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【ONE Heavy Hitters】ミアド戦へ、満身創痍=仙三─01─「明日でも、今日でも。やる覚悟はできている」

【写真】13カ月前、ホイ・リアン戦では仙三は拳を負傷しても、守りに入ることなく勝利を手にしていた (C)ONE

14日(金・現地時間)にシンガポールはカランのシンガポール・インドアスタジアムで開催されるONE Heavy Hitterで仙三が、ジェレミー・ミアドと対戦する。

ONEで戦うようになって3年、大きなケガが続いた仙三にとって、1年1カ月振りの試合。決して体調的には万全でないことが、言葉からも伝わってきたが──その分、覚悟ができている。前回、拳が折れても前に出てジャブ、ヒザを続けたように仙三はミアド戦に、いやMMAファイター人生に向き合っていた。


――年が明けて14日にジャレミー・ミアドと戦う仙三選手です(※取材は昨年12月25日に行われた)。調子の方は如何ですか。

「今、試合に向けて追い込み練習と体重を落とすというところで一番キツイ時期ですね」

──2020年12月以来、1年1カ月振りの試合になります。前回のホイ・リアン戦は思わぬ苦戦といいますか、仙三選手の調子が悪かったように見えました。

「あの試合は正直、めちゃくちゃきつかったです。全くプランとは違う試合になってしまって。思った通りの動きが全くできず、終わった後も負けたような気持ちでいて……凄く反省していました。回りからは『勝ったんだから、良かったじゃん』とは言われたのですが、最悪の試合をしてしまいました」

──体調が悪かったのかと思ったような動きでした。

「実は試合が始まって30秒ぐらいで、最初のパンチで拳が折れてしまって……」

──あぁ……、そういうことが起こってしまっていたのですね。

「めちゃくちゃ痛くて、気がつけば初回は攻め込まれていました。2Rも作戦とか全て飛んでしまって」

──作戦通り戦えないのは、その状況では致し方ないかと……。

「とにかく、前に出続けようと思って戦っていました」

──試合前、試合中と仙三選手が万全の体調で戦うことができたのは、いつが最後だろうと思ってしまいます。

「本当に……ONEの3試合、ここ3、4年はケガが多くて……」

──しかも小さなケガでなく、骨折など大きなケガが多いです。

「そうですね……パンクラスで(若松)佑弥君と試合をしてから(※2018年2月)ずっとですね。肩が折れて、足が折れて、拳が折れました。そういうのが立て続けで……。完治せずに試合をして……やっぱりファイターなんで。戦わないとファイターじゃないんで」

──それだけケガ続きだと、調整にも問題が生じていたかと。

「練習はできていなかったです……。前の試合も全くスパーリングができていなくて。アディワンとの試合でヒジが折れて、スパーリングができなかったことと初回に拳が折れたことが影響したと自分では思っています。

今回の試合は実戦的なスパーリングの数を増やして、その練習に絞って調整してきて数週間やってきました」

──ここで1年空いたことで体調的な部分でも持ち直せたと願っています。

「そうですね……。やれることはやってきたという感じです。自分も年齢も年齢なので、試合はしっかりとやっていきたいのですが、これだけ空いたことは今となってはポジティブに捉えています。日々、こうやって格闘技が出来ていること、あの舞台で試合ができることが最高で有難いです。

メンタルの部分ではこの1年、自分のなかで成長したというのは感じています。反面、格闘技の技術であったり、何か上積みされたかといえば、その時間はなかったです。ケガを治す時間が長く、練習する時間が十分だったとは言えないので。その分、考える時間がもの凄く長かったので…格闘技に対する考え方、試合に対する考え方、自分に対して向き合ってきたことが試合に生きるかと思っています」

──そういうなかでONEも大会開催を取りやめたり、カードの調整がたびたび見られましたが、今回のミアド戦のオファーはいつ頃だったのでしょうか。

「決まったのは12月になったばかりか、その直前でしたね。正直、体調的にどうだろうが、試合のオファーがあれば戦うつもりでいつもいます。練習が十分にできているかといえば、決してそうではなくても」

──その分、覚悟はできているという風に感じられます。

「覚悟は常にできています。明日だろうが、今日だろうが、いつでもやれるという気持ちでいます」

──神田コウヤ選手に話を伺った時、プロになりたいという選手はそこそこ集まってきても、気が付けばいなくなっている、と。それだけの練習が松戸や柏では行われているということですよね。

「そうですね、自分はデキる人間としかやっていないので。若い、分からない子とはあまり肌を合わせないようにしていて。でも新しいデキる選手もいますし、今日も杉山(廣平)君にマンツーマンで練習してもらっていました。強くて、若い選手がいっぱい入ってきているので練習相手には困らないです。誰かしら、そういう強い選手がいるのでスパーリング相手という部分では全く問題ないです」

<この項、続く>

■視聴方法(予定)
1月14日(金・日本時間)
午後7時00分~ ABEMA格闘チャンネル
午後7時00分~ONE Super App

<ONE世界女子ストロー級(※キロ) 選手権試合/5分5R>
[王者] シィオン・ヂィンナン(中国)
[挑戦者]三浦彩佳(日本)

<ONEキックボクシング世界ヘビー級選手権試合/3分5R>
[王者] ロマン・クリキア(ウクライナ)
[挑戦者] ムラット・アイグン(トルコ)

<ムエタイ・バンタム級/3分3R>
セーマーペッチ・フェアテックス(タイ)
タワンチャイ・PKセンチャイムエタイジム(タイ)

