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【Gladiator022】フェザー級王座決定T=河名マスト✖失地回復パン、チハヤフル✖蒙古再襲来ダギースレン

【写真】マスト✖パン、チハヤフル✖ダギースレン。今回こそ、勝負が見たい──グラジエイターのアジア路線 (C)MMAPLANET

15日(月)、6月11日(日)に豊中市の176BOXで開催されるGLADIATOR022の対戦カードが発表され、フェザー級王座決定トーナメント準決勝戦2試合=河名マスト✖パン・ジェヒョク、チハヤフル・ズッキーニョス✖ダギースレン・チャグナードルジが組まれることが分かった。

1月のチョ・ソンビン&キ・ウォンビン、3月のニャムジャルガル・トゥメンデムベレル&テムーレン・アルギルマーに続き、韓国&モンゴル勢の襲来。そのチョ・ソンビンが返上したベルトの新しい持ち主が決まる決勝戦は、10月1日の次回大会に実施されることも明らかとなっている。

加えて、今回はMMAではグラジ初参戦の川名マスト、さらに生え抜きといっても過言でないチハヤフルが1年半振りの参戦──と、外敵に蹂躙されない迎撃手が用意されたといっても良いだろう。


昨年8月にLFAに挑むもアライア・ジョンズに敗れ、11月にネクサスの寿希也戦でもタフファイトを経験した河名。

Road to UFCの選考に漏れ、UAEWやBRAVE CFという中東を視野に入れていたが、その目的は国際戦であったため国内でのベルト獲りに舵を切った。

対するパン・ジェヒョクは昨年12月の横浜大会と4月の立川大会とパンクラス参戦し、フェザー級暫定KOP透暉鷹、続いて亀井晨佑に2試合連続でスプリット判定負けも喫している。どちらも接戦、とはいえ下記にある本人のコメントで話しているような亀井戦の勝利はない。

ただし透暉鷹戦でのテイクダウンを切る能力を河名にとっては非常に嫌な相手。また透暉鷹、亀井と直接比較されることになるRoad to ”Road to UFC”第一関門となる。

もう一方の準決勝戦に出場するチハヤフル・ズッキーニョスはキャリア7勝1敗、福田龍彌擁する京都のMIBURO所属の選手でグラジエイターではグラチャンとの合同興行を含め4連勝中、7つの勝利のうちフィニッシュ勝利が6試合ある。

グラジ参戦は1年半振りとなるが、この間にDEEP大阪大会、グラチャン、Wardogで3勝1敗という結果を残しての凱旋となる。ある意味、新しい時代を迎えたGladiatorにあって生え抜きのファイターだが、そのグラジで育った選手たちが国際戦で惨敗を喫する状態が続いている中で、どのようなファイトを見せることができるか──注目だ。

そして蒙古再襲来、ズッキーニョスと戦うダギースレンはジャダンバ・ナラントンガラグの一番弟子といって良い存在でMMA戦績は5勝0敗、MGL-1FCフェザー級チャンピオンだ。

モンゴル相撲、テコンドー、キック、ノーギグラップリングとMMAで実戦を積んできたダギースレンには、練習仲間ニャムジャルガルと同様に大会こそ準決勝イベントとなるがRoad to UFCのワンマッチでのオファーがあった。ただし、ワンマッチ戦での勝利をどこまでUFCが評価するかは不明で、師ナラントンガラグが自身のキャリアを顧みて日本で経験を積むことを進言したという。実力未知数のダギースレンだが、ニャム&テムと同様の力を持つのであれば王座決定トーナメントの優勝候補に考えられるだろう。

ここに勝てば──来年のRoad to UFC出場に近づく可能性は十分であることは、グラジ過去2大会を見ても明らかだ。そんなステップアップがかかった王座決定トーナメントに挑む4選手がプレスリリースに寄せたコメントは以下の通りだ。

ダギースレン・チャグナードルジ
「トーナメントに呼んでもらえたこと、とても嬉しく思っています。そして、自分が新チャンピオンになると信じています。自分は目指している目標に向かって毎日練習に励んでいます。今回のトーナメントでは練習で培ったものを全て出して、自分がどれほど強い人間かということを見せつけるつもりです。

6月11日に対戦するチハヤフル・ズッキーニョス選手、しっかり練習してきて下さい。そして、火の出るような熱い戦いをしましょう!」

チハヤフル・ズッキーニョス
「Gladiatorでチャンスをもらえたことが僕の格闘家としての始まりです。このところ他団体に参戦していましたが、トーナメント出場という形で戻って来ることができて嬉しく思います。僕が離れている間にも選手層が広がり、急激にレベルが上がっていると感じます。

今回のトーナメントも強者が集うと思いますが、これに勝ち抜いて優勝したときには間違いなく王者に相応しい男になっていると確信しています。正直な話、これまでにGladiator初参戦の選手がいきなりタイトルに挑戦してベルトを持っていくのを見ていて、面白くありませんでした。

その点、今回はトーナメントなのでドロドロの潰し合い、人生の奪い合いになると思います。それでこそのベルト、それでこその格闘技だと思うので、開催してくれたことに感謝です! 目の前の相手を片っ端から倒して、僕が1番グGladiatorのベルトが似合う男だと証明します!」

パン・ジェヒョク
「パンクラスで2連敗中にもかかわらず、今回Gladiatorのフェザー級王座決定トーナメントに参戦できるようになりました。まずタイトルを得られるチャンスを与えてくれたGladiatorの皆さんに感謝の気持ちを伝えたいです。

自分が出来る最高の試合で盛り上げることが、恩返しだと思っています。今回のGladiator初陣では必ず相手を仕留めてみせます。実際、パンクラスでの2試合とも自分の勝ちだと思っています。だからこそGradiatorの皆さんも、自分にこの大きなチャンスをくれたと理解しています。

透暉鷹選手には2-1、亀井選手には3-0で勝ったと思っています。透暉鷹選手との再戦が決まったと思っていましたが、亀井選手と試合をすることになりました。あの試合では有効打撃、ダメージともに自分でした。なぜ、あのような結果になったのか未だに理解できないです。Gladiatorのベルト取った後で、透暉鷹選手と亀井選手にはリベンジをしたいと思っています。

今回戦う河名マスト選手は、日本のグレコローマンレスリンクのエリートだと聞いています。試合映像をチェックしましたが、それだけのことはあって力も相当あるし、打たれ強い良い選手だと思います。残念なのは、自分のように派手なファイトで観客を盛り上げられる能力が足りません。なので、彼を相手にしてどうすれば観客の皆さんが盛り上がるのかを教えてあげます。

本来、自分は派手で面白い試合をしようとしてきていましたが、最近は勝ちに拘り良い結果を残せなかったです。なので、河名選手との試合では過去最高レベルで積極的にフィニッシュを狙うつもりです。自分に大きなチャンスをくださった櫻井代表に感謝しています。出来る限り、面白い試合をしてベルト取るので、応援よろしくお願いします」

河名マスト

「自分のためのトーナメントだと思っています。勝ちます」

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Grachan Grachan61 MMA MMAPLANET o RIZIN キック パンクラス 中川皓貴 亀井晨佑 小島勝志 梶本保希 鈴木千裕 高木凌 高橋孝徳

【Grachan61】フェザー級王座に王手、小島勝志─02─「どちらかというと、自分にはやりやすいタイプ」

【写真】力みがなく、非常に柔らかい印象の小島。特に打撃でジワッと圧を掛けることがデキ、相手にとっては嫌だろう (C)MMAPLANET

14日(日)、東京都の大田区産業プラザPIOで開催されるGrachan61にて、高橋孝徳とフェザー級王座決定トーナメント決勝を争う小島勝志のインタビュー後編。
Text by Shojiro Kameike

