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【Bellator257】デイヴィスに競り勝ったワジム・ネムコフが、王座防衛&AJ✖ロメロ戦の勝者と準決勝へ

<Bellator世界ライトヘビー級選手権&ワールドGP準々決勝/5分5R>
ワジム・ネムコフ(ロシア)
Def.3-0:48-47.48-47.48-47
フィル・デイヴィス(米国)

左ジャブ、右を伸ばしたネムコフが左ハイを繰り出す。距離を取って見るデイヴィスは、ロー以外は受けない。そのローを2発入れたネムコフが左ジャブから右ストレートを伸ばす。デイヴィスは右に回る。ネムコフは積極的にステップインして、右フックでデイヴィスのバランスを崩すと、さらに距離を詰める。

デイヴィスは極端に距離を取ることなく、カウンター狙い。そして組むこともなく、省エネとラウンド終盤のスコアリングを念頭に置いているか。残り1分を切り、デイヴィスが右ローを当て、ネムコフは左を伸ばす。さらにワンツーを入れたチャンピオンが右を続け、最後に自らのハイキックで尻もちをついたが、デイヴィスは組むことなく初回を終えた。

2R、ハイを蹴り合った両者。デイヴィスが右オーバーハンドを振り、ネムコフが間合を取り直す。左目尻をカットしているチャンピオンだが、気にせずワンツーを振るっていく。デイヴィスの左ミドルにも、構わず距離を詰めるチャンピオンは右に続く左フックを当てる。パンチ勝負のチャレンジャーは左を打たれ、ガードを高くする。ステップジャブを続けるネムコフが右アッパーから左フックを当ててダウンを奪う。

デイヴィスは起き上りながらシングルレッグへ。ケージを背にしたネムコフはボディロックから、ダブルレッグへの移行にギロチンをセット。デイヴィスは頭を抜いて距離を取り直すが、ここでペースを上げないといけない展開となった。オーバーハンドの交錯から組んだデイヴィスだがテイクダウンは奪えない。逆にネムコフがシングルレッグを仕掛けたところでラウンド終了に。

3R、近い距離で左フックを当てたネムコフは、左フックから右ハイ。デイヴィスの左の蹴りをかわし、右オーバーハンドを繰り出す。デイヴィスは右ストレートを被弾し、右クロスを空振りする。チャンピオンはダブルジャブ、さらに左ストレートを入れる。ボクシングマッチが続き、ジャブから右をネムコフが当てる。決定代はないが、手数&精度で上回るネムコフのペースで試合は進む。一度、組みに行ったデイヴィスは逆にダブルからバックに回られチャンピオンシップラウンドへ。

4R、ジャブの応酬から、王者が左リードフック。さらにワンツーからスリーを伸ばす。ジャブからの右をかわすデイヴィスもワンツー、この辺りでペースを上げたい。しかし、シングルで足を掴めずクラッチするなどデイヴィスも疲れてきたか。3分を経過したころから、ネムコムも動きが落ちる。踏み込みが甘く、伸ばす拳にも力が感じられなくなったネムコフに対し、デイヴィスはここが攻めどころだが……。

と、組んでいったネムコフは組み負けて、離れたデイヴィスの動きが上がる。デイヴィスを相手に組みを選択するチャンピオンは、ダブルレッグを切られクリンチでヒザを腹に受ける。離れてからもデイヴィスは相打ちながら左フックを当て、さらにネムコムの動きが落ち、ガードも下がり気味に。続けて右フックを被弾し、明らかに下がるようになったネムコムがラウンドを明確に落とした。

最終回、序盤はジャブを伸ばし後ろ回しを見せるなど、回復傾向になるネムコフ。デイヴィスはワンツーからローを被弾し、4R終盤の攻勢を維持できない。ネムコフはダブルレッグを切るが、ワンツーをローを逆に受ける。ワンツーで右フックをテンプルに入れたチャンピオンは、ローが急所に入り即ブレイクを要求する。