<ライト級(※77.1キロ)/5分3R>
ジェイムス・ナカシマ(米国)
ザイード・イサガクマエフ(ロシア)

<ムエタイ女子ストロー級/3分3R>
スーパーガール・ジャルーンサックムエタイ(タイ)
エカテリーナ・ヴァンダリエヴァ(ベラルーシ)

<ストロー級 (※キロ)/5分3R>
仙三(日本)
ジャレミー・ミアド(フィリピン)

<ムエタイ・フライ級/3分3R>
エリアス・マムーディ(アルジェリア)
ヴァウテウ・ゴンカウベス(ブラジル)

<キック・ヘビー級/3分3R>
ベイブラット・イサエフ(ロシア)
ヤンニス・ストフォリディス(ギリシャ)

<ミドル級(※93.0キロ)/5分3R>
岡見勇信(日本)
レアンドロ・アタイジ(ブラジル)

<バンタム級(※65.8キロ)/5分3R>
トロイ・ウォーセン(米国)
上久保周哉(日本)

<女子ストロー級(※56.7キロ)/5分3R>
ティファニー・テオ(シンガポール)
モン・ボー(中国)

<ストロー級(※56.7キロ)/5分3R>※
ロビン・カタラン(フィリピン)
エリープトゥア・シレガール(インドネシア)

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ONE ONE Championship 三浦彩佳

【ONE】三浦彩佳 女子ストロー級王者ション・ジンナンへに挑戦!

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2022年1月14日にシンガポール・インドアスタジアムで開催されるONE: HEAVY HITTERSのメインイベントでション・ジンナンの持つONE女子ストロー級世界王者のベルトに三浦彩佳(TRIBE TOKYO M.M.A)が挑戦する事が発表されました。

三浦はONE Championshipに参戦以来4勝1敗のランキング4位。柔道をベースに首投げからのテイクダウンを決め、袈裟固め、アームロックはもはや必勝パターンになっていたす。ツボにハマった時の強さは一級品なだけに待望のタイトル挑戦と言っていいでしょう。

対する王者ジンナンは5回の防衛に成功しているまさしくONE女子ストロー級のトップ選手。三浦の投げを凌いでスタンドでの打撃で仕留めるつもりか。

三浦のONEでの唯一の敗戦はテイファニー・テオ戦。得意の袈裟固め地獄から脱出されると打撃を被弾する苦しい展開。最後はタックルを切られたところにパウンドを被弾してTKO負けを喫しました。

三浦が敗れるとしたらこのパターンが一番怖い。打撃をもらってスタミナをロスする前に可能であればファーストトライで仕留めてくれたら。。。私の心臓にもいいのですが、ジンナンがそうさせてくれるかどうか。新年早々感情移入抜群の好カードが決定しました。
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【ONE Heavy Hitter】来年1月14日、三浦と岡見が揃い踏み。新たなるダゲスタンの脅威もONE初陣

【写真】ついに三浦が世界挑戦。岡見は選手育成でなく、ファイターとしての顔が久しぶりに見られる(C)MMAPLANET

17日(金)にONE Championship Japanより来年1月14日(金・現地時間)に開催されるONE Heavy Hitterで三浦彩佳が、ONE世界女子ストロー級王者シイォン・ヂィンナンに挑戦する世界戦と、岡見勇信のミドル級転向初戦=レアンドロ・アタイジ戦が組まれることが、2022年度上四半期のイベント・スケジュールとともに発表された。

同大会を皮切りに1月28日(金・同)、2月11日(金・同)、2月25日(金・同)、3月11日(金・同)、3月26日(土・同)の6大会が行われる2022年のONE。コロナパンデミック以前の水準、月に2大会のライブ中継イベントが組まれる予定だ。

開催地、会場は未発表だが、気になるのが3月26日大会だ。他のイベントが金曜日開催なのに対し、同イベントのみシンガポール軸で考えると土曜日開催になっている。

12月5日に予定されていた初のPPVショー=ONE Xはシンガポールの日曜に予定されていたが、金曜開催でないこの日のイベントが通常大会とは違った形式になるのか注視したい。


なお同リリースで寄せられた三浦と岡見の次戦に関する意気込みは以下の通りだ。

三浦彩佳
「今回、1月14日にタイトルマッチが決まりました。タイトルマッチが決まった時、“遂に来た”という気持ちでした。チャンピオンのヂィンナンは何度も防衛をしていて皆さんご存知の通りとても強い選手ですが、トライブの仲間と共にたくさん練習をしたりアドバイスをもらったりしてきました。前の試合後からずっとヂィンナン選手と戦う準備をしてきました。この試合ではねちっこく勝ちに拘り、やることをやりたいと思います。いつも応援してくださっている皆さんへ。2022年一発目からしっかり盛り上げていきたいと思います。日本のゾンビは強いんだということを皆さんにお見せしたいと思うので、応援宜しくお願いします!」

岡見勇信
「約2年3カ月ぶりの試合。コロナ禍などで試合から遠ざかっていたこの期間は、己について考える機会となりました。19歳でプロデビューしてから、ずっとコンスタントに途切れず試合をしてきて、前回の試合後に、戦う気力が消えかけていました。しかし、その状態から、この期間で、格闘家としての自分を一から見つめ直し、世界ランク2位の記録を残しているミドル級に階級を上げて戻ることを決意しました。
『日本人は不利だ』と言われる重量級でも、そしてたとえ40歳だとしても、世界で勝つことができる。それを証明したい。そう、ふつふつと、また闘いたいという想いが沸いてきました。