小島といえば、テイクダウンディフェンスからカーフキック、そして右ストレートを主体としたパンチで倒すというスタイルで、トーナメント決勝まで進んできた。そのスタイルはいかにして構築されてきたのか尋ねた。

<小島勝志インタビューPart.01はコチラから>


――なかなか勝てない時期……。2017年から2018年までパンクラスを主戦場としていましたが、戦績は2勝3敗でした。その期間は何を目標としてMMAを戦っていたのですか。

「目標ですか……。正直、当時はMMAをやっていて将来が見えることはなかったです。山梨には自分以外プロのMMA選手がいなかったと思いますし、僕は僕で昼間の仕事もしていて。そんななかでパンクラスから試合のオファーを頂いたのですが、地下格闘技から始まった僕がパンクラスに出るというのは想像していない世界でした。その変化に対して自分の気持ちが追いついていなかったかもしれません」

――2019年からグラチャンに参戦して以降も、2020年までは2勝1敗1分という戦績でした。それが2021年以降は現在まで5勝1敗、唯一の敗北がRIZIN TRIGGERの中川皓貴戦。この間に小島選手の中で技術面などの変化があったのでしょうか。

「初期は相手の寝技に付き合ったりすることが多かったけど、そういうことは一切やめました。今の戦い方になって、試合で倒せるようになってきたのかなって思います。特にテイクダウンディフェンスの練習をするようになったことは大きいです。それまでは昔の名残り――というわけではないけど、『下になっても極めれば良い』なんて中途半端な形で打撃を出していて。そのために、際の甘さが出ていたと思いますね」

――なるほど。最近の試合ではカーフキックも多用しています。あのカーフキックがあるからこそ、より打撃も当たりやすくなったのではないでしょうか。

「カーフを蹴ることでパンチも当たりやすくなるし、相手も組みづらくなってきますよね。いつも試合では、そういうプランでカーフを蹴っています。でも最初はカーフを蹴るつもりではなかったんです。最初は足払いのような形で蹴り始めて。その後にカーフキックの存在を知って、『これは自分も得意かもしれない』と練習し始めました」

――その足払いローキックもカーフキックも、誰かに教わったわけではないのですか。

「教わってはいないです。自分たちの練習の中で試しながら、『ココはもうちょっと変えたほうが良いなぁ』とかチームで話をして。誰か指導者がいるという環境でもなかったので。昔から一緒に練習してきた仲間たちや、新しく育ってきた子たちと練習しています」

――そのような環境の中で3連勝の後、2022年2月にRIZIN TRIGGERで中川選手に判定負けを喫しています。あの試合内容と結果については、いかがですか。

「うーん……正直言うと、僕としてはグラチャン王者になってからRIZINに出たいという気持ちがありました。でも岩﨑さんからお話を頂いて、地元に近い静岡大会でもあったので出ることにしました。モチベーションも高かったし、良い練習はできていたと思いますけど、うまくいかなかったですね」

――そのRIZINの後に、遂にグラチャン王者になるためのトーナメントが始まりました。

「トーナメントに出ることになってからは、1回戦からKO勝ちか一本勝ちすることを自分の中のテーマにしていました。気持ちとして焦っているわけじゃないけど、ここでしっかり倒して勝てないと、チャンピオンになって以降もどうなんだろう――と思っていて。今しっかり倒して勝てていることは自信というか、安心できます」

――そして迎えるトーナメント決勝戦。目指していたベルトが目の前に来ていますが、現在の心境を教えてください。

「実は、そういう感覚がないんです。よく『タイトルマッチでも普段と何も変わらない』って言う選手がいるじゃないですか。今の僕も同じで。感情が揺さぶられていることもないし、これまでの試合と同じ感覚でいます」

――対戦相手である高橋選手の印象はいかがですか。和田戦、鍵山戦に続き、組みが強い選手との3連戦です。

「そういう試合が続くだろうなとは、出場選手が発表された時に思いました。『組みが強いタイプの選手がトーナメントで勝ち上がってくるだろうな』って。僕もグラップリングに付き合いたくないわけじゃないし、寝技なら寝技で仕留めてやろうという気持ちはあります。ただ、最初から試合の組み立てとして考えていないといいますか……。

でも組みのタイプも、それぞれ違いますよね。高橋選手は四つが強くて、首相撲とか四つからの崩しが多い選手で。どちらかというと、自分にはやりやすいタイプだと思います」

――小島選手の場合は、ケージに押し込まれたほうが得意ですか。

「はい。RIZINに出る前から、ケージに押し込まれてからの展開は練習していました。今はパラエストラ八王子のプロ練に行かせてもらっていて、練習でも四つからテイクダウンされることは少ないです」

――パラエストラ八王子には小島選手と同じタイプの選手が多いですね。そのパラエストラ八王子まで山梨から通っているのですか。

「でも高速を使って、車で1時間ぐらいですよ。多い時は週2回ぐらい行かせてもらっています。亀井晨佑選手とはパンクラスのネオブラで対戦していて(2018年5月に亀井が判定勝ち)、その試合があったから塩田GOZO代表も僕のことを知っていてくれたと思います。だから行きやすくて、亀井選手とも『おぉ、久しぶり~』みたいな感じでした(笑)。亀井晨佑選手、高木凌選手、梶本保希選手と同じ階級の良い選手が多くて。鈴木千裕選手も来ていますし、良い練習ができています」

――それは試合が楽しみです。では最後に、次の試合への意気込みをお願いします。

「いつも応援ありがとうございます。KOか一本勝ちでトーナメントを締めくくり、チャンピオンになります。そして、さらに皆さんが喜んでくれるような舞台へ連れていきたいと思います。まずは今回のトーナメント決勝戦、応援よろしくお願いします!」

■視聴方法(予定)
5月14日(日)
午後1時~Grachan放送局

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F1 KAREN MMA NEXUS NØRI o ONE PANCRASE   アキラ エジナ・トラキナス コルトン・キエルバサ ジェイク・ムラタ ソルト ヌルジャノフ・ルスタムベック パンクラス パン・ジェヒョク 中島太一 久米鷹介 亀井晨佑 修斗 岡野裕城 平田直樹 有川直毅 松岡嵩志 松本光史 渡辺謙明 田中路教 田嶋椋 石井逸人 端貴代 笹晋久 粕谷優介 葛西和希 藤野恵実 重田ホノカ 高本千代

『PANCRASE 333』試合結果

MARTIAL WORLD パンクラスオフィシャルグローブ PGPA3


第14試合 メインイベント パンクラス・ライト級王座統一戦 5分5R
×久米鷹介(ALIVE/王者)※4度目の防衛戦
○アキラ(武蔵村山さいとうクリニック/暫定王者)
判定1-2 (大藪47-48/梅木48-47/山崎47-48)
※アキラが王座統一し正規王者に

第13試合 コーメイン パンクラス・バンタム級王座統一戦 5分5R
○中島太一(ロータス世田谷/王者、ネオブラッドトーナメント2012同級優勝)
×田嶋 椋(OOTA DOJO/暫定王者、ネオブラッドトーナメント2022同級優勝&MVP)
判定3-0 (大藪50-45/山崎50-45/梅木50-45)
※中島が王座統一および初防衛

第12試合 パンクラス女子ストロー級チャンピオンシップ 5分5R
×KAREN(パラエストラ柏/王者)※PRAVAJRAから所属変更 ※初防衛戦
○ソルト(マルスジム/1位)
判定0-3 (大藪46-49/山崎46-49/梅木46-49)
※ソルトが王者に

第11試合 パンクラス女子フライ級チャンピオンシップ 5分5R
○端 貴代(和術慧舟會AKZA/王者)
×NØRI(PRAVAJRA/1位)
判定3-0 (大藪49-46/山崎49-46/梅木49-46)
※端が初防衛