互いに息を整え、リスタート。デイヴィスは動くが手数は多くなく、ネムコフは後ろ回し蹴りを繰り出す。ドタバタとした打撃戦のなかで、威力がありそうな攻撃はデイヴィスの蹴りか。ここで王者はダブルレッグへ。デイヴィスはダースで切り返すが、滑って頭を抜けて下になってしまう。残り1分、両者がスタンドに戻るが勢いある打撃戦をする力は残っておらず、デイヴィスが組んでクリンチへ。

最後にパンチを振るって離れたデイヴィス、ネムコフは後ろ回し蹴りを見せた消耗戦は終わった。ジャッジの裁定は3者とも48-47で王者に凱歌が挙がりデイヴィスを返り討ち──、初防衛と準決勝進出となった。

「テイクダウンを防いで打撃で戦うのが作戦だった。5Rで距離を取るフィル・デイヴィスをKOすることは難しい。コンディションが決め手だった」とネムコフは勝利を振り返った。


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BELLATOR Bellator257 News Preview フィル・デイヴィス ブログ ワジム・ネムコフ

【Bellator257】計量終了 王者ネムコフの短距離ダッシュの積み重ね✖挑戦者デイヴィスのマラソンMMA

【写真】煽りVでは、デイヴィスがイメージの違うヒップポップ・キャラになっていたが、試合内容がポップになることはないだろう(C)BELLATOR

15日(木・現地時間)、16日(金・同)にコネチカット州アンカスビルのFight sphere=モヒガンサン・アリーナで開催されるBellator257「Nemkov vs Davis 2」の計量が行われた。

プレリミで元フェザー級タイトルコンテンダーのペドロ・カルバーリョと対戦する注目株ジェイジェイ・ウィルソンが1.75ポンドオーバーでキャッチウェイト戦になった以外は、25選手が滞りなく計量を終えている。

メインでBellator世界ライトヘビー級選手権&ワールドGP準々決勝を戦うワジム・ネムコフとフィル・デイヴィスは、計量&フェイスオフとキレキレかつ肌艶が良く、順調な仕上がり具合に見えた。


この両者は2018年11月に対戦しており、その時はネムコフがスプリット判定勝ちを収めている。昨年8月にライアン・ベイダーをハイキックからパウンドアウトし、ベラトール・ライトヘビー級の頂点に立ったネムコフは、同じロシアでもダゲスタンやチェチェンという世界で猛威を振るうコーカサス系でなく、スラブ系のファイターだ。

エメリヤーエンコ・ヒョードルに師事し、コンバットサンボでは2014年の成田大会を含め、4度世界選手権で100キロ級を制している。殴って、蹴って、投げて、パウンド、極めを道着とヘッドギア着用で行うコンバットサンボは、道着なしのMMAという見方がされるが、実際は道着の有無以上に大きな違いが存在する。

それは戦いの質、性格の違いだ。コンバットサンボは常に真っ向勝負、拳が当たり、道着が掴める距離で戦う。その距離感のなかでネムコフは、ウェルラウンダーとしての腕を磨いてきた。

対してNCAA D1を制したフォークスタイルレスラーからMMAに転じ、アライアンスMMAでウェルラウンダーとなったデイヴィスは、勝利する概念が明確に違う。ネムコフの勝利は相手を倒すこと、屈服させることだ。デイヴィスの勝利とは、文字通り勝つこと。

前述したようにネムコフは、真っ向勝負。攻めを全面に打ち出して戦う。一方のデイヴィスは相手の良さを封じ込める。自分がアドバンテージを握り、支配すれば相手が戦闘不能にさせる必要はない。よって打撃に関していえば、ネムコフの距離でデイヴィスが戦うとすればKO直前か、KOされる直前ぐらいだろう。デイヴィスが勝利を模索する間は、蹴りのレンジが最も近い距離と考えても良いぐらいだ。

そこをネムコフが踏み込めば、また下がる。動かせ、あるいは組んで疲弊させるのがデイヴィスのMMAだ。もちろん、ネムコフも北米MMAを理解しているから、無暗に誘いに乗ることはないだろう。それでも前に出ていく数は、ネムコフが増えるに違いない。結果としてミスを犯したり、隙を与える機会も増える。5分✖5Rということを考えると、有利なのはチャレンジャーか。