そして練習仲間の試合、格闘DREAMERS、選手育成を通して、たくさんのエネルギーをもらい、彼らのおかげで心の中の『闘いの火』がどんどん燃え上がっていきました。今はただ、レアンドロとの戦いが待ち遠しいです。この気持ちを思い出させてくれたみんなに恩を返すために、私の戦いで報いたい。
私の持つ心技体すべてを、レアンドロにぶつける。ミドル級で戦い「岡見勇信」という格闘家、その姿を見届けてほしい。ご期待ください」

同コメントで岡見が触れているミドル級は北米階級で84キロ、ONEミドル級は92キロで名称は同じだが、階級は実質1クラス重くなる。通常体重に近いであろう今回の階級変更は、岡見にとってファイナルカウントダウンの一歩であることは間違いない。豪腕柔術家のアタイジに対し、3R戦い切れるペースと圧力を岡見は見せたい。

(C)ONE

また今回のリリースではザイード・イザガクマエフがジェームズ・ナカシマとのライト級戦でONE初陣を戦うことも合わせてアナウンスされている。

イザガクマエフはカビブ・ヌルマゴメドフの15年来のトレーニング・パートナーで、キャリア19勝2敗。旧ゴリラFC──つまりヌルマゴが買収しイーグルFCと名称を変えたロシアのフィーダーショーの暫定ウェルター級王者だった。

昨年1月10日のダナ・ホワイト御前大会とUFCへのステップアップの舞台を整えてもらっていたUAEW15とEFC32の合同イベントで、ルタリーブリ戦士カールストン・ハリスに敗れ──そのハリスがUFCと契約を果たすという厳しい現実をイザガクマエフは経験している。

ここを経てONEに戦いの場を求めたイザガクマエフだが、強烈なレスリングコントロールの持ち主で、がぶってヒザ蹴りがあるONEルールの最適化ファイターともいえる。ジェイムス・ナカシマ戦次第では、オク・レユン政権のライト級でダイ・アサラナリエフと並ぶ、ダゲスタンの脅威となる可能性は十分にある。

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ONE ONE Dangal Report ハイアニ・バストス ブログ 三浦彩佳

【ONE Dangal】三浦彩佳、2度投げて、2度目のキーロックで一本勝ち

【写真】勝利を決めると、想いをを吐きだすような声を挙げた三浦(C)ONE

<58.3キロ契約/5分3R>※
三浦彩佳(日本)
Def.1R by キーロック
ハイアニ・バストス(ブラジル)

三浦は56.1キロ、バストスが58.3キロで明らかにストロー級に落とせずキャッチウェイト扱いになったと思われる一戦。構えを変えるバストスに対し、左を振るって前に出る三浦はシングルやダブルは距離が合わなかったが、胸を合わせて組むと、首を抱えてしっかりと投げる。

三浦は袈裟で抑え、左のパンチを落とし腕関節を狙うも、バストスが体を反転させて上を取り殴っていく。立ち上がった三浦はボディロックのバストスを、投げ切り再び袈裟で抑える。ここから両足で挟み、腕を極めた三浦はタップを奪った。

涙を浮かべた三浦は「去年、負けてしまって凄く苦しい1年で。ただ前回負けて、得るモノがたくさんあって。体つくりとか、技術面でもしっかりと勉強する時間があり、今日を迎えることができて勝てて凄く嬉しいです。ホントはもっといろんな技を、キーロックが極まらないならチャレンジしようと思いましたが、極まりそうだったので繰り返しました」と話した。


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Interview ONE ONE Dangal  グラチアン・サジンスキ ハイアニ・バストス ブログ 三浦彩佳

【ONE Dangal】バストス戦前に三浦彩佳が話していたこと─02─「大人のオンナ、舐めるなよ」

【写真】アトム級GP出場選手が発表された直後の試合、三浦はどのようなメンタルで戦うことができていたのだろうか(C)MMAPLANET

15日(土・現地時間)に中継されるONE Dangalのなかで、ハイアニ・バストス戦が放送される三浦彩佳インタビュー後編。

インタビューを行った2月23日の前日に、Road to ONE04で平田樹が首投げからパウンドアウトでTKO勝ちも悔しさで瞳に涙を浮かべていた──あの試合を、元祖・首投げ&袈裟の女王はどのように見ていたのか。

そしてMMAファイターとしての成長と、改めてアトム級GP出場への強い想いが語られたインタビューを掲載したい。

<三浦彩佳インタビューPart.01はコチラから>


──それだけONEのアトム級は選手層も厚くなっていますし、ここまでこの階級を支えてきた東南アジア勢はGP出場権を手にできる選手は一部のような状況です。

「そうですね、ストロー級GPは可能性が広がるので出たいですね」

──そんななかハイアニ・バストス戦ですが、2019年12月のクアラルンプール大会で、ギロチンで勝っています。が、正直どの程度の強さを持っているのか分からないです。

「パワーでギロチンを極めたような感じでした。4勝で一応無敗なのですが、しっかりと完勝しないといけないです。打撃が結構強そうなので、それを貰わないようにする。ギロチンに入られてもヴァンフルーチョークにいこうかと思っています」