第10試合 バンタム級 5分3R
○井村 塁(Nexusense/1位、ネオブラッドトーナメント2020同級優勝・MVP)
×石井逸人(TRIBE TOKYO MMA/修斗世界2位・元環太平洋王者)
判定3-0 (出口29-28/山崎29-28/梅木29-28)

第9試合 フェザー級 5分3R
○亀井晨佑[しんすけ](パラエストラ八王子/2位、ネオブラッドトーナメント2018同級優勝)
×パン・ジェヒョク(韓国/コリアン・トップチーム)
判定2-1 (出口28-29/大藪29-28/梅木29-28)

第8試合 バンタム級 5分3R
○田中路教[みちのり](チーム・アルファメール/元PXC王者)
×笹 晋久[くにひさ](パラエストラ柏)
判定3-0 (出口30-27/大藪30-27/山崎30-27)

第7試合 女子ストロー級 5分3R
×藤野恵実(トライフォース赤坂/2位、元王者)
○エジナ・トラキナス[Edna Trakinas](ブラジル/ホシャ・トップチーム)
判定0-3 (荒牧28-29/大藪28-29/山崎28-29)

第6試合 ライト級 5分3R
×松本光史(M PLATIC/2位、元修斗世界王者)
○ヌルジャノフ・ルスタムベック[Nurzhanov Rustambek](キルギス/Salah/キルギスEFC暫定王者)
2R 1’01” KO (左フック)
※ルスタムベックは70.75kg(ライト級+450g(1ポンド))のリミットを50gオーバー。ルールでは5ポンド以内のオーバーの場合は試合が可能で、松本が同意し70.8kg契約で実施。松本は70.55kg。

第5試合 フライ級 5分3R
○有川直毅(K-PLACE/5位)
×コルトン・キエルバサ[Colton Kielbasa](米国/Marrok Force)
2R 5’00” TKO (ドクターストップ:右ストレートによる左まぶたの負傷)

第4試合 ライト級 5分3R
○粕谷優介(CROWN/3位)
×葛西和希(マッハ道場/4位)
判定3-0 (出口29-28/大藪29-28/山崎30-27)

第3試合 ライト級 5分3R
○松岡嵩志(パンクラスイズム横浜/5位)
×岡野裕城(マッハ道場/HEAT王者)
判定3-0 (山崎30-27/荒牧30-27/大藪30-27)

第2試合 バンタム級 5分3R
×ジェイク・ムラタ(パラエストラTB/ Fighting Nexus/元ZST王者)
○矢澤 諒(パンクラスイズム横浜)
1R 4’33” KO (右フック)

第1試合 女子ストロー級 5分3R
×高本千代(高本道場)
○重田ホノカ(パラエストラ柏)
判定0-3 (大藪27-30/荒牧27-30/出口27-30)

プレリミナリー フェザー級 5分3R
×渡辺謙明(パラエストラ東京)
○平田直樹(フリー)
1R 2’18” 肩固め

 4月30日に立川ステージガーデンで開催された『PANCRASE 333』の試合結果。メインイベントのライト級王座統一戦は暫定王者のアキラが久米鷹介に判定勝ちし王座統一。バンタム級王座統一戦は正規王者の中島太一が田嶋椋に判定勝ちし王座統一&防衛。女子ストロー級チャンピオンシップはソルトがKARENに判定勝ちし新王者に。女子フライ級チャンピオンシップは端貴代がNØRIに判定勝ちし王座防衛。4年ぶりに日本で試合をした田中路教は笹晋久に判定勝ちしています。続きを読む・・・
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【Pancrase333】パンクラス初出場、渡辺謙明戦に向けて。平田直樹「この2年間を取り戻すために」

【写真】他の選手のスパーリングを真剣に目で追う平田 (C)MMAPLANET

30日(日)、立川市の立川ステージガーデンで開催されるPancrase333。同大会のプレリミに平田直樹が出場し、渡辺謙明と対戦する。

日本の国内でのMMAは2021年6月の神田コウヤ戦以来、約1年11カ月振りとなる平田。昨年11月の米国でCFFCに参戦もデビュー戦の相手に思わぬ敗北を経験した。それでも試合だけでなく、2度に渡る米国での出稽古は平田に多くのモノを与え、そこを生かした練習を国内で積んできた。

負傷欠場、K-Clann退会、米国での日々、MMAデビュー時に思い描いた自分の将来像通りにはキャリアを積むことができなかった。ある意味、ここがキャリアのリスタートとなる平田直樹の心境を訊いた。


──パンクラス初戦を5日後(※取材は25日に行われた)に控えた平田選手ですが、昨年11月のCFFC114での敗北から新天地にパンクラスを選んだのはどういう理由からだったのでしょうか。

「修斗かパンクラスと考えて、パンクラスさんの方が早く試合を組んでくれそうだったので。とにかく試合がしたかったので、パンクラスさんで戦うことになりました」

──デビューから3年が過ぎ、ヒザの負傷もあり試合数は5戦で戦績は3勝2敗。この数字は3年前に思い描いていた将来と比較するとどのように捉えていますか。

「勝ったり負けたりはあったとしても、もっと試合をしてもっと経験を積んでMMAファイターとしてもっと成長できると思っていました。前回の試合前にケガもあって1年半ブランクが空き、ジムも辞めた。その影響もあり、ブランクの期間は勿体ないなと思うところはあります。本当なら3試合か4試合……5試合ぐらいは多く戦えていたはずなので。倍のキャリアを積むことができたと思います」

──この間、樹選手の米国修行に付き合う期間もありました。米国での練習で何を得ることができましたか。

「試合では負けてしまったのですが、米国の練習で得たモノは凄く多いです。過去3年で一番得るものがありました。自分で色々と考えて、サポートしてくれる人達も変って、結果はまだ出せてないけど成長できたと思っています」

──米国での敗北から、何を学ぶことができましたか。

「あの試合前に1カ月半、米国で練習して初めてバンタム級で試合をしました。多くの人の協力があって実現したことだから、やっぱり結果を残したかったです。そうやって次のステップに進まないといけかったのですが、自分の中で『このぐらいで行けるだろう』という甘さがありました」

──それだけ練習に手応えがあったから、「このぐらい」と思ってしまったということは?

「それもあるかと思います。強い選手、トップの選手と練習して、できること・できないことを理解しました。なので自分のなかで、プロデビュー戦の相手ですし普通にやれば行ける。体調だけ整えられると勝てるという考えが、どこかにあったと思います」

──正直、組み負けたのはショックでした。バンタム級がフィットしなかったということは考えられますか。

「体重は落とせていたのですが、リカバリーしても普段練習している体重まで戻らいので、ちょっとした感覚の違いがありました。ただ、それを言い訳にはできないです。自分でバンタム級で戦うことを決めたので。それでも、これまで自分なら組み勝つことができた。1Rで一本だったり、パウンドでフィニッシュできていたはずです。でもそこで極め切れなかった。1年間のブランクの影響か、ちょっと感覚が違うというのも感じました」

──ケガがあったと聞いています。

「それは……2Rに入ってからです。ヒジを被弾して眼窩底と鼻の骨を骨折してしまって。それから流れは相手になったのですが、そういう風になった時に自分の力を発揮できないのは、まだまだだと思います」

──その状態で「まだまだ」と言えるのは凄まじいと素直に思います。今回、フェザー級に戻すのは先ほど言われた感覚の違いがあったからでしょうか。

「そうですね。今のところはフェザー級で考えています。コンディションもやはり良いですし、自分の良いところ、強いところをしっかりと出せるのはフェザー級かと思っています。海外に挑戦する時にはバンタム級も──と考えないことはないですが、今回はフェザーでしっかりと体を創ってきたので、仕上がり的にも体調も凄く良いです」

──先日はロータス世田谷のMMA練習の模様を撮影させていただいたのですが、この試合に向けての練習環境というのは?