とはいえ、持久戦に慣れ過ぎた感もあるデイヴィスは、初回や2Rはギアを上げることはないはずだ。冷静な低速ギアも、戦意の低下に通じる可能性がある。その姿勢が仇となり、些細な気持ちの隙を衝き、こじ開けるだけの攻撃力をネムコフは持っている。スタミナさえ使い切らなければ勝ちきれずとも、デイヴィスはポイントを挽回するために早々にアグレッシブな戦いを強いられ、ネムコフが優位に試合展開に持ち込める。

デイヴィスはマラソンMMAで削り、疲弊させることができるか。ネムコフは短距離走を繰り返し、如何にダメージを蓄積させることが可能か。両者のスタミナ配分と、ダメージの蓄積の掛け算がどのような答をサークルケージで弾き出すのか、非常に興味深い。

■視聴方法(予定)
4月17日(土・日本時間)
午前7時~Prelim :Bellator MMA YouTube Channel
午前10時~Main Card: Bellator MMA YouTube Channel

■Bellator257計量結果

<Bellator世界ライトヘビー級選手権&ワールドGP準々決勝/5分5R>
[王者]ワジム・ネムコフ: 204.5ポンド(92.76キロ)
[挑戦者]フィル・デイヴィス: 205ポンド(92.99キロ)

<ライトヘビー級ワールドGP準々決勝/5分5R>
コーリー・アンダーソン: 204.75ポンド(92.87キロ)
ドブレジャン・ヤギュシュムラドフ: 204.5ポンド(92.76キロ)

<女子フライ級/5分3R>
ヴェタ・オーティアガ: 124.5ポンド(56.47キロ)
デザリー・ヤネス: 125.75ポンド(57.03キロ)

<175ポンド契約/5分3R>
ポール・デイリー: 174.75ポンド(79.26キロ)
サバウ・ホミシ: 175ポンド(79.37キロ)

<ライトヘビー級/5分3R>
ジュリアス・アンリカス: 205ポンド(92.99キロ)
グレゴリー・ミリアード: 205.5ポンド(93.21キロ)

<女子フェザー級/5分3R>
ジュリア・バッド: 145.25ポンド(65.88キロ)
ダイナ・シウバ: 144.75ポンド(65.65キロ)

<ヘビー級/5分3R>
スティーブ・モウリー: 247ポンド(112.03キロ)
ショーン・アッシャー: 247.25ポンド(112.15キロ)

<ウェルター級/5分3R>
グラチキ・ボジニアン: 170ポンド(77.11キロ)
デマルケス・ジョンソン: 170.75ポンド(77.45キロ)

<ウェルター級/5分3R>
レイモンド・ダニエルズ: 169.75ポンド(76.99キロ)
ピーター・スタノニック: 170ポンド(77.11キロ)

<ライトヘビー級/5分3R>
ヴィクトル・ネムコフ: 205.75ポンド(93.32キロ)
カール・アルベクツソン: 206ポンド(93.44キロ)

<フェザー級/5分3R>
ペドロ・カルバーリョ: 144.75ポンド(65.65キロ)
ジェイジェイ・ウィルソン: 146.75ポンド(66.56キロ)

<ライト級/5分3R>
ランス・ギブソンJr: 155ポンド(70.31キロ)
マーカス・スリン: 155.25ポンド(70.42キロ)

<フェザー級/5分3R>
ソウル・ロジャース: 145.75ポンド(66.11キロ)
マス・ブーネル: 146ポンド(66.22キロ)

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【Bellator257】ギブソンJr&バッド親子、JJ・ウィルソン、モウリー、ロジャース、プレリミでお腹いっぱい

【写真】ランス・ギブソン、Jrとジュリア・バッド親子 (C)BELLATOR

16日(金・現地時間)、コネチカット州アンカスビルのFight sphere=モヒガンサン・アリーナでBellator257「Nemkov vs Davis 2」が開催される。

大会名にある通り、Bellator世界ライトヘビー級選手権&ワールドGP準々決勝=王者ワジム・ネムコフがフィル・デイヴィスと2年5カ月振りの再戦を戦う。

2018年11月の対戦では、ネムコフがデイヴィスをスプリットで下しており、昨年8月に獲得した世界王座の初防衛戦と、ワールドGP準決勝進出を掛けて返り討ちを狙う。

コ・メインもGP準々決勝で、TUF19覇者でベラトール2戦目となるコーリー・アンダーソンが、元ACAライトヘビー級王者のトルクメニスタン人ファイター=ドブレジャン・ヤギュシュムラドフと相対する。