──足で制さないギロチンでしたね。

「ハイ、首だけ絞める──ザ・パワーというギロチンでした」

──その形に入らせないためには、ダブルやシングルよりも首投げです。

「首投げに関しては……本当に色々な技をばらして打ち込みをしてきたので──私より大きな選手とも練習してきましたし。打ち込みとドリル、柔道を生かした技の連係を今回は本当にやりこみました」

──なるほど、昨夜のRoad to ONEで平田樹選手が、最後は柔道に頼ってしまって落ち込んでいたのですが……私自身、それで勝てたから良いじゃないかと思う一面もあります。もちろん、今後を考えるとそれでは勝てないのが分かっていて平田選手も納得できなかったのでしょうが。

「多分、樹ちゃんの場合は打撃を強化してきたから殴り合いたかったんでしょうけど。中村選手の打撃がちょっと鋭かったですね。私の場合は寝技でいく、何が何でも勝ちたいとうのがあります(笑)。

何より樹ちゃんは4戦目でメインですからね。しかも環境が変わって、ずっと注目されていますし、派手な勝ち方も既にしている。全てを含めて凄いプレッシャーだったと思います。結果的に樹ちゃんは勝ったわけだし、それは彼女の強さなんで良かったんじゃないかと思いますけどね」

──先輩として、彼女に何か掛ける言葉はありますか。

「青木さんとかは解説で『アレに頼っちゃダメ』って言っていたけど、勝ったんだから喜んで良いと思います。勝ちは勝ちなんで。思っていたことができなければ──また次に練習しようって頭を入れ替えれば良いことなので」

──三浦選手も首投げと袈裟で勝った時に、極めに行けという声が起こりました。あの時で6戦目ぐらいだったかと。

「そういう指摘をされても、そこまで気にせずに頭を切り替えると良いんじゃないかなって。次、頑張ろうって前向きになれば。通じない相手が出てきて、そこでどうすれば良いのかってなりますしね。

ティファニー・テオに負けて、この1年間は本当に考えて練習してきました。その成果が今回の試合で出せるのかは分からないですが、変化をつけることができた1年でした」

──そうやって練習してきて、別に首投げでテイクダウンして良いわけですし。

「ハイ、掛からない時にやってきたことがでると思います。それが今回の試合なのかどうかは分からないですけど(笑)」

──MMAとして各論になりますが、どのようなテイクダウンを奪いたいですか。

「四つで組みたいです。四つで組んで、相手の首の下に頭を入れた状態で──ヒジとかパンチを貰わず、ケージに押し込んでから大外が良いですね」

──大外ですか、小外でなく。

「ハイ、ズリズリズリと入って。そのままサイドを取れますし。今回はヒジもたくさん練習してきたので、削ってから極め技にいきたいです」

──四つになるために打撃があるところで、組んで距離を殺さないといけないです。

「バストス選手が待ちなので、自分からフェイントを入れて入るか。ストレートが強いけど、フックを振りまわしてくるので、そのタイミングで中に入っていこうと思います」

──それこそパンクラスで注目されていた時と比較して、MMAへの理解が深まったような気がします。

「全然違うと思います。女子のMMAも数年前と比較すると、レベルも上がってきているので」

──それはONEも顕著で東南アジアの女子選手も力を本当につけてきたと思います。まだUFCと比較すると、得意と不得手がハッキリしているきらいはありますが。

「そうですね、ONEの女子選手たちのレベルは凄い勢いで上がっていると思います」

──だからこそ三浦選手もアップデートが必要だと。

「ハイ。私の場合はテオ戦から凄く意識が変わりましたね。『このままじゃヤバイ』って。アップデートしないと……だから目のトレーニングから体調面、技術面と全て変えてきました。追い込み方も前と変わりました。

大体2部練をしていて、以前は疲れることをしていれば強くなれるという考えでした。でも今は時間よりも、課題を持って練習に臨むようになりましたね。そのなかで長く練習をする必要があるときはしますし、とにかく反復練習をしてきたので技のレパートリーが増えてきたかと思います」

──以前は必死にやっているけど上手くいかないって、泣いていましたよね。そういうなんか、かわいこちゃん的なことがあるようなぁって思ってはいました。

「もう……それはさっきも言いましたけど、30歳なので通用しないです(笑)」

──ダハハハハ。すみません、爆笑してしまいました。

「アハハハハ。本当に通用しないです。TRIBEの選手と話をしていると『あっ、こういうことか』という発見があるんです。でも彼らは『それ、今頃ですか?  何年やってきたんですか』って(笑)。ホントに今更って言われるのですが、そこをたくさん吸収しつつある実感があります」

──これ、便乗商売なのですが──アトム級で戦う意志があることも踏まえて『ガキには未来しかない』という風潮に対し、『まだ、あなたじゃない』という想いはありますか。

「あのう……長南さんに最近、BBAって言われるんですけど、そこはまだ上の方もおられるので何と反応して良いのか分からないところもあります。でも、ガキだけじゃないんだぞっていう気持ちはあります」

──ガキでもBBAでもない。

「そうですね、大人のオンナと呼んでもらえると無難かと思います(笑)」

──では大人のオンナ(笑)は、今回の試合でどのような成長を見せたいですか。

「相手のパンチを貰わず、そのうえで組んで、投げて、しっかり極める。圧倒的に勝ちたいと思っています」

──そこでストロー級でトップを目指す狼煙をあげると。

「それがあるので、張りが出てくるかと思います。今回、ケガがなければ4月でも5月でも試合をしたいです。GPに関しては1度、1月の時点で来ていたので……出たいですね。今回、勝って──ケガがなければ、出られるかなって長南さんとも話しています。