「MMAはロータス世田谷さんで週に2回やらせてもらっています。グラップリングはトライフォースさん、それにロータスのグラップリングに混ぜてもらうこともあります。それと打撃は目白にあるクレインというジムでお世話になっています。以前に平本蓮選手を指導していたことがある方に、打撃を教えてもらっています。最近は、樹も来るようになりました」

──おお、樹選手も格闘技を続けていますか(笑)。本当に練習環境も変わりましたね。

「人間関係も広がり、出稽古でそれまでは組めなかった選手たちと練習できています。この2年間を取り戻すために考えて、練習しています。やっぱり結果を残さないといけないので、そのためにより試合のことを考えて練習場所、練習スケジュールを自分で組み立ててやるようになり、その成果を感じているので試合で出したいです」

──直樹選手の武器は凄まじい組みの圧力であることはロータスのMMAスパーでも明らかでした。ただし、そこをより効果的にするには現代MMAでは打撃でやり合えることが重要になって来たかと思います。

「米国で練習した時に、そこはメチャクチャ思いました。向うはボクシングの経験者が多くて、ボクシングレスリングが上手い。自分と同じ階級でもリーチが長い選手もいて、入ろうとしてもボクシングのテクニックで距離を取られて入れないことが良くありました。どう距離を詰めるかと考えると、組みだけでは駄目だしある程度の打撃の攻撃、相手の打撃を怖がらないで入れるかも含めて、打撃は必要です。最低限のディフェンスとオフェンスをして、組みばかり狙っているとポイントアウトされます」

──そのなかでムエタイをチョイスしたのは?

「向うでもムエタイとボクシングを同じ人に習っていて、自分の組みを生かすには距離、それと首相撲があるムエタイが良いかと思い、ムエタイをやっています。近い距離だけでなく、離れている時の圧のかけ方なども指導してもらっています。ギリギリまでミットを持ってもらいましたし、イメージをしっかりと創ってきました。プレッシャーの掛け方はMMAの練習でも意識して、詰める練習は結構やってきました。ここは米国で経験したことを頭に残してやってきました」

──それだけ話してもらいながら、次の渡辺謙明戦。内容以上に結果が問われるかと。

「勝つのは大前提で、フィニッシュをしないといけないです。渡辺選手云々でなく、プレリミ枠の試合ですし……しっかりフィニッシュして今度は本戦で戦いたい。日本では約2年振りの試合になるので、フィニッシュ、内容を見せて戦い──ここから一つ一つ勝って上を目指したいと思っています」

■視聴方法(予定)
2023年4月30日(日)
午後2時00分~ PANCRASE YouTube メンバーシップ、TIGET
午後1時00分~ ABEMA PPV ONLINE LIVE、U-NEXT

■Pancrase333計量結果
<ライト級KOP王座統一戦/5分5 R>
[王者] 久米鷹介:70.3キロ
[暫定王者] アキラ:70.15キロ

<バンタム級KOP王座統一戦/5分5 R>
[王者] 中島太一:60.35キロ
[暫定王者] 田嶋椋:61.05キロ

<ストロー級QOPC/5分5R>
[王者] KAREN:51.6キロ
[挑戦者]ソルト:52.05キロ

<フライ級QOPC/5分5:キロ(日本)
[王者]端貴代:56.65キロ
[挑戦者] NØRI:56.35キロ

<バンタム級/5分3R>
井村塁:61.45キロ
石井逸人:61.55キロ

<フェザー級/5分3R>
亀井晨佑:65.7キロ
パン・ジェヒョク:66.2キロ

<バンタム級/5分3R>
田中路教:61.6キロ
笹晋久:61.35キロ

<女子ストロー級/5分3R>
藤野恵実:52.45キロ
エジナ・トラキナス:52.4キロ

<ライト級/5分3R>
松本光史:70.55キロ
ヌルジャノフ・ルスタムベック:71.6キロ

<フライ級/5分3R>
有川直毅:57.15キロ
コルトン・キエルバサ:57.05キロ

<ライト級/5分3R>
粕谷優介:70.3キロ
葛西和希:70.55キロ

<ライト級/5分3R>
松岡嵩志:70.65キロ
岡野裕城:70.5キロ

<バンタム級/5分3R>
ジェイク・ムラタ:61.3キロ
矢澤諒:61.4キロ

<女子ストロー級/5分3R>
高本千代:52.1キロ
重田ホノカ:52.45キロ

<フェザー級/5分3R>
渡辺謙明:65.9キロ
平田直樹:65.75キロ

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【Pancrase333】計量終了 計量会場で見られたチョットしたこと。平田樹も人前に「組み技にも出たい」

【写真】計量失敗で記念撮影から外されたヌルジャノフを横に、松本光史 (C)MMAPLANET

明日30日(日)に東京都立川市の立川ステージガーデンで開催されるPancrase333の計量が新宿区サンエービル地下1階会議室で行われた。

正午より第8試合~メイン、12時50分よりプレリミ~第7試合の計量が行なわれ、松本光史と対戦するヌルジャノフ・ルスタムベックのみが900グラムオーバーで再計量に回った。

ヌルジャノフは滞在先で通っていたゴングジムが土曜日の午前中は閉館しており、そこで最後の汗をかくことができなかったのこと。対戦相手の松本は「落とすでしょう。どっちみち、やりますけど」と憮然としつつも、最後は柔らかい表情で話した。

ここでは公開計量で見られたファイターたちのトピックスをお届けしたい。


<ライト級KOP王座統一戦/5分5 R>
[王者] 久米鷹介:70.3キロ
[暫定王者] アキラ:70.15キロ

常に厳しい減量というイメージが残る久米だが、今はRoad FCで戦った時時よりも、ずっと楽になっているとのこと。それだけ普段の体調管理に気を付けているということだろう。

<バンタム級/5分3R>
井村塁:61.45キロ
石井逸人:61.55キロ

地元八王子大会の常連、井村は「決して安くないチケットを皆が勝って応援してくれています。しっかりと勝ちます」と」意気込みを語った。

<フェザー級/5分3R>
亀井晨佑:65.7キロ
パン・ジェヒョク:66.2キロ

今回、下着を脱いで計量をクリアしたのはパン・ジェヒョク、久米、田中の3選手。パン・ジェヒョクのコーナーマンはUFCファイターでKTTの同門チョン・ダウンが務める。

<バンタム級/5分3R>
田中路教:61.6キロ
笹晋久:61.35キロ

声が枯れていた田中は1週間前に帰国。今後は7月のUFC Fight Weekに開催される予定だったA-1で戦うプランもあったが、流れる模様とのこと。

<ストロー級QOPC/5分5R>
[王者] KAREN:51.6キロ
[挑戦者]ソルト:52.05キロ

北海道から出場のソルトは、自らの計量時間に間に合わず。第一部計量の最後に体重を測り、パスした。

<女子ストロー級/5分3R>
藤野恵実:52.45キロ
エジナ・トラキナス:52.4キロ

計量前はエジナを見て「キマッてるわぁ」と警戒していた――ご婦人ファイターは、計量後にエジナから花を贈られてニッコリ。

<バンタム級/5分3R>
ジェイク・ムラタ:61.3キロ
矢澤諒:61.4キロ

ZSTのベルトを持って計量後の撮影を終えたジェイク。右手を差し出し握手を求めるも矢澤にスルーされ憮然とした表情を浮かべた。

パンクラス初出場の直樹のサポートをする平田樹は、ハム・ソヒ戦の敗北以来、メディアの前に姿を現した。「練習始めています。グラップリングとか柔術の試合にも出たいッス」と前向きな言葉が聞かれた。