ヤギュシュムラドフはACBから自動的にACA王者となり、防衛にも成功していたが2019年12月より試合が組まれず、ベルトを返上して北米を目指してきた。

さらに知名度の高いポール・デイリーと、注目されやすい女子フライ級がメインカードに投入された今大会だが、2週間前のBellaor255と同様に──UFC並みにプレリミが充実している。


前女子ジュリア・バッド、義理の息子のランス・ギブソンJrがサークルケージそろい踏みとなる。Jrの父ランス・ギブソンはマット・ヒュームの初期の教え子で元UFCファイター、そして修斗でも活躍したファイターで、バッドと再婚。37歳のバッドと、26歳のJrは11歳違いの親子になった。

Jrは去年予定されていた試合が2度流れ、1年半ぶりの実戦復帰でキャリア4戦目を戦う。父と違いスリムな体格でライト級ファイターのJrは、打撃とレスリングを消化し、パンクレーション系らしくサブミッションで極めにかかるウェルラウンダーだ。ただ、その打撃や極めにいくなかで、気の強さから来るのであろう荒々しさは父を彷彿させる。

また今回のプレリミでは前戦で世界王座に挑戦したペドロ・カルバーリョが出場し、ジェイジェイ・ウィルソンと戦う。

カルバーリョはフェザー級ランク4位、女子フェザー級1位のバッド、ライトヘビー級5位のジュリアス・ジュリアス・アンリカスと3人のランカーがプレリミ出場となる。

対してウィルソンはベラトールで4連勝、通算7連勝中のキウイ・ファイターだ。

マオリ系特有の打撃の爆発力があり、かつ柔軟な筋肉の持ち主で旺盛な戦闘意欲を持ちつつ、しっかりと柔術の消化している。ウィルソンはポストGPフェザー級戦線で、間違いなく気になる存在の1人といえる。

ポストGPフェザー級ファイターといえば、カルバーリョと同じくフェザー級GPに出場していたが、初戦で敗れたソウル・ロジャースが第1試合に登場する。

幻のTUFファイナリストは、前からも後ろからも絞めで相手と仕留めることができる。2021年の浮上を誓い──昨年10月に続く連勝を狙う。

この他、RIZINでワジム・ネムコフを破っているカール・アルベクツソンが、ワジムの兄で元PFLのヴィクトル・ネムコフとのマッチアップなど楽しみなカードが揃っている。

さらにはWAKOスタイル、ド派手な回転系キックからBellator Kickboxingで世界ウェルター級王者となったレイモンド・ダニエルズも出場。

昨年9月に代名詞であるスピニングバックキックが2発急所に入りNCとなったピーター・スタノニックとの再戦も見逃せない。

さらにさらにサンフォードMMAのヘビー級戦士、プロMMA8勝0敗──アマからは通算15連勝中のスティーブ・モウリーが8年半ぶりのベラトール出場となるショーン・アッシャーと戦う試合も注目だ。

アッシャーはケンタッキー州ベースのエンパイアFSのヘビー級王者ながら防衛に成功しケージに駆け上がったことで半年間のサスペンションを食い、この間にパンデミックが起こり18カ月振りの実戦でモウリーと戦うことに。

UFCのようなガチガチの勝負論とはまた一線を画し、デモンストレーションファイト的な一面を持つ試合や、シビアな生き残り合戦に混ざっているプレリミファイト。これからのサークルケージを楽しむために、マストウォッチの9試合だ。

■視聴方法(予定)
4月17日(土・日本時間)
午前7時~Prelim :Bellator MMA YouTube Channel
午前10時~Main Card: Bellator MMA YouTube Channel

■Bellator257対戦カード

<Bellator世界ライトヘビー級選手権&ワールドGP準々決勝/5分5R>
[王者]ワジム・ネムコフ(ロシア)
[挑戦者]フィル・デイヴィス(米国)

