコンバット柔術やGTF出場も考えていますか。

「どうなんですかね……お呼びが掛かれば、やっても良いと思っています。ただ、対戦相手とはどこかで練習していることもあるので……だから、それほど国内の子たちとやる興味はあまりないです。今はこんな状況ですけど、やっぱり海外のグラップリングに出たいです」

──海外のグラップリングで戦いたい今成選手ですが、今回の対戦相手である根津選手の印象を教えてください。

「まぁ、ボンヤリとしか分かっていないです。試合が決まってから、動画を送ってもらって。見たらロードFCで凄い勝ち方をしているから、これは嫌だなぁって(笑)。痛いなぁっていう試合をしていましたね。

まぁ、あんまりいっぱい蹴られた痛いから、蹴られないように捕まえたいです。まぁ、何かしら組んでいこうかと」

──ところでコロナ禍のなか、家庭を持った身としては若い頃とは違いそういう問題にも敏感になることはないでしょうか。

「コロナ予防は、クラスの時にマスクをするぐらいです。あとは鼻毛を抜かない。そして鼻毛を伸ばす(笑)」

──アハハハ。

「でも、これが仕事ですからね。やり方は変わってきますね。1人の頃は休むなら休んでいましたけど、今は仕事をしないといけないですから。だから、この時期に仕事をくれるということはありがたいです」

──ところでサドル以来、再び足関節が脚光を浴びるようになり、今成選手のフィールドが進化してきました。

「いや、面白いですよ。無限に広がってきている部分がありますし、それでも自分がやってきたことも使える。そういう風に広げてくれている人が、自分を参考にしてくれたりもしている。だから、そこまでやってきたことは間違っていなかったなっていうのは思います。

名前がついていなかったけど、同じことやってきたというところもありますしね」

──その足関節が1年7カ月振りのMMAで炸裂するのか。マイペースな今成道を楽しみにしています。

「ハイ。まぁ何かしら極められるよう戦います」