■視聴方法(予定)
2023年4月30日(日)
午後2時00分~ PANCRASE YouTube メンバーシップ、TIGET
午後1時00分~ ABEMA PPV ONLINE LIVE、U-NEXT

■Pancrase333計量結果
<ライト級KOP王座統一戦/5分5 R>
[王者] 久米鷹介:70.3キロ
[暫定王者] アキラ:70.15キロ

<バンタム級KOP王座統一戦/5分5 R>
[王者] 中島太一:60.35キロ
[暫定王者] 田嶋椋:61.05キロ

<ストロー級QOPC/5分5R>
[王者] KAREN:51.6キロ
[挑戦者]ソルト:52.05キロ

<フライ級QOPC/5分5:キロ(日本)
[王者]端貴代:56.65キロ
[挑戦者] NØRI:56.35キロ

<バンタム級/5分3R>
井村塁:61.45キロ
石井逸人:61.55キロ

<フェザー級/5分3R>
亀井晨佑:65.7キロ
パン・ジェヒョク:66.2キロ

<バンタム級/5分3R>
田中路教:61.6キロ
笹晋久:61.35キロ

<女子ストロー級/5分3R>
藤野恵実:52.45キロ
エジナ・トラキナス:52.4キロ

<ライト級/5分3R>
松本光史:70.55キロ
ヌルジャノフ・ルスタムベック:71.6キロ

<フライ級/5分3R>
有川直毅:57.15キロ
コルトン・キエルバサ:57.05キロ

<ライト級/5分3R>
粕谷優介:70.3キロ
葛西和希:70.55キロ

<ライト級/5分3R>
松岡嵩志:70.65キロ
岡野裕城:70.5キロ

<バンタム級/5分3R>
ジェイク・ムラタ:61.3キロ
矢澤諒:61.4キロ

<女子ストロー級/5分3R>
高本千代:52.1キロ
重田ホノカ:52.45キロ

<フェザー級/5分3R>
渡辺謙明:65.9キロ
平田直樹:65.75キロ

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【Pancrase333】パンクラスへのリベンジ=井村塁戦。石井逸人「舐めてはいけないけど、俺の方が強い」

【写真】練習で唇を擦り、リップを塗っているようなくっきり具合。歌舞伎役者のような面妖の石井だった (C)MMAPLANET

30日(日)、立川市の立川ステージガーデンで開催されるPancrase333に石井逸人が3年振りに参戦し、井村塁と対戦する。

石井逸人in パンクラスといえば、2019年10月の瀧澤謙太戦だ。自信しかない状況で敵地の乗り込み、跳びヒザで敗れた。直接のリベンジではないが、パンクラスという場には喉元に何が引っ掛かったままだ。

2022年版、修斗の激闘王が改めて乗り込むパンクラスでの戦いはズバリ──激闘にならないこと。そんな石井に話を訊いた。


──日曜日に3年半振りのパンクラス出場、井村塁選手との試合が迫ってきました(※取材は27日に行われた)。もう、随分と締まっていますね。

「水抜きも計量当日の朝にするぐらいで。ほんと水抜きしないで済むぐらいまで落ちています」

──と同時に髪型も仕上がって見えます。相当に刈り上がっていますが、やはり髪型を整えることでスイッチが入るモノなのでしょうか。

「ファイト仕様ですね。試合前のルーティーンになっていて。正直、評判はあまり良くないですけど自分が好きにやっているので(笑)」

──このタイミングで、パンクラスで戦うことになったのは?

「修斗では一回りしました。戦いたい相手がいないから、それだけです。環太平洋のチャンピオンになって、防衛戦で落とした。いうと縛りがなくなったので、この機会で外に出たいという風にも想っていました。修斗の世界のベルトを絶対に巻きたいという気持ちがあったわけじゃないし、強いヤツと戦えるなら戦う場所は拘っていないです。

もちろん藤井伸樹には負けたので、ダイレクトリマッチがあるなら戦いたいです。ただ、その試合よりも先にパンクラスで戦うことが決まったので。今回の試合もサステイン経由で話をもらって……これは修斗を背負って戦ってこいという激励なのか、厄介者払いなのか(笑)。そういう場所を創ってもらったので、ここで戦います」

──本来は海外志向だったかと。

「ハイ。でも、あそこで負けていますし。今年1年、しっかりと実現を積んで目に留まるようにして海外に行きたいと思っています。ただ、先のことを考えると目の前の試合を落としてしまうので、そこは今は考えないようにしています」

──強い相手と戦いたい。そのなかでキャリア的にも少ない井村選手は、石井選手にとって強い相手に当てはまるのでしょうか。

「フィニッシュが多いですし、パンクラスのランキング1位ですから。若いですし、対戦相手として魅力のある選手です。本音を言えば、試合が決まるまで注意していた選手ではないですが、極めるべき時に極める力を持っていると思います。フィニッシュ力があるので、気を抜くことはできないです」

──気が抜けないという見方は──。

「そりゃあ俺の方が強いに決まっています。でも、そんな風に上から見ているとクソみたいな試合になるから。しっかりと殺しにいくので。舐めてはいけないけど、俺の方が強いというマインドではあります」

──パンクラスで、絶対の自信を持って──それを口にして戦う。3年半前を思い出すのは、自分だけではないかと思います。

「そうッスね。3年半前に瀧澤に負けて、そこはまだ引っ掛かったままです。未だにあのヒザ蹴りのシーンが使われているし。あの借りがあるので、ここでちゃんと勝ってあの時に言いたかったことを口にしたいと思っています」

──パンクラスへのリベンジのためのワンオフ参戦なのか。それとも、ここからパンクラス王座を目指すのか。どちらを考えているのでしょうか。

「ちゃんと今回勝って、タイトルマッチをやらせてもらえるならベルトが欲しいという想いもあるし、この試合の勝ち方次第。どうなるかは分からないですが、流れに身を任せていきます」

──では同じ大会のコメインで組まれたタイトル戦は気になっていますか。

「普通に気にはなっています。まぁ、中島選手が勝つだろうと思っていますけど」

──その故は?

「経験の差と穴がないので、お互いが得意なところを出し合うと中島選手の方が武器が多い。それが中島選手だと思う理由です。何より戦いたいのは田嶋より、中島選手だし」

──他の選手は呼び捨てなのに、中島選手だけ選手という敬称をつけて呼んでいますね(笑)。

「ロータスで練習したり、シンガポールのイヴォルブMMAのトライアウトの時も一緒で面識があるので」

──あぁ、あの今や業界の黒歴史のシンガポールの日々ですね(笑)。まぁ、私以外の人間にあれを笑い話にはさせないですけど。

「スミマセン(苦笑)。あの時のメンバーなので、中島選手のことは意識しています。中島選手がケガをしていて、肌を合わせたのは数回ぐらいだったのですが、あの状況でMMAファイター人生を打開しようとチャレンジしている姿を見ていますし。中島選手のことは試合が決まるまで尊敬しています。ただ尊敬はしているけど、俺の方が強いという想いでいます」

──押忍。2022年の石井選手は2勝1敗、全てが競り合りのなかでこれまでなら気持ちが強く持てていなかったというところで、踏ん張れた。そういう印象があります。

「あ……、ありがとうございます。もっと一人前になっているところを今回の試合で見せることがデキると思います。同時に良い試合という評価には特に何も思わないです。次の試合がショボかったら、たまたまになりますし。それでも去年の3試合をしたことで自分も何かを掴めていると思っているところがあるので。自分の理想のファイトスタイルまでもうチョイなんです。そこを掴むための練習の日々になっています。