アトム級GPに出たいけど……でも、そうですね……ティファニー・テオと戦う前にタイトルマッチのことばかり考えていて──ああいうことになったから、今はとにかくバストス選手に圧倒して勝つことに集中します」

──では最後に日本で、どこかのタイミングで三浦選手の試合を視聴してくれるファンに一言お願いします。

「こんなご時世でもシンガポールに呼んでくれて、国際戦を戦えることは、凄く有難いと思っています。しっかりと勝って、まだまだやれるというところを見てほしいです。大人のオンナ、舐めるなよっていうことで(笑)」

このインタビューの翌日にONE女子アトム級出場選手が発表された。ご存知の通り、三浦の名前はそこにはなかった。試合を2日後に控えた状況での落選決定が、彼女の心理面にどのような影響を与えたのか。それとも割り切って、この1番に挑むことができたのか──土曜日の放送で確認したい。

■視聴方法(予定)
5月15日(土・日本時間)
午後7時00分~ ABEMA格闘チャンネル

■ ONE TNT04 対戦カード

<ONE世界ヘビー級(※102.01キロ)選手権試合/5分5R>
[王者]ブランドン・ヴェラ(米国)
[挑戦者] アージャン・ブラー(カナダ)

<ムエタイ・バンタム級/3分3R>※
タワンチャイ・PKセンチャイムエタイジム(タイ)
ショーン・クランシー(アイルランド)

<女子アトム級(※52.2キロ)/5分3R>
リトゥ・フォーガット(インド)
ビー・ニューイェン(米国)

<58.3キロ契約/5分3R>※
三浦彩佳(日本)
ハイアニ・バストス(ブラジル)

<65キロ契約/3分3R>
グルダージャン・マンガット(カナダ)
ロシャン・マイナン(インド)

<57.7キロ契約/5分3R>
アンソニー・ドゥ(米国)
ホイ・リアン(豪州)

※2月26日に収録。その他の試合は4月29日に収録された試合

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【ONE Dangal】バストス戦前に三浦彩佳が話していたこと─01─「アトム級の方が選択肢が増える」

【写真】昨年2月28日のティファニー・テオ戦以来、363日ぶりの実戦復帰直前に三浦に話を訊いた(C)MMAPLANET

15日(土・現地時間)、シンガポールはカランのシンガポール・インドアスタジアムで収録されたONE Dangalが中継される。

同番組では4月29日と2月26日に収録された6試合が放送され、三浦彩佳✖ハイアニ・バストス戦も含まれている。

MMAPLANETでは試合の3日前に行っていた三浦のインタビューをここでお届けしたい。この翌日に賛否の声が大きく挙がったアトム級GP出場メンバーが正式発表された──ことを踏まえて、この時に三浦がどういう気持ちでいたのかを知って欲しい。


──放送日が確定していないという試合が控えています。選手は試合をするだけなのですが、ライブと録画中継でいつ放送されるか分からないことは心理面で影響することはありますか。私自身は収録&中継というあり方が存在しても、放送日が試合をした日という風に記録に残るは違うと思っています。

「全く影響しないと言えば、嘘になると思います。実際、何試合目に試合があるのかも分からないですし……でも、やれることをやるしかないという感じです。自分自身のプロモーションができないので……そういう部分でライブ中継の試合との違いはありますね」

──現地に今、いるということは長南さんも三浦選手もSNSでは発していますが、試合が終わってからは放送が終わるまで触れることができないという形ですね。

「ハイ。試合が発表になっていないので、相手のことも公表できないですしね」

──スポンサーを集めづらいという意見は耳にします。

「そうですね(苦笑)。日本で告知できないので、『えっ、試合なの?』という雰囲気があって……。そこはスッキリしない感じはあります。でも、試合をすることには変わりないので、集中していくだけです」

──スポーツとしてどうかと感じつつ、記者としてはインタビューの掲載が試合をした後になるので、作戦的なことも詳しく話してもらえるという一面が実はあり、そこは有効活用させてもらっています。

「アハハハハ。そういうことがあるんですね」

──実はそうなんです。凄く詳しく作戦を尋ねることができて、しかも記事に反映できるし楽しいといえば楽しいです。そんななか、三浦選手にとっては1年振りの試合です。

「ホント、きっかりそうですね」

──あの試合から新型コロナウィルスの感染が世界に広まり、ONEが本格的なイベントを再開したのが昨年の10月。昨年中に試合の機会がありませんでした。

「今回の対戦相手に2度、断られて……本当は11月とか12月に戦うつもりだったので、それ以来ずっとギアはあげている感じでやってきました」

──この間、対戦相手は変わらずハイアニ・バストスだったのですね。

「ハイ。同じ相手で、でも52キロ級……アトム級で組まれるかどうかという話があって。アトム級GPがあるので私もそこを睨んで、ずっと体重を落としてきたんです」

──えっ……三浦選手が52キロで戦うという発言を耳にしただけで、恐怖を感じてしまうのですが……。パンクラスで戦っていた時の減量の痛々しさを思い出してしまって。

「アハハハハ。そうですよね(笑)。でも、ずっとTRIBEのトレーナーの堀江(登志幸)さんに相談してきました。水抜き無しで52キロというのは怖いので。堀江さんから大丈夫だと言われたら、アトム級で出ようと思っていました。