<ライトヘビー級ワールドGP準々決勝/5分5R>
コーリー・アンダーソン(米国)
ドブレジャン・ヤギュシュムラドフ(トルクメニスタン)

<ウェルター級/5分3R>
ポール・デイリー(英国)
サバウ・ホミシ(米国)

<女子フライ級/5分3R>
ヴェタ・オーティアガ(米国)
デザリー・ヤネス(米国)

<ライトヘビー級/5分3R>
ジュリアス・アンリカス(リトアニア)
グレゴリー・ミリアード(アルバ)

<女子フェザー級/5分3R>
ジュリア・バッド(カナダ)
ダイナ・シウバ(ブラジル)

<ヘビー級/5分3R>
スティーブ・モウリー(米国)
ショーン・アッシャー(米国)

<ウェルター級/5分3R>
グラチキ・ボジニアン(カナダ)
デマルケス・ジョンソン(米国)

<ウェルター級/5分3R>
レイモンド・ダニエルズ(米国)
ピーター・スタノニック(米国)

<ライトヘビー級/5分3R>
ヴィクトル・ネムコフ(ロシア)
カール・アルベクツソン(スウェーデン)

<フェザー級/5分3R>
ペドロ・カルバーリョ(ポルトガル)
ジェイジェイ・ウィルソン(ニュージーランド)

<ライト級/5分3R>
ランス・ギブソンJr(カナダ)
マーカス・スリン(米国)

<フェザー級/5分3R>
ソウル・ロジャース(英国)
マス・ブーネル(デンマーク)

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BELLATOR News アンソニー・ジョンソン コーリー・アンダーソン セルジオ・ペティス ドブレジャン・ヤギュシュムラドフ フアン・アルチュレタ フィル・デイヴィス ブログ ヨエル・ロメロ ライアン・ベイダー リョート・マチダ ワジム・ネムコフ

【Bellator】ライトヘビー級GP開催。5月7日にアルチュレタ✖セペティスのバンタム世界戦。堀口参戦へ交渉

【写真】ヘビー級、ウェルター級、そしてフェザー級に続きライトヘビー級でワールドGPが開催される(C)BELLATOR

9日(火・現地時間)に発表されたShowtime中継Bellatorイベント。4月2日(金・同)、9日(金・同)、16日(金・同)、そして5月7日(金・同)の4大会のメインカードが明らかとなっている。

まずこれらの大会はパンデミック後のBellatorの本拠地であるファイトスピアー=コネチカット州アンカスビルのモヒガンサン・アリーナで開催される。

4月2日のBellator255のメインはBellator世界フェザー級選手権試合兼フェザー級ワールドGP準決勝=王者パトリシオ・フレイレ✖エマニュエル・サンチェスが組まれた。Covid19のパンデミックで進行が遅れた100万ドル争奪トーナメントは、この両者の対戦の勝者が6月に決勝でAJ・マッキーと戦うことが決まっている。


9日のBellator256ではライトヘビー級ワールドGPがスタートし、メインでライアン・ベイダー✖リョート・マチダ、コメインでコーリー・アンダーソンとACAライトヘビー級王者のトルクメニスタン人ファイター=ドブレジャン・ヤギュシュムラドフという準々決勝2試合が組まれた。

翌週16日のBellator257は残りの準々決勝で世界ライトヘビー級選手権試合を兼ねた王者ワジム・ネムコフ✖フィル・デイヴィス、さらにUFCより転じたヨエル・ロメロがアンソニー・ジョンソンと戦う。

いってみれば8人中6選手が元UFCファイターでありながら、UFC色が色濃いのはロメロとアンダーソンぐらい。ベラトールの現有勢力とUFC転向組、ロシア圏からの新顔という興味深い顔合わせになっている。

今回のGP出場に向け、バーチャル会見で現ヘビー級&前ライトヘビー級世界王者のベイダーは「2階級制覇に続き、ベラトールで初めてGP2階級制覇を成し遂げる機会になる」とヘビー級ワールドGPに続き頂点に立つことと、王座奪還を口にした。