その成果が出て『コイツ、強いな』と思われるのが今回の試合かもしれないし、その次かもしれない。いつか分からないけど、確実に前に進んでいます。その成長を見てもらうためにも、激闘とか言われてもそれはシーソーゲームになっているということなので圧倒的に自分のしたいことをだけをやりぬく。そういう試合にしたいです」

■視聴方法(予定)
2023年4月30日(日)
午後2時00分~ PANCRASE YouTube メンバーシップ、TIGET
午後1時00分~ ABEMA PPV ONLINE LIVE、U-NEXT

■対戦カード

<ライト級KOP王座統一戦/5分5 R>
[王者] 久米鷹介(日本)
[暫定王者] アキラ(日本)

<バンタム級KOP王座統一戦/5分5 R>
[王者] 中島太一(日本)
[暫定王者] 田嶋椋(日本)

<ストロー級QOPC/5分5R>
[王者] KAREN(日本)
[挑戦者]ソルト(日本)

<フライ級QOPC/5分5R>
[王者] 端貴代(日本)
[挑戦者] NØRI(日本)

<バンタム級/5分3R>
井村塁(日本)
石井逸人(日本)

<フェザー級/5分3R>
亀井晨佑(日本)
パン・ジェヒョク(韓国)

<バンタム級/5分3R>
田中路教(日本)
笹晋久(日本)

<女子ストロー級/5分3R>
藤野恵実(日本)
エジナ・トラキナス(ブラジル)

<ライト級/5分3R>
松本光史(日本)
ヌルジャノフ・ルスタムベック(キルギス)

<フライ級/5分3R>
有川直毅(日本)
コルトン・キエルバサ(米国)

<ライト級/5分3R>
粕谷優介(日本)
葛西和希(日本)

<ライト級/5分3R>
松岡嵩志(日本)
岡野裕城(日本)

<バンタム級/5分3R>
ジェイク・ムラタ(日本)
矢澤諒(日本)

<女子ストロー級/5分3R>
高本千代(日本)
重田ホノカ(日本)

<フェザー級/5分3R>
渡辺謙明(日本)
平田直樹(日本)

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ABEMA KAREN MMA MMAPLANET NØRI o ONE ONE FF01 PANCRASE Pancrase333 RIZIN YouTube アキラ エジナ・トラキナス コルトン・キエルバサ ジェイク・ムラタ ソルト デニス・ザンボアンガ ヌルジャノフ・ルスタムベック パンクラス パン・ジェヒョク ボクシング ルンピニー 中島太一 久米鷹介 亀井晨佑 井村塁 岡野裕城 平田直樹 有川直毅 松岡嵩志 松本光史 田中路教 田嶋椋 石井逸人 端貴代 笹晋久 粕谷優介 葛西和希 藤沢彰博 藤野恵実

【Pancrase333】ヤバいのが来ちゃったんじゃないの? コルトン・キエルバサ「僕の戦い方は何も秘密はない」

【写真】戦績は5勝1敗。この手のファイターは、日本にはいてなかなか戦う機会はないはず。有川にとっては試練──だけに、勝てば大きな自信を手にできるファイトになる(C)MMAPLANET

30日(日)、立川市の立川ステージガーデンで開催されるPancrase333でコルトン・キエルバサが有川直毅と対戦する。

(C)ONE

キエルバサは1月20日のONE FF01で藤沢彰博と対戦

ベリートゥベリー・スープレックスからポジション奪取──RNCで秒殺した。ONEフライ級戦線に面白い選手が現れたと思っていると、今回のパンクラスでのファイトが決まった。

藤沢戦では投げ、ポジション、極めという流れのなかで力強さを見せつけたキエルバサとは、どのようなファイターなのだろうか。タイを拠点に戦う、アメリカン・レスラーのファイター人生に迫った。


──コルトン、日曜日の試合に向けて東京には今朝、入ったそうですね(※取材は26日に行われた)。

「バンコクを昨日の夜の10時に出て、午前6時に着いた。これからワークアウトだけど、ホテルにチェックインしてからは昼寝をしていたよ。時差が2時間なのは楽だし、体重も落ちてきている。とても良い感じだよ」

──初来日、日本のファンにはまだ馴染のないコルトンですが、1月20日のONE FF01で藤沢彰博選手を下し、ベリートゥベリーのような投げからポジションを奪取してRNCで一蹴。インパクトのある勝利でした。ただONEのルンピニー大会だったので、コルトンの目標はONEで戦っていくことかと思っていました。

「理由はないもないんだ。あの試合は1試合の単発契約だったから。そして、日本で戦う機会を得られたんだから、ここで戦うよ。もともとアメリカ海兵隊で日本に住んでいたことがあったから、日本で試合をすることは特別だよ」

──おお、どこのベースで生活していたのですか。

「横須賀だよ」

──すぐ近くじゃないですか!!

「2016年に5カ月間、横須賀にいて。その時はMMAのジムで練習することはなかったけど、軍でもレスリングを続けていた。元々、米国ではフォークスタイルとグレコをやっていて。フォークスタイルはMMAに転向するには、一番適したスタイルだと思う。ハイスクールを卒業し、カレッジに進んでレスリングをするという選択もあったけど……。僕はパーティー野郎だったから、カレッジに行くとそういう生活に浸りそうだって思ったんだ。きっとレスリングに集中できないって。それもあって海兵隊に入隊した。軍ではグレコを続けたよ。

セコンドのクリスはフランクフルトで、ディン・トーマスの指導を受けていた時期があるそうだ

海兵隊には4年いて、MMAファイターになることを決めた。

そして除隊後は米国に戻らず、打撃を学ぼうとタイへ向かったんだ。チェンマイのチーム・クエスト・タイランドで練習している時に、今回コーナーマンをしてくれるクリス・カーシュに会った。クリスはドイツからやってきたんだけど、彼のように良い選手がチェンマイにはたくさんいた」

──MMAを学ぶには米国の方がより充実した環境があり、戦う機会も多いかと思うのですが。

「僕にはレスリングのベースがあり、グラップリングよりもムエタイを学ぶべきだと思ったんだ。でも、ずっと住む予定ではなかった。それがもう5年も住んでいる(笑)」

──ずっとチェンマイで?

「チェンマイに2年間、それからバンコクに2年少し住んだ。バンコクではマロック・ジムに所属していたよ。グラップリング中心で、良いチームだった。今はプーケットのサウスサイドMMAで練習しているんだ。まだ新しいけど、凄く良いジムだよ」

──この間、コロナが起こりタイでは公にはジムは閉鎖状態だった時期も長かったと思います。その時も帰国しなかったのですね。

「それは考えた。でも、米国の方が酷い状態だったから。タイの方がリラックスしているし、皆が普段から用心していた。ただし試合の機会がなかったから米国やヨーロッパで戦うことも模索している時に、タイがオープンになったからそのままタイで戦ってきたんだ。

ONE FFでアキヒロと戦った時は、もっとONEで戦いたいと思っていた。ルンピニーショーは、今やタイで一番大きなショーでアジア在住のムエタイファイターは、誰もがこぞってあの場で戦いたいと思っているからね。ただ、さっきも言ったようにパンクラスで戦う機会を得た。だからパンクラスで僕は戦う」

──ところでマロック・ジムは一時期、有望な選手が集まり注目されていましたが、多くの選手がジムを離れたとデニス・ザンボアンガから聞きました。

「僕はマロックに残っていた最終メンバーの1人だよ。デニスやドレックスより後に、チームを離れた。今、マロックに残っているのはジェレミー(ミヤド)だけじゃないかな。チーム・クエスト・タイランドもバラバラになり、その時も僕は最後まで残った1人だった(笑)。クリスは今もバンコクにいて、この試合のために再合流したんだよ」