かなり前から落としていて、そうするとストロー級で組まれたので減量無しで今回の試合は戦います」

──つまり減量なしで56キロで戦えるまで、普段からしぼっていると。そして、アトム級で戦える状況になっているのですね。

「ハイ、なっていました。1月ぐらいまでは」

──実は三浦選手のその意志を知らなかったので、アトム級はGPもあり盛り上がっているけど、ストロー級はそうではない。この現状についてどう考えているのかを尋ねさせてもらおうと考えていました。それがアトム級転向を心に決めていたとは。

「ストロー級は人がいないので、ランキングは全然動かないですし。チャンピオンのシィォン・ヂィンナンも、アンジェラ(リー)もストロー級とアトム級を行き来している。違いは4キロ強だし行き来できるんじゃいかっていう話を長南さんから提案してもらっていて。

ただ、これまでの私の体重の増え方とかが怖かったので、堀江さんと食事面から相談して、無理でなければ落とそうと決めたんです。アトム級の方が、選択肢が増えますし。やっぱり試合はコンスタントに戦っていきたいですし、できないもどかしさを感じてきたので。

アトム級は選手が多いだけでなく、レベルも高いと思うので……私もいつまでMMAを戦えるのか分からないですし、そういうなかで盛り上がっているアトム級に食い込めたらという気持ちでいます」

──試合直前に尋ねることではないかもしれないですが、あの頃を思い出して怖くないですか。

「年齢って言うとダメかもしれないですけど、30歳になって体が変わってきたみたいで」

──それは大きくなる方向でなくて、ですか!!

「北岡さんから『高野さん(SARAMI)も体つき変わったけど、三浦さんも変わったね』って指摘してもらったことがあって。『変なぶよぶよ感はなくなったね』と(苦笑)」

──ぶよぶよ感(笑)。

「出産したあとは増えるそうですけど、そうでないと増えないようなんです。あとはサプリとかも見直して摂取していると、キレが変わったというか」

──無事に体重が落とせるなら、それは楽しみです。当時の三浦選手は減量が危なすぎるという印象でしたから。

「あの頃は本当にヤバかったです。でも、堀江さんのおかげで本当に無理なくアトム級で戦えるところまでもっていったんです」

──GPの発表が近々あると聞いていますし(※インタビューの翌日2月24日に女子アトムGP出場メンバーが発表された)、なおさら今回はアトム級で実力誇示したかったのではないですか。

「そうですね。アトム級とストロー級のどちらにするかと聞かれて、どちらでも戦えるのでアトム級でやりたいと返事はしていました。だからアトム級に関しては、今回の試合が終わってからまた考えようという感じです」

──その間にトーナメント出場メンバーの発表があり、トーナメントは進捗していく可能性が十分にあります。

「そうなればストロー級でも、とにかく自分ができることをやっていくしかないと考えています。ホントは本戦でも補欠戦でも出たいとアピールしたいのですが、今の私はそういう立場にはないので……」

──いやいや、言いましょうよ。

「先のことを口にすると、今回の試合でポカをしそうで怖くて。まずはバストス戦でしっかりと集中して勝ち……アトム級GPに出してもらえるなら出たいです。試合間隔を開けたくないので」

<この項、続く>

■視聴方法(予定)
5月15日(土・日本時間)
午後7時00分~ ABEMA格闘チャンネル

■ ONE TNT04 対戦カード

<ONE世界ヘビー級(※102.01キロ)選手権試合/5分5R>
[王者]ブランドン・ヴェラ(米国)
[挑戦者] アージャン・ブラー(カナダ)

<ムエタイ・バンタム級/3分3R>※
タワンチャイ・PKセンチャイムエタイジム(タイ)
ショーン・クランシー(アイルランド)

<女子アトム級(※52.2キロ)/5分3R>
リトゥ・フォーガット(インド)
ビー・ニューイェン(米国)

<58.3キロ契約/5分3R>※
三浦彩佳(日本)
ハイアニ・バストス(ブラジル)

<65キロ契約/3分3R>
グルダージャン・マンガット(カナダ)
ロシャン・マイナン(インド)

<57.7キロ契約/5分3R>
アンソニー・ドゥ(米国)
ホイ・リアン(豪州)

※2月26日に収録。その他の試合は4月29日に収録された試合

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【ONE Dangal】”インドの夜”にブラーが世界ヘビー級王座挑戦&リトゥも出場。三浦彩佳の試合も放送!!

【写真】インドのMMAを引っ張る存在となるか。アルジャン・ブラーとリトゥ・フォーガット(C)Zuffa/UFC

ONEチャンピオンシップより、15日(土・現地時間)に放送されるONE Dangalのラインナップが発表されている 。

同番組は4月29日(木・同)にシンガポールのシンガポール・インドアスタジアムで収録された試合と、2月26日に同じく収録されていた試合とのカップリングで放送されることになる。

番組名のDangalとはヒンドゥー語で闘争、暴動を意味する単語で、何よりも同国の映画史上──国際的に最も成功を収めた映画のタイトルだ(※邦題はダンガルきっと、つよくなる)。

映画ダンガルはギータ・フォーガットとバビータ・クマリというレスラー姉妹を育てあげたマハヴィル・シン・フォーガットを題材とした映画だが、その父と姉に持つのが現在はONEで活躍中で、同大会にも出場するリトゥ・フォーガットだ。