さらに5月7日のBellator258のメインでは世界バンタム級選手権試合=王者フアン・アルチュレタ✖挑戦者セルジオ・ペティスの一戦が組まれている。試合の2日前は5月5日=シンコ・デ・マヨ(Cinco de Mayo)は──1862年にプエブラの会戦でメキシコ軍がイグナシオ・サラゴサ将軍の指揮の下、絶対的不利な状況で奇跡的にフランス軍を撃退した──メキシコ人にとって特別な祝日だ。

ペティスを迎え撃つアルチュレタは「チップス、サルサ、マルガリータ、セルベッサを用意して2日遅れのシンコ・デ・マヨを楽しんで欲しい。タフなメキシカンが2人、激突する。全てのメキシカン・ファンにとって素晴らしいシンコ・デ・マヨになるはずだ」と話している。

またベラトールのバンタム級戦線といえば、気になるのはRIZINバンタム級チャンピオンに返り咲いた堀口恭司の動向だ。会見終了後のZoomぶら下がり取材でスコット・コーカーは、堀口の再登場に関してRIZIN榊原代表と話し合っていくということを明言している。

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BELLATOR Bellator244 Report ブログ ライアン・ベイダー ワジム・ネムコフ

【Bellator244】見事過ぎる右ハイから、パウンドの猛攻でベイダー下したネムコフが新ライトヘビー級王者に

<Bellator世界ライトヘビー級選手権試合/5分5R>
ワジム・ネムコフ(ロシア)
Def.2R3分02秒by TKO
ライアン・ベイダー(米国)

左ジャブを伸ばすネムコフ、ベイダーは右フックを思い切り振るう。ネムコフはジャブからロー、ベイダーもジャブを返す。左ジャブに続き左ハイを繰り出すなど、序盤から動きの多いネムコフが右オーバーハンド。ベイダーはワンツーを受けてケージまで下がる。追わなかったネムコフが右ボディストレートを入れ、ベイダーがジャブ差してテイクダウンのフェイクから左を繰り出す。

ベイダーのジャブをかわしたネムコフだが、シングルレッグでテイクダウンを許す。手首を掴んで下からコントロールするネムコフだが、ベイダーはボディロックで抑える。スタンドで待ち受けたベイダーが右オーバーハンド、ネムコフが姿勢を乱す。初回はベイダーとなったか。

2R、左ジャブに続き右ボディストレート、右ハイを繰り出すネムコフ。ベイダーの右は空振りとなり、右を逆に被弾する。下がったところで左ジャブが当たると、ベイダーはアイポークがあったとアピールし試合は中断する。これはパンチが当たったもので再開後、ネムコフが圧力を高め、ローに右を合わせる。左から右を見せたネムコフが、右を向いたベイダーの頭部に右ハイで蹴り抜く。倒れて背中を向けたベイダーに対し、パンチを続けるネムコフは立ち上がったところに後方からパンチを入れもう一度ダウンを奪う。

なぜストップしないのか、理解不能なレフェリングのなか、パウンドの猛攻を受けてスタンドに戻り、背中を見せて離れようとしたベイダーは、左フックを後ろから打たれ3度目のダウン。ついにレフェリーが試合を止めた。

「ベイダーはバックステップが上手くないから、前に出て戦うことが作戦だった。一番驚いたのは、レフェリーが試合を止めなかったことだよ(笑)。UFCに強いライトヘビー級選手がいるけど、僕がベストだ」と新ライトヘビー級チャンピオンは話した。


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BELLATOR Bellator244 News ウラディスラフ・パルブチェンコ エリック・ぺレス ブログ ヤーソラフ・アモソフ ライアン・ベイダー ワジム・ネムコフ

【Bellator244】計量終了 ベイダー✖ネムコフ、前座のアモソフ、ペレス、パルブチェンコも見逃せない

【写真】やはりライトヘビー級の方が適正体重と思えるライアン・ベイダーだ (C)BELLATOR

20日(木・現地時間)、21日(金・同)にコネチカット州アンカスビルのモヒガンサン・アリーナで開催される Bellator244「Barder vs Nemkov」の計量が行われた。