──色々あってもタイを拠点にするのは変わりないのですね。

「ガールフレンドもいるし、現時点で米国に戻ることは考えていないよ。もし、試合があるなら喜んで米国でも戦うけどね。それにパンクラス、日本で戦えることが凄く嬉しい。パンクラスの過去のショー、対戦相手に関してもリサーチはしっかりしてきたよ」

──ところでムエタイを学ぶために始まったタイでの生活ですが、試合ではレスリング&グラップリングで圧倒的な強さを見せていますね。

「打撃に関しては、十分に使える。モノにしたと思っている。素晴しいボクシング・コーチとずっと練習してきたからね。ただファイトはよりイージーに、そしてケガをしないように戦うべきだ。その局面になったら打撃でやりあうけど、必要がないならテイクダウンからサブミットする」

──では有川選手の印象を教えてください。

「う~ん、まぁ試合に関して対戦相手云々ではないから。僕の戦い方はシンプルで何も秘密にすることはない。テイクダウンして戦う」

──押忍。パンクラスのファンはテイクダウン、コントロール、そして極めを堪能できるはずです。

(C)ONE

「そうだと嬉しいよ(笑)。

そうなって欲しい。これから体重をしっかりと落として、そんなファンの前で戦うことが楽しみでならないよ。僕のやることは変わらない。ゴールは勝利を掴むこと。打撃をより使うような試合になるのは、それが必要になるから。僕のスタイル、戦い方は変わらない。ゲームプランは、テイクダウンして戦うこと。同じだよ」

──では、ここからのキャリアアップをどのように考えていますか。

「分からない。できればRIZINで戦いたいけど、どうなるのか。僕がMMAファイターになったのは、110パーセント集中した自分がどれだけ強いのか、どれだけやれるのか。それを知りたかったから。今もその想いは変わりないよ」

■視聴方法(予定)
2023年4月30日(日)
午後2時00分~ PANCRASE YouTube メンバーシップ、TIGET
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■視聴方法(予定)
2023年4月30日(日)
午後2時00分~ PANCRASE YouTube メンバーシップ、TIGET
午後1時00分~ ABEMA PPV ONLINE LIVE、U-NEXT

■Pancrase333対戦カード

<ライト級KOP王座統一戦/5分5 R>
[王者] 久米鷹介(日本)
[暫定王者] アキラ(日本)

<バンタム級KOP王座統一戦/5分5 R>
[王者] 中島太一(日本)
[暫定王者] 田嶋椋(日本)

<ストロー級QOPC/5分5R>
[王者] KAREN(日本)
[挑戦者]ソルト(日本)

<フライ級QOPC/5分5R>
[王者] 端貴代(日本)
[挑戦者] NØRI(日本)

<バンタム級/5分3R>
井村塁(日本)
石井逸人(日本)

<フェザー級/5分3R>
亀井晨佑(日本)
パン・ジェヒョク(韓国)

<バンタム級/5分3R>
田中路教(日本)
笹晋久(日本)

<女子ストロー級/5分3R>
藤野恵実(日本)
エジナ・トラキナス(ブラジル)

<ライト級/5分3R>
松本光史(日本)
ヌルジャノフ・ルスタムベック(キルギス)

<フライ級/5分3R>
有川直毅(日本)
コルトン・キエルバサ(米国)

<ライト級/5分3R>
粕谷優介(日本)
葛西和希(日本)

<ライト級/5分3R>
松岡嵩志(日本)
岡野裕城(日本)

<バンタム級/5分3R>
ジェイク・ムラタ(日本)
矢澤諒(日本)

<女子ストロー級/5分3R>
高本千代(日本)
重田ホノカ(日本)

<フェザー級/5分3R>
渡辺謙明(日本)
平田直樹(日本)

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MMA MMAPLANET o PANCRASE Pancrase332 パン・ジェヒョク 亀井晨佑 遠藤来生 高木凌

【Pancrase332】高木が必殺の右で遠藤を打ち抜きKO勝ち「試合が怖かったけど4月の亀井さんに繋いだ」

<フェザー級/5分3R>
高木凌(日本)
2R4分29秒 by ko
遠藤来生(日本)

体格で上回る高木が左ミドルハイ、左ローを見せる。遠藤は上下に体を振りながら、ガードを高く上げてスイッチする。距離を取った遠藤に左インローを当てた高木は、さらに遠藤の右ローに右ストレートを合わせた。高木の左ジャブが沿道の顔面を捉える。しかし遠藤も高木のローに右ストレートを合わせていく。

さらに左ボディストレーを当てるも、高木の右ストレートを直撃されてダウン。すぐさま高木はトップからバックマウントを奪った。四の字ロックで固めた高木は、腕を相手の首に滑り込ませていく。遠藤は高木のクラッチを切っていくも体勢を入れ替えることはできず。高木がパンチで削り続けた。

インターバル中に高木が雄たけびを挙げる。ジャッジは3者とも10-9で高木につけた。

2R、遠藤が距離を詰める。高木の左ジャブに反応した遠藤だが、手数が少ない。高木は右ロー、相手が中に入ってくるとテンカオで迎え撃つ。ジワリジワリと距離を整えていく高木、遠藤はボディにワンツーを伸ばすも届かず。時おりサウスポーにスイッチする高木だが、主にはオーソドックススタンスで遠藤の動きをうかがう。遠藤をケージ際まで追い込んだ高木がパンチの連打を当てた。

遠藤が動くと、高木が右ローを散らす。遠藤はスイッチとステップを見せるが、いかんせん手数が少なく、展開を変えることはできない。ワンツー、右クロスを見せる遠藤に対し、高木は右クロスで下がらせる。高木は遠藤にケージを背負わせ、二段跳びヒザ蹴りで左ヒザを当てたあと、左右フックを振るい右で遠藤の顔面を打ち抜いた。

遠藤は前のめりに倒れ、高木のKO勝ちとなった。高木はマイクを握り「前回は負けて、バンテージを巻く時に手が震えるぐらい試合が怖かったです。でもジムの仲間が僕に繋いでくれて、ここで試合を繋がないと男じゃないなと思いました。4月にジムの先輩である亀井さんに繋ぎました」と、4月30日にパン・ジェヒョクと対戦するジムメイトの亀井晨佑にエールを送った。


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【Pancrase333】平田直樹が初出場、続々とガチガチ&ゴリゴリのカードの発表続く

【写真】平田の試合のリリースには、プレリミ出場と明記されている。この真意は──(C)MMAPLANET

4月30日(日)に立川市の立川ステージガーデンで開催されるPancrase333で4階級のタイトルマッチに続くカードが、次々とアナウンスされている。

バンタム級王座統一戦=中島太一×田島椋戦、ライト級王座統一戦=久米鷹介✖アキラ、ストロー級クイーン・オブ・パンクラス・チャンピオンシップ=王者KAREN×挑戦者ソルト、フライ級クイーン・オブ・パンクラス・チャンピオンシップ=チャンピオン端貴代✖チャレンジャーNØRI──以外にこの9日間で10試合が明らかとなっている。

最新、本日18日(土)のリリースでは平田直樹のパンクラス初出場と渡辺譲明戦が発表されたばかりだ。


それ以前には10日(金)にフェザー級の亀井晨佑✖パン・ジェヒョク、11日(土)にライト級の松岡嵩志✖岡野裕城、12日(日)に同じくライト級の粕谷優介✖葛西和希、13日(月)にはフライ級の秋葉太樹✖谷村泰嘉、14日(火)にはバンタム級で石井逸人✖井村塁、15日(水)はライト級の松本光史✖ヌルジャノフ・ルスタムベックと女子ストロー級=藤野恵実✖エジナ・トラキナス、16日(木)にフライ級の有川直毅✖コルトン・キエルバサ、17日(金)は女子ストロー級の高本千代✖重田ホノカ、そして本日の平田✖渡辺が正式発表となった。