この日はリトゥだけでなく、インド系カナダ人のグルダージャン・マンガットが、リトゥと同様にEvolve MMA所属のインド人ファイター=ロシャン・マイナンと戦う同朋対決に加え、メインではマンガットと同様にインド系カナダ人でロンドン五輪フリースタイルレスリング120級同国代表のアルジャン・ブラーが、ONE世界ヘビー級王者ブランドン・ヴェラに挑戦する。

イベント名を把握していなかったブラーは、この陣容から『Indian invasion 』と大会を呼んでいたほどだ。現状ONEにとってチャトリ・シットヨートンCEO兼会長もインドは開拓すべき市場で、TV局の放映料も多額だと認めている。

結果、同番組はアジアの時間帯でいえばTNT大会のような木曜日の午前中でも、従来のONEがイベントを行う金曜日の夜でもなく、土曜日の夜に放送されるのもインドというマーケットを考慮してのことに違いない。

そんなダンガルでは三浦彩佳✖ハイアニ・バストスの58.3キロマッチも中継される。本来はストロー級の両者、当時の三浦のSNSからも分かるようにこの試合は2月26日に行われたものだ。三浦はこの試合で勝利し、アトム級GP出場をアピールする腹積もりでいたが、試合の3日前に出場メンバーが発表されており、精神的ダメージがなかったか危惧されているところだ。

女子アトム級GPでいえばフォーガットは、5月28日(金・同)に既にモン・ボーとの準々決勝を戦うことが決まっていたが、ONEインディアン・ナイトというべきイベントをスルーすることは考えられなかったと言い、出場を自ら志願したとのこと。

ブラーの世界挑戦、フォーガットのキャリア初の本格的ストライカーとの対戦──は、コロナに苦しむ13億のインドの人々に希望を与えることができるだろうか。それとも厳しい現実を目の当たりにしてしまうことになるのか。

そして三浦はどのような戦いをしていたのか、結果を含め全貌が明らかとなる。

■視聴方法(予定)
5月15日(土・日本時間)
午後7時00分~ ABEMA格闘チャンネル

■ONT Dangal 対戦カード

<ONE世界ヘビー級(※102.01キロ)選手権試合/5分5R>
[王者]ブランドン・ヴェラ(米国)
[挑戦者] アージャン・ブラー(カナダ)

<ムエタイ・バンタム級/3分3R>※
タワンチャイ・PKセンチャイムエタイジム(タイ)
ショーン・クランシー(アイルランド)

<女子アトム級(※52.2キロ)/5分3R>
リトゥ・フォーガット(インド)
ビー・ニューイェン(米国)

<58.3キロ契約/5分3R>※
三浦彩佳(日本)
ハイアニ・バストス(ブラジル)

<65キロ契約/5分3R>
グルダージャン・マンガット(カナダ)
ロシャン・マイナン(インド)

<57.7キロ契約/5分3R>
アンソニー・ドゥ(米国)
ホイ・リアン(豪州)

※2月22日に収録。その他の試合は4月29日に収録された試合

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Interview ONE ONE Inside the Matrix ONE113 シィォン・ヂィンナン ティファニー・テオ ブログ 三浦彩佳

【ONE113】三浦彩佳が予想するONE世界女子ストロー級選手権試合──勝者:パンダ=シィオン・ヂィンナン

【写真】三浦はテオの強さを列挙したうえで、ヂィンナンの勝ちと予想した(C)ONE & MMAPLANET

いよいよ本日、 30日(金・現地時間)にイベント開催となるONE113「Inside the Matrix」。

4大タイトルが組まれた今大会、同階級で戦う選手に世界戦を予想してもらう──シリーズ第5回目は、三浦彩佳がONE世界女子ストロー級選手権試合、王者シィオン・ヂィンナン✖挑戦者ティファニー・テオの勝利者予想とその理由を語った。


三浦彩佳の予想
勝者:シィオン・ヂィンナン
理由
「4Rか5Rでパンダ選手がKOするかと思います。テオもスタミナがあると思うんですけど、シィオン・ヂィンナンの方が打撃も重いだろうし。前と同じように……、ヂィンナンがコツコツ打って、ティファニー・テオが根負けしたみたいな形になるかと。

ただ実際に戦ってみて……ティファニー・テオって上手くないし打撃も効かない、マイラ・マザールの方が強いと思っていました。でもリーチが長くて、追いかけっこになってしまって自分の距離を作ることができなかったです。

フィジカルも想っていた以上に強くて。それまでの試合では、そんな風に見えなかったのに、まるで男の人と戦っているみたいでした。ローもジャブも痛くないと思っていたら、試合中に『アレレ?』って感じで。ニコリニに競り勝てた理由が組み合って分かった感じです。

それにメンタルも強くて。試合前にエレベーターで鉢合わせした時も、がっつりとシカトされましたし(笑)。同時に頭も良いと思います。

ティファニー・テオはそれだけ強い選手で、パンダ選手も戦い辛い相手に違いないです。でも、やっぱりパンダ選手はパンチの回転数とか凄くて。結果的に、あの回転数にテオはやられちゃうんじゃないでしょうか。とにかく、どっちが勝とうが、私は彼女たちと戦えるように準備していきます」

■ONE 113 Inside the Matrix対戦カード

ONE世界ミドル級(※93.0キロ)選手権試合/5分5R>
[王者]オンラ・ンサン(米国)
[挑戦者]ライニア・デリダー(オランダ)

<ONE世界ライト級(※77.1キロ)選手権試合/5分5R>
[王者]クリスチャン・リー(米国)
[挑戦者]ユーリ・ラピクス(モルドバ)