今大会のメインはBellator世界ヘビー&ライトヘビー級王者ライアン・ベイダーが、ライトヘビー級王座防衛戦をワジム・ネムコフ相手に行う一戦だ。


ベイダーは2018年5月からヘビー級で戦ってきており、ライトヘビー級で戦うのは実に2年9カ月振りとなる。レスリング&ボクシングの強さでベラトール移籍後は無敗の5連勝中のベイダーだが、昨年9月のヘビー級王座防衛戦はチーク・カンゴを圧倒しておきながらアイポークがありNCとなってしまった。

対するネムコフは、サークルケージで4連勝中でうち3試合がフィニッシュと強さを見せてきた。上記にあるようにベラトールに来て無敗の快進撃を続けるベイダーだが、ヘビー級ワールドGPにおける対戦相手──エメリヤーエンコ・ヒョードル、マット・ミトリオン、キング・モー、そしてカンゴにしてもピークから下り坂の選手であることは間違いない。対してネムコフは、ピークに向かっているファイターだ。

そんな勢いのある選手との戦いが、3年に渡りなかったことがどのように影響するのか。ウェルラウンドなネムコフの攻撃の回転数が上がるファイトを寸断できない場合は、大いに王座交代劇もありうるタイトル戦だ。

活動再開後のベラトールの特徴として、プレリミの充実ぶりは今回も見られる。

口が開いているルチャリブレのマスクはつけなかったゴイト(C)BELLATOR

試合間隔が延びているファイターに対し、チューンナップ目的であるかもしれないが、キャリア23連勝中のヤーソラフ・アモソフは24勝目を、転向初戦を6ポンドの体重オーバーだったトビー・ミセッチに敗れたエリック・ペレスはベラトール初勝利を狙い、プレリミマッチで戦う。

さらに日本のファンにとってはアモソフの同朋、ウクライナからウラディスラフ・パルブチェンコの初参戦も気になるところだろう。

元REALフェザー級王者はREAL&Arzaletから、母国のローカルショーとRussian Cagefighting Championshipを経て北米に辿り着いた。中村ジュニア、芦田崇宏からしっかりと一本勝ちを収めているパルブチェンコのメジャー挑戦、非常に楽しみだ。

■Bellator244計量結果

<Bellator世界ライトヘビー級選手権試合/5分5R>
[王者]ライアン・ベイダー: 204ポンド(92.53キロ)
[挑戦者] ワジム・ネムコフ: 203.9ポンド(92.48キロ)

<女子フェザー級/5分3R>
ジュリア・バッド: 145.8ポンド(66.13キロ)
ジェシー・ミーリー: 147ポンド(66.67キロ)

<ヘビー級/5分3R>
ロイ・ネルソン: 264.9ポンド(120.15キロ)
ヴァレンティン・モルドフスキー: 234.6ポンド(106.41キロ)

<ミドル級/5分3R>
ジョン・ソルター: 186ポンド(84.37キロ)
アンドリュー・カペル: 185.1ポンド(83.95キロ)

<175ポンド契約/5分3R>
ヤーソラフ・アモソフ: 174.4ポンド(79.1キロ)
マーク・レミンガー: 174.6ポンド(79.19キロ)

<ライト級/5分3R>
アダム・ピコロッティ: 155.3ポンド(70.44キロ)
シドニー・アウトロー: 156ポンド(70.76キロ)

<バンタム級/5分3R>
エレック・ペレス: 135.6ポンド(61.5キロ)
ジョシュア・ヒル: 136ポンド(61.69キロ)

<フェザー級/5分3R>
ルーカス・ブレナン: 145.8ポンド(66.13キロ)
ウィル・スミス: 143.7ポンド(65.18キロ)

<ライト級/5分3R>
ウラディミール・トコフ: 155.3ポンド(70.44キロ)
クリス・ゴンザレス: 156ポンド(70.76キロ)

<150ポンド契約/5分3R>
ウラディスラフ・パルブチェンコ: 147.5ポンド: 149.6ポンド(67.85キロ)
ジョン・デ・ジーサス: 147.8ポンド: 149.1ポンド(67.63キロ)

<147ポンド契約/5分3R>
ヴェベル・アルメイダ: 147.5ポンド(66.9キロ)
サリム・ムハイジノフ: 147.8ポンド(67.04キロ)