DEEPでデビューした平田は所属ジムと活動拠点を変え、米国MMA界の登竜門CFFCに挑むも敗北──。キャリアの仕切り直しはフェザー級に戻し、パンクラスに新天地を求めた。

藤野✖エジナは3月26日のPancrase332で組まれていたが、エジナの負傷でスライドされ、立川大会のカードに……結果的に厚みを加えることとなった。

亀井は一時期ONE FF出場の話も聞かれたが、日本とアジアを行き来するキャリアアップは困難だったのか。それでも暫定フェザー級KOP透暉鷹を相手に、しっかりと力を見せつけたパン・ジェヒョクとの対戦は確実にタフな戦いが予想され、実のあるマッチアップといえよう。

そのONE FFで藤沢彰博をRNCで一蹴したキエルバサが来日し、有川と戦うというのも興味深い。さらには海外勢では、中央アジア=キルギスから、松本と戦うルスタムベックに要注目だ。

加えてクリスマス大会からの仕切り直しの粕谷✖葛西戦、そのPanrcrase321で葛西の代役を買って出た岡野は松岡との試合が決まった。

さらに修斗で環太平洋を取り、世界を取り逃した石井のパンクラス再参戦=井村との顔合わせもトピックな一番だ。

高本✖重田のティーンエイジャー女子デビュー戦、高本&井村の出場は何気に立川色も加えておりながら、決して数合わせでない。そんなカードが並ぶPancrase333──MMAPLANET調べでは、『えっ、ここに来たのか』となるファイターの出場も決まっており正式発表が待たれる。

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ABEMA MMA MMAPLANET o PANCRASE Pancrase330 RYO   パンクラス パン・ジェヒョク 亀井晨佑 岩本達彦 日沖発 透暉鷹

【Pancrase330】12・25を読む 初の国際戦に臨むフェザー級暫定KOP、透暉鷹─01─「長身の選手対策は」

【写真】透暉鷹の戴冠で盛り上がる石綱MMAについては後編にて(C)MMAPLANET

25日(日)、横浜市中区の横浜武道館で開催されるPANCRASE330で、フェザー級暫定KOPの透暉鷹が、韓国のパン・ジェヒョクと対戦する。
Text by Shojiro Kameike

2022年はこれまで3戦全勝、全てフィニッシュしている透暉鷹。7月には亀井晨佑を仕留め、暫定フェザー級KOPのベルトを巻いた。そんな亀井戦を振り返ると、透暉鷹の強さと現在の勢いが見えて来る。パンクラスの2020年フィナーレ、横浜武道館大会――12・25を読む。第1弾は透暉鷹インタビュー前編だ。


――透暉鷹選手は今年3戦3勝、しかも全試合フィニッシュしています。パンクラスに年間MVP制度があれば、間違いなく受賞しているのではないでしょうか。

「アハハハ。でも結果に驚いてはいないです。今までもそうだし、これからもずっと勝ち続けていくので。それは変わらないですから」

――さらに昨年5月のRyo戦で敗れたものの、次の内村戦を含めれば4連勝して暫定ながらフェザー級KOPのベルトを巻きました。Ryo戦以降、何か変化があったのでしょうか。

「何か変わったんですかね? 自分ではよく分かっていないんですけど(苦笑)。Ryo選手に負けた試合がメッチャ悔しくて……練習の取り組み方は変わったかもしれないです。何か新しい練習を始めたわけではなく、メンタル面ですよね。Ryo戦が終わって、まだまだ自分は甘かったんだなって思いました。そこでさらに気持ちが入ったというか」

――その甘さを克服したのは、練習の量ですか。それとも質でしょうか。

「練習の質ですね。練習の中では何をやるにしても、試合をイメージするようにしていて。打ち込み一つにしても、全て試合のことを考えながら――そういう意識が、Ryo戦までは甘かったんだなと思います」

――それまでの練習は、こなしていただけのような……。

「そうだったかもしれないですね。もちろん当時は、そんなふうに考えていたわけではないです。Ryo戦で負けて、改めて甘かったことに気づいた感じですね」

――透暉鷹選手といえば、前回のインタビューで身体能力の高さを証明する各スポーツの実績についてお聞きしました。それだけ身体能力が高ければ、MMAを突き詰める前に試合で勝てる部分もあったのではないでしょうか。

「まぁ、あったんですかね(苦笑)。今年に入ってから、練習している打撃が試合でも出るようになった、と一緒に練習している選手からも言ってもらえていて」

――加えて、フィニッシュが鋭くなったように思います。特に4月の岩本達彦戦ではパウンド、7月の亀井晨佑戦はネッククランク(公式記録はRNC)を見ても、チャンスと見れば一瞬でフィニッシュに持ち込むという。

「それも練習で意識していることが出ているんだと思います。試合ではいつでもフィニッシュを狙えるように、練習でもどんどん極めに行っていて。試合で極めに行き続けると、バテるじゃないですか。練習から極めに行かないと、試合で極めるのは難しい。だから練習で、試合以上に極めに行く意識でやっていますね。練習でやっていないことは、試合でも出ないので」

――透暉鷹選手は公式プロフィールでは身長168センチ、フェザー級でも体格が大きいほうではなく、常に体格差のある試合となります。特にここ2試合は、岩本選手が183センチで亀井選手が182センチ……相手のほうが頭ひとつ分、身長が高かったです。その体格差は苦にならないのでしょうか。

「向かい合ったら、どちらもデカかったですね。アハハハ。でも苦にはならないです。試合が始まったら、2人とも凄くテイクダウンを警戒しているんですよ。だから構えも低くなっているし、テイクダウンのフェイントにも反応してくれるので、逆にスタンドがやりやすくなりました。

亀井選手はスタンドのワンツーとかで自分の距離とペースを作っていくタイプじゃないですか。でも重心が低くなっていて、自分自身の強みを生かしきれなくなっているなって思いました」

――試合は透暉鷹選手の攻めを亀井選手が凌ぎ続けるという、ハードファイトとなりました。

「メッチャ疲れました……。まず2Rのキムラは、試合を終わらせに行ったんですよ。だから自分も腕がパンパンになり、息も切れていて。それは3Rにバックを奪ったところで、息を整えることができました。早めにバックを奪うことができて、いつでも極めに行くことができると思ったので(苦笑)。そこで息を整えながら、いろいろ散らしてチャンスを待っていました」

――しかし3R終了直後の腕十字も凌がれています。

「あそこまで凌がれるとは考えていなかったです。正直なところ、3Rが終わった時は気持ちも落ちていました。アハハハ。僕のほうが危ないと思うような展開はなかったけど、どうやったらフィニッシュできるのかなって。4Rまでのインターバルの間もボーッとしていて、セコンドから何て言われたのか覚えていないぐらいでしたね。とりあえず4Rは、無理にテイクダウンに行くとスタミナが削られてしまうので、しっかり打撃やりながらグラウンドに持ち込んで……と」

――……4Rは亀井選手のパンチをかわしながら、飛び込んでテイクダウンを奪いましたよね。

「アハハハ! そうでした。ただ、あれも練習でやっている動きなんですよ。勝手に体が動いた感じで。別に亀井選手の対策として、ではなく普段から練習している動きをハメこんだだけです」

――体格差のある試合が多い透暉鷹選手ならでは、ですね。セコンドに就いていた日沖発さんも高身長ですし。

「日沖さんも180センチぐらいありますよね。日沖さんと練習していたら、長身の選手対策は間違いないです」

<この項、続く>

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