<ONE世界フェザー級(※70.3キロ)選手権試合/5分5R>
[王者]マーチン・ウェン(豪州)
[挑戦者]タン・リー(米国)

<ONE世界女子ストロー級(※56.7キロ)選手権試合/5分5R>
[王者]シィオン・ヂィンナン(中国)
[挑戦者]ティファニー・テオ(シンガポール)

<ライト級(※77.1キロ)/5分3R>
エドゥアルド・フォラヤン(フィリピン)
アントニオ・カルーゾ(豪州)

<女子アトム級(※52.2キロ)/5分3R>
リトゥ・フォーガット(インド)
ノウ・スレイ・ポブ(カンボジア)

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Interview ONE ONE Championship ブログ 三浦彩佳 内藤のび太 和田竜光

【ONE】リスタート、ONEチャンピオンシップ。和田竜光、内藤のび太、三浦彩佳、再開に向けての声

【写真】社会性として対極にある和田とのび太、三浦はONE時代を思わせるコメントだ (C)MMAPLANET

26 日(金・現地時間)にONE Championshipのチャトリ・シットヨートンCEO兼会長が、7月31日にタイのバンコクでONE「No surrender」を開催することを発表した。

元々ONEでは7月中にタイでのイベント再開を視野に入れており、その状況は関係各所には伝わって来ていた。当然、ONEとパートナーシップを結ぶABEMAにもその報を届いており、ABEMAではあらかじめONE出場日本人選手から活動再開に関してのコメントを集めていた。ONEチャンピオンシップ、リスタートが正式発表のタイミングで、それら日本人MMA選手の声をお届けしたい。まずは第四弾として和田竜光、内藤のび太、三浦彩佳の今の想いとは。


和田竜光
「自粛している間は練習会には参加せずに、のんびりしながら出来る運動をしていました。しばらく格闘技をしてない間になんだかリフレッシュされた気がするし、早く練習したいなぁとも思えたのでこれはこれで良いかな──とも思っています。ONEが再開されるかも……と連絡が来たのと丁度同じぐらいの時期に自分も練習を再開しました。練習再開初日にはビックリするぐらいのゲキ弱で笑っちゃいました(笑)。怪我と体調に気をつけて少しずつコンディションを上げて行きたいと思います。今はとりあえず全開で練習出来る所を目指します。一人ひとりやっつけて行ける様に修行、修行!」

内藤のび太
「ONE Championship が再開されると聞いて率直に嬉しいです。自分はもともとあまり外に出る方ではなく、家の中で自分の世界を広げられるTVが好きで、TVからたくさん力をもらいましたし、格闘技を習うきっかけもTVからでした。それは今でも変わらないです、今回も自分が変わる切っ掛けに出来ればと思っています。自分も含め沢山の関係者にとって厳しい時期となったことと思いますが、その期間を経て再開されるというのは、これまでも進化を続けてきたOne Champion shipですが、更にパワーアップし大会になっていくと思っています。自分もその進化にこれまで以上についていけるように努力していきたいと思います」

三浦彩佳
「ONE Championshipが再開する事を大変嬉しく思っています。不要不急の外出が出来ない中、TRIBE TOKYOではプロ練は継続して行われてきました。私自身も前回の試合で負った怪我が回復してからはプロ練に参加して、練習のみの日々……以前よりより厳しい環境に身を置く事が出来ました。 この自粛期間でより集中した練習が行えたし、師匠の長南さんが格闘技の熱を絶やさずに指導し続けてきてくれました。自粛期間の中でもトレーナーの堀江さんもより格闘技に生かせるトレーニングを指導していただけました。 先日の無観客試合で行われたRoad to ONEや修斗の試合をABEMAで観戦していて、元気をもらえました。来月から再開するONEでも、アスリート全員の力で格闘技界を盛り上げて、観ている方にも元気を与えていけたらと思います。是非みなさん、アベマでONE Championshipを観てください!」

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Interview ONE ブログ 三浦彩佳 平田樹

【ONE】「少しずつ」&「徐々に」。ONEアスリートIGライブ──三浦彩佳&平田樹の公開質問への返答!!

【写真】そのスパンは別にして、両者揃って一歩一歩ということで (C)MMAPLANET

ONEアスリート達士の対談にファンが参加できるIGライブ最終週が、先週末30日(土)に江藤公洋✖藤沢彰博、31日(日)には秋山成勲✖三浦彩佳が行われた。また、29日(金)には平田樹✖有井渚海という顔合わせも実現している。

MMAPLANETではMMAファイターに質問を公開で投げかけており、ここでは三浦彩佳と──有井のコメントが多すぎてライブ時間中には回答が得られなかった平田樹がONE JAPANを通してくれた返答を紹介したい。

三浦への質問「2月のシンガポール大会では、正直──試合中に痛みが顔に表れていたように感じました。その点について、長南さんから何か指摘され、克服するような試みはこの期間中に行われてきましたか」

平田への質問「大きくなっていませんか?(笑)」


三浦彩佳
「試合中の痛かった記憶がその時あまりなくて、顔に表れていたんですかね……。多分、表れていたから長南さんに怒られたんですよね……きっと。でも克服するような試みは、トレーナーさんの方と一緒に動きの変化をつけるようにちょっとずつやっているので。長南さんもスタミナ練習とミットを持ってもらっているので、少しずつ克服するようには練習しています」

平田樹
「徐々に小さくしていきます(笑)」

回答へのMMAPLANET公的私信
「両選手、猪突猛進で」